JPH1194371A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH1194371A
JPH1194371A JP26153497A JP26153497A JPH1194371A JP H1194371 A JPH1194371 A JP H1194371A JP 26153497 A JP26153497 A JP 26153497A JP 26153497 A JP26153497 A JP 26153497A JP H1194371 A JPH1194371 A JP H1194371A
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JP
Japan
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compressor
refrigerant
air conditioner
temperature
container
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JP26153497A
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English (en)
Inventor
Shigeki Ozeki
茂樹 大関
Shinichi Isozumi
晋一 五十住
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液寝込みによるコンプレッサの起動時の損傷
を防止し、長期間の停止後の起動であっても良好にこれ
を行うことができる空気調和装置を提供する。 【解決手段】 コンプレッサ23の起動時には、その容
器23aに取り付けたクランクケースヒータ25に通電
して容器23aの内部を暖めるとともに、容器23aの
底部の温度であるドーム下温度と外気温とをドーム下温
度センサ及び温度センサ27で検出し、両者の差が所定
値以上であることを条件としてコンプレッサモータ23
cで圧縮部23bを回転させて当該コンプレッサ23を
駆動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は空気調和装置に関
し、特にコンプレッサの制御に適用して有用なものであ
る。 【0002】 【従来の技術】一台の室外機で複数台の室内機を個々に
制御する多室形空気調和装置(以下、マルチエアコンと
称す。)は、従来の空調システムに較べ、低コスト、省
工事等の利点を有する点に鑑み、現在ではビル空調の主
流となっている。図3は従来技術に係るこの種のマルチ
エアコンを示すブロック図である。同図に示すように、
当該マルチエアコンは、例えばビルの屋上等に設置され
る一台の室外機1と、この室外機1に冷媒配管2を介し
て接続され、例えばビルの各部屋等に設置されている室
内機31 、・・・、3n とからなる。室外機1及び各室
内機31 〜3n はそれぞれファンモータ4、51 〜5n
及び熱交換器6、71 、・・・、7n を有するととも
に、室外機1は冷媒を圧縮するコンプレッサ8を有して
いる。マルチエアコンにおいては、各室内機31 〜3n
の設定温度等、空調条件の変動により室外機1における
コンプレッサの負荷は大きく変動するのが一般的であ
る。そこで、かかる負荷変動に良好に追従し得るよう、
この種のマルチエアコンでは、コンプレッサ8を駆動す
るモータをインバータで速度制御するインバータ制御コ
ンプレッサを用いている。 【0003】コンプレッサ8の吐出側の冷媒配管2には
オイルセパレータ9が配設してある。このオイルセパレ
ータ9はコンプレッサ8でそれぞれ圧縮して吐出した高
温・高圧の冷媒中に含まれる潤滑油を分離し、キャピラ
リ10を介してコンプレッサ9に戻すためのものであ
る。これによりコンプレッサ8の摺動部の焼付きを防止
している。ちなみに、コンプレッサ8はモータ及びこれ
に駆動される圧縮部等、多くの摺動部を有しており、こ
れらの潤滑を行うべく潤滑油が封入されているが、この
潤滑油が冷媒とともに流出して減少した場合には摺動部
で焼付きを起こす虞がある。 【0004】四方向切換弁11は当該マルチエアコンの
冷房運転時と暖房運転時とにおける冷媒の流れ方向を切
