JP2000337428A - 切替型液封入式防振装置 - Google Patents

切替型液封入式防振装置

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JP2000337428A
JP2000337428A JP11148146A JP14814699A JP2000337428A JP 2000337428 A JP2000337428 A JP 2000337428A JP 11148146 A JP11148146 A JP 11148146A JP 14814699 A JP14814699 A JP 14814699A JP 2000337428 A JP2000337428 A JP 2000337428A
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orifice
diaphragm
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liquid
vibration damping
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幸夫 高島
Masatsugu Takaoka
政嗣 高岡
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリフィスを開閉してシェイク振動とアイド
ル振動の夫々に対応させる切替型液封入式防振装置にお
いて、開閉の繰返しによる閉塞状態の緩み等のおそれが
なく、安定した特性を長期に渡り保持できるようにす
る。 【解決手段】 第1取付具1と第2取付具2とを防振基
体3で連結し、その内部空間に仕切部材4と第1のダイ
ヤフラム5と第2ダイヤフラム6とを配し、これらによ
り形成される主液室7と副液室8とを内外2つのオリフ
ィス14,13で連通させ、第1と第2の両ダイヤフラ
ム5,6の間を平衡室9、第2ダイヤフラム6と第2取
付具2の間を大気圧と負圧の選択導入が可能な切替室1
0とし、前記内側オリフィス14を開口により形成し、
第1ダイヤフラム5の中央部に内側オリフィス14に嵌
り込む突出部17を有する弁体15を設け、突出部17
が内側オリフィス14に嵌り込んでいる状態で内側オリ
フィス14を開閉できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のパワー
ユニットその他の振動体を防振的に支持するのに用いる
切替型の液封入式防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、自動車用エンジン等の振動体を振動を車体に伝達さ
せないように支承するマウントとして液封入式防振装置
が用いられている。
【0003】この液封入式防振装置の一つとして、シェ
イク振動とアイドル振動などの周波数域の異なる2種の
振動に応じて防振特性を切替るようにした切替型の液封
入防振装置が提案されている(例えば、特開平8-270718
号公報、特開平10-238586 号公報、特開平10-184777 号
公報)。
【0004】例えば、特開平8-270718号公報に開示され
た、前記の公知の切替型液封入防振装置は、次の構成を
有するものである。
【0005】剛性を有する第1取付具(12)と、剛性を
有する第2取付具(14,76 )であって、有底筒状をなし
その底部が前記の第1取付具(12)から軸方向に所定の
距離を隔てて位置する有底筒状の第2取付具(14,76)
と、これら第1取付具(12)と第2取付具(14,76)と
の間に介装されて両取付具(12)(14,76)を互いに連
結する、ゴム弾性体よりなる防振基体(16)と、前記の
防振基体(16)と第2取付具(14,76)との間において
軸方向に直列的に配設された、仕切部材(34)、第1の
ダイヤフラム(36)及び第2のダイヤフラム(94)と、
前記の防振基体(16)と仕切部材(34)との間に形成さ
れた主液室(44)と、前記の仕切部材(34)と第1のダ
イヤフラム(36)との間に形成された副液室(46)と、
