JP2000277715A - 半導体基板,その製造方法及び半導体装置 - Google Patents
半導体基板,その製造方法及び半導体装置Info
- Publication number
- JP2000277715A JP2000277715A JP11081514A JP8151499A JP2000277715A JP 2000277715 A JP2000277715 A JP 2000277715A JP 11081514 A JP11081514 A JP 11081514A JP 8151499 A JP8151499 A JP 8151499A JP 2000277715 A JP2000277715 A JP 2000277715A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon layer
- substrate
- layer
- silicon
- semiconductor substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 引っ張り歪みを受けたシリコン層をチャネル
領域として利用することにより、特性のよいかつ安価な
電界効果トランジスタを提供する。 【解決手段】 石英基板4の上に、高温で貼合わされた
後、室温に戻すことによる熱膨張率差に起因する引っ張
り歪みを受けたシリコン層が形成されている。引っ張り
歪みを受けたシリコン層の一部がチャネル領域13とな
っており、このチャネル領域13は電子が走行するnチ
ャネルとなっている。チャネル領域13の上には、ゲー
ト絶縁膜15と、ゲート電極16とが形成されている。
チャネル領域13の両側には、ソ−ス・ドレイン領域1
7,18が形成されている。チャネル領域13の伝導帯
は引っ張り歪を受けてスプリットし、伝導帯端は実効質
量の小さい電子がはいるバンドによって構成されるの
で、電子移動度の高い電子が走行する。
領域として利用することにより、特性のよいかつ安価な
電界効果トランジスタを提供する。 【解決手段】 石英基板4の上に、高温で貼合わされた
後、室温に戻すことによる熱膨張率差に起因する引っ張
り歪みを受けたシリコン層が形成されている。引っ張り
歪みを受けたシリコン層の一部がチャネル領域13とな
っており、このチャネル領域13は電子が走行するnチ
ャネルとなっている。チャネル領域13の上には、ゲー
ト絶縁膜15と、ゲート電極16とが形成されている。
チャネル領域13の両側には、ソ−ス・ドレイン領域1
7,18が形成されている。チャネル領域13の伝導帯
は引っ張り歪を受けてスプリットし、伝導帯端は実効質
量の小さい電子がはいるバンドによって構成されるの
で、電子移動度の高い電子が走行する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引っ張り歪みを受
けたシリコン層を有する半導体基板,その製造方法及び
これを利用した半導体装置に関するものである。
けたシリコン層を有する半導体基板,その製造方法及び
これを利用した半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術分野】現在、シリコン基板上に形成される
トランジスタとして、金属-酸化膜絶縁体-半導体(MO
S)型の電界効果トランジスタが主流であるが、動作速
度などの電気的特性の点においては、化合物半導体を利
用したMESFETなどの域までは達していないのが現
状である。これは、MOS型電界効果トランジスタの基
本的な動作特性は、チャネル領域を走行するキャリア
(電子又は正孔)の移動度に大きく左右されるからであ
る。
トランジスタとして、金属-酸化膜絶縁体-半導体(MO
S)型の電界効果トランジスタが主流であるが、動作速
度などの電気的特性の点においては、化合物半導体を利
用したMESFETなどの域までは達していないのが現
状である。これは、MOS型電界効果トランジスタの基
本的な動作特性は、チャネル領域を走行するキャリア
(電子又は正孔)の移動度に大きく左右されるからであ
る。
【0003】そこで、MOS型電界効果トランジスタの
基本的な特性を向上させる方法として、文献(J. Welse
r et al., "Strain dependence of the performance en
hancement in strained-Si n-MOSFETs," IEDM Tech. Di
g. 1994, p.373. およびK. Rim et al., "Enhanced hol
e mobilities in surface-channel strained-Si p-MOSF
ETs," IEDM Tech. Dig. 1995, p.517.)に、Siチャネ
ル層に引っ張り歪を与える方法が報告されている。
基本的な特性を向上させる方法として、文献(J. Welse
r et al., "Strain dependence of the performance en
hancement in strained-Si n-MOSFETs," IEDM Tech. Di
g. 1994, p.373. およびK. Rim et al., "Enhanced hol
e mobilities in surface-channel strained-Si p-MOSF
ETs," IEDM Tech. Dig. 1995, p.517.)に、Siチャネ
ル層に引っ張り歪を与える方法が報告されている。
【0004】図11は、上記方法により形成される電界
効果トランジスタの半導体領域の基本的な構造を示す断
面図である。同図に示すように、半導体領域の基本的な
構造は、シリコン基板100の上に、Ge含有量が0か
らxまで傾斜的に増加しているSiGeバッファ層10
1と、格子緩和されたSi1-x Gex 層102と、引っ
張り歪を受けたSi層103とを順次設けたものであ
る。これは、SiGeバッファ層101上に形成された
Si1-x Gex 層102を格子緩和させることにより、
Si1-x Gex 層102の格子定数を無歪のSiGeと
等しくなるよう大きくし、その上に成長するSi層10
3に引っ張り歪みを与えようとするものである。
効果トランジスタの半導体領域の基本的な構造を示す断
面図である。同図に示すように、半導体領域の基本的な
構造は、シリコン基板100の上に、Ge含有量が0か
らxまで傾斜的に増加しているSiGeバッファ層10
1と、格子緩和されたSi1-x Gex 層102と、引っ
張り歪を受けたSi層103とを順次設けたものであ
る。これは、SiGeバッファ層101上に形成された
Si1-x Gex 層102を格子緩和させることにより、
Si1-x Gex 層102の格子定数を無歪のSiGeと
等しくなるよう大きくし、その上に成長するSi層10
3に引っ張り歪みを与えようとするものである。
【0005】図12(a)〜(c)は、それぞれ順に、
Si1-x Gex 層とSi層との積層前の格子状態を示す
結晶構造図、積層後にSi層が引っ張り歪を受けた状態
を示す結晶構造図、及びSi1-x Gex 層とSi層とに
よるヘテロ接合構造のバンド図である。図12(a)に
示すように、Si結晶の格子定数はSi1-x Gex 結晶
の格子定数よりも小さいので、Si1-x Gex 層の上に
Si層をエピタキシャル成長させると、図12(b)に
示すごとくSi層はSi1-x Gex 層によって引っ張り
歪を受ける。その結果、Si1-x Gex 層と引っ張り歪
をうけたSi層とからなるヘテロ接合構造のエネルギー
バンドは、図12(c)に示すようになる。すなわち、
Si層は引っ張り歪を受けることにより、伝導帯では6
重の縮退が解け、2重および4重に縮退したバンド(Δ
(2)及びΔ(4))にスプリットする。一方、価電子
帯でも同様に2重の縮退が解け、ライトホール(LH)
とヘビーホール(HH)のバンドにスプリットする。
Si1-x Gex 層とSi層との積層前の格子状態を示す
結晶構造図、積層後にSi層が引っ張り歪を受けた状態
を示す結晶構造図、及びSi1-x Gex 層とSi層とに
よるヘテロ接合構造のバンド図である。図12(a)に
示すように、Si結晶の格子定数はSi1-x Gex 結晶
の格子定数よりも小さいので、Si1-x Gex 層の上に
Si層をエピタキシャル成長させると、図12(b)に
示すごとくSi層はSi1-x Gex 層によって引っ張り
歪を受ける。その結果、Si1-x Gex 層と引っ張り歪
をうけたSi層とからなるヘテロ接合構造のエネルギー
バンドは、図12(c)に示すようになる。すなわち、
Si層は引っ張り歪を受けることにより、伝導帯では6
重の縮退が解け、2重および4重に縮退したバンド(Δ
(2)及びΔ(4))にスプリットする。一方、価電子
帯でも同様に2重の縮退が解け、ライトホール(LH)
とヘビーホール(HH)のバンドにスプリットする。
【0006】すなわち、このようなヘテロ接合構造によ
って、図11に示すSi層103の伝導帯端は2重に縮
退したバンドΔ(2)により構成され、エネルギー的に
はSi1-x Gex 層102の電子よりも小さくなる。し
たがって、Si層103をチャネルとする電界効果トラ
ンジスタを構成すれば、有効質量の小さいバンドΔ
(2)の電子がチャネルを走行するので、Si層103
