JPS58747B2 - 低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 - Google Patents
低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法Info
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- JPS58747B2 JPS58747B2 JP53081178A JP8117878A JPS58747B2 JP S58747 B2 JPS58747 B2 JP S58747B2 JP 53081178 A JP53081178 A JP 53081178A JP 8117878 A JP8117878 A JP 8117878A JP S58747 B2 JPS58747 B2 JP S58747B2
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Description
この発明は高磁束密度、低鉄損の一方向性珪素鋼板およ
びその製造方法に関するものである。 従来、一方向性珪素鋼板は、各々の結晶粒が(110)
(001)方位にあるものがよいとされてきた。 従って、一方向性珪素鋼板を製造する場合に、すべての
結晶粒を(110)〔0OL)方位に近づけるためにい
ろいろな方法が採用されその結果、今日では鉄損が11
0watts/kg(17KG、50Hz、板厚0−3
0−3O前後の低い水準を示すものが工業的に生産され
ている。 しかしながら、さらに低い鉄損の一方向性珪素鋼板を得
るには、結晶組織を(110)(001)方位に近づげ
ろだげでは限界のあることが本発明者等の研究によって
分かつてきた。 本発明者等は理想的(110)〔001〕方位よりむし
ろ〔001〕軸が圧延面に対して成る角度をもっている
とき、従来のものより一層すぐれた低鉄損材を得ること
をすでに見い出した。 即ち、この発明は、〔001〕軸を圧延面に対して略々
4°以下の範囲で傾斜させた組織としたことを本質的な
特徴とするものである。 その具体的な製造手段として、鋼板表面に焼鈍分離剤塗
布前の最終板厚段階の工程において、圧延方向に交差す
る方向に延びる微小湾曲を与えて、−次および二次再結
晶焼鈍し、後の工程でこの微小湾曲を矯正することによ
るものである。 又本発明者等は、前述の方法によって得られた二次再結
晶終了後のガラス質表面被膜を有する鋼板表面に線状の
ガラス質表面被膜を有する鋼板表面に線状の微小歪を付
与することによって、前述の方法によって得られた鉄損
よりもさらに低い鉄損の得られることを発明した。 その具体的な製造手段は次のものである。 前述した微小湾曲の矯正工程中又は矯正後に、鋼板表面
に形成されたガラス質表面被膜を介して線状の微小歪を
付与する。 付与の方法は、例えば硬い物質でつ(られた小さな球な
どからなる回転子に荷重をかけて、鋼板表向に押しつげ
ながら、球を回転させて線引きする方法である。 以下この発明の詳細な説明する。 この発明を完成するに至った基礎的根拠は、本発明者等
の発見である次の実験事実に基づくものである。 −3即ち、二次再結晶粒内におけろ180°磁区幅の細
分化が鉄損改良に重要であるとの知見に基づき3%5i
−Fe単結晶のC00II軸の理想的(1,10)(0
011t方位からのずれ角度βを形成し、このずれ角度
βと鉄損との関係を検討した結果、第1図に示す事実を
確認した。 ここでずれ角度βとは、(11,0)COO11方位に
近いm結晶の〔001−〕軸の圧延面(結晶表面)から
の傾斜角である。 第1図は、ずれ角度βと50Hz、17KGにおける鉄
損の関係を示したものである。 第1図から明らかなように、一方向性珪素鋼板の鉄損値
はずれ角度βに強く依存し、〔001〕軸が圧延面に対
して約2°傾斜しているとぎに鉄損値は最低となってい
る。 ずれ角度βが2°以下で0°に近づくに従って鉄損値は
大きくなり、理想的(110)(0011方位のときに
最大となる。 また、ずれ角度βが2゜より太き(なるに従って鉄損値
は太き(なっている。 従って、定性的にはすぐれた低鉄損の鋼板を得るために
は結晶粒がβ−0,5〜4.0°、好ましくは1〜3に
なる(001)軸傾斜角を有する組織を形成することで
あることが分かる。 この発明の根本思想は、次の通りである。 180°磁区幅を狭くすること、かつこの180°磁区
内に、180°磁区以外の環流磁区ができるだけ存在し
ないようにすることによって低鉄損が得られる。 180°磁区の細分化は、C001,)軸が圧延面に対
して傾斜していることに起因して生ずる、表面磁極によ
る静磁エネルギーを下げろためになされろ。 また環流磁区も表面磁極による静磁エネルギーを下げる
ために生ずるが、これは[001)軸に沿った張力によ
って消滅する傾向を示す。 従って、(001,)軸が圧延面に対して傾斜1〜、さ
らに張力が作用して環流磁区を殆んど消滅させている状
態が、180°磁区の細分化が、最も大きく低鉄損を得
ることができるわけである。 方向性珪素鋼板の製造工程で表面に最終的に形成されろ
表面皮膜によって鋼板に張力がもたらされ、外部張力と
同じ効果をもつから〔001〕軸が圧延面に対して傾斜
