JPS6118548B2 - - Google Patents
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- JPS6118548B2 JPS6118548B2 JP16004878A JP16004878A JPS6118548B2 JP S6118548 B2 JPS6118548 B2 JP S6118548B2 JP 16004878 A JP16004878 A JP 16004878A JP 16004878 A JP16004878 A JP 16004878A JP S6118548 B2 JPS6118548 B2 JP S6118548B2
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Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
本発明はカルバミルクロリドの新規な工業的製
法に関する。 カルバミルクロリドは、各種有機化合物に、カ
ルバミル基を導入する際に使用される有用な物質
である。 一例をあげれば、抗てんかん薬として有用な5
−カルバミル−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピ
ンは、5H−ジベンゾ[b,f]アゼピンとカル
バミルクロリドとを反応させて収率よく得られる
が、このような場合にカルバミルクロリドはカル
バミル基の導入剤として極めて有用な物質であ
る。 本発明者等は、このカルバミルクロリドを工業
的に有利に製造する方法について、種々検討を重
ねていたところ、本発明により、シアヌール酸と
塩化水素とから、簡易な操作で、極めて収率よく
カルバミルクロリドを製造する方法を達成した。 本発明のカルバミルクロリドの製法は、従来行
われ、あるいは提案されている方法に比し、操作
が著しく簡便な点ならびに理論収率に近い高収量
が得られる点で工業的に極めて優れた方法であ
る。 本発明を以下に詳細に説明する。 シアヌール酸と塩化水素とから実験室的にカル
バミルクロリドを合成することは1890年代、既に
報告されている。しかしながら、シアヌール酸と
塩化水素を原料とし、シアヌール酸からイソシア
ン酸を発生させ、これと塩化水素とを反応させる
場合には、通常、考え得る限りの手段を用いて
も、副生する塩化アンモニウムの生成量は著し
く、目的とするカルバミルクロリドは極めて少量
で、到底工業的製法とはなり得ない。 本発明者等は、シアヌール酸と塩化水素とを原
料として、カルバミルクロリドを製造するための
工業的方法につき、種々検討したところ、この場
合において、下記〜の点に解決すべき問題点
が存在することを見出した。 シアヌール酸の加熱による分解が円滑に行わ
れない。 シアヌール酸の分解により発生したイソシア
ン酸と塩化水素との接触が不完全である。 生成したカルバミルクロリドと副生塩化アン
モニウムとの分離が不完全である。 本発明者等は、かかる問題点を解決し、本発明
により、驚くべきことに理論収率に近い高収量を
もつてカルバミルクロリドを工業的に製造し得る
方法を提供することに成功したものである。 本発明方法の原料としては、水分を含まない粉
末状シアヌール酸が使用される。この粉末状シア
ヌール酸は、熱媒体用固体状粒状物質と均一に混
和した状態で加熱されることとなるが、この際の
熱媒体用固体状粒状物質としてはシリカゲル又は
砂粒が好ましく用いられる。 この均一混和物を第1の反応器中で加熱する
が、この場合は撹拌下に加熱し、温度分布を可及
的に均一にする。加熱温度は300℃以上とする。
この加熱により、イソシアン酸が発生するが、こ
の発生したイソシアン酸は第2の反応器中に導か
れる。この第2の反応器には、耐熱性不活性固体
物質例えば石綿又はグラスウールなどが充填され
ている。ここに充填される耐熱性不活性固体物質
も水分を含まないものが用いられる。この第2の
反応器においては、塩化水素が導入された400℃
以上の温度で、イソシアン酸と塩化水素との反応
が行われる。この場合の塩化水素も乾燥した塩化
水素である。この第2の反応器の反応生成物がカ
ルバミルクロリドであるが、ここで得られた気体
中の反応混合物は、次に、100〜250℃温度に保持
された帯域に通される。 この帯域では、反応混合物中に含まれている塩
化アンモニウム(副生物)が凝固し、固形物とし