の横方向における電子移動度が向上し、トランジスタの
動作速度が向上する。また、バンドΔ(2)のエネルギ
ーレベルは、Si1-x Gex 層102の伝導帯端におけ
るエネルギーレベルよりも低くなるので、Si層103
をチャネルとして用いることにより、Si層とSi1-x
Gex 層との間に形成されるヘテロ障壁を利用して電子
をSi層に閉じ込めることができる。
って、図11に示すSi層103の伝導帯端は2重に縮
退したバンドΔ(2)により構成され、エネルギー的に
はSi1-x Gex 層102の電子よりも小さくなる。し
たがって、Si層103をチャネルとする電界効果トラ
ンジスタを構成すれば、有効質量の小さいバンドΔ
(2)の電子がチャネルを走行するので、Si層103
の横方向における電子移動度が向上し、トランジスタの
動作速度が向上する。また、バンドΔ(2)のエネルギ
ーレベルは、Si1-x Gex 層102の伝導帯端におけ
るエネルギーレベルよりも低くなるので、Si層103
をチャネルとして用いることにより、Si層とSi1-x
Gex 層との間に形成されるヘテロ障壁を利用して電子
をSi層に閉じ込めることができる。
【0007】一方、Si層103の価電子帯端は、有効
質量の小さいライトホールによるバンドにより構成さ
れ、エネルギー的にはSi1-x Gex 層102のホール
よりも小さくなる。したがって、このようなSi層10
3をpチャネル型トランジスタのチャネル領域として用
いることにより、有効質量の小さいライトホールがSi
層103の横方向に移動してホール移動度が向上し、ト
ランジスタの動作速度が向上する。
質量の小さいライトホールによるバンドにより構成さ
れ、エネルギー的にはSi1-x Gex 層102のホール
よりも小さくなる。したがって、このようなSi層10
3をpチャネル型トランジスタのチャネル領域として用
いることにより、有効質量の小さいライトホールがSi
層103の横方向に移動してホール移動度が向上し、ト
ランジスタの動作速度が向上する。
【0008】このようにnチャネル電界効果トランジス
タ、pチャネル電界効果トランジスタともに、引っ張り
歪を受けたSi層103をチャネル領域として用いるこ
とにより、トランジスタ特性の向上が報告されている。
タ、pチャネル電界効果トランジスタともに、引っ張り
歪を受けたSi層103をチャネル領域として用いるこ
とにより、トランジスタ特性の向上が報告されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法により構成される電界効果トランジスタに
おいては、以下のような問題があった。
た従来の方法により構成される電界効果トランジスタに
おいては、以下のような問題があった。
【0010】第1に、チャネル領域となるSi層103
に引っ張り歪を加えるためには、SiGeバッファ10
1層をシリコン基板100上に十分に厚く、格子緩和す
るまで成長する必要があるが、格子緩和させる際に、S
iGeバッファ層101内に多数の転位が発生する。ま
た、Si1-x Gex 層102の上に形成されるSi層1
03内にも多数の転位が内在している。このような転位
は、トランジスタの特性を劣化させるばかりではなく、
長期的な信頼性においても問題である。例えば、これま
で、SiGeバッファ層の構成を工夫することによる転
位の低減が報告されているが、現在のところ転位密度を
105 cm-2程度に減らすのが限界であり、非常に欠陥
の多いデバイスとなっている。
に引っ張り歪を加えるためには、SiGeバッファ10
1層をシリコン基板100上に十分に厚く、格子緩和す
るまで成長する必要があるが、格子緩和させる際に、S
iGeバッファ層101内に多数の転位が発生する。ま
た、Si1-x Gex 層102の上に形成されるSi層1
03内にも多数の転位が内在している。このような転位
は、トランジスタの特性を劣化させるばかりではなく、
長期的な信頼性においても問題である。例えば、これま
で、SiGeバッファ層の構成を工夫することによる転
位の低減が報告されているが、現在のところ転位密度を
105 cm-2程度に減らすのが限界であり、非常に欠陥
の多いデバイスとなっている。
【0011】第2に、このような格子緩和のためのバッ
ファ層は、十分に厚い(膜厚が1μm以上)ことを必要
とするため、結晶成長のための時間が非常に長くかかり
スループットという観点からみて実用性に乏しい。
ファ層は、十分に厚い(膜厚が1μm以上)ことを必要
とするため、結晶成長のための時間が非常に長くかかり
スループットという観点からみて実用性に乏しい。
【0012】本発明の目的は、転位が多く内在した格子
緩和のための厚いバッファ層を不要としながら、チャネ
ル層に引っ張り歪を与える手段を講ずることにより、特
性の優れたトランジスタ及びトランジスタの形成のため
の半導体基板を提供することにある。
緩和のための厚いバッファ層を不要としながら、チャネ
ル層に引っ張り歪を与える手段を講ずることにより、特
性の優れたトランジスタ及びトランジスタの形成のため
の半導体基板を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、シリコンより熱膨張係数の小さい基板
上に、高温でシリコン層を張り合わせた後、室温にもど
すことにより、貼り合わせたシリコン層に引っ張り歪み
を与えるようにしている。このとき、貼り合わせられる
シリコン層の厚さを、シリコン層と基板との熱膨張係数
差と貼り合わせ温度に依存して変化するシリコン層の歪
み量によって決定される臨界膜厚(転位が発生する膜
厚)以下とすることで、転位を内在することなくシリコ
ン層に引っ張り歪みを与えることができる。
に、本発明では、シリコンより熱膨張係数の小さい基板
上に、高温でシリコン層を張り合わせた後、室温にもど
すことにより、貼り合わせたシリコン層に引っ張り歪み
を与えるようにしている。このとき、貼り合わせられる
シリコン層の厚さを、シリコン層と基板との熱膨張係数
差と貼り合わせ温度に依存して変化するシリコン層の歪
み量によって決定される臨界膜厚(転位が発生する膜
厚)以下とすることで、転位を内在することなくシリコ
ン層に引っ張り歪みを与えることができる。
【0014】図1〜図3は、シリコン層に引っ張り歪み
を与えるための原理を説明する図である。
を与えるための原理を説明する図である。
【0015】図1に示すように、シリコン層を、フリー
スタンディングの状態で、高温状態から室温状態に戻す
と、熱膨張係数に応じた値Δ(Si)だけ収縮する。一
方、図2に示すように、シリコンよりも熱膨張係数の小
さい材料からなる基板を、フリースタンディングの状態
で、高温状態から室温状態に戻すと、熱膨張係数に応じ
た値Δ(Sub)だけ収縮する。
スタンディングの状態で、高温状態から室温状態に戻す
と、熱膨張係数に応じた値Δ(Si)だけ収縮する。一
方、図2に示すように、シリコンよりも熱膨張係数の小
さい材料からなる基板を、フリースタンディングの状態
で、高温状態から室温状態に戻すと、熱膨張係数に応じ
た値Δ(Sub)だけ収縮する。
【0016】一方、図3に示すように、上記基板の上に
シリコン層を高温状態で貼り付けてから、両者を室温に
戻したときの変化を説明する。基板がシリコン層に比べ
て非常に厚い場合には、貼合わせ体全体の収縮量はほぼ
基板の収縮量Δ(Sub)に等しくなる。その結果、シ
リコン層は基板に引っ張られた形となって、基板面に平
行な方向に伸び、基板面に垂直な方向に縮んだ状態、つ
まり引っ張り歪みを受けた状態となる。このとき、シリ
コン層が基板から受ける歪みは、次式(1)のように表
わされる。
シリコン層を高温状態で貼り付けてから、両者を室温に
戻したときの変化を説明する。基板がシリコン層に比べ
て非常に厚い場合には、貼合わせ体全体の収縮量はほぼ
基板の収縮量Δ(Sub)に等しくなる。その結果、シ
リコン層は基板に引っ張られた形となって、基板面に平
行な方向に伸び、基板面に垂直な方向に縮んだ状態、つ
まり引っ張り歪みを受けた状態となる。このとき、シリ
コン層が基板から受ける歪みは、次式(1)のように表
わされる。
【0017】 ε={Ksi−Ksub }・ΔT (1) ε :歪み量 Ksi :シリコンの熱膨張係数 Ksub :基板の熱膨張係数 ΔT :貼り合わせ温度と室温との温度差 このとき、シリコン層の厚みを上式(1)で求められる
歪み量εに応じた臨界膜厚(転位が発生する膜厚)以下
にしておくことで、転位の内在しない引っ張り歪みを受
けたシリコン層を形成することができる。
歪み量εに応じた臨界膜厚(転位が発生する膜厚)以下
にしておくことで、転位の内在しない引っ張り歪みを受
けたシリコン層を形成することができる。
【0018】図4は、引っ張り歪みを受ける前のシリコ
ン層のエネルギーバンド図である。同図に示すように、
伝導帯は6重に縮退したバンド(Δ(6))となってお
り、価電子帯においてもライトホール(LH)とヘビー
ホール(HH)とが縮退したバンドとなっている。
ン層のエネルギーバンド図である。同図に示すように、
伝導帯は6重に縮退したバンド(Δ(6))となってお
り、価電子帯においてもライトホール(LH)とヘビー
ホール(HH)とが縮退したバンドとなっている。
【0019】図5は、引っ張り歪みを受けたシリコン層
のエネルギーバンド図である。同図に示すように、シリ
コン層が引っ張り歪みを受けることにより、伝導帯では
