JPS6257603B2 - - Google Patents

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JPS6257603B2
JPS6257603B2 JP54071422A JP7142279A JPS6257603B2 JP S6257603 B2 JPS6257603 B2 JP S6257603B2 JP 54071422 A JP54071422 A JP 54071422A JP 7142279 A JP7142279 A JP 7142279A JP S6257603 B2 JPS6257603 B2 JP S6257603B2
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JP
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paste
filler
polymerizable monomer
colloidal silica
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JP54071422A
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JPS55162709A (en
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Ikuo Komura
Kyoichiro Shibatani
Junichi Yamauchi
Yoshinori Nagase
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、低粘度型の充填性が優れた複合充填
レジンであつて、保存安定性が改良された歯科用
複合充填レジンに関する。 従来から種々の歯科用充填材料が知られている
が、なかでも重合性単量体およびフイラーからな
るいわゆる複合充填レジンが審美性、操作性、価
格面等において優れているため前歯の修復によく
用いられており、最近では乳臼歯の修復にも使用
されはじめている。しかしながら、通常の複合充
填レジンは充填に際し、窩洞の壁面に圧迫しなが
ら丁寧に充填し、更に填塞後、充填物全体を適当
な材料で圧接する必要があり、この操作を十分に
行なわないと充填物内および充填物と窩壁との間
に空隙を生じ易く、修復後の充填物の脱落や二次
う蝕の誘因となる。特に、乳臼歯の充填において
は咬合面を含む臼歯窩洞の形が複雑であることお
よび乳臼歯が口腔内の奥に位置しているために充
填操作が難しく、咬合面を圧接することも困難で
あるため、充填時に空隙を形成し易く、そしてま
た充填に多大の手数を要し作業に長時間を要する
という問題があり、複合充填レジンの改良が切望
されていた。 本発明者らは、このような問題を解決すべく、
未硬化の複合充填レジンの窩洞内における流動性
について検討した。その結果、現在市販されてい
る複合充填レジンよりかなり低粘度のレジンを窩
洞内へ充填すれば硬化までの短時間(通常3分以
内)に自重で流動し、窩洞を均一に充填すること
ができることを認めた。すなわち、複合充填レジ
ンを低粘度化する方向で改良することが好ましい
ことが判明した。重合性単量体とフイラーからな
る複合充填レジンを低粘度化するためには、フイ
ラーを少なくして、重合性単量体の比率を増加さ
せる方法と特開昭48−18380号に開示されている
粘度の低い重合性単量体を用いる方法がある。し
かしながら、前者の方法では、充填された硬化物
の熱膨張率、硬度・圧縮強度等の機械的性質が低
下し好ましくなく、また、後者の方法ではフイラ
ーの沈降が生じやすいという問題を生じた。本発
明者らは、フイラーの沈降を防ぐために、複合充
填レジンの組成についてさらに詳細な検討を行な
つた。その結果、かかる沈降を防ぐためには、分
散安定剤の使用が考えられるが、特開昭48−
18380号に記載されている表面のシラノール基が
疎水化されたコロイダルシリカでは沈降を防止す
ることができなく、Si−OH基を有する親水性コ
ロイダルシリカを用いて、しかも、後述するよう
に特定の疎水性指標を有する重合性単量体と組合
せて用いるときにフイラーの沈降がなく、しかも
充填性に優れた複合充填レジンが得られることを
認め、本発明に到達した。 すなわち、本発明は(i)重量平均疎水性指標が3
