明 細 書 ァシルア ミ ドメチル化ポリ スルホンおよびその製造方法 技術分野
本発明は、 側鎖としてハロゲン原子、 水酸基、 ァ ミ ノ化合物残基 アジロキシ基、 アルコキシ基、 ステロイ ド残基またはスルフィ ド基 を持つァシルァミ ドメチル基を導入した芳香核を有する芳香族ポリ スルホン重合体およびその成型品並びにそれらの製造方法に関し、 更に詳しく は、 イオン性物質や生理活性物質等の吸着、 分離、 固定 等に好適に使用し得るァシルア ミ ドメチル化芳香族ポリ スルホン重 合体およびその成型品並びにその製造方法に関する。 背景技術
従来、 特定の生理活性物質等を不溶性担体に固定化したものは、 ァフィ二ティーク口マ トグラフ用吸着剤、 治療用血液処理剤、 細胞 培養用機材、 抗菌性材料、 その他、 分析用試薬などとして広く利用 されており、 今後、 さらに幅広い応用が期待される重要な分野であ また、 反応性の官能基を持つ重合体は生理活性物質の固定化等に 用い得るのでァフィ二ティーク口マ トグラフ用吸着剤、 治療用血液 処理剤、 抗菌性材料等の原料として有用である。 反応性の官能基を 持つ重合体としてはポリ スチレンの誘導体が良く知られているが、 脆い重合体なのでその成型に限界があり、 例えば、 中空糸やカテー テルには成型できないという欠点がある。
また、 芳香族ポリスルホンは、 成型性が良いので、 エンジニア リ ングプラスチッ ク として汎用されているが、 さらに、 一部において
中空糸の形で物質分離用途にも用いられている。 そして、 当該ポリ スルホンに反応性の官能基を導入すれば、 生理活性物質の固定化や. 物質の選択的分離等にも用いるこ とができ、 さ らに用途の広がるこ とが期待される。
しかしながら、 当該ポリスルホンに反応性の官能基を導入する反 応はあま り知られておらず、 スルホン化反応 {A. Noshay, L. .
Robeson, Journalof Applied Polymer Science, 20 1885 (1976)} や、 ハロメチル化反応 {特開昭 51 - 8179号公報、 特開昭 57 - 174104 号公報、 特開昭 62 - 42704 号公報、 特開昭 63- 16204 号公報、 に Warshawskyほカヽ、 Journal of Polymer Science, Part A, Polymer Chemistry, 28 2885 (1990) } などの数例にすぎない。 前者 (スル ホン化) には限られた用途しか無く、 一方、 広い用途の期待される 後者 (ハロメチル化) には、 発癌性の高い危険な試薬 (アルキルハ ロメチルエーテル) を用いねば得られない欠点があり、 また、 官能 基の反応性が高すぎて化学的安定性が悪く、 且つ、 官能基導入量の 制御が困難である等の欠点がある。 発明の開示
本発明は、 イオン性物質や生理活性物質の吸着、 分離、 固定等の 処理材料として有用な可溶性の新規ァシルァミ ドメチル化芳香族ポ リ スルホン重合体及びこれらを利用した成型品を提供することを目 的とする。
また、 本発明は、 特定のハロアセ トアミ ドメチル化剤を使用する こ とによる前記ハロアセ トァ ミ ドメチル化芳香族ポリスルホン重合 体またはその成型品を製造する方法および当該ハロアセ トア ミ ドメ チル化芳香族ポリスルホン重合体を製造中間体とする新規ァシルァ ミ ドメチル化芳香族ポリスルホン重合体またはその成型品を製造す
る方法を提供することを目的とする。
本発明に従えば、 主鎖の芳香族ポリスルホンに、 側鎖として、 下 記一般式 ( I ) :
A-CH (R i)-CO-N (R2)-CH2 - ( I )
(但し、 式中、 Aはハロゲン原子、 水酸基、 ァ ミ ノ化合物残基、 ァシロキシ基、 アルコキシ基、 フエノキシ基、 または、 スルフィ ド 基を示し、 R 1 および R2 は水素原子、 または、 低級アルキル基を 示し、 R ' と R2 は同一でも異なっていても良い)
で示される基を導入した芳香核を有する芳香族ポリスルホン重合体 およびその成型品が提供される。
前記芳香族ポリスルホンとしては、 好ましく はポリ ( p—フエ二 レンエーテルスルホン) 又はユーデル . ポリスルホンをあげるこ と ができ、 側鎖置換基の Aとしては 2個以上のァミ ノ基を有する環状 ポリペプチ ド、 ステロイ ド骨格を有する基、 又はアルデヒ ド基を有 する基が好ましい。
前記成型品の形状は例えば、 シャーレ、 瓶、 膜、 繊維、 中空糸、 粒状物またはこれ等を用いた組み立て品とすることができる。
なお、 前記の側鎖を導入した芳香族ポリスルホン重合体は可溶性 のものが好ましい。
本発明に従えば、 また以下のような技術的手段から構成される前 記芳香族ポリスルホン重合体およびその成型品の製造方法が提供さ れる。
1. 芳香族ポリスルホン重合体およびその成型品を、 酸触媒の存 在下、 下記一般式 (I) :
X-CH (R ])-C0-N (R 2)-CH2 - 0 - Y ( I )
(但し、 Xはハロゲン原子、 R 1 および R2 は水素原子、 低級ァ ルキル基またはベンジル基を示し、 R 1 と R2 は同一でも異なって
いても良く 、 Yは水素原子または低級アルキル基またはァ シル基を 示す)
で示されるハロアセ トア ミ ドメチル化剤と反応せしめるこ とから成 る前記芳香族ポリ スルホン重合体またはその成型品の製造方法。
2 . ハロアセ トア ミ ドメチル基を有する芳香族ポリ スルホン重合 体またはその成型品を、 ァ ミ ノ化合物と接触させるこ とからなる前 記重合体およびその成型品の製造方法。
3 . ハロアセ トア ミ ドメチル基を有する芳香族ポリ スルホン重合 体またはその成型品を、 塩基の存在下、 カルボン酸と接触させる こ とからなる前記重合体およびその成型品の製造方法。
4 . ハロアセ トア ミ ドメチル基を有する芳香族ポリ スルホン重合 体またはその成型品を、 塩基の存在下、 水酸基化合物と接触させる こ とからなる前記重合体およびその成型品の製造方法。
5 . ハロアセ トア ミ ドメチル基を有する芳香族ポリ スルホン重合 体またはその成型品を、 塩基の存在下、 チオール化合物と接触させ るこ とからなる前記重合体およびその成型品の製造方法。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明について更に詳細に説明する。