前記仕切部材(34)に設けられた、主液室(44)と副液室(4
6)を連通させる、外側のオリフィス(58)とこれより直径
方向の内側にある内側オリフィス(64)であって、前記の
外側のオリフィス(58)は前記仕切部材(34)の周方向に所
定長さ延びており内側のオリフィス(64)は前記の第1ダ
イヤフラム(36)により開閉されるようになされている外
側と内側との2つのオリフィス(58,64) と、前記第1の
ダイヤフラム(36)を前記仕切部材(34)に対して押圧
する付勢手段(86)であって、このように前記仕切部材
(34)を押圧することにより、前記内側オリフィス(6
4)と前記副液室(46)との間の液の流れを阻止する付
勢手段(86)と、前記第1のダイヤフラム(36)と第2
のダイヤフラム(94)との間に形成された平衡室(96)
と、前記第2のダイヤフラム(94)と第2取付具(14,
76)との間に形成された大気圧と負圧の選択導入が可能
な切替室(100) とからなり、前記切替室(100) に負圧を
導入することにより、前記第1ダイヤフラム(36)が前
記付勢手段(86)による付勢力に抗して移動することに
より、仕切部材(34)から離脱して、前記の内側オリフ
ィス(64)と副液室(46)とを連通させるようになし、
これにより、周波数域が異なる2種類の振動のそれぞれ
に対応したオリフィスを選択的に使用できるようにした
ものである。
【0006】この公知の液封入式防振装置においては、
前記外側オリフィス(58)のみならず、第1のダイヤフ
ラム(36)により開閉される内側オリフィス(64)もリ
ング状をなしている。したがって、内側オリフィス(6
4)は周方向に延びるある程度の長さを有しているの
で、内側オリフィス(64)内を流動する液体に流動抵抗
が生じ、その結果、内側オリフィス(64)内を液体が流
れにくくなる。そのため、液体が外側のオリフィス(5
8)内を流動することとなるので、内側オリフィス(6
4)内において十分な振動減衰の効果が得られない。
【0007】また、内側のオリフィス(64)を閉塞する
ためには、第1のダイヤフラム(38)の中央部を仕切部
材(34)の下面に押しつける。すなわち、第1のダイヤ
フラム(38)の平面状の中央部が、仕切部材(34)にお
ける内側オリフィス(64)の副液室(46)側の開口部
(62)の周囲の平面部に当接し、このような平面的な当
接のみにより内側のオリフィス(64)は閉塞される。し
たがって、例えば、主液室(34)の内部が突然高圧にな
った場合や、第1のダイヤフラム(36)の横ずれ等のた
めに前記当接部分部に僅かに緩みが生じた場合、内側オ
リフィス(64)が十分に閉塞されないおそれがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み
て、内外2つのオリフィスのうちの内側のオリフィスを
開閉可能に構成して、シェイク振動とアイドル振動など
の周波数域の異なる2つの振動のそれぞれに対応したオ
リフィスを選択使用できるようにした上記の公知の液封
入式防振装置において、前記仕切部材における2つのオ
リフィスの形態と、内側のオリフィスを閉塞する第1の
ダイヤフラムの形状を改良して、上記の問題を解消し、
安定した特性を保持できるようにするものである。
【0009】すなわち、本発明は、前記主液室と副液室
の間の仕切部材に軸方向に貫通した内側オリフィスとし
ての開口を有し、また前記第1のダイヤフラムに、前記
内側オリフィスとしての開口に嵌り込む突出部を有する
弁体を設け、前記切替室を、負圧導入と大気圧導入のい
ずれかに選択することにより、前記弁体を上下させて、
前記開口を閉塞あるいは開放できるようにしたことを特
徴とする。
【0010】これにより、前記の弁体が仕切部材から離
脱して前記開口を開放させることにより、前記内側オリ
フィスがその作用状態に至り、外側オリフィスの液流動
を抑え、内側オリフィスについて設定された周波数域で
の振動減衰が効果的になされる。
【0011】また、前記弁体の突出部が開口に嵌り込ん
でいることで、第1のダイヤフラムの横ずれ等による緩
みが阻止され、常に位置ずれなく仕切部材に密接でき、
