JPS6023182B2 - 中炭素高クロム溶湯の溶製方法 - Google Patents
中炭素高クロム溶湯の溶製方法Info
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- JPS6023182B2 JPS6023182B2 JP54154990A JP15499079A JPS6023182B2 JP S6023182 B2 JPS6023182 B2 JP S6023182B2 JP 54154990 A JP54154990 A JP 54154990A JP 15499079 A JP15499079 A JP 15499079A JP S6023182 B2 JPS6023182 B2 JP S6023182B2
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- C21—METALLURGY OF IRON
- C21C—PROCESSING OF PIG-IRON, e.g. REFINING, MANUFACTURE OF WROUGHT-IRON OR STEEL; TREATMENT IN MOLTEN STATE OF FERROUS ALLOYS
- C21C5/00—Manufacture of carbon-steel, e.g. plain mild steel, medium carbon steel or cast steel or stainless steel
- C21C5/005—Manufacture of stainless steel
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
本発明はステンレス鋼などの高クロム鋼を溶製する工程
での中間成品である中炭素高クロム溶湯を経済的に得る
ための溶製方法に関するものである。 ここでいう中炭素高クロム溶湯とは、ステンレス鋼溶製
の場合にはクロムは12%以上、その他の高クロム鋼溶
製の場合にはクロムを4%以上含有するものである。 クロム%の上限は、原料として用いる高炭素フェロクロ
ムによってきまり、通常65%以下である。炭素含有量
はクロム量に依存するが、『中炭素』とは慣用的な表現
と一致し、飽和炭素含有量×(0.05〜0.6)の範
囲内にあるものを意味する。以下、ステンレス鋼の溶製
を対象にして述べるが、他の高クロム鋼の場合にも、ほ
とんどそのままあてはまる。 ステンレス鋼は、Fe−Cr、Fe−Cr−Niを主成
分とし、通常、クロム源としては主としてフェロクロム
、ステンレス鋼スクラップなど、鉄源としては固体鉄(
スクラップ、還元鉄など)あるいは溶融鉄(溶銑あるし
、は溶鋼)、ニッケル源としては、ステンレススクラッ
プ、フェロニッケル、金属ニッケル、Ni○などが用い
られている。溶製工程は、これらの諸原料を製鋼炉で溶
融、混合、一次精錬を行って一旦、高クロム相落陽(炭
素などの不純物含有量がステンレス鋼成品よりも高い)
を得、ついで仕上げ精錬する方式が採用されている。近
年、特に優先脱炭に着目した各種仕上げ精錬法(VOD
法、RHOB法、AOD法など)が開発実用化されるに
至り、ステンレス鋼溶製コストを低下させるための技術
的な着眼点は、高クロム粗溶湯の製造工程の方に移行し
ている。高クロム粗溶湯を安価に得るための条件として
は次のような項目があげられる。 m 原料として安価なものを選択使用できること。 クロム源としては固体高炭素フェロクロム、溶融高炭素
フェロクロム、中炭素フェロクロム、低炭素フェロクロ
ム、ステンレススクラップなどがある。 このうち、合金剤としての中炭素および低炭素フェロク
ロムは、一旦得られた高炭素フェロクロムを加工して製
造されるもので、現時点ではコストの点から主クロム源
として用いることは工業的にはきわめて不利である。ま
た、熔融状態の高炭素フェロクロムはフェロクロム製造
工場が製鋼工場に近援している場合には、電気炉からで
たフェロクロムを直送することによって製鋼炉に供給す
ることは可能であるが、一般には困難で、製鋼炉に溶融
フェロクロムを供給するには再溶解する必要がある。し
たがって、実用できる安価な主クロム源は固体高炭素フ
ェロクロムであり、ステンレス鋼港製ではその溶解と脱
炭をどのように行うかが要点になる。次に鉄源としては
、普通鋼の溶製も行っている製鋼工場では、固体鉄源よ
りも、熔融状態にある溶銑、あるし、は熔鋼を利用する
方が、再溶解のためのエネルギーを削減できるのでコス
ト的に有利である。 ニッケル源としては、製鋼工場で用いることができるの
は一般に固体状態のものであり、いずれが最も経済的で
あるかは、経済事情に依存する。 以上のように、原料として安価なものを選択使用できる
という観点からは、製鋼炉では溶鉄源と、多量の固体原
料を用いることになり、溶解エネルギーの供給と、仕上
げ精錬炉側から要求される粗溶湯成分条件を満足するた
めの一次精錬を合理的に行えるものでなければならない
。■ 安価なエネルギーを用いた熱効率の高い溶製方法
であること。 溶解エネルギーを供給するための手段としては種々の方
法がある。 例えば、電気炉を用いれば任意の固体比率の原料を溶解
できる。しかし、電力は高価なエネルギーであること、
および電気炉(特にアーク炉)では比較的無酸化の状態
での溶解であるため、原料配合によっては綾落ち〔C〕
が高いこと、また溶落後、吹酸などにより脱炭しようと
するスプラッシュなどの問題をおこしやすく、高クロム
粗溶湯の〔C〕として比較的低い値が要求される仕上げ
脱炭法(VODなど)と粗合せて用いる場合には問題が
ある。転炉のように酸化精錬を行う炉では、フェロシリ
コンやAそなどを添加してから酸素吹藤すれば、その酸
化熱を利用して固体の溶解量をふやすことができるが、
ヱネルギーとしては一且、電気を経由してきた高価なも
のであること、また、多量のスラグを生成することから
操業や、クロム歩留の低下などに問題がある。 発熱量あたりのエネルギーが安価であるという点からは
、各種燃料を燃焼する時に発生する熱を用いることが考
えられるが、一般にメタル成分の再酸化を伴うことが多
く、熱効率高く加熱を行うことはむずかしい。 ‘3’クロム歩留が高く、同時に耐火物負荷の小さい方
法であること高クロム溶湯の脱炭時のクロム酸化量は、
溶潟Cr%、C%、温度などに依存し、各成分において
は温度が高いほどクロム酸化は抑制しやすい。 一方、反応容器の耐火物負荷は溶湯温度、スラグ成分な
どの影響を受け、特に、温度が低いことが望ましい。こ
のような優先脱炭と耐火物負荷からの相矛盾する要求を
解消するためには、精錬途中の温度、成分パターンなど
の操業条件の選択がきわめて重要である。本発明は、上
記諸条件を満足して安価に高クロム粗溶湯を得、終局的
にはステンレス鋼などの高クロム鋼を安価に溶製するた
めに種々の実験的研究を行った結果開発されたもので、
その要旨とするところは溶製炉上部より高炭素フェロク
ロム等の如き団体クロム源を供給するとともに、前記溶
製炉内溶傷中へ炉下部に設けた羽口から炭素質粉末と酸
素含有ガスを供給し固体クロム源の溶解ならびに精錬を
行なうに当り、溶湯温度が165000以下でかつクロ
ムの酸化を抑制しながら優先脱炭を行ない得る、溶製炉
内における溶湯温度条件、溶湯温度(℃)217‐5干
害L+・2oo溶湯温度(℃)2一140〔C(%)〕
十1650溶湯温度(00)と110〔C(%)〕十1
050を満足するように、固体クロム源、炭素質粉末お
よび酸素含有ガスの供給量を制御することを特徴とする
中炭素高クロム溶湯の溶製方法にある。 以下、具体的な実施例にそって本発明を詳細に説明する
。用いる設備の1例を第1図に示す。反応容器1は耐火
物内張した転炉状のもので、炉底に酸素を含むガス、お
よびコークス粉などの炭素質原料を供孫舎するための羽
□2が設けられている。反応容器1の炉刊こは上昇降下
可能な吹酸用ランス3が設けられ、また袋入原料6の充
填槽5および之に後続されたロータリーキルン4が設け
られている。コークス粉などの炭素質原料を溶傷中に供
V給する理由は、後述の成分条件を満足するために落陽
に〔C〕を調整(加炭)すること、および落陽に加える
固体原料の量に応じて必要とされる付加的溶解熱を〔C
〕十〔〇〕(あるM弁)一C。 ‐‐.