り換えるためのものである。アキュムレータ12は冷媒
の気体と液体とを分離するためのものである。冷暖房運
転に伴う所定の熱交換を終了した冷媒は気体と液体とが
混合した気液混合状態となっているが、これをそのまま
コンプレッサ8に戻した場合、コンプレッサ8は冷媒ガ
スのみならず冷媒液も圧縮することととなる。かかる液
圧縮はコンプレッサ8にとって過負荷となり焼付き等の
故障の原因となるので避けなければならない。そこで、
アキュムレータ12は気液混合状態の冷媒を取り込んで
気液分離を行い、冷媒ガスのみがコンプレッサ8に戻る
ようにしている。膨張弁13は直列に接続されたキャピ
ラリ14及び逆止弁15と相互に並列になるように熱交
換器6の近傍で冷媒配管2に配設してある。膨張弁13
は電気信号によりその開度を調節して冷媒の流量を調節
可能にした電子膨張弁であり、主に暖房運転時に冷媒を
流通させ、熱交換器6を蒸発器として機能させるための
ものである。キャピラリ14及び逆止弁15は冷房運転
時に冷媒を流通させ、熱交換器6を凝縮器として機能さ
せるためのものである。なお、暖房運転時にも膨張弁1
3を介して冷媒を流しており、この場合にはキャピラリ
14及び逆止弁15は必ずしも必要ではない。ところ
が、膨張弁13を介して冷媒を流した場合には冷媒の流
動音が大きい。そこで、膨張弁13を絞り、キャピラリ
14及び逆止弁15を介して冷媒を流通させてこの流動
音を低減している。すなわち、キャピラリ14及び逆止
弁15は騒音低減効果をも得るためのものである。同様
の機能を有する膨張弁161 、・・・、16n 、キャピ
ラリ171 、・・・、17n 及び逆止弁181 、・・
・、18n は各室内機31 〜3n において各熱交換器7
1 〜7n の近傍にも設けてある。前述の如きキャピラリ
14及び逆止弁15による騒音低減効果は、人が居るこ
とが多い室内に設置された各室内機31 〜3n 側におい
て特に有用なものとなる。なお、図3中、19、2
1 、・・・、20n はキャピラリであり、何れも冷媒
に対する流動抵抗となるよう冷媒配管2の途中に配設さ
れている。 【0005】かかるマルチエアコンにおいて冷房運転を
行うときには、四方向切換弁11の切り換えにより図中
に実線の矢印で示す経路により冷媒を流す。すなわち、
コンプレッサ8で圧縮された高温・高圧の冷媒ガスは四
方向切換弁11を通り熱交換器6に至る。ここで冷媒ガ
スはファンモータ4で駆動されるファンが送給する空気
と熱交換して冷却され、凝縮して高温の冷媒液となり、
キャピラリ14、逆止弁15及び冷媒配管2を介して各
室内機31 〜3n に至る。この結果冷媒は各室内機31
〜3n の膨張弁161 〜16n を通過する際に膨張し、
気液混合状態となって熱交換器71 〜7n に至り、フア
ンモータ51 〜5n で駆動されるファンが送給する空気
と熱交換し、温められて蒸発する。ここで冷媒は液体と
混合した状態の冷媒ガスとなり、四方向切換弁11を介
してアキュムレータ12に至る。このアキュムレータ1
2で気液分離され冷媒ガスとしてコンプレッサ8に戻
る。このように、冷房運転においては室外機1側の熱交
換器6が凝縮器として機能し、室内機31 〜3n 側の熱
交換器71 〜7n が蒸発器として機能する。 【0006】一方、暖房運転を行うときには、四方向切
換弁11の切り換えにより図中に点線の矢印で示す経路
により冷媒を流す。すなわち、コンプレッサ8から吐出
された冷媒は四方向切換弁11、各室内機31 〜3n
キャピラリ171 〜17n 、逆止弁181 〜18n 、膨
張弁13、熱交換器11、四方向切換弁11及びアキュ
ムレータ12を通ってコンプレッサ8に戻る。このとき
室内機31 〜3n 側の熱交換器71 〜7n は凝縮器とし
て機能し、室外機1側の熱交換器6は蒸発器として機能
する。 【0007】また、各室内機31 〜3n が設置された部
屋の室温は、冷暖房時の各室内機3 1 〜3n 側と室外機
1側との間での通信回線を介した情報の授受により、各
室内機31 〜3n 側からの要求に応じた空調条件に対応
させて膨張弁13、161 〜16n の開度を個別に調節
することにより制御する。かかる情報の授受及び制御
は、室外機1及び各室内機31 〜3n がそれぞれ有する
