JPS6228134B2 - - Google Patents
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- JPS6228134B2 JPS6228134B2 JP54017935A JP1793579A JPS6228134B2 JP S6228134 B2 JPS6228134 B2 JP S6228134B2 JP 54017935 A JP54017935 A JP 54017935A JP 1793579 A JP1793579 A JP 1793579A JP S6228134 B2 JPS6228134 B2 JP S6228134B2
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- C07C405/00—Compounds containing a five-membered ring having two side-chains in ortho position to each other, and having oxygen atoms directly attached to the ring in ortho position to one of the side-chains, one side-chain containing, not directly attached to the ring, a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, and the other side-chain having oxygen atoms attached in gamma-position to the ring, e.g. prostaglandins ; Analogues or derivatives thereof
- C07C405/0008—Analogues having the carboxyl group in the side-chains replaced by other functional groups
- C07C405/0041—Analogues having the carboxyl group in the side-chains replaced by other functional groups containing nitrogen
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Description
本発明は新規なプロスタグランジンI2(以下
PGI2と記す)類似化合物に関する。 PGI2は天然生理活性物質として知られ、下記
()の構造式を有し、その化学名は(5Z,
13E)−(9α,11α,15S)−6,9−エポキシ−
11,15−ジヒドロキシプロスタ−5,13−ジ
エン酸である。 〔ネイチヤー(Nature),263,663(1976)、
プロスタグランジンズ(Prostaglandins),12,
685(1976)、同誌、12,915(1976)、同誌、13,
3(1977)、同誌、13,375(1977)及びケミカ
ル・アンド・エンジニヤリング・ニユーズ
(Chemical and Engineering News)、12月20日
号、17(1976)〕。 PGI2はプロスタグランジンG2(以下PGG2と記
す。)又はプロスタグランジンH2(以下PGH2と
記す。)を豚大動脈、豚腸管膜動脈、家兎大動脈
又はラツト胃底部等のミクロゾームとインキユベ
ートすると生成することが知られている。PGI2
は強力な動脈弛緩作用を有し、その作用は動脈に
特異的であり、その他の平滑筋は弛緩しない。更
に、PGI2はアラキドン酸により誘発された人血
小板凝集作用を強力に抑制する。同様にPGG2又
はPGH2を血小板ミクロゾームとインキユベート
することにより生成するスロンボキサンA2
(thromboxane A2)が動脈収縮作用及び血小板凝
集作用を有していることを考えると、前記の
PGI2の性質はPGI2が生体内で極めて重要な生理
的役割をはたしていることを示している。それ故
にPGI2が動脈硬化、心不全又は血栓症等の治療
に有効と考えられる。 天然のPGI2の薬理作用を有する新規なPGI2類
似化合物を見い出すため、幅広い研究を行なつた
結果、本発明者らは、PGI2の6,9−エポキシ
基を、6,9−ニトリロ基(すなわち=N−)に
置き換え、ω−側鎖の17位に直鎖もしくは、分枝
鎖アルキル基を導入した本発明化合物を得、本発
明を完成した。 本発明に関連して特開昭54−9265号が、一般式 で表わされる化合物が記載している。特にその化
合物の中で、Z2が(1)
PGI2と記す)類似化合物に関する。 PGI2は天然生理活性物質として知られ、下記
()の構造式を有し、その化学名は(5Z,
13E)−(9α,11α,15S)−6,9−エポキシ−
11,15−ジヒドロキシプロスタ−5,13−ジ
エン酸である。 〔ネイチヤー(Nature),263,663(1976)、
プロスタグランジンズ(Prostaglandins),12,
685(1976)、同誌、12,915(1976)、同誌、13,
3(1977)、同誌、13,375(1977)及びケミカ
ル・アンド・エンジニヤリング・ニユーズ
(Chemical and Engineering News)、12月20日
号、17(1976)〕。 PGI2はプロスタグランジンG2(以下PGG2と記
す。)又はプロスタグランジンH2(以下PGH2と
記す。)を豚大動脈、豚腸管膜動脈、家兎大動脈
又はラツト胃底部等のミクロゾームとインキユベ
ートすると生成することが知られている。PGI2
は強力な動脈弛緩作用を有し、その作用は動脈に
特異的であり、その他の平滑筋は弛緩しない。更
に、PGI2はアラキドン酸により誘発された人血
小板凝集作用を強力に抑制する。同様にPGG2又
はPGH2を血小板ミクロゾームとインキユベート
することにより生成するスロンボキサンA2
(thromboxane A2)が動脈収縮作用及び血小板凝
集作用を有していることを考えると、前記の
PGI2の性質はPGI2が生体内で極めて重要な生理
的役割をはたしていることを示している。それ故
にPGI2が動脈硬化、心不全又は血栓症等の治療
に有効と考えられる。 天然のPGI2の薬理作用を有する新規なPGI2類
似化合物を見い出すため、幅広い研究を行なつた
結果、本発明者らは、PGI2の6,9−エポキシ
基を、6,9−ニトリロ基(すなわち=N−)に
置き換え、ω−側鎖の17位に直鎖もしくは、分枝
鎖アルキル基を導入した本発明化合物を得、本発
明を完成した。 本発明に関連して特開昭54−9265号が、一般式 で表わされる化合物が記載している。特にその化
合物の中で、Z2が(1)
【式】を表わ
し、rは1を表わし、p及びqは0を表わし、Z1
は(1)−(CH2)g−CH2CH2−を表わし、gは0
であり、X1は(1)−COOR1を表わし、R1は水素又
は1〜12個の炭素原子のアルキルであり、R8は
ヒドロキシ基を表わし、Y1は(1)トランス−CH=
CH− 又は(2)シス−CH=CH−を表わし、M1は
は(1)−(CH2)g−CH2CH2−を表わし、gは0
であり、X1は(1)−COOR1を表わし、R1は水素又
は1〜12個の炭素原子のアルキルであり、R8は
ヒドロキシ基を表わし、Y1は(1)トランス−CH=
CH− 又は(2)シス−CH=CH−を表わし、M1は
【式】又は
【式】を表わし、
R5は水素又は1〜4個の炭素原子のアルキル基
であり、L1は
であり、L1は
【式】又
は
【式】と
【式】との混合物
(R3とR4は水素又はメチルであつて、同じもの又
は異るものである。)を表わし、R7は(1)−(CH2)
