JPS628473B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS628473B2 JPS628473B2 JP57038525A JP3852582A JPS628473B2 JP S628473 B2 JPS628473 B2 JP S628473B2 JP 57038525 A JP57038525 A JP 57038525A JP 3852582 A JP3852582 A JP 3852582A JP S628473 B2 JPS628473 B2 JP S628473B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- glass
- face plate
- cathode ray
- plate glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
- Luminescent Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は投写形陰極線管に関するものであ
る。
る。
現在広く実用化されているシヤドウマスク方式
のカラー陰極線管を使用したテレビジヨン受信機
では、主としてその構造的な制約条件により、得
られる画面サイズとしては30インチ程度が限界と
考えられている。このためこれよりも大きな画面
サイズでテレビ映像等を受像する一つの手段とし
て、第1図で示すような投写形テレビジヨン受信
機1が開発され現在一般に普及しつつある。
のカラー陰極線管を使用したテレビジヨン受信機
では、主としてその構造的な制約条件により、得
られる画面サイズとしては30インチ程度が限界と
考えられている。このためこれよりも大きな画面
サイズでテレビ映像等を受像する一つの手段とし
て、第1図で示すような投写形テレビジヨン受信
機1が開発され現在一般に普及しつつある。
この投写形テレビジヨン受信機1では、それぞ
れB(青色)、G(緑色)、R(赤色)の単色映像
用で、5〜8インチ程度の画面サイズの小型の単
色陰極線管2,3,4、すなわち投写形陰極線管
の単色映像を投写レンズ・ユニツト5によりスク
リーン6上に拡大投写しスクリーン6上で大画面
のカラー映像を得ることができる。このスクリー
ン6のサイズは40〜70インチ程度が一般的である
から、小型の単色陰極線管2,3,4の映像はス
クリーン6上に面積的には約50〜100倍に拡大さ
れて写し出される。
れB(青色)、G(緑色)、R(赤色)の単色映像
用で、5〜8インチ程度の画面サイズの小型の単
色陰極線管2,3,4、すなわち投写形陰極線管
の単色映像を投写レンズ・ユニツト5によりスク
リーン6上に拡大投写しスクリーン6上で大画面
のカラー映像を得ることができる。このスクリー
ン6のサイズは40〜70インチ程度が一般的である
から、小型の単色陰極線管2,3,4の映像はス
クリーン6上に面積的には約50〜100倍に拡大さ
れて写し出される。
これらの単色陰極線管2,3,4は内部に被着
された螢光体の種類が異るのみで構造的にはほと
んど同じであるから、1つの単色陰極線管、たと
えばG単色陰極線管3についてのみ第2図により
その構造を簡単に説明する。真空外囲器12の一
部を構成するフエース・プレート・ガラス7の内
面には、沈降塗着法の手法により、珪酸カリウム
(K2SiO3)等をバインダとして螢光体層8が形成
されており、この螢光体層8上には高圧電極およ
び光反射膜としてのアルミニウム(AL)の蒸着
膜からなるメタルバツク膜9が形成された螢光面
10を構成している。また、この真空外囲器12
の内部には電子銃11が封入されており、この電
子銃11から発せられる電子線のエネルギーによ
り、螢光体層8が励起され光出力が取り出され
る。このようなG単色陰極線管3の場合、螢光体
層8としては、従来、その発光色調が優れている
ことや、γ特性(螢光面刺激電流の増加に対する
光出力の増加の割合を示す特性)および温度特性
(螢光面の温度上昇による螢光面の発光効率の変
化を示す特性)に劣るものの、通常のシヤドウマ
スク方式のカラー陰極線管等でG螢光体として広
く使用されている硫化物系螢光体等よりも、優位
で有ること等により、マンガン付活珪酸亜鉛
