JPS6240337B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6240337B2 JPS6240337B2 JP58194936A JP19493683A JPS6240337B2 JP S6240337 B2 JPS6240337 B2 JP S6240337B2 JP 58194936 A JP58194936 A JP 58194936A JP 19493683 A JP19493683 A JP 19493683A JP S6240337 B2 JPS6240337 B2 JP S6240337B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- indene
- fraction
- benzonitrile
- phenols
- distillation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
発明の背景
技術分野
本発明は、インデンを含むコールタール留分か
らインデンを製造する方法に関するものである。
さらに詳しくは、インデンを含むコールタール留
分をフエノール類を添加したのち、蒸留してイン
デンとフエノール類とからなる留分を得、次いで
該留分からフエノール類を除去することによつて
精製されたインデンを精造する方法に関するもの
である。 先行技術 インデンは、コークス炉ガス軽油から分別され
る重質軽油あるいはコールタールから分別される
軽油、中油等に10〜25%程度含有されている。し
かし、これらのインデンを含むコールタール留分
中には、通常の蒸留によつてはインデンと分離す
ることが困難な成分を含んでいるため、蒸留のみ
によつて高純度のインデンを製造することはでき
ない。インデンの蒸留による精製を妨害する成分
としてはインダン、ベンゾフラン(クマロン)、
ベンゾニトリル、アニリン、フエノール等が挙ら
れる。これらのうち、フエノールおよびアニリン
は、アルカリまたは酸で処理することによつて容
易に除くことができ、またインダンおよびベンゾ
フランも精密蒸留を行なえばかなりの程度除去す
ることが可能である。ところが、ベンゾニトリル
は中性であるため酸あるいはアルカリで洗浄して
も除くことができない。しかも、それぞれの沸点
がインデン182℃、ベンゾニトリル191℃と約10℃
の差があるにもかかわらず、精密蒸留を行なつて
も充分に分離することができない。 インデンの分離精製法としてこれまで提案され
てきた方法は、インデンを蒸留で濃縮した後、水
酸化ナトリウム水溶液を加えて加熱し、ベンゾニ
トリルを安息香酸ナトリウムとして除去する方
法、フルフラールあるいはn−ヘキサノールを加
えてインデン以外の成分を共沸除去する方法、液
体クロマトグラフイによつて分離する方法、ある
いは冷却して晶析する方法等がある。水酸化ナト
リウムを用いる方法は少量の精製インデンを得る
には適した方法であるが、大量に製造しようとす
ると副生する安息香酸ナトリウム水溶液の利用あ
るいは処理が問題となつてくる。共沸蒸留法は多
量の共沸剤を必要とし、しかも得られるインデン
留分の純度90%程度にすぎない。液体クロマトグ
ラフイも多量の原料を処理するには困難が伴う。
晶析法は高純度品を得ることができるが、原料中
のインデン濃度が或程度高くないと回収率が著し
く低くなること、−10〜−20℃以下に冷却しなけ
ればならないことなど工業的に実施するには困難
な点が多い。このようにコールタール留分から高
純度のインデンを工業的に製造する方法は未だ満
足すべき方法が確立されていない。このような理
由から、従来はインデンを分離して利用すること
はほとんど行なわれておらず、インデン留分をそ
のまま重合させてインデン−クマロン脂として利
用することがほとんどであつた。 しかし、近時医薬品、濃薬等、フアインケミカ
ルズの原料として高純度インデンに対する市場の
要求が高まつてきつつある。 発明の目的 したがつて、本発明の目的は、新規なインデン
の製造方法を提供することにある。本発明の他の
目的は、コールタール留分からの高純度インデン
の製造方法を提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、不純物であるベンゾニトリルを除
去した高純度インデンの製造方法を提供すること
にある。 これらの諸目的は、インデンを含有するコール