十分な閉塞状態を確保できる。
【0012】前記の周方向に延びる外側のオリフィスは
円形、楕円形、多角形、その他の完結したリング形状の
形態であってもよく、またはこれらリング形状の部分的
な形態であってもよい。
【0013】前記の外側オリフィスは特にシェイク振動
を減衰させるものであり、内側オリフィスはアイドル振
動を減衰させるものとすることができる。
【0014】前記の外側のオリフィスは、内側のオリフ
ィスに比して、流路の長さが長く形成することができお
よび/または流路の仕切部材の軸方向の断面の面積をよ
り小さくしてもよく、このようにすることにより、外側
のオリフィスが内側のオリフィスに比べて周波数がより
小さく波長がより大きい振動を減衰するのに適したもの
とすることができる。
【0015】内側オリフィスは仕切部材の中央部に設
け、これと対応して、弁体も第1ダイヤフラムの中央部
に設けるのが製造上好ましい。
【0016】前記の切替型の液封入式防振装置におい
て、前記弁体の突出部の少なくとも一部が、前記切替室
の負圧導入時にも仕切部材の開口内に位置するように設
けられている場合は、前記弁体が前記開口から完全に離
脱するおそれがなく、前記の位置ずれ防止効果が確実に
なされる。さらに前記弁体の突出部の外周部に横ずれ防
止手段が設けられている場合も、前記弁体が横ずれする
ことなく仕切部材の下面に当接でき、閉塞状態が緩むこ
とがない。この横ずれ防止手段を前記の内側オリフィス
に係合させるようにすれば、横ずれ防止効果が一層確実
である。
【0017】また前記の切替型の液封入式防振装置にお
いて、第2のダイヤフラムに結合されて前記平衡室の内
周を画するキャップ状部材が、前記弁体の下部に嵌着さ
れてなるものが好適である。すなわち、これにより、弁
体が所定の形状を保持するように支持されるとともに、
切替室の負圧導入、大気圧導入の切替による前記弁体の
上下に移動し、前記開口の開閉作用を確実になすことが
できる。
【0018】さらに、前記切替室の負圧導入時における
前記弁体の降下を規制するストッパ手段を設けておくこ
とにより、切替室の負圧導入時における第2のオリフィ
スである開口と弁体との間の開口面積を常に一定に保持
でき、振動減衰特性を安定に保つことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基いて説明する。
【0020】図1は本発明の実施例に係る切替型の液封
入式防振装置の切替室に大気圧を導入した状態の縦断面
図、図2は同装置の切替室に負圧を導入した状態の縦断
面図を示し、図3は仕切部材の斜視図、図4は第1ダイ
ヤフラムと第2ダイヤフラムを分離して示す半部の断面
斜視図である。
【0021】この切替型液封入式防振装置は、第1取付
具(1)と、有底筒状をなしその底部が前記第1取付具
から軸方向に所定の距離を隔てて位置している第2取付
具(2)と、これら第1取付具(1)と第2取付具
(2)との間に介装されて両取付具(1)(2)を互い
に連結する、ゴム弾性体よりなる厚肉の防振基体(3)
とを有している。
【0022】前記の第1取付具(1)および第2取付具
(2)は、いずれも主に金属材等の剛性を有する材料よ
り形成されており、上側の第1取付具(1)は、略円板
状をなしその中央部には取付ボルト(1a)が突設されて
いる。この取付ボルト(1a)により、前記第1取付具
(1)が主に自動車用エンジン等のパワーユニットつま
り振動体側に取付けられ、また下側の第2取付具(2)
は、筒状の胴部(21)の外周に付設されるブラケット
(図示省略)により主に車体側に取付けられる。
【0023】前記防振基体(3)は、図に示すように略
傘形の湾曲形状をなしており、この上部に前記第1取付
具(1)が加硫接着手段により結合されている。また防
振基体(3)の下部外周には筒状の補強金具(31)が加
硫接着され、該補強金具(31)が前記第2取付具(2)
の胴部(21)の上部内周に嵌着されている。
【0024】図の場合、前記第2取付具(2)の胴部
(21)は、上部開口側が径大、下部側がやや径小に形成
され、中間に段部(22)を有し、さらに底壁部(23)の
近傍にも段部(24)が設けられている。また前記胴部
