JPH031350B2 - - Google Patents

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JPH031350B2
JPH031350B2 JP1549182A JP1549182A JPH031350B2 JP H031350 B2 JPH031350 B2 JP H031350B2 JP 1549182 A JP1549182 A JP 1549182A JP 1549182 A JP1549182 A JP 1549182A JP H031350 B2 JPH031350 B2 JP H031350B2
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JP
Japan
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magnesium hydroxide
fibrous
aspect ratio
surface area
specific surface
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JP1549182A
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JPS58134134A (ja
Inventor
Akira Okada
Shigeo Myata
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KH Neochem Co Ltd
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Kyowa Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、成形適性及び機械的強度の改善され
た難燃性樹脂組成物、該組成物の提供に用いる改
善剤、更には該改善剤の製法に関する。 更に詳しくは、本発明は熱可塑性樹脂100重量
部と、長さ/直径比(アスペクト比)が約5以上
で約20未満であり、BET法比表面積が約20m2
g以下であつて且つ約0.1〜約10μの平均直径及び
約1〜約15μの長さを有する高アスペクト比且つ
低比表面積の繊維状水酸化マグネシウム粒子約10
〜約130重量部を含有することを特徴とする成形
適性及び機械的強度の改善された難燃性樹脂組成
物に関する。 更に、本発明は、上記改善剤の製法にも関す
る。 従来公知の六方晶系板結晶構造を有する水酸化
マグネシウムとは異なつて、従来未知のユニーク
な結晶形状すなわち六方晶系針状結晶構造を有す
る繊維状水酸化マグネシウムが存在すること及び
この新しいタイプの水酸化マグネシウムが容易な
手段で工業的に有利に製造できることが発見さ
れ、すでに、同一出願人によつて出願された(特
開昭54−112400号;対応米国特許No.4246254)。 更、該繊維状水酸化マグネシウムの製造のため
の別法が発見され、すでに同一出願人によつて出
願された(特開昭55−104994号)。 又更に、上記繊維状水酸化マグネシウムとし
て、特定のアスペクト比のものが難燃性樹脂組成
物の機械的強度ならびに難燃性改善剤としてとく
に有用であることが発見され、同一出願人によつ
て出願された(特開昭56−74137号)。 上記特開昭56−74137号には、樹脂100重量部
と、長さ/直径比が約20以上である繊維状水酸化
マグネシウム類及び繊維状ハイドロタルサイト類
よりなる群からえらばれた化合物の少なくとも一
種の約0.5〜約100重量部を含有することを特徴と
する機械的強度の改善された難燃性樹脂組成物及
び該組成物の提供に用いる樹脂配合用機械的強度
ならびに難燃性改善剤、更にはその製法が開示さ
れている。 しかしながら、前記特開昭54−112400号(対応
米国特許No.4246254)、特開昭55−104994号及び特
開昭56−74137号には、高アスペクト比の繊維状
水酸化マグネシウム、その製法、更にはその利用
に関して開示されているが、該高アスペクト比の
繊維状水酸化マグネシウムのBET法比表面積に
関しては全く言及されていない。従つて、当然の
ことながら、これら先行提案には、とくに樹脂配
合用途のための該繊維状水酸化マグネシウムのア
スペクト比とBET法比表面積との両者の相互に
関連した結合因子及びその選択指針に関しては、
全く言及されていない。 本発明者等は、前記特開昭56−74137号に提案
された機械的強度の改善された難燃性樹脂組成物
の一層の改善を達成すべく研究を行つてきた。 その結果、樹脂配合用途に於ては、前記繊維状
水酸化マグネシウムのアスペクト比とBET法比
表面積の結合因子が重要な因子となることを発見
した。更に、該アスペクト比が約5以上で約20未
満であり、BET法比表面積が約20m2/g以下で
あつて且つ約0.1〜約10μの平均直径及び約1〜約
15μの長さを有する高アスペクト比且つ低比表面
積の六方晶系針状結晶構造を有する繊維状水酸化
マグネシウムが、従来公知且つ慣用の六方晶系板
状結晶構造を有する通常の水酸化マグネシウムに
比して、驚くべき改善効果を発揮でき、例えば、
通常の水酸化マグネシウムを約60重量%配合して
得られる衝撃強度に匹敵する衝撃強度を、該高ア
スペクト比且つ低比表面積の繊維状水酸化マグネ
シウムは、その半量の約30重量%の配合で達成で
き、更に、成形品外観、成形圧、成形時流れ、充
填量などに関係する成形適性が顕著に改善され、
樹脂100重量部に対して約130重量部に達する多量
配合が可能となり、優れた機械的強度及び難燃性
を示す組成物が提供できることを発見した。 更に、本発明者等の研究によれば上記のアスペ
クト比が約5以上で約20未満であつて且つBET
法比表面積が約20m2/g以下である高アスペクト
比且つ低比表面積の繊維状水酸化マグネシウムに
は、前記特開昭54−112400号(対応米国特許No.
