JPS6233847B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6233847B2 JPS6233847B2 JP59273560A JP27356084A JPS6233847B2 JP S6233847 B2 JPS6233847 B2 JP S6233847B2 JP 59273560 A JP59273560 A JP 59273560A JP 27356084 A JP27356084 A JP 27356084A JP S6233847 B2 JPS6233847 B2 JP S6233847B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- egg white
- gel
- vitamin
- dried
- drying
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Grain Derivatives (AREA)
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は、ゲル強度の強化された凝固物を得る
ことができる乾燥卵白を原料とするゲル強化材と
その製造方法に関する。 <従来の技術> 従来より乾燥卵白は、卵白液を噴霧乾燥、静置
乾燥、凍結乾燥、真空乾燥など種々の方法で乾燥
して水分含量を通常、5〜7重量%の卵白粉とし
た後、一般生菌数を減らしたいときは数日間55〜
65℃で熱蔵保持し、次いで放冷して製造してい
る。このようにして製造された乾燥卵白は、各種
食品の原料として広く使用されているが、上記し
たような従来の方法によつてつくられた乾燥卵白
は、十分なゲル強化能(乾燥卵白を水に溶解しこ
れを加熱するとゲル化する性質;以下同じ)を有
するものではなかつた。また、特公昭50−16863
号公報に示されているように卵白液にクエン酸を
加えてPH調整した後、乾燥するという製造方法が
あるが、この製造方法で得られる乾燥卵白は、ゲ
ル強化能が若干改善されてはいるがゲル強化材と
して練製品(ソーセージ等)に用いても望むゲル
強度が得られるものではなかつた。一方、ゲル強
化能の高い乾燥卵白の製造方法として例えば、特
開昭58−14963号公報に示されているように、卵
白液を乾燥して水分含量8〜12重量%の卵白粉と
したのち、一定日数70〜100℃の温度に保持する
というものがあつた。 <発明が解決しようとする問題点> 上述したようなゲル強化能の高い乾燥卵白は、
これを製造するときに、水分含量を通常以上に調
整するのに手間がかかるばかりでなく、そのゲル
強化能も未だ不十分であり、これをゲル強化材と
して用いてもゲル強度の強い凝固物を得ることは
できない。 本発明は上記問題点に鑑み、簡便な方法で製造
でき、ゲル強度が十分強化された凝固物を得るこ
とができる乾燥卵白を原料とするゲル強化材及び
その製造方法を提供することを目的とする。 <問題点を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明にかかるゲル化材の
構成は、ビタミンC、ビタミンCの塩よりなる群
より選ばれた1種以上の化合物と、乾燥状の卵白
とを含有することを特徴とする。またその製造方
法の構成は、卵白液に、ビタミンC、ビタミンC
の塩よりなる群より選ばれた1種以上の化合物を
添加後、その混合物を乾燥し、さらに熱蔵するこ
とを特徴とする。 以下、本発明の構成を詳しく説明する。 本発明において乾燥状の卵白とは、卵白液を乾
燥工程、又は乾燥および熱蔵工程により乾燥状態
にしたものであり、その形状は、乾燥方法によつ
て異なり、特に限定されないが、使用する上で
は、粉末状あるいは顆粒状が好ましい。ここで卵
白液としては、従来より用いられているものと何
ら異なるものではなく、例えば、殻付卵を割卵分
離して得たもの、凍結卵白を解凍したもの、これ
らの卵白液を常法に準じて濃縮したもの、さらに
このような卵白液であつて熱変性を生じさせない
程度に通常行われている方法で加熱、殺菌処理し
たもの、あるいは熱蔵期間中に生じるメイラード
反応および乾燥臭発生を防止するために前処理と
して通常行われている酵素、酵母、細菌等を利用
した糖の分解処理、すなわち脱糖処理々を必要に
応じて行つたものなどを適宜用いることができ
る。このような卵白液を乾燥する方法としては、
通常乾燥卵白を製造する方法、例えば、フリーズ
ドライ、パンドライ、スプレードライなどが適用
