JPS626589B2 - - Google Patents
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- JPS626589B2 JPS626589B2 JP6588578A JP6588578A JPS626589B2 JP S626589 B2 JPS626589 B2 JP S626589B2 JP 6588578 A JP6588578 A JP 6588578A JP 6588578 A JP6588578 A JP 6588578A JP S626589 B2 JPS626589 B2 JP S626589B2
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本発明は、満足し得る難燃性を樹脂に賦与し得
る量で、該樹脂に配合利用すると、該樹脂の物性
たとえば衝撃強度その他の性質に無視できない悪
化を示す熱可塑性樹脂用マグネシウム含有無機化
合物難燃剤のための難燃性改善助剤として、優れ
た且つユニークな難燃性改善助剤、その製法、更
には、そのような助剤を含有する熱可塑性樹脂組
成物に関する。 本発明の難燃性改善助剤は、下記式、 NaxK1-xCl 但し式中、xは0<x<0.25の数を示す、 で表わすことのできる塩化カリウムと塩化ナトリ
ウムとの固溶体を有効成分とし、熱可塑性樹脂用
マグネシウム含有無機化合物難燃剤との相乗的作
用によると推測されているが、熱可塑性樹脂の物
性に無視し得ない悪化現象を伴うことなしに、該
マグネシウム含有無機化合物難燃剤、好ましくは
水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、
ハイドロタルサイト類の如きマグネシウム含有無
機化合物難燃剤の有する上記難点を克服して、格
段に優れた難燃性を賦与することを可能とする優
れた且つユニークな難燃性改善助剤作用ならびに
効果を示すことが発見された。 更に、該難燃性改善助剤は、塩化カリウムと塩
化ナトリウムとを、該塩化カリウム及び塩化ナト
リウムの合計重量に基いて約20重量%以下の量の
塩化ナトリウムの存在下に、約400℃以上の温度
で加熱溶融反応せしめることにより、工業的に有
利に製造できる。 本発明は、特に、該NaxK1-xCl系固溶体からな
る難燃性助剤を利用して、前記マグネシウム含有
無機化合物難燃剤の利用による熱可塑性樹脂の物
性の無視し得ない悪化現象を伴うことなしに、優
れた難燃性を有する下記NaxK1-xCl系固溶体含有
難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供する。 (イ) 熱可塑性樹脂100重量部、 (ロ) 水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウ
ム及びハイドロタルサイト類よりなる群からえ
らばれたマグネシウム含有無機化合物の少なく
とも一種の約20〜約150重量部、及び (ハ) 下記式 NaxK1-xCl 但し式中、xは0<x<0.25の数を示す、 で表わされる塩化カリウムと塩化ナトリウムの固
溶体の上記(ロ)のマグネシウム含有無機化合物100
重量部に体して約1〜約20重量部、好ましくは約
1〜約15重量部、更に好ましくは約1〜約10重量
部 を含有することを特徴とする難燃性の熱可塑性樹
脂組成物。 従来、上記(ロ)に記載したようなマグネシウム含
有無機化合物が、熱可塑性樹脂に対して、無機難
燃剤としての効果を示すことは知られている。し
かしながら、このような無機難燃剤の配合によつ
て、UL94V−0とかV−1とかの高い難燃性を
賦与しようとすると、可成り多量にこれら無機難
燃剤を配合する必要を生じ、これに伴つて、熱可
塑性樹脂が本来有する好ましい機械的性質とくに
衝撃強度が無視できない程度に悪化し、熱成形適
性も低下することが知られている。 本発明者等は、このような欠陥を克服すべく研
究を進め、すでに、いくつかの提案を行つてき
た。このような提案の一つとして、マグネシウム
含有無機化合物難燃剤とアルカリ金属塩化物を併
用する提案を行つた(特願昭52−94100号)。今
回、前記(ハ)の塩化カリウム−塩化ナトリウムの固
溶体を併用することによつて、アルカリ金属の塩
化物を用いた場合よりも更に低減された前記(ロ)の
無機難燃剤の使用量で、優れた難燃性を熱可塑性
樹脂に賦与できること、及びこの際併用される上
記固溶体NaxK1-xClの使用量はさらに少量です
み、斯て、熱可塑性樹脂の物性に実質的な悪影響
を生ずることなしに、該樹脂に高い難燃性を有利
に賦与できることを発見した。 更に又、例えば、難燃性賦与の目的で、熱可塑
性樹脂に酸化アンチモン及び有機ハロゲン化合物
を添加する手段や、或は又、ABS樹脂と塩化ビ
ニル樹脂をブレンドしたりこれら樹脂形成成分を
共重合させる手段においては、配合成分の毒性の
点や燃焼時に多量の毒性且つ腐蝕性ガス発生の点
でトラブルがあるが、上記(ロ)の無機難燃剤には、
そのようなトラブルのおそれがない上に、前記(ハ)
の固溶体は無毒性であり、その上、極めて安価で
ある利点がある。 本発明における前記(ロ)のマグネシウム含有無機
化合物に対して少量の前記(ハ)の固溶体NaxK1-xCl
が示すすぐれた相剰効果発生という難燃性改善助
剤作用の理由は詳らかではないが、後掲第1〜3
表に示すように、UL94規格でHB級又は、規格外
にしか改善できない量で前記(ロ)の無機難燃剤を配
合すると共に、数%又は、数10%の前記(ハ)の固溶
体NaxK1-xClを共存させると、そのUL94はV−
0に改善されるという予想外の相剰効果の達成で
きることが発見された。更に又、上記(ロ)の無機難
燃剤の配合に伴う成形時流れ特性の低下が改善さ
れ、優れた成形適性の改善も達成されるという全
く予想外の作用効果が得られることも発見され
た。又、本発明によれば、上記(ロ)及び(ハ)の両者を
併用するだけで、成形時や燃焼時に有毒ガスや多
量の煙霧を発生するような剤を用いる必要がなく
なり、安全性の点でも好ましい改善効果が得られ
る。 従つて、本発明の目的は、マグネシウム含有無
機難燃剤の利用による成形性及び物性低下の不利
益を克服し且つ優れた難燃性を低減された難燃剤
使用量で賦与できる熱可塑性樹脂用マグネシウム
含有無機化合物難燃剤の難燃性改善助剤を提供す
るにある。 本発明の他の目的は、このような難燃性改善助
剤を工業的に有利に提供できる方法を提供するに
ある。 本発明の更に他の目的は、このような難燃性改
善助剤を利用した難燃性の熱可塑性樹脂組成物を