〜6であるメタクリレート系重合性単量体50〜30
体積%および(ii)面積平均粒径が5〜50mμの範囲
にあり、かつ粒子表面にシラノール基が2〜3
個/100Åの密度で存在している親水性コロイダ
ルシリカを0.5〜20体積%(対ペースト状組成
物)を含んでなる粉末状のフイラー50〜70体積%
からなるペースト状組成物であつて、温度25℃、
せん断速度1.35sec-1で測定した粘度が2.0×102
5.0×103ポアズである歯科用複合充填レジンであ
る。 本発明においては、重合性単量体として重量平
均疎水性指標が3〜6であるメタクリレート系重
合性単量体が用いられる。ここで、重量平均疎水
性指標とは、メタクリレート系重合性単量体分子
内のエステル基に16、エーテル基に16、水酸基に
32の指数を与えたとき、メタクリレートの分子量
を前記の分子内の親水性基(エステル基、エーテ
ル基または水酸基)の指数の総和で除した値を意
味し、複数の重合性単量体を用いる場合には、
各々のメタクリレートで算出された疎水性指標を
組成の重量比に応じて平均した値を意味する。疎
水性指標が3〜6の範囲のメタクリレート系重合
性単量体としては、エステル基、エーテル基また
は水酸基の少なくとも一つを有するものであつて
通常の複合充填レジンに用いられている米国特許
第3086112号、特公昭46−24869号等に記載され、
現在市販されている複合充填レジンに使用されて
いる2・2′−ビス〔p−(γ−メタクリロキシ−
β−ヒドロキシプロポキシ)フエニル〕プロパン 以下、単にBis−GMAと略称する。、トリエチレ
ングリコールジメタクリレート 以下単に3Gと略称する。)、テトラエチレングリ
コールジメタクリレート 等が挙げられる他、さらに代表的なものとして次
の化合物が挙げられる。 2・2′−ジ(4−メタクリロキシ ジエトキシ
フエニル)プロパン ジエチレングリコールジメタクリレート グリセリンジメタクリレート さらに、疎水性指標が3以下の親水性の高いメタ
クリレート系重合性単量体または6以上の疎水性
の高いメタクリレート系重合性単量体は本発明に
おいてそれ自体単独では用いることができない
が、他のメタクリレート系重合性単量体と混合し
て、重量平均の疎水性指標を3〜6の範囲に調節
することにより用いることができる。このように
して用いることができるメタクリレート系重合性
単量体として例えば次のものがある。 疎水性指標が3以下のメタクリレート系単量体
の例1・2−ビス(3−メタクリロキシ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)ブタン ヒドロキシエチルメタクリレート
【式】次式(A)で表現さ れるジメタクリレート ただし、Rは水素またはメチル、nは1〜4の整
数である。なかでも、Rが水素、nが1である
1・2−ビス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)エタンが好ましい。〕 また、疎水性指標が6以上のメタクリレート系
単量体の例、ビスフエノールAジメタクリレート ネオペンチルグリコールジメタクリレート 以下単にNPGと称する)、1・4−ブチレングリ
コールジメタクリレート 1・6−ヘキサングリコールジメタクリレート 2・2−ジ(4−メタクリロキシエトキシフエニ
ル)プロパン 前述のような重合性単量体を用いることによつ
て、後述のごとき親水性コロイダルシリカを添加
しても複合充填レジンはペーストを撹拌によつて
調整した直後において、せん断速度が実質的に0
でも流動性があるので、窩洞内への充填性がすぐ
れ、しかも静置している場合には構造粘性が現わ
れるので、保存中においてフイラーの沈降が起こ
らないものとなる。しかして、重合性単量体の疎
水性指標が3以下の場合には、得られた複合充填
レジンの親水性が高くなり、吸水率の増大等の欠
点が現われる。 また、重合性単量体の疎水性指標が6以上の場
合には、親水性コロイダルシリカをフイラーの沈
降を防止できる程に混入すると自重による自然流
動が困難となるので好ましくない。 本発明において、重合性単量体として前述のよ
うに重量平均疎水性指標3〜6のものが用いられ
るが、組成物の粘度を後述の範囲にするために
は、粘度の点から重合性単量体を選択することが
必要である。例えば、歯科用複合充填レジンに通
常使用されているBis−GMAの様な高度に粘稠な
