JPS6140834Y2 - - Google Patents
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- JPS6140834Y2 JPS6140834Y2 JP11505080U JP11505080U JPS6140834Y2 JP S6140834 Y2 JPS6140834 Y2 JP S6140834Y2 JP 11505080 U JP11505080 U JP 11505080U JP 11505080 U JP11505080 U JP 11505080U JP S6140834 Y2 JPS6140834 Y2 JP S6140834Y2
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- judo
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- tatami mats
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Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本考案は安全性、耐久性に優れるとともに、廉
価でかつ適応性が広い柔道場の床構造に係るもの
である。 従来、柔道場の床は板張り、コンクリート等剛
性の床上に藁を圧縮し縫合した所謂柔道用藁畳を
単に並置した構造のものが一般であつた。 しかし、この構造に成る柔道場の床は、頑丈で
ある反面クツシヨン性が低劣で、このため例えば
受身等に際し人体が感じる痛みが大でまた負傷し
易いという安全面での欠陥をもつものであつた。 これを改良し、人体が受ける衝撃を軽減する手
段として、例えば床をスプリング床とし、該スプ
リング床上に柔道用藁畳を並置することが一部で
行なわれている。 しかしこの構造はスプリング床装置に多大の設
備費用を要するばかりでなく、一たん設置してし
まうと他の運動場への転換が困難で、また既設道
場へ設置することは、床下構造上不可能の場合が
多い。 近時、柔道場床構造の前記した諸問題点を改良
する新しい試みとして実公昭47−3461号公報明細
書でウレタンフオーム板上に発泡スチロール板を
接合した所謂弾基板なるものを先ず床上に敷きつ
め、該弾基板上部に柔道用藁畳を敷きつめる方法
が提案された。 しかしながら、該弾基板中に介在せしめられた
ウレタンフオームは、本来高い柔軟性を有するも
のである。 したがつて板中のウレタンフオーム層が薄層で
あると、上部に柔道用藁畳を載置しただけで該層
が極端に圧縮されてしまうためその衝撃吸収能は
殆んど機能しえないものとなる。またこれに伴つ
て発泡スチロール板の側に負荷される衝撃が過大
となるため、一般に回復性が低く、脆い材質であ
る発泡スチロール板に変形や割れ、崩れが生じ易
く、これに基因して特に使用頻度の高い道場中央
部の畳は沈み、肩落ち、凹みの状態になりがちで
周囲の畳との間に段差を形成し易い。 これはすり足による足送りあるいは足払い技な
ど柔道に常用される動作を行なう際にきわめて危
険である。 また、例えば板中のウレタンフオームが厚目の
層であると、たとえ弾基板相互の突き合せ線と畳
相互の突き合せ線が合致しないように重ねられて
いたとしても、ウレタンフオーム本来の柔軟性に
因つて運動に伴なう床の振動が烈しくこれに伴つ
て畳間に瞬間的な段差を生じ易い。しかもこの考
案は、二種の発泡体を接合しなければならない加
工上の複雑さと、弾基板相互の突き合せ線と畳相
互の突き合せ線が合致しないように配置すること
が不可欠という施工上の難点を併有するものであ
る。 本考案は運動によつて生ずる床の揺動が少く畳
間に段差を生ぜず、しかも衝撃吸収能のよい、優
れた安全性と耐久性を有する柔道場の床構造を提
