JPS6329766B2 - - Google Patents
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- JPS6329766B2 JPS6329766B2 JP55099380A JP9938080A JPS6329766B2 JP S6329766 B2 JPS6329766 B2 JP S6329766B2 JP 55099380 A JP55099380 A JP 55099380A JP 9938080 A JP9938080 A JP 9938080A JP S6329766 B2 JPS6329766 B2 JP S6329766B2
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- impregnated
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
本発明は油含浸電気機器に関するものである。
コンデンサ、ケーブル、変圧器などの電気機器
は、近年、高圧化、小型化の傾向が著しく、それ
に伴つて絶縁材料として、従来の絶縁紙に代え
て、または絶縁紙と併用する形式で、合成樹脂フ
イルムなどが使用されるようになつてきた。その
結果電気絶縁油に要求される性能が一層厳しくな
つている。 従来、油含浸電気機器用の絶縁油として、鉱
油、アルキルベンゼン、ポリブテン、アルキルナ
フタレン、アルキルビフエニル、ジアリールアル
カンなどが提案され使用されている。しかし、こ
れらの絶縁油の性能は、上記のような電気機器の
発展に充分対応し得ていない。特に合成樹脂フイ
ルム絶縁体を使用した電気機器においては満足す
べきものではない。 すなわち、前記の電気機器類の高圧化や小型化
に伴い、使用する絶縁油に要求される性能は、絶
縁破壊電圧が高いこと、誘電損失の原因となる誘
電正接が低いことの他、水素ガス吸収性が優れて
いることなどが要求されている。 水素ガス吸収性は、高電圧下におけるコロナ放
電に対する絶縁油の安定性を示すもので、ガス吸
収性が大きい程コロナ放電が発生し難く、安定性
が優れた絶縁油である。 一方、前記の電気機器の高圧化の要求に対し
て、油含浸電力ケーブル、コンデンサーなどの電
気機器に使用されている絶縁体または誘電体に
は、従来の絶縁紙の代りにポリオレフイン、ポリ
スチレン、ポリエステルなどのプラスチツクフイ
ルムが絶縁体もしくは誘電体の一部または全部に
使用されるようになつた。絶縁耐力、誘電正接、
誘電率などの観点から、プラスチツクフイルムと
してはポリオレフインフイルム、特にポリプロピ
レンフイルムや架橋ポリエチレンフイルムなどが
使用されている。 これらのポリオレフインフイルムは、電気絶縁
油を含浸させた場合、その油の種類によつてある
程度は膨潤や溶解をする。フイルムが膨潤する
と、絶縁層の厚みが増加し、ケーブルにおいては
電気絶縁油の油流抵抗の増加、コンデンサーにお
いては、電気絶縁油の含浸不良などの現象が起
り、ボイド(油が含浸しない個所)が生じ、コロ
ナ放電電圧の低下などが起り好ましくない。 しかしながら、前記の各電気絶縁油は、絶縁破
壊電圧(BDV)および誘電正接(tanδ)はある
程度満足し得るものであるが、水素ガス吸収性、
ひいてはコロナ放電特性、およびポリプロピレン
フイルムの寸法安定性などを充分に満足させ得る
ものではない。 本発明は、従来の油含浸電気機器のこのような
欠点を解決したものであり、ジアリールアルカン
および下記一般式()で表わされるアルキル−
3−フエニルインダン誘電体を含有する絶縁油を
含浸した油含浸電気機器に関するものである。 一般式 上式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子また
はメチル基であり、R1からR4の合計炭素数は0
から2の整数である。 本発明における電気機器の例としては、コンデ
ンサ、ケーブル、変圧器などのいずれも対象とな