していることが】800磁区の細分化のための必要条件
である。 このよりな(001)軸が圧延面に対して傾斜している
鋼板に微小歪を付与することによって、さらに鉄損の得
られることが分かった(第2図)。 第2図は3%5i−Fe単結晶の鉄損におよぼす張力お
よび微小歪の影響を示したものである。 横軸は(0011軸の結晶表面に対する傾斜角を示し2
ている。 張力は試料の長手方向に印加し、微小歪は0.6mm径
のボールペンで長手方向と垂直の方向に間隔5酊で入れ
た。 図では、張力も歪もない場合(−〇−)、張力のみを印
加した場合(−・−)、歪のみを入れた場合(−−○’
−−)、歪を入れた後、張力を印力旧−た場合(−*−
)に・ついて示しである。 図から、張力のある、な1〜にかかわらず歪による鉄損
の減少は(ool、)軸の圧延面に対する角度が小さい
程大きくなることが分かる。 また歪あり、なしにかかわらず、張力による鉄損の減少
は傾斜角が約2°のときに最大となり、この角度より大
きくても、小さくても小さくなる。 歪導入後、張力を印加すると、他のどの条件よりも鉄損
力を低いが、傾斜角が約1°のときに最低鉄損が得られ
る。 第3図は第2図と同じ方法で張力印加および微小歪を付
与1〜だ試料の磁区図形の電子顕微鏡写真を示す。 第3図aは張力も微小歪も付与しない比較例、第3図す
は試料長手方向(図面左右方向)に1.5kg/mm2
の張力を印加した例、第3図Cは微小のみを導入した例
、第3図dは微小歪付俟(図中上下方向)後に張力を印
加した例である。 微小歪によろ鉄損の減少効果は第3図a、cの磁区図形
の比較観察から、歪によって180°磁区幅が減少する
ことと主として180°磁区からなる補助磁区の発生す
ることが特徴的で、これが鉄損の減少に寄与していると
考えられる。 すなわち歪線近傍の磁極による反磁場および局所的な内
部歪によって補助磁区が発生し易(なり、これが消磁状
態の180°磁区の細分化に寄与しさらに歪線近傍の補
助磁区が磁化に関与して磁化状態の180°磁区を実質
的にせまくしている結果によるものと考えられ、第3図
すに示す張力の場合と全く異なる。 従って第3図dに示すように歪を付与した試料に張力を
印加した場合、あたかも歪効果と張力効果が別々に作用
したよ5な鉄損の傾斜角依存性を示す。 次に、この発明になる一方向性珪素鋼板の製造方法につ
いて述べる。 まず〔001〕軸の圧延面に対する傾斜を周期的に形成
させる方法についてのべる。 この発明は、従来方法による一方向性珪素鋼板の製造工
程途上の二次再結晶焼鈍を、平板状或は従来の方法にお
けるストリップコイル状とは全く異なり、最終板厚とな
った鋼板に、圧延方向に交叉する方向に延びる波形状を
付与した後に行ない、前述の二次再結晶焼鈍を行なった
後に、波形状を有する鋼板を平坦に矯正することにある
。 これにより、既に述べたように、(001,l軸が圧延
面に対して±4.0°以下、好ましくは±0.3〜3゜
の範囲で傾斜させた部分からなる結晶粒の前述の理想的
な組織に近い組織を得ることができ、一方向性珪素鋼板
の鉄損を極めて低い水準にすることができる。 従来、工業的に製造される一方向性珪素鋼板は電気炉法
、平炉法或は転炉法により適正な組成を有する鋼塊を得
、この鋼塊を均熱炉で均熱し、分塊圧延によりスラブに
するか、或は前述した製鋼法により得られた溶鋼を連続
鋳造して直接に、若しくは連続鋳造後予備圧下加工を加
えてスラブにするかして、これらのスラブを中間板厚ま
で熱間圧延して熱延板を得る。 熱延板を酸洗し、成る場合にはこの段階で熱処理し、次
いで中間焼鈍をはさむ通常二回の冷間圧延を行なうか(
二回冷延法)、′或は−回のみの冷間圧延を行なうか(
−回冷延法)して最終標準板厚にする。 これを脱炭焼鈍し、さらに二次再結晶が起るに十分な高
温で焼鈍すること姉よって製造されている。 従来の二次再結晶が起るに十分な高温でなされる焼鈍は
、通常鋼板間の焼付防止或は強固な絶縁皮膜の形成、さ
らには鋼板中に含有する不純物の純化を目的として、M
gOなどの所謂、焼鈍分離剤を、上記脱炭焼鈍後に鋼板
表面に塗布した後、コイル状に巻取ったものか、或は所
定長さに初析してシート状にして積層したものを対象と
してなされていた。 他方、前述の焼鈍分離剤を塗布した鋼板を帯状のまま連
続的に高温に所定時間加熱して二次再結晶させる方法も
ある。 しかし、何れの場合にしても、二次再結晶焼鈍は、鋼板
は平板状態でなされていた。 この発明は、二次再結晶焼鈍における鋼板形状を、圧延
方向に交叉する方向に延びる微小湾曲を有するものにし
、二次再結晶完了後に湾曲を平坦に矯正することにより
、従来の方法による一方向性珪素鋼板に比較して、鉄損
を著しく低くせしめ得るものであって、珪素0〜4.0
%を含有する鋼を最終成品板厚に減厚後、脱炭焼鈍およ
び二次再結晶焼鈍する通常の一方向性珪素鋼板の製造方
法において、まず前記二次再結晶焼鈍を、鋼板が圧延方
向と交差する方向に延びる微小湾曲を有する状態で行な
い、二次再結晶焼鈍後に前述の微小湾曲を有する鋼板を
平板に矯正することにある。 二次再結晶焼鈍における鋼板の形状については、第4図
a、bにその典型例を示す。 これらの図に示すように、鋼板の圧延方向と交差する方
向に延びる波状である必要がある。 一般的には、成形の上から、又矯正の容易さの点から第