供することを目的とする。 本考案の第2の目的は、板張り床、コンクリー
ト床およびそれらのスプリング組込みの有無を問
わず、従つて新設はいうまでもなく既設の改造に
もまた他会場を利用した臨設の場合にも好適に適
応できる加工並びに施工が簡単で価格が低廉な、
安全性の高い柔道場の床構造を提供することであ
る。 すなわち本考案はASTMD1596−69T法に準拠
して得られた動的衝撃特性曲線の最適応力値が
0.04〜0.15Kg/cm2の範囲内にあつてかつ最小衝撃
値が50G以下に属し、更にJISK6767法に準拠して
得られた繰り返し圧縮残留歪の値が10%以下であ
るポリオレフイン発泡体が柔道場の床上に敷設さ
れ、該発泡体上面に柔道用藁畳が載置された柔道
場の床構造を要旨とするものである。 以下、本考案を添付図面に拠つて説明する。 第1図は本考案において柔道用藁畳の下敷とし
て用いるポリオレフイン発泡体が具備すべき動的
衝撃特性の範囲を説明するグラフである。 本考案が選用するポリオレフイン発泡体は
ASTMD1596−69T法に準拠して策定された後述
する動的衝撃特性(全面圧縮)の試験方法に従つ
て求められた動的衝撃特性曲線の最適応力値が
0.04〜0.15Kg/cm2の範囲内にあつて、かつ最小衝
撃値が50G以下のものである。 従つて第1図中に例示されるイ,ロ……ホ,ヘ
の6個の動的衝撃特性曲線のうち、点線および矢
印で示された区域に最適応力値を有するイ,ロ,
ハのポリオレフイン発泡体が本考案の条件を充足
する。 本考案に用いられるポリオレフイン発泡体は上
記条件を充足するとともに、JISK6767の方法に
準拠して策定された後述の試験方法に従つて測定
された繰り返し圧縮残留歪が10%以下にあるもの
である。 本考案が床と柔道用藁畳の間の緩衝介在体とし
て上述した特性を兼備したポリオレフイン発泡体
を選用することは、柔道場の床構造に係る本考案
が前記した目的を果すための不可欠の要件であ
る。すなわち上記諸特性を兼備したポリオレフイ
ン発泡体を柔道用藁畳の下部に敷設することによ
つて畳上の運動により生ずる床の揺動を柔道を行
なうに好適な範囲に抑え、かつ運動者の受身等に
より生ずる烈しい衝撃を発泡体内に吸収せしめて
人体が感じる痛みを柔らげるとともに瞬間的にも
畳間に段差を生ぜしめない、しかも耐久性を有す
る優れた柔道場の床構造を得ることが始めて可能
となるのである。 ここでポリオレフイン発泡体の最適応力値が
0.04Kg/cm2未満例えば第1図の曲線二の如き場合
はその圧縮強度の低劣さに基因して畳上の運動に
よる衝撃により畳間に段差が生じることを避けら
れない。 一方この値が例えば第1図の曲線への如く0.15
Kg/cm2を超えたものであると、発泡体はその高い
圧縮強度に相応してクツシヨン性が不十分である
ため受身等に際して人体が受ける痛みは柔げられ
ない。 また、ポリオレフイン発泡体の最小衝撃値が
50Gを超えた例えば第1図の曲線ホの如きもので
あると、その衝撃吸収能が柔道用藁畳のもつ衝撃
吸収能と大差のないものであるため、ポリオレフ
イン発泡体を緩衝介在体とすることによる衝撃吸
収能増大は期待できない。 ポリオレフイン発泡体の繰り返し圧縮残留歪が
10%以下であることも重要である。 この値が10%を超えるポリオレフイン発泡体を
使用した場合は、柔道場の使用頻度にもよるが該
発泡体に経時的な厚味減少所謂へたりが生じ易
く、これに基因して使用頻度の異る畳間に段差が
発生するため長期使用に耐え得ない。 本考案は第3図に示したように板張り、コンク
リート等の床2上にポリオレフイン発泡体1と柔
道用藁畳3を積重ねたシムプルな構造のものであ
る。尚、図中4は発泡体1と畳3のずれを防止す
るためそれらの周囲を固定する枠を示す。 しかしながらたとえこのようなシムプルな構造
でもそこに用いられたポリオレフイン発泡体が或
