JP2000309330A - 密封容器 - Google Patents

密封容器

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JP2000309330A
JP2000309330A JP11236053A JP23605399A JP2000309330A JP 2000309330 A JP2000309330 A JP 2000309330A JP 11236053 A JP11236053 A JP 11236053A JP 23605399 A JP23605399 A JP 23605399A JP 2000309330 A JP2000309330 A JP 2000309330A
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Makoto Yamaguchi
誠 山口
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岩男 内山
Takashi Takagi
崇 高木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観、使用性、機械的強度に優れ、かつ材料の
再利用を図り易い、嫌水性物質用の密封容器を提供する
こと。 【解決手段】密封容器10は紙を主体とする防湿性積層材
料からなる側壁12および底壁22と、防湿性材料からなる
蓋シート32とを具備する。側壁12は0.3 mm〜3mmの
厚さを有する1枚の板からなる。この板は、円筒形に丸
められかつその両側方端部は重ね合わせて接着される。
側壁12の下側周縁部は、内方に折返されて底部折返し部
26を形成する。底壁22は0.2 mm〜1mmの厚さを有す
る1枚の板からなる。底壁22の周縁部は底部折返し部26
に挿入されるように下向きに折返されて脚部24を形成
し、脚部24は内外両面で底部折返し部26に接着される。
容器10は、その透湿度が0.1 〜30g/pkg・mont
hとなるように設計する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嫌水性物質を内容
物とする密封容器に係り、特に容器本体が紙を主体とす
る防湿性積層材料からなる密封容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、包装用の容器としては、例え
ば入浴剤、粉末洗剤、インスタントコーヒー、粉末ジュ
ース、粉ミルク等の水分を嫌う物質、すなわち嫌水性物
質を内容物として収納するため、種々の材料からなる容
器が使用されてきている。
【0003】この嫌水性物質用の容器としては、密封性
の優れた樹脂製容器、或いは金属製容器が望ましいが、
これ等はコストが高い、或いは廃棄処分が困難である等
の問題を抱えている。
【0004】一方、このような内容物を収納する嫌水性
物質用の容器として、紙を使用した密封容器も使用され
てきている。
【0005】そして、この種の密封容器のうち、容器本
体の側壁がある程度強度を有する厚手の紙製板からなる
容器については、その密封性に関連して、次のような異
なる構造的特徴を有する2つの型式に分類することがで
きる。
【0006】第1は、容器本体の側壁が矩形形状を成す
もので、これは、側壁および底壁の各パーツを直線的に
形成することにより、側壁と底壁との接続部の密封性を
確保できるようにしている。
【0007】第2は、容器本体の側壁が円形、或いは楕
円形を成すもので、これは、紙を主体とする帯体をスパ
イラルに巻いて側壁を形成する一方、金属薄板からなる
底壁をかしめによって側壁と接続することにより、側壁
と底壁との接続部の密封性を確保できるようにしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の矩形形状の密封容器の場合には、円形状、或いは楕
円形状の容器に比較して、外観、使用性、機械的強度等
において劣るという問題点がある。
【0009】また、上記後者の円形状、或いは楕円形状
の密封容器の場合には、側壁と底壁とが異なる材料から
なるため、分別廃棄が困難であり、材料の再利用を図り
難いという問題点がある。
