JPS6123252B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6123252B2 JPS6123252B2 JP58126801A JP12680183A JPS6123252B2 JP S6123252 B2 JPS6123252 B2 JP S6123252B2 JP 58126801 A JP58126801 A JP 58126801A JP 12680183 A JP12680183 A JP 12680183A JP S6123252 B2 JPS6123252 B2 JP S6123252B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strength
- alloy
- iron group
- group metals
- hardness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Impact Printers (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
Description
この発明は、著しく高い表面硬さを有し、実用
に際してすぐれた耐摩耗性を示すほか、高強度を
具備したAu合金部材に関するものである。 一般に、純金はきわめて軟かく、強度も低いこ
とから、これにAgやCuなどを添加含有させて適
度の強度をもたせた、いわゆる18Kや14Kなどの
Au合金がある。 しかし、これらのAu合金を、指輪やネツクレ
スなどの装飾部品の製造に用いた場合、未だ十分
な硬さをもたないため、傷がつきやすく、また前
記装飾部品にダイヤカツト法により鮮明な模様を
施しても、エツジの摩耗が激しく、模様が不鮮明
になるものであり、さらに、これらのAu合金
を、接点や軸受、あるいは集電部材などの工業部
品の製造に用いた場合、硬さと共に、強度も十分
でないため、使用寿命の短かいものとなる。 そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、硬質、特に高い表面硬さを有すると共に、高
強度を合せもつたAu合金部材を得べく研究を行
なつた結果、重量%で、 Cr:0.5〜15% Ni,Co,およびFe(以下、これを総称して鉄
族金属という)のうちの1種または2種以上:10
%超〜40%、 を含有し、さらに必要に応じて、 TiおよびZrのうちの1種または2種:0.5〜10
%と、 Ag,Cu,およびPdのうちの1種または2種以
上:3〜35%、 のうちのいずれか、または両方を含有し、残りが
Auと不可避不純物からなる組成を有するAu合金
は、高含有量の鉄族金属によつて高強度をもち、
さらにこのAu合金を基体部材とし、これの表面
にほう化処理を施すと、表面より拡散侵入したB
が、合金成分としてのCrおよび鉄族金属と複合
ほう化物を形成して、ビツカース硬さで1000以上
を有する表面硬化層が形成されるようになるとい
う知見を得たのである。 この発明は、上記知見にもとずいてなされたも
のであつて、以下にAu合金基体の成分組成範囲
を上記の通りに限定した理由を説明する。 (a) Cr Cr成分は、ほう化処理に際して、同じく合金
成分として含有させた鉄族金属と共に、複合ほう
化物を形成し、もつてAu合金基体の表面に、ビ
ツカース硬さで1000以上の高硬度を有するほう化
処理表面硬化層を形成するのに不可欠な成分であ
るが、その含有量が0.5%未満では所望の高硬度
をもつた表面硬化層を形成することができず、一
方15%を越えて含有させると、ほう化処理表面硬
化層に剥離現象が現われるようになることから、
その含有量を0.5〜15%と定めた。 (b) 鉄族金属 これらの成分には、上記の通りCrと複合ほう
化物を形成して高硬度のほう化処理表面硬化層を
形成するほか、Au合金基体の強度を向上させる
作用があるが、その含有量が10%以下では、所望
の高強度を確保することができないばかりでな
く、前記の表面硬化層の硬さをビツカース硬さで
1000以上に保持することが困難になり、一方40%
を越えて含有させると、Auのもつすぐれた特性
を十分に発揮することができなくなることから、
その含有量を10%超〜40%と定めた。 (c) TiおよびZr これらの成分には、ほう化処理に際して形成さ
れる複合ほう化物を微細化し、もつてこの結果形
成された表面硬化層とAu合金基体との整合性を
向上させ、この表面硬化層に剥離現象が起らない
ようにする作用があるので、特に比較的層厚のあ
る表面硬化層を形成する必要がある場合などに選
