JPS6363778B2 - - Google Patents
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- JPS6363778B2 JPS6363778B2 JP59229121A JP22912184A JPS6363778B2 JP S6363778 B2 JPS6363778 B2 JP S6363778B2 JP 59229121 A JP59229121 A JP 59229121A JP 22912184 A JP22912184 A JP 22912184A JP S6363778 B2 JPS6363778 B2 JP S6363778B2
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- gear
- brake
- gears
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は自動車の動力伝達系において、トルク
コンバータと多段変速歯車装置とを備え、走行状
態に応じて多段変速歯車装置の動力伝達径路を切
換え自動的に変速を行なわせる自動変速機に関す
るものである。 (従来技術) 自動車用自動変速機は従来から種々の形式のも
のが用いられてきたが、現在ではトルクコンバー
タと多段変速歯車装置とを組合わせたものが数多
く用いられている。この場合には、トルクコンバ
ータによる変速と多段変速歯車装置での動力伝達
を行なうギヤ列の切換による変速とを組み合わ
せ、走行状態に応じて滑らかに変速を行なうよう
にしている。ギヤ列の切換は、油圧クラツチ、ブ
レーキ、ワンウエイクラツチ等を用いて、これら
を適宜作動させることによつて行なわれ、これら
の作動は油圧バルブによる作動油の給排を制御し
て行なわれる。この油圧バルブの作動制御は、エ
ンジンの吸気負圧、エンジン回転に応じたガバナ
圧、変速機出力回転に応じたガバナ圧等を用いて
すべて油圧系により制御し、走行状態に応じた自
動変速を行なわせる変速機も用いられているが、
エンジン負荷および回転、変速機出力回転(もし
くは車速)等を電気的に検出し、これらの検出信
号に応じて油圧バルブを作動させるためのソレノ
イドバルブを作動させることにより走行状態に応
じた自動変速を行なわせるようにした電子制御式
自動変速機も数多く用いられている。 このような自動変速機において変速を行なわせ
る時には、それまでの変速段用のクラツチ・ブレ
ーキ等を解除し、同時に変速しようとする変速段
用のクラツチ・ブレーキ等を締結する。この場
合、第6A図のグラフに示すように、解除側のク
ラツチもしくはブレーキの伝達トルク容量は瞬時
に零になるのではなく比較的短時間ではあるが解
除時間Δt1を要した後零になり、一方、締結側の
クラツチもしくふはブレーキの伝達トルク容量も
締結時間Δt2を要した後規定の容量に達する。こ
のため、変速開始後Δt1時間の間は変速前後の変
速段クラツチもしくはブレーキが共に係合し内部
ロツク状態となる。この内部ロツク状態が生じる
と、変速機によるブレーキング作用が生じ、第6
B図のグラフに示すように車はこの間減速され、
これが乗員に減速のフイーリングとして伝わり乗
り心地を損なうという問題がある。さらに、内部
ロツク状態によりクラツチもしくはブレーキに過
度の負荷がかかり、これらの耐久性を低下させる
という問題もある。 なお、自動変速機による変速段には変速機内部
に使用しているワンウエイクラツチの作用により
エンジンブレーキの効く変速段とエンジンブレー
キの効かない変速段とがあるが、エンジンブレー
キの効かない変速段同士の変速もしくふはエンジ
ンブレーキの効かない変速段と効く変速段とでの
変速においてはエンジンブレーキの効かない変速
段の逆転が自由なので内部ロツクが生じることは
ない。従つて、内部ロツクが問題となるのはエン
ジンブレーキの効く変速段相互の変速時である。 このような内部ロツクによる変速時の減速とい
うことに鑑みて、特開昭57―179460号にはエンジ
ンブレーキが効く変速段相互の変速を行なう時
に、間に一時的にエンジンブレーキの効かない変
速段を経由して変速させるようにした制御方法が
提案されている。この方法では、例えば変速段が
1速から4速まで有する変速機で、1速および2
速がエンジンブレーキの効かない変速段で3速お
よび4速がエンジンブレーキの効く変速段である
場合に、4速から3速へ変速する時には、4速か
らまず一時的に2速へ変速し次いで3速へ変速す
るようにして内部ロツク状態が生じるのを防止し
ている。しかしながら、この制御においては、4
速から3速へ変速するために2速のギヤ列を生じ
させるクラツチ、ブレーキ等の作動も行なわせる
必要があり、変速制御装置が複雑化し、変速タイ
ミングをとるのが難しくなるという問題がある。 (発明の目的) 本発明は上述のような事情に鑑み、エンジンブ
レーキの効く変速段相互の変速時においても内部
ロツク状態を生じさせることなくスムーズに変速
を行なわせることのできる比較的簡単な自動変速
機の変速制御装置を提供することを目的とするも
のである。 (発明の構成) 本発明の変速制御装置は、トルクコンバータ、
変速歯車機構、この機構の動力伝達径路を切換え
るクラツチ、ブレーキ等の変速段切換手段、およ
びこの変速段切換手段を作動させる油圧バルブ等
の切換弁群を有し、走行状態に応じて切換弁群を
作動させ自動的に変速を行なわせる自動変速機に
おいて、 前記切換弁群は、共にエンジンブレーキの効く
変速段であつて変速操作される2つの変速段のう
ち少なくともいずれか一方の変速段をギヤ比が同
一でエンジンブレーキの効く変速段と効かない変
速段とに切換可能に構成されており、この切換弁
群を上記変速操作時上記一方の変速段のエンジン
ブレーキの効かない変速段を一時的に形成した
後、エンジンブレーキの効く目標変速段を形成す
るよう制御する制御手段を設けたことを特徴とす
るものである。 (実施例) 以下、図面により本発明の実施例について説明
する。 第1図は、本発明の制御装置を有する自動車の
自動変速機を概略的に示す骨子図である。 この第1図において符号1は、入力軸であるエ
ンジン(図示せず)のクランク軸を示し、このク
ランク軸1と同軸にトルクコンバータ2および多
段変速歯車装置10がエンジン側から順次配置さ
れている。上記トルクコンバータ2は、ポンプ
3、タービン4およびステータ5を備えており、
ポンプ3は、クランク軸1に固定されている。ス
テータ5は、一方向クラツチ6を介して上記多段
変速歯車装置10のケース11と一体の固定軸7
上で回転する。上記一方向クラツチ6は、ステー
タ5をポンプ3と同方向の回転は許すが、逆転は
許さない作用をなすものである。 多段変速歯車装置10は、基端が上記クランク
軸1に固定され、先端が該多段変速歯車装置の中
央を貫通して延び、該装置の側壁に配置されたオ
イルポンプPを駆動するため、該ポンプPに連結
された中央軸12を備えている。この中央軸12
の外方には、基端が上記トルクコンバータ2のタ
ービン4に連結され、先端が上記多段変速歯車装
置10の上記側壁まで延び、この側壁に回転自在
に支持された中空のタービンシヤフト13が設け
られている。このタービンシヤフト13上には、
ラビニヨ型プラネタリギヤユニツト14が設けら
れており、このプラネタリギヤユニツト14は、
小径サンギヤ15、この小径サンギヤ15のエン
ジンから遠い側の側方に配置された大径サンギヤ
16、ロングピニオンギヤ17、シヨートピニオ
ンギヤ18およびリングギヤ19からなつてい
る。このプラネタリギヤユニツト14のエンジン
から遠い側の側方には、第一および第二のクラツ
チ装置20,21が並列して配置されている。上
記第一のクラツチ装置20は、第一のワンウエイ
クラツチ22を介して上記小径サンギヤ15とタ
ービンシヤフト13の間の動力伝達を断続するも
のである。一方、上記第二のクラツチ装置21
は、上記第一のクラツチ装置20と並列で上記小
径サンギヤ15とタービンシヤフト13の間の動
力伝達を断続するものである。上記第二のクラツ
チ装置21の半径方向外方には、第一のブレーキ
装置23が配置されている。この第一のブレーキ
装置23は、バンドブレーキであり、上記大径サ
ンギヤ16に連結されたブレーキドラム23aと
このブレーキドラムに掛けられたブレーキバンド
23bを有する。上記第一のクラツチ装置20の
半径方向外方であつて、かつ上記第一のブレーキ
装置23の側方には、第三のクラツチ装置24が
配置されており、この第三のクラツチ装置24
は、上記第一のブレーキ装置23のブレーキドラ
ム23aを介して上記大径サンギヤ16とタービ
ンシヤフト13の間の動力伝達の断続を行なうも
のである。 上記プラネタリギヤユニツト14の半径方向外
