JPS636638B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS636638B2 JPS636638B2 JP16407883A JP16407883A JPS636638B2 JP S636638 B2 JPS636638 B2 JP S636638B2 JP 16407883 A JP16407883 A JP 16407883A JP 16407883 A JP16407883 A JP 16407883A JP S636638 B2 JPS636638 B2 JP S636638B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coloring
- electrolytic coloring
- acid
- bath
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Electrochemical Coating By Surface Reaction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
発明の技術分野
本発明は、アルミニウムまたはアルミニウム合
金(以下、アルミニウム材という)のゴールド色
系への電解着色方法に関するものである。
金(以下、アルミニウム材という)のゴールド色
系への電解着色方法に関するものである。
従来技術
近年、電解着色法の開発に伴ない、アルミニウ
ム材の需要は建材関係、船舶、車輛用材料等の各
種分野で著しく増大しているが、アルミニウム材
の表面処理は、防食はもとより外観が大きな要素
となつており、耐食性や耐侯性などの観点に美的
感覚を織り込み、装飾的効果を上げることも必要
となつている。殊に玄関引戸や高級テラス戸など
の建材関係においては、上記の要望が強く、ゴー
ルド色系で着色表面処理したアルミニウム材の要
望が強くなつている。
ム材の需要は建材関係、船舶、車輛用材料等の各
種分野で著しく増大しているが、アルミニウム材
の表面処理は、防食はもとより外観が大きな要素
となつており、耐食性や耐侯性などの観点に美的
感覚を織り込み、装飾的効果を上げることも必要
となつている。殊に玄関引戸や高級テラス戸など
の建材関係においては、上記の要望が強く、ゴー
ルド色系で着色表面処理したアルミニウム材の要
望が強くなつている。
従来、アルミニウム材の着色方法としては数多
く報告されているが、比較的に耐食性や耐候性に
優れ、色の不均一性が少ないことから、電解着色
法が広く用いられている。しかしながら、この方
法による場合、その発色機構上、ブロンズ、アン
バー、黒など色彩が単調であつて暗色系のものが
多く、得られる色は限られている。また、着色進
行度も今だ充分であるとは言えず、省エネルギー
の観点からも電解時間の短縮など改善すべき点も
残されている。
く報告されているが、比較的に耐食性や耐候性に
優れ、色の不均一性が少ないことから、電解着色
法が広く用いられている。しかしながら、この方
法による場合、その発色機構上、ブロンズ、アン
バー、黒など色彩が単調であつて暗色系のものが
多く、得られる色は限られている。また、着色進
行度も今だ充分であるとは言えず、省エネルギー
の観点からも電解時間の短縮など改善すべき点も
残されている。
ところで、電解着色法においてゴールド色を得
る方法はいくつか報告されているが、いずれも使
用金属が高価であつたり、あるいは有害であつた
ため、量産の面、浴管理の面あるいは公害の面に
おいて問題があつた。また、ゴールド色に関して
は耐候性の悪いものが多かつた。
る方法はいくつか報告されているが、いずれも使
用金属が高価であつたり、あるいは有害であつた
ため、量産の面、浴管理の面あるいは公害の面に
おいて問題があつた。また、ゴールド色に関して
は耐候性の悪いものが多かつた。
電解着色法における上記色彩上の問題の改良の
一環として、アルミニウム材に硫酸電解液中での
直流電解により陽極酸化皮膜を形成させた後、硫
酸浴中でさらに交流電解して陽極酸化皮膜を形成
し、その後硫酸第一錫を含有する電解浴中で交流
電解することによつてゴールド色の着色皮膜が得
られたということが、特開昭54−124841号公報に
報告されている。
一環として、アルミニウム材に硫酸電解液中での
直流電解により陽極酸化皮膜を形成させた後、硫
酸浴中でさらに交流電解して陽極酸化皮膜を形成
し、その後硫酸第一錫を含有する電解浴中で交流
電解することによつてゴールド色の着色皮膜が得
られたということが、特開昭54−124841号公報に
報告されている。
しかしながら、一般に、直流電解による一次陽
極酸化処理と交流電解による二次陽極酸化処理を
行なつた後に、通常の第一錫塩を含有する電解着
色浴中で交流電解しても、光沢のある淡い黄色の
着色皮膜しか得られず、ゴールド色の着色皮膜を
得るためには電解着色浴のコントロールが難かし
く、均一な一定のゴールド色への電解着色は困難
である。
極酸化処理と交流電解による二次陽極酸化処理を
行なつた後に、通常の第一錫塩を含有する電解着
色浴中で交流電解しても、光沢のある淡い黄色の
着色皮膜しか得られず、ゴールド色の着色皮膜を
得るためには電解着色浴のコントロールが難かし
く、均一な一定のゴールド色への電解着色は困難
である。
発明の背景
本出願人は、前記の事情に鑑み、耐候性、均一
着色性、経済性、等の全ての面において満足すべ
き結果が得られ、均一な一定のゴールド色への電
解着色が可能な方法を開発し、既に一連の特許出
願を行なつている(特開昭55−62197号、特願昭
57−177496号)。すなわち、これらの方法は、基
本的には陽極酸化処理あるいはさらに交流電解に
よる二次陽極酸化処理を施したアルミニウム材
を、第一錫塩と、分子中にイオウ原子を有し、液
中で徐々に分解するかあるいは交流通電による酸
化還元反応を受けて分解することにより含有する
イオウを放出する物質(以下、分解性イオウ化合
物という)を主成分とする電解着色浴中において
交流電解することにより、酸化皮膜の孔中に、上
記分解性イオウ化合物より供給されるイオウイオ
ンと第一錫塩によるスズイオンとが吸着され、あ
るいは硫化錫となつて酸化皮膜孔中に析出するこ
とに起因して、付き廻り性よく均一にゴールド色
系の着色皮膜を形成するものである。
着色性、経済性、等の全ての面において満足すべ
き結果が得られ、均一な一定のゴールド色への電
解着色が可能な方法を開発し、既に一連の特許出
願を行なつている(特開昭55−62197号、特願昭
57−177496号)。すなわち、これらの方法は、基
本的には陽極酸化処理あるいはさらに交流電解に
よる二次陽極酸化処理を施したアルミニウム材
を、第一錫塩と、分子中にイオウ原子を有し、液
中で徐々に分解するかあるいは交流通電による酸
化還元反応を受けて分解することにより含有する
