JPS6231747B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6231747B2 JPS6231747B2 JP55145530A JP14553080A JPS6231747B2 JP S6231747 B2 JPS6231747 B2 JP S6231747B2 JP 55145530 A JP55145530 A JP 55145530A JP 14553080 A JP14553080 A JP 14553080A JP S6231747 B2 JPS6231747 B2 JP S6231747B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- insulating paint
- ether
- producing
- xylenol
- Prior art date
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- Expired
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- Paints Or Removers (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
本発明は優れた低公害、低毒性溶剤を使用した
絶縁塗料の製造方法に関するものである。 現在、電気絶縁用塗料としては、その電気的、
機械的、化学的な性能および価格の点からポリエ
ステル樹脂塗料が多く用いられている。さらに最
近の電気機器類の小型軽量化、高性能化にともな
つて絶縁塗料に求められる要求特性も高くなり、
耐熱度の高いポリエステルイミド樹脂塗料、ポリ
エステルアミドイミド樹脂塗料に対する需要も増
加しつつある。 これら樹脂塗料の主溶剤としてはクレゾール、
フエノール、キシレノールなどのフエノール類が
使用されているが、これらのフエノール類は激し
い刺激臭を有し、また皮膚に触れるとその部分が
炎症を起こす危険があり、取り扱い上注意が必要
である。 このような問題に対処するため、多価カルボン
酸またはその誘導体と多価アルコールとを反応さ
せて得られる樹脂を、次の一般式 R1−(O―CnH2n)−oOH またはR1−(O―CnH2n)−oOCOR2 〔R1,R2は低級アルキル基、アリール基また
はアラルキル基、mは2〜3の整数、nは1〜3
の整数〕 で示される特定の多価アルコール誘導体を含む溶
剤に溶解させてなる絶縁塗料が提案されている。 (特公昭53−34206号、特開昭50−150737号、
特開昭51−16342号) これら従来より提案されていた絶縁塗料は、フ
エノール類を溶剤として使用しないため刺激臭が
なく皮膚に触れてもその部分が炎症を起こすこと
もなくて取り扱いが容易である。 しかし、これら提案された塗料では、多価カル
ボン酸またはその誘導体と多価アルコールとを反
応させて得られる樹脂を前記多価アルコール誘導
体に溶解させる際、180℃以下の温度で溶解を行
なう必要がある。180℃をこえる温度で溶解を行
なつた場合、得られた塗料を使用して製造された
絶縁電線は、その耐熱性、耐熱軟化性、耐摩耗性
等の特性が著しく低下する。 この原因は、前記多価アルコール誘導体が、多
価カルボン酸またはその誘導体と多価アルコール
とを反応させて得られる樹脂と反応し、加アルコ
ール分解および/またはエステル交換反応をおこ
すことにより、樹脂の分子鎖中に存在するエステ
ル結合を切断し、樹脂の分子量を低下させるため
である。 そのような溶解時の樹脂分子量の低下、ひいて
は得られた塗料を使用して製造された絶縁電線の
特性低下をおこさないためには、前述したよう
に、180℃以下の温度で、樹脂を前記多価アルコ
ール誘導体に溶解する必要がある。 しかし現在一般に使用されているフエノール類
を溶剤に使用した絶縁電線用塗料に用いられる樹
脂は、通常180℃以下の温度では非常に高粘度と
なり、そのままでは樹脂を溶剤に溶解させること
は困難である。そのため、従来提案されていた塗
料では多価カルボン酸またはその誘導体と多価ア
ルコールとの反応過程において重合度をおされ、
低分子量かつ低粘度の樹脂を製造し、その樹脂を
180℃以下の温度で前記多価アルコール誘導体に
溶解させるか、あるいは重合度を同程度にした場
合は合成した樹脂を一旦取り出し、冷却したの
ち、固体化した樹脂を粉砕したうえ溶剤と混合
し、再加熱して溶解させる方法が、一般的に行な
われていた。 前者の方法では、分子量が低いために得られた
塗料を塗布・焼付けて製造される絶縁電線は、そ
の耐熱性、耐熱軟化性、耐摩耗性等の特性が著し
く劣り、また後者の方法においては、塗料の製造
工程に冷却・粉砕・再加熱の操作が加わることに
より塗料製造に要するコストが高くなるとともに
製造に要する時間も増大する。これらのことが来
提案になる塗料を製造する際の大きな障害となつ
ていた。 そこで、より安全性の高い、低公害性、低毒性
の溶剤を使用し、従来の絶縁電線の熱安定性、耐
熱劣化性、可とう性、電気絶縁性、耐加水分解
性、耐薬品性等の熱的、機械的、電気的、化学的
特性をまつたく損わない電線をあたえ、かつクレ
ゾール系溶剤を使用する場合と同様の製造工程に
て製造が可能な絶縁塗料、およびその製造方法の
開発が待望されていた。 このような要求に対処すべく検討を重ねた結果
本発明は完成されたものである。 本発明は、多価カルボン酸またはその誘導体と
多価アルコールとを反応させて得られ、25℃にお
ける樹脂濃度40重量%のm―クレゾール溶液のガ
ードナーホルト粘度がW以上である樹脂を、樹脂
100重量部に対し、該樹脂を熱時溶解し、かつ分
解しない溶剤、3ないし70重量部を用い、200℃
以上の温度で加熱溶解したのち、さらに180℃以
下の温度で特定のグリコールエーテルを主成分と
する溶剤に溶解させることを特徴としている。 本発明に使用する多価カルボン酸またはその誘
導体の例としては、イソフタル酸、テレフタル
酸、オルソフタル酸、フエニルインダンジカルボ
ン酸、ベンゾフエノンジカルボン酸、、アジピン
酸、コハク酸、マレイン酸、セバシン酸、イソセ
バシン酸、ダイマー酸、テトラクロルフタル酸、
トリメリツト酸、ヘミメリツト酸、トリメシツク
酸、ピロメリツト酸、ベンゾフエノンテトラカル
ボン酸、一般式 〔Rは少なくとも2個の炭素原子を有する2価
の脂肪族、脂環族、芳香族の炭化水素基、または
