JPS6359680B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6359680B2 JPS6359680B2 JP54069800A JP6980079A JPS6359680B2 JP S6359680 B2 JPS6359680 B2 JP S6359680B2 JP 54069800 A JP54069800 A JP 54069800A JP 6980079 A JP6980079 A JP 6980079A JP S6359680 B2 JPS6359680 B2 JP S6359680B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- atp
- medium
- methanol
- culture
- adenosine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P19/00—Preparation of compounds containing saccharide radicals
- C12P19/26—Preparation of nitrogen-containing carbohydrates
- C12P19/28—N-glycosides
- C12P19/30—Nucleotides
- C12P19/32—Nucleotides having a condensed ring system containing a six-membered ring having two N-atoms in the same ring, e.g. purine nucleotides, nicotineamide-adenine dinucleotide
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアデノシン−5′−トリフオスフエート
(以下ATPと略称する)を発酵法により製造する
方法に関する。 ATPは生体内で高エネルギーリン酸化合物と
してエネルギー代謝に重要な役割を示しているも
ので、医薬、生化学試薬として重要視されてい
る。また、近年、ATPを使用するバイオリアク
ターに於てATPを効率よく使用するために、
ATP再生系にアデノシン−5′−ジフオスフエー
トをATPに再生する酵素ピルビン酸キナーゼを
使用することが検討されているなどフラビン・ア
デニンジヌクレオチド、ニコチンアミド・アデニ
ンジヌクレオチドなどの補酵素や生化学物質を生
産する上に於てATPの安価な供給が望まれてい
る。 従来、ATPの製造法としては直接動物の筋肉
から単離精製する方法、有機化学的合成法、5′−
アデニル酸を酵素的にリン酸化する方法および発
酵法などがある。これらのうち、発酵法として
は、例えばアデニンまたはその誘導体を含む培地
にブレビバクテリウム・アンモニアゲネスに属す
る細菌を培養してATPを生成蓄積する方法(特
公昭41−17634号)、ATP生産能を有する微生物
を界面活性剤を含む培地に培養し、培養物から
ATPを採取する方法(特公昭49−28996号)、培
地中におけるATPの生成が最大に達した時点で
フエノール性水酸基を有する化合物を添加する方
法(特開昭53−6490号)などが提案されている。 しかし、これらの発酵法による従来法ではいず
れも培地中にアデニンもしくはその誘導体、例え
ばアデノシンを存在させて発酵させるものであ
り、このアデニンやその誘導体を基質としてこれ
をリン酸化することによりATPを生成蓄積させ
るものである。したがつて、従来法は高価なアデ
ニン又はその誘導体を原料とするものであるから
工業上有利な方法とは言えない。 本発明者はATPを発酵法により工業的に安価
に製造し得る方法について検討した結果、アデニ
ンもしくはその誘導体に代えてメタノールもしく
はメタノールと同一代謝経路を示す化学物質、お
よび特定範囲量の無機リン酸を基質として含む培
地にメタノール資化性を有するATP生産菌を培
養することにより、ATPが高濃度で培地中に蓄
積することを見出し、本発明をなすに至つた。 したがつて、本発明はATPを工業的に有利に
製造し得る方法を供給することを目的とする。 以下本発明を詳しく説明する。 本発明は前述したごとく、メタノールもしくは
メタノールと同一代謝経路を示す化学物質を基質
として含む培地を使用するものであるから、本発
明で利用するATP生産菌はメタノール資化性を
有するものでなければならない。メタノール資化
性を有するATP生産菌としては次のものが例示
し得る。 メチロモナス属(Methylomonas)に属するメ
チロモナス・プロバスFERM−P3193、メチロモ
ナス・メチロフオーラATCC21369;シユードモ
ナス属(Pseudomonas)に属するシユードモナ
ス・メチロトロフアNCIB10508、シユードモナ
ス・ロセアNCIB10597、シユードモナス・イン
スエータATCC21276、シユードモナス・メタノ
リカATCC21704、シユードモナス・メタニカ
ATCC21439;プロタミノバクター属
(Protaminobacter)に属するプロタミノバクタ
ー・ルーバーATCC8457、プロタミノバクター・
カンジダスATCC21372;アクロモバクター属
(Achromobacter)に属するアクロモバクター・
メタノロフイラATCC21275;コリネバクテリウ
ム属(Corynebacterium)に属するコリネバクテ
リウム・エスピーATCC21232;およびバチルス
属(Bacillus)に属するバチルス・セレウス
ATCC14579、バチルス・ズブチリスvar.