る特定の範囲から選ばれたものであるならばそれ
は驚くべきことに安全性、耐久性にすぐれたきわ
めて理想的な柔道場の床を構成する。 本考案はこの従来何びとも予想だになし得なか
つた点に着眼しこれを解明することに成功したも
のである。 本考案の床構造のシムプル性は、本考案におい
てきわめて重要な意味をもつものである。 特定のポリオレフイン発泡体を用いたが故に得
られた優れた柔道場の床構造は、そのシムプル性
によつて適応性が拡大される。 本考案の床構造は板張り床、コンクリート床を
問わずまたスプリング装置の有無を問わないから
新設にも好適である。既設の改造も容易である。
また屋内外を問わず臨時に柔道場を設備すること
も、またそれを取外して復元することも容易であ
る。 しかもポリオレフインの発泡体は市販の板体が
入手容易で、加工は殆んど不必要である上、施工
は簡単で素人でも十分に実施できる。従つて費用
も低廉である。 本考案に用いるポリオレフイン発泡体は20〜80
mmの厚味範囲で用いるのが好ましい。成べくは市
販板体で上記厚味範囲に属するものを利用するの
が賢明である。 また、その広さは大きい程よいが、敷設作業
性、持ち運び容易性等からたて2000〜2600mm×よ
こ500〜600mmが適当である。 次に本考案が用いた各種試験方法を列記する。 1 動的衝撃特性(全面圧縮) ASTMD1596−69T包装用緩衝材料の動的圧
縮試験方法に従い、同一重量のおもりを1分間
隔で連続5回落下させ、1回目を除き2〜5回
目の4個の測定衝撃値の平均を求めて記録し、
さらにおもりの重量を変えて測定し第1図に示
す動的衝撃特性曲線・衝撃値−静的応力を画
く。 最適応力と最小衝撃値 第1図に示す動的衝撃特性曲線・衝撃値−静的
応力で画く曲線の最も低い衝撃値を最小衝撃値
といい、この最小衝撃値を与える静的応力値を
最適応力という。 試験条件 おもりの落下高さ 60cm 供試品厚味 5cm 2 繰り返し圧縮残留歪 JISK6767ポリエチレンフオームの繰り返し
圧縮残留歪試験方法に従い、テスト前後の厚味
の差の割合を残留歪とする。 サンプルサイズは50×50×厚さ約25mm、25%
圧縮を8万回(60回/min)行ない24Hr.放置
後の厚さを測定する。 繰り返し圧縮残留歪=T1−T2/T×100(%) ただしT1:最初の厚さ T2:試験後の厚さ 3 動的衝撃特性(局部圧縮) ASTMD1596−69T包装用緩衝材料の動的圧
縮試験方法に準じ、ASTMF355ジムマツトの
衝撃特性試験方法が規定する円筒ダミー(面積
129cm2)を使用し、局部圧縮の落下テストを行
ない第2図に示す動的衝撃特性曲線・衝撃値−
静的応力を求める。 試験条件 円筒ダミーの落下高さ 60cm 供試品厚さ 実施例1,2比較例1に詳記 実施例1,2比較例1 従来の柔道場床構造として代表的な板張り床上
に載置した柔道用藁畳を比較例とし、その床と畳
間に第1図の曲線ロの動的衝撃特性を有し、かつ
繰り返し圧縮残留歪が5%のポリエチレン発泡板
を介在させた本考案の床構造を実施例として、そ
れぞれの動的衝撃特性曲線(部分圧縮)を求め
た。 第2図は明細書本文に前掲した試験方法に従つ
て人体頭部を想定した円筒ダミーを使用しこれを
60cmの高さから重量を変えて落下させ各重量毎に
5回実施し1回目の測定値を除いて2〜5回目の
値の平均値をブロツトして得たものである。 図中曲線トは床上に柔道用藁畳を載置した比較
例1、曲線チはその床と畳の間に25.9mm厚味のポ
リエチレン発泡板を介在させた実施例1、曲線リ
は実施例1の発泡板を53.1mm厚味とした実施例2
である。 尚、実施例、比較例に用いた柔道用藁畳は汎用
品でいずれも62.6mm厚味のものであつた。 第2図で明らかなように、曲線チ,リは曲線ト
に比較してすべての静的応力点において衝撃値が