(Zn2SiO4:Mn)螢光体が使用されている。
された螢光体の種類が異るのみで構造的にはほと
んど同じであるから、1つの単色陰極線管、たと
えばG単色陰極線管3についてのみ第2図により
その構造を簡単に説明する。真空外囲器12の一
部を構成するフエース・プレート・ガラス7の内
面には、沈降塗着法の手法により、珪酸カリウム
(K2SiO3)等をバインダとして螢光体層8が形成
されており、この螢光体層8上には高圧電極およ
び光反射膜としてのアルミニウム(AL)の蒸着
膜からなるメタルバツク膜9が形成された螢光面
10を構成している。また、この真空外囲器12
の内部には電子銃11が封入されており、この電
子銃11から発せられる電子線のエネルギーによ
り、螢光体層8が励起され光出力が取り出され
る。このようなG単色陰極線管3の場合、螢光体
層8としては、従来、その発光色調が優れている
ことや、γ特性(螢光面刺激電流の増加に対する
光出力の増加の割合を示す特性)および温度特性
(螢光面の温度上昇による螢光面の発光効率の変
化を示す特性)に劣るものの、通常のシヤドウマ
スク方式のカラー陰極線管等でG螢光体として広
く使用されている硫化物系螢光体等よりも、優位
で有ること等により、マンガン付活珪酸亜鉛
(Zn2SiO4:Mn)螢光体が使用されている。
一方、このような投写形陰極線管の場合、前述
したように、スクリーン6上に映像を拡大投写す
る関係上、スクリーン6上で十分な明るさの映像
を再現させる必要があり、投写形陰極線管自体の
光出力を十分大きくとれることが不可欠である。
このため投写形陰極線管の螢光面に負荷される単
位面積あたりの励起エネルギー密度(mW・cm
-2)は、従来のシヤドウマスク方式のカラー陰極
管の螢光面の場合に比較すると、著しく大きなも
のとなる。
したように、スクリーン6上に映像を拡大投写す
る関係上、スクリーン6上で十分な明るさの映像
を再現させる必要があり、投写形陰極線管自体の
光出力を十分大きくとれることが不可欠である。
このため投写形陰極線管の螢光面に負荷される単
位面積あたりの励起エネルギー密度(mW・cm
-2)は、従来のシヤドウマスク方式のカラー陰極
管の螢光面の場合に比較すると、著しく大きなも
のとなる。
しかしながら、このように、螢光面に大きな負
荷を与えて、投写形陰極線管を長時間にわたつて
動作させる上では、螢光面からの光出力の経時的
な劣化現象が重大な問題となる。第3図の曲線
は平均粒径3μmのZn2SiO4:Mn螢光体を沈降塗
着法により4mg・cm-2の塗着密度で、従来一般に
広く使用されているフエース・プレート・ガラス
内面に塗着形成し、得られた投写形陰極線管を高
圧27KV電流密度3μA・cm-2の一定螢光面負荷
で動作させた場合の螢光面からの光出力の相対的
経時劣化を示すものである。このような従来の螢
光面の場合10000時間後には、初期の光出力の40
%にまで低下してしまう。この光出力の劣化現象
は螢光面への入力負荷に左右される。すなわち単
位面積あたりの励起エネルギー密度が増せば増す
ほど負荷が増すことからして、従来の投写形陰極
線管では、あまり過大な螢光面負荷を与えること
は螢光面の寿命の点からは困難であつた。
荷を与えて、投写形陰極線管を長時間にわたつて
動作させる上では、螢光面からの光出力の経時的
な劣化現象が重大な問題となる。第3図の曲線
は平均粒径3μmのZn2SiO4:Mn螢光体を沈降塗
着法により4mg・cm-2の塗着密度で、従来一般に
広く使用されているフエース・プレート・ガラス
内面に塗着形成し、得られた投写形陰極線管を高
圧27KV電流密度3μA・cm-2の一定螢光面負荷
で動作させた場合の螢光面からの光出力の相対的
経時劣化を示すものである。このような従来の螢
光面の場合10000時間後には、初期の光出力の40
%にまで低下してしまう。この光出力の劣化現象
は螢光面への入力負荷に左右される。すなわち単
位面積あたりの励起エネルギー密度が増せば増す
ほど負荷が増すことからして、従来の投写形陰極
線管では、あまり過大な螢光面負荷を与えること
は螢光面の寿命の点からは困難であつた。
このような螢光面の光出力の劣化の原因の分析
を行つた結果、劣化の主要原因は、螢光体の光出
力の低下、すなわち発光効率の低下とフエース・
プレート・ガラスの電子線による着色(電子線ブ