マイクロ・コンピュータ等の制御部を通じて行う。 【0008】図4は図3に示すコンプレッサ8を抽出・
拡大して示す構造図である。同図に示すように、このコ
ンプレッサ8は、内部に冷媒及び潤滑油21を封入した
容器8a、圧縮部8b及びコンプレッサモータ8cを有
しており、吸入口8dを介して吸入した冷媒を圧縮し、
高温・高圧の冷媒ガスとして吐出口8eを介し四方向切
換弁11(図3参照)に向け吐出する。このとき、圧縮
部8bはコンプレッサモータ8cで回転されて冷媒の圧
縮を行う。また、容器8aの表面には電気ヒータで形成
した加熱部部であるクランクケースヒータ22が取り付
けてある。このクランクケースヒータ22は容器8aの
内部の冷媒を暖め、潤滑油21中の冷媒を蒸発させて容
器8a内の冷媒を冷媒ガスとして維持するためのもので
ある。ちなみに、容器8a内の温度が低下して冷媒ガス
が液化した場合、冷媒液が潤滑油21に溶け込んでしま
い潤滑油21の液面の上昇とともに希釈化を生起する。
このように、冷媒液が潤滑油21に溶け込むことを「液
寝込み」と称するが、このような「液寝込み」状態のま
まコンプレッサ8を起動すると、前述の如き潤滑油21
の希釈化による当該コンプレッサ8の摺動部の潤滑油2
1の油膜切れにより、また潤滑油21の液面の上昇に伴
い、圧縮部8bにおける冷媒の圧縮が液圧縮となること
による過負荷により、コンプレッサ8を損傷することが
ある。クランクケースヒータ22は、このようなコンプ
レッサ8の損傷を未然に防止し、その良好な起動を保証
するために設けてある。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来技術に
係るマルチエアコンにおいて、長期の休暇時、シーズン
オフ時等に7電源を切った場合には、当然クランクケー
スヒータ22に対する通電も停止され、このクランクケ
ースヒータ22による容器8a内の加熱も停止されるた
め、特に冬場においては低温の外気により容器8a内が
冷却され、この容器8a内においての液寝込みを生起し
ている。したがって、このままの状態でコンプレッサ8
を起動すると、前述の如きコンプレッサ8の摺動部の潤
滑油21の油膜切れ及び冷媒の圧縮が液圧縮となること
による過負荷に伴うコンプレッサ8の損傷を生起すると
いう虞がある。 【0010】本発明は、上記従来技術に鑑み、液寝込み
によるコンプレッサの起動時の損傷を防止し、長期間の
停止後の起動であっても良好にこれを行うことができる
空気調和装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は次の点を特徴とする。 【0012】1) 冷媒及び潤滑油を封入した容器内に
一体的に収納されたコンプレッサモータ及び圧縮部を有
するコンプレッサを具備し、このコンプレッサで冷媒を
圧縮するとともに、この圧縮部で圧縮して吐出した高温
・高圧の冷媒を循環させることにより熱交換器を介して
室内の冷暖房を行うようになっている空気調和装置にお
いて、当該コンプレッサの起動時には、前記容器に取り
付けた加熱部で容器の内部を暖めることにより潤滑油中
に溶け込む冷媒を蒸発させるとともに、前記容器の底部
の温度と外気温との差が所定値以上であることを条件と
してコンプレッサモータで圧縮部を回転させて当該コン
プレッサを駆動するようにしたこと。 【0013】2) 冷媒及び潤滑油を封入した容器内に
一体的に収納されたコンプレッサモータ及び圧縮部を有
するコンプレッサを具備し、このコンプレッサで冷媒を
圧縮するとともに、この圧縮部で圧縮して吐出した高温
・高圧の冷媒を循環させることにより熱交換器を介して
室内の冷暖房を行うようになっている空気調和装置にお
いて、当該コンプレッサの起動時には、コンプレッサモ
ータにこのコンプレッサモータが回転しない程度の低電
圧を印加して発熱させ、容器の内部を暖めることにより
潤滑油中に溶け込む冷媒を蒸発させるとともに、前記容
器の底部の温度と外気温との差が所定値以上であること
を条件としてコンプレッサモータで圧縮部を回転させて
当該コンプレッサを駆動するようにしたこと。 【0014】3) 1)又は2)に記載する空気調和装
置は、インバータ制御の電動機で駆動するインバータ制
御コンプレッサとインバータ制御を行わない一定回転の
電動機で駆動する定速コンプレッサとを有しており、先
