JPS6123165B2 - - Google Patents

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JPS6123165B2
JPS6123165B2 JP57031097A JP3109782A JPS6123165B2 JP S6123165 B2 JPS6123165 B2 JP S6123165B2 JP 57031097 A JP57031097 A JP 57031097A JP 3109782 A JP3109782 A JP 3109782A JP S6123165 B2 JPS6123165 B2 JP S6123165B2
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JP
Japan
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drug
adhesive film
carrier
layer
pressure
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Application number
JP57031097A
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English (en)
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JPS58148815A (ja
Inventor
Saburo Ootsuka
Tetsuo Horiuchi
Jusuke Ito
Toshuki Yoshikawa
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な複合医薬製剤の製法に関するも
ので、更に詳しくは製造工程中における薬物の分
解、損失並びに引火、火災などの危険のない場合
医薬製剤の製法を提供するものである。
医薬製剤としては、ゴム及び/又は合成樹脂類
を主体とする感圧性接着物質に薬物を配合して担
持体上に形成してなるものや、担持体と貼着剤層
との間に薬物保持層を形成してなるものが知られ
ている。
これらの医薬製剤は、例えば、前記接着物質と
薬物とを混合し、公知の塗布手段を用いて担持体
上に形成し、高温で加熱乾燥して製造されるため
に、製造工程中での薬物の飛散や変質があり、そ
のために予めかかる飛散や変質による薬物が損失
を見込んで配合しなければならないという欠点が
ある。
かかる欠点を解決する方法が種々提案されてい
る。
その一つは担持体上に感圧性接着剤層を形成
し、この層面に薬物含有溶液を塗布又はスプレー
によつて形成し、その後低温乾燥する方法であ
る。
しかして、この方法では溶液中の薬物濃度が高
いと表面で薬物が結晶化し、接着剤層の接着力を
低下させるという問題が起生すると共に、揮発性
の薬物では飛散の問題を解決できないものであ
る。
他の方法は、離型ライナー上に形成したゴム系
粘着剤層面に、ナトログリセリンを粘着剤中と同
一の軟化剤成分に配合して塗布し、この上にポリ
オレフイン系フイルムを重ね合せ、熟成して、軟
化剤成分の粘着剤層への移行と共に、ニトログリ
セリンを粘着剤層へ移行させるものである。
この方法の最大の問題は、粘着剤層への軟化剤
成分の移行が完全に行われにくいために、粘着剤
層とポリオレフイン系フイルムとの間に充分な接
着強度が得られないことである。かかる問題は、
粘着剤層が充分に架橋され、糊残りなどが生じな
いように設計されているときに、軟化剤成分の移
行が不完全となり易いために、より助長されるも
のである。
従つて、本発明の第一の目的は、製剤製造工程
中における薬物の損失又は変質をなくした製法を
提供することである。
本発明の第二の目的は、薬物が結晶化するのを
防止した製法を提供することである。
本発明の第三の目的は、担持体と感圧性接着剤
層との接着強度が強い製法を提供することであ
る。
本発明はさらに、ニトログリセリンの如き爆発
性を有する薬物、カンフアー、サリチル酸メチ
ル、硝酸イソソルビトールの如き揮発性の高い薬
物などの取り扱いが煩雑な薬物を、安全且つ安定
して、しかも効率良く取り扱うことができる製法
を提供するものである。
かかる本発明の目的は、実質的に薬物が拡散透
過しない担持体の表面に高分子物質層を形成して