(21)の開口端部(21a)が、該胴部(21)の上部内周
に嵌着された前記補強金具(31)の上端フランジ部(31
a)に対しかしめ固定されている。
【0025】前記の防振基体(3)と第2取付具(2)
との間の空間内に、防振基体(3)の側から順に、仕切
部材(4)と、ゴム膜よりなる第1のダイヤフラム
(5)および第2のダイヤフラム(6)とが軸方向に直
列的に配設されている。そして前記の防振基体(3)と
仕切部材(4)との間が液体を封入した主液室(7)と
して形成され、前記仕切部材(4)と第1のダイヤフラ
ム(5)の間が後述のオリフィスを通じて主液室(7)
と連通する副液室(8)として形成されている。
【0026】さらに、前記第1のダイヤフラム(5)と
第2のダイヤフラム(6)の間が第2取付具(2)の胴
部(21)に有する通気孔(21b)を通じて大気に開放さ
れた平衡室(9)とされている。また前記第2のダイヤ
フラムと(6)と第2取付具(2)の底壁部(23)の間
が後述するように大気圧と負圧の選択導入が可能な切替
室(10)とされている。すなわち、この切替室(10)
は、前記底壁部(23)に貫通して設けられた切替用連通
管(11)を通じて外部の切替バルブ(図示せず)により
大気圧導入状態と負圧導入状態に切替られて、その容積
を変化させるようになっている。また前記平衡室(9)
は、前記副液室(8)と切替室(10)との圧力差を緩和
する働きを持っている。これにより薄い肉厚のダイヤフ
ラム(5)(6)の耐久性に貢献でき、前記切替室(1
0)に小さい負圧力を導入することで制御できるものと
なる。なお前記平衡室(9)を密封室とすることも可能
である。
【0027】前記の仕切部材(4)は、金属材等の剛性
材により形成され、図3に示すように、その外周部に外
側オリフィス(13)を形成するための略全周に渡る溝を
有し、その中央部に内側オリフィス(14)としての一つ
の開口を有している。そしてこの仕切部材(4)が前記
補強金具(31)の下部開口側の内周に防振基体(3)と
一体のシール用ゴム部(3a)を介して気密に嵌着される
ことにより、前記溝が平面よりみて図のような円形、あ
るいは楕円形、多角形その他のリング形状の形態で周方
向に延びる外側オリフィス(13)としての通路を構成す
るようになっている。この外側のオリフィス(13)は前
記溝の上縁側と下縁側に有する連通部(13a)(13b)
を通じて主液室(7)および副液室(8)にそれぞれ連
通している。
【0028】図示する場合、前記仕切部材(4)の外周
下縁部が、前記第2取付具(2)の胴部(21)の上部内
周に嵌合され、前記第1のダイヤフラム(5)の外周部
に加硫接着された環状のカラー金具(51)とともに、前
記補強金具(31)と段部(22)の間に挾着されて保持さ
れている。前記カラー金具(51)は第1のダイヤフラム
(5)のゴム膜部と一体のシール用ゴム部を介して前記
胴部(21)における段部(22)より下部に気密に嵌着さ
れている。また第2のダイヤフラム(6)は、その外周
部に加硫接着されたカラー金具(61)が前記胴部(21)
の下部の段部(24)の位置まで圧入されることにより支
持されている。このカラー金具(61)の外周部を上方へ
筒状に延長して、前記カラー金具(51)とともに段部
(22)に係合した構成とすることもできる。
【0029】また、前記仕切部材(4)の中央部に形成
された開口よりなる内側オリフィス(14)も、主液室
(7)と副液室(8)の双方に連通するが、特に前記第
1のダイヤフラム(5)の中央部に有する弁体(15)に
より開閉されるように設けられている。
【0030】すなわち、前記第1のダイヤフラム(5)
の中央部には、前記開口として形成された内側オリフィ
ス(14)と共軸にこれを閉塞できる弁体(15)が一体に
形成されている。この弁体(15)は、図のように、前記
仕切部材(4)の開口周縁部の下面に当接する平坦ゴム
面(16)を有するとともに、該平坦ゴム面(16)の中央
部に前記内側オリフィス(14)に嵌り込んでいるやや径
小の突出部(17)を有する断面略凸形状をなし、前記突
出部(17)が内側オリフィス(14)としての開口に嵌り
