JP2000326738A - 水田作業機の原動部 - Google Patents

水田作業機の原動部

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JP2000326738A
JP2000326738A JP11137218A JP13721899A JP2000326738A JP 2000326738 A JP2000326738 A JP 2000326738A JP 11137218 A JP11137218 A JP 11137218A JP 13721899 A JP13721899 A JP 13721899A JP 2000326738 A JP2000326738 A JP 2000326738A
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裕 海津
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剛志 中上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後方向でのコンパクト化や軽量化を図りな
がらも、前後バランスを良好化する。 【解決手段】 前輪を軸支したミッションケース9の前
方位置にエンジン11をその出力軸11aが左右向き姿
勢に位置する状態で搭載した自走機体の後部に水田作業
装置を連結し、ミッションケース9の横一側面に、出力
軸11aに巻き掛け伝動装置40を介して連動する入力
軸41aを備えた静油圧式無段変速装置41を連結し、
エンジンルームR内のうちエンジン11の後部を通して
横一側方に流動してきたエンジン冷却排風を下方に案内
するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走機体に苗植付
装置を連結してある乗用型の田植機など水田作業機の原
動部に関する。
【0002】
【従来の技術】〔従来の技術1〕例えば、自走機体の後
部に水田作業装置である苗植付装置を連結した田植機と
して、従来では、特開平8‐310266号公報で見ら
れるように、自走機体の前部にエンジンを搭載し、後部
にミッションケースを配置し、このミッションケースに
静油圧式無段変速装置を連結したものが知られている。
【0003】〔従来の技術2〕エンジンの出力軸長手方
向でエンジンに隣合う状態で搭載のラジエータに取り付
けたファンシュラウドからのエンジン冷却排風でエンジ
ンの排気部を冷却するに、従来では、ファンシュラウド
からのエンジン冷却排風を排気部周囲に案内する導風板
を設けていた。
【0004】〔従来の技術3〕従来では、エンジンルー
ムを覆うカバーの全体又は一部を開閉自在に構成し、カ
バーを開放することにより、エンジンルーム内に配置し
た燃料コックを開閉操作するようにしていた。
【0005】〔従来の技術4〕従来では、特開平10‐
210816号公報で見られるように、左右一対の乗降
用通路の間に配置するエンジンルームの上部分を覆う上
部カバー部を設置し、エンジンルームの下部分のうち後
ろ部分を覆う後ろカバー部を設置し、エンジンルームの
下部分のうち前部分を覆う前カバー部分を上部後端の左
右向き軸芯周りで上下に揺動開閉自在に設置して、エン
ジンルームの上面・前後面・左右側面を覆うカバーを構
成するに、エンジンールーム内に設けたブラケットに前
カバー部分を内外方向で貫通する状態で螺合して左右向
き軸芯周りに前カバー部分を上下に揺動開閉自在に支持
するノブ付きボルトを設けていた。
【0006】〔従来の技術5〕従来では、前輪の前方に
位置するエンジンルームを覆うカバーに、後ろの左右向
き軸芯周りで上下に揺動開閉自在なカバー部を装備させ
て、このカバー部を開放することによりエンジンルーム
内に対するメンテナンスを行うように構成し、突っ張り
材を設けて、カバー部を開放姿勢に突っ張り保持するよ
うに構成していた。
【0007】〔従来の技術6〕従来では、前照灯を装備
させるに、機体前部に配置したエンジンルームを覆うカ
バーに前照灯を装着していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは次のような欠点があった。
【0009】〔従来の技術1の欠点〕後部の水田作業装
置の重量に対抗する重量を重量物であるエンジンで自走
機体の前部に与えることができるから、機体の前後バラ
ンスをある程度は改善できるものの、前後バランスを十
分良好なものにするには、エンジンを前方に配置した
り、大重量のバランスウエイトを設けたりする必要があ
り、エンジンを前方に配置する前者の場合には、その