イオウを放出する物質(以下、分解性イオウ化合
物という)を主成分とする電解着色浴中において
交流電解することにより、酸化皮膜の孔中に、上
記分解性イオウ化合物より供給されるイオウイオ
ンと第一錫塩によるスズイオンとが吸着され、あ
るいは硫化錫となつて酸化皮膜孔中に析出するこ
とに起因して、付き廻り性よく均一にゴールド色
系の着色皮膜を形成するものである。
この方法は、前記した利点を有し、均一な一定
のゴールド色系への電解着色が可能であるという
点において画期的な方法と考えられる。しかし、
電解着色処理の初期においては問題はないが、電
解着色浴の繰り返し使用によつて、以下のような
問題を生ずることが見い出された。
のゴールド色系への電解着色が可能であるという
点において画期的な方法と考えられる。しかし、
電解着色処理の初期においては問題はないが、電
解着色浴の繰り返し使用によつて、以下のような
問題を生ずることが見い出された。
すなわち、着色主成分である第一錫塩と分解性
イオウ化合物が分解して酸化皮膜孔中に固定され
る他に、通電による酸化還元反応、浴循環、放置
時の空気による酸化反応、浴温上昇等に起因し
て、着色阻害因子を生成する。例えば、第一錫塩
により供給されるSn2+が酸化されてSn4+の着色
阻害因子となり、また分解性イオウ化合物が分解
してS2-の着色阻害因子となる。一方、上記Sn4+
及びS2-は、酸化皮膜孔中で固定されてSnS2の着
色皮膜形成因子となり消費されるが、一部SnS3
となり、これがSnS2(着色皮膜形成因子)とS2-
(着色阻害因子)に分解される。このようにして、
電解着色浴を繰り返し使用することによつて、次
第に前記着色阻害因子が蓄積される。このため、
着色度が次第に低下し、一定の着色皮膜を得るた
めには通電時間を長くすることが必要となる。さ
らに、第一錫塩から放出されたSn2+と分解性イ
オウ化合物から放出されたイオウが結合して、
SnS等の不溶性微粒子(SS)を形成する。この
SSが次第に蓄積されると、浴の電導性を低下さ
せて着色度に悪影響を及ぼすと共に、製品の表面
にスマツトとして付着し、いわゆる粉ふき現象を
呈するに至る。その結果、水洗水を汚す原因とな
り、またSSは1μ前後のものが多いため過が困
難となり、過機の目詰りが早く、洗浄頻度も大
きくしなければならなくなる。従つて、電解着色
浴の寿命が比較的短いという問題が派生するに至
つている。
イオウ化合物が分解して酸化皮膜孔中に固定され
る他に、通電による酸化還元反応、浴循環、放置
時の空気による酸化反応、浴温上昇等に起因し
て、着色阻害因子を生成する。例えば、第一錫塩
により供給されるSn2+が酸化されてSn4+の着色
阻害因子となり、また分解性イオウ化合物が分解
してS2-の着色阻害因子となる。一方、上記Sn4+
及びS2-は、酸化皮膜孔中で固定されてSnS2の着
色皮膜形成因子となり消費されるが、一部SnS3
となり、これがSnS2(着色皮膜形成因子)とS2-
(着色阻害因子)に分解される。このようにして、
電解着色浴を繰り返し使用することによつて、次
第に前記着色阻害因子が蓄積される。このため、
着色度が次第に低下し、一定の着色皮膜を得るた
めには通電時間を長くすることが必要となる。さ
らに、第一錫塩から放出されたSn2+と分解性イ
オウ化合物から放出されたイオウが結合して、
SnS等の不溶性微粒子(SS)を形成する。この
SSが次第に蓄積されると、浴の電導性を低下さ
せて着色度に悪影響を及ぼすと共に、製品の表面
にスマツトとして付着し、いわゆる粉ふき現象を
呈するに至る。その結果、水洗水を汚す原因とな
り、またSSは1μ前後のものが多いため過が困
難となり、過機の目詰りが早く、洗浄頻度も大
きくしなければならなくなる。従つて、電解着色
浴の寿命が比較的短いという問題が派生するに至
つている。
発明の目的
従つて、本発明の目的は、前記ゴールド色系へ
の電解着色法における着色阻害因子や不溶性微粒
子の発生を抑制し、長期間安定にかつ優れた着色
度でもつて、均一かつ一定のゴールド色系に電解
着色できる方法を提供することにある。
の電解着色法における着色阻害因子や不溶性微粒
子の発生を抑制し、長期間安定にかつ優れた着色
度でもつて、均一かつ一定のゴールド色系に電解
着色できる方法を提供することにある。
発明の構成
本発明者らは、前記した問題を解決するために
は、電解着色浴中に、前記第一錫塩及び分解性イ
オウ化合物と共に、界面活性剤(アルカンスルホ
ン酸またはその塩、アルカノールスルホン酸また
はその塩)を加えることにより、前記着色阻害因
子や不溶性微粒子の生成が抑制され、また陽極酸
化皮膜表面への不溶性粒子の吸着も防止でき、交
流電解による着色性が改善されることを見い出
し、本発明を完成するに至つたものである。
は、電解着色浴中に、前記第一錫塩及び分解性イ
オウ化合物と共に、界面活性剤(アルカンスルホ
ン酸またはその塩、アルカノールスルホン酸また
はその塩)を加えることにより、前記着色阻害因
子や不溶性微粒子の生成が抑制され、また陽極酸
化皮膜表面への不溶性粒子の吸着も防止でき、交
流電解による着色性が改善されることを見い出
し、本発明を完成するに至つたものである。
すなわち、本発明に係るアルミニウム材のゴー
ルド色系の電解着色方法は、陽極酸化処理あるい
はさらに交流電解による二次陽極酸化処理を施し
たアルミニウムまたはアルミニウム合金を金属塩
を含有する電解着色浴中で交流またはそれと同等
の効果を持つ電流波形により電解着色する方法に
して、電解着色浴として、(a)第一錫塩と、(b)分子
中にイオウ原子を有し、液中で徐々に分解する
か、あるいは交流通電による酸化還元反応を受け
て分解することにより含有するイオウを放出する
物質と、(c)アルカンスルホン酸またはその塩及び
アルカノールスルホン酸またはその塩からなる群
から選ばれた界面活性剤とを含有する電解着色浴
を用いることを特徴とするものである。
ルド色系の電解着色方法は、陽極酸化処理あるい
はさらに交流電解による二次陽極酸化処理を施し
たアルミニウムまたはアルミニウム合金を金属塩
を含有する電解着色浴中で交流またはそれと同等
の効果を持つ電流波形により電解着色する方法に
して、電解着色浴として、(a)第一錫塩と、(b)分子
中にイオウ原子を有し、液中で徐々に分解する
か、あるいは交流通電による酸化還元反応を受け
て分解することにより含有するイオウを放出する
物質と、(c)アルカンスルホン酸またはその塩及び
アルカノールスルホン酸またはその塩からなる群
から選ばれた界面活性剤とを含有する電解着色浴
を用いることを特徴とするものである。
発明の態様
本発明について詳しく説明すると、まずアルミ
ニウム材を、必要に応じて常法により脱脂、エツ
チング、中和、水洗、スマツト除去などの処理を
施した後、無機酸または有機酸、例えば硫酸、シ