m−CH3(mは整数1〜5である。)で表わされ
る化合物、すなわち一般式 で表わされる化合物が、本発明化合物に近いと考
えられる。しかしながら17位以下は直鎖に限定さ
れており、本発明化合物を含まず、実施例にある
化合物は、R3,R4及びR5が水素であり、mが3
であり、Y1がトランス−CH=CH−のもののみ
である。ヒトの血液を用いた場合、アデノシンニ
リン酸(ADP)によつて誘発される血小板の凝
集の阻害活性において、本発明化合物は、特開昭
54−9265号実施例化合物、9−デオキシ−9α,
6−ニトリロ−PGF1(本願命名法では(13E)−
(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ−11,15
−ジヒドロキシ−プロスト−13−エン酸)の約6
〜10倍の活性があることを発見して、本発明を完
成したのである。 本発明は一般式 〔式中、R1は水素原子、又は炭素数1〜4の
直鎖アルキル基を表わし、R3は炭素数1〜4の
直鎖アルキル基を表わし、R5は炭素数3〜5の
直鎖アルキル基を表わし、11位の炭素原子につい
ている水酸基はα−配置を表わし、15位の炭素原
子についている〓〓OHはα−又はβ−配置(S
又はR−配置)又はそれらの混合物(RS−配
置)を表わす。〕 で示される新規なプロスタグランジンI2類似化合
物及びその薬学的に許容される酸付加塩に関す
る。 本発明は、一般式()で表わされるすべての
化合物、すなわち光学活性な「天然型」又はその
鏡像体又はそれらの混合物(特に「天然型」とそ
の鏡像体との等量混合物からなるラセミ体)に関
する。当業者にとつて明らかのように、一般式
()で示される化合物は少なくとも5個の不斉
中心を有しており、これら5個の不斉中心は、8
位、9位、11位、12位及び15位の炭素原子であ
る。更に、R1,R3,R4,R5が、分枝鎖アルキル
基を表わす場合、あるいは17位の炭素原子に他の
不斉中心が生じる可能性がある。よく知られてい
るように不斉中心の存在により異性体が生じる。
しかしながら一般式()で示される化合物は、
すべて脂環式環の8位と9位と11位の炭素原子に
ついている置換基がシスであるような配置を持
ち、8位と12位の炭素原子についている置換基が
トランスであるような配置をもつ。従つて一般式
()で示される化合物の8位と9位と11位の炭
素原子についている置換基がシス−配置を有し、
8位と12位の炭素原子についている置換基がトラ
ンス−配置を有し、15位に水酸基を有する異性体
及びそれらの混合物が一般式()で示される化
合物の範囲にはいる。 一般式()のR1,R3が表わす炭素数1〜4
の直鎖アルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチルが挙げられる。 R5が表わす炭素数3〜5の直鎖アルキル基と
しては、プロピル、ブチル、ペンチルが挙げられ
る。 一般式()中の好ましいR1は水素原子又は
メチル基であり、好ましいR3はメチル基又はエ
チル基であり、好ましい15位の炭素原子について
いる〓〓OHはα−配置である。 薬学的に許容される好ましい酸付加塩として
は、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫
酸塩、リン酸塩、硝酸塩の如き無機酸塩又は酢酸
塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン
酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸
塩、イセチオン酸塩、コハク酸塩の如き有機酸塩
が挙げられる。 本発明に従えば、すべての記号は前記と同じ意
味を表わす一般式()で示されるPGI2類似化
合物は、一般式 〔式中、5位と6位の炭素原子間の二重結合は
シス(すなわちZ)を表わし、他の記号は前記と
同じ意味を表わす。〕 で示される化合物を不活性有機溶媒、例えばトル
エン、ベンゼン、又はアセトニトリル中、室温か
ら110℃の温度で環化反応に付すことにより得ら
れる。 得られた生成物は通常の精製手段、例えばシリ
カゲルの薄層あるいはカラムクロマトグラフイー
で精製するか、あるいはそれ自身公知の方法、例
えば生成物に、無機酸又は有機酸を加えて酸付加
塩に変換して再結晶化法で精製することにより一
般式()で示されるプロスタグランジンI2類似
化合物あるいはその薬学的に許容される酸付加塩
が純品として得られる。 R1が水素原子以外の基を表わす一般式()
で示されるエステルは、R1が水素原子を表わす
一般式()で示される酸を公知の方法でエステ
ル化することにより得られる。 エステル化反応としては、 (1) ジアゾアルカンを用いる方法、あるいは (2) アルキルハライドを用いる方法、あるいは (3) N,N−ジメチルホルムアミド−ジアルキル
アセタールを用いる方法、あるいは相当するア
ルコールと (4) 日本特許第762305号明細書記載のジシクロヘ
キシルカルボジイミドを用いる方法、あるいは (5) 日本特許第756972号明細書記載のピバロイル
ニライドを用いる方法、あるいは (6) 日本特許第759351号明細書記載のアリールス
ルホニルハライド又はアルキルスルホニルハラ
イドを用いる方法が挙げられる。 ジアゾアルカンを用いる方法は、不活性有機溶
媒、例えばジエチルエーテル、酢酸エチル、塩化
メチレン、アセトンあるいはそれらの2以上の混
合溶媒中−10℃から室温、好ましくは0℃で相当
するジアゾアルカンと反応させて行なわれる。 アルキルハライドを用いる方法は、(i)アセトン
中炭酸カリウムの如きアルカリ金属の炭酸塩存在
下〔J.Org.Chem.,34,3717(1969)参照〕、又
は(ii)N,N−ジメチルアセトアミド又はN,N−
ジメチルアセトアミド中炭酸水素ナトリウム又は
炭酸水素カリウムの如きアルカリ金属の炭酸水素
塩存在下〔Advan.Org.Chem.,5,37(1965)
参照〕、又は(iii)ジメチルスルホキシド中酸化カル
シウム存在下〔Synthesis,262(1972)参照〕相
当するアルキルハライド、例えばヨウ化メチルを
0℃から室温で反応させて行なわれる。 N,N−ジメチルホルムアミド−ジアルキルア
セタールを用いる方法は、無水ベンゼン中N,N
−ジメチルホルムアミド−ジアルキルアセター
ル、例えばN,N−ジメチルホルムアミド−ジメ
チルアセタールを0℃から室温で反応させて行な
われる。 ジシクロヘキシルカルボジイミドを用いる方法
は不活性有機溶媒、例えばクロロホルム又は塩化
メチレンの如きハロゲン化炭化水素中ピリジン又
はピコリン(好ましくはピリジン)の如き塩基存
在下室温から0℃の温度で相当するアルコールと
反応させて行なわれる。 ピバロイルハライド又はアリールスルホニルハ
ライド又はアルキルスルホニルハライドを用いる
方法は、不活性有機溶媒、例えばクロロホルムも
しくは塩化メチレンの如きハロゲン化炭化水素類
又はジエチルエーテル中又は溶媒不存在下トリエ
チルアミンの如き三級アミン又はピリジンと、ピ
バロイルハライド、例えばピバロイルクロリド、
もしくはアリールスルホニルハライド、例えばベ
ンゼンスルホニルクロリドあるいはp−トルエン
スルホニルクロリド、もしくはアルキルスルホニ
ルハライド、例えばメタンスルホニルクロリドあ
るいはエタンスルホニルクロリドを加えて混合酸
無水物とし、次に相当するアルコールを加えて室
温から0℃の温度で行なわれる。 一般式()で示されるアジド化合物は、一般
式 〔式中、R11はアルキルスルホニル基又はアリ
ールスルホニル基を表わし、他の記号は前記と同
じ意味を表わす。〕 で示される化合物をアジド化反応に付すことによ
り得られる。 アジド化反応は、それ自身公知の方法、例えば
ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミドの如き不
