JP2000355341A - 蓋 材 - Google Patents

蓋 材

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JP2000355341A JP2000044490A JP2000044490A JP2000355341A JP 2000355341 A JP2000355341 A JP 2000355341A JP 2000044490 A JP2000044490 A JP 2000044490A JP 2000044490 A JP2000044490 A JP 2000044490A JP 2000355341 A JP2000355341 A JP 2000355341A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物を充填して開放口を蓋材でヒートシー
ルした後であっても金属検査等が可能で、かつ使用後に
完全に燃焼するか再生することが可能な蓋材を提供す
る。 【解決手段】 不透明度(JIS P−8138)が8
0%以上の微多孔性樹脂延伸フィルム基層(I)の一方
の面にヒートシール性樹脂接着層(IV)を積層し、他
方の面に無機酸化物薄膜層(III)を設けたガスバリ
ヤー性樹脂フィルム層(II)を積層してなる層構成を
有する積層物であって、該積層物の透湿度(JIS−Z
−0208)が5g/m2 ・24hr以下で、酸素透過
度(JIS−Z−1707)が5cc/m2 ・24hr
・atm以下であることを特徴とする蓋材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、味噌、牛乳プリ
ン、ヨーグルト、チーズ、チーズケーキ、生ミルク、バ
バロア等の食品容器の蓋材として有用なガスバリヤー性
蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】味噌、牛乳プリン、ヨーグルト、チー
ズ、チーズケーキ、生ミルク、ババロア等の食品容器の
蓋材には、臭気、水蒸気、酸素、可視光線の透過を防止
する機能を有することが通常求められている。この要求
に応えるために、一般的には、(1)ワックスコート印
刷紙の裏面に、アルミニウム蒸着二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム/ポリエチレンフィルム接着層
/ポリエチレンヒートシール性フィルムの各層を設けた
積層物よりなる不透明な蓋材や、(2)ワックスコート
印刷紙の裏面にアルミニウム箔を、その裏面にエチレン
・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体
等のヒートシール性樹脂層を設けた積層物よりなる不透
明な蓋材が、これらの食品容器の成形に使用されてい
る。
【0003】前記食品容器は、一般に、味噌、牛乳プリ
ン、ヨーグルトなどの内容物を容器に充填した後、内容
物内に金属粉などの異物が混入していないかを検査した
後、容器の開放口に蓋材をヒートシールし、出荷ないし
保管している。しかし、開封中の検査は、塵や異物が容
器内への混入の機会を与えることになるので、充填して
開放口をヒートシールした後に金属粉混入の検査ができ
る蓋材を提供することが市場から望まれている。また、
従来の蓋材は焼却後、アルミニウム箔が燃えクズとして
残り、その処理に手間や時間を必要とする欠点があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、これ
らの従来技術の問題を解消することを課題とする。すな
わち本発明は、内容物を充填して開放口を蓋材でヒート
シールした後であっても金属検査等が可能で、かつ使用
後に完全に燃焼するか再生することが可能な蓋材を提供
することを解決すべき課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために鋭意検討を重ねた結果、本発明者らは特定の構成
と物性を有する蓋材を用いることによって所期の目的を
効果的に達成しうることを見出して、本発明を提供する
に至った。すなわち、本発明の第一発明は、不透明度
(JIS P−8138)が80%以上の微多孔性樹脂
延伸フィルム基層(I)の一方の面にヒートシール性樹
脂接着層(IV)を積層し、他方の面に無機酸化物薄膜
層(III)を設けたガスバリヤー性樹脂フィルム層
(II)を積層してなる層構成を有する積層物であっ
て、該積層物の透湿度(JIS Z−0208)が5g
/m2 ・24hr以下で、酸素透過度(JIS Z−1
707)が5cc/m2 ・24hr・atm以下である
ことを特徴とする蓋材である。
【0006】本発明の第二発明は、不透明度(JIS
P−8138)が80%以上の微多孔性樹脂延伸フィル
ム基層(I)上に、無機酸化物薄膜層(III)を設け
たガスバリヤー性樹脂フィルム層(II)を積層し、さ
らにその上にヒートシール性樹脂接着層(IV)を積層
してなる層構成を有する積層物であって、該積層物の透
湿度(JIS Z−0208)が5g/m2 ・24hr
以下で、酸素透過度(JIS Z−1707)が5cc
/m2 ・24hr・atm以下であることを特徴とする
蓋材である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の蓋材の構
造、材料および実施の態様について詳細に説明する。 <蓋材の構造>蓋材の構造は、印刷(P)/不透明度が
80%以上の微多孔性樹脂延伸フィルム基層(I)/無
機酸化物薄膜層(III)を設けたガスバリヤー性樹脂
フィルム層(II)/ヒートシール性樹脂接着層(I
V)からなる積層物であり、具体的には、図1の蓋材の
断面拡大図に示す如きの積層物である。該積層物は、透
湿度(JIS Z−0208)が5g/m2 ・24hr
以下、及び酸素透過度(JIS Z−1707)が5c