ユウ酸、クロム酸などを電解液として用い、常法
に従つて陽極酸化してアルミニウム表面上に陽極
酸化皮膜を形成させる。陽極酸化処理は、常法に
従つてアルミニウム材を陽極とし、適当な対極と
の間に直流又は交流電圧を印加して電解処理でき
れば充分であつて、印加電圧、電流密度、浴温等
の電解条件も常法のとおりで充分である。
ニウム材を、必要に応じて常法により脱脂、エツ
チング、中和、水洗、スマツト除去などの処理を
施した後、無機酸または有機酸、例えば硫酸、シ
ユウ酸、クロム酸などを電解液として用い、常法
に従つて陽極酸化してアルミニウム表面上に陽極
酸化皮膜を形成させる。陽極酸化処理は、常法に
従つてアルミニウム材を陽極とし、適当な対極と
の間に直流又は交流電圧を印加して電解処理でき
れば充分であつて、印加電圧、電流密度、浴温等
の電解条件も常法のとおりで充分である。
上記陽極酸化処理を施したアルミニウム材は、
水洗などの必要な処理を行なつた後、そのまま本
発明に係る電解着色処理を行なうか、あるいは上
記直流電解による陽極酸化処理(一次)後にさら
に交流電解による二次陽極酸化処理を行なつた
後、電解着色処理を行なう。
水洗などの必要な処理を行なつた後、そのまま本
発明に係る電解着色処理を行なうか、あるいは上
記直流電解による陽極酸化処理(一次)後にさら
に交流電解による二次陽極酸化処理を行なつた
後、電解着色処理を行なう。
この2段階陽極酸化処理を行なう場合には、一
次及び二次共に硫酸浴を用い、第1硫酸浴として
は約100〜300g/の濃度の硫酸を含有するもの
が好ましいが、他の有機酸及び無機酸を添加して
もよい。一次陽極酸化処理により約9〜13μの膜
厚の一次陽極酸化皮膜を形成する。この交流電解
による二次陽極酸化処理は、着色皮膜の生成を目
的とするものではなく、前記直流電解による一次
陽極酸化処理と相俟つて、二重皮膜構造の酸化皮
膜を生成させるものである。この二次陽極酸化処
理は、次工程の電解着色工程において、陽極酸化
皮膜の微孔中への錫及び分解性イオウ化合物の吸
着量を多くし、これによつて赤味を帯びたゴール
ド色系(黄土色系)の発色を具現するための工程
としての意義を有する。すなわち、通常の陽極酸
化処理のみの場合には、後述する電解着色処理に
より淡いゴールド色から濃いゴールド色までの着
色皮膜が形成されるが、上記2段階陽極酸化処理
を行なつた場合には、ブロンズとゴールドの中間
色、すなわち赤味を帯びたゴールド色系の着色皮
膜が形成される。この第2硫酸浴中での交流電解
による解離反応により、酸化皮膜中にはイオウや
イオウ化合物が多量に含まれ、これにより、次工
程の電解着色工程において金属硫化物が形成さ
れ、赤味を帯びたゴールド色系の着色皮膜ができ
ると考えられる。
次及び二次共に硫酸浴を用い、第1硫酸浴として
は約100〜300g/の濃度の硫酸を含有するもの
が好ましいが、他の有機酸及び無機酸を添加して
もよい。一次陽極酸化処理により約9〜13μの膜
厚の一次陽極酸化皮膜を形成する。この交流電解
による二次陽極酸化処理は、着色皮膜の生成を目
的とするものではなく、前記直流電解による一次
陽極酸化処理と相俟つて、二重皮膜構造の酸化皮
膜を生成させるものである。この二次陽極酸化処
理は、次工程の電解着色工程において、陽極酸化
皮膜の微孔中への錫及び分解性イオウ化合物の吸
着量を多くし、これによつて赤味を帯びたゴール
ド色系(黄土色系)の発色を具現するための工程
としての意義を有する。すなわち、通常の陽極酸
化処理のみの場合には、後述する電解着色処理に
より淡いゴールド色から濃いゴールド色までの着
色皮膜が形成されるが、上記2段階陽極酸化処理
を行なつた場合には、ブロンズとゴールドの中間
色、すなわち赤味を帯びたゴールド色系の着色皮
膜が形成される。この第2硫酸浴中での交流電解
による解離反応により、酸化皮膜中にはイオウや
イオウ化合物が多量に含まれ、これにより、次工
程の電解着色工程において金属硫化物が形成さ
れ、赤味を帯びたゴールド色系の着色皮膜ができ
ると考えられる。
また、本発明によれば、2次陽極酸化処理後に
その浴にアルミニウム材をしばらくそのまま浸漬
することにより、短時間の浸漬で顕著な着色性の
向上があり、性能の低下も少なく抑えることがで
きるということが見い出された。着色性は浸漬時
間を長くすればよいことは従来と同じであるが、
生産性、皮膜性能の点より、浸漬時間は1分以上
15分以内、好ましくは3〜10分である。
その浴にアルミニウム材をしばらくそのまま浸漬
することにより、短時間の浸漬で顕著な着色性の
向上があり、性能の低下も少なく抑えることがで
きるということが見い出された。着色性は浸漬時
間を長くすればよいことは従来と同じであるが、
生産性、皮膜性能の点より、浸漬時間は1分以上
15分以内、好ましくは3〜10分である。
上記第2硫酸浴の硫酸の濃度は、100〜280g/
、好ましくは150〜200g/、さらに好ましく
は170〜190g/である。280g/以上の高濃
度では酸化皮膜の剥離が生じ、一方、100g/
未満の低濃度では次工程の電解着色工程における
着色度が下降するので好ましくない。また、浴温
は10〜30℃、好ましくは15〜25℃、さらに好まし
くは18〜23℃である。30℃以上の高温では上記と
同様に酸化皮膜の剥離や粉吹き現象が生じ、一
方、10℃以下の低温では着色度が低下するので好
ましくない。電解条件としては、電流密度は0.5
〜3A/dm2、好ましくは1.0〜2.5A/dm2、さら
に好ましくは1.5〜2.2A/dm2である。高電流密
度では着色度が低下し、一方、低電流密度では色
ムラ、色抜けなどが生じるので、上記範囲に設定
することが好ましい。また、電解時間は3〜15
分、好ましくは5〜12分である。通電時間が長い
と酸化皮膜が脆くなり、一方、通電時間が短い場
合には着色度が低下するので、上記範囲に設定す
ることが好ましい。
、好ましくは150〜200g/、さらに好ましく
は170〜190g/である。280g/以上の高濃
度では酸化皮膜の剥離が生じ、一方、100g/
未満の低濃度では次工程の電解着色工程における
着色度が下降するので好ましくない。また、浴温
は10〜30℃、好ましくは15〜25℃、さらに好まし
くは18〜23℃である。30℃以上の高温では上記と
同様に酸化皮膜の剥離や粉吹き現象が生じ、一
方、10℃以下の低温では着色度が低下するので好
ましくない。電解条件としては、電流密度は0.5
〜3A/dm2、好ましくは1.0〜2.5A/dm2、さら
に好ましくは1.5〜2.2A/dm2である。高電流密
度では着色度が低下し、一方、低電流密度では色
ムラ、色抜けなどが生じるので、上記範囲に設定
することが好ましい。また、電解時間は3〜15
分、好ましくは5〜12分である。通電時間が長い
と酸化皮膜が脆くなり、一方、通電時間が短い場
合には着色度が低下するので、上記範囲に設定す