本発明者等は、 前記した従来技術の問題点に鑑み、 有用な反応性 の官能基を導入した芳香族ポリ スルホンが簡便な方法で得られない 力、、 種々検討した結果、 Ν— メチロール- α -クロルァセ トア ミ ド を用いるア ミ ドメチル化反応法の利用によって、 反応特性を有する 可溶性のハロアセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホンの調製に成功し、 本発明に到達した。
本発明でいう、 側鎖として一般式 ( I ) で示される基を導入した 芳香核を有する芳香族ポリ スルホン重合体とは、 主鎖に芳香核とス
ルホニル基をもつポリ スルホン重合体であって、 その芳香核の一部 が一般式 ( I ) で示される基で置換されている ものなら何でも良く 、 特に制限はない。
当該芳香族ポリ スルホン重合体の具体例と しては、 市場に広く 出 回っているポリ (p—フエ二レ ンエーテルスルホン) : ー { ( p — C 6 H4)-S02 一 ( p - C 6 H4)—〇ー } n —やユーデル ' ポリ ス ルホン : 一 { ( p - C s H4)-S02 - ( p - C 6 H4)— 0— ( p - C 6 H4)- C (CH3)2 — ( p - C 6 H4)- 0} „ —のほか、
一 { ( P - C 6 H4)-S02 - ( p - C 6 H4)— 0— ( p - C 6 H4) - 0} „ 一, 一 { ( p - C 6 H4)-S02 一 ( p - C 6 H4)— S—
( P - C e H4)) — 0} n -, 一 { ( p - C 6 H4)-S02 ― ( p - C 6H4)- C (CF3)— (p— C 6H4)—〇— ( p - C 6H4)- 0 } „- 等の構造をした重合体であって、 かつ、 その芳香核の一部が一般式
( I ) で示される基、 例えば、 2—クロルァセ トア ミ ドメチル基、 2— ヒ ドロキシァセ トア ミ ドメチル基、 塩化一 2— ト リ メチルアン モニゥムァセ トア ミ ドメチル基、 2—ァセ トキシァセ トア ミ ドメチ ル基、 2—ブ トキシァセ トア ミ ドメチル基、 2—メチルチオァセ ト ア ミ ドメチル基等で置換されているものをあげるこ とができる。
さ らに詳しく一般式 ( I ) で示される基について説明する と、 R 1 及び R2 は水素原子、 または、 メチル基、 ェチル基、 プロ ピル基、 ブチル基等の好ま しく は炭素数 1〜 4のアルキル基を示し、 同一で も異なっていても ¾いが、 R2 が水素原子のものが、 とりわけ、 R 1 及び R2 が共に水素原子のものが最も製造し易く 、 且つ、 反応性も 高い。 また、 Aの例と しては、 塩素、 臭素、 ヨウ素、 弗素等のハロ ゲン原子、 水酸基、 NH2 基のほか、 メチルァ ミ ノ基、 ェチルァ ミ ノ 基、 n—プチルァ ミ ノ基、 n—才クチルァ ミ ノ基等で代表される第 1級ァ ミ ン残基、 ジメチルァ ミ ノ基、 ジェチルァ ミ ノ基、 ジ n—ブ
チルア ミ ノ基、 ジ n —才クチルア ミ ノ基等で代表される第 2級ア ミ ン残基、 ト リ メ チルア ンモニゥム基、 ト リ ェチルア ンモニゥ厶基、 ト リ n —ブチルアンモニゥム基、 N , N —ジメチルー n —へキシル アンモニゥム基、 N , N—ジメチル— n —ォクチルアンモニゥ厶基. N , N— ジメチル一 n — ドデシルアンモニゥム基、 N , N — ジメチ ルー n —へキサデシルァンモニゥム基等で代表される第 3級ア ミ ン 残基、 エチレ ンジァ ミ ノ基、 へキサメチレンジァ ミ ノ基、 デカ メチ レンジア ミ ノ基、 p — フ ヱニレンジァ ミ ノ基等で代表されるポリ ァ ミ ノ炭化水素化合物残基、 グラ ミ シジン S、 ポリ ミ キシン B等で代 表される塩基性ポリア ミ ノ酸化合物残基、 カナマイ シン、 ス ト レブ トマイシン、 ゲンタマイシン等で代表されるァ ミ ノ グリ コシ ド系抗 生物質残基、 ホルミ ルォキシ基、 ァセ トキシ基、 プロ ピオ二ルォキ シ基、 プチ リ ルォキシ基、 ラウロイルォキシ基、 ォレイルォキシ基、 パルミ トイルォキシ基、 ステアロイルォキシ基、 ベンゾィルォキシ 基、 p —二 トロベンブイルォキシ基等で代表される炭素数 1 〜20の ァシルォキシ基、 メ トキシ、 エ トキシ、 2 — ヒ ドロキシェチルォキ シ、 2 — メ トキシェチルォキシ、 プロボキシ、 イ ソプロボキシ、 ブ トキシ、 ペンチルォキシ、 ベンジルォキシ基等で代表される炭素数 1 〜 18のアルコキシ基、 ρ —二 トロフエノキシ基、 p —ホルミ ノレフ エノキシ基、 0 —メ トキシー p —ホルミ ルフエノキシ基、 2 —ホル ミ ルナフ トキシ基、 フヱノキシ基、 エス トロン残基等で代表される フエノキシ基、 および、 メチルチオ基、 2 , 3 —ジヒ ドロキシプロ ピルチオ基、 チォグルコシ ド基等で代表されるチォエーテル残基等 があげられる。 これらの基は単独で、 あるいは、 使用目的によって は複数で存在しても良い。
本発明に係る芳香族ポリ スルホン重合体中における一般式 ( I ) で示される基の適正な量は重合体の化学構造および用途により異な
るが、 通常、 繰り返し単位当たり 0. 001〜 4個である。 普通、 一般 式 ( I ) で示される基の量が多いものは吸着用途に用いられ、 少な いものは選択分離用に用いられる。 少ないものはポリ スルホンに近 い成型性を示す。 また、 重合体が可溶性、 とりわけ、 ジメチルスル ホキシ ドゃ N, N —ジメチルホルムア ミ ド、 N , N —ジメチルァセ トア ミ ド等の溶媒に可溶性である と、 湿式成膜ができるので特に好 ま しい。
—般式 ( I ) 中の Aがハロゲンのものは反応性が高いので、 他の 官能基のものの製造中間体と しても有用である。 また、 直接、 蛋白 質の固定化に用いるこ ともできる。 ハロゲン原子の反応性は高い方 からヨウ素、 臭素、 塩素、 弗素の順である。 ハロアセ トア ミ ドメチ ル基の量によって重合体の性質が変化する。 ハロアセ トア ミ ドメチ ル基の量が多いものは脆く、 少ないものは元のポリ スルホンに近い 性質を示す。 ひ ーハロアセ トア ミ ドメチル基の量が多いものは吸着 用途に好適なものとして用いられ、 少ないものは固定化用に用いら れる。 少ないものは有機溶媒に溶け易く、 また、 成型性も良い。 例 えば、 ユーデル , ポリスルホンに α —クロルァセ トア ミ ドメチル基 を導入したものでは、 その量が繰り返し単位当たり 1 個未満では Ν , Ν—ジメチルホルムア ミ ド、 Ν, Ν—ジメチルァセ トア ミ ド、 ジメ チルスルホキシ ド等のほか、 テ トラ ヒ ドロフラ ン、 クロ口ホルム、 ジクロルメ タ ン等に可溶で、 成膜性も良好であるが、 1 個以上では テ トラ ヒ ドロフランには不溶となり、 2個以上では塩素系溶媒にも 不溶となり、 Ν , Ν—ジメチルホルムア ミ ド、 Ν , Ν — ジメチルァ セ トア ミ ド、 ジメチルスルホキシ ド等にしか溶けな く なる。