c/m2 ・24hr・atm以下の物性を示すものであ
る。図1中、Iは微多孔性樹脂延伸フィルム、IIはガ
スバリヤー性樹脂フィルム層、IIIは無機酸化物薄膜
層、IVはヒートシール性樹脂層、Pは印刷である。
【0008】<積層物の層構成> (1)微多孔性樹脂延伸フィルム基層(I) 上記微多孔性樹脂延伸フィルム(I)は、蓋材に腰強度
を与え、不透明にすることによって印刷の識別を容易な
らしめるとともに、光線透過率を低くする機能を有する
ものである。不透明度(JIS P−8138)は80
%以上であるのが好ましく、85〜100%であるのが
より好ましい。微多孔性樹脂延伸フィルムとしては、例
えば以下に記載する3つのフィルムを例示することがで
きる。第1の微多孔性樹脂延伸フィルムとしては、無機
微細粉末又は有機充填剤を8〜65重量%の割合で含有
する微多孔を有する熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルムを
挙げることができる(特公昭54−31032号公報、
米国特許第3,775,521号明細書、米国特許第
4,191,719号明細書、米国特許第4,377,
616号明細書、米国特許第4,560,614号明細
書等)。
【0009】第2の微多孔性樹脂延伸フィルムとして
は、白色無機微細粉末を0〜40重量%含有する一軸ま
たは二軸延伸熱可塑性フィルムをコア層とし、このコア
層の両面又は片面に白色無機微細粉末を10〜65重量
%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層と
して設けた合成紙を挙げることができる(特公昭46−
40794号公報、特開昭57−149363号公報、
特開昭57−181829号公報等)。
【0010】この合成紙は、2層構造であっても、コア
層の表裏面に一軸延伸フィルムの紙状層が存在する3層
構造(特公昭46−40794号公報、米国特許第43
18950号明細書)であっても、紙状層とコア層間に
他の樹脂フィルム層が存在する3層〜7層の合成紙(特
公昭50−29738号公報、特開昭57−14936
3号公報、特開昭56−126155号公報、特開昭5
7−181829号公報、米国特許第4,472,22
7号明細書)であってもよい。また、これら合成紙の裏
面にプロピレン・エチレン共重合体、エチレン・(メ
タ)アクリル酸共重合体の金属塩(Na、Li、Zn、
K)、塩素化ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重
合体等の基層(I)の樹脂よりも低融点の樹脂よりなる
ヒートシール層(IV)を設けた3層以上の合成紙であ
ってもよい(特公平3−13973号公報)。
【0011】特に好ましい微多孔性樹脂延伸フィルム基
層(I)は、白色無機微細粉末および/または有機充填
剤を0〜40重量%含有する熱可塑性樹脂フィルムの一
軸延伸フィルム、または二軸延伸フィルムをコア層
(A)とし、このコア層の両面に、白色無機微細粉末お
よび/または有機充填剤を0〜65重量%含有する熱可
塑性樹脂フィルムの一軸延伸フィルムを表裏層(B、
B′)として設けた積層延伸フィルムである。このよう
な3層構造の合成紙の製造方法として、例えば、無機微
細粉末および/または有機充填剤を0〜40重量%、好
ましくは8〜25重量%含有する熱可塑性樹脂フィルム
を、該樹脂の融点より低い温度で一方向に延伸し、得ら
れた一軸延伸フィルムの両面に無機微細粉末および/ま
たは有機充填剤を0〜65重量%、好ましくは3〜65
重量%、更に好ましくは10〜65重量%含有する熱可
塑性樹脂の溶融フィルムを積層し、次いで前記方向と直
角の方向にこの積層フィルムを延伸する方法を挙げるこ
とができる。この方法によって製造される合成紙は、紙
状層が一軸方向に配向し、微細な空隙を多数有するフィ
ルムであり、コア層は二軸方向に配向した積層構造物で
ある。
【0012】第3の微多孔性樹脂延伸フィルムとして
は、上記第2の微多孔性樹脂延伸フィルムの紙状層側
に、更に、無機微細粉末を含有しない肉厚0.1〜20
μmの透明な熱可塑性樹脂ラミネート層が設けた合成紙
を挙げることができる(特公平4−60437号公報、
特公平1−60411号公報、特開昭61−3748号
公報、米国特許第4,663,216号明細書)。この
合成紙には、高光沢の印刷が可能である。
【0013】具体的には、熱可塑性樹脂の二軸延伸フィ
ルムをコア層とし、無機微細粉末を8〜65重量%含有
する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる表面層と
裏面層を有する複層フィルムを支持体とし、この支持体
の表面層側に無機微細粉末を含有しない熱可塑性樹脂の
透明フィルム層を設け、更に帯電防止機能を有するプラ
イマー塗布層が設けられた合成紙(特開昭61−374
8号公報)、あるいは、熱可塑性樹脂フィルムの二軸延
伸フィルムをコア層とし、このコア層の少なくとも片面
に、無機微細粉末を8〜65重量%の割合で含有する熱
可塑性樹脂の一軸延伸フィルムよりなる紙状層と、熱可
塑性樹脂フィルムの一軸延伸フィルムよりなる表面層と
のラミネート物が備えられている合成紙であって、前記
表面層の肉厚(t)が、紙状層に存在する無機微細粉末
の平均粒径を(R)としたとき、次式(2)を満足する
ことを特徴とする複層樹脂フィルムよりなる合成紙(特
公平1−60411号公報)を例示することができる。
【式2】 R ≧ t ≧ 0.1×R ・・・ (2) この複層構造の合成紙も、第2の微多孔性樹脂延伸フィ
ルムと同じくヒートシール性樹脂層(IV)が裏面に設
けられたものであってもよい。
【0014】これら微多孔性樹脂延伸フィルムは、フィ
ルム内部に微細なボイドを有する延伸樹脂フィルムより
なる微多孔性の合成紙である。その不透明度(JIS
P−8138)は好ましくは80%以上、より好ましく
は85%以上であり、肉厚は好ましくは30〜300μ