4図aに示す正弦波状湾曲を鋼板に付すことが実際的で
ある。 この場合、θは0.5〜4,0°、好ましくは1〜3゜
であり、Pは二次再結晶粒より小さいことを必要とする
。 θを0.5°より小さく、また4°より大きくしても、
或はPを二次再結晶粒径より大きくしても、鉄損を著し
く改善するには至らないからである。 その原因に関しては、この発明の原理を示す第1図から
明らかである。 ・鋼板に、圧延方向に交差する方向に延びる湾曲を付与
するには、圧延、プレス等によればよい。 例えば、その周方向に交差する方向に延びる微小湾曲を
刻設したロール対によって鋼板に微小湾曲を付与する方
法、或は微小湾曲を刻設したダイスを有するプレスによ
って付与する方法がある。 また、成形の時期に関しては、冷間圧延又は温間圧延段
階で実施するのが実際的であるが、場合によっては脱炭
焼鈍中又は脱炭焼鈍後でもよい。 而して必要に応じて焼鈍分離剤を塗布後、微小湾曲を付
された鋼板を帯状態でコイルに巻取り、箱型の焼鈍炉で
二次再結晶焼鈍する。 −二次再結晶焼鈍は、鋼板を帯状の形態で巻解き、そし
て巻取る間において、連続焼鈍炉によって行なってもよ
い。 この発明においては、二次再結晶焼鈍の後に、微小湾曲
を付された鋼板を平坦に矯正する工程を付すこと力;必
要である。 微小湾曲矯正の方法は、圧延、ローラレベラ、引張り、
プレス等通常の方法(常温)でよい。 か(して平板化された鋼板は、そのまま使用してもよい
が、一般的には形状矯正加面りによる内部歪が鋼板内に
存在し磁気特性を劣化させているから、通常は600〜
1200℃の温度に加熱する、所謂歪取り焼鈍を行なう
ことが好ましい。 なお、前述した鋼板の形状矯正は、歪取り焼鈍炉中にお
いて歪取焼鈍と併せて行なってもよく、連続歪取焼鈍炉
中にホットレベラ・−を用いるのが実際的である。 このように、最終板厚の鋼板の微小湾曲を与え、二次再
結晶焼鈍を施1〜、鋼板の微小湾曲を矯正して平板化す
ることによって、一方向性珪素鋼板の鉄損値を低くする
ことカーできろ。 前述した、鋼板に対する微小湾曲の付与は、工業的には
、その円面に微小湾曲を刻設したロールによって行なわ
れる。 このようにして微小湾曲を付す−された鋼板を二次再結
晶焼鈍し、然る後これを平坦化すると〔001〕軸は、
周期的に±4゜以下の範囲で傾斜したものカー存在する
ことになる。 このように
びその製造方法に関するものである。 従来、一方向性珪素鋼板は、各々の結晶粒が(110)
(001)方位にあるものがよいとされてきた。 従って、一方向性珪素鋼板を製造する場合に、すべての
結晶粒を(110)〔0OL)方位に近づけるためにい
ろいろな方法が採用されその結果、今日では鉄損が11
0watts/kg(17KG、50Hz、板厚0−3
0−3O前後の低い水準を示すものが工業的に生産され
ている。 しかしながら、さらに低い鉄損の一方向性珪素鋼板を得
るには、結晶組織を(110)(001)方位に近づげ
ろだげでは限界のあることが本発明者等の研究によって
分かつてきた。 本発明者等は理想的(110)〔001〕方位よりむし
ろ〔001〕軸が圧延面に対して成る角度をもっている
とき、従来のものより一層すぐれた低鉄損材を得ること
をすでに見い出した。 即ち、この発明は、〔001〕軸を圧延面に対して略々
4°以下の範囲で傾斜させた組織としたことを本質的な
特徴とするものである。 その具体的な製造手段として、鋼板表面に焼鈍分離剤塗
布前の最終板厚段階の工程において、圧延方向に交差す
る方向に延びる微小湾曲を与えて、−次および二次再結
晶焼鈍し、後の工程でこの微小湾曲を矯正することによ
るものである。 又本発明者等は、前述の方法によって得られた二次再結
晶終了後のガラス質表面被膜を有する鋼板表面に線状の
ガラス質表面被膜を有する鋼板表面に線状の微小歪を付
与することによって、前述の方法によって得られた鉄損
よりもさらに低い鉄損の得られることを発明した。 その具体的な製造手段は次のものである。 前述した微小湾曲の矯正工程中又は矯正後に、鋼板表面
に形成されたガラス質表面被膜を介して線状の微小歪を
付与する。 付与の方法は、例えば硬い物質でつ(られた小さな球な
どからなる回転子に荷重をかけて、鋼板表向に押しつげ
ながら、球を回転させて線引きする方法である。 以下この発明の詳細な説明する。 この発明を完成するに至った基礎的根拠は、本発明者等
の発見である次の実験事実に基づくものである。 −3即ち、二次再結晶粒内におけろ180°磁区幅の細
分化が鉄損改良に重要であるとの知見に基づき3%5i
−Fe単結晶のC00II軸の理想的(1,10)(0
011t方位からのずれ角度βを形成し、このずれ角度
βと鉄損との関係を検討した結果、第1図に示す事実を
確認した。 ここでずれ角度βとは、(11,0)COO11方位に
近いm結晶の〔001−〕軸の圧延面(結晶表面)から
の傾斜角である。 第1図は、ずれ角度βと50Hz、17KGにおける鉄
損の関係を示したものである。 第1図から明らかなように、一方向性珪素鋼板の鉄損値
はずれ角度βに強く依存し、〔001〕軸が圧延面に対
して約2°傾斜しているとぎに鉄損値は最低となってい
る。 ずれ角度βが2°以下で0°に近づくに従って鉄損値は
大きくなり、理想的(110)(0011方位のときに