4246254)、特開昭55−104994号などに具体的に開
示されたところと異なる条件、とくにこれら先行
提案に具体的に開示されたアルカリ量未満のアル
カリ量の採用によつて好適に製造できることが発
見された。例えば、前記特開昭54−112400号の提
案では針状結晶塩基性マグネシウムの化合物のア
ニオンAn-のほぼ当量〜約2倍当量のアルカリ使
用量が例示され、又、前記特開昭55−104994号の
提案でも同様なアルカリ使用量が提案されている
が、上記の本発明で用いる高アスペクト比且つ低
比表面積の繊維状水酸化マグネシウムは、より低
いアルカリ使用量たとえばアニオンAn-の約0.1〜
0.9当量のアルカリの使用量で好適に製造される
ことがわかつた。又、該高アスペクト比且つ低比
表面積の繊維状水酸化マグネシウムは、前記提案
に開示された方法で得られた繊維状水酸化マグネ
シウムに比して、比較的に直径が太くなつている
傾向があり、又、屡々、少割合で普通の六方晶系
板状結晶形状の水酸化マグネシウムが混入した状
態で得られる傾向があるが、それらを分離除去す
る必要はなく、本発明で利用するのに差支えない
こともわかつた。 従つて、本発明の目的は成形適性及び機械的強
度の改善された難燃性樹脂組成物を提供するにあ
る。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 慣用の水酸化マグネシウムは六方晶形板状結晶
形状を有し、光学もしくは電子顕微鏡下の観察で
六角形もしくはその角の部分が丸まつた板状体も
しくはそれらの破片もしくはこれらの集合体の如
き形状の結晶として観察される。 これに対して、本発明で利用する繊維状水酸化
マグネシウム類は、一見して、全く異つた繊維状
形状もしくは針状形状を有する利点で、従来慣用
の水酸化マグネシウム及びハイドロタルサイトと
明瞭に区別できる。 本発明においては、このような繊維状水酸化マ
グネシウム類中、前記特開昭54−112400号に、繊
維状水酸化マグネシウム類についてその測定算出
方法が特定されている電子顕微鏡下1,000倍倍
率の条件で決定された長さ/直径比が約5以上で
約20未満であり、BET法比表面積が約20m2/g
以下であつて且つ約0.1〜約10μの平均直径及び約
1〜約15μの長さのものを選択する。長さ/直径
比が約5以上で約20未満であつても、BET法比
表面積が約20m2/gを超える繊維状水酸化マグネ
シウムの利用は、樹脂の混練、成形時の流れ性を
低下させて、成形物の外観を低下させるととも
に、樹脂と繊維状水酸化マグネシウムとの相溶性
不良により、機械的物性の十分な改良が得られに
くくなる。 又、長さ/直径比が約20以上、たとえば約40以
上の如き繊維状水酸化マグネシウムの利用は、樹
脂の混練、成形時の流れ性を低下させるので、こ
れらの作業性の低下ならびに成形外観を低下させ
るとともに、100重量部以上の量での樹脂への配
合を困難にする。 従つて、本発明においては、長さ/直径比が約
5以上で約20未満、好ましくは約7〜約15程度で
あつて、且つBET法比表面積が約20m2/g以下、
好ましくは約2〜約10m2/gの繊維状水酸化マグ
ネシウムを選択利用する。 本発明で利用する上記繊維状水酸化マグネシウ
ム類は、約0.1〜約10μ程度の平均直径及び約1〜
約15μ程度の長さを有し、且つその長さ/直径比
が約5以上で約20未満であつて且つBET法該表
面積が約20m2/g以下のものである。 該繊維状水酸化マグネシウム類は、アニオン系
界面活性剤で表面処理することができ、屡々、好
ましい結果を与える。このような表面処理に際し
ては、上記の繊維状水酸化マグネシウム類の重量
に基いて、約1〜約10重量%程度のアニオン系界