タール留分にフエノール類を添加したのち、蒸留
してインデンを主成分とする留分を採取し、つい
で該留分からフエノール類を除去することを特徴
とするインデンの製造方法により達成される。 発明の具体的構成および作用 本発明において用いられるインデンを含むコー
ルタール留分としては、コークス炉ガス軽油から
分別される重質軽油、コールタール蒸留時に得ら
れる軽油、カルボル油、中油など沸点が大略160
〜250℃の範囲内にある留分、あるいはこれらの
留分をさらに蒸留してインデンを濃縮した留分を
挙ることができる。これらの留分にはフエノール
類を主成分とする酸性成分と、アルキルピリジ
ン、アニリン等を主成分とする塩基性成分が含ま
れているが、これらの成分を予め除去しておくこ
とは必ずしも必要ではない。特に、原料中のフエ
ノール類は残しておく方がよい。 上記コールタール留分をフエノール類の存在下
に精密蒸留を行なうと、その中に含まれているイ
ンデンの揮発度がベンゾニトリルに対して相対的
に高くなるため、インデンを低沸点留分に、ベン
ゾニトリルを高沸点留分に分けることが可能とな
り、ベンゾニトリルの除去されたインデン留分を
得ることができる。 フエノール類としてはフエノール、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、2・6
−キシレノールおよびその他アルキルフエノール
類を用いることができる。この中で、フエノール
とo−クレゾールは明らかにインデンと共沸混合
物を作るため、インデン−フエノールあるいはイ
ンデン−o−クレゾール混合物を低沸点留分とし
て得ることができ、ベンゾニトリルは高沸点留分
として分離することができる。例えば、インデン
とベンゾニトリルを含む混合物にフエノールを加
えて回分で精留を行なうと、フエノール38重量
%、インデン62重量%の共沸混合物が留出し、こ
の間、ベンゾニトリルの留出を抑制できることが
わかつた。したがつて、原料中に存在するインデ
ンと共沸するのに充分な量のフエノールを加えて
精留すると、ベンゾニトリルを含まないインデン
−フエノール留分を高いインデン回収率で得るこ
とができる。o−クレゾールを使用する場合に
は、インデンとの共沸混合物中のo−クレゾール
濃度は10重量%以下でフエノールの場合に較べて
低く、ベンゾニトリルの抑制効果はほぼ同等であ
る。p−クレゾールの場合は留出したインデン留
分中のp−クレゾール濃度が低く、共沸が起つて
いるか否かは明瞭ではないが、ベンゾニトリルの
留出を抑制する効果は認められる。p−クレゾー
ル以上の沸点を有するフエノール類を使用する場
合は、インデンとの共沸による効果を期待するよ
りもベンゾニトリルの揮発度を低下させる効果を
利用する形式、例えば、抽出蒸留等の形式をとる
ことが好ましい。 フエノール類の添加量は、上記インデンと共沸
組成を形成する量であれば充分であるが、ベンゾ
ニトリルの混入なしにインデンを完全に留出させ
ることは困難であるので、実用上はこれより少量
である。しかしながら、本発明の効果を奏するた
めには、インデン含有留分に対し3重量%以上、
好ましくは5重量%以上添加することがよい。原
料のインデン含有留分にフエノール類が含まれる
ことがあるが、このような場合であつても、該留
分に対し3重量%以上、好ましくは5重量%以上
添加することがよい。 このようなフエノール類の存在下に蒸留分離さ
れたインデン留分にはフエノール類を含んでいる
ため、公知の方法、例えばアルカリ水溶液による
抽出法などでこれらを分離すればベンゾニトリル
の除去されたインデン留分を得ることができる。 このように、フエノール類を添加してインデン
を含むコールタール留分を蒸留することによつて
ベンゾニトリルの除去されたインデン留分を得る
ことができるので、これをさらに、酸洗浄により
アニリン等の塩基性成分を、アルカリ洗浄により
フエノール等の酸性成分を除去し、精留によつて
ベンゾフラン、インダン等の微量不純物を除くこ
とにより、高純度インデンを製造することができ
る。 第1図はベンゾニトリルを含むインデン留分か
らフエノール類添加法により高純度インドールを
製造するプロセスの一例であつて、比較的小規模
でインデンを製造するのに適しており、特に既存
のフエノール類のナトリウム塩処理設備を利用で
きる場合は有利な方法となる。 第1図において、インデンを含むコールタール
留分をライン1より、またフエノール類をライン
2より回分蒸留装置3の釜4に装入して蒸留を行
