JPS6129738Y2 - - Google Patents
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- JPS6129738Y2 JPS6129738Y2 JP11508480U JP11508480U JPS6129738Y2 JP S6129738 Y2 JPS6129738 Y2 JP S6129738Y2 JP 11508480 U JP11508480 U JP 11508480U JP 11508480 U JP11508480 U JP 11508480U JP S6129738 Y2 JPS6129738 Y2 JP S6129738Y2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は、天然繊維とアクリル系合成繊維との
混合紡績糸に関するものであり、さらに詳しくは
天然繊維である木綿繊維と、アクリル系合成繊維
とが混合使用されて二層構造形態を呈している、
木綿風合とバルキー性の良好な紡績糸に関するも
のである。 従来技術 従来から紡績糸には、天然繊維100%のもの、
合成繊維100%のもの、さらにこれら両者を混合
したものなどが存在し、それぞれ用途・目的に応
じて各種生産されている。 このうち、天然繊維の木綿と合成繊維との混紡
糸は、ステープルやスライバ状態で均一な混紡が
なされるため、これらによる紡績糸は、均一であ
るがいずれの繊維も糸表面に出現しやすく、特定
の繊維だけを糸表面に効率よく配置せしめること
ができないのであつた。 また、すでに公知の技術として、いくつかの二
層構造紡績糸を得る方法が知られているが、それ
らはいずれも同程度の繊維長を有する繊維の混合
が主である。木綿を用いてなる短繊維紡績と称さ
れる紡績法においては、木綿の繊維長に近い30mm
前後が主であり、二層構造糸といえども、両者の
繊維長差に限界があり、木綿繊維を紡績糸の表面
に配置せしめる点で到底及ばない欠陥がある。 たとえば、特開昭49−66927号公報には、カツ
ト長や51mmのポリエステルスライバーと木綿スラ
イバーを用いて特殊な供給態様で粗紡機に供給し
粗糸を得て、これにより外層に木綿繊維が位置す
る2層構造スパン糸を得た例が記載されている。 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記公報のスパン糸においては
前述の理由により2層構造としては十分でなく、
木綿の特徴をスパン糸全体として生かすことがむ
ずかしい。加えて、従来の木綿を混紡してなるリ
ング紡績糸は、上記公報のものにも当てはまる
が、繊維長が短いために紡績糸の糸形成、糸品質
の面でおのずとヨリ数が多く掛けられることか
ら、スパン糸が拘束されバルキー性が失なわれる
とともに木綿の本来持つしなやかでソフトな風合
が相殺されるという欠点がある。したがつて、こ
れらの理由により目的とする木綿の混合効果を所
望通りに得ることはできなかつたものである。 また内層にポリエステル系繊維を用いたもの
は、ボリユームの乏しさ、軽さ感の不十分、発色
性不十分、着用時の黒ずみなどの欠点を有してい
る。 本考案の目的は上記したような点に鑑み、天然
繊維の木綿の持つ柔かさ、吸水性、保温性、良好
な風合などの優れた特徴を生かし、これに合成繊
維の持つ強靭性、良好な紡績性を合せて、さらに
は、しかも木綿繊維100%からなるものよりもさ
らに良好なバルキー性とソフトな風合を有すると
いう新しい木綿混二層構造スパン糸を提供するこ
とにある。 問題点を解決するための手段 上記した目的を達成するため本考案のスパン糸
は、外層部が主として天然木綿繊維からなり内層
部が主としてアクリル系合成繊維ステープルから
なる混合紡績糸であつて、前記木綿繊維の重量混
合比が20〜70%の範囲内であり、前記主として内
層部を形成するアクリル系合成繊維の平均繊維長
が木綿繊維の平均繊維長の3倍以上であり、か
つ、該アクリル系合成繊維中、重量比率で20〜80
%の範囲で沸水収縮率6%以上のものが含まれて
