JPS6312495B2 - - Google Patents

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JPS6312495B2
JPS6312495B2 JP15450982A JP15450982A JPS6312495B2 JP S6312495 B2 JPS6312495 B2 JP S6312495B2 JP 15450982 A JP15450982 A JP 15450982A JP 15450982 A JP15450982 A JP 15450982A JP S6312495 B2 JPS6312495 B2 JP S6312495B2
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JP
Japan
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antimony pentoxide
weight
acid
parts
alkoxysilane
Prior art date
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Expired
Application number
JP15450982A
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English (en)
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JPS5945347A (ja
Inventor
Takahiro Morita
Seiichi Yamashiro
Yoshinari Ogawa
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP15450982A priority Critical patent/JPS5945347A/ja
Publication of JPS5945347A publication Critical patent/JPS5945347A/ja
Publication of JPS6312495B2 publication Critical patent/JPS6312495B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂組成物に関し、更に詳しくは熱安
定性の優れた難燃性ポリエステル樹脂組成物に関
する。 ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレートで代表される熱可塑性ポリエステル
は、近年射出成形等によつて電気機器の部品、自
動車内外装部品、その他の成形品に成形され、多
量に使用されている。 また、これらの熱可塑性ポリエステルにガラス
繊維をはじめとする強化充填材を配合したもの
は、機械的強度や耐熱性が飛躍的に向上するた
め、機能部品として有効な材料として実用に供さ
れている。 しかし、これらの熱可塑性ポリエステルは本来
可燃性であり、一度着火すると火源を取り除いて
も消火せずに徐々に燃焼するため、その用途分野
は限定され、特に電気、通信機器分野の用途では
火災に対する安全上の観点から致命的な欠陥とな
つている。 かかる理由から種々の難燃化の試みがなされて
きた。一般に、可燃性樹脂の難燃化は有機ハロゲ
ン化合物と酸化アンチモンとを併用することによ
つて達成されることが知られており、熱可塑性ポ
リエステルに対してもこの両者の組合せによつて
顕著な難燃性が賦与される。 一方、熱可塑性ポリエステル樹脂に五酸化アン
チモンを配合すると、加熱熔融時の分子量低下が
著るしく、この為、熱可塑性ポリエステル樹脂に
有機ハロゲン化合物および五酸化アンチモンを添
加して難燃化を行なつた場合、この熱可塑性ポリ
エステル樹脂組成物の熔融成形時の熱安定性は著
しく損なわれ、得られた成形品の物性、殊に機械
的物性が大幅な低下を示す。 五酸化アンチモンが何故に熱可塑性ポリエステ
ル樹脂に対して加熱熔融時に著るしい分子量低下
を起こすかの理由は不明確であるが、一般に熱可
塑性ポリエステル樹脂は該樹脂中に存在する微量
の水分の影響によつて加熱熔融時にエステル結合
が加水分解を受け、ポリマー分子鎖が切断され