m、より好ましくは50〜150μmである。また、次
式(1)で算出される空孔率は好ましくは10〜60
%、より好ましくは15〜45%である。式(1)のρ
0 は支持体の真密度を表わし、ρ1 は支持体の密度(J
IS P−8118)を表すが、延伸前の材料が多量の
空気を含有するものでない限り、真密度は延伸前の密度
にほぼ等しい。
【0015】
【式3】
【0016】合成紙の素材となる熱可塑性樹脂として
は、例えば、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ(4−メチル−1−ペンテン)などのポリオレフィン
樹脂、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートおよびこれらの混合物を例示す
ることができる。これらの中でも耐水性、耐薬品性の面
からポリプロピレン、高密度ポリエチレンが好ましい。
また、コア層にポリプロピレンを用いる場合は、延伸性
を良くするためにポリエチレン、ポリスチレン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体等のポリプロピレンよりも融点
が低い熱可塑性樹脂を3〜25重量%配合するのが好ま
しい。
【0017】無機微細粉末としては、例えば炭酸カルシ
ウム、焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、酸化
チタン、硫酸バリウム等を用いることができる。その粒
径は0.03〜7μmのものが好ましい。有機充填剤と
しては、主成分である熱可塑性樹脂とは異なる種類の樹
脂からなる充填剤を選択することが好ましい。例えば熱
可塑性樹脂フィルムがポリオレフィン系樹脂フィルムで
ある場合には、有機充填剤としてポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ナイロン−6,ナイロン−6,6、環状オレフィ
ン、ポリスチレン、ポリメタクリレート等の重合体であ
って、ポリオレフィン系樹脂の融点よりも高い融点(例
えば170〜300℃)ないしはガラス転移温度(例え
ば170〜280℃)を有するものを使用することがで
きる。
【0018】延伸倍率は縦方向、横方向とも4〜10倍
が好ましく、延伸温度は樹脂がプロピレン単独重合体
(融点164〜167℃)のときは130〜162℃、
高密度ポリエチレン(融点123〜134℃)のときは
110〜120℃、ポリエチレンテレフタレート(融点
246〜252℃)のときは104〜120℃であるの
が好ましい。また、延伸速度は50〜350m/分であ
るのが好ましい。微多孔性樹脂延伸フィルム基層(I)
の肉厚は、好ましくは30〜300μm、より好ましく
は40〜100μmである。
【0019】(2)ヒートシール性樹脂接着層(IV) ヒートシール性樹脂接着層は、蓋材を食品容器に加熱に
より溶融接着するために形成するものである。ヒートシ
ール性樹脂接着層には感熱性接着剤樹脂を用いる。感熱
性接着剤樹脂としては、エチレン・アクリル酸共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、低密度ポリエチレ
ン、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の金属塩
(いわゆるサーリン;商品名)、塩素化ポリエチレン、
塩素化ポリプロピレン等の融点が60〜135℃のもの
を例示することができる。これらは、例えば感熱性接着
剤樹脂をトルエン、キシレン、テトラリン等の有機溶剤
に溶解ないし分散した樹脂溶液を塗布し、乾燥すること
によって形成することができる。ヒートシール性樹脂接
着層(IV)の肉厚は、好ましくは1〜50μm、より
好ましくは2〜40μmである。
【0020】(3)ガスバリヤー性樹脂フィルム層(I
I) ガスバリヤー性樹脂フィルム層には、水蒸気や酸素など
の透過性を大幅に下げるために形成するものであり、ガ
スバリヤー性樹脂を使用する。ガスバリヤー性樹脂とし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート等の飽和ポリエステル、ナイロン
6、ナイロン12、ナイロン6,6等のポリアミド、芳
香族ポリカーボネート、ポリ塩化ビニリデン、エチレン
−ビニルアルコール共重合体等の透湿度(JIS Z−
0208)が100g/m2 ・24hr以下、好ましく
は50g/m2 ・24hr以下、酸素透過度(JIS
Z−1707)が300cc/m2 ・24hr・atm
以下、好ましくは200cc/m2 ・24hr・atm
以下のものを使用する。ガスバリヤー性樹脂フィルム層
は延伸されていても、延伸されてなくてもよい。また、
ガスバリヤー性樹脂フィルム層(II)の肉厚は、好ま
しくは6〜40μm、より好ましくは8〜20μmであ
る。
【0021】(4)無機酸化物薄膜(III) 蓋材のガスバリヤー性をさらに向上させるために、ガス
バリヤー性樹脂フィルム層(II)の表面に無機酸化物
薄膜(III)を形成する。無機酸化物薄膜には、非晶
性のAl2 3 、SiOx、SnOx、ZnOx、Ir
Ox(xは1〜2の数)等を使用することができる。こ
れらの無機酸化物の中でも、非晶性のAl2 3 、Si
Oxが透明性、加工性の面で好ましく、ガスバリヤー性
の面でSiOxが好ましい。これらの薄膜の厚みは透明
性、蒸着速度、ガスバリヤー性、フィルムの巻取性等か
ら制約され、好ましくは5〜600nm、より好ましく
は20〜500nmである。5nmより薄いと、ガスバ
リヤー性が不充分になり、600nmより厚いと透明性
が悪くなって、無機酸化物薄膜自体に亀裂や剥離が生じ
易くなる傾向にある。また、無機酸化物薄膜の光線透過
率は75%以上で透明なものが好ましい。
【0022】無機酸化物薄膜を形成するための蒸着法と
しては、高周波誘導加熱方式の蒸着機内で成形品を真空
