JPS649300B2 - - Google Patents
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- JPS649300B2 JPS649300B2 JP57019493A JP1949382A JPS649300B2 JP S649300 B2 JPS649300 B2 JP S649300B2 JP 57019493 A JP57019493 A JP 57019493A JP 1949382 A JP1949382 A JP 1949382A JP S649300 B2 JPS649300 B2 JP S649300B2
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
2,2,2―トリフルオロエタノールは、弱酸
性を示すOH基を持つ熱的にきわめて安定な含フ
ツ素アルコールである。このため耐熱性、低温時
の柔軟性、難燃性および耐油性を有する無機高分
子、フオスフアーゼンポリマーの修飾用として用
いられる。また近年省エネルギーを図るための研
究が進み、各種の生産設備より排出される中低温
領域(200〜500℃)の廃熱や、大型ジーゼルエン
ジンの廃熱回収発電システムの作動媒体として
2,2,2―トリフルオロエタノールが使用され
ている。 従来、このアルコールの製造方法として、トリ
フルオロ酢酸エステルのLiAlH4還元(J.Am.
Chem.Soc1968(1948))や1,1,1―トリフル
オロ―2―クロロエタンより誘導される方法が知
られている。しかしながらLiAlH4は高価なため
工業的にトリフルオロ酢酸エステルの還元法は実
際的ではない。 1,1,1―トリフルオロ―2―クロロエタン
から誘導する方法としては、酢酸ソーダとともに
熔融して反応する方法や、酢酸を溶媒として酢酸
ソーダと反応させる方法が知られている。しか
し、これらの反応では収率が反応温度によつて左
右され収率の向上を図ろうとすると著しく長時間
の反応が避けられない。しかも得られる生成物は
2,2,2―トリフルオロエチルアセテートであ
るため、もう一度加水分解工程を経なければなら
ないというわずらわしさが生ずる。 米国特許2868846には、水酸基を有する溶媒、
例えばエチレングリコールを溶媒として、1,
1,1―トリフルオロ―2―クロロエタンをアル
カリ金属塩と反応させ、目的の生成物を得る方法
が記載されている。しかし、この反応は反応温度
が高いため溶媒となるグリコール類の熱的変質
や、反応容器材質の腐食が発生し、しかも生成に
伴ない副反応が生ずることなど工業的な製造方法
として満足できる方法とは言い難い。 本発明者らは、1,1,1―トリフルオロ―2
―ハロゲン化エタン(CF3CH2X,XはCl又は
Br)を加水分解し、2,2,2―トリフルオロ
エタノールを製造する方法に関し鋭意研究を実施
した結果、γ―ブチロラクトンを溶媒として、こ
れに限定量の水と特定のカルボン酸塩、ジカルボ
ン酸塩、分子内にエーテル結合を有するジカルボ
ン酸塩、NaOH、KOH等のアルカリ性物質のい
ずれかを加水分解剤として添加して反応を行なう
と温和な条件下で反応が実施できることを見い出
し本発明を完成した。 即ち、本発明は一般式CF3CH2X(XはClまたは
Br)で表わされる1,1,1―トリフルオロ―
2―ハロゲン化エタンをγ―ブチロラクトンを溶
媒として水および、 (イ) 一般式RCOOM(Rはそれぞれ炭素数19以下
のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はフエ
ニル基、MはNa又はK)で表わされるカルボ
ン酸塩、 (ロ) 一般式MOOCRCOOM′(Rは炭素数0〜8の
アルキレン基又はフエニレン基、Mおよび
M′はNa又はKで互いに同じか又は異なつても
よい)で表わされるジカルボン酸塩、 (ハ) 一般式MOOCROR′COOM′(RおよびR′はア
ルキレン基で互いに同じか又は異なつていても
よくその炭素数の合計が10以下であり、Mおよ
びM′はNa又はKで互いに同じか又は異なつて
いてもよい)で表わされる分子内にエーテル結
合を有するジカルボン酸塩、 (ニ) NaOH,KOH,Na2CO3,K2CO3,
NaHCO3およびKHCO3からなるアルカリ性物
