JP2000351936A - 絶縁塗料 - Google Patents
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Abstract
通常の作業焼付け温度よりも低い温度での焼付けが可能
で、耐熱性及びはんだ付け性に優れた絶縁電線の製造を
可能とする絶縁塗料を提供すること。 【解決手段】 (A)(a)五員環のイミド基を含有す
る二価カルボン酸或いはその誘導体或いはこれらの混合
物と、(b)芳香族ポリカルボン酸或いはその誘導体
と、(c)脂肪族二価アルコールと、(d)三価以上の
多価アルコールとを、有機溶媒の存在下に反応させて得
られる末端にOH基を有するポリエステルイミド樹脂1
00重量部に対して、(B)シアヌル環を有する安定化
ポリイソシアネートを有効NCO基の量で10〜60当
量%含む安定化ポリイソシアネートの混合物50〜30
0重量部を配合してなることを特徴とする絶縁塗料。
Description
る耐熱性絶縁電線を得ることのできる、作業性に優れる
絶縁塗料に関する。
の電気機器の小型軽量化や高性能化が著しい。それに伴
い、電気機器の信頼性向上のために、使用材料である絶
縁電線の耐熱性化が進展し、ポリエステル絶縁塗料を用
いた耐熱性F種以上のポリエステル絶縁電線(PE
W)、ポリエステルイミド絶縁塗料を用いたポリエステ
ルイミド絶縁電線(EIW)やポリアミドイミド絶縁塗
料を用いたポリアミドイミド絶縁電線(AIW)等が開
発され実用化されている。
産性向上を目的に、作業焼付温度を上げて生産性向上を
図るべく絶縁電線の製造装置の開発改良を行ってきてい
るが、絶縁電線とする際の作業焼付温度の低温度化が可
能となれば更に好都合とされている。先に挙げた耐熱性
絶縁電線であるPEW、EIW、AIW等の製造では、
作業焼付温度は通常450℃以上を必要とするのに対
し、ポリウレタン絶縁電線(UEW)の製造では通常3
00℃以上で可能である。しかしながら、このUEWの
耐熱性はE種であり、電気機器メーカーの要求とする耐
熱性には到達しない。
おいては、少なくともPEW以上の耐熱性を有し、かつ
PEW等製造時より低い作業焼付温度で製造可能な絶縁
塗料を必要としている。一方、絶縁電線を使用する電気
機器メーカーでは、主としてコストダウンを目的に省力
自動化等工程の合理化を図ってきており、そのために絶
縁電線として、先に述べた耐熱性のみならず、省力自動
化につながる各種特性を有するものを要求してきてい
る。
て、端末処理における絶縁電線の絶縁被覆の剥離とはん
だ付けを同時に行うはんだ付け性に対する要求がある。
絶縁電線の端末剥離の方法には、(1)機械剥離、
(2)熱分解剥離、(3)薬品剥離、(4)はんだ剥離
等の方法があるが、作業時間、導体の無傷化、連続処理
等を考慮した時、端末の絶縁皮膜の除去とはんだ付けが
一挙に可能となる方法が最も好ましいとされている。こ
のため、電気機器メーカーからは耐熱性と共に、絶縁被
覆の剥離と同時にはんだ付け可能な絶縁電線が強く望ま
れている。
電線として、ポリウレタン絶縁電線(UEW)がある
が、前述のごとく耐熱性がE種と低い。また、UEWの
耐熱性向上品として耐熱性F種のポリエステルイミドウ
レタン絶縁電線が開発され実用化されているが、耐熱性
に優れるものは、はんだ付け性に劣り、はんだ付け性に
優れるものは耐熱性に劣るなどまだ不充分な点が多くあ
る。その結果、耐熱性の尺度として絶縁皮膜のガラス転
移温度(以下Tgと略記する)を重視し、少なくとも1
80℃以上のTgを有し、かつ、400℃にて2秒以下
のはんだ付け性を示す絶縁被膜の形成が可能な絶縁塗料
が要求されるようになってきた。
性を有する絶縁電線の通常の作業焼付け温度よりも低い
温度での焼付けが可能であり、形成された絶縁電線の絶
縁皮膜の耐熱性が、Tgで180℃以上で、はんだ付け
性が400℃にて2秒以下である絶縁電線の製造を可能
とする絶縁塗料を提供することである。本発明者らは上
記の目的を達成すべく、架橋剤としての安定化ポリイソ
シアネートについて種々検討した結果、シアヌル環を有
する安定化ポリイソシアネートとシアヌル環を有さぬ安
定化ポリイソシアネートとを特定の割合で併用すること