ずインバータ制御コンプレッサを駆動して低負荷に対応
し、負荷の増大に伴いインバータ制御コンプレッサの出
力が最大になった時点でこのインバータ制御コンプレッ
サの出力を零若しくはその近傍として定速コンプレッサ
を駆動し、その後の負荷の増大に対応してインバータ制
御コンプレッサの出力を増大させるようにしたものであ
ること。 【0015】4) 3)に記載する空気調和装置は、一
台の室外機で複数台の室内機を個々に制御する多室形空
気調和機であること。 【0016】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。 【0017】図1は本発明の実施の形態に係るインバー
タを有する空気調和装置を示すブロック図である。同図
に示すにように、本形態に係る空気調和装置は図3に示
す従来技術のものと同種類のマルチエアコンである。そ
こで、図3と同一部分には同一番号を付し、重複する説
明は省略する。 【0018】図1に示すように、本形態に係る室外機3
1は、コンプレッサ8に機能的に対応するコンプレッサ
23の他にもう一台のコンプレッサ32を有している。
このように本形態は2台のコンプレッサ23、32を有
するが、コンプレッサ23がその駆動源であるモータを
インバータで制御するようにしたインバータ制御コンプ
レッサであるのに対し、コンプレッサ32はインバータ
制御を行わない一定回転のモータを駆動源とする定速コ
ンプレッサである。そして、これらのインバータ制御コ
ンプレッサ23及び定速コンプレッサ32の駆動時に
は、先ずインバータ制御コンプレッサ23を駆動して低
負荷に対応し、負荷の増大に伴いインバータ制御コンプ
レッサ23の出力が最大になった時点でこのインバータ
制御コンプレッサ23の出力を零若しくはその近傍とし
て定速コンプレッサ32を駆動し、その後の負荷の増大
に対応してインバータ制御コンプレッサ23の出力を増
大させるように制御して負荷変動に対処するようになっ
ている。このとき、インバータ制御コンプレッサ23と
定速コンプレッサ32とは同出力のものを用いている。
すなわち、当該マルチエアコンで要求される定格出力が
10馬力であるとすると、インバータ制御コンプレッサ
23及び定速コンプレッサ32の定格出力は何れも5馬
力のものを使用する。この場合、勿論10馬力の1台の
インバータ制御コンプレッサを使用することもできる
が、本形態の如く2台のコンプレッサ23、32を用い
ることにより、これらの制御部の小形化を図ることがで
き、これに伴う部品の小形化により大幅なコストの低減
を図ることができるという利点を有する。 【0019】定速コンプレッサ32の追加に伴い、本形
態においては、オイルセパレータ33及びキャピラリ3
4、35も追加してある。オイルセパレータ33及びキ
ャピラリ34、35は機能的にオイルセパレータ9及び
キャピラリ10、19に対応するものである。すなわ
ち、オイルセパレータ33は定速コンプレッサ32で圧
縮して吐出した高温・高圧の冷媒中に含まれる潤滑油を
分離し、キャピラリ34を介して定速コンプレッサ32
に戻すためのものである。 【0020】オイルセパレータ33の吐出側と四方向切
換弁11との間の冷媒配管2には逆止弁36が配設して
ある。この逆止弁36はインバータ制御コンプレッサ8
の駆動により圧縮されて高圧となった冷媒ガスの圧力が
定速コンプレッサ32の吐出側に作用するのを防止する
ためのものである。すなわち、本形態では常にインバー
タ制御コンプレッサ23が定速コンプレッサ32よりも
先に起動するような制御を行う結果、前述の如くインバ
ータ制御コンプレッサ23よりも後に起動される定速コ
ンプレッサ32の起動時において、インバータ制御コン
プレッサ23の高圧側を介する余分な負荷が作用して定
速コンプレッサ32の起動負荷が過負荷となるのを防止
するためのものである。 【0021】図2はコンプレッサ23を抽出・拡大して
示す構造図である。同図に示すように、このコンプレッ
サ23の基本的な構造は、図4に示す従来技術に係るコ
ンプレッサ8と同様である。すなわち、内部に冷媒及び
潤滑油24を封入した容器23a、圧縮部23b及びコ
ンプレッサモータ23cを有しており、吸入口23dを
介して吸入した冷媒を圧縮し、高温・高圧の冷媒ガスと
して吐出口23eを介し四方向切換弁11(図1参照)