方には、該プラネタリギヤユニツト14のキヤリ
ヤ14aと多段変速歯車装置10のケース10a
とを係脱する第二のブレーキ装置25が配置され
ている。上記第一および第二のブレーキ装置23
および25の間には、該第二ブレーキ装置25と
並列で上記キヤリヤ14aとケース10aとを係
脱する第二のワンウエイクラツチ装置26が配置
されている。上記プラネタリギヤユニツト14の
エンジン側の側方には、該プラネタリギヤユニツ
トのキヤリヤ14aと上記タービンシヤフト13
の間の動力伝達を断続する第四のクラツチ装置2
7が配置されている。この第四のクラツチ装置2
7のブレーキ側の側方には、リングギヤ19に連
結されたアウトプツトギヤ28が配置されてい
る。なお、図中符号29は、タービンシヤフト1
3とクランクシヤフト1をトルクコンバータ2を
介さずに直結するためのロツクアツプクラツチを
示す。 次に第2図を参照して本動力伝達装置を構成す
る以上の各装置の構造について説明する。 第二のクラツチ装置21 (FWDクラツチ) この第二のクラツチ装置21は、上記タービン
シヤフト13にスプライン結合され、断面形状が
ほぼコの字状の支持部21aに一体的に支持され
たクラツチドラム21bを備えている。このクラ
ツチドラム21bの内方には、クラツチハブ21
cが配されており、このクラツチハブ21cは、
小径サンギヤ15にスプライン結合された支持部
21dによつて一体的に支持されている。上記ク
ラツチドラム21bとクラツチハブ21cは、そ
れぞれ交互に配置されたクラツチデイスク21e
を支持している。支持部21aの内部には、この
支持部21の内壁の輪郭に応じた形状で、断面が
ほぼコの字状であるピストン21fが嵌合してい
る。このピストン21fと支持体21aの間に
は、作動油室21gが形成されており、この作動
油室21gへの作動油の供給を制御することによ
つて、上記クラツチデイスク21eを押し、ある
いは解除して、第二のクラツチ装置21の係合、
離脱を行なうようになつている。なお、図から明
瞭なように、クラツチハブ21cの支持部21d
の基部は、第一ワンウエイクラツチ22のインナ
レースを構成している。 第一クラツチ装置20 (コーストクラツチ) 上記第二のクラツチ装置21のピストン21f
は、この第一のクラツチ装置20のクラツチドラ
ム20aおよびこのクラツチドラム20aを一体
的に支持する支持部21bを兼ている。クラツチ
ドラム20aの内方には、クラツチハブ20cが
配されており、このクラツチハブ20cは、基部
が上記ワンウエイクラツチ22のアウタレースを
構成する支持部20dによつて一体的に支持され
ている。上記クラツチドラム20aとクラツチハ
ブ20cは、それぞれ交互に配されたクラツチデ
イスク20eを支持している。支持部20bの内
部には、ピストン20fが嵌合されており、この
ピストン20fと支持部20bの間には作動油室
20gが形成されている。この作動油室20gへ
の作動油の供給を制御することによつて、上記ク
ラツチデイスク20eを押し、あるいは解除し
て、第一のクラツチ装置20の係合、離脱を行な
うようになつている。なお、図中20hは、第一
および第二のクラツチ装置20,21のピストン
20f,21fのためのリターンスプリングを示
すものである。 第三のクラツチ装置24 (REVクラツチ) この第三のクラツチ装置24は、上記支持部2
1aと一体であつてほぼ逆L字形の支持部24a
によつて一体的に支持されたクラツチドラム24
bを備えている。このクラツチドラム24bの内
方には、これと対向してクラツチハブ24cが配
置されており、このクラツチハブ24cは、第一
のブレーキ装置23のブレーキドラム23aの延
長部で形成されている。クラツチドラム24bお
よびクラツチハブ24cは、それぞれ交互に配置
されたブレーキデイスク24dを支持している。
支持部24aの内部には、ピストン24eが嵌合
されており、このピストン24eと支持部24a
の間には、作動油室24fが形成されている。こ
の作動油室24fへの作動油の供給を制御するこ
とによつて、上記クラツチデイスク24dを押圧
し、あるいは解除して、第三のクラツチ装置20
の係合、離脱を行なうようになつている。この第
三のクラツチ装置24は、ピストン24eのため
のダイヤフラムタイプのリターンスプリング24
gを備えている。なお、この第三のクラツチ装置
24においてダイヤフラムタイプのリターンスプ
リングを用いるのは、このダイヤフラムタイプの
ものは薄く、大きなスペースを必要としないから
である。 第四のクラツチ装置27 (3―4クラツチ) この第四のクラツチ装置27は、上記タービン
シヤフト13にスプライン結合され、断面形状が
ほぼ逆コの字状の支持部27aに一体的に支持さ
れたクラツチドラム27bを備えている。このク
ラツチドラム27bの内方には、クラツチハブ2
7cが配されており、このクラツチハブ27c
は、プラネタリギヤユニツト14のキヤリヤ14
aに支持されている。上記クラツチドラム27b
およびクラツチハブ27cは、それぞれ交互に配
置されたブレーキデイスク27dを支持してい
る。支持部27aの内部には、板金加工で形成さ
れたピストン27eが嵌合している。このピスト
ン27eと支持部27aの間には、作動油室27
fが形成されており、この作動油室27fへの作
動油の供給を制御することによつて、上記クラツ
チデイスク27dを押圧し、あるいは解除して、
第四のクラツチ装置27の係合、離脱を行なうに
なつている。この第四のクラツチも、上記第三の
クラツチ装置24と同様ダイヤフラムタイプのリ
ターンスプリング27gを備えている。 第一のブレーキ装置23 (2―4ブレーキ) この第一のブレーキ装置23のブレーキドラム
23aは、大径サンギヤ16に一体的に支持され
た支持部23cによつて支持されている。従つ
て、この第一のブレーキ装置23が作動すると、
上記大径サンギヤ16は固定されるようになつて
いる。 第二のブレーキ装置25 (L―Rブレーキ) この第二のブレーキ装置25は、デイスクタイ
プのブレーキであり、そのブレーキドラム25a
はプラネタリギヤユニツト14のキヤリヤ14a
に一体的に固着された支持部25bによつて支持
されている。従つて、この第二のブレーキ装置2
3が作動すると、上記キヤリヤ14aが固定され
るようになつている。 多段変速歯車装置10の機能 以上説明した構造の多段変速歯車装置10は、
それ自体で前進4段、後進1段の変速段を有し、
第一、第二、第三および第四のクラツチ装置2
0,21,24および27、および第一および第
二のブレーキ装置23および25を適宜作動させ
ることにより所要の変速段を得ることができる。
以上の構成において、各変速段とクラツチ、ブレ
ーキの作動関係を第1表に示す。
コンバータと多段変速歯車装置とを備え、走行状
態に応じて多段変速歯車装置の動力伝達径路を切
換え自動的に変速を行なわせる自動変速機に関す
るものである。 (従来技術) 自動車用自動変速機は従来から種々の形式のも
のが用いられてきたが、現在ではトルクコンバー
タと多段変速歯車装置とを組合わせたものが数多
く用いられている。この場合には、トルクコンバ
ータによる変速と多段変速歯車装置での動力伝達
を行なうギヤ列の切換による変速とを組み合わ
せ、走行状態に応じて滑らかに変速を行なうよう
にしている。ギヤ列の切換は、油圧クラツチ、ブ
レーキ、ワンウエイクラツチ等を用いて、これら
を適宜作動させることによつて行なわれ、これら
の作動は油圧バルブによる作動油の給排を制御し
て行なわれる。この油圧バルブの作動制御は、エ
ンジンの吸気負圧、エンジン回転に応じたガバナ
圧、変速機出力回転に応じたガバナ圧等を用いて
すべて油圧系により制御し、走行状態に応じた自
動変速を行なわせる変速機も用いられているが、
エンジン負荷および回転、変速機出力回転(もし
くは車速)等を電気的に検出し、これらの検出信
号に応じて油圧バルブを作動させるためのソレノ
イドバルブを作動させることにより走行状態に応
じた自動変速を行なわせるようにした電子制御式
自動変速機も数多く用いられている。 このような自動変速機において変速を行なわせ
る時には、それまでの変速段用のクラツチ・ブレ
ーキ等を解除し、同時に変速しようとする変速段
用のクラツチ・ブレーキ等を締結する。この場
合、第6A図のグラフに示すように、解除側のク
ラツチもしくはブレーキの伝達トルク容量は瞬時
に零になるのではなく比較的短時間ではあるが解
除時間Δt1を要した後零になり、一方、締結側の
クラツチもしくふはブレーキの伝達トルク容量も
締結時間Δt2を要した後規定の容量に達する。こ
のため、変速開始後Δt1時間の間は変速前後の変
速段クラツチもしくはブレーキが共に係合し内部