できる。また、この乾燥処理した卵白を熱蔵する
には、例えばこの乾燥した卵白をポリエチレン等
の容器に収容して必要に応じて密封した後、一定
温度、一定期間保管するという方法でよい。以上
のように、乾燥、あるいは乾燥・熱蔵して得られ
る乾燥状の卵白中の水分含量は6〜10重量%が好
ましい。これは、卵白中の水分を6重量%未満に
除去するのは困難であり、また水分含量が10重量
%を超えると保存中にブロツキング(塊りを生成
する)を起して使用し難くなるからである。な
お、熱蔵温度が低ければ(55〜70℃)、乾燥卵白
中の水分量は12%ぐらいであつても差支えない。 また、本発明において用いるビタミンC、ビタ
ミンCの塩(以下ビタミンC類と呼ぶ)は、通常
の製法で製造された市販のものでよく、特に限定
されない。例えば、ビタミンCとしては天然原料
(緑茶粉末など)から抽出したもの、あるいは化
学的方法で合成されたもの、また、その塩として
は化学的方法で合成されたビタミンCのナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩などがある。 本発明にかかるゲル強化材は、上述の乾燥状の
卵白とビタミンC類とを混合するだけで得ること
ができる。ここで、ビタミンC類の含有量は、乾
燥状の卵白に対して0.1重量%以上がよい。これ
は0.1重量%未満ではゲル強化能の効果が発現し
にくいからである。なお、このビタミンC類の含
有量は、多いほどゲル強化能が強化されるが、1
重量%位になるとそのゲル強化材を用いて得た凝
固物が褐色をおびてくるので、使用目的に応じて
調整するとよい。 本発明のゲル強化材は、水に溶かして加熱する
と、ゲル強度が強い状態で凝固する。これは、卵
白中の熱凝固性蛋白質のSH基がビタミンC類の
作用によりSS基となり、互いの結合力がより強
固になるからであると思われる。 本発明のゲル強化材は、上述のようにビタミン
C類と乾燥状の卵白とを単に混合するだけでも得
ることができるが、さらに好適な製造方法は、上
記卵白液と上記ビタミンC類を均一に混合した
後、乾燥して熱蔵する方法を採用するとよい。乾
燥前に卵白液にビタミンC類を添加するのは、卵
白とビタミンC類が均一に接触し、本発明の効果
(ゲル強化能の向上)を発現しやすくするためで
ある。このビタミンC類の添加量は、卵白液に対
して0.01重量%以上が好ましい。この添加量であ
ると卵白液を乾燥した場合、乾燥状の卵白に対し
て0.1重量%以上のビタミンC類を含有するゲル
強化材を得ることができる。ここで、ビタミンC
類を添加した卵白液を乾燥する方法は、上述した
通りであり、例えばスプレードライの場合は、吸
気温度160℃、排気温度70℃位で乾燥すればよ
い。また熱蔵も上述した通りであるが、その条件
は、温度が約55〜75℃で約3日〜7日間が好まし
い。これは温度が55℃未満、または保管日数が3
日未満になると本発明の効果が発現し難く、殺菌
の作用も不十分となるからである。また温度が75
℃を超えると卵白粉が小塊状に結合するなど変質
を起しやすい。このような熱蔵により、特異的に
ゲル強化材のゲル強化能が向上するが、これは添
加したビタミンC類が加熱により、卵蛋白の架橋
反応を促進する物質に変化するからではないかと
推察される。なお、この熱蔵する前の卵白粉の水
分含量は、通常、乾燥法で得られる6〜10重量%
でよく、従来の技術(特開昭58−149637号公報)
に開示されているように8〜12重量%と高く調整
する必要はない。また、この熱蔵により、卵白の
本来持つている熱凝固性が敏感になるという効果
が得られる。 以上述べたような本発明にかかるゲル強化材
は、熱凝固時にビタミンC類が作用することによ
りゲル強化能が向上するものであり、例えば、練
製品に添加して用いると練製品のゲル強度が強化
される。また、後の試験例に示すようにこのゲル
強化材の凝固物は、保水性が向上し離水が少ない
ものである。 なお、このゲル強化材は、各種食品用素材とし
て利用できるが、例えば練製品に添加する場合に
は原料に対して0.5〜5%程度加えればよい。 以下、試験例、実施例を示す。 <試験例> 試験例 1 下記の通り○イ〜○ハの試料を調整してゲル強度の
比較を行つた。 生卵白液3Kgに予めイースト6gを加えて脱糖
処理し、これを3等分してそれぞれ次の操作を行
つた。 ○イ 生卵白液1Kgをそのまま通常のスプレードラ
イ(吸気160℃、排気70℃)により乾燥して、
乾燥卵白粉120g(水分含量6%)を得た。 ○ロ 生卵白液1Kgにクエン酸を10%水溶液で30c.c.