て分離される。 本発明方法においては、極めて円滑に、イソシ
アン酸と塩化水素との反応が行われるから、副生
塩化アンモニウムは、ほとんど生成せず、前記の
反応混合物中における存在量も、微量である。 最後に、気体状反応生成物は冷却帯域に通さ
れ、ここで目的とするカルバミルクロリドが凝縮
して捕集される。 本発明方法は反応系全体にわたり、実質的に水
の存在しない条件下において行われる。 本発明方法によれば、カルバミルクロリドの収
率は、ほとんど理論収率であり、95%以上を示
す。 本発明方法の、前述の第1の反応器での反応に
際しては、熱媒体用固体状粒状物質に、粉末状酸
化アンモニウムを加えて使用してもよい。前述の
第2の反応器における反応において用いる塩化水
素の使用量は、理論量の1.1〜1.5倍が好ましく、
この範囲をはずれると好ましい結果は得られな
い。 前述したとおり、副生塩化アンモニウムを分離
する帯域の温度は100〜250℃であるが、この温度
が250℃以上であると塩化アンモニウムが凝固せ
ず、また、100℃以下であるとカルバミルクロリ
ドが凝固析出するため、分離の目的を達成するこ
とができないこととなる。 本発明方法は、原料の粉末状シアヌール酸を追
加添加して行うことにより、連続的に操業するこ
とが可能である。 次に実施例を掲げて本発明方法を更に具体的に
説明するが本発明方法はもとよりこれらに限定さ
れるものではない。 実施例 1 500ml容の四ツ口反応器にシリカゲル130g、
酸化アルミニウム40g、乾燥した粉末状シアヌー
ル酸100gを入れて充分に撹拌混合する。 反応器の1ツの口を乾燥した石綿15gを充填
した反応管(内径3cm長さ20cm)に導く。反応
器の上方を、管に導く。管は塩化アンモニ
ウム捕集用トラツプであり、この捕集用トラツプ
を、次に冷却装置に接続させる。この冷却装置
を、受器に係続する。 反応器を内温300℃〜400℃になるように徐々
に加熱するが、この加熱は、撹拌下に行う。反応
管は460〜480℃に加熱する。捕集用トラツプ
は170〜200℃に加熱する。 乾燥塩化水素は毎時28.8の流量で、反応管
に通す。 こうして操業した結果、反応時間、2時間でカ
ルバミルクロリド176.5gが得られた。 収率95.5% 実施例 2 実施例1の終了後、使用したシリカゲル、酸化
アルミニウム、石綿をそのままとし、原料、粉末
状シアヌール酸のみを100g追加し、その他の条
件は実施例1と同様に操作した。2時間でカルバ
ミルクロリド177.0gが得られた。 収率95.7%。 実施例 3 実施例2の終了後、使用したシリカゲル、酸化
アルミニウムをそのままとし、原料粉末状シアヌ
ール酸のみを150g追加し、反応管には実施例
1,2の石綿に代えてグラスウール15gを充填
し、その他の条件は実施例1と同様に操作した。
165分でカルバミルクロリド265.0gが得られた。
収率95.5%。 なお、実施例1〜3で得られたカルバミルクロ
リドを確認するため、以下の実験を行つた。 得られた成積体(カルバミルクロリド)24.7g
をイミノスチルベン20gのトルエン500ml溶液に
入れ、(71〜78℃、8分)さらに71〜75℃で1時
間撹拌した後、冷却し、析出した結晶を取、水
洗、乾燥した。 このものは、以下の分析データを示し、カルバ
マゼピンと同定される。 m.p. 194℃ IR(KBr) 3458,3198cm-1(NH2) 1680,1597cm-1(CONH2) NMR(CDCI3−TMS)δ:2.20〜2.85
法に関する。 カルバミルクロリドは、各種有機化合物に、カ
ルバミル基を導入する際に使用される有用な物質
である。 一例をあげれば、抗てんかん薬として有用な5
−カルバミル−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピ
ンは、5H−ジベンゾ[b,f]アゼピンとカル
バミルクロリドとを反応させて収率よく得られる
が、このような場合にカルバミルクロリドはカル
バミル基の導入剤として極めて有用な物質であ
る。 本発明者等は、このカルバミルクロリドを工業
的に有利に製造する方法について、種々検討を重
ねていたところ、本発明により、シアヌール酸と
塩化水素とから、簡易な操作で、極めて収率よく
カルバミルクロリドを製造する方法を達成した。 本発明のカルバミルクロリドの製法は、従来行
われ、あるいは提案されている方法に比し、操作