て、分子量低下を起こすとされている。更にま
た、五酸化アンチモンはこの加水分解を促進させ
るため顕著な分子量低下をもたらすものと推測さ
れる。 従つて、熱可塑性ポリエステル樹脂に五酸化ア
ンチモンを配合した場合の加熱熔融時の分子量低
下を防止するためには、例えば五酸化アンチモン
の表面を熱可塑性ポリエステル樹脂の加水分解に
対して不活性な物質で処理し、不活性皮膜を形成
せしめれば良いと考えられる。 本発明者らは、斯様な思想に基づいて、五酸化
アンチモンの表面処理に関して鋭意研究を行つた
結果、アルコキシシランで処理した五酸化アンチ
モンを添加した場合には、未処理の五酸化アンチ
モンを添加した場合に比べて熱可塑性ポリエステ
ル樹脂の加熱熔融時の分子量低下が極めて小さく
なることを確認し、更にこの五酸化アンチモンと
有機ハロゲン化合物を併用して熱可塑性ポリエス
テルに配合する場合には熱安定性に優れ、且つ機
械的物性のすぐれた難燃性樹脂組成物が得られる
ことを知見し、本発明に到達した。 即ち、本発明は(A)熱可塑性ポリエステル、(B)有
機ハロゲン化合物、(C)アルコキシシランで処理さ
れた五酸化アンチモン及び(D)補強材からなる組成
物であつて、(A)成分100重量部当り(B)成分をハロ
ゲン元素量として0.1〜30重量部、(C)成分をアン
チモン元素量として0.1〜20重量部、且つ(D)成分
を0〜200重量部配合してなることを特徴とする
樹脂組成物に関する。 本発明において用いられる(A)成分の熱可塑性ポ
リエステルとは、酸成分としてテレフタル酸又は
そのエステル形成性誘導体を用い、グリコール成
分として炭素数2〜10のグリコール又はそのエス
テル形成性誘導体を用いて得られる線状飽和ポリ
エステルを主たる対象とし、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレンテレフタレート(ポリブ
チレンテレフタレート)、ポリヘキサメチレンテ
レフタレート、ポリシクロヘキサン1,4―ジメ
チロールテレフタレート、ポリネオペンチルテレ
フタレート等が挙げられる。これらの中で特にポ
リエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフ
タレートが好ましい。 これらの熱可塑性ポリエステルは単独または2
種以上の混合系として用いられても良い。 また、その他のポリエステル、例えば酸成分と
してテレフタル酸成分又は炭素数2〜10のグリコ
ール成分の一部を他の共重合成分で置き換えたも
のでも良い。かかる共重合成分としては、例えば
イソフタル酸、フタル酸、テトラブロムフタル
酸、テトラブロムテレフタル酸の如きハロゲン置
換フタル酸類;メチルテレフタル酸、メチルイソ
フタル酸の如きアルキル置換フタル酸類;2,6
―ナフタリンジカルボン酸、2,7―ナフタリン
ジカルボン酸、1,5―ナフタリンジカルボン酸
の如きナフタリンジカルボン酸類;4,4′―ジフ
エニルジカルボン酸、3,4′―ジフエニルジカル
ボン酸の如きジフエニルジカルボン酸類;4,
4′―ジフエノキシエタンジカルボン酸等の芳香族
ジカルボン酸類;コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、アゼライン酸、デカジカルボン酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸などの如き脂肪族または脂
環族ジカルボン酸類;2,2―ビス(4′―ヒドロ
キシフエニル)―プロパン、ビス(4―ヒドロキ
シフエニル)―スルホン等の如きビスフエノール
類;ビスフエノール類とエチレングリコールの如
きグリコールとから得られるエーテルジオールな
どの如き芳香族ジオール類;ポリオキシエチレン
グリコール、ポリオキシプロピレングリコール、
ポリオキシテトラメチレングリコール等の如きポ
リオキシアルキレングリコール類;ε―オキシカ
プロン酸、ヒドロキシ安息香酸、ヒドロキシエト
キシ安息香酸等の如きオキシカルボン酸類等が挙
げられる。これらの共重合成分は一種または二種
以上用いることができ、またその割合は全ジカル
ボン酸(オキシカルボン酸はその半分量がカルボ
ン酸として計算)当り20モル%以下、特に10モル
%以下であることが好ましい。 更に、これらの熱可塑性ポリエステルは、分岐
