JP2001221663A - 指示計器 - Google Patents

指示計器

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JP2001221663A
JP2001221663A JP2000034226A JP2000034226A JP2001221663A JP 2001221663 A JP2001221663 A JP 2001221663A JP 2000034226 A JP2000034226 A JP 2000034226A JP 2000034226 A JP2000034226 A JP 2000034226A JP 2001221663 A JP2001221663 A JP 2001221663A
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pulse
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time
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Norio Ninomiya
則夫 二宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に計測下限値近傍において実態にほぼ追随
した計測値の指示挙動を得ることができる指示計器を提
供する。 【解決手段】 現在の車速を表示するための信号として
用いられる現在のみなしパルス幅Wa(単位 ms)
は、時間tn現在の実際に検出されるパルスのパルス幅
をWt(n)、過去のパルスについては例えば直前のパ
ルスのパルス幅をWt(n−1)、および現在のみなし
パルス幅をWaとし、現在および過去の所定回数をN
とすると、以下の式によって算出される。 Wa=(Wt(n)+Wt(n−1)+Wt
(n−2)+…+Wt(n−( N−1)))/N ここで、過去のパルスが検出されない状態が継続した後
(S1)、時間tにおいて初めて現在のパルスが検出
される状態に至ったとき過去の分のパルスのパルス幅
(Wt(n−1)、Wt(n−2)、Wt
(n−(N−1)))についてはタイマーの設定時間に
相当するパルス幅に置き換える(S4〜S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピードメータ等
の指示計器に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行速度(以下、車速という。)
を検出して表示するスピードメータは、例えば、車軸等
に磁石が複数個配設されるとともに、それら磁石の近傍
の車体位置に磁気センサからなる車速センサが配設さ
れ、車両走行時に車軸が回転するとき、車速センサによ
って磁界変化をパルスとして検出し、そのパルスのパル
ス幅を車速に変換して表示メータに表示するように構成
されている。
【0003】このとき、図7に示すパルス発生パターン
において、1回毎の発生パルス(実際のパルス)のパル
ス幅を用いて逐次車速を表示すると、磁石および車速セ
ンサの据付寸法誤差等の種々の原因によって正確な車速
を表示することができず、また、これらの誤差要素やノ
イズを含むときには車速の表示値が大きく乱れるおそれ
がある。
【0004】このため、従来、マイコンのタイマーの設
定時間内において車速センサによって検出される現在お
よび過去の所定回数分のパルスのパルス幅から算出され
る移動平均値を現在のパルス幅とみなして(以下、現在
のみなしパルス幅、あるいは、確定パルス幅ということ
がある。)、この現在のみなしパルス幅から車速を算出
し、現在の車速として表示メータに表示する方法が採用
されている。
【0005】例えば、時間tn現在の実際に検出される
パルスのパルス幅をWt(n)(単位:ms 以下同
じ。)、過去のパルスについては例えば直前のパルスの
パルス幅をWt(n−1)、および現在のみなしパルス
幅をWaとし、現在および過去の所定回数をNとする
と、現在のみなしパルス幅Waは以下の式によって算
出される。ここで、所定回数Nは、タイマの設定時間内
にカウントされるパルスについて設定される任意のパル
ス数である。
【0006】Wa=(Wt(n)+Wt(n−1)
Wt(n−2)+…+Wt(n−( N−1)))/N したがって、現在のみなしパルス幅Waと実際に検出
されるパルスのパルス幅Wt(Wt(n)、Wt
(n−1)…)とは、図7に示す関係となり、例えば、
所定回数N=3としたときの時間t時点における現在
のみなしパルス幅Waは以下の式によって算出され、
この場合、現在のパルスのパルス幅Wtよりも大きく
なる。
【0007】Wa=(Wt+Wt+Wt)/3 なお、図7では説明の便宜上パルス発生パターンのパル
ス幅の変化を誇張して表示するとともに、現在のみなし
パルス幅Waの算出法を簡略化して示しているが、通
常、実際には、所定回数N=8とすることが行われ、合
計4周期分のパルスデータによって現在の車速が確定さ
れている。
【0008】ところで、0km/h近傍の極低速域では
上記した検出パルスのパルス幅Wt (n)は無限大とな
る。この場合、そのまま無限大のパルス幅Wt(n)
メモリに記憶して計数することはメモリの無駄使いであ
るとともにビット数の大きなタイマーを必要とするた
め、費用の増加にもつながる。一方、スピードメータの
表示車速は、本来、安定走行時、すなわち、ある程度高
速の領域における正確な表示が求められるものであり、
このためには、かなり小さいパルス幅Wt(n)を正確
に計数することができるタイマーが必要である。
【0009】上記の点を勘案して、例えば、タイマー
は、設定時間が200ms(車速約3.6km/h)の