下(1×10-6〜1×10-3Torr)で無機酸化物を
蒸着する方法(特公昭53−12953号公報、特開昭
62−101428号公報参照)や、予め排気し、真空
下蒸着機内で揮発した有機シリコン化合物、酸素及び不
活性ガスを含むガス流れをマグネトロングロー放電によ
ってプラズマを発生させてSiOxを該蒸着機内で成形
品に蒸着させる方法(特開昭64−87772号公報、
米国特許第4,557,946号明細書、米国特許第
4,599,678号明細書)等が挙げられる。薄膜形
成法については、1990年11月発刊の工業材料第3
8巻第14号第104〜105頁で、イオンプレーティ
ング法、高周波プラズマCVD法、電子ビーム(EB)
蒸着法、スパッタリング法として分類され、その原理が
紹介されている。
【0023】上記酸化アルミニウムの結晶性又は非晶性
の判定は、CuのKα線を用いた通常のX線回折装置で
容易に測定できる。例えば、結晶性のα−Al2 3
含まれていると、回折角2θが43.39度や57.5
6度等の位置に明瞭な回折ピークが現れる。β−Al2
3 の場合は、回折角2θが66.65度や33.43
度等の位置回折ピークが現れる。これらの回折ピークの
半値幅から結晶の粒子サイズを測定することもできる。
この外、γ−Al2 3 、δ−Al2 3 等の他の結晶
性アルミニウムについても同様に固有の回折ピークが測
定できる。非結晶性の酸化アルミニウムの場合は、X線
回折装置では、特定の回折ピークは測定されない。ここ
で言う非結晶性の酸化アルミニウムとは、X線回折によ
って特定の回折が観測されないものである。
【0024】(5)接着層 ガスバリヤー性樹脂フィルム層(II)の種類によって
は、該フィルム層(II)と無機酸化物薄膜(III)
との密着性が不足する場合もある。このような場合に
は、ガスバリヤー性樹脂フィルム層(II)と無機酸化
物薄膜(III)との間に、プライマー(接着剤)(I
a)を塗布してプライマー層(Ia)を形成するするこ
とができる。かかるプライマーとしては、例えば、ポリ
ウレタン系プライマーのポリエステルポリオール・ポリ
イソシアネート、ポリエーテルポリオール・ポリイソシ
アネートを挙げることができる。プライマーの塗布量は
0.5〜5g/m2 (固形分)が一般的である。
【0025】微多孔性樹脂延伸フィルム基層(I)とガ
スバリヤー性樹脂フィルム(II)との積層(接着)
は、微多孔性樹脂延伸フィルム(I)を製造する際に、
ガスバリヤー性樹脂フィルムを充填剤含有樹脂フィルム
と共押出し、これを延伸して微多孔性樹脂延伸フィルム
(I)とガスバリヤー性樹脂フィルム(II)とのラミ
ネート物を同時に製造してもよいし、前記プライマーを
使用して両者を接着してもよい。また接着面は、ガスバ
リヤー性樹脂フィルム(II)側であっても、無機酸化
物薄膜(III)側であっても良い。
【0026】(6)その他の層 蓋材は、上述の微多孔性樹脂延伸フィルム(I)、プラ
イマー層(Ia)、ガスバリヤー性樹脂フィルム(I
I)、無機酸化物薄膜(III)、ヒートシール性樹脂
フィルム(IV)の他に、蓋材の剛性、抗引裂性、光線
不透過性の向上を蓋材に寄与させるために織布、不織
布、光遮蔽層、パルプ紙、発泡樹脂層等を微多孔性樹脂
延伸フィルム基層(I)とガスバリヤー性樹脂フィルム
層(II)との間に設けてもよい。また、上述の微多孔
性樹脂延伸フィルム(I)の表面に設けた印刷(P)の
表面に保護層を設けても良いし、ガスバリヤー性樹脂フ
ィルム(II)に設けた無機酸化物薄膜(III)が表
面側にくる場合、無機酸化物薄膜(III)の表面に保
護層を設けても良い。
【0027】本発明の食品容器に使用する蓋材は、透湿
度(JIS Z−0208)が5g/m2 ・24hr以
下、好ましくは2g/m2 ・24hr以下、更に好まし
くは1g/m2 ・24hr以下であり、酸素透過度(J
IS Z−1707)が5cc/m2 ・24hr・at
m以下、好ましくは2cc/m2 ・24hr・atm以
下、更に好ましくは1cc/m2 ・24hr・atm以
下である。これらの条件を満たすことにより内容物の変
質、品質の低下を防ぐことができる。更に、牛乳プリ
ン、ヨーグルト等の光線の入射を嫌う内容物の包装に用
いるには、蓋材の全光線透過率(JIS K−710
5)が5%以下であることが必要である。
【0028】各層の肉厚が薄く、光線の遮蔽性が不足す
るときは、微多孔性樹脂延伸フィルム(I)の裏面に、
オフセットまたはグラビア印刷などにより厚さ1〜5μ
mの黒色ベタ印刷を行うことによって遮蔽層を形成する
か、微多孔性樹脂延伸フィルム基層(I)とガスバリヤ
ー性樹脂フィルム層(II)を接着するプライマー層の
中に、酸化チタンホイスカー、酸化チタン微細粒子等の
白色充填剤を多量(5〜75重量%)に含有させ、該プ
ライマー接着剤を2〜10g/m2 塗布する等の方法に
より遮蔽層を形成させ、蓋材の全光線透過率を5%とす
ることも可能である。蓋材の肉厚は、50〜350μ
m、好ましくは80〜150μmとして可撓性を持たせ
る。
【0029】
〔製造例1〕
微多孔性樹脂延伸フィルムの製造 (1)メルトフローレート(MFR)0.8g/10分
(ASTM D1238:230℃、2.16kg荷
重)のプロピレン単独重合体(融点約164〜167
℃)81重量%に、高密度ポリエチレン3重量%および
平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を混合
した組成物(a)を270℃に設定した押出機にて混練
した後、シート状に押し出し、更に冷却ロールにより冷
却して、無延伸シートを得た。このシートを150℃ま
で再度加熱した後、ロール群の周速差を利用して縦方向
5倍の延伸を行って5倍縦延伸フィルムを得た。
【0030】(2)MFRが4g/10分のプロピレン
単独重合体(融点約164〜167℃)54重量%と、