なる基体の該層面に、薬物又は薬物を保有する担
体を部分又は全面的に介在させて薬物が拡散移動
しうる感圧性接着剤膜を圧着し、前記薬物を前記
接着剤膜に拡散移動させることによつて達成され
るものである。
本発明の具体化した一つの態様は、実質的に薬
物が拡散透過しない担持体の表面に高分子物質層
を形成して基体を作る工程と、該層面に薬物層又
は薬物を保有する担体層を部分又は全面的に形成
する工程と、これらの層面にさらに薬物が拡散透
過しうる感圧性接着剤膜を転着して、室温又は制
御した加熱温度下で圧着し、薬物を接着剤膜に拡
散移動させる工程からなる複合医薬製剤の製法で
ある。この製法は、薬物に全く或いは直接に熱が
加えられることがないので分解又は変質がないと
共に、薬物又は薬物を保有する担体は基体と接着
剤膜とでサンドイツチされた状態で製造工程中を
移動するために、飛散又は輝発されることがな
く、薬物の損失がない医薬製剤を提供する。基体
と接着剤膜とに介在された薬物成分は、緩かに加
温することにより短時間で、また室温で熟成する
ことにより長時間で、接着剤膜中に拡散移動す
る。前記圧着操作は、基体を構成する高分子物質
層と接着剤層とを、薬物層又は薬物を保有する担
体層を介して一体的に結合させるものである。
本発明の態様には、薬物層又は薬物を保有する
担体層を部分又は全面的に接着剤膜上に形成し、
次いで基体の高分子物質層面に圧着する方法、或
いは基体と、薬物層又は薬物を保有する担体層
と、接着剤膜とを実質的に同時に送り出して圧着
する方法などが包含されることが理解されるであ
ろう。
さらに、基体を構成する高分子物質層が、担持
体に直接高分子物質を塗布乾燥されて構成される
以外に、予め離型ライナー上で高分子物質膜を作
成しておき、これを担持体の表面に溶着、接着剤
などの接着手段を用いて接着して構成される場
合、或いは感圧性接着剤膜が薬物を拡散透過しう
るものであるという条件を満足しうるものであれ
ば、市販の皮膚に無刺激性の両面感圧性接着剤フ
イルム(フイルムにレーヨン不織布の如き薬物の
拡散透過を阻害しない芯材を含有するものを含
む。)を使用する場合も、本発明の態様に含まれ
るものである。
本発明の複合医薬製剤の製法に用いられる各材
料について説明する。
担持体、高分子物質、薬物、薬物を保有する担
体及び感圧性接着剤用材料は複合医薬製剤の材料
として許容しうるものであれば特に制限されるも
のではない。しかして、これらの組み合せは重要
である。例えば担持体は後述するようにゴム及
び/又は合成樹脂類から主として構成されるが、
薬物との組み合せにおいては、用いる薬物との関
係において、その薬物が実質的に拡散透過しない
担持体を選択することが重要である。また高分子
物質層と感圧性接着剤膜との組み合せは、多くの
場合該物質層よりも高い薬物溶解度を有する接着
剤膜が選択されるが、例えば接着材膜の厚みを変
えずに単位面積当りの薬物量を大きくしたい場合
には、両者の薬物溶解度を同等又は物質層の方を
高く設定してもよいものである。このように構成
した複合医薬製剤においては、物質層中に拡散移
動によつて移行した薬物が、接着剤膜中の薬物が
皮膚から吸収されて減少してくると、徐々に接着
剤膜に移行し、接着剤膜中の薬物を補充する。
従つて、接着剤膜に対する薬物解度≫高分子物
質層の薬物溶解度、及び接着剤膜の厚さ<高分子
物質層の厚さの関係を満足させることによつて速
効型の医薬製剤が、また接着剤膜に対する薬物溶
解度≪高分子物質層に対する薬物溶解度、及び接
着剤膜の厚さ<高分子物質層の厚さの関係を満足
させることによつて遅効型の医薬製剤が、さらに
また接着剤膜及び高分子物質層中の薬物量を飽和
状態(但し接着剤膜に対する薬物溶解度>高分子
物質に対する薬物溶解度)とし、且つ接着剤膜の
厚さ<高分子物質層の厚さの関係を満足させるこ
とによつて速効且つ持続型の医薬製剤が夫々得ら
れるものであることが理解されるであろう。
各材料を例示する。
(1) 担持体:例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リビニルアルコール、ポリエステル、ポリアミ
ド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、ポリブタジエ
ン、セロフアン、などからなるフイルム又はシ
ート(表面に金属蒸着したものも含む)、或い