での中間成品である中炭素高クロム溶湯を経済的に得る
ための溶製方法に関するものである。 ここでいう中炭素高クロム溶湯とは、ステンレス鋼溶製
の場合にはクロムは12%以上、その他の高クロム鋼溶
製の場合にはクロムを4%以上含有するものである。 クロム%の上限は、原料として用いる高炭素フェロクロ
ムによってきまり、通常65%以下である。炭素含有量
はクロム量に依存するが、『中炭素』とは慣用的な表現
と一致し、飽和炭素含有量×(0.05〜0.6)の範
囲内にあるものを意味する。以下、ステンレス鋼の溶製
を対象にして述べるが、他の高クロム鋼の場合にも、ほ
とんどそのままあてはまる。 ステンレス鋼は、Fe−Cr、Fe−Cr−Niを主成
分とし、通常、クロム源としては主としてフェロクロム
、ステンレス鋼スクラップなど、鉄源としては固体鉄(
スクラップ、還元鉄など)あるいは溶融鉄(溶銑あるし
、は溶鋼)、ニッケル源としては、ステンレススクラッ
プ、フェロニッケル、金属ニッケル、Ni○などが用い
られている。溶製工程は、これらの諸原料を製鋼炉で溶
融、混合、一次精錬を行って一旦、高クロム相落陽(炭
素などの不純物含有量がステンレス鋼成品よりも高い)
を得、ついで仕上げ精錬する方式が採用されている。近
年、特に優先脱炭に着目した各種仕上げ精錬法(VOD
法、RHOB法、AOD法など)が開発実用化されるに
至り、ステンレス鋼溶製コストを低下させるための技術
的な着眼点は、高クロム粗溶湯の製造工程の方に移行し
ている。高クロム粗溶湯を安価に得るための条件として
は次のような項目があげられる。 m 原料として安価なものを選択使用できること。 クロム源としては固体高炭素フェロクロム、溶融高炭素
フェロクロム、中炭素フェロクロム、低炭素フェロクロ
ム、ステンレススクラップなどがある。 このうち、合金剤としての中炭素および低炭素フェロク
ロムは、一旦得られた高炭素フェロクロムを加工して製
造されるもので、現時点ではコストの点から主クロム源
として用いることは工業的にはきわめて不利である。ま
た、熔融状態の高炭素フェロクロムはフェロクロム製造
工場が製鋼工場に近援している場合には、電気炉からで
たフェロクロムを直送することによって製鋼炉に供給す
ることは可能であるが、一般には困難で、製鋼炉に溶融
フェロクロムを供給するには再溶解する必要がある。し
たがって、実用できる安価な主クロム源は固体高炭素フ
ェロクロムであり、ステンレス鋼港製ではその溶解と脱
炭をどのように行うかが要点になる。次に鉄源としては
、普通鋼の溶製も行っている製鋼工場では、固体鉄源よ
りも、熔融状態にある溶銑、あるし、は熔鋼を利用する
方が、再溶解のためのエネルギーを削減できるのでコス
ト的に有利である。 ニッケル源としては、製鋼工場で用いることができるの
は一般に固体状態のものであり、いずれが最も経済的で
あるかは、経済事情に依存する。 以上のように、原料として安価なものを選択使用できる
という観点からは、製鋼炉では溶鉄源と、多量の固体原
料を用いることになり、溶解エネルギーの供給と、仕上
げ精錬炉側から要求される粗溶湯成分条件を満足するた
めの一次精錬を合理的に行えるものでなければならない
。■ 安価なエネルギーを用いた熱効率の高い溶製方法
であること。 溶解エネルギーを供給するための手段としては種々の方
法がある。 例えば、電気炉を用いれば任意の固体比率の原料を溶解
できる。しかし、電力は高価なエネルギーであること、
および電気炉(特にアーク炉)では比較的無酸化の状態
での溶解であるため、原料配合によっては綾落ち〔C〕
が高いこと、また溶落後、吹酸などにより脱炭しようと
するスプラッシュなどの問題をおこしやすく、高クロム
粗溶湯の〔C〕として比較的低い値が要求される仕上げ
脱炭法(VODなど)と粗合せて用いる場合には問題が
ある。転炉のように酸化精錬を行う炉では、フェロシリ
コンやAそなどを添加してから酸素吹藤すれば、その酸
化熱を利用して固体の溶解量をふやすことができるが、
ヱネルギーとしては一且、電気を経由してきた高価なも
のであること、また、多量のスラグを生成することから
操業や、クロム歩留の低下などに問題がある。 発熱量あたりのエネルギーが安価であるという点からは
、各種燃料を燃焼する時に発生する熱を用いることが考
えられるが、一般にメタル成分の再酸化を伴うことが多
く、熱効率高く加熱を行うことはむずかしい。 ‘3’クロム歩留が高く、同時に耐火物負荷の小さい方
法であること高クロム溶湯の脱炭時のクロム酸化量は、
溶潟Cr%、C%、温度などに依存し、各成分において
は温度が高いほどクロム酸化は抑制しやすい。 一方、反応容器の耐火物負荷は溶湯温度、スラグ成分な
どの影響を受け、特に、温度が低いことが望ましい。こ
のような優先脱炭と耐火物負荷からの相矛盾する要求を
解消するためには、精錬途中の温度、成分パターンなど
の操業条件の選択がきわめて重要である。本発明は、上
記諸条件を満足して安価に高クロム粗溶湯を得、終局的
にはステンレス鋼などの高クロム鋼を安価に溶製するた
めに種々の実験的研究を行った結果開発されたもので、
その要旨とするところは溶製炉上部より高炭素フェロク
ロム等の如き団体クロム源を供給するとともに、前記溶
製炉内溶傷中へ炉下部に設けた羽口から炭素質粉末と酸
素含有ガスを供給し固体クロム源の溶解ならびに精錬を
行なうに当り、溶湯温度が165000以下でかつクロ
ムの酸化を抑制しながら優先脱炭を行ない得る、溶製炉
内における溶湯温度条件、溶湯温度(℃)217‐5干
害L+・2oo溶湯温度(℃)2一140〔C(%)〕
十1650溶湯温度(00)と110〔C(%)〕十1
050を満足するように、固体クロム源、炭素質粉末お
よび酸素含有ガスの供給量を制御することを特徴とする
中炭素高クロム溶湯の溶製方法にある。 以下、具体的な実施例にそって本発明を詳細に説明する
。用いる設備の1例を第1図に示す。反応容器1は耐火
物内張した転炉状のもので、炉底に酸素を含むガス、お
よびコークス粉などの炭素質原料を供孫舎するための羽
□2が設けられている。反応容器1の炉刊こは上昇降下
可能な吹酸用ランス3が設けられ、また袋入原料6の充
填槽5および之に後続されたロータリーキルン4が設け
られている。コークス粉などの炭素質原料を溶傷中に供
V給する理由は、後述の成分条件を満足するために落陽
に〔C〕を調整(加炭)すること、および落陽に加える
固体原料の量に応じて必要とされる付加的溶解熱を〔C
〕十〔〇〕(あるM弁)一C。 ‐‐.