【0010】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、外観、使用性、機械的強度に
優れ、かつ分別廃棄が容易で材料の再利用を図り易い、
嫌水性物質用の密封容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、紙を主体とする防湿性積層
材料からなり、頂部開口および底部開口を有する筒状体
を形成する側壁と、紙を主体とする防湿性積層材料から
なり、底部開口を密封シールするように底部開口に沿っ
て側壁に接着されることにより側壁と協働して容器本体
を形成する底壁と、防湿性材料からなり、頂部開口を密
封シールするように頂部開口に沿って側壁に接着された
蓋シートとを備え、嫌水性物質を内容物とする密封容器
であって、容器本体の透湿度を0.1〜30g/pkg
・monthに設定している。
【0012】従って、請求項1の発明の密封容器におい
ては、容器本体の透湿度を0.1〜30g/pkg・m
onthとなるように設計することにより、密封容器の
所定の透湿度を確保して、内容物である入浴剤、粉末洗
剤、インスタントコーヒー、粉末ジュース、粉ミルク等
の水分を嫌う物質、すなわち嫌水性物質を保護すること
ができる。また、容器本体を筒状体とすることにより、
外観、使用性、機械的強度に優れたものとなる。さら
に、側壁と底壁とが同一の材料、すなわち防湿性材料か
らなることにより、分別廃棄が容易であり、材料の再利
用を図り易くすることができる。
【0013】また、請求項2の発明では、上記請求項1
の発明の密封容器において、側壁を構成する板は、筒状
体の周方向に沿って角部が存在しないように長さ方向に
丸められ、かつその両側方端部は重ね合わせて接着され
ることにより筒状体を形成し、底部開口に沿った側壁の
下側周縁部は、内方に折返されて底部折返し部を形成
し、底壁の周縁部は、底部折返し部に挿入されるように
下向きに折返されて脚部を形成し、脚部は、内外両面で
底部折返し部に接着している。
【0014】従って、請求項2の発明の密封容器におい
ては、側壁、底部開口に沿った側壁の下側周縁部、底壁
の周縁部を以上の構成とすることにより、上記請求項1
の発明の作用をより一層効果的に奏することができる。
【0015】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
1または請求項2の発明の密封容器において、側壁は、
最内層の両側方端部のうち、容器本体の内部に面する側
の端部は、側壁側に折返された上で他方の端部に接着し
ている。
【0016】従って、請求項3の発明の密封容器におい
ては、側壁の、最内層の両側方端部のうち、容器本体の
内部に面する側の端部を、側壁側に折返した上で他方の
端部に接着する(エッジプロテクト構造とする)ことに
より、密封容器の所定の透湿度および保香性を確保する
ことができる。
【0017】一方、請求項4の発明では、上記請求項1
乃至請求項3のいずれか1項の発明の密封容器におい
て、頂部開口に沿った側壁の上側周縁部にフランジ部を
配設し、蓋シートの周縁部は、フランジ部の形状に沿っ
てフランジ部に接着している。
【0018】従って、請求項4の発明の密封容器におい
ては、頂部開口に沿った側壁の上側周縁部にフランジ部
を配設し、蓋シートの周縁部を、フランジ部の形状に沿
ってフランジ部に接着することにより、密封容器の所定
の透湿度を確保することができる。
【0019】また、請求項5の発明では、上記請求項4
の発明の密封容器において、頂部開口を覆うように、フ
ランジ部に嵌合するオーバキャップをさらに備えてい
る。
【0020】従って、請求項5の発明の密封容器におい
ては、頂部開口を覆うように、フランジ部に嵌合するオ
ーバキャップを備えることにより、密封容器を開封した
後に開口を密封することができ、また内容物の量を計る
ための計量カップとしての機能を果たすことができる。
【0021】さらに、請求項6の発明では、上記請求項
1乃至請求項5のいずれか1項の発明の密封容器におい
て、側壁、底壁、および蓋シートは、ポリエステル膜か
らなる層を備えている。
【0022】従って、請求項6の発明の密封容器におい
ては、側壁、底壁、蓋シートが、ポリエステル膜からな
る層を備えることにより、上記請求項1乃至請求項5の
