JP2000339676A - 磁気記録媒体の製造方法および製造装置 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法および製造装置Info
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- JP2000339676A JP2000339676A JP11150532A JP15053299A JP2000339676A JP 2000339676 A JP2000339676 A JP 2000339676A JP 11150532 A JP11150532 A JP 11150532A JP 15053299 A JP15053299 A JP 15053299A JP 2000339676 A JP2000339676 A JP 2000339676A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クーリングキャンにおける絶縁性の保持を必
要とせずに、ボンバード処理による帯電によって磁気記
録媒体を構成するベースフィルムのクーリングキャンに
対する良好な密着性を保持しつつ、ベースフィルムに対
する強磁性金属の蒸着が良好い行われるようにする。 【解決手段】 磁気記録媒体を構成するベースフィルム
3を、クーリングキャン2の周面に沿わせて走行させな
がらボンバード処理した後に、ベースフィルム3上に真
空蒸着法により金属磁性膜を形成する磁気記録媒体の製
造方法であって、そのボンバード処理を、クーリングキ
ャン2の周面と、この周面に対向配置されるボンバード
電極11との間に、0.8kV〜1.2kVのボンバー
ド電圧を印加し、0.5A〜1.0Aのボンバード電流
によって行う。
要とせずに、ボンバード処理による帯電によって磁気記
録媒体を構成するベースフィルムのクーリングキャンに
対する良好な密着性を保持しつつ、ベースフィルムに対
する強磁性金属の蒸着が良好い行われるようにする。 【解決手段】 磁気記録媒体を構成するベースフィルム
3を、クーリングキャン2の周面に沿わせて走行させな
がらボンバード処理した後に、ベースフィルム3上に真
空蒸着法により金属磁性膜を形成する磁気記録媒体の製
造方法であって、そのボンバード処理を、クーリングキ
ャン2の周面と、この周面に対向配置されるボンバード
電極11との間に、0.8kV〜1.2kVのボンバー
ド電圧を印加し、0.5A〜1.0Aのボンバード電流
によって行う。
Description
【0001】本発明は、磁気記録媒体の製造方法および
製造装置、特に磁性層が金属磁性薄膜より成る磁気記録
媒体の製造方法および製造装置に関わる。
製造装置、特に磁性層が金属磁性薄膜より成る磁気記録
媒体の製造方法および製造装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気記録媒体としては、非磁
性支持体上に酸化物磁性粉末あるいは合金磁性粉末等の
粉末磁性材料を塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂等の有機バインダー中に
分散させた磁性塗料を塗布、乾燥することにより磁性層
を形成する、いわゆる塗布型の磁気記録媒体が実用化さ
れている。
性支持体上に酸化物磁性粉末あるいは合金磁性粉末等の
粉末磁性材料を塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポ
リエステル樹脂、ウレタン樹脂等の有機バインダー中に
分散させた磁性塗料を塗布、乾燥することにより磁性層
を形成する、いわゆる塗布型の磁気記録媒体が実用化さ
れている。
【0003】これに対して、高密度磁気記録への要求の
高まりと共に、Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co
−O等の金属磁性材料を、メッキや真空薄膜形成手段、
例えば真空蒸着法やイオンプレーティング法等によっ
て、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ
イミドフィルム等の非磁性のベースフィルム上に被着し
て磁性層を形成した、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記
録媒体が実用化されている。
高まりと共に、Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co
−O等の金属磁性材料を、メッキや真空薄膜形成手段、
例えば真空蒸着法やイオンプレーティング法等によっ
て、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ
イミドフィルム等の非磁性のベースフィルム上に被着し
て磁性層を形成した、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記
録媒体が実用化されている。
【0004】この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体は、抗
磁力や角形比にすぐれ、短波長での電磁変換特性にすぐ
れているばかりでなく、磁性層の厚さを極めて薄くする
ことができるため、記録減磁や再生時の厚み損失が著し
く小さいこと、磁性層中に非磁性材料のバインダー等が
混入されないことから、磁性材料の充填密度を高めるこ
とができるなど、数々の利点を有する。
磁力や角形比にすぐれ、短波長での電磁変換特性にすぐ
れているばかりでなく、磁性層の厚さを極めて薄くする
ことができるため、記録減磁や再生時の厚み損失が著し
く小さいこと、磁性層中に非磁性材料のバインダー等が
混入されないことから、磁性材料の充填密度を高めるこ
とができるなど、数々の利点を有する。