ラウニング)とに帰着されることが明らかになつ
た。第4図は第3図の曲線で述べた10000時
間経過後の螢光面を分析した結果を示すものであ
る。これによれば、10000時間後に螢光体の発光
効率が0.72(初期を1.0として)に低下したこと
と、フエース・プレート・ガラスの透過比が初期
値の1.0に対して0.56に低下したこととが複合さ
れた結果(0.72×0.56=0.40)として光出力が初
期値1.0に対して0.40へ低下したことがわかる。
を行つた結果、劣化の主要原因は、螢光体の光出
力の低下、すなわち発光効率の低下とフエース・
プレート・ガラスの電子線による着色(電子線ブ
ラウニング)とに帰着されることが明らかになつ
た。第4図は第3図の曲線で述べた10000時
間経過後の螢光面を分析した結果を示すものであ
る。これによれば、10000時間後に螢光体の発光
効率が0.72(初期を1.0として)に低下したこと
と、フエース・プレート・ガラスの透過比が初期
値の1.0に対して0.56に低下したこととが複合さ
れた結果(0.72×0.56=0.40)として光出力が初
期値1.0に対して0.40へ低下したことがわかる。
螢光体の発光効率の低下のメカニズムは明確に
は解明されていないが、投写形陰極線管のよう
に、非常に厳しい励起条件で螢光面が長時間動作
させられると、電子線の衝突による移動エネルギ
ーおよび附随的に生じる熱エネルギー等により、
螢光体の発光機構そのものが徐々に破壊されるの
に加えて、これらのエネルギーにより、螢光体を
沈降塗着する際にバインダとして使用した珪酸カ
リウム(K2SiO3)中に含まれるアルカリ・イオン
(K+等)が螢光体中に拡散して発光機構に悪影響
を与えること等により低下するものと考えられ
る。
は解明されていないが、投写形陰極線管のよう
に、非常に厳しい励起条件で螢光面が長時間動作
させられると、電子線の衝突による移動エネルギ
ーおよび附随的に生じる熱エネルギー等により、
螢光体の発光機構そのものが徐々に破壊されるの
に加えて、これらのエネルギーにより、螢光体を
沈降塗着する際にバインダとして使用した珪酸カ
リウム(K2SiO3)中に含まれるアルカリ・イオン
(K+等)が螢光体中に拡散して発光機構に悪影響
を与えること等により低下するものと考えられ
る。
また、フエース・プレート・ガラスの着色、す
なわち電子線ブラウニングのメカニズムは概略つ
ぎのように考えられる。第5図は従来のフエー
ス・プレート・ガラスの組成の例を示すものであ
る。ガラスの原料として酸化ナトリウム
(Na2O)や酸化カリウム(K2O)はフエース・プ
レート・ガラスとしての特性を持たせるために不
可欠の材料である。これらは形成されたガラス中
ではNa+(ナトリウムイオン)やK+(カリウムイ
オン)の型で存在(装飾イオンと称される。)
し、ガラスとしての特性を持たせる上で重要な役
割りを有している。一方、第2図に示すように投
写形陰極線管の螢光体層8は、平均粒径3μm程
度の粒子状の螢光体がフエース・プレート・ガラ
ス7の内面に沈降塗着法により、薄くポーラスに
被着(せいぜい粒子で2〜3層)されたものであ
り、螢光体粒子間にかなりの間隙を有している。
このため電子銃11からの電子線により螢光体層
8を励起する際に電子線の一部は、この螢光体粒
子間に存在する間隙を通つて、フエース・プレー
ト・ガラス7の表面に直接到達し、表面に衝突し
てエネルギーを失う。この際の電子線のエネルギ
ーは強力であるために、フエース・プレート・ガ
ラス7の表面から深さ数μmにわたつて、チヤー
ジが進入する。長い時間フエース・プレート・ガ
ラス表面に負の電荷が蓄えられていると、その周
囲にあるNa+やK+のようなアルカリイオンがチヤ
ージアツプしている部分に引きつけられて移動
し、これらの電荷と中和して、コロイド状のNa
やKの金属粒子を生成する。このために元来透明
なフエース・プレート・ガラス7の表面が着色、
すなわちブラウニングを生じると考えられる。
なわち電子線ブラウニングのメカニズムは概略つ
ぎのように考えられる。第5図は従来のフエー
ス・プレート・ガラスの組成の例を示すものであ
る。ガラスの原料として酸化ナトリウム
(Na2O)や酸化カリウム(K2O)はフエース・プ
レート・ガラスとしての特性を持たせるために不