に向け吐出するようになっている。また、容器23aの
表面には、従来技術のクランクケースヒータ22(図4
参照)と同様に、クランクケースヒータ25が取り付け
てある。さらに、本形態における容器23aの底部には
当該部分の温度を計測するためのドーム下温度センサ2
6が配設してあり、このドーム下温度センサ26で検出
した温度情報を、当該コンプレッサ23の近傍の外気温
を計測する温度センサ27で検出した温度情報とともに
制御部28に送出するようになっている。制御部28は
クランクケースヒータ25の通電及びコンプレッサモー
タ23cの駆動を制御するものであるが、コンプレッサ
モータ23cの起動時には、先ずクランクケースヒータ
25に通電し、このクランクケースヒータ25で容器2
3aの内部を暖めるとともに、ドーム下温度センサ26
及び温度センサ27が検出するドーム下温度と外気温と
を比較し、両者の差が所定値以上であることを条件とし
てコンプレッサモータ23cで圧縮部23bを回転さ
せ、当該コンプレッサ23が起動するように制御する。
このときのコンプレッサモータ23cの起動条件、すな
わちドーム下温度と外気温との差は、容器23aの内部
で冷媒が蒸発してガス状となっており、しかも液寝込み
による潤滑油の希釈化の程度も十分に小さくなって良好
な圧縮条件が成立する温度差を目安として設定する。ち
なみに、潤滑油24の希釈率=冷媒量/(潤滑油量+冷
媒量)で表されるが、この希釈率は(ドーム下温度−外
気温)と相関関係(反比例関係)があることが知られて
おり、したがって(ドーム下温度−外気温)を所定値以
上にすることより希釈率を十分小さくして容器23a内
を冷媒ガスで充満することができる。 【0022】かかる本形態においては、容器23aの内
部が十分暖まり、潤滑油24中の冷媒が蒸発して希釈率
が十分に小さくなった時点でコンプレッサモータ23c
を起動することができる。すなわち、容器23a内の液
寝込みを防止し、容器23a内が良好に冷媒ガスで充満
された状態で、液圧縮を行うことなく、また摺動部に対
する潤滑油24の十分な供給のもとでコンプレッサモー
タ23cを起動することができる。 【0023】上記実施の形態の場合と同様の効果は、制
御部28によるコンプレッサモータ23cの制御方法を
変えることによっても実現し得る。すなわち、当該コン
プレッサ23の起動時には、先ずコンプレッサモータ2
3cにこのコンプレッサモータ23cが回転しない程度
の低電圧を印加するように制御する。かかる低電圧の印
加によりコンプレッサーモータ23cは鉄損等の損失に
より発熱体となって容器23a内を暖めることができ、
このことにより潤滑油24中に溶け込む冷媒を蒸発させ
ることができるからである。このようなコンプレッサモ
ータ23cを発熱体として容器23a内を暖め、上記実
施の形態の場合と同様に、ドーム下温度センサ26及び
温度センサ27が検出するドーム下温度と外気温とを比
較し、両者の差が所定値以上であることを条件としてコ
ンプレッサモータ23cを回転駆動してを回転させ、当
該コンプレッサ23が起動するように制御する。ここで
コンプレッサモータ23cに印加する電圧は、これが回
転しない程度の低電圧であると同時に商用周波数より高
い周波数の電圧の方が良い。鉄損等の損失は周波数が高
い程大きいからである。 【0024】なお、図2に基づく上述の説明は、コンプ
レッサ23のみに関するものであるが、コンプレッサ3
2に関しても全く同様の制御を行っている。また、上記
実施の形態の如くマルチエアコンに限定する必要はな
い。本願発明は室外機と室内機とが一対をなす空気調和
装置にも良好に適用し得る。 【0025】 【発明の効果】以上実施の形態とともに詳細に説明した
通り、〔請求項1〕及び〔請求項2〕に記載する発明に
よれば、先ず加熱部でのコンプレッサ容器内の加熱若し
くはコンプレッサモータを発熱体とすることによるコン
プレッサ容器内の加熱により、当該容器内を暖めて潤滑
油中の冷媒を蒸発させるとともに、当該容器の底部の温
度と外気温との差が潤滑油の希釈率と相関関係がある点
に鑑み、この差が所定値以上になっていることを条件と
してコンプレッサモータを回転してコンプレッサを駆動
するようにしたので、油膜切れによる摺動部の焼付き及
び液圧縮による過負荷の作用を未然に防止することがで