NB1001FERM−P1373。 上掲した細菌を利用して有用物質を生産する技
術として、従来、メタノールを基質とする培地で
の培養による蛋白源としての菌体の増殖(特開昭
52−28988号)、フラビン・アデニンジヌクレオチ
ドの生産〔J.Ferment.Technol.55、630(1977)〕、
ビタミンB12の生産〔Appl.Microbiol.30、477
(1975)〕、脂質、多糖類の生産昭和53年度日本農
芸化学会大会講演要旨集、シンポジウムC1、微
生物の利用551〜556)、ならびにアミノ酸の生産
(前記講演要旨集)等が報告されているが、ATP
生産を目的とした上記細菌の利用についての報告
は未だみられない。 本発明は上掲したメタノール資化性を有する
ATP生産菌を、メタノール又はメタノールと同
一代謝経路を示す化学物質を基質とし、かつ無機
リン酸塩をリン酸根(PO4)として4〜35g/
を含む培地で培養することを特徴とする。ここで
“メタノールと同一代謝経路を示す化学物質”と
はメタン、メチルアミン、ホルムアルデヒド、ギ
酸のごとくメタノールと同一代謝経路で利用し得
る物質を意味する。メタノールならびに上記物質
は培地の炭素源として使用されるものであつて、
それらの培地中における濃度は高すぎると細菌の
生育を阻害するので留意すべきである。一般にそ
の濃度はメタノール、メチルアミンでは0.2〜4
容量%、ギ酸、ホルムアルデヒドでは0.01〜0.1
容量%が適当であり、メタンについてはその溶解
度に相当する濃度で使用するとよい。 また、これらの炭素源は培養当初に培地に全量
添加してもよいが、最初は培地における炭素源の
濃度を低くしておき、培養の進行とともに炭素源
の消費に応じて追加的に補給すると、ATPの生
産上さらに好結果が得られる。 本発明は上述したごとき炭素源に加えて無機リ
ン酸塩をPO4として4〜35g/培地に存在させ
ることを必要とするものであるが、このような培
地における無機リン酸塩の濃度は通常の細菌培地
の数倍乃至数十倍に相当するものである。 なお、培地中の無機リン酸(PO4として)の濃
度が4g/より低いとATPの生産の増加がみ
られず、一方35g/より高くなるとATP生産
菌の増殖が抑制されてATPの生産量を低減する
ことになる。因みに、無機リン酸は培養により生
産されたATPが菌体外に分泌されてフオスフア
ターゼにより分解されるのを防止する作用をす
る。 ここで用いる無機リン酸塩は通常の発酵培地に
使用されるものであつて、例えば
(NH4)2HPO4、KH2PO4、K2HPO4のごときも
のが例示し得る。本発明では培地組成分として上
述した炭素源および無機リン酸塩に加えて、カリ
ウム、マグネシウム、鉄、マンガンなどの無機
塩、場合によつては亜鉛、コバルト、モリブデン
のごとき金属の無機塩;アンモニア、アンモニウ
ム塩、尿素、硝酸塩のごとき蓄素源を使用し得
る。また、界面活性剤や消泡剤を必要に応じて培
地へ添加することもできる。 本発明で使用する倍地組成を例示すると下記の
とおりである。 炭素源 0.05〜2容量% (NH4)2HPO4 5〜45g/ (PO4として3.5〜32g/) KH2PO4 0.5〜2.5g/ (PO4として0.35〜1、75g/) K2HPO4 0.5〜2.5g/ (PO4として0.275〜1.37g/) (NH4)2SO4 0〜1.0g/ MgSO4・7H2O 0.5〜5.0g/ FeSO4・7H2O 0.05〜0.5g/ CaCl2・2H2O 0〜0.2g/ MnSO4・4H2O 0〜0.2g/ 上述したごとき培地中における前掲のATP生
産菌の培養は、一般に、PH5.8〜9.0、好ましくは
6.0〜8.0、温度15〜50℃、好ましくは30〜40℃、
通気量0.5〜4.0V.V.M(空気量/培養液/
min)の条件下に40〜600rpmで撹拌しながら2