それらの基の組合せ、さらに鎖中に側鎖を有して
いるものを含むものであり、例えば、Rは―
(CH2)6―,
絶縁塗料の製造方法に関するものである。 現在、電気絶縁用塗料としては、その電気的、
機械的、化学的な性能および価格の点からポリエ
ステル樹脂塗料が多く用いられている。さらに最
近の電気機器類の小型軽量化、高性能化にともな
つて絶縁塗料に求められる要求特性も高くなり、
耐熱度の高いポリエステルイミド樹脂塗料、ポリ
エステルアミドイミド樹脂塗料に対する需要も増
加しつつある。 これら樹脂塗料の主溶剤としてはクレゾール、
フエノール、キシレノールなどのフエノール類が
使用されているが、これらのフエノール類は激し
い刺激臭を有し、また皮膚に触れるとその部分が
炎症を起こす危険があり、取り扱い上注意が必要
である。 このような問題に対処するため、多価カルボン
酸またはその誘導体と多価アルコールとを反応さ
せて得られる樹脂を、次の一般式 R1−(O―CnH2n)−oOH またはR1−(O―CnH2n)−oOCOR2 〔R1,R2は低級アルキル基、アリール基また
はアラルキル基、mは2〜3の整数、nは1〜3
の整数〕 で示される特定の多価アルコール誘導体を含む溶
剤に溶解させてなる絶縁塗料が提案されている。 (特公昭53−34206号、特開昭50−150737号、
特開昭51−16342号) これら従来より提案されていた絶縁塗料は、フ
エノール類を溶剤として使用しないため刺激臭が
なく皮膚に触れてもその部分が炎症を起こすこと
もなくて取り扱いが容易である。 しかし、これら提案された塗料では、多価カル
ボン酸またはその誘導体と多価アルコールとを反
応させて得られる樹脂を前記多価アルコール誘導
体に溶解させる際、180℃以下の温度で溶解を行
なう必要がある。180℃をこえる温度で溶解を行
なつた場合、得られた塗料を使用して製造された
絶縁電線は、その耐熱性、耐熱軟化性、耐摩耗性
等の特性が著しく低下する。 この原因は、前記多価アルコール誘導体が、多
価カルボン酸またはその誘導体と多価アルコール
とを反応させて得られる樹脂と反応し、加アルコ
ール分解および/またはエステル交換反応をおこ
すことにより、樹脂の分子鎖中に存在するエステ
ル結合を切断し、樹脂の分子量を低下させるため
である。 そのような溶解時の樹脂分子量の低下、ひいて
は得られた塗料を使用して製造された絶縁電線の
特性低下をおこさないためには、前述したよう
に、180℃以下の温度で、樹脂を前記多価アルコ
ール誘導体に溶解する必要がある。 しかし現在一般に使用されているフエノール類
を溶剤に使用した絶縁電線用塗料に用いられる樹
脂は、通常180℃以下の温度では非常に高粘度と
なり、そのままでは樹脂を溶剤に溶解させること
は困難である。そのため、従来提案されていた塗
料では多価カルボン酸またはその誘導体と多価ア
ルコールとの反応過程において重合度をおされ、
低分子量かつ低粘度の樹脂を製造し、その樹脂を
180℃以下の温度で前記多価アルコール誘導体に
溶解させるか、あるいは重合度を同程度にした場
合は合成した樹脂を一旦取り出し、冷却したの
ち、固体化した樹脂を粉砕したうえ溶剤と混合
し、再加熱して溶解させる方法が、一般的に行な
われていた。 前者の方法では、分子量が低いために得られた
塗料を塗布・焼付けて製造される絶縁電線は、そ
の耐熱性、耐熱軟化性、耐摩耗性等の特性が著し
く劣り、また後者の方法においては、塗料の製造
工程に冷却・粉砕・再加熱の操作が加わることに
より塗料製造に要するコストが高くなるとともに
製造に要する時間も増大する。これらのことが来
提案になる塗料を製造する際の大きな障害となつ
ていた。 そこで、より安全性の高い、低公害性、低毒性
の溶剤を使用し、従来の絶縁電線の熱安定性、耐
熱劣化性、可とう性、電気絶縁性、耐加水分解
性、耐薬品性等の熱的、機械的、電気的、化学的
特性をまつたく損わない電線をあたえ、かつクレ
ゾール系溶剤を使用する場合と同様の製造工程に
て製造が可能な絶縁塗料、およびその製造方法の
開発が待望されていた。 このような要求に対処すべく検討を重ねた結果
本発明は完成されたものである。 本発明は、多価カルボン酸またはその誘導体と
多価アルコールとを反応させて得られ、25℃にお
ける樹脂濃度40重量%のm―クレゾール溶液のガ
ードナーホルト粘度がW以上である樹脂を、樹脂
100重量部に対し、該樹脂を熱時溶解し、かつ分
解しない溶剤、3ないし70重量部を用い、200℃
以上の温度で加熱溶解したのち、さらに180℃以
下の温度で特定のグリコールエーテルを主成分と
する溶剤に溶解させることを特徴としている。 本発明に使用する多価カルボン酸またはその誘
導体の例としては、イソフタル酸、テレフタル
酸、オルソフタル酸、フエニルインダンジカルボ
ン酸、ベンゾフエノンジカルボン酸、、アジピン
酸、コハク酸、マレイン酸、セバシン酸、イソセ
バシン酸、ダイマー酸、テトラクロルフタル酸、
トリメリツト酸、ヘミメリツト酸、トリメシツク
酸、ピロメリツト酸、ベンゾフエノンテトラカル
ボン酸、一般式 〔Rは少なくとも2個の炭素原子を有する2価
の脂肪族、脂環族、芳香族の炭化水素基、または
それらの基の組合せ、さらに鎖中に側鎖を有して
いるものを含むものであり、例えば、Rは―
(CH2)6―,
【式】
【式】
【式】等〕
で示される分子中にイミド環を有する化合物ある
いはこれら酸の無水物、エステル化物等の誘導体
があげられる。 塗膜の耐熱性の点からより好ましくは、テレフ
タル酸、イソフタル酸、分子中にイミド環を有す
る化合物 またはその低級アルキルエステル化物があげられ
る。 本発明に使用する多価アルコールの例として
は、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、トリプロピレン
グリコール、1・3―ブタンジオール、1・4―
ブタンジオール、1・3―プロパンジオール、
1・6―ヘキサンジオール、水素化ビスフエノー
ルA(水素化4・4′―ジヒドロキシジフエニルプ
ロパン)、1・4―シクロヘキサンジエタノー
ル、1・4―シクロヘキサンジメタノール、1・
4―ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジグ
リセリン、ジペンタエリスリトール、トリス(2
―ヒドロオキシプロピル)イソシアヌレート、ト
リス(2―ヒドロオキシエチル)イソシアヌレー
ト等があげられる。 塗膜の可とう性および耐熱性の点から、より好