成分、例えばトリカルバリル酸、トリメリシン
酸、トリメリツト酸の如き三官能もしくはピロメ
リツト酸の如き四官能のエステル形成能を有する
酸または、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリトリツト等の如き三官能もしくは
四官能のエステル形成能を有するアルコールを
1.0モル%以下、好ましくは0.5モル%以下、更に
好ましくは0.3モル%以下を共重合せしめても良
い。 尚、ここで用いられる熱可塑性ポリエステルの
極限粘度はオルソクロロフエノール溶媒を用い、
35℃にて測定したとき0.35以上、更には0.45以
上、特に0.50以上であることが好ましい。 上述の熱可塑性ポリエステルは通常の製造方
法、例えば熔融重合反応またはこれと固相重合反
応とを組合せた方法等によつて製造できる。 本発明において用いられる(B)成分の有機ハロゲ
ン化合物とは、分子中に塩素原子又は臭素原子を
有し、熱可塑性ポリエステルの難燃剤として作用
するものであり、通常難燃剤として使用されてい
る公知の有機ハロゲン化合物を包含する。 かかる化合物としては、例えばヘキサブロモベ
ンゼン、ヘキサクロロベンゼン、ペンタブロモト
ルエン、ペンタクロロトルエン、ペンタブロモフ
エノール、ペンタクロロフエノール、ヘキサブロ
モビフエニル、デカプロモビフエニル、テトラブ
ロモブタン、ヘキサブロモシクロドデカン、パー
クロロペンタシクロデカン、テトラクロロビスフ
エノール―A、テトラブロモビスフエノールA等
の低分子量有機ハロゲン化合物、ハロゲン化ポリ
カーボネート(例えば臭素化ビスフエノール―A
を原料として製造されたポリカーボネートオリゴ
マー)、ハロゲン化エポキシ化合物(例えば臭素
化ビスフエノール―Aとエピクロルヒドリンとの
反応によつて製造されるジエポキシ化合物や臭素
化フエノール類とエピクロルヒドリンとの反応に
よつて得られるモノエポキシ化合物)、ハロゲン
化ポリスチレン(例えばブロム化ポリスチレン、
クロル化ポリスチレン等)、ポリ塩化ビニール等
のハロゲン化された樹脂あるいはこれらの混合物
が挙げられる。 これらの有機ハロゲン化合物の添加量は、熱可
塑性ポリエステル100重量部当りハロゲン元素量
として0.1〜30重量部、好ましくは1〜15重量部
である。0.1重量部より少ない添加量では難燃性
が十分ではなく、また、30重量部を越えると組成
物の物性は著しく低下する。 本発明において用いられる(C)成分のアルコキシ
シランで処理された五酸化アンチモンは、(B)成分
の有機ハロゲン化合物の難燃性を助長せしめる難
燃助剤としての作用効果を奏する。 五酸化アンチモンはそれ単独の粉体、または各
種分散媒中に分散した形態で得られる。分散媒と
しては、アルコール等の有機溶媒、不飽和ポリエ
ステル等の樹脂成分、可塑剤、水及びそれらの混
合物が用いられる。かかる五酸化アンチモンは有
機ハロゲン化合物と併用することによつて樹脂の
難燃性賦与剤として使用されるが、上述した如く
樹脂として熱可塑性ポリエステルを対象とした場
合には、加熱熔融時に該熱可塑性ポリエステルの
分子量を大幅に低下させ、成形品の機械的物性を
大きく低下させることが確認されている。 しかし、該五酸化アンチモンを次の一般式で示
されるアルコキシシランで処理したものを難燃助
剤として用いると熱可塑性ポリエステルの分子量
低下を防止することができ、高い加熱温度で成形
した場合でも高い機械的物性を有する成形品が得
られることを見出した。 R−Si−(OR′)3又はSi−(OR′)4 〔ここでRは炭素数1〜10の炭化水素基(ビニ
ル基及びグリシジル基を含んでいても良い)で
あり、R′は炭素数1〜15の炭化水素基であ
る。〕 五酸化アンチモンをアルコキシシランで処理す
る方法は、通常有機溶媒及び/又は水の存在下で
五酸化アンチモンとアルコキシシランとを接触せ
しめ乾燥させれば良く、例えば撹拌機付ステンレ
ン容器に五酸化アンチモンを入れ、加熱しつつ撹
拌しながら0.1〜2%のアルコキシシランのエチ
ルアルコール又は/及び水溶液を五酸化アンチモ
ン上に滴下、混合し、そのあと乾燥させる方法;
五酸化アンチモンを分散媒中に分散させたもの
を、撹拌機付ステンレン容器に入れ、アルコキシ
シランのアルコール又は/及び水溶液を添加して
加熱しつつ撹拌しながら乾燥させる方法等があ