日乃至9日間行うとよい。なお、培地のPHの調整
はアンモニアのごときアルカリ性物質又は硫酸の
ごとき酸性物質、さらにはリン酸バツフアーのご
とき緩衝剤、尿素、炭酸カルシウムなどを使用し
得るが、アルカリ性物質を使用するときはアンモ
ニアは窒素源にもなるので特に好適である。 上述のごとき培養条件下で発酵させることによ
りATPを培地中に2〜12g/の高濃度で蓄積
させることができる。発酵終了後菌体を除去し、
生成したATPを公知の手法により分離、採取す
る。例えば、発酵済培地から菌体を除去したのち
の上澄液について活性炭ならびにアニオン交換樹
脂を利用した吸着、溶出による分画処理および濃
縮沈殿処理の組合せによりATPは採取し得る。 本発明によると実施例に示すごとく、培地にア
デニンやその誘導体を添加しなくてもATPを2
g/以上の高濃度で培地中に生成、蓄積し得
る。 以下に実施例を例示して本発明の効果を具体的
に説明する。 なお、各実施例中の培地中におけるATPの生
成量は下記のように表わされるATPとルシフエ
リン−ルシフエラーゼとの反応原理を利用し次の
ごとくして測定した。 (1) ルシフエリン+ルシフエラーゼ+ATPMg2 ―――→ アデニル−ルシフエリン+ピロリン酸塩 (2) アデニル−ルシフエリンO2 ―――→ アデニル−
オキシルシフエリン 上記(2)の反応で発生するケイ光の560〜580nm
の波長域の光の強さをCHEM−
GLOWPHOTOMETERJ4−7441(American
Instrument Company製)を用いて、一定時間測
定してその積分量を求め、これを予め作成してあ
る既知のATP標準液検量線と対比して、培養液
中のATPの生成量を測定する。 実施例 1 (NH4)2HPO47.0g、KH2PO41.0g、
K2HPO41.0g、MgSO4、7H2O1.0gおよび
FeSO4・7H2O0.1gをイオン交換水1に溶解し
た培地を300ml容の三角フラスコに各100ml分注
し、殺菌処理後メタノール1.6g宛を夫々に添加
してなる各培地に、上記組成の寒天斜面培地で予
め培養したメチロモナス・プロバスFERM−P
No.3193をそれぞれ接種し、30℃で振盪培養した。
培養開始後4日目に培養液中にATP2.8g/が
生成蓄積する。 この培養液1を80℃に5分間加温処理し、冷
却後遠心分離して菌体を除き、上澄液を3N塩酸
でPH3.5に調整したものを活性炭処理してATPを
活性炭に吸着させた後、1.4%アンモニア含有50
%アルコール溶液で活性炭に吸着したATPを溶
出する。この溶出液を低温下で減圧濃縮して過剰
のアンモニアを除いてPH8.0附近にする。 次いて、この濃縮液を予めCl型調整した強塩基
性陰イオン交換樹脂ダウエツクス1−X2(Cl)カ
ラムにATPを吸着させる。この吸着物をイオン
交換水で洗浄したのち、塩酸と塩化ナトリウムの
混合液(0.02M−HCl溶液(PH1.7)にNaClを溶
解して0.2M−Cl溶液としたもの)で溶出して
ATP画分を分取する。 この溶出液を苛性ソーダで中和後、これを活性
炭の充てんされているカラムに通し、15%アンモ
ニア水で溶出し、得られる溶出液を濃縮してアン
モニアを飛散させる。該濃縮液にメタノールを添
加することによりATPのナトリウム塩の結晶2.2
gを得た。 実施例 2 (NH4)2HPO47.0g、KH2PO41.0g、
K2HPO41.0g、MgSO4・7H2O2g、FeSO4・
7H2O0.2gおよび消泡剤KS−66 0.2mlをイオン交
換水1に溶解した培地20を30容ジヤー・フ
アーメンターに仕込み、1.2Kg/cm2の加圧下120℃
で30分間殺菌処理する。冷却後、上記培地にメタ
ノール200mlを添加し、あらかじめ上記と同一の
培地で培養した母菌(メチロモナス・プロバス
FERM−PNo.3193)を2%接種し、35℃で500r.