る。 電気機器の絶縁体としては、絶縁紙、合成樹脂
フイルムおよびこれらの組合せのいずれでも使用
できる。具体的には、コンデンサの絶縁体(誘電
体)として絶縁紙を用いたもの、絶縁紙とポリプ
ロピレンフイルムを併用したものおよびポリプロ
ピレンフイルムのみを用いたものなどがある。ま
た、ケーブル(OFケーブル)の絶縁体として、
絶縁紙を用いたもの、絶縁紙とポリエチレンある
いはポリプロピレンのごときポリオレフインとを
積層したもの、絶縁紙とシラングラフトポリエチ
レンとをシラノール触媒の存在下に架橋結合した
複合フイルムを用いたもの、あるいは絶縁紙の代
りにポリエチレン、ポリプロピレンのごときポリ
オレフインフイルムを用いたものなどがある。 本発明の油含浸電気機器はこれらのいずれをも
対象とするが、特に絶縁体(誘電体)の少なくと
も一部に合成樹脂フイルムを使用したものと前記
絶縁油との組合わせが好ましい。 つぎに本発明の油含浸電気機器に使用されるジ
アリールアルカンについては、その単独または混
合物の40℃における粘度が7cSt以下のものが好ま
しい。ジアリールアルカンのうち好ましい化合物
はジアリールエタンであり、さらに好ましくは下
記一般式()で表わされるアリールフエニルエ
タンである。 一般式 上式中、R1からR3は水素原子またはC1〜C3の
アルキル基であり、かつR1からR3の合計炭素数
は3以下である。 ジアリールアルカンの具体例は次の通りであ
る。1,1−ジフエニルエタン、1,1−ジ(メ
チルフエニル)エタン、1−フエニル−1−(メ
チルフエニル)エタン、1−フエニル−1−(ジ
メチルフエニル)エタン、1−フエニル−1−
(エチルフエニル)エタン、1−フエニル−1−
(メチルエチルフエニル)エタン、1−フエニル
−1(イソプロピルフエニル)エタン、1−フエ
ニル−1−(トリメチルフエニル)エタン。これ
らは、スチレンもしくはアルキルスチレンとアル
キルベンゼンとをルイス酸触媒の存在下で反応さ
せることにより容易に製造し得る。あるいは、エ
チルベンゼン製造時の副生油から分離して得るこ
ともできる。これらのジアリールアルカンは単独
または2種以上の化合物の混合物として使用す
る。 前記一般式()で表わされるアルキル−3−
フエニルインダン誘電体は、スチレンあるいはそ
のアルキル誘電体を固体酸触媒等の酸性触媒で二
量化することによつて得られる。 アルキル−3−フエニルインダン誘電体のう
ち、好ましい化合物は、スチレンまたはα−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンを二量化して得られ
るものであり、特に好ましくは1−メチル−3−
フエニルインダンである。 ジアリールアルカン自体は電気的諸特性に優
れ、かつ生分解性、熱安定性、酸化安定性にも優
れているが、アルキル−3−フエニルインダン誘
電体を併用することにより、ポリプロピレンフイ
ルム等のプラスチツク絶縁体を使用している電気
機器に含浸した際にプラスチツク絶縁体の寸法安
定性が著しく改善される。 一方、アルキル−3−フエニルインダン誘電体
自体は、生分解性、耐熱性、酸化安定性および電
気的特性に優れているが、一般に流動点が高く、
例えば1−メチル−3−フエニルインダンの場合
でも流動点は−40℃であり、単独使用の場合には
必ずしも完全に満足できるものではないが、ジア
リールアルカンと併用することにより、上記のよ
うなプラスチツク絶縁体の寸法安定性における改
善効果が得られ、かつ電気絶縁油の粘度を好まし
い範囲に調整することができる。 ジアリールアルカンとアルキル−3−フエニル
インダン誘電体との混合割合は任意であるが、前
者1に対し、後者0.01〜9(重量比)の範囲が、
相乗効果の点から好ましい。 上記の電気絶縁油は前記のような諸特性を有し
ているので、コンデンサー、ケーブル、変圧器そ
の他の各種電気機器に使用し得る。他の炭化水素
系絶縁油と比較して、誘電率が高いこと、ポリプ
ロピレンフイルムあるいはポリエチレンフイルム
