JPS6214571B2 - - Google Patents
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- JPS6214571B2 JPS6214571B2 JP53095921A JP9592178A JPS6214571B2 JP S6214571 B2 JPS6214571 B2 JP S6214571B2 JP 53095921 A JP53095921 A JP 53095921A JP 9592178 A JP9592178 A JP 9592178A JP S6214571 B2 JPS6214571 B2 JP S6214571B2
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- Japan
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- ethylene
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は、引張特性の改善された無機物高充填
エチレン系共重合体組成物に係り、特に引張強度
並びに破断点伸び、さらには延伸性と熱収縮性と
を著しく改善した無機物高充填エチレン系共重合
体組成物に関するものである。 エチレン−アクリル酸エチル共重合体は、柔軟
性に富み、耐寒性、耐ストレスクラツキング性等
に優れるために、射出成形、押出成形、中空成形
等の成形方法によつて各種形態の製品とされ、幅
広い用途分野で広く使用されている。 一方、最近一般に合成樹脂に対して無公害化、
易燃焼性の付与、難燃化、省資源、あるいはコス
トダウン等の社会的な要望がとみに高くなつてお
り、上記エチレン系共重合体についてもその例外
ではない。これらの社会的要望を満足する手段
は、種々提案されているが、全てに合致するには
該共重合体に無機物粉末を本来の特性を可能な限
り損なうことなく高充填する方法が最善である。 エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体などのエチレン系共重
合体は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフインと異なり、ゴムに類似する性質を具備
するために、タルク、クレイ、炭酸カルシウム等
の無機物粉末を比較的多量に充填し得ることは周
知である。これら充填剤の充填レベル100phr
(phrは樹脂100重量部に対する充填物の重量部)
までの各種特性評価が報告されている。例えば、
SPE J.、1967年12月号P65〜72、あるいは「プラ
スチツクおよびゴム用添加剤便覧」(化学工業社
刊、昭和45年8月10日)P666〜670の報告では酢
酸ビニル含有量8.8〜30重量%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体にタルク、クレイおよび炭酸カル
シウムの微粉末を100重量部以下の割合で配合す
れば、メルトインデツクス、ステイフネス、引張
特性等が変化し、特に引張特性は劣化が著しく、
100phr充填レベルでは、酢酸ビニル含有量30重
量%を除き、原樹脂に対し引張強度で概ね保持率
77%以下、切断点伸びに至つては保持率55%以下
と大幅に低下する。このような無機物充填量の影
響は、100phr以上の充填レベルでの報告は見当
らないが、かかる高充填レベルでは上記の特性低
下の傾向はさらに著しくなり、実用に供し得ない
程の値にまで変化することが容易に予測される。 本発明者等は、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体の無機物高充填による以上の如き引張特性
の劣化を改善するために鋭意研究を行なつた結
果、特定のアクリル酸エチルコモノマー含有量の
範囲のエチレン−アクリル酸エチル共重合体を使
用すると共に、充填する無機物に特定の表面処理
剤による処理を施すことによつて、延伸性並びに
熱吸縮性をも改善した従来にない新規な特徴をも
つ組成物が得られることを見出し本発明を完成す
るに至つた。すなわち、アクリル酸エチルとの共
重合体において、コモノマー含有量が5〜30重量
%のエチレン系共重合体100重量部に対して、チ
タネート系カツプリング剤にて表面を処理された
無機物粉末を100〜500重量部の割合で配合して成
る引張特性の改善された無機物高充填エチレン系
共重合体組成物である。 本発明においては、無機物は充填剤としての補
強効果が小さくかつルイス塩基性表面を有する粉