平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム46重量%とを混
合した組成物(b)を別個の押出機にて210℃で混練
した後、ダイによりシート状に押し出し、上記(1)の
工程で得られた5倍縦延伸フィルムの両面に積層して三
層構造の積層フィルムを得た。次いで、この三層構造の
積層フィルムを60℃まで冷却した後、再び約155℃
まで加熱してテンターを用いて横方向に7.5倍延伸
し、165℃でアニーリング処理した。その後、60℃
まで冷却し、両面をコロナ放電処理した後、耳部をスリ
ットして三層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の
肉厚80μm(B/A/B=10μm/60μm/10
μm)の積層フィルムで、不透明度87%、空孔率31
%、密度0.78g/cm3 、水蒸気透過率(透気
度;温度40℃、相対湿度90%)3.4g/m2 ・2
4hr、酸素透過率920cc/m2 ・24hr・at
m、全光線透過率14%の延伸樹脂フィルムを得た。
【0031】〔製造例2〕 微多孔性樹脂延伸フィルムの製造 製造例1において、各層(B/A/B)の肉厚が15μ
m/30μm/15μm(全厚60μm)となるように
ダイのリップの幅を変えて成形する外は同様にして、不
透明度82%、空孔率33%、密度0.79g/c
3 、水蒸気透過率6.0g/m2 ・24hr、酸素透
過率1,360cc/m2 ・24hr・atm、全光線
透過率21%の延伸樹脂フィルムを得た。
【0032】〔製造例3〕 微多孔性樹脂延伸フィルムの製造 (1)MFR4g/10分のプロピレン単独重合体(融
点約164〜167℃)55重量%に、高密度ポリエチ
レン25重量%および平均粒径1.5μmの炭酸カルシ
ウム20重量%を混合した組成物を270℃に設定した
押出機にて混練した後、シート状に押し出し、更に冷却
ロールにより冷却して、無延伸シートを得た。
【0033】(2)このシートを150℃まで再度加熱
した後、縦方向5倍の延伸を行って5倍縦延伸フィルム
を得た。次いで、このフィルムを再び155℃まで加熱
して、テンターを用いて横方向に7.5倍延伸し、16
5℃でアニーリング処理した。その後、60℃まで冷却
し、両面をコロナ放電処理後、耳部をスリットして密度
0.88g/cm3 、不透明度86%、肉厚60μm、
空孔率37%、水蒸気透過率7.2g/m2 ・24h
r、酸素透過率1,680cc/m2 ・24hr・at
m、全光線透過率23%の二軸延伸フィルムを得た。
【0034】〔製造例4〕 微多孔性樹脂延伸フィルムの製造 MFR4g/10分のプロピレン単独重合体(融点約1
64〜167℃)70重量%、高密度ポリエチレン8重
量%および平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム22重
量%配合した混合物を(A)とし、MFR20g/10
分のプロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)
40重量%および平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム
60重量%配合した混合物を(B)とし、これらを別々
の押出機にて270℃で溶融混練し、混合物(A)がコ
ア層に、混合物(B)がその両側になる様に積層して共
押出し、冷却装置により冷却して無延伸の3層構造のシ
ートを得た。このシートを135℃に加熱した後、縦方
向に5倍延伸した1軸延伸フィルムを得た。
【0035】更にこのフィルム両面にコロナ放電処理を
行って、3層構造(一軸延伸/一軸延伸/一軸延伸)の
延伸フィルムを得た。このフィルムは、肉厚80μm
(B/A/B=10μm/60μm/10μm)の積層
フィルムであり、不透明度87%、空孔率29%、密度
0.85g/cm3 、水蒸気透過率(透気度;温度40
℃、相対湿度90%)3.0g/m2 ・24hr、酸素
透過率920cc/m2・24hr・atm、全光線透
過率16%であった。
【0036】〔製造例5〕 SiO2 蒸着ガスバリヤー性フィルムの製造 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート二軸延伸フ
ィルム(縦方向3倍、横方向3倍に延伸)の片面に、イ
ソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業(株)製:
コロネートL;商品名)と飽和ポリエステル(東洋紡績
(株)製:バイロン300;商品名)とを50:50の
割合で配合したプライマーを塗布し、乾燥させて、厚さ
約0.1μmの樹脂層を形成した。その樹脂層上に、8
×10-5Torrの真空下、高周波誘導加熱方式で、純
度99.9%のSiO2 を加熱蒸発させ、厚さ100n
mのSiO2 膜を形成した。得られたフィルムの水蒸気
透過度は0.9g/m2 ・24hr、酸素透過率は0.
5cc/m2 ・24hr・atm、全光線透過率は80
%であった。
【0037】〔製造例6〕 SiO2 蒸着ガスバリヤー性フィルムの製造例 ケイ素酸化物薄膜の厚さを300nmとした他は製造例
5と同様にして、水蒸気透過度が0.7g/m2 ・24
hr、酸素透過率が0.4cc/m2 ・24hr・at
m、全光線透過率が77%のSiO2 蒸着ポリエチレン
テレフタレート二軸延伸フィルムを得た。
【0038】〔製造例7〕 非晶性酸化アルミニウム蒸着ガスバリヤー性フィルムの
製造 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート二軸延伸フ
ィルム(縦方向3倍、横方向3倍の延伸倍率)の片面
に、イソシアネート化合物(日本ポリウレタン工業
(株)製:コロネートL)と飽和ポリエステル(東洋紡
績(株)製:バイロン300)とを50:50の割合で
配合したプライマーを塗布し、乾燥させて、厚さ約0.
