JPH0460091B2 - - Google Patents
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- JPH0460091B2 JPH0460091B2 JP59089194A JP8919484A JPH0460091B2 JP H0460091 B2 JPH0460091 B2 JP H0460091B2 JP 59089194 A JP59089194 A JP 59089194A JP 8919484 A JP8919484 A JP 8919484A JP H0460091 B2 JPH0460091 B2 JP H0460091B2
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/70—Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
- A61K9/7023—Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
- A61K9/703—Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
- A61K9/7038—Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
- A61K9/7046—Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
本発明は薬剤およびその他の活性成分を生体に
供給するための装置に関し、さらに詳しくは経皮
的薬剤供給装置に望ましい透過性、粘度および接
着性を有するマトリツクス組成物に関する。 生物学的に活性な成分(以下薬剤という)を皮
膚に供給するためには多種のシステム(装置)が
本技術分野において知られている。これらの装置
には直接皮膚に適用される薬剤含有クリーム、軟
膏およりゲル、たとえば狭心症治療用のニトログ
リセリン軟膏のような単純なものから、固定形態
のマトリツクス中に薬剤が分散されているもつと
正確な制御が可能な、たとえば米国特許第
3923939号に示されたようなシステムや、さらに
長期間にわたり経皮的に投与される薬剤の量を正
確に計量供給できる速度制御膜またはその他の構
造を使用したもつと複雑な、たとえば米国特許第
4031894号および第4201211号に示されたようなシ
ステムまで知られている。これらのシステムに
は、この実際の構造とは無関係に、供給すでき薬
剤を分散させたなんらかの形の薬剤貯蔵部がいず
れの場合も使用され、供給システムに用いるのに
適するためにはこの貯蔵部は、粘度、透過性およ
び粘着性にある種の特性をもつ必要がある。これ
は後二者の特許に記載されたような密封端をもた
ない積層体状装置の場合とくに重要である。この
場合、粘着層および貯蔵層は両層の漏出が阻止さ
れる程度の粘着層をもつことが必要になる。後二
者の特許にはクロニジンやスコポラミンの供給に
使用される鉱油−ポリイソブチレン(MO−
PIB)マトリツクスが開示されていて、この種の
マトリツクスは鉱油に中等度の可溶性を有する薬
剤を皮膚に供給するのに有用である。とくに適当
な薬剤は、鉱油に対する溶解度が約5mg/mlを越
えない薬剤で、クロニジンおよびスコポラミンの
ほか、たとえばエストラジオール、フエニルプロ
パノールアミン、プロプラノロール、ウアバイ
ン、サルブタモール、グアナベンズ、ラベトロー
ル、アトロピン、ハロペリドール、ブロモクリプ
チン、クロロフエニラミン、メトリフオネート、
イソソルバイドジナイトレートおよびニトログリ
セリンがある。 一次的な1種または2種以上の薬剤のほか、こ
の組成物には他の物質、たとえば皮膚透過性を改
善するための透過性亢進剤、皮膚刺激を軽減する
ための細胞保護剤、PHを調整するための緩衝剤な
どを添加することもできる。これらの物質はすべ
て本技術分野において公知である。 後二者の特許に開示されたところによれば、代
表的なMO−PIBマトリツクスの組成は25℃にお
ける粘度約5〜100cpの鉱油をPIBの配合物と混
合したものである。通常MOは混合物の35〜65重
量%を構成し、PIBも混合物の35〜65重量%を構
成する。PIB配合物は低分子量(LMW)PIB(粘
度平均分子量35000〜50000)と高分子量
(HMW)PIB(粘度平均分子量(1000000〜
1500000)からなる。好ましい混合物は鉱油35〜
65%、LMW PIB10〜40%、HMW PIB10〜40
%から構成される。貯蔵層組成の正確な組成は最
終製品の設計要求に合致するように粘度、薬剤透
過性、粘着性などの特性を適当に組み合わせて一
般に調整される。一般的にPIBは粘着剤として、
MOは薬剤の溶媒として機能する。すなわち、
MO/PIB比を増大させると透過性が増大して粘
度は低下し、一方MO/PIB比を低下させると逆
の結果が得られる。後二者の特許に開示されてい
るように、同一の一般的MO−PIB混合物が薬剤
貯蔵部としてもまた装置を皮膚に付着させるため
の直接粘着剤としても使用できるように調製する
とも可能である。また、粘着層には初期用量を提
供するためにある量の薬剤を含有させることもで
きる。 通常、供給すべき薬剤はマトリツクス物質中に
その飽和濃度以上に溶解、分散され、したがつて
貯蔵部は溶解相と分散相の両者を含んでいる。分
散相はその装置の所定の作用時間にわたつてマト
リツクス中の薬剤を飽和濃度またはそれ以上に維
持するのに十分な量存在させるのが通常である。
40重量%までの薬剤を薬剤貯蔵部として使用する
マトリツクス中に含有させることができるが、通
常は貯蔵層には約20重量%まで、初期用量として
粘着層には約10重量%までの薬剤を含有させる。 至適なマトリツクス組成を追求する過程におい
て、本発明者らは、供給すべき薬剤が合理的な大
きさの皮膚パツチから適当な速度で放出されるに
は、組成物の粘度が約1.5×107以上でしかも透過
性DCsが十分高ければならないことを明らかにし
た。この特性の組み合わせとともに、この薬剤供
給システムは、漏出したり流出したりせず構造的
統合性を保持する優れた物理的特性を有し、包装
されたパーケージら容易に取り出すことができ、
合理的な大きさをもち、しかも積層体状装置の場