が著しく簡便な点ならびに理論収率に近い高収量
が得られる点で工業的に極めて優れた方法であ
る。 本発明を以下に詳細に説明する。 シアヌール酸と塩化水素とから実験室的にカル
バミルクロリドを合成することは1890年代、既に
報告されている。しかしながら、シアヌール酸と
塩化水素を原料とし、シアヌール酸からイソシア
ン酸を発生させ、これと塩化水素とを反応させる
場合には、通常、考え得る限りの手段を用いて
も、副生する塩化アンモニウムの生成量は著し
く、目的とするカルバミルクロリドは極めて少量
で、到底工業的製法とはなり得ない。 本発明者等は、シアヌール酸と塩化水素とを原
料として、カルバミルクロリドを製造するための
工業的方法につき、種々検討したところ、この場
合において、下記〜の点に解決すべき問題点
が存在することを見出した。 シアヌール酸の加熱による分解が円滑に行わ
れない。 シアヌール酸の分解により発生したイソシア
ン酸と塩化水素との接触が不完全である。 生成したカルバミルクロリドと副生塩化アン
モニウムとの分離が不完全である。 本発明者等は、かかる問題点を解決し、本発明
により、驚くべきことに理論収率に近い高収量を
もつてカルバミルクロリドを工業的に製造し得る
方法を提供することに成功したものである。 本発明方法の原料としては、水分を含まない粉
末状シアヌール酸が使用される。この粉末状シア
ヌール酸は、熱媒体用固体状粒状物質と均一に混
和した状態で加熱されることとなるが、この際の
熱媒体用固体状粒状物質としてはシリカゲル又は
砂粒が好ましく用いられる。 この均一混和物を第1の反応器中で加熱する
が、この場合は撹拌下に加熱し、温度分布を可及
的に均一にする。加熱温度は300℃以上とする。
この加熱により、イソシアン酸が発生するが、こ
の発生したイソシアン酸は第2の反応器中に導か
れる。この第2の反応器には、耐熱性不活性固体
物質例えば石綿又はグラスウールなどが充填され
ている。ここに充填される耐熱性不活性固体物質
も水分を含まないものが用いられる。この第2の
反応器においては、塩化水素が導入された400℃
以上の温度で、イソシアン酸と塩化水素との反応
が行われる。この場合の塩化水素も乾燥した塩化
水素である。この第2の反応器の反応生成物がカ
ルバミルクロリドであるが、ここで得られた気体
中の反応混合物は、次に、100〜250℃温度に保持
された帯域に通される。 この帯域では、反応混合物中に含まれている塩
化アンモニウム(副生物)が凝固し、固形物とし
て分離される。 本発明方法においては、極めて円滑に、イソシ
アン酸と塩化水素との反応が行われるから、副生
塩化アンモニウムは、ほとんど生成せず、前記の
反応混合物中における存在量も、微量である。 最後に、気体状反応生成物は冷却帯域に通さ
れ、ここで目的とするカルバミルクロリドが凝縮
して捕集される。 本発明方法は反応系全体にわたり、実質的に水
の存在しない条件下において行われる。 本発明方法によれば、カルバミルクロリドの収
率は、ほとんど理論収率であり、95%以上を示
す。 本発明方法の、前述の第1の反応器での反応に
際しては、熱媒体用固体状粒状物質に、粉末状酸
化アンモニウムを加えて使用してもよい。前述の
第2の反応器における反応において用いる塩化水
素の使用量は、理論量の1.1〜1.5倍が好ましく、
この範囲をはずれると好ましい結果は得られな
い。 前述したとおり、副生塩化アンモニウムを分離
する帯域の温度は100〜250℃であるが、この温度
が250℃以上であると塩化アンモニウムが凝固せ
ず、また、100℃以下であるとカルバミルクロリ
ドが凝固析出するため、分離の目的を達成するこ
とができないこととなる。 本発明方法は、原料の粉末状シアヌール酸を追
加添加して行うことにより、連続的に操業するこ
とが可能である。 次に実施例を掲げて本発明方法を更に具体的に
説明するが本発明方法はもとよりこれらに限定さ
れるものではない。 実施例 1 500ml容の四ツ口反応器にシリカゲル130g、
酸化アルミニウム40g、乾燥した粉末状シアヌー
ル酸100gを入れて充分に撹拌混合する。 反応器の1ツの口を乾燥した石綿15gを充填
した反応管(内径3cm長さ20cm)に導く。反応
器の上方を、管に導く。管は塩化アンモニ
ウム捕集用トラツプであり、この捕集用トラツプ
を、次に冷却装置に接続させる。この冷却装置
を、受器に係続する。 反応器を内温300℃〜400℃になるように徐々