1μmの樹脂層を形成した。次に、その樹脂層上に、8
×10-5Torrの真空下、高周波誘導加熱方式で、純
度99.9%のAl2 3 を加熱蒸発させ、厚さ100
nmの非晶性酸化アルミニウム膜を形成した。このAl
2 3 蒸着ポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィル
ムは、水蒸気透過度3g/m2 ・24hr、酸素透過率
3cc/m2 ・24hr・atm、全光線透過率86%
であった。
【0039】〔製造例8〕 非結晶性酸化アルミニウム蒸着ガスバリヤー性フィルム
の製造 Al2 3 薄膜の厚さを500nmとした以外は製造例
7と同様にして、水蒸気透過度2g/m2 ・24hr、
酸素透過率2cc/m2 ・24hr・atm、全光線透
過率85%の非晶性酸化アルミニウム蒸着ポリエチレン
テレフタレート二軸延伸フィルムを得た。
【0040】
【実施例1】製造例1で得た肉厚80μmの微多孔性延
伸樹脂フィルムの表面にオフセット印刷を施した後、印
刷面の反対面に、ポリウレタン系プライマー(東洋モー
トン(株)製:BLS−2080AとBLS−2080
Bの混合物;商品名)85重量部に、酸化チタン15重
量部を混合した接着剤を4g/m2 (固形分)塗布し、
製造例5で得たSiO2 蒸着ポリエチレンテレフタレー
ト二軸延伸フィルムのフィルム側を接着し、SiO2
着面にヒートシール樹脂層としてコーティング用ホット
メルト接着剤(ヒロダイン(株)製:押し出しコーティ
ング用7560;商品名)を10g/m2 (固形分)塗
布し乾燥後、肉厚が約106μmの蓋材を製造した。こ
の蓋材は、不透明度は98%、全光線透過率は2%、水
蒸気透過度は0.2g/m2 ・24hr、酸素透過率は
0.3cc/m2 ・24hr・atmであった。
【0041】円筒状のポリプロピレン製味噌容器に味噌
200gを充填し、この蓋材を印刷面を上側にしてヒー
トシール樹脂層が味噌容器側にくるように重ね、5mm
幅で円周状に190℃で30秒間熱板ヒートシールして
密封した。得られた味噌容器の外から金属探知器で金属
粉が混入していないことを確認した。この味噌容器を、
相対湿度75%、温度25℃の恒温室に3ヵ月間放置し
た。次いで蓋材を開封し、味噌の変色の有無、風味を調
べたが、いずれも充填前の味噌と遜色がなかった。
【0042】
【実施例2】実施例1において、製造例1で得た微多孔
性樹脂延伸フィルムの代わりに、製造例2で得た肉厚6
0μmの微多孔性樹脂延伸フィルムを用いる他は同様に
して、肉厚が約86μm、水蒸気透過度0.1g/m2
・24hr、酸素透過度0.3cc/m2 ・24hr・
atm、不透明度89%、全光線透過率5%の蓋材を得
た。次に円筒状ポリスチレン製ヨーグルト容器に、ヨー
グルト100gを充填し、蓋材を実施例1と同様にヒー
トシールして密封後、得られたヨーグルト容器の外から
金属探知器で金属粉が混入していないことを確認した。
これを5℃で2週間冷蔵保存し、蓋材を開封し、ヨーグ
ルトの外観、風味を調べたが、ヨーグルトの外観の変
化、風味の変化はなかった。
【0043】
【実施例3】実施例1において、製造例1で得た微多孔
性樹脂延伸フィルムの代わりに、製造例3で得た肉厚6
0μmの微多孔性樹脂延伸フィルムを用い他は同様にし
て、肉厚が約87μm、水蒸気透過度0.2g/m2
24hr、酸素透過度0.4cc/m2 ・24hr・a
tm、不透明度89%、全光線透過率4%の蓋材を得
た。次に円筒状ポリプロピレン製チーズ容器に、チーズ
100gを充填し、蓋材を実施例1と同様にヒートシー
ルして密封後、得られたチーズ容器の外から金属探知器
で金属粉が混入していないことを確認した。これを5℃
で3週間冷蔵保存し、次いで蓋材を開封し、チーズの外
観、風味を調べたが、チーズ外観の変化、風味の変化は
なかった。
【0044】
【実施例4】実施例1において、製造例1で得た微多孔
性樹脂延伸フィルムの代わりに、製造例4で得た肉厚8
0μmの微多孔性樹脂延伸フィルムを用いる他は同様に
して肉厚約107μm、不透明度99%、全光線透過率
1%、水蒸気透過度0.2g/m2 ・24hr、酸素透
過率0.4cc/m2 ・24hr・atmの蓋材を得
た。実施例1と同様にして、味噌200gを充填し、開
口部をヒートシール後、金属探知器にて金属粉の混入が
ないことを容器の外から確認後、相対湿度75%、温度
25℃の恒温室に3ヵ月間放置した。次いで蓋材を開封
し、味噌を調べたが、味噌の品質に変化は見受けられな
かった。
【0045】
【実施例5】実施例1において、製造例5で得たSiO
2 蒸着ポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルムの
代わりに、製造例6で得たSiO2 蒸着ポリエチレンテ
レフタレート二軸延伸フィルムを用いる他は同様にして
肉厚が約108μmの蓋材を得た。この蓋材は、不透明
度は99%、全光線透過率は1%、水蒸気透過度は0.
