JP2000254208A - 輸液用容器 - Google Patents

輸液用容器

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JP2000254208A
JP2000254208A JP11065447A JP6544799A JP2000254208A JP 2000254208 A JP2000254208 A JP 2000254208A JP 11065447 A JP11065447 A JP 11065447A JP 6544799 A JP6544799 A JP 6544799A JP 2000254208 A JP2000254208 A JP 2000254208A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 破断可能な破断可能部を有する流通規制部を
備え、内部において輸液などの薬液に薬剤の調製や配合
を行うことができる輸液用容器において、流通規制部の
破断された部分を薬液面に確実に浮上させ、薬液中にお
いて漂う異物として認識されないようにした輸液用容器
を提供する。 【解決手段】本発明の輸液用容器1は、薬液が収納され
た軟質バッグ2と、薬剤が収納された薬剤容器3とから
なる。薬剤容器3は、薬剤収納部31と、必要時に破断
により薬剤収納部31を軟質バッグ2内部の薬液収納部
と連通可能とする破断可能部41および破断可能部41
の破断操作を行うための操作部43とからなる流通規制
部4とを備える。薬剤容器3の操作部43は、破断可能
部による破断後、流通規制部より分離する部分であり、
中空に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、内部において輸液
などの薬液に薬剤の調製や配合を行うことができる輸液
用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】患者に輸液を行うに先だって、輸液剤の
入ったバイアル瓶や軟質バッグ等に、予め輸液剤に配合
することが困難な薬剤、例えば、ビタミン剤、抗生物質
等の薬剤を混合、溶解させ、薬液を調整することが行わ
れている。このような薬液の調整は、液体状の薬剤の場
合はそのまま、固体状の薬剤の場合は注射器で溶解液を
加え溶解したのち、注射器に吸引し輸液剤が充填された
バイアル瓶もしくは軟質バッグに注入混合して行われて
いる。しかし、このような薬液の調整は、操作手順が煩
雑であるという欠点があり、迅速な輸液を必要とする場
合等には特に不便である。また、上記のような薬液の調
整は、一旦輸液剤の一部を取り出し、別の容器内で混合
・溶解させるため汚染された雰囲気や器具に接触する可
能性があり、薬液の細菌による汚染や異物混入のおそれ
があった。
【0003】このような問題を解決するために、特開平
4−364851号公報には、薬剤と溶解液(輸液剤)
とを無菌的に混合可能な容器として、軟質バッグからな
る容器の内部空間をシール部によりヒートシールするこ
とによって2つに分離し、各々の空間に薬剤と溶解液と
を収容する容器が開示されている。薬液の調製が必要と
なったとき、この容器の外部を押圧してシール部を破断
し、薬剤と溶解液とを混合させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この容器全体は、柔軟
なシート材で構成されているため、容器の外部から圧力
が加わると、ピンホールが発生する場合がある。このよ
うにピンホールが生じると、そこからガス、例えば空気
中の水分、酸素、二酸化炭素等が侵入し、容器内の薬剤
を変質させる場合がある。あるいは、外部からの圧力や
衝撃により前記シール部が容易に破断し、必要時以外
に、溶解液が漏れ出して薬剤と溶解液とが混合してしま
い、薬剤の安定性・安全性の維持が困難になる場合があ
る。
【0005】さらに、柔軟なシート材は一般的にガス透
過性が比較的高いため、溶解液あるいは外部から薬剤を
収納した空間内へのガスの侵入により薬剤が水分、酸素
等に触れて分解・変質等する場合がある。そのため、容
器の薬剤が収容されている部分をガス不透過性の包装材
で二重に包装し、該包装材の内部に脱酸素剤や乾燥剤を
封入することが行われる。しかし、このように薬剤が収
容されている部分のみを包装材で包装したり脱酸素剤等
を封入するのでは、製造工程が煩雑になり、また容器が
