JPS6116571Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6116571Y2 JPS6116571Y2 JP1980049861U JP4986180U JPS6116571Y2 JP S6116571 Y2 JPS6116571 Y2 JP S6116571Y2 JP 1980049861 U JP1980049861 U JP 1980049861U JP 4986180 U JP4986180 U JP 4986180U JP S6116571 Y2 JPS6116571 Y2 JP S6116571Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wires
- wire
- layer
- conductor
- annealed copper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Non-Insulated Conductors (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
本考案は応力腐食割れなどの原因により導体を
構成する素線の一部が破断しても素線全体が断線
することなく、かつ素線の一部が破断したことを
容易に検知しうる架空絶縁電線に関するものであ
る。 従来、架空絶縁電線として最も一般的に用いら
れているものに、硬銅より線を導体とするものが
あるが、このような架空絶縁電線はNH+ 4,
SO2− A,NO− 3,CI-等を含んだ腐食性溶液と素線に
おける残留応力の存在が要因となつて、いわゆる
応力腐食割れによる断線を生ずることがある。こ
のような断線事故は、それが発生する迄は外観や
架設状況に何ら変つた徴候や異常がみられず、あ
る日突然に発生するため、未然に検知することが
非常に困難である。しかも断線箇所において絶縁
被覆は伸びるが、導体は鋭利な刃物で切つたよう
な状況を呈し、絶縁被覆におおわれた状態で地上
に垂れ下るので、導体が地絡しないことが多い。
そのため、断線箇所の検出に手間どるほか、地上
に垂れ下つた活線が重大な二次災害を招来する危
険性がある。 このような応力腐食に強い電線として、たとえ
ば、硬銅より線導体を再結晶温度以下で加熱して
残留応力を軽減させたものや、硬銅素線の表層部
を高周波加熱により焼鈍し、表層部の腐食感受性
を低くしたものなどが提案されているが、これら
はいずれも耐応力腐食性において従来の硬銅線よ
り改善されたものであるとはいえ、絶体的なもの
ではなく、残留応力軽減後の加工工程や架設時、
および架設後に加わる曲げ荷重によつて再び残留
応力が発生し、応力腐食割れを生ずるおそれがあ
る。また、焼鈍のための加熱工程があらたに必要
となるから、それだけ高価なものになる。 別の考案としても最も応力腐食割れを生じ易い
最外層の素線を軟銅線としたものも提案されてい
る。このような電線においては、内層の硬銅素線
が応力腐食割れによつて断線しても、最外層の軟
銅素線はただちに断線することはない。 しかし、この提案のように軟銅素線を最外層に
配設した電線においては、硬銅素線が破断し、最
外層の軟銅素線に張力が加わると、これが内層の
硬銅線を締めつけ、相互の摩擦力を増大せしめる
ので軟銅線の伸びは硬銅線破断部分周辺のごく短
かい区間に集中する。したがつて、軟銅素線の伸
び量はきわめて小さく、たるみの程度も小さいか
ら、硬銅素線が破断したことを事前に検知するこ
とができないという欠点がある。 本考案の目的はこれらの欠点を解消し、導体を
構成する素線の一部が応力腐食割れなどの原因に
よつて破断しても、素線全体が断線することがな
く、かつ素線の一部が破断したことを容易に検知
し得る架空絶縁電線を提供することにある。その
ため、本考案は銅より線導体の周りに絶縁体を被
覆した架空絶縁電線において、導体の内層を構成
する素線の一部または全部に軟銅を、その他の素
線に硬銅線を用い、かつ軟銅素線の断面積の総和
が全素線の断面積の総和の20乃至40%の範囲内に
