JPS631184B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS631184B2 JPS631184B2 JP8751680A JP8751680A JPS631184B2 JP S631184 B2 JPS631184 B2 JP S631184B2 JP 8751680 A JP8751680 A JP 8751680A JP 8751680 A JP8751680 A JP 8751680A JP S631184 B2 JPS631184 B2 JP S631184B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- film
- weight
- polyolefin
- surface layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
〔1〕 発明の背景
技術分野
本発明は、合成紙として使用するのに適した印
刷性の優れた熱可塑性樹脂フイルムに関する。さ
らに具体的には、本発明は、印刷、折りたたみ、
貼り合せ等の二次加工において配合充填剤の脱落
によるトラブル、すなわち所謂紙粉末トラブル、
のない充填剤配合熱可塑性樹脂フイルムに関す
る。 微細充填剤を配合した熱可塑性樹脂のフイルム
を適当な温度で一軸または二軸に延伸することに
より、不透明な熱可塑性樹脂フイルムが得られ
る。このフイルムはその不透明性、白さ、風合お
よび感触の点でパルプ紙に類似しており、このフ
イルムのみからなる単層構造物としてあるいはこ
のフイルムを表面層に有する多層構造物として従
来のパルプ紙の各種の用途に使用可能であること
が知られている。 充填剤配合熱可塑性樹脂の延伸フイルムが不透
明および白色であるのは、フイルム延伸時に樹脂
と充填剤との界面に剥離が起り、さらに延伸が進
行するにつれて樹脂/充填剤間に微細な隙間が生
まれて、延伸終了時には充填剤粒子をその内部に
含んだ微細なボイドがフイルム内部に形成される
こと、ならびにフイルム表面附近では閉鎖された
ボイドの形状が保たれないので微小な亀裂が表面
に形成されることから、光がフイルム表面および
内部で散乱されるためである。そして、この表面
亀裂および内部ボイドによつて、フイルムはパル
プ紙に類似した性質をもつようになるのである。 しかし、このような不透明フイルムに印刷、折
り、製本、製袋等の二次加工を行なう場合には、
表面附近のボイドがその閉鎖構造を破壊されて表
面亀裂となつたために表面に遊離ないし半遊離状
態で存在するに到つた充填剤粒子が二次加工機の
ロール・ブランケツト等に附着し、加工に障害が
生じることが多く、二次加工の能率が著るしく低
下する。 先行技術 このような紙粉トラブルの防止に関して、充填
剤粒子の脱落を防止すべく表面にパルプ紙と同様
のピグメントコートを施す方法、表面に糊状物質
をコーテイングする方法、充填剤と樹脂との界面
接着力を向上させるべく添加剤を配合する方法、
などがある。 しかし、これらの方法は満足すべきものではな
い。すなわち、ピグメントコート法はフイルムと
コート層とが剥離しやすいことおよびフイルム縁
端部からの紙粉の発生が避け難いことの点で、糊
状物質のコーテイングによる方法は糊状物質が印
刷性を低下させることおよび工程が複雑であるこ
との点で、それぞれ問題があるからである。これ
に対して樹脂/充填剤粒子界面接着力を向上させ
る方法は、工程上は単純であるが接着力向上のた
めの添加剤の価格が高くて多量に使用できないと
いう難点があるうえ、フイルム製造の場合の延伸
に際して重大な問題が生じる。すなわち樹脂/充
填剤粒子界面接着力が強固となるため、フイルム
延伸に際して大きな延伸力が必要となつて、延伸
装置によつては厚手のフイルムが生産できないこ
とがあること、あるいはフイルム延伸時に破断ト
ラブルが頻発して安定な生産が行なえないこと、
等の問題があるのである。 ところで、本発明者の一部は、紙粉トラブルの
点で改良された合成紙に関して既に一つの提案を
なしている(特願昭48―139674号)。この先行発
明による合成紙は、無機充填剤配合ポリオレフイ
ン組成物の延伸フイルムからなる紙状層を有する
合成紙において、このポリオレフインの一部がエ
チレン性不飽和カルボン酸等をグラフト共重合さ
せたものである。この先行発明による合成紙の一
つの具体的な基材層とこの紙状層とからなる多層
構造のものであるが、この場合の紙状層の厚さ
(延伸後)は表裏層の合計で多層構造体の40〜50
%を占めている(基材層50〜60ミクロン、紙状層
25ミクロン×2)。従つて、この先行発明による
合成紙には、上記した延伸に関する問題点があつ
た。 本発明者らは、この先行発明のこの延伸に関す
る問題点を解決すべく一つの提案をなしている
(特願昭55―41307号)。 〔〕 発明の概要 要 旨 本発明は上記の点、特に樹脂/充填剤粒子界面
接着力向上の場合に認められた問題点、を解決す
ることを目的とし、界面接着力向上のための添加
剤を薄い表面層にのみ配合して積層構造体とする
ことによつてこの目的を達成しようとするもので
ある。 従つて、本発明による印刷性の優れた熱可塑性
樹脂フイルムは、基材層とその少なくとも片面に
設けられた無機充填剤配合ポリオレフイン組成物
の延伸フイルムからなる印刷可能な表面層とから
なる多層構造フイルムにおいて、この表面層が下
記の通りに定義されるものであること、を特徴と
するものである。 (1) 表面層の厚さはこの多層構造フイルムの厚さ
の1/6以下でありかつ3ミクロン以上であるこ
と。 (2) 微細な空隙を有すること。 (3) 表面層を形成する無機充填剤配合ポリオレフ
イン組成物は、ポリオレフイン(ポリプロピレ
ンを除く)性不飽和カルボン酸またはその無水
物とが共重合した改質ポリオレフインを含有す
るものであること。 効 果 樹脂/充填剤粒子界面接着力向上剤としての改
質ポリオレフイン(ポリプロピレンを除く)を表
面層にのみ配合ししかもこの表面層を充分に薄く
したので、二次加工時の充填剤の脱落のない熱可
塑性樹脂フイルムを安定にかつ経済的に生産する
ことが可能となつた。 本発明による印刷性の優れた熱可塑性樹脂フイ
ルムは、合成紙として使用するのに特に適したも
のである。 〔〕 発明の具体的説明 本発明による印刷性の優れた熱可塑性樹脂フイ
ルムは、基材層と表面層とからなる多層構造フイ
ルムであり、この表面層が特定化されていること
によつて従来のこの種フイルムないし合成紙と区
別される。 1 表面層 表面層は、基材層の少なくとも片面、好ましく
は両面、に設けられた無機充填剤配合ポリオレフ
イン(ポリプロピレンを除く)組成物の延伸フイ
ルムからなる。このフイルムは前記の機構によつ
て紙状性を有しており、また本発明の特色の一つ
に従つて改質ポリオレフイン(ポリプロピレンを
除く)を含有している。 なお、本発明で「表面層」というのは、基材層
との関係においてその表面に存在する無機充填剤
と改質ポリオレフイン(ポリプロピレンを除く)
を含有する層を意味する。 従つて、このような基材層と表面層とからなる
本発明多層構造フイルムがその表面層上にさらに
何らかの層を有していてこの表面層が埋没してい
る場合にも、この層を表面層という。 1 改質ポリオレフイン(ポリプロピレンを除
く) 本発明で樹脂/充填剤粒子界面接着力向上剤と
して使用する改質ポリオレフインは、ポリオレフ
イン(除ポリプロピレン)とエチレン性不飽和カ
ルボン酸またはその無水物(以下、改質単量体と
いうことがある)とが共重合したものである。 この場合のポリオレフインとしては、プロピレ
ン以外のオレフインのホモ重合体、炭素数が2〜