p.mで撹拌しながら、毎分10/20液量/min
(0.5V.V.M)の通気をおこない、菌の増殖につれ
て毎分20/20/min(1.0V.V.M)と通気量を
増加させ、96時間培養をおこなう。 培養中のPHは14%アンモニア水で6.0〜7.2に自
動制御し、消費されるメタノールはガスクロマト
グラフイーで測定して0.3〜2.0%になるように自
動添加する。培養開始後96時間で培養液中に
ATP5.3g/が生成蓄積する。培養液中のATP
は実施例1に記載と同じ方法により回収する。 実施例 3 実施例2で使用した培地成分のうち
(NH4)2HPO4の量を20g/とする以外は実施
例2と同じ条件で培養を行なう。培養開始後96時
間で培養液中にATP12g/が生成・蓄積する。
ATPは実施例1と同じ方法により回収する。 実施例 4 実施例2で使用した培地成分のうち、
(NH4)2HPO4の量を30g/とする以外は実施
例2と同じ条件で培養を行なう。培養開始後96時
間で培養液中にATP7g/が生成・蓄積する。
ATPは実施例1と同じ方法により回収する。 比較例 1 実施例2で使用の培地成分のうち、
(NH4)2HPO4の量を3g/とする以外は実施
例2と同じ条件で培養を行なう。培養開始後96時
間で培養液中にATP0.2g/が生成するにとど
まる。 比較例 2 実施例2で使用の培地成分のうち、
(NH4)2HPO4の量を50g/とする以外は実施
例2と同じ条件で培養を行なう。培養開始後96時
間で培養液中にATP1.0g/が生成するにすぎ
ない。 実施例 5 下記表に示す各菌株を用い、実施例3に記載と
同じ培養条件で培養したときのATP生産量を下
記表に示す。 【表】
(以下ATPと略称する)を発酵法により製造する
方法に関する。 ATPは生体内で高エネルギーリン酸化合物と
してエネルギー代謝に重要な役割を示しているも
ので、医薬、生化学試薬として重要視されてい
る。また、近年、ATPを使用するバイオリアク
ターに於てATPを効率よく使用するために、
ATP再生系にアデノシン−5′−ジフオスフエー
トをATPに再生する酵素ピルビン酸キナーゼを
使用することが検討されているなどフラビン・ア
デニンジヌクレオチド、ニコチンアミド・アデニ
ンジヌクレオチドなどの補酵素や生化学物質を生
産する上に於てATPの安価な供給が望まれてい
る。 従来、ATPの製造法としては直接動物の筋肉
から単離精製する方法、有機化学的合成法、5′−
アデニル酸を酵素的にリン酸化する方法および発
酵法などがある。これらのうち、発酵法として
は、例えばアデニンまたはその誘導体を含む培地
にブレビバクテリウム・アンモニアゲネスに属す
る細菌を培養してATPを生成蓄積する方法(特
公昭41−17634号)、ATP生産能を有する微生物
を界面活性剤を含む培地に培養し、培養物から
ATPを採取する方法(特公昭49−28996号)、培
地中におけるATPの生成が最大に達した時点で
フエノール性水酸基を有する化合物を添加する方
法(特開昭53−6490号)などが提案されている。 しかし、これらの発酵法による従来法ではいず
れも培地中にアデニンもしくはその誘導体、例え
ばアデノシンを存在させて発酵させるものであ
り、このアデニンやその誘導体を基質としてこれ
をリン酸化することによりATPを生成蓄積させ
るものである。したがつて、従来法は高価なアデ
ニン又はその誘導体を原料とするものであるから
工業上有利な方法とは言えない。 本発明者はATPを発酵法により工業的に安価
に製造し得る方法について検討した結果、アデニ
ンもしくはその誘導体に代えてメタノールもしく
はメタノールと同一代謝経路を示す化学物質、お
よび特定範囲量の無機リン酸を基質として含む培
地にメタノール資化性を有するATP生産菌を培
養することにより、ATPが高濃度で培地中に蓄
積することを見出し、本発明をなすに至つた。 したがつて、本発明はATPを工業的に有利に
製造し得る方法を供給することを目的とする。 以下本発明を詳しく説明する。 本発明は前述したごとく、メタノールもしくは
メタノールと同一代謝経路を示す化学物質を基質
として含む培地を使用するものであるから、本発
明で利用するATP生産菌はメタノール資化性を
有するものでなければならない。メタノール資化
性を有するATP生産菌としては次のものが例示
し得る。 メチロモナス属(Methylomonas)に属するメ
チロモナス・プロバスFERM−P3193、メチロモ
ナス・メチロフオーラATCC21369;シユードモ
ナス属(Pseudomonas)に属するシユードモナ
ス・メチロトロフアNCIB10508、シユードモナ
ス・ロセアNCIB10597、シユードモナス・イン
スエータATCC21276、シユードモナス・メタノ
リカATCC21704、シユードモナス・メタニカ
ATCC21439;プロタミノバクター属
(Protaminobacter)に属するプロタミノバクタ
ー・ルーバーATCC8457、プロタミノバクター・
カンジダスATCC21372;アクロモバクター属
(Achromobacter)に属するアクロモバクター・
メタノロフイラATCC21275;コリネバクテリウ
ム属(Corynebacterium)に属するコリネバクテ
リウム・エスピーATCC21232;およびバチルス
属(Bacillus)に属するバチルス・セレウス
ATCC14579、バチルス・ズブチリスvar.