提供するにある。 本発明の上記諸目的及び更に多くの他の目的及
び利点は、以下の記載から一層明らかとなるであ
ろう。 本発明組成物で用いる前記(ロ)の水酸化マグネシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウム及びハイドロタル
サイト類よりなる群からえらばれたマグネシウム
含有無機化合物は、単独でも複数種併用してでも
用いることができ、BET法比表面積が約20m2/
g以下であつて且つ粒子の凝集の少ないもの、例
えば粒子サイズ約0.1〜5μ程度のものが好まし
く利用される。例えば、BET法比表面積が約1
〜約20m2/g、一層好ましくは約1〜約15m2/g
程度のものがよい。 上記ハイドロタルサイト類としては、式、 Mg1-yAly(OH)2(CO3)y/2・mH2O〔ただし、
0.1<y<0.4、0<m<1〕で表わされるものの
利用が好適である。 このようなマグネシウム含有無機化合物は、熱
可塑性樹脂100重量部に対して約20〜約150重量
部、好ましくは約70〜約120重量部の使用量で利
用できる。該無機化合物の使用量が上記範囲量未
満で少なすぎると、充分、高い難燃性効果が賦与
し難く、上記範囲量を超えて過剰すぎると、無視
できない物性低下を生ずるおそれがあるので、上
記量範囲で利用するのがよい。 本発明の熱可塑性樹脂組成物においては、少量
の前記(ハ)の式NaxK1-xCl(0<x<0.25)の難燃
性改善助剤の利用によつて、前記(ロ)のマグネシウ
ム含有無機化合物の量を低減しても充分高い難燃
作用効果を賦与することができるため、樹脂100
重量部に対して100重量部以下の前記(ロ)の無機化
合物の使用量でも、UL94V−0の難燃効果を得
ることができる。斯くして、樹脂組成物の物性低
下のおそれを有利に回避し且つ安全無害な添加成
分で、高い難燃作用効果を賦与することが可能と
なる。このように、無機難燃剤の使用量を樹脂組
成物の物性低下のおそれの全くない範囲量にまで
節減しても、前記(ハ)の固溶体NaxK1-xClの少量を
共存せしめることによつて、アルカリ金属塩化物
を用いた場合よりもさらに優れた難燃効果が得ら
れることは全く意外な結果であつたし、難燃化技
術分野における改善として注目すべき大きな意義
を有する。 本発明組成物において、熱可塑性樹脂に対する
無機難燃剤として公知の前記(ロ)の無機化合物と併
用される前記(ハ)の固溶体NaxK1-xClは、それ自体
前記量で熱可塑性樹脂に配合しても何等利用し得
る難燃剤効果を示さないし、屡々、逆に難燃性を
低下させてしまうことからみて、本発明組成物に
よる上記改善効果の達成は全く予想外のことであ
つた。 これら(ハ)の固溶体NaxK1-xClは粉末状で用いる
のがよく、平均粉子サイズ約1μ以下の微粉末状
で用いることが一層好ましい。その使用量は少量
でよく、前記(ロ)のマグネシウム含有無機化合物
100重量部に対して、約1〜約20重量部程度の量
で利用される。好ましくは約1〜約15重量部、と
くには約1〜約10重量部程度の量で利用される。
この固溶体NaxK1-xClの併用量が上記範囲外の過
少すぎると前記の相剰効果が達成し難く、また過
剰量すぎると、そのことによつて一層の改善は期
待できないだけでなく、むしろ効果の低下を生ず
るので、上記範囲量で適宜に選択利用するのがよ
い。 上記(ハ)の固溶体NaxK1-xClは、上記(ロ)のマグネ
シウム含有無機化合物粒子の表面付近に分散して
存在することが、とくに優れた相剰効果の達成に
役立つ。このような分散を達成するために、予め
上記(ロ)の無機化合物と上記(ハ)の固溶体NaxK1-xCl
を予備混合しておいて利用することが好ましい。
このような予備混合は、上記(ロ)のマグネシウム含
有無機化合物と(ハ)の固溶体粉末とを水又はアルコ
ール媒体中或は、粉末同志を充分な撹拌条件下に
均一に混合し、必要に応じて、脱水、乾燥して行
うことができる。このような予備混合物を熱可塑
性樹脂と溶融混練することが好ましい。 本発明の難燃性改善助剤NaxK1-xCl固溶体は、
塩化カリウムと塩化ナトリウムとを、該塩化カリ
ウム及び塩化ナトリウムの合計重量に基いて約20
重量%以下の量の塩化ナトリウムの存在下に、約
400℃以上の温度、例えば約400℃〜約900℃程度
の温度で加熱溶融反応せしめることにより、有利
に製造することができる。この際、撹拌条件下で
溶融反応を行わせることが好ましい。反応は溶融
条件下に塩化カリウムと塩化ナトリウムとを接触
せしめればよく、例えば約1〜約10時間程度の時
間で反応を行わせることができる。反応は大気圧
条件下で行うことができるが望むならば適宜な加
圧条件を採用することもできる。 反応後、溶融物を室温にまで放冷し、粉砕し、
所望により分級して固溶体粉末を得ることができ
る。塩化カリウムに塩化ナトリウムが固溶してい
るかどうかは、X線回折法により塩化カリウムの
(200)面の面間隔d200が、純粋な塩化カリウムの
それより、小さくなつているかどうかで判定でき
る。固溶しているとKよりもNaの方がイオン半
径が小さいために、d200が小さくなるからであ
る。この判定法により、上記方法で得られた溶融
物を分析した結果、固溶体NaxK1-xClは、0<x
<0.25の範囲で生成することが確認された。さら
に、この固溶体は、塩化カリウムに比較して、結
晶が著しく小さくなつていることが判明した。こ
のために、樹脂に対する分散性が、塩化カリウム
又は塩化ナトリウムに比較して、改善されるとと
もに、難燃効果が向上したものと考えられる。 添付図面第1図と第2図に、KClに対する
NaClの配合比と、KClの(200)面の2θの関係
及び、半値巾B0との関係をそれぞれ示した。2
θが大きい程、d200が小さくなる。又、半値巾
は、大きくなる程結晶が小さくなることを意味す
る。 本発明組成物においては、前記(ロ)のマグネシウ
ム含有無機化合物及び前記(ハ)の固溶体NaxK1-xCl
のほかに、無機錫化合物、アントラセン類及び無
機バナジウム化合物よりなる群からえらばれた化
合物の少くとも一種を更に含有せしめることがで
きる。前記(ハ)の固溶体NaxK1-xClと上記錫化合
物、アントラセン類及び/又はバナジウム化合物
との併用は、該固溶体NaxK1-xCl単独を前記(ロ)の
無機化合物と組み合せて用いた場合に比して、
屡々、一層改善された難燃性を示す。該固溶体と
該錫化合物、アントラセン類及び/又はバナジウ
ム化合物との併用によつて、前記(ロ)のマグネシウ