る。 五酸化アンチモンをアルコキシシランで処理す
ることによつて熱可塑性ポリエステルの分子量低
下を防止できる効果の理由は明確ではないが、ア
ルコキシシランのアルコキシ基が水と反応してシ
ラノール基を生成し、更に脱水縮合によつてポリ
シロキサンとなることからおそらくは五酸化アン
チモンの表面がポリシロキサン皮膜で被覆され、
これによつて五酸化アンチモンの熱可塑性ポリエ
ステルの加水分解促進性が不活性化される為であ
ると考えられる。 上述のアルコキシシランとしては、例えばメチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルト
リブトキシシラン、メチルsec−オクチルオキシ
シラン、メチルトリフエノキシシラン、フエニル
トリメトキシシラン、フエニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブト
キシシラン、テトラメチルシリケート、テトラエ
チルシリケート、テトラ(2−エチルヘキシルシ
リケート、テトラノニルシリケート、テトラトリ
デシルシリケート、γ―グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、β―(3,4―エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げ
られる。 アルコキシシランで処理された五酸化アンチモ
ンの添加量は熱可塑性ポリエステル100重量部当
り五酸化アンチモン中のアンチモン元素量として
0.1〜20重量部、好ましくは1〜15重量部である。
この量が0.1重量部未満の場合には難燃助剤とし
ての効果が十分発現されない。又、20重量部より
多い場合には難燃効果が飽和し、20重量部の添加
に比べてその効果が増加しないのみならず、さら
に得られた樹脂組成物の特性が低下するため好ま
しくない。 本発明の(D)成分として用いられる補強材として
は、例えばガラス繊維、炭素繊維、アスベスト、
芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリウム繊維、
硫酸カルシウム繊維、スチール繊維、セラミツク
ス繊維、ポロンウイスカー等の如き繊維補強材、
マイカ、シリカ、タルク炭酸カルシウム、ガラス
ビーズ、ガラスフレークス、クレー、ウオラスト
ナイト等の如き板状、粉状の補強材が挙げられ
る。特にガラス繊維を補強材として用いると機械
的強度及び耐熱性の大幅な向上と成形収縮率の減
少といつた数々の特徴が発揮される。 ガラス繊維としては、例えば長繊維タイプ(ガ
ラスローピング)や短繊維状のチヨツプドストラ
ンド、ミルドフアイバーなどから選択して用いる
ことができる。また、ガラス繊維は集束剤(例え
ばポリ酢酸ビニル、ポリエステル集束剤、エポキ
シ系集束剤等)、カツプリング剤(例えばシラン
化合物、ボラン化合物等)、その他の表面処理剤
で処理されていても良い。更にまた、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂等の樹脂で被覆されていても良
い。通常、長繊維タイプのガラス繊維は樹脂との
ブレンド前又はブレンド後に所望の長さに切断さ
れて用いられるが、この使用態様も本発明におい
ては有用である。 補強材の添加量は熱可塑性ポリエステル100重
量部当り0〜200重量部が好ましい。この添加量
が200重量部を超える場合には、組成物の熔融流
動性が著しく劣つてくるため、外観の良好な成形
品を得ることができず、また、補強材としての効
果も飽和に達するために好ましくない。 本発明の樹脂組成物を得るには、任意の配合方
法を用いることができる。通常、これらの配合成
分はより均一に分散させることが好ましく、その
全部もしくは一部を同時に或いは別々に、例えば
ブレンター、ニーダー、ロール、押出機等の混合
機で混合し、均質化させる方法や混合成分の一部
を同時に或いは別々に、例えばブレンダー、ニー
ダー、ロール、押出機等の混合機で混合し、更に
残りの成分を、これらの混合機で混合し、均質化
させる方法を用いることができる。 最も一般的な方法は予めドライブレンドされた
組成物を、加熱した押出機中で熔融混練して均質
化したあと、針金状に押出し、次いで所望の長さ
に切断して粒状化する方法である。斯様にして作