NB1001FERM−P1373。 上掲した細菌を利用して有用物質を生産する技
術として、従来、メタノールを基質とする培地で
の培養による蛋白源としての菌体の増殖(特開昭
52−28988号)、フラビン・アデニンジヌクレオチ
ドの生産〔J.Ferment.Technol.55、630(1977)〕、
ビタミンB12の生産〔Appl.Microbiol.30、477
(1975)〕、脂質、多糖類の生産昭和53年度日本農
芸化学会大会講演要旨集、シンポジウムC1、微
生物の利用551〜556)、ならびにアミノ酸の生産
(前記講演要旨集)等が報告されているが、ATP
生産を目的とした上記細菌の利用についての報告
は未だみられない。 本発明は上掲したメタノール資化性を有する
ATP生産菌を、メタノール又はメタノールと同
一代謝経路を示す化学物質を基質とし、かつ無機
リン酸塩をリン酸根(PO4)として4〜35g/
を含む培地で培養することを特徴とする。ここで
“メタノールと同一代謝経路を示す化学物質”と
はメタン、メチルアミン、ホルムアルデヒド、ギ
酸のごとくメタノールと同一代謝経路で利用し得
る物質を意味する。メタノールならびに上記物質
は培地の炭素源として使用されるものであつて、
それらの培地中における濃度は高すぎると細菌の
生育を阻害するので留意すべきである。一般にそ
の濃度はメタノール、メチルアミンでは0.2〜4
容量%、ギ酸、ホルムアルデヒドでは0.01〜0.1
容量%が適当であり、メタンについてはその溶解
度に相当する濃度で使用するとよい。 また、これらの炭素源は培養当初に培地に全量
添加してもよいが、最初は培地における炭素源の
濃度を低くしておき、培養の進行とともに炭素源
の消費に応じて追加的に補給すると、ATPの生
産上さらに好結果が得られる。 本発明は上述したごとき炭素源に加えて無機リ
ン酸塩をPO4として4〜35g/培地に存在させ
ることを必要とするものであるが、このような培
地における無機リン酸塩の濃度は通常の細菌培地
の数倍乃至数十倍に相当するものである。 なお、培地中の無機リン酸(PO4として)の濃
度が4g/より低いとATPの生産の増加がみ
られず、一方35g/より高くなるとATP生産
菌の増殖が抑制されてATPの生産量を低減する
ことになる。因みに、無機リン酸は培養により生
産されたATPが菌体外に分泌されてフオスフア
ターゼにより分解されるのを防止する作用をす
る。 ここで用いる無機リン酸塩は通常の発酵培地に
使用されるものであつて、例えば
(NH4)2HPO4、KH2PO4、K2HPO4のごときも
のが例示し得る。本発明では培地組成分として上
述した炭素源および無機リン酸塩に加えて、カリ
ウム、マグネシウム、鉄、マンガンなどの無機
塩、場合によつては亜鉛、コバルト、モリブデン
のごとき金属の無機塩;アンモニア、アンモニウ
ム塩、尿素、硝酸塩のごとき蓄素源を使用し得
る。また、界面活性剤や消泡剤を必要に応じて培
地へ添加することもできる。 本発明で使用する倍地組成を例示すると下記の
とおりである。 炭素源 0.05〜2容量% (NH4)2HPO4 5〜45g/ (PO4として3.5〜32g/) KH2PO4 0.5〜2.5g/ (PO4として0.35〜1、75g/) K2HPO4 0.5〜2.5g/ (PO4として0.275〜1.37g/) (NH4)2SO4 0〜1.0g/ MgSO4・7H2O 0.5〜5.0g/ FeSO4・7H2O 0.05〜0.5g/ CaCl2・2H2O 0〜0.2g/ MnSO4・4H2O 0〜0.2g/ 上述したごとき培地中における前掲のATP生
産菌の培養は、一般に、PH5.8〜9.0、好ましくは
6.0〜8.0、温度15〜50℃、好ましくは30〜40℃、
通気量0.5〜4.0V.V.M(空気量/培養液/
min)の条件下に40〜600rpmで撹拌しながら2
