JP2000202772A - 電解インプロセスドレッシング研削法及び電解インプロセスドレッシング研削装置 - Google Patents

電解インプロセスドレッシング研削法及び電解インプロセスドレッシング研削装置

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JP2000202772A
JP2000202772A JP11005267A JP526799A JP2000202772A JP 2000202772 A JP2000202772 A JP 2000202772A JP 11005267 A JP11005267 A JP 11005267A JP 526799 A JP526799 A JP 526799A JP 2000202772 A JP2000202772 A JP 2000202772A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はワークにくもりを発生させることな
く、良好な加工面を研削する電解インプロセスドレッシ
ング研削法及び電解インプロセスドレッシング研削装置
を提供する。 【解決手段】電解インプロセスドレッシング研削装置1
は、ワークチャック2にワーク3をチャックさせ、導電
性砥石4をワーク3のワーク面に接触させて、研削液7
をワーク3のワーク面に供給しつつ高速回転させるとと
もに、電源6から電極5に負電位を、導電性砥石4及び
ワークチャック2に正電位を供給させて研削を行うが、
このとき、電源6から導電性のワークチャック2にも導
電性砥石4と同じ正電位を供給して、ワークチャック2
を介して導電性砥石4とワーク3を同電位とする。した
がって、導電性砥石4とワーク3との間に電位差が生じ
ることによりワーク3にくもりが発生することを適切に
防止して、ワーク3を良好な鏡面に研削することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解インプロセス
ドレッシング研削法及び電解インプロセスドレッシング
研削装置に関し、詳細には、ワークにくもりを発生させ
ることなく、良好な加工面を研削する電解インプロセス
ドレッシング研削法及び電解インプロセスドレッシング
研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、研削加工において、砥石の目つぶ
れや目詰まりによる研削抵抗の増加や被削材との焼き付
き等の現象が問題となる。
【0003】そこで、近年、導電性砥石に電圧を印加
し、砥石を電解によりドレッシングしながら加工を行う
電解インプロセスドレッシング研削法が実用化されてお
り、この電解インプロセスドレッシング研削法において
は、導電性砥石と電極が相対向する状態で配設されて、
導電性砥石が正に、電極が負になるように電圧が印加さ
れる。
【0004】そして、この電解インプロセスドレッシン
グ研削法においては、高精度の加工を行うために従来か
ら種々の提案が行われている(特開平6−143130
号公報、特開平6−155294号公報及び特開平6−
270063号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電解インプロセスドレッシング研削法及び電
解インプロセスドレッシング研削装置にあっては、ワー
クが金属等の導電性材料であると、導電性砥石に対して
ワークが電気的に負になると、砥石から電解によって発
生した陽イオンがワーク上に析出してくもりが発生し、
逆に、導電性砥石に対してワークが電気的に正になる
と、ワークが電解によって溶出したり不導体皮膜を生成
してワーク上にくもりが生じるという問題があった。ま
た、電極とワークが近接した状態で電解をかける場合、
電極に対してワークが電気的に正になると、電極とワー
クとの間で電解が起こって、ワークが電解によって溶出
したり不導体皮膜を生成してワーク上にくもりが発生
し、逆に、電極に対してワークが電気的に負になると、
電極から電解によって発生した陽イオンがワークに付着
してワークにくもりが生じるという問題があった。
【0006】一般的には、電解インプロセスドレッシン
グ研削法においては、導電性砥石に対してワークが電気
的に正となることや電極に対してワークが電気的に負に
なることは、通常、発生しない。
【0007】ところが、導電性砥石と導電性材料である
ワークとの間、あるいは、電極と導電性材料であるワー
クとの間に電位差が生じることは、多々発生するが、こ
のような現象によっても上述したワークにくもりが発生
するという問題があった。
【0008】そこで、請求項1記載の発明は、ベース上
に載置されたワークチャックにチャックされた導電性の
ワークを、ワークの加工面に研削液を付与しつつ、導電
性砥石に当該導電性砥石に対向配置された電極から研削
用電源からの電圧を印加して電解によりドレッシングし
ながら導電性砥石で研削加工するに際して、導電性砥石
とワークとを略同電位に設定して、ワークの研削加工を
行うことにより、導電性砥石と導電性のワークとの間で
電解現象が起こることを防止し、ワークの加工面にくも
りを発生させることなく、ワークを精度良く加工するこ
とのできる電解インプロセスドレッシング研削法を提供
することを目的としている。
【0009】請求項2記載の発明は、ベース上に載置さ
れたワークチャックにチャックされた導電性のワーク
を、ワークの加工面に研削液を付与しつつ、導電性砥石
に当該導電性砥石に対向配置された電極から研削用電源
からの電圧を印加して電解によりドレッシングしながら
導電性砥石で研削加工するに際して、導電性砥石とワー
クとを略同電位に設定して、ワークの研削加工を行うこ
とにより、導電性砥石と導電性のワークとの間で電解現
象が起こることを防止し、ワークの加工面にくもりを発
生させることなく、ワークを精度良く加工することので
きる電解インプロセスドレッシング研削装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】請求項3記載の発明は、研削用電源からワ
ークあるいはワークチャック等の当該ワークと電気的に
接続されている部材に導電性砥石と同極性であって同電
位の電荷を印加して、導電性砥石とワークとを略同電位
に設定することにより、導電性砥石と導電性のワークと
を簡単に略同電位にして、導電性砥石と導電性のワーク
との間で電解現象が起こることを防止し、ワークの加工
面にくもりを発生させることなく、ワークを精度良く加
工することのできる安価な電解インプロセスドレッシン
グ研削装置を提供することを目的としている。
【0011】請求項4記載の発明は、ワークあるいはワ
ークチャック等のワークと電気的に導通されている部材