6重の縮退が解け、2重および4重に縮退したバンド
(Δ(2)及びΔ(4))にスプリットする。この時、
伝導帯端は2重に縮退したバンドΔ(2)により構成さ
れる。一方、価電子帯でも同様に縮退が解け、ライトホ
ール(LH)とヘビーホール(HH)バンドにスプリッ
トする。この時、価電子帯端は有効質量の小さいライト
ホール(LH)によるバンドにより構成される。
のエネルギーバンド図である。同図に示すように、シリ
コン層が引っ張り歪みを受けることにより、伝導帯では
6重の縮退が解け、2重および4重に縮退したバンド
(Δ(2)及びΔ(4))にスプリットする。この時、
伝導帯端は2重に縮退したバンドΔ(2)により構成さ
れる。一方、価電子帯でも同様に縮退が解け、ライトホ
ール(LH)とヘビーホール(HH)バンドにスプリッ
トする。この時、価電子帯端は有効質量の小さいライト
ホール(LH)によるバンドにより構成される。
【0020】図5に示すバンド構造を有するシリコン層
をチャネル層とするnチャネル型MOSトランジスタを
形成すると、電流をシリコン層に平行に流した場合、伝
導帯端となるバンドΔ(2)においては、面内での電子
の有効質量が小さくなることにより電子移動度が向上
し、トランジスタの動作速度が向上する。さらに、伝導
帯の縮退がとけΔ(2)およびΔ(4)のバンドに分離
すると、各バンドの谷同士の間の散乱を抑制することが
できるので、移動度の向上が期待できる。
をチャネル層とするnチャネル型MOSトランジスタを
形成すると、電流をシリコン層に平行に流した場合、伝
導帯端となるバンドΔ(2)においては、面内での電子
の有効質量が小さくなることにより電子移動度が向上
し、トランジスタの動作速度が向上する。さらに、伝導
帯の縮退がとけΔ(2)およびΔ(4)のバンドに分離
すると、各バンドの谷同士の間の散乱を抑制することが
できるので、移動度の向上が期待できる。
【0021】一方、図5に示すバンド構造を有するシリ
コン層をチャネル層とするpチャネル型MOSトランジ
スタを形成すると、正孔の有効質量が小さくなることに
よりホール移動度が向上し、トランジスタの動作速度が
向上する。
コン層をチャネル層とするpチャネル型MOSトランジ
スタを形成すると、正孔の有効質量が小さくなることに
よりホール移動度が向上し、トランジスタの動作速度が
向上する。
【0022】以上の基本的な原理に基づいて、本発明で
は、以下のような半導体基板,その製造方法及び半導体
装置に関する手段を講じている。
は、以下のような半導体基板,その製造方法及び半導体
装置に関する手段を講じている。
【0023】本発明の半導体基板は、シリコンより熱膨
張係数の小さい材料からなる基板と、上記基板上に設け
られ、使用温度よりも高い温度下で貼り付けられた後、
使用温度に戻されることにより引っ張り歪みを受けてい
るシリコン層とを備えている。
張係数の小さい材料からなる基板と、上記基板上に設け
られ、使用温度よりも高い温度下で貼り付けられた後、
使用温度に戻されることにより引っ張り歪みを受けてい
るシリコン層とを備えている。
【0024】これにより、この半導体基板を利用して、
この半導体基板のシリコン層をチャネル領域とする電界
効果トランジスタを形成することにより、上述のような
バンドのスプリットによる動作速度の高い電界効果トラ
ンジスタが得られる。したがって、この半導体基板を従
来のシリコンのみからなるウエハに代えて高速の電界効
果トランジスタを形成するためのウエハとして、広く利
用することができる。
この半導体基板のシリコン層をチャネル領域とする電界
効果トランジスタを形成することにより、上述のような
バンドのスプリットによる動作速度の高い電界効果トラ
ンジスタが得られる。したがって、この半導体基板を従
来のシリコンのみからなるウエハに代えて高速の電界効
果トランジスタを形成するためのウエハとして、広く利
用することができる。
【0025】上記半導体基板において、上記基板を石英
により構成することにより、シリコンと石英との間の大
きな熱膨張係数差を利用して、大きな引っ張り歪みを受
けたシリコン層を有するSOI基板が得られることにな
る。
により構成することにより、シリコンと石英との間の大
きな熱膨張係数差を利用して、大きな引っ張り歪みを受
けたシリコン層を有するSOI基板が得られることにな
る。
【0026】上記半導体基板において、上記シリコン層
の厚みを、歪みにより転位が発生する臨界膜厚未満とす
ることにより、欠陥の少ない結晶性の高いシリコン層が
得られることになる。
の厚みを、歪みにより転位が発生する臨界膜厚未満とす
ることにより、欠陥の少ない結晶性の高いシリコン層が
得られることになる。
【0027】上記半導体基板において、上記シリコン層
の歪みを、0.02〜1%とすることにより、電界効果
トランジスタのチャネル領域となるシリコン層の厚みを
臨界膜厚未満に維持しつつ、縮退が解けたバンド構造を
有するシリコン層を得ることができる。
の歪みを、0.02〜1%とすることにより、電界効果
トランジスタのチャネル領域となるシリコン層の厚みを
臨界膜厚未満に維持しつつ、縮退が解けたバンド構造を
有するシリコン層を得ることができる。
【0028】本発明の半導体装置は、シリコンより熱膨
張係数の小さい材料からなる基板上に設けられた半導体
装置であって、上記基板上に設けられ基板により引っ張
り歪みを受けているシリコン層からなるチャネル領域
と、上記チャネル領域の上に形成されたゲート絶縁膜
と、上記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、
上記チャネル領域の両側に形成されたソース・ドレイン
領域とを備えている。
張係数の小さい材料からなる基板上に設けられた半導体
装置であって、上記基板上に設けられ基板により引っ張
り歪みを受けているシリコン層からなるチャネル領域
と、上記チャネル領域の上に形成されたゲート絶縁膜
と、上記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、
上記チャネル領域の両側に形成されたソース・ドレイン
領域とを備えている。
【0029】これにより、上述のような高い動作速度を
有する電荷効果トランジスタとして機能する半導体装置
が得られる。
有する電荷効果トランジスタとして機能する半導体装置
が得られる。
【0030】上記半導体装置において、上記チャネル領
域として、電子が走行するnチャネルと正孔が走行する
pチャネルとを設け、相補型電界効果トランジスタとし
て機能させることが好ましい。
域として、電子が走行するnチャネルと正孔が走行する
pチャネルとを設け、相補型電界効果トランジスタとし
て機能させることが好ましい。
【0031】上記半導体装置において、上記基板を石英
により構成することにより、上述のようなバンドの縮退
が解ける効果と空乏層容量の低減効果とが相俟って、特
に高い動作速度を有するSOI型の半導体装置が得られ
る。
により構成することにより、上述のようなバンドの縮退
が解ける効果と空乏層容量の低減効果とが相俟って、特
に高い動作速度を有するSOI型の半導体装置が得られ
る。
【0032】上記半導体装置において、上記シリコン層
の厚みは、歪みにより転位が発生する臨界膜厚未満であ
ることが好ましい。
の厚みは、歪みにより転位が発生する臨界膜厚未満であ
ることが好ましい。
【0033】上記半導体装置において、上記シリコン層
の歪みは、0.02〜1%であることが好ましい。
の歪みは、0.02〜1%であることが好ましい。
【0034】本発明の半導体基板の製造方法は、シリコ
ンより熱膨張係数の小さい材料からなる基板とシリコン
層とを使用温度よりも高い温度下で貼りあわせる工程
(a)と、上記基板及びシリコン層が互いに貼合わされ
た状態で、使用温度に戻すことにより上記シリコン層に
引っ張り歪みを与える工程(b)とを備えている。
ンより熱膨張係数の小さい材料からなる基板とシリコン
層とを使用温度よりも高い温度下で貼りあわせる工程
(a)と、上記基板及びシリコン層が互いに貼合わされ
た状態で、使用温度に戻すことにより上記シリコン層に
引っ張り歪みを与える工程(b)とを備えている。
【0035】この方法により、上述のように、高い機能
を有する電界効果トランジスタを形成するのに適した半
導体基板が容易に得られることになる。
を有する電界効果トランジスタを形成するのに適した半
導体基板が容易に得られることになる。
【0036】上記半導体基板の製造方法において、上記
シリコン層の表面から所定深さの部位に水素を注入して
水素ドープ層を形成する工程と、上記水素がドープされ
たシリコン層の表面と上記基板とを仮接合する工程と、
熱処理により上記シリコン層を上記水素ドープ層を境界
として分離させる工程とをさらに備えることにより、い
わゆるスマート・カット法を利用して、上述の半導体基
板を容易に製造することができる。
シリコン層の表面から所定深さの部位に水素を注入して
水素ドープ層を形成する工程と、上記水素がドープされ
たシリコン層の表面と上記基板とを仮接合する工程と、
熱処理により上記シリコン層を上記水素ドープ層を境界
として分離させる工程とをさらに備えることにより、い
わゆるスマート・カット法を利用して、上述の半導体基
板を容易に製造することができる。
【0037】上記半導体基板の製造方法において、上記
基板として導電性材料を用いる場合には、上記工程