最大となる。 また、ずれ角度βが2゜より太き(なるに従って鉄損値
は太き(なっている。 従って、定性的にはすぐれた低鉄損の鋼板を得るために
は結晶粒がβ−0,5〜4.0°、好ましくは1〜3に
なる(001)軸傾斜角を有する組織を形成することで
あることが分かる。 この発明の根本思想は、次の通りである。 180°磁区幅を狭くすること、かつこの180°磁区
内に、180°磁区以外の環流磁区ができるだけ存在し
ないようにすることによって低鉄損が得られる。 180°磁区の細分化は、C001,)軸が圧延面に対
して傾斜していることに起因して生ずる、表面磁極によ
る静磁エネルギーを下げろためになされろ。 また環流磁区も表面磁極による静磁エネルギーを下げる
ために生ずるが、これは[001)軸に沿った張力によ
って消滅する傾向を示す。 従って、(001,)軸が圧延面に対して傾斜1〜、さ
らに張力が作用して環流磁区を殆んど消滅させている状
態が、180°磁区の細分化が、最も大きく低鉄損を得
ることができるわけである。 方向性珪素鋼板の製造工程で表面に最終的に形成されろ
表面皮膜によって鋼板に張力がもたらされ、外部張力と
同じ効果をもつから〔001〕軸が圧延面に対して傾斜
していることが】800磁区の細分化のための必要条件
である。 このよりな(001)軸が圧延面に対して傾斜している
鋼板に微小歪を付与することによって、さらに鉄損の得
られることが分かった(第2図)。 第2図は3%5i−Fe単結晶の鉄損におよぼす張力お
よび微小歪の影響を示したものである。 横軸は(0011軸の結晶表面に対する傾斜角を示し2
ている。 張力は試料の長手方向に印加し、微小歪は0.6mm径
のボールペンで長手方向と垂直の方向に間隔5酊で入れ
た。 図では、張力も歪もない場合(−〇−)、張力のみを印
加した場合(−・−)、歪のみを入れた場合(−−○’
−−)、歪を入れた後、張力を印力旧−た場合(−*−
)に・ついて示しである。 図から、張力のある、な1〜にかかわらず歪による鉄損
の減少は(ool、)軸の圧延面に対する角度が小さい
程大きくなることが分かる。 また歪あり、なしにかかわらず、張力による鉄損の減少
は傾斜角が約2°のときに最大となり、この角度より大
きくても、小さくても小さくなる。 歪導入後、張力を印加すると、他のどの条件よりも鉄損
力を低いが、傾斜角が約1°のときに最低鉄損が得られ
る。 第3図は第2図と同じ方法で張力印加および微小歪を付
与1〜だ試料の磁区図形の電子顕微鏡写真を示す。 第3図aは張力も微小歪も付与しない比較例、第3図す
は試料長手方向(図面左右方向)に1.5kg/mm2
の張力を印加した例、第3図Cは微小のみを導入した例
、第3図dは微小歪付俟(図中上下方向)後に張力を印
加した例である。 微小歪によろ鉄損の減少効果は第3図a、cの磁区図形
の比較観察から、歪によって180°磁区幅が減少する
ことと主として180°磁区からなる補助磁区の発生す
ることが特徴的で、これが鉄損の減少に寄与していると
考えられる。 すなわち歪線近傍の磁極による反磁場および局所的な内
部歪によって補助磁区が発生し易(なり、これが消磁状
態の180°磁区の細分化に寄与しさらに歪線近傍の補
助磁区が磁化に関与して磁化状態の180°磁区を実質
的にせまくしている結果によるものと考えられ、第3図
すに示す張力の場合と全く異なる。 従って第3図dに示すように歪を付与した試料に張力を
印加した場合、あたかも歪効果と張力効果が別々に作用
したよ5な鉄損の傾斜角依存性を示す。 次に、この発明になる一方向性珪素鋼板の製造方法につ
いて述べる。 まず〔001〕軸の圧延面に対する傾斜を周期的に形成
させる方法についてのべる。 この発明は、従来方法による一方向性珪素鋼板の製造工
程途上の二次再結晶焼鈍を、平板状或は従来の方法にお
けるストリップコイル状とは全く異なり、最終板厚とな
った鋼板に、圧延方向に交叉する方向に延びる波形状を
付与した後に行ない、前述の二次再結晶焼鈍を行なった
後に、波形状を有する鋼板を平坦に矯正することにある
。 これにより、既に述べたように、(001,l軸が圧延
面に対して±4.0°以下、好ましくは±0.3〜3゜
の範囲で傾斜させた部分からなる結晶粒の前述の理想的
な組織に近い組織を得ることができ、一方向性珪素鋼板
の鉄損を極めて低い水準にすることができる。 従来、工業的に製造される一方向性珪素鋼板は電気炉法
、平炉法或は転炉法により適正な組成を有する鋼塊を得
、この鋼塊を均熱炉で均熱し、分塊圧延によりスラブに
するか、或は前述した製鋼法により得られた溶鋼を連続
鋳造して直接に、若しくは連続鋳造後予備圧下加工を加
えてスラブにするかして、これらのスラブを中間板厚ま
で熱間圧延して熱延板を得る。 熱延板を酸洗し、成る場合にはこの段階で熱処理し、次
いで中間焼鈍をはさむ通常二回の冷間圧延を行なうか(
二回冷延法)、′或は−回のみの冷間圧延を行なうか(
−回冷延法)して最終標準板厚にする。 これを脱炭焼鈍し、さらに二次再結晶が起るに十分な高
温で焼鈍すること姉よって製造されている。 従来の二次再結晶が起るに十分な高温でなされる焼鈍は
、通常鋼板間の焼付防止或は強固な絶縁皮膜の形成、さ
らには鋼板中に含有する不純物の純化を目的として、M