と導電性砥石とを電気的に導通し、導電性砥石とワーク
とを略同電位に設定することにより、導電性砥石と導電
性のワークとを簡単に略同電位にして、導電性砥石と導
電性のワークとの間で電解現象が起こることを防止し、
ワークの加工面にくもりを発生させることなく、ワーク
を精度良く加工することのできる安価な電解インプロセ
スドレッシング研削装置を提供することを目的としてい
る。
【0012】請求項5記載の発明は、ワークチャックを
所定の導電性部材で形成し、当該ワークチャックの搭載
されるベースと導電性砥石とをワークチャックを介して
電気的に導通して、導電性砥石とワークとを略同電位に
設定することにより、導電性砥石と導電性のワークとを
簡単に略同電位にして、導電性砥石と導電性のワークと
の間で電解現象が起こることを防止し、ワークの加工面
にくもりを発生させることなく、ワークを精度良く加工
することのできる安価な電解インプロセスドレッシング
研削装置を提供することを目的としている。
【0013】請求項6記載の発明は、電極を、少なくと
も研削加工時に、ワークの加工面に供給される研削液の
液面から離れた状態で配置することにより、導電性のワ
ークと電極との間で電位差が生じても、導電性のワーク
と電極との間で電解現象が起こることを防止し、ワーク
の加工面にくもりを発生させることなく、ワークをより
一層精度良く加工することのできる電解インプロセスド
レッシング研削装置を提供することを目的としている。
【0014】請求項7記載の発明は、ワークの加工面上
に供給される研削液を所定の研削液除去手段で少なくと
も電極部分から離隔する方向に払拭して、電極が研削液
の液面から離れた状態とすることにより、電極をワーク
により一層近づけつつ、電極が研削液の液面と接触する
ことを防止して、導電性のワークと電極との間で電位差
が生じても、導電性のワークと電極との間で電解現象が
起こることを防止し、ワークの加工面にくもりを発生さ
せることなく、ワークをより一層精度良く加工すること
のできる電解インプロセスドレッシング研削装置を提供
することを目的としている。
【0015】請求項8記載の発明は、研削液除去手段と
して、ワークの加工面上にエアを吹き付けて、当該ワー
クの加工面上に供給される研削液を少なくとも電極部分
から離隔する方向に払拭して、電極を研削液の液面から
離れた状態とすることにより、安価な構成で電極が研削
液の液面と接触することを防止しつつ、電極をワークに
より一層近づけて、導電性のワークと電極との間で電位
差が生じても、導電性のワークと電極との間で電解現象
が起こることを防止し、ワークの加工面にくもりを発生
させることなく、ワークをより一層精度良く加工するこ
とのできる安価な電解インプロセスドレッシング研削装
置を提供することを目的としている。
【0016】請求項9記載の発明は、研削除去手段から
吹き付けるエアを、室温以下の温度に冷却することによ
り、加工点の冷却を行って、導電性のワークと電極との
間で電位差が生じても、導電性のワークと電極との間で
電解現象が起こることを防止し、ワークの加工面にくも
りを発生させることなく、ワークをより一層精度良く加
工することのできる電解インプロセスドレッシング研削
装置を提供することを目的としている。
【0017】請求項10記載の発明は、電極を、導電性
砥石に対向する面以外の面が所定の絶縁物で形成された
ものとすることにより、電極からワーク側に漏れる電流
を防止し、ワークの加工面にくもりを発生させることな
く、ワークをより一層精度良く加工することのできる電
解インプロセスドレッシング研削装置を提供することを
目的としている。
【0018】請求項11記載の発明は、電極を、導電性
砥石に対向する面以外の面が所定の絶縁物でコーティン
グされたものとすることにより、電極からワーク側に漏
れる電流を簡単に防止し、ワークの加工面にくもりを発
生させることなく、ワークをより一層精度良くかつ安価
に加工することのできる電解インプロセスドレッシング
研削装置を提供することを目的としている。
【0019】請求項12記載の発明は、電極を、導電性
砥石に対向する面以外の部分が所定の絶縁物で形成さ
れ、導電性砥石に対向する面に所定の導電性部材がコー
ティングされたものとすることにより、電極からワーク
側に漏れる電流を簡単に防止し、ワークの加工面にくも
りを発生させることなく、ワークをより一層精度良く加
工することのできる電解インプロセスドレッシング研削
装置を提供することを目的としている。
【0020】請求項13記載の発明は、電極を、導電性
砥石に対向する面以外の部分が所定の絶縁物で形成さ
れ、前記導電性砥石に対向する面に所定の導電性部材で
形成された箔あるいは板部材が接着されたものとするこ
とにより、電極からワーク側に漏れる電流を簡単に防止
し、ワークの加工面にくもりを発生させることなく、ワ
ークをより一層精度良く加工することのできる電解イン
プロセスドレッシング研削装置を提供することを目的と
している。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
解インプロセスドレッシング研削法は、所定のベース上
に載置されたワークチャックにチャックされた導電性の
ワークを、導電性砥石で研削加工するに際して、前記ワ
ークの加工面に所定の研削液を付与しつつ、所定の研削
用電源から当該導電性砥石に当該導電性砥石に対向配置
された電極から電圧を印加して電解によりドレッシング
しながら加工する電解インプロセスドレッシング研削法
において、前記導電性砥石と前記ワークとを略同電位に
設定して、前記ワークの研削加工を行うことにより、上
記目的を達成している。
【0022】上記構成によれば、ベース上に載置された
ワークチャックにチャックされた導電性のワークを、ワ
ークの加工面に研削液を付与しつつ、導電性砥石に当該
導電性砥石に対向配置された電極から研削用電源からの
電圧を印加して電解によりドレッシングしながら導電性
砥石で研削加工するに際して、導電性砥石とワークとを
略同電位に設定して、ワークの研削加工を行うので、導
電性砥石と導電性のワークとの間で電解現象が起こるこ
とを防止することができ、ワークの加工面にくもりを発
生させることなく、ワークを精度良く加工することがで
きる。
【0023】請求項2記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置は、所定のベース上に載置されたワ
ークチャックにチャックされた導電性のワークを、導電
性砥石で研削加工するに際して、前記ワークの加工面に
所定の研削液を付与しつつ、所定の研削用電源から当該
導電性砥石に当該導電性砥石に対向配置された電極から