嵩高になり運搬・保管に不利である。
【0006】本発明の目的は、破断可能な破断可能部を
有する流通規制部を備え、内部において輸液などの薬液
に薬剤の調製や配合を行うことができる輸液用容器にお
いて、破断可能部における破断が確実な流通規制部を備
える輸液用容器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、薬液が収納された軟質バッグと、薬剤が収納された
薬剤容器とからなる輸液用容器であって、該薬剤容器
は、薬剤収納部と、必要時に破断により該薬剤収納部を
前記軟質バッグ内部の薬液収納部と連通可能とする破断
可能部および該破断可能部の破断操作を行うための操作
部からなる流通規制部とを備え、さらに、該薬剤容器の
操作部は、前記破断可能部による破断後、前記流通規制
部より分離する部分であり、かつ、該操作部は、中空に
形成されている輸液用容器である。そして、前記操作部
は、薬剤混合後の薬液に対して識別可能な色に形成され
ていることが好ましい。また、前記操作部は、薬剤混合
後の薬液の色と相違した色を有する材料により形成され
ていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の輸液用容器を図面に示し
た実施例を用いて説明する。図1は、本発明の実施例の
輸液用容器の正面図である。図2は、図1の輸液用容器
の薬剤容器付近の拡大断面図である。図3は、図1の輸
液用容器の流通規制部を破断した状態を示す説明図であ
る。
【0009】本発明の輸液用容器1は、薬液が収納され
た軟質バッグ2と、薬剤が収納された薬剤容器3とから
なる輸液用容器である。薬剤容器3は、薬剤収納部31
と、必要時に指等による破断により薬剤収納部31を軟
質バッグ2内部の薬液収納部と連通可能とする破断可能
部41および破断可能部41の破断操作を行うための操
作部43とからなる流通規制部4とを備える。さらに、
薬剤容器3の操作部43は、破断可能部による破断後、
流通規制部より分離する部分であり、かつ、操作部43
は、中空に形成されている。
【0010】操作部を中空に形成することにより、破断
可能部に近い中空内底面部が形成される。この中空内底
面部となる部分より、製造時に樹脂を金型に吐出するこ
とにより、樹脂吐出ゲートと破断可能部を近い位置にす
ることができ、これにより、肉厚の微妙な破断可能部形
成部分に樹脂を確実に流入させることができ、設計通り
の肉厚の偏りのない破断可能部を備える流通規制部とな
る。操作部を中空に形成しないと、ゲート位置を流通規
制部の側面もしくは端面としなければならず、破断可能
部にゲート位置に近い部分と遠い部分が形成され、破断
可能部の偏肉の原因となる。偏肉が生じると、破断可能
部に予定以上に脆弱な部分が形成されることになり、保
管時、運搬時などの使用時以外での破断の危険性が高く
なる。
【0011】本発明の輸液用容器1は、軟質バッグ2と
これに固定された薬剤容器3からなる。軟質バッグ2
は、ある程度の耐熱性のある軟質合成樹脂、例えば、ポ
リオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブタジエン、エチレン−プロピレンコポリマ
ー、ポリプロピレンとポリエチレンもしくはポリブテン
の混合物等、ポリオレフィンを含む混合物)、さらには
これらの部分架橋物、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等)、軟質塩化ビニル
樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、シリコー
ン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリエス
テルエラストマー、スチレン・エチレン・ブチレン・ス
チレン共重合のようなスチレン系エラストマー等の各種
熱可塑性エラストマーあるいはこれらを任意に組み合わ
せたもの(ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等)
により袋状に形成されたもの、さらに、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレートのようなポリ
エステル、ナイロンのようなポリアミドといった硬質素
材の樹脂層と上述した軟質素材(例えば、ポリエチレ
ン)の樹脂層からなる多層構造シートが使用される。こ