いて、さらに、紡績糸のヨリ係数K(メートル
式)が50〜90の範囲にあることを特徴とする木綿
混スパン糸である。 作 用 以下さらに詳しく本考案について説明する。 本考案のスパン糸は、図面に糸断面構造モデル
を示したように、糸条1の外層部2に主として木
綿繊維を配置し、内層部3に主としてアクリル系
合成繊維を配置して、木綿の持つソフトな風合、
吸水性、保温性を生かしたものである。まず、外
層部を主として形成する木綿繊維は、特に限定さ
れるものではなく、アメリカ、エジプト、インド
などで生産される一般市販のものでよい。木綿繊
維は公知のとおり、平均繊維長は10〜40mm、繊度
は0.8〜4.0デニール、単繊維強度は2.0〜6.0g/d
の特性値を有するものが一般的である。 また、内層部を主として形成する合成繊維は、
アクリル系合繊ステープルとし、ケン切紡績方式
を含めてその製造工程条件などは特に制限される
ものではないが、その平均繊維長は木綿の平均繊
維長の3倍以上が必要である。3倍未満では、木
綿が外層部に十分配置されず好ましくない。さら
に製品として良好な嵩高性と明確な二層構造を得
るために、収縮率6%以上の収縮性アクリル系合
成繊維をアクリル系合成繊維全体中、重量比率で
20〜80%の範囲内で混紡し用いるものである。 本考案に用いられる二層構造紡績糸の製造法に
関しては、特に限定されるものではなく、公知の
いずれの方法でもよい。 本考案の二層構造糸の外層部を形成する木綿繊
維と、内層部を形成するアクリル系合成繊維の混
合比は、木綿の特性を十分に生かすために、木綿
の混合率を20〜70重量%の範囲内とすることが必
要であり、中でも、紡績性や糸の強度特性などを
考慮すると20〜50重量%が最適である。本考案で
は特に高いバルキー性や明確な二層構造化をねら
うために、前述の如くアクリル系合成繊維は、収
縮率6%以上の収縮性ステープルを重量比率で20
〜80%の範囲内で含むように用い、このような収
縮率が6%以上の繊維を該比率にて用いないとき
には、バルキー効果がほとんど出なくまた二層構
造の明確さも損なわれ好ましくない。なお、収縮
率が6%以上のものでも、収縮率が35%を超える
ものを用いると糸のバルキー化が特に進すことか
ら、糸、製品表面からの木綿の脱落がやや大きく
なる傾向にあり、一般的には該35%を超えるもの
の使用は避ける方が無難である。また、アクリル
系複合合成繊維を上記範囲内で、内層繊維に用い
ることにより、該バルキー処理糸は丸味のあるさ
らに優れたバルキー性とソフト感が得られるもの
である。一方、ヨリ数は木綿の風合をより一層発
揮せしめるため、ヨリ係数K(メートル式)で50
〜90の範囲の所謂甘ヨリとすることが肝要であ
る。ここで、該ヨリ係数Kは、 K=ヨリ数(T/m)/√メートル番手 で表わされるものである。 該ヨリ係数が50よりも小さい場合には、紡績糸
からの木綿の脱落が起こることから好ましくな
い。また、ヨリ係数が90を超えると、糸がヨリに
より拘束され、木綿の持つソフト性が大きく失わ
れ好ましくないのである。 そして本考案では、長いアクリル系合成繊維を
用いているので、上記のような甘ヨリであつても
糸強力は十分に保たれる。 本考案の二層構造糸は、平均繊維長が10〜40mm
前後の短い木綿繊維を外層部に配置し、該外層部
繊維の平均繊維長の3倍以上の平均繊維長をもつ
アクリル系合成繊維を内層部に配置せしめること
を本質とするものであるから、紡績方式は、内層
繊維の平均繊維長に合わせた紡績方式をとること
が肝要である。一般には、木綿の平均繊維長が23
mm以下の場合は70〜76mmのローラゲージの粗紡
機、精紡機を、また、木綿の平均繊維長が23mm以
上の場合には長繊維紡績(ソ毛紡)の70〜200mm
のローラゲージの粗紡機、精紡機を用いることが
できる。 ここで、前述の各種公知の二層構造紡績糸の製
造法における二層構造を実現する各種の作用効果
に加えて、本考案においては、外層部に配置され
る木綿繊維の平均繊維長に比べて内層部に配置さ