電圧を印加して電解によりドレッシングしながら加工す
る電解インプロセスドレッシング研削装置において、前
記導電性砥石と前記ワークとを略同電位に設定して、前
記ワークの研削加工を行うことにより、上記目的を達成
している。
【0024】上記構成によれば、ベース上に載置された
ワークチャックにチャックされた導電性のワークを、ワ
ークの加工面に研削液を付与しつつ、導電性砥石に当該
導電性砥石に対向配置された電極から研削用電源からの
電圧を印加して電解によりドレッシングしながら導電性
砥石で研削加工するに際して、導電性砥石とワークとを
略同電位に設定して、ワークの研削加工を行うので、導
電性砥石と導電性のワークとの間で電解現象が起こるこ
とを防止することができ、ワークの加工面にくもりを発
生させることなく、ワークを精度良く加工することがで
きる。
【0025】この場合、例えば、請求項3に記載するよ
うに、前記研削用電源から前記ワークあるいは前記ワー
クチャック等の当該ワークと電気的に接続されている部
材に前記導電性砥石と同極性であって同電位の電荷を印
加して、前記導電性砥石と前記ワークとを略同電位に設
定してもよい。
【0026】上記構成によれば、研削用電源からワーク
あるいはワークチャック等の当該ワークと電気的に接続
されている部材に導電性砥石と同極性であって同電位の
電荷を印加して、導電性砥石とワークとを略同電位に設
定しているので、導電性砥石と導電性のワークとを簡単
に略同電位にして、導電性砥石と導電性のワークとの間
で電解現象が起こることを防止することができ、ワーク
の加工面にくもりを発生させることなく、ワークを精度
良く、かつ、安価に加工することができる。
【0027】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記ワークあるいは前記ワークチャック等の前記ワ
ークと電気的に導通されている部材と前記導電性砥石と
が電気的に導通され、前記導電性砥石と前記ワークとが
略同電位に設定されていてもよい。
【0028】上記構成によれば、ワークあるいはワーク
チャック等のワークと電気的に導通されている部材と導
電性砥石とを電気的に導通し、導電性砥石とワークとを
略同電位に設定しているので、導電性砥石と導電性のワ
ークとを簡単に略同電位にして、導電性砥石と導電性の
ワークとの間で電解現象が起こることを防止することが
でき、ワークの加工面にくもりを発生させることなく、
ワークを精度良く、かつ、安価に加工することができ
る。
【0029】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記ワークチャックが、所定の導電性部材で形成さ
れ、当該ワークチャックの搭載されるベースと前記導電
性砥石とが前記ワークチャックを介して電気的に導通さ
れて、前記導電性砥石と前記ワークとが略同電位に設定
されていてもよい。
【0030】上記構成によれば、ワークチャックを所定
の導電性部材で形成し、当該ワークチャックの搭載され
るベースと導電性砥石とをワークチャックを介して電気
的に導通して、導電性砥石とワークとを略同電位に設定
しているので、導電性砥石と導電性のワークとを簡単に
略同電位にして、導電性砥石と導電性のワークとの間で
電解現象が起こることを防止することができ、ワークの
加工面にくもりを発生させることなく、ワークを精度良
く、かつ、安価に加工することができる。
【0031】また、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記電極は、少なくとも前記研削加工時に、前記ワ
ークの加工面に供給される前記研削液の液面から離れた
状態で配置されていてもよい。
【0032】上記構成によれば、電極を、少なくとも研
削加工時に、ワークの加工面に供給される研削液の液面
から離れた状態で配置しているので、導電性のワークと
電極との間で電位差が生じても、導電性のワークと電極
との間で電解現象が起こることを防止することができ、
ワークの加工面にくもりを発生させることなく、ワーク
をより一層精度良く加工することができる。
【0033】さらに、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記ワークの加工面上に供給される前記研削液を所
定の研削液除去手段で少なくとも前記電極部分から離隔
する方向に払拭して、前記電極が前記研削液の液面から
離れた状態としてもよい。
【0034】上記構成によれば、ワークの加工面上に供
給される研削液を所定の研削液除去手段で少なくとも電
極部分から離隔する方向に払拭して、電極が研削液の液
面から離れた状態としているので、電極をワークにより
一層近づけつつ、電極が研削液の液面と接触することを
防止して、導電性のワークと電極との間で電位差が生じ
ても、導電性のワークと電極との間で電解現象が起こる
ことを防止することができ、ワークの加工面にくもりを
発生させることなく、ワークをより一層精度良く加工す
ることができる。
【0035】また、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記研削液除去手段は、前記ワークの加工面上にエ
アを吹き付けて、当該ワークの加工面上に供給される前
記研削液を少なくとも前記電極部分から離隔する方向に
払拭して、前記電極を前記研削液の液面から離れた状態
としてもよい。
【0036】上記構成によれば、研削液除去手段とし
て、ワークの加工面上にエアを吹き付けて、当該ワーク
の加工面上に供給される研削液を少なくとも電極部分か
ら離隔する方向に払拭して、電極を研削液の液面から離
れた状態としているので、安価な構成で電極が研削液の
液面と接触することを防止しつつ、電極をワークにより
一層近づけて、導電性のワークと電極との間で電位差が
生じても、導電性のワークと電極との間で電解現象が起
こることを防止することができ、ワークの加工面にくも
りを発生させることなく、ワークをより一層精度良く、
かつ、安価に加工することができる。
【0037】さらに、例えば、請求項9に記載するよう
に、前記エアは、室温以下の温度に冷却されていてもよ
い。
【0038】上記構成によれば、研削除去手段から吹き
付けるエアを、室温以下の温度に冷却しているので、加
工点の冷却を行って、導電性のワークと電極との間で電
位差が生じても、導電性のワークと電極との間で電解現
象が起こることを防止することができ、ワークの加工面
にくもりを発生させることなく、ワークをより一層精度
良く加工することができる。
【0039】また、例えば、請求項10に記載するよう
に、前記電極は、前記導電性砥石に対向する面以外の面
が所定の絶縁物で形成されていてもよい。