合、速度制御膜がこの装置からの薬剤放出速度を
制御するめの優れた手段となるような十分に高い
透過性をもつことが要求される。 マトリツクス組成の粘度がMO/PIB比を変え
ることによつて改善できることは知られていた。
しかしながら、PIBの割合を増やして粘度を増加
させるとシステムの透過性は望ましくない低レベ
ルに低下してしまう。同様に鉱油の含量を増やす
と透過性は上昇するが、低温流れを起こしやすい
構造特性の劣つた低粘度組成物しか得られない。
本発明以前には、たとえば、市販の経皮投与シス
テムに用いられている最も好都合なMO/PIB比
は約1.0であつた。 一方、Cabot Corporationの製造に係るCab−
O−Sil のようなコロイド状二酸化ケイ素
(CSD)および他の類似のコロイド状二酸化ケイ
素は鉱油の増粘剤として公知である(たとえば、
Cab−O−Sil Properties and Functions,
Cabot Corporation,125High St.,Boston,
MA02110参照)。CSDが他の型の薬剤マトリツク
スの増粘に使用できることは、たとえば係属中の
米国特許出願(Galeら;Novel Bandage for
Administering Beneficial Drug,1981年1月29
日、出願番号第278364号)に開示され、公知であ
る。また、CSDは局所用医薬製剤に添加して安
全な一般に認められた物質としてFDAに承認さ
れている。 したがつて、MO−PIBマトリツクス組成物の
粘度を増加させるのにCDSを用いることとした。
ある種のMO−PIB組成物にある量のCSDを添加
すると全く予期に反して、透過性を低下させない
で粘度を増大させうることが明らかにされたので
ある。事実、マトリツクス組成物混合物の各種成
分のある組成範囲内では、粘度が増大したのみで
なく、同時に透過性も増大したMO−PIB組成物
を製造することが可能であつた。しかもある範囲
内では、これらの組成物を用いた経皮的治療シス
テムの他の性質にも予期されない改善が達成され
た。 すなわち、従来のシステムにおいては、システ
ムの機械的性質と拡散的性質は独立に変化させる
ことができなかつた(透過性を増大させれば必ず
システムの粘度が低下し、またその逆の変動も避
けられなかつた)。しかしながら、本発明におい
ては、ある種の処方にCSBを使用することによ
り、これらの性質を独立に変えること、高い透過
性と高粘度を同時に達成することを可能にしたの
である。 したがつてて、本発明の目的は高い粘度と薬剤
の高い透過性とを同時に有するマトリツクス組成
物を提供することにある。 本発明の他の目的は粘度が少なくとも1.5×107
ポアズ(poise)の薬剤含有MO−PIB組成物を提
供することにある。 本発明の他の目的は鉱油、PIB、CSDおよび飽
和濃度以上の濃度に分散された鉱油に中等度の可
溶性を有する薬剤から形成された薬剤含有マトリ
ツクスを提供することにある。 本発明の他の目的は粘度、透過性および粘着性
に関し所望の性質を有するMO−PIBマトリツク
スからなる、放出速度が制御された経皮的治療シ
ステムを提供することにある。 本発明の以上の目的およびその他の目的は図面
を参照した以下の本発明の説明によりさらに明確
であろう。 本発明は経皮的薬剤供給システムにおける薬剤
含有マトリツクスとして使用するのに適当な鉱油
(MO)、ポリイソブチレン(PIB)、コロイド状
二酸化ケイ素(CSD)の混合物を提供するもの
である。鉱油に中等度の可溶性を有する薬剤を供
給する好ましいシステムはCSD少なくとも約6
%を含有し、MO/PIB比は少なくとも1.0、粘度
は少なくとも1.5×108ポアズである。クロニジン
の供給に好ましいシステムはクロニジンの透過性
少なくとも1.0×10-4μg/cmsec、MO/PIB比少
なくとも1.2を示す。 図面中、第1図は積層型経皮的治療システムの
断面の模式図であり、第2図はクロニジンおよび
スコポラミン組成物におけるMO−PIBゲルの
CSD含量と粘度の関係を示すグラフであり、第
3図はMO/PIB比とin vitroにおけるクロニジ
ンの放出速度の間の関係を示すグラフであり、第
4図はパツケージされた経皮的治療システムから
の取り出しに対するCSD含量の影響を示すグラ
フであり、第5図はMO/PIB比とクロニジンお
よびスコポラミンに対する透過性との間の関係を
示すグラフである。 本発明は粘度1.5×107ポアズ以上で、鉱油に中
等度の可溶性を示す薬剤組成物に対して高い透過
性を有するMO−PIBマトリツクス組成物の調製
が可能であることを発見し完成されたものであ
る。本発明書において用いられる「鉱油に中等度
の可溶性を示す薬剤」の語は、鉱油に対する溶解
度が少なくとも10μg/mlで約5mg/ml以上では
ない薬剤を意味する。この種の薬剤の例として
は、スコポラミン、クロニジン、エストラジオー
ル、フエニルプロパノールアミン、プロプラノロ
ール、ウアバイン、サルブタモール、グアナベン
ズ、ラベトロール、アトロピン、ハロペリドー
ル、ブロモクリプチン、クロロフエニラミン、メ
トリフオネート、イソソルバイドジナイトレート
およびニトログリセリンを挙げることができる
が、これに限定されるものではない。これらの粘
度および透過性の特性は、MO/PIB比比を約1.0
以上、好ましくは1.4〜1.8の範囲とした場合、少
なくとも5%、好ましくは7.5〜10%のコロイド
状二酸化ケイ素(CSD)を添加した場合に得ら
れる。このようなマトリツクス組成物には、鉱油
に中等度の可溶性を示す薬剤組成物約40重量%ま
でを含有させることができる。しかしながら実際
には、薬剤貯蔵層として用いる場合は20%、粘着
層として用いる場合は10%を越える薬剤を添加す
ることは希である。 第1図を参照してて説明すれば、本発明の典型
的な経皮的薬剤供給システムは、好ましくは非透
過性の支持体(backing)11、マトリツクス物
質によつて形成され、薬剤14が飽和濃度以上の
濃度で分散されている薬剤貯蔵層13、たとえば
透過性または多孔性の膜であつてそれを通して薬
剤が既知速度において分散可能な薬剤放出速度制
御層15、薬剤17を含有していてもよい粘着層
16、および剥離可能な保護被覆18から構成さ
れるバンデージ10である。各層は展延法あるい
は他の方法により、あらかじめ定められた大き