(a)の前に、上記基板上にシリコン酸化膜を形成する
工程をさらに備えることにより、下地の基板と電気的に
絶縁されたシリコン層を有する半導体基板が得られるこ
とになる。
基板として導電性材料を用いる場合には、上記工程
(a)の前に、上記基板上にシリコン酸化膜を形成する
工程をさらに備えることにより、下地の基板と電気的に
絶縁されたシリコン層を有する半導体基板が得られるこ
とになる。
【0038】上記半導体基板の製造方法において、上記
シリコン層を、歪みにより転位が発生する臨界膜厚未満
の厚みになるまで薄くする工程をさらに備えることが好
ましい。
シリコン層を、歪みにより転位が発生する臨界膜厚未満
の厚みになるまで薄くする工程をさらに備えることが好
ましい。
【0039】上記半導体基板の製造方法において、上記
工程(a)における貼合わせ温度は、工程(b)におけ
るシリコン層に与える歪みが0.02〜1%になる温度
範囲であることが好ましい。
工程(a)における貼合わせ温度は、工程(b)におけ
るシリコン層に与える歪みが0.02〜1%になる温度
範囲であることが好ましい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
明の実施の形態について説明する。
【0041】(第1の実施形態)図6(a)〜(f)
は、いわゆるスマート・カット法と呼ばれる方法を利用
した本発明の実施形態である半導体基板の製造工程を示
す断面図である。
は、いわゆるスマート・カット法と呼ばれる方法を利用
した本発明の実施形態である半導体基板の製造工程を示
す断面図である。
【0042】まず、図6(a)に示す工程で、主面が
(100)面であるシリコン基板1を準備し、表面上の
汚れや吸着物を除去するための洗浄を行なう。このと
き、シリコン基板1の表面には、厚み1〜2nm程度の
薄いケミカル酸化膜2が形成されている。
(100)面であるシリコン基板1を準備し、表面上の
汚れや吸着物を除去するための洗浄を行なう。このと
き、シリコン基板1の表面には、厚み1〜2nm程度の
薄いケミカル酸化膜2が形成されている。
【0043】次に、図6(b)に示す工程で、シリコン
基板1内に、水素イオン(H+ )を注入する。この時の
条件は、例えば注入のための加速電圧が50keVで、
ドーズ量が5×1016cm-2程度である。この水素のイ
オン注入により、シリコン基板1内において、シリコン
基板1の表面からの深さが約200nmの部位に水素注
入層3が形成される。
基板1内に、水素イオン(H+ )を注入する。この時の
条件は、例えば注入のための加速電圧が50keVで、
ドーズ量が5×1016cm-2程度である。この水素のイ
オン注入により、シリコン基板1内において、シリコン
基板1の表面からの深さが約200nmの部位に水素注
入層3が形成される。
【0044】次に、図6(c)に示す工程で、シリコン
基板1のケミカル酸化膜2を下方に向けて、予め洗浄さ
れた清浄な石英基板4の上にシリコン基板1を載置す
る。
基板1のケミカル酸化膜2を下方に向けて、予め洗浄さ
れた清浄な石英基板4の上にシリコン基板1を載置す
る。
【0045】そして、図6(d)に示す工程で、約50
0℃の熱処理を施すことにより、石英基板4とシリコン
基板1とを仮に貼り合わせるとともに、シリコン基板1
を水素注入層3を境として上下2つの部分に分離させ
る。このとき、石英基板4には、厚みが約200nmの
シリコン層5が仮に貼合わされた状態となっている。シ
リコン基板1のうち剥離された部分は除去しておく。
0℃の熱処理を施すことにより、石英基板4とシリコン
基板1とを仮に貼り合わせるとともに、シリコン基板1
を水素注入層3を境として上下2つの部分に分離させ
る。このとき、石英基板4には、厚みが約200nmの
シリコン層5が仮に貼合わされた状態となっている。シ
リコン基板1のうち剥離された部分は除去しておく。
【0046】次に、図6(e)に示す工程で、約130
0℃の熱処理を行なって、シリコン層5上のケミカル酸
化膜2と石英基板1との接着を強力なものにする。この
時点で、シリコン層5には、ほとんど歪みはないものと
考えられるが、その表面つまり水素注入層3が形成され
ていた部分は、凹凸が激しい状態となっている。そし
て、その後、25℃程度の室温に戻すことにより、シリ
コン層5には、石英基板4との熱膨張係数の差に起因す
る引っ張り歪みが生じる。
0℃の熱処理を行なって、シリコン層5上のケミカル酸
化膜2と石英基板1との接着を強力なものにする。この
時点で、シリコン層5には、ほとんど歪みはないものと
考えられるが、その表面つまり水素注入層3が形成され
ていた部分は、凹凸が激しい状態となっている。そし
て、その後、25℃程度の室温に戻すことにより、シリ
コン層5には、石英基板4との熱膨張係数の差に起因す
る引っ張り歪みが生じる。
【0047】次に、図6(f)に示す工程で、シリコン
層5の表面を研磨し、平坦でダメージのほとんどない表
面を露出させる。
層5の表面を研磨し、平坦でダメージのほとんどない表
面を露出させる。
【0048】図7は、本実施形態の製造工程によって形
成された半導体基板の構造を示す断面図である。同図に
示す半導体基板において、シリコン層5が受ける歪み量
εは、上記式(1)に基づき、以下のように計算され
る。
成された半導体基板の構造を示す断面図である。同図に
示す半導体基板において、シリコン層5が受ける歪み量
εは、上記式(1)に基づき、以下のように計算され
る。
【0049】 ε=(2.6×10-6−0.54×10-6)×(1300−25) =0.26(%) したがって、本実施形態の製造工程によると、容易かつ
欠陥の内在しない方法によって、引っ張り歪みを受けた
シリコン層を有する半導体基板を形成することができ、
この半導体基板を各種の高性能トランジスタ作製用基板
として広く利用することが可能になる。
欠陥の内在しない方法によって、引っ張り歪みを受けた
シリコン層を有する半導体基板を形成することができ、
この半導体基板を各種の高性能トランジスタ作製用基板
として広く利用することが可能になる。
【0050】このシリコン層に与えるべき歪み量εは、
一般的には大きいほどバンドの縮退を解いてスプリット
させる機能を高めることができ、好ましいといえる。た
だし、現実にはトランジスタを形成するために必要なシ
リコン層の厚みと、転位を発生させない臨界膜厚との関
連を考慮する必要がある。そして、これらを考慮する
と、シリコン層に与えるべき歪み量εは、0.02〜1
%の範囲であることが好ましい。シリコン層の厚みは、
10〜500nm程度が好ましい。
一般的には大きいほどバンドの縮退を解いてスプリット
させる機能を高めることができ、好ましいといえる。た
だし、現実にはトランジスタを形成するために必要なシ
リコン層の厚みと、転位を発生させない臨界膜厚との関
連を考慮する必要がある。そして、これらを考慮する
と、シリコン層に与えるべき歪み量εは、0.02〜1
%の範囲であることが好ましい。シリコン層の厚みは、
10〜500nm程度が好ましい。
【0051】なお、本実施形態では、基板に石英基板を
用いたが、基本的には、シリコンより熱膨張係数が小さ
ければ、どのような材料からなる基板を用いてもシリコ
ン層に引っ張り歪みを与えることは可能である。導電性
材料からなる基板を用いてもよく、その場合には、予め
基板上にシリコン酸化膜などの絶縁膜を形成した後に、
水素イオン注入を施したシリコン基板と基板側のシリコ
ン酸化膜などの絶縁膜とを貼りあわせることにより、絶
縁膜を挟んで両者を接合させることができる。導電性材
料としては、カーボンや、ニッケル28〜38%,クロ
ム2〜10%を含む鉄からなるアンバー型合金,ニッケ
ル32%,コバルト5%を含む鉄からなる超不変鋼など
の熱膨張係数の小さいものがある。
用いたが、基本的には、シリコンより熱膨張係数が小さ
ければ、どのような材料からなる基板を用いてもシリコ
ン層に引っ張り歪みを与えることは可能である。導電性
材料からなる基板を用いてもよく、その場合には、予め
基板上にシリコン酸化膜などの絶縁膜を形成した後に、
水素イオン注入を施したシリコン基板と基板側のシリコ
ン酸化膜などの絶縁膜とを貼りあわせることにより、絶
縁膜を挟んで両者を接合させることができる。導電性材
料としては、カーボンや、ニッケル28〜38%,クロ
ム2〜10%を含む鉄からなるアンバー型合金,ニッケ
ル32%,コバルト5%を含む鉄からなる超不変鋼など
の熱膨張係数の小さいものがある。
【0052】なお、基板とシリコン層との間に、両者の
中間的に熱膨張率を有する中間層を介在させることによ
り、熱膨張係数差を適宜調整し、シリコン層の引っ張り
歪みを臨界膜厚の関係で適正範囲に調整することも可能
である。
中間的に熱膨張率を有する中間層を介在させることによ
り、熱膨張係数差を適宜調整し、シリコン層の引っ張り
歪みを臨界膜厚の関係で適正範囲に調整することも可能
である。
【0053】また、シリコン層と石英基板等とを貼合わ
せる方法は、本実施形態で説明したスマート・カット法
に限定されるものではなく、一般的な貼合わせ方法を用
いてもよいことはいうまでもない。
せる方法は、本実施形態で説明したスマート・カット法
に限定されるものではなく、一般的な貼合わせ方法を用
いてもよいことはいうまでもない。
【0054】(第2の実施形態)図8は、本発明の第2