活性有機溶媒中室温から110℃の温度でアジ化ナ
トリウム、アジ化リチウムの如きアジド化剤を用
いて行なわれる。 一般式()で示される化合物は、次の反応工
程表に示した一連の反応工程により得られる。式
中、R12は置換されていないか少なくとも1個の
アルキル基で置換されているテトラヒドロピラン
−2−イル基、テトラヒドロフラン−2−イル基
又は1−エトキシエチル基を表わし、R13はホル
ミル基を表わし、他の記号は前記と同じ意味を表
わす。 反応工程表を説明すると、一般式()で示さ
れる化合物は、テトラヒドロフラン中トリフエニ
ルホスフインとアゾジカルボン酸ジエチルとの存
在下にギ酸と一般式()で示される化合物を室
温で反応させて得られ、次にアルカリ性条件下で
加水分解することにより一般式()で示される
化合物が得られる。アルカリ性条件下での加水分
解は、水と混和しうる溶媒、例えばテトラヒドロ
フランの如きエーテル類又はメタノールの如き低
級アルカノールの存在下、ナトリウム又はカリウ
ムの如きアルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩の水
溶液中で行なうか、無水メタノールの如き無水低
級アルカノール中無水炭酸カリウムを用いて通常
室温で行なわれる。 一般式()で示される化合物は、又一般式
()で示される化合物を公知の方法、例えばメ
タノール中水素化ホウ素ナトリウムを用いる方法
により、一般式()及び()で示される化合
物の混合物として得られ、それを通常の分離手
段、例えば薄層、カラムあるいは高速液体クロマ
トグラフイで分離することにより得られる。 一般式()で示される化合物は、一般式
()で示される化合物を塩化メチレンの如き不
活性有機溶媒あるいはピリジンの如き塩基性有機
溶媒中、ピリジン又はトリエチルアミンの如き三
級アミン存在下、−30℃から50℃の温度で塩化メ
タンスルホニルの如きアルキルスルホニルハライ
ド又は、p−トルエンスルホニルクロリドあるい
はベンゼンスルホニルクロリドの如きアリールス
ルホニルハライドでスルホニル化することにより
得られる。 一般式()で示される化合物から一般式
()で示される化合物への変換は、(1)酢酸、プ
ロピオン酸、シユウ酸、p−トルエンスルホン酸
の如き有機酸の水溶液、又は塩酸、硫酸、リン酸
の如さ無機酸の水溶液中、好適には水と混和しう
る有機溶媒、例えばメタノール又はエタノールの
如き低級アルカノール(好ましくはメタノール)
又は1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンもし
くはテトラヒドロフランの如きエーテル(好まし
くはテトラヒドロフラン)の存在下、室温から75
℃の温度(好ましくは45℃以下の温度)で、又は
(2)メタノール又はエタノールの如き無水低級アル
カノール中、p−トルエンスルホン酸又はトリフ
ルオロ酢酸の如き有機酸の存在下10℃から45℃の
温度で、又は(3)メタノール又はエタノールの如き
無水低級アルカノール中、p−トルエンスルホン
酸−ピリジン錯体の存在下、10℃から60℃の温度
での緩和な酸性条件下での反応により行なわれ
る。好ましいその変換は、希塩酸とテトラヒドロ
フランの混合液、希塩酸とメタノールの混合液、
酢酸、水及びテトラヒドロフランの混合液、リン
酸、水及びテトラヒドロフランの混合液、又はp
−トルエンスルホン酸−ピリジン錯体と無水メタ
ノールの混合液を用いて行なわれる。 一般式()又は()で示される出発物質
は、特開昭47−42675,49−117451,49−
124048,49−124656,50−13362,50−25549,50
−95250,50−96543,50−101340号又は特開昭51
−30061号明細書記載の方法により容易に得られ
る。 R1が水素原子を表わす一般式()で示され
る酸は、R1が水素原子以外を表わす一般式
()で示されるエステルをアルカリ性条件下で
加水分解することにより得られる。 アルカリ性条件下での加水分解は、水と混和し
うる有機溶媒、例えばメタノール、エタノールの
如き低級アルカノールあるいはジオキサン、テト
ラヒドロフランの如きエーテルの存在下、ナトリ
ウム又はカリウムの如きアルカリ金属の水酸化物
又は炭酸塩あるいはカルシウム又はバリウムの如
きアルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩の水溶
液中で−10℃から70℃の温度、好ましくは室温で
行なわれる。 一般式()で示されるプロスタグランジンI2
類似化合物及び薬学的に許容される酸付加塩は、
選択的にプロスタグランジン特有の有効な薬理特
性を有し、特に血圧降下作用、血小板凝集抑制作
用、動脈弛緩作用、胃酸分泌及び胃潰瘍抑制作
用、子宮筋収縮を刺激する作用及び堕胎、黄体退
縮及び卵着床阻害作用を有するので高血圧症の治
療、末梢循環障害の治療、脳血栓症、心筋硬塞及
び動脈硬化症の予防と治療、胃潰瘍の治療、妊娠
哺乳動物の堕胎及び分娩誘発及び雌性哺乳動物の
受精率の改善、発情調製、避妊及びメンス誘発に
有用である。例えば実験室での実験では、(i) ア
ロバルビタールで麻酔した犬の静脈内投与では
(13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9−
ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチルプロスト−13−エン酸は1.0μg/Kg動
物体重の投与量で42mmHgの血圧降下を示し、 (ii) (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9
−ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−
ジメチルプロスト−13−エン酸は24時間絶食し
たラツトの拘束水浸(水温19℃、6時間)スト
レス潰瘍に対し500μg/Kg動物体重の経口投
与で58.4%の有意抑制を示し、 (iii) (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9
−ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−
ジメチルプロスト−13−エン酸及びそのメチル
エステルはヒトの血液を用いて、アデノシン二
リン酸(ADP)によつて誘発される血小板の
凝集を50%阻害する濃度(IC50)を求め、コン
トロールとして同時に求めたE1のIC50値との比
活性を求めたところ、それぞれ6.6及び11.3倍
であつた。 なお特開昭54−9265号に記載された化合物、9
−デオキシ−9α,6−ニトリロ−PGF1の同じ
くE1に対する比活性は1.09であつた。 本発明に含まれるPGI2類似化合物として、例
えば (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−メチルプロスト−
13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−エチルプロスト−
13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−プロピルプロスト
−13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチルプロ
スト−13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−エチル−20−メチ
ルプロスト−13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジエチルプロ
スト−13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−メチル−20−エチ
ルプロスト−13−エン酸、 等のPGI2類似化合物及びそれらのエステル及び
それらの薬学的に許容される酸付加塩が挙げられ
る。 以下参考例及び実施例により本発明を詳述する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお参考例及び実施例中の「TLC」、「IR」、
「NMR」及び「MS」の記号は、各々「薄層クロ
マトグラフイ」、「赤外線吸収スペクトル」、「核磁
気共鳴スペクトル」及び「質量分析値」を表わ
し、クロマトグラフイによる分離の箇所に記載さ
れている溶媒の割合は、体積比を示している。 参考例 1 (5Z,13E)−(9β,11α,15α,17S)−9−
ホルミルオキシ−11,15−ビス(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−17,20−ジメチル
プロスタ−5,13−ジエン酸メチルエステル テトラヒドロフラン30mlに溶かした(5Z,
13E)−(9α,11α,15α,17S)−9−ヒドロキ
シ−11,15−ビス(テトラヒドロピラン−2−イ
ルオキシ)−17,20−ジメチルプロスタ−5,13
−ジエン酸メチルエステル1.96g、トリフエニル
ホスフイン1.84g、及びギ酸0.264mlに、−5℃で
アゾジカルボン酸ジエチル1.1mlとテトラヒドロ
フラン5mlの溶液を滴下し、更に、−5℃で1時
間、10℃で30分間かきまぜる。反応液を酢酸エチ
ルで希釈し、1N塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水で、順次洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留
物を溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸エチルの
混合溶液(8:1)を用いたシリカゲルカラムク
ロマトグラフイで精製すると、次の物理的性質を
有する標題化合物1.6gが得られた。 TLC(展開溶媒、シクロヘキサン:酢酸エチル
=2:1):Rf=0.46。 参考例 2 (5Z,13E)−(9β,11α,15α,17S)−9−
ヒドロキシ−11,15−ビス(テトラヒドロピラ
ン−2−イルオキシ)−17,20−ジメチルプロ
スタ−5,13−ジエン酸メチルエステル メタノール15mlに溶かしたホルミルオキシ体
(参考例1で製造)1.6gに炭酸カリウム373mgを
加え、20℃で40分間かきまぜる。反応液を酢酸エ
チルで希釈し、1N塩酸、水、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留
物を溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸エチルの
混合溶媒(2:1)を用いたシリカゲルのカラム
クロマトグラフイで精製すると次の物理的性質を
有する標題化合物1.48gが得られた。 TLC(展開溶媒、シクロヘキサン:酢酸エチル
=2:1):Rf=0.13。 IR(液膜法):ν=3450,1740,1440,1030,
980cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=5.40(4H,m)、4.60
(2H,m)、3.60(3H,s)、0.90(6H,
m)。 MS:m/e=462,431,390,378,360,306。 参考例 3 (5Z,13E)−(9β,11α,15α,17S)−9−
(p−トルエンスルホニルオキシ)−11,15−ビ
ス(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−
17,20−ジメチルプロスタ−5,13−ジエン酸
メチルエステル ピリジン3.3mlに溶かした9β−ヒドロキシ体
(参考例2で製造)1.16gにp−トルエンスルホ
ニルクロライド781mgを加え、30℃で21時間かき
まぜる。反応液を酢酸エチルで希釈し、1N塩
酸、水、飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留物を溶出剤
としてシクロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒
(3:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイで精製すると次の物理的性質を有する標題
化合物1.46gが得られる。 TLC(展開溶媒、シクロヘキサン:酢酸エチル
=2:1):Rf=0.46。 IR(液膜法):ν=1740,1600,1500,1440,
1370,1180,1025,980cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=7.15〜7.80(4H,
m)、5.00〜5.60(4H,m)、4.55(3H,m)、
3.60(3H,s)、2.40(3H,s)、0.90(6H,
m)。 参考例 4 (5Z,13E)−(9β,11α,15α,17S)−9−
(p−トルエンスルホニルオキシ)−11,15−ジ
ヒドロキシ−17,20−ジメチルプロスター5,
13−ジエン酸メチルエステル メタノール20mlに溶かしたテトラヒドロピラン
−2−イルオキシ体(参考例3で製造)1.46gに
p−トルエンスルホン酸−ピリジン錯体53mgを加
え50℃で1時間30分かきまぜる。反応液を酢酸エ
チルで希釈し、水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留物を
溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸エチルの混合
溶媒(1:1)を用いたシリカゲルのカラムクロ
マトグラフイで精製すると次の物理的性質を有す
る標題化合物1.07gが得られた。 TLC(展開溶媒、シクロヘキサン:酢酸エチル
=1:2):Rf=0.28。 IR:(液膜法):ν=3370,1740,1600,
1440,1365,1180,1100,985cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=7.15〜7.80(4H,
m)、5.00〜5.55(4H,m)、4.55(1H,
m)、3.70〜4.20(2H,m)、3.60(3H,
s)、2.40(3H,s)、0.90(6H,m)。 参考例 5 (5Z,13E)−(9α,11α,15α,17S)−9−
アジド−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメ
チルプロスタ−5,13−ジエン酸メルエステル ジメチルスルホキシド15mlにとかしたp−トル
エンスルホニルオキシ体(参考例4で製造)1.07
gにアジ化ナトリウム255mgを加え40℃で16時間
かきまぜる。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、
飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。残留物を溶出剤としてシ
クロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(1:1)
を用いたシリカゲルのカラムクロマトグラフイで
精製すると次の物理的性質を有する標題化合物
560mgが得られた。 TLC(展開溶媒、酢酸エチル:メタノーク=
20:1):Rf=0.55。 IR(液膜法):ν=3360,2100,1740,1440,
1340,1280,975cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=5.15〜5.60(4H,