によって、PEW等製造時より低い作業焼付温度で絶縁
電線の製造が可能となり、かつ製造された絶縁電線は耐
熱性とはんだ付け性に優れていることを見出し、本発明
を完成するに至った。
明によって達成される。即ち、本発明は、(A)(a)
五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸或いはその
誘導体或いはこれらの混合物と、(b)芳香族ポリカル
ボン酸或いはその誘導体と、(c)脂肪族二価アルコー
ルと、(d)三価以上の多価アルコールとを有機溶媒の
存在下に反応させて得られる末端にOH基を有するポリ
エステルイミド樹脂100重量部に対して、(B)シア
ヌル環を有する安定化ポリイソシアネートを有効NCO
基として10〜60当量%含む安定化ポリイソシアネー
トの混合物50〜300重量部を配合してなることを特
徴とする絶縁塗料である。
発明を更に詳細に説明する。本発明で使用するポリエス
テルイミド樹脂(A)は、公知であり、該樹脂と安定化
ポリイソシアネートを含む絶縁塗料も特開平3−190
917号公報等で公知である。本発明の特徴は、ポリエ
ステルイミド樹脂(A)と、その架橋剤としてシアヌル
環を有する安定化ポリイソシアネートを特定の割合で含
むシアヌル環を有さぬ安定化ポリイソシアネートとの混
合物を使用することである。上記の公報には、シアヌル
環を有する安定化ポリイソシアネートの単独使用が開示
されているが、これとシアヌル環を有さぬ安定化ポリイ
ソシアネートを特定の割り合いで使用することによっ
て、はんだ付け性を損なわずに耐熱性を向上できること
については全く示唆もない。
基を含有するポリエステルイミド樹脂(A)は、(a)
五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸或いはその
誘導体或いはこれらの混合物と、(b)芳香族ポリカル
ボン酸或いはその誘導体と、(c)脂肪族二価アルコー
ルと、(d)三価以上の多価アルコールとを有機溶媒中
で反応させることによって得ることができる。
性の点から、(a)は5〜20当量%、(b)は10〜
30当量%、(c)は25〜60当量%、(d)は10
〜40当量%の割合で反応させることが好ましい。又、
末端にOH基を有するポリエステルイミド樹脂を生成さ
せるために、(a)と(b)からなる全酸成分と(c)
と(d)からなる全アルコール成分を、全酸成分/全ア
ルコール成分が1/1.4〜2.5(当量比)となるよ
うに反応させる。
ステルイミド樹脂(A)の製造に使用される成分につい
て説明する。五員環のイミド基を含有する二価カルボン
酸或いはその誘導体(a)は、従来公知の方法によっ
て、例えば、次の(イ)と(ロ)、或いは(イ)と
(ハ)とを反応させることによって得られる。 (イ)五員環のカルボン酸無水物基の他に少なくとも一
個のその他の反応性基(カルボキシル基、カルボン酸無
水物基、水酸基等)を含有するカルボン酸無水物。 (ロ)第一級アミノ基の外に少なくとも一個のその他の
反応性基(カルボキシル基、水酸基、第一級アミノ基
等)を含有する第一級アミン。 (ハ)ポリイソシアネート。
とも一個のその他の反応性基を含有するカルボン酸無水
物(イ)の例としては、トリカルボン酸無水物、例えば
トリメリット酸無水物、ヘミメリット酸無水物、ナフタ
リントリカルボン酸無水物、ジフェニルトリカルボン酸
無水物、ベンゾフェノントリカルボン酸無水物等が挙げ
られる。また、テトラカルボン酸二無水物としては、例
えば、ピロメリット酸二無水物、ナフタリンテトラカル
ボン酸二無水物、ジフェニルメタンテトラカルボン酸二
無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物等が
挙げられる。
の他の反応性基を含有する第一級アミン(ロ)の例とし
ては、例えば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン、ジメチルヘプタメチレンジアミン、ジメチルヘキ
サメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、ジアミノジフ