ることが好ましい。
なお、前記第1硫酸浴及び第2硫酸浴は同一の
硫酸浴を用いることもできる。すなわち、前記硫
酸濃度の硫酸浴中で常法に従つて直流電解により
一次陽極酸化処理を行なつた後、引き続き同一の
硫酸浴中で前記電解条件下で交流電解により二次
陽極酸化処理を行なつてもよい。
硫酸浴を用いることもできる。すなわち、前記硫
酸濃度の硫酸浴中で常法に従つて直流電解により
一次陽極酸化処理を行なつた後、引き続き同一の
硫酸浴中で前記電解条件下で交流電解により二次
陽極酸化処理を行なつてもよい。
また、電解着色工程において着色進行度を増大
し、濃色の黄土色系の着色皮膜を生成させるため
に、上記第2硫酸浴中に硫酸チタンを添加するこ
ともできる。硫酸チタンとしては硫酸第一チタン
及び硫酸第二チタンがあり、いずれも使用可能で
ある。この硫酸チタンを含有する第2硫酸浴中で
の交流電解による解離反応により生成したチタン
イオンのイオン化電圧は、アルミニウムのイオン
化電圧よりも高いため、チタンイオンはアルミニ
ウムのイオン化促進剤として働き、その結果増膜
効果を発揮し、短時間で交流酸化皮膜が得られ
る。さらには、液中には硫酸イオンが増え、酸化
皮膜中にはイオウやイオウ化合物が多量に含まれ
ることになり、これが次工程の電解着色工程にお
いて着色進行度が増大し、濃色の着色皮膜が形成
できる要因の一つと考えられる。
し、濃色の黄土色系の着色皮膜を生成させるため
に、上記第2硫酸浴中に硫酸チタンを添加するこ
ともできる。硫酸チタンとしては硫酸第一チタン
及び硫酸第二チタンがあり、いずれも使用可能で
ある。この硫酸チタンを含有する第2硫酸浴中で
の交流電解による解離反応により生成したチタン
イオンのイオン化電圧は、アルミニウムのイオン
化電圧よりも高いため、チタンイオンはアルミニ
ウムのイオン化促進剤として働き、その結果増膜
効果を発揮し、短時間で交流酸化皮膜が得られ
る。さらには、液中には硫酸イオンが増え、酸化
皮膜中にはイオウやイオウ化合物が多量に含まれ
ることになり、これが次工程の電解着色工程にお
いて着色進行度が増大し、濃色の着色皮膜が形成
できる要因の一つと考えられる。
硫酸チタンとしては25%以上の濃度の溶液が市
販されており、本発明においてはこれを使用でき
る。前記第2硫酸浴中の硫酸チタン溶液(市販25
%up)の濃度は、5〜100ml/、好ましくは10
〜50ml/である。高濃度の場合には硫酸浴が白
濁し、折出物が発生し、一方、低濃度では着色進
行度の増大が期待できないので、上記範囲内の濃
度で使用する。電解条件、浴温等は前記した硫酸
チタンを含有しない第2硫酸浴の場合と同様であ
る。
販されており、本発明においてはこれを使用でき
る。前記第2硫酸浴中の硫酸チタン溶液(市販25
%up)の濃度は、5〜100ml/、好ましくは10
〜50ml/である。高濃度の場合には硫酸浴が白
濁し、折出物が発生し、一方、低濃度では着色進
行度の増大が期待できないので、上記範囲内の濃
度で使用する。電解条件、浴温等は前記した硫酸
チタンを含有しない第2硫酸浴の場合と同様であ
る。
以上のように、常法に従つて直流電解もしくは
交流電解による陽極酸化処理を終えたアルミニウ
ム材、または直流電解による一次陽極酸化処理後
にさらに第2硫酸浴または硫酸チタンを含有する
第2硫酸浴中での交流電解による二次陽極酸化処
理を終えたアルミニウム材は、ついで、第一錫
塩、分解性イオウ化合物、及びアルカンスルホン
酸またはその塩及びアルカノールスルホン酸また
はその塩からなる群から選ばれた界面活性剤のそ
れぞれ少なくとも1種を含有する電解着色浴中で
交流電解して、電解着色を行なう。
交流電解による陽極酸化処理を終えたアルミニウ
ム材、または直流電解による一次陽極酸化処理後
にさらに第2硫酸浴または硫酸チタンを含有する
第2硫酸浴中での交流電解による二次陽極酸化処
理を終えたアルミニウム材は、ついで、第一錫
塩、分解性イオウ化合物、及びアルカンスルホン
酸またはその塩及びアルカノールスルホン酸また
はその塩からなる群から選ばれた界面活性剤のそ
れぞれ少なくとも1種を含有する電解着色浴中で
交流電解して、電解着色を行なう。
本発明において使用される電解液の主成分の一
つである第一錫塩としては、硫酸第一錫、シユウ
酸第一錫、塩化第一錫等があり、電解液に溶けて
錫()イオンを提供してくれるものであればよ
い。
つである第一錫塩としては、硫酸第一錫、シユウ
酸第一錫、塩化第一錫等があり、電解液に溶けて
錫()イオンを提供してくれるものであればよ
い。
第一錫塩の濃度は、その塩中の第一錫成分の量
として0.3g/(硫酸第一錫としては約0.55
g/(0.55×Sn/SnSO4≒0.3)、塩化第一錫と
しては約0.5g/である)以上、好ましくはコ
ストの点も考慮すると、第一錫成分の量としては
1.0〜20g/(硫酸第一錫としては約1.8〜35
g/)である。
として0.3g/(硫酸第一錫としては約0.55
g/(0.55×Sn/SnSO4≒0.3)、塩化第一錫と
しては約0.5g/である)以上、好ましくはコ
ストの点も考慮すると、第一錫成分の量としては
1.0〜20g/(硫酸第一錫としては約1.8〜35
g/)である。
“分解性イオウ化合物”としては、チオ硫酸、
チオ尿素、塩化チオニルやチオグリコール酸、チ
オシアン酸、チオ酢酸、チオカルバミン酸など、
及びそのナトリウム、カリウム、アンモニウムな
どの塩のようにチオ化合物に属するもの、あるい
は硫酸およびその塩を除くスルホキシル酸、亜二
チオン酸、亜硫酸、ピロ硫酸、ピロ亜硫酸、二チ
オン酸、三チオン酸、四チオン酸、五チオン酸、
六チオン酸等のイオウ酸素酸もしくはそれらのナ
トリウム、カリウム、アンモニウムなどの塩、及
び二塩化イオウ、一臭化イオウなどのハロゲン化
イオウがある。
チオ尿素、塩化チオニルやチオグリコール酸、チ
オシアン酸、チオ酢酸、チオカルバミン酸など、
及びそのナトリウム、カリウム、アンモニウムな
どの塩のようにチオ化合物に属するもの、あるい
は硫酸およびその塩を除くスルホキシル酸、亜二
チオン酸、亜硫酸、ピロ硫酸、ピロ亜硫酸、二チ
オン酸、三チオン酸、四チオン酸、五チオン酸、
六チオン酸等のイオウ酸素酸もしくはそれらのナ
トリウム、カリウム、アンモニウムなどの塩、及
び二塩化イオウ、一臭化イオウなどのハロゲン化
イオウがある。
“分解性イオウ化合物”の濃度は、その分子中
のイオウ成分の量として約0.08g/(チオグリ
コール酸HSCH2COOHとして約0.25g/
(0.25×S/HSCH2COOH≒0.08))以上であり、
好ましくは分子中のイオウ成分の量として0.12〜
15g/程度(チオグリコール酸HSCH2COOH
として約0.43〜54g/)である。
のイオウ成分の量として約0.08g/(チオグリ
コール酸HSCH2COOHとして約0.25g/
(0.25×S/HSCH2COOH≒0.08))以上であり、