可欠の材料である。これらは形成されたガラス中
ではNa+(ナトリウムイオン)やK+(カリウムイ
オン)の型で存在(装飾イオンと称される。)
し、ガラスとしての特性を持たせる上で重要な役
割りを有している。一方、第2図に示すように投
写形陰極線管の螢光体層8は、平均粒径3μm程
度の粒子状の螢光体がフエース・プレート・ガラ
ス7の内面に沈降塗着法により、薄くポーラスに
被着(せいぜい粒子で2〜3層)されたものであ
り、螢光体粒子間にかなりの間隙を有している。
このため電子銃11からの電子線により螢光体層
8を励起する際に電子線の一部は、この螢光体粒
子間に存在する間隙を通つて、フエース・プレー
ト・ガラス7の表面に直接到達し、表面に衝突し
てエネルギーを失う。この際の電子線のエネルギ
ーは強力であるために、フエース・プレート・ガ
ラス7の表面から深さ数μmにわたつて、チヤー
ジが進入する。長い時間フエース・プレート・ガ
ラス表面に負の電荷が蓄えられていると、その周
囲にあるNa+やK+のようなアルカリイオンがチヤ
ージアツプしている部分に引きつけられて移動
し、これらの電荷と中和して、コロイド状のNa
やKの金属粒子を生成する。このために元来透明
なフエース・プレート・ガラス7の表面が着色、
すなわちブラウニングを生じると考えられる。
投写形陰極線管の光出力の経時的な劣化現象を
改善するための一つの方法としては、このフエー
ス・プレート・ガラスの電子線ブラウニングを少
くすることが考えられる。前述したようにこの電
子線ブラウニングはガラス中の装飾イオンである
Na+やK+等のようなアルカリ・イオンがガラス中
で容易に移動するために生じると考えられるの
で、この移動が起りにくいガラス構造を製作すれ
ば電子線ブラウニングを軽減できることになる。
Na+やK+のようなアルカリ金属陽イオンがガラス
中で移動しにくいかどうかは、その電気抵抗によ
り知ることができる。電気抵抗、すなわち体積抵
抗比ρ(Ω・cm)が大きいほどアルカリ金属陽イ
オンは動きにくいと考えられる。
改善するための一つの方法としては、このフエー
ス・プレート・ガラスの電子線ブラウニングを少
くすることが考えられる。前述したようにこの電
子線ブラウニングはガラス中の装飾イオンである
Na+やK+等のようなアルカリ・イオンがガラス中
で容易に移動するために生じると考えられるの
で、この移動が起りにくいガラス構造を製作すれ
ば電子線ブラウニングを軽減できることになる。
Na+やK+のようなアルカリ金属陽イオンがガラス
中で移動しにくいかどうかは、その電気抵抗によ
り知ることができる。電気抵抗、すなわち体積抵
抗比ρ(Ω・cm)が大きいほどアルカリ金属陽イ
オンは動きにくいと考えられる。
ガラスの電気抵抗を上げる具体的手段としては
Na+やK+の従来のアルカリイオンに加えてさらに
リチウムイオン(Li+)を付加し、これらの混合比
を適当に選ぶ方法が混合アルカリ効果として公知
である。第6図は第5図で示した組成を有する
従来のフエース・プレート・ガラスの酸化バリウ
ム(BaO)の種々の量の酸化リチウム(Li2O)
で置き換えて作製したガラスの体積抵抗比ρを
log ρで示すものである。Li2Oを1.0重量%程度
付加することにより、体積抵抗ρを従来のフエー
ス・プレート・ガラス(Li2Oが0%)よりも大
幅に増大させることができる。この効果はLi2O
が0.3ないし3.0重量%程度までは顕著であるが、
Li2Oの量が3.0重量%を越えると、ガラスそのも
のが、失透現象を生じ好ましくない。このように
電気抵抗を大幅に向上させたガラスはガラス中の
Na+やK+等のアルカリ陽イオンが動きにくく、電
子線ブラウニングを生じにくいと考えられる。
Na+やK+の従来のアルカリイオンに加えてさらに
リチウムイオン(Li+)を付加し、これらの混合比
を適当に選ぶ方法が混合アルカリ効果として公知
である。第6図は第5図で示した組成を有する
従来のフエース・プレート・ガラスの酸化バリウ
ム(BaO)の種々の量の酸化リチウム(Li2O)
で置き換えて作製したガラスの体積抵抗比ρを
log ρで示すものである。Li2Oを1.0重量%程度
付加することにより、体積抵抗ρを従来のフエー
ス・プレート・ガラス(Li2Oが0%)よりも大
幅に増大させることができる。この効果はLi2O