面活性剤で表面処理することが好ましい。例え
ば、ステアリン酸ソーダの如きアニオン系界面活
性剤の水溶性に、上記繊維状水酸化マグネシウム
類及び繊維状ハイドロタルサイト類よりなる群か
らえらばれた化合物を、充分な撹拌下に加える
か、或いは、その逆に、これら粉末の懸濁液に、
ステアリン酸ソーダの水溶液を加えてこれらの固
体粉末の表面上にアニオン系界面活性剤を化学吸
着させる。このように、表面処理を施した場合は
分散性が向上し、流動性が良好となるので作業性
の改善に有効である。 用いられるアニオン系開面活性剤としては、式
RCOOM(但し、式中、RはC3〜C40のアルキル基
を示し、Mはアルカリ金属原子を示す)で表わさ
れる高級脂肪酸アルカリ塩:式ROSO3M(式中、
RおよびMは上記と同義)で表わされるアルキル
硫酸塩:式RSO3M(式中、RおよびMは上記と
同義)で表わされるアルキルスルホン酸塩:R−
aryl−SO3M(式中、RおよびMは上記したと同
義、arylは例えばベンゼン、トルエン、ナフタリ
ン)で表わされるアルキルアリールスルホン酸
塩:および式
【式】 (式中、RおよびMは上記したと同義)で表わ
されるスルホコハク酸エステル塩式 ROSO3HN(C2H4OH)3(式中、Rは上記と同
義)で表わされるアルキル硫酸エステル塩:式
【式】(式中、Rは上記と同義で表 わされるアルキルリン酸塩:式 RNH2CH3COOM(式中、RおよびMは上記と
同義)で表わされるアルキルアミン酢酸塩:等が
ある。 このような界面活性剤の具体例としては、ステ
アリン酸ソーダ、ステアリン酸カリ、オレイン酸
ソーダ、オレイン酸カリ、パルミチン酸ソーダ、
パルミチン酸カリ、ラウリン酸ソーダ、ラウリン
酸カリ、ベヘニン酸カリ、ラウリルベンゼンスル
ホン酸ソーダ、オクタデシ硫酸カリ、ラウリルス
ルホン酸ソーダ、ジナトリウム・2−スルホエチ
ル・α−スルホステアレ−トラウリル硫酸トリエ
タノールアミン、ステアリルアミンアセテートナ
トリウム、ステアリルアミンオレエートカリウ
ム、ラウリルリン酸塩、イゲポンT、イゲポン
A、ウルトラボン、などをあげることができる。 本発明組成物においては、熱可塑性樹脂100重
量部に対して、前述の如き繊維状水酸化マグネシ
ウム粒子約10〜約130重量部、一層好ましくは約
30〜約120重量部を含有せしめる。 このような組成物に利用する熱可塑性樹脂の例
としては、たとえば、エチレン、プロピレン、ブ
テン−1その他のα−オレフイン類の重合体もし
くは共重合体類;このようなα−オレフインの一
種もしくは複数種と共役もしくは非共役ジエン類
との共重合体類;ポリスチレンもしくはスチレン
系共重合体たとえばABS樹脂塩化ビニル重合体
もしくは共重合体樹脂;ポリエステルもしくはコ
ーポリエステル類;ポリカーボネート樹脂類;ポ
リアミド樹脂類;ポリサルホン系樹脂類、ポリブ
チレンテレフタレート樹脂類;ポリアセタール樹
脂類;フツ素樹脂;これらのブレンド樹脂などを
あげることができる。 本発明の成形適性及び機械的強度の改善された
難燃性樹脂組成物は、上記例示の如き樹脂類と前
記例示の如き繊維状水酸化マグネシウム類の少な
くとも一種の約10〜約130重量部のほかに、他の
添加剤類を含有することができる。 このような他の添加剤類の例としては、例え
ば、繊維状でない通常の水酸化マグネシウム、水
酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、繊
維状ハイドロタルサイト類もしくは繊維状でない
通常のハイドロタルサイト類の如き難燃剤類;例
えば、カーボンブラツク、フタロシアニン、キナ
クリドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チタ