の実施形態に係る引っ張り歪みを受けたシリコン層をチ
ャネル領域として用いたn−MOSFETの構造を示す
断面図である。
の実施形態に係る引っ張り歪みを受けたシリコン層をチ
ャネル領域として用いたn−MOSFETの構造を示す
断面図である。
【0055】本実施形態のn−MOSFETは、第1の
実施形態の製造方法によって形成された半導体基板を用
いて形成されており、石英基板4の上に、ケミカル酸化
膜2を挟んでn−MOSFETの各要素が設けられてい
る。引っ張り歪みを受けたシリコン層は、素子分離とし
て機能するSiO2 分離溝40によって分断されてお
り、このSiO2 分離溝40で囲まれる部分が活性領域
となっている。引っ張り歪みを受けたシリコン層の一部
は、電子が走行するチャネル領域13となっている。ま
た、チャネル領域13上には、シリコン層の熱酸化によ
って形成されたシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜1
5が設けられており、さらにその上にはゲート電極16
が形成されている。また、引っ張り歪みを受けたシリコ
ン層のうちチャネル領域13の両側には、n+ 層からな
るソ−ス・ドレイン領域17,18が形成され、その上
にはソ−ス・ドレイン電極19,20がそれぞれ形成さ
れている。
実施形態の製造方法によって形成された半導体基板を用
いて形成されており、石英基板4の上に、ケミカル酸化
膜2を挟んでn−MOSFETの各要素が設けられてい
る。引っ張り歪みを受けたシリコン層は、素子分離とし
て機能するSiO2 分離溝40によって分断されてお
り、このSiO2 分離溝40で囲まれる部分が活性領域
となっている。引っ張り歪みを受けたシリコン層の一部
は、電子が走行するチャネル領域13となっている。ま
た、チャネル領域13上には、シリコン層の熱酸化によ
って形成されたシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜1
5が設けられており、さらにその上にはゲート電極16
が形成されている。また、引っ張り歪みを受けたシリコ
ン層のうちチャネル領域13の両側には、n+ 層からな
るソ−ス・ドレイン領域17,18が形成され、その上
にはソ−ス・ドレイン電極19,20がそれぞれ形成さ
れている。
【0056】本実施形態のn−MOSFETにおいて、
引っ張り歪をうけたシリコン層からなるチャネル領域1
3を走行する電子は、ゲート電極16に印加される電圧
により制御されている。ここで、引っ張り歪みを受けて
いるチャネル領域13において、伝導帯は縮退が解け
て、図5に示したように、バンドΔ(2)が伝導帯端と
なっている。ゲート電極16に印加された電圧によって
生じる電界により誘起された電子は、引っ張り歪みを受
けたチャネル領域13に蓄積され、基板面に平行な方向
に走行する。バンドΔ(2)においては、この方向に走
行する電子の有効質量は小さく、結果として電子の移動
度が向上し、n−MOSFETの動作速度が向上する。
また、チャネル層の伝導帯の縮退が解けΔ(2)および
Δ(4)のバンドに分離することにより、谷同士の間の
散乱を抑制することができ、さらなる移動度の向上が期
待できる。
引っ張り歪をうけたシリコン層からなるチャネル領域1
3を走行する電子は、ゲート電極16に印加される電圧
により制御されている。ここで、引っ張り歪みを受けて
いるチャネル領域13において、伝導帯は縮退が解け
て、図5に示したように、バンドΔ(2)が伝導帯端と
なっている。ゲート電極16に印加された電圧によって
生じる電界により誘起された電子は、引っ張り歪みを受
けたチャネル領域13に蓄積され、基板面に平行な方向
に走行する。バンドΔ(2)においては、この方向に走
行する電子の有効質量は小さく、結果として電子の移動
度が向上し、n−MOSFETの動作速度が向上する。
また、チャネル層の伝導帯の縮退が解けΔ(2)および
Δ(4)のバンドに分離することにより、谷同士の間の
散乱を抑制することができ、さらなる移動度の向上が期
待できる。
【0057】具体的には、例えば、0.22%の引っ張
り歪みを受けたシリコン層をチャネルとするn−MOS
FETにおいては、約30%の移動度の向上が期待でき
る。
り歪みを受けたシリコン層をチャネルとするn−MOS
FETにおいては、約30%の移動度の向上が期待でき
る。
【0058】さらに、本実施形態のn−MOSFET
は、下方の基板が絶縁性材料である石英によって構成さ
れているために、空乏層容量の低減により動作速度がさ
らに向上する。特に、本実施形態のn−MOSFET
は、下地が絶縁性の石英基板4であるために高周波信号
が逃げることがなく、高周波用デバイスに適した構造と
いえる。
は、下方の基板が絶縁性材料である石英によって構成さ
れているために、空乏層容量の低減により動作速度がさ
らに向上する。特に、本実施形態のn−MOSFET
は、下地が絶縁性の石英基板4であるために高周波信号
が逃げることがなく、高周波用デバイスに適した構造と
いえる。
【0059】(第3の実施形態)図9は、本実施形態に
係る引っ張りひずみを受けたシリコン層をチャネル領域
として用いたp−MOSFETの構造を示す断面図であ
る。
係る引っ張りひずみを受けたシリコン層をチャネル領域
として用いたp−MOSFETの構造を示す断面図であ
る。
【0060】本実施形態のp−MOSFETは、第1の
実施形態の製造方法によって形成された半導体基板を用
いて形成されており、石英基板4の上に、ケミカル酸化
膜2を挟んでp−MOSFETの各要素が設けられてい
る。引っ張り歪みを受けたシリコン層は、素子分離とし
て機能するSiO2 分離溝40によって分断されてお
り、このSiO2 分離溝40で囲まれる部分が活性領域
となっている。引っ張り歪みを受けたシリコン層の一部
は、正孔が走行するチャネル領域23となっている。チ
ャネル領域23の上には、引っ張り歪みを受けたシリコ
ン層の熱酸化によって形成されたシリコン酸化膜により
構成されるゲート絶縁膜25が設けられており、さらに
その上にはゲート電極26が形成されている。また、引
っ張り歪みを受けたシリコン層のうちチャネル領域23
の両側には、p+ 層からなるソ−ス・ドレイン領域2
7,28が形成され、その上にはソ−ス・ドレイン電極
29,30がそれぞれ形成されている。
実施形態の製造方法によって形成された半導体基板を用
いて形成されており、石英基板4の上に、ケミカル酸化
膜2を挟んでp−MOSFETの各要素が設けられてい
る。引っ張り歪みを受けたシリコン層は、素子分離とし
て機能するSiO2 分離溝40によって分断されてお
り、このSiO2 分離溝40で囲まれる部分が活性領域
となっている。引っ張り歪みを受けたシリコン層の一部
は、正孔が走行するチャネル領域23となっている。チ
ャネル領域23の上には、引っ張り歪みを受けたシリコ
ン層の熱酸化によって形成されたシリコン酸化膜により
構成されるゲート絶縁膜25が設けられており、さらに
その上にはゲート電極26が形成されている。また、引
っ張り歪みを受けたシリコン層のうちチャネル領域23
の両側には、p+ 層からなるソ−ス・ドレイン領域2
7,28が形成され、その上にはソ−ス・ドレイン電極
29,30がそれぞれ形成されている。
【0061】ここで、本実施形態のp−MOSFETに
おいては、引っ張り歪をうけたチャネル領域23を走行
するホールは、ゲート電極26に印加される電圧により
制御されている。ここで、引っ張り歪により、チャネル
領域23の価電子帯は縮退が解け、図5に示したように
ライトホールバンド(LH)が伝導帯端となっている。
ゲート電極26に印加した電圧によって生じる電界によ
り誘起されたホールは引っ張り歪を受けたチャネル領域
23に蓄積され、基板面に水平な方向に走行する。LH
バンドでは、この方向に走行するホールの有効質量は小
さく、結果としてホールの移動度が向上し、p−MOS
FETの動作速度が向上する。また、チャネル層の価電
子帯の縮退がとけ、ライトホール(LH)及びヘビーホ
ール(HH)のバンドに分離することにより、谷同士の
間の散乱を抑制することができ、さらなる移動度の向上
が期待できる。
おいては、引っ張り歪をうけたチャネル領域23を走行
するホールは、ゲート電極26に印加される電圧により
制御されている。ここで、引っ張り歪により、チャネル
領域23の価電子帯は縮退が解け、図5に示したように
ライトホールバンド(LH)が伝導帯端となっている。
ゲート電極26に印加した電圧によって生じる電界によ
り誘起されたホールは引っ張り歪を受けたチャネル領域
23に蓄積され、基板面に水平な方向に走行する。LH
バンドでは、この方向に走行するホールの有効質量は小
さく、結果としてホールの移動度が向上し、p−MOS
FETの動作速度が向上する。また、チャネル層の価電
子帯の縮退がとけ、ライトホール(LH)及びヘビーホ
ール(HH)のバンドに分離することにより、谷同士の
間の散乱を抑制することができ、さらなる移動度の向上
が期待できる。
【0062】具体的に、例えば0.22%の引っ張り歪
みを受けたシリコン層をチャネル領域とするp−MOS
FETにおいては、約50%の移動度の向上が期待でき
る。
みを受けたシリコン層をチャネル領域とするp−MOS
FETにおいては、約50%の移動度の向上が期待でき
る。
【0063】さらに、本実施形態のn−MOSFET
は、下方の基板が絶縁性材料である石英によって構成さ
れているために、空乏層容量の低減により動作速度がさ
らに向上する。
は、下方の基板が絶縁性材料である石英によって構成さ
れているために、空乏層容量の低減により動作速度がさ
らに向上する。
【0064】また、従来の引っ張り歪みを与えたSi/
SiGe構造を利用したp−MOSFETにおいては、
引っ張り歪みを受けた表面シリコンチャネル層の他に、
Si/SiGe界面がチャネル層として働くことも懸念
される。これは、価電子帯端エネルギーがシリコン層よ
りSiGe層の方が大きく、ホールがSi/SiGeヘ
テロ界面にたまりやすいバンド構造となっているためで
ある。しかしながら、本発明では、SiGe層が不要で
シリコン層に引っ張り歪みを与えることができるため、
このような問題も回避することができる。
SiGe構造を利用したp−MOSFETにおいては、
引っ張り歪みを受けた表面シリコンチャネル層の他に、
Si/SiGe界面がチャネル層として働くことも懸念
される。これは、価電子帯端エネルギーがシリコン層よ
りSiGe層の方が大きく、ホールがSi/SiGeヘ
テロ界面にたまりやすいバンド構造となっているためで
ある。しかしながら、本発明では、SiGe層が不要で
シリコン層に引っ張り歪みを与えることができるため、
このような問題も回避することができる。
【0065】(第4の実施形態)図10は、本実施形態
に係る引っ張り歪みを受けたシリコン層を各々のチャネ
ル領域として利用したn−MOSFETとp−MOSF
ETとを有するCMOSFETの構造を示す断面図であ
る。
に係る引っ張り歪みを受けたシリコン層を各々のチャネ
ル領域として利用したn−MOSFETとp−MOSF
ETとを有するCMOSFETの構造を示す断面図であ
る。
【0066】本実施形態のCMOSFETは、基本的に
は、石英基板2の上にケミカル酸化膜2を挟んで、第2
の実施形態で説明したn−MOSFETと第3の実施形
態で説明したp−MOSFETとがSiO2 分離溝40
を介して隣接して形成された構造となっている。
は、石英基板2の上にケミカル酸化膜2を挟んで、第2
の実施形態で説明したn−MOSFETと第3の実施形
態で説明したp−MOSFETとがSiO2 分離溝40
を介して隣接して形成された構造となっている。
【0067】そして、n−MOSFETにおいては、引
っ張り歪みを受けたシリコン層の一部がチャネル領域1
3となっており、このチャネル領域13は電子が走行す
るnチャネルとなっている。チャネル領域13の上に
は、引っ張り歪みを受けたシリコン層の熱酸化によって
形成されたシリコン酸化膜により構成されるゲート絶縁
膜15と、ゲート電極16とが形成されている。引っ張
り歪みを受けたシリコン層のうちチャネル領域13の両
側には、n+ 層からなるソ−ス・ドレイン領域17,1
8が形成され、その上にはソ−ス・ドレイン電極19,
20がそれぞれ形成されている。
っ張り歪みを受けたシリコン層の一部がチャネル領域1
3となっており、このチャネル領域13は電子が走行す
るnチャネルとなっている。チャネル領域13の上に
は、引っ張り歪みを受けたシリコン層の熱酸化によって
形成されたシリコン酸化膜により構成されるゲート絶縁
膜15と、ゲート電極16とが形成されている。引っ張
り歪みを受けたシリコン層のうちチャネル領域13の両
側には、n+ 層からなるソ−ス・ドレイン領域17,1
8が形成され、その上にはソ−ス・ドレイン電極19,
20がそれぞれ形成されている。
【0068】一方、p−MOSFETにおいては、引っ
張り歪みを受けたシリコン層の一部がチャネル領域23
となっており、このチャネル領域23はホールが走行す
るpチャネルとなっている。チャネル領域23の上に
は、引っ張り歪みを受けたシリコン層の熱酸化によって
形成されたシリコン酸化膜により構成されるゲート絶縁
膜25と、ゲート電極26とが形成されている。引っ張
り歪みを受けたシリコン層のうちチャネル領域23の両
側には、n+ 層からなるソ−ス・ドレイン領域27,2
8が形成され、その上にはソ−ス・ドレイン電極29,
30がそれぞれ形成されている。
張り歪みを受けたシリコン層の一部がチャネル領域23
となっており、このチャネル領域23はホールが走行す
るpチャネルとなっている。チャネル領域23の上に
は、引っ張り歪みを受けたシリコン層の熱酸化によって
形成されたシリコン酸化膜により構成されるゲート絶縁
膜25と、ゲート電極26とが形成されている。引っ張
り歪みを受けたシリコン層のうちチャネル領域23の両
側には、n+ 層からなるソ−ス・ドレイン領域27,2
8が形成され、その上にはソ−ス・ドレイン電極29,
30がそれぞれ形成されている。
【0069】本実施形態のCMOSデバイスによると、
引っ張り歪を受けているシリコン層をnチャネルとして
もpチャネルとしても利用することができる。すなわ
ち、共通のシリコン層に、それぞれ電子,ホールが高速
で走行するチャネル領域13,23を構成することがで
き、n−MOSFET,p−MOSFET共に高い動作
速度を有するCMOSデバイスが得られる。
引っ張り歪を受けているシリコン層をnチャネルとして
もpチャネルとしても利用することができる。すなわ
ち、共通のシリコン層に、それぞれ電子,ホールが高速
で走行するチャネル領域13,23を構成することがで
き、n−MOSFET,p−MOSFET共に高い動作
速度を有するCMOSデバイスが得られる。
【0070】
【発明の効果】本発明の半導体基板によると、シリコン
より熱膨張係数の小さい材料からなる基板と、高温下で
貼り付けられた後低温に戻されることにより引っ張り歪
みを受けているシリコン層とを設けたので、シリコン層
をチャネル領域とする動作速度の高い電界効果トランジ
スタを形成するためのウエハとしての利用を図ることが
できる。
より熱膨張係数の小さい材料からなる基板と、高温下で
貼り付けられた後低温に戻されることにより引っ張り歪
みを受けているシリコン層とを設けたので、シリコン層
をチャネル領域とする動作速度の高い電界効果トランジ
スタを形成するためのウエハとしての利用を図ることが
できる。
【0071】本発明の半導体装置によると、シリコンよ
り熱膨張係数の小さい材料からなる基板上に、引っ張り
歪みを受けているシリコン層をチャネル領域とする電界
効果トランジスタを設けたので、高い動作速度を有する
高周波用に適した半導体装置が得られる。
り熱膨張係数の小さい材料からなる基板上に、引っ張り
歪みを受けているシリコン層をチャネル領域とする電界
効果トランジスタを設けたので、高い動作速度を有する
高周波用に適した半導体装置が得られる。
【0072】本発明の半導体基板の製造方法によると、
上述の半導体基板を容易に実現することができる。
上述の半導体基板を容易に実現することができる。
【図1】シリコン層の高温から室温への温度変化に伴う
熱収縮量を説明するための図である。
熱収縮量を説明するための図である。
【図2】シリコンよりも熱膨張係数の小さい材料からな
る基板の高温から室温への温度変化に伴う熱収縮量を説
明するための図である。
る基板の高温から室温への温度変化に伴う熱収縮量を説
明するための図である。
【図3】シリコン層と基板とを張り合わせたものの高温
から室温への温度変化に伴う熱収縮量を説明するための
図である。
から室温への温度変化に伴う熱収縮量を説明するための
図である。
【図4】引っ張り歪みを受けていないシリコン層のエネ
ルギーバンド図である。
ルギーバンド図である。
【図5】引っ張り歪みを受けたシリコン層のエネルギー
バンド図である。
バンド図である。
【図6】第1の実施形態に係るスマート・カット法によ
る半導体基板の製造工程を示す断面図である。
る半導体基板の製造工程を示す断面図である。
【図7】第1の実施形態における半導体基板の構造を示
す断面図である。
す断面図である。
【図8】第2の実施形態における引っ張り歪みを受けた
シリコン層をnチャネルとするn−MOSFETの構造
を示す断面図である。
シリコン層をnチャネルとするn−MOSFETの構造
を示す断面図である。
【図9】第3の実施形態における含み引っ張り歪みを受
けたシリコン層をpチャネルとするp−MOSFETの
構造を示す断面図である。
けたシリコン層をpチャネルとするp−MOSFETの
構造を示す断面図である。
【図10】第4の実施形態における引っ張り歪みを受け
たシリコン層をそれぞれnチャネル,pチャネルとする
n−MOSFET,p−MOSFETからなるCMOS
FETの構造を示す断面図である。
たシリコン層をそれぞれnチャネル,pチャネルとする
n−MOSFET,p−MOSFETからなるCMOS
FETの構造を示す断面図である。
【図11】従来のヘテロ接合構造を有する半導体装置の
例であって、シリコン基板上に、SiGeバッファ層,
格子緩和されたSi1-x Gex 層及び引っ張り歪を受け
たシリコン層を形成した構造を示す断面図である。
例であって、シリコン基板上に、SiGeバッファ層,
格子緩和されたSi1-x Gex 層及び引っ張り歪を受け
たシリコン層を形成した構造を示す断面図である。
【図12】従来例におけるSi1-x Gex 層とSi層と
の積層前の格子状態を示す結晶構造図、積層後にSi層
が引っ張り歪を受けた状態を示す結晶構造図、及びSi
1- x Gex 層とSi層とによるヘテロ接合構造のバンド
図である。
の積層前の格子状態を示す結晶構造図、積層後にSi層
が引っ張り歪を受けた状態を示す結晶構造図、及びSi
1- x Gex 層とSi層とによるヘテロ接合構造のバンド
図である。
1 シリコン基板 2 ケミカル酸化膜 3 水素注入層 4 石英基板 5 シリコン層 13 チャネル領域 15 ゲート絶縁膜 16 ゲート電極 17 ソース領域 18 ドレイン領域 19 ソース電極 20 ドレイン電極 23 チャネル領域 25 ゲート絶縁膜 26 ゲート電極 27 ソース領域 28 ドレイン領域 29 ソース電極 30 ドレイン電極 40 SiO2 分離溝
Claims (14)
- 【請求項1】 シリコンより熱膨張係数の小さい材料か
らなる基板と、 上記基板上に設けられ、使用温度よりも高い温度下で貼
り付けられた後、使用温度に戻されることにより引っ張
り歪みを受けているシリコン層とを備えている半導体基
板。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体基板において、 上記基板は、石英により構成されていることを特徴とす
る半導体基板。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体基板におい
て、 上記シリコン層の厚みは、歪みにより転位が発生する臨
界膜厚未満であることを特徴とする半導体基板。 - 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
の半導体基板において、 上記シリコン層の歪みは、0.02〜1%であることを
特徴とする半導体基板。 - 【請求項5】 シリコンより熱膨張係数の小さい材料か
らなる基板上に設けられた半導体装置であって、 上記基板上に設けられ基板により引っ張り歪みを受けて
いるシリコン層からなるチャネル領域と、 上記チャネル領域の上に形成されたゲート絶縁膜と、 上記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、 上記チャネル領域の両側に形成されたソース・ドレイン
領域とを備えている半導体装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置において、 上記チャネル領域として、電子が走行するnチャネルと
正孔が走行するpチャネルとを備え、相補型電界効果ト
ランジスタとして機能することを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項7】 請求項5又は6記載の半導体装置におい
て、 上記基板は、石英により構成されていることを特徴とす
る半導体装置。 - 【請求項8】 請求項5〜7のうちいずれか1つに記載
の半導体装置において、上記シリコン層の厚みは、歪み
により転位が発生する臨界膜厚未満であることを特徴と
する半導体装置。 - 【請求項9】 請求項5〜8のうちいずれか1つに記載
の半導体装置において、 上記シリコン層の歪みは、0.02〜1%であることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項10】 シリコンより熱膨張係数の小さい材料
からなる基板とシリコン層とを使用温度よりも高い温度
下で貼りあわせる工程(a)と、 上記基板及びシリコン層が互いに貼合わされた状態で、
使用温度に戻すことにより上記シリコン層に引っ張り歪
みを与える工程(b)とを備えている半導体基板の製造
方法。 - 【請求項11】 請求項10記載の半導体基板の製造方
法において、 上記シリコン層の表面から所定深さの部位に水素を注入
して水素ドープ層を形成する工程と、 上記水素がドープされたシリコン層の表面と上記基板と
を仮接合する工程と、熱処理により上記シリコン層を上
記水素ドープ層を境界として分離させる工程 とをさらに備えていることを特徴とする半導体基板の製
造方法。 - 【請求項12】 請求項10又は11記載の半導体基板
の製造方法において、 上記基板として導電性材料を用い、 上記工程(a)の前に、上記基板上にシリコン酸化膜を
形成する工程をさらに備えていることを特徴とする半導
体基板の製造方法。 - 【請求項13】 請求項10〜12のうちいずれか1つ
に記載の半導体基板の製造方法において、 上記シリコン層を、歪みにより転位が発生する臨界膜厚
未満の厚みになるまで薄くする工程をさらに備えている
ことを特徴とする半導体基板の製造方法。 - 【請求項14】 請求項10〜13のうちいずれか1つ
に記載の半導体基板の製造方法において、 上記工程(a)における貼合わせ温度は、工程(b)に
おけるシリコン層に与える歪みが0.02〜1%になる
温度範囲であることを特徴とする半導体基板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11081514A JP2000277715A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 半導体基板,その製造方法及び半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11081514A JP2000277715A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 半導体基板,その製造方法及び半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000277715A true JP2000277715A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13748466
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11081514A Pending JP2000277715A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 半導体基板,その製造方法及び半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000277715A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000286418A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Hitachi Ltd | 半導体装置および半導体基板 |
| JP2002176061A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-06-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 薄膜トランジスタ並びにこれを用いた液晶表示装置及びエレクトロルミネッセンス表示装置 |
| US7229892B2 (en) | 2004-02-27 | 2007-06-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
| JP2008124206A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 歪シリコン基板の製造方法 |
| CN100419975C (zh) * | 2002-10-22 | 2008-09-17 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 一种晶体管及其制造方法 |
| JP2009038368A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-02-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置、電子機器、半導体装置の作製方法 |
| WO2009069709A1 (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-04 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | 貼り合わせ基板の製造方法 |
| JP2009246366A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Commiss Energ Atom | ひずみ層の製造方法 |
| EP1749311A4 (en) * | 2004-05-28 | 2010-01-13 | Freescale Semiconductor Inc | TRANSISTORS WITH SEPARATED N-CHANNEL AND P-CHANNEL |