低下したものとなつている。 これは曲線チ,リをもたらすに至つた実施例の
床構造が、曲線トをもたらした比較例の床構造よ
りも、あらゆる衝撃に対しすぐれた衝撃吸収能力
を発揮すること、ひいて安全性が格段に高いこと
を如実に示すものである。 実施例3 比較例2〜9 柔道3段以上の有段者5名に委嘱して、柔道場
の各種床構造を対象として、その安全性、耐久
性、加工性、施工性、費用、適応性の各項につい
て評価しかつそれらの総合評価を実施した。これ
を第1表に示す。 対象とした床構造は次の9種類である。 実施例3;本考案に係るもので板張り床上に第
1図曲線ハの動的衝撃特性を有し繰り返し圧縮残
留歪が10%のポリエステル発泡体50mm厚味のもの
を敷き、その上部に柔道用藁畳60mm厚味を載置 比較例2;板張り床上に第1図曲線ニの動的衝
撃特性を有し、繰り返し圧縮残留歪が7%のポリ
エチレン発泡体50mm厚味のものを敷きその上部に
柔道用藁畳60mm厚味を載置 比較例3;板張り床上に第1図曲線への動的衝
撃特性を有し繰り返し圧縮残留歪が5%のポリエ
チレン発泡体50mm厚味のものを敷き、その上部に
柔道用藁畳60mm厚味を載置 比較例;板張り床上に第1図曲線ホの動的衝撃
特性を有し繰り返し圧縮残留歪が7%のポリエチ
レン発泡体50mm厚味のものを敷き、その上部に柔
道用藁畳60mm厚味を載置 比較例5;板張り床上に第1図曲線ハに類似の
動的衝撃特性を有するが、その繰り返し圧縮残留
歪が15%のポリエチレン発泡体50mm厚味のものを
敷き、その上部に柔道用藁畳60mm厚味を載置 比較例6;スプリングを組込んだ板張り床上に
柔道用藁畳60mm厚味を敷設 比較例7;板張り床上に柔道用藁畳60mm厚味を
敷設 比較例8;板張り床上に、30mm厚味の柔道用藁
畳と30mm厚味のポリウレタン発泡体が接合された
合成柔道畳を敷設 比較例9;板張り床上に、ポリスチレン発泡体
とポリウレタン発泡体を各25mm厚味で接合した弾
基板をポリスチレン側を上面にして敷き、その上
部に弾基板相互の突き合せ線と柔道用藁畳相互の
突き合せ線が合致しないように柔道用藁畳を載置 尚、評価基準は次の通りで記号〇は良、△は
可、×は不良を示す。
価でかつ適応性が広い柔道場の床構造に係るもの
である。 従来、柔道場の床は板張り、コンクリート等剛
性の床上に藁を圧縮し縫合した所謂柔道用藁畳を
単に並置した構造のものが一般であつた。 しかし、この構造に成る柔道場の床は、頑丈で
ある反面クツシヨン性が低劣で、このため例えば
受身等に際し人体が感じる痛みが大でまた負傷し
易いという安全面での欠陥をもつものであつた。 これを改良し、人体が受ける衝撃を軽減する手
段として、例えば床をスプリング床とし、該スプ
リング床上に柔道用藁畳を並置することが一部で
行なわれている。 しかしこの構造はスプリング床装置に多大の設
備費用を要するばかりでなく、一たん設置してし
まうと他の運動場への転換が困難で、また既設道
場へ設置することは、床下構造上不可能の場合が
多い。 近時、柔道場床構造の前記した諸問題点を改良
する新しい試みとして実公昭47−3461号公報明細
書でウレタンフオーム板上に発泡スチロール板を
接合した所謂弾基板なるものを先ず床上に敷きつ
め、該弾基板上部に柔道用藁畳を敷きつめる方法
が提案された。 しかしながら、該弾基板中に介在せしめられた
ウレタンフオームは、本来高い柔軟性を有するも
のである。 したがつて板中のウレタンフオーム層が薄層で
あると、上部に柔道用藁畳を載置しただけで該層
が極端に圧縮されてしまうためその衝撃吸収能は
殆んど機能しえないものとなる。またこれに伴つ
て発泡スチロール板の側に負荷される衝撃が過大
となるため、一般に回復性が低く、脆い材質であ
る発泡スチロール板に変形や割れ、崩れが生じ易
く、これに基因して特に使用頻度の高い道場中央
部の畳は沈み、肩落ち、凹みの状態になりがちで