質、 のうちの一種または二種以上の混合物の存在下で
加水分解することにより2,2,2―トリフルオ
ロエタノールを製造する方法である。 以下に本発明の詳細を説明する。 本発明の反応は加圧容器で実施する。原料とし
て用いる1,1,1―トリフルオロ―2―ハロゲ
ン化エタンは前式のとおり1,1,1―トリフル
オロ―2―クロロエタン、1,1,1―トリフル
オロ―2―ブロモエタンである。加水分解剤であ
るカルボン酸塩、ジカルボン酸塩、分子内にエー
テル結合を有するジカルボン酸塩の例を挙げれ
ば、酢酸カリ、酢酸ナトリウム、安息香酸カリ、
安息香酸ナトリウム、γ―ヒドロキシ酪酸カリ、
γ―ヒドロキシ酪酸ナトリウム、ビス―〔3―カ
ルボキシ―プロピル〕―エーテルのカリ塩および
ナトリウム塩、シユウ酸塩等であるが、これらに
限定されるものではない。また、これら加水分解
剤は二種以上の混合物を使用しても差し支えな
い。 さらに加水分解剤のうち前記の一般式
MOOCROR′COOM′の一種であるMOOC
(CH2)3O(CH2)3COOM′を用いる場合にはγ―ブ
チロラクトンとNaOH等のアルカリ性物質を反
応させてそれを生成させ、そのまま加水分解反応
に供してもよい。またこれらの加水分解剤は結晶
水を含む化合物であつてもよい。 本反応の反応温度は、130℃以上250℃以下であ
り(好ましくは140℃以上230℃以下である)この
温度範囲より低温では反応速度が小さくなり反応
時間が著しく長くなる。逆にこの温度範囲より高
温側では副反応による目的物質の収率の低下、溶
媒の変質および反応容器の腐食が起るなど実際的
でない。 反応を始めるときの初圧力は常圧でよく原料お
よび生成物質の加熱によつて自圧が高まるので、
そのまま反応させる。また窒素等反応に悪影響を
およぼさない不活性気体により、自圧以上に即ち
反応開始前の常温における圧力が40Kg/cm2G以下
になるような加圧下で加水分解を行なつてもよ
い。 γ―ブチロラクトン/1,1,1―トリフルオ
ロ―2―ハロゲン化エタン、このモル比は、0.5
以上20以下(好ましくは0.8以上15以下)である。
このモル比が0.5より小さい場合は1,1,1―
トリフルオロ―2―ハロゲン化エタンの転化率が
低下して未反応分の回収量を増加せしめたり副反
応が生起して収率が低下するなど経済的でない。 一方、モル比が20を超える場合は多量のγ―ブ
チロラクトンの回収を必要とし経済的でない。 加水分解剤は1,1,1―トリフルオロ―2―
ハロゲン化エタン1モルに対し0.25モル以上10モ
ル以下(好ましくは0.5モル以上5モル以下)で
よい。 加水分解剤としてカルボン酸塩およびジカルボ
ン酸塩類を使用した場合、水が存在しなくても反
応は進行するが、2,2,2―トリフルオロエチ
ルカルボン酸エステルを生成する反応が主体とな
つてしまう。このため目的物質を得るには更に加
水分解反応を行なう必要が生じる。逆に系に必要
量以上の水が存在するとCF3CH2Xの転化率が著
しく低下し、反応容器の腐食が激しくなるので、
添加する水の量はH2O/CF3CH2Xモル比で好ま
しくは0.5以上15以下さらに好ましくは0.5以上4
以下である。尚、反応に使用するカルボン酸塩類
等が結晶水を有する場合はそれも上記水量に含め
る。 反応生成物は、未反応のカルボン酸塩類等の加
水分解剤および反応によつて生成したNa,Kお
よびMgの塩化物または臭化物を分離したのち少
量であるが、2,2,2―トリフルオロカルボン
酸エステルが生成する場合には、ケン化した後蒸
留によつて分取することが出来る。 この反応での圧力容器の材質は一例として、
SUS304、SUS316、インコネル、ニツケル、ク
ロムおよびハステロイなどが使用出来るがこれら
の材質に限られたものではない。 実施例 1 電磁撹拌機を備えた200mlオートクレーブ(材
質SUS304)にγ―ブチロラクトン、水、酢酸カ
リウムの所定量をとり密閉した。系を真空吸引し
予め耐圧ガラス容器に採取したCF3CH2Brを導管
を通じてオートクレーブ内に導入した。そのあと
空気でオートクレーブ内を2Kg/cm2Gに加圧し、
電気炉で150℃に加熱、撹拌し、4時間反応させ
た。反応終了後オートクレーブから出るガス成分
をドライアイス―メタノールで冷却したトラツプ
で補集した。次にオートクレーブの蓋をあけ、予