いずれか1項の発明の作用をより一層効果的に奏するこ
とができる。
【0023】以上により、外観、使用性、機械的強度に
優れ、かつ分別廃棄が容易で材料の再利用を図り易くす
ることが可能となる。
【0024】一方、請求項7の発明では、上記請求項1
乃至請求項6のいずれか1項の発明の密封容器におい
て、容器本体は、容器本体の筒状の側壁の長さ方向に対
して直交する断面の形状が偏平形状を成すようにし、容
器本体のほぼ中心を通り、一方の互いに対向する二つの
側面を結ぶ第1の軸の寸法R1が50mm〜85mmと
なるようにし、容器本体のほぼ中心を通り、他方の互い
に対向する二つの側面を結び第1の軸と直交する第2の
軸の寸法R2が90mm〜120mmとなるようにし、
全ての側面が、それぞれ湾曲面を介して連続している構
造を有する。
【0025】従って、請求項7の発明の密封容器におい
ては、上記請求項1乃至請求項6のいずれか1項の発明
と同様の作用を奏するのに加えて、容器本体を偏平形状
とし、一方の互いに対向する二つの側面を結ぶ第1の軸
の寸法R1を50mm〜85mmとし、他方の互いに対
向する二つの側面を結び第1の軸と直交する第2の軸の
寸法R2を90mm〜120mmとし、全ての側面が湾
曲面を介して連続している構造とすることにより、使用
者の手の大きさ、すなわち親指の先端から手のひらを通
した中指の先端までの長さの平均がおおよそ15cm〜
20cmであることから、容器を手で把持して内容物を
振り出して使用する際に容器を片手で把持した時に、手
の親指の位置が第2の軸方向の約1/2の部所に位置す
ることになるため、手のひらが密封容器の側壁部分にフ
ィットして容器が持ち易くなり、容器を安心して持つこ
とができ、また内容物を振り出し易くなる。さらに、容
器本体の断面の形状が偏平形状を成すことにより、複数
個の容器を保管・収納するような場合に、断面の形状が
円形状の場合に比べてデッドスペースが少なくなるた
め、容器を保管・収納し易く効率が良くなる。
【0026】また、請求項8の発明では、上記請求項1
乃至請求項6のいずれか1項の発明の密封容器におい
て、容器本体は、容器本体の筒状の側壁の長さ方向に対
して直交する断面の形状がほぼ楕円形状を成すように
し、短軸の寸法R1が50mm〜85mmとなるように
し、長軸の寸法R2が90mm〜120mmとなるよう
にした構造を有する。
【0027】従って、請求項8の発明の密封容器におい
ては、上記請求項1乃至請求項6のいずれか1項の発明
と同様の作用を奏するのに加えて、容器本体をほぼ楕円
形状とし、短軸の寸法R1を50mm〜85mmとし、
長軸の寸法R2を90mm〜120mmとした構造とす
ることにより、使用者の手の大きさ、すなわち親指の先
端から手のひらを通した中指の先端までの長さの平均が
おおよそ15cm〜20cmであることから、容器を手
で把持して内容物を振り出して使用する際に容器を片手
で把持した時に、手の親指の位置が第2の軸方向の約1
/2の部所に位置することになるため、手のひらが密封
容器の側壁部分にフィットして容器が持ち易くなり、容
器を安心して持つことができ、また内容物を振り出し易
くなる。さらに、容器本体の断面の形状が偏平形状を成
すことにより、複数個の容器を保管・収納するような場
合に、断面の形状が円形状の場合に比べてデッドスペー
スが少なくなるため、容器を保管・収納し易く効率が良
くなる。
【0028】さらに、請求項9の発明では、上記請求項
7または請求項8の発明の密封容器において、寸法R1
が60mm〜70mmとなるようにし、寸法R2が10
0mm〜110mmとなるようにしている。
【0029】従って、請求項9の発明の密封容器におい
ては、特に上記寸法R1を60mm〜70mmとし、寸
法R2を100mm〜110mmとすることにより、上
記請求項7または請求項8の発明の作用をより一層効果
的に奏することができる。
【0030】以上により、持ち易く、また内容物を振り
出し易く、さらに保管・収納をし易くすることが可能と
なる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0032】(第1の実施の形態)図1は本実施の形態
による嫌水性物質を内容物とする密封容器10の構成例
を示す斜視図、図2は図1における密封容器10の要部