末状物質を選択して、この表面をチタネート系カ
ツプリング剤で処理し、かつ上記の如く特定なコ
モノマー含有量のエチレン系共重合体を選択使用
することが必須条件である。すなわち、これらの
要素の好適な相乗作用により初めて引張特性さら
には延伸性、熱収縮性が著しく改善されるもので
ある。本発明により、例えば引張り破断点伸び
は、無機物充填量が100〜500phrと著しく高いレ
ベルにありながら、原ポリマーに対し保持率が60
%以上の値を保持することが容易であり、比較的
低い張力でもつてしかも均一な延伸が可能とな
る。 本発明において得られる上記のような引張特
性、延伸性および熱収縮性の改善効果の原因は未
だ詳らかではないが、次のように推考される。す
なわち、例えば、チタネート系カツプリング剤の
一つである下記構造式で示されるイソプロピルト
リイソステアロイルチタネート、 ではイソプロピル基が無機物粉末表面の水酸基と
反応して、イソプロピルアルコールの脱離が起こ
ると同時に、無機物表面とチタネート系カツプリ
ング剤のチタンとが酸素原子を介して結合し、ス
テアロイル基がマトリツクスポリマーの分子鎖と
相溶し、無機物粉末の分散性を向上せしめる。た
だこの効果のみでは引張特性の改善を理由づける
ことができない。おそらくは、ステアロイル基等
の比較的長鎖の脂肪族炭化水素基と選ばれたポリ
マー中の結晶性エチレン分子鎖とコモノマー成分
と無機物粉末表面との相互作用が、引張特性、特
に伸びの保持に好適なミクロ構造を形成するに好
都合となることによると考えられる。イソプロピ
ルトリイソステアロイルチタネート以外のチタネ
ート系カツプリング剤の場合についても、マトリ
ツクスを形成するポリマーと相溶する部分として
末端にC8〜C22から成る比較的移動度に優れた炭
化水素基を有しているので事情は同様である。 本発明の組成物の構成成分であるエチレン−ア
クリル酸エチル共重合体は、コモノマー成分すな
わちアクリル酸エチルの含有量が5〜30重量%の
ものである。この範囲のコモノマー成分を含有す
る共重合体であれば、その部分ケン化物を使用し
てもよい。上記のコモノマー含有量の下限を下ま
わる場合には、共重合体中のエチレンから成る分
子鎖による結晶性が過大となり、本発明の効果が
得難くなり、また上限以上では逆に結晶性が殆ん
ど無視し得る程度に低下するために、成形品とし
ての形態を保ち難く、さらには延伸効果が全く期
待されなくなり、本発明の本来の目的に合致しな
くなる。上記のエチレン系共重合体は、いかなる
密度またはメルトインデツクスのものであつても
本発明組成物の構成成分として使用し得るが、メ
ルトインデツクスは低い方がどちらかといえば好
ましく、20以下、好ましくは10以下の場合、本発
明の実施もさらに容易にする。なお、本発明にお
いては、本発明の目的を逸脱しない範囲で上記の
エチレン系共重合体を主成分とし、これにポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブデンなどのオレ
フイン系単独また共重合体、エチレン−プロピレ
ンゴム、ブチルゴムなどのゴム状高分子物質等が
混用されてもよい。 本発明において使用する無機物は、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化錫水和物、酸
化ジルコニウム水和物等の酸化金属水和物、炭酸
カルシウム等の炭酸塩、タルク、クレー等の珪酸
塩、石膏等の硫酸塩及び亜硫酸塩、アルミナ、チ
タニア、ジルコニア等の金属酸化物等である。特
に、ルイス塩基性の表面を有する無機物粉末は、
本発明の他の構成成分である共重合体のコモノマ
ー鎖との相互作用によるためか、本発明の実施を
容易ならしめる。また、補強効果に乏しい無機物
粉末を選択することも、本発明の実施には有効で
ある。水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム等
は、この特性を有し、かつ安価で入手が容易であ
るために、その使用は有利である。また無機質粉
末として酸化金属水和物あるいは金属水酸化物、
特に水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等
を使用すれば得られる組成物の難燃性向上にも効
果が現われる。 上記の無機物粉末は通常平均粒径が0.01μm〜
60μm、特に0.01μm〜30μmの範囲にあること
が好ましい。粒径が上記の範囲の上限を越える
と、成形品の肌荒れ等の原因となつて好ましくな
く、一方、下限を下まわると、本発明の目的とす