好ましくは分子中のイオウ成分の量として0.12〜
15g/程度(チオグリコール酸HSCH2COOH
として約0.43〜54g/)である。
本発明に係る電解着色浴中には、前記各成分の
他にさらに、通電による酸化還元反応や浴の循
環、放置時の酸化反応などにより生成するSn4+,
S2-,不溶性微粒子等の着色阻害因子のうち、
Sn4+,S2-の液中溶存を抑制し、不溶性微粒子の
液中への分散を抑制するために、界面活性剤とし
ての働きのあるアルカンスルホン酸またはその
塩、アルカノールスルホン酸またはその塩の1種
以上が加えられる。アルカンスルホン酸またはそ
の塩としては、例えばアルカンスルホン酸ソー
ダ、アルカンスルホン酸スズ、アルカンスルホン
酸ニツケル、アルカンスルホン酸鉛、アルカンス
ルホン酸亜鉛、アルカンスルホン酸銀等があり、
またアルカノールスルホン酸またはその塩として
は、アルカノールスルホン酸ソーダ、アルカノー
ルスルホン酸スズ、アルカノールスルホン酸ニツ
ケル、アルカノールスルホン酸鉛、アルカノール
スルホン酸亜鉛、アルカノールスルホン酸銀等が
ある。これらの界面活性剤は2〜40g/、好ま
しくは5〜20g/の割合で添加される。
他にさらに、通電による酸化還元反応や浴の循
環、放置時の酸化反応などにより生成するSn4+,
S2-,不溶性微粒子等の着色阻害因子のうち、
Sn4+,S2-の液中溶存を抑制し、不溶性微粒子の
液中への分散を抑制するために、界面活性剤とし
ての働きのあるアルカンスルホン酸またはその
塩、アルカノールスルホン酸またはその塩の1種
以上が加えられる。アルカンスルホン酸またはそ
の塩としては、例えばアルカンスルホン酸ソー
ダ、アルカンスルホン酸スズ、アルカンスルホン
酸ニツケル、アルカンスルホン酸鉛、アルカンス
ルホン酸亜鉛、アルカンスルホン酸銀等があり、
またアルカノールスルホン酸またはその塩として
は、アルカノールスルホン酸ソーダ、アルカノー
ルスルホン酸スズ、アルカノールスルホン酸ニツ
ケル、アルカノールスルホン酸鉛、アルカノール
スルホン酸亜鉛、アルカノールスルホン酸銀等が
ある。これらの界面活性剤は2〜40g/、好ま
しくは5〜20g/の割合で添加される。
電解液には、必須成分として前記三成分が必ず
添加されるが、通常は電導性を持たせるために電
解質成分が加えられ、また、第一錫の酸化防止剤
を添加してもよい。
添加されるが、通常は電導性を持たせるために電
解質成分が加えられ、また、第一錫の酸化防止剤
を添加してもよい。
電導性を持たせるための電解質としては、通常
電解着色で用いられる硫酸、硝酸、塩酸、リン
酸、ホウ酸、クロム酸などの無機酸、およびシユ
ウ酸、酢酸、プロピオン酸、蟻酸、酒石酸、クエ
ン酸などの有機酸あるいはそれらのアンモニウム
塩、アミノ塩もしくはイミノの塩などがあり、こ
れらの水溶液を電解液として前記した化合物を添
加して電解着色浴とする。また、発色に関与しな
いリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、アルミニウムなどの金属の上記無機酸もしく
は有機酸の塩を電解質として添加することもでき
る。これら電解質の添加濃度は約3g/以上、
好ましくは約5g/以上(飽和点まで)であ
る。
電解着色で用いられる硫酸、硝酸、塩酸、リン
酸、ホウ酸、クロム酸などの無機酸、およびシユ
ウ酸、酢酸、プロピオン酸、蟻酸、酒石酸、クエ
ン酸などの有機酸あるいはそれらのアンモニウム
塩、アミノ塩もしくはイミノの塩などがあり、こ
れらの水溶液を電解液として前記した化合物を添
加して電解着色浴とする。また、発色に関与しな
いリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウ
ム、アルミニウムなどの金属の上記無機酸もしく
は有機酸の塩を電解質として添加することもでき
る。これら電解質の添加濃度は約3g/以上、
好ましくは約5g/以上(飽和点まで)であ
る。
第一錫から第二錫への酸化を防止するために酸
化防止剤を添加することは、錫塩が高価であるこ
とや浴濃度を一定に保つために有用である。酸化
防止剤としては、たとえばヒドラジン(硫酸ヒド
ラジン)、ヒドロキノン、レゾルシン、ヒドロキ
シルアミン、クレゾールスルフオン酸などの強還
元性物質や、L−アスコルビン酸、無機酸もしく
は有機酸の第一鉄塩、ホルマリンなどの弱還元性
物質などがある。還元性が強いもの程第二錫の発
生は抑えられるが、添加量が増すにつれて色が淡
くなり、約5g/以上になると無着色に近い状
態となる。一方、弱還元性のものでもホルマリン
は若干淡色となるが、L−アスコルビン酸、無機
酸もしくは有機酸の第一鉄塩では全く濃さにも色
調にも変化は起こらない。したがつて、酸化防止
剤を添加する場合、弱還元性物質、特にL−アス
コルビン酸および第一鉄塩が好ましく、強還元性
物質の場合は5g/以下で用いなければならな
い。
化防止剤を添加することは、錫塩が高価であるこ
とや浴濃度を一定に保つために有用である。酸化
防止剤としては、たとえばヒドラジン(硫酸ヒド
ラジン)、ヒドロキノン、レゾルシン、ヒドロキ
シルアミン、クレゾールスルフオン酸などの強還
元性物質や、L−アスコルビン酸、無機酸もしく
は有機酸の第一鉄塩、ホルマリンなどの弱還元性
物質などがある。還元性が強いもの程第二錫の発
生は抑えられるが、添加量が増すにつれて色が淡
くなり、約5g/以上になると無着色に近い状
態となる。一方、弱還元性のものでもホルマリン
は若干淡色となるが、L−アスコルビン酸、無機
酸もしくは有機酸の第一鉄塩では全く濃さにも色
調にも変化は起こらない。したがつて、酸化防止
剤を添加する場合、弱還元性物質、特にL−アス
コルビン酸および第一鉄塩が好ましく、強還元性
物質の場合は5g/以下で用いなければならな
い。
以上のようにして電解着色された陽極酸化皮膜
は、必要により沸騰水、薬品あるいは加圧水蒸気
などによる封孔処理が施される。また、この封孔
処理を施した後、あるいは封孔処理を施すことな
く、必要によりさらに樹脂塗料による浸漬塗装ま
たは電着塗装を行ない表面の保護を行なつてもよ
い。
は、必要により沸騰水、薬品あるいは加圧水蒸気
などによる封孔処理が施される。また、この封孔
処理を施した後、あるいは封孔処理を施すことな
く、必要によりさらに樹脂塗料による浸漬塗装ま
たは電着塗装を行ない表面の保護を行なつてもよ
い。
本発明方法により着色されるアルミニウム材と
は、純アルミニウムまたは純アルミニウムにケイ
素、マグネシウム、銅、ニツケル、亜鉛、クロ
ム、鉛、ビスマス、鉄、チタン、マンガンなどの
金属を1種または2種以上含む合金である。
は、純アルミニウムまたは純アルミニウムにケイ
素、マグネシウム、銅、ニツケル、亜鉛、クロ
ム、鉛、ビスマス、鉄、チタン、マンガンなどの
金属を1種または2種以上含む合金である。