また、 本発明によれば、 ひ 一 八ロアセ トア ミ ドメチル基の量を調 節するこ とにより、 適宜の特性の重合体を得るこ とができるので、 その使用目的に応じて導入する α — ハロアセ トア ミ ドメチル基の量
を適宜調節すればよい。
なお、 本発明の重合体またはその成型品に導入されたクロル基は 容易にヨウ素基または臭素基に変換することができる。
一般式 ( I ) 中の Aが水酸基のものは親水性が元のポリスルホン 重合体に比べ向上している。
一般式 ( I ) 中の Aがァ ミ ノ基のものはイオン交換能があり、 吸 着能が高い。 へパリ ン等の生理活性物質の固定化に用いうる。 その 膜はァフィ二ティ膜としても使用できる。 また、 抗菌活性も期待で きる。 ポリ ミキシン Bはエン ド トキシンの解毒剤として知られてい るが、 Aがポリ ミキシンのものも同様の作用を持つことが期待でき ο
—般式 ( I ) 中の Aがァシロキシ基、 アルコキシ基、 および、 ス ルフィ ド基のものは Aが極性基であって、 且つ、 イオン性基ではな いので、 非イオン性の吸着剤、 非イオン性の選択分離膜、 非イオン 性の細胞活性化剤として利用できる。
一般式 ( I ) 中の Aがアルデヒ ド基をもつ官能基のものは、 温和 な条件でァミ ノ基と縮合するので、 蛋白質などの固定化に特に便利 に使用し得る。
—般式 ( I ) 中の Aがハロゲン原子のものの製造は、 ハロアセ ト ア ミ ドメチル化剤、 酸触媒、 および、 溶媒から成る混合溶液をポリ スルホンの溶液中に加えるか、 ポリスルホンの成型品を、 ハロアセ トアミ ドメチル化剤と酸触媒の混合物、 または、 この 2者と溶媒か ら成る混合溶液に浸すことにより達成される。 この際、 ハロアセ ト ァ ミ ドメチル化剤および酸触媒から成る反応溶液中にパラホル厶ァ ルデヒ ドを加えるか、 反応溶液を室温で調製すると (ホルムアルデ ヒ ドが副生するため) 、 架橋重合体が得られる。 反応の速度は早く、 通常 1 〜 6時間で完結する。 反応温度は副反応を抑えるために低い
方が好ま し く、 通常、 10〜30°Cの温度が採用される。
本発明で用いるハロアセ トア ミ ドメチル化剤の具体例と して、 N — メ チロ ーノレ一 ひ 一 ク ロノレアセ トア ミ ド、 N— メ チロール一 ーブ ロムァセ トア ミ ド、 N— メチロール一 ひ 一 ョー ドアセ トア ミ ド、 N — メ チロール一ひ 一 フルォロアセ トア ミ ド、 N— メ チロール一 一 クロルプロ ピオンア ミ ド、 N— メチロ一ルーひ一 ク ロルブチ リ ルァ ミ ド等のほかこれ等のメチルエーテル、 ァセチルエステル等があげ られるが、 これらに限定される ものではない。 しかし、 とりわけ、 N—メチ口一ノレ一 一 クロルァセ トア ミ ド、 N— メチロール一ひ 一 ョ一 ドアセ トア ミ ド、 N—メチロール一 α—フルォロアセ トア ミ ド. Ν—メチ口一ルー ひ一ブロムァセ トア ミ ド等が製造が容易で、 反応 性が高く、 かつ、 取り扱いやすいので好ま しい。 その使用量と導入 されるハロアセ トア ミ ドメチル基の量は正の相関にあるので、 使用 量は目標の導入ハロアセ トア ミ ドメチル基の量に応じて増減させる のが好ま しい。
本発明で用いられる酸触媒としては、 塩化亜鉛、 塩化アルミニゥ ム、 四塩化錫、 塩化第二鉄のごときフ リ ーデル · クラフッ触媒、 ベ ンゼンスルホン酸、 ρ — トルエンスルホン酸、 メ タ ンスルホン酸、 エタ ンスルホン酸、 ブタンスルホン酸、 ト リ フルォロメ タ ンスルホ ン酸、 ト リ フルォロメタンスルホン酸 ト リ メチルシ リ ルエステル等 のスルホン酸誘導体、 および、 硫酸等があげられるが、 硫酸、 メ タ ンスルホン酸、 エタ ンスルホン酸、 ブタ ンスルホン酸、 ト リ フルォ ロ メ タ ンスルホン酸等は Ν— メチ口 一ルーひ一 ク ロルァセ トア ミ ド 等のハロアセ トア ミ ドメチル化剤の溶媒に成り得るので、 特に好ま しく 用いられる。 反応溶媒と しては、 均一系で反応させる場合は二 トロベンゼン類が好ま しい。 ポリスルホンを塩化メチレンに溶かし、 ハロアセ トア ミ ドメチル化剤を硫酸などに溶かして、 両者を強く攪
W 拌するこ とによつても得られる。 成型品を処理する場合はポリ スル ホンの溶媒は必ずしも必要でない。
一般式 ( I ) 中の Aがァ ミ ノ基のものの製造は、 ノヽロアセ トア ミ ドメチル基を有する芳香族ポリ スルホン重合体およびその成型品を 対応するア ミ ノ化合物と接触させるこ とによ り達成される。 その具 体例と して、 メチルァ ミ ン、 ェチルァ ミ ン、 n —ブチルァ ミ ン、 n —才クチルァ ミ ン、 ジメチルァ ミ ン、 ジェチルァ ミ ン、 ジ n —ブ チルァ ミ ン、 ジ n —ォクチルァ ミ ン、 ト リ メチルァ ミ ン、 ト リェチ ルァ ミ ン、 ト リ n —ブチルァ ミ ン、 N , N —ジメチルー n —へキシ ルァ ミ ン、 N , N —ジメチルー n— ドデシルァ ミ ン、 N , N —ジメ チル— n —へキサデシルァ ミ ン、 エチレンジァ ミ ン、 へキサメチレ ンジァ ミ ン、 デカメチレンジァ ミ ン、 グラ ミ シジン S、 ポリ ミ キシ ン 8、 カナマイシン、 ス ト レプトマイシン、 ゲンタマイ シン等があ げられるが、 これ等に限定されるものではない。 この際、 ア ミ ノ化 合物が第 1 級ァ ミ ン、 第 2級ァ ミ ン、 ポリア ミ ノ化合物の時は架橋 反応も起きるので、 反応は成型品の形で行なう こ とが望ま しい。