ェニルメタン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノ
ジフェニルエーテル、ジメチルビスフェニルジアミン、
ジアミノナフタレン、フェニレンジアミン、キシリレン
ジアミン等の芳香族ジアミン、更に、例えば、モノエタ
ノールアミン、ジメチルエタノールアミン等のアミノア
ルコール、アミノプロピオン酸等のアミノカルボン酸等
が挙げられる。
えば、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェ
ニルエーテルジイソシアネート、ジフェニルスルホンジ
イソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート
等が挙げられる。
酸として好ましいのは、得られる絶縁電線の耐熱性の点
よりトリメリット酸無水物2モルと芳香族ジアミン1モ
ルより得られる二価カルボン酸である。経済的にはトリ
メリット酸無水物2モルとジアミノジフェニルメタン1
モルより得られる二価カルボン酸が好ましい。これら五
員環のイミド基を含有する二価カルボン酸は、通常溶剤
中で(イ)と(ロ)或いは(ハ)を反応させることによ
って得られる。
えば、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムア
ミド、フェノール、クレゾ−ル、キシレノール酸等の極
性溶剤、キシレン、ソルベントナフサ、メチルエチルケ
トン、酢酸エチル等の炭化水素溶剤が挙げられる。これ
らの溶剤は単独又は混合溶剤として用いることもでき
る。
(b)としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル
酸、無水フタル酸、ジメチルテレフタル酸、ジメチルイ
ソフタル酸、トリメリット酸無水物、ナフタリントリカ
ルボン酸無水物、ジフェニルトリカルボン酸無水物、ベ
ンゾフェノントリカルボン酸無水物、ピロメリット酸二
無水物、ナフタリンテトラカルボン酸二無水物、ジフェ
ニルメタンテトラカルボン酸二無水物、ベンゾフェノン
テトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。これらは単
独で、或いは2種以上の混合物として使用することがで
きる。
えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,3ープロパンジオール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オ−ル等が挙げられる。これらは単独で、或いは2種以
上の混合物として使用することができる。
は、例えば、グリセリン、ペンタエリスリトール、1,
1,1−トリメチロールエタン、1,1,1−トリメチ
ロールプロパン、トリス−(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌネート等が挙げられる。これらは単独で、或い
は2種以上の混合物として使用することができる。
するポリエステルイミド樹脂の製造においては、各成分
を前述の割合で使用することが好ましく、五員環のイミ
ド基を含有する二価カルボン酸或いはその誘導体或いは
これらの混合物(a)が5当量%未満の場合、また脂肪
族二価アルコール(c)が60当量%を超え、三価以上
の多価アルコール(d)が10当量%未満では得られる
絶縁電線の耐熱性が不充分となる。
するポリエステルイミド樹脂(A)は、公知の方法によ
って製造することができ、製造方法は特に限定されな
い。例えば、以下のような従来公知の方法が挙げられ
る。 (1)溶剤中にて前述の(イ)と(ロ)或いは(ハ)に
て五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸を形成さ
せた後、この系中に脂肪族二価アルコール、三価以上の
多価アルコール、芳香族多価カルボン酸或いはその誘導
体を加え、200〜250℃にて3〜15時間反応させ
る方法。 (2)溶剤中にて前述の(イ)と(ロ)或いは(ハ)に
て五員環のイミド基を含有する二価カルボン酸を形成さ
せる。別に脂肪族二価アルコール、三価以上の多価アル
コール、芳香族多価カルボン酸或いはその誘導体からな