発明の作用・効果
本発明によれば、電解着色浴中に界面活性剤と
しての働きのあるアルカンスルホン酸またはその
塩、あるいはアルカノールスルホン酸またはその
塩が添加されていることにより、着色皮膜形成因
子としての第一錫塩及び分解性イオウ化合物に起
源し、通電による酸化還元反応や浴の循環、放置
時の酸化反応等により生成するSn4+,S2-,不溶
性微粒子等の着色阻害因子のうち、Sn4+,S2-の
電解液中への溶存が抑制され、また不溶性微粒子
の液中への分散が抑制(不溶性粒子の分散性が悪
くなり沈降、分離し易くなる)されることによ
り、交流電解による着色性が改善され、着色通電
時間の短縮が図れると共に、電解着色浴の寿命が
延び、着色のバラツキも大巾に低減し、長期間安
定に均一な着色皮膜の形成が可能となる。また、
不溶性微粒子が比較的沈降し易くなり浴中での存
在量が少なくなることにより、着色度の向上が図
れるという効果の他に、製品への不溶性微粒子の
付着も大巾に低減し、洗浄性が向上し、美麗な着
色皮膜の形成が可能となる。
しての働きのあるアルカンスルホン酸またはその
塩、あるいはアルカノールスルホン酸またはその
塩が添加されていることにより、着色皮膜形成因
子としての第一錫塩及び分解性イオウ化合物に起
源し、通電による酸化還元反応や浴の循環、放置
時の酸化反応等により生成するSn4+,S2-,不溶
性微粒子等の着色阻害因子のうち、Sn4+,S2-の
電解液中への溶存が抑制され、また不溶性微粒子
の液中への分散が抑制(不溶性粒子の分散性が悪
くなり沈降、分離し易くなる)されることによ
り、交流電解による着色性が改善され、着色通電
時間の短縮が図れると共に、電解着色浴の寿命が
延び、着色のバラツキも大巾に低減し、長期間安
定に均一な着色皮膜の形成が可能となる。また、
不溶性微粒子が比較的沈降し易くなり浴中での存
在量が少なくなることにより、着色度の向上が図
れるという効果の他に、製品への不溶性微粒子の
付着も大巾に低減し、洗浄性が向上し、美麗な着
色皮膜の形成が可能となる。
本発明に係る電解着色法によれば、長期間安定
に均一な耐食性並びに耐候性に優れた着色皮膜が
形成される。また、その色調も、通常の陽極酸化
処理の場合には淡いゴールド色から濃いゴールド
色となり、一方、二段階の陽極酸化処理の場合に
は、赤味を帯びたゴールド色系となり、陽極酸化
処理の選定あるいは電解着色浴中の各成分の濃度
等の選定に応じて、任意の色調のゴールド色系着
色皮膜が形成できる。ところで、従来の錫浴での
交流電解着色法での析出物は、金属錫、酸化錫あ
るいは還元水酸化錫であると推測されているのに
対して、本発明の方法においては、“分解性イオ
ウ化合物”から供給されたイオウにより硫化錫を
多く作つているものと思われ、この硫化錫の色
(金色)が加わりゴールド色となつて見えるもの
と思われる。さらに、二段階陽極酸化処理を採用
する場合には、第2硫酸浴中での交流電解による
二次陽極酸化処理の効果と相俟つて、アルミニウ
ム材の着色皮膜の光沢度が低くなり、赤味を帯び
た木質感のある黄土色に近いゴールド色系の色調
となるものと考えられる。
に均一な耐食性並びに耐候性に優れた着色皮膜が
形成される。また、その色調も、通常の陽極酸化
処理の場合には淡いゴールド色から濃いゴールド
色となり、一方、二段階の陽極酸化処理の場合に
は、赤味を帯びたゴールド色系となり、陽極酸化
処理の選定あるいは電解着色浴中の各成分の濃度
等の選定に応じて、任意の色調のゴールド色系着
色皮膜が形成できる。ところで、従来の錫浴での
交流電解着色法での析出物は、金属錫、酸化錫あ
るいは還元水酸化錫であると推測されているのに
対して、本発明の方法においては、“分解性イオ
ウ化合物”から供給されたイオウにより硫化錫を
多く作つているものと思われ、この硫化錫の色
(金色)が加わりゴールド色となつて見えるもの
と思われる。さらに、二段階陽極酸化処理を採用
する場合には、第2硫酸浴中での交流電解による
二次陽極酸化処理の効果と相俟つて、アルミニウ
ム材の着色皮膜の光沢度が低くなり、赤味を帯び
た木質感のある黄土色に近いゴールド色系の色調
となるものと考えられる。
また、電解着色浴中に含有される分解性イオウ
化合物は付廻り性を改善する効果を有し、特に前
記第2硫酸浴(特に硫酸チタンを含有する第2硫
酸浴)中での交流電解による二次陽極酸化処理の
効果と相俟つて、着色進行度が極めて良好であ
り、従つて短時間で電解着色が行なえ、しかも複
雑な形状の形材に対しても均一にゴールド色系の
着色皮膜を形成できる。
化合物は付廻り性を改善する効果を有し、特に前
記第2硫酸浴(特に硫酸チタンを含有する第2硫
酸浴)中での交流電解による二次陽極酸化処理の
効果と相俟つて、着色進行度が極めて良好であ
り、従つて短時間で電解着色が行なえ、しかも複
雑な形状の形材に対しても均一にゴールド色系の
着色皮膜を形成できる。
従つて、本発明の電解着色方法は、生産性や作
業性、浴管理及び品質の面からみても、またゴー
ルド色系の着色に対するユーザーのニーズからみ
ても、極めて実用的であると云える。
業性、浴管理及び品質の面からみても、またゴー
ルド色系の着色に対するユーザーのニーズからみ
ても、極めて実用的であると云える。
実施例
次に、実施例及び比較例をあげて本発明をさら
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
実施例1及び比較例1
常法により脱脂、エツチング、スマツト除去さ
れたアルミニウム押出形材A−6063S(150L×
70W×1.3tmm)を18W/V%,20℃の硫酸水溶液
中に浸漬して陽極とし、対極として設けられたア
ルミニウム陰極との間に、電流密度1.0A/dm2
で35分間直流電解して、アルミニウム押出形材表
面に9μmの陽極酸化皮膜を形成させた。これを
水洗した後、400L×100W×150Hmmの槽に5
建浴した下記組成の電解着色液A(実施例1)及
びB(比較例1)に浸漬し、対極として設けられ
たカーボン極との間に、極間距離250mmにして9V
で8分間交流電解した。
れたアルミニウム押出形材A−6063S(150L×
70W×1.3tmm)を18W/V%,20℃の硫酸水溶液
中に浸漬して陽極とし、対極として設けられたア
ルミニウム陰極との間に、電流密度1.0A/dm2
で35分間直流電解して、アルミニウム押出形材表
面に9μmの陽極酸化皮膜を形成させた。これを
水洗した後、400L×100W×150Hmmの槽に5
建浴した下記組成の電解着色液A(実施例1)及
びB(比較例1)に浸漬し、対極として設けられ
たカーボン極との間に、極間距離250mmにして9V
で8分間交流電解した。
各電解着色液を18〜20℃に設定し、以上の操作
を10日間連続して行なつたところ、電解着色液B
を使用した場合(比較例1)には、第1日目には
濃いゴールド色の着色皮膜が得られたが、第10日