ン、カドミウム系顔料、黄鉛、弁柄、四三酸化鉄
の如き着色剤類;例えば、ジ−t−ブチル−p−
クレゾール、ジステアリルチオジプロピオネー
ト、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステア
リルチオジプロピオネート、β−オクチルチオプ
ロピオン酸、2,2′−メチレン−ビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフエノール)の如き抗酸化剤
類;例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸亜鉛、ブチルステアレート、エチレンビスス
テアロアミド、マイクロワツクス、ポリエチレン
ワツクス、ステアリン酸アミド、パルミチン酸ア
ミドの如き潤滑剤類例えば、有機酸エステルもし
くはその誘導体類系可塑剤、無機酸エステル系可
塑剤、炭化水素誘導体系可塑剤の如き可塑剤類;
例えば、酸化アンチモン、スズ化合物、バナジン
化合物の如き難燃助剤類;例えば、2−ヒドロキ
シ−4−オクトキシベンゾフエノン、2(2′−ヒ
ドロキシ−5−メチルフエニル)ベンゾトリアゾ
ール、エチル−2−シアノ−3,8−ジフエニル
アクリレートの如き紫外線吸収剤類;例えば、タ
ルク、マイカ、バラストナイト、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、アス
ベスト、グラスフアイバー、酸化マグネシウム、
カオリンクレー、パイロフイライト、二酸化チタ
ン、セリサイトの如き充填剤類;などの如き添加
剤を例示することができる。 このような他の添加剤類の使用量は適宜に選択
できるが、例えば樹脂の重量に基いて約0.1%〜
約40%の難燃剤類、約0.1%〜第10%の着色剤類、
約0.1〜約10%の抗酸化剤類、約0.1%〜約5%の
潤滑剤類約0.1%〜約50%の可塑剤類、約0.1%〜
約10%の難燃助剤類、約0.1%〜約5%の紫外線
吸収剤類、約10%〜約100%の充填剤類の如き使
用量を例示することができる。 本発明組成物は、前述の如き樹脂類、繊維状水
酸化マグネシウム及び所望により前記例示の如き
他の添加剤類をできるだけ均一に混合することに
より形成することができる。混合手段それ自体は
適宜に選択できる。このような混合手段として
は、例えば、ロール、バンバリーミキサー、ニー
ダー、一軸押出機、二軸押出機、ヘンシエルミキ
サー等の通常の混練法を適用することが出来る。 本発明方法で用いる繊維状水酸化マグネシウム
や繊維状ハイドロタルサイト類は、例えば下記の
ような方法で製造することができる。 繊維状水酸化マグネシウムは、下記式、 Mg(OH)2ox・An- x・mH2O 但し式中、An-は1価又は2価のアニオン (n=1又は2)を示し、xは0.2≦x≦ 0.5であり、mは0<m≦2である。 で表わされる針状結晶形の塩基性マグネシウム化
合物を、該化合物に対して不活性で且つ該化合物
を溶解しない液体媒体中で、上記アニオンAn-
約0.5〜0.9当量のアルカリと、約100℃以上の温
度で接触させて水熱処理することにより製造でき
る。この際、該針状結晶形の塩基性マグネシウム
化合物を、該化合物がその針状結晶を失わない条
件下に、該化合物の結晶水の一部が脱離するよう
に乾燥し、この乾燥処理物を上記液体媒体中でア
ルカリ処理することにより製造することもでき
る。 前者の態様においては、該針状塩基性マグネシ
ウム化合物を乾燥することなく、水又は含水低級
アルコール等の液体媒体中に入れ、上記アニオン
An-の約0.5〜0.9当量、より好ましくは約0.5〜0.8
当量のアルカリと、約100℃以上の温度で接触さ
せることにより、繊維状水酸化マグネシウムを製
造することが出来る。 後者の態様においては、針状塩基性マグネシウ
ム化合物の結晶水の一部が脱離するが全部が失わ
れてしまわない程度に乾燥処理したのち、上記同
様にアルカリ処理して繊維状水酸化マグネシウム
を製造することができる。乾燥は、塩基性マグネ
シウム化合物の針状形状が失われてしまわない程
度に乾燥できる任意の手段を採用でき、例えば、
熱風乾燥、真空乾燥、キルン乾燥、スプレー乾
燥、流動層乾燥、の如き公知の任意の手段を採用
することができる。 アルカリ処理に利用するアルカリの例として
は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの
如きアルカリ金属水酸化物、アンモニア、水酸化
カルシウム、水酸化アンモニウムなどの如き無機
アルカリ類をあげることができる。 アルカリ処理は、上記の如き液体媒体中に、前
記の如き乾燥処理を施した若しくは施してない針
状塩基性マグネシウム化合物を懸濁させて、アル
カリと作用させることにより容易に行うことがで
きる。例えば、予めアルカリを添加溶解せしめた
媒体中に該マグネシウム化合物を添加懸濁せしめ
てもよいし、或は又、両者を同時に添加懸濁せし
めてもよいし、更には、該マグネシウム化合物を
添加懸濁せしめた系にアルカリを添加して接触せ
しめてもよい。反応時間としては、例えば約10分
〜第10時間の如き時間を例示できる。このアルカ
リ処理によつて、前記式の針状結晶塩基性マグネ
シウム化合物のアニオンAn-がOH−に置換して、
アスペクト比が約5以上で約20未満であつて且つ
BET法比表面積が約20m2/g以下の繊維状水酸
化マグネシウム粒子を形成させることができる。 以下、実施例により本発明の数態様について、
更に詳しく説明する。 実施例 1−3 2Mol/の濃度を有する塩化マグネシウム水
溶液200に酸化マグネシウム1.7Kgを加え、撹拌
しながら約60℃まで加熱した。その後、加熱を止
め、室温まで放冷した。その結果生成した約2Kg
の針状外形を有する塩基性塩化マグネシウム(X
線分析の結果、この化合物は、Mg3(OH)3Cl・
4H2Oであることが確認された)を別し、水洗
した後、約30の水に再懸濁した。この系に約
2Mol/の水酸化ナトリウム水溶液を、該塩基
性塩化マグネシウムのClに対し、0.6当量に相当
する量加え、容量50のオートクレーブに移し、
約180℃で4時間水熱処理を行つた。 その後、過、水洗、乾燥した結果、約1.4Kg
gの電子顕微鏡による測定でアスペクト比が約
12、直径が約0.5μ、そしてBET比表面積が6
m2/gの水酸化マグネシウムが得られた。この化
合物が水酸化マグネシウムであることは、X線分
析により確かめられた。 以上の方法で得られた高アスペクト比の水酸化
マグネシウム1Kgを温水(約60℃)10に懸濁さ
せ、撹拌しながら、約20gのオレイン酸ナトリウ
ムを含有する約1の温水(約60℃)を加え、約
10分間撹拌を継続し、該高アスペクト比水酸化マ
グネシウムの表面を、オレイン酸イオンでコーテ
イングした。この後、過、水洗し、乾燥した。 この様にして、得られた、高アスペクト比の表
面コーテイング処理物を、第1表に示す配合比
で、ポリプロピレンに加え、混合後、約220℃で
押出機を通して、溶融混練し、約120℃で1時間
乾燥したペレツトを、約230℃で厚さ約3mmのテ
ストピースを成形した。 比較例 1 実施例1に於て、同様のプロセスで得られた針
状外形を有する塩基性塩化マグネシウム約2Kgを
水に懸濁した後、約2mol/の水酸化ナトリウ
ム水溶液を、該塩基性塩化マグネシウムのClに対
し、1.6当量に相当する量加え、約25℃で2時間
弱い撹拌を行つた。その結果、約1.4Kgの電子顕