【0040】上記構成によれば、電極を、導電性砥石に
対向する面以外の面が所定の絶縁物で形成されたものと
しているので、電極からワーク側に漏れる電流を防止す
ることができ、ワークの加工面にくもりを発生させるこ
となく、ワークをより一層精度良く加工することができ
る。
【0041】さらに、例えば、請求項11に記載するよ
うに、前記電極は、前記導電性砥石に対向する面以外の
面が所定の絶縁物でコーティングされていてもよい。
【0042】上記構成によれば、電極を、導電性砥石に
対向する面以外の面が所定の絶縁物でコーティングされ
たものとしているので、電極からワーク側に漏れる電流
を簡単に防止することができ、ワークの加工面にくもり
を発生させることなく、ワークをより一層精度良く、か
つ、安価に加工することができる。
【0043】また、例えば、請求項12に記載するよう
に、前記電極は、前記導電性砥石に対向する面以外の部
分が所定の絶縁物で形成され、前記導電性砥石に対向す
る面に所定の導電性部材がコーティングされていてもよ
い。
【0044】上記構成によれば、電極を、導電性砥石に
対向する面以外の部分が所定の絶縁物で形成され、導電
性砥石に対向する面に所定の導電性部材がコーティング
されたものとしているので、電極からワーク側に漏れる
電流を簡単に防止することができ、ワークの加工面にく
もりを発生させることなく、ワークをより一層精度良く
加工することができる。
【0045】さらに、例えば、請求項13に記載するよ
うに、前記電極は、前記導電性砥石に対向する面以外の
部分が所定の絶縁物で形成され、前記導電性砥石に対向
する面に所定の導電性部材で形成された箔あるいは板部
材が接着されていてもよい。
【0046】上記構成によれば、電極を、導電性砥石に
対向する面以外の部分が所定の絶縁物で形成され、前記
導電性砥石に対向する面に所定の導電性部材で形成され
た箔あるいは板部材が接着されたものとしているので、
電極からワーク側に漏れる電流を簡単に防止することが
でき、ワークの加工面にくもりを発生させることなく、
ワークをより一層精度良く加工することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0048】図1及び図2は、本発明の電解インプロセ
スドレッシング研削法及び電解インプロセスドレッシン
グ研削装置の第1の実施の形態を適用した電解インプロ
セスドレッシング研削装置1の要部正面図である。
【0049】図1において、電解インプロセスドレッシ
ング研削装置1は、図示しないベース(テーブル)上に
ワークチャック2が配設され、ワークチャック2は、導
電性材料で形成されている。ワークチャック2には、研
削対象であるワーク3、例えば、ステンレス鋼等が着脱
可能にチャックされる。
【0050】ワーク3のワーク面(加工面)には、導電
性砥石4が接触して、導電性砥石4によりワーク3の研
削が行われる。この導電性砥石4は、例えば、図2に示
すように、図示しないモータにより回転駆動される砥石
軸4aの先端に球形の導電性の砥石4bが取り付けられ
たものが用いられ、砥石軸4aが少し傾けられた状態で
球形の砥石4bが高速回転されることによりワーク3の
研削を行う。導電性砥石4は、その砥石4bがダイヤモ
ンドを砥粒とするダイヤモンドボンド砥石、例えば、♯
400のダイヤモンド鋳鉄ボンド砥石あるいは♯800
のダイヤモンド導電性レジンボンド砥石等が用いられて
いる。
【0051】そして、電解インプロセスドレッシング装
置1は、図示しないが、研削液7(図2参照)を供給す
るノズルが配設されており、ノズルは、ワーク3のワー
ク面に研削液7を供給する。
【0052】再び、図1において、導電性砥石4には、
導電性砥石4に近接した位置であって対向する状態で電
極5が配設されており、電極5は、具体的には、例え
ば、図2に示すように、研削液7の液面に接触しない位
置に配設されている。
【0053】そして、図1に示すように、電極5は、電
源6の負極に接続されており、導電性砥石4、特に、砥
石4bは、カーボンブラシ(図示略)を介して電源6の
正極に接続されている。また、ワークチャック2は、電
源6の正極に接続されており、電源6は、例えば、印加
電圧が30Vで、最大電流が3Aの電源を供給して、導
電性砥石4とワーク3のワーク面に所定の電解を付与す
る。したがって、導電性砥石4とワーク3とは、導電性
のワークチャック2を介して正の同電位になっている。
【0054】次に、本実施の形態の作用を説明する。電
解インプロセスドレッシング研削装置1は、ワーク3の
研削を行う際には、ワーク3をワークチャック2にチャ
ックさせ、導電性砥石4の砥石4bをワーク3のワーク
面に接触させて、図示しないノズルから研削液7をワー
ク3のワーク面に供給しつつ、高速回転させるととも
に、電源6から電極5に負電位を、導電性砥石4の砥石
4b及びワークチャック2に正電位を供給する。
【0055】このように、電極5に負電位を、導電性砥
石4に正電位を、それぞれ付与し、ワーク3のワーク面
に研削液7を供給して、導電性砥石4を高速回転させて
研削を行うと、研削液7を介して電極5と導電性砥石と
4との間で電解が発生して、導電性砥石4がドレッシン
グされ、導電性砥石4によるワーク3の研削を効率的に
行うことができる。
【0056】また、電解インプロセスドレッシング研削
装置1では、導電性のワークチャック2にも導電性砥石
4と電源6から同じ正電位が供給されているため、ワー
クチャック2を介して導電性砥石4とワーク3とが同電
位となっている。その結果、従来のように、導電性砥石
4とワーク3との間に電位差が生じることによりワーク
3にくもりが発生することを適切に防止することがで
き、ワーク3にくもりを発生させることなく、ワーク3
を良好な鏡面に研削することができる。
【0057】このように本実施の形態の電解インプロセ
スドレッシング研削装置1は、ベース上に載置されたワ
ークチャック2にチャックされた導電性のワーク3を、
ワーク3の加工面に研削液7を付与しつつ、電源6から
導電性砥石4に当該導電性砥石4に対向配置された電極
5から電圧を印加して電解によりドレッシングしながら
導電性砥石4で研削加工するに際して、導電性砥石4と
ワーク3とを略同電位に設定して、ワーク3の研削加工
を行っている。
【0058】したがって、導電性砥石4と導電性のワー
ク3との間で電解現象が起こることを防止することがで
き、ワーク3の加工面にくもりを発生させることなく、
ワーク3を精度良く加工することができる。
【0059】また、電解インプロセスドレッシング研削
装置1は、電源6からワーク3と電気的に接続されてい
るワークチャック2に導電性砥石4と同極性であって同
電位の電荷を印加して、導電性砥石4とワーク3とを略