ましくは、エチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、トリス(2―ヒドロオキ
シエチル)イソシアヌレートである。 本発明においては、多価カルボン酸またはその
誘導体と多価アルコールとを反応させて得られる
樹脂の分子量をガードナーホルト泡粘度計により
測定した。 ポリエステル樹脂などの高分子物質の分子量
と、その溶液粘度との相関性を利用し、樹脂の分
子量を、その溶液粘度により表わすことが通常行
なわれている。すなわち、溶液粘度が高い高分子
物質は、溶液粘度が抵い高分子物質に比べ、高い
平均分子量を持つことが知られている。 ガードナーホルト泡粘度計は、液体の粘度を、
泡の上昇速度により測定する粘度計で、粘度既知
の標準液と試料液との気泡の上昇速度を比較し
て、標準液と試料液との粘度の大小を比較するも
のである。 ガードナーホルト粘度は、アルフアベツトをも
つて表示され。その粘度値(25℃、ストークス)
との関係の一部を次に示す。
いはこれら酸の無水物、エステル化物等の誘導体
があげられる。 塗膜の耐熱性の点からより好ましくは、テレフ
タル酸、イソフタル酸、分子中にイミド環を有す
る化合物 またはその低級アルキルエステル化物があげられ
る。 本発明に使用する多価アルコールの例として
は、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、トリプロピレン
グリコール、1・3―ブタンジオール、1・4―
ブタンジオール、1・3―プロパンジオール、
1・6―ヘキサンジオール、水素化ビスフエノー
ルA(水素化4・4′―ジヒドロキシジフエニルプ
ロパン)、1・4―シクロヘキサンジエタノー
ル、1・4―シクロヘキサンジメタノール、1・
4―ペンタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジグ
リセリン、ジペンタエリスリトール、トリス(2
―ヒドロオキシプロピル)イソシアヌレート、ト
リス(2―ヒドロオキシエチル)イソシアヌレー
ト等があげられる。 塗膜の可とう性および耐熱性の点から、より好
ましくは、エチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、トリス(2―ヒドロオキ
シエチル)イソシアヌレートである。 本発明においては、多価カルボン酸またはその
誘導体と多価アルコールとを反応させて得られる
樹脂の分子量をガードナーホルト泡粘度計により
測定した。 ポリエステル樹脂などの高分子物質の分子量
と、その溶液粘度との相関性を利用し、樹脂の分
子量を、その溶液粘度により表わすことが通常行
なわれている。すなわち、溶液粘度が高い高分子
物質は、溶液粘度が抵い高分子物質に比べ、高い
平均分子量を持つことが知られている。 ガードナーホルト泡粘度計は、液体の粘度を、
泡の上昇速度により測定する粘度計で、粘度既知
の標準液と試料液との気泡の上昇速度を比較し
て、標準液と試料液との粘度の大小を比較するも
のである。 ガードナーホルト粘度は、アルフアベツトをも
つて表示され。その粘度値(25℃、ストークス)
との関係の一部を次に示す。
【表】
本発明を実施するにあたつては、まず多価カル
ボン酸またはその誘導体と多価アルコールとを反
応容器に入れ、常温から240℃まで5〜10時間か
けて反応系の温度を上昇させ、この温度で反応を
続ける。その際、時々樹脂をサンプリングし、樹
脂濃度40重量%のm―クレゾール溶液を調製し
て、この溶液のガードナーホルト粘度を測定す
る。25℃におけるガードナーホルト粘度がW以上
になつた点、すなわち溶液粘度がWより高くなつ
た点を反応終点とする必要がある。Wに満たない
粘度で反応を終了した場合には、塗膜の耐熱度が
不十分となり、好ましくない。また塗膜の可とう
性、耐摩耗性および耐熱性の点から、より好まし
くはZ3以上になつた点、すなわち溶液粘度がZ3よ
り高くなつた点を反応終点とするのがよい。 なお、この反応の際、エステル交換反応を速や
かに行なうため酢酸鉛、酢酸亜鉛、ナフテン酸
鉛、テトラブチルチタネート、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等のエステル交換反応触媒を使用す
ることが望ましい。 また、これらの出発物質に予め、あるいは反応
の途中でキシレン、ソルベントナフサ等の溶剤を
加えて出発物質の昇華を防ぐこともできる。 これらの溶剤は反応時に加熱により、副生物の
低級アルコールや水と共に反応系外に溜出され
る。 次いで反応容器内に、生成した樹脂を熱時溶解
し、かつ樹脂の分解を起こさない溶剤を加え樹脂
を溶解させ、かつ反応系の温度を下げ、反応を停
止させるとともに、溶液の溶融粘度を低下せしめ
る。この際、反応容器中に加える溶剤の量は樹脂
100重量部に対し、3ないし70重量部を必要とす
る。3重量部以下の場合には、溶剤を加えた後の
溶液の溶融粘度が高く、次に行なう、グリコール
エーテルを主成分とする溶剤への溶解がスムーズ
に進まない。また70重量部以上の場合には、本発
明の目的とする、より安全性の高い、低公害性、
低毒性の溶剤を使用した塗料の効果を損なう。 このようにして得られた樹脂溶液の温度が180
℃以下、より好ましくは150℃以下になつた時
に、次の一般式 R−(O―CnH2n)−oOH 〔Rは低級アルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、mは2〜3の整数、nは1〜3の整数〕 で示されるグリコールエーテルを主成分とする溶
剤を反応容器内に加え、樹脂溶液を溶解させる。
樹脂分の濃度は任意に変えることができるが、20
〜60重量%程度とするのが作業性の点で適当であ
る。 本発明において用いられる樹脂を熱時溶解し、
かつ樹脂の分解を起こさない溶剤としては、N・
N―ジメチルホルムアミド、N・N―ジメチルア
セトアミド、N―メチル―2―ピロリドン、ジメ
チルスルホオキシドあるいは、フエノール、O―
クレゾール、m―クレゾール、P―クレゾール、
クレゾール酸、2・3―キシレノール、2・4―
キシレノール、2・5―キシレノール、2・6―
キシレノール、3・4―キシレノール、3・5―
キシレノールおよびこれらの混合物などがあげら