なう。先づ、軽質留分をライン5より留出させ、
ついで留出してくるインデン−フエノール類を主
成分とする留分をライン6より採取する。ベンゾ
ニトリルの大部分は釜残に残してライン7より排
出する。インデン−フエノール類の留分はライン
6より撹拌機を備えた洗浄槽8に装入され、ライ
ン9より供給される水酸化ナトリウム水溶液、ラ
イン10より供給される硫酸水溶液およびライン
11より供給される水で順次抽出洗浄され、ライ
ン12より廃洗浄液が分離された後、ライン13
より回分蒸留装置14の釜15に装入され、精密
蒸留に供され、ライン16より軽質留分とライン
17より重質留分が除かれ、ライン18より高純
度インデンが得られる。 以下実施例について説明する。なお「部」およ
び「%」はすべて重量による。 実施例 1 インデン88.2%およびベンゾニトリル8.0%を
含有し、フエノールを含まないタール系重質軽油
からのインデン留分3170部にフエノール162部を
加え、理論段数50段の充填塔を用い、還流比20
で回分精留を行なつた。留出率と留出物組成の関
係を第2図に示す。同図において曲線Aはインデ
ン、曲線Bはベンゾニトリル、曲線Cはフエノー
ルである。同図から明らかなように、留出率20〜
75%の間ではほぼ一定の組成を示し、この間はベ
ンゾニトリルが留出していない。 実施例 2 インデン87.9%およびベンゾニトリル8.1%を
含有し、フエノール類を含まない重質軽油からの
インデン留分3060部にo−クレゾール642部を加
え実施例1と同一の条件で蒸留した。結果は第3
図の通りである。同図において曲線Dはインデ
ン、曲線Eはベンゾニトリル、曲線Fはo−クレ
ゾールである。同図から明らかなように、インデ
ンとo−クレゾールがほぼ一定の割合で留出して
いることとベンゾニトリルの留出が抑制されてい
ることがわかる。 比較例 インデン79.6%およびベンゾニトリル10%を含
有し、フエノール類を含まない重質軽油からのイ
ンデン留分を実施例1と同じ条件で蒸留した。結
果は第4図の通りである。同図において曲線Gは
インデン、曲線Hはベンゾニトリルである。同図
から明らかなように、インデンとベンゾニトリル
の分離は充分でなかつた。 実施例 3 コークス炉ガス軽油から得られた重質軽油3200
部にo−クレゾール160部を加えて実施例1と同
じ条件で蒸留し、インデン濃縮油554部を得た。
これを10%水酸化ナトリウム水溶液と5%硫酸水
溶液で洗浄後水洗し、インデン濃縮油を得たとき
と同じ蒸留塔を用い還流比25で蒸留して精製イン
デン242部を得た。原料、中間品および精製イン
デンの組成を第1表に示す。
らインデンを製造する方法に関するものである。
さらに詳しくは、インデンを含むコールタール留
分をフエノール類を添加したのち、蒸留してイン
デンとフエノール類とからなる留分を得、次いで
該留分からフエノール類を除去することによつて
精製されたインデンを精造する方法に関するもの
である。 先行技術 インデンは、コークス炉ガス軽油から分別され
る重質軽油あるいはコールタールから分別される
軽油、中油等に10〜25%程度含有されている。し
かし、これらのインデンを含むコールタール留分
中には、通常の蒸留によつてはインデンと分離す
ることが困難な成分を含んでいるため、蒸留のみ
によつて高純度のインデンを製造することはでき
ない。インデンの蒸留による精製を妨害する成分
としてはインダン、ベンゾフラン(クマロン)、
ベンゾニトリル、アニリン、フエノール等が挙ら
れる。これらのうち、フエノールおよびアニリン
は、アルカリまたは酸で処理することによつて容
易に除くことができ、またインダンおよびベンゾ
フランも精密蒸留を行なえばかなりの程度除去す
ることが可能である。ところが、ベンゾニトリル
は中性であるため酸あるいはアルカリで洗浄して
も除くことができない。しかも、それぞれの沸点
がインデン182℃、ベンゾニトリル191℃と約10℃
の差があるにもかかわらず、精密蒸留を行なつて
も充分に分離することができない。 インデンの分離精製法としてこれまで提案され
てきた方法は、インデンを蒸留で濃縮した後、水
酸化ナトリウム水溶液を加えて加熱し、ベンゾニ
トリルを安息香酸ナトリウムとして除去する方
法、フルフラールあるいはn−ヘキサノールを加
えてインデン以外の成分を共沸除去する方法、液
体クロマトグラフイによつて分離する方法、ある
いは冷却して晶析する方法等がある。水酸化ナト