め約0℃に冷却したn―プロパノールを溶媒とし
て反応溶液を回収した。未反応の酢酸カリと生成
した臭化カリの結晶は繰返し溶媒で洗浄した。こ
れらの操作で回収したガス成分および反応液は、
メチルイソブチルケトンを内部標準物質として、
ガスクロマトグラフで分析、定量した。 原料使用量、反応生成物および未反応原料の回
収量等は表1の通りであつた。 比較例 1 水を全く添加しなかつた他は実施例1と同様に
して反応を行なつた。 なお、この実験で使用したγ―ブチロラクトン
をカールフイツシヤー法で水分を測定したところ
0.1wt%であつた。 結果を表1に示した。 実施例 2 原料としてCF3CH2Clを用い、反応温度を200
℃にした他は、実施例1と同様にして反応を行な
つた。 結果を表1に示した。 実施例 3 加水分解剤として、CH3COONa・3H2Oを用
いて反応温度を170℃とした他は実施例1と同様
にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 4 原料としてCF3CH2Cl、加水分解剤として
CH3COONa・3H2Oを用いて反応温度を220℃と
した他は、実施例1と同様にして反応を行なつ
た。 結果を表1に示した。 実施例 5 原料としてCF3CH2Cl、加水分解剤として
K2CO3を用いた。原料をオートクレーブに充填
した後N2で4Kg/cm2Gに加圧し、反応温度を200
℃で反応を行なつた。他は実施例1と同様にし
た。 結果を表1に示した。 実施例 6 加水分解剤として、Na2CO3を用いた他は実施
例5と同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 7 加水分解剤として、N2CO320mmolと
K2CO3100mmolの混合物を用いた他は、実施例
5と同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 8 加水分解剤としてKOHを用いて、反応温度を
225℃、反応時間を2.5時間とした他は実施例5と
同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 9 加水分解剤としてNaOHを用いて、反応温度
225℃反応時間6時間とした他は実施例5と同様
にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 10 加水分解剤として安息香酸カリを用いた他は実
施例5と同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 11 加水分解剤としてフタル酸カリを用いて反応温
度を225℃とした他は実施例5と同様にして反応
を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 12 加水分解剤として、KOOCCH2CH2COOK(コ
ハク酸カリ)・3H2Oを用いた他は、実施例5と
同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 13 加水分解剤としてHO2(CH2)3COOK(γ―ヒド
ロキシ酪酸カリ)57、1mmolとO
〔(CH2)3COOK〕2ビス―〔3―カルボキシ―プロ
ピル〕エーテルのカリ塩107mmolの混合物を用
いた他は実施例5と同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 14 加水分解剤として、HO(CH2)3COOK(γ―ヒ
ドロキシ酪酸カリ)を用いた他は実施例5と同様
にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 15 加水分解剤としてCH3(CH2)2COOK(酪酸カ
リ)を用いた他は実施例5と同様にして反応を行
なつた。 結果を表1に示した。 実施例 16 加水分解剤としてCH3CH=CHCOOK(クロト
ン酸カリ)を用いた他は実施例5と同様にして反
応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 17 加水分解剤としてHOCH2COOK(グリコール
酸カリ)を用いた他は実施例5と同様にして反応
を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 18 加水分解剤として、CH3(CH2)7CH=CH
(CH2)7COOK(オレイン酸カリウム)を用い、窒
素加圧を行なわずに、反応温度225℃で3時間反
応を行なつた他は実施例5と同様にした。 結果を表1に示した。
性を示すOH基を持つ熱的にきわめて安定な含フ
ツ素アルコールである。このため耐熱性、低温時
の柔軟性、難燃性および耐油性を有する無機高分
子、フオスフアーゼンポリマーの修飾用として用
いられる。また近年省エネルギーを図るための研
究が進み、各種の生産設備より排出される中低温
領域(200〜500℃)の廃熱や、大型ジーゼルエン
ジンの廃熱回収発電システムの作動媒体として
2,2,2―トリフルオロエタノールが使用され
ている。 従来、このアルコールの製造方法として、トリ
フルオロ酢酸エステルのLiAlH4還元(J.Am.
Chem.Soc1968(1948))や1,1,1―トリフル
オロ―2―クロロエタンより誘導される方法が知
られている。しかしながらLiAlH4は高価なため
工業的にトリフルオロ酢酸エステルの還元法は実
際的ではない。 1,1,1―トリフルオロ―2―クロロエタン
から誘導する方法としては、酢酸ソーダとともに
熔融して反応する方法や、酢酸を溶媒として酢酸
ソーダと反応させる方法が知られている。しか
し、これらの反応では収率が反応温度によつて左
右され収率の向上を図ろうとすると著しく長時間
の反応が避けられない。しかも得られる生成物は
2,2,2―トリフルオロエチルアセテートであ
るため、もう一度加水分解工程を経なければなら
ないというわずらわしさが生ずる。 米国特許2868846には、水酸基を有する溶媒、
例えばエチレングリコールを溶媒として、1,
1,1―トリフルオロ―2―クロロエタンをアル
カリ金属塩と反応させ、目的の生成物を得る方法
が記載されている。しかし、この反応は反応温度
が高いため溶媒となるグリコール類の熱的変質
や、反応容器材質の腐食が発生し、しかも生成に
伴ない副反応が生ずることなど工業的な製造方法
として満足できる方法とは言い難い。 本発明者らは、1,1,1―トリフルオロ―2
―ハロゲン化エタン(CF3CH2X,XはCl又は
Br)を加水分解し、2,2,2―トリフルオロ
エタノールを製造する方法に関し鋭意研究を実施
した結果、γ―ブチロラクトンを溶媒として、こ
れに限定量の水と特定のカルボン酸塩、ジカルボ
ン酸塩、分子内にエーテル結合を有するジカルボ
ン酸塩、NaOH、KOH等のアルカリ性物質のい
ずれかを加水分解剤として添加して反応を行なう
と温和な条件下で反応が実施できることを見い出
し本発明を完成した。 即ち、本発明は一般式CF3CH2X(XはClまたは
Br)で表わされる1,1,1―トリフルオロ―
2―ハロゲン化エタンをγ―ブチロラクトンを溶
媒として水および、 (イ) 一般式RCOOM(Rはそれぞれ炭素数19以下
のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はフエ
ニル基、MはNa又はK)で表わされるカルボ
ン酸塩、 (ロ) 一般式MOOCRCOOM′(Rは炭素数0〜8の
アルキレン基又はフエニレン基、Mおよび
M′はNa又はKで互いに同じか又は異なつても
よい)で表わされるジカルボン酸塩、 (ハ) 一般式MOOCROR′COOM′(RおよびR′はア
ルキレン基で互いに同じか又は異なつていても
よくその炭素数の合計が10以下であり、Mおよ
びM′はNa又はKで互いに同じか又は異なつて
いてもよい)で表わされる分子内にエーテル結
合を有するジカルボン酸塩、 (ニ) NaOH,KOH,Na2CO3,K2CO3,
NaHCO3およびKHCO3からなるアルカリ性物
質、 のうちの一種または二種以上の混合物の存在下で
加水分解することにより2,2,2―トリフルオ
ロエタノールを製造する方法である。 以下に本発明の詳細を説明する。 本発明の反応は加圧容器で実施する。原料とし
て用いる1,1,1―トリフルオロ―2―ハロゲ
ン化エタンは前式のとおり1,1,1―トリフル
オロ―2―クロロエタン、1,1,1―トリフル
オロ―2―ブロモエタンである。加水分解剤であ
るカルボン酸塩、ジカルボン酸塩、分子内にエー
テル結合を有するジカルボン酸塩の例を挙げれ
ば、酢酸カリ、酢酸ナトリウム、安息香酸カリ、
安息香酸ナトリウム、γ―ヒドロキシ酪酸カリ、
γ―ヒドロキシ酪酸ナトリウム、ビス―〔3―カ
ルボキシ―プロピル〕―エーテルのカリ塩および
ナトリウム塩、シユウ酸塩等であるが、これらに
限定されるものではない。また、これら加水分解
剤は二種以上の混合物を使用しても差し支えな
い。 さらに加水分解剤のうち前記の一般式
MOOCROR′COOM′の一種であるMOOC
(CH2)3O(CH2)3COOM′を用いる場合にはγ―ブ
チロラクトンとNaOH等のアルカリ性物質を反
応させてそれを生成させ、そのまま加水分解反応
に供してもよい。またこれらの加水分解剤は結晶
水を含む化合物であつてもよい。 本反応の反応温度は、130℃以上250℃以下であ
り(好ましくは140℃以上230℃以下である)この
温度範囲より低温では反応速度が小さくなり反応
時間が著しく長くなる。逆にこの温度範囲より高
温側では副反応による目的物質の収率の低下、溶
媒の変質および反応容器の腐食が起るなど実際的
でない。 反応を始めるときの初圧力は常圧でよく原料お
よび生成物質の加熱によつて自圧が高まるので、
そのまま反応させる。また窒素等反応に悪影響を
およぼさない不活性気体により、自圧以上に即ち
反応開始前の常温における圧力が40Kg/cm2G以下
になるような加圧下で加水分解を行なつてもよ
い。 γ―ブチロラクトン/1,1,1―トリフルオ
ロ―2―ハロゲン化エタン、このモル比は、0.5
以上20以下(好ましくは0.8以上15以下)である。
このモル比が0.5より小さい場合は1,1,1―
トリフルオロ―2―ハロゲン化エタンの転化率が
低下して未反応分の回収量を増加せしめたり副反
応が生起して収率が低下するなど経済的でない。 一方、モル比が20を超える場合は多量のγ―ブ
チロラクトンの回収を必要とし経済的でない。 加水分解剤は1,1,1―トリフルオロ―2―
ハロゲン化エタン1モルに対し0.25モル以上10モ
ル以下(好ましくは0.5モル以上5モル以下)で
よい。 加水分解剤としてカルボン酸塩およびジカルボ
ン酸塩類を使用した場合、水が存在しなくても反
応は進行するが、2,2,2―トリフルオロエチ
ルカルボン酸エステルを生成する反応が主体とな
つてしまう。このため目的物質を得るには更に加
水分解反応を行なう必要が生じる。逆に系に必要
量以上の水が存在するとCF3CH2Xの転化率が著
しく低下し、反応容器の腐食が激しくなるので、
添加する水の量はH2O/CF3CH2Xモル比で好ま
しくは0.5以上15以下さらに好ましくは0.5以上4
以下である。尚、反応に使用するカルボン酸塩類
等が結晶水を有する場合はそれも上記水量に含め
る。 反応生成物は、未反応のカルボン酸塩類等の加
水分解剤および反応によつて生成したNa,Kお
よびMgの塩化物または臭化物を分離したのち少
量であるが、2,2,2―トリフルオロカルボン
酸エステルが生成する場合には、ケン化した後蒸
留によつて分取することが出来る。 この反応での圧力容器の材質は一例として、
SUS304、SUS316、インコネル、ニツケル、ク
ロムおよびハステロイなどが使用出来るがこれら
の材質に限られたものではない。 実施例 1 電磁撹拌機を備えた200mlオートクレーブ(材
質SUS304)にγ―ブチロラクトン、水、酢酸カ
リウムの所定量をとり密閉した。系を真空吸引し
予め耐圧ガラス容器に採取したCF3CH2Brを導管
を通じてオートクレーブ内に導入した。そのあと
空気でオートクレーブ内を2Kg/cm2Gに加圧し、
電気炉で150℃に加熱、撹拌し、4時間反応させ
た。反応終了後オートクレーブから出るガス成分
をドライアイス―メタノールで冷却したトラツプ
で補集した。次にオートクレーブの蓋をあけ、予
め約0℃に冷却したn―プロパノールを溶媒とし
て反応溶液を回収した。未反応の酢酸カリと生成
した臭化カリの結晶は繰返し溶媒で洗浄した。こ
れらの操作で回収したガス成分および反応液は、
メチルイソブチルケトンを内部標準物質として、
ガスクロマトグラフで分析、定量した。 原料使用量、反応生成物および未反応原料の回
収量等は表1の通りであつた。 比較例 1 水を全く添加しなかつた他は実施例1と同様に
して反応を行なつた。 なお、この実験で使用したγ―ブチロラクトン
をカールフイツシヤー法で水分を測定したところ
0.1wt%であつた。 結果を表1に示した。 実施例 2 原料としてCF3CH2Clを用い、反応温度を200
℃にした他は、実施例1と同様にして反応を行な
つた。 結果を表1に示した。 実施例 3 加水分解剤として、CH3COONa・3H2Oを用
いて反応温度を170℃とした他は実施例1と同様
にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 4 原料としてCF3CH2Cl、加水分解剤として
CH3COONa・3H2Oを用いて反応温度を220℃と
した他は、実施例1と同様にして反応を行なつ
た。 結果を表1に示した。 実施例 5 原料としてCF3CH2Cl、加水分解剤として
K2CO3を用いた。原料をオートクレーブに充填
した後N2で4Kg/cm2Gに加圧し、反応温度を200
℃で反応を行なつた。他は実施例1と同様にし
た。 結果を表1に示した。 実施例 6 加水分解剤として、Na2CO3を用いた他は実施
例5と同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 7 加水分解剤として、N2CO320mmolと
K2CO3100mmolの混合物を用いた他は、実施例
5と同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 8 加水分解剤としてKOHを用いて、反応温度を
225℃、反応時間を2.5時間とした他は実施例5と
同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 9 加水分解剤としてNaOHを用いて、反応温度
225℃反応時間6時間とした他は実施例5と同様
にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 10 加水分解剤として安息香酸カリを用いた他は実
施例5と同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 11 加水分解剤としてフタル酸カリを用いて反応温
度を225℃とした他は実施例5と同様にして反応
を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 12 加水分解剤として、KOOCCH2CH2COOK(コ
ハク酸カリ)・3H2Oを用いた他は、実施例5と
同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 13 加水分解剤としてHO2(CH2)3COOK(γ―ヒド
ロキシ酪酸カリ)57、1mmolとO
〔(CH2)3COOK〕2ビス―〔3―カルボキシ―プロ
ピル〕エーテルのカリ塩107mmolの混合物を用
いた他は実施例5と同様にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 14 加水分解剤として、HO(CH2)3COOK(γ―ヒ
ドロキシ酪酸カリ)を用いた他は実施例5と同様
にして反応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 15 加水分解剤としてCH3(CH2)2COOK(酪酸カ
リ)を用いた他は実施例5と同様にして反応を行
なつた。 結果を表1に示した。 実施例 16 加水分解剤としてCH3CH=CHCOOK(クロト
ン酸カリ)を用いた他は実施例5と同様にして反
応を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 17 加水分解剤としてHOCH2COOK(グリコール
酸カリ)を用いた他は実施例5と同様にして反応
を行なつた。 結果を表1に示した。 実施例 18 加水分解剤として、CH3(CH2)7CH=CH
(CH2)7COOK(オレイン酸カリウム)を用い、窒
素加圧を行なわずに、反応温度225℃で3時間反
応を行なつた他は実施例5と同様にした。 結果を表1に示した。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式CF3CH2X(XはCl又はCr)で表わさ
れる1,1,1―トリフルオロ―2―ハロゲン化
エタンをγ―ブチロラクトンを溶媒として水およ
び、 (イ) 一般式RCOOM(Rはそれぞれ炭素数19以下
のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はフエ
ニル基、MはNa又はK)で表わされるカルボ
ン酸塩、 (ロ) 一般式MOOCRCOOM′(Rは炭素数0〜8の
アルキレン基又はフエニレン基、M及びM′は
Na又はKで互いに同じか又は異なつていても
よい)で表わされるジカルボン酸塩、 (ハ) 一般式MOOCROR′COOM′(RおよびR′は、
アルキレン基で互いに同じか又は異なつていて
もよく、その炭素数の合計が10以下であり、M
およびM′はNa又はKで互いに同じか又は異な
つていてもよい)で表わされる分子内にエーテ
ル結合を有するジカルボン酸塩、 (ニ) NaOH、KOH、Na2CO3、K2CO3、
NaHCO3およびKHCO3からなるアルカリ性物
質、 のうちの一種または二種以上の混合物の存在下で
加水分解することを特徴とする2,2,2―トリ
フルオロエタノールの製法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57019493A JPS58140031A (ja) | 1982-02-09 | 1982-02-09 | 2,2,2−トリフルオロエタノ−ルの製法 |
| US06/463,019 US4489211A (en) | 1982-02-04 | 1983-02-01 | Process for producing 2,2,2-trifluoroethanol |
| GB08302930A GB2117376B (en) | 1982-02-04 | 1983-02-03 | Process for producing 2,2,2-trifluoroethanol |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57019493A JPS58140031A (ja) | 1982-02-09 | 1982-02-09 | 2,2,2−トリフルオロエタノ−ルの製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58140031A JPS58140031A (ja) | 1983-08-19 |
| JPS649300B2 true JPS649300B2 (ja) | 1989-02-16 |
Family
ID=12000883
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57019493A Granted JPS58140031A (ja) | 1982-02-04 | 1982-02-09 | 2,2,2−トリフルオロエタノ−ルの製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58140031A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4590310A (en) * | 1984-08-02 | 1986-05-20 | The Boc Group, Inc. | Process for the preparation of 2,2,2-trifluoroethanol |
| DE60219316D1 (de) | 2001-07-02 | 2007-05-16 | Tosoh F Tech Inc | Verfahren zur herstellung fluorierter alkohole |
| JP4256777B2 (ja) | 2001-09-14 | 2009-04-22 | 東ソ−・エフテック株式会社 | 2,2,2−トリフルオロエタノールの製造方法 |
-
1982
- 1982-02-09 JP JP57019493A patent/JPS58140031A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58140031A (ja) | 1983-08-19 |
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