れる。 また一般式 R−(O―CnH2n)−oOH で示されるグリコールエーテルとしては、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノプロピルエーテル、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、エチレングリコールモノフエニ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノフエニルエーテル、ト
リエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノフエニルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノフエニルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノフエニルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノフエニルエーテル、などがあげられ
る。ポリエステル樹脂への溶解力の点から、より
好ましくは、Rがフエニル基である 一般式
ボン酸またはその誘導体と多価アルコールとを反
応容器に入れ、常温から240℃まで5〜10時間か
けて反応系の温度を上昇させ、この温度で反応を
続ける。その際、時々樹脂をサンプリングし、樹
脂濃度40重量%のm―クレゾール溶液を調製し
て、この溶液のガードナーホルト粘度を測定す
る。25℃におけるガードナーホルト粘度がW以上
になつた点、すなわち溶液粘度がWより高くなつ
た点を反応終点とする必要がある。Wに満たない
粘度で反応を終了した場合には、塗膜の耐熱度が
不十分となり、好ましくない。また塗膜の可とう
性、耐摩耗性および耐熱性の点から、より好まし
くはZ3以上になつた点、すなわち溶液粘度がZ3よ
り高くなつた点を反応終点とするのがよい。 なお、この反応の際、エステル交換反応を速や
かに行なうため酢酸鉛、酢酸亜鉛、ナフテン酸
鉛、テトラブチルチタネート、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム等のエステル交換反応触媒を使用す
ることが望ましい。 また、これらの出発物質に予め、あるいは反応
の途中でキシレン、ソルベントナフサ等の溶剤を
加えて出発物質の昇華を防ぐこともできる。 これらの溶剤は反応時に加熱により、副生物の
低級アルコールや水と共に反応系外に溜出され
る。 次いで反応容器内に、生成した樹脂を熱時溶解
し、かつ樹脂の分解を起こさない溶剤を加え樹脂
を溶解させ、かつ反応系の温度を下げ、反応を停
止させるとともに、溶液の溶融粘度を低下せしめ
る。この際、反応容器中に加える溶剤の量は樹脂
100重量部に対し、3ないし70重量部を必要とす
る。3重量部以下の場合には、溶剤を加えた後の
溶液の溶融粘度が高く、次に行なう、グリコール
エーテルを主成分とする溶剤への溶解がスムーズ
に進まない。また70重量部以上の場合には、本発
明の目的とする、より安全性の高い、低公害性、
低毒性の溶剤を使用した塗料の効果を損なう。 このようにして得られた樹脂溶液の温度が180
℃以下、より好ましくは150℃以下になつた時
に、次の一般式 R−(O―CnH2n)−oOH 〔Rは低級アルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、mは2〜3の整数、nは1〜3の整数〕 で示されるグリコールエーテルを主成分とする溶
剤を反応容器内に加え、樹脂溶液を溶解させる。
樹脂分の濃度は任意に変えることができるが、20
〜60重量%程度とするのが作業性の点で適当であ
る。 本発明において用いられる樹脂を熱時溶解し、
かつ樹脂の分解を起こさない溶剤としては、N・
N―ジメチルホルムアミド、N・N―ジメチルア
セトアミド、N―メチル―2―ピロリドン、ジメ
チルスルホオキシドあるいは、フエノール、O―
クレゾール、m―クレゾール、P―クレゾール、
クレゾール酸、2・3―キシレノール、2・4―
キシレノール、2・5―キシレノール、2・6―
キシレノール、3・4―キシレノール、3・5―
キシレノールおよびこれらの混合物などがあげら
れる。 また一般式 R−(O―CnH2n)−oOH で示されるグリコールエーテルとしては、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノプロピルエーテル、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、エチレングリコールモノフエニ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノフエニルエーテル、ト
リエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノフエニルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノフエニルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールモノフエニルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノフエニルエーテル、などがあげられ
る。ポリエステル樹脂への溶解力の点から、より
好ましくは、Rがフエニル基である 一般式
【式】で示される
グリコールモノフエニルエーテル、たとえば、エ
チレングリコールモノフエニルエーテル、ジエチ
レングリコールモノフエニルエーテル、トリエチ
レングリコールモノフエニルエーテル、プロピレ
ングリコールモノフエニルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノフエニルエーテル、トリプロピ
レングリコールモノフエニルエーテル、あるい
は、Rが低級アルキル基であり、かつn=2、m
=2である。 一般式 R−(OC2H4)−2OH で示されるジエチレングリコールモノアルキルエ
ーテル、たとえば、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルなどが望ましい。 これらのグリコールエーテルを単独で使用する
こともできるし、二種以上のグリコールエーテル
を併用してもさしつかえない。 このようにして得られた塗料は、そのまま絶縁
電線に使用できるが、焼付時の物理的、化学的な
特性をよくするためにも硬化剤を添加することが
好ましい。 硬化剤としては、通常電気絶縁用塗料に使用さ
れているテトラブチルチタネート、テトライソプ