周囲の畳との間に段差を形成し易い。 これはすり足による足送りあるいは足払い技な
ど柔道に常用される動作を行なう際にきわめて危
険である。 また、例えば板中のウレタンフオームが厚目の
層であると、たとえ弾基板相互の突き合せ線と畳
相互の突き合せ線が合致しないように重ねられて
いたとしても、ウレタンフオーム本来の柔軟性に
因つて運動に伴なう床の振動が烈しくこれに伴つ
て畳間に瞬間的な段差を生じ易い。しかもこの考
案は、二種の発泡体を接合しなければならない加
工上の複雑さと、弾基板相互の突き合せ線と畳相
互の突き合せ線が合致しないように配置すること
が不可欠という施工上の難点を併有するものであ
る。 本考案は運動によつて生ずる床の揺動が少く畳
間に段差を生ぜず、しかも衝撃吸収能のよい、優
れた安全性と耐久性を有する柔道場の床構造を提
供することを目的とする。 本考案の第2の目的は、板張り床、コンクリー
ト床およびそれらのスプリング組込みの有無を問
わず、従つて新設はいうまでもなく既設の改造に
もまた他会場を利用した臨設の場合にも好適に適
応できる加工並びに施工が簡単で価格が低廉な、
安全性の高い柔道場の床構造を提供することであ
る。 すなわち本考案はASTMD1596−69T法に準拠
して得られた動的衝撃特性曲線の最適応力値が
0.04〜0.15Kg/cm2の範囲内にあつてかつ最小衝撃
値が50G以下に属し、更にJISK6767法に準拠して
得られた繰り返し圧縮残留歪の値が10%以下であ
るポリオレフイン発泡体が柔道場の床上に敷設さ
れ、該発泡体上面に柔道用藁畳が載置された柔道
場の床構造を要旨とするものである。 以下、本考案を添付図面に拠つて説明する。 第1図は本考案において柔道用藁畳の下敷とし
て用いるポリオレフイン発泡体が具備すべき動的
衝撃特性の範囲を説明するグラフである。 本考案が選用するポリオレフイン発泡体は
ASTMD1596−69T法に準拠して策定された後述
する動的衝撃特性(全面圧縮)の試験方法に従つ
て求められた動的衝撃特性曲線の最適応力値が
0.04〜0.15Kg/cm2の範囲内にあつて、かつ最小衝
撃値が50G以下のものである。 従つて第1図中に例示されるイ,ロ……ホ,ヘ
の6個の動的衝撃特性曲線のうち、点線および矢
印で示された区域に最適応力値を有するイ,ロ,
ハのポリオレフイン発泡体が本考案の条件を充足
する。 本考案に用いられるポリオレフイン発泡体は上
記条件を充足するとともに、JISK6767の方法に
準拠して策定された後述の試験方法に従つて測定
された繰り返し圧縮残留歪が10%以下にあるもの
である。 本考案が床と柔道用藁畳の間の緩衝介在体とし
て上述した特性を兼備したポリオレフイン発泡体
を選用することは、柔道場の床構造に係る本考案
が前記した目的を果すための不可欠の要件であ
る。すなわち上記諸特性を兼備したポリオレフイ
ン発泡体を柔道用藁畳の下部に敷設することによ
つて畳上の運動により生ずる床の揺動を柔道を行
なうに好適な範囲に抑え、かつ運動者の受身等に
より生ずる烈しい衝撃を発泡体内に吸収せしめて
人体が感じる痛みを柔らげるとともに瞬間的にも
畳間に段差を生ぜしめない、しかも耐久性を有す
る優れた柔道場の床構造を得ることが始めて可能
となるのである。 ここでポリオレフイン発泡体の最適応力値が
0.04Kg/cm2未満例えば第1図の曲線二の如き場合
はその圧縮強度の低劣さに基因して畳上の運動に
よる衝撃により畳間に段差が生じることを避けら
れない。 一方この値が例えば第1図の曲線への如く0.15
Kg/cm2を超えたものであると、発泡体はその高い
圧縮強度に相応してクツシヨン性が不十分である
ため受身等に際して人体が受ける痛みは柔げられ
ない。 また、ポリオレフイン発泡体の最小衝撃値が
50Gを超えた例えば第1図の曲線ホの如きもので
あると、その衝撃吸収能が柔道用藁畳のもつ衝撃