【71の反応熱によって供給するためである。こ
こで炭素質原料として、油あるいは炭化水素ガスの如き
、液状又は気体状のものを溶傷中に供給した場合にはそ
の分解による吸収熱が大きく、‘7’式による発熱を相
殺するために本発明の目的を達し得ない。したがって、
本発明においては炭素質原料としては、コークス粉、石
炭粉、グラフアィト粉など固体状のものが用いられる。
一方、本発明において02を含むガスを溶湯に供給する
理由は、【7}式により反応熱を溶湯に与えるとともに
、後述の成分条件を満足するように成分調整するための
手段(脱炭)としてある。なお、酸素を含むガスを特に
溶湯中に吹込む理由の一つは炭素質原料の溶湯への溶解
による吸熱によりその羽口近傍が冷えやすく閉塞をおこ
しやすいのでそれを防止するため発熱場所を溶傷下部に
もつてくるためである。 その目的のためには、酸素供給速度;vo2(k9/m
in)は炭素供給速度vc(k9/min)(炭素質原
料供給速度を、炭素純分としての供給速度に換算)の間
には次の関係がなければならない。vo220.ぷc‘
8’ 底吹きのもう一つの目的は、発生するCOガスによって
高クロム溶湯の優先脱炭に必要な港傷鷹梓を行うことで
、そのためには、落陽中で発生するC。 ガス量を近似他表わす驚き。2(k9/min)の値が
、その時の溶湯量GM(t)に対して奪叫と1娩 {
91の関係を満足することが望ましい。 ただし、ガス発生量が過大になると、吹き抜けをおこし
額梓力の増加には効果がなく、一方、溶湯状況を不安定
にするため歩留低下などの原因となる。したがつて、譲
V。 2側凧 o■ であることが望ましい。 このような目的で加える炭素質原料と02を含むガスを
港湯中に供孫給するための装置としては第2図に示すよ
うな内管15、中間管14、外管13からなる三重管羽
口11が適している。 112は三重管と羽□との間に充填された耐火物層であ
る。 羽口11の内管15は、炭素質固体原料を搬送する不活
性ガス(例えばN2,Ar,C○,C02およびその混
合物など)を搬送体として供給するためのものである。
炭素質原料の粒径は、内管の内径のヂ下のも岬全重量の
80%以上となるよぅにすることが、安定して溶湯中へ
の供給を継続するためには望ましい。内管径を1仇奴と
すれば、コークス粉を用いる場合実際のコークス製造工
程で発生するふるい下分をそのまま用いることができる
。もし、炭素費原料の供給を内管15ではなく、その外
側のリング状部14′から行うとすれば、安定供給のた
めには粉粒体としてはきわめてサイズの小さいものしか
用いることができず(例えば0.1肋?以下)、その調
整、ハンドリングに問題がある。なお、炭素質原料とと
もに、造漣剤として石灰質粉体(特に生石灰)を混合す
ることも可能である。その場合には次のような効果があ
る。01 コークスなどの炭素質粉体だけを供給する場
合は摩擦による内管壁の摩耗が問題になる。 これに対して石灰質粉体(特に生石灰)を混合するとこ
れらの徴粉が内管壁をコーティングするために摩耗も大
幅に減少することができる。‘2) コークスはSi0
2を主成分とする脈石分が含まれており、その溶融、蓬
化が迅速に進行することが、脱酸などスラグ、メタル反
応の進行に重要であるが、コークスと石灰が同一の管か
ら供給されると樺化進行に好ましい条件が作られる。脱
硫反応が進みやすい。 ‘3} 中間のリング状の部分14′は、酸素、あるい
は酸素に他のガスを混合して酸化ポテンシャルを調節し
た酸化性ガスを溶湯中に吹き込み、溶湯の酸化反応(脱
炭、脱Si)を行い、その結果として効率的な発熱を行
わせるためのものである。 なお、酸化反応終了後は、酸化性ガスからN2,Arな
どの非酸化性ガスに切換えられる。酸化性ガスを内管1
5から吹込む場合に比べて、リング状の部分14′から
吹き込んだ場合には次のような利点がある。‘a} 酸
化性ガスと溶湯との接触面積が大きくなり、溶湯の過酸
化が防止される。 {bー 酸素羽□の冷却が、後述の外管からの保護用冷
却ガスと内管からの粉粒体、搬送ガスの両方から冷却さ
れるので羽口寿命が長くなる。 ‘c} 酸化性ガスを内管と中間管との間の環状間隙よ
り高速で噴出させると、その影響で内管内の圧力が低く
なり、内管内からの粉体供給に好都合となり、搬送ガス
量を低減できる。 また粉体供給を止めたのち、搬送ガスの流入を一時的に
止めても輸送管の閉塞は起らない。‘d)内管から吹き
込まれた炭素質粉粒体が酸化性ガスジャケットでつつま
れているため、早期に発熱昇温して溶湯と接した時に溶
解しやすい状態となり、溶湯が十分深くない場合でも吹
き抜けなどの現象がおこりにくい。 外管13のリング状隙間13′は、羽口材料の溶損、酸
化防止用の保護ガスを供給するためのもので、プロパン
などの炭化水素ガスや、オイルミストおよび不活性ガス
のArガス、N2ガスなどが流される。本発明の目的は
、高炭素フェロクロムなどの固体原料の熔解に必要な熱
量を、溶湯に添加する炭素質の燃焼による発熱によって
補給することにある。 したがって、必要熱量、すなわち、必要脱炭量が多くな
り、一方、反応所要時間が制限される場合には、必要な
酸素量は(1■式の制約により、全量は底吹できない場
合がある。その場合には、残余の必要酸素は、第1図に
示す如く上吹ランス3より熔傷面の上から供給してもよ
い。本発明では溶湯に多量の固体原料を添加して溶解を
行うことが特徴であるから、用いる反応容器としては溶
湯量の変化に対応して安定して吹鎌を継続できるもので
なければならない。 すなわち、初期の溶湯量が少ない状態でも、また、最後
の規定量の溶湯が入った状態でも無理なく吹錬を行える
ものでなければならない。このような条件を満足する炉
形状について種々検討を行った結果、最終溶鋼レベルの
高さ(静水面に換算)を日(肌)とし、高さ方向に害ず
つの3つの部分に分けた時、上部の平均断面積をS,(
め)、中間部の平均断面積をS2(〆)、下部の平均断
面積をS3(従)、最初の溶湯量をWi(ton)、最
終の規定溶湯量をWf(ton)とするとSIとS22
1.2器s. ,.端s,とs320.端s, (11)の両条件
が望ましいことがわかった。 S2,S3が(11)式の条件より大きいと、耐火物の
損傷量が多く、かつ特に末期に溶傷歩留が低下しやすい
。−方、(11)式の条件より小さすぎると、初期の吹
銭が不安定で、吹き込んだ炭素質原料が十分に熔湯に溶
け込まないので熱効率が低下するので好ましくない。(
11)の条件を満足する炉形状の1例は第1図の符号1
に示すようなものあるいは第5図に示されるようなもの
である。本発明の方法で固体の溶解量を多くするには、
袋入する原料の子熱が行えることが望ましい。 特に本発明では通常の酸化精錬の場合よりも、炭素質原
料を吹込み、ついで酸化する分だけCOガスが多量に発
生するので、その顕熱と潜熱を装入物の予熱に用いるこ
とは適している。第1図において、充填槽4、ロータリ
ーキルン5はそれぞれ装入物6の子熱に用いられる。フ
ェロアロィ、およびスクラップは適度のサィジングをす
れば、これらの予熱装置を通して、任意の時点で反応容
器内の溶傷中に添加できる。子熱装置を通せない特殊な
形状のスクラップは、袷いまま、あるいは炉外で予熱を
した後、バッチ的に反応容器内に加えることがができる
。次に、上記の装置を用いる操業方法を述べる。 最初の溶湯(種湯)としては、溶銑あるし、は溶鋼など
の溶融鉄源を別の炉から移したもの、あるし、は本反応