加えてPH6.23に調整した後、○イと同様に操作し
て、乾燥卵白粉(卵白粉120gとクエン酸3g
を含む水分含量6%)を得た。 ○ハ 生卵白液1KgにビタミンCを10%水溶液で81
c.c.加えてPH6.23に調整した後、○イと同様に操作
して乾燥卵白(卵白粉120gとビタミンC8.1g
を含む;水分含量6%)を得た。 上記各試料1重量部に対し、各別に水7重量部
を加えて水戻しし、それを折径57mmのポリエチレ
ン製のケーシングに充填したものを3本作り、そ
れぞれ70℃、80℃、90℃の温度で1時間加熱して
凝固させ、それぞれのゲル強度を測定した。ゲル
強度は、各凝固卵白を3cmの厚さに切りレオメー
タ(プランジヤー径8mm、上昇6cm/分)を用い
て測定した。その結果を表−1に示した。
ことができる乾燥卵白を原料とするゲル強化材と
その製造方法に関する。 <従来の技術> 従来より乾燥卵白は、卵白液を噴霧乾燥、静置
乾燥、凍結乾燥、真空乾燥など種々の方法で乾燥
して水分含量を通常、5〜7重量%の卵白粉とし
た後、一般生菌数を減らしたいときは数日間55〜
65℃で熱蔵保持し、次いで放冷して製造してい
る。このようにして製造された乾燥卵白は、各種
食品の原料として広く使用されているが、上記し
たような従来の方法によつてつくられた乾燥卵白
は、十分なゲル強化能(乾燥卵白を水に溶解しこ
れを加熱するとゲル化する性質;以下同じ)を有
するものではなかつた。また、特公昭50−16863
号公報に示されているように卵白液にクエン酸を
加えてPH調整した後、乾燥するという製造方法が
あるが、この製造方法で得られる乾燥卵白は、ゲ
ル強化能が若干改善されてはいるがゲル強化材と
して練製品(ソーセージ等)に用いても望むゲル
強度が得られるものではなかつた。一方、ゲル強
化能の高い乾燥卵白の製造方法として例えば、特
開昭58−14963号公報に示されているように、卵
白液を乾燥して水分含量8〜12重量%の卵白粉と
したのち、一定日数70〜100℃の温度に保持する
というものがあつた。 <発明が解決しようとする問題点> 上述したようなゲル強化能の高い乾燥卵白は、
これを製造するときに、水分含量を通常以上に調
整するのに手間がかかるばかりでなく、そのゲル
強化能も未だ不十分であり、これをゲル強化材と
して用いてもゲル強度の強い凝固物を得ることは
できない。 本発明は上記問題点に鑑み、簡便な方法で製造
でき、ゲル強度が十分強化された凝固物を得るこ
とができる乾燥卵白を原料とするゲル強化材及び
その製造方法を提供することを目的とする。 <問題点を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明にかかるゲル化材の
構成は、ビタミンC、ビタミンCの塩よりなる群
より選ばれた1種以上の化合物と、乾燥状の卵白
とを含有することを特徴とする。またその製造方
法の構成は、卵白液に、ビタミンC、ビタミンC
の塩よりなる群より選ばれた1種以上の化合物を
添加後、その混合物を乾燥し、さらに熱蔵するこ
とを特徴とする。 以下、本発明の構成を詳しく説明する。 本発明において乾燥状の卵白とは、卵白液を乾
燥工程、又は乾燥および熱蔵工程により乾燥状態
にしたものであり、その形状は、乾燥方法によつ
て異なり、特に限定されないが、使用する上で
は、粉末状あるいは顆粒状が好ましい。ここで卵
白液としては、従来より用いられているものと何
ら異なるものではなく、例えば、殻付卵を割卵分
離して得たもの、凍結卵白を解凍したもの、これ
らの卵白液を常法に準じて濃縮したもの、さらに
このような卵白液であつて熱変性を生じさせない
程度に通常行われている方法で加熱、殺菌処理し
たもの、あるいは熱蔵期間中に生じるメイラード
反応および乾燥臭発生を防止するために前処理と
して通常行われている酵素、酵母、細菌等を利用
した糖の分解処理、すなわち脱糖処理々を必要に
応じて行つたものなどを適宜用いることができ
る。このような卵白液を乾燥する方法としては、
通常乾燥卵白を製造する方法、例えば、フリーズ
ドライ、パンドライ、スプレードライなどが適用
できる。また、この乾燥処理した卵白を熱蔵する
には、例えばこの乾燥した卵白をポリエチレン等
の容器に収容して必要に応じて密封した後、一定
温度、一定期間保管するという方法でよい。以上