gOなどの所謂、焼鈍分離剤を、上記脱炭焼鈍後に鋼板
表面に塗布した後、コイル状に巻取ったものか、或は所
定長さに初析してシート状にして積層したものを対象と
してなされていた。 他方、前述の焼鈍分離剤を塗布した鋼板を帯状のまま連
続的に高温に所定時間加熱して二次再結晶させる方法も
ある。 しかし、何れの場合にしても、二次再結晶焼鈍は、鋼板
は平板状態でなされていた。 この発明は、二次再結晶焼鈍における鋼板形状を、圧延
方向に交叉する方向に延びる微小湾曲を有するものにし
、二次再結晶完了後に湾曲を平坦に矯正することにより
、従来の方法による一方向性珪素鋼板に比較して、鉄損
を著しく低くせしめ得るものであって、珪素0〜4.0
%を含有する鋼を最終成品板厚に減厚後、脱炭焼鈍およ
び二次再結晶焼鈍する通常の一方向性珪素鋼板の製造方
法において、まず前記二次再結晶焼鈍を、鋼板が圧延方
向と交差する方向に延びる微小湾曲を有する状態で行な
い、二次再結晶焼鈍後に前述の微小湾曲を有する鋼板を
平板に矯正することにある。 二次再結晶焼鈍における鋼板の形状については、第4図
a、bにその典型例を示す。 これらの図に示すように、鋼板の圧延方向と交差する方
向に延びる波状である必要がある。 一般的には、成形の上から、又矯正の容易さの点から第
4図aに示す正弦波状湾曲を鋼板に付すことが実際的で
ある。 この場合、θは0.5〜4,0°、好ましくは1〜3゜
であり、Pは二次再結晶粒より小さいことを必要とする
。 θを0.5°より小さく、また4°より大きくしても、
或はPを二次再結晶粒径より大きくしても、鉄損を著し
く改善するには至らないからである。 その原因に関しては、この発明の原理を示す第1図から
明らかである。 ・鋼板に、圧延方向に交差する方向に延びる湾曲を付与
するには、圧延、プレス等によればよい。 例えば、その周方向に交差する方向に延びる微小湾曲を
刻設したロール対によって鋼板に微小湾曲を付与する方
法、或は微小湾曲を刻設したダイスを有するプレスによ
って付与する方法がある。 また、成形の時期に関しては、冷間圧延又は温間圧延段
階で実施するのが実際的であるが、場合によっては脱炭
焼鈍中又は脱炭焼鈍後でもよい。 而して必要に応じて焼鈍分離剤を塗布後、微小湾曲を付
された鋼板を帯状態でコイルに巻取り、箱型の焼鈍炉で
二次再結晶焼鈍する。 −二次再結晶焼鈍は、鋼板を帯状の形態で巻解き、そし
て巻取る間において、連続焼鈍炉によって行なってもよ
い。 この発明においては、二次再結晶焼鈍の後に、微小湾曲
を付された鋼板を平坦に矯正する工程を付すこと力;必
要である。 微小湾曲矯正の方法は、圧延、ローラレベラ、引張り、
プレス等通常の方法(常温)でよい。 か(して平板化された鋼板は、そのまま使用してもよい
が、一般的には形状矯正加面りによる内部歪が鋼板内に
存在し磁気特性を劣化させているから、通常は600〜
1200℃の温度に加熱する、所謂歪取り焼鈍を行なう
ことが好ましい。 なお、前述した鋼板の形状矯正は、歪取り焼鈍炉中にお
いて歪取焼鈍と併せて行なってもよく、連続歪取焼鈍炉
中にホットレベラ・−を用いるのが実際的である。 このように、最終板厚の鋼板の微小湾曲を与え、二次再
結晶焼鈍を施1〜、鋼板の微小湾曲を矯正して平板化す
ることによって、一方向性珪素鋼板の鉄損値を低くする
ことカーできろ。 前述した、鋼板に対する微小湾曲の付与は、工業的には
、その円面に微小湾曲を刻設したロールによって行なわ
れる。 このようにして微小湾曲を付す−された鋼板を二次再結
晶焼鈍し、然る後これを平坦化すると〔001〕軸は、
周期的に±4゜以下の範囲で傾斜したものカー存在する
ことになる。 このように
〔00〕軸を周期的に±4°以下の範囲に傾
斜させた焼鈍ずみの鋼板には更に本発明の特徴の−・つ
である微イト歪を付俟する。 この鋼板には、前述したように絶縁グラス皮膜が形成さ
れており、この皮膜上から歪を付り、すると、
斜させた焼鈍ずみの鋼板には更に本発明の特徴の−・つ
である微イト歪を付俟する。 この鋼板には、前述したように絶縁グラス皮膜が形成さ
れており、この皮膜上から歪を付り、すると、
〔00〕
軸の傾斜効果と相乗的に低鉄損側の鉄損値を向−卜する
ことができる。 次に微小歪を付与する具体的な方法の列を挙げる。 例えば、前述したように硬い物質でつ(られた小さな球
からなる回転子に荷重をかげて、鋼板表面に押1〜つけ
ながら、球を回転させて線引きする方法である。 小球を回転させろためガラス質被膜を含め鋼板の表面に
キズをつげずに地鉄に歪を付与することができる。 球の直径は0.2〜10112771位が適当である。 これによって導入される歪の「1−Jは10〜300μ
mである。 これより大きすぎると歪の領域が広(なりすぎて鉄損は
かえって増大する。 本発明の歪の導入によって生ずる表面のへこみは高々5
μ、通常は1μ程度である。 以上は微小歪を付!デする手段の一例であって、たとえ
ば厚みの小さな円盤を荷重ケかけて回転させながら線引
きすることによっても目的を達することカーできろ。 、また、上記の球や円盤あて)いは丸い物体を鋼板にキ
ズな付けずにすべらせて線引きしてもよい。 鉄損を下げるために有効な歪量は、転位ピットとして観
察でき番程度である。 また歪の付与は鋼板の片面、両面いずれもよ(、ガラス