分、自走機体の前後長さが大きくなり、大重量のバラン
スウエイトを設ける後者の場合には、全体が大重量化し
ていた。
【0010】〔従来の技術2の欠点〕ファンシュラウド
とエンジンとの間及び、エンジンと導風板との間に隙間
が形成され、この隙間からエンジン冷却排風が逃げて、
導風板を設ける割りには、エンジン冷却排風を排気部に
十分に案内することができずに、排気部を効率良く冷却
することができないことで排気部が過熱気味となってい
た。
【0011】〔従来の技術3の欠点〕燃料コックを開閉
操作する際、カバーを開閉しなければならないので、操
作が煩わしく、燃料コックの開閉操作性が悪いものであ
った。
【0012】〔従来の技術4の欠点〕前カバー部分を左
右向き軸芯周りで上下に揺動開閉自在に支持するノブ付
きボルトが外方、つまり、エンジンルームの左右両側に
配置する乗降用通路に突出するから、乗降用通路を用い
て乗降する際、ノブ付きボルトに衣服などを引っかけ易
く、乗降用通路を用いての乗降性を悪化させていた。
【0013】〔従来の技術5の欠点〕カバー部を開放姿
勢に突っ張り保持するための突っ張り材が必要であるこ
とにより、カバー構造の構成部材点数が多くなって、構
造の複雑化、コストアップを招来していた。
【0014】〔従来の技術6の欠点〕エンジンルームを
覆うカバーに取り付けられる前照灯を、カバーに取り付
けられるランプハウスと、このランプハウスへの取付け
部・ソケット・電球を備えたランプアッシと、ランプハ
ウスに取り付けられるレンズとの三者から構成していた
から、前照灯を組み立ててカバーに組み付ける際、ラン
プハウスをカバーに取り付ける工程と、ランプハウスに
ランプアッシを取り付ける工程と、ランプハウスにレン
ズを取り付ける工程との三つの工程が必要で、組み付け
作業性が悪いものであった。
【0015】本発明の目的は、上記欠点を解消する点に
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
特徴・作用・効果は次の通りである。
【0017】〔特徴〕前輪を軸支したミッションケース
の前方位置にエンジンをその出力軸が左右向き姿勢に位
置する状態で搭載した自走機体の後部に水田作業装置を
連結し、前記ミッションケースの横一側面に、前記出力
軸に巻き掛け伝動装置を介して連動する入力軸を備えた
静油圧式無段変速装置を連結し、エンジンルーム内のう
ちエンジンの後部を通して横一側方に流動してきたエン
ジン冷却排風を下方に案内するように構成してある点に
ある。
【0018】〔作用〕エンジンのみならず、重量物であ
るミッションケース及び静油圧式無段変速装置も前部に
配置して、それらの重量を自走機体の前部に与えるよう
にしてあるから、前後バランスを良好化する際、従来よ
りもエンジンを後方に配置できたり、或いは、バランス
ウエイト重量が少なくて済む。しかも、エンジンルーム
のうちエンジンの後部を通して横一側方に流動してきた
エンジン冷却排風を横一側外方ではなく下方に案内して
排出させるようにしてあるから、エンジンルームの横一
側部の直後方に静油圧式無段変速装置を配置しながら
も、エンジン冷却排風による静油圧式無段変速装置及び
それの雰囲気の加熱を抑制できる。
【0019】〔効果〕従って、前後方向でのコンパクト
化や軽量化を図りながらも、前後バランスを良好化で
き、しかも、そのために静油圧式無段変速装置をエンジ
ンルームの近くに配置する構成を採用しながらも、静油
圧式無段変速装置のエンジン排熱による性能低下を抑制
できるようになった。
【0020】請求項2に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0021】〔特徴〕前輪を軸支したミッションケース
の前方位置にエンジンをその出力軸が左右向き姿勢に位
置する状態で搭載した自走機体の後部に水田作業装置を
連結し、前記ミッションケースの横一側面に、前記出力
軸に巻き掛け伝動装置を介して連動する入力軸を備えた
静油圧式無段変速装置を連結し、エンジンルームのうち
エンジンの後部を通して横一側外方に排気を案内する排
気管にマフラを、排気を前方で放出する状態に接続して
ある点にある。
【0022】〔作用〕エンジンのみならず、重量物であ
るミッションケース及び静油圧式無段変速装置も前部に
配置して、それらの重量を自走機体の前部に与えるよう
にしてあるから、前後バランスを良好化する際、従来よ
りもエンジンを後方に配置できたり、或いは、バランス
ウエイト重量が少なくて済む。しかも、前後バランスを
良好化するためにエンジンルームの横一側部の直後方に