る引張特性、特に伸びの改善が不充分となる。 上記の無機物粉末は、本発明の組成物中に樹脂
分100重量部に対して100重量部以上500重量部以
下の割合で配合される。この無機物粉末の配合量
が上記の範囲の上限を越えると、成形加工性の低
下及び伸び特性の低下が急激に起り、また下限を
下まわると、無機物充填による諸効果が小さくな
つて好ましくない。 本発明において、上記の無機物粉末の表面処理
に使用するチタネート系カツプリング剤は、モノ
アルコキシ有機チタネートであり、有機基として
炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を分子中に少く
とも1個含有する。例えば、イソプロピル−トリ
イソステアロイル−チタネート、イソプロピル−
イソステアロイル−ジメタクリル−チタネート、
イソプロピル−イソステアロイル−ジアリル−チ
タネート、イソプロピル−トリ(ジオクチルフオ
スフエート)−チタネート、イソプロピル−トリ
(ジオクチル−ピロフオスフエート)−チタネート
等である。中でもイソプロピル−トリイソステア
ロイル−チタネートは取扱が容易であること、一
般にポリオレフインに対する相溶性が良いこと等
によつてその使用が好ましい。上記のチタネート
系カツプリング剤の有効な使用量は無機物100重
量部に対して0.1〜10重量部であり、好ましくは
0.5〜7重量部である。 本発明にて使用する無機物粉末は上記のチタネ
ート系カツプリング剤によつて予め表面を処理し
ておくことが効率的であるため、予備処理が望ま
しいが、本発明に使用するエチレン系重合体に無
機物粉末を添加し混練するに際して同時に添加し
てもよい。 本発明の組成物の配合に際して、通常オープン
ロール、バンバリミキサー、カレンダーロール、
押出機等の混練成形機が適宜用いられる。 また、本発明の組成物に対しては、用途によつ
て、紫外線吸収剤、酸化防止剤、銅害防止剤、帯
電防止剤、着色剤、可塑剤、滑剤、架橋剤、架橋
助剤、発泡剤、難燃剤等を適宜添加してもよい。
さらには電離性放射線の照射によつて架橋せしめ
ることも可能である。 本発明の組成物は、押出成形法、カレンダー成
形法、射出成形法等の一般的な合成樹脂成形加工
法によつて、フイルム状、シート状、ボード状、
パイプ状あるいは特定の製品形態に容易に加工す
ることが可能である。 本発明による無機物高充填エチレン系共重合体
組成物は、後述する実施例からも明らかなよう
に、無機物粉末の充填量が100〜500phrと著しく
多量でありながら、その引張特性、特に伸びが原
樹脂の60%以上と高度に保持されており、さらに
は延伸性並びに加熱収縮性が容易にかつ均一に行
なわれるものであつて、従来のこの種の組成物の
欠点を一掃してその汎用性を増大させ得る等その
工業的価値は極めて大きい。 以下実施例により本発明をさらに具体的に説明
する。 実施例 1 アクリル酸エチルの含有量が15重量%及び18重
量%のエチレン−アクリル酸エチル共重合体(す
なわち、それぞれNucコポリマ−DPDJ−6182及
びDPDJ−6169、日本ユニカー株式会社製品)
100重量部に対して、イソプロピル−トリステア
ロイル−チタネート(TTSと略称する。以下同
じ)5重量部にて表面を処理した水酸化マグネシ
ウム粉末(平均粒径1μm)150重量部の割合で
配合し、135℃に保持した2本ロールミルで20分
間切りかえしながら混練し、次いで同じく135℃
に保持した加熱プレスにて厚さ1mmのシートに成
形した。このシートからダンベル状試験片を切り
出し、JISC3005−1977「プラスチツク絶縁電線
試験方法」第16項に規定される試験方法に従つて
測定した引張強度並びに破断点伸びの値を第1表
に示す。比較のために原エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体(比較例1)並びに全く表面処理を
施さない同じ水酸化マグネシウムを同じレベルで
充填したエチレン−アクリル酸エチル共重合体組
成物(比較例2)について同様な測定を行ない、
その結果を同じく第1表に示す。
エチレン系共重合体組成物に係り、特に引張強度
並びに破断点伸び、さらには延伸性と熱収縮性と
を著しく改善した無機物高充填エチレン系共重合
体組成物に関するものである。 エチレン−アクリル酸エチル共重合体は、柔軟
性に富み、耐寒性、耐ストレスクラツキング性等
に優れるために、射出成形、押出成形、中空成形
等の成形方法によつて各種形態の製品とされ、幅
広い用途分野で広く使用されている。 一方、最近一般に合成樹脂に対して無公害化、
易燃焼性の付与、難燃化、省資源、あるいはコス