の概略構造を嫌水性物質(例えば、入浴剤、粉末洗剤、
インスタントコーヒー、粉末ジュース等の粉体、粒体、
顆粒体等)5と共に示す線図である。
【0033】図1および図2において、密封容器10
は、側壁12、底壁22、および蓋シート32を具備し
ている。
【0034】側壁12は、筒状体の長さ方向に対して直
交する断面の形状がほぼ円形状を成し、頂部開口16お
よび底部開口18を有している。
【0035】底壁22は、底部開口18を密封シールす
るように、底部開口18に沿って側壁12に接着される
ことにより、側壁12と協働して容器本体14を形成し
ている。
【0036】蓋シート32は、頂部開口16を密封シー
ルするように、頂部開口16に沿って側壁12に接着し
ている。
【0037】ここで、これら側壁12、底壁22、およ
び蓋シート32の協働により、密封容器10は、その透
湿度が0.1〜30g/pkg・month(ここで、
pkg・monthは、1パッケージの1月当たり値で
あることを意味する)となるように設計している。
【0038】側壁12は、望ましくは0.3〜3mmの
厚さを有し、かつ側壁12が形成する円筒状体の周囲
長、すなわち容器本体14の周囲長に実質的に対応する
長さを有する長方形の1枚の板からなる。
【0039】側壁12を構成する板は、容器本体14が
円筒形状となるように、すなわち容器本体14の周方向
に沿って角部が存在しないように長さ方向に丸められ、
その両側方端部は重ね合わせて接着している。
【0040】図3は、側壁12の両側方端部の重ね合せ
の態様の一例を示す断面図である。
【0041】図3において、側壁12(すなわち側壁1
2を構成する板)は、紙を主体とする防湿性材料からな
り、表ラベル42、中間層44、および最内層46から
なる積層構造を有し、さらにそれぞれの層についても積
層構造を有する。
【0042】まず、表ラベル42は、裏刷りしたPET
(ポリエチレンテレフタレートフィルム)と紙との防湿
性を有する積層構造をなし、中間層44と接する側に紙
が配置される。
【0043】中間層44は、紙からなり、原紙の単層構
造、或いは複数層の原紙を接着剤で貼り合わせた構造の
いずれかの構造をなす。
【0044】最内層46は、少なくとも紙とPETとシ
ーラントとが重ねられた防湿性および保香性を有する積
層構造をなし、中間層44と接する側に紙が配置され
る。
【0045】ここで、シーラントは熱接着可能な樹脂で
あればよく、例えば、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体、エチレンアクリル酸共重合体、アイオノマ
ー樹脂から選択される。
【0046】図3に示すように、側壁12の両側方端部
の重ね合せの態様において、表ラベル42の両側方端部
42a,42bのうち、一方の端部42aは中間層44
から剥がされ、他方の端部42bの上に接着している。
【0047】中間層44の両側方端部44a,44b
は、斜めに切断された上で互いに重ねられ、接着剤を介
して接着している。
【0048】これにより、中間層44の重なりにより側
壁12の厚みが増加しないようになる。
【0049】また、最内層46の両側方端部46a,4
6bのうち、容器10の内部に面する側の端部46b
は、中間層44側に折返された上で他方の端部46aに
接着している(エッジプロテクト構造)。
【0050】これにより、密封容器10の所定の透湿度
および保香性を確保することが可能となる。
【0051】一方、底壁22は、望ましくは0.2〜1
mmの厚さを有する1枚の板からなる。
【0052】底壁22の周縁部は、下向きに折返されて
形成された脚部24を有する浅い円筒形をなし、側壁1
2が形成する筒状体の底部開口18側に嵌め込まれる。
【0053】底部開口18に沿った側壁12の下側周縁
部は、底壁22の脚部24を包むように内方に折返され
て底部折返し部26を形成している。
【0054】底壁22の脚部24は、内外両面で底部折
返し部26に接着している。
【0055】これにより、密封容器10の所定の透湿度
を確保することが可能となる。
【0056】底壁22(すなわちち底壁22を構成する
板)は、紙とPETとを中心層とし、両側にヒートシー
ル性樹脂層が配置された防湿性積層材料からなる。