るポリエステル中間体を形成させる。その後、これらの
反応生成物を200〜250℃にて3〜15時間反応さ
せる方法。 (3)脂肪族二価アルコール、三価以上の多価アルコー
ル、芳香族多価カルボン酸或いはその誘導体からなるポ
リエステル中間体を形成させる。この系中に、溶剤と前
述の(イ)と(ロ)或いは(ハ)を添加して五員環のイ
ミド基を含有する二価カルボン酸を生成させ、続いて2
00〜250℃にて3〜15時間反応させる方法。 (4)溶剤中に前述の(イ)、(ロ)或いは(ハ)、脂
肪族二価アルコール、三価以上の多価アルコール、芳香
族多価カルボン酸或いはその誘導体を一括添加しし、先
ず、120〜180℃にて五員環のイミドの基を含有す
る二価カルボン酸を生成させ、続いて200〜250℃
にて3〜15時間反応させる方法。
は、例えば、フェノール、クレゾール、キシレノール、
ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等
の極性溶剤を用いることができる。また、希釈時の補助
溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ソルベン
トナフサ、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等の
炭化水素系溶剤を用いることができる。
エステルイミド樹脂を溶剤に溶解し、適当な濃度に調整
することにより本発明の絶縁塗料が得られる。通常は、
上記で得られるポリエステルイミド樹脂の溶液が用いら
れる。溶剤としては、通常、フェノール性水酸基を有す
る溶剤が用いられるが、最も有用な溶剤はクレゾール酸
である。クレゾール酸はフェノール、クレゾール、キシ
レノールを含み、180〜230℃の沸点範囲を有して
いる。
ネートが架橋剤として添加される。本発明で使用する安
定化ポリイソシアネートは、シアヌル環を有する安定化
ポリイソシアネ−トとシアヌル環を有さない安定化ポリ
イソシアネ−トとの混合物である。シアヌル環を有する
安定化ポリイソシアネートは、有機ポリイソシアネート
を三量化させて環状化合物としたものであり、例えば、
トリレンジイソシアネートから得られる安定化ポリイソ
シアネートであるデスモジュールCT−ステーブル(バ
イエル社製)、イソホロンジイソシアネートから得られ
る安定化ポリイソシアネートであるデスモジュール P
L340、デスモジュールBL4265(住友バイエル
ウレタン社製)、ヘキサメチレンジイソシアネートから
得られる安定化ポリイソシアネートであるデスモジュー
ルTPLS2759、スミジュールBL3175(住友
バイエルウレタン社製)等が挙げられる。これらは単独
で或いは混合して使用することができる。
定化ポリイソシアネートとしては、例えば、4,4′ー
ジフェニルメタンジイソシアネートから得られる安定化
ポリイソシアネートであるミリオネートMS−50(日
本ポリウレタン工業製)及びコロネート2503(日本
ポリウレタン工業製)、トリレンジイソシアネートから
得られる安定化ポリイソシアネートであるデスモジュー
ルAP−ステーブル(バイエル社製)等が挙げられる。
これらは単独で或いは混合して使用することができる。
は、シアヌル環を有する安定化ポリイソシアネートの割
合は、その有効NCO基量が該混合物中の全有効NCO
基量の10〜60当量%、好ましくは20〜50当量%
となる量である。ここで、有効NCO基量とは、安定化
ポリイソシアネート中のブロック剤の解離によって再生
されるイソシアネート基の量をいう。シアヌル環を有す
る安定化ポリイソシアネートの有効NCO基量が10当
量%未満では、PEW用絶縁塗料より低い作業焼き付け
温度で得られる絶縁電線の耐熱性が不充分であり、60
当量%を超えると得られる絶縁電線のはんだ付け性が悪
化し、さらに経時的な伸長ピンホールが発生し実用化に
困難が生じる。
シアネート混合物(B)の使用割合は、本発明で使用す
る末端にOH基を有するポリエステルイミド樹脂(A)
100重量部に対して、50〜300重量部、好ましく
は75〜200重量部の割合である。50重量部未満で
は要求の耐熱性及びはんだ付け性を満足する絶縁電線の
製造は困難であり、300重量部を超えると耐熱性が悪