入るように構成したことを特徴としている。 ここにおいて、内層とは、7本より構成の場合
の中心層、19本より構成の場合の中心層、第1層
等のように最外層以外のすべての層をいう。ま
た、内層が複数の層からなる場合は、内層のうち
中心層以外の層を中間層という。 以下その実施例を図面にもとづいて説明する。 第1乃至第3図は本考案の実施例を示す横断面
図で、第1図は同係素線19本より構成で内層に軟
銅素線4本を含む銅より線を導体とするもの、第
2図は内層が1層のもので、内外層とも同径の素
線からなり、内層が3本の軟銅線、最外層が9本
の硬銅線からなる銅より線を導体とするもの、第
3図は外層が8本の硬銅素線からなり、内層が前
記最外層を円形により合わせた内径にほぼ等しい
直径の軟銅素線1本からなるものを示す。各図に
おいて、1は導体、1aは前記導体中の硬銅素線
からなる部分、1bは軟銅素線からなる部分、2
は導体の周りに被覆したポリエチレン、架橋ポリ
エチレン、塩化ビニル、エチレンプロピレンゴム
などの絶縁体である。 上記架空絶縁電線の導体を構成する硬銅素線ま
たは軟銅素線にはそれぞれ通常の電気用硬銅線ま
たは電気用軟銅線のほか、それらと同等以上の引
張強さまたは伸びを有する硬質または軟質の銅合
金線も含まれる。 また、第3図のように、導体と絶縁体との間に
半導電層またはセパルータテープ3を設けたもの
も当然本考案に含まれる。 全素線の総断面積中に占める軟銅素線の総断面
積の比率は20%乃至40%であることが好ましい。
この比率が20%より少ないと、応力腐食割れなど
によつて硬銅素線が破断した時、残つた軟銅素線
だけでは全荷重に耐え得ないので断線し易く、ま
た、40%を超えると架空絶縁電線として実用に耐
え得る引張強さが得られず、一方では硬銅素線に
応力腐食割れが生じないからである。 したがつて、本考案には以下のものが含まれ
る。すなわち、第1図のような19本より構成のも
のでは、中心層の1本と中間層の3乃至6本の都
合4乃至7本が軟銅線、その他の15乃至12本が硬
銅線で構成されたもの、第2図に示すように内層
が1層しかないものでは、内層の3乃至5本が軟
銅線、最外層の9乃至11本が硬銅線で構成された
ものであればよい。また、第3図に示すように内
層が1本の軟銅素線からなるものでは、最外層と
構成する線数が8乃至11本で、これを円形により
合わせた時の内径と軟銅素線の直径がほぼ等しい
ものであればよい。このほか37本より構成で中心
層と第1層の素線全部および第2層中の1乃至7
本が軟銅線、その他の素線が硬銅線からなるもの
なども含まれる。 次に、第1表に示す本考案の架空絶縁電線の特
性について、導体断面積の等しい他の構造の架空
絶縁電線と対比して説明する。 第1表の実施例A,Bおよび比較例C,E,F
についてそれぞれ有効試験長2.0mの試料を用意
し片方のチヤツク部で硬銅素線が破断するように
切り欠きをほどこした後引張式験機にて100mm/
minの速度で荷重一伸び特性を求めたところ、第
4図A,B,C,E,Fのような曲線が得られ
た。ただし、横軸の伸びの座標は、荷重が導体に
600Kgの張力が加わつた時に軟銅線にかかる値
(たとえば実施例Aの場合は600Kg×7/19=221Kg) に達した時を起点とした。 比較例E,Fのように軟銅線を最外層に配設し
たものは
構成する素線の一部が破断しても素線全体が断線
することなく、かつ素線の一部が破断したことを
容易に検知しうる架空絶縁電線に関するものであ
る。 従来、架空絶縁電線として最も一般的に用いら
れているものに、硬銅より線を導体とするものが
あるが、このような架空絶縁電線はNH+ 4,
SO2− A,NO− 3,CI-等を含んだ腐食性溶液と素線に
おける残留応力の存在が要因となつて、いわゆる
応力腐食割れによる断線を生ずることがある。こ
のような断線事故は、それが発生する迄は外観や
架設状況に何ら変つた徴候や異常がみられず、あ
る日突然に発生するため、未然に検知することが
非常に困難である。しかも断線箇所において絶縁
被覆は伸びるが、導体は鋭利な刃物で切つたよう