m)、3.60(3H,s)、0.90(6H,m)。 MS:m/e=393,375,364,362,360,350,
294,293。 実施例 1 (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9−
ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチルプロスト−13−エン酸メチルエステル トルエン10mlに溶かしたアジド体(参考5で製
造)560mgを65℃で15時間かきまぜる。反応液を
減圧濃縮し、残留物を溶出剤として酢酸エチルを
用いたシリカゲルカラムクロマトグラフイで精製
すると、次の物理的性質を有する標題化合物504
mgが得られた。 TLC(展開溶媒、酢酸エチル:メタノール=
10:1):Rf=0.14。 IR(液膜法):ν=3350,1740,1640,1440,
1250,1175,1090,975cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=5.47(2H,m)、3.97
〜4.43(2H,m)、3.55〜3.88(1H,m)、
3.66(3H,s)、3.41(2H,m)、0.76〜1.02
(6H,m)。 MS:m/e=393,376,375,364,362,350,
294,293。 実施例 2 (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9−
ニトリロ−11,15−ジヒドロ−17,20−ジメチ
ルプロスト−13−エン酸 メタノール2.5mlに溶かしたエステル体(実施
例1で製造)160mgに0.517N水酸化ナトリウム水
溶液0.906mlを加え、45℃で16時間かきまぜる。
反応液を減圧濃縮し、残留物を水3mlに溶かし、
酢酸エチルで洗い、1N塩酸0.47mlで中和(pH≒
7)して、減圧濃縮する。残留物にイソプロパノ
ールを加え不溶の塩化ナトリウムをろ別し、ろ液
を減圧濃縮すると、次の物理的性質を有する標題
化合物149mgが得られた。 TLC(展開溶媒、酢酸エチル:メタノール=
2:1):Rf=0.13。 IR(クロロホルム溶液):ν=3350,1710,
1640,1460,1075,975cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=6.69(3H,m)、5.46
(2H,m)、4.42(1H,m)、4.09(1H,
m)、3.81(1H,m)、0.80〜1.00(6H,
m)。 MS:m/e=379,361,350,336,318,306,
293,280,252,208,180。
は異るものである。)を表わし、R7は(1)−(CH2)
m−CH3(mは整数1〜5である。)で表わされ
る化合物、すなわち一般式 で表わされる化合物が、本発明化合物に近いと考
えられる。しかしながら17位以下は直鎖に限定さ
れており、本発明化合物を含まず、実施例にある
化合物は、R3,R4及びR5が水素であり、mが3
であり、Y1がトランス−CH=CH−のもののみ
である。ヒトの血液を用いた場合、アデノシンニ
リン酸(ADP)によつて誘発される血小板の凝
集の阻害活性において、本発明化合物は、特開昭
54−9265号実施例化合物、9−デオキシ−9α,
6−ニトリロ−PGF1(本願命名法では(13E)−
(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ−11,15
−ジヒドロキシ−プロスト−13−エン酸)の約6
〜10倍の活性があることを発見して、本発明を完
成したのである。 本発明は一般式 〔式中、R1は水素原子、又は炭素数1〜4の
直鎖アルキル基を表わし、R3は炭素数1〜4の
直鎖アルキル基を表わし、R5は炭素数3〜5の
直鎖アルキル基を表わし、11位の炭素原子につい
ている水酸基はα−配置を表わし、15位の炭素原
子についている〓〓OHはα−又はβ−配置(S
又はR−配置)又はそれらの混合物(RS−配
置)を表わす。〕 で示される新規なプロスタグランジンI2類似化合
物及びその薬学的に許容される酸付加塩に関す
る。 本発明は、一般式()で表わされるすべての
化合物、すなわち光学活性な「天然型」又はその
鏡像体又はそれらの混合物(特に「天然型」とそ
の鏡像体との等量混合物からなるラセミ体)に関
する。当業者にとつて明らかのように、一般式
()で示される化合物は少なくとも5個の不斉
中心を有しており、これら5個の不斉中心は、8
位、9位、11位、12位及び15位の炭素原子であ
る。更に、R1,R3,R4,R5が、分枝鎖アルキル
基を表わす場合、あるいは17位の炭素原子に他の
不斉中心が生じる可能性がある。よく知られてい
るように不斉中心の存在により異性体が生じる。
しかしながら一般式()で示される化合物は、
すべて脂環式環の8位と9位と11位の炭素原子に
ついている置換基がシスであるような配置を持
ち、8位と12位の炭素原子についている置換基が
トランスであるような配置をもつ。従つて一般式
()で示される化合物の8位と9位と11位の炭
素原子についている置換基がシス−配置を有し、
8位と12位の炭素原子についている置換基がトラ
ンス−配置を有し、15位に水酸基を有する異性体
及びそれらの混合物が一般式()で示される化
合物の範囲にはいる。 一般式()のR1,R3が表わす炭素数1〜4
の直鎖アルキル基としては、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチルが挙げられる。 R5が表わす炭素数3〜5の直鎖アルキル基と
しては、プロピル、ブチル、ペンチルが挙げられ
る。 一般式()中の好ましいR1は水素原子又は
メチル基であり、好ましいR3はメチル基又はエ
チル基であり、好ましい15位の炭素原子について
いる〓〓OHはα−配置である。 薬学的に許容される好ましい酸付加塩として
は、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫
酸塩、リン酸塩、硝酸塩の如き無機酸塩又は酢酸
塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、クエン
酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸
塩、イセチオン酸塩、コハク酸塩の如き有機酸塩
が挙げられる。 本発明に従えば、すべての記号は前記と同じ意
味を表わす一般式()で示されるPGI2類似化
合物は、一般式 〔式中、5位と6位の炭素原子間の二重結合は
シス(すなわちZ)を表わし、他の記号は前記と
同じ意味を表わす。〕 で示される化合物を不活性有機溶媒、例えばトル
エン、ベンゼン、又はアセトニトリル中、室温か
ら110℃の温度で環化反応に付すことにより得ら
れる。 得られた生成物は通常の精製手段、例えばシリ
カゲルの薄層あるいはカラムクロマトグラフイー
で精製するか、あるいはそれ自身公知の方法、例
えば生成物に、無機酸又は有機酸を加えて酸付加
塩に変換して再結晶化法で精製することにより一
般式()で示されるプロスタグランジンI2類似
化合物あるいはその薬学的に許容される酸付加塩
が純品として得られる。 R1が水素原子以外の基を表わす一般式()
で示されるエステルは、R1が水素原子を表わす
一般式()で示される酸を公知の方法でエステ
ル化することにより得られる。 エステル化反応としては、 (1) ジアゾアルカンを用いる方法、あるいは (2) アルキルハライドを用いる方法、あるいは (3) N,N−ジメチルホルムアミド−ジアルキル
アセタールを用いる方法、あるいは相当するア
ルコールと (4) 日本特許第762305号明細書記載のジシクロヘ