が0.3ないし3.0重量%程度までは顕著であるが、
Li2Oの量が3.0重量%を越えると、ガラスそのも
のが、失透現象を生じ好ましくない。このように
電気抵抗を大幅に向上させたガラスはガラス中の
Na+やK+等のアルカリ陽イオンが動きにくく、電
子線ブラウニングを生じにくいと考えられる。
第5図YはLi2Oを1.0重量%加えて電子線ブラ
ウニングが生じにくいように改良したフエース・
プレート・ガラスの組成の一例である。(この組
成のガラスを以下、耐ブラウニング・ガラスと称
す。) このような耐ブラウニング・ガラスにより改良
形のフエース・プレート・ガラスを作製し、従来
と同様に、平均粒径3μmのZn2SiO4:Mn螢光体
を沈降塗着法により4mg・cm-2の塗着密度で上記
フエース・プレート・ガラスの内面に塗着形成し
て投射型陰極線管を製作する。この投写形陰極線
管を高圧27KV、電流密度3μA・cm-2の一定螢
光面負荷で動作させた場合の螢光面からの光出力
の相対的経時劣化特性を第3図の曲線に示す。
10000時間後の光出力(初期比)で見ると、曲線
の従来のフエース・プレート・ガラスを使用し
た場合が0.40であるのに対して、この改良された
フエース・プレート・ガラスを使用した場合は
0.42であり、耐ブラウニング・ガラスを使用した
にもかかわらず、光出力の劣化現象はあまり改善
されなかつた。この劣化現象の改善ができない原
因について種々の検討を行つた結果、耐ブラウニ
ング・ガラスと螢光体との間の作用に問題がある
ことが明らかになつた。
ウニングが生じにくいように改良したフエース・
プレート・ガラスの組成の一例である。(この組
成のガラスを以下、耐ブラウニング・ガラスと称
す。) このような耐ブラウニング・ガラスにより改良
形のフエース・プレート・ガラスを作製し、従来
と同様に、平均粒径3μmのZn2SiO4:Mn螢光体
を沈降塗着法により4mg・cm-2の塗着密度で上記
フエース・プレート・ガラスの内面に塗着形成し
て投射型陰極線管を製作する。この投写形陰極線
管を高圧27KV、電流密度3μA・cm-2の一定螢
光面負荷で動作させた場合の螢光面からの光出力
の相対的経時劣化特性を第3図の曲線に示す。
10000時間後の光出力(初期比)で見ると、曲線
の従来のフエース・プレート・ガラスを使用し
た場合が0.40であるのに対して、この改良された
フエース・プレート・ガラスを使用した場合は
0.42であり、耐ブラウニング・ガラスを使用した
にもかかわらず、光出力の劣化現象はあまり改善
されなかつた。この劣化現象の改善ができない原
因について種々の検討を行つた結果、耐ブラウニ
ング・ガラスと螢光体との間の作用に問題がある
ことが明らかになつた。
この発明は、このような耐ブラウニング・ガラ
スを投写形陰極線管のフエース・プレート・ガラ
スとして使用する場合に生じる問題点に鑑みなさ
れたものであり、耐ブラウニング・ガラスのフエ
ース・プレート・ガラスの利点を十分発揮でき、
螢光面の光出力の経時的な劣化現象の少ない投写
形陰極線管を提供することを目的としている。
スを投写形陰極線管のフエース・プレート・ガラ
スとして使用する場合に生じる問題点に鑑みなさ
れたものであり、耐ブラウニング・ガラスのフエ
ース・プレート・ガラスの利点を十分発揮でき、
螢光面の光出力の経時的な劣化現象の少ない投写
形陰極線管を提供することを目的としている。
以下、この発明の一実施例を図面にしたがつて
説明する。第4図は第3図で述べた耐ブラウ
ニング・ガラスによるフエース・プレート・ガラ
スとZn2SiO4:Mn螢光体との組合わせによる螢光
面の10000時間後の光出力劣化原因の分析結果を
示すものである。この結果から明らかなことは、
耐ブラウニング・ガラスを使用することにより、
フエース・プレート・ガラスの着色現象はGLASS
透過比で0.56が0.70になり意図したように大幅に
改善されているにもかかわらず、逆にこの新らし
いフエース・プレート・ガラスを使用した場合螢
光体の発光効率が光出力比で0.72から0.60へ低下
しており、両方を複合した結果としては、螢光面
の光出力の劣化現象はあまり大きくは改善されて
いないことである。この原因について種々の検討
を行つた結果、新らしいフエース・プレート・ガ