な状況を呈し、絶縁被覆におおわれた状態で地上
に垂れ下るので、導体が地絡しないことが多い。
そのため、断線箇所の検出に手間どるほか、地上
に垂れ下つた活線が重大な二次災害を招来する危
険性がある。 このような応力腐食に強い電線として、たとえ
ば、硬銅より線導体を再結晶温度以下で加熱して
残留応力を軽減させたものや、硬銅素線の表層部
を高周波加熱により焼鈍し、表層部の腐食感受性
を低くしたものなどが提案されているが、これら
はいずれも耐応力腐食性において従来の硬銅線よ
り改善されたものであるとはいえ、絶体的なもの
ではなく、残留応力軽減後の加工工程や架設時、
および架設後に加わる曲げ荷重によつて再び残留
応力が発生し、応力腐食割れを生ずるおそれがあ
る。また、焼鈍のための加熱工程があらたに必要
となるから、それだけ高価なものになる。 別の考案としても最も応力腐食割れを生じ易い
最外層の素線を軟銅線としたものも提案されてい
る。このような電線においては、内層の硬銅素線
が応力腐食割れによつて断線しても、最外層の軟
銅素線はただちに断線することはない。 しかし、この提案のように軟銅素線を最外層に
配設した電線においては、硬銅素線が破断し、最
外層の軟銅素線に張力が加わると、これが内層の
硬銅線を締めつけ、相互の摩擦力を増大せしめる
ので軟銅線の伸びは硬銅線破断部分周辺のごく短
かい区間に集中する。したがつて、軟銅素線の伸
び量はきわめて小さく、たるみの程度も小さいか
ら、硬銅素線が破断したことを事前に検知するこ
とができないという欠点がある。 本考案の目的はこれらの欠点を解消し、導体を
構成する素線の一部が応力腐食割れなどの原因に
よつて破断しても、素線全体が断線することがな
く、かつ素線の一部が破断したことを容易に検知
し得る架空絶縁電線を提供することにある。その
ため、本考案は銅より線導体の周りに絶縁体を被
覆した架空絶縁電線において、導体の内層を構成
する素線の一部または全部に軟銅を、その他の素
線に硬銅線を用い、かつ軟銅素線の断面積の総和
が全素線の断面積の総和の20乃至40%の範囲内に
入るように構成したことを特徴としている。 ここにおいて、内層とは、7本より構成の場合
の中心層、19本より構成の場合の中心層、第1層
等のように最外層以外のすべての層をいう。ま
た、内層が複数の層からなる場合は、内層のうち
中心層以外の層を中間層という。 以下その実施例を図面にもとづいて説明する。 第1乃至第3図は本考案の実施例を示す横断面
図で、第1図は同係素線19本より構成で内層に軟
銅素線4本を含む銅より線を導体とするもの、第
2図は内層が1層のもので、内外層とも同径の素
線からなり、内層が3本の軟銅線、最外層が9本
の硬銅線からなる銅より線を導体とするもの、第
3図は外層が8本の硬銅素線からなり、内層が前
記最外層を円形により合わせた内径にほぼ等しい
直径の軟銅素線1本からなるものを示す。各図に
おいて、1は導体、1aは前記導体中の硬銅素線
からなる部分、1bは軟銅素線からなる部分、2
は導体の周りに被覆したポリエチレン、架橋ポリ
エチレン、塩化ビニル、エチレンプロピレンゴム
などの絶縁体である。 上記架空絶縁電線の導体を構成する硬銅素線ま
たは軟銅素線にはそれぞれ通常の電気用硬銅線ま
たは電気用軟銅線のほか、それらと同等以上の引
張強さまたは伸びを有する硬質または軟質の銅合
金線も含まれる。 また、第3図のように、導体と絶縁体との間に
半導電層またはセパルータテープ3を設けたもの
も当然本考案に含まれる。 全素線の総断面積中に占める軟銅素線の総断面
積の比率は20%乃至40%であることが好ましい。
この比率が20%より少ないと、応力腐食割れなど
によつて硬銅素線が破断した時、残つた軟銅素線
だけでは全荷重に耐え得ないので断線し易く、ま
た、40%を超えると架空絶縁電線として実用に耐
え得る引張強さが得られず、一方では硬銅素線に
応力腐食割れが生じないからである。 したがつて、本考案には以下のものが含まれ
る。すなわち、第1図のような19本より構成のも
のでは、中心層の1本と中間層の3乃至6本の都
合4乃至7本が軟銅線、その他の15乃至12本が硬