静油圧式無段変速装置を配置し、その前方にマフラを配
置しながらも、排気を前方で放出する状態に配置してあ
るから、マフラからの排気により静油圧式無段変速装置
及びその雰囲気が直接に加熱されることを抑制できる。
【0023】〔効果〕従って、前後方向でのコンパクト
化や軽量化を図りながらも、前後バランスを良好化で
き、しかも、そのために静油圧式無段変速装置をマフラ
の近くに配置する構成を採用しながらも、排気熱による
静油圧式無段変速装置の性能低下を抑制できるようにな
った。
【0024】請求項3に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0025】〔特徴〕前輪を軸支したミッションケース
の前方位置にエンジンをその出力軸が左右向き姿勢に位
置する状態で搭載した自走機体の後部に水田作業装置を
連結し、前記ミッションケースの横一側面に、前記出力
軸に巻き掛け伝動装置を介して連動する入力軸を備えた
静油圧式無段変速装置を連結し、前記エンジンの前方
に、前記出力軸に巻き掛け伝動装置を介して連動する入
力軸を備えた発電機を配置してある点にある。
【0026】〔作用〕エンジンのみならず、重量物であ
るミッションケース及び静油圧式無段変速装置も前部に
配置して、それらの重量を自走機体の前部に与えるよう
にしてあるから、前後バランスを良好化する際、従来よ
りもエンジンを後方に配置できたり、或いは、バランス
ウエイト重量が少なくて済む。しかも、エンジンの前方
に発電機を配置して、その入力軸とエンジンの出力軸と
を巻き掛け伝動装置を介して連動させてあるから、静油
圧式無段変速装置への巻き掛け伝動装置による出力軸に
対する後方への引っ張り力と、発電機への巻き掛け伝動
装置による出力軸に対する前方への引っ張り力とを互い
に相殺させて、ベルト伝動に起因して出力軸に作用する
曲げモーメントを小さくすることができる。
【0027】〔効果〕従って、前後方向でのコンパクト
化や軽量化を図りながらも、前後バランスを良好化で
き、しかも、発電機を駆動する構成を有効利用して、エ
ンジンの出力軸の支持構成の耐久性を構造簡単・安価に
向上できるようになった。
【0028】請求項4に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0029】〔特徴〕前輪を軸支したミッションケース
の前方位置に、エンジンを防振具を介して搭載するとと
もに、そのエンジンの出力軸長手方向でエンジンに隣合
う状態でラジエータを搭載し、このラジエータにファン
シュラウドを取り付け、このファンシュラウドからのエ
ンジン冷却排風をエンジンの排気部周囲に案内する導風
板を設け、前記ファンシュラウドと前記エンジンとの隙
間及び導風板とエンジンとの隙間それぞれを閉塞する弾
性シール材を介装してある点にある。
【0030】〔作用〕導風板を設けて、ファンシュラウ
ドからのエンジン冷却排風を排気部周囲に案内して排気
部を冷却するのであって、ファンシュラウドとエンジン
との隙間及び導風板とエンジンとの隙間それぞれを弾性
シール材で閉塞してあるから、排気部周囲へのエンジン
冷却排風路外へのエンジン冷却排風の漏れだしを抑制し
て、排気部周囲に十分な量のエンジン冷却排風を供給す
ることができる。
【0031】〔効果〕従って、エンジンの排気部をエン
ジン冷却排風で効率良く冷却できて排気部の過熱を防止
できるようになった。
【0032】請求項5に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0033】〔特徴〕前輪を軸支したミッションケース
の前方位置にエンジンルームを配置し、このエンジンル
ームを覆うカバーに、押し引き式の燃料コック開閉用の
操作ロッドを挿通させるロッド設置孔を、操作ロッドの
外端部分を曲げることで形成した操作環部の挿通を許容
する大きさに形成し、前記操作環部の挿通を許容する長
さでかつ操作ロッドを弾性挾持する幅のスリットを形成
したゴム製のロッド保持具をロッド設置孔に弾性嵌合保
持させてある点にある。
【0034】〔作用〕エンジンルームを覆うカバーを内
外方向に貫通する操作ロッドを介してエンジンルーム内
の燃料コックをカバー外から開閉操作できるようにして
あるから、燃料コックを開閉する際、カバーを開閉する
必要がなく、操作ロッドを操作するだけで良い。しか
も、操作ロッドには操作環部を設けてあるから、燃料コ
ックを開閉するための操作ロッドの押し引き操作を容易
に行える。その上、操作ロッドを貫通させるためのカバ
ーのロッド設置孔を操作ロッドの操作環部の挿通を許容
する大きさに形成してあるから、カバーを装着する前に