目には淡いゴールド色の着色皮膜となり、着色性
が低下したと共に、アルミニウム押出形材の着色
皮膜上にスマツトが付着していた。一方、電解着
色液Aを使用した場合(実施例1)には、第1日
目も第10日目も殆んど同一の色調の濃いゴールド
色の着色皮膜が形成された。また、第10日目の着
色皮膜上にもスマツトの付着は全く見られなかつ
た。
を10日間連続して行なつたところ、電解着色液B
を使用した場合(比較例1)には、第1日目には
濃いゴールド色の着色皮膜が得られたが、第10日
目には淡いゴールド色の着色皮膜となり、着色性
が低下したと共に、アルミニウム押出形材の着色
皮膜上にスマツトが付着していた。一方、電解着
色液Aを使用した場合(実施例1)には、第1日
目も第10日目も殆んど同一の色調の濃いゴールド
色の着色皮膜が形成された。また、第10日目の着
色皮膜上にもスマツトの付着は全く見られなかつ
た。
電解着色液 A:
硫酸第一錫 g/
硫 酸 40g/
三チオン酸ソーダ 1.2g/
ホルマリン 2g/
アルカンスルホン酸 10g/
電解着色液 B:
硫酸第一錫 6g/
硫 酸 40g/
三チオン酸ソーダ 1.2g/
ホルマリン 2g/
実施例2及び比較例2
常法により脱脂、エツチング、スマツト除去さ
れたアルミニウム押出形材A−6063S(150L×
70W×1.3tmm)を18W/V%,20℃の硫酸水溶液
中に浸漬して陽極とし、対極として設けられたア
ルミニウム陰極との間に、電流密度1.0A/dm2
で35分間直流電解して、アルミニウム押出形材表
面に9μmの陽極酸化皮膜を形成させた。これを
水洗した後、対極にカーボンを用い、硫酸18W/
V%,20℃の液に浸漬して電流密度2A/dm2で
10分間さらに交流電解を行なつた。
れたアルミニウム押出形材A−6063S(150L×
70W×1.3tmm)を18W/V%,20℃の硫酸水溶液
中に浸漬して陽極とし、対極として設けられたア
ルミニウム陰極との間に、電流密度1.0A/dm2
で35分間直流電解して、アルミニウム押出形材表
面に9μmの陽極酸化皮膜を形成させた。これを
水洗した後、対極にカーボンを用い、硫酸18W/
V%,20℃の液に浸漬して電流密度2A/dm2で
10分間さらに交流電解を行なつた。
上記処理を経たアルミニウム押出形材を水洗し
た後、400L×100W×150Hmmの槽に5建浴し
た下記組成の電解液A(実施例2)及びB(比較例
2)に浸漬し、対極として設けられたカーボン極
との間に、極間距離250mmにして9Vで8分間交流
電解した。
た後、400L×100W×150Hmmの槽に5建浴し
た下記組成の電解液A(実施例2)及びB(比較例
2)に浸漬し、対極として設けられたカーボン極
との間に、極間距離250mmにして9Vで8分間交流
電解した。
各電解着色液を18〜20℃に設定して、以上の操
作を10日間連続して行なつたところ、電解着色液
Bを使用した場合(比較例2)には、第1日目に
は濃い黄土色の着色皮膜が得られたが、第10日目
には比較的淡い黄土色の着色皮膜となり、着色性
が低下したと共に、アルミニウム押出形材の着色
皮膜上にスマツトが付着していた。一方、電解着
色液Aを使用した場合(実施例2)には第1日目
も第10日目も殆んど同一の色調の濃い黄土色の着
色皮膜が形成された。また、第10日目の着色皮膜
上にもスマツトの付着は全く見られなかつた。
作を10日間連続して行なつたところ、電解着色液
Bを使用した場合(比較例2)には、第1日目に
は濃い黄土色の着色皮膜が得られたが、第10日目
には比較的淡い黄土色の着色皮膜となり、着色性
が低下したと共に、アルミニウム押出形材の着色
皮膜上にスマツトが付着していた。一方、電解着
色液Aを使用した場合(実施例2)には第1日目
も第10日目も殆んど同一の色調の濃い黄土色の着
色皮膜が形成された。また、第10日目の着色皮膜
上にもスマツトの付着は全く見られなかつた。
電解着色液 A:
硫酸第一錫 6g/
硫 酸 40g/
三チオン酸ソーダ 1.2g/
ホルマリン 2g/
アルカンスルホン酸 10g/
電解着色液 B:
硫酸第一錫 6g/
硫 酸 40g/
三チオン酸ソーダ 1.2g/
ホルマリン 2g/
実施例3及び比較例3
電解着色液として下記組成の電解着色液A(実
施例3)及びB(比較例3)を用いた以外は、実
施例1と全く同様に処理したところ、電解着色液
Bを使用した場合(比較例3)には、第1日目に
は濃いゴールド色の着色皮膜が得られたが、第10
日目には淡いゴールド色の着色皮膜となり、着色
性が低下したと共に、アルミニウム押出形材の着
色皮膜上にスマツトが付着していた。一方、電解
着色液Aを使用した場合(実施例3)には、第1
日目も第10日目も殆んど同一の色調のゴールド色
の着色皮膜が形成された。また、第10日目の着色
皮膜上にもスマツトの付着は全く見られなかつ
た。
施例3)及びB(比較例3)を用いた以外は、実
施例1と全く同様に処理したところ、電解着色液
Bを使用した場合(比較例3)には、第1日目に
は濃いゴールド色の着色皮膜が得られたが、第10
日目には淡いゴールド色の着色皮膜となり、着色
性が低下したと共に、アルミニウム押出形材の着
色皮膜上にスマツトが付着していた。一方、電解
着色液Aを使用した場合(実施例3)には、第1
日目も第10日目も殆んど同一の色調のゴールド色
の着色皮膜が形成された。また、第10日目の着色
皮膜上にもスマツトの付着は全く見られなかつ
た。
電解着色液 A:
硫酸第一錫 6g/
硫 酸 40g/
三チオン酸ソーダ 1.2g/
ホルマリン 2g/
アルカノールスルホン酸 10g/
電解着色液 B:
硫酸第一錫 6g/
硫 酸 40g/
三チオン酸ソーダ 1.2g/
ホルマリン 2g/
実施例4及び比較例4
電解着色液として下記組成の電解着色液A(実
施例4)及びB(比較例4)を用いた以外は、実
施例1と全く同様に処理したところ、電解着色液
Bを使用した場合(比較例4)には、第1日目に
は濃いゴールド色の着色皮膜が得られたが、第10
日目には淡いゴールド色の着色皮膜となり、着色
性が低下したと共に、アルミニウム押出形材の着
色皮膜上にスマツトが付着していた。一方、電解
着色液Aを使用した場合(実施例4)には、第1
日目も第10日目も殆んど同一の色調の濃いゴール
ド色の着色皮膜が形成された。また、第10日目の
着色皮膜上にもスマツトの付着は全く見られなか
つた。
施例4)及びB(比較例4)を用いた以外は、実
施例1と全く同様に処理したところ、電解着色液
Bを使用した場合(比較例4)には、第1日目に
は濃いゴールド色の着色皮膜が得られたが、第10
日目には淡いゴールド色の着色皮膜となり、着色
性が低下したと共に、アルミニウム押出形材の着
色皮膜上にスマツトが付着していた。一方、電解
着色液Aを使用した場合(実施例4)には、第1