【0057】容器内面側に配置されるヒートシール性樹
脂層は、側壁12の内面を形成する樹脂と同じであるこ
とが望ましい。
【0058】一方、蓋シート32は、望ましくは30〜
500μmの厚さを有する1枚のシートからなる。
【0059】蓋シート32は、頂部開口16に沿って側
壁12上に接着している。
【0060】また、必要に応じて、頂部開口16に沿っ
た側壁12の上側周縁部は外方に折返され、フランジ部
34が形成され、このフランジ部34に蓋シート32を
接着している。
【0061】これにより、密封容器10の所定の透湿度
を確保することが可能となる。
【0062】蓋シート32は、紙の層を含まない防湿性
材料からなり、望ましくは部分的に切断開口される構造
を有する。
【0063】そのため、蓋シート32の材料として、一
軸若しくは二軸延伸シートを使用し、開封開始部にタブ
部(つまみ)38を一体的に設ける等の適当な開封機構
を配設することができる。
【0064】密封容器10は、頂部開口16を覆うよう
に側壁12のフランジ部34に嵌合する軟質樹脂製のオ
ーバキャップ42をさらにに具備している。
【0065】キャップ42は、密封容器10を開封した
後、蓋シート32の開口を密封するために使用される。
【0066】また、キャップ42は、内容物の量を計る
ための計量カップとしての機能を有するように形成する
ことができる。
【0067】上述したように、本実施の形態の密封容器
10では、容器本体14の透湿度を0.1〜30g/p
kg・monthとなるように設計して、密封容器10
の所定の透湿度を確保しているため、入浴剤、粉末洗
剤、インスタントコーヒー、粉末ジュース、粉ミルク等
の水分を嫌う物質、すなわち嫌水性物質5を保護するこ
とが可能となる。
【0068】また、容器本体14を円筒状体としている
ため、外観、使用性、機械的強度に優れたものとなる。
【0069】さらに、側壁12と底壁22とが同一の材
料、すなわち防湿性材料からなっているため、分別廃棄
が容易であり、材料の再利用を図り易くすることが可能
となる。
【0070】(第2の実施の形態)図4は、本実施の形
態による嫌水性物質を内容物とする密封容器50の構成
例を示す斜視図である。
【0071】本実施の形態による密封容器50は、容器
本体14が概ね楕円形の形状を有する点を除いて、前記
図1に示した密封容器10と同一構造を有する。従っ
て、図4中、前記第1の実施の形態と対応する部分には
同一符号を付して示すことにより、重複説明を省略す
る。
【0072】密封容器50は、主に外観および使用性を
考慮して設計された寸法および形状を有している。
【0073】すなわち、密封容器50は、容器本体14
の側壁12が、筒状体の長さ方向に対して直交する断面
の形状が偏平形状を成し、その寸法が次のような条件を
満たすものとしている。
【0074】図5は、側壁12の長さ方向に対して直交
する断面形状の一例を示す概念図である。
【0075】すなわち、図5に示すように、容器本体1
4のほぼ中心を通り、偏平形状の一方の互いに対向する
二つの側面を結ぶ第1の軸の寸法R1が50mm〜85
mm、望ましくは60mm〜70mmとなるようにし、
また容器本体14のほぼ中心を通り、偏平形状の他方の
互いに対向する二つの側面を結び第1の軸と直交する第
2の軸の寸法R2が90mm〜120mm、望ましくは
100mm〜110mmとなるようにし、さらにこれら
全ての側面が、それぞれ湾曲面を介して連続している構
造を有している。
【0076】ここで、それぞれの軸の寸法R1,R2
は、密封容器50の使用者の手の大きさ、すなわち親指
の先端から手のひらを通した中指の先端までの長さの平
均がおおよそ15cm〜20cmであることから、これ
に基づいて決めているものである。
【0077】なお、密封容器50の容器本体14の高さ
寸法は、8cm〜20cm、望ましくは10cm〜18
cm、さらにより望ましくは15cmとなるようにして
いる。
【0078】これにより、密封容器50の使用者の手の
大きさ、すなわち親指の先端から手のひらを通した中指
の先端までの長さの平均が、おおよそ15cm〜20c
mであることから、密封容器50を手で把持して内容物
である嫌水性物質5を振り出して使用する際に密封容器