吸収能と大差のないものであるため、ポリオレフ
イン発泡体を緩衝介在体とすることによる衝撃吸
収能増大は期待できない。 ポリオレフイン発泡体の繰り返し圧縮残留歪が
10%以下であることも重要である。 この値が10%を超えるポリオレフイン発泡体を
使用した場合は、柔道場の使用頻度にもよるが該
発泡体に経時的な厚味減少所謂へたりが生じ易
く、これに基因して使用頻度の異る畳間に段差が
発生するため長期使用に耐え得ない。 本考案は第3図に示したように板張り、コンク
リート等の床2上にポリオレフイン発泡体1と柔
道用藁畳3を積重ねたシムプルな構造のものであ
る。尚、図中4は発泡体1と畳3のずれを防止す
るためそれらの周囲を固定する枠を示す。 しかしながらたとえこのようなシムプルな構造
でもそこに用いられたポリオレフイン発泡体が或
る特定の範囲から選ばれたものであるならばそれ
は驚くべきことに安全性、耐久性にすぐれたきわ
めて理想的な柔道場の床を構成する。 本考案はこの従来何びとも予想だになし得なか
つた点に着眼しこれを解明することに成功したも
のである。 本考案の床構造のシムプル性は、本考案におい
てきわめて重要な意味をもつものである。 特定のポリオレフイン発泡体を用いたが故に得
られた優れた柔道場の床構造は、そのシムプル性
によつて適応性が拡大される。 本考案の床構造は板張り床、コンクリート床を
問わずまたスプリング装置の有無を問わないから
新設にも好適である。既設の改造も容易である。
また屋内外を問わず臨時に柔道場を設備すること
も、またそれを取外して復元することも容易であ
る。 しかもポリオレフインの発泡体は市販の板体が
入手容易で、加工は殆んど不必要である上、施工
は簡単で素人でも十分に実施できる。従つて費用
も低廉である。 本考案に用いるポリオレフイン発泡体は20〜80
mmの厚味範囲で用いるのが好ましい。成べくは市
販板体で上記厚味範囲に属するものを利用するの
が賢明である。 また、その広さは大きい程よいが、敷設作業
性、持ち運び容易性等からたて2000〜2600mm×よ
こ500〜600mmが適当である。 次に本考案が用いた各種試験方法を列記する。 1 動的衝撃特性(全面圧縮) ASTMD1596−69T包装用緩衝材料の動的圧
縮試験方法に従い、同一重量のおもりを1分間
隔で連続5回落下させ、1回目を除き2〜5回
目の4個の測定衝撃値の平均を求めて記録し、
さらにおもりの重量を変えて測定し第1図に示
す動的衝撃特性曲線・衝撃値−静的応力を画
く。 最適応力と最小衝撃値 第1図に示す動的衝撃特性曲線・衝撃値−静的
応力で画く曲線の最も低い衝撃値を最小衝撃値
といい、この最小衝撃値を与える静的応力値を
最適応力という。 試験条件 おもりの落下高さ 60cm 供試品厚味 5cm 2 繰り返し圧縮残留歪 JISK6767ポリエチレンフオームの繰り返し
圧縮残留歪試験方法に従い、テスト前後の厚味
の差の割合を残留歪とする。 サンプルサイズは50×50×厚さ約25mm、25%
圧縮を8万回(60回/min)行ない24Hr.放置
後の厚さを測定する。 繰り返し圧縮残留歪=T1−T2/T×100(%) ただしT1:最初の厚さ T2:試験後の厚さ 3 動的衝撃特性(局部圧縮) ASTMD1596−69T包装用緩衝材料の動的圧
縮試験方法に準じ、ASTMF355ジムマツトの
衝撃特性試験方法が規定する円筒ダミー(面積
129cm2)を使用し、局部圧縮の落下テストを行
ない第2図に示す動的衝撃特性曲線・衝撃値−
静的応力を求める。 試験条件 円筒ダミーの落下高さ 60cm 供試品厚さ 実施例1,2比較例1に詳記 実施例1,2比較例1 従来の柔道場床構造として代表的な板張り床上
に載置した柔道用藁畳を比較例とし、その床と畳
間に第1図の曲線ロの動的衝撃特性を有し、かつ
繰り返し圧縮残留歪が5%のポリエチレン発泡板