銅線で構成されたもの、第2図に示すように内層
が1層しかないものでは、内層の3乃至5本が軟
銅線、最外層の9乃至11本が硬銅線で構成された
ものであればよい。また、第3図に示すように内
層が1本の軟銅素線からなるものでは、最外層と
構成する線数が8乃至11本で、これを円形により
合わせた時の内径と軟銅素線の直径がほぼ等しい
ものであればよい。このほか37本より構成で中心
層と第1層の素線全部および第2層中の1乃至7
本が軟銅線、その他の素線が硬銅線からなるもの
なども含まれる。 次に、第1表に示す本考案の架空絶縁電線の特
性について、導体断面積の等しい他の構造の架空
絶縁電線と対比して説明する。 第1表の実施例A,Bおよび比較例C,E,F
についてそれぞれ有効試験長2.0mの試料を用意
し片方のチヤツク部で硬銅素線が破断するように
切り欠きをほどこした後引張式験機にて100mm/
minの速度で荷重一伸び特性を求めたところ、第
4図A,B,C,E,Fのような曲線が得られ
た。ただし、横軸の伸びの座標は、荷重が導体に
600Kgの張力が加わつた時に軟銅線にかかる値
(たとえば実施例Aの場合は600Kg×7/19=221Kg) に達した時を起点とした。 比較例E,Fのように軟銅線を最外層に配設し
たものは
【表】
それぞれ65mm,30mm程度しか伸びないのに対
し、実施例A,B、比較例Cのように軟銅線を内
層に配設したものでは、それぞれ、645mm、240
mm、180mmとはるかに大きい伸びを示した。(実施
例Aの荷重−伸び線図の伸び300mm以上の部分の
図示は省略した)このような差異が生ずる原因
は、第5図に示す測定結果から明らかである。す
なわち、第5図は実施例Aと比較例Eの各試料2
mについて、あらかじめ軟銅素線に10cmごとに標
点をつけ、引張荷重を加えて破断させた後各標点
区間ごとの伸び量を測定した結果であつて、nは
硬銅線破断位置から順に付した標点区間番号、Δ
nは第n区間の伸び量を示す。比較例Eでは第
7区間迄に伸びが集中しているのに対し、実施例
Aでは試料全体にわたつてほぼ均一に伸びてい
る。したがつて比較例Eのように軟銅素線を最外
層に配設したものでは試料長を長くしても全体の
伸びはほとんどかわらないが、実施例Aのように
軟銅線を内層に配設したものでは試料長が長いほ
ど全体の伸びも大きくなることが推定される。以
上から明らかなように、硬銅線破断後の軟銅線の
伸びは実際の架線状態の場合、比較例においては
第1表の値とあまりかわらないが、実施例におい
てはもつと大きくなる。 次に、実際の架線状態で硬銅素線部分が破断し
た時の各電線の挙動について説明する。 第4図において曲線aは、第1表の各電線を、
導体にかかる張力が甲種風圧荷重時において600
Kgになるようなたるみを設けて架設した後、電線
が伸びた場合のその伸びと張力の関係を示す。曲
線bは同一条件で架設した場合の無風時における
張力−伸び曲線であり、以下に示す関係式から計
算によつて得られたものである。 すなわち、 ただし T:電線にかかる張力 (Kg) S:電線径間 (m) WS:電線にかかる荷重 (Kg/m) D:電線のたるみ (m) DO:電線の初期のたるみ (m) ΔD:電線のたるみの増加分 (m) :1径間あたりの電線の実長 (m) O:1径間あたりの電線の初期の実長 (m) Δ:1径間あたりの電線の実長の伸び(m) 電線A,B,C,E,Fにおいて硬銅素線が破
断した時、無風状態であれば電線C以外はほとん
ど顕著な伸びを示さない。しかし、甲種風圧荷重
が加わると、張力−伸び曲線aは荷重−伸び曲線
Fを上廻り、電線Fは断線してしまうが、電線
A,B,C,E,はそれぞれPA,PB,PC,PE
まで伸びて張力とバランスする。また、電線A,
B,C,Eの伸びΔの程度とそれによつて生ず
るたるみの増加分ΔDを(2)式から計算した値は第
2表に示す通りで、比較例Eの場合は3cmのたる
みしか生ぜず、目視で判別し得ないのに対し、実
施例A,Bおよび比較例Cの場合は目視で判別し
得るほどのたるみを生ずる。
し、実施例A,B、比較例Cのように軟銅線を内