| US7989855B2 (en) | 2004-06-10 | 2011-08-02 | Nec Corporation | Semiconductor device including a deflected part |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11145437A (ja) * | 1997-11-13 | 1999-05-28 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | Soiウエーハの製造方法およびsoiウエーハ |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP11081514A patent/JP2000277715A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11145437A (ja) * | 1997-11-13 | 1999-05-28 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | Soiウエーハの製造方法およびsoiウエーハ |
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8304810B2 (en) | 1999-03-30 | 2012-11-06 | Renesas Electronics Corporation | Semiconductor device and semiconductor substrate having selectively etched portions filled with silicon germanium |
| US7579229B2 (en) | 1999-03-30 | 2009-08-25 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device and semiconductor substrate |
| JP2000286418A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Hitachi Ltd | 半導体装置および半導体基板 |
| JP2002176061A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-06-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 薄膜トランジスタ並びにこれを用いた液晶表示装置及びエレクトロルミネッセンス表示装置 |
| CN100419975C (zh) * | 2002-10-22 | 2008-09-17 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 一种晶体管及其制造方法 |
| US7229892B2 (en) | 2004-02-27 | 2007-06-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device and method of manufacturing the same |
| EP1749311A4 (en) * | 2004-05-28 | 2010-01-13 | Freescale Semiconductor Inc | TRANSISTORS WITH SEPARATED N-CHANNEL AND P-CHANNEL |
| US8486811B2 (en) | 2004-06-10 | 2013-07-16 | Nec Corporation | Semiconductor device and manufacturing process therefor |
| US7989855B2 (en) | 2004-06-10 | 2011-08-02 | Nec Corporation | Semiconductor device including a deflected part |
| JP2008124206A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 歪シリコン基板の製造方法 |
| US8470688B2 (en) | 2007-07-11 | 2013-06-25 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
| JP2009038368A (ja) * | 2007-07-11 | 2009-02-19 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置、電子機器、半導体装置の作製方法 |
| US8841730B2 (en) | 2007-07-11 | 2014-09-23 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Semiconductor device and method for manufacturing the same |
| JP2009130289A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 貼り合わせ基板の製造方法 |
| WO2009069709A1 (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-04 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | 貼り合わせ基板の製造方法 |
| US8716106B2 (en) | 2007-11-27 | 2014-05-06 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Method for producing a bonded substrate |
| JP2009246366A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Commiss Energ Atom | ひずみ層の製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7579229B2 (en) | Semiconductor device and semiconductor substrate | |
| KR100347623B1 (ko) | 반도체장치 | |
| JP3512701B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| US7485541B2 (en) | Creation of high mobility channels in thin-body SOI devices | |
| US8368143B2 (en) | Strained thin body semiconductor-on-insulator substrate and device | |
| JP2000031491A (ja) | 半導体装置,半導体装置の製造方法,半導体基板および半導体基板の製造方法 | |
| JP4226175B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
| JP2003249641A (ja) | 半導体基板、その製造方法及び半導体装置 | |
| KR20120103437A (ko) | 절연체 상 Ⅲ/Ⅴ 상의 Ge 구조의 형성 방법 | |
| JP2005277420A (ja) | テンシル歪み有する局所「Silicon―On―Nothing」ウエーハもしくは「Silicon―On―Insulator」を形成する方法 | |
| JPH11243210A (ja) | 半導体デバイス及びその製造方法 | |
| JP2004039762A (ja) | 電界効果トランジスタ及びその製造方法 | |
| JP3311940B2 (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| US5686735A (en) | Silicon-on-insulator (SOI) transistor | |
| JP3664704B2 (ja) | 半導体装置 | |
| WO2003060992A1 (en) | Semiconductor device and its production method | |
| JP4296726B2 (ja) | 半導体基板の製造方法及び電界効果型トランジスタの製造方法 | |
| JP2001291864A (ja) | 電界効果トランジスタ及びこれを用いた集積化論理回路 | |
| US7157374B1 (en) | Method for removing a cap from the gate of an embedded silicon germanium semiconductor device | |
| JP4037803B2 (ja) | Sgoi基板の製造方法 | |
| JP2002299590A (ja) | 半導体基板の製造方法及び半導体装置の製造方法 | |
| JP3600174B2 (ja) | 半導体装置の製造方法及び半導体装置 | |
| JP2005116981A (ja) | 半導体装置 | |
| JP2001044425A (ja) | 半導体装置 | |
| JPH10189989A (ja) | 半導体装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040406 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040817 |