1g/m2 ・24hr、酸素透過率は0.2cc/m2
・24hr・atmであった。実施例1と同様にして、
味噌200gを充填し、開口部をヒートシール後、金属
探知器にて金属粉の混入がないことを容器の外から確認
後、相対湿度75%、温度25℃の恒温室に3ヵ月間放
置した。次いで蓋材を開封し、味噌を調べたが、味噌の
品質に変化は見受けられなかった。
【0046】
【実施例6】実施例1において、製造例5で得たSiO
2 蒸着ポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルム
の代わりに、製造例7で得た酸化アルミニウム蒸着ポリ
エチレンテレフタレート二軸延伸フィルムを用いる他は
同様に他は同様にして肉厚約107μm、不透明度98
%、全光線透過率2%、水蒸気透過度3g/m2 ・24
hr、酸素透過率2cc/m2 ・24hr・atmの蓋
材を得た。実施例1と同様にして、味噌200gを充填
し、開口部をヒートシール後、金属探知器にて金属粉の
混入がないことを容器の外から確認後、相対湿度75
%、温度25℃の恒温室に3ヵ月間放置した。次いで蓋
材を開封し、味噌を調べたが、味噌の品質に変化は見受
けられなかった。
【0047】
【実施例7】実施例1において、製造例5で得たSiO
2 蒸着ポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルムの
代わりに、製造例8で得た酸化アルミニウム蒸着ポリエ
チレンテレフタレート二軸延伸フィルム用いる他は同様
にして肉厚が約108μm、不透明度99%、全光線透
過率2%、水蒸気透過度2g/m2 ・24hr、酸素透
過率1cc/m2 ・24hr・atmの蓋材を得た。実
施例1と同様にして、味噌200gを充填し、開口部を
ヒートシール後、金属探知器にて金属粉の混入がないこ
とを容器の外から確認後、相対湿度75%、温度25℃
の恒温室に3ヵ月間放置した。次いで蓋材を開封し、味
噌を調べたが、味噌の品質に変化は見受けられなかっ
た。
【0048】
【実施例8】製造例6で得たSiO2 蒸着ポリエチレン
テレフタレート二軸延伸フィルムのフィルム側表面にオ
フセット印刷を施した後、印刷面に、ポリウレタン系プ
ライマー(東洋モートン(株)製:BLS−2080A
とBLS−2080Bの混合物)85重量部に、酸化チ
タン15重量部を混合した接着剤を4g/m2 (固形
分)塗布し、製造例1で得た肉厚80μmの微多孔性延
伸樹脂フィルムを接着し、微多孔性延伸樹脂フィルム反
対側にヒートシール樹脂層としてコーティング用ホット
メルト接着剤(ヒロダイン(株)製:押し出しコーティ
ング用7560)を10g/m2 (固形分)塗布し乾燥
後、肉厚が約107μmの蓋材を製造した。
【0049】この蓋材の不透明度は98%、全光線透過
率は1%、水蒸気透過度は0.1g/m2 ・24hr、
酸素透過率は0.2cc/m2 ・24hr・atmであ
った。実施例1と同様にして、味噌200gを充填し、
開口部をヒートシール後、金属探知器にて金属粉の混入
がないことを容器の外から確認後、相対湿度75%、温
度25℃の恒温室に3ヶ月間放置した。次いで開封し
た。味噌の品質に変化は見受けられなかった。
【0050】
【実施例9】製造例3で得た肉厚60μmの微多孔性樹
脂延伸フィルムの両面に、ポリウレタン系プライマー
(東洋モートン(株)製:BLS−2080AとBLS
−2080Bの混合物)を各々0.5g/m2 (固形
分)塗布した。次いで、製造例6で得たSiO2 蒸着ポ
リエチレンテレフタレート二軸延伸フィルムのSiO2
蒸着側にグラビア印刷を施し、その印刷面を上記のプラ
イマーを塗布した微多孔性樹脂延伸フィルムに接着し
た。プライマーを塗布した微多孔性樹脂延伸フィルムの
他方の面(裏面)には、肉厚40μmの低密度ポリエチ
レンフィルムを接着して肉厚約114μm、水蒸気透過
度0.2g/m2 ・24hr、酸素透過度0.4cc/
2 ・24hr・atm、不透明度89%、全光線透過
率3%の蓋材を得た。実施例2と同様にして、ヨーグル
ト100gを充填し、開口部をヒートシール後、金属探
知器にて金属粉の混入がないことを容器の外から確認
後、これを5℃で2週間冷蔵保存し、蓋材を開封し、ヨ
ーグルトの外観、風味を調べたが、ヨーグルトの外観の
変化、風味の変化はなかった。
【0051】
【実施例10】実施例9において製造例6で得たSiO
2蒸着ポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルムの
代わりに、製造例8で得た酸化アルミニウム蒸着ポリエ
チレンテレフタレート二軸延伸フィルム用いる他は同様
にして肉厚約114μm、水蒸気透過度0.3g/m2
・24hr、酸素透過度0.6cc/m2 ・24hr・
atm、不透明度89%、全光線透過率3%の蓋材を得
た。実施例2と同様にして、ヨーグルト100gを充填
し、開口部をヒートシール後、金属探知器にて金属粉の
混入がないことを容器の外から確認後、これを5℃で2
週間冷蔵保存し、蓋材を開封し、ヨーグルトの外観、風
味を調べたが、ヨーグルトの外観の変化、風味の変化は
なかった。
【0052】
【発明の効果】本発明の蓋材は光遮断性、ガスバリヤー
性に優れたものであり、この蓋材を用いて二次加工を行
なうことにより形成された味噌、ヨーグルト、チーズ等
の容器は、内容物の金属粉混入の有無の検査を容器の外
側から金属探知器で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の蓋材の断面拡大図を表す。
【図2】本発明の実施例の蓋材を用いた味噌容器の断面
図を表す。
【図3】本発明の実施例8の蓋材の断面拡大図を表す。
【図4】本発明の実施例9の蓋材の断面拡大図を表す。