ム含有無機化合物の使用量をさらに低減させて、
しかも満足すべき難燃性を熱可塑性樹脂に賦与す
ることができる。 斯かる無機錫化合物、アントラセン類及び無機
バナジウム化合物の粉末は平均粒子サイズ約1μ
以下の微粉末状で用いることが一層好ましい。そ
の使用量は少量でよく、前記(ロ)のマグネシウム含
有無機化合物に対して、上記無機錫化合物及び無
機バナジウム化合物の場合には金属換算で好まし
くは約0.1〜約5重量%である。又、上記アント
ラセンの場合は、前記(ロ)のマグネシウム含有無機
化合物に対して、好ましくは、約0.1〜約10重量
%である。また、前記(ハ)の固溶体:金属換算で上
記無機錫化合物及び/又は無機バナジウム化合物
の比率が重量で1:約0.02〜約0.5程度、アント
ラセンでは1:約0.02〜約1程度であることが、
これら両成分使用による相剰効果の発揮に好適で
ある。これらの無機錫化合物、アントラセン類及
び/又は無機バナジウム化合物は、固溶体の予備
混合についてのべたと同様な手段で、前記(ロ)のマ
グネシウム含有無機化合物粒子と予備混合して用
いるのが好ましい。この予備混合は、固溶体と一
緒に予備混合することにより行うこともできる。
この際、無機バナジウム化合物を利用する場合に
は、少量のアルカリ類例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどの存在下に予備混合するのが
好ましい。 上記無機錫化合物の例としては、錫酸ソーダ、
錫酸カリの如き錫酸アルカリ塩、メタ錫酸、酸化
第1錫、酸化第2錫、塩化第1錫、塩化第2錫、
硫酸第1錫、硫酸第2錫、ヨウ化第1錫などの無
機錫化合物を例示することができる。又、上記無
機バナジウム化合物の例としては、バナジン酸ソ
ーダ、バナジン酸カリウムの如きバナジン酸アル
カリ塩、バナジン酸アンモニウム塩、五酸化バナ
ジウムの如き酸化バナジン類、三塩化バナジウム
の如き塩化バナジウム類、硫酸バナジルなどの無
機バナジウム化合物を例示することができる。 更に、本発明においては、前記(ロ)のマグネシウ
ム含有無機化合物の粒子を、上記(ハ)の固溶体、或
は更に上記無機錫化合物、アントラセン類及び/
又は無機バナジウム化合物と予備混合する前もし
くはした後に、アニオン系界面活性剤で表面処理
することができ、屡々、好ましい結果を与える。
このような表面処理に際しては、上記(ロ)のマグネ
シウム含有無機化合物重量に基いて、約1〜約10
重量%程度のアニオン系界面活性剤で表面処理す
ることが好ましい。例えば、ステアリン酸ソーダ
の如きアニオン系界面活性剤の水溶液に、予備混
合前もしくは後の上記マグネシウム含有無機化合
物類の金属化合物粉末を、充分な撹拌下に加える
か、或いは、その逆に、これら粉末の懸濁液に、
ステアリン酸ソーダの水溶液を加えてこれら固体
粉末の表面上にアニオン系界面活性剤を化学吸着
をさせる。このように、表面処理を施した場合は
分散性が向上し、流動性が良好となるので作業性
の改善及び衝撃強度の如き機械的強度の改善に有
効である。 用いられるアニオン系界面活性剤の例として
は、式RCOOM(但し、式中、RはC3〜C40のア
ルキル基を示し、Mはアルカリ金属原子を示す)
で表わされる高級脂肪酸アルカリ塩:式
ROSO3M(式中、RおよびMは上記と同義)で
表わされるアルキル硫酸塩:式RSO3M(式中、
RおよびMは上記と同義)で表わされるアルキル
スルホン酸塩:式R−aryl−SO3M(式中、Rお
よびMは上記したと同義)で表わされるアルキル
アリールスルホン酸塩:および式
る量で、該樹脂に配合利用すると、該樹脂の物性
たとえば衝撃強度その他の性質に無視できない悪
化を示す熱可塑性樹脂用マグネシウム含有無機化
合物難燃剤のための難燃性改善助剤として、優れ
た且つユニークな難燃性改善助剤、その製法、更
には、そのような助剤を含有する熱可塑性樹脂組
成物に関する。 本発明の難燃性改善助剤は、下記式、 NaxK1-xCl 但し式中、xは0<x<0.25の数を示す、 で表わすことのできる塩化カリウムと塩化ナトリ
ウムとの固溶体を有効成分とし、熱可塑性樹脂用
マグネシウム含有無機化合物難燃剤との相乗的作
用によると推測されているが、熱可塑性樹脂の物
性に無視し得ない悪化現象を伴うことなしに、該
マグネシウム含有無機化合物難燃剤、好ましくは
水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、
ハイドロタルサイト類の如きマグネシウム含有無
機化合物難燃剤の有する上記難点を克服して、格
段に優れた難燃性を賦与することを可能とする優
れた且つユニークな難燃性改善助剤作用ならびに
効果を示すことが発見された。 更に、該難燃性改善助剤は、塩化カリウムと塩
化ナトリウムとを、該塩化カリウム及び塩化ナト
リウムの合計重量に基いて約20重量%以下の量の
塩化ナトリウムの存在下に、約400℃以上の温度
で加熱溶融反応せしめることにより、工業的に有
利に製造できる。 本発明は、特に、該NaxK1-xCl系固溶体からな
る難燃性助剤を利用して、前記マグネシウム含有
無機化合物難燃剤の利用による熱可塑性樹脂の物
性の無視し得ない悪化現象を伴うことなしに、優
れた難燃性を有する下記NaxK1-xCl系固溶体含有
難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供する。 (イ) 熱可塑性樹脂100重量部、 (ロ) 水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウ
ム及びハイドロタルサイト類よりなる群からえ
らばれたマグネシウム含有無機化合物の少なく
とも一種の約20〜約150重量部、及び (ハ) 下記式 NaxK1-xCl 但し式中、xは0<x<0.25の数を示す、 で表わされる塩化カリウムと塩化ナトリウムの固
溶体の上記(ロ)のマグネシウム含有無機化合物100
重量部に体して約1〜約20重量部、好ましくは約
1〜約15重量部、更に好ましくは約1〜約10重量
部 を含有することを特徴とする難燃性の熱可塑性樹
脂組成物。 従来、上記(ロ)に記載したようなマグネシウム含
有無機化合物が、熱可塑性樹脂に対して、無機難
燃剤としての効果を示すことは知られている。し
かしながら、このような無機難燃剤の配合によつ
て、UL94V−0とかV−1とかの高い難燃性を
賦与しようとすると、可成り多量にこれら無機難
燃剤を配合する必要を生じ、これに伴つて、熱可
塑性樹脂が本来有する好ましい機械的性質とくに
衝撃強度が無視できない程度に悪化し、熱成形適
性も低下することが知られている。 本発明者等は、このような欠陥を克服すべく研
究を進め、すでに、いくつかの提案を行つてき
た。このような提案の一つとして、マグネシウム
含有無機化合物難燃剤とアルカリ金属塩化物を併
用する提案を行つた(特願昭52−94100号)。今
回、前記(ハ)の塩化カリウム−塩化ナトリウムの固
溶体を併用することによつて、アルカリ金属の塩
化物を用いた場合よりも更に低減された前記(ロ)の
無機難燃剤の使用量で、優れた難燃性を熱可塑性
樹脂に賦与できること、及びこの際併用される上
記固溶体NaxK1-xClの使用量はさらに少量です
み、斯て、熱可塑性樹脂の物性に実質的な悪影響
を生ずることなしに、該樹脂に高い難燃性を有利
に賦与できることを発見した。 更に又、例えば、難燃性賦与の目的で、熱可塑
性樹脂に酸化アンチモン及び有機ハロゲン化合物
を添加する手段や、或は又、ABS樹脂と塩化ビ
ニル樹脂をブレンドしたりこれら樹脂形成成分を
共重合させる手段においては、配合成分の毒性の
点や燃焼時に多量の毒性且つ腐蝕性ガス発生の点
でトラブルがあるが、上記(ロ)の無機難燃剤には、
そのようなトラブルのおそれがない上に、前記(ハ)
の固溶体は無毒性であり、その上、極めて安価で
ある利点がある。 本発明における前記(ロ)のマグネシウム含有無機
化合物に対して少量の前記(ハ)の固溶体NaxK1-xCl
が示すすぐれた相剰効果発生という難燃性改善助
剤作用の理由は詳らかではないが、後掲第1〜3
表に示すように、UL94規格でHB級又は、規格外
にしか改善できない量で前記(ロ)の無機難燃剤を配
合すると共に、数%又は、数10%の前記(ハ)の固溶
体NaxK1-xClを共存させると、そのUL94はV−
0に改善されるという予想外の相剰効果の達成で
きることが発見された。更に又、上記(ロ)の無機難
燃剤の配合に伴う成形時流れ特性の低下が改善さ
れ、優れた成形適性の改善も達成されるという全
く予想外の作用効果が得られることも発見され
た。又、本発明によれば、上記(ロ)及び(ハ)の両者を
併用するだけで、成形時や燃焼時に有毒ガスや多
量の煙霧を発生するような剤を用いる必要がなく
なり、安全性の点でも好ましい改善効果が得られ
る。 従つて、本発明の目的は、マグネシウム含有無
機難燃剤の利用による成形性及び物性低下の不利
益を克服し且つ優れた難燃性を低減された難燃剤
使用量で賦与できる熱可塑性樹脂用マグネシウム
含有無機化合物難燃剤の難燃性改善助剤を提供す
るにある。 本発明の他の目的は、このような難燃性改善助
剤を工業的に有利に提供できる方法を提供するに
ある。 本発明の更に他の目的は、このような難燃性改
善助剤を利用した難燃性の熱可塑性樹脂組成物を
提供するにある。 本発明の上記諸目的及び更に多くの他の目的及
び利点は、以下の記載から一層明らかとなるであ
ろう。 本発明組成物で用いる前記(ロ)の水酸化マグネシ
ウム、塩基性炭酸マグネシウム及びハイドロタル
サイト類よりなる群からえらばれたマグネシウム
含有無機化合物は、単独でも複数種併用してでも
用いることができ、BET法比表面積が約20m2/
g以下であつて且つ粒子の凝集の少ないもの、例
えば粒子サイズ約0.1〜5μ程度のものが好まし
く利用される。例えば、BET法比表面積が約1
〜約20m2/g、一層好ましくは約1〜約15m2/g
程度のものがよい。 上記ハイドロタルサイト類としては、式、 Mg1-yAly(OH)2(CO3)y/2・mH2O〔ただし、
0.1<y<0.4、0<m<1〕で表わされるものの
利用が好適である。 このようなマグネシウム含有無機化合物は、熱
可塑性樹脂100重量部に対して約20〜約150重量
部、好ましくは約70〜約120重量部の使用量で利
用できる。該無機化合物の使用量が上記範囲量未
満で少なすぎると、充分、高い難燃性効果が賦与
し難く、上記範囲量を超えて過剰すぎると、無視
できない物性低下を生ずるおそれがあるので、上
記量範囲で利用するのがよい。 本発明の熱可塑性樹脂組成物においては、少量
の前記(ハ)の式NaxK1-xCl(0<x<0.25)の難燃
性改善助剤の利用によつて、前記(ロ)のマグネシウ
ム含有無機化合物の量を低減しても充分高い難燃
作用効果を賦与することができるため、樹脂100
重量部に対して100重量部以下の前記(ロ)の無機化
合物の使用量でも、UL94V−0の難燃効果を得
ることができる。斯くして、樹脂組成物の物性低
下のおそれを有利に回避し且つ安全無害な添加成
分で、高い難燃作用効果を賦与することが可能と
なる。このように、無機難燃剤の使用量を樹脂組
成物の物性低下のおそれの全くない範囲量にまで
節減しても、前記(ハ)の固溶体NaxK1-xClの少量を
共存せしめることによつて、アルカリ金属塩化物
を用いた場合よりもさらに優れた難燃効果が得ら
れることは全く意外な結果であつたし、難燃化技
術分野における改善として注目すべき大きな意義
を有する。 本発明組成物において、熱可塑性樹脂に対する
無機難燃剤として公知の前記(ロ)の無機化合物と併
用される前記(ハ)の固溶体NaxK1-xClは、それ自体
前記量で熱可塑性樹脂に配合しても何等利用し得
る難燃剤効果を示さないし、屡々、逆に難燃性を
低下させてしまうことからみて、本発明組成物に
よる上記改善効果の達成は全く予想外のことであ
つた。 これら(ハ)の固溶体NaxK1-xClは粉末状で用いる
のがよく、平均粉子サイズ約1μ以下の微粉末状
で用いることが一層好ましい。その使用量は少量
でよく、前記(ロ)のマグネシウム含有無機化合物
100重量部に対して、約1〜約20重量部程度の量
で利用される。好ましくは約1〜約15重量部、と
くには約1〜約10重量部程度の量で利用される。
この固溶体NaxK1-xClの併用量が上記範囲外の過
少すぎると前記の相剰効果が達成し難く、また過
剰量すぎると、そのことによつて一層の改善は期
待できないだけでなく、むしろ効果の低下を生ず
るので、上記範囲量で適宜に選択利用するのがよ
い。 上記(ハ)の固溶体NaxK1-xClは、上記(ロ)のマグネ
シウム含有無機化合物粒子の表面付近に分散して
存在することが、とくに優れた相剰効果の達成に
役立つ。このような分散を達成するために、予め
上記(ロ)の無機化合物と上記(ハ)の固溶体NaxK1-xCl
を予備混合しておいて利用することが好ましい。
このような予備混合は、上記(ロ)のマグネシウム含
有無機化合物と(ハ)の固溶体粉末とを水又はアルコ
ール媒体中或は、粉末同志を充分な撹拌条件下に
均一に混合し、必要に応じて、脱水、乾燥して行
うことができる。このような予備混合物を熱可塑
性樹脂と溶融混練することが好ましい。 本発明の難燃性改善助剤NaxK1-xCl固溶体は、
塩化カリウムと塩化ナトリウムとを、該塩化カリ
ウム及び塩化ナトリウムの合計重量に基いて約20
重量%以下の量の塩化ナトリウムの存在下に、約
400℃以上の温度、例えば約400℃〜約900℃程度
の温度で加熱溶融反応せしめることにより、有利
に製造することができる。この際、撹拌条件下で
溶融反応を行わせることが好ましい。反応は溶融
条件下に塩化カリウムと塩化ナトリウムとを接触
せしめればよく、例えば約1〜約10時間程度の時
間で反応を行わせることができる。反応は大気圧
条件下で行うことができるが望むならば適宜な加
圧条件を採用することもできる。 反応後、溶融物を室温にまで放冷し、粉砕し、
所望により分級して固溶体粉末を得ることができ
る。塩化カリウムに塩化ナトリウムが固溶してい
るかどうかは、X線回折法により塩化カリウムの
(200)面の面間隔d200が、純粋な塩化カリウムの
それより、小さくなつているかどうかで判定でき
る。固溶しているとKよりもNaの方がイオン半
径が小さいために、d200が小さくなるからであ
る。この判定法により、上記方法で得られた溶融
物を分析した結果、固溶体NaxK1-xClは、0<x
<0.25の範囲で生成することが確認された。さら
に、この固溶体は、塩化カリウムに比較して、結
晶が著しく小さくなつていることが判明した。こ
のために、樹脂に対する分散性が、塩化カリウム
又は塩化ナトリウムに比較して、改善されるとと
もに、難燃効果が向上したものと考えられる。 添付図面第1図と第2図に、KClに対する
NaClの配合比と、KClの(200)面の2θの関係
及び、半値巾B0との関係をそれぞれ示した。2
θが大きい程、d200が小さくなる。又、半値巾
は、大きくなる程結晶が小さくなることを意味す
る。 本発明組成物においては、前記(ロ)のマグネシウ
ム含有無機化合物及び前記(ハ)の固溶体NaxK1-xCl
のほかに、無機錫化合物、アントラセン類及び無
機バナジウム化合物よりなる群からえらばれた化
合物の少くとも一種を更に含有せしめることがで
きる。前記(ハ)の固溶体NaxK1-xClと上記錫化合
物、アントラセン類及び/又はバナジウム化合物
との併用は、該固溶体NaxK1-xCl単独を前記(ロ)の
無機化合物と組み合せて用いた場合に比して、
屡々、一層改善された難燃性を示す。該固溶体と
該錫化合物、アントラセン類及び/又はバナジウ
ム化合物との併用によつて、前記(ロ)のマグネシウ
ム含有無機化合物の使用量をさらに低減させて、
しかも満足すべき難燃性を熱可塑性樹脂に賦与す
ることができる。 斯かる無機錫化合物、アントラセン類及び無機
バナジウム化合物の粉末は平均粒子サイズ約1μ
以下の微粉末状で用いることが一層好ましい。そ
の使用量は少量でよく、前記(ロ)のマグネシウム含
有無機化合物に対して、上記無機錫化合物及び無
機バナジウム化合物の場合には金属換算で好まし
くは約0.1〜約5重量%である。又、上記アント
ラセンの場合は、前記(ロ)のマグネシウム含有無機
化合物に対して、好ましくは、約0.1〜約10重量
%である。また、前記(ハ)の固溶体:金属換算で上
記無機錫化合物及び/又は無機バナジウム化合物
の比率が重量で1:約0.02〜約0.5程度、アント
ラセンでは1:約0.02〜約1程度であることが、
これら両成分使用による相剰効果の発揮に好適で
ある。これらの無機錫化合物、アントラセン類及
び/又は無機バナジウム化合物は、固溶体の予備
混合についてのべたと同様な手段で、前記(ロ)のマ
グネシウム含有無機化合物粒子と予備混合して用
いるのが好ましい。この予備混合は、固溶体と一
緒に予備混合することにより行うこともできる。
この際、無機バナジウム化合物を利用する場合に
は、少量のアルカリ類例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムなどの存在下に予備混合するのが
好ましい。 上記無機錫化合物の例としては、錫酸ソーダ、
錫酸カリの如き錫酸アルカリ塩、メタ錫酸、酸化
第1錫、酸化第2錫、塩化第1錫、塩化第2錫、
硫酸第1錫、硫酸第2錫、ヨウ化第1錫などの無
機錫化合物を例示することができる。又、上記無
機バナジウム化合物の例としては、バナジン酸ソ
ーダ、バナジン酸カリウムの如きバナジン酸アル
カリ塩、バナジン酸アンモニウム塩、五酸化バナ
ジウムの如き酸化バナジン類、三塩化バナジウム
の如き塩化バナジウム類、硫酸バナジルなどの無
機バナジウム化合物を例示することができる。 更に、本発明においては、前記(ロ)のマグネシウ
ム含有無機化合物の粒子を、上記(ハ)の固溶体、或
は更に上記無機錫化合物、アントラセン類及び/
又は無機バナジウム化合物と予備混合する前もし
くはした後に、アニオン系界面活性剤で表面処理
することができ、屡々、好ましい結果を与える。
このような表面処理に際しては、上記(ロ)のマグネ
シウム含有無機化合物重量に基いて、約1〜約10
重量%程度のアニオン系界面活性剤で表面処理す
ることが好ましい。例えば、ステアリン酸ソーダ
の如きアニオン系界面活性剤の水溶液に、予備混
合前もしくは後の上記マグネシウム含有無機化合
物類の金属化合物粉末を、充分な撹拌下に加える
か、或いは、その逆に、これら粉末の懸濁液に、
ステアリン酸ソーダの水溶液を加えてこれら固体
粉末の表面上にアニオン系界面活性剤を化学吸着
をさせる。このように、表面処理を施した場合は
分散性が向上し、流動性が良好となるので作業性
の改善及び衝撃強度の如き機械的強度の改善に有
効である。 用いられるアニオン系界面活性剤の例として
は、式RCOOM(但し、式中、RはC3〜C40のア
ルキル基を示し、Mはアルカリ金属原子を示す)
で表わされる高級脂肪酸アルカリ塩:式
ROSO3M(式中、RおよびMは上記と同義)で
表わされるアルキル硫酸塩:式RSO3M(式中、
RおよびMは上記と同義)で表わされるアルキル
スルホン酸塩:式R−aryl−SO3M(式中、Rお
よびMは上記したと同義)で表わされるアルキル
アリールスルホン酸塩:および式
【式】(式中、RおよびMは上記し
たと同義)で表わされるスルホコハク酸エステル
塩等がある。 このような界面活性剤の具体例としては、ステ
アリン酸ソーダ、ステアリン酸カリ、オレイン酸
ソーダ、オレイン酸カリ、パルミチン酸ソーダ、
パルミチン酸カリ、ラウリン酸ソーダ、ラウリン
酸カリ、ベヘニン酸カリ、ラウリルベンゼンスル
ホン酸ソーダ、オクタデシル硫酸カリ、ラウリル
スルホン酸ソーダ、ジナトリウム・2−スルホエ
チル・α−スルホステアレートなどをあげること
ができる。 本発明組成物においては、(イ)熱可塑性樹脂100
重量部に対して、前述の如き(ロ)マグネシウム含有
無機化合物の少なくとも一種の約20〜約150重量
部及び前述の如き(ハ)固溶体NaxK1-xCl、好ましく
は、上記(ロ)無機化合物に対して約0.1〜約20重量
部含有せしめるのがよい。このような組成物に利
用する熱可塑性樹脂の例としては、たとえば、エ
チレン、プロピレン、ブテン−1その他のα−オ
レフイン類の重合体もしくは共重合体類;このよ
うなα−オレフインの一種もしくは複数種と共役
もしくは非共役ジエン類との共重合体類;ポリス
チレンもしくはスチレン系共重合体たとえば
ABS樹脂;ポリエステルもしくはコーポリエス
テル類;ポリカーボネート樹脂類、ポリアミド樹
脂類などをあげることができる。前述のように、
無機スズ化合物、アントラセン類及び/又は無機
バナジウム化合物の添加が、屡々、一層好ましい
結果を与える。これら熱可塑性樹脂と上記併用添
加剤との配合方法にはとくべつな制約はなく、こ
れら添加剤を樹脂に均一に混合し得る任意の手
段、たとえば押出混合、ロール混合などの手段を
用い、樹脂の熱劣化を生ずる温度未満の任意の温
度で行うことができる。成形は射出成型、押し出
し成型などの手段で行うことができる。 本発明の熱可塑性樹脂難燃性組成物は、更に他
の慣用の添加剤類を含有することができる。この
ような他の添加剤の例としては、アスベスト、グ
ラスフアイバー、タルク、マイカ、バラストナイ
ト、ケイ酸カルシウス、ケイ酸アルミニウム、炭
酸カルシウムの如き充填材類;カーボンブラツ
ク、フタロシアニン、キナクリドン、インドリ
ン、アゾ系顔料、酸化チタン、カドミウム系顔
料、黄鉛、弁柄の如き着色剤類;ジ−t−ブチル
−p−クレゾール、ジステアリルチオジプロピオ
ネート、ジラウリルチオジプロピオネートの如き
酸化防止剤類;ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸亜鉛、ブチルステアレート、エチレンビス
ステアロアミドの如き潤滑剤類;2−ヒドロキシ
−4−オクトキシベンゾフエノン、2(2′−ヒド
ロキシ−5−メチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、エチル−2−シアノ−3・3−ジフエニルア
クリレートの如き紫外線吸収剤などをあげること
ができる。これら他の添加剤類の配合量は適宜に
選択でき、たとえば熱可塑性樹脂100重量部に対
して約10〜約100重量部の充填剤類、約0.1〜約10
重量部の着色剤類、約0.1〜約10重量部の酸化防
止剤類、約0.1〜約5重量部の潤滑剤類、約0.1〜
約10重量部の紫外線吸収剤の如き配合量を例示す
ることができる。 以下、比較例をまじえ、実施例により本発明の
数態様について更に詳しく説明する。 実施例1〜5及び比較例1〜2 BET比表面積6m2/gの水酸化マグネシウム
2Kgを、アニオン系界面活性剤ステアリン酸ソー
ダ40gを溶解した約80℃の水溶液20に加え、約
30分充分に撹拌する。この様にして、水酸化マグ
ネシウムの表面に、ステアリン酸を化学吸着させ
た後、過、水洗、乾燥した。この乾燥物に、塩
化カリウムと塩化ナトリウムの固溶体を粉砕、分
級した平均粒径約0.5μのものを、後掲第1表に
示した量で配合してヘンシエルミキサーで充分に
混合した後この混合物を、ポリプロピレン100重
量部に対し、Mg(OH)2に換算して第1表に示し
た量配合し、溶融混練成形した。成形物について
の燃焼性テスト及びアイゾツト衝撃強度の結果を
第1表に示した。 比較のため、上記塩化カリウムと塩化ナトリウ
ムの固溶体の使用を省略する他は、上記実施例と
同様にして処理した水酸化マグネシウムを、Mg
(OH)2として、ポリプロピレン100重量部に対し
て、実施例1における水酸化マグネシウムと塩化
カリウムの合計量にほぼ等しい約95重量部(比較
例1)及び慣用量(比較例2)の150重量部で、
夫々配合した結果、更に、難燃剤を添加しない対
照例についての結果を第1表に示した。
塩等がある。 このような界面活性剤の具体例としては、ステ
アリン酸ソーダ、ステアリン酸カリ、オレイン酸
ソーダ、オレイン酸カリ、パルミチン酸ソーダ、
パルミチン酸カリ、ラウリン酸ソーダ、ラウリン
酸カリ、ベヘニン酸カリ、ラウリルベンゼンスル
ホン酸ソーダ、オクタデシル硫酸カリ、ラウリル
スルホン酸ソーダ、ジナトリウム・2−スルホエ
チル・α−スルホステアレートなどをあげること
ができる。 本発明組成物においては、(イ)熱可塑性樹脂100
重量部に対して、前述の如き(ロ)マグネシウム含有
無機化合物の少なくとも一種の約20〜約150重量
部及び前述の如き(ハ)固溶体NaxK1-xCl、好ましく
は、上記(ロ)無機化合物に対して約0.1〜約20重量
部含有せしめるのがよい。このような組成物に利
用する熱可塑性樹脂の例としては、たとえば、エ
チレン、プロピレン、ブテン−1その他のα−オ
レフイン類の重合体もしくは共重合体類;このよ
うなα−オレフインの一種もしくは複数種と共役
もしくは非共役ジエン類との共重合体類;ポリス
チレンもしくはスチレン系共重合体たとえば
ABS樹脂;ポリエステルもしくはコーポリエス
テル類;ポリカーボネート樹脂類、ポリアミド樹
脂類などをあげることができる。前述のように、
無機スズ化合物、アントラセン類及び/又は無機
バナジウム化合物の添加が、屡々、一層好ましい
結果を与える。これら熱可塑性樹脂と上記併用添
加剤との配合方法にはとくべつな制約はなく、こ
れら添加剤を樹脂に均一に混合し得る任意の手
段、たとえば押出混合、ロール混合などの手段を
用い、樹脂の熱劣化を生ずる温度未満の任意の温
度で行うことができる。成形は射出成型、押し出
し成型などの手段で行うことができる。 本発明の熱可塑性樹脂難燃性組成物は、更に他
の慣用の添加剤類を含有することができる。この
ような他の添加剤の例としては、アスベスト、グ
ラスフアイバー、タルク、マイカ、バラストナイ
ト、ケイ酸カルシウス、ケイ酸アルミニウム、炭
酸カルシウムの如き充填材類;カーボンブラツ
ク、フタロシアニン、キナクリドン、インドリ
ン、アゾ系顔料、酸化チタン、カドミウム系顔
料、黄鉛、弁柄の如き着色剤類;ジ−t−ブチル
−p−クレゾール、ジステアリルチオジプロピオ
ネート、ジラウリルチオジプロピオネートの如き
酸化防止剤類;ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸亜鉛、ブチルステアレート、エチレンビス
ステアロアミドの如き潤滑剤類;2−ヒドロキシ
−4−オクトキシベンゾフエノン、2(2′−ヒド
ロキシ−5−メチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、エチル−2−シアノ−3・3−ジフエニルア
クリレートの如き紫外線吸収剤などをあげること
ができる。これら他の添加剤類の配合量は適宜に
選択でき、たとえば熱可塑性樹脂100重量部に対
して約10〜約100重量部の充填剤類、約0.1〜約10
重量部の着色剤類、約0.1〜約10重量部の酸化防
止剤類、約0.1〜約5重量部の潤滑剤類、約0.1〜
約10重量部の紫外線吸収剤の如き配合量を例示す
ることができる。 以下、比較例をまじえ、実施例により本発明の
数態様について更に詳しく説明する。 実施例1〜5及び比較例1〜2 BET比表面積6m2/gの水酸化マグネシウム
2Kgを、アニオン系界面活性剤ステアリン酸ソー
ダ40gを溶解した約80℃の水溶液20に加え、約
30分充分に撹拌する。この様にして、水酸化マグ
ネシウムの表面に、ステアリン酸を化学吸着させ
た後、過、水洗、乾燥した。この乾燥物に、塩
化カリウムと塩化ナトリウムの固溶体を粉砕、分
級した平均粒径約0.5μのものを、後掲第1表に
示した量で配合してヘンシエルミキサーで充分に
混合した後この混合物を、ポリプロピレン100重
量部に対し、Mg(OH)2に換算して第1表に示し
た量配合し、溶融混練成形した。成形物について
の燃焼性テスト及びアイゾツト衝撃強度の結果を
第1表に示した。 比較のため、上記塩化カリウムと塩化ナトリウ
ムの固溶体の使用を省略する他は、上記実施例と
同様にして処理した水酸化マグネシウムを、Mg
(OH)2として、ポリプロピレン100重量部に対し
て、実施例1における水酸化マグネシウムと塩化
カリウムの合計量にほぼ等しい約95重量部(比較
例1)及び慣用量(比較例2)の150重量部で、
夫々配合した結果、更に、難燃剤を添加しない対
照例についての結果を第1表に示した。
【表】
実施例6及び比較例3
約10のエチルアルコールに、十分な撹拌条件
の下に、BET比表面積10m2/gのハイドロタル
サイト類化合物:Mg0.7Al0.3(OH)2(CO3)0.15・
0.55H2O2Kgと、塩化カリウムと塩化ナトリウム
の固溶体Na0.1K0.9Clを粉砕、分級した、平均粒
径約1μの粉末80gとを加え、約30分間充分に混
合させた。然る後、過、乾燥した。 この乾燥物を後掲第2表に示した量で高密度ポ
リエチレンに配合した組成物についての第1表に
示したと同じ燃焼性テストの結果は、後掲第2表
に示した通りであつた。尚、比較のため、塩化カ
リウムと塩化ナトリウムの固溶体の使用を省略す
るほかは、同様にして得た乾燥物を用いるほかは
同様に行つた結果(比較例3)及び難燃剤を添加
しない対照例についての結果を一緒に掲げてあ
る。 実施例7及び比較例4 約40℃の水約20にオレイン酸ソーダ40gを加
え、十分撹拌して、完全に溶解させた。この系
に、BET比表面積12m2/gの塩基性炭酸マグネ
シウム2Kgを加え、約30分間十分に強い撹拌下接
触せしめ、塩基性炭酸マグネシウムの表面に、オ
レイン酸を化学吸着せしめた。この表面処理物
を、過、約80℃の温水洗浄、乾燥した。この乾
燥物と、平均粒径0.5μの塩化カリウムと塩化ナ
トリウムの固溶体Na0.08K0.92Clを、後掲第2表に
示した量で、ポリスチレンに配合した組成物につ
いて、該第2表に示した結果を得た。尚、比較の
ため比較例3におけると同様に、塩化カリウムと
塩化ナトリウムの固溶体の使用を省略するほか
は、同様に行つた結果(比較例4)を一緒に示し
てある。 実施例8〜9及び比較例5、6 実施例7において、塩基性炭酸マグネシウムの
代りに、BET比表面積10m2/gの水酸化マグネ
シウムを、ポリスチレンの代りに、エチレン−プ
ロピレン共重合樹脂又は、6−ナイロンを用い、
後掲第2表に示した量で行うほかは、実施例7と
同様に行つて、該第2表に示した結果を得た。
尚、比較のため、比較例2におけると同様に、塩
化カリウムと塩化ナトリウムの固溶体の使用を省
略するほかは、同様に行つた結果(比較例5、
6)を一緒に示してある。
の下に、BET比表面積10m2/gのハイドロタル
サイト類化合物:Mg0.7Al0.3(OH)2(CO3)0.15・
0.55H2O2Kgと、塩化カリウムと塩化ナトリウム
の固溶体Na0.1K0.9Clを粉砕、分級した、平均粒
径約1μの粉末80gとを加え、約30分間充分に混
合させた。然る後、過、乾燥した。 この乾燥物を後掲第2表に示した量で高密度ポ
リエチレンに配合した組成物についての第1表に
示したと同じ燃焼性テストの結果は、後掲第2表
に示した通りであつた。尚、比較のため、塩化カ
リウムと塩化ナトリウムの固溶体の使用を省略す
るほかは、同様にして得た乾燥物を用いるほかは
同様に行つた結果(比較例3)及び難燃剤を添加
しない対照例についての結果を一緒に掲げてあ
る。 実施例7及び比較例4 約40℃の水約20にオレイン酸ソーダ40gを加
え、十分撹拌して、完全に溶解させた。この系
に、BET比表面積12m2/gの塩基性炭酸マグネ
シウム2Kgを加え、約30分間十分に強い撹拌下接
触せしめ、塩基性炭酸マグネシウムの表面に、オ
レイン酸を化学吸着せしめた。この表面処理物
を、過、約80℃の温水洗浄、乾燥した。この乾
燥物と、平均粒径0.5μの塩化カリウムと塩化ナ
トリウムの固溶体Na0.08K0.92Clを、後掲第2表に
示した量で、ポリスチレンに配合した組成物につ
いて、該第2表に示した結果を得た。尚、比較の
ため比較例3におけると同様に、塩化カリウムと
塩化ナトリウムの固溶体の使用を省略するほか
は、同様に行つた結果(比較例4)を一緒に示し
てある。 実施例8〜9及び比較例5、6 実施例7において、塩基性炭酸マグネシウムの
代りに、BET比表面積10m2/gの水酸化マグネ
シウムを、ポリスチレンの代りに、エチレン−プ
ロピレン共重合樹脂又は、6−ナイロンを用い、
後掲第2表に示した量で行うほかは、実施例7と
同様に行つて、該第2表に示した結果を得た。
尚、比較のため、比較例2におけると同様に、塩
化カリウムと塩化ナトリウムの固溶体の使用を省
略するほかは、同様に行つた結果(比較例5、
6)を一緒に示してある。
【表】
実施例10及び比較例7
BET比表面積4m2/gの水酸化マグネシウム