ロツク状態となる。この内部ロツク状態が生じる
と、変速機によるブレーキング作用が生じ、第6
B図のグラフに示すように車はこの間減速され、
これが乗員に減速のフイーリングとして伝わり乗
り心地を損なうという問題がある。さらに、内部
ロツク状態によりクラツチもしくはブレーキに過
度の負荷がかかり、これらの耐久性を低下させる
という問題もある。 なお、自動変速機による変速段には変速機内部
に使用しているワンウエイクラツチの作用により
エンジンブレーキの効く変速段とエンジンブレー
キの効かない変速段とがあるが、エンジンブレー
キの効かない変速段同士の変速もしくふはエンジ
ンブレーキの効かない変速段と効く変速段とでの
変速においてはエンジンブレーキの効かない変速
段の逆転が自由なので内部ロツクが生じることは
ない。従つて、内部ロツクが問題となるのはエン
ジンブレーキの効く変速段相互の変速時である。 このような内部ロツクによる変速時の減速とい
うことに鑑みて、特開昭57―179460号にはエンジ
ンブレーキが効く変速段相互の変速を行なう時
に、間に一時的にエンジンブレーキの効かない変
速段を経由して変速させるようにした制御方法が
提案されている。この方法では、例えば変速段が
1速から4速まで有する変速機で、1速および2
速がエンジンブレーキの効かない変速段で3速お
よび4速がエンジンブレーキの効く変速段である
場合に、4速から3速へ変速する時には、4速か
らまず一時的に2速へ変速し次いで3速へ変速す
るようにして内部ロツク状態が生じるのを防止し
ている。しかしながら、この制御においては、4
速から3速へ変速するために2速のギヤ列を生じ
させるクラツチ、ブレーキ等の作動も行なわせる
必要があり、変速制御装置が複雑化し、変速タイ
ミングをとるのが難しくなるという問題がある。 (発明の目的) 本発明は上述のような事情に鑑み、エンジンブ
レーキの効く変速段相互の変速時においても内部
ロツク状態を生じさせることなくスムーズに変速
を行なわせることのできる比較的簡単な自動変速
機の変速制御装置を提供することを目的とするも
のである。 (発明の構成) 本発明の変速制御装置は、トルクコンバータ、
変速歯車機構、この機構の動力伝達径路を切換え
るクラツチ、ブレーキ等の変速段切換手段、およ
びこの変速段切換手段を作動させる油圧バルブ等
の切換弁群を有し、走行状態に応じて切換弁群を
作動させ自動的に変速を行なわせる自動変速機に
おいて、 前記切換弁群は、共にエンジンブレーキの効く
変速段であつて変速操作される2つの変速段のう
ち少なくともいずれか一方の変速段をギヤ比が同
一でエンジンブレーキの効く変速段と効かない変
速段とに切換可能に構成されており、この切換弁
群を上記変速操作時上記一方の変速段のエンジン
ブレーキの効かない変速段を一時的に形成した
後、エンジンブレーキの効く目標変速段を形成す
るよう制御する制御手段を設けたことを特徴とす
るものである。 (実施例) 以下、図面により本発明の実施例について説明
する。 第1図は、本発明の制御装置を有する自動車の
自動変速機を概略的に示す骨子図である。 この第1図において符号1は、入力軸であるエ
ンジン(図示せず)のクランク軸を示し、このク
ランク軸1と同軸にトルクコンバータ2および多
段変速歯車装置10がエンジン側から順次配置さ
れている。上記トルクコンバータ2は、ポンプ
3、タービン4およびステータ5を備えており、
ポンプ3は、クランク軸1に固定されている。ス
テータ5は、一方向クラツチ6を介して上記多段
変速歯車装置10のケース11と一体の固定軸7
上で回転する。上記一方向クラツチ6は、ステー
タ5をポンプ3と同方向の回転は許すが、逆転は
許さない作用をなすものである。 多段変速歯車装置10は、基端が上記クランク
軸1に固定され、先端が該多段変速歯車装置の中
央を貫通して延び、該装置の側壁に配置されたオ
イルポンプPを駆動するため、該ポンプPに連結
された中央軸12を備えている。この中央軸12
の外方には、基端が上記トルクコンバータ2のタ
ービン4に連結され、先端が上記多段変速歯車装
置10の上記側壁まで延び、この側壁に回転自在
に支持された中空のタービンシヤフト13が設け
られている。このタービンシヤフト13上には、
ラビニヨ型プラネタリギヤユニツト14が設けら
れており、このプラネタリギヤユニツト14は、
小径サンギヤ15、この小径サンギヤ15のエン
ジンから遠い側の側方に配置された大径サンギヤ
16、ロングピニオンギヤ17、シヨートピニオ
ンギヤ18およびリングギヤ19からなつてい
る。このプラネタリギヤユニツト14のエンジン
から遠い側の側方には、第一および第二のクラツ
チ装置20,21が並列して配置されている。上
記第一のクラツチ装置20は、第一のワンウエイ
クラツチ22を介して上記小径サンギヤ15とタ
ービンシヤフト13の間の動力伝達を断続するも
のである。一方、上記第二のクラツチ装置21
は、上記第一のクラツチ装置20と並列で上記小
径サンギヤ15とタービンシヤフト13の間の動
力伝達を断続するものである。上記第二のクラツ
チ装置21の半径方向外方には、第一のブレーキ
装置23が配置されている。この第一のブレーキ
装置23は、バンドブレーキであり、上記大径サ
ンギヤ16に連結されたブレーキドラム23aと
このブレーキドラムに掛けられたブレーキバンド
23bを有する。上記第一のクラツチ装置20の
半径方向外方であつて、かつ上記第一のブレーキ
装置23の側方には、第三のクラツチ装置24が
配置されており、この第三のクラツチ装置24
は、上記第一のブレーキ装置23のブレーキドラ
ム23aを介して上記大径サンギヤ16とタービ
ンシヤフト13の間の動力伝達の断続を行なうも
のである。 上記プラネタリギヤユニツト14の半径方向外
方には、該プラネタリギヤユニツト14のキヤリ
ヤ14aと多段変速歯車装置10のケース10a
とを係脱する第二のブレーキ装置25が配置され
ている。上記第一および第二のブレーキ装置23
および25の間には、該第二ブレーキ装置25と
並列で上記キヤリヤ14aとケース10aとを係
脱する第二のワンウエイクラツチ装置26が配置
されている。上記プラネタリギヤユニツト14の
エンジン側の側方には、該プラネタリギヤユニツ
トのキヤリヤ14aと上記タービンシヤフト13
の間の動力伝達を断続する第四のクラツチ装置2
7が配置されている。この第四のクラツチ装置2
7のブレーキ側の側方には、リングギヤ19に連
結されたアウトプツトギヤ28が配置されてい
る。なお、図中符号29は、タービンシヤフト1
3とクランクシヤフト1をトルクコンバータ2を
介さずに直結するためのロツクアツプクラツチを
示す。 次に第2図を参照して本動力伝達装置を構成す
る以上の各装置の構造について説明する。 第二のクラツチ装置21 (FWDクラツチ) この第二のクラツチ装置21は、上記タービン
シヤフト13にスプライン結合され、断面形状が
ほぼコの字状の支持部21aに一体的に支持され
たクラツチドラム21bを備えている。このクラ
ツチドラム21bの内方には、クラツチハブ21
cが配されており、このクラツチハブ21cは、
小径サンギヤ15にスプライン結合された支持部
21dによつて一体的に支持されている。上記ク
ラツチドラム21bとクラツチハブ21cは、そ
れぞれ交互に配置されたクラツチデイスク21e
を支持している。支持部21aの内部には、この
支持部21の内壁の輪郭に応じた形状で、断面が
ほぼコの字状であるピストン21fが嵌合してい
る。このピストン21fと支持体21aの間に
は、作動油室21gが形成されており、この作動
油室21gへの作動油の供給を制御することによ
つて、上記クラツチデイスク21eを押し、ある
いは解除して、第二のクラツチ装置21の係合、
離脱を行なうようになつている。なお、図から明
瞭なように、クラツチハブ21cの支持部21d
の基部は、第一ワンウエイクラツチ22のインナ
レースを構成している。 第一クラツチ装置20 (コーストクラツチ) 上記第二のクラツチ装置21のピストン21f
は、この第一のクラツチ装置20のクラツチドラ
ム20aおよびこのクラツチドラム20aを一体
的に支持する支持部21bを兼ている。クラツチ
ドラム20aの内方には、クラツチハブ20cが
配されており、このクラツチハブ20cは、基部
が上記ワンウエイクラツチ22のアウタレースを
構成する支持部20dによつて一体的に支持され
ている。上記クラツチドラム20aとクラツチハ
ブ20cは、それぞれ交互に配されたクラツチデ
イスク20eを支持している。支持部20bの内
部には、ピストン20fが嵌合されており、この
ピストン20fと支持部20bの間には作動油室
20gが形成されている。この作動油室20gへ