キシルカルボジイミドを用いる方法、あるいは (5) 日本特許第756972号明細書記載のピバロイル
ニライドを用いる方法、あるいは (6) 日本特許第759351号明細書記載のアリールス
ルホニルハライド又はアルキルスルホニルハラ
イドを用いる方法が挙げられる。 ジアゾアルカンを用いる方法は、不活性有機溶
媒、例えばジエチルエーテル、酢酸エチル、塩化
メチレン、アセトンあるいはそれらの2以上の混
合溶媒中−10℃から室温、好ましくは0℃で相当
するジアゾアルカンと反応させて行なわれる。 アルキルハライドを用いる方法は、(i)アセトン
中炭酸カリウムの如きアルカリ金属の炭酸塩存在
下〔J.Org.Chem.,34,3717(1969)参照〕、又
は(ii)N,N−ジメチルアセトアミド又はN,N−
ジメチルアセトアミド中炭酸水素ナトリウム又は
炭酸水素カリウムの如きアルカリ金属の炭酸水素
塩存在下〔Advan.Org.Chem.,5,37(1965)
参照〕、又は(iii)ジメチルスルホキシド中酸化カル
シウム存在下〔Synthesis,262(1972)参照〕相
当するアルキルハライド、例えばヨウ化メチルを
0℃から室温で反応させて行なわれる。 N,N−ジメチルホルムアミド−ジアルキルア
セタールを用いる方法は、無水ベンゼン中N,N
−ジメチルホルムアミド−ジアルキルアセター
ル、例えばN,N−ジメチルホルムアミド−ジメ
チルアセタールを0℃から室温で反応させて行な
われる。 ジシクロヘキシルカルボジイミドを用いる方法
は不活性有機溶媒、例えばクロロホルム又は塩化
メチレンの如きハロゲン化炭化水素中ピリジン又
はピコリン(好ましくはピリジン)の如き塩基存
在下室温から0℃の温度で相当するアルコールと
反応させて行なわれる。 ピバロイルハライド又はアリールスルホニルハ
ライド又はアルキルスルホニルハライドを用いる
方法は、不活性有機溶媒、例えばクロロホルムも
しくは塩化メチレンの如きハロゲン化炭化水素類
又はジエチルエーテル中又は溶媒不存在下トリエ
チルアミンの如き三級アミン又はピリジンと、ピ
バロイルハライド、例えばピバロイルクロリド、
もしくはアリールスルホニルハライド、例えばベ
ンゼンスルホニルクロリドあるいはp−トルエン
スルホニルクロリド、もしくはアルキルスルホニ
ルハライド、例えばメタンスルホニルクロリドあ
るいはエタンスルホニルクロリドを加えて混合酸
無水物とし、次に相当するアルコールを加えて室
温から0℃の温度で行なわれる。 一般式()で示されるアジド化合物は、一般
式 〔式中、R11はアルキルスルホニル基又はアリ
ールスルホニル基を表わし、他の記号は前記と同
じ意味を表わす。〕 で示される化合物をアジド化反応に付すことによ
り得られる。 アジド化反応は、それ自身公知の方法、例えば
ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミドの如き不
活性有機溶媒中室温から110℃の温度でアジ化ナ
トリウム、アジ化リチウムの如きアジド化剤を用
いて行なわれる。 一般式()で示される化合物は、次の反応工
程表に示した一連の反応工程により得られる。式
中、R12は置換されていないか少なくとも1個の
アルキル基で置換されているテトラヒドロピラン
−2−イル基、テトラヒドロフラン−2−イル基
又は1−エトキシエチル基を表わし、R13はホル
ミル基を表わし、他の記号は前記と同じ意味を表
わす。 反応工程表を説明すると、一般式()で示さ
れる化合物は、テトラヒドロフラン中トリフエニ
ルホスフインとアゾジカルボン酸ジエチルとの存
在下にギ酸と一般式()で示される化合物を室
温で反応させて得られ、次にアルカリ性条件下で
加水分解することにより一般式()で示される
化合物が得られる。アルカリ性条件下での加水分
解は、水と混和しうる溶媒、例えばテトラヒドロ
フランの如きエーテル類又はメタノールの如き低
級アルカノールの存在下、ナトリウム又はカリウ
ムの如きアルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩の水
溶液中で行なうか、無水メタノールの如き無水低
級アルカノール中無水炭酸カリウムを用いて通常
室温で行なわれる。 一般式()で示される化合物は、又一般式
()で示される化合物を公知の方法、例えばメ
タノール中水素化ホウ素ナトリウムを用いる方法
により、一般式()及び()で示される化合
物の混合物として得られ、それを通常の分離手
段、例えば薄層、カラムあるいは高速液体クロマ
トグラフイで分離することにより得られる。 一般式()で示される化合物は、一般式
()で示される化合物を塩化メチレンの如き不
活性有機溶媒あるいはピリジンの如き塩基性有機
溶媒中、ピリジン又はトリエチルアミンの如き三
級アミン存在下、−30℃から50℃の温度で塩化メ
タンスルホニルの如きアルキルスルホニルハライ
ド又は、p−トルエンスルホニルクロリドあるい
はベンゼンスルホニルクロリドの如きアリールス
ルホニルハライドでスルホニル化することにより
得られる。 一般式()で示される化合物から一般式
()で示される化合物への変換は、(1)酢酸、プ
ロピオン酸、シユウ酸、p−トルエンスルホン酸
の如き有機酸の水溶液、又は塩酸、硫酸、リン酸
の如さ無機酸の水溶液中、好適には水と混和しう
る有機溶媒、例えばメタノール又はエタノールの
如き低級アルカノール(好ましくはメタノール)
又は1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンもし
くはテトラヒドロフランの如きエーテル(好まし
くはテトラヒドロフラン)の存在下、室温から75
℃の温度(好ましくは45℃以下の温度)で、又は
(2)メタノール又はエタノールの如き無水低級アル
カノール中、p−トルエンスルホン酸又はトリフ
ルオロ酢酸の如き有機酸の存在下10℃から45℃の
温度で、又は(3)メタノール又はエタノールの如き
無水低級アルカノール中、p−トルエンスルホン
酸−ピリジン錯体の存在下、10℃から60℃の温度
での緩和な酸性条件下での反応により行なわれ
る。好ましいその変換は、希塩酸とテトラヒドロ
フランの混合液、希塩酸とメタノールの混合液、
酢酸、水及びテトラヒドロフランの混合液、リン
酸、水及びテトラヒドロフランの混合液、又はp
−トルエンスルホン酸−ピリジン錯体と無水メタ
ノールの混合液を用いて行なわれる。 一般式()又は()で示される出発物質
は、特開昭47−42675,49−117451,49−
124048,49−124656,50−13362,50−25549,50
−95250,50−96543,50−101340号又は特開昭51
−30061号明細書記載の方法により容易に得られ
る。 R1が水素原子を表わす一般式()で示され
る酸は、R1が水素原子以外を表わす一般式
()で示されるエステルをアルカリ性条件下で
加水分解することにより得られる。 アルカリ性条件下での加水分解は、水と混和し
うる有機溶媒、例えばメタノール、エタノールの
如き低級アルカノールあるいはジオキサン、テト
ラヒドロフランの如きエーテルの存在下、ナトリ
ウム又はカリウムの如きアルカリ金属の水酸化物
又は炭酸塩あるいはカルシウム又はバリウムの如
きアルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩の水溶
液中で−10℃から70℃の温度、好ましくは室温で
行なわれる。 一般式()で示されるプロスタグランジンI2
類似化合物及び薬学的に許容される酸付加塩は、
選択的にプロスタグランジン特有の有効な薬理特
性を有し、特に血圧降下作用、血小板凝集抑制作
用、動脈弛緩作用、胃酸分泌及び胃潰瘍抑制作
用、子宮筋収縮を刺激する作用及び堕胎、黄体退
縮及び卵着床阻害作用を有するので高血圧症の治
療、末梢循環障害の治療、脳血栓症、心筋硬塞及