ロピルチタネート、テトラフエニルチタネート、
ジブチルジトリエタノールアミンチタネート、ジ
ブチルジアセト酢酸エチルチタネート、ジブチル
ジアセチルアセトンチタネート等の有機チタニウ
ム化合物を使用することができる。 またブロツクイソシアネート化合物を併用して
もよく、そのほかナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コ
バルト、オクテン酸亜鉛、オクテン酸マンガン、
オクテン酸スズ等の有機酸の金属塩を添加するこ
とも有効である。 以下、本発明を実施例によつて具体的に説明す
るが、これらは一例を示したものであり、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。 以下の実施例、比較例において、反応は1ま
たは2の四ツ口フラスコに冷却器、温度計、窒
素導入管、撹拌装置を備えた反応容器中で充分撹
拌をして行なつた。 また、粘度は樹脂濃度40重量%のm―クレゾー
ル溶液を調製して、ガードナーホルト粘度計を用
いて25℃にて測定した。 また、塗料の銅線上への塗布、焼付けは、炉長
10mの竪型炉を用い、 炉温 上部 360℃ 中部 320℃ 下部 260℃ の条件で、直径1.0mmφの銅線上に焼付けて行な
つた。 比較例 1 テレフタル酸ジメチル 311g(1.6モル)、 エチレングリコール 74g(1.2モル)、 グリセリン 60g(0.65モル)、 トリス(2―ヒドロオキシエチル)
39g(0.15モル)、 イソシアヌレート 酢酸鉛 0.64g をキシレン300g中で反応させた。 140℃から240℃まで徐々に昇温しながらキシレ
ンおよび反応を副生物であるメタノールを冷却器
を通じて系外に溜去した。 240℃になつたらこの温度で保温しながらフラ
スコ内容物をサンプリングし、ガードナーホルト
粘度を測定し、Vになつた点で加熱をやめ、直後
に樹脂分濃度40%となるようにクレゾールを添加
し、樹脂を加熱溶解させた。 その後、テトラブチルチタネート7g、オクテ
ン酸亜鉛7gを添加した。この塗料の30℃におけ
る粘度はB型回転粘度計で8ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表1に示した。 比較例 2 ガードナホルト粘度がW〜X(WとXの中間)
になつた点で加熱をやめる以外は、比較例1と同
様に行ない、塗料を得た。この塗料の30℃におけ
る粘度は、B型回転粘度計で13ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表1に示した。 比較例 3 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめる以外は比較例1と同様に行ない、塗料を得
た。この塗料の30℃における粘度は、B型回転粘
度計で52ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表1に示した。
チレングリコールモノフエニルエーテル、ジエチ
レングリコールモノフエニルエーテル、トリエチ
レングリコールモノフエニルエーテル、プロピレ
ングリコールモノフエニルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノフエニルエーテル、トリプロピ
レングリコールモノフエニルエーテル、あるい
は、Rが低級アルキル基であり、かつn=2、m
=2である。 一般式 R−(OC2H4)−2OH で示されるジエチレングリコールモノアルキルエ
ーテル、たとえば、ジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルなどが望ましい。 これらのグリコールエーテルを単独で使用する
こともできるし、二種以上のグリコールエーテル
を併用してもさしつかえない。 このようにして得られた塗料は、そのまま絶縁
電線に使用できるが、焼付時の物理的、化学的な
特性をよくするためにも硬化剤を添加することが
好ましい。 硬化剤としては、通常電気絶縁用塗料に使用さ
れているテトラブチルチタネート、テトライソプ
ロピルチタネート、テトラフエニルチタネート、
ジブチルジトリエタノールアミンチタネート、ジ
ブチルジアセト酢酸エチルチタネート、ジブチル
ジアセチルアセトンチタネート等の有機チタニウ
ム化合物を使用することができる。 またブロツクイソシアネート化合物を併用して
もよく、そのほかナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コ
バルト、オクテン酸亜鉛、オクテン酸マンガン、
オクテン酸スズ等の有機酸の金属塩を添加するこ
とも有効である。 以下、本発明を実施例によつて具体的に説明す
るが、これらは一例を示したものであり、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。 以下の実施例、比較例において、反応は1ま
たは2の四ツ口フラスコに冷却器、温度計、窒
素導入管、撹拌装置を備えた反応容器中で充分撹
拌をして行なつた。 また、粘度は樹脂濃度40重量%のm―クレゾー
ル溶液を調製して、ガードナーホルト粘度計を用
いて25℃にて測定した。 また、塗料の銅線上への塗布、焼付けは、炉長
10mの竪型炉を用い、 炉温 上部 360℃ 中部 320℃ 下部 260℃ の条件で、直径1.0mmφの銅線上に焼付けて行な
つた。 比較例 1 テレフタル酸ジメチル 311g(1.6モル)、 エチレングリコール 74g(1.2モル)、 グリセリン 60g(0.65モル)、 トリス(2―ヒドロオキシエチル)
39g(0.15モル)、 イソシアヌレート 酢酸鉛 0.64g をキシレン300g中で反応させた。 140℃から240℃まで徐々に昇温しながらキシレ
ンおよび反応を副生物であるメタノールを冷却器
を通じて系外に溜去した。 240℃になつたらこの温度で保温しながらフラ
スコ内容物をサンプリングし、ガードナーホルト
粘度を測定し、Vになつた点で加熱をやめ、直後
に樹脂分濃度40%となるようにクレゾールを添加
し、樹脂を加熱溶解させた。 その後、テトラブチルチタネート7g、オクテ
ン酸亜鉛7gを添加した。この塗料の30℃におけ
る粘度はB型回転粘度計で8ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表1に示した。 比較例 2 ガードナホルト粘度がW〜X(WとXの中間)
になつた点で加熱をやめる以外は、比較例1と同
様に行ない、塗料を得た。この塗料の30℃におけ
る粘度は、B型回転粘度計で13ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表1に示した。 比較例 3 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめる以外は比較例1と同様に行ない、塗料を得
た。この塗料の30℃における粘度は、B型回転粘
度計で52ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表1に示した。
【表】
【表】
表1からわかるように、多価カルボン酸または
その誘導体と多価アルコールとを反応させて得ら
れる樹脂を用いて塗料を製造する際、ガードナー
ホルト粘度がWより以前で反応を終了した場合
は、得られる塗料を用いて製造された絶縁電線の
特性は、たとえばJIS C 3210に規定されるポリ
エステル銅線の規格に合格しない。そのため樹脂
の重合度は、ガードナーホルト粘度ですくなくと
もW以上にする必要がある。 また塗膜の耐熱性、耐摩耗性および耐劣化性等
の点からより好ましくはZ3以上になつた点を反応
終点とするのがよい。 比較例 4 比較例1と同様の原料を用い、同様の反応を行
なつた。 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめ、その直後に、樹脂分濃度40%となるように
エチレングリコールモノフエニルエーテルを添加
し、樹脂を加熱溶解させた。 その後、テトラブチルチタネート7g、オクテ
ン酸亜鉛7gを添加した。 この塗料の30℃における粘度はB型回転粘度計
で8ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表2に示した。 比較例 5 比較例1と同様の原料を用い、同様の反応を行
なつた。 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめ、冷却した。樹脂の温度が220℃になると、
粘度が徐々に高くなり、200℃では非常に高粘度
になつたため、撹拌ができず、溶剤に溶解させる
ことは不可能となつた。 比較例 6 比較例1と同様の原料を用い、同様の反応を行
なつた。 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめ、樹脂に取り出し、室温まで冷却した。 この樹脂を粉砕し、樹脂分濃度40%となるよう
にエチレングリコールモノフエニルエーテルを添
加し、190℃の温度で加熱溶解させた。 その後、テトラブチルチタネート7g、オクテ
ン酸亜鉛7gを添加した。この塗料の30℃におけ
る粘度はB型回転粘度計で10ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表2に示した。 比較例 7 比較例6で合成したものと同様の樹脂を合成
し、冷却、粉砕のうえ樹脂分濃度40%となるよう
にエチレングリコールモノフエニルエーテルを添
加し、170℃の温度で加熱溶解させた。 その後、テトラブチルチタネート7g、オクテ
ン酸亜鉛7gを添加した。 この塗料の30℃における粘度はB型回転粘度計
で40ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表2に示した。
その誘導体と多価アルコールとを反応させて得ら
れる樹脂を用いて塗料を製造する際、ガードナー
ホルト粘度がWより以前で反応を終了した場合
は、得られる塗料を用いて製造された絶縁電線の
特性は、たとえばJIS C 3210に規定されるポリ
エステル銅線の規格に合格しない。そのため樹脂
の重合度は、ガードナーホルト粘度ですくなくと
もW以上にする必要がある。 また塗膜の耐熱性、耐摩耗性および耐劣化性等
の点からより好ましくはZ3以上になつた点を反応
終点とするのがよい。 比較例 4 比較例1と同様の原料を用い、同様の反応を行
なつた。 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめ、その直後に、樹脂分濃度40%となるように
エチレングリコールモノフエニルエーテルを添加
し、樹脂を加熱溶解させた。 その後、テトラブチルチタネート7g、オクテ
ン酸亜鉛7gを添加した。 この塗料の30℃における粘度はB型回転粘度計
で8ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表2に示した。 比較例 5 比較例1と同様の原料を用い、同様の反応を行
なつた。 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめ、冷却した。樹脂の温度が220℃になると、
粘度が徐々に高くなり、200℃では非常に高粘度
になつたため、撹拌ができず、溶剤に溶解させる
ことは不可能となつた。 比較例 6 比較例1と同様の原料を用い、同様の反応を行
なつた。 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめ、樹脂に取り出し、室温まで冷却した。 この樹脂を粉砕し、樹脂分濃度40%となるよう
にエチレングリコールモノフエニルエーテルを添
加し、190℃の温度で加熱溶解させた。 その後、テトラブチルチタネート7g、オクテ
ン酸亜鉛7gを添加した。この塗料の30℃におけ
る粘度はB型回転粘度計で10ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表2に示した。 比較例 7 比較例6で合成したものと同様の樹脂を合成
し、冷却、粉砕のうえ樹脂分濃度40%となるよう
にエチレングリコールモノフエニルエーテルを添
加し、170℃の温度で加熱溶解させた。 その後、テトラブチルチタネート7g、オクテ
ン酸亜鉛7gを添加した。 この塗料の30℃における粘度はB型回転粘度計
で40ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表2に示した。
【表】
表2からわかるように、同一の原料を使用し、
同様の反応を行ない、かつ重合度を一定にして合
成した樹脂であつても、その樹脂を用いて塗料を
製造する際、樹脂を本発明の提案するグリコール
エーテル溶剤に溶解させる温度が180℃をこえる
場合は、耐熱軟化性、耐摩耗性、耐熱衝撃性、熱