層に配設したものでは、それぞれ、645mm、240
mm、180mmとはるかに大きい伸びを示した。(実施
例Aの荷重−伸び線図の伸び300mm以上の部分の
図示は省略した)このような差異が生ずる原因
は、第5図に示す測定結果から明らかである。す
なわち、第5図は実施例Aと比較例Eの各試料2
mについて、あらかじめ軟銅素線に10cmごとに標
点をつけ、引張荷重を加えて破断させた後各標点
区間ごとの伸び量を測定した結果であつて、nは
硬銅線破断位置から順に付した標点区間番号、Δ
nは第n区間の伸び量を示す。比較例Eでは第
7区間迄に伸びが集中しているのに対し、実施例
Aでは試料全体にわたつてほぼ均一に伸びてい
る。したがつて比較例Eのように軟銅素線を最外
層に配設したものでは試料長を長くしても全体の
伸びはほとんどかわらないが、実施例Aのように
軟銅線を内層に配設したものでは試料長が長いほ
ど全体の伸びも大きくなることが推定される。以
上から明らかなように、硬銅線破断後の軟銅線の
伸びは実際の架線状態の場合、比較例においては
第1表の値とあまりかわらないが、実施例におい
てはもつと大きくなる。 次に、実際の架線状態で硬銅素線部分が破断し
た時の各電線の挙動について説明する。 第4図において曲線aは、第1表の各電線を、
導体にかかる張力が甲種風圧荷重時において600
Kgになるようなたるみを設けて架設した後、電線
が伸びた場合のその伸びと張力の関係を示す。曲
線bは同一条件で架設した場合の無風時における
張力−伸び曲線であり、以下に示す関係式から計
算によつて得られたものである。 すなわち、 ただし T:電線にかかる張力 (Kg) S:電線径間 (m) WS:電線にかかる荷重 (Kg/m) D:電線のたるみ (m) DO:電線の初期のたるみ (m) ΔD:電線のたるみの増加分 (m) :1径間あたりの電線の実長 (m) O:1径間あたりの電線の初期の実長 (m) Δ:1径間あたりの電線の実長の伸び(m) 電線A,B,C,E,Fにおいて硬銅素線が破
断した時、無風状態であれば電線C以外はほとん
ど顕著な伸びを示さない。しかし、甲種風圧荷重
が加わると、張力−伸び曲線aは荷重−伸び曲線
Fを上廻り、電線Fは断線してしまうが、電線
A,B,C,E,はそれぞれPA,PB,PC,PE
まで伸びて張力とバランスする。また、電線A,
B,C,Eの伸びΔの程度とそれによつて生ず
るたるみの増加分ΔDを(2)式から計算した値は第
2表に示す通りで、比較例Eの場合は3cmのたる
みしか生ぜず、目視で判別し得ないのに対し、実
施例A,Bおよび比較例Cの場合は目視で判別し
得るほどのたるみを生ずる。
【表】
以上の結果から明らかなように、硬銅素線が破
断しても、残りの軟銅素線が破断せず、しかも目
視で判別し得るほどの伸びを生ずるのは実施例
A,B,および比較例Cであるが、比較例Cの場
合は荷重−伸び線図Cと甲種風圧荷重Fの張力−
伸び線図aとの交叉角がきわめて小さく、電線張
力と軟銅線破断荷重と差が小さいので軟銅素線に
わずかでも劣化が生じると断線する可能性があ
る。 したがつて、19本より構成の導体で内層に軟銅
素線を配設したものであつても、その本数が3本
以下のものは好ましくない。また、19本より構成
において内層を8本以上にすることは構造上不可
能であるが、仮に可能であるとしても、硬銅線破
断時の伸びと張力のバランス点はPA点より伸び
の小さい側になることは明らかであり、目視での
判別が困難になる。 以上は、19本よりの構成のものについて述べた
が、内層が1層の複数素線からなるもの、内層が
最外層を構成する素線より直径の大きい軟銅素線
からなるものについても同様のことがいえる。 本考案の架空絶縁電線は、上記の通り、導体を
構成する硬銅素線部分が応力腐食割れなどの原因
によつて破断しても、軟銅素線部分が破断しない
ので安全であり、かつ、軟銅素線が荷重に応じて
長く均一に伸びるので、目視で判別し得るほどの
たるみを生じ、事故を容易に検知することができ
る。
断しても、残りの軟銅素線が破断せず、しかも目
視で判別し得るほどの伸びを生ずるのは実施例