容器の前ヒート溶湯を全部出濠せず、一部残留させたも
のを用いてもよい。本発明が対象とするのは、炭素質原
料の酸化による発熱が必要な場合であるから最初の溶湯
量は最終落陽量の83%以下とする。この種湯に、底吹
羽口から固体炭素質原料と酸素を含むガスおよび冷却用
外皮ガスを吹込んで発熱させながら、上方から子熱され
た固体原料(フェロァロィ、スクラップなど)を装入、
溶解させる。 この溶融と脱炭を並行して行わせる時期での操業条件を
適正に保つことによって『クロム歩留を高く、同時に耐
火物負荷を4・さくすること』が本発明の眼目である。
第3図は耐火物溶損量指数に及ぼす溶湯温度の影響を示
す。 溶湯温度が1650q0を越えると耐火物溶損量が急激
に増加する。したがって、本発明の目的のためには、操
業時の漆湯温度が1650oo以下に保たれることが必
要である。溶湯温度(00)SI650 【1
’特に、1580qo以下であることが望ましい。 この温度条件は、通常の高クロム落陽を酸素吹鍵して優
先的に脱炭を行わせる諸方法に比べて低い値である。本
発明では、この温度条件下でクロム酸化を抑制しながら
経済的に優先脱炭させるために、厳密な操業条件(特に
温度と成分の組み合せ)を選定、維持することに着目し
ている。まず、酸素供給速度を十分に小さくして状態で
、クロムの酸化を抑制しながら優先的に脱炭を行わせる
ための限界条件として、溶湯温度く℃)と・7‐5号書
÷十・2oo ‘21を満足する必要がある。 本発明では底吹き羽口から、炭素質原料を搬送するガス
、および羽□冷却用の炭化水素ガスなどが不可避的に供
給され、溶湯中に生成する気泡中のCOガス分圧を低下
しての式の反応を優先的に進めることができる。‘2)
式はCr:0〜65%の範囲での、Pco=latm、
スラグ中のCr203の活量1の状態では〔Cr〕−〔
C〕−熔湯温度の間の平衡実験の結果にもとづき、この
ように不可避的におこるPco低下の効果を考えて導出
されたものである。もちろん、意図的にCOを稀釈する
ガス量をふやせばさらに脱炭を進めることができるが炭
素質原料の吹き込みにより通常の場合よりもCOガスの
発生量が多いこの時点で意図的にPcoを低下させて操
業することは経済的ではない。次に、優先脱炭を反応速
度の面から可能にするための条件が溶湯温度(00)之
−140〔C(%)〕十16503}溶湯溢度(00)
2110〔C%〕+1050 {4}の2条件である
。 すなわち、高クロム溶湯を酸素吹鏡した時には、一旦、
クロム酸化物(Cr203)が生成し、これが溶傷中の
〔C〕によって(Cr203)十3〔C〕→次r+$0
(12)の反応により還元されることによって脱
炭反応が進行する。 Cr203の生成速度は酸素供給速度によってほぼ一義
的に規定されるが、(12)式の反応の速度は溶湯の成
分、温度、蝿梓条件などによって上限値が規定される。
Cr203の生成速度に比べて、Cr203の還元反応
の速度が小さいと、スラグ中にCr203の箸積がおこ
り、クロム損失量がふえるとともに、スラグ性状(粘性
など)が悪化して安定な操業が行えなくなる。Cr20
3の還元速度が小さい条件で操業を行えば、クロム酸化
を抑制しながら優先脱炭を行うには吹酸速度を小さくせ
ざるを得ず、装置の生産性が小さくなって好ましくない
。そこで、(12方式によるCr203の還元反応速度
を大きくするための成分、温度条件について検討し、特
に〔C〕%の影響が大きいことを見出した。すなわち、
{3}式が満足されないと、〔C〕の活量が小さすぎる
ため、および溶湯の流動性が悪くなるために、(12)
式の反応速度は急激に小さくなる。その限界条件が‘3
’式であるが、特に望ましくは溶湯温度(℃)と−14
0〔C(%)〕十1710(13)である。 一方、■式が満足されないと、溶湯の流動性が悪くなる
ためやはり、(12)式の反応速度は急激に4・さくな
る。この限界の〔C(%)〕は、〔Cr(%)〕にはほ
とんど依存しないことを実験的に確認した。また、(1
2)式の反応速度は、COガス発生速度に比例して大き
くなる。COガス発生速度は順調に脱炭が進行する条件
では吹酸速度に比例するので、結局、ある吹酸条件で、
Cr203の蓄積をおこさずに脱炭を順調に進行させる
ための条件(‘3}式と■式)は、吹酸速度がかわって
もそのまま適用されるものである。このように、本発明
は低温度での優先脱炭を、従来、着目されていなかった
中炭素城での定常的操業(温度、成分について)という
ことにより可能にしようとするものである。 【1’,■,{3},{41式の条件に維持することは
、例えば、次のように行われる。 数分ないし1の欧分の間隔で溶湯の狼q溢とサンプリン
グ・分析を行う。そして温度のコントロールは、高目に
ずれかけると酸素供給量を減らすか、あるいは固体源量
(高炭素フェロクロム)供給速度を早くすればよく、一
方、温度が低目にずれかけると逆の操作をすればよい。
〔Cr〕%は反応容器内への投入クロム量によってほぼ
一義的にきまる。〔C〕%が高目にずれかけると、酸素
供給量を増すか、炭素質原料の供給量を減らせばよく、
〔C〕%が低目にずれかけると、その逆の操作をすれば
よい。ただし、成分、温度条件を維持するためには、反
応容器に供給する物質が溶湯と迅速に反応(溶解、化学
反応)して、物質の供給量の調整により成分、温度の変
化の応答が遠いことが必要である。炭素費原料と溶湯の
反応、酸素と溶湯の反応は前述の諸条件を満足すれば、
きわめて速く応答性には問題はない。しかし、フェロク
ロムを不適当な条件で反応容器に供給すれば、その溶解
に長時間を要し、温度一成分の調整の応答性が悪く、前
述の‘11,【2’,‘3’,■式の条件を維持するこ
とが困難になる。そこで、高炭素フェロクロムの溶解速
度におよぽす諸条件の影響を実験的に調べた。その結果
、溶解速度v(側/sec)は溶湯温度をT(K)とす
ると、〆岬=−砦率3十8.36十〃雌3−〔C■〕
(・4)4.0で表わされることがわかった。 通常用いられる高炭素フェロクロムは、1辺が200肋
以下であるから、それが制御側から要求される5分以内
に溶解するためには、vは0.33肌/sec以上であ
ること、すなわち、でなければならない。 なお、ステンレス鋼スクラップは一般にうすし、ので溶
解速度は十分に早く、制御性にはあまり影響しない。‘
1)〜{5}の条件を満足する成分、温度条件を維持す
るよう供給物を制御しながら操業すれば耐火物負荷を軽
減しつつ、クロムの酸化を抑制しつつ、高炭素フェロク
ロムやスクラップなどの固体金属原料の溶融を平衡的に
も安定して実施できる。 第4図は、各Cr%について、‘1}〜{5ー式を満足
する〔C(%)〕−溶湯溢度の関係を示す。以上の方法
により、固体原料を溶解して最も経済的に高クロム粗溶
湯を得ることができる。この〔Cr(%)〕が最終成品
の〔Cr(%)〕よりも高ければ、仕上げ精錬工程に送
る前に、例えば低炭素鋼熔湯を合せ傷して稀釈すればよ
い。また、この〔Cr(%)〕が仕上げ精錬炉側から要
求されるC(%)よりも高ければ、固体原料の溶解終了
後、炭素質原料の供給をとめ、目標C%によって決めら
れる稀釈ガスを混合しながら吹酸を行うことも可能であ
る。なお、本発明において炭素質原料として、コークス
粉や石炭粉のように、かなりの量のS,Pを不純物とし
て含有するものを用いると、溶湯のS,Pが高くなる。 Sだけを除去すればよい場合は、本発明に用いた反応容
器で酸素供給が終った時点で、Ca○/Si02:1.