との適合性に優れていることなどから、絶縁体と
してプラスチツクフイルムを含むコンデンサーあ
るいはケーブル用の電気絶縁油として最適であ
る。 本発明に使用する電気絶縁油は、上記組成の混
合物からなるものであるが、これのみに限らな
い。すなわち、その一般的な電気的性能を害なわ
ずに、所望の電気的性能を改善する目的で、ポリ
ブテンや鉱油系絶縁油、アルキルベンゼン系絶縁
油、アルキルナフタレン系、アルキルビフエニル
系その他の芳香族系絶縁油を加えて使用すること
ができる。ポリブテンは体積固有抵抗、誘電正接
を改善し、鉱油系絶縁油は破壊電圧を向上させ、
アルキルベンゼン系絶縁油および他の芳香族系絶
縁油は破壊電圧、誘電正接、流動点等を向上させ
るが、いずれも誘電率を低下させる傾向があるた
め、50%以上加えることは好ましくない。また、
必要に応じて酸化安定剤を微量添加することは差
支えない。 また、リン酸エステル系化合物、エポキシ系化
合物等電気絶縁油用の添加剤として公知の化合物
を併用することもできる。 上記電気絶縁油を含浸してなる油含浸電気機器
は以下の特長を有する。 プラスチツク絶縁体の寸法安定性にすぐれてい
るので、ケーブルの場合には、膨潤による絶縁体
の寸法変化が少ないため、絶縁油の油流抵抗が小
さく、短時間で油浸が完了する。また、プラスチ
ツクフイルムと絶縁紙との積層フイルムから成る
絶縁体を使用したケーブルにおいては、長時間絶
縁油と接触しても屈曲による剥離やしわや座屈発
生などの恐れがないので、長寿命のケーブルが得
られる。コンデンサの場合には、プラスチツクフ
イルムの膨潤が少ないので、電気絶縁油の含浸が
充分に行なわれ、ボイドが生じない。従つて、コ
ロナ放電が生じ難く、絶縁破壊に到る恐れがな
く、極めて長寿命のコンデンサが得られる。 また、水素ガス吸収性にすぐれているので、ケ
ーブルおよびコンデンサ共に、高電圧下における
耐コロナ放電性に優れ、長寿命の油含浸電気機器
が得られる。 さらに、複数の成分から成る絶縁油を含浸する
ことによつて、上記の諸特性の改善を達成し、か
つ各成分自体の優れた電気的特性、生分解性、耐
熱性、酸化安定性を維持すると共に、粘度、流動
点を好ましい範囲に調節することができるので、
油含浸電気機器の製造が効率的に行なわれ、使用
条件による制約なしに高い性能を発揮する油含浸
電気機器を得ることができる。 以下に実施例により本発明に使用する電気絶縁
油およびその絶縁油を含浸した電気機器について
更に詳細に説明する。 実施例および比較例 (1) 絶縁油の電気的特性試験 表1に示す各種絶縁油について、電気的特性
を測定した。その結果を表2に示す。表1中、
絶縁油3および4は本発明の油含浸電気機器に
使用する絶縁油であり、絶縁油1,2および5
は比較例である。表2中、流動点、引火点およ
び電気的性能はいずれもJIS C 2101の試験法
に従つて測定したものであり、酸化安定性の試
験は115℃、96時間空気加熱で行なつたもので
ある。
コンデンサ、ケーブル、変圧器などの電気機器
は、近年、高圧化、小型化の傾向が著しく、それ
に伴つて絶縁材料として、従来の絶縁紙に代え
て、または絶縁紙と併用する形式で、合成樹脂フ
イルムなどが使用されるようになつてきた。その
結果電気絶縁油に要求される性能が一層厳しくな
つている。 従来、油含浸電気機器用の絶縁油として、鉱
油、アルキルベンゼン、ポリブテン、アルキルナ
フタレン、アルキルビフエニル、ジアリールアル
カンなどが提案され使用されている。しかし、こ
れらの絶縁油の性能は、上記のような電気機器の
発展に充分対応し得ていない。特に合成樹脂フイ
ルム絶縁体を使用した電気機器においては満足す
べきものではない。 すなわち、前記の電気機器類の高圧化や小型化
に伴い、使用する絶縁油に要求される性能は、絶
縁破壊電圧が高いこと、誘電損失の原因となる誘
電正接が低いことの他、水素ガス吸収性が優れて
いることなどが要求されている。 水素ガス吸収性は、高電圧下におけるコロナ放
電に対する絶縁油の安定性を示すもので、ガス吸