—般式 ( I ) 中の Aがァシロキシ基のものの製造は、 ハロアセ ト ア ミ ドメチル基を有する芳香族ポリスルホン重合体およびその成型 品を、 塩基の存在下、 対応するカルボン酸の溶液と接触させるこ と により達成される。 カルボン酸の具体例と しては、 ギ酸、 酢酸、 プ ロ ピオン酸、 酪酸、 ラウ リル酸、 ォレイ ン酸、 パルミ チン酸、 ステ ア リ ン酸、 安息香酸、 サリチル酸等があげられるが、 これ等に限定 される ものではない。 塩基としては、 リチウム、 ナ ト リ ウム、 カ リ ゥムなどで代表されるアルカ リ金属の水酸化物、 炭酸塩、 水酸化 ト リ メチルベンジルアンモニゥム等の第 4級アンモニゥム塩等が好ま しく 用いられる。 溶媒を用いる場合、 均一系反応にはジメチルスル ホキシ ドゃ N , N—ジメチルホルムア ミ ドが用いられ、 成型品を不
均一系で処理する ときは水やアルコールが好ま しく 用いられる。 反 応の温度にはと く に制限はないが、 通常、 10〜150 °Cが採用される , 一般式 ( I ) 中の Aが水酸基のものの製造は、 一般式 ( I ) 中の Aがァシロキシ基のものを加水分解するこ とにより得られる。 通常. アンモニア水や水酸化ナ ト リ ウムを含む溶液で容易に行ない得る。 一般式 ( I ) 中の Aがアルコキシ基またはフヱ ノキシ基のものの 製造は、 ハロアセ トア ミ ドメチル基を有する芳香族ポリ スルホン重 合体およびその成型品を、 塩基の存在下、 対応する水酸基化合物と 接触させるこ とにより達成される。 水酸基化合物の具体例と して、 メ タノ ール、 エタノール、 エチレングリ コール、 メチルセ口ソルブ, プロパノール、 イ ソプロパノール、 ブ夕ノール、 ペン夕ノ ール、 ラ ゥ リ ノレアノレコール、 ベンジルアルコール、 p —二 トロフエノ ール、 p — ヒ ドロキシベンズアルデヒ ド、 ノくニリ ン、 2 — ヒ ドロキシ一 1 一ナフ トアルデヒ ド、 フエノ ール、 エス トロン、 エス トラジオール、 エス ト リ オール等があげられるがこれ等に限定されるものではない c また、 塩基としては、 リチウム、 ナ ト リ ウム、 カ リ ウムなどで代表 されるアルカ リ金属またはその水素化物、 酸化物、 水酸化物のほか、 水酸化 ト リ メチルベンジルアンモニゥム等の第 4級アンモニゥム塩 等が好ま しく 用いられる。 溶媒を用いる場合、 均一系反応にはジメ チルスルホキシ ドゃ N, N—ジメチルホルムア ミ ドが用いられ、 成 型品を不均一系で処理するときは水やアルコールが好ま しく 用いら れる。 反応の温度にはと く に制限はないが、 通常、 10〜100 °Cが採 用される。
一般式 ( I ) 中の Aがスルフィ ド基のものの製造は、 ハロアセ ト ァ ミ ドメチル基を有する芳香族ポリ スルホン重合体およびその成型 品を、 塩基の存在下、 対応するチオール化合物と接触させるこ とに よ り達成される。 チオール化合物の具体例として、 メチルメルカブ
タ ン、 2 , 3 —ジヒ ドロキシプロ ピルチオール、 1 一チォ一 ;3 — D 一グルコース、 6 — メルカプ トプリ ン等があげられるが、 これ等に 限定される ものではない。 また、 塩基と しては、 リ チウム、 ナ ト リ ゥ厶、 カ リ ウムなどで代表されるアル力 リ金属またはその水素化物 酸化物、 水酸化物のほ力、、 水酸化 ト リ メチルベンジルアンモニゥ厶 等の第 4級アンモニゥム塩等が好ま しく 用いられる。 溶媒を用いる 場合、 均一系反応にはジメチルスルホキシ ドゃ N, N -ジメチルホ ルムア ミ ドが用いられ、 成型品を不均一系で処理する ときは水ゃァ ルコールが好ま しく 用いられる。 反応の温度にはと く に制限はない 力 、 通常、 0〜100 eCが採用される。
本発明の芳香族ボリスルホンからなる成型品は、 側鎖を導入した 芳香族ポリ スルホン重合体を適宜の方法で、 繊維や膜等の適宜の形 態に成型するこ とにより製造されるか、 も しく は、 主鎖の芳香族ポ リ スルホンからなる適宜の形態の成型品に側鎖を導入するこ とによ り製造される。 実施例
以下、 実施例により本発明をさ らに具体的に説明するが、 本発明 の範囲をこれらの実施例に限定するものでないこ とはいう までもな い。
なお、 実施例中の評価方法は、 以下に従った。
1 . 赤外線吸収スぺク トル
島津フ一 リェ変換赤外分光光度計 FT I R— 4300を用い、 フィ ルム状 または KBr 錠剤に成型して測定した。
2 . イオン交換容量 (ァ ミ ノ基量の測定)
重合体を細かく粉砕し、 0. 1〜 1 gをカラムに詰め、 これに 5 %ジ イ ソプロ ピルェチルア ミ ン · メ タノ ールを流して再生した。 メ タ ノ
—ル、 0. 1 Mピク リ ン酸 ' メ タノ ール溶液、 メ タノ ールを、 順次、 流 した後、 0. 1 Mジイ ソプロ ピルェチルア ミ ン · メ タノ ール溶液を流し. 溶出液の吸光度(360m u ) を測定して、 第 1 〜 3級ア ミ ノ基量を求 めた α
第 4級アンモニゥム基量は、 重合体を詰めたカラムに 0. 1 Nカセ イ ソ一ダ水溶液、 水、 1 Μ食塩水を、 順次、 流し、 溶出してきたァ ルカ リ量を中和滴定で求めた。
実施例 1
ニ トロベンゼン 100mlと硫酸 200mlの混合溶液を 0 °Cに冷却し、 20. 0 gの N — メチロール一 α — クロルァセ トア ミ ドを加え、 0〜10 °Cで溶解して、 ア ミ ドメチル化液を調製した。
5. 0 gのユーデル · ポリスルホン ( P 3500、 ユニオン力一バイ ド 社) を 50mlのニ トロベンゼンに溶かした溶液中に、 10°Cに昇温した 上記ア ミ ドメチル化液 10, 20, 45, 90または 136mlを加え、 15°Cで 2時間攪拌した。 反応液を氷水中に投じ、 沈澱したポリマーをメタ ノールで洗浄、 乾燥して、 表 1 のポリマーを得た。 このポリマーは、 赤外線吸収スぺク トルで 1672cm—1 (ア ミ ドー I ) および 3362cm—' ( N - H ) にア ミ ド基の強い吸収が認められたこ とからその構造を 確認した。
表 1 実施例 ア ミ ドメチル 重量増加率 元素分析 (%)
化液量 (ml) ( % ) ½n if* 硫黄
1 - 1 10 11.6 1.62 3.11 6.42
1 - 2 20 19.0 2.60 5.61 5.99
1 一 3 30 26.5 3.43 8.15 5.47
1 一 4 45 65.6 4.65 9.58 5.76
1 一 5 90 84.4 6.10 12.62 4.72