8のα−オレフインの共重合体(ただし、プロピ
レンを含む共重合体の場合は、プロピレン単位の
含量は20%以下、好ましくは5%以下(いずれも
重量%)であるべきである)、あるいはそれらの
混合物、が具体例の一部として挙げられる。 エチレン性不飽和カルボン酸(およびその無水
物)としては、マレイン酸、イタコン酸、ハイミ
ツク酸(およびそれぞれの酸無水物)、アクリル
酸、その他がありうる。本発明に従つて充填剤粒
子の脱離防止に特に有効なものは、マレイン酸お
よび無水マレイン酸である。 重合体であるポリオレフインと単量体であるエ
チレン性不飽和カルボン酸またはその無水物との
共重合であるから、この反応は所謂グラフト共重
合の範疇に属する。グラフト共重合技術は既に公
知であつて、本発明用改質ポリオレフインはその
いずれの方法によつても得ることができるが、グ
ラフト共重合技術の代表的なものを重合開始の型
によつて分類して示せば、たとえば下記の通りで
ある。 (i) ラジカル開始剤の存在下に無水マレイン酸と
ポリオレフインとを水溶液中で懸濁重合に付す
方法。 (ii) 混練機中でラジカル開始剤を配合した樹脂組
成物を熱と剪断力とにより溶融混練する方法。 このようにして製造された改質ポリオレフイン
は、グラフト共重合したポリオレフインとグラフ
ト共重合に関与しなかつたポリオレフインと場合
により改質単量体の重合体との混合物である(改
質単量体がマレイン酸のような所謂e値の絶対値
の大きい単量体の場合にはそれ自身の重合体は殆
んど生成しないであろう)。このような場合に、
改質ポリオレフイン中のグラフト共重合体の重量
%をもつて改質ポリオレフイン中のカルボン酸残
基の量を規定することは事実上不可能であるうえ
その実益もないから、改質ポリオレフイン中の重
合した改質単量体の含量でカルボン酸残基の量を
規定することにする。また、表面層用ポリオレフ
イン組成物中の改質ポリオレフインの含量も、こ
の重合した改質単量体の量で規定することにする
(詳細後記)。 本発明で使用する改質ポリオレフインは、この
ような重合した改質単量体の含量が0.01〜5重量
%、特に0.02〜2重量%、であるものが好まし
い。 2 無機充填剤 本発明表面層用無機充填剤としては、ポリオレ
フイン(ポリプロピレンを除く)に配合しうる微
細なものであればいずれもが使用可能である。こ
のような無機充填剤の具体例を挙げれば、たとえ
ば、クレー、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、シリカ、アルミナ、ケイ酸塩、炭酸マ
グネシウム、亜硫酸カルシウム、ケイソウ士、石
コウ、等がある。これらのうちで炭酸カルシウム
は印刷効果もよく、白色度も高くまた摩耗性も少
ないので本発明で使用するのに特に好ましいもの
であるが、また炭酸カルシウムはその性質上ポリ
オレフインとの接着性が特に不良で延伸フイルム
からの脱落が著しく多いので、本発明による改質
ポリオレフインの接着性向上効果が特に顕著に認
められるものでもある。 無機充填剤は、粒状であつて平均粒径が0.3〜
20ミクロン、特に0.5〜5ミクロン、のものであ
ることが好ましい。0.3ミクロン未満ではボイド
が有効に生成しないので白化が不良であり、また
充填剤が二次凝集を起して樹脂中への分散が不良
となる。20ミクロンを超すと、成形品(フイル
ム)の表面がざらつき、また充填剤単位重量当り
のボイド生成率が小となる。無機充填剤の粒子の
形状は基本的には任意であつて、粒状といえる範
囲でたとえば球形、棒状形、円錐形、角錐形その
他の形状でありうる。しかし、特にボイド生成と
いう観点からは平板状ではないものが好ましい。 充填剤の配合量は、得べきフイルムの使用目的
に応じて適宜選定される(詳細後記)。 なお、無機充填剤として炭酸カルシウムを配合
する場合、分散剤としてオレイン酸を0.1〜3重
量%、酸化防止剤として2.6―ジ第三ブチルパラ
クレゾールとオクタデシル―3―(3,5―ジ第
三ブチル―4―ヒドロキシフエニル)プロピオネ
ートとを併用して0.1〜2重量%(樹脂に対して)
配合すると色相の変化がないので好ましい。 3 表面層用ポリオレフイン(ポリプロピレンを
除く)組成物 表面層は無機充填剤配合ポリオレフイン(ポリ
プロピレンを除く)組成物からなり、しかしてこ
の組成物は前記のような改質ポリオレフインを含
有するものである。 ここで、この表面層ポリオレフイン組成物が改
質ポリオレフインを含有するということは、この
組成物が樹脂分としてこの改質ポリオレフインの
みからなる場合の外に「非改質」ポリオレフイン
との混合物である場合をも包含するものである。
この場合の非改質ポリオレフインの種類について
は、改質ポリオレフインについて前記した説明が
あてはまる。 表面層用ポリオレフイン組成物は、改質ポリオ
レフインと無機充填剤の二必須成分(および必要
に応じて配合する非必須ないし補助成分)からな
るものである。 無機充填剤の配合量は、得べきフイルムの使用
目的に応じて適宜選定される。印刷ないし筆記が
行なわれることの多い印刷用紙および筆記用紙の
用途に使うことを目的とするフイルム(合成紙と
呼ばれることがある)の場合には、表面層用ポリ
オレフイン組成物中の含量は12〜70重量%、特に
30〜70重量%、であることが好ましい。12%未満
では印刷性ないし筆記性が充分ではなく、70%を
超えると表面の平滑性が低くかつ表面強度が低い
ので不都合だからである。なお、本発明多層構造
フイルムを合成紙として使用する場合には、この
多層構造フイルム全体としての充填剤含量にも好
ましい範囲がある。すなわち、8〜40重量%、特
に15〜40重量%、である。8%未満では得られる
多層構造フイルムの合成紙としての品質が劣悪と
なるので、合成紙の白さ、不透明度、筆記性、印
刷性等を最低限満足させるためには少なくとも8
%が必要である。40%を超えると、紙としての強
度および表面特性が不充分となる。 改質ポリオレフインの配合量は、配合目的が充
填剤の脱離防止にあるところから、充填剤量を基
準にして規定するのが合理的である。表面層用ポ
リオレフイン組成物中の無機充填剤100重量部に
対して、改質ポリオレフイン中の重合した改質単
量体の量が0.01〜5重量部、特に0.03〜0.15重量
部、となるような改質ポリオレフイン量が好まし
い。0.01部未満では充填剤接着効果が少なくて、
紙粉トラブル防止が不充分である。5部を超す
と、このポリオレフイン組成物の熱による色相変
化および劣化が大きくて、実用上印刷用途に供す
ることができない。 このような必須二成分からなる組成物はポリオ
レフインを樹脂主成分とする熱可塑性樹脂組成物
であり、従つて熱可塑性樹脂組成物が通常含みう
る各種の非必須ないし補助成分を含むことができ
る。このような補助としては、たとえば、相容性
樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染顔料、螢光
増白剤等がある。相容性樹脂の一例は前記のよう
な改質を行なつていないポリオレフインである
が、この改質ポリオレフインと非改質ポリオレフ
インと充填剤との混合されたポリオレフイン組成
物において、該成形物の均質性、充填剤の分散効
果などより、改質ポリオレフインの幹の樹脂のポ
リオレフインの種類と非改質ポリオレフインとは
同じ種類のものであることが好ましい。 4 表面層厚さ 表面層の厚さは、延伸後の多層構造フイルム中
の厚さとして少なくとも3ミクロンであるべきで
ある。3ミクロン未満では、目的とする充填剤脱
落防止効果が充分ではない。 一方、表面層の厚さが過大であると、そのよう
な表面層を持つ多層構造フイルムを得べく延伸工
程を実施するときに成形安定性が不良であつて、