50を片手で把持した時に、手の親指の位置が第2の軸
方向の約1/2の部所に位置することになるため、特に
例えば手のひらが多少濡れているような時でも、手のひ
らが密封容器50の側壁12部分にフィットして容器が
持ち易くなり、滑って密封容器50を手から落としてし
まうようなことがなく、密封容器50を安心して持つこ
とができ、また内容物5を振り出し易くことが可能とな
る。
【0079】さらに、密封容器50の容器本体14の断
面の形状が偏平形状を成すことにより、複数個の密封容
器50を保管・収納するような場合に、前述した第1の
実施の形態のような断面の形状が円形状の場合に比べ
て、デッドスペースが少なくなるため、密封容器50を
保管・収納し易くなり効率を良くすることが可能とな
る。
【0080】図6乃至図10は、本実施の形態の密封容
器50に関し、内部で125名を対象として調査(調査
期間1カ月)を行なった結果の一例を示す図である。
【0081】図6および図7は密封容器50の持ち易
さ、図8は密封容器50の保管・収納のし易さ、図9お
よび図10は密封容器50の内容物である嫌水性物質5
の振出し易さについての調査結果をそれぞれ示してい
る。
【0082】図6乃至図10から明らかなように、容器
本体14の長さ方向に対して直交する断面の形状が偏平
形状を成し、容器本体14のほぼ中心を通り、一方の互
いに対向する二つの側面を結ぶ第1の軸の寸法R1が5
0mm〜85mmとなるようにし、容器本体14のほぼ
中心を通り、他方の互いに対向する二つの側面を結び第
1の軸と直交する第2の軸の寸法R2が90mm〜12
0mmとなるようにし、全ての側面が、それぞれ湾曲面
を介して連続している構造を有する密封容器50とする
ことにより、密封容器の持ち易さ、密封容器の保管・収
納のし易さ、密封容器の内容物である嫌水性物質5の振
出し易さの全ての点において、従来の密封容器の場合よ
りも優れた効果が得られることがわかる。
【0083】上述したように、本実施の形態の密封容器
50では、前述した第1の実施の形態の場合と同様の効
果を得ることができるのに加えて、容器を手で把持して
内容物である嫌水性物質5を振り出して使用する際に、
容器を片手で把持した時に、手の親指の位置が第2の軸
方向の約1/2の部所に位置することになるため、手の
ひらが密封容器50の側壁12部分にフィットして容器
が持ち易くなり、容器を安心して持つことができ、また
嫌水性物質5を振り出し易くすることが可能となる。
【0084】さらに、複数個の容器を保管・収納するよ
うな場合に、断面の形状が円形状の場合に比べてデッド
スペースが少なくなるため、容器を保管・収納し易く効
率を良くすることが可能となる。
【0085】(他の実施の形態)以上、本発明の好適な
実施の形態について、添付図面を参照しながら説明した
が、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範
囲に記載された技術的思想の範疇において、当業者であ
れば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであ
り、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的
範囲に属するものと了解される。
【0086】(a)前記第2の実施の形態では、密封容
器50の容器本体14の側壁12が偏平形状を成し、特
に長矩形形状の4つの角部を丸め、さらに矩形の短辺の
それぞれの直線部分を曲線状に丸めた形状とした場合に
ついて説明したが、何らこれに限られるものではない。
【0087】すなわち、密封容器50の容器本体14の
長さ方向に対して直交する断面の形状が偏平形状を成す
場合でも、例えば図11に概念図を示すように、長矩形
形状の4つの角部を丸め、さらに矩形の長辺のそれぞれ
の直線部分を曲線状に丸めた形状とした場合、図12に
概念図を示すように、長矩形形状の4つの角部を丸めた
形状とした場合、図13に概念図を示すように、長矩形
形状の4つの角部を丸め、さらに矩形の短辺および長辺
のそれぞれの直線部分を曲線状に丸めた形状とした場合
のいずれの場合についても、第1の軸の寸法R1が50
mm〜85mm、望ましくは60mm〜70mmとなる
ようにし、また第2の軸の寸法R2が90mm〜120