られた成形用組成物は、通常十分乾燥された状態
に保たれて成形機ホツパーに投入され、成形に供
される。 また、他の方法としては例えば熱可塑性ポリエ
ステルの製造時、縮重合前、縮重合後あるいはそ
の途中で他の成分を添加、混合する方法があげら
れる。 特に補強材としてガラス繊維を用いる場合には
その混練時の破枠を極力防止し、また、組成物製
造時の作業性を向上させる目的で、他の成分と一
緒に押出機中で熔融混練させることなく、ドライ
ブレンドしても良く、例えば押出機で作られたガ
ラス繊維未含有の熱可塑性ポリエステル粒状物と
所定量のガラスチヨツプドストランドもしくはあ
らかじめ調整されたガラス繊維高含有の熱可塑性
樹脂と共に混合した組成物を成形機ホツパーに投
入し、成形に供することもできる。 本発明の樹脂組成物には、更に他の特性向上を
目的として種々の添加剤を配合することができ
る。このような添加剤として例えば、結晶化を更
に促進させる核剤としての無機物質、例えばアル
カル土類金属の炭酸塩(例えば炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム等)、硫酸塩(例えば硫酸カル
シウム等)、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸
化亜鉛等の如き金属酸化物、タルク、グラフアイ
ト、珪酸アルミニウム、クレー等;耐熱性を目的
として、ヒンダートフエノール化合物、有機リン
化合物や、硫黄化合物等の如き酸化防止剤或いは
熱安定剤;また熔融粘度安定性、耐加水分解性改
良等を目的として、各種のエポキシ化合物を添加
することができる。エポキシ化合物としては、例
えばビスフエノールAとエピクロルヒドリンを反
応させて得られるビスフエノールA型エポキシ化
合物、各種グリコールやグリセロールとエピフロ
ルヒドリンとの反応からなる脂肪族グリシジルエ
ーテル、ノボラツク樹脂とエピクロルヒドリンよ
り得られるノボラツク型エポキシ化合物、芳香族
もしくは脂肪族カルボン酸型エポキシ化合物、脂
環化合物から得られる脂環化合物型エポキシ化合
物などが好ましく、特に好ましいエポキシ化合物
としてはビスフエノールA型エポキシ化合物及び
低分子量ポリエチレングリコールのジグリシジル
エーテルが挙げられる。その他の添加剤として
は、紫外線吸収剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、
発泡剤等が例示される。 また、少量の割合で他の熱可塑性樹脂、例えば
スチロール樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、フツ素樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン等;熱硬化
性樹脂、例えばフエノール樹脂、メラミン樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等;あ
るいは軟質熱可塑性樹脂、例えばエチレン―酢酸
ビニル共重合体、ポリエステルエラストマー等を
添加しても良い。 本発明の樹脂組成物は、一般の熱可塑性樹脂の
成形機によつて通常の方法で極めて容易に成形す
ることが可能である。 以下、実施例により本発明を詳述する。尚、実
施例中の各種特性の測定は以下の方法によつた。
また、実施例中記載の熱可塑性ポリエステルの極
限粘度にオルソクロロフエノール溶液中35℃にて
測定した値である。 (1) 静的強度: 引張試験……ASTM D―638に準拠 曲げ試験……ASTM D―790に準拠 (2) 燃焼性: 米国アンダーライターズ・ラボラトリーズの規
格サブジエクト94(UL−94)に準拠。 試験片として、長さ5″×巾1/2″×厚さ1/
16″のものを射出成形法により成形して用いる。 参考例 A (アルコキシシラン処理五酸化アン
チモン―Aの調製) メチルトリメトキシシラン((株)大八化学工業所
製.商品名MTS−31)2重量部にエチルアルコ
ール60重量部、水20重量部及び氷酢酸1重量部を
加えて、メチルトリメトキシシランの含水アルコ
ール溶液を調製した。 五酸化アンチモン100重量部をステンレス製容
器に入れ、マントルヒーターで加温しつつ撹拌
し、上記で調製したメテルトリメトキシシラン含