さ、形状のバンデージに製造されるが、これらの
製法、大きさ、形状等についてはすべて公知であ
る。第1図には好ましい実施態様を示したが1種
または2種以上の層を省くことができるし、また
反復することもできる。基本的には本発明の経皮
的供給システムは、マトリツクスと皮膚が薬剤の
移送可能な関係に維持された薬剤含有マトリツク
スである。 以下の実施例により、本発明のマトリツクス組
成を有する粘着層と貯蔵層を従来技術における対
照サンプルの場合と比較する。以下のすべての実
施例において、MOとPIBはまず室温条件下に混
合してゲルを形成させた。ついで、薬剤組成物と
CSD(Cab−O−Sil M−5およびM−S)を混
合しながら加え、均一に分散させた。このような
組成物を用いて、貯蔵層約50μm厚、接触粘着層
約50μm厚さ、MO(0.9mgMO/cm2)で飽和させた
25μ厚の多孔性ポリプロピレン膜(Celgard
2400の商品名で市販されている)の速速度制御膜
からなり、これを非透過性支持体および剥離可能
なライナーとともに米国特許第4031894号および
第4201211号に記載の方法に従つて積層化した直
径1.78cm(面積2.5cm2)の経皮的治療システムを
形成させた。粘着組成物が保護ライナーと強固に
粘着しすぎる場合には53%PIB/47%MOの5〜
10μ厚の剥離コーテイングを粘着層とライナーの
間に設けた。使用したMOは25℃における粘度
7cpの軽鉱油で、LMW PIBの平均分子量は約
35000、HMW PIBの平均分子量は約1200000で
あつた。 以下の例で粘着および貯蔵マトリツクスの組成
はこの供給システムの形成を用いた組成物であ
る。粘着および貯蔵マトリツクスのMO/PIB比
は異なること、Celgard 層は鉱油で飽和されて
いることから、このシステムを放置しておくと
MO/PIB比の大きい組成物から小さい組成物の
方に鉱油が移送されて平衡に達しようとする。し
かしながら、粘着層も貯蔵層も薬剤濃度は飽和濃
度以上で、マトリツクス中の過剰の不溶薬剤の固
相での移動は起こりにくいので薬剤の有意な移送
は起こらない。したがつて、貯蔵後、供給システ
ムにおける全体的なMO/PIBの値は、最初の
MO/PIB比の値、貯蔵層および粘着層のそれぞ
れに用いられた材料の相対量に基づくその正確な
値、ならびにCelgard膜中の鉱油の量、および当
然保存時間、保存温度によつて影響される。 以下の記述中、各組成はTTSに無関係な構成
要素、たとえば支持部、保護ライナー、速度制御
膜を除く、マトリツクスゲルに対する重量%で表
示する。 例 1 従来技術における接触粘着組成物をMO47%、
LMW PIB27.8%、HMW PIB22.2%(MO/
PIB=0.94)およびクロニジン3%を用い作成し
た。従来技術に従つた薬剤貯蔵組成物はMO47
%、LMW PLB22.2%、HMW PIB17.8%
(MO/PIB=1.18)およびクロニジン約13%を含
有するように調製した。クロニジン経皮供給シス
テムを上述のようにしててこれらの材料から作成
したところ、40℃における見かけの粘度は約8×
106ポアズを示した。 例 2 例1のクロニジンTTSは粘度が低いので、例
1の組成物に相当する一連の粘着および貯蔵組成
物に、他のすべての成分を減らして、CSD1%、
2%、5%および7.5%を加えた。TTSの見かけ
の粘度に対するCSD添加の影響は第2図に示す
とおりである。 例 3 従来技術におけるスコポラミン含有接触粘着組
成物および貯蔵部組成物を、それぞれ、MO46.1
%、低分子量PIB28.9%、高分子量PIB23.0%を
スコポラミン2.0%、およびMO41.7%、LMW
PIB26.2%、HMW PIB20.8%とスコポラミン
11.3%を用いて作成した。これに相当する一連の
粘着および貯蔵部組成物に、他のすべての成分を
減らしてCSD1%、2%、5%および7.5%を加え
た組成物も調製した。スコポラミン経皮供給シス
テムの見かけの粘度に対するCSD添加の影響も
第2図に示す。 例 4 CSDを添加せずにMO/PIBを変えた接着およ
び貯蔵部組成物、例1のPIB分画を減らして
CSD7.5%を添加した接着および貯蔵部組成物、
ならびに例1の全成分を減らしてCSD7.5%を添
加した接着および貯蔵部組成物を調製し、これを
用いて経皮的供給システムを製造した。PIBを減
らしてCSDを添加した場合は第1表に示すよう
にMO/PIBを大きくすることができた。MO/
PIB(Celgard層のMOを含めて)の変動がこれら
の組成物で製造された経皮的供給システムのクロ
ニジン放出速度に与える影響は第3図に示すとお
りである。第3図から明らかなように、PIBを減
らしてCSDを添加することによるMO/PIBの増
大は、従来法の場合に比べて放出速度を有意に上
昇させる。 第1表に例1、2および4に従つて製造された
システムについて得られたデータをまとめる。第
1表から明らかなように、例2および4の製品に
は、例1の製品に比し粘度にほぼ2オーダーの改
善がみられた。例4の製品ではさらに例2の製品
に比べて薬剤放出速度に1オーダーの改善がみら
れ、しかも粘着剤として用いられているPIBの量
が減量れたにもかかわらず有意な粘度の低下はみ
られない。
供給するための装置に関し、さらに詳しくは経皮
的薬剤供給装置に望ましい透過性、粘度および接
着性を有するマトリツクス組成物に関する。 生物学的に活性な成分(以下薬剤という)を皮
膚に供給するためには多種のシステム(装置)が
本技術分野において知られている。これらの装置
には直接皮膚に適用される薬剤含有クリーム、軟
膏およりゲル、たとえば狭心症治療用のニトログ
リセリン軟膏のような単純なものから、固定形態
のマトリツクス中に薬剤が分散されているもつと
正確な制御が可能な、たとえば米国特許第
3923939号に示されたようなシステムや、さらに
長期間にわたり経皮的に投与される薬剤の量を正
確に計量供給できる速度制御膜またはその他の構
造を使用したもつと複雑な、たとえば米国特許第
4031894号および第4201211号に示されたようなシ
ステムまで知られている。これらのシステムに
は、この実際の構造とは無関係に、供給すでき薬
剤を分散させたなんらかの形の薬剤貯蔵部がいず
れの場合も使用され、供給システムに用いるのに
適するためにはこの貯蔵部は、粘度、透過性およ