日乃至9日間行うとよい。なお、培地のPHの調整
はアンモニアのごときアルカリ性物質又は硫酸の
ごとき酸性物質、さらにはリン酸バツフアーのご
とき緩衝剤、尿素、炭酸カルシウムなどを使用し
得るが、アルカリ性物質を使用するときはアンモ
ニアは窒素源にもなるので特に好適である。 上述のごとき培養条件下で発酵させることによ
りATPを培地中に2〜12g/の高濃度で蓄積
させることができる。発酵終了後菌体を除去し、
生成したATPを公知の手法により分離、採取す
る。例えば、発酵済培地から菌体を除去したのち
の上澄液について活性炭ならびにアニオン交換樹
脂を利用した吸着、溶出による分画処理および濃
縮沈殿処理の組合せによりATPは採取し得る。 本発明によると実施例に示すごとく、培地にア
デニンやその誘導体を添加しなくてもATPを2
g/以上の高濃度で培地中に生成、蓄積し得
る。 以下に実施例を例示して本発明の効果を具体的
に説明する。 なお、各実施例中の培地中におけるATPの生
成量は下記のように表わされるATPとルシフエ
リン−ルシフエラーゼとの反応原理を利用し次の
ごとくして測定した。 (1) ルシフエリン+ルシフエラーゼ+ATPMg2 ―――→ アデニル−ルシフエリン+ピロリン酸塩 (2) アデニル−ルシフエリンO2 ―――→ アデニル−
オキシルシフエリン 上記(2)の反応で発生するケイ光の560〜580nm
の波長域の光の強さをCHEM−
GLOWPHOTOMETERJ4−7441(American
Instrument Company製)を用いて、一定時間測
定してその積分量を求め、これを予め作成してあ
る既知のATP標準液検量線と対比して、培養液
中のATPの生成量を測定する。 実施例 1 (NH4)2HPO47.0g、KH2PO41.0g、
K2HPO41.0g、MgSO4、7H2O1.0gおよび
FeSO4・7H2O0.1gをイオン交換水1に溶解し
た培地を300ml容の三角フラスコに各100ml分注
し、殺菌処理後メタノール1.6g宛を夫々に添加
してなる各培地に、上記組成の寒天斜面培地で予
め培養したメチロモナス・プロバスFERM−P
No.3193をそれぞれ接種し、30℃で振盪培養した。
培養開始後4日目に培養液中にATP2.8g/が
生成蓄積する。 この培養液1を80℃に5分間加温処理し、冷
却後遠心分離して菌体を除き、上澄液を3N塩酸
でPH3.5に調整したものを活性炭処理してATPを
活性炭に吸着させた後、1.4%アンモニア含有50
%アルコール溶液で活性炭に吸着したATPを溶
出する。この溶出液を低温下で減圧濃縮して過剰
のアンモニアを除いてPH8.0附近にする。 次いて、この濃縮液を予めCl型調整した強塩基
性陰イオン交換樹脂ダウエツクス1−X2(Cl)カ
ラムにATPを吸着させる。この吸着物をイオン
交換水で洗浄したのち、塩酸と塩化ナトリウムの
混合液(0.02M−HCl溶液(PH1.7)にNaClを溶
解して0.2M−Cl溶液としたもの)で溶出して
ATP画分を分取する。 この溶出液を苛性ソーダで中和後、これを活性
炭の充てんされているカラムに通し、15%アンモ
ニア水で溶出し、得られる溶出液を濃縮してアン
モニアを飛散させる。該濃縮液にメタノールを添
加することによりATPのナトリウム塩の結晶2.2
gを得た。 実施例 2 (NH4)2HPO47.0g、KH2PO41.0g、
K2HPO41.0g、MgSO4・7H2O2g、FeSO4・
7H2O0.2gおよび消泡剤KS−66 0.2mlをイオン交
換水1に溶解した培地20を30容ジヤー・フ
アーメンターに仕込み、1.2Kg/cm2の加圧下120℃
で30分間殺菌処理する。冷却後、上記培地にメタ
ノール200mlを添加し、あらかじめ上記と同一の
培地で培養した母菌(メチロモナス・プロバス
FERM−PNo.3193)を2%接種し、35℃で500r.
p.mで撹拌しながら、毎分10/20液量/min
(0.5V.V.M)の通気をおこない、菌の増殖につれ
て毎分20/20/min(1.0V.V.M)と通気量を
増加させ、96時間培養をおこなう。 培養中のPHは14%アンモニア水で6.0〜7.2に自
動制御し、消費されるメタノールはガスクロマト
グラフイーで測定して0.3〜2.0%になるように自
動添加する。培養開始後96時間で培養液中に
ATP5.3g/が生成蓄積する。培養液中のATP
は実施例1に記載と同じ方法により回収する。 実施例 3 実施例2で使用した培地成分のうち
(NH4)2HPO4の量を20g/とする以外は実施
例2と同じ条件で培養を行なう。培養開始後96時
間で培養液中にATP12g/が生成・蓄積する。
ATPは実施例1と同じ方法により回収する。 実施例 4 実施例2で使用した培地成分のうち、
(NH4)2HPO4の量を30g/とする以外は実施
例2と同じ条件で培養を行なう。培養開始後96時
間で培養液中にATP7g/が生成・蓄積する。
ATPは実施例1と同じ方法により回収する。 比較例 1 実施例2で使用の培地成分のうち、
(NH4)2HPO4の量を3g/とする以外は実施
例2と同じ条件で培養を行なう。培養開始後96時
間で培養液中にATP0.2g/が生成するにとど
まる。 比較例 2 実施例2で使用の培地成分のうち、
(NH4)2HPO4の量を50g/とする以外は実施
例2と同じ条件で培養を行なう。培養開始後96時
間で培養液中にATP1.0g/が生成するにすぎ
ない。 実施例 5 下記表に示す各菌株を用い、実施例3に記載と
同じ培養条件で培養したときのATP生産量を下
記表に示す。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 メチロモナス属、シユードモナス属、プロタ
ミノバクター属、アクロモバクター属、コリネバ
クテリウム属およびバチルス属からなる群から選
択される属に属するメタノール資化性を有するア
デノシン−5′−トリフオスフエート生産菌を、メ
タノール又はメタノールと同一代謝経路を示す化
学物質および無機リン酸塩をリン酸根(PO4)と
して4〜35g/を基質として含む培地中で培養
してアデノシン−5′−トリフオスフエートを生成
蓄積せしめて採取することを特徴とするアデノシ
ン−5′−トリフオスフエートの製造方法。 2 メタノールと同一代謝経路を示す化学物質が
メタン、メチルアミン、ホルムアルデヒドおよび
ギ酸からなる群から選択されるものである特許請
求の範囲第1項に記載の製造方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6980079A JPS55162996A (en) | 1979-06-04 | 1979-06-04 | Preparation of adenosine-5'-triphosphate through fermentation process |
| DE19803020851 DE3020851C2 (de) | 1979-06-04 | 1980-06-02 | Adenosin-5'-Triphosphat |
| GB8017934A GB2052504B (en) | 1979-06-04 | 1980-06-02 | Process for the preparation of adenosine-5'-triphosphate by fermentation |
| SU802933104A SU1144619A3 (ru) | 1979-06-04 | 1980-06-03 | Способ получени аденозин-5 -трифосфата |
| FR8012332A FR2458588A1 (fr) | 1979-06-04 | 1980-06-03 | Procede pour preparer de l'adenosine-5'-triphosphate par fermentation |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6980079A JPS55162996A (en) | 1979-06-04 | 1979-06-04 | Preparation of adenosine-5'-triphosphate through fermentation process |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55162996A JPS55162996A (en) | 1980-12-18 |
| JPS6359680B2 true JPS6359680B2 (ja) | 1988-11-21 |
Family
ID=13413170
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6980079A Granted JPS55162996A (en) | 1979-06-04 | 1979-06-04 | Preparation of adenosine-5'-triphosphate through fermentation process |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55162996A (ja) |
| DE (1) | DE3020851C2 (ja) |
| FR (1) | FR2458588A1 (ja) |
| GB (1) | GB2052504B (ja) |