収性が大きい程コロナ放電が発生し難く、安定性
が優れた絶縁油である。 一方、前記の電気機器の高圧化の要求に対し
て、油含浸電力ケーブル、コンデンサーなどの電
気機器に使用されている絶縁体または誘電体に
は、従来の絶縁紙の代りにポリオレフイン、ポリ
スチレン、ポリエステルなどのプラスチツクフイ
ルムが絶縁体もしくは誘電体の一部または全部に
使用されるようになつた。絶縁耐力、誘電正接、
誘電率などの観点から、プラスチツクフイルムと
してはポリオレフインフイルム、特にポリプロピ
レンフイルムや架橋ポリエチレンフイルムなどが
使用されている。 これらのポリオレフインフイルムは、電気絶縁
油を含浸させた場合、その油の種類によつてある
程度は膨潤や溶解をする。フイルムが膨潤する
と、絶縁層の厚みが増加し、ケーブルにおいては
電気絶縁油の油流抵抗の増加、コンデンサーにお
いては、電気絶縁油の含浸不良などの現象が起
り、ボイド(油が含浸しない個所)が生じ、コロ
ナ放電電圧の低下などが起り好ましくない。 しかしながら、前記の各電気絶縁油は、絶縁破
壊電圧(BDV)および誘電正接(tanδ)はある
程度満足し得るものであるが、水素ガス吸収性、
ひいてはコロナ放電特性、およびポリプロピレン
フイルムの寸法安定性などを充分に満足させ得る
ものではない。 本発明は、従来の油含浸電気機器のこのような
欠点を解決したものであり、ジアリールアルカン
および下記一般式()で表わされるアルキル−
3−フエニルインダン誘電体を含有する絶縁油を
含浸した油含浸電気機器に関するものである。 一般式 上式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子また
はメチル基であり、R1からR4の合計炭素数は0
から2の整数である。 本発明における電気機器の例としては、コンデ
ンサ、ケーブル、変圧器などのいずれも対象とな
る。 電気機器の絶縁体としては、絶縁紙、合成樹脂
フイルムおよびこれらの組合せのいずれでも使用
できる。具体的には、コンデンサの絶縁体(誘電
体)として絶縁紙を用いたもの、絶縁紙とポリプ
ロピレンフイルムを併用したものおよびポリプロ
ピレンフイルムのみを用いたものなどがある。ま
た、ケーブル(OFケーブル)の絶縁体として、
絶縁紙を用いたもの、絶縁紙とポリエチレンある
いはポリプロピレンのごときポリオレフインとを
積層したもの、絶縁紙とシラングラフトポリエチ
レンとをシラノール触媒の存在下に架橋結合した
複合フイルムを用いたもの、あるいは絶縁紙の代
りにポリエチレン、ポリプロピレンのごときポリ
オレフインフイルムを用いたものなどがある。 本発明の油含浸電気機器はこれらのいずれをも
対象とするが、特に絶縁体(誘電体)の少なくと
も一部に合成樹脂フイルムを使用したものと前記
絶縁油との組合わせが好ましい。 つぎに本発明の油含浸電気機器に使用されるジ
アリールアルカンについては、その単独または混
合物の40℃における粘度が7cSt以下のものが好ま
しい。ジアリールアルカンのうち好ましい化合物
はジアリールエタンであり、さらに好ましくは下
記一般式()で表わされるアリールフエニルエ
タンである。 一般式 上式中、R1からR3は水素原子またはC1〜C3の
アルキル基であり、かつR1からR3の合計炭素数
は3以下である。 ジアリールアルカンの具体例は次の通りであ
る。1,1−ジフエニルエタン、1,1−ジ(メ
チルフエニル)エタン、1−フエニル−1−(メ
チルフエニル)エタン、1−フエニル−1−(ジ
メチルフエニル)エタン、1−フエニル−1−
(エチルフエニル)エタン、1−フエニル−1−
(メチルエチルフエニル)エタン、1−フエニル
−1(イソプロピルフエニル)エタン、1−フエ
ニル−1−(トリメチルフエニル)エタン。これ
らは、スチレンもしくはアルキルスチレンとアル
キルベンゼンとをルイス酸触媒の存在下で反応さ
せることにより容易に製造し得る。あるいは、エ
チルベンゼン製造時の副生油から分離して得るこ
ともできる。これらのジアリールアルカンは単独