【0005】更に、この種の磁気記録媒体の電磁変換特
性を向上させ、より大きな出力を得ることができるよう
にするために、この磁気記録媒体の磁性層を形成する際
に、磁性材料を斜めに蒸着して形成する、いわゆる斜方
蒸着法によって行うことが主流になっている。
性を向上させ、より大きな出力を得ることができるよう
にするために、この磁気記録媒体の磁性層を形成する際
に、磁性材料を斜めに蒸着して形成する、いわゆる斜方
蒸着法によって行うことが主流になっている。
【0006】この斜方蒸着法を行うに際しては、所定の
温度まで冷却されたクーリングキャンの周面に磁気記録
媒体を構成するベースフィルムを巻回させ、このベース
フィルムをクーリングキャンの回転に応じて所定の速度
で走行させながら、ルツボより蒸発させた強磁性金属材
料を、クーリングキャンの周面に巻回させたベースフィ
ルム上に蒸着させることによって金属磁性薄膜の形成を
行っている。
温度まで冷却されたクーリングキャンの周面に磁気記録
媒体を構成するベースフィルムを巻回させ、このベース
フィルムをクーリングキャンの回転に応じて所定の速度
で走行させながら、ルツボより蒸発させた強磁性金属材
料を、クーリングキャンの周面に巻回させたベースフィ
ルム上に蒸着させることによって金属磁性薄膜の形成を
行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この斜方蒸着法におい
て、その蒸着材の強磁性金属材料がルツボ内に収容さ
れ、この強磁性金属材料を、電子ビームを照射する方法
などによって溶解、蒸発させることによってその蒸着を
行うが、近年、この電子ビームを放出する電子銃の出力
を大きくすることによって蒸着レートを高くする傾向に
ある。このような高速蒸着化に伴い、蒸着時にベースフ
ィルムが受ける熱負荷は大きくなる。そこで、この場
合、ベースフィルムとクーリングキャンとは完全に密着
させることによって所要の冷却が確実になされるように
することが必要になる。
て、その蒸着材の強磁性金属材料がルツボ内に収容さ
れ、この強磁性金属材料を、電子ビームを照射する方法
などによって溶解、蒸発させることによってその蒸着を
行うが、近年、この電子ビームを放出する電子銃の出力
を大きくすることによって蒸着レートを高くする傾向に
ある。このような高速蒸着化に伴い、蒸着時にベースフ
ィルムが受ける熱負荷は大きくなる。そこで、この場
合、ベースフィルムとクーリングキャンとは完全に密着
させることによって所要の冷却が確実になされるように
することが必要になる。
【0008】ところで、クーリングキャンとベースフィ
ルムの密着性は、電子銃から発せられた電子ビームの一
部が、ルツボ内の溶融強磁性金属の表面で反射され、ベ
ースフィルム表面に照射されることによって、ベースフ
ィルムを帯電させることで得られている。したがって、
電子銃において異常放電が発生するなどによって電子の
供給が停止した場合には、クーリングキャンとベースフ
ィルムの密着性が低下し、ベースフィルムが、溶融強磁
性金属の輻射熱によって溶解、切断するという事故が発
生することから、この場合、蒸着工程を停止せざるを得
ない。
ルムの密着性は、電子銃から発せられた電子ビームの一
部が、ルツボ内の溶融強磁性金属の表面で反射され、ベ
ースフィルム表面に照射されることによって、ベースフ
ィルムを帯電させることで得られている。したがって、
電子銃において異常放電が発生するなどによって電子の
供給が停止した場合には、クーリングキャンとベースフ
ィルムの密着性が低下し、ベースフィルムが、溶融強磁
性金属の輻射熱によって溶解、切断するという事故が発
生することから、この場合、蒸着工程を停止せざるを得
ない。
【0009】したがって、高速蒸着を行う際には、電子
銃に異常放電が発生した場合でも、クーリングキャンと
ベースフィルムの密着性を損なわずに、上述した熱負荷
による事故を防止することが必要である。このような事
故を防止する方法として、ベースフィルムに対する金属
磁性薄膜の密着性を上げるための、いわば前処理として
用いられるボンバード処理装置を用いて、ベースフィル
ムを帯電させることによって、このベースフィルムを、
クーリングキャンと静電的に密着させるようにした方法
が提案された(特開平6−145954号公報参照)。
しかしながら、この場合、導電性を有するクーリングキ
ャンは、これが接地されることがないように、接地電位
が与えられる蒸着装置と電気的に絶縁させている。した
がって、このようにクーリングキャンの絶縁性を保持す
るためには、このクーリングキャンを冷却する冷媒とし
て、絶縁性を有する高価な代替のフロン系冷媒が用いら
れるが、地球環境への配慮およびコストの面で、このよ
うにクーリングキャンに絶縁性を保持させることには問
題がある。
銃に異常放電が発生した場合でも、クーリングキャンと
ベースフィルムの密着性を損なわずに、上述した熱負荷
による事故を防止することが必要である。このような事
故を防止する方法として、ベースフィルムに対する金属
磁性薄膜の密着性を上げるための、いわば前処理として
用いられるボンバード処理装置を用いて、ベースフィル
ムを帯電させることによって、このベースフィルムを、
クーリングキャンと静電的に密着させるようにした方法
が提案された(特開平6−145954号公報参照)。
しかしながら、この場合、導電性を有するクーリングキ
ャンは、これが接地されることがないように、接地電位
が与えられる蒸着装置と電気的に絶縁させている。した
がって、このようにクーリングキャンの絶縁性を保持す
るためには、このクーリングキャンを冷却する冷媒とし
て、絶縁性を有する高価な代替のフロン系冷媒が用いら
れるが、地球環境への配慮およびコストの面で、このよ
うにクーリングキャンに絶縁性を保持させることには問
題がある。