リウムを用いる方法は少量の精製インデンを得る
には適した方法であるが、大量に製造しようとす
ると副生する安息香酸ナトリウム水溶液の利用あ
るいは処理が問題となつてくる。共沸蒸留法は多
量の共沸剤を必要とし、しかも得られるインデン
留分の純度90%程度にすぎない。液体クロマトグ
ラフイも多量の原料を処理するには困難が伴う。
晶析法は高純度品を得ることができるが、原料中
のインデン濃度が或程度高くないと回収率が著し
く低くなること、−10〜−20℃以下に冷却しなけ
ればならないことなど工業的に実施するには困難
な点が多い。このようにコールタール留分から高
純度のインデンを工業的に製造する方法は未だ満
足すべき方法が確立されていない。このような理
由から、従来はインデンを分離して利用すること
はほとんど行なわれておらず、インデン留分をそ
のまま重合させてインデン−クマロン脂として利
用することがほとんどであつた。 しかし、近時医薬品、濃薬等、フアインケミカ
ルズの原料として高純度インデンに対する市場の
要求が高まつてきつつある。 発明の目的 したがつて、本発明の目的は、新規なインデン
の製造方法を提供することにある。本発明の他の
目的は、コールタール留分からの高純度インデン
の製造方法を提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、不純物であるベンゾニトリルを除
去した高純度インデンの製造方法を提供すること
にある。 これらの諸目的は、インデンを含有するコール
タール留分にフエノール類を添加したのち、蒸留
してインデンを主成分とする留分を採取し、つい
で該留分からフエノール類を除去することを特徴
とするインデンの製造方法により達成される。 発明の具体的構成および作用 本発明において用いられるインデンを含むコー
ルタール留分としては、コークス炉ガス軽油から
分別される重質軽油、コールタール蒸留時に得ら
れる軽油、カルボル油、中油など沸点が大略160
〜250℃の範囲内にある留分、あるいはこれらの
留分をさらに蒸留してインデンを濃縮した留分を
挙ることができる。これらの留分にはフエノール
類を主成分とする酸性成分と、アルキルピリジ
ン、アニリン等を主成分とする塩基性成分が含ま
れているが、これらの成分を予め除去しておくこ
とは必ずしも必要ではない。特に、原料中のフエ
ノール類は残しておく方がよい。 上記コールタール留分をフエノール類の存在下
に精密蒸留を行なうと、その中に含まれているイ
ンデンの揮発度がベンゾニトリルに対して相対的
に高くなるため、インデンを低沸点留分に、ベン
ゾニトリルを高沸点留分に分けることが可能とな
り、ベンゾニトリルの除去されたインデン留分を
得ることができる。 フエノール類としてはフエノール、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、2・6
−キシレノールおよびその他アルキルフエノール
類を用いることができる。この中で、フエノール
とo−クレゾールは明らかにインデンと共沸混合
物を作るため、インデン−フエノールあるいはイ
ンデン−o−クレゾール混合物を低沸点留分とし
て得ることができ、ベンゾニトリルは高沸点留分
として分離することができる。例えば、インデン
とベンゾニトリルを含む混合物にフエノールを加
えて回分で精留を行なうと、フエノール38重量
%、インデン62重量%の共沸混合物が留出し、こ
の間、ベンゾニトリルの留出を抑制できることが
わかつた。したがつて、原料中に存在するインデ
ンと共沸するのに充分な量のフエノールを加えて
精留すると、ベンゾニトリルを含まないインデン
−フエノール留分を高いインデン回収率で得るこ
とができる。o−クレゾールを使用する場合に
は、インデンとの共沸混合物中のo−クレゾール
濃度は10重量%以下でフエノールの場合に較べて
低く、ベンゾニトリルの抑制効果はほぼ同等であ
る。p−クレゾールの場合は留出したインデン留
分中のp−クレゾール濃度が低く、共沸が起つて
いるか否かは明瞭ではないが、ベンゾニトリルの
留出を抑制する効果は認められる。p−クレゾー
ル以上の沸点を有するフエノール類を使用する場
合は、インデンとの共沸による効果を期待するよ
りもベンゾニトリルの揮発度を低下させる効果を
利用する形式、例えば、抽出蒸留等の形式をとる
ことが好ましい。 フエノール類の添加量は、上記インデンと共沸
組成を形成する量であれば充分であるが、ベンゾ