れるアクリル系合成繊維の平均繊維長差が特に大
であるから、精紡でのドラフテイングに際して木
綿繊維は、アクリル系合成繊維に比べて極端な浮
遊状態となり、ヨリ掛け時には糸表面に位置し、
これに対しドラフテイングローラの把持を受けて
制御されるアクリル系合成繊維とで一段と二層構
造化を助長するものである。さらには、紡績糸が
甘ヨリであるので、内層の高収縮アクリル繊維の
収縮によりさらに木綿繊維が外層に配置されると
いる相乗効果が発揮されるのである。 考案の効果 以上述べたとおりの本考案によれば、天然繊維
の木綿の持つ柔かさ、吸水性、保温性、良好な風
合などの優れた特徴と生かし、アクリル系合成繊
維の持つ強靭性、良好な紡績性を良好に兼備し、
さらには、しかもバルキー性、ソフト性をも有し
得る新規な二層構造スパン糸が提供されるもので
ある。 本考案のスパン糸は、外層の木綿繊維もたす良
好なタツチと吸水性等からソツクス、タイツ、肌
着等の分野に最適に用いられるものである。 実施例 以下実施例により本考案を具体的に説明する。 平均繊維長102mm、3デニールのレギユラーア
クリル繊維と、沸水収縮率18%の高収縮なアクリ
ル繊維を1:1の割合で混紡したスライバと、市
販の平均繊維長23mmのアメリカ綿とを特開昭49−
66927号公報記載の方法で、アクリル:木綿が重
量混合比で70:30、メートル番手2/30、ヨリ数
330T/m(ヨリ係数K=60)の、良好な二層構
造となつている本考案の紡績糸を得た。この紡績
糸を回転バツクで綛染色した後、7G横編機でセ
ータを編成し製品とした。該製品は綿ライクのソ
フトな風合、吸水性、嵩高性の良好な新規な優れ
たものであつた。 一方、さらに第1表は、番手1/30(メートル
式)の糸で、木綿の混率、内層繊維の収縮率、混
率、平均繊維長およびヨリ数等を各種組合せて木
綿混ジヤージによる風合評価を行なつた結果を示
したものである。ここで木綿は平均繊維長23mm、
32mmのカードスライバを用意し、内層用合成繊維
はアクリル、3デニールの、レギユラー繊維、高
収縮レギユラー繊維および沸水収縮率8%の複合
繊維を用意して、特開昭49−66927号公報記載の
方法で紡績を行なつたものである。 かかる第1表の結果からも明らかなとおり、木
綿混率15%では良好な二層構造糸が得られがた
く、70%を超えると精紡糸切れ等の紡績性の面で
も好ましくない。収縮性繊維を用いたものの中で
も、収縮率が5%のものを用いてなる糸は、二層
化が他に比べて若干甘く、綿風合も他よりは劣り
がちである。ヨリ係数ではK=40では紡績性が不
良であり、Kが90よりも大きいものでは柔い綿の
風合が得られない。 なお、第1表において、No.1,5,8,9,
11,13,15,17は比較例であり、No.1は木綿繊維
の混率が小さいもの、No.5は高収縮アクリル系繊
維の混率が小さいもの、No.8はアクリル繊維の混
率が小さいもの、No.9は高収縮繊維の収縮率が小
さいもの、No.11と13はヨリ係数が本考案以外のも
の、No.15と17は木綿繊維とアクリル繊維の繊維長
差比率が小さいものである。 【表】
混合紡績糸に関するものであり、さらに詳しくは
天然繊維である木綿繊維と、アクリル系合成繊維
とが混合使用されて二層構造形態を呈している、
木綿風合とバルキー性の良好な紡績糸に関するも
のである。 従来技術 従来から紡績糸には、天然繊維100%のもの、
合成繊維100%のもの、さらにこれら両者を混合
したものなどが存在し、それぞれ用途・目的に応
じて各種生産されている。 このうち、天然繊維の木綿と合成繊維との混紡
糸は、ステープルやスライバ状態で均一な混紡が
なされるため、これらによる紡績糸は、均一であ
るがいずれの繊維も糸表面に出現しやすく、特定
の繊維だけを糸表面に効率よく配置せしめること
ができないのであつた。 また、すでに公知の技術として、いくつかの二
層構造紡績糸を得る方法が知られているが、それ
らはいずれも同程度の繊維長を有する繊維の混合
が主である。木綿を用いてなる短繊維紡績と称さ
れる紡績法においては、木綿の繊維長に近い30mm