込んでいる状態下で弁体(15)が上下に移動して、前記
内側オリフィス(14)を開閉できるようになっている。
【0031】前記突出部(17)はその少なくとも一部、
例えば上面部が切替室(10)に負圧を導入した状態にお
いても、仕切部材(4)の内側オリフィス(14)内に位
置するように設けられており、これにより弁体(15)の
内側オリフィス(14)に対する位置ずれを防止できるよ
うになっている。
【0032】通常、前記の外側オリフィス(13)は、シ
ェイク振動の周波数域で振動減衰作用を効果的に発揮さ
れるように、また前記開口による内側オリフィス(14)
は、前記開状態においてアイドル振動の周波数域で振動
減衰作用を効果的に発揮できるように、オリフィスとし
ての断面積や長さ等が設定されている。すなわち、前記
外側オリフィス(13)は、内側オリフィス(14)に比し
て、その流路の長さが長く形成されるか、あるいはその
流路の、防振装置の軸方向の断面における面積が小さく
形成される。
【0033】また前記弁体(15)は、前記平坦ゴム面
(16)および突出部(17)の形態にほぼ対応した断面略
凸形状の補強金具(18)がゴム部に一体に加硫接着され
て保形されており、補強金具(18)の周縁部上側の平坦
ゴム面(16)が仕切部材(4)に対し安定性よく当接で
きるようになっている。
【0034】前記突出部(17)の外周部には、周方向の
所要間隔位置、例えば前後左右の4個所に、弁体(15)
の横ずれ防止手段(25)として、内側オリフィス(14)
に対してガイド作用を果す傾斜リブ(25a)がゴム部と
一体に設けられており、該傾斜リブ(25a)が内側オリ
フィス(14)の内周に係合することにより、弁体(15)
の前記平坦ゴム面(16)が、仕切部材(4)の開口周縁
部下面にずれなく当接できるようになっている。
【0035】横ずれ防止手段(25)としては、図のよう
な傾斜リブ(25a)によるものには限らず、突出部(1
7)の外周をテーパ状に形成して、その周方向の所要間
隔毎に流通のための切欠(図示せず)を形成したもの
等、前記同様のガイド作用を果す種々の形態による実施
が可能である。
【0036】前記弁体(15)の下面側の補強金具(18)
の内側には、前記第2のダイヤフラム(6)の内周部に
加硫接着された断面が逆凹形状のキャップ状部材(26)
が圧入手段により嵌着されており、これにより、第1の
ダイヤフラム(5)と第2のダイヤフラム(6)の間の
平衡室(9)の内周が画され、さらに弁体(15)と第2
のダイヤフラム(6)の間隔を一定に保持するように支
持されている。またこのキャップ状部材(26)の内側は
前記切替室(9)の一部を構成している。
【0037】前記キャップ状部材(26)の内側には前記
第1のダイヤフラム(5)の中央部に有する弁体(15)
を、該キャップ状部材(26)を介して仕切部材(4)の
側に押圧させる付勢手段、例えばスプリングよりなる付
勢手段(27)が設けられている。これにより、前記切替
室(10)の大気圧導入時に前記付勢手段(27)による付
勢力で弁体(15)を仕切部材(4)に押圧できて、前記
内側オリフィス(14)での液流動を阻止でき、また前記
切替室(10)の負圧導入時に、前記付勢手段(27)の付
勢力に抗して前記弁体(15)が降下することにより仕切
部材(4)から離脱して、前記内側オリフィス(14)が
開放され、主液室(7)と副液室(8)が連通するよう
になっている。
【0038】すなわち、前記弁体(15)の降下位置は、
切替室(10)の負圧導入時の圧力と前記付勢手段(27)
のバネ定数とによって決まるので、通常、前記付勢手段
(27)は、第1のダイヤフラム(5)を正確に拘束しな
がら、切替室(10)の負圧導入によって弁体(15)とと
もに底壁部(23)側に圧縮される(撓む)程度のバネ定
数を有するものが用いられる。
【0039】前記の付勢手段(27)は、第2取付具
(2)の底壁部(23)の上に配置しておくこともできる
が、図示する実施例の場合、前記底壁部(23)の内方側
へ台形状に突出した中央部(23a)の上に配置されたス
トッパー手段(42)を介して支持されている。
【0040】ストッパー手段(42)は、前記切替室(1
0)の負圧導入時における弁体(15)の一定以上の降下
を、前記キャップ状部材(26)を介して規制し、弁体
(15)と仕切部材(4)との間の間隔を一定に保持する
ように設けられている。このストッパー手段(42)は、
内孔(43)を有するストッパゴム(44)と、該ストッパ
ゴム(44)の下端部に埋設されたリング円板状のプレー
ト(45)とからなり、前記内孔(43)が前記中央部(23
a)に貫設された切替用連通管(11)に嵌着されて定位
置に保持されている。そして、前記プレート(45)の外
周縁がストッパゴム(44)より外方へフランジ状に張出
し、該張出し縁部(45a)の上に前記付勢手段(27)と
なるスプリングが位置決めされ支持されている。また、
前記ストッパゴム(44)の上面部には、打音防止と吸い
つき防止のためのスリット(46)が設けられている。
【0041】前記のストッパゴム(44)はその高さ、ゴ
ム硬度を任意に設定できるので、弁体(15)の上下移動
の距離を正確に設定でき、ひいては、第2のダイヤフラ
ム(6)の耐久性をも向上させることができる。
【0042】なお、前記第1のダイヤラム(5)と第2
のダイヤフラム(6)は、図示するようにそれぞれ別に
成形して、カラー金具(51)や(61)および弁体(15)
あるいはキャップ状部材(26)等と加硫接着手段により
一体に形成しておく場合のほか、この両ダイヤフラム
(5)(6)を同時に加硫成形することもできる。前記
のように両ダイヤフラムを別成形する場合は、第2のダ
イヤフラム(6)とストッパ手段(42)とを一体成形す
ることもできる。
【0043】また、上記の第1取付具(1)には、スタ
ビライザ(55)が取付られている。
【0044】このスタビライザ(55)は、前記防振基体
(3)から張出したストッパ部(35)と当接することよ
り、第1取付具(1)と第2取付具(2)との間の大き
な相対変位を規制するものである。
【0045】上記のように構成された切替型液封入式防
振装置は、パワーユニット等の振動体側から与えられた
振動によって防振基体(3)が変形し、この変形によっ
て主液室(7)における液体が仕切部材(4)に有する
外側オリフィス(13)または開口による内側オリフィス
(14)を介して副液室(8)との間で流出入し、このと
き、外側オリフィス(13)と内側オリフィス(14)それ
ぞれの共振特性により、振動が大幅に減衰される。
【0046】ところで、図1は、切替室(10)が切替連
通管(11)を通じて大気圧が導入された状態を示してい
る。この状態においては、第1のダイヤフラム(5)の
中央部に有する弁体(15)が付勢手段(27)の付勢力で
仕切部材(4)の側に押圧されて、該弁体(15)の突出
部(17)が開口としての内側オリフィス(14)に嵌り込
んだ状態において、平坦ゴム面(16)が仕切部材(4)
の開口周縁部下面に当接して該内側オリフィス(14)が
塞がれており、該内側オリフィス(14)を通じて液体は
流通しない。そのため、液体は環状の外側オリフィス
(13)を通じては主液室(7)と副液室(8)の間を流
通する。したがって、外側オリフィス(13)により減衰
作用を効果的に行なえるようにした周波数域の振動、例
えばシェイク振動を効果的に減衰できる。
【0047】一方、図2は、アイドル振動に対応できる
ように、前記切替室(10)に負圧を導入した状態を示し
ている。この場合、切替室(10)が負圧になることによ
って、第2のダイヤフラム(6)がこれと一体のキャッ
プ状部材(26)とともに第2取付具(2)の底壁部(2
3)側に吸引されるとともに、これに伴って前記付勢手
段(27)の付勢力に抗して弁体(15)も下方へ移動し
て、仕切部材(4)の下面から離脱し、該弁体(15)と
仕切部材(4)との間に間隔を保有することにより、前
記内側オリフィス(14)が前記副液室(8)に対し開放
状態となり、主液室(7)と副液室(8)とが連通状態
となる。
【0048】このとき、内側オリフィス(14)は、外側
オリフィス(13)に比して大きい断面積でかつ液流の距
離も短いために、液体は前記外側オリフィス(13)を流