【0010】本発明は、上述したベースフィルムに対し
て、磁性層を形成する強磁性金属の蒸着を、クーリング
キャンにおける絶縁性の必要性を回避することができる
ようにして、しかも上述した熱負荷によるベースフィル
ムの、溶解、切断との事故の発生を回避することができ
るようにした磁気記録媒体の製造方法および製造装置を
提供するものである。
て、磁性層を形成する強磁性金属の蒸着を、クーリング
キャンにおける絶縁性の必要性を回避することができる
ようにして、しかも上述した熱負荷によるベースフィル
ムの、溶解、切断との事故の発生を回避することができ
るようにした磁気記録媒体の製造方法および製造装置を
提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明者ら
は、鋭意、研究考察を行った結果、強磁性金属磁性材の
蒸着に当たって、クーリングキャンに巻回されて移行す
る、磁気記録媒体を構成するベースフィルムに対してボ
ンバード処理を行い、その後に目的とする蒸着を行うに
当たり、そのボンバード電圧、電流、およびガス導入量
の特定によって、クーリングキャンにおいて絶縁性の保
持を行うことなく、ベースフィルムのクーリングキャン
への密着性を保持できることを究明し、これに基いた磁
気記録媒体の製造方法と製造装置を提供するものであ
る。
は、鋭意、研究考察を行った結果、強磁性金属磁性材の
蒸着に当たって、クーリングキャンに巻回されて移行す
る、磁気記録媒体を構成するベースフィルムに対してボ
ンバード処理を行い、その後に目的とする蒸着を行うに
当たり、そのボンバード電圧、電流、およびガス導入量
の特定によって、クーリングキャンにおいて絶縁性の保
持を行うことなく、ベースフィルムのクーリングキャン
への密着性を保持できることを究明し、これに基いた磁
気記録媒体の製造方法と製造装置を提供するものであ
る。
【0012】すなわち、本発明による磁気記録媒体の製
造方法は、磁気記録媒体を構成するベースフィルムを、
クーリングキャンの周面に沿わせて支持走行させながら
ボンバード処理した後に、ベースフィルム上に真空蒸着
法により金属磁性薄膜を形成する磁気記録媒体の製造方
法であって、そのボンバード処理を、クーリングキャン
の周面と、この周面に対向配置されるボンバード電極と
の間に、0.8kV〜1.2kVのボンバード電圧を印
加し、0.5A〜1.0Aのボンバード電流によって行
う。
造方法は、磁気記録媒体を構成するベースフィルムを、
クーリングキャンの周面に沿わせて支持走行させながら
ボンバード処理した後に、ベースフィルム上に真空蒸着
法により金属磁性薄膜を形成する磁気記録媒体の製造方
法であって、そのボンバード処理を、クーリングキャン
の周面と、この周面に対向配置されるボンバード電極と
の間に、0.8kV〜1.2kVのボンバード電圧を印
加し、0.5A〜1.0Aのボンバード電流によって行
う。
【0013】また、本発明による磁気記録媒体の製造装
置は、真空室と、この真空室内に配置されたクーリング
キャンと、クーリングキャンの周面に対向配置されるボ
ンバード電極を有するボンバード処理装置と、蒸着処理
装置とを有し、磁気記録媒体を構成するベースフィルム
を、クーリングキャンの周面に沿わせて走行させながら
ボンバード処理した後に、ベースフィルム上に真空蒸着
法により金属磁性薄膜を形成する磁気記録媒体の製造装
置であって、ボンバード処理装置によるボンバード処理
を、ボンバード電圧が0.8kV〜1.2kV、ボンバ
ード電流が0.5A〜1.0Aで行う構成とする。
置は、真空室と、この真空室内に配置されたクーリング
キャンと、クーリングキャンの周面に対向配置されるボ
ンバード電極を有するボンバード処理装置と、蒸着処理
装置とを有し、磁気記録媒体を構成するベースフィルム
を、クーリングキャンの周面に沿わせて走行させながら
ボンバード処理した後に、ベースフィルム上に真空蒸着
法により金属磁性薄膜を形成する磁気記録媒体の製造装
置であって、ボンバード処理装置によるボンバード処理
を、ボンバード電圧が0.8kV〜1.2kV、ボンバ
ード電流が0.5A〜1.0Aで行う構成とする。
【0014】上述したように、本発明においては、金属
磁性薄膜を形成する蒸着工程において、ベースフィルム
を支持走行させるクーリングキャンと、このクーリング
キャンの周面に対向配置されるボンバード電極との間
で、ボンバード処理を行って、帯電、すなわち静電的に
クーリングキャンに対してベースフィルムが密着するよ
うにするものであるが、特に本発明においては、上述し
たボンバード電圧および電流を特定することによって、
クーリングキャンを絶縁保持することなく、ベースフィ
ルムをクーリングキャンに良好に密着させることができ
た。
磁性薄膜を形成する蒸着工程において、ベースフィルム
を支持走行させるクーリングキャンと、このクーリング
キャンの周面に対向配置されるボンバード電極との間
で、ボンバード処理を行って、帯電、すなわち静電的に
クーリングキャンに対してベースフィルムが密着するよ
うにするものであるが、特に本発明においては、上述し
たボンバード電圧および電流を特定することによって、
クーリングキャンを絶縁保持することなく、ベースフィ
ルムをクーリングキャンに良好に密着させることができ
た。
【0015】
【発明の実施の形態】前述したように、本発明による磁
気記録媒体の製造方法は、磁気記録媒体を構成するベー
スフィルムを、クーリングキャンの周面に沿わせて支持
走行させながらボンバード処理した後に、ベースフィル
ム上に真空蒸着法により金属磁性薄膜を形成する磁気記
録媒体の製造方法であって、そのボンバード処理を、ク
ーリングキャンの周面と、この周面に対向配置されるボ
ンバード電極との間に、0.8kV〜1.2kVのボン
バード電圧を印加し、0.5A〜1.0Aのボンバード
電流によって行う。