1 一 6 136 89.2 6.14 14.06 4.44 得られた重合体の溶解性は、 実施例 1 一 1 と 1 一 2のものは Ν, Ν—ジメチルホルムア ミ ド、 Ν , Ν—ジメチルァセ トア ミ ド、 ジメ チルスルホキシ ド等のほか、 テ トラ ヒ ドロフラ ン、 クロ口ホルム、 ジクロルメ タ ン等に可溶で、 これらの溶媒から良好なフィルムが得 られた。 実施例 1 - 3および 1 - 4 のものは、 テ トラ ヒ'ドロフラ ン に不溶であり、 実施例 1 一 5 および 1 — 6のものは、 テ トラ ヒ ドロ フラ ン、 クロ口ホルム、 ジクロルメタ ンに不溶であり、 Ν, Ν—ジ メチルホルムア ミ ド、 Ν , Ν—ジメチルァセ トア ミ ド、 ジメチルス ルホキシ ドに溶ける。 実施例 1 一 3のものは、 塩化メチレンから良 好なフィルムが得られた。
実施例 2
3.2gのポリ ( p —フエ二レンスルホン) (サイェンティ フイ ツ ク ポリマ一 プロダクツ イ ンスティ チュー ト, ニューヨーク, USA)を 100mlのニ トロベンゼンに溶かした溶液中に、 10°Cに昇温し た実施例 1 のア ミ ドメチル化液 70mlを加え、 25°Cで 2時間攪拌した < 反応液を冷メ タノ ール中に投じ、 沈澱したポリマーをメ タノ ールで
洗浄、 乾燥して、 3.6gポリマーを得た。 元素分析値は、 炭素 57.30 %、 水素 3.70%、 窒素 1.96%、 塩素 4.01%、 硫黄 11.74%であった, 赤外線吸収スぺク トルで 1674cm-1 (ア ミ ドー I ) にア ミ ド基の強い 吸収が認められたことからその構造を確認した。
得られた重合体は、 N, N—ジメチルホルムア ミ ドから柔軟なフ ィルムを形成した。
実施例 3
ニ ト ロベンゼン 20ml、 メ タ ンスルホン酸 31ml、 エタ ンスルホン酸 9 mlの混合溶液を 0。Cに冷却し、 10gの N—メチロール—ひ 一クロ ルァセ トア ミ ドを加え、 0 °Cで溶解して、 アミ ドメチル化液を調製 した。
5 gのュ一デル · ポリ スルホン ( P 3500) を 50mlの二 トロべンゼ ンに溶かした溶液中に、 6 °Cに昇温した上記ア ミ ドメチル化液を強 く攪拌しながら加え、 25eCで 2時間攪拌した。 その後反応液を一 20 °Cのメタノール 51中に投じ、 沈澱したポリマーをメタノールで洗浄、 乾燥して、 クロルァセ トア ミ ドメチル化ポリスルホン 7.4gを得た < 元素分析値は、 炭素 59.8%、 水素 4.8%、 窒素 4.8%、 塩素 9.6%、 硫黄 5.1%であった。 この重合体は、 赤外線吸収スぺク トルで
1672cm"1 (ア ミ ド - I ) および 3362^—' (N - H) にア ミ ド基の強 い吸収が認められたことからその構造を確認した。 得られた重合体 は N, N—ジメチルホルムア ミ ドから柔軟なフィルムを形成した。
実施例 4
ニ ト ロベンゼン 114mlと硫酸 227mlの混合溶液を 0 °Cに冷却し、 22.7gの N—メチロール一ひ 一クロルァセ トア ミ ドを加え、 0〜10 てで溶解して、 ア ミ ドメチル化液を調製した。
50gのユーデル · ポリ スルホン ( P 3500) を 500mlの二 ト ロベン ゼンに溶かした溶液中に、 10°Cに昇温した上記ア ミ ドメチル化液を
強く攪拌しながら加え、 15°Cで 2時間攪拌した。 その後反応液を一 20°Cのメ タノ ール 5 中に投じ、 沈澱した重合体をメ タノ ールで洗 浄、 乾燥して、 クロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 64.4 gを 得た。 この重合体は、 赤外線吸収スペク トルで ^ァ ^— 1 (ア ミ ド— I ) および 3362cm— 1 (N - H) にア ミ ド基の強い吸収が認められた 二 とからその構造を確認した。
得られた重合体 5. Ogを 150mlのジメチルスルホキシ ドに溶解し. これに ト リェチルア ミ ン 50mlを加え、 10CTCで 2時間加熱した後、 酢 酸ェチル中に投じた。 5.5gの ト リエチルアンモニゥ厶ァセ トア ミ ドメチル化ボリ スルホンが得られた。 赤外線吸収スぺク トルで
1678cm-1 (ア ミ ド— I ) および 3170〜3176, 3420〜3435cm— 1 (N - H ) に吸収が認められた。 このポリマーは、 塩化メチレ ンに不溶に なったがメ タノールや熱水には可溶になった。 N, N—ジメチルホ ル厶ア ミ ド溶液から強靭なフィルムが得られた。 イオン交換容量は 2.5ミ リ当量 Z gであつた。
実施例 5
ニ トロべンゼン 19mlと硫酸 38mlの混合溶液を 0 °Cに冷却し、 3.75 gの N—メチロール一 α— クロルァセ トア ミ ドを加え、 0〜10。Cで 溶解して、 ア ミ ドメチル化液を調製した。
30 gのユ ーデル · ポリスルホン ( P 3500) を 300mlの二 トロベン ゼンに溶かした溶液中に、 10°Cに昇温した上記ア ミ ドメチル化液を 強く攪拌しながら加え、 15°Cで 2時間攪拌した。 その後反応液を一 20°Cのメ タノ ール 3 ^ 中に投じ、 沈澱したポリマ一をメタノ ールで 洗浄、 乾燥して、 クロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 32.9g を得た。 このポリマーは、 実施例 2 と同様、 赤外線吸収スぺク トル で 1676cnT' (ア ミ ドー I ) および 3367cm— 1 (N - H) にア ミ ド基の 吸収が認められ、 かつ、 元素分析で 1.60%の窒素が認められた。
二のクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 2. 0 gを 30m lのジ メチルスルホキシ ドに溶解し、 これに ト リ エチルァ ミ ン 1 Omlを加え 1 00°Cで 2時間加熱した。 減圧濃縮した後、 酢酸ェチル中に投じて 2. 2 gの ト リエチルアンモニゥ厶ァセ トァ ミ ドメチル化ポリ スルホ ンが得られた。 このポリマーは、 塩化メチレ ンに良く 溶け、 この溶 液から強靭なフイルムが得られた。 イオン交換容量は 1. 02ミ リ 当量 ロであった。
実施例 6
実施例 5で得られたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン重 合体 2. 0 gを 60mlの N , N—ジメチルホルムア ミ ドに溶解し、 これ に N, N —ジメチルォクチルァ ミ ン 12mlを加え、 100eCで 2時間加熱 した後、 酢酸ェチル中に投じた。 2. 4 gのジメチルォクチルアンモ ニゥ厶ァセ トア ミ ドメチル化ポリスルホンが得られた。 こ-のポリマ 一は、 塩化メチレン溶液から強靱なフィルムが得られた。 赤外線吸 収スぺク トルで 3200 cm— 1 ( N - H ) および 739cnT 1に吸収の増大が 認められた。 イオン交換容量は 0. 87ミ リ当量 Z gであった。
実施例 7
実施例 5で得られたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン重 合体 2. 0 gを 60mlの N, N—ジメチルホルムア ミ ドに溶解し、 これ に N , N—ジメチル ドデシルァ ミ ン 12mlを加え、 100°Cで 2時間加熱 した後、 酢酸ェチル中に投じた。 2. 4 gのジメチル ドデシルアンモ ニゥムァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホンが得られた。 このポリ マ 一は、 塩化メチレ ン溶液から強靭なフィルムが得られた。 赤外線吸 収スぺク トルで 3206cm—' ( N - H ) , 2926cm" 1 ( CH 2 ) , 739 および 567cm—1に吸収の増大が認められた。 イオン交換容量は 0. 84ミ リ 当
M / gでめった
1 実施例 8
実施例 5で得られたク ロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン重 合体 2. O gを 60m lの N , N—ジメチルホルムア ミ ドに溶解し、 これ に N , N— ジメチルへキサデシルァ ミ ン 12mlを加え、 100°Cで 2時間 加熱した後、 酢酸ェチル中に投じた。 2. 5 gのジメチルへキサデシ ルアンモニゥ厶ァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホンが得られた。 こ のポリマーは、 塩化メチレン溶液から強靭なフイルムが得られた。 赤外線吸収スぺク トルで 3203cm- 1 ( N - H ) , 2926cm" 1 ( CH 2 )に吸 収の増大が認められ、 ア ミ ド基の吸収の 1676cm— 1から 1680cm- 1への 移動が認められた。 イオン交換容量は 0. 65ミ リ当量 であった。
実施例 9
ポリ ミ キシン B · 硫酸塩 1 gを 50mlのジメチルスルホキシ ドに溶 解した溶液に 1. 6mlの 2 N —力セイ ソーダ水溶液を添加して、 ポリ ミ キシン B溶液を調製した。 一方、 実施例 5で得られたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリスルホン重合体 2. 0 gを 50mlのジメチルスル ホキシ ドに溶解し、 これに先のポリ ミ キシン B溶液を加え、 室温で 24時間攪拌した。 その後、 反応混合物を 1 の水に加え、 生じた沈 澱をろ取し、 乾燥して、 2. 3 gのポリ ミ キシン B固定化ポリ スルホン を得た。 この物は 0. 73ミ リ当量/ gのア ミ ノ基をもつこ とから、 重 合体 1 gあたり 0. 14ミ リモルのポリ ミ キシン Bを固定化しているこ とが判つた。
実施例 10
グラ ミ ンジン S . 塩酸塩 l gを 50mlのジメチルスルホキシ ドに溶 解した溶液に 1. 0mlの 2 N —カセイ ソーダ水溶液を添加して、 グラ ミ シジン S溶液を調製した。 一方、 実施例 5 で得られたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリスルホン重合体 2. 0 gを 50mlのジメチルスル ホキシ ドに溶解し、 これに先のグラ ミ ンジン S溶液を加え、 室温で
24時間攪拌した。 その後、 反応混合物を 1 のエタノ ール中に加え、 生じた沈澱をろ取し、 乾燥して、 2. O gのグラ ミ シジン S固定化ポリ スルホンを得た。 この物は 0. 34ミ リ 当量 gのア ミ ノ基をもつこ と から、 重合体 1 gあたり 0. 17ミ リ モルのグラ ミ シジン Sを固定化し ているこ とが判った。
実施例 1 1
ニ トロベンゼン 74mlと硫酸 149mlの混合溶液を 0 °Cに冷却し、 14. 9 gの N—メチロール一ひ一クロルァセ トア ミ ドを加え、 0〜10 てで溶解して、 ア ミ ドメチル化液を調製した。
60 gのユーデル · ポリ スルホン ( P 3500) を 600mlの二 ト ロベン ゼンに溶かした溶液中に、 10°Cに昇温した上記ア ミ ドメチル化液を 強く攪拌しながら加え、 15°Cで 2時間攪拌した。 その後反応液を - 20 °Cのメタノ ール 3 ^中に投じ、 沈澱したポリマ一をメ タノ ール で洗浄、 乾燥して、 クロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 72 g を得た。 このポリマーは赤外線吸収スぺク トルで 1676cm- 1および 3367cm- 1にア ミ ド基の吸収が認められ、 かつ、 元素分析で 2. 60 %の 窒素が認められた。
このクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 4. 0 gを 100mlの N , N—ジメチルァセ トア ミ ドに溶解し、 これに 2 mlの 50 %酢酸リ チウ厶水を加え、 100°Cで 2時間加熱した。 これを水中に投じて、 3. 5 の 2 —ァセ トキシァセ トァ ミ ドメチル化ポリスルホンが得られた。 このポリマーは、 クロ口ホルムに良く溶け、 この溶液から強靭なフ イルムが得られた。 このポリマーは赤外線吸収スぺク トルで 1753cm—1 および 1250cm- 1にエステル基の吸収が認められたこ とからその構造 を確認した。
実施例 12
実施例 1 1で得られたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン
4. O gを 100m lの N , N—ジメチルァセ トア ミ ドに溶解し、 これに 3. 2 gのラウ リ ン酸を加え溶解した。 この溶液に 35 %カセイ ソーダ 水 0. 2m lを加え、 室温で一夜攪拌した後、 100°Cで 1 時間加熱した。 これをエタノ ール中に投じて、 5. O gの 2 —ラウロイルォキシァセ ト ア ミ ドメチル化ポリ スルホンが得られた。 このポリマーの N , N - ジメチルホルムア ミ ド溶液から強靭なフィルムが得られた。 このポ リマーは赤外線吸収スぺク トルで 1743cm- 'および 1244cm- 1にエステ ル基の吸収が出現したこ とからその構造を確認した。
実施例 13
ニ トロベンゼン 100mlと硫酸 200mlの混合溶液を 0 °Cに冷却し、 30 gの N—メチ口一ルー 一クロルァセ トア ミ ドを加え、 0〜10°C で溶解して、 ア ミ ドメチル化液を調製した。
240 gのユーデル ' ボリ スルホン ( P 3500) を 1200mlの二 トロべ ンゼンに溶かした溶液中に、 10°Cに昇温した上記ア ミ ドメチル化液 を強く攪拌しながら加え、 15°Cで 2時間攪拌した。 その後反応液を - 20 °Cのメタノ ール 5 ^中に投じ、 沈緞したポリマーをメ タノ ール で洗浄、 乾燥して、 クロルァセ トア ミ ドメチル化ボリ スルホン 293 gを得た。 このポリマーは赤外線吸収スペク トルで 1672cm- 1 (ア ミ ド— I ) および 3362cm- 1 ( N - H ) にア ミ ド基の強い吸収が認めら れ、 かつ、 元素分析で 1. 17%の窒素が認められたこ とからその構造 を確認した。
このクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリスルホン 4. 0 gを 100mlの N , N—ジメチルァセ トア ミ ドに溶解し、 これに 2 mlの 50 %酢酸リ チウム水を加え、 100°Cで 2時間加熱した。 これをメ タノール中に投 じて、 3. 5 gの 2 —ァセ トキシァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホンが 得られた。 このポリマ一は、 クロ口ホルムに良く溶け、 この溶液か ら強靭なフィルムが得られた。 このポリマ一は赤外線吸収スぺク ト
ルで 1753cm—1および 1250cm-1にエステル基の吸収が認められたこ と からその構造を確認した。
実施例 14
ニ トロベンゼン 570mlと硫酸 1135mlの混合溶液を 0 °Cに冷却し、 113.5gの N— メチロール一 一 クロルァセ トア ミ ドを加え、 0〜 5 °Cで溶解して、 ア ミ ドメチル化液を調製した。
250 gのュ一デル ' ポリ スルホン ( P 3500) を 2500mlの二 トロべ ンゼンに溶かした溶液中に、 10°Cに昇温した上記ア ミ ドメチル化液 を強く攪拌しながら加え、 15°Cで 2時間攪拌した。 その後反応液を 一 20°Cのメ タノ ール 10^中に投じ、 沈澱したポリマ一をメタノ ール で洗浄、 乾燥して、 クロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 260 gを得た。 このポリマーは赤外線吸収スぺク トルで 1676cm および 3367CHT1にア ミ ド基の吸収が認められ、 かつ、 元素分析で 3.50%の 窒素、 8.2%の塩素及び 5.9%の硫黄が認められた。 ポリマの繰返し 単位当り、 1.3モルのア ミ ド基が導入されたこ とになる。
このクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリスルホン 4.0 gを 200mlの N, N—ジメチルホルムア ミ ドに溶解し、 これに 50mlの 28%ソジゥ ムメ トキシ ド · メタノ ール溶液を加え、 25°Cで 90分間攪拌した後、 これを水中に投じて、 3.6gの 2 —メ トキシァセ トア ミ ドメチル化ポ リ スルホンが得られた。 このポリマーは、 N , N—ジメチルホルム ア ミ ド溶液からフイルムが得られた。 このポリマーは赤外線吸収ス ぺク トルで 1680, 1585, 1524, 1489, 1321, 1296, 1245, 1150, 1109, 854, 836, 690, 571cm-1の吸収のほか、 TSTcm—1の C— C1基の 吸収の減少からその構造を確認した。
実施例 15
実施例 14でえられたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 5.0 gを 100mlの N, N—ジメチルァセ トア ミ ドに溶解し、 これに 5 g
の p —二 ト ロフ エノ ールナ ト リ ウム ' 2水和物を加え溶解し、 室温 で 5 時間攪拌した。 これをメ タノ ール中に投じて、 5. 4 gの 2 — ( p 一二 トロフ エノキシ) ァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホンが得られ た。 このポリマーの N , N —ジメチルホルムア ミ ド溶液から強靭な フイルムが得られた。 このポリマーは赤外線吸収スぺク トルで 1 607, 1607, 1387cm— 1および 1 342CHT 1に新しい吸収が出現したこ とからそ の構造を確認した。
実施例 16
実施例 14でえられたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 5. 0 gを l OOralのジメチルスルホキシ ドに溶解し、 これに 10 gのェス ト ロ ンを加えて溶解し、 さ らに、 水酸化テ トラメチルアンモニゥム · 5水和物 2. 4 gを加え、 室温で 18時間攪拌した。 これをメ タノ ール 中に投じ、 精製した沈澱をアセ ト ンで洗浄して、 7. 5 gのエス トロ ン 残基を有するァセ トァ ミ ドメチル化ポリスルホンが得られた。 この ポリマーはクロ口ホルムに可溶であり、 赤外線吸収スぺク トルでは 1740cm- 1にケ ト ンによる強い吸収が認められた。
実施例 17
実施例 14でえられたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 4. 0 gを 100mlのジメチルスルホキシ ドに溶解し、 これに 4 gの p — ヒ ドロキシベンズアルデヒ ドを加えて溶解し、 さ らに、 水酸化テ トラ プチルアンモニゥム 40 %水溶液を 8 mlを加え、 室温で 20時間攪拌し た。 これをメ タノ ール中に投じて、 2. 8 gの 2 — ( p —ホルミ ルフエ ノキシ) ァセ トア ミ ドメチル化ポリスルホンが得られた。 このポリ マーの N , N—ジメチルホルムア ミ ド溶液から強靭なフイルムが得 られた。 このポリマーは赤外線吸収スペク トルでは 754cnT 'に非常 に強い吸収が出現した。
構造確認のため、 このポリマ 0. 2 gを 30mlの N , N -ジメチルァ
セ トア ミ ドに溶解し、 2, 4 ージニ トロフエニルヒ ドラジン 270mg と塩酸 2mlを加え、 24時間攪拌後メタノールで沈澱させて、 0.19g の赤橙色ポリマを得た。 このものは N, N—ジメチルァセ トア ミ ド 中、 400m〃で 4.1 (55mg/dl) の吸収極大を示した。
実施例 18
実施例 14でえられたクロルァセ トアミ ドメチル化ポリスルホン 4.0 gを 100mlのジメチルスルホキシ ドに溶解し、 これに 4 gのバニリ ンを加えて溶解し、 さらに、 水酸化テ トラプチルアンモニゥム 40% 水溶液を 8mlを加え、 室温で 20時間攪拌した。 これをメタノール中 に投じて、 2.8gの 2— ( 0—メ トキシー p—ホルミルフエノキシ) ァセ トアミ ドメチル化ポリスルホンが得られた。 このポリマーの N , N—ジメチルホルムアミ ド溶液から強靭なフィルムが得られた。
構造確認のため、 このポリマ 0.2gを 30mlの N, N—ジメチルァ セ トア ミ ドに溶解し、 2, 4—ジニ トロフエニルヒ ドラジン 270mg と塩酸 2 mlを加え、 24時間攪拌後メタノ一ルで沈澱させて、 0.17g の赤橙色ポリマを得た。 このものは N, N-ジメチルァセ トア ミ ド 中、 402m で 4.9 (46mg/dl) の吸収極大を示した。
実施例 19
実施例 14でえられたクロルァセ トアミ ドメチル化ポリスルホン 4.0 gを 100mlのジメチルスルホキシ ドに溶解し、 これに 8 gの 2— ヒ ドロキシー 1 一ナフ トアルデヒ ドを加えて溶解し、 さらに、 水酸化 テ トラメチルアンモニゥム ' 5水和物 2.4 gを加え、 室温で 18時間 攪拌した。 これをメタノール中に投じて、 黄色の 3.8gのナフ トァ ルデヒ ド残基を有するポリマが得られた。
構造確認のため、 このポリマ 0.3gを 30mlの N, N—ジメチルァ セ トア ミ ドに溶解し、 2, 4 —ジニ トロフエニルヒ ドラジン 270rag と塩酸 2mlを加え、 24時間攪拌後メタノールで沈澱させて、 0.25g
の赤橙色ポリ マを得た。 このものは N , N —ジメチルァセ トア ミ ド 中、 412m で 1. 1 ( 45rag/ d l ) の吸収極大を示した。
実施例 20
実施例 14でえられたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 4. 0 gを 100m lのジメチルスルホキシ ドに溶解し、 これに 8 mlの 1 -チ ォグリセロールを加え、 さ らに、 水酸化テ トラ メチルアンモニゥム 5水和物 2 gを加え、 室温で 20時間攪拌した。 これをメタノ ール中 に投じて、 3. 6 gの 2— ( 2 , 3 —ジヒ ドロキシプロ ピルチオ) —ァ セ トア ミ ドメチル化ポリスルホンが得られた。 このボリマ一はクロ 口ホルムには溶けないが、 N , N—ジメチルホルムア ミ ドに溶け、 その溶液から強靭なフィルムが得られた。 このポリマーの赤外線吸 収スぺク トルでは 3345cm- 1に水酸基の、 Ι βδδεπΓ 1にア ミ ド基の非常 に強い吸収が出現したこ とからその構造を確認した。
実施例 21
実施例 でえられたクロルァセ トア ミ ドメチル化ボリスルホン 2. 0 gを 80mlのジメチルスルホキシ ドに溶解し、 これに 2 gの 6 - メル カプ トプリ ンを加え、 さ らに、 水酸化テ トラメチルアンモニゥ厶 5 水和物 1 gを加え、 室温で 20時間攪拌した。 これをメタノール中に 投じて、 2. 3 gの 6 —メルカプ トプリ ン残基をチォエーテル結合した ァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホンの粉末が得られた。 このポリマ 一の赤外線吸収スペク トルでは 3050〜3300cnr 1 , 1568, 1387, 920, 642cm— 1に新しい咴収が出現したこ とからその構造を確認した。
実施例 22
実施例 14でえられたクロルァセ トア ミ ドメチル化ポリ スルホン 4. 0 を 80mlのジメチルスルホキシ ドに溶解し、 これに 4 gの 1 ーチォ 一 /8— D —グルコースのナ ト リ ウム塩を 20mlのジメチルスルホキシ ドに溶かした溶液を加え、 室温で 18時間攪拌した。 これをメ タノ ー
ル中に投じて、 3. 3 gの 1 —チォ一 ー D—グルコースがチォエーテ ル結合したァセ トア ミ ドメチル化ポリスルホンの粉末が得られた。 N , N—ジメチルホルムアミ ド溶液から柔軟なフィルムが得られた, このポリマ一の赤外線吸収スぺク トルでは 3350cm- 1に水酸基の、 1 659cm- 1にァミ ド基の非常に強い吸収があることからその構造を確 認した。 産業上の利用可能性
以上詳述したように、 本発明は、 主鎖の芳香族ポリスルホンに、 側鎖として特定の β ロアセ トア ミ ドメチル基を導入することに より、 優れた特性を有する可溶性の新規芳香族ポリスルホン重合体 またはその成型品を得ることを最大の特徴とするものであり、 本発 明によって得られる芳香族ボリスルホン重合体は、 イオン性物質や 生理活性物質等の吸着、 分雜、 固定等の処理材料として有用である < 本発明の芳香族ボリスルホン重合体及びその成型品は、 シャーレ, 瓶、 膜、 繊維、 中空糸、 粒状物またはこれらを用いた組み立て品等 の成型品の形で、 ァフィ二ティーク口マ トグラフ用吸着剤、 治療用 血液処理剤、 抗菌性材料等の原材料として好適に使用することがで きる。 更に、 本発明の重合体およびその成型品は各種物質の據過分 離 · 濃縮、 物質の固定化のほか、 細胞培養用器具、 人工臓器、 人口 血管、 カテーテル等への用途等が考えられる。 固定化の対象物質と しては、 アルブミ ン、 抗体蛋白質、 酵素、 成長因子 (血管内皮細胞 増殖因子、 線維芽細胞増殖因子等) 、 アミ ノ酸、 ぺプチ ド、 多糖類 等があげられる。