水アルコール溶液を少量ずつ、全量滴下させた。
この時、五酸化アンチモンとメチルトリメトキシ
シラン含水アルコール溶液ができるだけ均一に混
合するように撹拌を行ない、エチルアルコール、
水及び酢酸を蒸発させ、メチルトリメトキシシラ
ン処理五酸化アンチモンを得た。 参考例 B (アルコキシシラン処理五酸化アン
チモン―Bの調製) 参考例−Aにおけるメチルトリメトキシシラン
の代りに同量のエチルトリエトキシシラン((株)大
八工業所製・商品名MTS−32)を用いる以外は、
参考例−Aと同じように行ない、エチルトリエト
キシシラン処理五酸化アンチモンを得た。 参考例 C (アルコキシシラン処理五酸化アン
チモン―Cの調製) 参考例−Aにおけるメチルトリメトキシシラン
の代りに同量のフエニルトリメトキシシラン((株)
大八化学工業所製・商品名PTS−31)を用いる
以外は、参考例−Aと同じように行ない、フエニ
ルトリメトキシシラン処理五酸化アンチモンを得
た。 参考例 D (アルコキシシラン処理五酸化アン
チモン―Dの調製) 参考例−Aにおけるメチルトリメトキシシラン
の代りに同量のテトラエチルシリケート((株)大八
化学工業所製・商品名SI−42)を用いる以外は、
参考例−Aと同じように行ない、テトラエチルシ
リケート処理五酸化アンチモンを得た。 参考例 E (アルコキシシラン処理五酸化アン
チモン―Eの調製) メチルトリメトキシシラン((株)大八化学工業所
製・商品名MTS−31)2重量部にエチルアルコ
ール60重量部、水20重量部及び氷酢酸1重量部を
加えて、メチルトリメトキシシランの含水アルコ
ール溶液を調製した。 50%濃度で五酸化アンチモンを水中に分散させ
た五酸化アンチモンゾル液(日産化学工業(株)製・
商品名A1550)200重量部をステンレス製容器に
入れ、マントルヒーターで加温しつつ撹拌し、上
記メチルトリメトキシシラン含水アルコール溶液
を少量ずつ、全量滴下させた。 五酸化アンチモンとメチルトリメトキシシラン
ができるだけ均一に混合するように撹拌を行ない
ながら、水、エチルアルコール、酢酸等の分散媒
及び溶媒を蒸発させ、メチルトリメトキシシラン
処理五酸化アンチモンを得た。 参考例 F (アルコキシシラン処理五酸化アン
チモン―Fの調製) 参考例−Eにおけるメチルトリメトキシシラン
の代りに同量のエチルトリエトキシシラン((株)大
八工業所製・商品名MTS−32)を用いる以外は、
参考例−Eと同じように行ない、エチルトリエト
キシシラン処理五酸化アンチモンを得た。 参考例 G (アルコキシシラン処理五酸化アン
チモン―Gの調製) 参考例−Eにおけるメチルトリメトキシシラン
の代りに同量のフエニルトリメトキシシラン((株)
大八化学工業所製・商品名PTS−31)を用いる
以外は、参考例−Eと同じように行ない、フエニ
ルトリメトキシシラン処理五酸化アンチモンを得
た。 参考例 H (アルコキシシラン処理五酸化アン
チモン―Hの調製) 参考例−Eにおけるメチルトリメトキシシラン
の代りに同量のテトラエチルシリケート((株)大八
化学工業所製・商品名SI−42)を用いる以外は、
参考例−Eと同じように行ない、テトラエチルシ
リケート処理五酸化アンチモンを得た。 実施例1〜4及び比較例1〜2 130℃にて5時間乾燥した極限粘度1.04(dl/
g)のポリブチレンテレフタレート、難燃剤とし
てテトラブロムビスフエノールAのカーボネート
オリゴマー(帝人化成(株)製・商品名FG−7000)、
難燃助剤として上述の参考例で調製した各種五酸
化アンチモン及び難型剤としてモンタンワツクス
酸エステル(ヘキスト社製・商品名ヘキストワツ
クスE)をそれぞれ表−1に示す量割合で、V型
ブレンダーにて均一混合した。 得られた混合物を68mmφの押出機でバレル温度
240℃にて熔融混合し、ダイスから吐出されるス
レツドを冷却切断して成形用ペレツトを得た。 次いで、このペレツトを130℃で5時間熱風乾
燥した後、5オンスの射出成形機に物性測定用試
験片モールドを取付けて、シリンダー温度230℃
及び260℃、金型温度60℃、射出圧力800Kg/cm2
射出時間10秒、冷却時間15秒の成形条件で試験片
を成形した。 このようにして得られた成形品の静的強度、難
燃性及び極限粘度を測定した。 その結果を表−1に示す。 表−1の結果から明らかなように、未処理五酸