同電位に設定している。
【0060】したがって、導電性砥石4と導電性のワー
ク3とを簡単に略同電位にして、導電性砥石4と導電性
のワーク3との間で電解現象が起こることを防止するこ
とができ、ワーク3の加工面にくもりを発生させること
なく、ワーク3を精度良く、かつ、安価に加工すること
ができる。
【0061】さらに、電極5を、少なくとも研削加工時
に、ワーク3の加工面に供給される研削液7の液面から
離れた状態で配置している。
【0062】したがって、導電性のワーク3と電極5と
の間で電位差が生じても、導電性のワーク3と電極5と
の間で電解現象が起こることを防止することができ、ワ
ーク3の加工面にくもりを発生させることなく、ワーク
3をより一層精度良く加工することができる。
【0063】なお、本出願人が上記電解インプロセスド
レッシング研削装置1により、導電性砥石4として、♯
4000のダイヤモンド鋳鉄ボンド砥石を使用し、電源
6からの印加電圧を20V、最大電流を5Aとして、ス
テンレス鋼のワーク3の表面を研削加工したところ、ワ
ーク3の表面には、くもりが発生せず、良好な鏡面を得
ることができた。
【0064】図3及び図4は、本発明の電解インプロセ
スドレッシング研削法及び電解インプロセスドレッシン
グ研削装置の第2の実施の形態を適用した電解インプロ
セスドレッシング研削装置10の要部正面図である。
【0065】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態の電解インプロセスドレッシング研削装置と同様の
電解インプロセスドレッシング研削装置に適用したもの
であり、第1の実施の形態の電解インプロセスドレッシ
ング研削装置と同様の構成部分には、同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。
【0066】図3において、電解インプロセスドレッシ
ング研削装置10は、上記第1の実施の形態の電解イン
プロセスドレッシング研削装置1と同様に、図示しない
ベース上に導電性材料で形成されたワークチャック2が
配設され、ワークチャック2には、ワーク3が着脱可能
にチャックされる。
【0067】ワーク3のワーク面には、導電性砥石4が
接触して、導電性砥石4によりワーク3の研削が行わ
れ、導電性砥石4は、例えば、図4に示すように、図示
しないモータにより回転駆動される砥石軸4aの先端に
球形の導電性の砥石4bが取り付けられたものが用いら
れて、砥石軸4aが少し傾けられた状態で球形の砥石4
bが高速回転されることによりワーク3の研削を行う。
導電性砥石4は、その砥石4bがダイヤモンドを砥粒と
するダイヤモンドボンド砥石、例えば、♯400のダイ
ヤモンド鋳鉄ボンド砥石あるいは♯800のダイヤモン
ド導電性レジンボンド砥石等が用いられている。
【0068】そして、電解インプロセスドレッシング装
置1は、図示しないが、研削液7(図4参照)を供給す
るノズルが配設されており、ノズルは、ワーク3のワー
ク面に研削液7を供給する。
【0069】再び、図3において、導電性砥石4には、
導電性砥石4に近接した位置であって対向する状態で電
極5が配設されており、電極5は、具体的には、例え
ば、図4に示すように、研削液7の液面に接触しない位
置に配設されている。
【0070】また、この電極5の近辺には、エアノズル
(研削液除去手段)11が配設されており、エアノズル
11は、加工中にエアを噴射して、ワーク3のワーク面
上に存在する研削液7を電極5が研削液7の液面に接触
しない程度に吹き飛ばす。このエアノズル11から噴射
されるエアは、所定の温度、例えば、5℃程度に冷却さ
れている。
【0071】そして、図3に示すように、電極5は、電
源6の負極に接続されており、導電性砥石4、特に、砥
石4bは、図示しないカーボンブラシを介して電源6の
正極に接続されているとともに、この導電性砥石4と導
通している箇所とワーク3とが接続されて、ワーク3も
電源6の正極に接続された状態となっている。また、電
源6は、例えば、印加電圧が30Vで、最大電流が3A
の電源を供給し、導電性砥石4とワーク3のワーク面に
所定の電解を付与する。この電極5は、第1の実施の形
態の電極5よりも導電性砥石4に近接して配設されてい
る。
【0072】次に、本実施の形態の作用を説明する。電
解インプロセスドレッシング研削装置10は、ワーク3
の研削を行う際には、ワーク3をワークチャック2にチ
ャックさせ、導電性砥石4の砥石4bをワーク3のワー
ク面に接触させて、図示しないノズルから研削液7をワ
ーク3のワーク面に供給しつつ、高速回転させ、また、
エアノズル11からエアを噴射するとともに、電源6か
ら電極5に負電位を、導電性砥石4の砥石4b及びワー
ク3に正電位を供給する。
【0073】このように、電極5に負電位を、導電性砥
石4に正電位を、それぞれ付与し、ワーク3のワーク面
に研削液7を供給して、エアノズル11から噴射するエ
アにより電極5が研削液7に接触しないようにしつつ、
導電性砥石4を高速回転させて研削を行うと、研削液7
を介して電極5と導電性砥石と4との間で電解が発生し
て、導電性砥石4がドレッシングされ、導電性砥石4に
よるワーク3の研削を効率的に行うことができる。
【0074】また、電解インプロセスドレッシング研削
装置1では、エアノズル11から噴射するエアにより電
極5が研削液に接触しないようにしているため、ワーク
3と電極5との間で電位差は生じているが、ワーク3に
も導電性砥石4と同じ正電位が電源6から供給されてい
るため、導電性のワーク3と電極5とが同電位となって
いる。その結果、従来のように、導電性のワーク3と電
極5との間で電解現象が発生してワーク3にくもりが発
生することを適切に防止することができ、ワーク3にく
もりを発生させることなく、ワーク3を良好な鏡面に研
削することができる。また、エアノズル11から噴射す
るエアにより研削液7を電極5から離隔する方向に吹き
飛ばしているので、電極5をワーク3により一層近づけ
つつ、電極5が研削液7の液面と接触することを防止し
て、導電性のワーク3と電極5との間で電位差が生じて
も、導電性のワーク3と電極5との間で電解現象が起こ
ることを防止することができ、ワーク3のワーク面にく
もりを発生させることなく、ワーク3をより一層精度良
く加工することができる。
【0075】このように本実施の形態の電解インプロセ
スドレッシング研削装置10は、ベース上に載置された
ワークチャック2にチャックされた導電性のワーク3
を、ワーク3の加工面に研削液7を付与しつつ、導電性
砥石4に当該導電性砥石4に対向配置された電極5から
電源6からの電圧を印加して電解によりドレッシングし
ながら導電性砥石4で研削加工するに際して、導電性砥
石4とワーク3とを略同電位に設定して、ワーク3の研
削加工を行うが、このとき、電源6からワーク3に導電
性砥石4と同極性であって同電位の電荷を印加して、導
電性砥石4とワーク3とを略同電位に設定している。
【0076】したがって、導電性砥石4と導電性のワー
ク3とを簡単に略同電位にして、導電性砥石4と導電性
のワーク3との間で電解現象が起こることを防止するこ
とができ、ワーク3の加工面にくもりを発生させること
なく、ワーク3を精度良く、かつ、安価に加工すること
ができる。
【0077】また、電解インプロセスドレッシング研削
装置10は、ワーク3の加工面上に供給される研削液7
を研削液除去手段であるエアノズル11からエアを吹き
付けて、少なくとも電極5部分から離隔する方向に払拭
して、電極5が研削液7の液面から離れた状態としてい
る。
【0078】したがって、電極5をワーク3により一層
近づけつつ、電極5が研削液7の液面と接触することを
防止して、導電性のワーク3と電極5との間で電位差が
生じても、導電性のワーク3と電極5との間で電解現象
が起こることを防止することができ、ワーク3の加工面
にくもりを発生させることなく、ワーク3をより一層精
度良く加工することができる。
【0079】さらに、電解インプロセスドレッシング研
削装置10は、エアノズル11から吹き付けるエアを、
室温以下の温度に冷却している。
【0080】したがって、加工点の冷却を行って、導電
性のワーク3と電極5との間で電位差が生じても、導電
性のワーク3と電極5との間で電解現象が起こることを
防止することができ、ワーク3の加工面にくもりを発生
させることなく、ワーク3をより一層精度良く加工する
ことができる。
【0081】なお、本出願人が上記電解インプロセスド
レッシング研削装置10により、導電性砥石4として、
♯4000のダイヤモンド鋳鉄ボンド砥石を使用し、エ
アノズル11から約5℃に冷却したエアを噴射させ、電
源6からの印加電圧を30V、最大電流を3Aとして、
ステンレス鋼のワーク3の表面を研削加工したところ、
ワーク3の表面には、くもりが発生せず、良好な鏡面を
得ることができた。
【0082】また、本出願人は、図5に示すように、電
極6として、その本体部分12を導電性材料である銅で
作成するとともに、導電性砥石4に対向する面以外の
面、すなわち、導電性砥石4を電解するのに必要な面以
外の面を絶縁物であるシリコンゴム13でコーティング
したものを使用し、上記条件と同じ条件、すなわち、導
電性砥石4として、♯4000のダイヤモンド鋳鉄ボン
ド砥石を使用し、エアノズル11から約5℃に冷却した
エアを噴射させ、上記電源6からの印加電圧を30V、
最大電流を3Aとして、ステンレス鋼のワーク3の表面
を研削加工したところ、ワーク3であるステンレス鋼の
表面には、くもりが発生せず、良好な鏡面を得ることが
できた。
【0083】さらに、本出願人は、ワーク3を載せるベ
ースを導電性材料で形成し、当該ベースと導電性砥石4
とを電気的に導通させ、ワークチャック2として導電性
材料、例えば、金属製のバイスを使用し、ベースとワー
ク3を電気的に絶縁しないようにした状態、すなわち、
導電性砥石4とワーク3とを導電性のベース及びワーク
チャック2を介して同電位とした状態で、ワーク3とし
ての焼き入れ鋼を鏡面加工した。また、この実験では、
導電性砥石4として、♯8000のダイヤモンド導電性
レジンボンド砥石を使用し、エアノズル11から約5℃
に冷却したエアを噴射させ、上記電源6からの印加電圧
を30V、最大電流を10Aとし、電極6として、図6
に示すように、その本体部分14を絶縁物である硬質塩
化ビニルで電極形状に形成し、導電性砥石4に対向する
面、すなわち、導電性砥石4を電解するために必要な面
に導電性材料である無電解銅メッキ15を施したものを
使用して、焼き入れ鋼のワーク3の表面を研削加工した
ところ、ワーク3である焼き入れ銅の表面には、くもり
が発生せず、良好な鏡面を得ることができた。
【0084】すなわち、この場合、ワークチャック2を
導電性部材で形成し、ワークチャック2の搭載されるベ
ースと導電性砥石4とをワークチャック2を介して電気
的に導通して、導電性砥石4とワーク3とを略同電位に
設定しているので、導電性砥石4と導電性のワーク3と
を簡単に略同電位にして、導電性砥石4と導電性のワー
ク3との間で電解現象が起こることを防止することがで
き、ワーク3の加工面にくもりを発生させることなく、
ワーク3を精度良く、かつ、安価に加工することができ
る。
【0085】この場合、ワーク3あるいはワークチャッ
ク2等のワーク3と電気的に導通されている部材と導電
性砥石4とを電気的に導通し、導電性砥石4とワーク3
とを略同電位に設定してもよい。このようにすると、導
電性砥石4と導電性のワーク3とを簡単に略同電位にし
て、導電性砥石4と導電性のワーク3との間で電解現象
が起こることを防止することができ、ワーク3の加工面
にくもりを発生させることなく、ワーク3を精度良く、
かつ、安価に加工することができる。
【0086】また、本出願人は、図6に示した電極6の
無電解銅メッキ15の代わりに、アルミ箔を接着した電
極6、すなわち、電極6の本体部分14を絶縁物で電極
形状に形成し、導電性砥石4に対向する面に導電性材料
であるアルミ箔を接着したものを使用して、上記と同様
の条件で焼き入れ鋼のワーク3の表面を研削加工したと
ころ、ワーク3である焼き入れ銅の表面には、くもりが
発生せず、良好な鏡面を得ることができた。
【0087】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0088】
【発明の効果】請求項1記載の発明の電解インプロセス
ドレッシング研削法によれば、ベース上に載置されたワ
ークチャックにチャックされた導電性のワークを、ワー
クの加工面に研削液を付与しつつ、導電性砥石に当該導
電性砥石に対向配置された電極から研削用電源からの電
圧を印加して電解によりドレッシングしながら導電性砥
石で研削加工するに際して、導電性砥石とワークとを略
同電位に設定して、ワークの研削加工を行うので、導電
性砥石と導電性のワークとの間で電解現象が起こること
を防止することができ、ワークの加工面にくもりを発生
させることなく、ワークを精度良く加工することができ
る。
【0089】請求項2記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置によれば、ベース上に載置されたワ
ークチャックにチャックされた導電性のワークを、ワー
クの加工面に研削液を付与しつつ、導電性砥石に当該導
電性砥石に対向配置された電極から研削用電源からの電
圧を印加して電解によりドレッシングしながら導電性砥
石で研削加工するに際して、導電性砥石とワークとを略
同電位に設定して、ワークの研削加工を行うので、導電
性砥石と導電性のワークとの間で電解現象が起こること
を防止することができ、ワークの加工面にくもりを発生
させることなく、ワークを精度良く加工することができ
る。
【0090】請求項3記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置によれば、研削用電源からワークあ
るいはワークチャック等の当該ワークと電気的に接続さ
れている部材に導電性砥石と同極性であって同電位の電
荷を印加して、導電性砥石とワークとを略同電位に設定
しているので、導電性砥石と導電性のワークとを簡単に
略同電位にして、導電性砥石と導電性のワークとの間で
電解現象が起こることを防止することができ、ワークの
加工面にくもりを発生させることなく、ワークを精度良
く、かつ、安価に加工することができる。
【0091】請求項4記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置によれば、ワークあるいはワークチ
ャック等のワークと電気的に導通されている部材と導電
性砥石とを電気的に導通し、導電性砥石とワークとを略
同電位に設定しているので、導電性砥石と導電性のワー
クとを簡単に略同電位にして、導電性砥石と導電性のワ
ークとの間で電解現象が起こることを防止することがで
き、ワークの加工面にくもりを発生させることなく、ワ
ークを精度良く、かつ、安価に加工することができる。
【0092】請求項5記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置によれば、ワークチャックを所定の
導電性部材で形成し、当該ワークチャックの搭載される
ベースと導電性砥石とをワークチャックを介して電気的
に導通して、導電性砥石とワークとを略同電位に設定し
ているので、導電性砥石と導電性のワークとを簡単に略
同電位にして、導電性砥石と導電性のワークとの間で電
解現象が起こることを防止することができ、ワークの加
工面にくもりを発生させることなく、ワークを精度良
く、かつ、安価に加工することができる。
【0093】請求項6記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置によれば、電極を、少なくとも研削
加工時に、ワークの加工面に供給される研削液の液面か
ら離れた状態で配置しているので、導電性のワークと電
極との間で電位差が生じても、導電性のワークと電極と
の間で電解現象が起こることを防止することができ、ワ
ークの加工面にくもりを発生させることなく、ワークを
より一層精度良く加工することができる。
【0094】請求項7記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置によれば、ワークの加工面上に供給
される研削液を所定の研削液除去手段で少なくとも電極
部分から離隔する方向に払拭して、電極が研削液の液面
から離れた状態としているので、電極をワークにより一
層近づけつつ、電極が研削液の液面と接触することを防
止して、導電性のワークと電極との間で電位差が生じて
も、導電性のワークと電極との間で電解現象が起こるこ
とを防止することができ、ワークの加工面にくもりを発
生させることなく、ワークをより一層精度良く加工する
ことができる。
【0095】請求項8記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置によれば、研削液除去手段として、
ワークの加工面上にエアを吹き付けて、当該ワークの加
工面上に供給される研削液を少なくとも電極部分から離
隔する方向に払拭して、電極を研削液の液面から離れた
状態としているので、安価な構成で電極が研削液の液面
と接触することを防止しつつ、電極をワークにより一層
近づけて、導電性のワークと電極との間で電位差が生じ
ても、導電性のワークと電極との間で電解現象が起こる
ことを防止することができ、ワークの加工面にくもりを
発生させることなく、ワークをより一層精度良く、か
つ、安価に加工することができる。
【0096】請求項9記載の発明の電解インプロセスド
レッシング研削装置によれば、研削除去手段から吹き付
けるエアを、室温以下の温度に冷却しているので、加工
点の冷却を行って、導電性のワークと電極との間で電位
差が生じても、導電性のワークと電極との間で電解現象
が起こることを防止することができ、ワークの加工面に
くもりを発生させることなく、ワークをより一層精度良
く加工することができる。
【0097】請求項10記載の発明の電解インプロセス
ドレッシング研削装置によれば、電極を、導電性砥石に
対向する面以外の面が所定の絶縁物で形成されたものと
しているので、電極からワーク側に漏れる電流を防止す
ることができ、ワークの加工面にくもりを発生させるこ
となく、ワークをより一層精度良く加工することができ
る。
【0098】請求項11記載の発明の電解インプロセス
ドレッシング研削装置によれば、電極を、導電性砥石に
対向する面以外の面が所定の絶縁物でコーティングされ
たものとしているので、電極からワーク側に漏れる電流
を簡単に防止することができ、ワークの加工面にくもり
を発生させることなく、ワークをより一層精度良く、か
つ、安価に加工することができる。
【0099】請求項12記載の発明の電解インプロセス
ドレッシング研削装置によれば、電極を、導電性砥石に
対向する面以外の部分が所定の絶縁物で形成され、導電
性砥石に対向する面に所定の導電性部材がコーティング
されたものとしているので、電極からワーク側に漏れる
電流を簡単に防止することができ、ワークの加工面にく
もりを発生させることなく、ワークをより一層精度良く
加工することができる。
【0100】請求項13記載の発明の電解インプロセス
ドレッシング研削装置によれば、電極を、導電性砥石に
対向する面以外の部分が所定の絶縁物で形成され、前記
導電性砥石に対向する面に所定の導電性部材で形成され
た箔あるいは板部材が接着されたものとしているので、
電極からワーク側に漏れる電流を簡単に防止することが
でき、ワークの加工面にくもりを発生させることなく、
ワークをより一層精度良く加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電解インプロセスドレッシング研削法
及び電解インプロセスドレッシング研削装置の第1の実
施の形態を適用した電解インプロセスドレッシング研削
装置の要部正面図。
【図2】図1の電極、導電性砥石及びワーク部分の拡大
正面図。