は金属箔単独又はこれら2つ以上を積層してな
る積層フイルム又はシートなどが挙げられ、適
度な柔軟性と自己支持性を有する厚みの範囲
(約5〜300μm)で使用される。
(2) 高分子物質:例えばポリ(メタ)アクリルレ
ート、ポリビニルアルキルエーテル、ポリウレ
タン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、スチレン−イソプレ
ン−スチレン共重合体ゴム、スチレン−ブタジ
エン、ポリブテンゴム、ポリイソブチレンゴ
ム、ブチルゴム、シリコーンゴム、天然ゴム、
カルボキシビニルポリマーなどの水溶性高分子
物質を主体とする含水ゲル、スチレン−イソプ
レン−スチレン共重合体ゴムと油とからなる油
性ゲルなどが挙げられるが、好ましくはTgが
25〜−60℃の範囲にあるものである。Tgが25
℃以上では可撓性が不充分であり、−60℃以下
では充分な物理的強度が得られないので好まし
くないものである。
これらの高分子物質は、感圧性接着剤膜と化
学的に親和性を有するものが選択され、多くの
場合常温で感圧性接着性を有するように設計さ
れる。
従つて、これらの系において単体では必要と
する特性例えばTgが得られないものは、他の
系のものと組み合せたり、一般に知られる配合
剤を所定量添加して必要とする特性に調整され
るものである。また薬物の移行量を調整した
り、製剤の保型性のために、化学的或いは物理
的な架橋手法を用いて架橋してもよいものであ
る。
このように調整した高分子物質は、前記担持
体の表面に、約5〜300μmの厚みで構成され
る。
(3) 薬物:例えば (イ) コルチコステロイド類:例えばハイドロコ
ーチゾン、プレドニゾロン、パラメタゾン、
ベクロメタゾンプロピオネート、フルメタゾ
ン、ベータメタゾン、プロピオン酸ベクロメ
タゾン、デキサメタゾン、トリアムシノロ
ン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシ
ノロン、フルオシノロンアセトニド、フルオ
シノロンアセトニドアセテート、プロピオン
酸クロベタゾールなど、 (ロ) 鎮痛消炎剤:例えばアセトアミノフエン、
メフエナム酸、フルフエナム酸、インドメタ
シン、ジクロフエナツク、アルクロフエナツ
ク、オキシフエンブタゾン、フエニルブタゾ
ン、イブプロフエン、フルルプロフエン、サ
リチル酸、サリチル酸メチル、サロコール、
カンフアー、l−メントールなど、 (ハ) 催眠鎮静剤:例えばフエノバルビタール、
アモバルビタール、シクロバルビタールな
ど、 (ニ) 精神安定剤:例えばフルフエナジン、チオ
リダジン、ジアゼパム、ロラゼパム、フルニ
トラゼパム、クロルプロマジンなど、 (ホ) 抗高血圧剤:例えばクロニジン、カリクレ
インなど、 (ヘ) 降圧利尿剤:例えばハイドロサイアザイ
ト、ベンドロフルメサイアザイドなど、 (ト) 抗生物質:例えばペニシリン、オキシテト
ラサイクリン、硫酸フラジオマイシン、エリ
スロマイシン、クロラムフエニコールなど (チ) 麻酔剤:例えばリドカイン、ベンゾカイ
ン、アミノ安息香酸エチルなど、 (リ) 抗菌性物質:例えば塩化ベンザルコニウ
ム、ニトロフラゾン、ナイスチタン、アセト
スルフアミン、クロトリマゾールなど、 (ヌ) 抗真菌物質:例えばペンタマイシン、ア
ムホテリシンB、ピロールニトリンなど、 (ル) ビタミン剤:例えばビタミンA、エルゴ
カルシフエロール、コレカルシフエロール、
オクトチアミン、リボフラビン酪酸エステル
など、 (ヲ) 抗てんかん剤:例えばニトラゼパム、メ
プロバメートなど、 (ワ) 冠血管拡張剤:例えばニトログリセリ
ン、ジピリダモール、イソソルバイトジナイ
トレート、ペンタエリスリトーステトラニト
レイト、プロパチルニトレート、ニフエジピ
ンなど、 (カ) 抗ヒスタミン剤:例えば塩酸ジフエンヒ
ドラミン、クロルフエニラミン、ジフエニル
イミダゾールなど、 これらの薬物は必要に応じて2種以上併用す
ることができる。
(4) 薬物を保有する担体 担体は、薬物を一時的に保持するものであつ
て、常態で液状、半固形状又は固形状のいずれ
でも良いものである。
担体は、感圧性接着剤膜との関係において、
接着剤膜の薬物溶解度>担体の薬物溶解度の関
係を満足しうるように選択されることが望まし
い。
液状の担体としては、流動パラフイン、アル
コール、乳化剤、食用油などを挙げることがで
きる。