くなる。
は、溶剤に溶解し或いは直接上記の該ポリエステルイミ
ド樹脂(A)の溶液に配合して混合、溶解させる。必要
ならば更に溶剤を加えて均一に溶解させる。溶解及び希
釈時の溶剤としては、ポリエステルイミド樹脂の合成に
使用する前述の溶剤が使用される。
に応じて、有機金属化合物を添加することは、絶縁電線
の製造引き取り速度をなお一層速くすると共に絶縁電線
の表面平滑性を向上させるので好ましい。有機金属化合
物としては、例えばオクテン酸亜鉛やナフテン酸鉛のご
とくの脂肪族または脂環式カルボン酸の亜鉛や鉛等の金
属塩、ジブチルチンラウレートやジブチルチンジアセテ
ート等の錫化合物等が挙げられる。更に、本発明の絶縁
塗料には、本発明の特徴が損なわれない範囲で、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリスルホン等の熱可塑性樹脂、
メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、染
料、顔料、潤滑剤、その他塗料用添加剤等を添加するこ
とも可能である。
に適した粘度に調整後、軟銅線等の導体上に常法に従っ
て塗布すれば、PEW用の塗料より低い作業焼付温度で
焼き付けして絶縁電線とすることができる。そして、得
られた絶縁電線は耐熱性とはんだ付け性に優れている。
更に、本発明絶縁塗料にて製造された絶縁電線の上層に
は、巻線性のために流動パラフィンや固形パラフィン等
のルブリカントを塗布させることができる他、他の諸特
性を付与させるために一般的に行われている如く、他の
絶縁塗料を塗布、焼き付けした絶縁層を設けることも可
能である。例えば、更に耐熱性を要求される場合にはポ
リイミド系絶縁塗料又はポリアミドイミド系絶縁塗料、
巻線性を要求される場合には6,6ナイロンのようなポ
リアミド系塗料、コイル自己支持化を要求される場合に
は自己融着塗料、例えば、ポリビニルブチラール、フェ
ノキシ、ポリエステル、ポリアミド、ポリスルホン系塗
料を塗布することができる。
具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。
5リットルフラスコに、ジメチルテレフタレート680
g(3.5モル)、エチレングリコール260g(4.
2モル)、グリセリン260g(2.8モル)及びテト
ラブチルチタネート3gを仕込み、加熱していくと16
0℃にてエステル交換反応に伴う脱メタノールが開始し
た。200℃まで10時間かけ徐々に昇温させた後、ク
レゾール1,170gを仕込み反応を停止させた。10
0℃まで冷却後、この系にトリメリット酸無水物580
g(3.0モル)、4,4′−ジアミノジフェニルメタ
ン300g(1.5モル)を仕込み窒素ガスを吹き込み
ながら再び加熱していくと、120℃にて、系が黄濁
し、140℃にて脱水が始まりジイミドジカルボン酸の
生成が開始した。150℃にて5時間保持後、更に加熱
し200℃にて5時間保持してエステル化反応を行わせ
しめた後、クレゾール酸580gにて希釈し反応を停止
させ、樹脂分50重量%のポリエステルイミド樹脂溶液
を得た。
90g(2.0モル)、トリメリット酸無水物190g
(1.0モル)、エチレングリコール310g(3.4
モル)、グリセリン310g(5.0モル)及びテトラ
ブチルチタネート3gを仕込み、参考例1と同様に反応
させた後、クレゾール1,200gを仕込み反応を停止
させた。100℃まで冷却後、この系にトリメリット酸
無水物580g(3.0モル)、4,4′−ジアミノジ
フェニルメタン300g(1.5モル)を仕込み再び参
考例1と同様に反応させた後、クレゾール酸600gに
て希釈し反応を停止させ、樹脂分50重量%のポリエス
テルイミド樹脂溶液を得た。
80g(3.5モル)、エチレングリコール310g
(5.0モル)、トリメチロールプロパン450g
(3.4モル)及びテトラブチルチタネート3gを仕込
み、参考例1と同様に反応させた後、クレゾール1,3
20gを仕込み反応を停止させた。100℃まで冷却
後、この系にトリメリット酸無水物580g(3.0モ
ル)、4,4′ージアミノジフェニルメタン300g
(1.5モル)を仕込み、再び参考例1と同様に反応さ
せた後、クレゾール酸660gにて希釈し反応を停止さ
せ、樹脂分50重量%のポリエステルイミド樹脂溶液を
得た。
ポリエステルイミド樹脂溶溶液1,000g、デスモジ
ュールCT−ステーブル(バイエル社製;有効NCO1
4重量%)240g、コロネート2503(日本ポリウ
レタン工業社製;有効NCO重量10%)510g、ク
レゾール酸1,250g、キシレン1,160g及びナ
フテン酸亜鉛10gを仕込み、80℃にて均一溶解さ
せ、樹脂分30重量%の絶縁塗料を得た。
樹脂溶液1,000g、デスモジュールCT−ステーブ
ル(バイエル社製)195g、コロネート2503(日
本ポリウレタン工業社製)805g、クレゾール酸1,
590g、キシレン1,400g及びナフテン酸亜鉛1
5gを溶解させ、樹脂分30重量%の絶縁塗料を得た。
樹脂溶液1,000g、デスモジュールBL4265
(住友バイエルウレタン社製;有効NCO重量8%)3
95g、コロネート2503(日本ポリウレタン工業社
製)740g、クレゾール酸1,590g、キシレン
1,260g及びナフテン酸亜鉛15gを溶解させ、樹
脂分30重量%の絶縁塗料を得た。
樹脂溶液1,000g、デスモジュールCT−ステーブ
ル(バイエル社製)195g、コロネート2503(日
本ポリウレタン工業社製)805g、クレゾール酸1,
590g、キシレン1,410g及びナフテン酸亜鉛1
5gを溶解させ、樹脂分30重量%の絶縁塗料を得た。
樹脂溶液1,000g、コロネート2503(日本ポリ
ウレタン工業社製)1,000g、クレゾール酸1,5
90g、キシレン1,395g及びナフテン酸亜鉛15
gを溶解させ、樹脂分30重量%の絶縁塗料を得た。
樹脂溶液1,000g、デスモジュールCT−ステーブ
ル(バイエル社製)470g、コロネート2503(日
本ポリウレタン工業社製)280g、クレゾール酸1,
250g、キシレン1,160g及びナフテン酸亜鉛1
0gを溶解させ、樹脂分30重量%の絶縁塗料を得た。
絶縁塗料を、炉長2.5mの横型焼付炉にて、導体径
0.20mmの銅線に、炉温400℃、フェルト8回、
引き取り速度50m/分の条件で塗布、焼き付けし、皮
膜厚さ0.015mmの絶縁電線を製造した。この焼付
条件は、通常、PEW、EIW、AIWの製造には作業
焼付温度が低すぎ適さない条件である。得られた絶縁電
線の外観、はんだ付け性、耐熱性等を試験した。尚、外
観、密着性、可撓性、耐軟化性、絶縁破壊電圧、はんだ
付け性についてはJIS C 3003(エナメル銅線
及びエナメルアルミニウム線試験方法)に従って行っ
た。耐熱性の尺度であるTgは、理学電機社製熱機械測
定装置を使用し、圧縮荷重法(荷重20g)にて10℃
/分の昇温速度の条件で測定した。これらの電線特性の
試験結果を表1に示す。
ことにより、得られる絶縁電線は、従来のはんだ付け性
の絶縁電線の欠点を克服した、優れた耐熱性とはんだ剥
離性を有していることを示している。
おける作業焼付温度よりも低いUEWの製造における作
業焼付温度で、耐熱性及びはんだ剥離性に優れた絶縁電
線の製造が可能な絶縁塗料が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)(a)五員環のイミド基を含有す
る二価カルボン酸或いはその誘導体或いはこれらの混合
物と、(b)芳香族ポリカルボン酸或いはその誘導体
と、(c)脂肪族二価アルコールと、(d)三価以上の
多価アルコールとを、有機溶媒の存在下に反応させて得
られる末端にOH基を有するポリエステルイミド樹脂1
00重量部に対して、(B)シアヌル環を有する安定化
ポリイソシアネートを有効NCO基の量で10〜60当
量%含む安定化ポリイソシアネートの混合物50〜30
0重量部を配合してなることを特徴とする絶縁塗料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16669499A JP3816694B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 絶縁塗料 |
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