または2種以上の化合物の混合物として使用す
る。 前記一般式()で表わされるアルキル−3−
フエニルインダン誘電体は、スチレンあるいはそ
のアルキル誘電体を固体酸触媒等の酸性触媒で二
量化することによつて得られる。 アルキル−3−フエニルインダン誘電体のう
ち、好ましい化合物は、スチレンまたはα−メチ
ルスチレン、ビニルトルエンを二量化して得られ
るものであり、特に好ましくは1−メチル−3−
フエニルインダンである。 ジアリールアルカン自体は電気的諸特性に優
れ、かつ生分解性、熱安定性、酸化安定性にも優
れているが、アルキル−3−フエニルインダン誘
電体を併用することにより、ポリプロピレンフイ
ルム等のプラスチツク絶縁体を使用している電気
機器に含浸した際にプラスチツク絶縁体の寸法安
定性が著しく改善される。 一方、アルキル−3−フエニルインダン誘電体
自体は、生分解性、耐熱性、酸化安定性および電
気的特性に優れているが、一般に流動点が高く、
例えば1−メチル−3−フエニルインダンの場合
でも流動点は−40℃であり、単独使用の場合には
必ずしも完全に満足できるものではないが、ジア
リールアルカンと併用することにより、上記のよ
うなプラスチツク絶縁体の寸法安定性における改
善効果が得られ、かつ電気絶縁油の粘度を好まし
い範囲に調整することができる。 ジアリールアルカンとアルキル−3−フエニル
インダン誘電体との混合割合は任意であるが、前
者1に対し、後者0.01〜9(重量比)の範囲が、
相乗効果の点から好ましい。 上記の電気絶縁油は前記のような諸特性を有し
ているので、コンデンサー、ケーブル、変圧器そ
の他の各種電気機器に使用し得る。他の炭化水素
系絶縁油と比較して、誘電率が高いこと、ポリプ
ロピレンフイルムあるいはポリエチレンフイルム
との適合性に優れていることなどから、絶縁体と
してプラスチツクフイルムを含むコンデンサーあ
るいはケーブル用の電気絶縁油として最適であ
る。 本発明に使用する電気絶縁油は、上記組成の混
合物からなるものであるが、これのみに限らな
い。すなわち、その一般的な電気的性能を害なわ
ずに、所望の電気的性能を改善する目的で、ポリ
ブテンや鉱油系絶縁油、アルキルベンゼン系絶縁
油、アルキルナフタレン系、アルキルビフエニル
系その他の芳香族系絶縁油を加えて使用すること
ができる。ポリブテンは体積固有抵抗、誘電正接
を改善し、鉱油系絶縁油は破壊電圧を向上させ、
アルキルベンゼン系絶縁油および他の芳香族系絶
縁油は破壊電圧、誘電正接、流動点等を向上させ
るが、いずれも誘電率を低下させる傾向があるた
め、50%以上加えることは好ましくない。また、
必要に応じて酸化安定剤を微量添加することは差
支えない。 また、リン酸エステル系化合物、エポキシ系化
合物等電気絶縁油用の添加剤として公知の化合物
を併用することもできる。 上記電気絶縁油を含浸してなる油含浸電気機器
は以下の特長を有する。 プラスチツク絶縁体の寸法安定性にすぐれてい
るので、ケーブルの場合には、膨潤による絶縁体
の寸法変化が少ないため、絶縁油の油流抵抗が小
さく、短時間で油浸が完了する。また、プラスチ
ツクフイルムと絶縁紙との積層フイルムから成る
絶縁体を使用したケーブルにおいては、長時間絶
縁油と接触しても屈曲による剥離やしわや座屈発
生などの恐れがないので、長寿命のケーブルが得
られる。コンデンサの場合には、プラスチツクフ
イルムの膨潤が少ないので、電気絶縁油の含浸が
充分に行なわれ、ボイドが生じない。従つて、コ
ロナ放電が生じ難く、絶縁破壊に到る恐れがな
く、極めて長寿命のコンデンサが得られる。 また、水素ガス吸収性にすぐれているので、ケ
ーブルおよびコンデンサ共に、高電圧下における
耐コロナ放電性に優れ、長寿命の油含浸電気機器
が得られる。 さらに、複数の成分から成る絶縁油を含浸する
ことによつて、上記の諸特性の改善を達成し、か
つ各成分自体の優れた電気的特性、生分解性、耐
熱性、酸化安定性を維持すると共に、粘度、流動
点を好ましい範囲に調節することができるので、