【図3】本発明の電解インプロセスドレッシング研削法
及び電解インプロセスドレッシング研削装置の第2の実
施の形態を適用した電解インプロセスドレッシング研削
装置の要部正面図。
【図4】図3の電極、導電性砥石及びワーク部分の拡大
正面図。
【図5】図3の電極の他の例を示す電極、導電性砥石及
びワーク部分の拡大正面図。
【図6】図3の電極のさらに他の例を示す電極、導電性
砥石及びワーク部分の拡大正面図。
【符号の説明】
1 電解インプロセスドレッシング研削装置 2 ワークチャック 3 ワーク 4 導電性砥石 4a 砥石軸 4b 砥石 5 電極 6 電極 7 研削液 10 電解インプロセスドレッシング研削装置 11 エアノズル 12 本体部分 13 シリコンゴム 14 本体部分 15 無電解銅メッキ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のベース上に載置されたワークチャッ
    クにチャックされた導電性のワークを、導電性砥石で研
    削加工するに際して、前記ワークの加工面に所定の研削
    液を付与しつつ、所定の研削用電源から当該導電性砥石
    に当該導電性砥石に対向配置された電極から電圧を印加
    して電解によりドレッシングしながら加工する電解イン
    プロセスドレッシング研削法において、前記導電性砥石
    と前記ワークとを略同電位に設定して、前記ワークの研
    削加工を行うことを特徴とする電解インプロセスドレッ
    シング研削法。
  2. 【請求項2】所定のベース上に載置されたワークチャッ
    クにチャックされた導電性のワークを、導電性砥石で研
    削加工するに際して、前記ワークの加工面に所定の研削
    液を付与しつつ、所定の研削用電源から当該導電性砥石
    に当該導電性砥石に対向配置された電極から電圧を印加
    して電解によりドレッシングしながら加工する電解イン
    プロセスドレッシング研削装置において、前記導電性砥
    石と前記ワークとを略同電位に設定して、前記ワークの
    研削加工を行うことを特徴とする電解インプロセスドレ
    ッシング研削装置。
  3. 【請求項3】前記研削用電源から前記ワークあるいは前
    記ワークチャック等の当該ワークと電気的に接続されて
    いる部材に前記導電性砥石と同極性であって同電位の電
    荷を印加して、前記導電性砥石と前記ワークとを略同電
    位に設定することを特徴とする請求項2記載の電解イン
    プロセスドレッシング研削装置。
  4. 【請求項4】前記ワークあるいは前記ワークチャック等
    の前記ワークと電気的に導通されている部材と前記導電
    性砥石とが電気的に導通され、前記導電性砥石と前記ワ
    ークとが略同電位に設定されていることを特徴とする請
    求項2記載の電解インプロセスドレッシング研削装置。
  5. 【請求項5】前記ワークチャックが、所定の導電性部材
    で形成され、当該ワークチャックの搭載されるベースと
    前記導電性砥石とが前記ワークチャックを介して電気的
    に導通されて、前記導電性砥石と前記ワークとが略同電
    位に設定されていることを特徴とする請求項2記載の電
    解インプロセスドレッシング研削装置。
  6. 【請求項6】前記電極は、少なくとも前記研削加工時
    に、前記ワークの加工面に供給される前記研削液の液面
    から離れた状態で配置されていることを特徴とする請求
    項2から請求項5のいずれかに記載の電解インプロセス
    ドレッシング研削装置。
  7. 【請求項7】前記ワークの加工面上に供給される前記研
    削液を所定の研削液除去手段で少なくとも前記電極部分
    から離隔する方向に払拭して、前記電極が前記研削液の
    液面から離れた状態とすることを特徴とする請求項2か
    ら請求項5のいずれかに記載の電解インプロセスドレッ
    シング研削装置。
  8. 【請求項8】前記研削液除去手段は、前記ワークの加工
    面上にエアを吹き付けて、当該ワークの加工面上に供給
    される前記研削液を少なくとも前記電極部分から離隔す
    る方向に払拭して、前記電極を前記研削液の液面から離
    れた状態とすることを特徴とする請求項7記載の電解イ
    ンプロセスドレッシング研削装置。
  9. 【請求項9】前記エアは、室温以下の温度に冷却されて
    いることを特徴とする請求項8記載の電解インプロセス
    ドレッシング研削装置。
  10. 【請求項10】前記電極は、前記導電性砥石に対向する
    面以外の面が所定の絶縁物で形成されていることを特徴
    とする請求項2から請求項9のいずれかに記載の電解イ
    ンプロセスドレッシング研削装置。
  11. 【請求項11】前記電極は、前記導電性砥石に対向する
    面以外の面が所定の絶縁物でコーティングされているこ
    とを特徴とする請求項2から請求項9のいずれかに記載
    の電解インプロセスドレッシング研削装置。
  12. 【請求項12】前記電極は、前記導電性砥石に対向する
    面以外の部分が所定の絶縁物で形成され、前記導電性砥
    石に対向する面に所定の導電性部材がコーティングされ
    ていることを特徴とする請求項2から請求項9のいずれ
    かに記載の電解インプロセスドレッシング研削装置。
  13. 【請求項13】前記電極は、前記導電性砥石に対向する
    面以外の部分が所定の絶縁物で形成され、前記導電性砥
    石に対向する面に所定の導電性部材で形成された箔ある
    いは板部材が接着されていることを特徴とする請求項2
    から請求項9のいずれかに記載の電解インプロセスドレ
    ッシング研削装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112936104A (zh) * 2021-03-02 2021-06-11 杭州同创顶立机械有限公司 一种用于机械加工机床的电防锈装置
CN117047564A (zh) * 2023-04-24 2023-11-14 贵州大学 一种用于平面工件电化学研磨/电化学机械抛光中抑制边缘杂散电流腐蚀的方法及装置

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CN117047564B (zh) * 2023-04-24 2025-10-10 贵州大学 一种用于平面工件电化学研磨/电化学机械抛光中抑制边缘杂散电流腐蚀的方法及装置

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