化アンチモンを使用した比較例1〜2に較べ、ア
ルコキシシラン処理五酸化アンチモンを用いた実
施例1〜4では、極限粘度が高く、機械的物性も
優れている。また、射出成形機のシリンダー温度
が260℃と高い場合に、両者の差が大きく、高温
成形時でのアルコキシシラン処理効果が特に優れ
ていることが分る。
【表】 実施例5〜12及び比較例3 組成割合を表−2に示すようにする以外は、実
施例1〜4及び比較例1〜2と全く同じ条件で成
形して、上記各種五酸化アンチモンの成形品物性
を測定した。 その結果を表−2に示す。 表−2から明らかなように、比較例3に較べア
ルコキシシラン処理五酸化アンチモンを使用した
実施例5〜12では、極限粘度が高く、機械的特性
も優れている。
【表】
【表】 実施例13〜14及び比較例4 130℃にて5時間乾燥しれ極限粘度0.83(dl/
g)のポリブチレンテレフタレート、補強剤とし
て長さ3mmのガラスチヨツプドストランド(日本
電気硝子(株)銘柄ECS03−T−15H)、難燃剤とし
てテトラブロムビスフエノールAのカーボネート
オリゴマー(帝人化成(株)製・商品名FG−7100)
及びテトラブロムビスフエノールA型ジエポキシ
樹脂(日立化成工業(株)・商品名HR−128F)、難
燃助剤として上述の参考例で調製した各種五酸化
アンチモン、難型剤としてモンタンワツクス酸エ
ステル(ヘキスト社製・商品名ヘキストワツクス
E)並びに安定剤としてトリメチルホスヘートを
それぞれ表−3に示す割合でV型ブレンダーにて
均一に混合した。 得られた混合物を68mmφ押出機を用いてバレル
温度を260℃とする以外は、実施例1〜4及び比
較例1〜2を同じ条件で押出してペレツト化し、
得られたペレツトを5オンス射出成形機を用いて
シリンダー温度を240℃とする以外は、実施例1
〜4及び比較例1〜2と同じ条件で射出成形し、
試験片を得た。 この試験片にて、静的強度、難燃性及び極限粘
度を測定した。その結果を表−3に示す。 表−3から明らかなように、比較例4に較べア
ルコキシシラン処理五酸化アンチモンを使用した
実施例13〜14では極限粘度が高く、機械的特性も
優れている。
【表】
【表】 実施例15〜16及び比較例5 130℃にて5時間乾燥した極限粘度0.71(dl/
g)のポリエチレンテレフタレート、補強剤とし
て長さ3mmのガラスチヨツプドストランド(日東
紡績(株)銘柄CS3PE−474)、結晶核剤としてステ
アリン酸ナトリウム、難燃剤としてデカブロムジ
フエニルエーテル(三井東圧化学(株)銘柄プラネロ
ンDB−100)及び難燃助剤として上述の参考例
で調製した各種五酸化アンチモンを、それぞれ表
−4に示す量割合で添加し、V型ブレンダーを用
いて均一混合した。 得られた混合物を68mmφの押出機で、バレル温
度270℃にて熔融混合し、ダイスから吐出される
スレツドを冷却切断して成形用ペレツトを得た。 次いで、このペレツトを130℃で5時間熱風乾
燥した後、5オンスの射出成形機に物性測定用試
験片モールドを取り付けてシリンダー温度260℃、
金型温度140℃、射出圧力800Kg/cm2、射出時間8
秒、冷却時間20秒の成形条件で試験片を成形し
た。 このようにして得られた成形品の静的強度、難
燃性及び極限粘度を測定した。 その結果を表−4に示す。 表−4から明らかなように、比較例5に較べア
ルコキシシラン処理五酸化アンチモンを使用した
実施例15〜16では極限粘度が高く、機械的特性も
優れている。
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A)熱可塑性ポリエステル、(B)有機ハロゲン化
    合物、(C)アルコキシシランで処理された五酸化ア
    ンチモン及び(D)補強材からなる組成物であつて、
    (A)成分100重量部当り(B)成分をハロゲン元素量と
    して0.1〜30重量部、(C)成分をアンチモン元素量
    として0.1〜20重量部且つ(D)成分を0〜200重量部
    を配合してなることを特徴とする樹脂組成物。
JP15450982A 1982-09-07 1982-09-07 樹脂組成物 Granted JPS5945347A (ja)

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