半固形状の担体としては、グリセリン、ラノ
リン、低融点ワツクス、密ロウ、アビトール樹
脂などの高粘度液状樹脂、液状ゴム、乳化剤な
どを挙げることができる。
これらの常態で液状又は半固形状の担体と薬
物とは混合され、薬物を保有する担体とされ
る。
また常態で固形状の担体は、大別して二つの
系に分けることができる。その一つは、シート
又はフイルム状物であつて、例えばプラスチツ
クシート又はフイルム、不織布、織布、編布
紙、発泡フイルム又はシート又はこれらの構造
物で巨視的な孔を有するネツト状物などが挙げ
られ、厚みは約5〜300μmの範囲にあるもの
が好ましいものである。他の一つは粉体状のも
のであつて、その素材は殊に制限されるもので
はなく、例えば無機又は有機物からなる多孔質
粉末、単糖類、多糖類、包接化合物なども含ま
れるものであり、その径は約0.001〜500μmの
範囲にあるものが好適である。
これらの固形状の担体には、薬物単独で又は
薬物を均一に分散又は溶解する溶媒を用いて、
塗布、含浸又靖は吸着などされ、薬物を保有す
る担体とされる。溶媒としては、後述する助剤
以外に、前記の常態で液状又は半固形状の担体
も用いられることが理解されるであろう。
担体中に保有される薬物量は、薬物の種類
(有効血中濃度も含めて)以外に、担体と接着
される接着剤膜の厚み、或いは最終物品たる複
合医薬製剤の単位面積当りの薬物量(約2〜
3000μg/cm2)などによつて決められるもので
ある。
(5) 感圧性接着剤膜 該接着剤膜としては、薬物が拡散透過し、皮
膚に対して無刺激性の常温で感圧接着性の物質
が使用される。該物質は、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロツク共重合体ゴム、シリコー
ンゴム、天然ゴムの如き及び/又はポリアクリ
レート、ポリビニルエーテルの如き合成樹脂な
どを主体とするものである。
接着剤膜には、薬物が拡散透過することと皮
膚に対して無刺激性であること以外に、製剤を
皮膚に適用後除去したときに皮膚に残留物が残
らないこと及び除去時に物理的な皮膚刺激を与
えないことが望まれるものであつて、かかる諸
要求はTgが−75〜−10℃の感圧接着性物質を
用いることによつて達成されるものである。
本発明者の実験によれば、皮膚への密着性、
薬物との溶解性及び薬物の放出性の各要件を、
最も確実に且つ比較的簡単な製造操作で満足し
うる感圧性接着剤膜は、重量平均分子量が1000
〜1000000のアクリル系共重合物から得られる
ものであることが判明した。
好ましいアクリル系共重合物は、次の配合組
成からなるものである。
即ち、アルキル基の平均C数が4以上の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを少なくとも
50重量%含むアクリル系共重合物である。
該共重合物は、皮膚への密着性及び薬物に対
する溶解性が良好であり、しかも皮膚を刺激す
ることが少なく、薬物を安定的に保持する。
前記共重合物には(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルと他の共重合可能な管能性モノマー
との共重合物を含むものであり、該モノマーは
0〜20重量%、好ましくは0.5〜15重量%の範
囲で配合される。
該モノマーは、その添加部数によつて共重合
物の凝集性を変化させることができるので、製
剤からの薬物の放出速度又は量を制御でき、ま
たモノマーの種類を選択することによつて共重
合物の親水能を高めることができる。
さらに前記の共重合物には(メタ)アクリル
酸アルキルエステルと他の共重合可能なビニル
エステルモノマーとの共重合物をも含むもので
あり、該モノマーは0〜40重量%、好ましくは
10〜30重量%の範囲で配合される。該モノマー
を含む共重合物は薬物の溶解性が高いものであ
る。
したがつて少なくとも50重量%の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルと、0〜20重量%の
前記エステル類と共重合可能な官能性モノマー
と、0〜40重量%の前記エステル類と共重合可
能なビニルエステルモノマーとを主体とするア
クリル系共重合物からなる感圧性接着剤膜は、
薬物を経皮吸収させる接着剤膜として好適なも
のであることが理解されるであろう。
(6) 前記高分子物質層及び感圧性接着剤膜には、