び動脈硬化症の予防と治療、胃潰瘍の治療、妊娠
哺乳動物の堕胎及び分娩誘発及び雌性哺乳動物の
受精率の改善、発情調製、避妊及びメンス誘発に
有用である。例えば実験室での実験では、(i) ア
ロバルビタールで麻酔した犬の静脈内投与では
(13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9−
ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチルプロスト−13−エン酸は1.0μg/Kg動
物体重の投与量で42mmHgの血圧降下を示し、 (ii) (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9
−ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−
ジメチルプロスト−13−エン酸は24時間絶食し
たラツトの拘束水浸(水温19℃、6時間)スト
レス潰瘍に対し500μg/Kg動物体重の経口投
与で58.4%の有意抑制を示し、 (iii) (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9
−ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−
ジメチルプロスト−13−エン酸及びそのメチル
エステルはヒトの血液を用いて、アデノシン二
リン酸(ADP)によつて誘発される血小板の
凝集を50%阻害する濃度(IC50)を求め、コン
トロールとして同時に求めたE1のIC50値との比
活性を求めたところ、それぞれ6.6及び11.3倍
であつた。 なお特開昭54−9265号に記載された化合物、9
−デオキシ−9α,6−ニトリロ−PGF1の同じ
くE1に対する比活性は1.09であつた。 本発明に含まれるPGI2類似化合物として、例
えば (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−メチルプロスト−
13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−エチルプロスト−
13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−プロピルプロスト
−13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメチルプロ
スト−13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−エチル−20−メチ
ルプロスト−13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジエチルプロ
スト−13−エン酸、 (13E)−(9α,11α,15α)−6,9−ニトリロ
−11,15−ジヒドロキシ−17−メチル−20−エチ
ルプロスト−13−エン酸、 等のPGI2類似化合物及びそれらのエステル及び
それらの薬学的に許容される酸付加塩が挙げられ
る。 以下参考例及び実施例により本発明を詳述する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお参考例及び実施例中の「TLC」、「IR」、
「NMR」及び「MS」の記号は、各々「薄層クロ
マトグラフイ」、「赤外線吸収スペクトル」、「核磁
気共鳴スペクトル」及び「質量分析値」を表わ
し、クロマトグラフイによる分離の箇所に記載さ
れている溶媒の割合は、体積比を示している。 参考例 1 (5Z,13E)−(9β,11α,15α,17S)−9−
ホルミルオキシ−11,15−ビス(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−17,20−ジメチル
プロスタ−5,13−ジエン酸メチルエステル テトラヒドロフラン30mlに溶かした(5Z,
13E)−(9α,11α,15α,17S)−9−ヒドロキ
シ−11,15−ビス(テトラヒドロピラン−2−イ
ルオキシ)−17,20−ジメチルプロスタ−5,13
−ジエン酸メチルエステル1.96g、トリフエニル
ホスフイン1.84g、及びギ酸0.264mlに、−5℃で
アゾジカルボン酸ジエチル1.1mlとテトラヒドロ
フラン5mlの溶液を滴下し、更に、−5℃で1時
間、10℃で30分間かきまぜる。反応液を酢酸エチ
ルで希釈し、1N塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水で、順次洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留
物を溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸エチルの
混合溶液(8:1)を用いたシリカゲルカラムク
ロマトグラフイで精製すると、次の物理的性質を
有する標題化合物1.6gが得られた。 TLC(展開溶媒、シクロヘキサン:酢酸エチル
=2:1):Rf=0.46。 参考例 2 (5Z,13E)−(9β,11α,15α,17S)−9−
ヒドロキシ−11,15−ビス(テトラヒドロピラ
ン−2−イルオキシ)−17,20−ジメチルプロ
スタ−5,13−ジエン酸メチルエステル メタノール15mlに溶かしたホルミルオキシ体
(参考例1で製造)1.6gに炭酸カリウム373mgを
加え、20℃で40分間かきまぜる。反応液を酢酸エ
チルで希釈し、1N塩酸、水、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留
物を溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸エチルの
混合溶媒(2:1)を用いたシリカゲルのカラム
クロマトグラフイで精製すると次の物理的性質を
有する標題化合物1.48gが得られた。 TLC(展開溶媒、シクロヘキサン:酢酸エチル
=2:1):Rf=0.13。 IR(液膜法):ν=3450,1740,1440,1030,
980cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=5.40(4H,m)、4.60
(2H,m)、3.60(3H,s)、0.90(6H,
m)。 MS:m/e=462,431,390,378,360,306。 参考例 3 (5Z,13E)−(9β,11α,15α,17S)−9−
(p−トルエンスルホニルオキシ)−11,15−ビ
ス(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−
17,20−ジメチルプロスタ−5,13−ジエン酸
メチルエステル ピリジン3.3mlに溶かした9β−ヒドロキシ体
(参考例2で製造)1.16gにp−トルエンスルホ
ニルクロライド781mgを加え、30℃で21時間かき
まぜる。反応液を酢酸エチルで希釈し、1N塩
酸、水、飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留物を溶出剤
としてシクロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒
(3:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグ
ラフイで精製すると次の物理的性質を有する標題
化合物1.46gが得られる。 TLC(展開溶媒、シクロヘキサン:酢酸エチル
=2:1):Rf=0.46。 IR(液膜法):ν=1740,1600,1500,1440,
1370,1180,1025,980cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=7.15〜7.80(4H,