油含浸電気機器の製造が効率的に行なわれ、使用
条件による制約なしに高い性能を発揮する油含浸
電気機器を得ることができる。 以下に実施例により本発明に使用する電気絶縁
油およびその絶縁油を含浸した電気機器について
更に詳細に説明する。 実施例および比較例 (1) 絶縁油の電気的特性試験 表1に示す各種絶縁油について、電気的特性
を測定した。その結果を表2に示す。表1中、
絶縁油3および4は本発明の油含浸電気機器に
使用する絶縁油であり、絶縁油1,2および5
は比較例である。表2中、流動点、引火点およ
び電気的性能はいずれもJIS C 2101の試験法
に従つて測定したものであり、酸化安定性の試
験は115℃、96時間空気加熱で行なつたもので
ある。
【表】
【表】
(2) 絶縁油とポリプロピレンフイルムとの適合性
試験 つぎにポリプロピレンフイルムとの適合性の
試験を行なつた。 (イ) 厚み変化率の試験 クラフト絶縁紙/ポリプロピレンフイル
ム/クラフト絶縁紙(厚み43μ/49μ/43μ)
の構成の、クラフト絶縁紙とポリプロピレン
フイルムとの複合フイルムを10枚重ねて、1
Kg/cm2の圧力をかけながら100℃で24時間乾
燥した後、一定加圧のまま同温の絶縁油を含
浸させ、厚みの変化を測定した。 この試験の結果は表3の通りであつた。
(表3中の数字は厚み変化率%である)
試験 つぎにポリプロピレンフイルムとの適合性の
試験を行なつた。 (イ) 厚み変化率の試験 クラフト絶縁紙/ポリプロピレンフイル
ム/クラフト絶縁紙(厚み43μ/49μ/43μ)
の構成の、クラフト絶縁紙とポリプロピレン
フイルムとの複合フイルムを10枚重ねて、1
Kg/cm2の圧力をかけながら100℃で24時間乾
燥した後、一定加圧のまま同温の絶縁油を含
浸させ、厚みの変化を測定した。 この試験の結果は表3の通りであつた。
(表3中の数字は厚み変化率%である)
【表】
クラフト絶縁紙に対する各絶縁油の厚み変
化率は同等であるから、表3に示した厚み変
化率の差は、ポリプロピレンフイルムに対す
る各絶縁油の厚み変化の差を示している。 (ロ) 溶解性試験 ポリプロピレン押出しフイルム(厚み
49μ)を100℃の充分量の絶縁油中に40日間
浸漬した後、油に溶解したポリプロピレンを
メタノールで析出させ、ポリプロピレンの溶
解量を求めた。その結果を表4に示す。
化率は同等であるから、表3に示した厚み変
化率の差は、ポリプロピレンフイルムに対す
る各絶縁油の厚み変化の差を示している。 (ロ) 溶解性試験 ポリプロピレン押出しフイルム(厚み
49μ)を100℃の充分量の絶縁油中に40日間
浸漬した後、油に溶解したポリプロピレンを
メタノールで析出させ、ポリプロピレンの溶
解量を求めた。その結果を表4に示す。
【表】
以上の結果から、本発明において使用する
絶縁油は諸性能が優れており、またポリオレ
フインフイルムに対する適合性も良好である
ことが解る。 (3) 油含浸ケーブルの試験 以下に述べる方法で、モデルケーブルを作製
し、性能を試験した。 (イ) ポリプロピレン複合フイルムの作製 2枚のクラフト絶縁紙(厚み43μ)をポリ
プロピレンの溶融押出しにより接着一体化し
てポリプロピレン複合フイルムを得た。該フ
イルムの厚み構成はクラフト紙(43μ)/ポ
リプロピレン(49μ)/クラフト紙(43μ)
であつた。 (ロ) 油含浸ケーブルの作製 次に上記の複合フイルムを使用してモデル
ケーブルを作製した。すなわち、導体として
30mmφの銅パイプに、巾20mmのテープ状の上
記複合フイルムを巻付け圧力0.5Kg/20mmで
巻回し、厚さ4.5mmの絶縁層を形成し、その
外側をカーボン紙を介して波付アルミニウム
で被覆し、これを110℃、10-3mmHgで12時間
真空乾燥し、次に脱気乾燥した前記絶縁油を
含浸させてモデルケーブルを作製した。 (ハ) 油含浸ケーブルの試験 上記モデルケーブルについて、初期および
100℃で30日間の加熱後のインパルス破壊強