のように、乾燥、あるいは乾燥・熱蔵して得られ
る乾燥状の卵白中の水分含量は6〜10重量%が好
ましい。これは、卵白中の水分を6重量%未満に
除去するのは困難であり、また水分含量が10重量
%を超えると保存中にブロツキング(塊りを生成
する)を起して使用し難くなるからである。な
お、熱蔵温度が低ければ(55〜70℃)、乾燥卵白
中の水分量は12%ぐらいであつても差支えない。 また、本発明において用いるビタミンC、ビタ
ミンCの塩(以下ビタミンC類と呼ぶ)は、通常
の製法で製造された市販のものでよく、特に限定
されない。例えば、ビタミンCとしては天然原料
(緑茶粉末など)から抽出したもの、あるいは化
学的方法で合成されたもの、また、その塩として
は化学的方法で合成されたビタミンCのナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩などがある。 本発明にかかるゲル強化材は、上述の乾燥状の
卵白とビタミンC類とを混合するだけで得ること
ができる。ここで、ビタミンC類の含有量は、乾
燥状の卵白に対して0.1重量%以上がよい。これ
は0.1重量%未満ではゲル強化能の効果が発現し
にくいからである。なお、このビタミンC類の含
有量は、多いほどゲル強化能が強化されるが、1
重量%位になるとそのゲル強化材を用いて得た凝
固物が褐色をおびてくるので、使用目的に応じて
調整するとよい。 本発明のゲル強化材は、水に溶かして加熱する
と、ゲル強度が強い状態で凝固する。これは、卵
白中の熱凝固性蛋白質のSH基がビタミンC類の
作用によりSS基となり、互いの結合力がより強
固になるからであると思われる。 本発明のゲル強化材は、上述のようにビタミン
C類と乾燥状の卵白とを単に混合するだけでも得
ることができるが、さらに好適な製造方法は、上
記卵白液と上記ビタミンC類を均一に混合した
後、乾燥して熱蔵する方法を採用するとよい。乾
燥前に卵白液にビタミンC類を添加するのは、卵
白とビタミンC類が均一に接触し、本発明の効果
(ゲル強化能の向上)を発現しやすくするためで
ある。このビタミンC類の添加量は、卵白液に対
して0.01重量%以上が好ましい。この添加量であ
ると卵白液を乾燥した場合、乾燥状の卵白に対し
て0.1重量%以上のビタミンC類を含有するゲル
強化材を得ることができる。ここで、ビタミンC
類を添加した卵白液を乾燥する方法は、上述した
通りであり、例えばスプレードライの場合は、吸
気温度160℃、排気温度70℃位で乾燥すればよ
い。また熱蔵も上述した通りであるが、その条件
は、温度が約55〜75℃で約3日〜7日間が好まし
い。これは温度が55℃未満、または保管日数が3
日未満になると本発明の効果が発現し難く、殺菌
の作用も不十分となるからである。また温度が75
℃を超えると卵白粉が小塊状に結合するなど変質
を起しやすい。このような熱蔵により、特異的に
ゲル強化材のゲル強化能が向上するが、これは添
加したビタミンC類が加熱により、卵蛋白の架橋
反応を促進する物質に変化するからではないかと
推察される。なお、この熱蔵する前の卵白粉の水
分含量は、通常、乾燥法で得られる6〜10重量%
でよく、従来の技術(特開昭58−149637号公報)
に開示されているように8〜12重量%と高く調整
する必要はない。また、この熱蔵により、卵白の
本来持つている熱凝固性が敏感になるという効果
が得られる。 以上述べたような本発明にかかるゲル強化材
は、熱凝固時にビタミンC類が作用することによ
りゲル強化能が向上するものであり、例えば、練
製品に添加して用いると練製品のゲル強度が強化
される。また、後の試験例に示すようにこのゲル
強化材の凝固物は、保水性が向上し離水が少ない
ものである。 なお、このゲル強化材は、各種食品用素材とし
て利用できるが、例えば練製品に添加する場合に
は原料に対して0.5〜5%程度加えればよい。 以下、試験例、実施例を示す。 <試験例> 試験例 1 下記の通り○イ〜○ハの試料を調整してゲル強度の
比較を行つた。 生卵白液3Kgに予めイースト6gを加えて脱糖
処理し、これを3等分してそれぞれ次の操作を行
つた。 ○イ 生卵白液1Kgをそのまま通常のスプレードラ
イ(吸気160℃、排気70℃)により乾燥して、
乾燥卵白粉120g(水分含量6%)を得た。 ○ロ 生卵白液1Kgにクエン酸を10%水溶液で30c.c.