2〜2.0のスラグを作り、かつフェロシリコンを加え
てガス吹込により蝿拝すればよい。もし、Pも除去する
必要がある場合には、クロムを含む溶湯は、溶銑、溶鋼
のように塩基性酸化スラグによる脱リンは不可能である
から特殊な方法を用いる必要がある。その方法は、脱炭
終了後の落陽をCaC2一CaF2系フラツクスと反応
させる方法である。脱炭終了後の溶湯はC不飽和である
から、これにCaC2−CaF2を加えると、Caが遊
離し、それによって脱リンが進行する。それと同時に脱
Sも進行する。CaC2一CaF2フラックスを用いる
と、C:0.1〜0.3%の加炭はおこるが、その処理
のあと仕上げ脱炭を行うので問題はない。このような方
法により、混入不純物を除去できるので、本発明が対象
とするプロセスでは、炭素質原料の中でも安価なものを
使用することが可能である。なお、本発明で特にニッケ
ルを含有するオーステナィト系ステンレス鋼の溶製を最
終目的とし、ニッケル源としてNi○を用いる場合、特
に効果的な方法は次の通りである。 すなわち、Ni○粉末にコークス粉などの炭素質粉末を
Ni○十CとNi+COによる還元当量の15〜180
%混合して成形し、第1図のロータリーキルン4、充填
層5の予熱装置を通し、子熱とともにNi○を還元する
方法である。炭素配合率が還元当量の15%未満では再
酸化のため還元率が低く、一方、180%を越えると、
ブリケットの強度が弱く、Ni分の飛散がおこりやすい
ので好ましくない。最適配合量は30〜70%である。
なお最も望ましい方法はNi0と粉末コークスの混合物
を、鉄パイプに詰めて、適当なサイズに切断するか、あ
るいは、鉄板でくるんで成形したものを用いることであ
る。この方法によれば、予備還元率98%以上、落陽中
Ni歩留99%以上にすることができる。ニッケル源と
してNi○をこのように用いると、… フェロニッケル
を用いる場合に比べて鉄源として溶湯の使用量をふやす
ことができ、本発明の対象であるプロセスの特色(鉄源
としての綾湯の利用)を発揮しやすい。 (ii) 金属ニッケルに比べて安価なNi0を用い、
総合熱効率を上げることができる。 などの特色があり、本発明の方法を用いてニッケル含有
中炭素高クロム溶湯(オーステナィト系ステンレス鋼の
中間成品となる)を溶製する場合、経済的である。 また、クロム源の一部として、高炭素フェロクロム製造
の中間成品では半還元クロムベレットのようなCr20
3を含有するものも用いることができる。 これは、クロム鉱石粉にコークス粉などの炭素質原料を
混合してべレットあるいはブリケツトにしたものを14
0000以上に加熱して還元をしたもので、例えば、T
.Cr34.1%,Cr還元率:50%,T.Fe:1
4.8%,Fe還元率95%,Si02:8%,Mg○
:14%,Aそ203:12%のような組成をもってい
る。これをクロム源の一部(望ましくはクロム源の10
〜30%)として用いることができる。30%を越える
と、反応容器での必要クロム還元量がふえて生産性が低
下すること、また、脈石に起因する生成スラグ量がふえ
ることなどの問題がある。 しかし、10〜30%用いると、脈石中のMg0により
、反応容器の耐火物溶損量が減少すること、またAZ2
03の混入によりスラグの流動性が増してスラグ中のC
r含有量を低下できることなどの効果がある。本発明が
対象とするのは、特に、ステンレス鋼とともに普通鋼の
溶製も行っている製鋼工場で、安価にステンレス鋼の溶
製を行うためのものである。 鉄源として安価な溶融鉄を利用するとともに、固体原料
の溶解に必要な熱量を電力を用いず、安価な一次エネル
ギーを用いるプロセスで、中炭素高クロム城での低温条
件での溶融、脱炭を定常的に行うという従来法にない条
件を採用することによって、大幅なコストダウンと安定
操業を可能にするもので、その工業的な意味はきわめて
大きい。実施例 ‘1} 第5図に示すような形状の転炉(5M)で、次
のような仕様の3重管羽口を、側面底部に5個つける。 (内管:外径14柳、内径10側、中間の管:外径23
側、内径21肋、外側の管:外径26側、内径24帆)
。前ヒートの溶湯(成分40%Cr、3%C、温度15
70oo)を15t残留させ、その中に底吹羽口の内管
よりコークス粉(0.5肋以上:3.亀重量%、0.5
〜0.25肌:9.2重量%、0.25〜0.15柳:
30.の重量%、0.15〜0.06側:20.4重量
%、0.06側以下:残り)平均0.96【/h(0.
80〜1.2仇/h)をN2ガス搬送して吹込む(固気
比7)。酸素は底吹羽口の中間管からは150帆〆/h
を一定で供給し、同時に上吹ランスを通して400〜1
000N〆/hの間に変化させた。そして、排ガスによ
り約1000qo予熱した高炭素フェロクロムを17t
/hと、生石灰1.2/h連続的に投入した。吹鎌途中
10分おきに溶湯の温度、C%、Cr%を測定し、その
結果に応じて上吹酸素量を調整して、温度、成分が第6
図のように推移するようにした。これはu】〜【5}式
の条件を満足している。固体フェロクロムを所定量溶解
し、5仇の溶湯を得た後、フェロシリコンを250k9
添加してから出傷し、別の製鋼炉で溶製されたCr<0
.5%、C=0.05%、温度1650こ0の熔湯と混
合した後、真空下で酸素吹鏡して、Cr=16.2%、
C=0.05%のステンレス鋼を得た。■【1)とほぼ
同一の条件であるが、高炭素フェロクロムの供給速度を
1瓜/hとし、同時に半還元クロムベレット(成分は前
世)を4.1t/h、石灰石を1.3/h、コークス粉
を平均1.2k9/t(1.0〜1.5kg/t)、底
吹酸素は150州〆/hで一定とし、上吹酸素を500
〜200帆〆/hの間に変化させた。 温度、成分の挙動は第7図に示す通りである。これは‘
11〜‘5)式の条件を満足している。固体原料溶解後
、取鍋に出鋼する際にCaC2(10k9/t)−Ca
F2(1.5k9/t)の混合物からなるフラックスを
添加した。この処理により、Pは0.043%から0.
025%まで、Sは0.025%から0.010%まで
、Cは4.0%から4.3%まで変化した。以後の処理
は実施例1に示すものとほぼ同じである。■ 15血転
炉に実施例1で述べたのと同様の羽○を4ケ取付ける。 これに溶銃を装入し、上吹ランスからの吹酸、底吹羽口
からの酸素、コ−クス(N2ガス搬送)を供給しながら
、約1000℃に予熱された高炭素フェロクロムと、生
石灰を連続的に投入する。上吹ランスからの酸素供給量
とコークス粉供給量を調節することにより、溶湯の成分
、温度を第8図に示したように推移させる。これはCr
之4%の領域については{11〜【5)の各条件を満足
している。固体フェロクロムを溶解後、コークス粉の供
給をとめ、02,N2のみを供給することによりC:0
.6%まで脱炭後、取鍋に出鋼し、真空下で酸素上吹し
て、Cr=17.5%、C=0.04%のステンレス鋼
を得た。【41‘31とほぼ同様の方法であるが、Ni
源としてNj0を用い、約5重量%のコークス徴粉を混
合したのち、鉄板製の缶(50肋ぐ十50肌)につめ、
高炭素フェロクロムと同時に予熱、予備還元して(還元
度平均78%)溶湯に加える。 溶湯の成分、温度の挙動は第9図に示す通りである。こ
れは‘1)〜{5)式の条件を満足している。この溶湯
をAOD炉に移して仕上げ脱炭(〜02吹銭)−脱硫(
Fe−Si,Ca○添加)を行い、C「ニ18.1%、
Ni=8.0%、S:0.005%のステンレス鋼を得
た。図面の筋単な説明 第1図は本発明を実施するための装置の全体を示す説明
図、第2図は反応容器にとりつける羽□の1例を示す説
明図、第3図は耐火物原単位におよぼす落陽温度の影響
を示す図、第4図は本発明による適正操業条件(斜線部
)を、Cr=5%、18%、30%、60%の場合につ
いて〔C(%)〕と溶湯温度の関係で示す図、第5図は
本発明を実施するのに用いる転炉状容器の断面形状の1
例を示す説明図、第6図〜第9図はそれぞれ実施例‘1
1,‘2},{31,‘41に対応する高炭素フェロク
ロム溶解時の成分、温度の挙動を示す図である。 1:反応容器、2:羽口、3:上吹ランス、4:ロ−タ
ルーキルン、5:充填槽、6:装入物、7:気泡、8:
溶湯、11:羽口、13:外管、14:中間管、15:
内管。 髪2図 姿’図 第3図 努4図 菱夕四 髪ら図 多7図 象a図 多0図
こで炭素質原料として、油あるいは炭化水素ガスの如き
、液状又は気体状のものを溶傷中に供給した場合にはそ
の分解による吸収熱が大きく、‘7’式による発熱を相
殺するために本発明の目的を達し得ない。したがって、
本発明においては炭素質原料としては、コークス粉、石
炭粉、グラフアィト粉など固体状のものが用いられる。
一方、本発明において02を含むガスを溶湯に供給する
理由は、【7}式により反応熱を溶湯に与えるとともに
、後述の成分条件を満足するように成分調整するための
手段(脱炭)としてある。なお、酸素を含むガスを特に
溶湯中に吹込む理由の一つは炭素質原料の溶湯への溶解
による吸熱によりその羽口近傍が冷えやすく閉塞をおこ
しやすいのでそれを防止するため発熱場所を溶傷下部に
もつてくるためである。 その目的のためには、酸素供給速度;vo2(k9/m
in)は炭素供給速度vc(k9/min)(炭素質原
料供給速度を、炭素純分としての供給速度に換算)の間
には次の関係がなければならない。vo220.ぷc‘
8’ 底吹きのもう一つの目的は、発生するCOガスによって
高クロム溶湯の優先脱炭に必要な港傷鷹梓を行うことで
、そのためには、落陽中で発生するC。 ガス量を近似他表わす驚き。2(k9/min)の値が
、その時の溶湯量GM(t)に対して奪叫と1娩 {
91の関係を満足することが望ましい。 ただし、ガス発生量が過大になると、吹き抜けをおこし
額梓力の増加には効果がなく、一方、溶湯状況を不安定
にするため歩留低下などの原因となる。したがつて、譲
V。 2側凧 o■ であることが望ましい。 このような目的で加える炭素質原料と02を含むガスを
港湯中に供孫給するための装置としては第2図に示すよ
うな内管15、中間管14、外管13からなる三重管羽
口11が適している。 112は三重管と羽□との間に充填された耐火物層であ
る。 羽口11の内管15は、炭素質固体原料を搬送する不活
性ガス(例えばN2,Ar,C○,C02およびその混
合物など)を搬送体として供給するためのものである。
炭素質原料の粒径は、内管の内径のヂ下のも岬全重量の
80%以上となるよぅにすることが、安定して溶湯中へ
の供給を継続するためには望ましい。内管径を1仇奴と
すれば、コークス粉を用いる場合実際のコークス製造工
程で発生するふるい下分をそのまま用いることができる
。もし、炭素費原料の供給を内管15ではなく、その外
側のリング状部14′から行うとすれば、安定供給のた
めには粉粒体としてはきわめてサイズの小さいものしか
用いることができず(例えば0.1肋?以下)、その調
整、ハンドリングに問題がある。なお、炭素質原料とと
もに、造漣剤として石灰質粉体(特に生石灰)を混合す
ることも可能である。その場合には次のような効果があ
る。01 コークスなどの炭素質粉体だけを供給する場
合は摩擦による内管壁の摩耗が問題になる。 これに対して石灰質粉体(特に生石灰)を混合するとこ
れらの徴粉が内管壁をコーティングするために摩耗も大
幅に減少することができる。‘2) コークスはSi0
2を主成分とする脈石分が含まれており、その溶融、蓬
化が迅速に進行することが、脱酸などスラグ、メタル反
応の進行に重要であるが、コークスと石灰が同一の管か
ら供給されると樺化進行に好ましい条件が作られる。脱
硫反応が進みやすい。 ‘3} 中間のリング状の部分14′は、酸素、あるい
は酸素に他のガスを混合して酸化ポテンシャルを調節し
た酸化性ガスを溶湯中に吹き込み、溶湯の酸化反応(脱
炭、脱Si)を行い、その結果として効率的な発熱を行
わせるためのものである。 なお、酸化反応終了後は、酸化性ガスからN2,Arな
どの非酸化性ガスに切換えられる。酸化性ガスを内管1
5から吹込む場合に比べて、リング状の部分14′から
吹き込んだ場合には次のような利点がある。‘a} 酸
化性ガスと溶湯との接触面積が大きくなり、溶湯の過酸
化が防止される。 {bー 酸素羽□の冷却が、後述の外管からの保護用冷
却ガスと内管からの粉粒体、搬送ガスの両方から冷却さ
れるので羽口寿命が長くなる。 ‘c} 酸化性ガスを内管と中間管との間の環状間隙よ
り高速で噴出させると、その影響で内管内の圧力が低く
なり、内管内からの粉体供給に好都合となり、搬送ガス
量を低減できる。 また粉体供給を止めたのち、搬送ガスの流入を一時的に
止めても輸送管の閉塞は起らない。‘d)内管から吹き
込まれた炭素質粉粒体が酸化性ガスジャケットでつつま
れているため、早期に発熱昇温して溶湯と接した時に溶
解しやすい状態となり、溶湯が十分深くない場合でも吹
き抜けなどの現象がおこりにくい。 外管13のリング状隙間13′は、羽口材料の溶損、酸
化防止用の保護ガスを供給するためのもので、プロパン
などの炭化水素ガスや、オイルミストおよび不活性ガス
のArガス、N2ガスなどが流される。本発明の目的は
、高炭素フェロクロムなどの固体原料の熔解に必要な熱
量を、溶湯に添加する炭素質の燃焼による発熱によって
補給することにある。 したがって、必要熱量、すなわち、必要脱炭量が多くな
り、一方、反応所要時間が制限される場合には、必要な
酸素量は(1■式の制約により、全量は底吹できない場
合がある。その場合には、残余の必要酸素は、第1図に
示す如く上吹ランス3より熔傷面の上から供給してもよ
い。本発明では溶湯に多量の固体原料を添加して溶解を
行うことが特徴であるから、用いる反応容器としては溶
湯量の変化に対応して安定して吹鎌を継続できるもので
なければならない。 すなわち、初期の溶湯量が少ない状態でも、また、最後
の規定量の溶湯が入った状態でも無理なく吹錬を行える
ものでなければならない。このような条件を満足する炉
形状について種々検討を行った結果、最終溶鋼レベルの
高さ(静水面に換算)を日(肌)とし、高さ方向に害ず
つの3つの部分に分けた時、上部の平均断面積をS,(
め)、中間部の平均断面積をS2(〆)、下部の平均断
面積をS3(従)、最初の溶湯量をWi(ton)、最
終の規定溶湯量をWf(ton)とするとSIとS22
1.2器s. ,.端s,とs320.端s, (11)の両条件
が望ましいことがわかった。 S2,S3が(11)式の条件より大きいと、耐火物の
損傷量が多く、かつ特に末期に溶傷歩留が低下しやすい
。−方、(11)式の条件より小さすぎると、初期の吹
銭が不安定で、吹き込んだ炭素質原料が十分に熔湯に溶
け込まないので熱効率が低下するので好ましくない。(
11)の条件を満足する炉形状の1例は第1図の符号1
に示すようなものあるいは第5図に示されるようなもの
である。本発明の方法で固体の溶解量を多くするには、
袋入する原料の子熱が行えることが望ましい。 特に本発明では通常の酸化精錬の場合よりも、炭素質原
料を吹込み、ついで酸化する分だけCOガスが多量に発
生するので、その顕熱と潜熱を装入物の予熱に用いるこ
とは適している。第1図において、充填槽4、ロータリ
ーキルン5はそれぞれ装入物6の子熱に用いられる。フ
ェロアロィ、およびスクラップは適度のサィジングをす
れば、これらの予熱装置を通して、任意の時点で反応容
器内の溶傷中に添加できる。子熱装置を通せない特殊な
形状のスクラップは、袷いまま、あるいは炉外で予熱を
した後、バッチ的に反応容器内に加えることがができる
。次に、上記の装置を用いる操業方法を述べる。 最初の溶湯(種湯)としては、溶銑あるし、は溶鋼など
の溶融鉄源を別の炉から移したもの、あるし、は本反応
容器の前ヒート溶湯を全部出濠せず、一部残留させたも
のを用いてもよい。本発明が対象とするのは、炭素質原
料の酸化による発熱が必要な場合であるから最初の溶湯
量は最終落陽量の83%以下とする。この種湯に、底吹
羽口から固体炭素質原料と酸素を含むガスおよび冷却用
外皮ガスを吹込んで発熱させながら、上方から子熱され
た固体原料(フェロァロィ、スクラップなど)を装入、
溶解させる。 この溶融と脱炭を並行して行わせる時期での操業条件を
適正に保つことによって『クロム歩留を高く、同時に耐
火物負荷を4・さくすること』が本発明の眼目である。
第3図は耐火物溶損量指数に及ぼす溶湯温度の影響を示
す。 溶湯温度が1650q0を越えると耐火物溶損量が急激
に増加する。したがって、本発明の目的のためには、操
業時の漆湯温度が1650oo以下に保たれることが必
要である。溶湯温度(00)SI650 【1
’特に、1580qo以下であることが望ましい。 この温度条件は、通常の高クロム落陽を酸素吹鍵して優
先的に脱炭を行わせる諸方法に比べて低い値である。本
発明では、この温度条件下でクロム酸化を抑制しながら
経済的に優先脱炭させるために、厳密な操業条件(特に
温度と成分の組み合せ)を選定、維持することに着目し
ている。まず、酸素供給速度を十分に小さくして状態で
、クロムの酸化を抑制しながら優先的に脱炭を行わせる
ための限界条件として、溶湯温度く℃)と・7‐5号書
÷十・2oo ‘21を満足する必要がある。 本発明では底吹き羽口から、炭素質原料を搬送するガス
、および羽□冷却用の炭化水素ガスなどが不可避的に供
給され、溶湯中に生成する気泡中のCOガス分圧を低下
しての式の反応を優先的に進めることができる。‘2)
式はCr:0〜65%の範囲での、Pco=latm、
スラグ中のCr203の活量1の状態では〔Cr〕−〔
C〕−熔湯温度の間の平衡実験の結果にもとづき、この
ように不可避的におこるPco低下の効果を考えて導出
されたものである。もちろん、意図的にCOを稀釈する
ガス量をふやせばさらに脱炭を進めることができるが炭
素質原料の吹き込みにより通常の場合よりもCOガスの
発生量が多いこの時点で意図的にPcoを低下させて操
業することは経済的ではない。次に、優先脱炭を反応速
度の面から可能にするための条件が溶湯温度(00)之
−140〔C(%)〕十16503}溶湯溢度(00)
2110〔C%〕+1050 {4}の2条件である
。 すなわち、高クロム溶湯を酸素吹鏡した時には、一旦、
クロム酸化物(Cr203)が生成し、これが溶傷中の
〔C〕によって(Cr203)十3〔C〕→次r+$0
(12)の反応により還元されることによって脱
炭反応が進行する。 Cr203の生成速度は酸素供給速度によってほぼ一義
的に規定されるが、(12)式の反応の速度は溶湯の成
分、温度、蝿梓条件などによって上限値が規定される。
Cr203の生成速度に比べて、Cr203の還元反応
の速度が小さいと、スラグ中にCr203の箸積がおこ
り、クロム損失量がふえるとともに、スラグ性状(粘性
など)が悪化して安定な操業が行えなくなる。Cr20
3の還元速度が小さい条件で操業を行えば、クロム酸化
を抑制しながら優先脱炭を行うには吹酸速度を小さくせ
ざるを得ず、装置の生産性が小さくなって好ましくない
。そこで、(12方式によるCr203の還元反応速度
を大きくするための成分、温度条件について検討し、特
に〔C〕%の影響が大きいことを見出した。すなわち、
{3}式が満足されないと、〔C〕の活量が小さすぎる
ため、および溶湯の流動性が悪くなるために、(12)
式の反応速度は急激に小さくなる。その限界条件が‘3
’式であるが、特に望ましくは溶湯温度(℃)と−14
0〔C(%)〕十1710(13)である。 一方、■式が満足されないと、溶湯の流動性が悪くなる
ためやはり、(12)式の反応速度は急激に4・さくな
る。この限界の〔C(%)〕は、〔Cr(%)〕にはほ
とんど依存しないことを実験的に確認した。また、(1
2)式の反応速度は、COガス発生速度に比例して大き
くなる。COガス発生速度は順調に脱炭が進行する条件
では吹酸速度に比例するので、結局、ある吹酸条件で、
Cr203の蓄積をおこさずに脱炭を順調に進行させる
ための条件(‘3}式と■式)は、吹酸速度がかわって
もそのまま適用されるものである。このように、本発明
は低温度での優先脱炭を、従来、着目されていなかった
中炭素城での定常的操業(温度、成分について)という
ことにより可能にしようとするものである。 【1’,■,{3},{41式の条件に維持することは
、例えば、次のように行われる。 数分ないし1の欧分の間隔で溶湯の狼q溢とサンプリン
グ・分析を行う。そして温度のコントロールは、高目に
ずれかけると酸素供給量を減らすか、あるいは固体源量
(高炭素フェロクロム)供給速度を早くすればよく、一
方、温度が低目にずれかけると逆の操作をすればよい。
〔Cr〕%は反応容器内への投入クロム量によってほぼ
一義的にきまる。〔C〕%が高目にずれかけると、酸素
供給量を増すか、炭素質原料の供給量を減らせばよく、
〔C〕%が低目にずれかけると、その逆の操作をすれば
よい。ただし、成分、温度条件を維持するためには、反
応容器に供給する物質が溶湯と迅速に反応(溶解、化学
反応)して、物質の供給量の調整により成分、温度の変
化の応答が遠いことが必要である。炭素費原料と溶湯の
反応、酸素と溶湯の反応は前述の諸条件を満足すれば、
きわめて速く応答性には問題はない。しかし、フェロク
ロムを不適当な条件で反応容器に供給すれば、その溶解
に長時間を要し、温度一成分の調整の応答性が悪く、前
述の‘11,【2’,‘3’,■式の条件を維持するこ
とが困難になる。そこで、高炭素フェロクロムの溶解速
度におよぽす諸条件の影響を実験的に調べた。その結果
、溶解速度v(側/sec)は溶湯温度をT(K)とす
ると、〆岬=−砦率3十8.36十〃雌3−〔C■〕
(・4)4.0で表わされることがわかった。 通常用いられる高炭素フェロクロムは、1辺が200肋
以下であるから、それが制御側から要求される5分以内
に溶解するためには、vは0.33肌/sec以上であ
ること、すなわち、でなければならない。 なお、ステンレス鋼スクラップは一般にうすし、ので溶
解速度は十分に早く、制御性にはあまり影響しない。‘
1)〜{5}の条件を満足する成分、温度条件を維持す
るよう供給物を制御しながら操業すれば耐火物負荷を軽
減しつつ、クロムの酸化を抑制しつつ、高炭素フェロク
ロムやスクラップなどの固体金属原料の溶融を平衡的に
も安定して実施できる。 第4図は、各Cr%について、‘1}〜{5ー式を満足
する〔C(%)〕−溶湯溢度の関係を示す。以上の方法
により、固体原料を溶解して最も経済的に高クロム粗溶
湯を得ることができる。この〔Cr(%)〕が最終成品
の〔Cr(%)〕よりも高ければ、仕上げ精錬工程に送
る前に、例えば低炭素鋼熔湯を合せ傷して稀釈すればよ
い。また、この〔Cr(%)〕が仕上げ精錬炉側から要
求されるC(%)よりも高ければ、固体原料の溶解終了
後、炭素質原料の供給をとめ、目標C%によって決めら
れる稀釈ガスを混合しながら吹酸を行うことも可能であ
る。なお、本発明において炭素質原料として、コークス
粉や石炭粉のように、かなりの量のS,Pを不純物とし
て含有するものを用いると、溶湯のS,Pが高くなる。 Sだけを除去すればよい場合は、本発明に用いた反応容
器で酸素供給が終った時点で、Ca○/Si02:1.