2Kgを、約20の水に懸濁し、十分に撹拌した。
この系に、水酸化マグネシウムに対し、金属換算
で0.8%に相当するスズ酸ソーダ〔Na2Sn
(OH)6〕36gを加え、約30分十分に撹拌した。然
る後、系の温度を75℃に上げ、そこへステアリン
酸ソーダ50gを加え、約30分間よく撹拌した。こ
の後過して、乾燥した。この乾燥物と、粉砕、
分級した平均粒径約1μの塩化カリウムと塩化ナ
トリウムの固溶体を、後掲第3表に示す量で配合
し、溶融混練し、成形した。その結果を第3表に
示す。尚、比較のため、塩化カリウムと塩化ナト
リウムの固溶体とスズ酸ソーダの使用を省略した
場合(比較例7)及び難燃剤を添加しない場合
(対照例)の結果を一緒に示してある。 実施例11、12及び比較例8、9 BET比表面積12m2/gの水酸化マグネシウム
の表面をステアリン酸ソーダで実施例10と同様に
処理して、乾燥した物をポリプロピレン;平均粒
径0.1μの塩化カリウムと塩化ナトリウムの固溶
体、約1μの五酸化バナジウム又は、アントラセ
ンを第3表に掲げる割合で配合し、溶融、混練成
形した結果を第3表に示す。尚、比較のため、塩
化カリウムと塩化ナトリウムの固溶体と、五酸化
バナジウム又はアントラセンの使用を省略した場
合(比較例8、9)及び難燃剤を添加しない場合
(対照例)の結果を一緒に示してある。
2Kgを、約20の水に懸濁し、十分に撹拌した。
この系に、水酸化マグネシウムに対し、金属換算
で0.8%に相当するスズ酸ソーダ〔Na2Sn
(OH)6〕36gを加え、約30分十分に撹拌した。然
る後、系の温度を75℃に上げ、そこへステアリン
酸ソーダ50gを加え、約30分間よく撹拌した。こ
の後過して、乾燥した。この乾燥物と、粉砕、
分級した平均粒径約1μの塩化カリウムと塩化ナ
トリウムの固溶体を、後掲第3表に示す量で配合
し、溶融混練し、成形した。その結果を第3表に
示す。尚、比較のため、塩化カリウムと塩化ナト
リウムの固溶体とスズ酸ソーダの使用を省略した
場合(比較例7)及び難燃剤を添加しない場合
(対照例)の結果を一緒に示してある。 実施例11、12及び比較例8、9 BET比表面積12m2/gの水酸化マグネシウム
の表面をステアリン酸ソーダで実施例10と同様に
処理して、乾燥した物をポリプロピレン;平均粒
径0.1μの塩化カリウムと塩化ナトリウムの固溶
体、約1μの五酸化バナジウム又は、アントラセ
ンを第3表に掲げる割合で配合し、溶融、混練成
形した結果を第3表に示す。尚、比較のため、塩
化カリウムと塩化ナトリウムの固溶体と、五酸化
バナジウム又はアントラセンの使用を省略した場
合(比較例8、9)及び難燃剤を添加しない場合
(対照例)の結果を一緒に示してある。
【表】
添付第1図は本発明難燃性改善助剤を形成する
KCl+NaClに対するNaClの配合比と、KClの
(200)面の2θとの関係を示す関係図、第2図は
該配合比と半値巾B0(2θ)との関係を示す関
係図である。
KCl+NaClに対するNaClの配合比と、KClの
(200)面の2θとの関係を示す関係図、第2図は
該配合比と半値巾B0(2θ)との関係を示す関
係図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (イ) 熱可塑性樹脂100重量部、 (ロ) 水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウ
ム及びハイドロタルサイト類よりなる群からえ
らばれたマグネシウム含有無機化合物の少なく
とも一種の約20〜約150重量部、及び (ハ) 下記式 NaxK1-xCl 但し式中、xは0<x<0.25の数を示す、 で表わされる塩化カリウムと塩化ナトリウムの固
溶体の上記(ロ)のマグネシウム含有無機化合物100
重量部に体して約1〜約20重量部 を含有することを特徴とする難燃性の熱可塑性樹
脂組成物。 2 該組成物が、無機錫化合物、無機バナジウム
化合物及びアントラセン類よりなる群からえらば
れた化合物の少なくとも一種を更に含有し、且つ
該錫化合物及びバナジウム化合物の場合には上記
(ロ)のマグネシウム含有無機化合物に対して金属換
算で約0.1〜約5重量%の量であり、該アントラ
センの場合には上記(ロ)のマグネシウム含有無機化
合物に対して約0.1〜約10重量%の量であること
を特徴とする特許請求の範囲1記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6588578A JPS54157147A (en) | 1978-06-02 | 1978-06-02 | Noncombustibility improving agent* preparing same and composition thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6588578A JPS54157147A (en) | 1978-06-02 | 1978-06-02 | Noncombustibility improving agent* preparing same and composition thereof |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS54157147A JPS54157147A (en) | 1979-12-11 |
| JPS626589B2 true JPS626589B2 (ja) | 1987-02-12 |
Family
ID=13299867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6588578A Granted JPS54157147A (en) | 1978-06-02 | 1978-06-02 | Noncombustibility improving agent* preparing same and composition thereof |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS54157147A (ja) |
-
1978
- 1978-06-02 JP JP6588578A patent/JPS54157147A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS54157147A (en) | 1979-12-11 |
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