加えてPH6.23に調整した後、○イと同様に操作し
て、乾燥卵白粉(卵白粉120gとクエン酸3g
を含む水分含量6%)を得た。 ○ハ 生卵白液1KgにビタミンCを10%水溶液で81
c.c.加えてPH6.23に調整した後、○イと同様に操作
して乾燥卵白(卵白粉120gとビタミンC8.1g
を含む;水分含量6%)を得た。 上記各試料1重量部に対し、各別に水7重量部
を加えて水戻しし、それを折径57mmのポリエチレ
ン製のケーシングに充填したものを3本作り、そ
れぞれ70℃、80℃、90℃の温度で1時間加熱して
凝固させ、それぞれのゲル強度を測定した。ゲル
強度は、各凝固卵白を3cmの厚さに切りレオメー
タ(プランジヤー径8mm、上昇6cm/分)を用い
て測定した。その結果を表−1に示した。
【表】
表−1に示すように、本発明にかかるビタミン
Cを添加した○ハは、乾燥卵白だけの○イおよびクエ
ン酸を添加した○ロと比較してゲル強度が増大して
いることがわかる。 試験例 2 試験例1で得た試料○イ、○ロ、○ハおよび○イの水
分
含量を10%に調整した試料○イ′、計4種を各別に
ポリエチレン製袋に収容し、表−2に示すような
条件で熱蔵庫に熱蔵して、それぞれについて試験
例1と同様に操作し、ゲル強度を測定した。結果
は、表−2に示す。
Cを添加した○ハは、乾燥卵白だけの○イおよびクエ
ン酸を添加した○ロと比較してゲル強度が増大して
いることがわかる。 試験例 2 試験例1で得た試料○イ、○ロ、○ハおよび○イの水
分
含量を10%に調整した試料○イ′、計4種を各別に
ポリエチレン製袋に収容し、表−2に示すような
条件で熱蔵庫に熱蔵して、それぞれについて試験
例1と同様に操作し、ゲル強度を測定した。結果
は、表−2に示す。
【表】
【表】
表−2に示すように全体として、熱蔵処理した
ものは、熱蔵しないものに比べてゲル強度は増加
している。また、従来技術にかかる○イ′はかなり
強度が高いが、本発明にかかる○ハはそれよりも強
度がアツプしている。 試験例 3 試験例2で得た加熱凝固卵白○イ′、○ロ、○ハを3
cm幅に切断し、円柱状に整形したものの両断面に
紙を当てて、離水してくる水分を取除き、1時
間後、2時間後の離水量を測定し離水率を測定し
た。この結果を表−3に示す。
ものは、熱蔵しないものに比べてゲル強度は増加
している。また、従来技術にかかる○イ′はかなり
強度が高いが、本発明にかかる○ハはそれよりも強
度がアツプしている。 試験例 3 試験例2で得た加熱凝固卵白○イ′、○ロ、○ハを3
cm幅に切断し、円柱状に整形したものの両断面に
紙を当てて、離水してくる水分を取除き、1時
間後、2時間後の離水量を測定し離水率を測定し
た。この結果を表−3に示す。
【表】
表−3に示すように本発明にかかるゲル強化材
である○ハは特異的に離水量が少ない。 なお、この場合の離水率は次式で表わされる。 離水率=凝固直後の加熱凝固卵重量−離水後の加熱凝固卵白の重量/凝固直後の加熱凝固卵白重量×
100 <実施例> 生卵白液300Kgにイースト600gを加え、30゜で
6時間保持して、脱糖処理を終了した卵白液に、
ビタミンC粉末150gを加え均一に混合したもの
を、スプレードライ(吸着温度150℃、排気温度
60℃)で粉末化し、乾燥卵白(水分含量6%)37
Kgを製造した。次いでポリエチレン袋に収容し、
密封後、熱蔵庫で70℃、4日間保持して、本発明
によるゲル強化材37Kgを製造した。 かかるゲル強化材を適用して製造したソーセー
ジ、凝固卵白及び茶碗むしを開示しておく。 まず下記の原料をスピードカツターで5分間カ
ツテイングしてペースト状とする。 豚 肉 80Kg 澱 粉 5Kg 食 塩 1.5Kg 砂 糖 0.8Kg清 水 12.7Kg 合 計 100Kg このペースト状原料に上述のように製造したゲ
ル強化材を3Kg加えて均一に混合しソーセージ原
料を調整した。次いで、直径3cmのポリエチレン
製ケーシングにソーセージ原料を15cm充填結さく
し、72℃の熱煮中で50分間湯煮し、畜肉ソーセー
ジ970本を製造した。 上述のように製造した卵白粉1Kgを清水7Kgに
添加し、溶解して水戻し卵白液8Kgを調整した。
次にこの水戻し卵白液を直径5cmのポリエチレン
製ケーシングに30cm充填結さくし、80℃の熱湯中
で40分間加熱し、加熱凝固卵白13本を製造した。 常法によつて製造した乾燥全卵粉(水分含量4
%)1Kgと、上述のように製造したゲル強化材50