通することなく内側オリフィス(14)を流通することに
なり、該内側オリフィス(14)により減衰作用を効果的
に行なえるようにした周波数域の振動、すなわちアイド
ル振動を効果的に減衰できる。特に、比較的大きい一つ
の開口を内側オリフィス(14)として形成したもので、
これを前記弁体(15)により開閉するように設けたの
で、従来の、ある程度の長さを持つ環状のオリフィスと
は異なり、圧倒的に大きくかつ液流距離の短い内側オリ
フィスを設定でき、前記の振動減衰をさらに効果的にな
すことができる。
【0049】しかも、前記弁体(15)の突出部(17)が
内側オリフィス(14)に嵌り込んでいることで、次に切
替室(10)に大気圧を導入して、弁体(15)を仕切部材
(4)に当接させた場合にも、第1のダイヤフラム
(5)の横ずれ等が生じることがなく、仕切部材(4)
に均一に密接でき、位置ずれによる閉塞面の緩みが防止
され、十分な閉塞状態を確保でき、安定した特性を長期
に渡って保持できる。
【0050】
【発明の効果】上記したように本発明の切替型液封入防
振装置は、内外2つのオリフィスのうちの内側オリフィ
スを開閉可能に構成して、シェイク振動とアイドル振動
の夫々に対応したオリフィスを選択使用できるようにし
たものにおいて、内側オリフィスを開口により形成し
て、この内側オリフィスとしての開口に嵌り込む突出部
を有する弁体により、前記突出部が内側オリフィスに嵌
り込んでいる状態で開閉できるようにしたので、位置ず
れによる閉塞面の緩みのおそれなく、十分な閉塞状態を
確保でき、安定した特性を長期に渡って保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の切替型液封入式防振装置の
切替室に大気圧を導入した状態の縦断面図である。
【図2】同上装置の切替室に負圧を導入した状態の縦断
面図である。
【図3】仕切部材の斜視図である。
【図4】第1ダイヤフラムと第2ダイヤフラムを分離し
て示す半部の断面斜視図である。
【符号の説明】
(1) 第1取付具 (2) 第2取付具 (3) 防振基体 (4) 仕切部材 (5) 第1のダイヤフラム (6) 第2のダイヤフラム (7) 主液室 (8) 副液室 (9) 平衡室 (10) 切替室 (11) 切替用連通管 (13) 外側オリフィス (14) 開口による内側オリフィス (15) 弁体 (16) 平坦ゴム面 (17) 突出部 (18) 補強金具 (25) 横ずれ防止手段 (26) キャップ状部材 (27) 付勢手段 (42) ストッパー手段 (44) ストッパゴム (45) プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岡 政嗣 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA05 3J047 AA03 AA15 AB02 CA01 CA04 CA06 CA08 DA01 DA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剛性を有する第1取付具と、 剛性を有する第2取付具であって、有底筒状をなしその
    底部が前記の第1取付具から軸方向に所定の距離を隔て
    て位置している第2取付具と、 これら第1取付具と第2取付具との間に介装されて両取
    付具を互いに連結する、ゴム弾性体よりなる防振基体
    と、 前記の防振基体と第2取付具との間の空間内において軸
    方向に直列的に配設された、仕切部材、第1のダイヤフ
    ラム及び第2のダイヤフラムと、 前記の防振基体と仕切部材との間に形成された主液室
    と、 前記の仕切部材と第1のダイヤフラムとの間に形成され
    た副液室と、 前記仕切部材に設けられた、主液室と副液室を連通させ
    る、外側のオリフィスとこれより直径方向の内側にある
    内側オリフィスであって、前記の外側のオリフィスは前
    記仕切部材の周方向に所定長さ延びており内側のオリフ
    ィスは前記の第1ダイヤフラムにより開閉されるように
    なされている外側と内側との2つのオリフィスと、 前記第1のダイヤフラムを前記仕切部材に対して押圧す