に加熱するが、この加熱は、撹拌下に行う。反応
管は460〜480℃に加熱する。捕集用トラツプ
は170〜200℃に加熱する。 乾燥塩化水素は毎時28.8の流量で、反応管
に通す。 こうして操業した結果、反応時間、2時間でカ
ルバミルクロリド176.5gが得られた。 収率95.5% 実施例 2 実施例1の終了後、使用したシリカゲル、酸化
アルミニウム、石綿をそのままとし、原料、粉末
状シアヌール酸のみを100g追加し、その他の条
件は実施例1と同様に操作した。2時間でカルバ
ミルクロリド177.0gが得られた。 収率95.7%。 実施例 3 実施例2の終了後、使用したシリカゲル、酸化
アルミニウムをそのままとし、原料粉末状シアヌ
ール酸のみを150g追加し、反応管には実施例
1,2の石綿に代えてグラスウール15gを充填
し、その他の条件は実施例1と同様に操作した。
165分でカルバミルクロリド265.0gが得られた。
収率95.5%。 なお、実施例1〜3で得られたカルバミルクロ
リドを確認するため、以下の実験を行つた。 得られた成積体(カルバミルクロリド)24.7g
をイミノスチルベン20gのトルエン500ml溶液に
入れ、(71〜78℃、8分)さらに71〜75℃で1時
間撹拌した後、冷却し、析出した結晶を取、水
洗、乾燥した。 このものは、以下の分析データを示し、カルバ
マゼピンと同定される。 m.p. 194℃ IR(KBr) 3458,3198cm-1(NH2) 1680,1597cm-1(CONH2) NMR(CDCI3−TMS)δ:2.20〜2.85
【式】
3.15
【式】
5.06(2H.bs.NH2)
Claims (1)
- シアヌール酸を加熱し、分解せしめてイソシア
ン酸を発生させ、これと塩化水素とを反応せしめ
て、カルバミルクロリドを製造するにあたり、反
応系全体にわたり、実質的に水に存在しない条件
下において、熱媒体用固体状粒状物質と均一に混
和せしめた粉末状シアヌール酸を、300℃以上に
加熱し、発生するイソシアン酸を、耐熱性不活性
固体物質を充填した別の反応器を導き、その反応
器中で、400℃以上の温度で塩化水素と反応さ
せ、得られた気体状反応混合物を100〜250℃の温
度に保持された帯域に通し、それにより副生塩化
アンモニウムを凝固せしめて分離し、さらに次の
冷却帯域を通過させることによりカルバミルクロ
リドを凝縮せしめることを特徴とするカルバミル
クロリドの製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16004878A JPS5587754A (en) | 1978-12-27 | 1978-12-27 | Preparation of carbamyl chloride |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16004878A JPS5587754A (en) | 1978-12-27 | 1978-12-27 | Preparation of carbamyl chloride |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5587754A JPS5587754A (en) | 1980-07-02 |
| JPS6118548B2 true JPS6118548B2 (ja) | 1986-05-13 |
Family
ID=15706785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16004878A Granted JPS5587754A (en) | 1978-12-27 | 1978-12-27 | Preparation of carbamyl chloride |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5587754A (ja) |
-
1978
- 1978-12-27 JP JP16004878A patent/JPS5587754A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5587754A (en) | 1980-07-02 |
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