トダウン等の社会的な要望がとみに高くなつてお
り、上記エチレン系共重合体についてもその例外
ではない。これらの社会的要望を満足する手段
は、種々提案されているが、全てに合致するには
該共重合体に無機物粉末を本来の特性を可能な限
り損なうことなく高充填する方法が最善である。 エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体などのエチレン系共重
合体は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフインと異なり、ゴムに類似する性質を具備
するために、タルク、クレイ、炭酸カルシウム等
の無機物粉末を比較的多量に充填し得ることは周
知である。これら充填剤の充填レベル100phr
(phrは樹脂100重量部に対する充填物の重量部)
までの各種特性評価が報告されている。例えば、
SPE J.、1967年12月号P65〜72、あるいは「プラ
スチツクおよびゴム用添加剤便覧」(化学工業社
刊、昭和45年8月10日)P666〜670の報告では酢
酸ビニル含有量8.8〜30重量%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体にタルク、クレイおよび炭酸カル
シウムの微粉末を100重量部以下の割合で配合す
れば、メルトインデツクス、ステイフネス、引張
特性等が変化し、特に引張特性は劣化が著しく、
100phr充填レベルでは、酢酸ビニル含有量30重
量%を除き、原樹脂に対し引張強度で概ね保持率
77%以下、切断点伸びに至つては保持率55%以下
と大幅に低下する。このような無機物充填量の影
響は、100phr以上の充填レベルでの報告は見当
らないが、かかる高充填レベルでは上記の特性低
下の傾向はさらに著しくなり、実用に供し得ない
程の値にまで変化することが容易に予測される。 本発明者等は、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体の無機物高充填による以上の如き引張特性
の劣化を改善するために鋭意研究を行なつた結
果、特定のアクリル酸エチルコモノマー含有量の
範囲のエチレン−アクリル酸エチル共重合体を使
用すると共に、充填する無機物に特定の表面処理
剤による処理を施すことによつて、延伸性並びに
熱吸縮性をも改善した従来にない新規な特徴をも
つ組成物が得られることを見出し本発明を完成す
るに至つた。すなわち、アクリル酸エチルとの共
重合体において、コモノマー含有量が5〜30重量
%のエチレン系共重合体100重量部に対して、チ
タネート系カツプリング剤にて表面を処理された
無機物粉末を100〜500重量部の割合で配合して成
る引張特性の改善された無機物高充填エチレン系
共重合体組成物である。 本発明においては、無機物は充填剤としての補
強効果が小さくかつルイス塩基性表面を有する粉
末状物質を選択して、この表面をチタネート系カ
ツプリング剤で処理し、かつ上記の如く特定なコ
モノマー含有量のエチレン系共重合体を選択使用
することが必須条件である。すなわち、これらの
要素の好適な相乗作用により初めて引張特性さら
には延伸性、熱収縮性が著しく改善されるもので
ある。本発明により、例えば引張り破断点伸び
は、無機物充填量が100〜500phrと著しく高いレ
ベルにありながら、原ポリマーに対し保持率が60
%以上の値を保持することが容易であり、比較的
低い張力でもつてしかも均一な延伸が可能とな
る。 本発明において得られる上記のような引張特
性、延伸性および熱収縮性の改善効果の原因は未
だ詳らかではないが、次のように推考される。す
なわち、例えば、チタネート系カツプリング剤の
一つである下記構造式で示されるイソプロピルト
リイソステアロイルチタネート、 ではイソプロピル基が無機物粉末表面の水酸基と
反応して、イソプロピルアルコールの脱離が起こ
ると同時に、無機物表面とチタネート系カツプリ
ング剤のチタンとが酸素原子を介して結合し、ス
テアロイル基がマトリツクスポリマーの分子鎖と
相溶し、無機物粉末の分散性を向上せしめる。た
だこの効果のみでは引張特性の改善を理由づける
ことができない。おそらくは、ステアロイル基等
の比較的長鎖の脂肪族炭化水素基と選ばれたポリ
マー中の結晶性エチレン分子鎖とコモノマー成分
と無機物粉末表面との相互作用が、引張特性、特
に伸びの保持に好適なミクロ構造を形成するに好
都合となることによると考えられる。イソプロピ
ルトリイソステアロイルチタネート以外のチタネ
ート系カツプリング剤の場合についても、マトリ
ツクスを形成するポリマーと相溶する部分として