質皮膜を介して行われる。 ガラス質被膜を介して歪を付俟する必要性は次の通りで
ある。 ガラス質被膜は主として仕上焼鈍前に塗布されたMgO
と鋼板が含有するSiなどから形成されており、仕上焼
鈍中の焼付防止のほか、鋼板表面に張力を与え鉄損を下
げる役割をする。 次に線状の微小歪の線の方向について述べろ。 第5図aはガラス質被膜の上から鋼板の片面に微小歪を
付−与したとき、線の方向と圧延方向のなす角αに対す
る圧延方向(L方向)に磁化したときの鉄損(W171
50)の変化を示す。 αく10°では鉄損はかえって劣化するが、αの増加と
ともに減少しα〉30°では5%以上、αつ≧45°で
は10%以上の向上率を示した。 したがって鉄損の大福な向上を図るためには、αは:3
0゜以上好ま1.くはαは45°以上が適当である。 巻鉄心の場合はL方向の鉄損を考慮すれば充分である7
J′−用途によっては圧延方向に直角な方向(C方向)
に磁化1〜だときの鉄損も重要となる。 C方向の鉄損はL方向と−は逆にαを小さくすることに
よって向上させることが出来る。 第4図すよりり、C両方向の一特性向上を考慮しまたと
きは例えば30°〜80°の力向に引くのが適当であて
)ことカー分る。 また線の形状は直線である必要は必ずしもな(、曲線状
、ジグザグ状、波線状あるいは線が交差しても本発明の
目的を達成できて)39次に微小歪の適正間隔について
述べろ。 第6図(板厚0.30mm)は約1μ厚のガラス質被膜
の上から直径が0.7闘の球を、荷重200グをかけな
からC方向に転がして線状歪を付惨したとき、線の間隔
と鉄損の関係を示す。 最適間隔は200Pのとき265〜5朋であることが分
る。 また最適間隔は荷重によって変わり、球の予力″−0,
7m7!の場合、荷重が大きくなると最適間隔は広まる
。 どのように最適間隔は歪の大きさによって変動するから
、導入方法あるいはガラス質被膜の厚みなどによつてそ
の都度法めるべきで、上記の例に限定されない。 しかしながらキズを残さない本発明の方法による微小歪
の場合いずれも最適間隔は1m7IL以上である。 微小歪の付与を連続ラインで行なうために、鋼板(帯)
には張力を加えてお(方がよい。 これは鋼板に歪を与えるために必要な荷重を支えるため
だけでなく、歪付与の効果を助長するためである。 仕上焼鈍で形成されたガラス質被膜は通常、片面の厚み
が1〜3μであって、この程度の厚みが微小歪の導入に
最も適している。 しかし5μ以下であれば被膜に損傷を与えずに地鉄に歪
を与えることができろ。 本発明の特徴とする微小歪を付与する工程は、2次再結
晶を完了した後であれば、後工程のいずれに挿入しても
よい。 例えば仕上焼鈍直後でもよいし、ヒートフフットニング
工程の後に行なってもよい。 また連続仕上焼鈍方式を採用する場合はその冷却過程で
行なってもよい。 ただし800℃以下好ましくは700℃以下で付与すべ
きである。 歪を付与された鋼板はこのまま製品となし得るが通常は
2次被膜としてリン酸系あるいは有機系化合物などのコ
ーティングして絶縁性を高めた上で最終製品とする。 コーティングのとき、鋼板の温度は800℃以下、望ま
しくは700℃以上で行なわれるのが好ましい。 この目的には紫外線硬化樹脂の使用が適している。 以下実施例にもとすき説明する。 実施例I C;0.052%、Si;2.95%、Mn;0.08
%、S;0.009%、5olAl:0.026%、S
e;0.126%に含有する鋼塊を分塊圧延してスラブ
を得、このスラブを加熱して熱間圧延し2.3mm厚さ
の熱延板を得た。 1150℃×2分間の熱延板焼鈍後酸洗し、0.29m
mまで冷間圧延した。 この段階で冷延板を3分割しその1と2は第4図aに示
す微小湾曲を、ロール表面に、周方向に交差する方向に
延びる微小湾曲を有したロールによって鋼板に付与した
。 このときの鋼板における微小湾曲は第4図に示す波高=
50X10″ぼ、ピッチ−0,5cmであった。 冷間圧延段階でコイルを分割したその3は、そのままの
形状を保持した。 これらの3つの冷延板を夫々脱炭焼鈍した。 次いで鋼板表面にMgOを塗布した後、二次再結晶焼鈍
した。 二次再結晶焼鈍後の鋼板を水洗いした後、これらの鋼板
を積層して微小湾曲を矯正するために圧力を加えながら
、歪取焼鈍した。 その後、その2の試料(ガラス質被膜あり)の片面に、
直径が0.7mmの球を、荷重2001で鋼板に接して
転がしながら、間隔5朋で、圧延方向と直角の方向に直
線的に掃過して線状の歪を付与した。 これら3つの試料の圧延方向の磁性は であり、鉄損の改善が認められた。 実施例2 C;0.055%、Si:2.95%、胤;0.089
%、S;0.026%、5olAl;0.028、N;
0.0065% を含有する板厚2.3mmの熱延板について、1150
℃×2分間の熱延板焼鈍を行なった後酸洗し、次いで0
.29mmまで冷間圧延した。 この段階で冷延板を3、分割し、その1と2は前例と同
様に温間(550℃X30秒)で微小湾曲を付与した。 この場合は、波高25X10−6m、ピッチ5間であっ
た。 冷間圧延段階で分割したその3はその1と2と同様な熱
処理(550℃×30秒)した後そのままの形状を保持
した。 これら3つの冷延板を実施例1と同様に脱炭焼鈍し、二
次再結晶焼鈍、形状矯正焼鈍を行なった。 その後その2の試料(ガラス質被膜あり)の片面に直径
が0.5mmの球を、荷重30ozで鋼板に接して転が
しながら間隔5mmで、圧延方向と直角の方向に直線的
に掃過して線状の歪を付与した。 これら3つの試料の圧延方向の磁性は、 であ穴実施例1と同様に鉄損の改善が認められた。
軸の傾斜効果と相乗的に低鉄損側の鉄損値を向−卜する
ことができる。 次に微小歪を付与する具体的な方法の列を挙げる。 例えば、前述したように硬い物質でつ(られた小さな球
からなる回転子に荷重をかげて、鋼板表面に押1〜つけ
ながら、球を回転させて線引きする方法である。 小球を回転させろためガラス質被膜を含め鋼板の表面に
キズをつげずに地鉄に歪を付与することができる。 球の直径は0.2〜10112771位が適当である。 これによって導入される歪の「1−Jは10〜300μ
mである。 これより大きすぎると歪の領域が広(なりすぎて鉄損は
かえって増大する。 本発明の歪の導入によって生ずる表面のへこみは高々5
μ、通常は1μ程度である。 以上は微小歪を付!デする手段の一例であって、たとえ
ば厚みの小さな円盤を荷重ケかけて回転させながら線引
きすることによっても目的を達することカーできろ。 、また、上記の球や円盤あて)いは丸い物体を鋼板にキ
ズな付けずにすべらせて線引きしてもよい。 鉄損を下げるために有効な歪量は、転位ピットとして観
察でき番程度である。 また歪の付与は鋼板の片面、両面いずれもよ(、ガラス
質皮膜を介して行われる。 ガラス質被膜を介して歪を付俟する必要性は次の通りで
ある。 ガラス質被膜は主として仕上焼鈍前に塗布されたMgO
と鋼板が含有するSiなどから形成されており、仕上焼
鈍中の焼付防止のほか、鋼板表面に張力を与え鉄損を下
げる役割をする。 次に線状の微小歪の線の方向について述べろ。 第5図aはガラス質被膜の上から鋼板の片面に微小歪を
付−与したとき、線の方向と圧延方向のなす角αに対す
る圧延方向(L方向)に磁化したときの鉄損(W171
50)の変化を示す。 αく10°では鉄損はかえって劣化するが、αの増加と
ともに減少しα〉30°では5%以上、αつ≧45°で
は10%以上の向上率を示した。 したがって鉄損の大福な向上を図るためには、αは:3
0゜以上好ま1.くはαは45°以上が適当である。 巻鉄心の場合はL方向の鉄損を考慮すれば充分である7
J′−用途によっては圧延方向に直角な方向(C方向)
に磁化1〜だときの鉄損も重要となる。 C方向の鉄損はL方向と−は逆にαを小さくすることに
よって向上させることが出来る。 第4図すよりり、C両方向の一特性向上を考慮しまたと
きは例えば30°〜80°の力向に引くのが適当であて
)ことカー分る。 また線の形状は直線である必要は必ずしもな(、曲線状
、ジグザグ状、波線状あるいは線が交差しても本発明の
目的を達成できて)39次に微小歪の適正間隔について
述べろ。 第6図(板厚0.30mm)は約1μ厚のガラス質被膜
の上から直径が0.7闘の球を、荷重200グをかけな
からC方向に転がして線状歪を付惨したとき、線の間隔
と鉄損の関係を示す。 最適間隔は200Pのとき265〜5朋であることが分
る。 また最適間隔は荷重によって変わり、球の予力″−0,
7m7!の場合、荷重が大きくなると最適間隔は広まる
。 どのように最適間隔は歪の大きさによって変動するから
、導入方法あるいはガラス質被膜の厚みなどによつてそ
の都度法めるべきで、上記の例に限定されない。 しかしながらキズを残さない本発明の方法による微小歪
の場合いずれも最適間隔は1m7IL以上である。 微小歪の付与を連続ラインで行なうために、鋼板(帯)
には張力を加えてお(方がよい。 これは鋼板に歪を与えるために必要な荷重を支えるため
だけでなく、歪付与の効果を助長するためである。 仕上焼鈍で形成されたガラス質被膜は通常、片面の厚み
が1〜3μであって、この程度の厚みが微小歪の導入に
最も適している。 しかし5μ以下であれば被膜に損傷を与えずに地鉄に歪
を与えることができろ。 本発明の特徴とする微小歪を付与する工程は、2次再結
晶を完了した後であれば、後工程のいずれに挿入しても
よい。 例えば仕上焼鈍直後でもよいし、ヒートフフットニング
工程の後に行なってもよい。 また連続仕上焼鈍方式を採用する場合はその冷却過程で
行なってもよい。 ただし800℃以下好ましくは700℃以下で付与すべ
きである。 歪を付与された鋼板はこのまま製品となし得るが通常は
2次被膜としてリン酸系あるいは有機系化合物などのコ
ーティングして絶縁性を高めた上で最終製品とする。 コーティングのとき、鋼板の温度は800℃以下、望ま
しくは700℃以上で行なわれるのが好ましい。 この目的には紫外線硬化樹脂の使用が適している。 以下実施例にもとすき説明する。 実施例I C;0.052%、Si;2.95%、Mn;0.08
%、S;0.009%、5olAl:0.026%、S
e;0.126%に含有する鋼塊を分塊圧延してスラブ
を得、このスラブを加熱して熱間圧延し2.3mm厚さ
の熱延板を得た。 1150℃×2分間の熱延板焼鈍後酸洗し、0.29m
mまで冷間圧延した。 この段階で冷延板を3分割しその1と2は第4図aに示
す微小湾曲を、ロール表面に、周方向に交差する方向に
延びる微小湾曲を有したロールによって鋼板に付与した