しばしば延伸中に破断が起る。従つて、表面層の
厚さは、延伸後の厚さとして多層構造フイルムの
厚さの1/6以下、であるべきである。 なお、ここでいう表面層の厚さは表面層一層に
ついてのそれであり、従つて基材層の両面に表面
層が存在する場合にはその合計厚さは多層構造フ
イルムの厚さの1/3以下ということになる。表裏
二層が存在する場合の好ましい厚さは1/5以下で
ある。 5 延 伸 前記した通りに表面亀裂が生成したものである
ためには、表面層は延伸されたものであるべきで
ある。延伸は一軸延伸であつても二軸延伸であつ
てもよいが、後記する好ましい製造法による場合
には一軸延伸であることがふつうである(延伸倍
率については後記)。 6 ボイド このように延伸されたものであるところより、
表面層の表面には50個/m2以上の亀裂が、表面層
の内部にはボイドが生じている。筆記性および印
刷性の面からは表面層のボイド率は、10%以上で
あることが好ましい。なお、ボイド率は、下式で
定義されたものである。 ボイド率(%)=延伸前のフイルムの比重―延伸後
のフイルムの比重/延伸前のフイルムの比重 2 基材層 上記のようなポリオレフイン組成物からなる表
面層をその片面または両面に有すべき基材層とし
ては、各種のフイルム材料が使用可能である。こ
の基材層はまた、それ自身が多層構造を持つもの
であつてもよい(詳細後記)。 基材層用材料は合目的的な任意のものでよい
が、後記する好ましい製造法に従う場合には延伸
可能なものであることがふつうである。 基材層用材料として延伸可能なものとしては各
種の熱可塑性樹脂が使用できるが、それらのうち
で好ましいものはポリオレフインである。ポリオ
レフインとしては、ポリプロピレン、高密度ポリ
エチレン、中低密度ポリエチレン等が挙げられ、
表面層主体樹脂と同種のものおよび異種のものの
いずれも使用可能であるが、バリの再利用、表面
層と基材層との接着性の面から同種のものが好ま
しい。 基材層は延伸性が良好なものであることが好ま
しく、従つて使用すべき樹脂は前記の改質ポリオ
レフインを実質的に含まないものであることが好
ましい。前記のように基材層も無機充填剤を含む
ことが好ましいところ、充填剤と改質ポリオレフ
インとが共に含まれていると延伸性が悪化するか
らである。 基材層も、一軸または二軸に延伸されたもので
あることが好ましい。また基材層も、表面層につ
いて前記したような補助成分を含有していてもよ
い。また、内部に微細な空隙を多数(空隙率で5
〜30%)有していた方が紙的風合に優れる。 基材層がそれ自身多層構造のものでもよいこと
は前記したところである。そのような多層構造の
例として、二軸延伸された層とその好ましくは両
面に接合された一軸延伸層とからなるものがあ
る。この場合の両層は充填剤の含量および(また
は)使用樹脂の種類(樹脂種または融解特性によ
る差)の点で相異するが、この相違は延伸フイル
ムの製造の観点から合目的的に決定される。 なお、表面層が一軸延伸フイルムからなるとと
もに、基材層が二軸延伸フイルムからなり、かつ
表面層と基材層とを構成する主たる樹脂が同種の
ときは、延伸を容易とするため、基材層の樹脂組
成物は、主たる樹脂と相溶性がありかつその融点
が主たる樹脂の融点より10℃以上低い熱可塑性樹
脂を5〜50重量%(主たる樹脂に対する量)の割
合で含有させることが好ましい。 3 製 造 本発明多層構造フイルムを製造する好ましい方
法のいくつかを例示すれば、たとえば、下記の通
りである。 (1) 基材層用材料たとえばポリオレフインおよび
必要に応じて使用する無機充填剤および補助成
分を混合し、押出機で混練してからシート状に
成形する。このシートを縦方向に少なくとも
1.3倍延伸したのち、その片面または両面に、
表面層用材料すなわち改質ポリオレフイン、無
機充填剤および必要により未改質のポリオレフ
インを混合し、押出機で混練してからシート状
に押出したものを溶融時にラミネートする。こ
の多層シートを横方向に少なくとも3.5倍に延
伸する。 (2) 上記のような基材層用シートの片面または両
面に表面層用シートを押出ラミネートする際
に、両シートの間にポリオレフイン、好ましく
はポリオレフイン(改質していないもの)、と
無機充填剤との混合物を別の押出機で溶融混練
後に表面層用シートと同じダイから共押出しし
て三層ないし五層シートをつくり、これを上記
と同様に延伸する。この(2)の態様によるとき
は、基材層自身が多層構造を有している。すな
わち、二軸延伸された層とこの層と表面層(改
質ポリオレフインを含む層)との間に存在する
一軸延伸層(表面層の形成と同時に形成された
もの)とからなる多層構造である。(2)の態様に
よつて基材層をこのような多層構造とする場合
には、基材層に対する拮抗的な要請、すなわち
二軸延伸性が良好であるうえしかも充填剤含量
がある程度高いものであること、を巧みに満た
すことができる。すなわち、比較的二軸延伸し
易い樹脂および(または)充填剤含量の比較的
少ない組成物から二軸延伸層をつくり、比較的
二軸延伸し難い樹脂および(または)充填剤含
量の比較的多い組成物から一軸延伸層をつくつ
て多層構造とすることによつて、二軸延伸フイ
ルムが持つ良好な機械的特性および等方性と高
充填剤含量延伸フイルムが持つ高白色度ないし
不透明性とを併有する基材層が容易に得られる
からである。 4 実験例 本発明を更に理解しやすくするため、以下の実
施例によつて説明する。これらの実施例は本発明
の一態様をなすものであり、本発明の範囲内で任
意に変更可能である。 実施例1および比較例1 (1) メルトインデツクス(MI)1.2高密度ポリエ
チレン(密度0.96g/cm3)95重量部にMI8の低
密度ポリエチレン(密度0.918g/cm3)5重量
部、平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウム20
重量部を混合し、ミキサーで予備混合後、この
混合物を押出機で溶融混練し、シート状に押出
したのち冷却装置により冷却して、厚さ1.8mm
のシートを得た。該シートを、次いで135℃に
加熱後、縦方向にロール群の周速差を利用して
4倍延伸した。 (2) MI 1.1のポリエチレン(密度0.96g/cm3)
100部、無水マレイン酸10重量部、および過酸
化ベンゾイル(BPO)5重量部をキシレン600
重量部の中で120℃、5時間反応させた後、大
過剰のアセトンを加えて再沈させて、無水マレ
イン酸により改質された粉末状のポリエチレン
を得た。このポリマーの無水マレイン酸のグラ
フトしている濃度を赤外吸収スペクトルにて定
量したところ、0.6重量%に相当する無水マレ
イン酸が検出された。 (3) 次の(A)及び(B)の組成物を別々の押出機で溶融
混練後、同一ダイ内に導管で導いてダイ内で積
層したのち、上記(1)で得られた縦方向延伸シー
トの両面に押出して積層し、直ちにロールで圧
着冷却して、組成物(A)より成る層が両外側にな
り、組成物(B)より成る層が接着剤層となるよう
にした5層構造のシートを得た。ついでこの5
層積層体を、135℃に加熱したのち、横方向に
テンター延伸機を用いて7倍の延伸を行なつ
て、5層フイルムを得た。 (A) ● 密度0.96g/cm3のポリエチレン 100重量部 ● (2)で得られた改質ポリエチレン 8重量部 ● 炭酸カルシウム(「ホワイトン#1500」白石
カルシウム(株)製) 80重量部 ● 2,6―ジ第三ブチルパラクレゾール
0.2重量部 ● オクタデシル―3―(3,5―ジ第三ブチル
―4―ヒドロキシフエニール)プロピオネート
0.2重量部 ● オレイン酸 0.3重量部 (B) ● 密度0.96g/cm3のポリエチレン 100重量部 ● 炭酸カルシウム(「ホワイトン#1500」白石
カルシウム(株)製) 80重量部 ● 2,6―ジ第三ブチルパラクレゾール
0.2重量部 ● オクタデシル―3―(3,5―ジ第三ブチル
―4―ヒドロキシフエニール)プロピオネート
0.2重量部 (4) また比較例―1として、(3)の組成物(A)のうち
改質ポリエチレンを含まないものを使用して(3)
と同様にして5層積層体を得てから(3)と同じ条
件で延伸して5層フイルムを得た。 (5) 比較例―2として(3)の組成物(A)のみを用い、
(2)で得られた縦方向延伸シートの両側に(3)およ
び(4)の5層体と同じ厚さになるように積層し、
得られた3層積層シートを(3)と同じ条件で延伸
した。 (6) 得られたフイルムの性質は、表―1に比較し
た通りである。実施例―1で得られるフイルム
は、オフセツト印刷において充填剤の脱落が少
く、かつ安定に生産できるものであつた。
刷性の優れた熱可塑性樹脂フイルムに関する。さ
らに具体的には、本発明は、印刷、折りたたみ、
貼り合せ等の二次加工において配合充填剤の脱落
によるトラブル、すなわち所謂紙粉末トラブル、
のない充填剤配合熱可塑性樹脂フイルムに関す
る。 微細充填剤を配合した熱可塑性樹脂のフイルム
を適当な温度で一軸または二軸に延伸することに
より、不透明な熱可塑性樹脂フイルムが得られ
る。このフイルムはその不透明性、白さ、風合お
よび感触の点でパルプ紙に類似しており、このフ
イルムのみからなる単層構造物としてあるいはこ
のフイルムを表面層に有する多層構造物として従
来のパルプ紙の各種の用途に使用可能であること
が知られている。 充填剤配合熱可塑性樹脂の延伸フイルムが不透
明および白色であるのは、フイルム延伸時に樹脂
と充填剤との界面に剥離が起り、さらに延伸が進
行するにつれて樹脂/充填剤間に微細な隙間が生
まれて、延伸終了時には充填剤粒子をその内部に
含んだ微細なボイドがフイルム内部に形成される
こと、ならびにフイルム表面附近では閉鎖された
ボイドの形状が保たれないので微小な亀裂が表面
に形成されることから、光がフイルム表面および
内部で散乱されるためである。そして、この表面
亀裂および内部ボイドによつて、フイルムはパル
プ紙に類似した性質をもつようになるのである。 しかし、このような不透明フイルムに印刷、折
り、製本、製袋等の二次加工を行なう場合には、
表面附近のボイドがその閉鎖構造を破壊されて表
面亀裂となつたために表面に遊離ないし半遊離状
態で存在するに到つた充填剤粒子が二次加工機の
ロール・ブランケツト等に附着し、加工に障害が
生じることが多く、二次加工の能率が著るしく低
下する。 先行技術 このような紙粉トラブルの防止に関して、充填
剤粒子の脱落を防止すべく表面にパルプ紙と同様
のピグメントコートを施す方法、表面に糊状物質
をコーテイングする方法、充填剤と樹脂との界面
接着力を向上させるべく添加剤を配合する方法、
などがある。 しかし、これらの方法は満足すべきものではな
い。すなわち、ピグメントコート法はフイルムと
コート層とが剥離しやすいことおよびフイルム縁
端部からの紙粉の発生が避け難いことの点で、糊
状物質のコーテイングによる方法は糊状物質が印
刷性を低下させることおよび工程が複雑であるこ
との点で、それぞれ問題があるからである。これ
に対して樹脂/充填剤粒子界面接着力を向上させ
る方法は、工程上は単純であるが接着力向上のた
めの添加剤の価格が高くて多量に使用できないと
いう難点があるうえ、フイルム製造の場合の延伸
に際して重大な問題が生じる。すなわち樹脂/充
填剤粒子界面接着力が強固となるため、フイルム
延伸に際して大きな延伸力が必要となつて、延伸
装置によつては厚手のフイルムが生産できないこ
とがあること、あるいはフイルム延伸時に破断ト
ラブルが頻発して安定な生産が行なえないこと、
等の問題があるのである。 ところで、本発明者の一部は、紙粉トラブルの
点で改良された合成紙に関して既に一つの提案を
なしている(特願昭48―139674号)。この先行発
明による合成紙は、無機充填剤配合ポリオレフイ
ン組成物の延伸フイルムからなる紙状層を有する
合成紙において、このポリオレフインの一部がエ
チレン性不飽和カルボン酸等をグラフト共重合さ
せたものである。この先行発明による合成紙の一
つの具体的な基材層とこの紙状層とからなる多層
構造のものであるが、この場合の紙状層の厚さ
(延伸後)は表裏層の合計で多層構造体の40〜50
%を占めている(基材層50〜60ミクロン、紙状層
25ミクロン×2)。従つて、この先行発明による
合成紙には、上記した延伸に関する問題点があつ
た。 本発明者らは、この先行発明のこの延伸に関す
る問題点を解決すべく一つの提案をなしている
(特願昭55―41307号)。 〔〕 発明の概要 要 旨 本発明は上記の点、特に樹脂/充填剤粒子界面
接着力向上の場合に認められた問題点、を解決す
ることを目的とし、界面接着力向上のための添加
剤を薄い表面層にのみ配合して積層構造体とする
ことによつてこの目的を達成しようとするもので
ある。 従つて、本発明による印刷性の優れた熱可塑性
樹脂フイルムは、基材層とその少なくとも片面に
設けられた無機充填剤配合ポリオレフイン組成物
の延伸フイルムからなる印刷可能な表面層とから
なる多層構造フイルムにおいて、この表面層が下
記の通りに定義されるものであること、を特徴と
するものである。 (1) 表面層の厚さはこの多層構造フイルムの厚さ
の1/6以下でありかつ3ミクロン以上であるこ
と。 (2) 微細な空隙を有すること。 (3) 表面層を形成する無機充填剤配合ポリオレフ
イン組成物は、ポリオレフイン(ポリプロピレ
ンを除く)性不飽和カルボン酸またはその無水
物とが共重合した改質ポリオレフインを含有す
るものであること。 効 果 樹脂/充填剤粒子界面接着力向上剤としての改
質ポリオレフイン(ポリプロピレンを除く)を表
面層にのみ配合ししかもこの表面層を充分に薄く
したので、二次加工時の充填剤の脱落のない熱可
塑性樹脂フイルムを安定にかつ経済的に生産する
ことが可能となつた。 本発明による印刷性の優れた熱可塑性樹脂フイ
ルムは、合成紙として使用するのに特に適したも
のである。 〔〕 発明の具体的説明 本発明による印刷性の優れた熱可塑性樹脂フイ
ルムは、基材層と表面層とからなる多層構造フイ
ルムであり、この表面層が特定化されていること
によつて従来のこの種フイルムないし合成紙と区
別される。 1 表面層 表面層は、基材層の少なくとも片面、好ましく
は両面、に設けられた無機充填剤配合ポリオレフ
イン(ポリプロピレンを除く)組成物の延伸フイ
ルムからなる。このフイルムは前記の機構によつ
て紙状性を有しており、また本発明の特色の一つ
に従つて改質ポリオレフイン(ポリプロピレンを
除く)を含有している。 なお、本発明で「表面層」というのは、基材層
との関係においてその表面に存在する無機充填剤
と改質ポリオレフイン(ポリプロピレンを除く)
を含有する層を意味する。 従つて、このような基材層と表面層とからなる
本発明多層構造フイルムがその表面層上にさらに
何らかの層を有していてこの表面層が埋没してい
る場合にも、この層を表面層という。 1 改質ポリオレフイン(ポリプロピレンを除
く) 本発明で樹脂/充填剤粒子界面接着力向上剤と
して使用する改質ポリオレフインは、ポリオレフ
イン(除ポリプロピレン)とエチレン性不飽和カ
ルボン酸またはその無水物(以下、改質単量体と
いうことがある)とが共重合したものである。 この場合のポリオレフインとしては、プロピレ
ン以外のオレフインのホモ重合体、炭素数が2〜
8のα−オレフインの共重合体(ただし、プロピ
レンを含む共重合体の場合は、プロピレン単位の
含量は20%以下、好ましくは5%以下(いずれも
重量%)であるべきである)、あるいはそれらの
混合物、が具体例の一部として挙げられる。 エチレン性不飽和カルボン酸(およびその無水
物)としては、マレイン酸、イタコン酸、ハイミ
ツク酸(およびそれぞれの酸無水物)、アクリル
酸、その他がありうる。本発明に従つて充填剤粒
子の脱離防止に特に有効なものは、マレイン酸お
よび無水マレイン酸である。 重合体であるポリオレフインと単量体であるエ
チレン性不飽和カルボン酸またはその無水物との
共重合であるから、この反応は所謂グラフト共重
合の範疇に属する。グラフト共重合技術は既に公
知であつて、本発明用改質ポリオレフインはその
いずれの方法によつても得ることができるが、グ
ラフト共重合技術の代表的なものを重合開始の型
によつて分類して示せば、たとえば下記の通りで
ある。 (i) ラジカル開始剤の存在下に無水マレイン酸と
ポリオレフインとを水溶液中で懸濁重合に付す
方法。 (ii) 混練機中でラジカル開始剤を配合した樹脂組
成物を熱と剪断力とにより溶融混練する方法。 このようにして製造された改質ポリオレフイン
は、グラフト共重合したポリオレフインとグラフ
ト共重合に関与しなかつたポリオレフインと場合
により改質単量体の重合体との混合物である(改
質単量体がマレイン酸のような所謂e値の絶対値
の大きい単量体の場合にはそれ自身の重合体は殆
んど生成しないであろう)。このような場合に、
改質ポリオレフイン中のグラフト共重合体の重量
%をもつて改質ポリオレフイン中のカルボン酸残
基の量を規定することは事実上不可能であるうえ
その実益もないから、改質ポリオレフイン中の重
合した改質単量体の含量でカルボン酸残基の量を
規定することにする。また、表面層用ポリオレフ
イン組成物中の改質ポリオレフインの含量も、こ
の重合した改質単量体の量で規定することにする
(詳細後記)。 本発明で使用する改質ポリオレフインは、この
ような重合した改質単量体の含量が0.01〜5重量
%、特に0.02〜2重量%、であるものが好まし
い。 2 無機充填剤 本発明表面層用無機充填剤としては、ポリオレ
フイン(ポリプロピレンを除く)に配合しうる微
細なものであればいずれもが使用可能である。こ
のような無機充填剤の具体例を挙げれば、たとえ
ば、クレー、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、シリカ、アルミナ、ケイ酸塩、炭酸マ
グネシウム、亜硫酸カルシウム、ケイソウ士、石
コウ、等がある。これらのうちで炭酸カルシウム
は印刷効果もよく、白色度も高くまた摩耗性も少
ないので本発明で使用するのに特に好ましいもの
であるが、また炭酸カルシウムはその性質上ポリ
オレフインとの接着性が特に不良で延伸フイルム
からの脱落が著しく多いので、本発明による改質
ポリオレフインの接着性向上効果が特に顕著に認
められるものでもある。 無機充填剤は、粒状であつて平均粒径が0.3〜
20ミクロン、特に0.5〜5ミクロン、のものであ
ることが好ましい。0.3ミクロン未満ではボイド
が有効に生成しないので白化が不良であり、また
充填剤が二次凝集を起して樹脂中への分散が不良
となる。20ミクロンを超すと、成形品(フイル
ム)の表面がざらつき、また充填剤単位重量当り
のボイド生成率が小となる。無機充填剤の粒子の
形状は基本的には任意であつて、粒状といえる範
囲でたとえば球形、棒状形、円錐形、角錐形その
他の形状でありうる。しかし、特にボイド生成と
いう観点からは平板状ではないものが好ましい。 充填剤の配合量は、得べきフイルムの使用目的
に応じて適宜選定される(詳細後記)。 なお、無機充填剤として炭酸カルシウムを配合
する場合、分散剤としてオレイン酸を0.1〜3重
量%、酸化防止剤として2.6―ジ第三ブチルパラ
クレゾールとオクタデシル―3―(3,5―ジ第
三ブチル―4―ヒドロキシフエニル)プロピオネ
ートとを併用して0.1〜2重量%(樹脂に対して)
配合すると色相の変化がないので好ましい。 3 表面層用ポリオレフイン(ポリプロピレンを
除く)組成物 表面層は無機充填剤配合ポリオレフイン(ポリ
プロピレンを除く)組成物からなり、しかしてこ
の組成物は前記のような改質ポリオレフインを含
有するものである。 ここで、この表面層ポリオレフイン組成物が改
質ポリオレフインを含有するということは、この
組成物が樹脂分としてこの改質ポリオレフインの
みからなる場合の外に「非改質」ポリオレフイン
との混合物である場合をも包含するものである。
この場合の非改質ポリオレフインの種類について
は、改質ポリオレフインについて前記した説明が
あてはまる。 表面層用ポリオレフイン組成物は、改質ポリオ
レフインと無機充填剤の二必須成分(および必要
に応じて配合する非必須ないし補助成分)からな
るものである。 無機充填剤の配合量は、得べきフイルムの使用
目的に応じて適宜選定される。印刷ないし筆記が
行なわれることの多い印刷用紙および筆記用紙の
用途に使うことを目的とするフイルム(合成紙と
呼ばれることがある)の場合には、表面層用ポリ
オレフイン組成物中の含量は12〜70重量%、特に
30〜70重量%、であることが好ましい。12%未満
では印刷性ないし筆記性が充分ではなく、70%を
超えると表面の平滑性が低くかつ表面強度が低い
ので不都合だからである。なお、本発明多層構造
フイルムを合成紙として使用する場合には、この
多層構造フイルム全体としての充填剤含量にも好
ましい範囲がある。すなわち、8〜40重量%、特
に15〜40重量%、である。8%未満では得られる
多層構造フイルムの合成紙としての品質が劣悪と
なるので、合成紙の白さ、不透明度、筆記性、印
刷性等を最低限満足させるためには少なくとも8
%が必要である。40%を超えると、紙としての強
度および表面特性が不充分となる。 改質ポリオレフインの配合量は、配合目的が充
填剤の脱離防止にあるところから、充填剤量を基
準にして規定するのが合理的である。表面層用ポ
リオレフイン組成物中の無機充填剤100重量部に
対して、改質ポリオレフイン中の重合した改質単
量体の量が0.01〜5重量部、特に0.03〜0.15重量
部、となるような改質ポリオレフイン量が好まし
い。0.01部未満では充填剤接着効果が少なくて、
紙粉トラブル防止が不充分である。5部を超す
と、このポリオレフイン組成物の熱による色相変
化および劣化が大きくて、実用上印刷用途に供す
ることができない。 このような必須二成分からなる組成物はポリオ
レフインを樹脂主成分とする熱可塑性樹脂組成物
であり、従つて熱可塑性樹脂組成物が通常含みう
る各種の非必須ないし補助成分を含むことができ
る。このような補助としては、たとえば、相容性
樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染顔料、螢光
増白剤等がある。相容性樹脂の一例は前記のよう
な改質を行なつていないポリオレフインである
が、この改質ポリオレフインと非改質ポリオレフ
インと充填剤との混合されたポリオレフイン組成
物において、該成形物の均質性、充填剤の分散効
果などより、改質ポリオレフインの幹の樹脂のポ
リオレフインの種類と非改質ポリオレフインとは
同じ種類のものであることが好ましい。 4 表面層厚さ 表面層の厚さは、延伸後の多層構造フイルム中
の厚さとして少なくとも3ミクロンであるべきで
ある。3ミクロン未満では、目的とする充填剤脱
落防止効果が充分ではない。 一方、表面層の厚さが過大であると、そのよう
な表面層を持つ多層構造フイルムを得べく延伸工
程を実施するときに成形安定性が不良であつて、
しばしば延伸中に破断が起る。従つて、表面層の
厚さは、延伸後の厚さとして多層構造フイルムの