ニトリルの混入なしにインデンを完全に留出させ
ることは困難であるので、実用上はこれより少量
である。しかしながら、本発明の効果を奏するた
めには、インデン含有留分に対し3重量%以上、
好ましくは5重量%以上添加することがよい。原
料のインデン含有留分にフエノール類が含まれる
ことがあるが、このような場合であつても、該留
分に対し3重量%以上、好ましくは5重量%以上
添加することがよい。 このようなフエノール類の存在下に蒸留分離さ
れたインデン留分にはフエノール類を含んでいる
ため、公知の方法、例えばアルカリ水溶液による
抽出法などでこれらを分離すればベンゾニトリル
の除去されたインデン留分を得ることができる。 このように、フエノール類を添加してインデン
を含むコールタール留分を蒸留することによつて
ベンゾニトリルの除去されたインデン留分を得る
ことができるので、これをさらに、酸洗浄により
アニリン等の塩基性成分を、アルカリ洗浄により
フエノール等の酸性成分を除去し、精留によつて
ベンゾフラン、インダン等の微量不純物を除くこ
とにより、高純度インデンを製造することができ
る。 第1図はベンゾニトリルを含むインデン留分か
らフエノール類添加法により高純度インドールを
製造するプロセスの一例であつて、比較的小規模
でインデンを製造するのに適しており、特に既存
のフエノール類のナトリウム塩処理設備を利用で
きる場合は有利な方法となる。 第1図において、インデンを含むコールタール
留分をライン1より、またフエノール類をライン
2より回分蒸留装置3の釜4に装入して蒸留を行
なう。先づ、軽質留分をライン5より留出させ、
ついで留出してくるインデン−フエノール類を主
成分とする留分をライン6より採取する。ベンゾ
ニトリルの大部分は釜残に残してライン7より排
出する。インデン−フエノール類の留分はライン
6より撹拌機を備えた洗浄槽8に装入され、ライ
ン9より供給される水酸化ナトリウム水溶液、ラ
イン10より供給される硫酸水溶液およびライン
11より供給される水で順次抽出洗浄され、ライ
ン12より廃洗浄液が分離された後、ライン13
より回分蒸留装置14の釜15に装入され、精密
蒸留に供され、ライン16より軽質留分とライン
17より重質留分が除かれ、ライン18より高純
度インデンが得られる。 以下実施例について説明する。なお「部」およ
び「%」はすべて重量による。 実施例 1 インデン88.2%およびベンゾニトリル8.0%を
含有し、フエノールを含まないタール系重質軽油
からのインデン留分3170部にフエノール162部を
加え、理論段数50段の充填塔を用い、還流比20
で回分精留を行なつた。留出率と留出物組成の関
係を第2図に示す。同図において曲線Aはインデ
ン、曲線Bはベンゾニトリル、曲線Cはフエノー
ルである。同図から明らかなように、留出率20〜
75%の間ではほぼ一定の組成を示し、この間はベ
ンゾニトリルが留出していない。 実施例 2 インデン87.9%およびベンゾニトリル8.1%を
含有し、フエノール類を含まない重質軽油からの
インデン留分3060部にo−クレゾール642部を加
え実施例1と同一の条件で蒸留した。結果は第3
図の通りである。同図において曲線Dはインデ
ン、曲線Eはベンゾニトリル、曲線Fはo−クレ
ゾールである。同図から明らかなように、インデ
ンとo−クレゾールがほぼ一定の割合で留出して
いることとベンゾニトリルの留出が抑制されてい
ることがわかる。 比較例 インデン79.6%およびベンゾニトリル10%を含
有し、フエノール類を含まない重質軽油からのイ
ンデン留分を実施例1と同じ条件で蒸留した。結
果は第4図の通りである。同図において曲線Gは
インデン、曲線Hはベンゾニトリルである。同図
から明らかなように、インデンとベンゾニトリル
の分離は充分でなかつた。 実施例 3 コークス炉ガス軽油から得られた重質軽油3200
部にo−クレゾール160部を加えて実施例1と同
じ条件で蒸留し、インデン濃縮油554部を得た。
これを10%水酸化ナトリウム水溶液と5%硫酸水
溶液で洗浄後水洗し、インデン濃縮油を得たとき
と同じ蒸留塔を用い還流比25で蒸留して精製イン
デン242部を得た。原料、中間品および精製イン
デンの組成を第1表に示す。
【表】
実施例 4
コークス炉ガス軽油から得られた重質軽油3282
部とコールタール留分から水酸化ナトリウム抽出
−硫酸分解によつて得られるフエノール類であつ
てフエノールおよびo−クレゾールを主成分とす
る留分438部を混合し、実施例3と同様に処理し
て精製インデン277部を得た。原料、中間品およ
び精製インデンの組成を第2表に示す。
部とコールタール留分から水酸化ナトリウム抽出
−硫酸分解によつて得られるフエノール類であつ
てフエノールおよびo−クレゾールを主成分とす
る留分438部を混合し、実施例3と同様に処理し
て精製インデン277部を得た。原料、中間品およ
び精製インデンの組成を第2表に示す。
第1図は本発明の実施の一例を示すフローシー
トであり、また第2図、第3図および第4図は留
出率と留出物組成の関係を示すグラフである。 3……回分蒸留装置、9……洗浄槽、15……
回分蒸留装置。
トであり、また第2図、第3図および第4図は留
出率と留出物組成の関係を示すグラフである。 3……回分蒸留装置、9……洗浄槽、15……
回分蒸留装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 インデンを含有するコールタール留分にフエ
ノール類を添加したのち、蒸留してインデンを主
成分とする留分を採取し、ついで該留分からフエ
ノール類を除去することを特徴とするインデンの
製造方法。 2 フエノール類がフエノール、o−クレゾー
ル、m−クレゾールおよびp−クレゾールよりな
る群から選ばれた少なくとも1種のものである特
許請求の範囲第1項に記載のインデンの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19493683A JPS6087230A (ja) | 1983-10-18 | 1983-10-18 | インデンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19493683A JPS6087230A (ja) | 1983-10-18 | 1983-10-18 | インデンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6087230A JPS6087230A (ja) | 1985-05-16 |
| JPS6240337B2 true JPS6240337B2 (ja) | 1987-08-27 |
Family
ID=16332800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19493683A Granted JPS6087230A (ja) | 1983-10-18 | 1983-10-18 | インデンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6087230A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01108440U (ja) * | 1988-01-18 | 1989-07-21 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4276349B2 (ja) * | 2000-01-26 | 2009-06-10 | Jfeケミカル株式会社 | インデンの製造方法 |
| CN112457879A (zh) * | 2020-11-12 | 2021-03-09 | 河北中化鑫宝化工科技有限公司 | 一种从煤焦油茚馏分中提取高纯度茚的方法及装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2279780A (en) * | 1940-05-15 | 1942-04-14 | Allied Chem & Dye Corp | Process for the production of highindene-content hydrocarbon oils |
-
1983
- 1983-10-18 JP JP19493683A patent/JPS6087230A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01108440U (ja) * | 1988-01-18 | 1989-07-21 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6087230A (ja) | 1985-05-16 |
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