| SU (1) | SU1144619A3 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004261150A (ja) | 2003-03-04 | 2004-09-24 | Ajinomoto Co Inc | 目的物質の製造法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR1473629A (fr) * | 1966-03-31 | 1967-03-17 | Kyowa Hakko Kogyo Kk | Procédé pour la production des 5'-purine nucléotides |
| GB1185123A (en) * | 1967-05-15 | 1970-03-18 | Kyowa Hakko Kogyo Kk | Fermentation Processes Utilizing Gaseous Hydrocarbons |
| US3769165A (en) * | 1968-06-14 | 1973-10-30 | Kyowa Hakko Kogyo Kk | Process for producing adenosine triphosphate and adenosine diphosphate |
| JPS5129537U (ja) * | 1974-08-27 | 1976-03-03 | ||
| JPS51139677A (en) * | 1975-05-24 | 1976-12-02 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | Process for cultivating methanol-assimilating microorganisms |
| JPS5530759Y2 (ja) * | 1975-06-12 | 1980-07-22 |
-
1979
- 1979-06-04 JP JP6980079A patent/JPS55162996A/ja active Granted
-
1980
- 1980-06-02 DE DE19803020851 patent/DE3020851C2/de not_active Expired
- 1980-06-02 GB GB8017934A patent/GB2052504B/en not_active Expired
- 1980-06-03 FR FR8012332A patent/FR2458588A1/fr active Granted
- 1980-06-03 SU SU802933104A patent/SU1144619A3/ru active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| FR2458588B1 (ja) | 1983-07-29 |
| FR2458588A1 (fr) | 1981-01-02 |
| DE3020851C2 (de) | 1982-04-15 |
| SU1144619A3 (ru) | 1985-03-07 |
| GB2052504A (en) | 1981-01-28 |
| DE3020851A1 (de) | 1980-12-11 |
| JPS55162996A (en) | 1980-12-18 |
| GB2052504B (en) | 1983-08-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2751183B2 (ja) | ピロロキノリンキノンの製造方法 | |
| CN102747113B (zh) | 一种高浓度发酵生产2-酮基-d-葡萄糖酸的工艺 | |
| JPS6359680B2 (ja) | ||
| US4617268A (en) | Process for the preparation of adenosine-5'-triphosphate by fermentation | |
| US3329577A (en) | Fermentative preparation of proline | |
| US3880741A (en) | Method of producing L-serine | |
| JPH09154589A (ja) | エリスリトールの製造方法 | |
| EP0295622B1 (en) | Process for producing l-tryptophan | |
| JP6194255B2 (ja) | 5−アミノレブリン酸又はその塩の製造方法 | |
| JP2602927B2 (ja) | アデノシン−5’−三リン酸の製造法 | |
| JPS6117475B2 (ja) | ||
| JPS60105499A (ja) | グルタチオンの製造方法 | |
| US3531372A (en) | Process of producing diaminopimelic acid | |
| JPH01148193A (ja) | 5−アミノレブリン酸の製造法 | |
| JP2693735B2 (ja) | D−リボースの製造法 | |
| JPS59132898A (ja) | フラビン・アデニン・ジヌクレオチドの製造法 | |
| JP4336400B2 (ja) | 酵素誘導剤及びそれを用いる酵素製造方法 | |
| WO2007067005A1 (en) | Fermentation process for preparing l-lysine | |
| SU871525A1 (ru) | Способ получени НАД-зависимой формиатдегидрогеназы | |
| JP2582806B2 (ja) | L−イソロイシンの製造法 | |
| JPH07102355B2 (ja) | ジメチルホルムアミドの除去方法 | |
| JPS60176596A (ja) | 発酵法によるアデノシンの製造法 | |
| JPS637759B2 (ja) | ||
| JPH0452118B2 (ja) | ||
| JPH0824591B2 (ja) | L−トリプトフアン類の製造法 |