JPS6242048B2 - - Google Patents

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JPS6242048B2
JPS6242048B2 JP56061646A JP6164681A JPS6242048B2 JP S6242048 B2 JPS6242048 B2 JP S6242048B2 JP 56061646 A JP56061646 A JP 56061646A JP 6164681 A JP6164681 A JP 6164681A JP S6242048 B2 JPS6242048 B2 JP S6242048B2
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JP
Japan
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phosphorus
weight
boron
fibers
oxidation treatment
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JP56061646A
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English (en)
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Shigeru Ikegami
Minoru Hirai
Kenji Shimazaki
Kazuo Izumi
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Teijin Ltd
Original Assignee
Toho Rayon Co Ltd
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Publication date
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Priority to FR8206964A priority patent/FR2504560B1/fr
Priority to DE19823214948 priority patent/DE3214948A1/de
Priority to GB8211663A priority patent/GB2099409B/en
Priority to US06/371,164 priority patent/US4412937A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、アクリル系繊維を原料とする高品質
の繊維状活性炭の製造法に関し、更に詳しくは、
高強度、高吸着能を有し、加工性に富む繊維状活
性炭を製造する方法に関するものである。 繊維状活性炭は、アクリル系繊維、セルロース
系繊維、フエノール樹脂繊維、ピツチ系繊維など
を原料として、これを炭化し次いで賦活すること
により製造され、トウ、織物又はフエルト状の形
態で、吸着材、フイルター、として、例えば自動
車のガソリン捕捉装置、タバコ臭除去装置、溶剤
回収装置、浄水装置において使用され、その性能
の良さから近年脚光を浴びてきている。特にアク
リル系繊維を原料として誘導された繊維状活性炭
は含有窒素原子による特異な吸着状能と優れた機
械的強度により種々な用途への適用が期待されて
いる。 従来より、アクリル系繊維を原料として繊維状
活性炭を製造する方法としては、アクリル系繊維
を例えば空気の如き酸化性雰囲気中で酸化処理し
て酸化繊維となし、これを水蒸気等の賦活媒体で
賦活処理することが行われている。 従来法においては、先ず酸化処理が200〜400℃
で行われ、次いで賦活処理が通常600℃以上、特
に800℃前後で行われており、賦活処理がこれよ
り高温の例えば1000℃以上で行われることはなか
つた。賦活処理を高温で行えば処理時間が短縮さ
れ、工程の効率化が可能となるが、従来法におい
て賦活温度を例えば1000℃以上の高温にすると、
処理中に繊維が急激に収縮して、その切断、脆化
が起り繊維状活性炭の工業的生産が不可能な事態
となる。したがつて、高温賦活によつて高性能の
繊維状活性炭を製造することは不可能であると一
般には考えられていた。 本発明者等は、かかる通念に抗して高温賦活を
可能にする条件につき酸化工程と賦活工程の両面
から鋭意検討を加えた結果、高温短時間賦活にも
かかわらず、高性能の繊維状活性炭を得る技術を
開発することに成功した。 ここに提案する方法は、リン又は(及び)ホウ
素含有アクリル系繊維を用いて酸化繊維の酸素結
合量とコア率を指標として一定限度以上に酸化を
進め、この際酸化処理の途中及び必要により酸化
処理終了後に更にリン等を追加添着し、次いで特
定量のリン等を含む酸化繊維を高温賦活工程に付
して、高性能の繊維状活性炭を短時間で効率よく
製造するものである。 すなわち、本発明は高性能の繊維状活性炭を製
造する方法であつて、下記を特徴とするものであ
る。 リン又は(及び)ホウ素に換算して0.01〜0.3
%(重量)のリン又は(及び)ホウ素の化合物を
含むアクリル系繊維を酸化性雰囲気中200〜400℃
で酸素結合量5〜8%まで酸化処理し、次いでリ
ン又は(及び)ホウ素に換算して0.02〜0.3%
(重量)のリン又は(及び)ホウ素の化合物を追
加添着し、更に250〜400℃で酸素結合量15%以
上、コア率8%以下になるまで酸化処理し、次い
でそのまま又は必要によりリン又は(及び)ホウ
素の化合物を添加し、リン又は(及び)ホウ素の
含有量を0.04〜1%(重量)含む酸化繊維とし、
これを水蒸気、二酸化炭素等を含む賦活ガス中、
900〜1300℃の温度で賦活処理することよりな
る。 通常アクリル系繊維をトウ状で酸化処理すると
不均一に酸化され易く、このような酸化繊維を賦
活処理すると繊維状活性炭は脆弱化し、収率も低
下するが、本発明方法によれば、高強度、高吸着
能で加工性に富む繊維状活性炭を短時間に高収率
で得ることができるため、その工業的価値は極め
て高いといえる。 本発明について更に詳述する。ここで酸素結合
量は、CHNコーダーにより測定し、次式により
求められる。 酸素結合量(%) =試料総重量−灰分−CHN合計量/試料総重量−
灰分×100 CHNコーダー:柳本高速CHNコーダーMT―
2型また繊維のコア率は、酸化繊維の断面スキ
ン・コア顕微鏡写真(倍率400倍)の測定結果よ
り、次式にて検体数20の平均値で示されるものを
意味する。 コア率(%)=(コア部断面積)/(繊維断面積)×
100 =(コアの直径)/繊維直径)×100 本発明で使用されるアクリル系繊維としては、
アクリロニトリルを少くとも85重量%以上、好ま
しくは、90〜98重量%を含む重合体又は共重合体
より得られた繊維である。この場合コモノマーと
しては、アクリル酸、メタクリル酸、アリルスル
ホン酸又はこれらの塩類、エステル類、酸クロラ
イド類、酸アミド類、ビニルアミドのn―置換誘
導体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、α―クロロ
アクリロニトリル、ビニルピリジン類、ビニルベ
ンゼンスルホン酸、ビニルスルホン酸及びそのア
ルカリ土類金属塩等がある。またアクリロニトリ
ル重合体の変成重合体、アクリロニトリル重合体
及び共重合体同志の混合物、から得られる繊維も
使用される。 アクリル系繊維の繊度は特に制限されないが、
1.0〜15d、特に2〜5dのものが好ましい。1.0dよ
り細い場合繊維強力が低く繊維の切断が起りやす
く、逆に15dより太くなると酸化速度が遅く、繊
維状活性炭とした場合強度、弾性が低くなり、賦
活収率が低下する。 リン又は(及び)ホウ素の存在は本発明の製造
工程を通じて重要であるが、酸化工程においてリ
ン等は特にコア率を減少させ、繊維の膠着を防止
する効果を有する。 出発原料のアクリル系繊維は酸化処理に供する
前の段階でリン又は(及び)ホウ素を0.01〜0.3
%、好ましくは0.02〜0.1(重量)含有すること
が必要である。リン等の含有量が0.01%未満の場
合、コア率の高い酸化繊維しか得られず、逆に
0.3%を越える場合、酸化処理時に繊維の一部が
膠着し、また酸化速度が著しく減少して工業的生
産が困難となる。 出発原料のアクリル系繊維に、0.01〜0.3%
(重量)リン等を含有せしめる方法として下記が
あるが、リン等を均一に繊維の芯まで浸透させる
意味で(1)の方法が最も効果的である。 (1) 紡糸工程中の延伸前のゲル状態にてリン化合
物等を浴中又はスプレーで含有せしめる方法 (2) 延伸後、乾燥前の工程にて浴中浸漬又はスプ
レーする方法。 (3) 酸化処理直前で浴中浸漬又はスプレーする方
法 繊維に対するリン又は(及び)ホウ素の添加は
リン化合物又はホウ素化合物の状態で行われる。
リン化合物としては、リン酸、メタリン酸、ピロ
リン酸、亜リン酸、ホスフイン酸、若しくはこれ
らの塩類等の無機リン化合物、又はアルキル若し
くはアリールホスフオネート、同ホスフエート、
同ホスフアイト等の有機リン化合物が挙げられ
る。ホウ素化合物としてはホウ酸、メタホウ酸又
はこれらの塩類が使用される。 これ等のリン化合物、ホウ素化合物は、それぞ
れ1種又は2種以上で用いられ、リン化合物とホ
ウ素化合物とを併用することもできる。リンとホ
ウ素は効果上特に差異はなく、所要量が均一に添
着しておれば問題はない。また鉄塩等を併用する
ことにより酸化処理時の膠着を抑制し得て好まし
い結果を得ることができる。 リン化合物等の添着を均一に行うために、アニ
オン系、カチオン系、ノニオン系の分散剤を併用
すると一層効果的である。酸化性雰囲気の媒体と
しては、空気、酸素、塩化水素、亜硫酸ガス等の
単独ガス若しくは混合ガス又はこれらと不活性ガ
スとの混合ガスが用いられるが、主として空気及
び空気と窒素との混合ガスが経済性、工程の安定
性の点から最適である。 酸化処理における酸化性雰囲気の酸素濃度は
0.2〜35容量%の範囲が最も効果的である。酸化
処理を2段に分け前段の酸化は酸素濃度20〜35容
量%の媒体中、後段の酸化は酸素濃度0.2〜9容
量%の媒体中で行うので好ましい。 酸化処理に要する時間は0.5〜30時間、好まし
くは1.0〜10時間であり、酸素結合量が15%以上
になるまで行う。酸素結合量がこの値より低い場
合高温賦活においてトウの切断が生じ、また賦活
収率も低下する。酸素結合量は好ましくは16.5%
以上であり、ほぼ23〜25%程度まで高めることが
できる。 酸化温度は200〜400℃で行われ、最適温度は、
酸化媒体の種類及びリンやホウ素の添着状況によ
り多少異るが225〜350℃の範囲である。 酸化処理時、繊維に与える張力は、酸化温度で
の収縮が、酸化処理中、その温度における自由収
縮率の70〜90%になるようにする。この値が70%
以下であるとトウの切断を招き、90%以上の場合
賦活工程で繊維の機械的性質が低下し、脆弱化す
るため加工性を有する繊維となり難しい。 本発明において酸化処理は2段階に分けて行わ
れる。第1段の酸化処理は、アクリル系繊維の酸
素結合量が5〜8%となるまで酸化性雰囲気中で
行われる。第2段の酸化処理は、第1段の酸化処
理を経た酸素結合量5〜8%の繊維に対し行わ
れ、酸化性雰囲気中、酸素結合量15%以上でコア
率8%以下となるまで酸化を進める。この際、第
1段の酸化処理と第2段の酸化処理との間でリン
化合物等の追加添加が行われる。 第1段の酸化処理は、所要量のリン等を含むア
クリル系繊維を酸化性雰囲気中200〜400℃で酸素
結合量5〜8%まで酸化処理することによつて行
われる。このときの酸化性雰囲気媒体の酸素濃度
は20〜35%(容量)程度であり、特に好ましくは
25〜30%(容量)である。一般的には空気を使用
するのがよい。 第2段の酸化処理は、第1段の酸化処理よりも
高い温度で、しかも酸化性雰囲気の媒体中の酸素
濃度を低くして行うのが好ましい。酸化温度は
250〜400℃、特に好ましくは300〜350℃であり、
酸素濃度0.2〜9%(容量)の媒体中で行うのが
よい。不活性ガスとしては窒素、アルゴン、ヘリ
ウム、炭素ガス、燃焼ガス等が使用される。 この第2段の酸化処理において、雰囲気媒体と
して酸素濃度20〜25容量%の例えば空気を使用す
ることもできるが、酸素濃度0.2〜9%の低濃度
酸素雰囲気中では高温での酸化処理が可能とな
り、酸化時間を短縮するのに有効である。また、
コア率も低下する。 第1段酸化処理と第2段酸化処理の間において
リン化合物等が繊維に対しリン又は(及び)ホウ
素換算で0.02〜0.3%(重量)追加添着される。
添着は被処理繊維をリン化合物算を含む溶液に繊
維を浸漬するか、繊維にスプレー等によつて行わ
れる。 追加添着されるリン化合物等の量がリン等の換
算量で0.3%を越えると酸化繊維の膠着を招き、
繊維が脆弱化する。一方0.02%より少いと繊維が
燃焼し易く、酸化処理が安定性に欠け、不均一酸
化され易くなりコア率も高くなる。好ましい範囲
は0.04〜0.1%である。 本発明方法とリン等を一時に加える方法等との
効果について示すと次の通りである。 すなわち、アクリロニトリル92.0%、アクリル
酸メチル4.5%、アクリル系アミド3.5%のアクリ
ル系繊維からなる9万デニールのトウ(単糸繊維
3d)にリン〔P〕及び(又は)ホウ素〔B〕を
含ませることにより酸化処理工程前に第1回の添
着を行い更に酸化処理工程中に第2回の添着を行
つて酸化処理を続行する本発明方法(No.1〜
4)、並びに、比較例として、同一トウについて
酸化処理前及び酸化処理工程中を通じリン又はホ
ウ素を全く添着しない場合(No.5)、酸化処理前
にのみリン又は(及び)ホウ素を加えるが酸化処
理工程中には追加添着しない場合(No.8〜13)及
び酸化処理工程前に過量のリンを添加し酸化処理
し酸化処理工程中にもリンを追加添着した場合
(No.14)について、夫々酸化速度、酸化繊維のコ
ア率及び酸素結合量を測定した結果を次表に示
す。また、第2段(後段)の酸化処理を酸素濃度
5%の窒素雰囲気中で行う本発明方法(No.6)、
及び同じく酸素濃度2%の窒素雰囲気中で行う本
発明方法(No.7)についても次表に示す。
【表】
【表】 以上の結果より明らかな通り、本発明の如く被
処理繊維中に適正量のリン、ホウ素等を含ませ、
更に追加添着して2段階の酸化処理をすることに
よつて、他の場合と比較し、コア率を所定量以下
に減少させることができ、また酸化処理速度をは
やめて処理時間を短縮することができる。 本発明により酸化処理された酸化繊維は、その
ままで耐炎性繊維として有効に利用することがで
きる。更に、このものは均一に芯まで酸化されて
いるため、高温短時間で水蒸気、二酸化炭素、窒
素等にて賦活することにより高収率で繊維状活性
炭を得ることができ、繊維が中空化することもな
い。また、この繊維状活性炭は、糸、織物、フエ
ルト、不織布等への加圧性にも富んでいる。 アクリル系繊維をトウ状で酸化処理すると、均
一な酸化は困難であるが、このような方法による
と、均一な酸化処理を行うことができる。また、
リン等の追加添着後第2回の酸化処理において酸
素濃度の低い雰囲気中で酸化処理を行うと好まし
い結果が得られる。 酸化処理を終了した酸化繊維は賦活工程に供さ
れるが、この酸化繊維のリン等の含有量は0.04〜
1%の範囲に調整される。このため酸化処理後、
必要によりリン化合物等が添加される。 本発明における賦活方法は、バツチ方式又は連
続方式のいずれもが採用可能であるが、酸化繊維
を賦活炉内へ連続的に供給し賦活していく連続方
式が望ましい。この場合、より高温になるほど賦
活が高速化し、これに伴い、酸化繊維の導入部か
らの空気の抱き込みが生じ、賦活斑を発生するお
それがある。これを避けるために、導入部のスリ
ツトの開き度の調整、窒素ガスや水蒸気の導入等
により、炉内圧を0.002〜2Kg/cm2の範囲に保つ
のが好ましい。炉内圧が0.002Kg/cm2以下、又は
負圧の場合著しい賦活斑を生じ、また繊維が灰化
し、良好な製品の生産が不可能となる。一方、極
端に内圧を高くすると、スリツト部等より低温部
へかけて水蒸気が凝縮し、これによりスリツト部
が詰り、賦活斑が生じ易くなる。 賦活ガスとしては、水蒸気、二酸化炭素等が用
いられるが、水蒸気を主にした二酸化炭素及び
(又は)窒素の混合ガスを用いるのが好ましい。
本発明の様な1000℃近くの高温賦活の場合には、
水蒸気量を全容積に対し30容積%以上を含む如き
賦活ガスを用いるのが望ましい。水蒸気と混入可
能なガスとしては、窒素、ヘリウム、アルゴン、
アンモニア、一酸化炭素及び二酸化窒素ガス等の
単独ガスや混合ガスが用いられる。 酸化繊維の賦活処理は通常800℃前後で行わら
れていたが、本発明の様な特殊な酸化処理で得ら
れた酸化繊維の場合900〜1300℃の賦活温度でも
工程中の繊維の切断がなく、かつ安定して高品質
の繊維状活性炭を、従来法の10倍〜40倍の生産能
力で得ることができる。本発明では900〜1300℃
もの高温での賦活が充分可能となつたため、賦活
時の賦活ガスの繊維表面、内部への拡散状態が良
好となり賦活収率、繊維性能及び吸着能が大幅に
向上したのである。 本発明の方法により得られる繊維状活性炭は従
来のものに比べミクロポア(細孔半径が20Å以
下)の容積比率が、比表面積800m2/gのもので
45%以上と非常に高く、このことが賦活収率、吸
着能向上の要因となつていると考えられる。 次に、本発明における最適賦活温度を、製品の
ベンゼン吸着量の観点から調べた。 アクリロニトリル92.0%、アクリルアミド8.0
%の重合体組成よりなる3万デニールのトウ(単
糸繊度3d)をリン酸二アンモニウム水溶液に浸
漬し、リンの含有量を0.2重量%にした後、250℃
で1時間空気中で酸化処理した。酸化工程で自由
収縮率に対し75〜80%の収縮を与えるように張力
をかけた。 酸素結合量が6.4重量%になつたところで、更
にリン酸二アンモニウムにより、リンの含有量を
0.31重量%に調整した後、270℃で0.5時間空気中
酸化処理したところ、酸素結合量18.4重量%、コ
ア率1.8%の酸化繊維が得られた。 この酸化繊維に対し賦活温度を変えて水蒸気と
二酸化炭素(H2O/CO2(Vol)=2/1)の混合ガ
スにて、内圧0.005Kg/cm2のもとで賦活を行つ
た。得られた製品について比表面積1000m2/gの
繊維状活性炭を得るに要した時間とその吸着能を
示すと次表の通りである。 比較のために、上記と同じ重合体組成の繊維に
ついて、 リンを添加処理せず、自由収縮率がこの温度で
の自由収縮率の75〜80%になるよう張力をかけな
がら、250℃で2時間空気中で酸化処理を行い、
更に270℃で0.5時間空気中で酸化処理をして、酸
素結合量14.1重量%、コア率13.1%の酸化繊維を
得た。この酸化繊維に対し同一条件で賦活処理を
行い、得られた製品について同様に測定した。そ
の結果を下表に併記した。
【表】
【表】 以上の結果から、本発明の場合、高温賦活にお
いて安定して短時間に吸着能の高い製品を得るこ
とができ、賦活温度として、900〜1300℃が最も
効果的であることが判る。 以上のことから明らかな様に、本発明の方法に
より、アクリル系繊維に所定量のリン又は(及
び)ホウ素を添着後、酸化処理し、更にリン又は
(及び)ホウ素を追加し、引続き酸化処理するこ
とにより、コア率が低く、かつ高い酸素結合量の
酸化繊維を短時間で得ることができ、更にこのも
のを賦活処理に付すことにより、高温でかつ安定
した工程で高吸着能、高強度の繊維状活性炭を得
ることができる。 次に、本発明により酸化を経て賦活した場合の
効果について述べる。アクリロニトリル90.0%、
塩化ビニリデン10.0%の重合体組成を有するアク
リル系繊維よりなる9万デニールトウ(単糸繊度
1.5d)にリン化合物とホウ素化合物を添加し、リ
ン〔P〕0.15重量%、ホウ素〔B〕0.20重量%を
含有する繊維とし、これを酸化処理後、酸素結合
量が7.5重量%になつたところでリン化合物を添
着し、リンとして0.15重量%加えた後、更に270
℃空気中で酸化処理し処理時間の程度により酸素
結合量の異る酸化繊維とした。この酸化処理の場
合、収縮率が自由収縮率に対し75〜80%の収縮を
与える様な張力をかけた。 次いでこの繊維を賦活温度1100℃で、水蒸気と
窒素の混合ガス(H2O/N2(Vol)=2/1)によ
り、内圧0.015Kg/cm2のもと、連続的に賦活を行
い、比表面積1000±20m2/gの繊維状活性炭とし
た。このものの賦活収率及び繊維強度を調べたと
ころ次表の通りであつた。 比較のため、リン及びホウ素なしで同程度の酸
素結合量の酸化繊維について同条件で賦活を行つ
た場合の結果を示した。
【表】 この結果から明らかなように、本発明によれ
ば、より高温で賦活が可能となるとともに、繊維
強度が非常に高くかつ賦活収率の高い繊維状活性
炭を得ることができる。 次に本発明を実施例によつて説明する。例中P
とあるはリンをBとあるはホウ素を意味する。 実施例 1 アクリロニトリル94.0重量%、アクリル酸メチ
ル6.0重量%の共重合組成の繊維からなる54万デ
ニールのトウ(単糸繊維3d)をリン酸二アンモ
ニウム水溶液で処理し、Pとして0.07重量%含有
せしめた後、空気中で240℃、2時間、収縮率が
自由収縮率の75〜80%になるような張力で、酸化
し、酸素結合量6.8重量%の酸化繊維を得た。更
にこの酸化途中の繊維をリン酸二アンモニウム水
溶液にて処理し、Pとして0.24重量%添着せしめ
た後、更に空気中で270℃、0.5時間、収縮率が自
由収縮率の75〜80%になるような張力で、酸化処
理したところ、P含有量0.41重量%、酸素結合量
16.8重量%、コア率0.5%の酸化繊維を得た。更
に賦活温度1000℃にて、内圧0.02Kg/cm2、賦活ガ
ス(H2O/N2(Vol)=3/1)で3分間賦活したと
ころ、比表面積980m2/g、強度46.4Kg/mm2ベン
ゼン吸着量55%の繊維状活性炭を収率29.4%で得
た。 実施例 2 実施例1と同じ組成の重合体を紡糸工程中、ゲ
ルトウの状態の時に、n―ブチル―ビス―(2―
クロロエチル)ホスフエートにて処理し、Pとし
て0.12重量%含有せしめた、54万デニールのトウ
(単糸繊度3d)を、空気中で240℃、2時間、収
縮率が自由収縮の75〜80%になるような張力で酸
化処理したところ、この時の酸化繊維の酸素結合
量は7.4重量%であつた。更にこの酸化処理途中
の繊維をホウ酸水で処理し、Bとして0.28重量%
添着せしめた後、更に270℃にて空気中で、収縮
率が自由収縮率の75〜80%になるような張力で
0.5時間酸化処理したところ、P含有量0.12重量
%、B含有量0.28重量%、酸素結合量17.0重量
%、コア率1.1%の酸化繊維を得た。更に賦活温
度1000℃にて内圧0.005Kg/cm2のもと、水蒸気に
より、4分間賦活したところ、比表面積1000m2
g、強度44.1Kg/mm2、ベンゼン吸着量53.4%の繊
維状活性炭を収率28.5%で得た。 実施例 3 アクリロニトリル92.4重量%、メタクリル酸メ
チル7.6重量%の共重合組成からなる45万デニー
ル(単糸繊度1.5d)のトウをホウ酸水溶液にて処
理し、Bとして0.2重量%含有せしめた後、空気
中で250℃、2時間、収縮率が自由収縮率の75〜
80%になるような張力のもと酸化処理したとこ
ろ、酸素結合量が7.9重量%であつた。更にこの
酸化途中の繊維をホウ酸水溶液にて処理し、Bと
して0.21重量%添着した後、270℃、0.5時間空気
中で、収縮率が自由収縮率の75〜80%になるよう
な張力のもと酸化処理したところ、B含有量0.41
重量%、酸素結合量18.4重量%、コア率1.5%の
酸化繊維を得た。更にこの繊維を賦活温度1100℃
にて、内圧0.015Kg/cm2、賦活ガス(H2O/CO2
(Vol)=4/1)にて3.5分間処理したところ、比表
面積980m2/g、強度48.2Kg/mm2、ベンゼン吸着
量51.0%の繊維状活性炭を収率30.4%で得た。 実施例 4 実施例3と同じ組成の繊維を、ホウ酸水溶液に
て処理しBとして0.1重量%含有せしめた後、空
気中で250℃、2時間、収縮率が自由収縮率の75
〜80%になるような張力のもと酸化処理したとこ
ろ、酸素結合量が7.5重量%であつた。更にこの
酸化途中の繊維にホウ酸水溶液を処理し、Bとし
て0.18重量%添着した後、270℃、30分間空気中
で、収縮率が自由収縮率の75〜80%になるような
張力のもと、酸化処理し、酸素結合量18.0重量
%、コア率0.4%の酸化繊維を得た。次にこの酸
化繊維を、正リン酸水溶液にて処理し、Bが0.28
重量%、Pが0.31重量%含有するように調整した
後、賦活温度1150℃、内圧0.015Kg/cm2、賦活ガ
ス(H2O/CO2(Vol)=4/1)にて2分間処理し
たところ、比表面積1100m2/g、強度49.4Kg/
mm2、ベンゼン吸着量53.9%の繊維状活性炭を収率
29.4%で得た。 実施例 5 実施例3と同じ組成の繊維を、PとBが2:1
の組成比のリン酸アンモニウムとホウ酸の混合水
溶液にて処理し、P0.2,B0.1重量%含有せしめた
後、空気中で250℃,15時間、収縮率が自由収縮
率の75〜80%になるような張力のもと、酸化処理
したところ、酸素結合量7.1重量%の酸化繊維を
得た。更にこの繊維をホウ酸水溶液にて処理し、
Bとして0.18重量%添着した後、更に空気中で
270℃、30分間、収縮率が自由収縮率の75〜80%
になるような張力のもと、酸化処理し、酸素結合
量や18.9重量%、コア率が0.9%の酸化繊維を得
た。更にこの繊維をリン酸二アンモニウム水溶液
にて処理し、P及びBの含有量をそれぞれ0.30,
0.28重量%に調整した後、賦活温度1200℃にて、
内圧0.015Kg/cm2、賦活ガス(H2O/CO2(Vol)
=4/1)のもと、1分30秒間処理したところ、比
表面積1250m2/g、強度39.7Kg/mm2、ベンゼン吸
着量58.7%、の繊維状活性炭を収率28.4%で得
た。 実施例 6 アクリロニトリル90.0重量%、塩化ビニリデン
10重量%の共重合組成よりなる9万デニール(単
糸繊度3d)をピロリン酸水溶液にて処理し、P
を0.11重量%含有せしめた後、更に塩化第二鉄水
溶液にて処理し、鉄として0.02重量%含有せしめ
た後、空気中にて255℃、1時間、収縮率が自由
収縮率の75〜80%になるような張力のもと、酸化
処理した。この時の酸化処理糸の酸素結合量は
7.5重量%であつた。更にこの繊維を、ピロリン
酸水溶液にて処理しPの含有量を、0.14重量%添
加した後、酸素濃度が5.5重量%よりなる空気と
窒素の混合ガス中で、290℃、20分間、自由収縮
率が75〜80%になるような張力のもと酸化処理し
た。この時の酸素結合量は19.5重量%、コア率
0.1%、リン含有量0.25重量%であつた。この繊
維を賦活温度1150℃、内圧0.11Kg/cm2で、賦活ガ
ス(H2O/CO2(Vol)=4/1)の混合ガス中で処
理したところ、比表面積1250m2/g、強度41.9
Kg/mm2、ベンゼン吸着量57.4%の繊維状活性炭を
収率29.9%で得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 リン又は(及び)ホウ素に換算して0.01〜
    0.3%(重量)のリン又は(及び)ホウ素の化合
    物を含むアクリル系繊維を酸化性雰囲気中200〜
    400℃で酸素結合量5〜8%まで酸化処理し、次
    いでリン又は(及び)ホウ素に換算して0.02〜
    0.3%(重量)のリン又は(及び)ホウ素の化合
    物を追加添着し、更に250〜400℃で酸素結合量15
    %以上、コア率8%以下になるまで酸化処理し、
    次いで必要によりリン又は(及び)ホウ素の化合
    物を添加して、リン又は(及び)ホウ素の含有量
    を0.04〜1%(重量)に調整し、900〜1300℃の
    温度で賦活処理することを特徴とする繊維状活性
    炭の製造法。 2 リン又は(及び)ホウ素に換算して0.01〜
    0.3(重量)のリン又は(及び)ホウ素の化合物
    を含むアクリル系繊維を酸化性雰囲気中200〜400
    ℃で酸素結合量5〜8%まで酸化処理し、次いで
    リン又は(及び)ホウ素に換算して0.02〜0.3%
    (重量)のリン又は(及び)ホウ素の化合物を追
    加添着し、更に酸素含有量0.2〜9%(容量)を
    含む不活性ガス中250〜400℃で酸素結合量15%以
    上、コア率8%以下になるまで酸化処理し、次い
    で必要によりリン又は(及び)ホウ素の化合物を
    添加して、リン又は(及び)ホウ素の含有量を
    0.04%〜1%(重量)に調整し、900〜1300℃の
    温度で賦活処理することを特徴とする特許請求の
    範囲1の製造法。
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