操作ロッドを燃料コックに接続することができ、操作ロ
ッドの燃料コックへの接続をカバーに邪魔されることな
く行える。更に、操作環部の挿通を許容する長さでかつ
操作ロッドを弾性挾持する幅のスリットを形成したゴム
製のロッド保持具をロッド設置孔に弾性的に嵌合保持さ
せてあるから、ロッド保持具をロッド設置孔に嵌合保持
させた状態で前記の操作ロッドを燃料コックに先付けし
た状態での組み立てを行えながらも、操作ロッドをふら
つかせることなく確実にカバーに支持させることができ
る。
【0035】〔効果〕従って、エンジンルーム内に設け
た燃料コックの開閉を操作性良く容易、迅速に行え、し
かも、操作ロッドの組付けを容易に行え、その上、操作
ロッドを確実に支持できるようになった。
【0036】請求項6に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0037】〔特徴〕前輪を軸支したミッションケース
の前方位置でかつ左右の乗降用通路の間に、上面が前下
がり傾斜姿勢のエンジンルームを配置し、このエンジン
ルームの上面・前後面・左右側面を覆うカバーを構成す
るに、エンジンルームの上部分を覆う上部カバー部を設
置し、エンジンルームの下部分のうち後ろ部分を覆う後
ろカバー部を設置し、エンジンルームの下部分のうち前
部分を覆う前カバー部を、上部後端の左右向き軸芯周り
で上下に揺動開閉自在に設置し、この前カバー部を左右
向き軸芯周りで上下に揺動自在に支持する支点部をエン
ジンルーム内に設置してある点にある。
【0038】〔作用〕前カバー部を上下に揺動開閉自在
に支持する支点部をエンジンルーム内に設けて、前カバ
ー部を支持するための構造が左右両側の乗降用通路に突
出することを防止するようにしてあるから、前カバー部
を支持するための構造で乗降用通路を用いての乗降を阻
害することがない。
【0039】〔効果〕従って、前カバー部を揺動開閉自
在としてエンジンルームに対するメンテナンス性を優れ
たものとしながらも、乗降用通路を用いての乗降性を良
好なものにできるようになった。
【0040】請求項7に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0041】〔特徴〕前輪を軸支したミッションケース
の前方位置にエンジンルームを配置し、このエンジンル
ームを覆うカバーを設け、このカバーに後ろの左右向き
軸芯周りで上下に揺動開閉自在なカバー部を装備させ、
エンジンルームの前方に走行照準具を、照準作用姿勢
と、その上端で開放姿勢にあるカバー部の係止部に係止
してカバー部を開放姿勢に突っ張り支持する突っ張り作
用姿勢とに揺動切り換え自在に設けてある点にある。
【0042】〔作用〕走行照準具を作用姿勢と突っ張り
作用姿勢とに揺動切り換え自在に構成して、この走行照
準具で、開放姿勢にあるカバー部をその開放姿勢に突っ
張り支持するための突っ張り具を兼用してあるから、突
っ張り具が別途に必要となることがない。
【0043】〔効果〕従って、カバー構造の構成部材点
数が少なくできて構造の簡素化、コストダウンを図るこ
とができるようになった。
【0044】請求項8に係る本発明の特徴・作用・効果
は次の通りである。
【0045】〔特徴〕前輪を軸支したミッションケース
の前方位置にエンジンルームを配置し、このエンジンル
ームを覆う合成樹脂製のカバーを設け、このカバーに前
照灯のランプハウスを一体成形で形成してある点にあ
る。
【0046】〔作用〕合成樹脂製のカバーをランプハウ
スを有する状態に一体成形で形成してあるから、前照灯
を組み立ててカバーに組み付ける際、ランプハウスをカ
バーに取り付ける工程が不要である。
【0047】〔効果〕従って、前照灯を組み立ててカバ
ーに組み付ける際、ランプハウスにランプアッシを取り
付ける工程と、ランプハウスにレンズを取り付ける工程
との二つの工程で済み、前照灯を組み立ててカバーに組
み付ける作業性を向上できるようになった。
【0048】
【発明の実施の形態】水田作業機の一例である田植機
は、図1、図2に示すように、左右一対の操向用の駆動
前輪1と左右一対の駆動後輪2とを備えた乗用型の自走
機体3の後部に、水田作業装置の一例である複数条植え
式の苗植付装置4を四連リンク機構5を介して昇降自在
に連結し、この苗植付装置4を昇降駆動する油圧シリン
ダ利用の昇降シリンダ6を設け、施肥装置7を設けて構
成されている。
【0049】前記自走機体3は、図3、図4にも示すよ
うに、前記駆動前輪1を前車軸ケース8を介して軸支す
るミッションケース9と前記駆動後輪2を軸支した後車
軸ケース10とを備えた機体フレームのうち前記ミッシ