き、環境条件に影響されることなく常に良好なコンプレ
ッサの起動を行うことができる。また、〔請求項3〕に
記載する発明によれば、インバータ制御コンプレッサと
定速コンプレッサとを設けて広い範囲の負荷変動に対処
するようにしたので、常に良好なコンプレッサの起動を
行うことができるという効果に加え、1台のインバータ
制御コンプレッサでこれを行う場合に較べ制御系の部品
の小形化及び低コスト化を図ることができる。〔請求項
4〕に記載する発明によれば、多室形空気調和機におい
て、〔請求項1〕〜〔請求項3〕に記載する発明と同様
の効果を得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係るマルチエアコンを示
すブロック図。 【図2】図1に示す実施の形態におけるコンプレッサを
抽出・拡大してその制御系とともに示す構造図。 【図3】従来技術に係るマルチエアコンを示すブロック
線図。 【図4】図3に示す従来技術におけるコンプレッサを抽
出・拡大して示す構造図。 【符号の説明】 6 熱交換器 71 〜7n 熱交換器 21 潤滑油 23 コンプレッサ 23a 容器 23b 圧縮部 23c コンプレッサモータ 23d 吸入口 23e 吐出口 25 クランクケースヒータ 26 ドーム下温度センサ 27 温度センサ 28 制御部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 冷媒及び潤滑油を封入した容器内に一体
    的に収納されたコンプレッサモータ及び圧縮部を有する
    コンプレッサを具備し、このコンプレッサで冷媒を圧縮
    するとともに、この圧縮部で圧縮して吐出した高温・高
    圧の冷媒を循環させることにより熱交換器を介して室内
    の冷暖房を行うようになっている空気調和装置におい
    て、 当該コンプレッサの起動時には、前記容器に取り付けた
    加熱部で容器の内部を暖めることにより潤滑油中に溶け
    込む冷媒を蒸発させるとともに、前記容器の底部の温度
    と外気温との差が所定値以上であることを条件としてコ
    ンプレッサモータで圧縮部を回転させて当該コンプレッ
    サを駆動するようにしたことを特徴とする空気調和装
    置。 【請求項2】 冷媒及び潤滑油を封入した容器内に一体
    的に収納されたコンプレッサモータ及び圧縮部を有する
    コンプレッサを具備し、このコンプレッサで冷媒を圧縮
    するとともに、この圧縮部で圧縮して吐出した高温・高
    圧の冷媒を循環させることにより熱交換器を介して室内
    の冷暖房を行うようになっている空気調和装置におい
    て、 当該コンプレッサの起動時には、コンプレッサモータに
    このコンプレッサモータが回転しない程度の低電圧を印
    加して発熱させ、容器の内部を暖めることにより潤滑油
    中に溶け込む冷媒を蒸発させるとともに、前記容器の底
    部の温度と外気温との差が所定値以上であることを条件
    としてコンプレッサモータで圧縮部を回転させて当該コ
    ンプレッサを駆動するようにしたことを特徴とする空気
    調和装置。 【請求項3】 〔請求項1〕又は〔請求項2〕に記載す
    る空気調和装置は、インバータ制御の電動機で駆動する
    インバータ制御コンプレッサとインバータ制御を行わな
    い一定回転の電動機で駆動する定速コンプレッサとを有
    しており、先ずインバータ制御コンプレッサを駆動して
    低負荷に対応し、負荷の増大に伴いインバータ制御コン
    プレッサの出力が最大になった時点でこのインバータ制
    御コンプレッサの出力を零若しくはその近傍として定速
    コンプレッサを駆動し、その後の負荷の増大に対応して
    インバータ制御コンプレッサの出力を増大させるように
    したものであることを特徴とするインバータを有する空
    気調和装置。 【請求項4】 〔請求項3〕に記載する空気調和装置
    は、一台の室外機で複数台の室内機を個々に制御する多
    室形空気調和機であることを特徴とするインバータを有
    する空気調和装置。
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