劣化性等の特性が低下する。 それに対し、180℃以下では、クレゾールを溶
剤に使用した場合(比較例2)とほぼ同等の特性
を有している。 しかしながら比較例7の製造方法では、樹脂合
成後に、冷却、粉砕の操作が加わり、塗料製造コ
ストおよび時間の面から望ましくない。 実施例 1 比較例1と同様の原料を用い、同様の反応を行
なつた。 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめ、その直後にクレゾール25gを添加し溶解さ
せ、冷却した。この溶液は温度が170℃になつて
も粘調な液体であつた。 この温度で樹脂分濃度40%となるようにエチレ
ングリコールモノフエニルエーテルを添加し溶解
させた。さらにテトラブチルチタネート7g、オ
クテン酸亜鉛7gを添加した。この塗料の30℃に
おける粘度はB型回転粘度計で41ポイズであつ
た。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表3に示した。 実施例 2 テレフタル酸ジメチル 272g(1.4モル)、 トリメリツト酸無水物 77g(0.4モル)、 4・4′―ジアミノジフエニルメタン
44g(0.2モル)、 エチレングリコール 74g(1.2モル)、 グリセリン 74g(0.8モル)、 酢酸鉛 0.56g をキシレン250g中で比較例1と同様に反応さ
せ、ガードナーホルト粘度がZ4〜Z5になつた点で
加熱をやめ、 N―メチル―2―ピロリドン 40g を添加し溶解させ、冷却した。 温度が150℃になつた時に樹脂分濃度44.5%と
なるようにプロピレングリコールモノフエニルエ
ーテルを添加し溶解させた。 さらにテトラブチルチタネート8g、オクテン
酸亜鉛8gを添加した。 この塗料の30℃における粘度はB型回転粘度計
で57ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表3に示した。 実施例 3 テレフタル酸ジメチル 155g(0.8モル)、 トリメリツト酸無水物 307(1.6モル)、 4・4′―ジアミノジフエニルメタン
159g(0.8モル)、 エチレングリコール 74g(1.2モル)、 トリス(2―ヒドロオキシエチル)イソシアヌ
レート 209g(0.8モル)、 酢酸鉛 0.32g をキシレン150g中で比較例1と同様に反応さ
せ、ガードナーホルト粘度がZ7になつた点で加熱
をやめ、2・4―キシレノール50gを添加し溶解
させ、冷却した。 温度が170℃になつた時に樹脂分濃度35%とな
るようにジエチレングリコールモノメチルエーテ
ルを添加し溶解させた。 さらにテトラブチルチタネート15g、オクテン
酸亜鉛15gを添加した。 この塗料の30℃における粘度はB型回転粘度計
で50ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表3に示した。 また比較例8として、現在一般に使用されてい
るフエノール類を溶剤に使用したポリエステル塗
料から得られた絶縁電線の特性も同表に示した。
同様の反応を行ない、かつ重合度を一定にして合
成した樹脂であつても、その樹脂を用いて塗料を
製造する際、樹脂を本発明の提案するグリコール
エーテル溶剤に溶解させる温度が180℃をこえる
場合は、耐熱軟化性、耐摩耗性、耐熱衝撃性、熱
劣化性等の特性が低下する。 それに対し、180℃以下では、クレゾールを溶
剤に使用した場合(比較例2)とほぼ同等の特性
を有している。 しかしながら比較例7の製造方法では、樹脂合
成後に、冷却、粉砕の操作が加わり、塗料製造コ
ストおよび時間の面から望ましくない。 実施例 1 比較例1と同様の原料を用い、同様の反応を行
なつた。 ガードナーホルト粘度がZ3になつた点で加熱を
やめ、その直後にクレゾール25gを添加し溶解さ
せ、冷却した。この溶液は温度が170℃になつて
も粘調な液体であつた。 この温度で樹脂分濃度40%となるようにエチレ
ングリコールモノフエニルエーテルを添加し溶解
させた。さらにテトラブチルチタネート7g、オ
クテン酸亜鉛7gを添加した。この塗料の30℃に
おける粘度はB型回転粘度計で41ポイズであつ
た。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表3に示した。 実施例 2 テレフタル酸ジメチル 272g(1.4モル)、 トリメリツト酸無水物 77g(0.4モル)、 4・4′―ジアミノジフエニルメタン
44g(0.2モル)、 エチレングリコール 74g(1.2モル)、 グリセリン 74g(0.8モル)、 酢酸鉛 0.56g をキシレン250g中で比較例1と同様に反応さ
せ、ガードナーホルト粘度がZ4〜Z5になつた点で
加熱をやめ、 N―メチル―2―ピロリドン 40g を添加し溶解させ、冷却した。 温度が150℃になつた時に樹脂分濃度44.5%と
なるようにプロピレングリコールモノフエニルエ
ーテルを添加し溶解させた。 さらにテトラブチルチタネート8g、オクテン
酸亜鉛8gを添加した。 この塗料の30℃における粘度はB型回転粘度計
で57ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表3に示した。 実施例 3 テレフタル酸ジメチル 155g(0.8モル)、 トリメリツト酸無水物 307(1.6モル)、 4・4′―ジアミノジフエニルメタン
159g(0.8モル)、 エチレングリコール 74g(1.2モル)、 トリス(2―ヒドロオキシエチル)イソシアヌ
レート 209g(0.8モル)、 酢酸鉛 0.32g をキシレン150g中で比較例1と同様に反応さ
せ、ガードナーホルト粘度がZ7になつた点で加熱
をやめ、2・4―キシレノール50gを添加し溶解
させ、冷却した。 温度が170℃になつた時に樹脂分濃度35%とな
るようにジエチレングリコールモノメチルエーテ
ルを添加し溶解させた。 さらにテトラブチルチタネート15g、オクテン
酸亜鉛15gを添加した。 この塗料の30℃における粘度はB型回転粘度計
で50ポイズであつた。 この塗料を銅線上に塗布、焼付けて得られた絶
縁電線の特性を表3に示した。 また比較例8として、現在一般に使用されてい
るフエノール類を溶剤に使用したポリエステル塗
料から得られた絶縁電線の特性も同表に示した。
【表】
実施例からあきらかなように、本発明に提案す
る絶縁電線の製造方法では、従来提案されていた
多価アルコール誘導体を溶剤に使用した塗料を製
造する際に大きな障害となつていた、樹脂を溶剤
に溶解させる操作が非常に容易になり、かつ表3
からわかるように得られる絶縁電線の特性は、現
在使用されているフエノール系容剤を用いた塗料
から得られる絶縁塗料に比較しても、同等あるい
はそれ以上の特性を有する。
る絶縁電線の製造方法では、従来提案されていた
多価アルコール誘導体を溶剤に使用した塗料を製
造する際に大きな障害となつていた、樹脂を溶剤
に溶解させる操作が非常に容易になり、かつ表3
からわかるように得られる絶縁電線の特性は、現
在使用されているフエノール系容剤を用いた塗料
から得られる絶縁塗料に比較しても、同等あるい
はそれ以上の特性を有する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 多価カルボン酸またはその誘導体と多価アル
コールとを反応させて得られ、25℃における樹脂
濃度40重量%のm―クレゾール溶液のガードナー
ホルト粘度がW以上である樹脂を、樹脂100重量
部に対し、該樹脂を熱時溶解し、かつ分解しない
溶剤、3ないし70重量部を用い、200℃以上の温
度で加熱溶解したのち、さらに180℃以下の温度
で、次の一般式R−(O―CnH2n)−oOH 〔Rは低級アルキル基、アリール基、アラルキ
ル基、mは2〜3の整数、nは1〜3の整数〕 で示されるグリコールエーテルを主成分とする溶
剤に溶解させることを特徴とする絶縁塗料の製造
方法。 2 多価カルボン酸またはその誘導体と多価アル
コールとを反応させて得られる樹脂が、その25℃
における樹脂濃度40重量%のm―クレゾール溶液
のガードナーホルト粘度でZ3以上である。特許請
求の範囲第1項記載の絶縁塗料の製造方法。 3 一般式R−(O―CnH2n)−oOH で示されるグリコールエーテルが、次の一般式
【式】 〔mは2〜3の整数、nは1〜3の整数〕 で示されるグリコールモノフエニルエーテルであ
る特許請求の範囲第1項記載の絶縁塗料の製造方
法。 4 一般式【式】で示され るグリコールモノフエニルエーテルが、エチレン
グリコールモノフエニルエーテルまたはプロピレ
ングリコールモノフエニルエーテルである特許請
求の範囲第3項記載の絶縁塗料の製造方法。 5 一般式R−(O―CnH2n)−oOH で示されるグリコールエーテルが、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノイソプロピルエーテルまたはジエチレングリ
コールモノブチルエーテルである特許請求の範囲
第1項記載の絶縁塗料の製造方法。 6 多価カルボン酸またはその誘導体が、テレフ
タル酸、イソフタル酸、以下に示す分子中にイミ
ド環を有する化合物、 〔Rは少なくとも2個の炭素原子を有する2価
の脂肪酸、脂環族、芳香族の炭化水素基、または
それらの基の組み合せ、さらに鎖中に側鎖を有し
ているものを含む有機基である。〕 または、その低級アルキルエステル化物である
特許請求の範囲第1項記載の絶縁塗料の製造方
法。 7 多価アルコールが、エチレングリコール、グ
リセリン、トリメチロールプロパンまたはトリス
(2―ヒドロオキシエチル)イソシアヌレートで
ある特許請求の範囲第1項記載の絶縁塗料の製造
方法。 8 多価カルボン酸またはその誘導体と多価アル
コールとを反応させて得られる樹脂を200℃以上
の温度にて加熱溶解する溶剤が、N・N―ジメチ
ルホルムアミド、N・N―ジメチルアセトアミ
ド、N―メチル―2―ピロリドン、ジメチルスル
ホオキシドまたはこれらの2種以上の混合物であ
る特許請求の範囲第1項記載の絶縁塗料の製造方
法。 9 多価カルボン酸またはその誘導体と多価アル
コールとを反応させて得られる樹脂を200℃以上
の温度にて加熱溶解する溶剤が、フエノール、O
―クレゾール、m―クレゾール、P―クレゾー
ル、クレゾール酸、2・3―キシレノール、2・
4―キシレノール、2・5―キシレノール、2・
6―キシレノール、3・4―キシレノール、3.5
―キシレノールまたはこれらの2種以上の混合物
である特許請求の範囲第1項記載の絶縁塗料の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14553080A JPS5770165A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Preparation of insulating paint |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14553080A JPS5770165A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Preparation of insulating paint |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5770165A JPS5770165A (en) | 1982-04-30 |
| JPS6231747B2 true JPS6231747B2 (ja) | 1987-07-10 |
Family
ID=15387338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14553080A Granted JPS5770165A (en) | 1980-10-16 | 1980-10-16 | Preparation of insulating paint |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5770165A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS547438A (en) * | 1977-06-17 | 1979-01-20 | Hitachi Chem Co Ltd | Electrical insulating coating compound |
-
1980
- 1980-10-16 JP JP14553080A patent/JPS5770165A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5770165A (en) | 1982-04-30 |
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