末端にC8〜C22から成る比較的移動度に優れた炭
化水素基を有しているので事情は同様である。 本発明の組成物の構成成分であるエチレン−ア
クリル酸エチル共重合体は、コモノマー成分すな
わちアクリル酸エチルの含有量が5〜30重量%の
ものである。この範囲のコモノマー成分を含有す
る共重合体であれば、その部分ケン化物を使用し
てもよい。上記のコモノマー含有量の下限を下ま
わる場合には、共重合体中のエチレンから成る分
子鎖による結晶性が過大となり、本発明の効果が
得難くなり、また上限以上では逆に結晶性が殆ん
ど無視し得る程度に低下するために、成形品とし
ての形態を保ち難く、さらには延伸効果が全く期
待されなくなり、本発明の本来の目的に合致しな
くなる。上記のエチレン系共重合体は、いかなる
密度またはメルトインデツクスのものであつても
本発明組成物の構成成分として使用し得るが、メ
ルトインデツクスは低い方がどちらかといえば好
ましく、20以下、好ましくは10以下の場合、本発
明の実施もさらに容易にする。なお、本発明にお
いては、本発明の目的を逸脱しない範囲で上記の
エチレン系共重合体を主成分とし、これにポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブデンなどのオレ
フイン系単独また共重合体、エチレン−プロピレ
ンゴム、ブチルゴムなどのゴム状高分子物質等が
混用されてもよい。 本発明において使用する無機物は、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、酸化錫水和物、酸
化ジルコニウム水和物等の酸化金属水和物、炭酸
カルシウム等の炭酸塩、タルク、クレー等の珪酸
塩、石膏等の硫酸塩及び亜硫酸塩、アルミナ、チ
タニア、ジルコニア等の金属酸化物等である。特
に、ルイス塩基性の表面を有する無機物粉末は、
本発明の他の構成成分である共重合体のコモノマ
ー鎖との相互作用によるためか、本発明の実施を
容易ならしめる。また、補強効果に乏しい無機物
粉末を選択することも、本発明の実施には有効で
ある。水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム等
は、この特性を有し、かつ安価で入手が容易であ
るために、その使用は有利である。また無機質粉
末として酸化金属水和物あるいは金属水酸化物、
特に水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等
を使用すれば得られる組成物の難燃性向上にも効
果が現われる。 上記の無機物粉末は通常平均粒径が0.01μm〜
60μm、特に0.01μm〜30μmの範囲にあること
が好ましい。粒径が上記の範囲の上限を越える
と、成形品の肌荒れ等の原因となつて好ましくな
く、一方、下限を下まわると、本発明の目的とす
る引張特性、特に伸びの改善が不充分となる。 上記の無機物粉末は、本発明の組成物中に樹脂
分100重量部に対して100重量部以上500重量部以
下の割合で配合される。この無機物粉末の配合量
が上記の範囲の上限を越えると、成形加工性の低
下及び伸び特性の低下が急激に起り、また下限を
下まわると、無機物充填による諸効果が小さくな
つて好ましくない。 本発明において、上記の無機物粉末の表面処理
に使用するチタネート系カツプリング剤は、モノ
アルコキシ有機チタネートであり、有機基として
炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基を分子中に少く
とも1個含有する。例えば、イソプロピル−トリ
イソステアロイル−チタネート、イソプロピル−
イソステアロイル−ジメタクリル−チタネート、
イソプロピル−イソステアロイル−ジアリル−チ
タネート、イソプロピル−トリ(ジオクチルフオ
スフエート)−チタネート、イソプロピル−トリ
(ジオクチル−ピロフオスフエート)−チタネート
等である。中でもイソプロピル−トリイソステア
ロイル−チタネートは取扱が容易であること、一
般にポリオレフインに対する相溶性が良いこと等
によつてその使用が好ましい。上記のチタネート
系カツプリング剤の有効な使用量は無機物100重
量部に対して0.1〜10重量部であり、好ましくは
0.5〜7重量部である。 本発明にて使用する無機物粉末は上記のチタネ
ート系カツプリング剤によつて予め表面を処理し
ておくことが効率的であるため、予備処理が望ま
しいが、本発明に使用するエチレン系重合体に無
機物粉末を添加し混練するに際して同時に添加し
てもよい。 本発明の組成物の配合に際して、通常オープン
ロール、バンバリミキサー、カレンダーロール、
押出機等の混練成形機が適宜用いられる。 また、本発明の組成物に対しては、用途によつ
て、紫外線吸収剤、酸化防止剤、銅害防止剤、帯
電防止剤、着色剤、可塑剤、滑剤、架橋剤、架橋
助剤、発泡剤、難燃剤等を適宜添加してもよい。
さらには電離性放射線の照射によつて架橋せしめ
ることも可能である。 本発明の組成物は、押出成形法、カレンダー成
形法、射出成形法等の一般的な合成樹脂成形加工
法によつて、フイルム状、シート状、ボード状、
パイプ状あるいは特定の製品形態に容易に加工す
ることが可能である。 本発明による無機物高充填エチレン系共重合体
組成物は、後述する実施例からも明らかなよう
に、無機物粉末の充填量が100〜500phrと著しく
多量でありながら、その引張特性、特に伸びが原
樹脂の60%以上と高度に保持されており、さらに
は延伸性並びに加熱収縮性が容易にかつ均一に行
なわれるものであつて、従来のこの種の組成物の
欠点を一掃してその汎用性を増大させ得る等その
工業的価値は極めて大きい。 以下実施例により本発明をさらに具体的に説明
する。 実施例 1 アクリル酸エチルの含有量が15重量%及び18重
量%のエチレン−アクリル酸エチル共重合体(す
なわち、それぞれNucコポリマ−DPDJ−6182及
びDPDJ−6169、日本ユニカー株式会社製品)
100重量部に対して、イソプロピル−トリステア
ロイル−チタネート(TTSと略称する。以下同
じ)5重量部にて表面を処理した水酸化マグネシ
ウム粉末(平均粒径1μm)150重量部の割合で
配合し、135℃に保持した2本ロールミルで20分
間切りかえしながら混練し、次いで同じく135℃
に保持した加熱プレスにて厚さ1mmのシートに成
形した。このシートからダンベル状試験片を切り
出し、JISC3005−1977「プラスチツク絶縁電線
試験方法」第16項に規定される試験方法に従つて
測定した引張強度並びに破断点伸びの値を第1表
に示す。比較のために原エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体(比較例1)並びに全く表面処理を
施さない同じ水酸化マグネシウムを同じレベルで
充填したエチレン−アクリル酸エチル共重合体組
成物(比較例2)について同様な測定を行ない、
その結果を同じく第1表に示す。
【表】
【表】
第1表から明らかなように本発明の組成物は引
張特性に優れ、特に破断点伸びは原コポリマーの
60%以上の値を保持する。 次に、本実施例で得た組成物を加熱プレスにて
0.1mmの厚さに成形して得たフイルムを幅20mm、
長さ200mmに切断し、40℃に維持した延伸浴中で
長さ方向に200mm/minの延伸速度で400%延伸し
た後、急冷したが、延伸は均一に行なわれ、かつ
延伸切れすることはなかつた。また、この延伸フ
イルムは良好な熱収縮性を示した。これに反し比
較例2の組成物から同様にして得たフイルムは延
伸速度を1/2以下としても延伸切れが著しかつ
た。
張特性に優れ、特に破断点伸びは原コポリマーの
60%以上の値を保持する。 次に、本実施例で得た組成物を加熱プレスにて
0.1mmの厚さに成形して得たフイルムを幅20mm、
長さ200mmに切断し、40℃に維持した延伸浴中で
長さ方向に200mm/minの延伸速度で400%延伸し
た後、急冷したが、延伸は均一に行なわれ、かつ
延伸切れすることはなかつた。また、この延伸フ
イルムは良好な熱収縮性を示した。これに反し比
較例2の組成物から同様にして得たフイルムは延
伸速度を1/2以下としても延伸切れが著しかつ
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレンとアクリル酸エチルとの共重合体に
おいてコモノマー含有量が5〜30重量%のエチレ
ン系共重合体100重量部に対して、中性乃至塩基
性表面を有し、かつモノアルコキシ有機チタネー
ト系カツプリング剤にて表面を処理した無機物粉
末を100〜500重量部の割合で均一に混合し配合せ
しめて成ることを特徴とする引張特性の改善され
た無機物高充填エチレン系共重合体組成物。 2 無機物粉末が水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウネムであることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の引張特性の改善された無機物高