【符号の説明】
I 微多孔性樹脂延伸フィルム Ia プライマー層 II ガスバリヤー性樹脂フィルム層 III 無機酸化物薄膜層 IV ヒートシール性樹脂接着層 1 蓋材 A コア層 B 表面層 B’裏面層 P 印刷 2 容器 3 味噌 4 ヒートシール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AB10 BA05 BA06 BA07 BA09 CC01 CC03 CC07 CC08 FA09 FD13 GB08 4F100 AA00A AA00C AA00H AA19C AA20C AK01A AK01D AK01E AK01H AR00B BA04 BA05 BA07 BA10A BA10B BA10D CA23A DA03 DE01A DJ06A EH66C EJ37A GB23 HB31C HB31E JA12C JA20A JD01D JD01E JD03 JD04 JK06 JL12B JN08A YY00 YY00A YY00B YY00C YY00D

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不透明度(JIS P−8138)が8
    0%以上の微多孔性樹脂延伸フィルム基層(I)の一方
    の面にヒートシール性樹脂接着層(IV)を積層し、他
    方の面に無機酸化物薄膜層(III)を設けたガスバリ
    ヤー性樹脂フィルム層(II)を積層してなる層構成を
    有する積層物であって、該積層物の透湿度(JIS Z
    −0208)が5g/m2 ・24hr以下で、酸素透過
    度(JIS Z−1707)が5cc/m2 ・24hr
    ・atm以下であることを特徴とする蓋材。
  2. 【請求項2】 前記微多孔性樹脂延伸フィルム基層
    (I)の肉厚が30〜300μm、前記ヒートシール性
    樹脂層(IV)の肉厚が1〜50μm、前記ガスバリヤ
    ー性樹脂フィルム層(II)の肉厚が6〜40μm、前
    記無機酸化物薄膜層(III)の肉厚が5〜600nm
    であり、蓋材の全肉厚が50〜350μmである請求項
    1に記載の蓋材。
  3. 【請求項3】 不透明度(JIS P−8138)が8
    0%以上の微多孔性樹脂延伸フィルム基層(I)上に、
    無機酸化物薄膜層(III)を設けたガスバリヤー性樹
    脂フィルム層(II)を積層し、さらにその上にヒート
    シール性樹脂接着層(IV)を積層してなる層構成を有
    する積層物であって、該積層物の透湿度(JIS Z−
    0208)が5g/m2 ・24hr以下で、酸素透過度
    (JIS Z−1707)が5cc/m2 ・24hr・
    atm以下であることを特徴とする蓋材。
  4. 【請求項4】 前記微多孔性樹脂延伸フィルム基層
    (I)と前記無機酸化物薄膜層(III)の間に、前記
    ガスバリヤー性樹脂フィルム層(II)を有することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蓋材。
  5. 【請求項5】 前記微多孔性樹脂延伸フィルム基層
    (I)と前記ガスバリヤー性樹脂フィルム層(II)の
    間に、前記無機酸化物薄膜層(III)を有することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の蓋材。
  6. 【請求項6】 前記微多孔性樹脂延伸フィルム基層
    (I)の一方の面に印刷(P)が施されていることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の蓋材。
  7. 【請求項7】 前記印刷(P)が施されている面が、ガ
    スバリヤー性樹脂フィルム層(II)が形成されている
    面とは反対側の面であることを特徴とする請求項6に記
    載の蓋材。
  8. 【請求項8】 前記ガスバリヤー性樹脂フィルム層(I
    I)の一方の面に印刷(P)が施されていることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の蓋材。
  9. 【請求項9】 前記無機酸化物薄膜層(III)の一方
    の面に印刷(P)が施されていることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の蓋材。
  10. 【請求項10】 蓋材の全光線透過率(JIS K−7
    105)が5%以下である請求項1〜9のいずれかに記
    載の蓋材。
  11. 【請求項11】 前記無機酸化物薄膜層(III)が、
    珪素酸化物薄膜層または非晶性酸化アルミニウム薄膜層
    である請求項1〜10のいずれかに記載の蓋材。
  12. 【請求項12】 前記微多孔性樹脂延伸フィルム基層
    (I)が、白色無機微細粉末および/または有機充填剤
    を0〜40重量%含有する熱可塑性樹脂フィルムの一軸
    延伸フィルム、または二軸延伸フィルムをコア層(A)
    とし、このコア層の両面に、白色無機微細粉末および/
    または有機充填剤を0〜65重量%含有する熱可塑性樹
    脂フィルムの一軸延伸フィルムを表裏層(B、B’)と
    して設けた積層延伸フィルムであることを特徴とする請
    求項1〜11のいずれかに記載の蓋材。
  13. 【請求項13】 前記微多孔性樹脂延伸フィルム基層
    (I)の次式(1)で示される空孔率が10〜60%で
    ある請求項12に記載の蓋材。 【式1】
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