ョンケース9の前方近傍位置に水冷式のエンジン11
を、防振ゴム12(防振材の一例)を介してその出力軸
11aが横向きに位置する状態に搭載し、前記エンジン
11の後方に位置する状態で搭乗運転部13を搭載して
構成されている。前記エンジン11を防振ゴム12を介
して搭載するエンジン搭載フレームFは前記ミッション
ケース9に固定連結されている。
【0050】前記搭乗運転部13は、前記駆動前輪1を
操向操作するためのステアリングハンドル14や、これ
の後方に位置する座席15、運転ステップSなどを備え
ている。運転ステップSは、前記ミッションケース9よ
りも上方のレベルに配置されている。
【0051】また、前記エンジン11を内装するエンジ
ンルームRの左右両側のそれぞれには、前記運転ステッ
プSに連なる乗降用ステップsを設けることで構成され
る乗降用通路Lが配置されている。これら乗降用通路L
は、自走機体3前部からの搭乗運転部13への乗車及び
搭乗運転部13から自走機体3前部への降車などを行う
ためのものである。
【0052】前記苗植付装置4は、左右方向に設定スト
ロークで往復移動駆動される苗のせ台16を設け、この
苗のせ台16の移動に連動して苗取出し口と圃場との間
で上下に循環作動することにより苗のせ台16上の苗を
植付単位量づつ取り出して圃場に植え付ける複数の植付
機構17を左右に植付条間隔を隔てて配設し、走行に伴
い圃場面を滑走することにより植付予定圃場面を整地す
る複数の接地フロート18を左右に間隔を隔てて配設し
た周知の基本構造を有するものである。
【0053】前記施肥装置7は、肥料ホッパー19を自
走機体3に搭載し、この肥料ホッパー19内の肥料を植
付作動に連動して設定量づつ繰り出す繰り出し装置20
を設け、走行に伴い圃場に施肥用の溝を形成するととも
に送られてくる肥料を溝内に供給する作溝器21を設
け、繰り出された肥料を作溝器21にホース22を介し
て圧送するための気流を発生させる電動ファン23を設
けて構成されている。
【0054】そして、前記ミッションケース9の左右横
一側面には、図3、図4、図6に示すように、前記エン
ジン11の出力軸11aに巻き掛け伝動装置40を介し
て連動する横向きの入力軸41aを備えた前後進切り換
え自在な静油圧式無段変速装置41が、その出力をミッ
ションケース9内に横向き軸で伝達する状態に、かつ、
その入力軸41aと横向きの出力軸41bとを前後に配
設する状態に連結されている。
【0055】前記巻き掛け伝動装置40は、出力軸11
aに装着した出力プーリ40aと入力軸41aに装着し
た入力プーリ40bとにわたって伝動ベルト40cを巻
回し、この伝動ベルト40bにテンションを付与するテ
ンションプーリ40dを設けて構成されている。
【0056】前記静油圧式無段変速装置41の入力軸4
1aは、ミッションケース9の前部を通して横他側に延
出されており、この入力軸41aには、入力プーリ40
bを取付け部として静油圧式無段変速装置冷却用の風を
発生させる変速冷却ファンfが装着されている。
【0057】また、前記ミッションケース9の左右横他
側面には、図4、図6に示すように、前記静油圧式無段
変速装置41の入力軸41aの延出端部で駆動される油
圧ポンプ42が連結されており、ミッションケース9の
上面には、図3、図4、図6に示すように、前記ステア
リングハンドル14のハンドル軸14aに連動する油圧
パワーステアリング用のトルクジェネレータ43と、前
記昇降シリンダ6を制御する作業装置昇降操作用の油圧
制御バルブ44とが取り付けられている。
【0058】油圧系について詳述すると、図6に示すよ
うに、前記ミッションケース9を作動油タンクとするの
であって、ミッションケース9の横他側面に取り付けた
オイルフィルター45を通してミッションケース9内の
作動油を静油圧式無段変速装置41及び油圧ポンプ42
に供給し、前記油圧ポンプ42からの圧油は、トルクジ
ェネレータ43に供給され、その後、油圧制御バルブ4
4を通して昇降シリンダ6に供給されるようになってい
る。そして、静油圧式無段変速装置41のドレンは、ミ
ッションケース9に連通する前車軸ケース8に戻され、
昇降シリンダ6を作動停止させたときの油圧制御バルブ
44のドレンはミッションケース9に戻されるようにな
っている。
【0059】前記ミッションケース9内には、静油圧式
無段変速装置41からの動力を断続するクラッチと、こ
のクラッチからの出力を高低二段に変速するギヤシフト
式の副変速装置と、この副変速装置の出力を前記駆動前
輪1に伝達するデフ機構とがエンジン11から走行部へ
の走行伝動系の伝動要素として設置され、前記副変速装
置の入力のうち前進回転のみ伝達する一方向クラッチ
と、この一方向クラッチの出力が入力される株間変更用
の植付変速装置と、この植付変速装置の出力を断続する
植付クラッチとが走行伝動系から分岐させた前記苗植付
装置4への植付伝動系の伝動要素として設置されてい
る。また、前記前車軸ケース8には、前記デフ機構から
駆動前輪1への伝動機構が内装され、後車軸ケース10
には、前記デフ機構から軸を介して取出したデフケース
の回転を駆動後輪2に伝達する伝動機構が内装されてい
る。
【0060】前記エンジンルームRは、図1、図3に示
すように、上面が前下がり傾斜姿勢のものであって、こ
のエンジンルームRの上面・前後面・左右側面を覆うカ
バー50は、エンジンルームRの上部分を覆う上部カバ
ー部51と、エンジンルームRの下部分のうち後ろ部分
を覆う後ろカバー部52と、エンジンルームRの下部分
のうち前部分を覆う前カバー部53とからなる。
【0061】前記上部カバー部51は、図3に示すよう
に、前記ステアリングハンドル14を支持するハンドル
ポスト14Aに連設のステー54に取り付けられてお
り、計器盤パネル部を有する。
【0062】前記後ろカバー部52は、下部で機体フレ
ームに取り付けられているとともに、図3、図4、図8
に示すように、前部で、取付けフレームTFの左右両端
に取付けステー55を介して取り付けられている。前記
取付けフレームTFは、前記トルクジェネレータ43に
ハンドルポスト14Aを支持させる台Bに取り付けられ
ている。
【0063】前記前カバー部53は、図3、図4、図
8、図10に示すように、上部後端の左右向き軸芯P周
りで上下に揺動開閉自在に前記取付けステー55にU字
形のヒンジ部材56を介して取り付けられたカバー部K
である。前記ヒンジ部材56は、エンジンルームR内に
設置されている。つまり、前カバー部53を左右向き軸
芯P周りで上下に揺動開閉自在に支持する支点部57
は、ヒンジ部材56や左右向き軸芯Pを構成する支軸5
8などからなり、全体がエンジンルームR内に設置され
ている。
【0064】この前カバー部53、つまり、カバー部K
を開放姿勢に保持する手段は、図1〜図3、図10に示
すように、自走機体3の最前端、つまり、エンジンルー
ムRの前方に棒状の走行照準具59を、起立した照準作
用姿勢と、その上端で開放姿勢にある前カバー部53に
形成の係止部Kaに係止して前カバー部53を開放姿勢
に突っ張り支持する後傾の突っ張り作用姿勢とに揺動切
り換え自在に設ける手段である。
【0065】また、前記前カバー部53は、合成樹脂製
のものであって、この前カバー部53には、図11に示
すように、前照灯60のランプハウス60Aが一体成形
で形成されている。前記前照灯60は、ランプハウス6
0Aに電球を備えたランプアッシ60Bを取り付け、ラ
ンプハウス60Aにレンズ60Cを嵌め込み装着して構
成されており、ランプハウス60Aの内面には、反射率
の高い反射層60aが形成されている。反射層60aを
形成する手段は、ランプハウス60Aの内面に表面が反
射層から構成された反射シートや反射膜をはりつける手
段や、ランプハウス60Aの内面に反射材を塗布する手
段を挙げることができる。
【0066】更に、前記前カバー部53の左右他側側面
部、つまり、静油圧式無段変速装置41とは反対側の側
面部には、図5に示すように、外気を冷却空気としてエ
ンジンルームR内に吸い込むための吸い込み口61が形
成されている。
【0067】なお、前記前カバー部53の後端部は、前
カバー部53が閉塞姿勢に揺動した状態において前記後
ろカバー部52の前端部外面に弾性的に接触するように
なっている。
【0068】前記エンジンルームR内のうちエンジン1
1の前方箇所には、図3、図4、図7に示すように、エ
ンジン11の出力軸11aに巻き掛け伝動装置62を介
して連動する入力軸63aを備えた発電機63が配置さ
れている。前記巻き掛け伝動装置62は、出力軸11a
に一体回転する状態に装着した出力プーリ62aと入力
軸63aに一体回転する状態に装着した入力プーリ62
bとにわたって伝動ベルト62cを巻回することで構成
されている。前記発電機63は、エンジン11に固定装
着した発電機フレーム64に、伝動ベルト62cの張力
を変更する方向に入力軸63aを振るように左右向き軸
芯x周りに揺動並びに固定自在に取り付けられて、左右
向き軸芯x周りでの揺動により伝動ベルト62cの張力
を調整するように構成されている。詳しくは、二本のボ
ルト65,66で発電機フレーム64に取り付けられて
おり、一方のボルト65を挿通させる発電機フレーム6