び粘着性にある種の特性をもつ必要がある。これ
は後二者の特許に記載されたような密封端をもた
ない積層体状装置の場合とくに重要である。この
場合、粘着層および貯蔵層は両層の漏出が阻止さ
れる程度の粘着層をもつことが必要になる。後二
者の特許にはクロニジンやスコポラミンの供給に
使用される鉱油−ポリイソブチレン(MO−
PIB)マトリツクスが開示されていて、この種の
マトリツクスは鉱油に中等度の可溶性を有する薬
剤を皮膚に供給するのに有用である。とくに適当
な薬剤は、鉱油に対する溶解度が約5mg/mlを越
えない薬剤で、クロニジンおよびスコポラミンの
ほか、たとえばエストラジオール、フエニルプロ
パノールアミン、プロプラノロール、ウアバイ
ン、サルブタモール、グアナベンズ、ラベトロー
ル、アトロピン、ハロペリドール、ブロモクリプ
チン、クロロフエニラミン、メトリフオネート、
イソソルバイドジナイトレートおよびニトログリ
セリンがある。 一次的な1種または2種以上の薬剤のほか、こ
の組成物には他の物質、たとえば皮膚透過性を改
善するための透過性亢進剤、皮膚刺激を軽減する
ための細胞保護剤、PHを調整するための緩衝剤な
どを添加することもできる。これらの物質はすべ
て本技術分野において公知である。 後二者の特許に開示されたところによれば、代
表的なMO−PIBマトリツクスの組成は25℃にお
ける粘度約5〜100cpの鉱油をPIBの配合物と混
合したものである。通常MOは混合物の35〜65重
量%を構成し、PIBも混合物の35〜65重量%を構
成する。PIB配合物は低分子量(LMW)PIB(粘
度平均分子量35000〜50000)と高分子量
(HMW)PIB(粘度平均分子量(1000000〜
1500000)からなる。好ましい混合物は鉱油35〜
65%、LMW PIB10〜40%、HMW PIB10〜40
%から構成される。貯蔵層組成の正確な組成は最
終製品の設計要求に合致するように粘度、薬剤透
過性、粘着性などの特性を適当に組み合わせて一
般に調整される。一般的にPIBは粘着剤として、
MOは薬剤の溶媒として機能する。すなわち、
MO/PIB比を増大させると透過性が増大して粘
度は低下し、一方MO/PIB比を低下させると逆
の結果が得られる。後二者の特許に開示されてい
るように、同一の一般的MO−PIB混合物が薬剤
貯蔵部としてもまた装置を皮膚に付着させるため
の直接粘着剤としても使用できるように調製する
とも可能である。また、粘着層には初期用量を提
供するためにある量の薬剤を含有させることもで
きる。 通常、供給すべき薬剤はマトリツクス物質中に
その飽和濃度以上に溶解、分散され、したがつて
貯蔵部は溶解相と分散相の両者を含んでいる。分
散相はその装置の所定の作用時間にわたつてマト
リツクス中の薬剤を飽和濃度またはそれ以上に維
持するのに十分な量存在させるのが通常である。
40重量%までの薬剤を薬剤貯蔵部として使用する
マトリツクス中に含有させることができるが、通
常は貯蔵層には約20重量%まで、初期用量として
粘着層には約10重量%までの薬剤を含有させる。 至適なマトリツクス組成を追求する過程におい
て、本発明者らは、供給すべき薬剤が合理的な大
きさの皮膚パツチから適当な速度で放出されるに
は、組成物の粘度が約1.5×107以上でしかも透過
性DCsが十分高ければならないことを明らかにし
た。この特性の組み合わせとともに、この薬剤供
給システムは、漏出したり流出したりせず構造的
統合性を保持する優れた物理的特性を有し、包装
されたパーケージら容易に取り出すことができ、
合理的な大きさをもち、しかも積層体状装置の場
合、速度制御膜がこの装置からの薬剤放出速度を
制御するめの優れた手段となるような十分に高い
透過性をもつことが要求される。 マトリツクス組成の粘度がMO/PIB比を変え
ることによつて改善できることは知られていた。
しかしながら、PIBの割合を増やして粘度を増加
させるとシステムの透過性は望ましくない低レベ
ルに低下してしまう。同様に鉱油の含量を増やす
と透過性は上昇するが、低温流れを起こしやすい
構造特性の劣つた低粘度組成物しか得られない。
本発明以前には、たとえば、市販の経皮投与シス
テムに用いられている最も好都合なMO/PIB比
は約1.0であつた。 一方、Cabot Corporationの製造に係るCab−
O−Sil のようなコロイド状二酸化ケイ素
(CSD)および他の類似のコロイド状二酸化ケイ
素は鉱油の増粘剤として公知である(たとえば、
Cab−O−Sil Properties and Functions,
Cabot Corporation,125High St.,Boston,
MA02110参照)。CSDが他の型の薬剤マトリツク
スの増粘に使用できることは、たとえば係属中の
米国特許出願(Galeら;Novel Bandage for
Administering Beneficial Drug,1981年1月29
日、出願番号第278364号)に開示され、公知であ
る。また、CSDは局所用医薬製剤に添加して安
全な一般に認められた物質としてFDAに承認さ
れている。 したがつて、MO−PIBマトリツクス組成物の
粘度を増加させるのにCDSを用いることとした。
ある種のMO−PIB組成物にある量のCSDを添加
すると全く予期に反して、透過性を低下させない
で粘度を増大させうることが明らかにされたので
ある。事実、マトリツクス組成物混合物の各種成
分のある組成範囲内では、粘度が増大したのみで
なく、同時に透過性も増大したMO−PIB組成物
を製造することが可能であつた。しかもある範囲
内では、これらの組成物を用いた経皮的治療シス
テムの他の性質にも予期されない改善が達成され
た。 すなわち、従来のシステムにおいては、システ
ムの機械的性質と拡散的性質は独立に変化させる
ことができなかつた(透過性を増大させれば必ず
システムの粘度が低下し、またその逆の変動も避
けられなかつた)。しかしながら、本発明におい
ては、ある種の処方にCSBを使用することによ
り、これらの性質を独立に変えること、高い透過
性と高粘度を同時に達成することを可能にしたの
である。 したがつてて、本発明の目的は高い粘度と薬剤
の高い透過性とを同時に有するマトリツクス組成
物を提供することにある。 本発明の他の目的は粘度が少なくとも1.5×107