択的に含有されるが、その含有量が0.5%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方10%を
越えて含有させると、Auとの間で金属間化合物
を形成して、Au合金基体を脆化させることか
ら、その含有量を0.5〜10%と定めた。 (d) Ag,Cu,およびPd これらの成分には、素地に固溶して、これを固
溶強化する作用があるので、さらに一段の強度が
要求される場合に必要に応じて含有されるが、そ
の含有量が3%未満では所望の強度向上効果が得
られず、一方35%を越えて含有させると、Auの
もつ特性を十分に発揮することができなくなるこ
とから、その含有量を3〜35%と定めた。 なお、この発明のAu合金基体の溶解に際し
て、脱酸剤としてCdやZnなどを使用する場合が
あるが、それぞれ3%以下の含有ならば、前記基
体の特性が何ら損なわれるものではない。 つぎに、この発明のAu合金部材を実施例によ
り具体的に説明する。 実施例 TIGアークを用い、銅製水冷るつぼ内で、必要
な合金化金属と電解Auを溶解して、それぞれ第
1表に示される成分組成をもつAu合金溶湯:10
gづつを調製した後、金型に鋳造してボタン状と
し、ついで、これに表面研磨を施して幅:10mm×
長さ:50mm×厚さ:0.5mmの寸法を有する試験片
とし、引続いて、このAu合金基体としての試験
片の硬さ(ビツカース硬さ)を測定した後、予め
黒鉛るつぼ内で加熱溶融して800℃に保持してあ
る溶融フラツクス(組成:重量%で、B4C:80
g,H3PO2:10%,Na2B4O7:10%)中に8時間
浸漬のほう化処理を施し、大気中に取出すことに
よつて、ほう化処理表面硬化層を有する本発明
Au合金部材1〜26および比較Au合金部材1〜4
をそれぞれ製造した。 ついで、この結果得られた各種のAu合金部材
の表面最高硬さ(ビツカース硬さ)を測定した。
に際してすぐれた耐摩耗性を示すほか、高強度を
具備したAu合金部材に関するものである。 一般に、純金はきわめて軟かく、強度も低いこ
とから、これにAgやCuなどを添加含有させて適
度の強度をもたせた、いわゆる18Kや14Kなどの
Au合金がある。 しかし、これらのAu合金を、指輪やネツクレ
スなどの装飾部品の製造に用いた場合、未だ十分
な硬さをもたないため、傷がつきやすく、また前
記装飾部品にダイヤカツト法により鮮明な模様を
施しても、エツジの摩耗が激しく、模様が不鮮明
になるものであり、さらに、これらのAu合金
を、接点や軸受、あるいは集電部材などの工業部
品の製造に用いた場合、硬さと共に、強度も十分
でないため、使用寿命の短かいものとなる。 そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、硬質、特に高い表面硬さを有すると共に、高
強度を合せもつたAu合金部材を得べく研究を行
なつた結果、重量%で、 Cr:0.5〜15% Ni,Co,およびFe(以下、これを総称して鉄
族金属という)のうちの1種または2種以上:10
%超〜40%、 を含有し、さらに必要に応じて、 TiおよびZrのうちの1種または2種:0.5〜10
%と、 Ag,Cu,およびPdのうちの1種または2種以
上:3〜35%、 のうちのいずれか、または両方を含有し、残りが
Auと不可避不純物からなる組成を有するAu合金
は、高含有量の鉄族金属によつて高強度をもち、
さらにこのAu合金を基体部材とし、これの表面
にほう化処理を施すと、表面より拡散侵入したB
が、合金成分としてのCrおよび鉄族金属と複合
ほう化物を形成して、ビツカース硬さで1000以上
を有する表面硬化層が形成されるようになるとい
う知見を得たのである。 この発明は、上記知見にもとずいてなされたも
のであつて、以下にAu合金基体の成分組成範囲
を上記の通りに限定した理由を説明する。 (a) Cr Cr成分は、ほう化処理に際して、同じく合金
成分として含有させた鉄族金属と共に、複合ほう
化物を形成し、もつてAu合金基体の表面に、ビ
ツカース硬さで1000以上の高硬度を有するほう化
処理表面硬化層を形成するのに不可欠な成分であ
るが、その含有量が0.5%未満では所望の高硬度
をもつた表面硬化層を形成することができず、一
方15%を越えて含有させると、ほう化処理表面硬
化層に剥離現象が現われるようになることから、
その含有量を0.5〜15%と定めた。 (b) 鉄族金属 これらの成分には、上記の通りCrと複合ほう
化物を形成して高硬度のほう化処理表面硬化層を
形成するほか、Au合金基体の強度を向上させる
作用があるが、その含有量が10%以下では、所望
の高強度を確保することができないばかりでな
く、前記の表面硬化層の硬さをビツカース硬さで
1000以上に保持することが困難になり、一方40%