を介在させた本考案の床構造を実施例として、そ
れぞれの動的衝撃特性曲線(部分圧縮)を求め
た。 第2図は明細書本文に前掲した試験方法に従つ
て人体頭部を想定した円筒ダミーを使用しこれを
60cmの高さから重量を変えて落下させ各重量毎に
5回実施し1回目の測定値を除いて2〜5回目の
値の平均値をブロツトして得たものである。 図中曲線トは床上に柔道用藁畳を載置した比較
例1、曲線チはその床と畳の間に25.9mm厚味のポ
リエチレン発泡板を介在させた実施例1、曲線リ
は実施例1の発泡板を53.1mm厚味とした実施例2
である。 尚、実施例、比較例に用いた柔道用藁畳は汎用
品でいずれも62.6mm厚味のものであつた。 第2図で明らかなように、曲線チ,リは曲線ト
に比較してすべての静的応力点において衝撃値が
低下したものとなつている。 これは曲線チ,リをもたらすに至つた実施例の
床構造が、曲線トをもたらした比較例の床構造よ
りも、あらゆる衝撃に対しすぐれた衝撃吸収能力
を発揮すること、ひいて安全性が格段に高いこと
を如実に示すものである。 実施例3 比較例2〜9 柔道3段以上の有段者5名に委嘱して、柔道場
の各種床構造を対象として、その安全性、耐久
性、加工性、施工性、費用、適応性の各項につい
て評価しかつそれらの総合評価を実施した。これ
を第1表に示す。 対象とした床構造は次の9種類である。 実施例3;本考案に係るもので板張り床上に第
1図曲線ハの動的衝撃特性を有し繰り返し圧縮残
留歪が10%のポリエステル発泡体50mm厚味のもの
を敷き、その上部に柔道用藁畳60mm厚味を載置 比較例2;板張り床上に第1図曲線ニの動的衝
撃特性を有し、繰り返し圧縮残留歪が7%のポリ
エチレン発泡体50mm厚味のものを敷きその上部に
柔道用藁畳60mm厚味を載置 比較例3;板張り床上に第1図曲線への動的衝
撃特性を有し繰り返し圧縮残留歪が5%のポリエ
チレン発泡体50mm厚味のものを敷き、その上部に
柔道用藁畳60mm厚味を載置 比較例;板張り床上に第1図曲線ホの動的衝撃
特性を有し繰り返し圧縮残留歪が7%のポリエチ
レン発泡体50mm厚味のものを敷き、その上部に柔
道用藁畳60mm厚味を載置 比較例5;板張り床上に第1図曲線ハに類似の
動的衝撃特性を有するが、その繰り返し圧縮残留
歪が15%のポリエチレン発泡体50mm厚味のものを
敷き、その上部に柔道用藁畳60mm厚味を載置 比較例6;スプリングを組込んだ板張り床上に
柔道用藁畳60mm厚味を敷設 比較例7;板張り床上に柔道用藁畳60mm厚味を
敷設 比較例8;板張り床上に、30mm厚味の柔道用藁
畳と30mm厚味のポリウレタン発泡体が接合された
合成柔道畳を敷設 比較例9;板張り床上に、ポリスチレン発泡体
とポリウレタン発泡体を各25mm厚味で接合した弾
基板をポリスチレン側を上面にして敷き、その上
部に弾基板相互の突き合せ線と柔道用藁畳相互の
突き合せ線が合致しないように柔道用藁畳を載置 尚、評価基準は次の通りで記号〇は良、△は
可、×は不良を示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
第1表の評価表に示されるように本考案の実施
例3の構造は、柔道場の床構造として必要な6評
価項目のすべてに全く難点が見出せないものであ
つた。 比較例2〜9のうち、特に重要な安全性の項で
良の評価を得たものは比較例6の所謂スプリング
床構造をもつものだけであつた。 しかしこの比較例6も、施工性、費用、適応性
に難点があることを考えると総合的には到底良好
と判定することのできないものであつた。 本考案の柔道場の床構造は上述の構成に成るも
のであるから、例えば受身等に際し人体が感ずる
痛みが柔らげられたとともに長期にわたつて構造
が変形、破損を来さず畳間の段差も発生せずきわ
めて高い安全性を保つことができるものである。 また本考案の床構造はその構造がシムプルが低