気記録媒体の製造方法は、磁気記録媒体を構成するベー
スフィルムを、クーリングキャンの周面に沿わせて支持
走行させながらボンバード処理した後に、ベースフィル
ム上に真空蒸着法により金属磁性薄膜を形成する磁気記
録媒体の製造方法であって、そのボンバード処理を、ク
ーリングキャンの周面と、この周面に対向配置されるボ
ンバード電極との間に、0.8kV〜1.2kVのボン
バード電圧を印加し、0.5A〜1.0Aのボンバード
電流によって行う。
【0016】また、このボンバード処理は、酸素雰囲気
中、またはアルゴンガス雰囲気中で、酸素もしくはアル
ゴンガス流量をベースフィルム幅10cm当たり50s
ccm〜100sccmで供給することによって行うこ
とが好ましい。
中、またはアルゴンガス雰囲気中で、酸素もしくはアル
ゴンガス流量をベースフィルム幅10cm当たり50s
ccm〜100sccmで供給することによって行うこ
とが好ましい。
【0017】また、本発明による磁気記録媒体の製造装
置は、真空室と、この真空室内に配置されたクーリング
キャンと、このクーリングキャンの周面に対向配置され
るボンバード電極を有するボンバード処理装置と、蒸着
処理装置とを有し、磁気記録媒体を構成するベースフィ
ルムを、クーリングキャンの周面に沿わせて走行させな
がらボンバード処理した後に、ベースフィルム上に真空
蒸着法により金属磁性薄膜を形成する磁気記録媒体の製
造装置であって、ボンバード処理装置によるボンバード
処理を、ボンバード電圧が0.8kV〜1.2kV、ボ
ンバード電流が0.5A〜1.0Aで行う構成とする。
置は、真空室と、この真空室内に配置されたクーリング
キャンと、このクーリングキャンの周面に対向配置され
るボンバード電極を有するボンバード処理装置と、蒸着
処理装置とを有し、磁気記録媒体を構成するベースフィ
ルムを、クーリングキャンの周面に沿わせて走行させな
がらボンバード処理した後に、ベースフィルム上に真空
蒸着法により金属磁性薄膜を形成する磁気記録媒体の製
造装置であって、ボンバード処理装置によるボンバード
処理を、ボンバード電圧が0.8kV〜1.2kV、ボ
ンバード電流が0.5A〜1.0Aで行う構成とする。
【0018】本発明装置の一実施形態の一例を、図1の
概略断面図を参照して説明するが、本発明はこの例に限
られるものではない。この磁気記録媒体の製造装置は、
蒸着装置本体としての、内部を高真空度に保持できる真
空室1を有して成る。
概略断面図を参照して説明するが、本発明はこの例に限
られるものではない。この磁気記録媒体の製造装置は、
蒸着装置本体としての、内部を高真空度に保持できる真
空室1を有して成る。
【0019】この真空装置1内には、真円筒状のクーリ
ングキャン2が、その中心軸を中心に回転自在に軸支さ
れて配置される。そして、このクーリングキャン2の周
面に接して、この周面を巡って、このクーリングキャン
2によって支持案内されるように、磁気記録媒体を構成
するベースフィルム3が、その供給ロール4から巻き取
りロール5に、定速移行するようになされる。クーリン
グキャン2の内部には、このクーリングキャン2を所定
の低温に保持するための冷媒を循環させる冷却装置(図
示せず)が設けられる。また、このクーリングキャン2
の幅(軸方向の長さ)は、ベースフィルム3が、このベ
ースフィルム3の全幅に渡ってクーリングキャン2と接
触することができるように、ベースフィルムの幅より充
分大に選定される。
ングキャン2が、その中心軸を中心に回転自在に軸支さ
れて配置される。そして、このクーリングキャン2の周
面に接して、この周面を巡って、このクーリングキャン
2によって支持案内されるように、磁気記録媒体を構成
するベースフィルム3が、その供給ロール4から巻き取
りロール5に、定速移行するようになされる。クーリン
グキャン2の内部には、このクーリングキャン2を所定
の低温に保持するための冷媒を循環させる冷却装置(図
示せず)が設けられる。また、このクーリングキャン2
の幅(軸方向の長さ)は、ベースフィルム3が、このベ
ースフィルム3の全幅に渡ってクーリングキャン2と接
触することができるように、ベースフィルムの幅より充
分大に選定される。
【0020】また、真空室1内には、蒸着装置が設けら
れる。この蒸着装置は、例えばクーリングキャン2の例
えば下方に、ベースフィルム3に対して磁性金属薄膜を
形成する蒸着材6、すなわち強磁性金属が収容されるル
ツボ7が配置され、一方、このルツボ7内の蒸着材6に
対して電子ビーム8を衝撃させて、蒸着材6を溶融蒸発
させる電子銃9が設けられて成る。ルツボ7と、クーリ
ングキャン2との間の所定部に、シャッター10が配置
される。
れる。この蒸着装置は、例えばクーリングキャン2の例
えば下方に、ベースフィルム3に対して磁性金属薄膜を
形成する蒸着材6、すなわち強磁性金属が収容されるル
ツボ7が配置され、一方、このルツボ7内の蒸着材6に
対して電子ビーム8を衝撃させて、蒸着材6を溶融蒸発
させる電子銃9が設けられて成る。ルツボ7と、クーリ
ングキャン2との間の所定部に、シャッター10が配置
される。
【0021】真空室1内の、ベースフィルム3を支持案
内する部分におけるクーリングキャン2の周面に対向し
て、ボンバード処理装置のボンバード電極11が配置さ
れ、このボンバード電極11とクーリングキャン2との
間に、ボンバード電源12が接続される。この場合、ボ
ンバード電源12が、直流電源である場合は、その負側
に接続される。
内する部分におけるクーリングキャン2の周面に対向し
て、ボンバード処理装置のボンバード電極11が配置さ
れ、このボンバード電極11とクーリングキャン2との
間に、ボンバード電源12が接続される。この場合、ボ
ンバード電源12が、直流電源である場合は、その負側
に接続される。
【0022】このボンバード電極11は、クーリングキ
ャン2の、ベースフィルム3の移行方向に関して、シャ
ッター10で制御される蒸着領域より手前に位置して、
クーリングキャン2の一部の周面に沿う円筒面状をな
し、かつクーリングキャン2の全幅(軸方向の全長)に
渡って対向するように形成配置される。
ャン2の、ベースフィルム3の移行方向に関して、シャ
ッター10で制御される蒸着領域より手前に位置して、
クーリングキャン2の一部の周面に沿う円筒面状をな
し、かつクーリングキャン2の全幅(軸方向の全長)に
渡って対向するように形成配置される。
【0023】また、真空室1に、ガス導入管13設けら
れ、真空室1外からボンバード電極11とこれに対向す
るクーリングキャン2との間の空間にガス、例えば酸素
ガスアルゴンガスを所要の流量をもって導入する。
れ、真空室1外からボンバード電極11とこれに対向す
るクーリングキャン2との間の空間にガス、例えば酸素
ガスアルゴンガスを所要の流量をもって導入する。
【0024】この本発明装置によって、本発明製造方法
を実施して、目的とする金属磁性浜型の磁気記録媒体を
製造することができる。すなわち、この装置において、
ベースフィルム3を巻き取りロール5に巻き取ることに
よって、供給ロール4から、ベースフィルム3を繰り出
し、このベースフィルム3を、クーリングキャン2の周
面で支持案内させて所定の速度をもって移行させる。
を実施して、目的とする金属磁性浜型の磁気記録媒体を
製造することができる。すなわち、この装置において、
ベースフィルム3を巻き取りロール5に巻き取ることに
よって、供給ロール4から、ベースフィルム3を繰り出
し、このベースフィルム3を、クーリングキャン2の周
面で支持案内させて所定の速度をもって移行させる。
【0025】一方、電子銃9からの電子ビームを、ルツ
ボ7内の強磁性蒸着材6に、衝撃させて、蒸着材6を溶
融蒸発させる。このとき、シャッター10によって蒸発
された蒸着材が、クーリングキャン2を巡って回転移行
するベースフィルム3の面に対し所要の入射角をもって
入射する斜方蒸着がなされるようにして、この蒸着によ
ってベースフィルム3上に、金属磁性薄膜を被着形成す
る。
ボ7内の強磁性蒸着材6に、衝撃させて、蒸着材6を溶
融蒸発させる。このとき、シャッター10によって蒸発
された蒸着材が、クーリングキャン2を巡って回転移行
するベースフィルム3の面に対し所要の入射角をもって
入射する斜方蒸着がなされるようにして、この蒸着によ
ってベースフィルム3上に、金属磁性薄膜を被着形成す
る。
【0026】そして、この金属磁性薄膜の蒸着工程の寸
前において、ベースフィルム3に対し、ボンバード処理
装置によるボンバード処理がなされる。このボンバード
処理は、ボンバード電極11とクーリングキャン2との
間にボンバード電源12によって、0.8kV〜1.2
kVのボンバード電圧を印加し、0.5A〜1.0Aの
ボンバード電流によって行う。また、このとき、このボ
ンバード処理部において、ガス導入管13から、酸素あ
るいはアルゴンガスを、ベースフィルム3の幅10cm
当たり50sccm〜100sccmの流量で供給する
ことによって行う。
前において、ベースフィルム3に対し、ボンバード処理
装置によるボンバード処理がなされる。このボンバード
処理は、ボンバード電極11とクーリングキャン2との
間にボンバード電源12によって、0.8kV〜1.2
kVのボンバード電圧を印加し、0.5A〜1.0Aの
ボンバード電流によって行う。また、このとき、このボ
ンバード処理部において、ガス導入管13から、酸素あ
るいはアルゴンガスを、ベースフィルム3の幅10cm
当たり50sccm〜100sccmの流量で供給する
ことによって行う。
【0027】このようなボンバード条件によって、クー
リングキャン2が、絶縁状態に保持されない状態で、ボ
ンバード処理がなされたベースフィルム3とクーリング
キャン2とは、所要の帯電がなされ、両者が良好に密着
される。すなわち、ベースフィルム3の各部は、このボ
ンバードがなされる以前の状態では、不安定な帯電状態
となっているが、このボンバードによって、安定して所
定の帯電状態が生じる。したがって、ベースフィルム3
は、常時所要の温度に冷却保持され、この状態で金属磁
性薄膜の形成、すなわち目的とする磁気記録媒体の製造
がなされる。
リングキャン2が、絶縁状態に保持されない状態で、ボ
ンバード処理がなされたベースフィルム3とクーリング
キャン2とは、所要の帯電がなされ、両者が良好に密着
される。すなわち、ベースフィルム3の各部は、このボ
ンバードがなされる以前の状態では、不安定な帯電状態
となっているが、このボンバードによって、安定して所
定の帯電状態が生じる。したがって、ベースフィルム3
は、常時所要の温度に冷却保持され、この状態で金属磁
性薄膜の形成、すなわち目的とする磁気記録媒体の製造
がなされる。
【0028】このときのボンバード条件は、上述したよ
うに、そのボンバード電圧を0.8kV〜1.2kVと
するものであるが、これは、ボンバード電圧が0.8k
V未満であると、ベースフィルムの帯電量が弱く、クー
リングキャン2との密着性が充分得られず、また、ボン
バード電極が1.2kVを越えると、帯電量が大きくな
り過ぎてクーリングキャン2からのベースフィルム3の
取出し口で、しわが発生して不良品の発生を生じ、歩留
りの低下を来すことに因る。
うに、そのボンバード電圧を0.8kV〜1.2kVと
するものであるが、これは、ボンバード電圧が0.8k
V未満であると、ベースフィルムの帯電量が弱く、クー
リングキャン2との密着性が充分得られず、また、ボン
バード電極が1.2kVを越えると、帯電量が大きくな
り過ぎてクーリングキャン2からのベースフィルム3の
取出し口で、しわが発生して不良品の発生を生じ、歩留
りの低下を来すことに因る。
【0029】また、そのボンバード電流は、0.5A〜
1.0Aとするものであるが、これは、ボンバード電流
が0.5A未満のときは、ベースフィルムの帯電量が弱
く、クーリングキャン2との密着性が充分得られず、ま
た、ボンバード電流が1.0Aを越えると、帯電量が大
きくなり過ぎてクーリングキャン2からのベースフィル
ム3の取出し口で、しわが発生して不良品の発生を生
じ、歩留りの低下を来すことに因る。
1.0Aとするものであるが、これは、ボンバード電流
が0.5A未満のときは、ベースフィルムの帯電量が弱
く、クーリングキャン2との密着性が充分得られず、ま
た、ボンバード電流が1.0Aを越えると、帯電量が大
きくなり過ぎてクーリングキャン2からのベースフィル
ム3の取出し口で、しわが発生して不良品の発生を生
じ、歩留りの低下を来すことに因る。
【0030】更に、安定したボンバード放電を持続させ
るためには、このボンバード処理は、上述したように、
酸素あるいはアルゴンガスを、ベースフィルム3の幅1
0cm当たり50sccm〜100sccmの流量で供
給することによって行う。これは、ガス流量が、50s
ccm未満では、所定の電流値が安定して得られにくい
こと、また、100sccmを越えると、逆に、異常放
電が生じ易く、ベースフィルムに放電跡が残りドロップ
アウト等の欠陥を発生させるおそれが生じて来ることに
因る。
るためには、このボンバード処理は、上述したように、
酸素あるいはアルゴンガスを、ベースフィルム3の幅1
0cm当たり50sccm〜100sccmの流量で供
給することによって行う。これは、ガス流量が、50s
ccm未満では、所定の電流値が安定して得られにくい
こと、また、100sccmを越えると、逆に、異常放
電が生じ易く、ベースフィルムに放電跡が残りドロップ
アウト等の欠陥を発生させるおそれが生じて来ることに
因る。
【0031】尚、ボンバード電源12としては、直流電
源、交流電源および高周波電源等を問わないものであ
る。
源、交流電源および高周波電源等を問わないものであ
る。
【0032】次に、本発明製造方法の実施例を挙げる。
しかしながら、本発明は、この実施例に限定されるもの
ではないことは言うまでもない。
しかしながら、本発明は、この実施例に限定されるもの
ではないことは言うまでもない。
【0033】〔実施例1〜3〕この実施例1〜3におい
ては、図1で説明した本発明装置を用いて、ポリエエチ
レンテレフタレート(PET)からなる幅62cmのベ
ースフィルムガラス(転位温度Tgが70℃)に、表1
で示したボンバード処理条件を施した後に、コバルト
(Co)100%の強磁性材料を入射角60°をもって
蒸着して金属磁性薄膜を形成した。この場合、キャリア
ガスとして、酸素ガスを用い、その流量を420流量
(70sccm/10cm幅)をもって供給してボンバ
ード処理を行った。この金属磁性薄膜の蒸着形成中にお
いて、電子銃9の動作を停止させベースフィルムの熱負
け、切断状況を目視により観察した結果を、表1に示
す。
ては、図1で説明した本発明装置を用いて、ポリエエチ
レンテレフタレート(PET)からなる幅62cmのベ
ースフィルムガラス(転位温度Tgが70℃)に、表1
で示したボンバード処理条件を施した後に、コバルト
(Co)100%の強磁性材料を入射角60°をもって
蒸着して金属磁性薄膜を形成した。この場合、キャリア
ガスとして、酸素ガスを用い、その流量を420流量
(70sccm/10cm幅)をもって供給してボンバ
ード処理を行った。この金属磁性薄膜の蒸着形成中にお
いて、電子銃9の動作を停止させベースフィルムの熱負
け、切断状況を目視により観察した結果を、表1に示
す。
【0034】〔比較例1〜3〕この比較例1〜3におい
ては、実施例1〜3と同様のベースフィルムに、金属磁
性薄膜の蒸着を行い、この金属磁性薄膜の蒸着前にボン
バード処理を行ったものの、そのボンバード処理条件
を、上述した本発明におけるボンバード条件の特定外の
ボンバード条件とした。
ては、実施例1〜3と同様のベースフィルムに、金属磁
性薄膜の蒸着を行い、この金属磁性薄膜の蒸着前にボン
バード処理を行ったものの、そのボンバード処理条件
を、上述した本発明におけるボンバード条件の特定外の
ボンバード条件とした。
【0035】
【表1】
【0036】表1から明らかなように、本発明によって
得た磁気記録媒体は、電子ビームの供給が停止された状
態とされたにもかかわらず、熱負け発生を回避できるこ
とが分かる。
得た磁気記録媒体は、電子ビームの供給が停止された状
態とされたにもかかわらず、熱負け発生を回避できるこ
とが分かる。
【0037】尚、上述した例では、ベースフィルムとし
てPETフィルムを用いた場合であるが、このベースフ
ィルム3は、通常の磁気記録媒体を構成するベースフィ
ルム例えばポリエステルフィルム、ポリイミドフィル
ム、ポリアミドフィルム等を用いることができる。
てPETフィルムを用いた場合であるが、このベースフ
ィルム3は、通常の磁気記録媒体を構成するベースフィ
ルム例えばポリエステルフィルム、ポリイミドフィル
ム、ポリアミドフィルム等を用いることができる。
【0038】また、このベースフィルムに被着する金属
磁性薄膜を構成する強磁性金属の蒸着材6としては、通
常のいわゆる金属蒸着磁気記録媒体で用いられる強磁性
金属、例えばFe,Co,Ni等の単体金属、あるいは
Fe−Co,Co−Ni,Fe−Co−Ni,Fe−C
u,Co−Cu,Co−Au,Co−Pt,Mn−B
i,Mn−Al,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−C
r,Fe−Co−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−Co
−Ni−Cr等を用いることができる。また、金属磁性
薄膜は、これら磁性金属の単層膜であっても良いし、こ