4のボルト挿通孔67を他方のボルト66周りの円弧状
の長孔に形成することにより、他方のボルト66を支点
として左右向き軸芯x周りに揺動し、一方のボルト65
を締めつけることで揺動を固定するように構成されてい
る。
【0069】また、エンジンルームR内のうちエンジン
11に隣合う左右横他側箇所には、図4、図5に示すよ
うに、ラジエータ68がその吸い込み口を左右横他側方
に向け、排出口を左右横一側方に向ける姿勢で配置され
ている。このラジエータ68は、エンジン搭載フレーム
Fにステー69を介して搭載されており、このラジエー
タ68には、エンジン11との間に位置する状態でエン
ジン11によりファンベルトを介して駆動される冷却フ
ァン70の外周を覆うファンシュラウド71が取り付け
られている。
【0070】かつ、エンジンルームR内のうちエンジン
11後部の上方箇所には、図3〜図5に示すように、前
記ファンシュラウド71からのエンジン冷却排風をエン
ジン11後部の排気マニホールド11A(排気部の一
例)周囲に案内するとともに、その箇所を通過して左右
横一側方に流動してきたエンジン冷却排風を下方に案内
する断面形状下向きコの字形の立体構造の導風板72が
配置されている。そして、図3〜図5に示すように、前
記ファンシュラウド71とエンジン11との隙間を閉塞
するスポンジ利用の弾性シール材73がファンシュラウ
ド71に取り付けられており、前記導風板72とエンジ
ン11との隙間を閉塞するスポンジ利用の弾性シール材
74が導風板72に取り付けられている。
【0071】また、図3〜図5に示すように、前記排気
マニホールド11Aに接続してエンジン11の後部を通
して左右横一側外方に排気を案内する排気管75には、
マフラ76が排気を前方で放出する状態に接続されてい
る。このマフラ76の排気口76aは、前方下方に向か
って開放している。
【0072】前記カバー50のうち後ろカバー部52に
は、図4に示すように、押し引き式の燃料コック開閉用
の操作ロッド78が挿通されている。この操作ロッド7
8は、その外端部分を曲げることで形成した操作環部7
8aを有する。そして、図9に示すように、操作ロッド
78を挿通させる後ろカバー部52のロッド設置孔79
は、前記操作環部78aの挿通を許容する大きさに形成
されており、このロッド設置孔79には、前記操作環部
78aの挿通を許容する長さ、つまり、操作環部78a
の直径Dよりも大なる長さL1で、かつ、操作ロッド7
8を弾性挾持する幅、つまり、操作ロッド78の直径d
よりもやや小なる幅L2のスリット80aを形成したゴ
ム製のロッド保持具80が弾性的に嵌合保持されてい
る。
【0073】〔別実施形態〕本発明は、田植機以外の水
田作業機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】平面図
【図3】原動部の側面図
【図4】原動部の平面図
【図5】原動部の背面図
【図6】原動部の概略平面図
【図7】原動部要部の側面図
【図8】カバー取付け部の切り欠き背面図
【図9】操作ロッド挿通部の背面図
【図10】カバー部開放状態の切り欠き側面図
【図11】前カバー部要部(前部)の縦断側面図
【符号の説明】 1 前輪 3 自走機体 4 水田作業装置 9 ミッションケース 11 エンジン 11a 出力軸 11A 排気部 40 巻き掛け伝動装置 41a 入力軸 41 静油圧式無段変速装置 50 カバー 51 上部カバー部 52 後ろカバー部 53 前カバー部 57 支点部 59 走行照準具 60 前照灯 60A ランプハウス 62 巻き掛け伝動装置 63a 入力軸 63 発電機 68 ラジエータ 71 ファンシュラウド 72 導風板 73 弾性シール材 74 弾性シール材 75 排気管 76 マフラ 78 操作ロッド 78a 操作環部 79 ロッド設置孔 80a スリット 80 ロッド保持具 R エンジンルーム L 乗降用通路 P 左右向き軸芯 K カバー部 Ka 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向井 猛 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中上 剛志 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D039 AA03 AA04 AA05 AB14 AC01 AC06 AC21 AC22 AC33 AC40 AC64 AD03 AD06 AD11 AD23 AD26 AD35 AD36 AD46 AD47 AD54

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪を軸支したミッションケースの前方
    位置にエンジンをその出力軸が左右向き姿勢に位置する
    状態で搭載した自走機体の後部に水田作業装置を連結
    し、前記ミッションケースの横一側面に、前記出力軸に
    巻き掛け伝動装置を介して連動する入力軸を備えた静油
    圧式無段変速装置を連結し、エンジンルーム内のうちエ
    ンジンの後部を通して横一側方に流動してきたエンジン
    冷却排風を下方に案内するように構成してある水田作業
    機の原動部。
  2. 【請求項2】 前輪を軸支したミッションケースの前方
    位置にエンジンをその出力軸が左右向き姿勢に位置する
    状態で搭載した自走機体の後部に水田作業装置を連結
    し、前記ミッションケースの横一側面に、前記出力軸に
    巻き掛け伝動装置を介して連動する入力軸を備えた静油
    圧式無段変速装置を連結し、エンジンルームのうちエン
    ジンの後部を通して横一側外方に排気を案内する排気管
    にマフラを、排気を前方で放出する状態に接続してある
    水田作業機の原動部。
  3. 【請求項3】 前輪を軸支したミッションケースの前方
    位置にエンジンをその出力軸が左右向き姿勢に位置する
    状態で搭載した自走機体の後部に水田作業装置を連結
    し、前記ミッションケースの横一側面に、前記出力軸に
    巻き掛け伝動装置を介して連動する入力軸を備えた静油
    圧式無段変速装置を連結し、前記エンジンの前方に、前
    記出力軸に巻き掛け伝動装置を介して連動する入力軸を
    備えた発電機を配置してある水田作業機の原動部。
  4. 【請求項4】 前輪を軸支したミッションケースの前方
    位置に、エンジンを防振具を介して搭載するとともに、
    そのエンジンの出力軸長手方向でエンジンに隣合う状態
    でラジエータを搭載し、このラジエータにファンシュラ
    ウドを取り付け、このファンシュラウドからのエンジン
    冷却排風をエンジンの排気部周囲に案内する導風板を設
    け、前記ファンシュラウドと前記エンジンとの隙間及び
    導風板とエンジンとの隙間それぞれを閉塞する弾性シー
    ル材を介装してある水田作業機の原動部。
  5. 【請求項5】 前輪を軸支したミッションケースの前方
    位置にエンジンルームを配置し、このエンジンルームを
    覆うカバーに、押し引き式の燃料コック開閉用の操作ロ
    ッドを挿通させるロッド設置孔を、操作ロッドの外端部
    分を曲げることで形成した操作環部の挿通を許容する大
    きさに形成し、前記操作環部の挿通を許容する長さでか
    つ操作ロッドを弾性挾持する幅のスリットを形成したゴ
    ム製のロッド保持具をロッド設置孔に弾性嵌合保持させ
    てある水田作業機の原動部。
  6. 【請求項6】 前輪を軸支したミッションケースの前方
    位置でかつ左右の乗降用通路の間に、上面が前下がり傾
    斜姿勢のエンジンルームを配置し、このエンジンルーム
    の上面・前後面・左右側面を覆うカバーを構成するに、
    エンジンルームの上部分を覆う上部カバー部を設置し、
    エンジンルームの下部分のうち後ろ部分を覆う後ろカバ
    ー部を設置し、エンジンルームの下部分のうち前部分を
    覆う前カバー部を、上部後端の左右向き軸芯周りで上下
    に揺動開閉自在に設置し、この前カバー部を左右向き軸
    芯周りで上下に揺動自在に支持する支点部をエンジンル
    ーム内に設置してある水田作業機の原動部。
  7. 【請求項7】 前輪を軸支したミッションケースの前方
    位置にエンジンルームを配置し、このエンジンルームを
    覆うカバーを設け、このカバーに後ろの左右向き軸芯周
    りで上下に揺動開閉自在なカバー部を装備させ、エンジ
    ンルームの前方に走行照準具を、照準作用姿勢と、その
    上端で開放姿勢にあるカバー部の係止部に係止してカバ
    ー部を開放姿勢に突っ張り支持する突っ張り作用姿勢と
    に揺動切り換え自在に設けてある水田作業機の原動部。
  8. 【請求項8】 前輪を軸支したミッションケースの前方
    位置にエンジンルームを配置し、このエンジンルームを
    覆う合成樹脂製のカバーを設け、このカバーに前照灯の
    ランプハウスを一体成形で形成してある水田作業機の原
    動部。
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