廉に施工できるために、道場の新設、既設道場の
改良、他の運動場や会場あるいは屋外等を利用し
た道場の臨設が容易で、前記安全性と綜合してそ
の有用性のきわめて高いものである。
例3の構造は、柔道場の床構造として必要な6評
価項目のすべてに全く難点が見出せないものであ
つた。 比較例2〜9のうち、特に重要な安全性の項で
良の評価を得たものは比較例6の所謂スプリング
床構造をもつものだけであつた。 しかしこの比較例6も、施工性、費用、適応性
に難点があることを考えると総合的には到底良好
と判定することのできないものであつた。 本考案の柔道場の床構造は上述の構成に成るも
のであるから、例えば受身等に際し人体が感ずる
痛みが柔らげられたとともに長期にわたつて構造
が変形、破損を来さず畳間の段差も発生せずきわ
めて高い安全性を保つことができるものである。 また本考案の床構造はその構造がシムプルが低
廉に施工できるために、道場の新設、既設道場の
改良、他の運動場や会場あるいは屋外等を利用し
た道場の臨設が容易で、前記安全性と綜合してそ
の有用性のきわめて高いものである。
第1図はポリオレフイン発泡体の動的衝撃曲線
を例示したグラフ。第2図は柔道場床の動的衝撃
曲線を例示したグラフ。第3図は、本考案の柔道
場床構造の正面断面例図である。 1……ポリオレフイン発泡体、2……床、3…
…柔道場用藁畳、4……枠、5……発泡体相互の
突合せ線、6……畳相互の突合せ線。
を例示したグラフ。第2図は柔道場床の動的衝撃
曲線を例示したグラフ。第3図は、本考案の柔道
場床構造の正面断面例図である。 1……ポリオレフイン発泡体、2……床、3…
…柔道場用藁畳、4……枠、5……発泡体相互の
突合せ線、6……畳相互の突合せ線。
Claims (1)
- ASTM D1596−69T法に準拠して得られた動的
衝撃特性曲線の最適応力値が0.04〜0.15Kg/cm2の
範囲内にあつてかつ最小衝撃値が50G以下に属
し、更にJIS K6767法に準拠して得られた繰返し
圧縮残留歪の値が10%以下であるポリオレフイン
発泡体が、柔道場の床上に敷設され、該発泡体上
面に柔道用藁畳が載置された柔道場の床構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11505080U JPS6140834Y2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11505080U JPS6140834Y2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5740544U JPS5740544U (ja) | 1982-03-04 |
| JPS6140834Y2 true JPS6140834Y2 (ja) | 1986-11-20 |
Family
ID=29476002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11505080U Expired JPS6140834Y2 (ja) | 1980-08-15 | 1980-08-15 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6140834Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-08-15 JP JP11505080U patent/JPS6140834Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5740544U (ja) | 1982-03-04 |
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