必要に応じて他の配合剤を添加することができ
る。両者に共通して配合しうるものとしては、
接着性付与樹脂、軟化剤、充填剤、顔料などを
例示することができ、接着剤膜には更に薬物の
放出性及び経皮吸収性を高める助剤を配合する
ことができる。
本発明の複合医薬製剤の製法は、基材の高分子
物質層と感圧性接着剤膜との間に、薬物又は薬物
を保有する担体を部分又は全面的に介在させて圧
着し、薬物を接着剤膜中に拡散移動させるもので
あるから、 (1) 製剤製造工程中における薬物の損失又は変質
が全くない。
(2) 薬物は接着剤膜、又は要すれば高分子物質層
へ拡散透過させて移行するものであるから結晶
化しない。
(3) 高分子物質と接着剤膜とは、圧着操作によつ
て直接又は担体を介して一体化されるものであ
るから両者の接着は強固である。
(4) ニトログリセリンの如き爆発性の薬物におい
ては担体に吸着などさせて用いることができる
ので安全である。
などの種々の特徴を有するものである。
以下本発明の実施例を示す。文中部とあるのは
重量部を意味する。
実施例 1 4つ口フラスコに、94部の2−エチルヘキシル
アクリレートと6部のアクリル酸を仕込むと共
に、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニト
リルを0.15部含む酢酸エチルを25部添加し、不活
性ガス雰囲気中で置換して60℃に昇温して反応を
開始させ、さらに酢酸エチルを滴下しつつ60〜62
℃中で8時間反応させ、次いで75〜78℃で3時間
熟成して、275ポイス(at30℃)の粘度と30.7重
量%の固形分を有する共重合物溶液Aを得る。
次にこの共重合物溶液Aを担持体としての厚さ
12μmのポリエステルフイルムの片面に乾燥後の
厚みが30μmとなるように塗布乾燥して感圧接着
性の高分子物質層を形成した基体を得る。
一方、4つ口フラスコに、イソアミルアクリレ
ート70部、エトキシエチルアクリレート10部及び
酢酸ビニル20部からなる混合物を上記共重合物溶
液と同様の操作を施して重量し、189ポイズ
(at30℃)の粘度と30.9重量%の固形分を有する
共重合物溶液Bを得る。
この共重合物溶液Bを剥離性ライナー上に乾燥
後の厚みが40μmとなるように塗布乾燥して、感
圧性接着剤膜を得る。
次に上記基体の高分子物質層面にリドカイン粉
末を540μg/cm2となるように散布し、この上に上
記接着剤膜を貼り合せて、70℃で5分間圧着して
複合医薬製剤を得た。
得られた製剤のリドカイン含有量は、分析測定
値で535μg/cm2であり、実質的に薬物の損失はな
いものである。
実施例 2 厚さ60μmのポリエチレンフイルムに、実施例
1の共重合物溶液Bを乾燥後の厚みが25μmとな
るように塗布乾燥して、感圧接着性の高分子物質
層を形成した基体を得る。
一方、実施例1の共重合物溶液Aを剥離性ライ
ナー上に乾燥後の厚みが25μmとなるように塗布
乾燥して、感圧性接着剤膜を得る。
次に基体の高分子物質層面に、5重量%のデキ
サメサゾン含有エチルアルコールを、デキサメサ
ゾン量が10μg/cm2となるように塗布し、この上
に上記の接着剤膜を貼り合せ、40℃で1分間圧着
して複合医薬製剤を得た。
得られた製剤のデキサメサゾン含有量は、分析
測定値で11.1μg/cm2であつた。
実施例 3 実施例1の基体の高分子物質層面に、6重量%
のニトログリセリン含有量乳糖粉末をフツ素樹脂
製へラで120μg/cm2となるように均一に拡げる。
一方剥離性ランナー上に実施例1の共重合物溶
液Aを乾燥後の厚みが20μmとなるように塗布乾
燥して感圧性接着剤膜を得る。
次に該接着剤膜を前記基体の粉末層面に転着
し、50℃で1分間加熱加圧し、その後室温で24時
間熟成して複合医薬製剤を得た。
得られた製剤のニトログリセリン含有量は、分
析測定値で119μg/cm2であり、実質的に薬物の損
失はないものである。
実施列 4 35部のスチレン−イソプレン−スチレンブロツ
ク共重合体ゴムと、15部の流動パラフインと、30
部の脂肪族系石油樹脂とからなる混合物をトルエ
ンで溶解し、これを剥離ライナー上に乾燥後の厚
みが30μmとなるように塗布乾燥して感圧性接着
剤膜を得る。
この膜面に、15重量%のサリチル酸メチルをβ
−シクロデキストリンで包接して粉末をヘラで均
一に拡げ、500μg/cm2のサリチル酸メチル量とな
るように設定した。
この粉末層面に、実施例1の基体を高分子物質
層を介して重ね合せ、70℃で1分間加熱加圧し、
その後24時間熟成して複合医薬製剤を得た。
該製剤の分析測定値は497μg/cm2であつた。
実施例 5 厚さ20μmのレーヨン不織布と厚さ40μmのエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量
28重量%)フイルムとのラミネートフイルムの不
織布面に、下記の組成物からなる高分子物質層
(厚さ70μm)を形成し、両面をポリエステルフ
イルム(厚さ25μm)で被覆し、50℃で8時間熟
成し、基体を得る。
高分子物質:平均重合度50000のポリアクリル
酸ナトリウム7部を82.6部の水に溶解し、これを
撹拌しつつ、0.4部のトリグリシジルイソアヌレ
ートを10部の水に溶解したものを添加混合した架
橋型ポリアクリル酸系含水ゲル。
一方、平均重合度20000のポリアクリル酸ナト
リウム7部、グリセリン7部を82.6部の水に溶解
し、これを撹拌しつつ、0.4部のトリグリシジル
イソシアヌレートを10部の水に溶解したものを添
加混合し、これをポリエステルフイルムからなる
剥離性ライナー上に30μmとなるように塗布し、
この塗布面をポリエステルフイルムで被覆して、
50℃で5時間熟成して、架橋型ポリアクリル酸系
含水ゲルからなる感圧性接着剤膜を得る 次に前記基体の高分子物質層面に、厚さ15μm
のレーヨン不織布にインドメタシン含有クリーム
状を含浸塗布(インドメタシン量350μg/cm2)し
た担体を重ね合せ、さらにこの上に上記接着剤膜
を重ね合せて圧着し、これをアルミニウム容器に
て包装し、50℃で24時間熟成して、複合医薬製剤
を得る。
該製剤のインドメタシン含有量は、分析測定値
で352μg/cm2であつた。
実施例 6 実施例2の基体の高分子物質層面に、1重量%
のフルオシノロンアセトニド含有プロピレングリ
コールをナイロン不織布ネツトに含浸塗布(フル
オシノロンアセトニド含有量10.5μg/cm2)した
担体を重ね合せ、さらにこの上に実施例2を用い
た感圧性接着剤膜を重ね合せて圧着し、複合医薬
製剤を得た。
該精剤のフルオシノロンアセトニド含有量は、
分析測定値で10.6μg/cm2であつた。
実施例 7 実施例1の基体の高分子物質層面に、9重量%
のリドカイン含有軽質流動パラフインを280μg/
cm2となるように幅1cm、間隙5mmの筋状に塗布
し、この上に実施例1の感圧性接着剤膜を貼り合
せて70℃で5分圧着し、複合医薬製剤を得た。
該製剤のリドカイン含有量は、分析測定値で
290μg/cm2であつた。
上記各実施例から明らかな如く、本発明の製法
によれば、製造工程中における薬物の分解、損失
がない事実が顕著である。
また製剤において、感圧性接着剤膜への薬物の
拡散移動は、薬物の水中への放出率が図面に示し
た如く極めて高い事実からも明らかである。なお
図面中の数字は夫々実施例に対応している。
水中への放出率は下記する方法で測定したもの
である。
サンプル(4×4cm)を30℃に保持した200ml
の水に浸漬、振とうし、所定時間ごとに水1mlを
サンプリングし、高速液体クロマトグラフイー装
置により測定した。また薬物としてニトログリセ
リンを用いたものについては、n−ヘキサンで抽
出後ガスクロマトグラフイー装置で測定した。な
お各れも初期含有量を100%として計算した。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の製法にて得られた複合医薬製剤
の放出率を示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 実質的に薬物が拡散透過しない担持体の表面
    に高分子物質層を形成してなる基体の該層面に、
    薬物又は薬物を保有する担体を部分又は全面的に
    介在させて薬物が拡散移動しうる感圧性接着剤膜
    を圧着し、前記薬物を前記接着剤膜に拡散移動さ
    せてなる複合医薬製剤の製法。 2 薬物を保有する担体が常態で液状、半固形状
    又は固形状の群から選ばれた1種である担体材料
    に薬物を含浸又は混合手段にて保有させたもので
    ある特許請求の範囲第1項記載の複合医薬製剤の
    製法。
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