日目も第10日目も殆んど同一の色調の濃いゴール
ド色の着色皮膜が形成された。また、第10日目の
着色皮膜上にもスマツトの付着は全く見られなか
つた。
電解着色液 A:
硫酸第一錫 4g/
硫 酸 40g/
三チオン酸ソーダ 1.2g/
アルカノールスルホン酸スズ 13.3g/
電解着色液 B:
硫酸第一錫 5g/
硫 酸 40g/
三チオン酸ソーダ 1.2g/
Claims (1)
- 1 陽極酸化処理あるいはさらに交流電解による
二次陽極酸化処理を施したアルミニウムまたはア
ルミニウム合金を金属塩を含有する電解着色浴中
で交流またはそれと同等の効果を持つ電流波形に
より電解着色する方法にして、電解着色浴とし
て、(a)第1錫塩と、(b)分子中にイオウ原子を有
し、液中で徐々に分解するかあるいは交流通電に
よる酸化還元反応を受けて分解することにより含
有するイオウを放出する物質と、(c)アルカンスル
ホン酸またはその塩及びアルカノールスルホン酸
またはその塩からなる群から選ばれた界面活性剤
とを含有する電解着色浴を用いることを特徴とす
るアルミニウムまたはアルミニウム合金のゴール
ド色系電解着色方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16407883A JPS6056095A (ja) | 1983-09-08 | 1983-09-08 | アルミニウムまたはアルミニウム合金のゴ−ルド色系電解着色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16407883A JPS6056095A (ja) | 1983-09-08 | 1983-09-08 | アルミニウムまたはアルミニウム合金のゴ−ルド色系電解着色方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6056095A JPS6056095A (ja) | 1985-04-01 |
| JPS636638B2 true JPS636638B2 (ja) | 1988-02-10 |
Family
ID=15786360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16407883A Granted JPS6056095A (ja) | 1983-09-08 | 1983-09-08 | アルミニウムまたはアルミニウム合金のゴ−ルド色系電解着色方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6056095A (ja) |
-
1983
- 1983-09-08 JP JP16407883A patent/JPS6056095A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6056095A (ja) | 1985-04-01 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20040004003A1 (en) | Methods for treating the surfaces of aluminium alloys by means of formulations containing alkane sulfonic acid | |
| JPH04297595A (ja) | アルミニウム帯への亜鉛系電気めっき方法 | |
| CA1054089A (en) | Process for electrolytically coloring aluminum and aluminum alloys | |
| US20030127338A1 (en) | Process for brightening aluminum, and use of same | |
| US1971761A (en) | Protection of metals | |
| JPH052744B2 (ja) | ||
| CN101831681B (zh) | 一种铝合金着有色复合膜的制备方法 | |
| US3717555A (en) | Method of producing an electrolytic coating on aluminum and the product thereof | |
| US3515650A (en) | Method of electroplating nickel on an aluminum article | |
| US20030098240A1 (en) | Method for producing gold-coloured surfaces pertaining to aluminium or aluminium alloys, by means of formulations containing silver salt | |
| EP0121361B1 (en) | Colouring process for anodized aluminium products | |
| JPS636638B2 (ja) | ||
| Balasubramanian et al. | Influence of addition agents for ac anodizing in sulphuric acid electrolytes | |
| JP3302582B2 (ja) | アルミニウム材の電解着色法及びそれにより得られるグレー着色アルミニウム材 | |
| JP2000355795A (ja) | アルミニウムおよびアルミニウム合金の表面処理方法 | |
| JPH11256394A (ja) | 陽極処理したアルミニウムまたはアルミニウム合金の着色物品の製造方法およびそれにより製造された着色物品 | |
| JP3391252B2 (ja) | 電着塗装アルミ材の製造方法 | |
| JPS6137997A (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金の表面処理方法 | |
| JPH0240751B2 (ja) | ||
| US4042471A (en) | Process for electrolytically coloring aluminum and aluminum alloys | |
| JPS5830397B2 (ja) | アルミニウムまたはアルミニウム合金の電解着色法 | |
| JPS644598B2 (ja) | ||
| JPS6357511B2 (ja) | ||
| JPS61110797A (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金の表面処理方法 | |
| JPS5967391A (ja) | アルミニウムまたはアルミニウム合金の電解着色方法 |