JPS6250574B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6250574B2 JPS6250574B2 JP3824883A JP3824883A JPS6250574B2 JP S6250574 B2 JPS6250574 B2 JP S6250574B2 JP 3824883 A JP3824883 A JP 3824883A JP 3824883 A JP3824883 A JP 3824883A JP S6250574 B2 JPS6250574 B2 JP S6250574B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- volume
- hydrogen chloride
- atmosphere
- oxygen
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Inorganic Fibers (AREA)
Description
本発明は取り扱い容易な高強度炭素繊維の製造
方法に関する。 高強度の炭素繊維を得るための炭化処理工程の
雰囲気として従来から、例えば特公昭44−21175
号公報に記載ごとく真空中または水素のような非
酸化性雰囲気、特公昭44−24692号公報に記載の
ごとく塩酸ガスなどの酸蒸気の雰囲気或いは特公
昭47−40575号公報に記載のごとくハロゲン化水
素雰囲気ならびに特公昭53−19047号公報に記載
のごとく塩化水素−水−不活性ガス雰囲気中でそ
れぞれ行なうことが知られている。 しかしながら、これらの雰囲気中で炭化して得
た炭素繊維はいずれも製造工程中の取り扱いに問
題があり、「ケバ」すなわち「単糸切れ」が発生
し易いという欠点を有していた。このため、合成
樹脂などを少量表面に塗布してサイジングするこ
とが行なわれるが、通常このサイジングする樹脂
の種類、量などを炭素繊維の取り扱い条件に合わ
せ適宜調節する必要があることから、サイジング
することなしに取り扱い易い炭素繊維の出現が望
まれてきた。 本発明の目的は前記従来技術の欠点を解消した
取り扱い易く、かつ高強度を有する炭素繊維を製
造する方法を提供するものであつて、その要旨と
するところはポリアクリロニトリル系繊維を酸化
性雰囲気中で加熱して耐炎化したのち、塩化水素
0.2〜10容量%、酸素0.2〜4容量%および不活性
ガスを含有する雰囲気中で加熱することを特徴と
する炭素繊維の製造方法にある。以下、本発明を
具体的に詳述する。 本発明において使用するポリアクリロニトリル
系繊維(以下、PAN繊維という)はポリアクリ
ロニトリル単独重合体または85重量%以上のポリ
アクリロニトリルとエチレン系不飽和化合物、例
えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチルまた
は酢酸ビニルのようなエステル類、塩化ビニル、
塩化ビニリデンのようなハロゲン類、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸などの酸類、アク
リルアマイド、メタクリルアマイドなどのアマイ
ド類などとの共重合体、混合体などを使用するこ
とができ、これらは湿式、乾式のいずれの紡糸法
によつても紡糸が可能であり、また溶媒としては
ロダン酸塩、硝酸、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシドを用い
ることができる。 繊維束としては単繊維度0.1〜10デニール パ
ー フイラメント(dpf)のフイラメントで数十
〜数十万本構成の繊維束が通常用いられるが、好
ましくは1〜5dpfのフイラメントが望ましい。 このPAN繊維を300℃以下、好ましくは230〜
280℃で酸素、ハロゲンガス、空気等の酸化性雰
囲気にて0.5〜3時間加熱して耐炎化する。この
際、原繊維長に対し数%以下の収縮または若干の
伸長を与える程度に張力を付与することが好まし
い。 次に耐炎化繊維は塩化水素0.5〜10容量%、酸
素0.2〜4容量%およびチツ素、アルゴンなどの
不活性ガスを含有する雰囲気中で300〜1500℃ま
で加熱する。このようにして得た炭素繊維はさら
に必要に応じ2000〜3000℃まで熱処理して黒鉛繊
維とすることもできる。 本発明において塩化水素、酸素の割合を前記の
ごとく限定した理由は次の通りである。 塩化水素−酸素−不活性ガス雰囲気において、
塩化水素を0.2容量%未満、酸素0.2容量%未満で
は「単糸切れ」の発生を防止する効果は認められ
ず、塩化水素10容量%、酸素4容量%を越えると
「単糸切れ」の発生が増加し、かつ強度も低下し
てくる。従つて、炭素化においては、塩化水素の
含有量0.2〜10容量%、酸素の含有量0.2〜4容量
%、好ましくは0.3〜3容量%および不活性ガス
を含有する雰囲気中で加熱することが望ましい。 従来の方法によると、塩化水素の存在は炭化時
間の短縮、強度の向上の面において効果があると
され、その量は雰囲気中10容量%以上が好適とさ
れてきた。しかし、多量の塩化水素の存在は排気
ガスの処理の面において困難な問題をかかえてお
り、また特公昭53−19047号に記載のごとく塩化
水素量を0.3〜30容量%におさえるかわりに水0.5
〜6容量%を加える方法も熱処理装置の腐食の面
において問題をかかえていた。 さらに、従来の方法で得た炭素繊維の大きな問
題はボビンに巻きうつしたりボビンから取り出し
たり、プラスチツク等と複合するため引き揃えた
り、製織したりするに際、繊維束を構成する単繊
維が切れて(「単糸切れ」)、からまるなどのトラ
ブルが発生し易いことであつた。従来の方法で得
た炭素繊維はサイジングによつても「単糸切れ」
を防止することはできなかつた。 本発明の方法によると、塩化水素の量を低くお
さえることができるため排気ガスの処理がきわめ
て容易であり、かつ水分が存在しないため装置の
腐食の問題も少ない。さらに塩化水素と酸素との
組み合わせによる雰囲気下での炭化は、得られる
炭素繊維の「単糸切れ」の発生を著しく低減させ
る効果を有する。 従つて、本発明により得られた高強度炭素繊維
は苛酷な取り扱い条件下でもサイジングなしで、
あるいは特別なサイジングを施すことなく充分使
用することができる。 以下、本発明を実施例および比較例に基づいて
具体的に説明する。 実施例1〜12および比較例1〜13 アクリロニトリル含有量95%、9000デニール、
6000フイラメントのPAN繊維を空気中で0.1g/
d張力下250℃で1時間加熱して耐炎化したの
ち、第1表に示すHCl−O2−N2雰囲気中の種々
の塩化水素濃度、酸素濃度で1400℃まで加熱炭化
した。炭化に要した時間は2分間であつた。得ら
れた炭素繊維の特性を第1表に示した。なお「単
糸切れ」の発生数は第1図に示すようにボビン1
から引き出し炭素繊維束2をボビン1の中心から
L=50cm離れたガイドロール3に導き、ボビン1
に固定して錘4により500gの荷重をかけ次いで
炭素繊維束2の中央部にm=10cmのところからブ
ロア5により20m/secの気流(室温)を30秒間
吹き付けたのち「単糸切れ」の発生数を測定し
た。
方法に関する。 高強度の炭素繊維を得るための炭化処理工程の
雰囲気として従来から、例えば特公昭44−21175
号公報に記載ごとく真空中または水素のような非
酸化性雰囲気、特公昭44−24692号公報に記載の
ごとく塩酸ガスなどの酸蒸気の雰囲気或いは特公
昭47−40575号公報に記載のごとくハロゲン化水
素雰囲気ならびに特公昭53−19047号公報に記載
のごとく塩化水素−水−不活性ガス雰囲気中でそ
れぞれ行なうことが知られている。 しかしながら、これらの雰囲気中で炭化して得
た炭素繊維はいずれも製造工程中の取り扱いに問
題があり、「ケバ」すなわち「単糸切れ」が発生
し易いという欠点を有していた。このため、合成
樹脂などを少量表面に塗布してサイジングするこ
とが行なわれるが、通常このサイジングする樹脂
の種類、量などを炭素繊維の取り扱い条件に合わ
せ適宜調節する必要があることから、サイジング
することなしに取り扱い易い炭素繊維の出現が望
まれてきた。 本発明の目的は前記従来技術の欠点を解消した
取り扱い易く、かつ高強度を有する炭素繊維を製
造する方法を提供するものであつて、その要旨と
するところはポリアクリロニトリル系繊維を酸化
性雰囲気中で加熱して耐炎化したのち、塩化水素
0.2〜10容量%、酸素0.2〜4容量%および不活性
ガスを含有する雰囲気中で加熱することを特徴と
する炭素繊維の製造方法にある。以下、本発明を
具体的に詳述する。 本発明において使用するポリアクリロニトリル
系繊維(以下、PAN繊維という)はポリアクリ
ロニトリル単独重合体または85重量%以上のポリ
アクリロニトリルとエチレン系不飽和化合物、例
えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチルまた
は酢酸ビニルのようなエステル類、塩化ビニル、
塩化ビニリデンのようなハロゲン類、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸などの酸類、アク
リルアマイド、メタクリルアマイドなどのアマイ
ド類などとの共重合体、混合体などを使用するこ
とができ、これらは湿式、乾式のいずれの紡糸法
によつても紡糸が可能であり、また溶媒としては
ロダン酸塩、硝酸、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシドを用い
ることができる。 繊維束としては単繊維度0.1〜10デニール パ
ー フイラメント(dpf)のフイラメントで数十
〜数十万本構成の繊維束が通常用いられるが、好
ましくは1〜5dpfのフイラメントが望ましい。 このPAN繊維を300℃以下、好ましくは230〜
280℃で酸素、ハロゲンガス、空気等の酸化性雰
囲気にて0.5〜3時間加熱して耐炎化する。この
際、原繊維長に対し数%以下の収縮または若干の
伸長を与える程度に張力を付与することが好まし
い。 次に耐炎化繊維は塩化水素0.5〜10容量%、酸
素0.2〜4容量%およびチツ素、アルゴンなどの
不活性ガスを含有する雰囲気中で300〜1500℃ま
で加熱する。このようにして得た炭素繊維はさら
に必要に応じ2000〜3000℃まで熱処理して黒鉛繊
維とすることもできる。 本発明において塩化水素、酸素の割合を前記の
ごとく限定した理由は次の通りである。 塩化水素−酸素−不活性ガス雰囲気において、
塩化水素を0.2容量%未満、酸素0.2容量%未満で
は「単糸切れ」の発生を防止する効果は認められ
ず、塩化水素10容量%、酸素4容量%を越えると
「単糸切れ」の発生が増加し、かつ強度も低下し
てくる。従つて、炭素化においては、塩化水素の
含有量0.2〜10容量%、酸素の含有量0.2〜4容量
%、好ましくは0.3〜3容量%および不活性ガス
を含有する雰囲気中で加熱することが望ましい。 従来の方法によると、塩化水素の存在は炭化時
間の短縮、強度の向上の面において効果があると
され、その量は雰囲気中10容量%以上が好適とさ
れてきた。しかし、多量の塩化水素の存在は排気
ガスの処理の面において困難な問題をかかえてお
り、また特公昭53−19047号に記載のごとく塩化
水素量を0.3〜30容量%におさえるかわりに水0.5
〜6容量%を加える方法も熱処理装置の腐食の面
において問題をかかえていた。 さらに、従来の方法で得た炭素繊維の大きな問
題はボビンに巻きうつしたりボビンから取り出し
たり、プラスチツク等と複合するため引き揃えた
り、製織したりするに際、繊維束を構成する単繊
維が切れて(「単糸切れ」)、からまるなどのトラ
ブルが発生し易いことであつた。従来の方法で得
た炭素繊維はサイジングによつても「単糸切れ」
を防止することはできなかつた。 本発明の方法によると、塩化水素の量を低くお
さえることができるため排気ガスの処理がきわめ
て容易であり、かつ水分が存在しないため装置の
腐食の問題も少ない。さらに塩化水素と酸素との
組み合わせによる雰囲気下での炭化は、得られる
炭素繊維の「単糸切れ」の発生を著しく低減させ
る効果を有する。 従つて、本発明により得られた高強度炭素繊維
は苛酷な取り扱い条件下でもサイジングなしで、
あるいは特別なサイジングを施すことなく充分使
用することができる。 以下、本発明を実施例および比較例に基づいて
具体的に説明する。 実施例1〜12および比較例1〜13 アクリロニトリル含有量95%、9000デニール、
6000フイラメントのPAN繊維を空気中で0.1g/
d張力下250℃で1時間加熱して耐炎化したの
ち、第1表に示すHCl−O2−N2雰囲気中の種々
の塩化水素濃度、酸素濃度で1400℃まで加熱炭化
した。炭化に要した時間は2分間であつた。得ら
れた炭素繊維の特性を第1表に示した。なお「単
糸切れ」の発生数は第1図に示すようにボビン1
から引き出し炭素繊維束2をボビン1の中心から
L=50cm離れたガイドロール3に導き、ボビン1
に固定して錘4により500gの荷重をかけ次いで
炭素繊維束2の中央部にm=10cmのところからブ
ロア5により20m/secの気流(室温)を30秒間
吹き付けたのち「単糸切れ」の発生数を測定し
た。
【表】
【表】
第1表に示されるように本発明の範囲にある塩
化水素濃度、酸素濃度および不活性ガス雰囲気中
で加熱処理された炭素繊維は、その他の条件下で
加熱処理された炭素繊維と比較して引張強さおよ
び曲げ強度に優れ、かつ「単糸切れ」数が少な
い。 以上の説明からも明らかなように、ポリアクリ
ロニトリル繊維を酸化性雰囲気中で耐炎化した
後、特定濃度のHCl−O2−不活性ガス雰囲気中で
加熱する本発明の方法により得られる炭素繊維
は、従来の方法によるものに比して、強度に優れ
ると共に著しく「単糸切れ」の発生数が少ないこ
とから、取り扱い性に優れたものであることがわ
かる。
化水素濃度、酸素濃度および不活性ガス雰囲気中
で加熱処理された炭素繊維は、その他の条件下で
加熱処理された炭素繊維と比較して引張強さおよ
び曲げ強度に優れ、かつ「単糸切れ」数が少な
い。 以上の説明からも明らかなように、ポリアクリ
ロニトリル繊維を酸化性雰囲気中で耐炎化した
後、特定濃度のHCl−O2−不活性ガス雰囲気中で
加熱する本発明の方法により得られる炭素繊維
は、従来の方法によるものに比して、強度に優れ
ると共に著しく「単糸切れ」の発生数が少ないこ
とから、取り扱い性に優れたものであることがわ
かる。
第1図は「単糸切れ」の測定方法を示す図。
1:ボビン、2:炭素繊維束、3:ガイドロー
ル、4:錘、5:ブロア。
ル、4:錘、5:ブロア。
Claims (1)
- 1 ポリアクリロニトリル系繊維を酸化性雰囲気
中で加熱して耐炎化した後、塩化水素0.2〜10容
量%、酸素0.2〜4容量%および不活性ガスを含
有する雰囲気中で加熱することを特徴とする炭素
繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3824883A JPS59168129A (ja) | 1983-03-10 | 1983-03-10 | 炭素繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3824883A JPS59168129A (ja) | 1983-03-10 | 1983-03-10 | 炭素繊維の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59168129A JPS59168129A (ja) | 1984-09-21 |
| JPS6250574B2 true JPS6250574B2 (ja) | 1987-10-26 |
Family
ID=12520000
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3824883A Granted JPS59168129A (ja) | 1983-03-10 | 1983-03-10 | 炭素繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59168129A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60110925A (ja) * | 1983-11-15 | 1985-06-17 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 高性能炭素繊維の製造方法 |
| JPS60252719A (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-13 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 高伸度炭素繊維の製造方法 |
| JPS61225373A (ja) * | 1985-03-27 | 1986-10-07 | 東邦レーヨン株式会社 | 炭素繊維束 |
| JPS61231265A (ja) * | 1985-03-30 | 1986-10-15 | 旭化成株式会社 | 高性能炭素繊維の製造法 |
-
1983
- 1983-03-10 JP JP3824883A patent/JPS59168129A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59168129A (ja) | 1984-09-21 |
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