を越えて含有させると、Auのもつすぐれた特性
を十分に発揮することができなくなることから、
その含有量を10%超〜40%と定めた。 (c) TiおよびZr これらの成分には、ほう化処理に際して形成さ
れる複合ほう化物を微細化し、もつてこの結果形
成された表面硬化層とAu合金基体との整合性を
向上させ、この表面硬化層に剥離現象が起らない
ようにする作用があるので、特に比較的層厚のあ
る表面硬化層を形成する必要がある場合などに選
択的に含有されるが、その含有量が0.5%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方10%を
越えて含有させると、Auとの間で金属間化合物
を形成して、Au合金基体を脆化させることか
ら、その含有量を0.5〜10%と定めた。 (d) Ag,Cu,およびPd これらの成分には、素地に固溶して、これを固
溶強化する作用があるので、さらに一段の強度が
要求される場合に必要に応じて含有されるが、そ
の含有量が3%未満では所望の強度向上効果が得
られず、一方35%を越えて含有させると、Auの
もつ特性を十分に発揮することができなくなるこ
とから、その含有量を3〜35%と定めた。 なお、この発明のAu合金基体の溶解に際し
て、脱酸剤としてCdやZnなどを使用する場合が
あるが、それぞれ3%以下の含有ならば、前記基
体の特性が何ら損なわれるものではない。 つぎに、この発明のAu合金部材を実施例によ
り具体的に説明する。 実施例 TIGアークを用い、銅製水冷るつぼ内で、必要
な合金化金属と電解Auを溶解して、それぞれ第
1表に示される成分組成をもつAu合金溶湯:10
gづつを調製した後、金型に鋳造してボタン状と
し、ついで、これに表面研磨を施して幅:10mm×
長さ:50mm×厚さ:0.5mmの寸法を有する試験片
とし、引続いて、このAu合金基体としての試験
片の硬さ(ビツカース硬さ)を測定した後、予め
黒鉛るつぼ内で加熱溶融して800℃に保持してあ
る溶融フラツクス(組成:重量%で、B4C:80
g,H3PO2:10%,Na2B4O7:10%)中に8時間
浸漬のほう化処理を施し、大気中に取出すことに
よつて、ほう化処理表面硬化層を有する本発明
Au合金部材1〜26および比較Au合金部材1〜4
をそれぞれ製造した。 ついで、この結果得られた各種のAu合金部材
の表面最高硬さ(ビツカース硬さ)を測定した。
【表】
【表】
また、硬さ測定後、上記の各種Au合金部材の
引張強さを測定した。これらの結果を第1表に合
せて示した。 なお、比較Au合金部材1〜4は、いずれもAu
合金基体における構成成分のうちのいずれかの成
分含有量(第1表に※印を付したもの)がこの発
明の範囲から外れた組成をもつものである。 第1表に示される結果から、本発明Au合金部
材1〜26は、いずれもほう化処理によつて表面硬
さが一段と向上し、ビツカース硬さで1000以上の
きわめて高い表面硬さをもち、さらにその基体も
引張強さで40Kg/mm2以上の高強度をもつことが明
らかである。これに対して、比較Au合金部材1
〜4に見られるように、Au合金基体の成分組成
がこの発明の範囲から外れると、表面硬さおよび
基体強度のうちの少なくともいずれかの特性が劣
つたものになることが明らかである。 上述のように、この発明のAu合金部材は、ビ
ツカース硬さで1000以上の表面硬さを有し、かつ
その基体も高強度を有するので、装飾部品や工業
部品などの製造に用いた場合や、さらにドツトプ
リンターワイヤやペンなどの先端に溶接される微
少硬質材として用いた場合に、長期に亘つてすぐ
れた性能を発揮するのである。
引張強さを測定した。これらの結果を第1表に合
せて示した。 なお、比較Au合金部材1〜4は、いずれもAu
合金基体における構成成分のうちのいずれかの成
分含有量(第1表に※印を付したもの)がこの発
明の範囲から外れた組成をもつものである。 第1表に示される結果から、本発明Au合金部
材1〜26は、いずれもほう化処理によつて表面硬
さが一段と向上し、ビツカース硬さで1000以上の
きわめて高い表面硬さをもち、さらにその基体も
引張強さで40Kg/mm2以上の高強度をもつことが明
らかである。これに対して、比較Au合金部材1
〜4に見られるように、Au合金基体の成分組成
がこの発明の範囲から外れると、表面硬さおよび
基体強度のうちの少なくともいずれかの特性が劣
つたものになることが明らかである。 上述のように、この発明のAu合金部材は、ビ
ツカース硬さで1000以上の表面硬さを有し、かつ
その基体も高強度を有するので、装飾部品や工業
部品などの製造に用いた場合や、さらにドツトプ
リンターワイヤやペンなどの先端に溶接される微
少硬質材として用いた場合に、長期に亘つてすぐ
れた性能を発揮するのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Cr:0.5〜15%、 Ni,Co,およびFe(以下鉄族金属という)の
うちの1種または2種以上:10%超〜40%、を含
有し、残りがAuと不可避不純物からなる組成
(以上重量%)を有するAu合金基体の表面に、Cr
と鉄族金属の複合ほう化物によつて硬化されたほ
う化処理表面硬化層を形成してなる高強度Au合
金部材。 2 Cr:0.5〜15% Ni,Co,およびFe(以下鉄族金属という)の
うちの1種または2種以上:10%超〜40%、を含
有し、さらに、 TiおよびZrのうちの1種または2種:0.5〜10
%、 を含有し、残りがAuと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有するAu合金基体の表面
に、Crと鉄族金属の複合ほう化物によつて硬化
されたほう化処理表面硬化層を形成してなる高強
度Au合金部材。 3 Cr:0.5〜15%、 Ni,Co,およびFe(以下鉄族金属という)の
うちの1種または2種以上:10%超〜40%、を含
有し、さらに、 Ag,Cu,およびPdのうちの1種または2種以
上:3〜35%、 を含有し、残りがAuと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有するAu合金基体の表面
に、Crと鉄族金属の複合ほう化物によつて硬化
されたほう化処理表面硬化層を形成してなる高強
度Au合金部材。 4 Cr:0.5〜15% Ni,Co,およびFe(以下鉄族金属という)の
うちの1種または2種以上:10%超〜40%、を含
有し、さらに、 TiおよびZrのうちの1種または2種:0.5〜10
%と、 Ag,Cu,およびPdのうちの1種または2種以
上:3〜35%、 を含有し、残りがAuと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有するAu合金基体の表面
に、Crと鉄族金属の複合ほう化物によつて硬化
されたほう化処理表面硬化層を形成してなる高強
度Au合金部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12680183A JPS6021347A (ja) | 1983-07-12 | 1983-07-12 | ほう化処理表面硬化層を有する高強度Au合金部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12680183A JPS6021347A (ja) | 1983-07-12 | 1983-07-12 | ほう化処理表面硬化層を有する高強度Au合金部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6021347A JPS6021347A (ja) | 1985-02-02 |
| JPS6123252B2 true JPS6123252B2 (ja) | 1986-06-05 |
Family
ID=14944291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12680183A Granted JPS6021347A (ja) | 1983-07-12 | 1983-07-12 | ほう化処理表面硬化層を有する高強度Au合金部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6021347A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115178913B (zh) * | 2022-09-13 | 2023-01-10 | 中国航发北京航空材料研究院 | 一种钎料及其制备方法和钎焊方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5923835A (ja) * | 1982-07-28 | 1984-02-07 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 硼化物分散合金の製造方法 |
-
1983
- 1983-07-12 JP JP12680183A patent/JPS6021347A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6021347A (ja) | 1985-02-02 |
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