の作動油の供給を制御することによつて、上記ク
ラツチデイスク20eを押し、あるいは解除し
て、第一のクラツチ装置20の係合、離脱を行な
うようになつている。なお、図中20hは、第一
および第二のクラツチ装置20,21のピストン
20f,21fのためのリターンスプリングを示
すものである。 第三のクラツチ装置24 (REVクラツチ) この第三のクラツチ装置24は、上記支持部2
1aと一体であつてほぼ逆L字形の支持部24a
によつて一体的に支持されたクラツチドラム24
bを備えている。このクラツチドラム24bの内
方には、これと対向してクラツチハブ24cが配
置されており、このクラツチハブ24cは、第一
のブレーキ装置23のブレーキドラム23aの延
長部で形成されている。クラツチドラム24bお
よびクラツチハブ24cは、それぞれ交互に配置
されたブレーキデイスク24dを支持している。
支持部24aの内部には、ピストン24eが嵌合
されており、このピストン24eと支持部24a
の間には、作動油室24fが形成されている。こ
の作動油室24fへの作動油の供給を制御するこ
とによつて、上記クラツチデイスク24dを押圧
し、あるいは解除して、第三のクラツチ装置20
の係合、離脱を行なうようになつている。この第
三のクラツチ装置24は、ピストン24eのため
のダイヤフラムタイプのリターンスプリング24
gを備えている。なお、この第三のクラツチ装置
24においてダイヤフラムタイプのリターンスプ
リングを用いるのは、このダイヤフラムタイプの
ものは薄く、大きなスペースを必要としないから
である。 第四のクラツチ装置27 (3―4クラツチ) この第四のクラツチ装置27は、上記タービン
シヤフト13にスプライン結合され、断面形状が
ほぼ逆コの字状の支持部27aに一体的に支持さ
れたクラツチドラム27bを備えている。このク
ラツチドラム27bの内方には、クラツチハブ2
7cが配されており、このクラツチハブ27c
は、プラネタリギヤユニツト14のキヤリヤ14
aに支持されている。上記クラツチドラム27b
およびクラツチハブ27cは、それぞれ交互に配
置されたブレーキデイスク27dを支持してい
る。支持部27aの内部には、板金加工で形成さ
れたピストン27eが嵌合している。このピスト
ン27eと支持部27aの間には、作動油室27
fが形成されており、この作動油室27fへの作
動油の供給を制御することによつて、上記クラツ
チデイスク27dを押圧し、あるいは解除して、
第四のクラツチ装置27の係合、離脱を行なうに
なつている。この第四のクラツチも、上記第三の
クラツチ装置24と同様ダイヤフラムタイプのリ
ターンスプリング27gを備えている。 第一のブレーキ装置23 (2―4ブレーキ) この第一のブレーキ装置23のブレーキドラム
23aは、大径サンギヤ16に一体的に支持され
た支持部23cによつて支持されている。従つ
て、この第一のブレーキ装置23が作動すると、
上記大径サンギヤ16は固定されるようになつて
いる。 第二のブレーキ装置25 (L―Rブレーキ) この第二のブレーキ装置25は、デイスクタイ
プのブレーキであり、そのブレーキドラム25a
はプラネタリギヤユニツト14のキヤリヤ14a
に一体的に固着された支持部25bによつて支持
されている。従つて、この第二のブレーキ装置2
3が作動すると、上記キヤリヤ14aが固定され
るようになつている。 多段変速歯車装置10の機能 以上説明した構造の多段変速歯車装置10は、
それ自体で前進4段、後進1段の変速段を有し、
第一、第二、第三および第四のクラツチ装置2
0,21,24および27、および第一および第
二のブレーキ装置23および25を適宜作動させ
ることにより所要の変速段を得ることができる。
以上の構成において、各変速段とクラツチ、ブレ
ーキの作動関係を第1表に示す。
【表】
ここで、以下第一および第二のワンウエイクラ
ツチ22および26の作用について説明する。 第二のワンウエイクラツチ26 このワンウエイクラツチ26は、1速時のキヤ
リヤ14aの逆転防止と1→2変速時および2→
1変速時の変速タイミングを取る作用をなすもの
である。 上の表からも解かるように、1速時にはキヤリ
ヤ14aの逆転が阻止され、2速時にはキヤリヤ
14aが正転可能とされ、かつ大径サンギヤ16
が固定されなければならない。このため、1―2
変速時には、キヤリヤ14をフリーにする手段と
大径サンギヤ16を固定する手段すなわち第一の
ブレーキ装置23を作動させる必要がある。上記
キヤリヤ14をフリーにする手段がバンドブレー
キであるとすると、まずキヤリヤ14aをフリー
とした後に、大径サンギヤ16の固定を行なわな
ければならないため、一時的にニユートラル状態
となり、タイムラグが生じる。一方、本装置のよ
うに、上記手段としてワンウエイクラツチを使用
した場合は、このワンウエイクラツチの作用によ
り、大径サンギヤ16を固定した瞬間にキヤリヤ
14aがフリーとなつて正転するためタイムラグ
がなく、良好なタイミングで変速を行なうことが
できる。 一方、キヤリヤ14aが正転し、リングギヤ1
9が2速のスピードで回転している2速の状態か
ら1速に変速する際に、キヤリヤ14aを固定す
ると、そのときリングギヤ19の回転は2速時に
比べてキヤリヤ14aの回転分だけ低くなろうと
する。このため、バンドブレーキでキヤリヤ14
aを無条件にかつ一気に固定すると変速シヨツク
が生じてしまう。この変速シヨツクを防止するに
は、エンジン回転が1速の回転に上昇するか、あ
るいは車速が下がるかするまで待つて変速を行な
えばよい。しかしながら、キヤリヤ14aの固定
と大径サンギヤ16の解除のタイミングを取るこ
とは、バンドブレーキを用いていたのでは非常に
困難なことである。それに比べ、ワンウエイクラ
ツチを用いた場合は、大径サンギヤ16をフリー
にした後もキヤリヤ14aは2速のスピードで回
転を続けることができ、リングギヤ19と同じス
ピードとなつたとき初めて小径サンギヤ15から
の駆動力が伝達されるようになり、自動的に2―
1変速時のタイミングを取ることができる。 第一のワンウエイクラツチ22 このワンウエイクラツチ22は、3→4変速時
と4→3変速時の変速タイミングを取る作用をな
すものである。 前記表からも解かるように、3速時には、クラ
ツチ装置21と27が締結して一体回転し、一方
4速時には、クラツチ21が解除されて小径サン
ギヤ15が増速回転し、また大径サンギヤ16が
固定される必要がある。このような条件下で3→
4変速を行なう際に、通常のクラツチのみを用い
る場合は一時的にニユートラル状態が必要である
が、ワンウエイクラツチを用いれば大径サンギヤ
16を固定するだけでその瞬間から小径サンギヤ
15が増速となるため、タイムラグがなく、正確
なタイミングで3→4変速を行なうことができ
る。 一方、4速時には小径サンギヤ15が増速回転
しているため、この4速から3速に変速するに
は、エンジン回転数(入力回転)が上昇するか、
あるいはリングギヤ19の回転(出力回転)が下
がるかするまで小径サンギヤ15の固定を待たな
ければならない。通常のクラツチではこのタイミ
ングを取るのが難しいが、ワンウエイクラツチを
用いれば、入力回転と小径サンギヤ15の回転が
一致したとき、自動的に入力側から駆動力を伝達
することができ、良好なタイミングで変速を行な
うことができる。 油圧制御回路 以上説明した構造を有する自動変速機が、第3
図に示す油圧制御回路からなる切換弁群としての
油圧制御バルブ50を有する。この制御バルブ5
0は以下に示す複数のバルブを備え、これら複数
のバルブの作動により上述の第1〜第4のクラツ
チ装置20,21,24,27および第1〜第2
のブレーキ装置23,25への作動油の給排を行
ない、第1表に示したように各速度段に応じた各
クラツチおよびブレーキ装置の作動を行なわせる
ようになつている。 以下に各バルブの作動を説明する。エンジンに
より駆動されるポンプPから圧力ライン71に吐
出された作動油は、ライン72からのスロツトル
圧(Ps)、ライン73からのスロツトルモジユレ
ータ圧(PSM)およびライン74からのバツクア
ツプ圧(PB)に応じて作動するレギユレータバ
ルブ51により所定のライン圧(PL)に調圧さ
れ、このライン圧(PL)はライン71を介して
マニユアルバルブ52のポート52aへ供給され
る。マニユアルバルブ52は運転席のレバーと連
動して作動され、レバー操作に応じてP,R,
N,D,2,1の各走行レンジにシフトされ、各
レンジ位置に応じてポート52aへ供給された油
圧をマニユアルバルブ52の他のポートへ供給す
るようになつている。 一方、ライン圧(PL)は、ライン71とオリ
イフイス71bを介して連通するライン71aを
介して1―2シフトバルブ53の右端に作用す