A,B,および比較例Cであるが、比較例Cの場
合は荷重−伸び線図Cと甲種風圧荷重Fの張力−
伸び線図aとの交叉角がきわめて小さく、電線張
力と軟銅線破断荷重と差が小さいので軟銅素線に
わずかでも劣化が生じると断線する可能性があ
る。 したがつて、19本より構成の導体で内層に軟銅
素線を配設したものであつても、その本数が3本
以下のものは好ましくない。また、19本より構成
において内層を8本以上にすることは構造上不可
能であるが、仮に可能であるとしても、硬銅線破
断時の伸びと張力のバランス点はPA点より伸び
の小さい側になることは明らかであり、目視での
判別が困難になる。 以上は、19本よりの構成のものについて述べた
が、内層が1層の複数素線からなるもの、内層が
最外層を構成する素線より直径の大きい軟銅素線
からなるものについても同様のことがいえる。 本考案の架空絶縁電線は、上記の通り、導体を
構成する硬銅素線部分が応力腐食割れなどの原因
によつて破断しても、軟銅素線部分が破断しない
ので安全であり、かつ、軟銅素線が荷重に応じて
長く均一に伸びるので、目視で判別し得るほどの
たるみを生じ、事故を容易に検知することができ
る。
第1乃至第3図は本考案の架空絶縁電線の横断
面図、第4図,第5図は本考案の効果を示す説明
図である。 1……導体、1a……導体の硬銅素線部分、1
b……導体の軟銅素線部分、2……絶縁体、3…
…セパレータテープ、a,b……伸び−張力線
図、T……電線にかかる張力または荷重、Δ…
…硬銅素線部分が破断した後の電線の伸び、n…
…引張試験試料に、硬銅素線破断位置を起点とし
て10cmごとに順に付した標点区間番号、Δn…
…第n番目の標点区間における伸び、S……径間
長、A,B,C,E……電線A,B,C,E,の
硬銅素線部分破断後の荷重−伸び線図、PA,P
B,PC,PE……電線A,B,C,Eの硬銅素線
部分破断後の伸びと張力のバランス点(S=40m
の場合)。
面図、第4図,第5図は本考案の効果を示す説明
図である。 1……導体、1a……導体の硬銅素線部分、1
b……導体の軟銅素線部分、2……絶縁体、3…
…セパレータテープ、a,b……伸び−張力線
図、T……電線にかかる張力または荷重、Δ…
…硬銅素線部分が破断した後の電線の伸び、n…
…引張試験試料に、硬銅素線破断位置を起点とし
て10cmごとに順に付した標点区間番号、Δn…
…第n番目の標点区間における伸び、S……径間
長、A,B,C,E……電線A,B,C,E,の
硬銅素線部分破断後の荷重−伸び線図、PA,P
B,PC,PE……電線A,B,C,Eの硬銅素線
部分破断後の伸びと張力のバランス点(S=40m
の場合)。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 銅より線導体の周りに絶縁体を被覆してなる
架空絶縁電線において、前記導体の内層を構成
する素線の一部または全部が軟銅線、その他の
素線が硬銅線からなり、かつ軟銅素線の断面積
の総和が全素線の断面積の総和の20乃至40%の
範囲内にあることを特徴とする架空絶縁電線。 (2) 導体が19本より構成の円形より線からなり、
内層を構成する素線のうち中間層の素線の3乃
至6本と中心層の素線1本とが軟銅線からなる
ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
項記載の架空絶縁電線。 (3) 導体の内層が、最外層を構成する素線と同径
の3乃至5本の軟銅素線で構成つれる一つの層
からなることを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第1項記載の架空絶縁電線。 (4) 導体の最外層が8乃至11本の硬銅素線を円形
により合せてなり、内層が前記最外層に内接す
る軟銅素線1本からなることを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第1項記載の架空絶縁電