ラスに付加したLi2OがZn2SiO4:Mn螢光体の発
光効率の劣化を促進していることが明らかになつ
た。この場合の劣化促進のメカニズムについて
は、明確には断定できないが、概略つぎのように
考えられる。すなわちガラス中のLi+イオンその
ものは、非常に動きやすいため、フエース・プレ
ート・ガラスとZn2SiO4:Mn螢光体が接している
部分では、電子線による衝撃や電子線による温度
上昇等によりLi+イオンが非常に活性となり、ガ
ラス表面から螢光体中へ移動、拡散し、この結果
Zn2SiO4:Mn螢光体の発光機構そのものが何らか
の影響を受け、光出力の劣化現象が促進されるも
のと思われる。また劣化促進の防護策についても
種々の検討を行つたがこのような劣化はLi2O付
加のフエース・プレート・ガラスとZn2SiO4:Mn
螢光体を組み合わせて使用する限りは、避けがた
いものであることが明らかになつた。
説明する。第4図は第3図で述べた耐ブラウ
ニング・ガラスによるフエース・プレート・ガラ
スとZn2SiO4:Mn螢光体との組合わせによる螢光
面の10000時間後の光出力劣化原因の分析結果を
示すものである。この結果から明らかなことは、
耐ブラウニング・ガラスを使用することにより、
フエース・プレート・ガラスの着色現象はGLASS
透過比で0.56が0.70になり意図したように大幅に
改善されているにもかかわらず、逆にこの新らし
いフエース・プレート・ガラスを使用した場合螢
光体の発光効率が光出力比で0.72から0.60へ低下
しており、両方を複合した結果としては、螢光面
の光出力の劣化現象はあまり大きくは改善されて
いないことである。この原因について種々の検討
を行つた結果、新らしいフエース・プレート・ガ
ラスに付加したLi2OがZn2SiO4:Mn螢光体の発
光効率の劣化を促進していることが明らかになつ
た。この場合の劣化促進のメカニズムについて
は、明確には断定できないが、概略つぎのように
考えられる。すなわちガラス中のLi+イオンその
ものは、非常に動きやすいため、フエース・プレ
ート・ガラスとZn2SiO4:Mn螢光体が接している
部分では、電子線による衝撃や電子線による温度
上昇等によりLi+イオンが非常に活性となり、ガ
ラス表面から螢光体中へ移動、拡散し、この結果
Zn2SiO4:Mn螢光体の発光機構そのものが何らか
の影響を受け、光出力の劣化現象が促進されるも
のと思われる。また劣化促進の防護策についても
種々の検討を行つたがこのような劣化はLi2O付
加のフエース・プレート・ガラスとZn2SiO4:Mn
螢光体を組み合わせて使用する限りは、避けがた
いものであることが明らかになつた。
このためLi2O付加の耐ブラウニング・ガラス
によるフエース・プレート・ガラスと種々のG
(緑色)螢光体との組み合わせにより、螢光面の
光出力の劣化の分析検討が行われた。この時、検
討の対象としたG螢光体は初期の光出力が
Zn2SiO4:Mn螢光体と大差ないばかりでなく、投
写形陰極線管の螢光体の性能としてとくに強く要
求されるγ特性や温度特性についてもZn2SiO4:
Mnと同等以上であるものが選ばれた。
によるフエース・プレート・ガラスと種々のG
(緑色)螢光体との組み合わせにより、螢光面の
光出力の劣化の分析検討が行われた。この時、検
討の対象としたG螢光体は初期の光出力が
Zn2SiO4:Mn螢光体と大差ないばかりでなく、投
写形陰極線管の螢光体の性能としてとくに強く要
求されるγ特性や温度特性についてもZn2SiO4:
Mnと同等以上であるものが選ばれた。
この分析検討の結果、テルビウム付活珪酸イツ
トリウム(Y2SiO5:Tb)螢光体が、この新らし
いフエース・プレート・ガラスと非常に良い適合
性を示すことが明らかとなつた。第3図の曲線
は平均粒径3μmのY2SiO5:Tb螢光体を従来と
同様の沈降塗着法により4mg・cm-2の塗着密度
で、Li2Oを1.0重量%含有する耐ブラウニング・
ガラスで構成されたフエース・プレート・ガラス
の内面に塗着形成し、得られた投写形陰極線管を
高圧27KV、電流密度3μA・cm-2の一定螢光面
負荷で動作させた場合の螢光面からの光出力の相
対的経時劣化特性を示すものである。10000時間
後の光出力(初期比)で見ると、曲線の新らし
いフエース・プレート・ガラスとZn2SiO4:Mn螢