微鏡による測定でアスペクト比が約50で、直径が
約0.07μ、BET比表面積が16m2/gの水酸化マグ
ネシウムが得られた。この水酸化マグネシウムを
水洗して、水に再懸濁した後、実施1と同様の操
作で、オレイン酸ソーダによる表面処理を行つ
た。この処理物を第1表に示す配合比で、実施例
1と同じ要領でポリプロピレンに配合しテストし
た。 比較例 2 実施例1に於て、得られた針状外形の水酸化マ
グネシウムのClに対し、1.2当量に相当する量の
約2Mol/の水酸化ナトリウムを加え、その後、
120℃で4時間水熱処理を行つた。その結果電子
顕微鏡による観察の結果アスペクト比が17で、直
径が0.08μ、BET比表面積が28m2/gの水酸化マ
グネシウムが得られた。この水酸化マグネシウム
を、実施例1と同じ要領でオレイン酸ソーダによ
り表面処理した。この処理物を第1表に示す配合
比でポリプロピレンに配合し、実施例1と同様に
溶融混練、成形した。 実施例 4 約4mol/の塩化マグネシウム水溶液10に
酸化マグネシウムを約4.8Kg加え、撹拌しながら、
80℃まで加熱した。その後、室温まで放冷し、約
2日熟成して、針状外形を有する塩基性塩化マグ
ネシウム(Mg2(OH)3Cl・3H2O)が生成した。
この物をさらに、約2Mol/の塩化マグネシウ
ムの水溶液に加え、熟成し、結晶をさらに十分発
達させた後、別、水洗し、さらに水に懸濁した
後、約2mol/の水酸化ナトリウムを、Clに対
し、0.5当量加えて、170℃で、5時間オートクレ
ーブで水熱処理を行つた。 その後、過、水洗した。得られた化合物は、
電子顕微鏡による観察の結果、アスペクト比が約
13、直径が約0.7μ、そして、BET比表面積が3
m2/gの水酸化マグネシウムであつた。 この高アスペクト比の水酸化マグネシウム1Kg
を、水10に懸濁した後、25gのイゲポンT
(CH3(CH27CH=CH(CH27CON(CH3
CH2CH2SO3Na)を含有する水溶液1を該懸
濁液に加え、約40℃で、撹拌しながら、約30分間
継続した。 この後、適宜、過、水洗、乾燥、粉砕した。
この物を第1表に示す配合比で、ナイロン−6に
混合し、約23℃で押出機を通し、溶融混練し、ペ
レツトを作り、このペレツトを約120℃で真空乾
燥した後、約240℃で射出成形した。 実施例 5 実施例1で得られた高アスペクト比の水酸化マ
グネシウム1Kgを約10の約70℃の温水に加え
て、撹拌しつつ、約40gのステアリン酸カリウム
を含有する約70℃の温水溶液1を加え、さら
に、約10分間撹拌を継続する。この後、過、水
洗、乾燥、粉砕した後、第1表に示す配合比で、
硬質ポリ塩化ビニル(800)に、三塩基性硫酸
鉛2重量部、カルシウムステアレート0.5重量部
とともに加え、約170℃で押出機を通し、ペレツ
トを作り120℃で2時間このペレツトを乾燥し、
約180℃で射出成形した。 実施例 6 実施例1で得られたオレイン酸ソーダ処理高ア
スペクト比の水酸化マグネシウムを、エチレンと
プロピレンの共重合物に第1表に示す配合比で混
合し、約220℃で押出機を通し、ペレツトを作つ
た後、約120℃で1時間乾燥した後、約230℃で射
出成形した。 実施例 7 mol/の硫酸マグネシウム2に、酸化マグ
ネシウムを120g加えた懸濁液を容量5のオー
トクレーブに入れ、170℃で6時間水熱処理を行
つた。得られた化合物は、針状結晶外形を有する
式Mg6(OH)10SO4・3H2Oで表わされる塩基性硫
酸マグネシウムであつた。この化合物を過、水
洗後、水に懸濁し、SO4に対し、0.9当量の
4Mol/の水酸化カリウムを加え、170℃で6時
間オートクレーブにより水熱処理を行つた。得ら
れた化合物は、電子顕微鏡による測定の結果、ア