m)、5.00〜5.60(4H,m)、4.55(3H,m)、
3.60(3H,s)、2.40(3H,s)、0.90(6H,
m)。 参考例 4 (5Z,13E)−(9β,11α,15α,17S)−9−
(p−トルエンスルホニルオキシ)−11,15−ジ
ヒドロキシ−17,20−ジメチルプロスター5,
13−ジエン酸メチルエステル メタノール20mlに溶かしたテトラヒドロピラン
−2−イルオキシ体(参考例3で製造)1.46gに
p−トルエンスルホン酸−ピリジン錯体53mgを加
え50℃で1時間30分かきまぜる。反応液を酢酸エ
チルで希釈し、水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮する。残留物を
溶出剤としてシクロヘキサンと酢酸エチルの混合
溶媒(1:1)を用いたシリカゲルのカラムクロ
マトグラフイで精製すると次の物理的性質を有す
る標題化合物1.07gが得られた。 TLC(展開溶媒、シクロヘキサン:酢酸エチル
=1:2):Rf=0.28。 IR:(液膜法):ν=3370,1740,1600,
1440,1365,1180,1100,985cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=7.15〜7.80(4H,
m)、5.00〜5.55(4H,m)、4.55(1H,
m)、3.70〜4.20(2H,m)、3.60(3H,
s)、2.40(3H,s)、0.90(6H,m)。 参考例 5 (5Z,13E)−(9α,11α,15α,17S)−9−
アジド−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジメ
チルプロスタ−5,13−ジエン酸メルエステル ジメチルスルホキシド15mlにとかしたp−トル
エンスルホニルオキシ体(参考例4で製造)1.07
gにアジ化ナトリウム255mgを加え40℃で16時間
かきまぜる。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、
飽和食塩水で順次洗い、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧濃縮する。残留物を溶出剤としてシ
クロヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(1:1)
を用いたシリカゲルのカラムクロマトグラフイで
精製すると次の物理的性質を有する標題化合物
560mgが得られた。 TLC(展開溶媒、酢酸エチル:メタノーク=
20:1):Rf=0.55。 IR(液膜法):ν=3360,2100,1740,1440,
1340,1280,975cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=5.15〜5.60(4H,
m)、3.60(3H,s)、0.90(6H,m)。 MS:m/e=393,375,364,362,360,350,
294,293。 実施例 1 (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9−
ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチルプロスト−13−エン酸メチルエステル トルエン10mlに溶かしたアジド体(参考5で製
造)560mgを65℃で15時間かきまぜる。反応液を
減圧濃縮し、残留物を溶出剤として酢酸エチルを
用いたシリカゲルカラムクロマトグラフイで精製
すると、次の物理的性質を有する標題化合物504
mgが得られた。 TLC(展開溶媒、酢酸エチル:メタノール=
10:1):Rf=0.14。 IR(液膜法):ν=3350,1740,1640,1440,
1250,1175,1090,975cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=5.47(2H,m)、3.97
〜4.43(2H,m)、3.55〜3.88(1H,m)、
3.66(3H,s)、3.41(2H,m)、0.76〜1.02
(6H,m)。 MS:m/e=393,376,375,364,362,350,
294,293。 実施例 2 (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9−
ニトリロ−11,15−ジヒドロ−17,20−ジメチ
ルプロスト−13−エン酸 メタノール2.5mlに溶かしたエステル体(実施
例1で製造)160mgに0.517N水酸化ナトリウム水
溶液0.906mlを加え、45℃で16時間かきまぜる。
反応液を減圧濃縮し、残留物を水3mlに溶かし、
酢酸エチルで洗い、1N塩酸0.47mlで中和(pH≒
7)して、減圧濃縮する。残留物にイソプロパノ
ールを加え不溶の塩化ナトリウムをろ別し、ろ液
を減圧濃縮すると、次の物理的性質を有する標題
化合物149mgが得られた。 TLC(展開溶媒、酢酸エチル:メタノール=
2:1):Rf=0.13。 IR(クロロホルム溶液):ν=3350,1710,
1640,1460,1075,975cm-1。 NMR(CDCl3溶液):δ=6.69(3H,m)、5.46
(2H,m)、4.42(1H,m)、4.09(1H,
m)、3.81(1H,m)、0.80〜1.00(6H,
m)。 MS:m/e=379,361,350,336,318,306,
293,280,252,208,180。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、R1は水素原子、又は炭素数1〜4の
直鎖アルキル基を表わし、R3は炭素数1〜4の
直鎖アルキル基を表わし、R5は炭素数3〜5の
直鎖アルキル基を表わし、11位の炭素原子につい
ている水酸基はα−配置を表わし、15位の炭素原
子についている〓〓OHはα−又はβ−配置(S
又はR−配置)又はそれらの混合物(RS−配
置)を表わす。〕 で示される新規なプロスタグランジンI2類似化合
物又はその薬学的に許容される酸付加塩。 2 (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9
−ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチルプロスト−13−エン酸メチルエステルであ
る特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 (13E)−(9α,11α,15α,17S)−6,9
−ニトリロ−11,15−ジヒドロキシ−17,20−ジ
メチルプロスト−13−エン酸である特許請求の範
囲第1項記載の化合物。
Priority Applications (15)
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| GB8005439A GB2044763B (en) | 1979-02-20 | 1980-02-18 | 6,9 - nitrilo - prostaglandin analogues |
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| BE0/199455A BE881799A (fr) | 1979-02-20 | 1980-02-19 | Analogues de la protaglandine i2 et compositions pharmaceutiques les contenant |
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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