    る付勢手段であって、このように前記仕切部材を押圧す
    ることにより、前記内側オリフィスと前記副液室との間
    の液の流れを阻止する付勢手段と、 前記第1のダイヤフラムと第2のダイヤフラムとの間に
    形成された平衡室と、 前記第2のダイヤフラムと第2取付具との間に形成され
    た大気圧と負圧の選択導入が可能な切替室とからなり、 前記切替室に負圧を導入することにより、前記第1ダイ
    ヤフラムが前記付勢手段による付勢に抗して移動するこ
    とにより、仕切部材から離脱して、前記の内側オリフィ
    スと副液室とを連通させるようになし、 これにより、周波数域が異なる2種類の振動のそれぞれ
    に対応したオリフィスを選択的に使用できるようにした
    液封入式防振装置において、 前記内側オリフィスは、前記仕切部材を軸方向に貫通し
    た開口であり、 前記第1のダイヤフラムは、前記内側オリフィスと共軸
    であり且つこれを閉塞する弁体を有し、この弁体は、前
    記オリフィスに嵌り込む突出部を有し、 前記切替室を、大気圧導入と負圧導入のいずれかに選択
    することにより、前記弁体を上下させて、前記開口を閉
    塞あるいは開放できるようにしたことを特徴とする切替
    型液封入式防振装置。
  2. 【請求項2】周方向に延びている前記の外側オリフィス
    は、円形、楕円形、多角形、その他のリング形状の形態
    でまたは前記リング形状の一部の形態で延びている請求
    項1に記載の切替型液封入式防振装置。
  3. 【請求項3】前記の外側オリフィスはシェイク振動を、
    内側オリフィスはアイドル振動を、それぞれ減衰させる
    ようになされている請求項1または2に記載の切替型液
    封入式防振装置。
  4. 【請求項4】前記の外側のオリフィスは、前記の内側の
    オリフィスに比して、その流路の長さが長いことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の切替型液封
    入式防振装置。
  5. 【請求項5】前記の外側のオリフィスは、前記の内側の
    オリフィスに比して、その流路の、前記防振装置の軸方
    向における断面の面積が小さいことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の切替型液封入式防振装
    置。
  6. 【請求項6】開口として形成された前記内側オリフィス
    は前記仕切部材の中央部に設けられている請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の切替型液封入式防振装置。
  7. 【請求項7】前記弁体の突出部の少なくとも一部が、前
    記切替室の負圧導入時にも仕切部材の開口内に位置する
    ように設けられてなる請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の切替型液封入式防振装置。
  8. 【請求項8】前記弁体の突出部の外周部に横ずれ防止手
    段が設けられてなる請求項1〜7のいずれか1項に記載
    の切替型液封入式防振装置。
  9. 【請求項9】前記の横ずれ防止手段が前記の内側オリフ
    ィスに係合することを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か1項に記載の切替型液封入式防振装置。
  10. 【請求項10】前記第2のダイヤフラムに結合されて前
    記平衡室の内周を画するキャップ状部材が、前記弁体の
    下部に嵌着されてなる請求項1〜9のいずれか1項に記
    載の切替型液封入式防振装置。
  11. 【請求項11】切替室の負圧導入時における前記弁体の
    降下を規制するストッパ手段が設けられてなる請求項1
    〜10のいずれか1項に記載の切替型液封入式防振装
    置。
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