単量体は、3G、NPGのような低粘度のメタクリ
レート系単量体で適当に希釈して使用されなけれ
ばならない。Bis−GMAを使用する場合、低粘度
メタクリレート系単量体を30体積%(対重合性単
量体)以上混合して、希釈しなければ用いること
ができなかつた。したがつて、本発明において重
合性単量体は一種だけでなく、二種以上混合して
用いられる場合もあるが、この場合においても重
合性単量体は重量平均で疎水性指標が3〜6の範
囲になければならないことはいうまでもない。 本発明においては、フイラーに0.5〜20体積%
(対ペースト状組成物)の親水性コロイダルシリ
カが含まれている。本発明において親水性コロイ
ダルシリカとは、面積平均粒径が5〜50μの微粒
子状無水シリカであつて、かつ粒子表面にシラノ
ール基(Si−OH基)が2〜3個/100Åの密度
で存在しているシリカを意味する。親水性コロイ
ダルシリカとしては、例えば、日本アエロジル(株)
製のアエロジル380(商品名)があり、このもの
は粒径8mμで、水中において完全に分散する性
質を有している。かかるコロイダルシリカを用い
ることによつて、他の無機系フイラーの沈降を防
ぐことができる。このような効果は、シラノール
基のHが炭化水素等の疎水基で置換された疎水性
コロイダルシリカでは認められなかつた。疎水性
コロイダルシリカは水と混合したときに、90重量
%以上が水中に分散せず水面に浮く性質があり、
前記親水性コロイダルシリカとは全く性質を異に
している。親水性コロイダルシリカは対ペースト
状組成物に対して0.5体積%以上使用されなけれ
ば、他のフイラーの沈降を防止する効果がなく、
一方、20体積%をこすときにはペーストの流動性
が減少するので好ましくない。 本発明に用いられるフイラーとしては、通常歯
科用複合充填レジンに用いられている粒経100μ
以下の硅石粉末、石英粉末、ガラス粉末、セラミ
ツク粉末、金属酸化物粉末などの硬度が高く、熱
膨張係数の小さい無機系フイラー粉末が挙げられ
る。また、疎水性のコロイダルシリカ(例えば、
日本アエロジル(株)製のアエロジルR972等)を前
記の親水性のコロイダルシリカと併用して用いる
こともできる。これらのフイラーは重合性単量体
との結合性を向上させるために、シラン処理剤ま
たは有機高分子で表面処理を行なつて使用され
る。 本発明において、重合性単量体とフイラーの比
率は50〜30体積%:50〜70体積%であることが必
要である。より好ましくは、47〜35体積%:53〜
65体積%である。フイラーの比率が70体積%を超
えると良好な流動性を持つたペーストが得られな
くなり、50体積%以下では硬化物の理工学的性質
が低下するので好ましくない。 本発明のペースト状組成物は、温度25℃、せん
断速度1.35sec-1において測定した粘度が2.0×102
〜5.0×103ポアズ(さらに好ましくは、4.0×102
〜2.0×103ポアズ)であることが必要である。上
記の粘度の測定は、ワイゼンベルグ・レオゴニオ
メーター(サンガモコントロール社製)を用いて
行なう。なお、本発明のペースト状組成物は、使
用時には後述のようにさらに重合硬化剤を混合さ
れて用いられる。この場合、硬化が始まるとペー
ストの粘度が上昇してくるので、粘度の値は硬化
剤系が成立していない系(触媒、賦活剤の両者が
存在していない系)で求めることが必要である。
また、便法としては、触媒または賦活剤のいずれ
か一方を不活性化して両ペーストを混合して粘度
を測定することもできる。本発明において、粘度
が2.0×102ポアズ以下では窩洞開口面が水平より
傾斜していると一旦充填した組成物が硬化するま
でに流れ出すので好ましくなく、また5.0×103
アズ以上では充填するのに圧接操作が必要であ
り、また歯質への濡れも悪いので空隙を生成し易
いという欠点を生じることになる。歯科用複合充
填レジンを得るにあたつて、粘度を上記の範囲に
調節し、しかも組成物の流動性および硬化物の理
工学的性質の点から重合性単量体とフイラーの比
率を上記の範囲に設定することによつて、乳臼歯
等の充填に適した充填性に優れた複合充填レジン
を得ることができる。本発明の組成物の粘度は、
従来から市販されているものの複合充填レジンが
1.0×104〜1.0×105ポアズの粘度を有することに
比し、非常に低いものである。このような低粘度
のもとにおかれると、フイラーの沈降が生じ易
く、このような沈降を防ぐに当り、3〜6の重量
平均疎水性指標を有する重合性単量体と親水性コ
ロイダルシリカの使用が効果的であることが認め
られたのである。低粘度の複合充填レジンにおい
て、かかる重合性単量体と親水性コロイダルシリ
カを併用して用いることは本発明の特徴とすると
ころである。 本発明においては、上記の構成成分以外に紫外
線増感剤、触媒、賦活剤、重合禁止剤、紫外線吸
収剤、着色剤等が適宜加えられる。複合充填レジ
ンを窩洞へ充填後紫外線硬化させる場合には、ベ
ンゾイルメチルエーテル、ベンゾイルフエニルエ
ーテル等の紫外線増感剤が加えられることが好ま
しい。また、複合充填レジンを硬化剤により硬化
させる場合には、アミン−過酸化物、p−トルエ
ンスルフイン酸−過酸化物等の室温硬化型の触媒
−賦活剤の組合せからなる硬化剤が加えられる。
触媒としては、通常過酸化ベンゾイル(以下、
BPOと称する。)が用いられ、賦活剤としては、
N・N−ジプロパノールトルイジン、N・N−ジ
エタノールトルイジン等のアミン化合物が用いら
れる。本発明においては、さらに必要に応じ、紫
外線吸収剤(例えば、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフエノン等)、重合禁止剤(例えば、
2・6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール等)、
等が添加される。 複合充填レジンに触媒および賦活剤の両者を加
えると硬化が始まるので、通常は特公昭46−
24869号に開示されているように複合充填レジン
を2分割し、それぞれに触媒または賦活剤を加え
ておき、使用時に両者を混合練和して用いられ
る。すなわち、重合性単量体、フイラー、触媒お
よび賦活剤からなる複合充填レジンにおいては、
触媒と賦活剤とが使用に際してはじめて混合され
るように構成成分が少なくとも2分割されて包装
されており、使用時に混合されて用いられる。2
分割の包装形態としては、重合性単量体、フイラ
ーおよび賦活剤からなるペーストと触媒とからな
るペースト・触媒型(触媒は適当な増量剤と混合
されていてもよい)、重合性単量体とフイラーか
らなるペーストを2分し、それぞれ触媒または賦
活剤を加えた2ペースト型等があるが、本発明で
は本質的にはいずれの型でもよい。2分割された
レジンは使用時に混合練和されて、前述の粘度範
囲の複合充填レジンが得られる。低粘度化された
複合充填レジンは一般的に通常の容器に包装する
と流れてふたにつくので好ましくなく、また、シ
リンジ等に包装すると前述のごとくフイラーが沈
降するので、使用時に複合充填レジンを撹拌して
も均一化することが困難であつた。しかし、本発
明の複合充填レジンは低粘度でありながら、上記
の構成をとることにより、フイラーの沈降が起ら
ないものとなつているので、シリンジに充填する
ことができ、そのため臨床使用が容易なものとな
つたのである。なお、一個のシリンジへは、2分
割された包装形態の一つが充填されることにな
る。 以上のようにして得られた本発明の複合充填レ
ジンは、前述の範囲の粘度と流動性を有すること
によつて、充填操作を容易ならしめると共に窩洞
への密着性が良好であるので、空洞の生成を抑制
し、二次う蝕を発生させないという優れた効果を
発揮することが認められた。さらに、本発明の複
合充填レジンは使用時には流動性を示すにもかか
わらず、長期間静置した場合全くフイラーの沈降
は認められなかつた。また、低粘度化されている
にもかかわらず、フイラーの含量が高いため、硬
化物の理工学的性質はすぐれていた。 以下、実施例によりさらに本発明を詳細に説明
する。 実施例 1 次の組成でフイラー含有率58体積%のペースト
AおよびBを調合した。 ペーストA Bis−GMA(疎水性指標4) 11.5重量部 3G(疎水性指標4.5) 11.5〃 石英粉末(粒径60μ以下、シラン結合剤で表面処
理) 75〃 親水性コロイダルシリカ(アエロジル380 2〃 N・N−ジエタノール−p−トルイジン 0.2〃 ペーストB Bis−GMA 11.5重量部 3G 11.5〃 石英粉末(上記と同じ) 75〃 親水性コロイダルシリカ(上記と同じ) 2〃 BPO 0.4重量部 2・6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(以
下、BHTと記す) 微量 ペーストAとBの粘度をワイゼンベルグレオゴ
ニオメータで25℃、剪断速度1.35sec-1で測定し
たところ、双方とも6.3×102ポアズであり、良好
な流動性を示した。なお、Bis−GMAおよび3G
からなる重合性単量体の疎水性指標は4.25であ
る。また、親水性コロイダルシリカはペースト状
組成物に対して1.8積%に混合されている。ペー
ストAおよびBを等量ずつ混合硬化させて得られ
た試料の1日後の圧縮強度は2460Kg/cm2であつ
た。また、ペーストA、Bそれぞれをポリプロピ
レン製容器内へ厚さ4mmになる様充填し、保存し
た。1年後もフイラーと重合性単量体は相分離し
ておらず均一に混合した状態が保もたれていた。 つぎに、上記のペーストAおよびBを混合練和
して得られた複合充填レジンを臼歯の2級窩洞へ
充填した。なお、窩洞は常法に従つて40%正リン
酸水溶液で酸処理され、つづいてフエニルリン酸
モノマーを主成分とするライナーが塗布され、乾
燥されたものである。硬化後において、模型歯を
歯軸方向に切断し、目視観察したところ、空洞は
認められず、本発明の複合充填レジンが充填性に
すぐれていることが確認された。 実施例 2 実施例1の3GをNPG(疎水性指標7.5)に変更
し、同様の組成比でペーストAに対応したペース
トC、Bに対応したDを調合した。CおよびDの
粘度は実施例1と同一条件で測定し、それぞれ
7.1×102ポアズであつた。なお、Bis−GMAおよ
びNPGからなる単量体の疎水性指標は5.75であ
る。C、Dを同一口径を有するシリンジに充填包
装し、等長に押し出すことにより等量ずつとりだ
し、これを混合して得られた硬化物の1日後の圧
縮強度は2490Kg/cm2であつた。実施例1と同一条
件で保存したが、一年後もフイラーと重合性単量
体の相分離は認められなかつた。 比較例 1 次の組成でペーストEおよびFを調合した。 ペーストE Bis−GMA 11.5重量部 3G 11.5 石英粉末(実施例1と同じ) 72 疎水性コロイダルシリカ(アエロジルR−972 5 N・N−ジエタノール−p−トルイジン 0.2 ペーストF Bis−GMA 11.5 3G 11.5 石英粉末(実施例1と同じ) 72 疎水性コロイダルシリカ(アエロジルR−972)
5 BPO 0.4 BHT 微量 ペーストEおよびFを実施例1の条件で保存し
たところ、コロイダルシリカの量は2.5倍になつ
ているにもかかわらず、疎水性であるため3ケ月
後にフイラーが沈降していた。なお、本比較例に
おいて、重合性単量体の疎水性指標は4.25、ペー
スト状組成物における重合性単量体の比率は41体
積%、フイラーの比率は59体積%、フイラー中の
疎水性コロイダルシリカのペースト状組成物に対
する比率は4.4体積%であつた。 比較例 2〜5 第1表に示す組成でペーストを調合した。
【表】 比較例2〜5ともに歯科医で通常行なわれてい
るペーストの練り合せ操作においては充分な柔か
さを示したが、一旦練り合わせ操作を中止する
と、自重による流動性は乏しく、ペースト表面に
生じた錬り合せ時の凸凹が5分以内に消えなかつ
た。重合性単量体を含んでなる歯科用複合充填レ
ジンでは重合開始より5分以内に硬化がはじまる
ことが診療能率上必須なことであり、従つて上記
4例は流動性が不充分である。また、比較例3お
よび5を実施例1の要領で保存したところ、2ケ
月後にフイラーと重合性単量体の相分離が認めら
れた。 比較例 6 次の調合比で本発明の範囲から外れるフイラー
含有量48体積%のペーストGおよびHを調整し
た。 ペーストG Bis−GMA 24.0重量部 3G 8.0〃 石英粉末(実施例1と同じ) 66.0〃 親水性コロイダルシリカ 1.0〃 N・N−ジエタノール−p−トルイジン 0.32〃 ペーストH Bis−GMA 24.0重量部 3G 8.0〃 石英粉末(実施例1と同じ) 66.0〃 親水性コロイダルシリカ(実施例1と同じ)
1.0〃 BPO 0.64〃 このものの重合性単量体の疎水性指標は4.13で
あり、親水性コロイダルシリカの比率は0.8体積
%であつた。ペーストGおよびHの粘度は実施例
1の方法で測定したところ1.1×103ポアズであ
り、粘度は本発明の望ましい範囲にあつた。しか
し、ペーストGとHを等量ずつ混合して得た硬化
物の1日後の圧縮強度を測定したところ2160Kg/
cm2で実施例1に比較して相当低く、充填物の強度
としては不十分なものであつた。 実施例 3 疎水性指標が3以下の重合性単量体と6以上の
単量体の混合物を下記の組成でフイラーと混合し
てペーストをつくつた。 ペースト 1・2−ビス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)エタン(疎水性指標2.7)(注)
14重量部 1・6−ヘキサンジオールジメタクリレート(疎
水性指標7.9) 10〃 石英粉末(実施例1と同じ) 74〃 親水性コロイダルシリカ(アエロジル380) 2〃 (注)前記(A)式において、R=H、n=1の単量体で
ある。 上記重合性単量体混合液の重量平均疎水性指標
は4.9であり、ペースト状組成物における重合性
単量体の比率は42体積%、フイラーの比率は56体
積%、親水性コロイダルシリカの比率は2体積%
である。このペーストは自重による流動が可能で
かつ、実施例1の条件で保存したところ、1年後
でもフイラーの沈降が認められなかつた。 実施例 4 次の組成でペースト・触媒(ペースト状)タイ
プのコンポジツトレジンを調合した。 ペーストJ Bis−GMA 14重量部 3G 3重量部 NPG 5〃 1・2−ビス(3−メタクリロキシ−2−ヒドロ
キシプロポキシ)エタン 3〃 石英粉末(実施例1と同じ) 73〃 親水性コロイダルシリカ(アエロジル380) 2〃 N・N−ジエタノール−p−トルイジン 0.2〃 ペーストK(触媒) フタル酸ジブチル 25重量部 石英粉末(実施例1と同じ) 66〃 親水性コロイダルシリカ(アエロジル380) 5〃 BPO 4〃 ペーストJとペーストK(触媒)を重量比30:
1で混合した。混合物は室温で5分以内で硬化
し、硬化物の圧縮強度は2560Kg/cm2であつた。混
合したペーストに占めるフイラーの割合は54体積
%フイラー中コロイダルシリカの割合は2体積
%、モノマーの割合は42体積%であつた。モノマ
ー組成物の重量平均疎水性指標は4.6である。ペ
ーストJは内径13mmのポリプロピレン製シリンジ
に充填した状態で1年間保存してもフイラーの沈
降は認められなかつた。また使用時キヤタリスト
と混練りすると良好な流動性を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量平均疎水性指標が3〜6であるメタクリ
    レート系重合性単量体50〜30体積%および面積平
    均粒径が5〜50mμの範囲にあり、かつ粒子表面
    にシラノール基が2〜3個/100Åの密度で存在
    している親水性コロイダルシリカを0.5〜20体積
    %(対ペースト状組成物)含んでなる粉末状のフ
    イラー50〜70体積%からなるペースト状組成物で
    あつて、温度25℃、せん断速度1.35sec-1におい
    て測定した粘度が2.0×102〜5.0×103ポアズであ
    る歯科用複合充填レジン。 2 触媒および賦活剤からなる硬化剤が加えられ
    てなる特許請求の範囲第1項記載の歯科用複合充
    填レジン。 3 重量平均疎水性指標が3〜6であるメタクリ
    レート系重合性単量体、面積平均粒径が5〜50m
    μの範囲にあり、かつ粒子表面にシラノール基が
    2〜3個/100Åの密度で存在している親水性コ
    ロイダルシリカを含んでなる粉末状のフイラーお
    よび触媒と賦活剤からなる硬化剤から構成された
    歯科用複合充填レジンであつて、触媒と賦活剤が
    同一包装に入らないように少なくとも2分割され
    て包装されており、メタクリレート系重合性単量
    体とフイラーからなる包装には親水性コロイダル
    シリカが0.5体積%(重合性単量体とフイラーか
    らなる組成物に対し)以上加えられており、分割
    包装された構成成分を使用時に混合したときにメ
    タクリレート系重合性単量体50〜30体積%および
    0.5〜20体積%の親水性コロイダルシリカを含ん
    でなるフイラー50〜70体積%からなるペースト状
    組成物であつて、温度25℃、せん断速度
    1.35sec-1において測定した粘度が2.0×102〜5.0
    ×103ポアズである組成物を得るように構成され
    た分割包装されてなる歯科用複合充填レジン。
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