ポアズ(poise)の薬剤含有MO−PIB組成物を提
供することにある。 本発明の他の目的は鉱油、PIB、CSDおよび飽
和濃度以上の濃度に分散された鉱油に中等度の可
溶性を有する薬剤から形成された薬剤含有マトリ
ツクスを提供することにある。 本発明の他の目的は粘度、透過性および粘着性
に関し所望の性質を有するMO−PIBマトリツク
スからなる、放出速度が制御された経皮的治療シ
ステムを提供することにある。 本発明の以上の目的およびその他の目的は図面
を参照した以下の本発明の説明によりさらに明確
であろう。 本発明は経皮的薬剤供給システムにおける薬剤
含有マトリツクスとして使用するのに適当な鉱油
(MO)、ポリイソブチレン(PIB)、コロイド状
二酸化ケイ素(CSD)の混合物を提供するもの
である。鉱油に中等度の可溶性を有する薬剤を供
給する好ましいシステムはCSD少なくとも約6
%を含有し、MO/PIB比は少なくとも1.0、粘度
は少なくとも1.5×108ポアズである。クロニジン
の供給に好ましいシステムはクロニジンの透過性
少なくとも1.0×10-4μg/cmsec、MO/PIB比少
なくとも1.2を示す。 図面中、第1図は積層型経皮的治療システムの
断面の模式図であり、第2図はクロニジンおよび
スコポラミン組成物におけるMO−PIBゲルの
CSD含量と粘度の関係を示すグラフであり、第
3図はMO/PIB比とin vitroにおけるクロニジ
ンの放出速度の間の関係を示すグラフであり、第
4図はパツケージされた経皮的治療システムから
の取り出しに対するCSD含量の影響を示すグラ
フであり、第5図はMO/PIB比とクロニジンお
よびスコポラミンに対する透過性との間の関係を
示すグラフである。 本発明は粘度1.5×107ポアズ以上で、鉱油に中
等度の可溶性を示す薬剤組成物に対して高い透過
性を有するMO−PIBマトリツクス組成物の調製
が可能であることを発見し完成されたものであ
る。本発明書において用いられる「鉱油に中等度
の可溶性を示す薬剤」の語は、鉱油に対する溶解
度が少なくとも10μg/mlで約5mg/ml以上では
ない薬剤を意味する。この種の薬剤の例として
は、スコポラミン、クロニジン、エストラジオー
ル、フエニルプロパノールアミン、プロプラノロ
ール、ウアバイン、サルブタモール、グアナベン
ズ、ラベトロール、アトロピン、ハロペリドー
ル、ブロモクリプチン、クロロフエニラミン、メ
トリフオネート、イソソルバイドジナイトレート
およびニトログリセリンを挙げることができる
が、これに限定されるものではない。これらの粘
度および透過性の特性は、MO/PIB比比を約1.0
以上、好ましくは1.4〜1.8の範囲とした場合、少
なくとも5%、好ましくは7.5〜10%のコロイド
状二酸化ケイ素(CSD)を添加した場合に得ら
れる。このようなマトリツクス組成物には、鉱油
に中等度の可溶性を示す薬剤組成物約40重量%ま
でを含有させることができる。しかしながら実際
には、薬剤貯蔵層として用いる場合は20%、粘着
層として用いる場合は10%を越える薬剤を添加す
ることは希である。 第1図を参照してて説明すれば、本発明の典型
的な経皮的薬剤供給システムは、好ましくは非透
過性の支持体(backing)11、マトリツクス物
質によつて形成され、薬剤14が飽和濃度以上の
濃度で分散されている薬剤貯蔵層13、たとえば
透過性または多孔性の膜であつてそれを通して薬
剤が既知速度において分散可能な薬剤放出速度制
御層15、薬剤17を含有していてもよい粘着層
16、および剥離可能な保護被覆18から構成さ
れるバンデージ10である。各層は展延法あるい
は他の方法により、あらかじめ定められた大き
さ、形状のバンデージに製造されるが、これらの
製法、大きさ、形状等についてはすべて公知であ
る。第1図には好ましい実施態様を示したが1種
または2種以上の層を省くことができるし、また
反復することもできる。基本的には本発明の経皮
的供給システムは、マトリツクスと皮膚が薬剤の
移送可能な関係に維持された薬剤含有マトリツク
スである。 以下の実施例により、本発明のマトリツクス組
成を有する粘着層と貯蔵層を従来技術における対
照サンプルの場合と比較する。以下のすべての実
施例において、MOとPIBはまず室温条件下に混
合してゲルを形成させた。ついで、薬剤組成物と
CSD(Cab−O−Sil M−5およびM−S)を混
合しながら加え、均一に分散させた。このような
組成物を用いて、貯蔵層約50μm厚、接触粘着層
約50μm厚さ、MO(0.9mgMO/cm2)で飽和させた
25μ厚の多孔性ポリプロピレン膜(Celgard
2400の商品名で市販されている)の速速度制御膜
からなり、これを非透過性支持体および剥離可能
なライナーとともに米国特許第4031894号および
第4201211号に記載の方法に従つて積層化した直
径1.78cm(面積2.5cm2)の経皮的治療システムを
形成させた。粘着組成物が保護ライナーと強固に
粘着しすぎる場合には53%PIB/47%MOの5〜
10μ厚の剥離コーテイングを粘着層とライナーの
間に設けた。使用したMOは25℃における粘度
7cpの軽鉱油で、LMW PIBの平均分子量は約
35000、HMW PIBの平均分子量は約1200000で
あつた。 以下の例で粘着および貯蔵マトリツクスの組成
はこの供給システムの形成を用いた組成物であ
る。粘着および貯蔵マトリツクスのMO/PIB比
は異なること、Celgard 層は鉱油で飽和されて
いることから、このシステムを放置しておくと
MO/PIB比の大きい組成物から小さい組成物の
方に鉱油が移送されて平衡に達しようとする。し
かしながら、粘着層も貯蔵層も薬剤濃度は飽和濃
度以上で、マトリツクス中の過剰の不溶薬剤の固
相での移動は起こりにくいので薬剤の有意な移送
は起こらない。したがつて、貯蔵後、供給システ
ムにおける全体的なMO/PIBの値は、最初の
MO/PIB比の値、貯蔵層および粘着層のそれぞ
れに用いられた材料の相対量に基づくその正確な
値、ならびにCelgard膜中の鉱油の量、および当
然保存時間、保存温度によつて影響される。 以下の記述中、各組成はTTSに無関係な構成
要素、たとえば支持部、保護ライナー、速度制御
膜を除く、マトリツクスゲルに対する重量%で表
示する。 例 1 従来技術における接触粘着組成物をMO47%、
LMW PIB27.8%、HMW PIB22.2%(MO/