れらの軟質樹脂により成形されることにより、軟質バッ
グ2の外部から、薬液収納部と薬剤収納部31とを連通
させる操作を容易に行うことができる。
【0012】好ましい軟質樹脂材料として、軟質ポリ塩
化ビニルが挙げられる。この軟質ポリ塩化ビニルは、オ
ートクレーブ滅菌の高温に耐え得る耐熱性を有し、しか
も柔軟性に富むため取扱性に優れる。さらに、軟質バッ
グ2への成形、加工や薬剤容器3の融着による固着が容
易で製造コストの低減も図れるという利点がある。ま
た、軟質バッグ2の好適な構成材料として、ポリプロピ
レンにスチレン−ブタジエン共重合体をブレンドし柔軟
化した軟質樹脂を挙げることができる。この材料は、耐
水性、耐熱性、柔軟性、加工性に優れ、製造コストの低
減を図れる点で好ましい。軟質バッグ2を構成するシー
ト材の厚さは、特に限定されず、シート2a,2bの構
成材料によって異なるが、例えば軟質ポリ塩化ビニル製
シート材の場合、20〜500μm程度であるのが好ま
しい。また、軟質バッグ2としては、引張弾性率で50
0MPa以下、好ましくは50〜300MPaの押出フ
ィルムあるいはインフレーション成形したチューブを用
いることが望ましい。
【0013】軟質バッグ2は、上記樹脂を用いてブロー
成形することにより作製したもの、上記樹脂により形成
された2枚のシートの周縁部を溶着して形成したもの、
上記樹脂により形成された1枚のシートを折り返すとと
もに周縁部を溶着して形成したもの、上記樹脂を用いて
押し出し成形により筒状に形成したものの開口周縁を溶
着することにより作製したものなどのいずれでもよい。
【0014】この軟質バッグ2の内部には、薬液収納部
が形成され、輸液剤(薬液)が収容されている。輸液剤
としては、例えば生理食塩水、電解質溶液、リンゲル
液、高カロリー輸液、ブドウ糖液、注射用水、アミノ酸
電解質溶液等が挙げられるが、これに限定されるもので
はない。
【0015】また、軟質バッグ2の一端側のシール部2
3bには、ハンガー等に吊り下げるための孔(吊り下げ
部)25が設けられている。さらに、薬液の品質保持の
ために、軟質バッグ2に酸素バリア性や遮光性等を付与
するためにアルミ箔等のフィルムを積層してもよい。ま
た、酸素バリア性付与のために、軟質バッグ2の表面に
酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の酸化物
からなる蒸着膜等の薄膜を形成してもよい。これら酸化
物被膜は透明であるため、軟質バッグ2の透明性を維持
することができ、薬液収納部と薬剤収納部31とを連通
させる操作を行った際の連通状態の確認や、輸液剤(薬
液)と薬剤との混合・溶解状態等が視認し易くなるため
好適である。
【0016】軟質バッグ2は、薬剤容器3を固定するた
めの固定部22を備えている。軟質バッグ2の開口部で
ある固定部22には、薬剤容器3が固着されている。薬
剤容器3は、中空の本体部(薬剤収納部形成部)32
と、中空本体部の一端(先端)を閉塞する流通規制部4
と、中空本体部の他端(開口部)を閉塞する弾性体(栓
体)61と、弾性体61の外周部を被包するキャップ6
2とを備えている。
【0017】そして、薬剤容器3は、薬剤容器3と軟質
バッグ2の開口部間に設けられた薬剤容器接合用部材5
により、軟質バッグ2に液密に固着されている。そし
て、流通規制部4は、図2に示すように、中空に形成さ
れた操作部43とこの操作部43とこの操作部と中空本
体部32間に設けられた破断可能部41と、中空本体部
32に設けられた通液部44を備える。通液部44は、
向かい合うように2つ設けられているが、これに限定さ
れるものではなく、1〜8個程度が好適である。通液部
を設けることにより、中空本体部内に薬液が残留するこ
とを防止できる。
【0018】破断可能部41は、クサビ状の環状凹部が
形成された部分であり、他の部分に比べて肉薄となって
いる。このため、破断可能部41は、他の部分に比べて
脆弱であり、操作部43をバッグの外方より押すことに
より、この破断可能部41部分にて破断し、操作部43
は、流通規制部(本体部)より分離する。そして、分離
した操作部43を中空に形成することにより、破断可能
部41は偏肉のない状態となっている。中空本体部32
の内底面33と破断可能部41との距離は、1〜2mm
であることが好ましい。
【0019】さらに、この操作部43を薬剤混合後の薬
液に対して識別可能な色に形成してもよい。薬液と容易