る。このライン71aは1―2用ソレノイド10
1を介してドレン側とも連通し、このソレノイド
101がONでライン71aとドレン側とを連通
させ、OFFで両者を遮断し、このため1―2シ
フトバルブ53のスプール53aは左端のスプリ
ング53bの付勢力とライン71aの油圧を受
け、ソレノイド101がONで右動して2速状態
となり、OFFで左動して1速状態となる。Dレ
ンジではマニユアルバルブ52のポート52bか
らライン75にライン圧(PL)が供給されるた
め、Dレンジの1速状態ではこのライン圧(PL)
がライン75aを介してFWDクラツチ21へ供
給されるとともに、N―Dアキユムレータ54を
左動させてライン76aとライン76bとを連通
させ、コーストクラツチ20にもライン75b、
ライン76a、ライン76bを通じてライン圧
(PL)を供給する。次いで、Dレンジで1―2ソ
レノイド101をONにして2速に変速するとマ
ニユアルバルブ52のポート52bと連通するラ
イン75から分岐したライン75cとライン77
とが連通しこのライン77から3―4シフトバル
ブ55を介して2―4ブレーキ23の締結側へラ
イン圧(PL)が供給される。また、1レンジの
1速時にはマニユアルバルブ52のポート52c
と連通するライン78aからLowリデユーシン
グバルブ56を経て減圧されたライン圧(PL′)
がライン78b〜78dを介してL&Rブレーキ
25に供給されると同時に、ライン78eを介し
てスロツトルバツクアツプバルブ57に信号圧と
して供給される。 2―3シフトバルブ58には、マニユアルバル
ブ52のポート52bからのライン圧(PL)が
ライン79,79aを介して右端に作用し、ライ
ン79aは2―3用ソレノイド102のON、
OFFによりドレン側と連通、遮断される。この
ため、ソレノイド102がONの時に2速状態と
なり、OFFの時に3速状態となる。よつて、2
速から3速に変速すると、マニユアルバルブ52
のポート52dからライン80に供給されるライ
ン圧(PL)はサーボコントロールバルブ59、
2―3タイミングバルブ60およびバイパスバル
ブ61を通して最終的には3―4クラツチ27に
供給されてこれが作動されるとともに、ライン圧
(PL)は2―4ブレーキ23の解除側にも供給さ
れこのブレーキが解除される。 3―4シフトバルブ55においても、マニユア
ルバルブ52のポート52bから供給されバルブ
の右端に作用するライン圧(PL)が3―4用ソ
レノイド103のON、OFFにより制御され、ソ
レノイドがONで4速状態、OFFで3速状態とな
る。3速状態ではライン75cから1―2シフト
バルブ53を経由したライン圧(PL)を2―4
ブレーキ23の締結側に供給し、同時に1―2シ
フトバルブ53をバイパスしたマニユアルバルブ
52のポート52aからのライン圧(PL)を3
―4シフトバルブ55およびN―Dアキユムレー
タ54を介してコーストクラツチ20に供給す
る。3―4用ソレノイド103をONにして3速
から4速状態に変えると、1―2シフトバルブ5
3を経たライン圧(PL)はオリフイスとチエツ
クバルブを有する回路62を通つて2―4ブレー
キ23の締結側に供給される。この時、2―4ブ
レーキ23の解除側油圧が3―4キヤパシテイバ
ルブ63を介してドレンされ、コーストクラツチ
20の油圧もドレンされる。 このように、マニユアルバルブ52により走行
レンジが定まると、この走行レンジ内で1―2用
ソレノイド101、2―3用ソレノイド102お
よび3―4用ソレノイド103をON―OFF制御
することにより、各シフトバルブを作動させて変
速を行なわせることができる。なお、この油圧制
御バルブ50に設けられた他のバルブは以下の作
用をなす。 Lowデユーシングバルブ56は、ライン圧
(PL)を減圧するもので、これによりL―Rブレ
ーキ25の油圧を減圧し変速シヨツクの緩和を行
なうとともに、スロツトルバツクアツプバルブ5
7へ信号圧を供給する。スロツトルバツクアツプ
バルブ57は、上記信号圧の有・無に応じてレギ
ユレータバルブ51への油圧供給を制御し、エン
ジンブレーキ時の容量確保のためのライン圧
(PL)の制御を行なう。スロツトルバルブ64お
よびスロツトルモジユレータバルブ65は、アク
セル開度に応じた油圧を得るバルブでこの油圧に
よりライン圧(PL)をエンジントルクにマツチ
したものとなす。2―3タイミングバルブ60、
サーボコントロールバルブ59およびバイパスバ
ルブ61は、2速から3速への変速時の応答遅れ
を小さくし変速シヨツクを和らげるためのもので
ある。3―4キヤパシテイバルブ66は3速から
4速への変速時の変速シヨツクを和らげるための
バルブであり、3―2キヤパシテイバルブ63お
よび3―2タイミングバルブ67はスロツトル開
度に応じて、3速から2速への変速シヨツクを和
らげるためのバルブである。さらに、N―Dアキ
ユムレータ54は、マニユアルバルブ52を作動
させてNレンジからDレンジへシフトする時のア
キユムレータ作用を行なうとともに、この時のア
キユムレータ作用を行なうとともに、この時のア
キユムレータピストン54aの動きを利用してコ
ーストクラツチ20への作動油の供給タイミング
をFWDクラツチ21への供給タイミングより若
干遅らせ、アクセルをふかした状態でNレンジか
らDレンジへシフトした時でのコーストクラツチ
の異常摩耗を防止している。また、ロツクアツプ
コントロールバルブ68はロツクアツプ用ソレノ
イド104のON―OFFによりロツクアツプクラ
ツチ29の作動制御を行なう。 以上のような構成の油圧制御バルブ50は、上
述のようにマニユアルバルブ52の操作と、ソレ
ノイドバルブ101〜104のON―OFF制御に
より作動させるのであるが、このON―OFF制御
は第4図のようにして制御手段34により行なわ
れる。すなわち、吸気負圧等の検出を行なうエン
ジン負荷検出器31、エンジン出力回転もしくは
トルクコンバータの出力回転というエンジン回転
に応じた回転を検出する回転検出器32、および
シフトレバーの位置から走行レンジを検出するレ
ンジ検出器33からの信号に基づいて制御手段3
4から各ソレノイド101〜104へ作動信号が
送られ、この作動信号により各ソレノイド101
〜104が作動し変速機10の各走行レンジ毎に
設定された走行条件に応じた自動変速が行なわれ
る。このソレノイド101〜104のうちロツク
アツプ用ソレノイド104は、トルクコンバータ
2のロツクアツプクラツチ29の作動を行なうも
のなので、これを除いた他のソレノイド101〜
103のON―OFFの組合せと、これにより設定
される変速段の1例を第2表に示す。なお、エン
ジンブレーキ欄で〇印はエンジンブレーキが効く
速度段であり、×印は効かない速度段であること
を示す。
ツチ22および26の作用について説明する。 第二のワンウエイクラツチ26 このワンウエイクラツチ26は、1速時のキヤ
リヤ14aの逆転防止と1→2変速時および2→
1変速時の変速タイミングを取る作用をなすもの
である。 上の表からも解かるように、1速時にはキヤリ
ヤ14aの逆転が阻止され、2速時にはキヤリヤ
14aが正転可能とされ、かつ大径サンギヤ16
が固定されなければならない。このため、1―2
変速時には、キヤリヤ14をフリーにする手段と
大径サンギヤ16を固定する手段すなわち第一の
ブレーキ装置23を作動させる必要がある。上記
キヤリヤ14をフリーにする手段がバンドブレー
キであるとすると、まずキヤリヤ14aをフリー
とした後に、大径サンギヤ16の固定を行なわな
ければならないため、一時的にニユートラル状態
となり、タイムラグが生じる。一方、本装置のよ
うに、上記手段としてワンウエイクラツチを使用
した場合は、このワンウエイクラツチの作用によ
り、大径サンギヤ16を固定した瞬間にキヤリヤ
14aがフリーとなつて正転するためタイムラグ
がなく、良好なタイミングで変速を行なうことが
できる。 一方、キヤリヤ14aが正転し、リングギヤ1
9が2速のスピードで回転している2速の状態か
ら1速に変速する際に、キヤリヤ14aを固定す
ると、そのときリングギヤ19の回転は2速時に
比べてキヤリヤ14aの回転分だけ低くなろうと
する。このため、バンドブレーキでキヤリヤ14
aを無条件にかつ一気に固定すると変速シヨツク
が生じてしまう。この変速シヨツクを防止するに
は、エンジン回転が1速の回転に上昇するか、あ
るいは車速が下がるかするまで待つて変速を行な
えばよい。しかしながら、キヤリヤ14aの固定
と大径サンギヤ16の解除のタイミングを取るこ
とは、バンドブレーキを用いていたのでは非常に
困難なことである。それに比べ、ワンウエイクラ
ツチを用いた場合は、大径サンギヤ16をフリー
にした後もキヤリヤ14aは2速のスピードで回