2〜2.0のスラグを作り、かつフェロシリコンを加え
てガス吹込により蝿拝すればよい。もし、Pも除去する
必要がある場合には、クロムを含む溶湯は、溶銑、溶鋼
のように塩基性酸化スラグによる脱リンは不可能である
から特殊な方法を用いる必要がある。その方法は、脱炭
終了後の落陽をCaC2一CaF2系フラツクスと反応
させる方法である。脱炭終了後の溶湯はC不飽和である
から、これにCaC2−CaF2を加えると、Caが遊
離し、それによって脱リンが進行する。それと同時に脱
Sも進行する。CaC2一CaF2フラックスを用いる
と、C:0.1〜0.3%の加炭はおこるが、その処理
のあと仕上げ脱炭を行うので問題はない。このような方
法により、混入不純物を除去できるので、本発明が対象
とするプロセスでは、炭素質原料の中でも安価なものを
使用することが可能である。なお、本発明で特にニッケ
ルを含有するオーステナィト系ステンレス鋼の溶製を最
終目的とし、ニッケル源としてNi○を用いる場合、特
に効果的な方法は次の通りである。 すなわち、Ni○粉末にコークス粉などの炭素質粉末を
Ni○十CとNi+COによる還元当量の15〜180
%混合して成形し、第1図のロータリーキルン4、充填
層5の予熱装置を通し、子熱とともにNi○を還元する
方法である。炭素配合率が還元当量の15%未満では再
酸化のため還元率が低く、一方、180%を越えると、
ブリケットの強度が弱く、Ni分の飛散がおこりやすい
ので好ましくない。最適配合量は30〜70%である。
なお最も望ましい方法はNi0と粉末コークスの混合物
を、鉄パイプに詰めて、適当なサイズに切断するか、あ
るいは、鉄板でくるんで成形したものを用いることであ
る。この方法によれば、予備還元率98%以上、落陽中
Ni歩留99%以上にすることができる。ニッケル源と
してNi○をこのように用いると、… フェロニッケル
を用いる場合に比べて鉄源として溶湯の使用量をふやす
ことができ、本発明の対象であるプロセスの特色(鉄源
としての綾湯の利用)を発揮しやすい。 (ii) 金属ニッケルに比べて安価なNi0を用い、
総合熱効率を上げることができる。 などの特色があり、本発明の方法を用いてニッケル含有
中炭素高クロム溶湯(オーステナィト系ステンレス鋼の
中間成品となる)を溶製する場合、経済的である。 また、クロム源の一部として、高炭素フェロクロム製造
の中間成品では半還元クロムベレットのようなCr20
3を含有するものも用いることができる。 これは、クロム鉱石粉にコークス粉などの炭素質原料を
混合してべレットあるいはブリケツトにしたものを14
0000以上に加熱して還元をしたもので、例えば、T
.Cr34.1%,Cr還元率:50%,T.Fe:1
4.8%,Fe還元率95%,Si02:8%,Mg○
:14%,Aそ203:12%のような組成をもってい
る。これをクロム源の一部(望ましくはクロム源の10
〜30%)として用いることができる。30%を越える
と、反応容器での必要クロム還元量がふえて生産性が低
下すること、また、脈石に起因する生成スラグ量がふえ
ることなどの問題がある。 しかし、10〜30%用いると、脈石中のMg0により
、反応容器の耐火物溶損量が減少すること、またAZ2
03の混入によりスラグの流動性が増してスラグ中のC
r含有量を低下できることなどの効果がある。本発明が
対象とするのは、特に、ステンレス鋼とともに普通鋼の
溶製も行っている製鋼工場で、安価にステンレス鋼の溶
製を行うためのものである。 鉄源として安価な溶融鉄を利用するとともに、固体原料
の溶解に必要な熱量を電力を用いず、安価な一次エネル
ギーを用いるプロセスで、中炭素高クロム城での低温条
件での溶融、脱炭を定常的に行うという従来法にない条
件を採用することによって、大幅なコストダウンと安定
操業を可能にするもので、その工業的な意味はきわめて
大きい。実施例 ‘1} 第5図に示すような形状の転炉(5M)で、次
のような仕様の3重管羽口を、側面底部に5個つける。 (内管:外径14柳、内径10側、中間の管:外径23
側、内径21肋、外側の管:外径26側、内径24帆)
。前ヒートの溶湯(成分40%Cr、3%C、温度15
70oo)を15t残留させ、その中に底吹羽口の内管
よりコークス粉(0.5肋以上:3.亀重量%、0.5
〜0.25肌:9.2重量%、0.25〜0.15柳:
30.の重量%、0.15〜0.06側:20.4重量
%、0.06側以下:残り)平均0.96【/h(0.
80〜1.2仇/h)をN2ガス搬送して吹込む(固気
比7)。酸素は底吹羽口の中間管からは150帆〆/h
を一定で供給し、同時に上吹ランスを通して400〜1
000N〆/hの間に変化させた。そして、排ガスによ
り約1000qo予熱した高炭素フェロクロムを17t
/hと、生石灰1.2/h連続的に投入した。吹鎌途中
10分おきに溶湯の温度、C%、Cr%を測定し、その
結果に応じて上吹酸素量を調整して、温度、成分が第6
図のように推移するようにした。これはu】〜【5}式
の条件を満足している。固体フェロクロムを所定量溶解
し、5仇の溶湯を得た後、フェロシリコンを250k9
添加してから出傷し、別の製鋼炉で溶製されたCr<0
.5%、C=0.05%、温度1650こ0の熔湯と混
合した後、真空下で酸素吹鏡して、Cr=16.2%、
C=0.05%のステンレス鋼を得た。■【1)とほぼ
同一の条件であるが、高炭素フェロクロムの供給速度を
1瓜/hとし、同時に半還元クロムベレット(成分は前
世)を4.1t/h、石灰石を1.3/h、コークス粉
を平均1.2k9/t(1.0〜1.5kg/t)、底
吹酸素は150州〆/hで一定とし、上吹酸素を500
〜200帆〆/hの間に変化させた。 温度、成分の挙動は第7図に示す通りである。これは‘
11〜‘5)式の条件を満足している。固体原料溶解後
、取鍋に出鋼する際にCaC2(10k9/t)−Ca
F2(1.5k9/t)の混合物からなるフラックスを
添加した。この処理により、Pは0.043%から0.
025%まで、Sは0.025%から0.010%まで
、Cは4.0%から4.3%まで変化した。以後の処理
は実施例1に示すものとほぼ同じである。■ 15血転
炉に実施例1で述べたのと同様の羽○を4ケ取付ける。 これに溶銃を装入し、上吹ランスからの吹酸、底吹羽口
からの酸素、コ−クス(N2ガス搬送)を供給しながら
、約1000℃に予熱された高炭素フェロクロムと、生
石灰を連続的に投入する。上吹ランスからの酸素供給量
とコークス粉供給量を調節することにより、溶湯の成分
、温度を第8図に示したように推移させる。これはCr
之4%の領域については{11〜【5)の各条件を満足
している。固体フェロクロムを溶解後、コークス粉の供
給をとめ、02,N2のみを供給することによりC:0
.6%まで脱炭後、取鍋に出鋼し、真空下で酸素上吹し
て、Cr=17.5%、C=0.04%のステンレス鋼
を得た。【41‘31とほぼ同様の方法であるが、Ni
源としてNj0を用い、約5重量%のコークス徴粉を混
合したのち、鉄板製の缶(50肋ぐ十50肌)につめ、
高炭素フェロクロムと同時に予熱、予備還元して(還元
度平均78%)溶湯に加える。 溶湯の成分、温度の挙動は第9図に示す通りである。こ
れは‘1)〜{5)式の条件を満足している。この溶湯
をAOD炉に移して仕上げ脱炭(〜02吹銭)−脱硫(
Fe−Si,Ca○添加)を行い、C「ニ18.1%、
Ni=8.0%、S:0.005%のステンレス鋼を得
た。図面の筋単な説明 第1図は本発明を実施するための装置の全体を示す説明
図、第2図は反応容器にとりつける羽□の1例を示す説
明図、第3図は耐火物原単位におよぼす落陽温度の影響
を示す図、第4図は本発明による適正操業条件(斜線部
)を、Cr=5%、18%、30%、60%の場合につ
いて〔C(%)〕と溶湯温度の関係で示す図、第5図は
本発明を実施するのに用いる転炉状容器の断面形状の1
例を示す説明図、第6図〜第9図はそれぞれ実施例‘1
1,‘2},{31,‘41に対応する高炭素フェロク
ロム溶解時の成分、温度の挙動を示す図である。 1:反応容器、2:羽口、3:上吹ランス、4:ロ−タ
ルーキルン、5:充填槽、6:装入物、7:気泡、8:
溶湯、11:羽口、13:外管、14:中間管、15:
内管。 髪2図 姿’図 第3図 努4図 菱夕四 髪ら図 多7図 象a図 多0図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶製炉上部より高炭素フエロクロム等の如き固体ク
ロム源を供給するとともに、前記溶製炉内溶湯中へ炉下
部に設けた羽口から炭素質粉末と酸素含有ガスを供給し
固体クロム源の溶解ならびに精錬を行なうに当り、溶湯
温度が1650℃以下でかつクロムの酸化を抑制しなが
ら優先脱炭を行ない得る、溶製炉内における溶湯温度条
件、 溶湯温度(℃)≧17.5(〔Cr〕)/〔C〕
+1200 溶湯温度(℃)≧−140〔C(%)〕+
1650 溶湯温度(℃)≧110〔C(%)〕+10
50を満足するように、固体クロム源、炭素質粉末およ
び酸素含有ガスの供給量を制御することを特徴とする中
炭素高クロム溶湯の溶製方法。
Priority Applications (7)
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