前後が主であり、二層構造糸といえども、両者の
繊維長差に限界があり、木綿繊維を紡績糸の表面
に配置せしめる点で到底及ばない欠陥がある。 たとえば、特開昭49−66927号公報には、カツ
ト長や51mmのポリエステルスライバーと木綿スラ
イバーを用いて特殊な供給態様で粗紡機に供給し
粗糸を得て、これにより外層に木綿繊維が位置す
る2層構造スパン糸を得た例が記載されている。 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記公報のスパン糸においては
前述の理由により2層構造としては十分でなく、
木綿の特徴をスパン糸全体として生かすことがむ
ずかしい。加えて、従来の木綿を混紡してなるリ
ング紡績糸は、上記公報のものにも当てはまる
が、繊維長が短いために紡績糸の糸形成、糸品質
の面でおのずとヨリ数が多く掛けられることか
ら、スパン糸が拘束されバルキー性が失なわれる
とともに木綿の本来持つしなやかでソフトな風合
が相殺されるという欠点がある。したがつて、こ
れらの理由により目的とする木綿の混合効果を所
望通りに得ることはできなかつたものである。 また内層にポリエステル系繊維を用いたもの
は、ボリユームの乏しさ、軽さ感の不十分、発色
性不十分、着用時の黒ずみなどの欠点を有してい
る。 本考案の目的は上記したような点に鑑み、天然
繊維の木綿の持つ柔かさ、吸水性、保温性、良好
な風合などの優れた特徴を生かし、これに合成繊
維の持つ強靭性、良好な紡績性を合せて、さらに
は、しかも木綿繊維100%からなるものよりもさ
らに良好なバルキー性とソフトな風合を有すると
いう新しい木綿混二層構造スパン糸を提供するこ
とにある。 問題点を解決するための手段 上記した目的を達成するため本考案のスパン糸
は、外層部が主として天然木綿繊維からなり内層
部が主としてアクリル系合成繊維ステープルから
なる混合紡績糸であつて、前記木綿繊維の重量混
合比が20〜70%の範囲内であり、前記主として内
層部を形成するアクリル系合成繊維の平均繊維長
が木綿繊維の平均繊維長の3倍以上であり、か
つ、該アクリル系合成繊維中、重量比率で20〜80
%の範囲で沸水収縮率6%以上のものが含まれて
いて、さらに、紡績糸のヨリ係数K(メートル
式)が50〜90の範囲にあることを特徴とする木綿
混スパン糸である。 作 用 以下さらに詳しく本考案について説明する。 本考案のスパン糸は、図面に糸断面構造モデル
を示したように、糸条1の外層部2に主として木
綿繊維を配置し、内層部3に主としてアクリル系
合成繊維を配置して、木綿の持つソフトな風合、
吸水性、保温性を生かしたものである。まず、外
層部を主として形成する木綿繊維は、特に限定さ
れるものではなく、アメリカ、エジプト、インド
などで生産される一般市販のものでよい。木綿繊
維は公知のとおり、平均繊維長は10〜40mm、繊度
は0.8〜4.0デニール、単繊維強度は2.0〜6.0g/d
の特性値を有するものが一般的である。 また、内層部を主として形成する合成繊維は、
アクリル系合繊ステープルとし、ケン切紡績方式
を含めてその製造工程条件などは特に制限される
ものではないが、その平均繊維長は木綿の平均繊
維長の3倍以上が必要である。3倍未満では、木
綿が外層部に十分配置されず好ましくない。さら
に製品として良好な嵩高性と明確な二層構造を得
るために、収縮率6%以上の収縮性アクリル系合
成繊維をアクリル系合成繊維全体中、重量比率で
20〜80%の範囲内で混紡し用いるものである。 本考案に用いられる二層構造紡績糸の製造法に
関しては、特に限定されるものではなく、公知の
いずれの方法でもよい。 本考案の二層構造糸の外層部を形成する木綿繊
維と、内層部を形成するアクリル系合成繊維の混
合比は、木綿の特性を十分に生かすために、木綿
の混合率を20〜70重量%の範囲内とすることが必
要であり、中でも、紡績性や糸の強度特性などを
考慮すると20〜50重量%が最適である。本考案で
は特に高いバルキー性や明確な二層構造化をねら
うために、前述の如くアクリル系合成繊維は、収
縮率6%以上の収縮性ステープルを重量比率で20
〜80%の範囲内で含むように用い、このような収
縮率が6%以上の繊維を該比率にて用いないとき
には、バルキー効果がほとんど出なくまた二層構
造の明確さも損なわれ好ましくない。なお、収縮
率が6%以上のものでも、収縮率が35%を超える
ものを用いると糸のバルキー化が特に進すことか
ら、糸、製品表面からの木綿の脱落がやや大きく
なる傾向にあり、一般的には該35%を超えるもの
の使用は避ける方が無難である。また、アクリル
系複合合成繊維を上記範囲内で、内層繊維に用い
ることにより、該バルキー処理糸は丸味のあるさ
らに優れたバルキー性とソフト感が得られるもの
である。一方、ヨリ数は木綿の風合をより一層発
揮せしめるため、ヨリ係数K(メートル式)で50
〜90の範囲の所謂甘ヨリとすることが肝要であ
る。ここで、該ヨリ係数Kは、 K=ヨリ数(T/m)/√メートル番手 で表わされるものである。 該ヨリ係数が50よりも小さい場合には、紡績糸
からの木綿の脱落が起こることから好ましくな
い。また、ヨリ係数が90を超えると、糸がヨリに
より拘束され、木綿の持つソフト性が大きく失わ
れ好ましくないのである。 そして本考案では、長いアクリル系合成繊維を
用いているので、上記のような甘ヨリであつても
糸強力は十分に保たれる。 本考案の二層構造糸は、平均繊維長が10〜40mm
前後の短い木綿繊維を外層部に配置し、該外層部
繊維の平均繊維長の3倍以上の平均繊維長をもつ
アクリル系合成繊維を内層部に配置せしめること
を本質とするものであるから、紡績方式は、内層
繊維の平均繊維長に合わせた紡績方式をとること
が肝要である。一般には、木綿の平均繊維長が23
mm以下の場合は70〜76mmのローラゲージの粗紡
機、精紡機を、また、木綿の平均繊維長が23mm以
上の場合には長繊維紡績(ソ毛紡)の70〜200mm
のローラゲージの粗紡機、精紡機を用いることが
できる。 ここで、前述の各種公知の二層構造紡績糸の製
造法における二層構造を実現する各種の作用効果
に加えて、本考案においては、外層部に配置され
る木綿繊維の平均繊維長に比べて内層部に配置さ
れるアクリル系合成繊維の平均繊維長差が特に大
であるから、精紡でのドラフテイングに際して木
綿繊維は、アクリル系合成繊維に比べて極端な浮
遊状態となり、ヨリ掛け時には糸表面に位置し、
これに対しドラフテイングローラの把持を受けて
制御されるアクリル系合成繊維とで一段と二層構
造化を助長するものである。さらには、紡績糸が
甘ヨリであるので、内層の高収縮アクリル繊維の
収縮によりさらに木綿繊維が外層に配置されると
いる相乗効果が発揮されるのである。 考案の効果 以上述べたとおりの本考案によれば、天然繊維
の木綿の持つ柔かさ、吸水性、保温性、良好な風
合などの優れた特徴と生かし、アクリル系合成繊
維の持つ強靭性、良好な紡績性を良好に兼備し、
さらには、しかもバルキー性、ソフト性をも有し
得る新規な二層構造スパン糸が提供されるもので
ある。 本考案のスパン糸は、外層の木綿繊維もたす良
好なタツチと吸水性等からソツクス、タイツ、肌
着等の分野に最適に用いられるものである。 実施例 以下実施例により本考案を具体的に説明する。 平均繊維長102mm、3デニールのレギユラーア
クリル繊維と、沸水収縮率18%の高収縮なアクリ
ル繊維を1:1の割合で混紡したスライバと、市
販の平均繊維長23mmのアメリカ綿とを特開昭49−
66927号公報記載の方法で、アクリル:木綿が重
量混合比で70:30、メートル番手2/30、ヨリ数
330T/m(ヨリ係数K=60)の、良好な二層構
造となつている本考案の紡績糸を得た。この紡績
糸を回転バツクで綛染色した後、7G横編機でセ
ータを編成し製品とした。該製品は綿ライクのソ
フトな風合、吸水性、嵩高性の良好な新規な優れ
たものであつた。 一方、さらに第1表は、番手1/30(メートル
式)の糸で、木綿の混率、内層繊維の収縮率、混
率、平均繊維長およびヨリ数等を各種組合せて木