転を続けることができ、リングギヤ19と同じス
ピードとなつたとき初めて小径サンギヤ15から
の駆動力が伝達されるようになり、自動的に2―
1変速時のタイミングを取ることができる。 第一のワンウエイクラツチ22 このワンウエイクラツチ22は、3→4変速時
と4→3変速時の変速タイミングを取る作用をな
すものである。 前記表からも解かるように、3速時には、クラ
ツチ装置21と27が締結して一体回転し、一方
4速時には、クラツチ21が解除されて小径サン
ギヤ15が増速回転し、また大径サンギヤ16が
固定される必要がある。このような条件下で3→
4変速を行なう際に、通常のクラツチのみを用い
る場合は一時的にニユートラル状態が必要である
が、ワンウエイクラツチを用いれば大径サンギヤ
16を固定するだけでその瞬間から小径サンギヤ
15が増速となるため、タイムラグがなく、正確
なタイミングで3→4変速を行なうことができ
る。 一方、4速時には小径サンギヤ15が増速回転
しているため、この4速から3速に変速するに
は、エンジン回転数(入力回転)が上昇するか、
あるいはリングギヤ19の回転(出力回転)が下
がるかするまで小径サンギヤ15の固定を待たな
ければならない。通常のクラツチではこのタイミ
ングを取るのが難しいが、ワンウエイクラツチを
用いれば、入力回転と小径サンギヤ15の回転が
一致したとき、自動的に入力側から駆動力を伝達
することができ、良好なタイミングで変速を行な
うことができる。 油圧制御回路 以上説明した構造を有する自動変速機が、第3
図に示す油圧制御回路からなる切換弁群としての
油圧制御バルブ50を有する。この制御バルブ5
0は以下に示す複数のバルブを備え、これら複数
のバルブの作動により上述の第1〜第4のクラツ
チ装置20,21,24,27および第1〜第2
のブレーキ装置23,25への作動油の給排を行
ない、第1表に示したように各速度段に応じた各
クラツチおよびブレーキ装置の作動を行なわせる
ようになつている。 以下に各バルブの作動を説明する。エンジンに
より駆動されるポンプPから圧力ライン71に吐
出された作動油は、ライン72からのスロツトル
圧(Ps)、ライン73からのスロツトルモジユレ
ータ圧(PSM)およびライン74からのバツクア
ツプ圧(PB)に応じて作動するレギユレータバ
ルブ51により所定のライン圧(PL)に調圧さ
れ、このライン圧(PL)はライン71を介して
マニユアルバルブ52のポート52aへ供給され
る。マニユアルバルブ52は運転席のレバーと連
動して作動され、レバー操作に応じてP,R,
N,D,2,1の各走行レンジにシフトされ、各
レンジ位置に応じてポート52aへ供給された油
圧をマニユアルバルブ52の他のポートへ供給す
るようになつている。 一方、ライン圧(PL)は、ライン71とオリ
イフイス71bを介して連通するライン71aを
介して1―2シフトバルブ53の右端に作用す
る。このライン71aは1―2用ソレノイド10
1を介してドレン側とも連通し、このソレノイド
101がONでライン71aとドレン側とを連通
させ、OFFで両者を遮断し、このため1―2シ
フトバルブ53のスプール53aは左端のスプリ
ング53bの付勢力とライン71aの油圧を受
け、ソレノイド101がONで右動して2速状態
となり、OFFで左動して1速状態となる。Dレ
ンジではマニユアルバルブ52のポート52bか
らライン75にライン圧(PL)が供給されるた
め、Dレンジの1速状態ではこのライン圧(PL)
がライン75aを介してFWDクラツチ21へ供
給されるとともに、N―Dアキユムレータ54を
左動させてライン76aとライン76bとを連通
させ、コーストクラツチ20にもライン75b、
ライン76a、ライン76bを通じてライン圧
(PL)を供給する。次いで、Dレンジで1―2ソ
レノイド101をONにして2速に変速するとマ
ニユアルバルブ52のポート52bと連通するラ
イン75から分岐したライン75cとライン77
とが連通しこのライン77から3―4シフトバル
ブ55を介して2―4ブレーキ23の締結側へラ
イン圧(PL)が供給される。また、1レンジの
1速時にはマニユアルバルブ52のポート52c
と連通するライン78aからLowリデユーシン
グバルブ56を経て減圧されたライン圧(PL′)
がライン78b〜78dを介してL&Rブレーキ
25に供給されると同時に、ライン78eを介し
てスロツトルバツクアツプバルブ57に信号圧と
して供給される。 2―3シフトバルブ58には、マニユアルバル
ブ52のポート52bからのライン圧(PL)が
ライン79,79aを介して右端に作用し、ライ
ン79aは2―3用ソレノイド102のON、
OFFによりドレン側と連通、遮断される。この
ため、ソレノイド102がONの時に2速状態と
なり、OFFの時に3速状態となる。よつて、2
速から3速に変速すると、マニユアルバルブ52
のポート52dからライン80に供給されるライ
ン圧(PL)はサーボコントロールバルブ59、
2―3タイミングバルブ60およびバイパスバル
ブ61を通して最終的には3―4クラツチ27に
供給されてこれが作動されるとともに、ライン圧
(PL)は2―4ブレーキ23の解除側にも供給さ
れこのブレーキが解除される。 3―4シフトバルブ55においても、マニユア
ルバルブ52のポート52bから供給されバルブ
の右端に作用するライン圧(PL)が3―4用ソ
レノイド103のON、OFFにより制御され、ソ
レノイドがONで4速状態、OFFで3速状態とな
る。3速状態ではライン75cから1―2シフト
バルブ53を経由したライン圧(PL)を2―4
ブレーキ23の締結側に供給し、同時に1―2シ
フトバルブ53をバイパスしたマニユアルバルブ
52のポート52aからのライン圧(PL)を3
―4シフトバルブ55およびN―Dアキユムレー
タ54を介してコーストクラツチ20に供給す
る。3―4用ソレノイド103をONにして3速
から4速状態に変えると、1―2シフトバルブ5
3を経たライン圧(PL)はオリフイスとチエツ
クバルブを有する回路62を通つて2―4ブレー
キ23の締結側に供給される。この時、2―4ブ
レーキ23の解除側油圧が3―4キヤパシテイバ
ルブ63を介してドレンされ、コーストクラツチ
20の油圧もドレンされる。 このように、マニユアルバルブ52により走行
レンジが定まると、この走行レンジ内で1―2用
ソレノイド101、2―3用ソレノイド102お
よび3―4用ソレノイド103をON―OFF制御
することにより、各シフトバルブを作動させて変
速を行なわせることができる。なお、この油圧制
御バルブ50に設けられた他のバルブは以下の作
用をなす。 Lowデユーシングバルブ56は、ライン圧
(PL)を減圧するもので、これによりL―Rブレ
ーキ25の油圧を減圧し変速シヨツクの緩和を行
なうとともに、スロツトルバツクアツプバルブ5
7へ信号圧を供給する。スロツトルバツクアツプ
バルブ57は、上記信号圧の有・無に応じてレギ
ユレータバルブ51への油圧供給を制御し、エン
ジンブレーキ時の容量確保のためのライン圧
(PL)の制御を行なう。スロツトルバルブ64お
よびスロツトルモジユレータバルブ65は、アク
セル開度に応じた油圧を得るバルブでこの油圧に
よりライン圧(PL)をエンジントルクにマツチ
したものとなす。2―3タイミングバルブ60、
サーボコントロールバルブ59およびバイパスバ
ルブ61は、2速から3速への変速時の応答遅れ
を小さくし変速シヨツクを和らげるためのもので
ある。3―4キヤパシテイバルブ66は3速から
4速への変速時の変速シヨツクを和らげるための
バルブであり、3―2キヤパシテイバルブ63お
よび3―2タイミングバルブ67はスロツトル開
度に応じて、3速から2速への変速シヨツクを和
らげるためのバルブである。さらに、N―Dアキ
ユムレータ54は、マニユアルバルブ52を作動
させてNレンジからDレンジへシフトする時のア
キユムレータ作用を行なうとともに、この時のア
キユムレータ作用を行なうとともに、この時のア
キユムレータピストン54aの動きを利用してコ
ーストクラツチ20への作動油の供給タイミング
をFWDクラツチ21への供給タイミングより若
干遅らせ、アクセルをふかした状態でNレンジか
らDレンジへシフトした時でのコーストクラツチ
の異常摩耗を防止している。また、ロツクアツプ
コントロールバルブ68はロツクアツプ用ソレノ
イド104のON―OFFによりロツクアツプクラ
ツチ29の作動制御を行なう。 以上のような構成の油圧制御バルブ50は、上
述のようにマニユアルバルブ52の操作と、ソレ
ノイドバルブ101〜104のON―OFF制御に
より作動させるのであるが、このON―OFF制御
は第4図のようにして制御手段34により行なわ
れる。すなわち、吸気負圧等の検出を行なうエン