gを、8Kgの水に溶解し、茶わんむし用原料全卵
液とした。次に予め調整ずみの茶碗むし用だし汁
40Kgと上記原料全卵液を混合して茶碗むし用原料
液とした。この原料液200c.c.を、250c.c.容プラスチ
ツク製容器に注入し格別に鶏卵、えび、白身魚、
かまぼこ、しいたけを適宜入れて、20分間蒸煮し
て容器入り茶碗むしを240個製造した。 これらのソーセージ、凝固卵白及び茶碗むしは
十分なゲル強度を有するものとなつた。 <発明の効果> 本発明にかかるゲル強化材は、従来の卵白粉に
ビタミンC類を含有させるだけという簡単な方法
で製造でき、しかも、ビタミンC類の効果により
ゲル強度が十分強化された凝固物を得ることがで
きるものである。さらに、このゲル強化材によれ
ば、保水性が大巾に向上した凝固物を得ることが
できる。
である○ハは特異的に離水量が少ない。 なお、この場合の離水率は次式で表わされる。 離水率=凝固直後の加熱凝固卵重量−離水後の加熱凝固卵白の重量/凝固直後の加熱凝固卵白重量×
100 <実施例> 生卵白液300Kgにイースト600gを加え、30゜で
6時間保持して、脱糖処理を終了した卵白液に、
ビタミンC粉末150gを加え均一に混合したもの
を、スプレードライ(吸着温度150℃、排気温度
60℃)で粉末化し、乾燥卵白(水分含量6%)37
Kgを製造した。次いでポリエチレン袋に収容し、
密封後、熱蔵庫で70℃、4日間保持して、本発明
によるゲル強化材37Kgを製造した。 かかるゲル強化材を適用して製造したソーセー
ジ、凝固卵白及び茶碗むしを開示しておく。 まず下記の原料をスピードカツターで5分間カ
ツテイングしてペースト状とする。 豚 肉 80Kg 澱 粉 5Kg 食 塩 1.5Kg 砂 糖 0.8Kg清 水 12.7Kg 合 計 100Kg このペースト状原料に上述のように製造したゲ
ル強化材を3Kg加えて均一に混合しソーセージ原
料を調整した。次いで、直径3cmのポリエチレン
製ケーシングにソーセージ原料を15cm充填結さく
し、72℃の熱煮中で50分間湯煮し、畜肉ソーセー
ジ970本を製造した。 上述のように製造した卵白粉1Kgを清水7Kgに
添加し、溶解して水戻し卵白液8Kgを調整した。
次にこの水戻し卵白液を直径5cmのポリエチレン
製ケーシングに30cm充填結さくし、80℃の熱湯中
で40分間加熱し、加熱凝固卵白13本を製造した。 常法によつて製造した乾燥全卵粉(水分含量4
%)1Kgと、上述のように製造したゲル強化材50
gを、8Kgの水に溶解し、茶わんむし用原料全卵
液とした。次に予め調整ずみの茶碗むし用だし汁
40Kgと上記原料全卵液を混合して茶碗むし用原料
液とした。この原料液200c.c.を、250c.c.容プラスチ
ツク製容器に注入し格別に鶏卵、えび、白身魚、
かまぼこ、しいたけを適宜入れて、20分間蒸煮し
て容器入り茶碗むしを240個製造した。 これらのソーセージ、凝固卵白及び茶碗むしは
十分なゲル強度を有するものとなつた。 <発明の効果> 本発明にかかるゲル強化材は、従来の卵白粉に
ビタミンC類を含有させるだけという簡単な方法
で製造でき、しかも、ビタミンC類の効果により
ゲル強度が十分強化された凝固物を得ることがで
きるものである。さらに、このゲル強化材によれ
ば、保水性が大巾に向上した凝固物を得ることが
できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ビタミンC、ビタミンCの塩よりなる群より
選ばれた1種以上の化合物と、乾燥状の卵白とを
含有することを特徴とするゲル強化材。 2 卵白液に、ビタミンC、ビタミンCの塩より
なる群より選ばれた1種以上の化合物を添加後、
その混合物を乾燥し、さらに熱蔵することを特徴
とするゲル強化材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59273560A JPS61152264A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | ゲル強化材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59273560A JPS61152264A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | ゲル強化材及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61152264A JPS61152264A (ja) | 1986-07-10 |