度と、加熱前後の絶縁層の厚み変化率を測定
した。その結果を次の表5に示す。
絶縁油は諸性能が優れており、またポリオレ
フインフイルムに対する適合性も良好である
ことが解る。 (3) 油含浸ケーブルの試験 以下に述べる方法で、モデルケーブルを作製
し、性能を試験した。 (イ) ポリプロピレン複合フイルムの作製 2枚のクラフト絶縁紙(厚み43μ)をポリ
プロピレンの溶融押出しにより接着一体化し
てポリプロピレン複合フイルムを得た。該フ
イルムの厚み構成はクラフト紙(43μ)/ポ
リプロピレン(49μ)/クラフト紙(43μ)
であつた。 (ロ) 油含浸ケーブルの作製 次に上記の複合フイルムを使用してモデル
ケーブルを作製した。すなわち、導体として
30mmφの銅パイプに、巾20mmのテープ状の上
記複合フイルムを巻付け圧力0.5Kg/20mmで
巻回し、厚さ4.5mmの絶縁層を形成し、その
外側をカーボン紙を介して波付アルミニウム
で被覆し、これを110℃、10-3mmHgで12時間
真空乾燥し、次に脱気乾燥した前記絶縁油を
含浸させてモデルケーブルを作製した。 (ハ) 油含浸ケーブルの試験 上記モデルケーブルについて、初期および
100℃で30日間の加熱後のインパルス破壊強
度と、加熱前後の絶縁層の厚み変化率を測定
した。その結果を次の表5に示す。
【表】
(4) 油含浸コンデンサーの試験
誘電体として18μのポリプロピレンフイルム
を3枚重ねたものを用い、電極としてアルミニ
ウム箔(厚み6μ、巾80mm)を用いて、長さ9.5
mのものを常法に従つて巻回して積層し、モデ
ルコンデンサーを作製した。 このコンデンサーに真空下にて、前記(1)項の
各絶縁油を含浸し、静電容量約0.5μFの油含浸
コンデンサー各10個を作製した。このようにし
て得られたコンデンサーに30℃で定格の1.5倍
の電圧を連続印加し、破壊率を求めた。その結
果を表6に示す。
を3枚重ねたものを用い、電極としてアルミニ
ウム箔(厚み6μ、巾80mm)を用いて、長さ9.5
mのものを常法に従つて巻回して積層し、モデ
ルコンデンサーを作製した。 このコンデンサーに真空下にて、前記(1)項の
各絶縁油を含浸し、静電容量約0.5μFの油含浸
コンデンサー各10個を作製した。このようにし
て得られたコンデンサーに30℃で定格の1.5倍
の電圧を連続印加し、破壊率を求めた。その結
果を表6に示す。
【表】
表5および表6の結果から、前記絶縁油3及
び4を含浸したケーブルおよびコンデンサー
は、比較例の絶縁油を使用したものと比較し
て、電気特性が優れていることが解る。
び4を含浸したケーブルおよびコンデンサー
は、比較例の絶縁油を使用したものと比較し
て、電気特性が優れていることが解る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 絶縁体または誘電体の少なくとも一部に合成
樹脂フイルムを使用した油含浸電気機器におい
て、ジアリールアルカンの1種または2種以上、
および下記一般式()で表わされるアルキル−
3−フエニルインダン誘電体の1種または2種以
上を含有する絶縁油を含浸させたことを特徴とす
る油含浸電気機器、 一般式 上式中、R1,R2,R3およびR4は水素原子また
はメチル基であり、R1からR4の合計炭素数は0
から2の整数である。 2 前記油含浸電気機器がコンデンサである特許
請求の範囲第1項に記載の油含浸電気機器。 3 前記油含浸電気機器が油浸ケーブルである特
許請求の範囲第1項に記載の油含浸電気機器。 4 前記合成樹脂フイルムがポリプロピレンフイ
ルムもしくはポリエチレンフイルムである特許請
求の範囲第1項から第3項のいずれかに記載の油
含浸電気機器。 5 前記ジアリールアルカンがアリールフエニル
エタンである特許請求の範囲第1項から第4項の
いずれかに記載の油含浸電気機器。 6 前記アルキル−3−フエニルインダン誘電体
が1−メチル−3−フエニルインダンである特許
請求の範囲第1項から第5項のいずれかに記載の
油含浸電気機器。 7 前記ジアリールアルカンの1に対して、アル