ジン負荷検出器31、エンジン出力回転もしくは
トルクコンバータの出力回転というエンジン回転
に応じた回転を検出する回転検出器32、および
シフトレバーの位置から走行レンジを検出するレ
ンジ検出器33からの信号に基づいて制御手段3
4から各ソレノイド101〜104へ作動信号が
送られ、この作動信号により各ソレノイド101
〜104が作動し変速機10の各走行レンジ毎に
設定された走行条件に応じた自動変速が行なわれ
る。このソレノイド101〜104のうちロツク
アツプ用ソレノイド104は、トルクコンバータ
2のロツクアツプクラツチ29の作動を行なうも
のなので、これを除いた他のソレノイド101〜
103のON―OFFの組合せと、これにより設定
される変速段の1例を第2表に示す。なお、エン
ジンブレーキ欄で〇印はエンジンブレーキが効く
速度段であり、×印は効かない速度段であること
を示す。
【表】
【表】
第2表に示すように、ソレノイドは3個あるの
で、組み合わせが8通りでき、1速から3速につ
いてはエンジンブレーキの効く速度段および効か
ない速度段の両方が設定される。次に、第2表に
示したソレノイド信号と各走行レンジでの速度段
設定の組合せの1例を第3表に示す。 第3表からわかるように、この場合にはDレン
ジにおける3速と4速の間での変速、2レンジに
おける3速と2速に間での変速、および1レンジ
における2速と1速の間での変速がエンジンブレ
ーキの効く変速段相互の変速段となり、このまま
変速を行なつたのでは内部ロツクの問題が生じ
る。このため、本発明においては制御手段34に
よりソレノイド101〜103のON―OFF作動
を制御して変速時の内部ロツクが生じないように
している。この制御をDレンジにおける4速から
3速への変速の場合を例に挙げて説明する。 従来ではDレンジにおける4速から3速への変
速は、1―2用ソレノイド101および3―4用
ソレノイド103をONにしていた4速から3―
4用ソレノイドをOFFにして3速への変速を行
なわせている。これによつて、FWDクラツチ2
1、3―4クラツチ27および2―4ブレーキ2
3の締結側にライン圧(PL)が供給されて、
FWDクラツチ21、3―4クラツチ27および
2―4クラツチ23が作動する3速状態から、2
―4ブレーキ23の解除側にもライン圧(PL)
が供給されて2―4ブレーキ23は解除されると
ともにコーストクラツチ20にライン圧(PL)
が供給されてコーストクラツチ20が作動する。
すなわち、従来のDレンジでの4速から3速への
変速はFWDクラツチ21と3―4クラツチ27
を作動させたまま2―4ブレーキ23を解除する
とともにコーストクラツチ20を作動させて行な
つている。この時の、2―4ブレーキ23および
コーストクラツチ20のトルク容量を示すのが第
5A図である。このグラフからわかるように、変
速信号がでてからΔt3時間の間は2―4ブレーキ
23およびコーストクラツチ20が共に作動して
おり、内部ロツク状態が生じる。 このため、本発明の制御装置では、4速から3
速へ変速する際に、4速から第2表のNo.4に示す
エンジンブレーキの効かない3速を経た後エンジ
ンブレーキの効く3速(第2表のNo.2)へ変速す
るように変速信号を出す。このため、4速で1―
2用ソレノイド101と3―4用ソレノイド10
3をONにしていた状態から、1―2用ソレノイ
ド101をOFFにして一時的にエンジンブレー
キの効かない3速の状態に保つた後、1―2用ソ
レノイド101をONにするとともに3―4用ソ
レノイドをOFFにしてエンジンブレーキの効く
3速へ変速する。この時のクラツチ、ブレーキの
作動を説明する。まず、4速時にはFWDクラツ
チ21、3―4クラツチ27、および2―4ブレ
ーキ23が作動しており、この状態から2―4ブ
レーキ23の締結側へのライン圧(PL)の供給
を停止し2―4ブレーキ23を解除する。この
後、所定時間(実際にはごく短時間)経過した時
にコーストクラツチ20を作動させる。なお、こ
の時同時に2―4ブレーキ23の締結側および解
除側の両方へライン圧(PL)が供給されるが、
両側へ供給されるので2―4ブレーキ23の解除
状態はそのまま保たれる。この時の2―4ブレー
キ23とコーストクラツチ20のトルク容量変化
を表わしたのが第5B図で、この図からわかるよ
うにコーストクラツチ20の作動をΔt4時間遅ら
せているので2―4ブレーキ23の解除が完了し
てからコーストクラツチ20の作動を行なわせる
ことができ、内部ロツクを防止できる。 また、上記実施例においては、各変速段の設定
は複数のソレノイドのON―OFFの組合せを変え
るだけでよいので制御装置が複雑化することを防
止できる。 上記においては、Dレンジの4速から3速の変
速の場合について説明したが、他のエンジンブレ
ーキの効く変速段相互の変速においても同様の制
御を行なえば、内部ロツクの防止を図ることがで
きるのは明らかである。 (発明の効果) 以上説明したように、本発明によればエンジン
ブレーキの効く変速段相互の変速を行なわせる場
合に、該変速段のいずれか一方と同一変速段で且
つエンジンブレーキの効かない変速段を一時経由
した後にエンジンブレーキの効く目標変速段に変
速させるので、変速時における内部ロツク状態の
発生を避けることができ、従来問題となつていた
内部ロツクによる減速フイーリングやクラツチ、
ブレーキの耐久性低下の問題を抑えることができ
る。このため、変速時の乗員に与えるフイーリン
グが良くなつて乗り心地が向上し、クラツチ、ブ
レーキの寿命も延びる。 また、本発明では変速を行なう際に変速前もし
くは後のいずれか一方と同一変速段で且つエンジ
ンブレーキの効かない変速段を経由するようにし
ているので、作動もしくは解除させるクラツチ、
ブレーキの数は最低減に抑えることができ変速タ
イミングがとり易く、変速制御装置の複雑化を生
じることもないものである。
で、組み合わせが8通りでき、1速から3速につ
いてはエンジンブレーキの効く速度段および効か
ない速度段の両方が設定される。次に、第2表に
示したソレノイド信号と各走行レンジでの速度段
設定の組合せの1例を第3表に示す。 第3表からわかるように、この場合にはDレン
ジにおける3速と4速の間での変速、2レンジに
おける3速と2速に間での変速、および1レンジ
における2速と1速の間での変速がエンジンブレ
ーキの効く変速段相互の変速段となり、このまま
変速を行なつたのでは内部ロツクの問題が生じ
る。このため、本発明においては制御手段34に
よりソレノイド101〜103のON―OFF作動
を制御して変速時の内部ロツクが生じないように
している。この制御をDレンジにおける4速から
3速への変速の場合を例に挙げて説明する。 従来ではDレンジにおける4速から3速への変
速は、1―2用ソレノイド101および3―4用
ソレノイド103をONにしていた4速から3―
4用ソレノイドをOFFにして3速への変速を行
なわせている。これによつて、FWDクラツチ2
1、3―4クラツチ27および2―4ブレーキ2
3の締結側にライン圧(PL)が供給されて、
FWDクラツチ21、3―4クラツチ27および
2―4クラツチ23が作動する3速状態から、2
―4ブレーキ23の解除側にもライン圧(PL)
が供給されて2―4ブレーキ23は解除されると
ともにコーストクラツチ20にライン圧(PL)
が供給されてコーストクラツチ20が作動する。
すなわち、従来のDレンジでの4速から3速への
変速はFWDクラツチ21と3―4クラツチ27
を作動させたまま2―4ブレーキ23を解除する
とともにコーストクラツチ20を作動させて行な
つている。この時の、2―4ブレーキ23および
コーストクラツチ20のトルク容量を示すのが第
5A図である。このグラフからわかるように、変
速信号がでてからΔt3時間の間は2―4ブレーキ
23およびコーストクラツチ20が共に作動して
おり、内部ロツク状態が生じる。 このため、本発明の制御装置では、4速から3
速へ変速する際に、4速から第2表のNo.4に示す
エンジンブレーキの効かない3速を経た後エンジ
ンブレーキの効く3速(第2表のNo.2)へ変速す
るように変速信号を出す。このため、4速で1―
2用ソレノイド101と3―4用ソレノイド10
3をONにしていた状態から、1―2用ソレノイ
ド101をOFFにして一時的にエンジンブレー
キの効かない3速の状態に保つた後、1―2用ソ
レノイド101をONにするとともに3―4用ソ
レノイドをOFFにしてエンジンブレーキの効く
3速へ変速する。この時のクラツチ、ブレーキの
作動を説明する。まず、4速時にはFWDクラツ
チ21、3―4クラツチ27、および2―4ブレ
ーキ23が作動しており、この状態から2―4ブ
レーキ23の締結側へのライン圧(PL)の供給