mm、望ましくは100mm〜110mmとなるように
しても、前述した実施の形態の場合と同様に本発明を適
用して、同様の作用効果を得ることが可能である。
【0088】あるいは、図14に概念図を示すように、
密封容器50の容器本体14の長さ方向に対して直交す
る断面の形状がほぼ楕円形状を成す場合でも、第1の軸
(短軸)の寸法R1が50mm〜85mm、望ましくは
60mm〜70mmとなるようにし、第2の軸(長軸)
の寸法R2が90mm〜120mm、望ましくは100
mm〜110mmとなるようにしても、前述した実施の
形態の場合と同様に本発明を適用して、同様の作用効果
を得ることが可能である。
【0089】(b)前記第1または第2の実施の形態に
おいて、キャップ42の外表面に、例えば周方向に沿っ
て4箇所の丸め部に、容器本体14の底部に嵌合するず
れ防止用の突起部(爪部)を形成するようにすることに
より、複数個の密封容器10または50を積み重ねた際
の横ずれを防止することが可能となる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
観、使用性、機械的強度に優れ、かつ分別廃棄が容易で
材料の再利用を図り易い、嫌水性物質用の密封容器を提
供することができる。
【0091】さらに、本発明によれば、持ち易く、また
内容物を振り出し易く、さらに保管・収納をし易い、嫌
水性物質用の密封容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る嫌水性物質を内容物とする密封容
器の第1の実施の形態を示す斜視図。
【図2】同第1の実施の形態における密封容器の要部の
概略構造を示す線図。
【図3】同第1の実施の形態における密封容器の側壁の
両側方端部の重ね合せの態様を示す断面図。
【図4】本発明に係る嫌水性物質を内容物とする密封容
器の第2の実施の形態を示す斜視図。
【図5】同第2の実施の形態における密封容器の側壁の
長さ方向に対して直交する断面形状の一例を示す概念
図。
【図6】同第2の実施の形態における密封容器の効果
(容器の持ち易さ)を説明するための図。
【図7】同第2の実施の形態における密封容器の効果
(容器の持ち易さ)を説明するための図。
【図8】同第2の実施の形態における密封容器の効果
(容器の保管・収納のし易さ)を説明するための図。
【図9】同第2の実施の形態における密封容器の効果
(内容物の振出し易さ)を説明するための図。
【図10】同第2の実施の形態における密封容器の効果
(内容物の振出し易さ)を説明するための図。
【図11】同第2の実施の形態における密封容器の側壁
の長さ方向に対して直交する断面形状の他の例を示す概
念図。
【図12】同第2の実施の形態における密封容器の側壁
の長さ方向に対して直交する断面形状の他の例を示す概
念図。
【図13】同第2の実施の形態における密封容器の側壁
の長さ方向に対して直交する断面形状の他の例を示す概
念図。
【図14】同第2の実施の形態における密封容器の側壁
の長さ方向に対して直交する断面形状の他の例を示す概
念図。
【符号の説明】
5…嫌水性物質 10,50…密封容器 12…側壁 14…容器本体 16…頂部開口 18…底部開口 22…底壁 24…脚部 26…底部折返し部 32…蓋シート 34…フランジ部 38…タブ部 42…キャップ 42a,42b…側方端部 44…中間層 44a,44b…側方端部 46…最内層 46a,46b…両側方端部 R1…第1の軸(短軸)の寸法 R2…第2の軸(長軸)の寸法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三津間 敏夫 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 小林 進一郎 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 山口 誠 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 内山 岩男 静岡県藤枝市築地392番地 株式会社ツム ラ内 (72)発明者 高木 崇 東京都千代田区六番町2 株式会社ツムラ 内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙を主体とする防湿性積層材料からな