キル−3−フエニルインダン誘導体が0.01〜9
(重量比)の割合で含まれる絶縁油を含浸してな
る特許請求の範囲第1項に記載の油含浸電気機
器。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9938080A JPS5724527A (en) | 1980-07-22 | 1980-07-22 | Oil-immersed electric device |
| US06/276,709 US4347169A (en) | 1980-06-30 | 1981-06-23 | Electrical insulating oil and oil-filled electrical appliances |
| SE8103954A SE446041B (sv) | 1980-06-30 | 1981-06-24 | Elektrisk isolerande olja innefattande en diarylalkan och en dimeriserad styren samt oljefylld elektrisk apparatur |
| FR8112622A FR2485563B1 (fr) | 1980-06-30 | 1981-06-26 | Huile isolante du point de vue electrique et appareils electriques en contenant |
| GB8119817A GB2082626B (en) | 1980-06-30 | 1981-06-26 | Electrical insulating oil and oil-filled electrical appliances |
| DE19813125762 DE3125762A1 (de) | 1980-06-30 | 1981-06-30 | Elektrisches isolieroel und oelgefuellte elektrische vorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9938080A JPS5724527A (en) | 1980-07-22 | 1980-07-22 | Oil-immersed electric device |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5724527A JPS5724527A (en) | 1982-02-09 |
| JPS6329766B2 true JPS6329766B2 (ja) | 1988-06-15 |
Family
ID=14245908
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9938080A Granted JPS5724527A (en) | 1980-06-30 | 1980-07-22 | Oil-immersed electric device |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5724527A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5713611A (en) * | 1980-06-30 | 1982-01-23 | Nippon Petrochemicals Co Ltd | Electrically insulating oil |
-
1980
- 1980-07-22 JP JP9938080A patent/JPS5724527A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5724527A (en) | 1982-02-09 |
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