を停止し2―4ブレーキ23を解除する。この
後、所定時間(実際にはごく短時間)経過した時
にコーストクラツチ20を作動させる。なお、こ
の時同時に2―4ブレーキ23の締結側および解
除側の両方へライン圧(PL)が供給されるが、
両側へ供給されるので2―4ブレーキ23の解除
状態はそのまま保たれる。この時の2―4ブレー
キ23とコーストクラツチ20のトルク容量変化
を表わしたのが第5B図で、この図からわかるよ
うにコーストクラツチ20の作動をΔt4時間遅ら
せているので2―4ブレーキ23の解除が完了し
てからコーストクラツチ20の作動を行なわせる
ことができ、内部ロツクを防止できる。 また、上記実施例においては、各変速段の設定
は複数のソレノイドのON―OFFの組合せを変え
るだけでよいので制御装置が複雑化することを防
止できる。 上記においては、Dレンジの4速から3速の変
速の場合について説明したが、他のエンジンブレ
ーキの効く変速段相互の変速においても同様の制
御を行なえば、内部ロツクの防止を図ることがで
きるのは明らかである。 (発明の効果) 以上説明したように、本発明によればエンジン
ブレーキの効く変速段相互の変速を行なわせる場
合に、該変速段のいずれか一方と同一変速段で且
つエンジンブレーキの効かない変速段を一時経由
した後にエンジンブレーキの効く目標変速段に変
速させるので、変速時における内部ロツク状態の
発生を避けることができ、従来問題となつていた
内部ロツクによる減速フイーリングやクラツチ、
ブレーキの耐久性低下の問題を抑えることができ
る。このため、変速時の乗員に与えるフイーリン
グが良くなつて乗り心地が向上し、クラツチ、ブ
レーキの寿命も延びる。 また、本発明では変速を行なう際に変速前もし
くは後のいずれか一方と同一変速段で且つエンジ
ンブレーキの効かない変速段を経由するようにし
ているので、作動もしくは解除させるクラツチ、
ブレーキの数は最低減に抑えることができ変速タ
イミングがとり易く、変速制御装置の複雑化を生
じることもないものである。
第1図は本発明の制御装置を有する自動車の自
動変速機を概略的に示す骨子図、第2図は本発明
の制御装置を有する自動車の自動変速機を示す断
面図、第3図は本発明の制御装置として作用する
油圧制御回路図、第4図は本発明の制御装置をエ
ンジン、変速機とともに示す概略図、第5A図お
よび第5B図はDレンジの4速から33速への変速
時のクラツチ、ブレーキのトルク容量を示し、第
5A図は従来の変速を示すグラフ、第5B図は本
発明による場合の変速を示すグラフ、第6A図は
従来の変速制御での変速時のトルク容量変化を示
すグラフ、第6B図は従来の変速制御での変速時
の車の加速度変化を示すグラフである。 1…クランク軸、2…トルクコンバータ、10
…多段変速歯車装置、12…中央軸、13…ター
ビンシヤフト、14…プラネタリギヤユニツト、
19…リングギヤ、20…第1のクラツチ装置
(コーストクラツチ)、21…第2のクラツチ装置
(FWDクラツチ)、22…第1のワンウエイクラ
ツチ装置、23…第1のブレーキ装置(2―4ブ
レーキ)、24…第3のクラツチ装置(REVクラ
ツチ)、25…第2のブレーキ装置(L―Rブレ
ーキ)、26…第2のワンウエイクラツチ装置、
27…第4のクラツチ装置(3―4クラツチ)、
34…制御手段、50…油圧制御バルブ、51…
レギユレータバルブ、52…マニユアルバルブ、
53…1―2シフトバルブ、55…3―4シフト
バルブ、58…2―3シフトバルブ。
動変速機を概略的に示す骨子図、第2図は本発明
の制御装置を有する自動車の自動変速機を示す断
面図、第3図は本発明の制御装置として作用する
油圧制御回路図、第4図は本発明の制御装置をエ
ンジン、変速機とともに示す概略図、第5A図お
よび第5B図はDレンジの4速から33速への変速
時のクラツチ、ブレーキのトルク容量を示し、第
5A図は従来の変速を示すグラフ、第5B図は本
発明による場合の変速を示すグラフ、第6A図は
従来の変速制御での変速時のトルク容量変化を示
すグラフ、第6B図は従来の変速制御での変速時
の車の加速度変化を示すグラフである。 1…クランク軸、2…トルクコンバータ、10
…多段変速歯車装置、12…中央軸、13…ター
ビンシヤフト、14…プラネタリギヤユニツト、
19…リングギヤ、20…第1のクラツチ装置
(コーストクラツチ)、21…第2のクラツチ装置
(FWDクラツチ)、22…第1のワンウエイクラ
ツチ装置、23…第1のブレーキ装置(2―4ブ
レーキ)、24…第3のクラツチ装置(REVクラ
ツチ)、25…第2のブレーキ装置(L―Rブレ
ーキ)、26…第2のワンウエイクラツチ装置、
27…第4のクラツチ装置(3―4クラツチ)、
34…制御手段、50…油圧制御バルブ、51…
レギユレータバルブ、52…マニユアルバルブ、
53…1―2シフトバルブ、55…3―4シフト
バルブ、58…2―3シフトバルブ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エンジンの出力軸に連結されて駆動されるト
ルクコンバータと、該トルクコンバータの出力軸
に連結された変速歯車機構と、該変速歯車機構の
動力伝達径路を切換えるクラツチ、ブレーキ等の
変速段切換手段と、該変速段切換手段を作動させ
るための該変速段切換手段への作動油の給排を制
御する切換弁群とを有し、車両走行状態に応じて
前記切換弁群を作動させて変速を行なう自動変速
機において、 前記切換弁群は、共にエンジンブレーキの効く
変速段であつて変速操作される2つの変速段のう
ち少なくともいずれか一方の変速段をギヤ比が同
一でエンジンブレーキの効く変速段と効かない変
速段とに切換可能に構成されており、この切換弁
群を上記変速操作時上記一方の変速段のエンジン
ブレーキの効かない変速段を一時的に形成した
後、エンジンブレーキの効く目標変速段を形成す
るよう制御する制御手段を設けたことを特徴とす
る自動変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59229121A JPS61109941A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 自動変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59229121A JPS61109941A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 自動変速機の制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61109941A JPS61109941A (ja) | 1986-05-28 |
| JPS6363778B2 true JPS6363778B2 (ja) | 1988-12-08 |
Family
ID=16887071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59229121A Granted JPS61109941A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 自動変速機の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61109941A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63219949A (ja) * | 1987-03-10 | 1988-09-13 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の変速制御装置 |
| JP2698071B2 (ja) * | 1987-03-10 | 1998-01-19 | マツダ株式会社 | 自動変速機の変速制御装置 |
| JPH01275938A (ja) * | 1988-04-26 | 1989-11-06 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速機の変速制御方法 |
| JP4492686B2 (ja) | 2007-11-30 | 2010-06-30 | トヨタ自動車株式会社 | ダンパ装置 |
-
1984
- 1984-10-31 JP JP59229121A patent/JPS61109941A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61109941A (ja) | 1986-05-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |