JPH06239792A - クロロジフルオロ酢酸の製造方法 - Google Patents
クロロジフルオロ酢酸の製造方法Info
- Publication number
- JPH06239792A JPH06239792A JP5291893A JP5291893A JPH06239792A JP H06239792 A JPH06239792 A JP H06239792A JP 5291893 A JP5291893 A JP 5291893A JP 5291893 A JP5291893 A JP 5291893A JP H06239792 A JPH06239792 A JP H06239792A
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- Japan
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- reaction
- chlorodifluoroacetic acid
- water
- thermal oxidation
- producing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】中間生成物の分離、原料の安全性、反応装置等
の問題なくクロロジフルオロ酢酸を製造する。 【構成】1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロ
エタンを少量の水の存在下に酸素を用いて熱酸化反応せ
しめた後に、加水分解する。
の問題なくクロロジフルオロ酢酸を製造する。 【構成】1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロ
エタンを少量の水の存在下に酸素を用いて熱酸化反応せ
しめた後に、加水分解する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医農薬の中間体として有
用なクロロジフルオロ酢酸の新規な製造方法に関するも
のである。
用なクロロジフルオロ酢酸の新規な製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】クロロジフルオロ酢酸の製造方法として
以下の方法が公知である。 (1)モノクロロ酢酸フルオリドを電解フッ素化してク
ロロジフルオロ酢酸フルオリドを合成し、該クロロジフ
ルオロ酢酸フルオリドを加水分解してクロロジフルオロ
酢酸を合成する方法(Frantsek Dvorak,Czech,119,682)
。 (2)エチレンクロルヒドリンを電解フッ素化してクロ
ロジフルオロ酢酸フルオリドを合成し、該クロロジフル
オロ酢酸フルオリドを加水分解してクロロジフルオロ酢
酸を合成する方法(U.S.S.R.329,165,Otkrytiya,Izobre
t.,Prom.Obraztsy,Tovarnye Znaki,1972,49(7),98) 。 (3)CF2 ClCH2 NO2 を硫酸で加水分解してク
ロロジフルオロ酢酸を合成する方法(DE332621
0)。
以下の方法が公知である。 (1)モノクロロ酢酸フルオリドを電解フッ素化してク
ロロジフルオロ酢酸フルオリドを合成し、該クロロジフ
ルオロ酢酸フルオリドを加水分解してクロロジフルオロ
酢酸を合成する方法(Frantsek Dvorak,Czech,119,682)
。 (2)エチレンクロルヒドリンを電解フッ素化してクロ
ロジフルオロ酢酸フルオリドを合成し、該クロロジフル
オロ酢酸フルオリドを加水分解してクロロジフルオロ酢
酸を合成する方法(U.S.S.R.329,165,Otkrytiya,Izobre
t.,Prom.Obraztsy,Tovarnye Znaki,1972,49(7),98) 。 (3)CF2 ClCH2 NO2 を硫酸で加水分解してク
ロロジフルオロ酢酸を合成する方法(DE332621
0)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知のクロロジフ
ルオロ酢酸の製造方法には次のような問題がある。
(1)、(2)の方法では、電解フッ素化後の中間生成
物であるクロロジフルオロ酢酸フルオリドと副生成物で
あるH2 の分離に経費がかかる。(3)の方法では、原
料であるCF2 ClCH2 NO2 の合成に腐食性の高い
化合物を使用するため、装置および安全性の面で問題が
ある。
ルオロ酢酸の製造方法には次のような問題がある。
(1)、(2)の方法では、電解フッ素化後の中間生成
物であるクロロジフルオロ酢酸フルオリドと副生成物で
あるH2 の分離に経費がかかる。(3)の方法では、原
料であるCF2 ClCH2 NO2 の合成に腐食性の高い
化合物を使用するため、装置および安全性の面で問題が
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は従来技術が有し
ていた中間生成物とH2 の分離の問題、原料の安全性、
反応装置の問題等を解決すべくなされたものであり、工
業的に安全でかつ簡便にクロロジフルオロ酢酸を製造す
る方法を提供するものである。
ていた中間生成物とH2 の分離の問題、原料の安全性、
反応装置の問題等を解決すべくなされたものであり、工
業的に安全でかつ簡便にクロロジフルオロ酢酸を製造す
る方法を提供するものである。
【0005】すなわち本発明は、1,2−ジクロロ−
1,1,2−トリフルオロエタン(以下R−123aと
略記)を少量の水の存在下に酸素を用いて熱酸化反応せ
しめて一般式CClF2 COX(式中XはOH、Fまた
はClを示す)で表される化合物の混合物とした後に、
該混合物を加水分解反応せしめることを特徴とするクロ
ロジフルオロ酢酸の製造方法である。
1,1,2−トリフルオロエタン(以下R−123aと
略記)を少量の水の存在下に酸素を用いて熱酸化反応せ
しめて一般式CClF2 COX(式中XはOH、Fまた
はClを示す)で表される化合物の混合物とした後に、
該混合物を加水分解反応せしめることを特徴とするクロ
ロジフルオロ酢酸の製造方法である。
【0006】本発明の出発物質であるR−123aは市
販されており、容易に入手できる化合物である。
販されており、容易に入手できる化合物である。
【0007】本発明の熱酸化反応は、液相状態あるいは
加圧の気相状態で実施することができる。反応時に系中
に存在する水の量および酸素量は、反応速度、およびク
ロロジフルオロ酢酸およびクロロジフルオロ酢酸ハライ
ドの選択率に影響する。
加圧の気相状態で実施することができる。反応時に系中
に存在する水の量および酸素量は、反応速度、およびク
ロロジフルオロ酢酸およびクロロジフルオロ酢酸ハライ
ドの選択率に影響する。
【0008】例えば熱酸化反応をほとんど水が存在しな
い条件で実施する場合には、反応の進行が著しく遅くな
るうえ、クロロジフルオロ酢酸およびクロロジフルオロ
酢酸ハライドの選択率も低くなる。一方、水の量が多す
ぎるとクロロジフルオロ酢酸と水の分離に手間がかかる
うえ、反応容器の腐食が激しくなる恐れがある。
い条件で実施する場合には、反応の進行が著しく遅くな
るうえ、クロロジフルオロ酢酸およびクロロジフルオロ
酢酸ハライドの選択率も低くなる。一方、水の量が多す
ぎるとクロロジフルオロ酢酸と水の分離に手間がかかる
うえ、反応容器の腐食が激しくなる恐れがある。
【0009】したがって通常の熱酸化反応は、1モルの
R−123aに対して0.01〜1モルの範囲から選ば
れる量の水の存在下に実施することが好ましい。
R−123aに対して0.01〜1モルの範囲から選ば
れる量の水の存在下に実施することが好ましい。
【0010】この場合の水の量は、温度、圧力あるいは
反応溶媒等数々の反応条件により、多少変化するもので
あることはもちろんである。
反応溶媒等数々の反応条件により、多少変化するもので
あることはもちろんである。
【0011】熱酸化反応の反応温度は、通常は約150
〜500℃、好ましくは約180〜400℃、さらに好
ましくは250〜350℃で実施できるが、この温度は
圧力によっても変化し得る。反応温度が上がるとR−1
23aの反応率も上がる。
〜500℃、好ましくは約180〜400℃、さらに好
ましくは250〜350℃で実施できるが、この温度は
圧力によっても変化し得る。反応温度が上がるとR−1
23aの反応率も上がる。
【0012】上記熱酸化反応は、溶媒を添加して実施し
てもよい。この場合の溶媒は1,1,2−トリクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン(以下R−113と略
記)、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素系の溶媒
を用いることが望ましい。
てもよい。この場合の溶媒は1,1,2−トリクロロ−
1,2,2−トリフルオロエタン(以下R−113と略
記)、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素系の溶媒
を用いることが望ましい。
【0013】本発明の熱酸化反応は、通常の場合酸素に
よる加圧の条件下に実施されることが望ましい。一般に
は圧力を上げると、すなわち酸素量を増やすと、R−1
23aの反応率も上がる。この場合の反応圧力は約5〜
100kg/cm2 、好ましくは約20〜60kg/c
m2 、さらに好ましくは30〜50kg/cm2 がよ
い。
よる加圧の条件下に実施されることが望ましい。一般に
は圧力を上げると、すなわち酸素量を増やすと、R−1
23aの反応率も上がる。この場合の反応圧力は約5〜
100kg/cm2 、好ましくは約20〜60kg/c
m2 、さらに好ましくは30〜50kg/cm2 がよ
い。
【0014】熱酸化反応時に使用する酸素を不活性ガス
で希釈して用いてもよい。該不活性ガスの例としては、
反応中間体あるいは反応生成物に対して不活性な窒素、
ヘリウム、アルゴンあるいは炭酸ガス等を挙げることが
できる。
で希釈して用いてもよい。該不活性ガスの例としては、
反応中間体あるいは反応生成物に対して不活性な窒素、
ヘリウム、アルゴンあるいは炭酸ガス等を挙げることが
できる。
【0015】加水分解反応は常法の操作、条件等にした
がい、必要量の水を添加することにより実施できる。
がい、必要量の水を添加することにより実施できる。
【0016】
【実施例】以下の実施例中の反応率や選択率は次のよう
にして求めた。すなわち、R−123aの反応率(%)
は(R−123aの反応モル数)÷(R−123aの供
給モル数)×100であり、クロロジフルオロ酢酸の選
択率(%)は(クロロジフルオロ酢酸の生成モル数)÷
(R−123aの反応モル数)×100である。
にして求めた。すなわち、R−123aの反応率(%)
は(R−123aの反応モル数)÷(R−123aの供
給モル数)×100であり、クロロジフルオロ酢酸の選
択率(%)は(クロロジフルオロ酢酸の生成モル数)÷
(R−123aの反応モル数)×100である。
【0017】[実施例1]機械的撹拌装置を備えた20
0cc容量のハステロイ製のオートクレーブに30g
(0.197モル)のR−123aおよび0.054g
(0.003モル)の水を仕込み、酸素により22kg
/cm2 まで加圧した後、反応温度を200℃まで昇温
し、3時間保持した。最高圧力は58kg/cm2 を示
した。オートクレーブを冷却後未反応酸素を除去し、水
10gを添加してさらに50℃で1時間撹拌した後、反
応液を19F−NMR法およびガスクロマトグラフィーに
より分析したところ、原料の反応率30%、クロロジフ
ルオロ酢酸の選択率79%であった。
0cc容量のハステロイ製のオートクレーブに30g
(0.197モル)のR−123aおよび0.054g
(0.003モル)の水を仕込み、酸素により22kg
/cm2 まで加圧した後、反応温度を200℃まで昇温
し、3時間保持した。最高圧力は58kg/cm2 を示
した。オートクレーブを冷却後未反応酸素を除去し、水
10gを添加してさらに50℃で1時間撹拌した後、反
応液を19F−NMR法およびガスクロマトグラフィーに
より分析したところ、原料の反応率30%、クロロジフ
ルオロ酢酸の選択率79%であった。
【0018】[比較例]熱酸化反応時に水を加えないこ
と以外は実施例1と同様の条件で反応を行ったところ、
R−123aの反応率は1%以下であった。
と以外は実施例1と同様の条件で反応を行ったところ、
R−123aの反応率は1%以下であった。
【0019】[実施例2]実施例1と同様の装置を用
い、30g(0.197モル)のR−123a、30g
のR−113および0.1g(0.0056モル)の水
を仕込み、酸素により21kg/cm2 まで加圧した
後、反応温度を200℃まで昇温し3時間保持した。冷
却後、実施例1と同様に加水分解反応を行ったところ、
原料の反応率42%、クロロジフルオロ酢酸の選択率8
5%であった。
い、30g(0.197モル)のR−123a、30g
のR−113および0.1g(0.0056モル)の水
を仕込み、酸素により21kg/cm2 まで加圧した
後、反応温度を200℃まで昇温し3時間保持した。冷
却後、実施例1と同様に加水分解反応を行ったところ、
原料の反応率42%、クロロジフルオロ酢酸の選択率8
5%であった。
【0020】[実施例3]熱酸化反応時の水の添加量が
0.35g(0.0194モル)であること以外は、実
施例2と同様の条件で反応を行ったところ、原料の反応
率45%、クロロジフルオロ酢酸の選択率89%であっ
た。
0.35g(0.0194モル)であること以外は、実
施例2と同様の条件で反応を行ったところ、原料の反応
率45%、クロロジフルオロ酢酸の選択率89%であっ
た。
【0021】[実施例4]酸素により12kg/cm2
まで加圧すること以外は、実施例2と同様の条件で反応
を行ったところ、原料の反応率21%、クロロジフルオ
ロ酢酸の選択率83%であった。
まで加圧すること以外は、実施例2と同様の条件で反応
を行ったところ、原料の反応率21%、クロロジフルオ
ロ酢酸の選択率83%であった。
【0022】[実施例5]実施例1と同様の装置を用
い、7g(0.046モル)のR−123aおよび水
0.17g(0.0094モル)を仕込み、290℃ま
で昇温した。そのときの圧力は10kg/cm2 であっ
た。そこに酸素を加え40kg/cm2 まで加圧し、5
分間保持した。冷却後、実施例1と同様に加水分解反応
を行ったところ、原料の反応率86%、クロロジフルオ
ロ酢酸の選択率93%であった。
い、7g(0.046モル)のR−123aおよび水
0.17g(0.0094モル)を仕込み、290℃ま
で昇温した。そのときの圧力は10kg/cm2 であっ
た。そこに酸素を加え40kg/cm2 まで加圧し、5
分間保持した。冷却後、実施例1と同様に加水分解反応
を行ったところ、原料の反応率86%、クロロジフルオ
ロ酢酸の選択率93%であった。
【0023】[実施例6]実施例1と同様の装置を用
い、5g(0.033モル)のR−123a、3gのR
−113および0.1g(0.0056モル)の水を仕
込み、320℃まで昇温し、酸素を加え全圧を40kg
/cm2 とし2分間保持した。冷却後、実施例1と同様
に加水分解反応を行ったところ、原料の反応率88%、
クロロジフルオロ酢酸の選択率91%であった。
い、5g(0.033モル)のR−123a、3gのR
−113および0.1g(0.0056モル)の水を仕
込み、320℃まで昇温し、酸素を加え全圧を40kg
/cm2 とし2分間保持した。冷却後、実施例1と同様
に加水分解反応を行ったところ、原料の反応率88%、
クロロジフルオロ酢酸の選択率91%であった。
【0024】
【発明の効果】本発明方法は従来技術が有していた中間
生成物とH2 の分離の問題や、原料の安全性や反応装置
などの問題がなく、工業的に安全でかつ簡便にクロロジ
フルオロ酢酸を製造する優れた方法である。
生成物とH2 の分離の問題や、原料の安全性や反応装置
などの問題がなく、工業的に安全でかつ簡便にクロロジ
フルオロ酢酸を製造する優れた方法である。
Claims (3)
- 【請求項1】1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフル
オロエタンを少量の水の存在下に酸素を用いて熱酸化反
応せしめて一般式CClF2 COX(式中XはOH、F
またはClを示す)で表される化合物の混合物とした後
に、該混合物を加水分解反応せしめることを特徴とする
クロロジフルオロ酢酸の製造方法。 - 【請求項2】熱酸化反応時の水の量が、1,2−ジクロ
ロ−1,1,2−トリフルオロエタン1モル当たり0.
01〜1モルの範囲から選ばれる量である請求項1の製
造方法。 - 【請求項3】熱酸化反応時の温度が、150〜500℃
の範囲から選ばれる温度である請求項1の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5291893A JPH06239792A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | クロロジフルオロ酢酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5291893A JPH06239792A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | クロロジフルオロ酢酸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06239792A true JPH06239792A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12928217
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5291893A Pending JPH06239792A (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | クロロジフルオロ酢酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06239792A (ja) |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP5291893A patent/JPH06239792A/ja active Pending
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