光体を組み合わせたものが0.42であるのに対し
て、改良されたフエース・プレート・ガラスと
Y2SiO5:Tb螢光体との組み合わせによるこの発
明のものでは0.54となり、約30%程度の改善がな
される。
トリウム(Y2SiO5:Tb)螢光体が、この新らし
いフエース・プレート・ガラスと非常に良い適合
性を示すことが明らかとなつた。第3図の曲線
は平均粒径3μmのY2SiO5:Tb螢光体を従来と
同様の沈降塗着法により4mg・cm-2の塗着密度
で、Li2Oを1.0重量%含有する耐ブラウニング・
ガラスで構成されたフエース・プレート・ガラス
の内面に塗着形成し、得られた投写形陰極線管を
高圧27KV、電流密度3μA・cm-2の一定螢光面
負荷で動作させた場合の螢光面からの光出力の相
対的経時劣化特性を示すものである。10000時間
後の光出力(初期比)で見ると、曲線の新らし
いフエース・プレート・ガラスとZn2SiO4:Mn螢
光体を組み合わせたものが0.42であるのに対し
て、改良されたフエース・プレート・ガラスと
Y2SiO5:Tb螢光体との組み合わせによるこの発
明のものでは0.54となり、約30%程度の改善がな
される。
第4図は第3図で述べた耐ブラウニング・
ガラスによる改良されたフエース・プレート・ガ
ラスとY2SiO5:Tb螢光体との組み合わせによる
螢光面の10000時間後の光出力劣化原因の分析結
果を示すものである。この結果より、耐ブラウニ
ング・ガラスを使用することによりフエース・プ
レート・ガラスの着色現象はGLASS透過比で0.56
が0.72となり、意図したように大幅に改善され
た。さらに、螢光体の発光効率についても、従来
のフエース・プレート・ガラスとY2SiO5:Tb螢
光体との組み合わせたものが0.74であるのに対し
て、改良されたフエース・プレート・ガラスと
Y2SiO5:Tb螢光体の組み合わせたこの発明に係
るものでは0.75であり、Y2SiO5:Tb螢光体では
改良されたフエース・プレート・ガラスとの組み
合わせでも、全く影響を受けないことが明らかで
ある。この場合、螢光体の劣化とGLASSの着色と
の両方を複合した結果(0.75×0.72=0.54)とし
て陰極線管の光出力は初期値1.0に対して0.54と
なり、大幅な改善がなされたものである。
ガラスによる改良されたフエース・プレート・ガ
ラスとY2SiO5:Tb螢光体との組み合わせによる
螢光面の10000時間後の光出力劣化原因の分析結
果を示すものである。この結果より、耐ブラウニ
ング・ガラスを使用することによりフエース・プ
レート・ガラスの着色現象はGLASS透過比で0.56
が0.72となり、意図したように大幅に改善され
た。さらに、螢光体の発光効率についても、従来
のフエース・プレート・ガラスとY2SiO5:Tb螢
光体との組み合わせたものが0.74であるのに対し
て、改良されたフエース・プレート・ガラスと
Y2SiO5:Tb螢光体の組み合わせたこの発明に係
るものでは0.75であり、Y2SiO5:Tb螢光体では
改良されたフエース・プレート・ガラスとの組み
合わせでも、全く影響を受けないことが明らかで
ある。この場合、螢光体の劣化とGLASSの着色と
の両方を複合した結果(0.75×0.72=0.54)とし
て陰極線管の光出力は初期値1.0に対して0.54と
なり、大幅な改善がなされたものである。
また、Y2SiO5:Tb螢光体の初期の光出力はほ
ぼZn2SiO4:Mnのそれと同等になるとともに、投
写形陰極線管の螢光体の性能として重要なγ特性
および温度特性についても、Zn2SiO4:Mn螢光体
よりもむしろ優れていることが明らかとなつた。
ぼZn2SiO4:Mnのそれと同等になるとともに、投
写形陰極線管の螢光体の性能として重要なγ特性
および温度特性についても、Zn2SiO4:Mn螢光体
よりもむしろ優れていることが明らかとなつた。
以上のようにこの発明によれば、Li2Oを付加
した耐ブラウニング・ガラスを投写形陰極線管の
フエース・プレート・ガラスとして使用しても螢
光体の発光効率の劣化の促進現象は起らず、耐ブ
ラウニング・ガラスの利点を十分発揮でき、螢光
面の光出力の経時的な劣化が大巾に改善された高
品位の投写形陰極線管を得ることができる。
した耐ブラウニング・ガラスを投写形陰極線管の