PIB=0.94)およびクロニジン3%を用い作成し
た。従来技術に従つた薬剤貯蔵組成物はMO47
%、LMW PLB22.2%、HMW PIB17.8%
(MO/PIB=1.18)およびクロニジン約13%を含
有するように調製した。クロニジン経皮供給シス
テムを上述のようにしててこれらの材料から作成
したところ、40℃における見かけの粘度は約8×
106ポアズを示した。 例 2 例1のクロニジンTTSは粘度が低いので、例
1の組成物に相当する一連の粘着および貯蔵組成
物に、他のすべての成分を減らして、CSD1%、
2%、5%および7.5%を加えた。TTSの見かけ
の粘度に対するCSD添加の影響は第2図に示す
とおりである。 例 3 従来技術におけるスコポラミン含有接触粘着組
成物および貯蔵部組成物を、それぞれ、MO46.1
%、低分子量PIB28.9%、高分子量PIB23.0%を
スコポラミン2.0%、およびMO41.7%、LMW
PIB26.2%、HMW PIB20.8%とスコポラミン
11.3%を用いて作成した。これに相当する一連の
粘着および貯蔵部組成物に、他のすべての成分を
減らしてCSD1%、2%、5%および7.5%を加え
た組成物も調製した。スコポラミン経皮供給シス
テムの見かけの粘度に対するCSD添加の影響も
第2図に示す。 例 4 CSDを添加せずにMO/PIBを変えた接着およ
び貯蔵部組成物、例1のPIB分画を減らして
CSD7.5%を添加した接着および貯蔵部組成物、
ならびに例1の全成分を減らしてCSD7.5%を添
加した接着および貯蔵部組成物を調製し、これを
用いて経皮的供給システムを製造した。PIBを減
らしてCSDを添加した場合は第1表に示すよう
にMO/PIBを大きくすることができた。MO/
PIB(Celgard層のMOを含めて)の変動がこれら
の組成物で製造された経皮的供給システムのクロ
ニジン放出速度に与える影響は第3図に示すとお
りである。第3図から明らかなように、PIBを減
らしてCSDを添加することによるMO/PIBの増
大は、従来法の場合に比べて放出速度を有意に上
昇させる。 第1表に例1、2および4に従つて製造された
システムについて得られたデータをまとめる。第
1表から明らかなように、例2および4の製品に
は、例1の製品に比し粘度にほぼ2オーダーの改
善がみられた。例4の製品ではさらに例2の製品
に比べて薬剤放出速度に1オーダーの改善がみら
れ、しかも粘着剤として用いられているPIBの量
が減量れたにもかかわらず有意な粘度の低下はみ
られない。
【表】
例 5
クロニジンおよびスコポラミンの経皮的供給シ
ステムを例1〜4に記載した貯蔵部および粘着組
成物を選んで上述の方法に従つて製造し、保存試
験を行つた。この試験では、システムをフオイル
の袋に密封包装し、室温で最低1カ月間、平衡状
態に達すまで保存した。この保存期間には、粘着
層および貯蔵層が露出末端から低温流れを起こし
て袋から取り出しにくくなりやすい。次に袋を通
常の方法で開き、開封時にTTSが示した異常の
有無を観察する。通常の消費者の通常の仕方で袋
を開き、それを逆さにして振つたときに認められ
る状態は、 a) TTSが袋からすぐに下に落ちる b) TTSが袋に上面(保ライトーの逆面)で
接着し、TTSを袋から取り出そうとして保護
ライナーを引つ張ると 1) 使用できる状態で完全なTTSが袋から
離れる 2) 上面が袋に接着したままで保護ライナー
が破れ、使用できない状態になる c) TTSは袋に保事ライナー面で接着し、保
護ライナーを引つ張ると完全なTTSが袋から
取り出せる d) 保護ライナーが袋の一方の面に付着し、上
面は袋の他方の面に付着して、袋の開封時に
TTSは復原不能の異常状態にある に分類する。 第4図は、大量のクロニジンおよびスコポラミ
ンシステムについてこの試験を実施した結果であ
る。 図から明らかなように、不良品の発生頻度は
CSD濃度5%以上、すなわち粘度が少なくとも
1.5×107ポアズ(第2図参照)に相当する点で有
意に低下した。 例 6 MO/PIB比を変えて一連のMO−PIB組成物
を調製し、その組成物のクロニジンおよびスコポ
ラミンに対する透過性を調べた。結果は第5図に
示す。図から明らかなように、有意な透過性の改
善はMO/PIBが高値の場合に得られた。クロニ
ジンの場合は1.2またはそれ以上で透過性は1×
10-4μg/cmsec以上となり、この値ならば速度制
御膜によつて放出速度の優れた制御機構を付与し
たシステムの設計が可能になる。 例 7 プロプラノロールを添加したMO−PIBマトリ
ツクスにCSDの各種量を添加し、in vitroにおけ
る透過性に対するCSDの影響を調べた。第2表
はMO/PIB単一システムにCab−O−Sil を添
加した場合、プロプラノロール塩基の各種含量に
おけるその移送性に対する影響を示す。
ステムを例1〜4に記載した貯蔵部および粘着組
成物を選んで上述の方法に従つて製造し、保存試
験を行つた。この試験では、システムをフオイル
の袋に密封包装し、室温で最低1カ月間、平衡状
態に達すまで保存した。この保存期間には、粘着
層および貯蔵層が露出末端から低温流れを起こし
て袋から取り出しにくくなりやすい。次に袋を通
常の方法で開き、開封時にTTSが示した異常の
有無を観察する。通常の消費者の通常の仕方で袋
を開き、それを逆さにして振つたときに認められ
る状態は、 a) TTSが袋からすぐに下に落ちる b) TTSが袋に上面(保ライトーの逆面)で
接着し、TTSを袋から取り出そうとして保護
ライナーを引つ張ると 1) 使用できる状態で完全なTTSが袋から
離れる 2) 上面が袋に接着したままで保護ライナー
が破れ、使用できない状態になる c) TTSは袋に保事ライナー面で接着し、保
護ライナーを引つ張ると完全なTTSが袋から
取り出せる d) 保護ライナーが袋の一方の面に付着し、上
面は袋の他方の面に付着して、袋の開封時に
TTSは復原不能の異常状態にある に分類する。 第4図は、大量のクロニジンおよびスコポラミ
ンシステムについてこの試験を実施した結果であ
る。 図から明らかなように、不良品の発生頻度は
CSD濃度5%以上、すなわち粘度が少なくとも
1.5×107ポアズ(第2図参照)に相当する点で有
意に低下した。 例 6 MO/PIB比を変えて一連のMO−PIB組成物