厚さの1/6以下、であるべきである。 なお、ここでいう表面層の厚さは表面層一層に
ついてのそれであり、従つて基材層の両面に表面
層が存在する場合にはその合計厚さは多層構造フ
イルムの厚さの1/3以下ということになる。表裏
二層が存在する場合の好ましい厚さは1/5以下で
ある。 5 延 伸 前記した通りに表面亀裂が生成したものである
ためには、表面層は延伸されたものであるべきで
ある。延伸は一軸延伸であつても二軸延伸であつ
てもよいが、後記する好ましい製造法による場合
には一軸延伸であることがふつうである(延伸倍
率については後記)。 6 ボイド このように延伸されたものであるところより、
表面層の表面には50個/m2以上の亀裂が、表面層
の内部にはボイドが生じている。筆記性および印
刷性の面からは表面層のボイド率は、10%以上で
あることが好ましい。なお、ボイド率は、下式で
定義されたものである。 ボイド率(%)=延伸前のフイルムの比重―延伸後
のフイルムの比重/延伸前のフイルムの比重 2 基材層 上記のようなポリオレフイン組成物からなる表
面層をその片面または両面に有すべき基材層とし
ては、各種のフイルム材料が使用可能である。こ
の基材層はまた、それ自身が多層構造を持つもの
であつてもよい(詳細後記)。 基材層用材料は合目的的な任意のものでよい
が、後記する好ましい製造法に従う場合には延伸
可能なものであることがふつうである。 基材層用材料として延伸可能なものとしては各
種の熱可塑性樹脂が使用できるが、それらのうち
で好ましいものはポリオレフインである。ポリオ
レフインとしては、ポリプロピレン、高密度ポリ
エチレン、中低密度ポリエチレン等が挙げられ、
表面層主体樹脂と同種のものおよび異種のものの
いずれも使用可能であるが、バリの再利用、表面
層と基材層との接着性の面から同種のものが好ま
しい。 基材層は延伸性が良好なものであることが好ま
しく、従つて使用すべき樹脂は前記の改質ポリオ
レフインを実質的に含まないものであることが好
ましい。前記のように基材層も無機充填剤を含む
ことが好ましいところ、充填剤と改質ポリオレフ
インとが共に含まれていると延伸性が悪化するか
らである。 基材層も、一軸または二軸に延伸されたもので
あることが好ましい。また基材層も、表面層につ
いて前記したような補助成分を含有していてもよ
い。また、内部に微細な空隙を多数(空隙率で5
〜30%)有していた方が紙的風合に優れる。 基材層がそれ自身多層構造のものでもよいこと
は前記したところである。そのような多層構造の
例として、二軸延伸された層とその好ましくは両
面に接合された一軸延伸層とからなるものがあ
る。この場合の両層は充填剤の含量および(また
は)使用樹脂の種類(樹脂種または融解特性によ
る差)の点で相異するが、この相違は延伸フイル
ムの製造の観点から合目的的に決定される。 なお、表面層が一軸延伸フイルムからなるとと
もに、基材層が二軸延伸フイルムからなり、かつ
表面層と基材層とを構成する主たる樹脂が同種の
ときは、延伸を容易とするため、基材層の樹脂組
成物は、主たる樹脂と相溶性がありかつその融点
が主たる樹脂の融点より10℃以上低い熱可塑性樹
脂を5〜50重量%(主たる樹脂に対する量)の割
合で含有させることが好ましい。 3 製 造 本発明多層構造フイルムを製造する好ましい方
法のいくつかを例示すれば、たとえば、下記の通
りである。 (1) 基材層用材料たとえばポリオレフインおよび
必要に応じて使用する無機充填剤および補助成
分を混合し、押出機で混練してからシート状に
成形する。このシートを縦方向に少なくとも
1.3倍延伸したのち、その片面または両面に、
表面層用材料すなわち改質ポリオレフイン、無
機充填剤および必要により未改質のポリオレフ
インを混合し、押出機で混練してからシート状
に押出したものを溶融時にラミネートする。こ
の多層シートを横方向に少なくとも3.5倍に延
伸する。 (2) 上記のような基材層用シートの片面または両
面に表面層用シートを押出ラミネートする際
に、両シートの間にポリオレフイン、好ましく
はポリオレフイン(改質していないもの)、と
無機充填剤との混合物を別の押出機で溶融混練
後に表面層用シートと同じダイから共押出しし
て三層ないし五層シートをつくり、これを上記
と同様に延伸する。この(2)の態様によるとき
は、基材層自身が多層構造を有している。すな
わち、二軸延伸された層とこの層と表面層(改
質ポリオレフインを含む層)との間に存在する
一軸延伸層(表面層の形成と同時に形成された
もの)とからなる多層構造である。(2)の態様に
よつて基材層をこのような多層構造とする場合
には、基材層に対する拮抗的な要請、すなわち
二軸延伸性が良好であるうえしかも充填剤含量
がある程度高いものであること、を巧みに満た
すことができる。すなわち、比較的二軸延伸し
易い樹脂および(または)充填剤含量の比較的
少ない組成物から二軸延伸層をつくり、比較的
二軸延伸し難い樹脂および(または)充填剤含
量の比較的多い組成物から一軸延伸層をつくつ
て多層構造とすることによつて、二軸延伸フイ
ルムが持つ良好な機械的特性および等方性と高
充填剤含量延伸フイルムが持つ高白色度ないし
不透明性とを併有する基材層が容易に得られる
からである。 4 実験例 本発明を更に理解しやすくするため、以下の実
施例によつて説明する。これらの実施例は本発明
の一態様をなすものであり、本発明の範囲内で任
意に変更可能である。 実施例1および比較例1 (1) メルトインデツクス(MI)1.2高密度ポリエ
チレン(密度0.96g/cm3)95重量部にMI8の低
密度ポリエチレン(密度0.918g/cm3)5重量
部、平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウム20
重量部を混合し、ミキサーで予備混合後、この
混合物を押出機で溶融混練し、シート状に押出
したのち冷却装置により冷却して、厚さ1.8mm
のシートを得た。該シートを、次いで135℃に
加熱後、縦方向にロール群の周速差を利用して
4倍延伸した。 (2) MI 1.1のポリエチレン(密度0.96g/cm3)
100部、無水マレイン酸10重量部、および過酸
化ベンゾイル(BPO)5重量部をキシレン600
重量部の中で120℃、5時間反応させた後、大
過剰のアセトンを加えて再沈させて、無水マレ
イン酸により改質された粉末状のポリエチレン
を得た。このポリマーの無水マレイン酸のグラ
フトしている濃度を赤外吸収スペクトルにて定
量したところ、0.6重量%に相当する無水マレ
イン酸が検出された。 (3) 次の(A)及び(B)の組成物を別々の押出機で溶融
混練後、同一ダイ内に導管で導いてダイ内で積
層したのち、上記(1)で得られた縦方向延伸シー
トの両面に押出して積層し、直ちにロールで圧
着冷却して、組成物(A)より成る層が両外側にな
り、組成物(B)より成る層が接着剤層となるよう
にした5層構造のシートを得た。ついでこの5
層積層体を、135℃に加熱したのち、横方向に
テンター延伸機を用いて7倍の延伸を行なつ
て、5層フイルムを得た。 (A) ● 密度0.96g/cm3のポリエチレン 100重量部 ● (2)で得られた改質ポリエチレン 8重量部 ● 炭酸カルシウム(「ホワイトン#1500」白石
カルシウム(株)製) 80重量部 ● 2,6―ジ第三ブチルパラクレゾール
0.2重量部 ● オクタデシル―3―(3,5―ジ第三ブチル
―4―ヒドロキシフエニール)プロピオネート
0.2重量部 ● オレイン酸 0.3重量部 (B) ● 密度0.96g/cm3のポリエチレン 100重量部 ● 炭酸カルシウム(「ホワイトン#1500」白石
カルシウム(株)製) 80重量部 ● 2,6―ジ第三ブチルパラクレゾール
0.2重量部 ● オクタデシル―3―(3,5―ジ第三ブチル
―4―ヒドロキシフエニール)プロピオネート
0.2重量部 (4) また比較例―1として、(3)の組成物(A)のうち
改質ポリエチレンを含まないものを使用して(3)
と同様にして5層積層体を得てから(3)と同じ条
件で延伸して5層フイルムを得た。 (5) 比較例―2として(3)の組成物(A)のみを用い、
(2)で得られた縦方向延伸シートの両側に(3)およ
び(4)の5層体と同じ厚さになるように積層し、
得られた3層積層シートを(3)と同じ条件で延伸
した。 (6) 得られたフイルムの性質は、表―1に比較し
た通りである。実施例―1で得られるフイルム
は、オフセツト印刷において充填剤の脱落が少
く、かつ安定に生産できるものであつた。
【表】
実施例 2
(1) 密度0.96のポリエチレン95重量部、密度
0.918のポリエチレン5重量部と平均粒径1.2ミ
クロンの焼成クレー20重量部とを混合し、押出
機で溶融混練してからシート状に押出し、冷却
して、無延伸シートを得た。このシートを130
℃に加熱後、縦方向に4倍延伸して、縦延伸フ
イルムを得た。 (2) MI 1.0のポリエチレン100重量部、無水マレ
イン酸15重量部および過酸化ベンゾイル
(BPO)5重量部を混合し、混練機で混練する
ことによつて、無水マレイン酸により改質され
たポリエチレンを得た。このポリマーをアセト
ンで再沈させて未反応の無水マレイン酸を除去
した後、ポリマー中の無水マレイン酸がクラフ
トしている含有量を赤外吸収スペクトルにて定
量したところ、0.5重量%の無水マレイン酸相
当量が検出された。 (3) (2)で得られた改質ポリエチレンを次の割合に
て混合した組成物を調製した。
0.918のポリエチレン5重量部と平均粒径1.2ミ
クロンの焼成クレー20重量部とを混合し、押出
機で溶融混練してからシート状に押出し、冷却
して、無延伸シートを得た。このシートを130
℃に加熱後、縦方向に4倍延伸して、縦延伸フ
イルムを得た。 (2) MI 1.0のポリエチレン100重量部、無水マレ
イン酸15重量部および過酸化ベンゾイル
(BPO)5重量部を混合し、混練機で混練する
ことによつて、無水マレイン酸により改質され
たポリエチレンを得た。このポリマーをアセト
ンで再沈させて未反応の無水マレイン酸を除去
した後、ポリマー中の無水マレイン酸がクラフ
トしている含有量を赤外吸収スペクトルにて定
量したところ、0.5重量%の無水マレイン酸相
当量が検出された。 (3) (2)で得られた改質ポリエチレンを次の割合に
て混合した組成物を調製した。
【表】
【表】
この組成物に必要な添加剤を混合し、実施例―
1と同様に、密度0.96g/cm3のポリエチレン55重
量%と平均粒径1.5μの焼成クレー45重量部とを混
合した組成物と一緒に共押出しし、(1)にて得られ
た縦延伸シートの両面にラミネートし、圧着冷却
後に再び135℃に加熱してから横方向に7倍延伸
した。得られたフイルムの評価は表―3に示す通
りである。
1と同様に、密度0.96g/cm3のポリエチレン55重
量%と平均粒径1.5μの焼成クレー45重量部とを混
合した組成物と一緒に共押出しし、(1)にて得られ
た縦延伸シートの両面にラミネートし、圧着冷却
後に再び135℃に加熱してから横方向に7倍延伸
した。得られたフイルムの評価は表―3に示す通
りである。
【表】
実施例 3
(1) 密度0.96g/cm3のポリエチレン90重量部、密
度0.92g/cm3のポリエチレン10重量部と平均粒
径1.2μの焼成クレー20重量部とを混合し、押出
機で溶融混練後、シート状に押出し、冷却して
厚さ2.0mmのシートを得た。このシートを130℃
に加熱後、縦方向に5倍延伸して、縦延伸フイ
ルムを得た。 (2) 密度0.92g/cm3のポリエチレン100重量部に、
実施例―2の(2)で得られた改質ポリエチレン8
重量部、平均粒径1.2μの焼成クレー80重量部と
加工安定剤を混合した組成物(A)と、密度0.92
g/cm3のポリエチレン100重量部、平均粒径
1.2μの焼成クレー80重量部と加工安定剤1重量
部を混合した組成物(B)とを別々の押出機で溶融
混練し、実施例―1の(3)と同様に組成物(A)が外
表面になるような5層シートを得た。ついでこ
の5層積層体を135℃に加熱したのち横方向に
8倍の延伸を行なつて、5層積層フイルムを得
た。得られたフイルムはオフセツト印刷におい
て、充填剤脱落の原因のため連続印刷ができな
くなる迄に印刷ができた枚数が、4000枚以上で
あり、かつ生産も安定したものであつた。 実施例 4 (1) 密度0.96g/cm3のポリエチレン100重量部と
平均粒径1.2μの焼成クレー20重量部とを混合
し、押出機で溶融混練後、シート状に押出し、
冷却して厚さ2.0mmのシートを得た。このシー
トを130℃に加熱後、縦方向に5倍延伸して、
縦延伸フイルムを得た。 (2) 密度0.91g/cm3のポリブテン―1100重量部
に、実施例―2の(2)で得られた改質ポリエチレ
ン8重量部、平均粒径1.2μの焼成クレー8.0重
量部と加工安定剤1重量部を混合した組成物(A)
と、密度0.96g/cm3のポリエチレン100重量部、
平均粒径1.2μの焼成クレー80重量部と加工安定
剤1重量部を混合した組成物(B)とを別々の押出
機で溶融混練し、実施例―1の(3)と同様に組成
物(A)が外表面になるような5層シートを得た。
ついでこの5層積層体を135℃に加熱したのち
横方向に8倍の延伸を行なつて、5層積層フイ
ルムを得た。得られたフイルムはオフセツト印
刷において充填剤脱落の原因による連続印刷が
できなくなる迄に印刷できた枚数が3000枚であ
りかつ生産も安定したものであつた。
度0.92g/cm3のポリエチレン10重量部と平均粒
径1.2μの焼成クレー20重量部とを混合し、押出
機で溶融混練後、シート状に押出し、冷却して
厚さ2.0mmのシートを得た。このシートを130℃
に加熱後、縦方向に5倍延伸して、縦延伸フイ
ルムを得た。 (2) 密度0.92g/cm3のポリエチレン100重量部に、
実施例―2の(2)で得られた改質ポリエチレン8
重量部、平均粒径1.2μの焼成クレー80重量部と
加工安定剤を混合した組成物(A)と、密度0.92
g/cm3のポリエチレン100重量部、平均粒径
1.2μの焼成クレー80重量部と加工安定剤1重量
部を混合した組成物(B)とを別々の押出機で溶融
混練し、実施例―1の(3)と同様に組成物(A)が外
表面になるような5層シートを得た。ついでこ
の5層積層体を135℃に加熱したのち横方向に
8倍の延伸を行なつて、5層積層フイルムを得
た。得られたフイルムはオフセツト印刷におい
て、充填剤脱落の原因のため連続印刷ができな
くなる迄に印刷ができた枚数が、4000枚以上で
あり、かつ生産も安定したものであつた。 実施例 4 (1) 密度0.96g/cm3のポリエチレン100重量部と
平均粒径1.2μの焼成クレー20重量部とを混合
し、押出機で溶融混練後、シート状に押出し、
冷却して厚さ2.0mmのシートを得た。このシー
トを130℃に加熱後、縦方向に5倍延伸して、
縦延伸フイルムを得た。 (2) 密度0.91g/cm3のポリブテン―1100重量部
に、実施例―2の(2)で得られた改質ポリエチレ
ン8重量部、平均粒径1.2μの焼成クレー8.0重
量部と加工安定剤1重量部を混合した組成物(A)
と、密度0.96g/cm3のポリエチレン100重量部、
平均粒径1.2μの焼成クレー80重量部と加工安定
剤1重量部を混合した組成物(B)とを別々の押出
機で溶融混練し、実施例―1の(3)と同様に組成
物(A)が外表面になるような5層シートを得た。
ついでこの5層積層体を135℃に加熱したのち
横方向に8倍の延伸を行なつて、5層積層フイ
ルムを得た。得られたフイルムはオフセツト印
刷において充填剤脱落の原因による連続印刷が
できなくなる迄に印刷できた枚数が3000枚であ
りかつ生産も安定したものであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 基材層とその少なくとも片面に設けられた無
機充填剤配合ポリオレフイン組成物の延伸フイル
ムからなる印刷可能な表面層とからなる多層構造
フイルムにおいて、この表面層が下記の通りに定
義されるものであることを特徴とする、印刷性の
優れた熱可塑性樹脂フイルム。 (1) 表面層の厚さはこの多層構造フイルムの厚さ
の1/6以下でありかつ3ミクロン以上であるこ
と。 (2) 微細な空隙を有すること。 (3) 表面層を形成する無機充填剤配合ポリオレフ
イン組成物は、ポリオレフイン(ポリプロピレ
ンを除く)とエチレン性不飽和カルボン酸また
はその無水物とが共重合した改質ポリオレフイ
ンを含有するものであること。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8751680A JPS5712642A (en) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | Thermoplastic resin film having excellent printing property |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8751680A JPS5712642A (en) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | Thermoplastic resin film having excellent printing property |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5712642A JPS5712642A (en) | 1982-01-22 |
| JPS631184B2 true JPS631184B2 (ja) | 1988-01-11 |
Family
ID=13917147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8751680A Granted JPS5712642A (en) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | Thermoplastic resin film having excellent printing property |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5712642A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2806392B2 (ja) * | 1989-07-28 | 1998-09-30 | 日本製紙株式会社 | 積層シート及びその製造方法 |
| EP1116745A4 (en) | 1998-09-25 | 2005-04-13 | Yupo Corp | THERMOPLASTIC RESIN FILM AND LABEL SHEET COMPRISING SAID FILM |
| US8211507B2 (en) | 2002-02-27 | 2012-07-03 | Yupo Corporation | Method for producing thermoplastic resin film |
| ATE386069T1 (de) | 2002-03-20 | 2008-03-15 | Yupo Corp | Aufzeichnungspapier und etikettenpapier, bei dem dieses verwendet wird |
-
1980
- 1980-06-27 JP JP8751680A patent/JPS5712642A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5712642A (en) | 1982-01-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5492757A (en) | Opaque, matte, multilayer polypropylene film, process for the production thereof, and the use thereof | |
| US3783088A (en) | Synthetic paper | |
| DE69017085T2 (de) | Kunststoff-Zusammensetzung. | |
| JP3267735B2 (ja) | 二軸延伸複層フィルム | |
| JPS60240429A (ja) | 層間剥離を起こさないリグラインド | |
| JPH0220417B2 (ja) | ||
| DE3743791A1 (de) | Opake mehrschichtfolie mit inhaerenter delaminierungsstabilitaet | |
| EP0703071B1 (en) | Composite plastics film or sheet | |
| DE3842948A1 (de) | Heisskaschierbare, gasdichte mehrschichtfolien | |
| JPH0362738B2 (ja) | ||
| US3741841A (en) | Production of synthetic papers | |
| JP2022140470A (ja) | 配向ポリエステルフィルム | |
| US3922427A (en) | Synthetic paper improved with respect to dusting trouble | |
| DE60303844T2 (de) | PMMA enthaltendes Kunststoffkonzentrat und dessen Verwendung zur Herstellung von Polyolefinfolien | |
| JPH11106520A (ja) | アンチブロッキング剤マスターバッチおよびそれを用いた二軸延伸ポリプロピレンフィルム | |
| JP3606721B2 (ja) | 印刷性に優れる延伸樹脂フィルム | |
| JPH0577371A (ja) | 積層フイルム | |
| JP2001071431A (ja) | 多層延伸ポリプロピレン系フィルム | |
| US7314901B2 (en) | Polypropylene films | |
| JPS631183B2 (ja) | ||
| US5683802A (en) | Heat-seatable or non-heat-sealable, oriented, multilayer polyolefin film comprising ceramic particles | |
| GB2210375A (en) | Polyolefin composition | |
| JPH05279505A (ja) | 真珠様光沢性を有する2軸延伸ポリプロピレン系フィ ルム | |
| JP3257727B2 (ja) | 包装用フィルム | |
| JPS6142739B2 (ja) |