綿混ジヤージによる風合評価を行なつた結果を示
したものである。ここで木綿は平均繊維長23mm、
32mmのカードスライバを用意し、内層用合成繊維
はアクリル、3デニールの、レギユラー繊維、高
収縮レギユラー繊維および沸水収縮率8%の複合
繊維を用意して、特開昭49−66927号公報記載の
方法で紡績を行なつたものである。 かかる第1表の結果からも明らかなとおり、木
綿混率15%では良好な二層構造糸が得られがた
く、70%を超えると精紡糸切れ等の紡績性の面で
も好ましくない。収縮性繊維を用いたものの中で
も、収縮率が5%のものを用いてなる糸は、二層
化が他に比べて若干甘く、綿風合も他よりは劣り
がちである。ヨリ係数ではK=40では紡績性が不
良であり、Kが90よりも大きいものでは柔い綿の
風合が得られない。 なお、第1表において、No.1,5,8,9,
11,13,15,17は比較例であり、No.1は木綿繊維
の混率が小さいもの、No.5は高収縮アクリル系繊
維の混率が小さいもの、No.8はアクリル繊維の混
率が小さいもの、No.9は高収縮繊維の収縮率が小
さいもの、No.11と13はヨリ係数が本考案以外のも
の、No.15と17は木綿繊維とアクリル繊維の繊維長
差比率が小さいものである。 【表】
図は、本考案のスパン糸の糸断面構造を示すモ
デル図である。 1:糸条(紡績糸)、2:外層部(主として天
然木綿繊維)、3:内層部(主としてアクリル系
合成繊維)。
デル図である。 1:糸条(紡績糸)、2:外層部(主として天
然木綿繊維)、3:内層部(主としてアクリル系
合成繊維)。
Claims (1)
- 外層部が主として天然木綿繊維からなり内層部
が主としてアクリル系合成繊維ステープルからな
る混合紡績糸であつて、前記木綿繊維の重量混合
比が20〜70%の範囲内であり、前記主として内層
部を形成するアクリル系合成繊維の平均繊維長が
木綿繊維の平均繊維長の3倍以上であり、かつ、
該アクリル系合成繊維中、重量比率で20〜80%の
範囲で沸水収縮率6%以上のものが含まれてい
て、さらに、紡績糸のヨリ係数K(メートル式)
が50〜90の範囲にあることを特徴とする木綿混ス
パン糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11508480U JPS6129738Y2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11508480U JPS6129738Y2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5739978U JPS5739978U (ja) | 1982-03-03 |
| JPS6129738Y2 true JPS6129738Y2 (ja) | 1986-09-01 |
Family
ID=29476032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11508480U Expired JPS6129738Y2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6129738Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60138092U (ja) * | 1984-02-27 | 1985-09-12 | 東京瓦斯株式会社 | 内張りされた管路における内張り材の端末部処理構造 |
| JPS62886U (ja) * | 1985-06-19 | 1987-01-07 |
-
1980
- 1980-08-15 JP JP11508480U patent/JPS6129738Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5739978U (ja) | 1982-03-03 |
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