線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1980049861U JPS6116571Y2 (ja) | 1980-04-11 | 1980-04-11 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1980049861U JPS6116571Y2 (ja) | 1980-04-11 | 1980-04-11 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56150014U JPS56150014U (ja) | 1981-11-11 |
| JPS6116571Y2 true JPS6116571Y2 (ja) | 1986-05-22 |
Family
ID=29644824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1980049861U Expired JPS6116571Y2 (ja) | 1980-04-11 | 1980-04-11 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6116571Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS601448Y2 (ja) * | 1978-08-17 | 1985-01-16 | 古河電気工業株式会社 | 架空配電用絶縁電線 |
-
1980
- 1980-04-11 JP JP1980049861U patent/JPS6116571Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56150014U (ja) | 1981-11-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3758704A (en) | Hoisting rope | |
| JPH0351359Y2 (ja) | ||
| JP2019102237A (ja) | 平型エレベータケーブル及びその製造方法 | |
| US4809492A (en) | Torsionally balanced wire rope or cable | |
| US4684293A (en) | Cable for fastening structures and method of detecting damage to corrosion-preventive layer thereof | |
| JPS6116571Y2 (ja) | ||
| JPH097426A (ja) | エレベータ用ケーブル | |
| JPS63119110A (ja) | 架空用ケ−ブル | |
| JPS6119461Y2 (ja) | ||
| JP4763300B2 (ja) | スパイラル線付き架空電線 | |
| JP2003031029A (ja) | 架空電線 | |
| JP7804616B2 (ja) | アルミニウム電線及びワイヤーハーネス | |
| JP6321948B2 (ja) | 撚り導体、及び、ケーブル | |
| CN212907140U (zh) | 一种柔性无机矿物绝缘防火电缆 | |
| JPS6331444Y2 (ja) | ||
| JPH09270207A (ja) | 端末加工性が優れた耐屈曲性ケーブル | |
| JPS5850577Y2 (ja) | 検知線付耐捻回性ケ−ブル | |
| JP7306991B2 (ja) | 電線およびケーブル | |
| JPH01276507A (ja) | 耐雷性電線 | |
| JP2879779B2 (ja) | 被覆電線用撚線導体の製造方法 | |
| JP2926730B2 (ja) | 被覆電線用導体 | |
| JPS63211390A (ja) | 送電線用絶縁ロ−プ | |
| JPH0429446Y2 (ja) | ||
| JPH11111048A (ja) | 被覆電線 | |
| JPH0362410A (ja) | 耐雷電線用素線 |