れらの組合わせによる多層膜構造とすることもできる。
磁性薄膜を構成する強磁性金属の蒸着材6としては、通
常のいわゆる金属蒸着磁気記録媒体で用いられる強磁性
金属、例えばFe,Co,Ni等の単体金属、あるいは
Fe−Co,Co−Ni,Fe−Co−Ni,Fe−C
u,Co−Cu,Co−Au,Co−Pt,Mn−B
i,Mn−Al,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−C
r,Fe−Co−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−Co
−Ni−Cr等を用いることができる。また、金属磁性
薄膜は、これら磁性金属の単層膜であっても良いし、こ
れらの組合わせによる多層膜構造とすることもできる。
【0039】更に、ベースフィルム3と、金属磁性薄膜
との間、あるいは多層膜構造においては、その膜間に、
付着力の向上、抗磁力の制御等の目的をもって下地層あ
るいは中間層を設ける構造とすることもできる。また、
例えば磁性層表面近傍に、耐蝕性改善のために酸化膜を
形成することもできる。
との間、あるいは多層膜構造においては、その膜間に、
付着力の向上、抗磁力の制御等の目的をもって下地層あ
るいは中間層を設ける構造とすることもできる。また、
例えば磁性層表面近傍に、耐蝕性改善のために酸化膜を
形成することもできる。
【0040】また、金属磁性薄膜上に、保護膜を形成す
る構成とすることもでき、この保護膜の構成材料として
は、通常の金属磁性薄膜の保護膜として用いられる例え
ばカーボン,Al2 O3 ,SiO2 ,Si3 N4 ,Si
C,TiC,TiN等を挙げることができ、これらは、
単層もしくは多層膜構造とすることができる。
る構成とすることもでき、この保護膜の構成材料として
は、通常の金属磁性薄膜の保護膜として用いられる例え
ばカーボン,Al2 O3 ,SiO2 ,Si3 N4 ,Si
C,TiC,TiN等を挙げることができ、これらは、
単層もしくは多層膜構造とすることができる。
【0041】本発明によって得る金属磁性薄膜型磁気記
録媒体は、上述した構成に限られるものではなく、必要
に応じてバックコート層を形成したり、ベースフィルム
表面に下塗り層を形成するとか、潤滑剤層、防錆剤層等
の各種機能の層を形成することもできる。
録媒体は、上述した構成に限られるものではなく、必要
に応じてバックコート層を形成したり、ベースフィルム
表面に下塗り層を形成するとか、潤滑剤層、防錆剤層等
の各種機能の層を形成することもできる。
【0042】上述した本発明製造方法および本発明装置
によれば、電子銃において何らかの不都合が生じて電子
ビーム8のルツボ7に対する衝撃が、停止ないしは中断
しても、ボンバード処理装置によるボンバード処理によ
って、ベースフィルムには、常時安定した帯電がなされ
ていて、クーリングキャン2に対して良好な密着状態を
維持することができることから、ルツボ7内の溶融状態
すなわち高温状態にある蒸着材6からの輻射熱によっ
て、ベースフィルム3が、溶融したり、破損したりする
事故を回避できる。したがって、本発明製造方法によれ
ば、信頼性の高い磁気記録媒体を歩留り良く製造するこ
とができる。
によれば、電子銃において何らかの不都合が生じて電子
ビーム8のルツボ7に対する衝撃が、停止ないしは中断
しても、ボンバード処理装置によるボンバード処理によ
って、ベースフィルムには、常時安定した帯電がなされ
ていて、クーリングキャン2に対して良好な密着状態を
維持することができることから、ルツボ7内の溶融状態
すなわち高温状態にある蒸着材6からの輻射熱によっ
て、ベースフィルム3が、溶融したり、破損したりする
事故を回避できる。したがって、本発明製造方法によれ
ば、信頼性の高い磁気記録媒体を歩留り良く製造するこ
とができる。
【0043】そして、特に本発明装置においては、クー
リングキャンを電気的に絶縁する必要がないことから、
その冷却手段、冷媒の選定の自由度が高く、構成の簡略
化、コストの低減化を図ることができる。
リングキャンを電気的に絶縁する必要がないことから、
その冷却手段、冷媒の選定の自由度が高く、構成の簡略
化、コストの低減化を図ることができる。
【0044】
【発明の効果】上述したように、本発明による磁気記録
媒体の製造方法においては、金属磁性薄膜を形成する蒸
着工程において、ベースフィルムを支持走行させるクー
リングキャンと、このクーリングキャンの周面に対向配
置されるボンバード電極との間で、ボンバード処理を行
って、帯電、すなわち静電的にクーリングキャンに対し
てベースフィルムが密着させるものであるが、特に本発
明においては、上述したボンバード電圧および電流を特
定することによって、クーリングキャンを絶縁保持する
ことなく、ベースフィルムをクーリングキャンに良好に
密着させることができた。したがって、このクーリング
キャンに絶縁性を保持させるために、このクーリングキ
ャンを冷却するために循環させる冷媒として、絶縁性を
有する冷媒を用いるという制限が排除されることによっ
て、地球環境を阻害するような冷媒の使用を回避でき、
廉価な、塩化カルシウム、エチレングリコール等任意の
冷媒を用いることができることから、ひいては、製造コ
ストの低廉化を図ることができる。
媒体の製造方法においては、金属磁性薄膜を形成する蒸
着工程において、ベースフィルムを支持走行させるクー
リングキャンと、このクーリングキャンの周面に対向配
置されるボンバード電極との間で、ボンバード処理を行
って、帯電、すなわち静電的にクーリングキャンに対し
てベースフィルムが密着させるものであるが、特に本発
明においては、上述したボンバード電圧および電流を特
定することによって、クーリングキャンを絶縁保持する
ことなく、ベースフィルムをクーリングキャンに良好に
密着させることができた。したがって、このクーリング
キャンに絶縁性を保持させるために、このクーリングキ
ャンを冷却するために循環させる冷媒として、絶縁性を
有する冷媒を用いるという制限が排除されることによっ
て、地球環境を阻害するような冷媒の使用を回避でき、
廉価な、塩化カルシウム、エチレングリコール等任意の
冷媒を用いることができることから、ひいては、製造コ
ストの低廉化を図ることができる。
【0045】また、本発明装置は、上述した磁気記録媒
体の製造過程における金属磁性薄膜の成膜工程に用いら
れる製造装置において、クーリングキャンに、磁気記録
媒体を構成するベースフィルムを、密着させる手段を、
ボンバード処理装置によって構成するものの、そのボン
バード処理の電圧、電流が特定されることによって、ク
ーリングキャンの絶縁性を保持することを回避したの
で、装置の簡易化が図れ、廉価な装置を構成できるもの
である。
体の製造過程における金属磁性薄膜の成膜工程に用いら
れる製造装置において、クーリングキャンに、磁気記録
媒体を構成するベースフィルムを、密着させる手段を、
ボンバード処理装置によって構成するものの、そのボン
バード処理の電圧、電流が特定されることによって、ク
ーリングキャンの絶縁性を保持することを回避したの
で、装置の簡易化が図れ、廉価な装置を構成できるもの
である。
【図1】本発明による磁気記録媒体の製造装置の一例の
概略断面図である。
概略断面図である。
1・・・真空室、2・・・クーリングキャン、3・・・
ベースフィルム、4・・・供給ロール、5・・・巻き取
りロール、6・・・蒸着材、7・・・ルツボ、8・・・
電子ビーム、9・・・電子銃、10・・・シャッター、
11・・・ボンバード電極、12・・・ボンバード電
源、13・・・ガス導入管
ベースフィルム、4・・・供給ロール、5・・・巻き取
りロール、6・・・蒸着材、7・・・ルツボ、8・・・
電子ビーム、9・・・電子銃、10・・・シャッター、
11・・・ボンバード電極、12・・・ボンバード電
源、13・・・ガス導入管
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気記録媒体を構成するベースフィルム
を、クーリングキャンの周面に沿わせて走行させながら
ボンバード処理した後に、上記ベースフィルム上に真空
蒸着法により金属磁性薄膜を形成する磁気記録媒体の製
造方法であって、 上記ボンバード処理を、上記クーリングキャンの周面
と、該周面に対向配置されるボンバード電極との間に、
0.8kV〜1.2kVのボンバード電圧を印加し、
0.5A〜1.0Aのボンバード電流によって行うこと
を特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】 上記ボンバード処理を、酸素雰囲気中、
またはアルゴンガス雰囲気中で、該酸素もしくはアルゴ
ンガス流量をベースフィルム幅10cm当たり50sc
cm〜100sccmで供給することによって行うこと
を特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体の製造方
法。 - 【請求項3】 真空室と、該真空室内に配置されたクー
リングキャンと、該クーリングキャンの周面に対向配置
されるボンバード電極を有するボンバード処理装置と、
蒸着処理装置とを有し、磁気記録媒体を構成するベース
フィルムを、クーリングキャンの周面に沿わせて走行さ
せながらボンバード処理した後に、上記ベースフィルム
上に真空蒸着法により金属磁性薄膜を形成する磁気記録
媒体の製造装置であって、 上記ボンバード処理装置によるボンバード処理を、ボン
バード電圧が0.8kV〜1.2kV、ボンバード電流
が0.5A〜1.0Aでなされることを特徴とする磁気
記録媒体の製造装置。 - 【請求項4】 上記ボンバード処理を、酸素雰囲気中、
またはアルゴンガス雰囲気中で、該酸素もしくはアルゴ
ンガス流量をベースフィルム幅10cm当たり50sc
cm〜100sccmで供給することによって行うこと
を特徴とする請求項3に記載の磁気記録媒体の製造装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11150532A JP2000339676A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 磁気記録媒体の製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11150532A JP2000339676A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 磁気記録媒体の製造方法および製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000339676A true JP2000339676A (ja) | 2000-12-08 |
Family
ID=15498935
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11150532A Pending JP2000339676A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 磁気記録媒体の製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000339676A (ja) |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP11150532A patent/JP2000339676A/ja active Pending
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