フエース・プレート・ガラスとして使用しても螢
光体の発光効率の劣化の促進現象は起らず、耐ブ
ラウニング・ガラスの利点を十分発揮でき、螢光
面の光出力の経時的な劣化が大巾に改善された高
品位の投写形陰極線管を得ることができる。
第1図は投写形テレビジヨン受信機の原理を説
明するための概略図、第2図は投写形陰極線管の
概略断面図、第3図は投写形陰極線管の螢光面の
光出力の経時劣化を示す光出力と時間の関係図、
第4図は螢光面の光出力の劣化の原因を分析した
結果を示す図、第5図はフエース・プレート・ガ
ラスの組成を示す図、第6図はLi2Oの添加量と
ガラスの体積抵抗比ρとの関係を示す図である。 7……フエース・プレート・ガラス、8……螢
光体層、10……螢光面。なお、図中同一符号は
同一もしくは相当部分を示す。
明するための概略図、第2図は投写形陰極線管の
概略断面図、第3図は投写形陰極線管の螢光面の
光出力の経時劣化を示す光出力と時間の関係図、
第4図は螢光面の光出力の劣化の原因を分析した
結果を示す図、第5図はフエース・プレート・ガ
ラスの組成を示す図、第6図はLi2Oの添加量と
ガラスの体積抵抗比ρとの関係を示す図である。 7……フエース・プレート・ガラス、8……螢
光体層、10……螢光面。なお、図中同一符号は
同一もしくは相当部分を示す。
Claims (1)
- 1 真空外囲器の一部を構成するフエース・プレ
ート・ガラスの内面に、該フエース・プレート・
ガラスとともに螢光面の一部を構成する螢光体層
を被着した投射型陰極線管において、該螢光面の
フエース・プレート・ガラスが0.3ないし3.0重量
%の酸化リチウム(Li2O)を含有し、かつ螢光
体層がテルビウム付活珪酸イツトリウム
(Y2SiO5:Tb)螢光体で形成されたことを特徴と
する投写形陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3852582A JPS58154787A (ja) | 1982-03-10 | 1982-03-10 | 投写形陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3852582A JPS58154787A (ja) | 1982-03-10 | 1982-03-10 | 投写形陰極線管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58154787A JPS58154787A (ja) | 1983-09-14 |
| JPS628473B2 true JPS628473B2 (ja) | 1987-02-23 |
Family
ID=12527687
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3852582A Granted JPS58154787A (ja) | 1982-03-10 | 1982-03-10 | 投写形陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58154787A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0218841A (ja) * | 1988-07-06 | 1990-01-23 | Mitsubishi Electric Corp | 陰極線管 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55113644A (en) * | 1979-02-17 | 1980-09-02 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | Glass composition for cathode-ray tube |
-
1982
- 1982-03-10 JP JP3852582A patent/JPS58154787A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58154787A (ja) | 1983-09-14 |
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