    り、頂部開口および底部開口を有する筒状体を形成する
    側壁と、 紙を主体とする防湿性積層材料からなり、前記底部開口
    を密封シールするように前記底部開口に沿って前記側壁
    に接着されることにより前記側壁と協働して容器本体を
    形成する底壁と、 防湿性材料からなり、前記頂部開口を密封シールするよ
    うに前記頂部開口に沿って前記側壁に接着された蓋シー
    トと、 を備え、嫌水性物質を内容物とする密封容器であって、 前記容器本体の透湿度を0.1〜30g/pkg・mo
    nthに設定していることを特徴とする密封容器。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の密封容器におい
    て、 前記側壁を構成する板は、前記筒状体の周方向に沿って
    角部が存在しないように長さ方向に丸められ、かつその
    両側方端部は重ね合わせて接着されることにより前記筒
    状体を形成し、 前記底部開口に沿った前記側壁の下側周縁部は、内方に
    折返されて底部折返し部を形成し、 前記底壁の周縁部は、前記底部折返し部に挿入されるよ
    うに下向きに折返されて脚部を形成し、 前記脚部は、内外両面で前記底部折返し部に接着してい
    ることを特徴とする密封容器。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の密
    封容器において、 前記側壁は、最内層の両側方端部のうち、前記容器本体
    の内部に面する側の端部は、前記側壁側に折返された上
    で他方の端部に接着していることを特徴とする密封容
    器。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の密封容器において、 前記頂部開口に沿った前記側壁の上側周縁部にフランジ
    部を配設し、 前記蓋シートの周縁部は、前記フランジ部の形状に沿っ
    て前記フランジ部に接着していることを特徴とする密封
    容器。
  5. 【請求項5】 前記請求項4に記載の密封容器におい
    て、 前記頂部開口を覆うように、前記フランジ部に嵌合する
    オーバキャップをさらに備えていることを特徴とする密
    封容器。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項に記載の密封容器において、 前記側壁、前記底壁、および前記蓋シートは、ポリエス
    テル膜からなる層を備えていることを特徴とする密封容
    器。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の密封容器において、 前記容器本体は、 前記容器本体の筒状の側壁の長さ方向に対して直交する
    断面の形状が偏平形状を成すようにし、 前記容器本体のほぼ中心を通り、一方の互いに対向する
    二つの側面を結ぶ第1の軸の寸法R1が50mm〜85
    mmとなるようにし、 前記容器本体のほぼ中心を通り、他方の互いに対向する
    二つの側面を結び前記第1の軸と直交する第2の軸の寸
    法R2が90mm〜120mmとなるようにし、 前記全ての側面が、それぞれ湾曲面を介して連続してい
    る構造を有することを特徴とする密封容器。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の密封容器において、 前記容器本体は、 前記容器本体の筒状の側壁の長さ方向に対して直交する
    断面の形状がほぼ楕円形状を成すようにし、 短軸の寸法R1が50mm〜85mmとなるようにし、 長軸の寸法R2が90mm〜120mmとなるようにし
    た構造を有することを特徴とする密封容器。
  9. 【請求項9】 前記請求項7または請求項8に記載の密
    封容器において、 前記寸法R1が60mm〜70mmとなるようにし、前
    記寸法R2が100mm〜110mmとなるようにした
    ことを特徴とする密封容器。
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