充填エチレン系共充填エチレン系共重合体組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9592178A JPS5523138A (en) | 1978-08-07 | 1978-08-07 | Ethylene copolymer composition filled with large amount of inorganic filler, and having improved tensile characteristic |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9592178A JPS5523138A (en) | 1978-08-07 | 1978-08-07 | Ethylene copolymer composition filled with large amount of inorganic filler, and having improved tensile characteristic |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5523138A JPS5523138A (en) | 1980-02-19 |
| JPS6214571B2 true JPS6214571B2 (ja) | 1987-04-02 |
Family
ID=14150733
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9592178A Granted JPS5523138A (en) | 1978-08-07 | 1978-08-07 | Ethylene copolymer composition filled with large amount of inorganic filler, and having improved tensile characteristic |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5523138A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5844614A (ja) * | 1981-09-10 | 1983-03-15 | 日立電線株式会社 | 難燃性絶縁電線 |
| US5153241A (en) * | 1985-05-29 | 1992-10-06 | Beshay Alphons D | Polymer composites based cellulose-VI |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4939169A (ja) * | 1972-08-23 | 1974-04-12 | ||
| JPS6019328B2 (ja) * | 1976-11-18 | 1985-05-15 | 古河電気工業株式会社 | 可撓性を有する結晶性ポリオレフイン樹脂複合材料 |
| JPS53110644A (en) * | 1977-03-10 | 1978-09-27 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Mineral-filled polyethylene compsotion with improved characteristics |
| JPS5438344A (en) * | 1977-09-02 | 1979-03-22 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Polyethylene composition filled with inorganic material, having improved elongation |
| JPS5457554A (en) * | 1977-10-17 | 1979-05-09 | Furukawa Electric Co Ltd:The | Polyethylene resin composition highly loaded with inorganic substance having improved properties |
-
1978
- 1978-08-07 JP JP9592178A patent/JPS5523138A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5523138A (en) | 1980-02-19 |
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