| JPS6233847B2 true JPS6233847B2 (ja) | 1987-07-23 |
Family
ID=17529504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59273560A Granted JPS61152264A (ja) | 1984-12-27 | 1984-12-27 | ゲル強化材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61152264A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6334014B1 (ja) * | 2017-01-18 | 2018-05-30 | キユーピー株式会社 | 乾燥卵白の製造方法及び乾燥卵白 |
-
1984
- 1984-12-27 JP JP59273560A patent/JPS61152264A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61152264A (ja) | 1986-07-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| RU2059376C1 (ru) | Способ приготовления рыбных консервов в желе | |
| NO173043B (no) | Anti-denatureringsmiddel for tilsetning til et spiselig posteiprodukt. | |
| JPS6233847B2 (ja) | ||
| US4738855A (en) | Strengthened gelling material and manufacturing methods thereof | |
| JP2750155B2 (ja) | ハムおよびソーセージの製造法 | |
| JPH0543343B2 (ja) | ||
| EP0241896B1 (en) | A water-binding and gelatinising agent prepared from defatted pork rind and a process for its preparation | |
| JPS63279766A (ja) | 生ウニの加工方法 | |
| JPS6024695B2 (ja) | 調理済卵加工食品の製造法 | |
| CA1232200A (en) | Method of transformation of animal blood and its fraction | |
| JP2571264B2 (ja) | 包装ゲル化食品 | |
| JP2524989B2 (ja) | 日持ちタマゴサラダの製造方法 | |
| JP2601732B2 (ja) | 魚肉ハンバーグ | |
| JPS6398348A (ja) | ゲル強度の向上した乾燥卵白の製造方法 | |
| JPS5856661A (ja) | 冷凍すり身の製造法 | |
| CA1293412C (en) | Strengthened gelling material and manufacturing method | |
| RU2101983C1 (ru) | Способ производства мясных паштетов | |
| RU2035156C1 (ru) | Белковое защитное покрытие для пищевых продуктов и способ его приготовления | |
| JPH0559693B2 (ja) | ||
| JP3165408B2 (ja) | 水産練り製品の製造方法 | |
| JPS6019459A (ja) | コンニヤクと鶏卵の反応生成物の利用方法 | |
| JPS6361903B2 (ja) | ||
| JPS62208256A (ja) | ゲル強度の強い卵白組成物 | |
| JPS63102655A (ja) | 魚肉を利用した食品用素材 | |
| JPH07114652B2 (ja) | 卵加工食品の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |