JPS6258625B2 - - Google Patents
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- JPS6258625B2 JPS6258625B2 JP57144373A JP14437382A JPS6258625B2 JP S6258625 B2 JPS6258625 B2 JP S6258625B2 JP 57144373 A JP57144373 A JP 57144373A JP 14437382 A JP14437382 A JP 14437382A JP S6258625 B2 JPS6258625 B2 JP S6258625B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- weight
- ethylene
- copolymer
- carbon monoxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
本発明は熱可塑性樹脂組成物に関し、詳しくは
塩化ビニル系樹脂を主成分とし、柔軟性、透明
性、耐熱性、耐候性、低温柔軟性、成型加工性、
シール加工性、耐ブロツキング性に優れた熱可塑
性樹脂組成物に関する。 従来塩化ビニル系樹脂に、ジオクチルフタレー
ト、ジオクチルアジペート等の可塑剤が多量に配
合された組成物が柔軟でありながら優れた強度物
性を持つため、多くの分野で使用されてきた。 しかしながらこのような組成物は可塑剤が多量
に配合されているため、長期間使用する間にある
いは加熱状態で使用する間に可塑剤が移行し、柔
軟性が失われ脆化する欠点を有していた。又、医
療分野等で血液バツグ、輸液バツグ等に使用する
際には上記の可塑剤が血液や輸液中に溶出し、こ
のためこれらの材料を用いて治療を受ける人達の
健康がおびやかされる問題点が存していた。 従来軟質塩化ビニル樹脂の有する上記欠点を解
消するために、例えば塩素化ポリエチレンを塩化
ビニル樹脂に混合した組成物、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体に塩化ビニルをグラフト共重合させ
た樹脂等が採用されてきた。しかし、これらのい
ずれにおいても透明性、耐熱性の諸性質が充分改
善されなかつた。 本発明者らは、上記問題点を解決するため、塩
化ビニル系樹脂にエチレン・一酸化炭素・酢酸ビ
ニル共重合体を組合わせた系に、更に熱可塑性ウ
レタンエラストマーを加えた系について種々検討
を行なつた結果、可塑剤を加えなくとも柔軟であ
つて、しかも透明性に優れ、且つ耐熱性、耐候
性、低温柔軟性に優れた特性を有する組成物が得
られることを見出し本発明を完成するに至つた。 本発明の要旨は塩化ビニル系樹脂、エチレン・
一酸化炭素・酢酸ビニル共重合体及び熱可塑性ウ
レタンエラストマーからなることを特徴とする熱
可塑性樹脂組成物に存する。 本発明において使用される塩化ビニル系樹脂と
は、塩化ビニル単独重合体及び共重合体であり、
塩化ビニル系共重合体としては塩化ビニル・エチ
レン共重合体、塩化ビニル・プロピレン共重合
体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル・メチルアクリレート共重合体、塩化ビニル・
エチルアクリレート共重合体、塩化ビニル・2―
エチルヘキシルアクリレート共重合体、塩化ビニ
ル・アクリロニトリル共重合体等が用いられる。
更に、上記の塩化ビニル系樹脂に対してブチルア
クリレート、2―エチルヘキシルアクリレート、
ブタジエン等の重合性単量体をグラフト共重合さ
せて得られる塩化ビニル系グラフト共重合体も使
用することができる。塩化ビニル系樹脂の重合度
としては、600乃至3000のものが好ましい。 上記の塩化ビニル系樹脂の内、特に好ましいも
のは塩化ビニルとα―オレフインとの共重合体、
とりわけ塩化ビニル・エチレン共重合体でありエ
チレン含量が2乃至15wt%のものである。 本発明で用いられるエチレン・一酸化炭素・酢
酸ビニル共重合体としては、例えばデユポン社製
「エルバロイ741」等が市販されているが、これを
含めて、エチレン含量が40乃至85重量%、一酸化
炭素含量が5乃至20重量%酢酸ビニル含量が15乃
至50重量%の範囲のものが好適である。又、該エ
チレン・一酸化炭素・酢酸ビニル共重合体の分子
量としては重量平均分子量で2万乃至100万のも
のが好適である。 上記の塩化ビニル系樹脂及びエチレン・一酸化
炭素・酢酸ビニル共重合体を混合することにより
柔軟性に富む樹脂組成物が得られるが、該組成物
においては高温における強度低下、低温における
柔軟性の低下が大きいという欠点を有している。
又該樹脂組成物より得られる成形物の表面は粘着
性が大きくそのため自着性が大きい欠点を有して
いた。 本発明者らは種々検討を重ねた結果、熱可塑性
ウレタンエラストマーを加えることにより、上記
欠点をいずれも解消できることを見出した。 本発明に使用される熱可塑性ウレタンエラスト
マーとしては、例えばポリエステルジオールにジ
イソシアネート化合物を反応させて得たポリエス
テルウレタン及びポリエーテルジオールにジイソ
シアネート化合物を反応させて得たポリエーテル
ウレタンが存する。ジイソシアネート化合物とし
ては、例えば4,4′―ジフエニルメタンジイソシ
アネート、4,4′―フエニレンジイソシアネー
ト、2,4―トリレンジイソシアネート、2,6
―トリレンジイソシアネート、1,5―ナフチレ
ンジイソシアネート、o―,m―、またはp―キ
シリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート等が用いら
れる。ポリエステルジオールとしては、例えばコ
ハク酸、グルタール酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウ
ンデカン酸、ドデカン酸等から選ばれる脂肪族ジ
カルボン酸と1,4―ブタンジオール、1,6―
ヘキサンジオール、1,10―デカメチレンジオー
ル、1,2―プロピレングライコール、1,3―
ブチレングライコール、2,5―ジメチル―2,
5―ヘキサンジオール、ネオペンチルグライコー
ル等から選ばれる脂肪族ジオールを反応させて得
られたものが使用される。 ポリエステルジオールを得る別の方法として、
β―プロピオラクトン、ピバロラクトン、δ―バ
レロラクトン、ε―カプロラクトン、メチル―ε
―カプロラクトン、ジメチル―ε―カプロラクト
ン、トリメチル―ε―カプロラクトン等のラクト
ン化合物を前記脂肪族ジオールと共に反応せしめ
ることも可能である。 ポリエーテルジオールとしては、ポリテトラヒ
ドロフラン、ポリエチレングライコール、ポリプ
ロピレングライコール、ポリオキシプロピレング
ライコール等が使用される。 上記のポリエステルジオール及びポリエーテル
ジオールは500乃至10000の分子量範囲のものとし
て用いることが好ましいが、より好ましくは1000
乃至8000の分子量範囲のものである。 上記の塩化ビニル系樹脂及びエチレン・一酸化
炭素・酢酸ビニル共重合体の重量比率は100対5
乃至100対200の範囲にあることが好適である。 該塩化ビニル系樹脂及びエチレン・一酸化炭
素・酢酸ビニル共重合体の混合物100重量部に対
する該熱可塑性ウレタンエラストマーの使用量は
10重量部乃至150重量部の範囲にあることが好適
である。 該熱可塑性ウレタンエラストマーの比率が10重
量部以下ではブロツキング性があらわれ、且つ加
熱時における膜強度の低下、形崩れ等が起り易く
耐熱性の乏しい成形物しか得られない。また該熱
可塑性ウレタンエラストマーの比率が150重量部
を越えると柔軟性が低下して来る。 上記の塩化ビニル系樹脂、エチレン・一酸化炭
素・酢酸ビニル共重合体及び熱可塑性エラストマ
ーは通常の溶融混練の手段により混合することが
でき、例えばミキシングロール、押出型混練機等
により混練することが好適である。 又本発明組成物の熱安定性を維持するために安
定剤を添加することができ、例えばステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マ
グネシウム、エポキシ化大豆油、酸化マグネシウ
ム等の熱安定剤を使用できる。 更に、フエノール系、亜燐酸エステル系の抗酸
化剤を適宜使用することができる。 その他少量ならば例えばジオクチルフタレー
ト、ジオクチルアジペート等の可塑剤を添加する
ことができる。 本発明熱可塑性樹脂組成物は、透明であり且つ
柔軟性に優れている。しかも耐熱性が極めて良好
であるため、従来使用が困難であつた多くの分野
に展開することができる。 特に好適な応用途はオートクレーブ内で蒸気滅
菌を必要とする医療器材、例えば血液バツグ、輸
液バツグ、カテーテル、血液回路、人工心肺用回
路、手術手袋等である。 その他、レザー、食品包装用フイルム、テープ
基材、電線被覆材料、絶縁材料等に使用すること
ができる。 実施例 1 塩化ビニル系樹脂として重合度1400のポリ塩化
ビニルを使用し、エチレン・一酸化炭素・酢酸ビ
ニル共重合体としてエチレン対一酸化炭素対酢酸
ビニルの組成比率が64対12対24のものを使用し
た。 熱可塑性ウレタンエラストマーとしてアジピン
酸及び1,4―ブタンジオールを反応させて得ら
れるポリエステルジオールとヘキサメチレンジイ
ソシアネートとからなる分子量3000のものを使用
した。 上記ポリ塩化ビニル100重量部に対してエチレ
ン・一酸化炭素・酢酸ビニル共重合体を50重量部
及び熱可塑性ウレタンエラストマーを30重量部を
加え、安定剤としてカルシユームステアレート粉
末を0.1重量部、亜鉛ステアレート粉末0.2重量
部、エポキシ化大豆油を10重量部加えた。 上記混合物をミキシングロールによりロール温
度150℃で5分間混合し、シートを作成した。こ
のシートを160℃、100Kg/cm2の圧力条件でプレス
しシートを作成した。 第1表の実施例1欄より明らかなように、本発
明による組成物は従来材料と比較して全く遜色の
ない柔軟性を持ち、耐油性や移行性の測定値に見
られるように優れた物性を有していた。 実施例 2 重合度1070、エチレン含量7重量%の塩化ビニ
ル・エチレン共重合体、エチレン・一酸化炭素・
酢酸ビニル三元共重合体(エチレン対一酸化炭素
対酢酸ビニルの組成比率が64対12対24)熱可塑性
ウレタンエラストマーとして4,4′―ジフエニル
ジイソシアネート及びポリプロピレングリコール
を反応せしめて得られた重合体を使用した。 上記塩化ビニル・エチレン共重合体100重量部
に対して、エチレン・一酸化炭素・酢酸ビニル共
重合体を65重量部及び熱可塑性ウレタンエラスト
マーを20重量部加えた。以下安定剤の配合及びシ
ート成形を実施例と全く同様に実施した。 第1表の実施例2の欄より明らかなように本発
明による組成物は従来材料と比較して全く遜色の
ない柔軟性を持ち、耐油性や移行性の測定値に見
られるように優れた物性を有することが明らかで
ある。 実施例 3 熱可塑性ウレタンエラストマーとして、アジピ
ン酸及び1,4―ブタンジオールを反応させて得
られるポリエステルジオールとヘキサメチレンジ
イソシアネートとからなる分子量3000の重合体を
用いる以外は実施例2と同様にしてシートを作成
した。 第1表の実施例3欄より明らかなように本発明
による組成物は従来材料と比較して全く遜色のな
い柔軟性を持ち、耐油性や移行性の測定値に見ら
れるように優れた物性を有するものであつた。 実施例 4 実施例3において作成したロールシートを細か
く截断して角状ペレツトを作成した。このペレツ
トを用いて厚さ0.45m/mのシートを押出成型に
より作成した。このシートを高周波シール加工に
より長さ16cm、幅12cmの寸法のバツグを作成し
た。このようにして作成したバツグが輸液用容器
として適するか否かを調べるため以下の試験を実
施した。 該バツグ材料から溶出させる成分の分析及び安
全性を知るため日本薬局方「一般試験法」のなか
の輸液用プラスチツク容器試験法に準拠して溶出
物試験及び溶血性試験を実施した。 また、該バツクがオートクレーブ蒸気加熱に耐
えるか否かを知るため、該バツグ内に生理食塩水
200mlを入れた状態で、オートクレーブに入れ、
121℃、20分間加圧蒸気内で放置した。 以上の結果を第表に示した。第表の結果か
ら明らかなように本発明組成物によつて作製した
バツグは輸液用バツグとして極めて適したもので
あつた。 比較例 重合度1400のポリ塩化ビニル100重量部に、ジ
オクチルフタレート55重量部を加え、更に安定剤
としてカルシウムステアレート粉末0.1重量部、
亜鉛ステアレート粉末0.2重量部、エポキシ化大
豆油10重量部を加えた組成物を得た。 この組成物を用いて実施例1と同様にしてシー
トを作成し、物性を測定した。 その結果を第1表の比較例の欄に記す。
塩化ビニル系樹脂を主成分とし、柔軟性、透明
性、耐熱性、耐候性、低温柔軟性、成型加工性、
シール加工性、耐ブロツキング性に優れた熱可塑
性樹脂組成物に関する。 従来塩化ビニル系樹脂に、ジオクチルフタレー
ト、ジオクチルアジペート等の可塑剤が多量に配
合された組成物が柔軟でありながら優れた強度物
性を持つため、多くの分野で使用されてきた。 しかしながらこのような組成物は可塑剤が多量
に配合されているため、長期間使用する間にある
いは加熱状態で使用する間に可塑剤が移行し、柔
軟性が失われ脆化する欠点を有していた。又、医
療分野等で血液バツグ、輸液バツグ等に使用する
際には上記の可塑剤が血液や輸液中に溶出し、こ
のためこれらの材料を用いて治療を受ける人達の
健康がおびやかされる問題点が存していた。 従来軟質塩化ビニル樹脂の有する上記欠点を解
消するために、例えば塩素化ポリエチレンを塩化
ビニル樹脂に混合した組成物、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体に塩化ビニルをグラフト共重合させ
た樹脂等が採用されてきた。しかし、これらのい
ずれにおいても透明性、耐熱性の諸性質が充分改
善されなかつた。 本発明者らは、上記問題点を解決するため、塩
化ビニル系樹脂にエチレン・一酸化炭素・酢酸ビ
ニル共重合体を組合わせた系に、更に熱可塑性ウ
レタンエラストマーを加えた系について種々検討
を行なつた結果、可塑剤を加えなくとも柔軟であ
つて、しかも透明性に優れ、且つ耐熱性、耐候
性、低温柔軟性に優れた特性を有する組成物が得
られることを見出し本発明を完成するに至つた。 本発明の要旨は塩化ビニル系樹脂、エチレン・
一酸化炭素・酢酸ビニル共重合体及び熱可塑性ウ
レタンエラストマーからなることを特徴とする熱
可塑性樹脂組成物に存する。 本発明において使用される塩化ビニル系樹脂と
は、塩化ビニル単独重合体及び共重合体であり、
塩化ビニル系共重合体としては塩化ビニル・エチ
レン共重合体、塩化ビニル・プロピレン共重合
体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル・メチルアクリレート共重合体、塩化ビニル・
エチルアクリレート共重合体、塩化ビニル・2―
エチルヘキシルアクリレート共重合体、塩化ビニ
ル・アクリロニトリル共重合体等が用いられる。
更に、上記の塩化ビニル系樹脂に対してブチルア
クリレート、2―エチルヘキシルアクリレート、
ブタジエン等の重合性単量体をグラフト共重合さ
せて得られる塩化ビニル系グラフト共重合体も使
用することができる。塩化ビニル系樹脂の重合度
としては、600乃至3000のものが好ましい。 上記の塩化ビニル系樹脂の内、特に好ましいも
のは塩化ビニルとα―オレフインとの共重合体、
とりわけ塩化ビニル・エチレン共重合体でありエ
チレン含量が2乃至15wt%のものである。 本発明で用いられるエチレン・一酸化炭素・酢
酸ビニル共重合体としては、例えばデユポン社製
「エルバロイ741」等が市販されているが、これを
含めて、エチレン含量が40乃至85重量%、一酸化
炭素含量が5乃至20重量%酢酸ビニル含量が15乃
至50重量%の範囲のものが好適である。又、該エ
チレン・一酸化炭素・酢酸ビニル共重合体の分子
量としては重量平均分子量で2万乃至100万のも
のが好適である。 上記の塩化ビニル系樹脂及びエチレン・一酸化
炭素・酢酸ビニル共重合体を混合することにより
柔軟性に富む樹脂組成物が得られるが、該組成物
においては高温における強度低下、低温における
柔軟性の低下が大きいという欠点を有している。
又該樹脂組成物より得られる成形物の表面は粘着
性が大きくそのため自着性が大きい欠点を有して
いた。 本発明者らは種々検討を重ねた結果、熱可塑性
ウレタンエラストマーを加えることにより、上記
欠点をいずれも解消できることを見出した。 本発明に使用される熱可塑性ウレタンエラスト
マーとしては、例えばポリエステルジオールにジ
イソシアネート化合物を反応させて得たポリエス
テルウレタン及びポリエーテルジオールにジイソ
シアネート化合物を反応させて得たポリエーテル
ウレタンが存する。ジイソシアネート化合物とし
ては、例えば4,4′―ジフエニルメタンジイソシ
アネート、4,4′―フエニレンジイソシアネー
ト、2,4―トリレンジイソシアネート、2,6
―トリレンジイソシアネート、1,5―ナフチレ
ンジイソシアネート、o―,m―、またはp―キ
シリレンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート等が用いら
れる。ポリエステルジオールとしては、例えばコ
ハク酸、グルタール酸、アジピン酸、ピメリン
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウ
ンデカン酸、ドデカン酸等から選ばれる脂肪族ジ
カルボン酸と1,4―ブタンジオール、1,6―
ヘキサンジオール、1,10―デカメチレンジオー
ル、1,2―プロピレングライコール、1,3―
ブチレングライコール、2,5―ジメチル―2,
5―ヘキサンジオール、ネオペンチルグライコー
ル等から選ばれる脂肪族ジオールを反応させて得
られたものが使用される。 ポリエステルジオールを得る別の方法として、
β―プロピオラクトン、ピバロラクトン、δ―バ
レロラクトン、ε―カプロラクトン、メチル―ε
―カプロラクトン、ジメチル―ε―カプロラクト
ン、トリメチル―ε―カプロラクトン等のラクト
ン化合物を前記脂肪族ジオールと共に反応せしめ
ることも可能である。 ポリエーテルジオールとしては、ポリテトラヒ
ドロフラン、ポリエチレングライコール、ポリプ
ロピレングライコール、ポリオキシプロピレング
ライコール等が使用される。 上記のポリエステルジオール及びポリエーテル
ジオールは500乃至10000の分子量範囲のものとし
て用いることが好ましいが、より好ましくは1000
乃至8000の分子量範囲のものである。 上記の塩化ビニル系樹脂及びエチレン・一酸化
炭素・酢酸ビニル共重合体の重量比率は100対5
乃至100対200の範囲にあることが好適である。 該塩化ビニル系樹脂及びエチレン・一酸化炭
素・酢酸ビニル共重合体の混合物100重量部に対
する該熱可塑性ウレタンエラストマーの使用量は
10重量部乃至150重量部の範囲にあることが好適
である。 該熱可塑性ウレタンエラストマーの比率が10重
量部以下ではブロツキング性があらわれ、且つ加
熱時における膜強度の低下、形崩れ等が起り易く
耐熱性の乏しい成形物しか得られない。また該熱
可塑性ウレタンエラストマーの比率が150重量部
を越えると柔軟性が低下して来る。 上記の塩化ビニル系樹脂、エチレン・一酸化炭
素・酢酸ビニル共重合体及び熱可塑性エラストマ
ーは通常の溶融混練の手段により混合することが
でき、例えばミキシングロール、押出型混練機等
により混練することが好適である。 又本発明組成物の熱安定性を維持するために安
定剤を添加することができ、例えばステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マ
グネシウム、エポキシ化大豆油、酸化マグネシウ
ム等の熱安定剤を使用できる。 更に、フエノール系、亜燐酸エステル系の抗酸
化剤を適宜使用することができる。 その他少量ならば例えばジオクチルフタレー
ト、ジオクチルアジペート等の可塑剤を添加する
ことができる。 本発明熱可塑性樹脂組成物は、透明であり且つ
柔軟性に優れている。しかも耐熱性が極めて良好
であるため、従来使用が困難であつた多くの分野
に展開することができる。 特に好適な応用途はオートクレーブ内で蒸気滅
菌を必要とする医療器材、例えば血液バツグ、輸
液バツグ、カテーテル、血液回路、人工心肺用回
路、手術手袋等である。 その他、レザー、食品包装用フイルム、テープ
基材、電線被覆材料、絶縁材料等に使用すること
ができる。 実施例 1 塩化ビニル系樹脂として重合度1400のポリ塩化
ビニルを使用し、エチレン・一酸化炭素・酢酸ビ
ニル共重合体としてエチレン対一酸化炭素対酢酸
ビニルの組成比率が64対12対24のものを使用し
た。 熱可塑性ウレタンエラストマーとしてアジピン
酸及び1,4―ブタンジオールを反応させて得ら
れるポリエステルジオールとヘキサメチレンジイ
ソシアネートとからなる分子量3000のものを使用
した。 上記ポリ塩化ビニル100重量部に対してエチレ
ン・一酸化炭素・酢酸ビニル共重合体を50重量部
及び熱可塑性ウレタンエラストマーを30重量部を
加え、安定剤としてカルシユームステアレート粉
末を0.1重量部、亜鉛ステアレート粉末0.2重量
部、エポキシ化大豆油を10重量部加えた。 上記混合物をミキシングロールによりロール温
度150℃で5分間混合し、シートを作成した。こ
のシートを160℃、100Kg/cm2の圧力条件でプレス
しシートを作成した。 第1表の実施例1欄より明らかなように、本発
明による組成物は従来材料と比較して全く遜色の
ない柔軟性を持ち、耐油性や移行性の測定値に見
られるように優れた物性を有していた。 実施例 2 重合度1070、エチレン含量7重量%の塩化ビニ
ル・エチレン共重合体、エチレン・一酸化炭素・
酢酸ビニル三元共重合体(エチレン対一酸化炭素
対酢酸ビニルの組成比率が64対12対24)熱可塑性
ウレタンエラストマーとして4,4′―ジフエニル
ジイソシアネート及びポリプロピレングリコール
を反応せしめて得られた重合体を使用した。 上記塩化ビニル・エチレン共重合体100重量部
に対して、エチレン・一酸化炭素・酢酸ビニル共
重合体を65重量部及び熱可塑性ウレタンエラスト
マーを20重量部加えた。以下安定剤の配合及びシ
ート成形を実施例と全く同様に実施した。 第1表の実施例2の欄より明らかなように本発
明による組成物は従来材料と比較して全く遜色の
ない柔軟性を持ち、耐油性や移行性の測定値に見
られるように優れた物性を有することが明らかで
ある。 実施例 3 熱可塑性ウレタンエラストマーとして、アジピ
ン酸及び1,4―ブタンジオールを反応させて得
られるポリエステルジオールとヘキサメチレンジ
イソシアネートとからなる分子量3000の重合体を
用いる以外は実施例2と同様にしてシートを作成
した。 第1表の実施例3欄より明らかなように本発明
による組成物は従来材料と比較して全く遜色のな
い柔軟性を持ち、耐油性や移行性の測定値に見ら
れるように優れた物性を有するものであつた。 実施例 4 実施例3において作成したロールシートを細か
く截断して角状ペレツトを作成した。このペレツ
トを用いて厚さ0.45m/mのシートを押出成型に
より作成した。このシートを高周波シール加工に
より長さ16cm、幅12cmの寸法のバツグを作成し
た。このようにして作成したバツグが輸液用容器
として適するか否かを調べるため以下の試験を実
施した。 該バツグ材料から溶出させる成分の分析及び安
全性を知るため日本薬局方「一般試験法」のなか
の輸液用プラスチツク容器試験法に準拠して溶出
物試験及び溶血性試験を実施した。 また、該バツクがオートクレーブ蒸気加熱に耐
えるか否かを知るため、該バツグ内に生理食塩水
200mlを入れた状態で、オートクレーブに入れ、
121℃、20分間加圧蒸気内で放置した。 以上の結果を第表に示した。第表の結果か
ら明らかなように本発明組成物によつて作製した
バツグは輸液用バツグとして極めて適したもので
あつた。 比較例 重合度1400のポリ塩化ビニル100重量部に、ジ
オクチルフタレート55重量部を加え、更に安定剤
としてカルシウムステアレート粉末0.1重量部、
亜鉛ステアレート粉末0.2重量部、エポキシ化大
豆油10重量部を加えた組成物を得た。 この組成物を用いて実施例1と同様にしてシー
トを作成し、物性を測定した。 その結果を第1表の比較例の欄に記す。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニル系樹脂、エチレン・一酸化炭素・
酢酸ビニル共重合体及び熱可塑性ウレタンエラス
トマーからなることを特徴とする、熱可塑性樹脂
組成物。 2 塩化ビニル系樹脂が、塩化ビニル・エチレン
共重合体である、特許請求の範囲第1項記載の熱
可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57144373A JPS5933345A (ja) | 1982-08-19 | 1982-08-19 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57144373A JPS5933345A (ja) | 1982-08-19 | 1982-08-19 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5933345A JPS5933345A (ja) | 1984-02-23 |
| JPS6258625B2 true JPS6258625B2 (ja) | 1987-12-07 |
Family
ID=15360608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57144373A Granted JPS5933345A (ja) | 1982-08-19 | 1982-08-19 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5933345A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19817809A1 (de) * | 1998-04-21 | 1999-10-28 | Bayer Ag | Verwendung von Formmassen auf Basis thermoplastischer Polyketone und Polyurethane |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6041093B2 (ja) * | 1978-10-06 | 1985-09-13 | 旭硝子株式会社 | 可燃性合成樹脂の難燃化方法 |
| JPS5952036B2 (ja) * | 1980-06-20 | 1984-12-17 | 正男 斉藤 | 加工用レ−ザ誤照射防止装置 |
| JPS58162649A (ja) * | 1982-03-24 | 1983-09-27 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 塩化ビニル樹脂組成物 |
-
1982
- 1982-08-19 JP JP57144373A patent/JPS5933345A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5933345A (ja) | 1984-02-23 |
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