に識別できるとともに、薬液面に浮上するため薬液残量
の確認も容易となる。薬剤混合後の薬液のに対して識別
可能な色とは、使用される薬液および薬剤により相違し
一義的なものではなく、例えば、薬剤混合後の薬液の色
が黄色であれば黄色以外(例えば、赤色、青色、緑色、
黒色)のものが、赤色であれば赤色以外(例えば、黄
色、青色、緑色、黒色)のものとされる。なお、薬剤混
合後の薬液の色が無色の場合には、有色であればどのよ
うな色でもよい。
【0020】薬剤容器3の薬剤収納部31には、適量の
薬剤が収容されているとともに、薬剤収納部31は、内
部の薬剤が目視可能に透明に形成されていることが好ま
しい。収納される薬剤としては、粉末、顆粒状などの固
体状、液体状等いかなるものでもよい。薬剤としては、
輸液剤に配合・溶解させるものであって、例えば抗生物
質、ビタミン剤(総合ビタミン剤)、各種アミノ酸、ヘ
パリン等の抗血栓剤、インシュリン、抗腫瘍剤、鎮痛
剤、強心剤、静注麻酔剤、抗パーキンソン剤、潰瘍治療
剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤、補正電解質、抗
ウィルス薬、免疫賦活剤等が挙げられる。また、薬剤容
器3の薬剤収納部31は、常圧でもよいが、減圧または
真空状態としてもよい。このように、薬剤収納部31が
減圧または真空状態であると、薬剤の変質分解・劣化等
の防止効果が向上するとともに、破断可能部41の破断
時に、輸液剤を吸引し、より迅速に薬剤収納部31へ導
入することができる。
【0021】薬剤収納部31は、薬剤を収容し、かつ輸
液剤を導入してそれを溶解・混合するのに十分な容積を
有している。流通規制部4は、軟質バッグ2の内側(薬
液収納部内)に突出している。また、軟質バッグ2は、
薬剤容器3を固定するための固定部22を備える。
【0022】薬剤容器3の本体部32と流通規制部4と
は、別部材を接合したものでもよく、また、この実施例
のように一体的に形成されたもののいずれでもよい。特
に、破断可能部41に相当する部分付近を境にして別部
材で形成し、破断可能部より先端側(操作部43)の部
分を、薬剤混合後の薬液の色と識別可能な材料により形
成してもよい。さらに、この場合には、破断可能部41
部分に脆い樹脂を介在させることにより、破断可能部4
1を形成してもよい。
【0023】また、薬剤容器3の本体部32および流通
規制部4は、硬質材料、特に硬質の樹脂材料から構成さ
れていることが好ましい。また、硬質材料で構成するこ
とにより、操作部43の操作による破断可能部41の破
断を容易、確実に行うことができる。また、薬剤容器3
の少なくとも中空本体部32は、内部の視認性を確保す
るために、透明または半透明な材料で構成されているの
が好ましい。
【0024】薬剤容器3に用いられる透明硬質材料とし
ては、くもり価(ヘイズ率)が75%以下のものである
ことが好ましい。薬剤容器3に使用される樹脂として
は、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブタジエン、環状ポリオレフィン(具体的に
は、ZEONEX(日本ゼオン株式会社製)、APAL
(三井化学株式会社製))、ポリプロピレンホモポリマ
ー、高密度ポリエチレンのようなポリオレフィン、ポリ
スチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカ
ーボネート、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメ
タクリレート(PMMA)、ポリアセタール、ポリアリ
レート、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデ
ン、アイオノマー、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレートのようなポリエステ
ル、ブタジエン−スチレン共重合体、芳香族または脂肪
族ポリアミド等の各種樹脂、あるいはこれらを任意に組
み合わせたものが挙げられる。これらの中でも、安全性
が高く、軟質バッグ2との密着性に優れるという点で、
硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステルが好ましい。
【0025】薬剤容器3は、破壊のための応力を破断可
能部41に集中させるために、また、柔軟なバッグ2と