を調製し、その組成物のクロニジンおよびスコポ
ラミンに対する透過性を調べた。結果は第5図に
示す。図から明らかなように、有意な透過性の改
善はMO/PIBが高値の場合に得られた。クロニ
ジンの場合は1.2またはそれ以上で透過性は1×
10-4μg/cmsec以上となり、この値ならば速度制
御膜によつて放出速度の優れた制御機構を付与し
たシステムの設計が可能になる。 例 7 プロプラノロールを添加したMO−PIBマトリ
ツクスにCSDの各種量を添加し、in vitroにおけ
る透過性に対するCSDの影響を調べた。第2表
はMO/PIB単一システムにCab−O−Sil を添
加した場合、プロプラノロール塩基の各種含量に
おけるその移送性に対する影響を示す。
【表】
第2図から明らかなように、MO−PIBシステ
ムへCSDを添加すると、ゲルの粘度が増大する。
スコポラミンを加えたこのような液体系では
CSD約3%の添加で適当な粘度に達すが、粘度
はCSD約5%でピークを示す。さらにCSDを添
加してもそれに比例した粘度の増加は生じない。
すなわち、経皮的供給システム製品の物理的性状
の有意な改善はCSD含量を高くしても期待でき
ないようにみえる。しかしながら、包装保存試験
の結果は、第4図に示すように、CSD濃度5%
以上ですぐに落ちるものが有意に増加している。
単にCSD含量を5%から7.5%に上げただけで、
クロニジンシステムの場合17.5%から90%、スコ
ポラミンシステムの場合10%から79%に、すぐ落
ちるものが増えている。 本発明以前には、適当な粘度を有するMO−
PIB組成物の最大MO/PIB比は約1.00であつた。
第5図から明らかなように、この比率ではクロニ
ジンのようなある種の薬剤の透過性は所望の値よ
り低くなつている。PIBはMO−PIBゲルにおい
ては増粘度であるから、この種のシステムの
MO/PIB比を上昇させれば粘度が低下すること
は当然である。また、MO/PIBビルゲルの粘度
をCSDの添加によつて上昇させれば、MO/PIB
比が一定のゲルの場合、薬剤の透過性は低下する
ものと期待される。しかしながら、第1表に示す
ように、PIBを減らしてCSDを添加しても、全成
分を減らしてCSDを添加した場合に比べて、有
意な粘度の低下は生じない。また、第2表から明
らかなように、MO−PIBマトリツクスの透過性
は(MO/PIB比が一定の場合)、第10%までの
CSDの添加で現実に増加することがわかる。 したがつて、本発明は約6%以上(薬剤を含ま
ない重量を基準として)、好ましくは6〜11%の
CSDを含有するMO−PIB−CSD混合物を提供す
るものであり、これは広範囲の、鉱油に対して中
等度の可溶性を示す薬剤の供給用マトリツクスと
して使用するのにきわめて良好な性質を有する配
合剤である。さらに、これらの組成物をMO/
PIB比約1.0以上に調製すると、従来得られなか
つた薬剤透過性が達成される。本発明のMO/
PIB比約1.2以上の組成物によれば、従来得られ
なかつたクロニジン透過性を有するクロニジン含
有マトリツクスが得られる。このようなマトリツ
クスを、MOで飽和された多孔性、速度制御膜を
含む積層TTSに調製すると、システムの全
MO/PIBは約1.45を超えるが、所望の構造特性
は維持される。 以浄、一般的に本発明を説明した記述から明ら
かなように、本発明の技術分野における熟練者に
は、本発明の範囲から逸脱することなく多くの改
変が本発明に可能なことは明白であろう。これら
の改変も装置の範囲に包含されるものである。
ムへCSDを添加すると、ゲルの粘度が増大する。
スコポラミンを加えたこのような液体系では
CSD約3%の添加で適当な粘度に達すが、粘度
はCSD約5%でピークを示す。さらにCSDを添
加してもそれに比例した粘度の増加は生じない。
すなわち、経皮的供給システム製品の物理的性状
の有意な改善はCSD含量を高くしても期待でき
ないようにみえる。しかしながら、包装保存試験
の結果は、第4図に示すように、CSD濃度5%
以上ですぐに落ちるものが有意に増加している。
単にCSD含量を5%から7.5%に上げただけで、
クロニジンシステムの場合17.5%から90%、スコ
ポラミンシステムの場合10%から79%に、すぐ落
ちるものが増えている。 本発明以前には、適当な粘度を有するMO−
PIB組成物の最大MO/PIB比は約1.00であつた。
第5図から明らかなように、この比率ではクロニ
ジンのようなある種の薬剤の透過性は所望の値よ
り低くなつている。PIBはMO−PIBゲルにおい
ては増粘度であるから、この種のシステムの
MO/PIB比を上昇させれば粘度が低下すること
は当然である。また、MO/PIBビルゲルの粘度
をCSDの添加によつて上昇させれば、MO/PIB
比が一定のゲルの場合、薬剤の透過性は低下する
ものと期待される。しかしながら、第1表に示す
ように、PIBを減らしてCSDを添加しても、全成
分を減らしてCSDを添加した場合に比べて、有
意な粘度の低下は生じない。また、第2表から明
らかなように、MO−PIBマトリツクスの透過性
は(MO/PIB比が一定の場合)、第10%までの
CSDの添加で現実に増加することがわかる。 したがつて、本発明は約6%以上(薬剤を含ま
ない重量を基準として)、好ましくは6〜11%の
CSDを含有するMO−PIB−CSD混合物を提供す
るものであり、これは広範囲の、鉱油に対して中
等度の可溶性を示す薬剤の供給用マトリツクスと
して使用するのにきわめて良好な性質を有する配
合剤である。さらに、これらの組成物をMO/
PIB比約1.0以上に調製すると、従来得られなか
つた薬剤透過性が達成される。本発明のMO/
PIB比約1.2以上の組成物によれば、従来得られ
なかつたクロニジン透過性を有するクロニジン含
有マトリツクスが得られる。このようなマトリツ
クスを、MOで飽和された多孔性、速度制御膜を
含む積層TTSに調製すると、システムの全
MO/PIBは約1.45を超えるが、所望の構造特性
は維持される。 以浄、一般的に本発明を説明した記述から明ら
かなように、本発明の技術分野における熟練者に
は、本発明の範囲から逸脱することなく多くの改
変が本発明に可能なことは明白であろう。これら
の改変も装置の範囲に包含されるものである。
第1図は本発明の積層型経皮的治療システム断
面の模式図である。第2図はクロニジンおよびス
コポラミン含有組成物におけるMO−PIBゲル中
CSD含量と粘度の関係を示すグラフである。第
3図はMO/PIB比とin vitroにおけるクロニジ
ンの放出速度との間の関係を示すグラフである。
第4図は包装された経皮的治療システムからの取
り出しの難易に対するCSD含量の影響、すなわ
ち保存試験の結果を示すグラフである。第5図は
MO/PIB比とクロニジンおよびスコポラミンに
対する透過性との間の関係を示すグラフである。
面の模式図である。第2図はクロニジンおよびス
コポラミン含有組成物におけるMO−PIBゲル中
CSD含量と粘度の関係を示すグラフである。第
3図はMO/PIB比とin vitroにおけるクロニジ
ンの放出速度との間の関係を示すグラフである。
第4図は包装された経皮的治療システムからの取
り出しの難易に対するCSD含量の影響、すなわ
ち保存試験の結果を示すグラフである。第5図は
MO/PIB比とクロニジンおよびスコポラミンに
対する透過性との間の関係を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鉱油、ポリイソブチレンおよび少なくとも5
%のコロイド状二酸化ケイ素からなり、MO/
PIB比が少なくとも1.0であり、粘度が少なくと
も1.5×107ポアズであることを特徴とする薬剤供
給装置のマトリツクスに適した組成物。 2 鉱油に対して中等度の可溶性を示す薬剤40%
までをさらに組成物中に分散させた特許請求の範
囲第1項記載の組成物。 3 薬剤は組成物中におけるその薬剤の飽和濃度
から約20%までの間のレベルで存在させた特許請
求の範囲第2項記載の組成物。 4 鉱油対ポリイソブチレンの比は少なくとも
1.2であり、少なくとも7.5重量%のコロイド状二
酸化ケイ素を含有する特許請求の範囲第3項記載
の組成物。 5 薬剤はクロニジン、スコポラミン、プロプラ
ノロール、エストラジオール、フエニルプロパノ
ールアミン、ウアバイン、サルブタモール、グア
ナベンズ、ラベトロール、アトロピン、ハロペリ
ドール、ブロモクリプチン、クロロフエニラミ
ン、メトリフオネート、イソソルバイドジナイト
レートおよびニトログリセリンよりなる群から選
ばれる特許請求の範囲第4項記載の組成物。 6 薬剤はクロニジンであり、クロニジンに対す
る組成物の透過性は少なくとも1..0×10-4μg/cm
secである特許請求の範囲第1項記載の組成物。 7 MO/PIBの値が少なくとも1.2である特許請
求の範囲第6項記載の組成物。 8 薬剤貯蔵層と粘着層からなり、鉱油に対して
中等度の可溶性を示す薬剤が少なくとも薬剤貯蔵
層にその薬剤のその貯蔵層における飽和濃度以上
の濃度で分散されており、貯蔵層と粘着層との間
に薬剤放出速度制御膜が設けられており、そして
貯蔵層と粘着層とは鉱油とポリイソブチレンとの
混合物からなる経皮的治療装置において、上記貯
蔵層と粘着層とは少なくとも約5%のコロイド状
二酸化ケイ素を含有しており、粘度は少なくとも
1.5×107ポアズであり、貯蔵層および粘着層にお
ける鉱油対ポリイソブチレンの比は少なくとも
1.2である経皮的治療装置。 9 放出速度制御膜は鉱油を含有し、当該経皮的
治療装置中の全MO/PIB比は少なくとも1.4であ
る特許請求の範囲第8項記載の経皮的治療装置。 10 薬剤はクロニジン、スコポラミン、プロプ
ラノロール、エストラジオール、フエニルプロパ
ノールアミン、ウアバイン、サルブタモール、グ
アナベンズ、ラベトロール、アトロピン、ハロペ
リドール、ブロモクリプチン、クロロフエニラミ
ン、メトリフオネート、イソソルバイドジナイト
レートおよびニトログリセリンよりなる群から選
ばれる特許請求の範囲第9項記載の経皮的治療装
置。 11 薬剤はクロニジンであり、この装置から無
限シンクへのin vitroにおける薬剤放出速度は少
なくとも2.0μg/cm2hrである特許請求の範囲第9
項記載の経皮的治療装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US491490 | 1983-05-04 | ||
| US06/491,490 US4559222A (en) | 1983-05-04 | 1983-05-04 | Matrix composition for transdermal therapeutic system |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59206307A JPS59206307A (ja) | 1984-11-22 |
| JPH0460091B2 true JPH0460091B2 (ja) | 1992-09-25 |
Family
ID=23952451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59089194A Granted JPS59206307A (ja) | 1983-05-04 | 1984-05-02 | 経皮的治療装置用マトリックス組成物 |
Country Status (15)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4559222A (ja) |
| JP (1) | JPS59206307A (ja) |
| KR (1) | KR890000650B1 (ja) |
| AU (1) | AU558304B2 (ja) |
| BE (1) | BE899444A (ja) |
| CA (1) | CA1217139A (ja) |
| CH (1) | CH666190A5 (ja) |
| DE (1) | DE3416248C2 (ja) |
| ES (1) | ES532228A0 (ja) |
| FR (1) | FR2545357B1 (ja) |
| GB (1) | GB2140019B (ja) |
| IT (1) | IT1179635B (ja) |
| NL (1) | NL190508C (ja) |
| SE (1) | SE463012B (ja) |
| ZA (1) | ZA843037B (ja) |
Families Citing this family (132)
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