スペクト比が8、直径が0.8μの繊維状結晶外形を
示した。またこの化合物は、X線による分析の結
果、水酸化マグネシウムであり、また、その
BET比表面積は11m2/gであつた。 この化合物1Kgを、水10に加え、撹拌しなが
ら、10gのラウリルベンゼンスルホン酸ソーダの
水溶液1を加え、更に約20分間、撹拌を継続し
た。その後、過、水洗、乾燥、粉砕した。この
粉末を、第1表に示す配合比で、高密度ポリエチ
レン、に加え、混合した後、押出機を約240℃で
通し、ペレツトを作り、これを約120℃で1時間
乾燥した後、250℃で射出成形した。 下記第1表において実施例1〜7で使用された
水酸化マグネシウムはその直径及び長さが、全て
本発明の範囲を満足していた。
【表】 例5

比較例 3 実施例1と同様にして得られた塩基性塩化マグ
ネシウムを水に懸濁し、これに、2ml/の水酸
化ナトリウム水溶液を該塩基性塩化マグネシウム
のClに対し、0.4当量加え、オートクレーブによ
り、170℃で4時間水熱処理を行つた。その後、
過、水洗し、続いて、実施例1と同じ要領によ
り、オレイン酸ソーダで表面処理し、更に続い
て、脱水乾燥した。この様にして得られた、直径
0.5μm、長さ1.0μm、アスペクト比2の水酸化マ
グネシウムを第2表に示す配合比で、ポリプロピ
レンに加え、実施例1と同様の操作を行つて、テ
ストピースを作成し、評価した。その結果を第2
表に示す。 比較例 4−5 実施例1に於て、ポリプロピレン100重量部に
対し、配合する水酸化マグネシウムを、2重量
部/比較例41と200重量部(比較例5)に変更し
た以外は、同様に行つた。その評価結果を第2表
に示す。 比較例 6 2Mol/の硝酸マグネシウム水溶液200に、
1Mol/の水酸化カルシウムを120ml加え、撹拌
しながら、温度を約30℃に維持して、12時間反応
を継続した。その後、得られた塩基性硝酸マグネ
シウムを別後、水洗し、再び水に懸濁した。こ
れに2Mol/の水酸化ナトリウムを該塩基性硝
酸マグネシウムの硝酸に対し、2.0当量加え、約
95℃で1時間加熱した。 得られた水酸化マグネシウムを、実施例1と同
じ要領で、オレイン酸ソーダにより、水酸化マグ
ネシウムに対し、約3重量%のオレイン酸ソーダ
を加えて、表面処理を行つた。 この水酸化マグネシウムは、直径が0.05μm、
長さが0.9μm、アスペクト比が18、BET比表面
積が20m2/gであつた。この水酸化マグネシウム
を第2表に示す配合比で、ポリプロピレンに配合
し、物性を評価した。その結果を第2表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂100重量部と、長さ/直径比
    (アスペクト比)が約5以上で約20未満であり、
    BET法比表面積が約20m2/g以下であつて且つ
    約0.1〜約10μの平均直径及び約1〜約15μの長さ
    を有する高アスペクト比且つ低比表面積の繊維状
    水酸化マグネシウム粒子約10〜約130重量部を含
    有することを特徴とする成形適性及び機械的強度
    の改善された難燃性樹脂組成物。 2 該繊維状水酸化マグネシウム粒子が、アニオ
    ン系界面活性剤で表面処理されたものである特許
    請求の範囲第1項記載の組成物。 3 該樹脂がオレフイン系樹脂もしくはそのブレ
    ンド物である特許請求の範囲第1項もしくは第2
    項記載の組成物。
JP1549182A 1982-02-04 1982-02-04 成形適性及び機械的強度の改善された難燃性樹脂組成物 Granted JPS58134134A (ja)

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