の接続部分の形状をバッグ2に対して維持させる為に、
大きな変形は許容できないように比較的硬質に作製され
ることが好ましい。しかし、破壊のための変形応力が破
断可能部41ならびに操作部43に集中しやすくなるよ
う容器の壁の厚みを増やしたり、応力によって操作部4
3以外の部分が変形しにくい構造に設計することによ
り、軟質バッグ2と同様な軟質素材を利用することもで
きる。
【0026】そして、薬剤容器3は、薬剤容器3と軟質
バッグ2の開口部間に設けられた薬剤容器接合用部材5
により、軟質バッグ2に液密に固着されている。薬剤容
器接合用部材5は、薬剤容器形成材料および軟質バッグ
形成材料の両者と接着(熱融着)可能な材料により形成
された筒状部材である。薬剤容器接合用部材5は、内部
に薬剤容器3の本体部32を収納可能となっている。ま
た、薬剤容器接合用部材5の軟質バッグ2の外部に露出
する部分は、拡径部となっている。
【0027】薬剤容器接合用部材5の形成材料として
は、上述した軟質バッグ2の形成材料である軟質透明性
樹脂、また、上述した薬剤容器3の形成材料である透明
硬質材料などが好適であり、くもり価(ヘイズ率)が7
5%以下のものであることが好ましい。薬剤容器接合用
部材5の形成材料は、軟質バッグ2および薬剤容器3と
熱融着できる素材が好適である。また、軟質バッグ2と
薬剤容器3が、異なる材料により形成されている場合に
は、薬剤容器接合用部材5は、軟質バッグ2との熱融着
性が高い材料を外層とし、薬剤容器3との熱融着性が高
い材料を内層とする多層構造物としてもよい。具体的に
は、ポリプロピレンやポリエチレンが一般的である。
【0028】なお、薬剤容器接合用部材5を設けること
なく、薬剤容器3を直接軟質バッグ2に固着してもよ
い。この場合には、薬剤容器3の軟質バッグ2との接触
部分は、二色成形、インサート成形などの方法により軟
質バッグ2の形成材料との相溶性(熱融着性)の高い樹
脂により形成されていることが好ましい。また、薬剤容
器3の軟質バッグ2への固定は、嵌合などの物理的固
定、高周波シール、熱シールなど化学的固定などにより
行うことができる。高周波シールや熱シールの場合は、
両容器の熱融着面で融着が可能な素材を選ぶ必要があ
り、高周波シールでは塩化ビニル樹脂が好適であり、ポ
リプロピレンやポリプロピレンと各種樹脂の混合物も可
能であり、熱シールでは、ポリオレフィン系樹脂や各種
樹脂、エラストマーとの混合物や多層構造物が好適であ
る。なお、弾性材料等の柔軟性を有する材料で形成すれ
ば、シール時に金型による押圧により、より確実に融着
することができる。
【0029】そして、薬剤容器3は、軟質バッグ2の固
定部22において、シート材間に、間接もしくは直接挟
持され、融着されて固定されている。このため、薬剤容
器3の軟質バッグ2に対する固定を容易かつ確実に行う
ことができ、また、両者の接合性、密着性(密封性)が
高いため、液漏れ等も確実に防止することができる。
【0030】薬剤容器3の開口端(流通規制部4と反対
側の端部)には、薬液(液体)を排出する排出口が設け
られている。この排出口は、弾性材料で構成された弾性
体61を有する。弾性体61は、その上からキャップ
(弾性体支持部材)62により、薬剤容器接合用部材5
および薬剤容器3の開口端に固定されている。
【0031】弾性体61は、針管(図示せず)を刺通可
能なものであり、必要時にこの針管を刺通して、輸液用
容器1内の薬液を輸液することができる。また、弾性体
61は、自己閉塞性を有し、針管を弾性体61から抜き
取った後は、その穿刺孔が閉塞し、薬液の漏れを防止す
る。弾性体61の構成材料としては、可撓性を有する高
分子材料が好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合
体等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマ
ー、ポリエステルエラストマー等の熱可塑性樹脂(熱可
塑性エラストマー)、天然ゴム、イソプレンゴム、シリ
コーンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ムのような各種ゴム材料等の弾性材料、あるいはこれら
のうちの任意の2以上を組み合わせたものが挙げられ
る。
【0032】キャップ62は、リング状をなし、薬剤収
納部31の開口端に、例えば、螺合、嵌合、カシメ、接
着、融着等の方法により固定されている。このキャップ
62の材料としては、特に限定されず、例えば各種樹脂
材料、金属材料等が挙げられる。
【0033】そして、薬剤容器3は、軟質バッグ2のシ
ール部23aにおいて、シート材間に、間接もしくは直
接挟持され、融着されて固定されている。このため、薬
剤容器3の軟質バッグ2に対する固定を容易かつ確実に
行うことができ、また、両者の接合性、密着性(密封
性)が高いため、液漏れ等も確実に防止することができ
る。
【0034】図3は、図1の輸液用容器1の流通規制部
4を破断した状態を示す説明図である。軟質バッグ2の
外側から破断可能部41を指で折ることにより、軟質バ
ッグ2に収容されている輸液剤と薬剤容器3に収容され
ている薬剤とが混合され、迅速に、かつ効率よく操作を
行うことができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の輸液用容器は、薬液が収納され
た軟質バッグと、薬剤が収納された薬剤容器とからなる
輸液用容器であって、該薬剤容器は、薬剤収納部と、必
要時に破断により該薬剤収納部を前記軟質バッグ内部の
薬液収納部と連通可能とする破断可能部および該破断可
能部の破断操作を行うための操作部からなる流通規制部
とを備え、さらに、該薬剤容器の操作部は、前記破断可
能部による破断後、前記流通規制部より分離する部分で
あり、かつ、該操作部は、中空に形成されている。
【0036】操作部を中空に形成することにより、破断
可能部に近い中空内底面部が形成される。この中空内底
面部となる部分より、製造時に樹脂を金型に吐出するこ
とにより、樹脂吐出ゲートと破断可能部を近い位置にす
ることができ、これにより、肉厚の微妙な破断可能部形
成部分に樹脂を確実に流入させることができ、設計通り
の肉厚の偏りのない破断可能部を備える流通規制部とな
る。操作部を中空に形成しないと、ゲート位置を流通規
制部の側面もしくは端面としなければならず、破断可能
部にゲート位置に近い部分と遠い部分が形成され、破断
可能部の偏肉の原因となる。偏肉が生じにくいため、破
断可能部に予定以上に脆弱な部分が形成されることがな
く、保管時、運搬時などの使用時以外での破断の危険性
が低い。
【0037】さらに、この操作部を薬剤混合後の薬液に
対して識別可能な色に形成すれば、薬液と容易に識別で
きるとともに、薬液面に操作部が浮上するため薬液残量
の確認も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の輸液用容器の正面図
である。
【図2】図2は、図1の輸液用容器の薬剤容器付近の拡
大断面図である。
【図3】図3は、図1の輸液用容器の流通規制部を破断
した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 輸液用容器 2 軟質バッグ 3 薬剤容器 4 流通規制部 31 薬剤収納部 41 破断可能部 43 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA03 AA05 AB81 AC06 BA12A BA31A BB12A BB14A BB15A BB16A BB25A CA11 CA12 CA17 CA24 EA06 EB01 EB02 EE15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液が収納された軟質バッグと、薬剤が
    収納された薬剤容器とからなる輸液用容器であって、該
    薬剤容器は、薬剤収納部と、必要時に破断により該薬剤
    収納部を前記軟質バッグ内部の薬液収納部と連通可能と
    する破断可能部および該破断可能部の破断操作を行うた
    めの操作部からなる流通規制部とを備え、さらに、該薬
    剤容器の操作部は、前記破断可能部による破断後、前記
    流通規制部より分離する部分であり、かつ、該操作部
    は、中空に形成されていることを特徴とする輸液用容
    器。
  2. 【請求項2】 前記操作部は、薬剤混合後の薬液に対し
    て識別可能な色に形成されている請求項1に記載の輸液
    用容器。
  3. 【請求項3】 前記操作部は、薬剤混合後の薬液の色と
    相違した色を有する材料により形成されている請求項1
    または2に記載の輸液用容器。
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