。 このときの鋼板における微小湾曲は第4図に示す波高=
50X10″ぼ、ピッチ−0,5cmであった。 冷間圧延段階でコイルを分割したその3は、そのままの
形状を保持した。 これらの3つの冷延板を夫々脱炭焼鈍した。 次いで鋼板表面にMgOを塗布した後、二次再結晶焼鈍
した。 二次再結晶焼鈍後の鋼板を水洗いした後、これらの鋼板
を積層して微小湾曲を矯正するために圧力を加えながら
、歪取焼鈍した。 その後、その2の試料(ガラス質被膜あり)の片面に、
直径が0.7mmの球を、荷重2001で鋼板に接して
転がしながら、間隔5朋で、圧延方向と直角の方向に直
線的に掃過して線状の歪を付与した。 これら3つの試料の圧延方向の磁性は であり、鉄損の改善が認められた。 実施例2 C;0.055%、Si:2.95%、胤;0.089
%、S;0.026%、5olAl;0.028、N;
0.0065% を含有する板厚2.3mmの熱延板について、1150
℃×2分間の熱延板焼鈍を行なった後酸洗し、次いで0
.29mmまで冷間圧延した。 この段階で冷延板を3、分割し、その1と2は前例と同
様に温間(550℃X30秒)で微小湾曲を付与した。 この場合は、波高25X10−6m、ピッチ5間であっ
た。 冷間圧延段階で分割したその3はその1と2と同様な熱
処理(550℃×30秒)した後そのままの形状を保持
した。 これら3つの冷延板を実施例1と同様に脱炭焼鈍し、二
次再結晶焼鈍、形状矯正焼鈍を行なった。 その後その2の試料(ガラス質被膜あり)の片面に直径
が0.5mmの球を、荷重30ozで鋼板に接して転が
しながら間隔5mmで、圧延方向と直角の方向に直線的
に掃過して線状の歪を付与した。 これら3つの試料の圧延方向の磁性は、 であ穴実施例1と同様に鉄損の改善が認められた。
第1図は(001)軸の圧延面に対する傾斜角βと鉄損
の関係を示す図、第2図はβ角と鉄損におよぼす微小歪
付与の効果を示す図、第3図a。 b、e、dは微小歪および張力の磁区図形におよぼす影
響を示す電子顕微鏡写真、第4図a、bは微小湾曲のプ
ロフィール図、第5図a、bは微小歪付与方向と鉄損の
向上率を示す図、第6図a。 bは微小歪付与間隔と鉄損の関係を示す図である。
の関係を示す図、第2図はβ角と鉄損におよぼす微小歪
付与の効果を示す図、第3図a。 b、e、dは微小歪および張力の磁区図形におよぼす影
響を示す電子顕微鏡写真、第4図a、bは微小湾曲のプ
ロフィール図、第5図a、bは微小歪付与方向と鉄損の
向上率を示す図、第6図a。 bは微小歪付与間隔と鉄損の関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1絶縁被膜を形成した珪素鋼板で圧延面に対して4°以
下傾斜する〔001〕軸を有し且つ前記被膜上から鋼板
に与えられた微小歪を有するSi4%以下を含む低鉄損
一方向性珪素鋼板。 2焼鈍分離剤塗布前の工程において、最終板厚鋼板に圧
延方向と交差する方向に微小湾曲を付与した後、矯正焼
鈍工程を含ませた通常の処理工程で一方向性珪素鋼板を
製造し、製品表面に微イト歪を付与することを特徴とす
る低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53081178A JPS58747B2 (ja) | 1978-07-04 | 1978-07-04 | 低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53081178A JPS58747B2 (ja) | 1978-07-04 | 1978-07-04 | 低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS558467A JPS558467A (en) | 1980-01-22 |
| JPS58747B2 true JPS58747B2 (ja) | 1983-01-07 |
Family
ID=13739203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP53081178A Expired JPS58747B2 (ja) | 1978-07-04 | 1978-07-04 | 低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58747B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4533409A (en) * | 1984-12-19 | 1985-08-06 | Allegheny Ludlum Steel Corporation | Method and apparatus for reducing core losses of grain-oriented silicon steel |
-
1978
- 1978-07-04 JP JP53081178A patent/JPS58747B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS558467A (en) | 1980-01-22 |
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