ものが採用され、車速が小さくてパルスのパルス幅がタ
イマーの設定時間を超える分(計測不能パルス)につい
ては、オーバーフロー処理を行って、例えば、パルス幅
を一律に2sとしてカウントすることが行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のスピードメータの場合、発進時において、初速
零から徐々に加速される過程では、図8に示すように、
現在のみなしパルス幅(確定パルス幅)に対応する確定
車速(図8中、検出車速として表示)は、発進時経過時
間約2.0s〜約2.5sの間において、急速に立ち上
がり、実際の車速への追随が大幅に遅れた状態で表示さ
れることは明らかである。
【0011】これは、発進直後は実際の車速が極端に小
さい状態が継続するが、このとき、発生するパルスのパ
ルス幅(図8中、車速パルスのパルス幅として表示)が
オーバーフロー処理を要する程度に極端に大きく、した
がってパルス検出の時間間隔が極端に長くなり、その結
果、実質的にパルスが検出されないに等しい状態が生じ
て現在のみなしパルス幅として略零の状態が継続し、発
生するパルスのパルス幅がタイマーの設定時間内に収ま
る状態に至ってはじめてある程度の大きさの車速に対応
するパルス幅がカウントされることによる。
【0012】なお、タイマーの設定時間は、前記したよ
うに、例えば、200ms程度のものが採用されてお
り、したがって、この場合、実際の車速が小さくて発生
するパルスのパルス幅が200msを超えるもの(車速
として約3.6km/h未満)についてオーバーフロー
処理によって、パルス幅が2s(車速として約0.4k
m/h未満)として表示される。
【0013】運転者が実際に視認する表示車速は、基本
的には、上記の確定車速が略そのまま表示される機構と
されているが、ノイズその他の原因によって表示車速が
跳ね上がる現象を生じると運転者に違和感をもたらすお
それがあるため、実際には、ソフトダンパやオイルダン
パ等を用いて、表示用の針の動きが緩慢でスムーズにな
るように制御されている。
【0014】一方、停止時においても、例えば、図9に
示すように、同様の不具合がある。
【0015】このように発進時や停止時の加減速過程に
おいて、実際の車速への追随が大幅に遅れた状態で速度
が表示されることが好ましいものでないことは明らかで
ある。
【0016】上記したような計測下限値近傍における実
態と解離した計測値の指示挙動が存在し、その指示挙動
を視認する人に違和感を与える現象は、上記スピードメ
ータのみに限って生じるものではない。
【0017】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、特に計測下限値近傍において実態にほぼ追随し
た計測値の指示挙動を得ることができる指示計器を提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る指示計器
は、入力パルスのパルス幅を計数するパルス幅計数手段
と、該パルス幅計数手段によって計数される該パルス幅
の複数個の計数結果の平均値を算出する平均値算出手段
と、該平均値に応じて指示値を算出する指示値算出手段
と、該パルス幅計数手段によって計数される該パルス幅
の計数結果に応じて該平均値算出手段によって算出され
る該平均値を補正する平均値補正手段とを有することを
特徴とする。ここで、指示計器とは、好適にはスピード
メータをいうが、これに限らず、本発明の効果を奏する
ことができる限りタコメータ等の一般的な指示計器を含
む。
【0019】これにより、指示計器の指示値は複数の値
の平均値を用い、さらに、その平均値を補正するため、
ノイズによるパルスが発生してもその影響が緩和される
とともに、特に、計測下限値近傍において実態にほぼ追
随した計測値の指示挙動を得ることができ、見る者に違
和感を与えることがない。
【0020】また、本発明に係る指示計器は、前記平均
値補正手段は過去のパルス幅の計数結果を所定の値に置
き換えて前記平均値を補正することを特徴とする。
【0021】例えば、指示計器としてスピードメータを
使用する場合は、スピードメータは、車速センサと、車
速センサによって検出される現在および過去の所定回数
分のパルスのパルス幅から算出される移動平均値を現在
のみなしパルス幅とし、現在のみなしパルス幅から車速
を算出する演算処理・制御装置とを備えたスピードメー
タにおいて、演算処理・制御装置は、タイマーの設定時
間内に発生するパルスのみを検出し、過去のパルスが検
出されない状態が継続した後初めて現在のパルスが検出
される状態に至ったとき、過去のパルスが検出されない
分のパルスのパルス幅としてタイマーの設定時間に相当
するパルス幅を用いるように構成すると、好適である。
【0022】ここで、移動平均値を算出するときの所定
の回数については、適宜その数を設定することができ
る。また、タイマーの設定時間は、計測を要する車速の
下限値に対応して適宜設定することができる。
【0023】上記の発明の構成より、例えば、スピード
メータは、車両の変速過程中、タイマーでパルス計測が
できない領域付近、すなわち、極低速において、運転者
の感覚に合致し、実態に近い車速を表示することがで
き、また、ノイズの影響を緩和して適正な車速を表示す
ることができる。この効果は、発進時の加速過程におい
て特に好適に得ることができる。
【0024】また、本発明に係る指示計器は、前記平均
値補正手段は今回のパルス幅の計数結果を過去のパルス
幅の計数結果に所定の係数を乗じた値に置き換えて前記
平均値を補正することを特徴とする。
【0025】例えば、指示計器としてスピードメータを
使用する場合は、スピードメータは、車速センサと、車
速センサによって検出される現在および過去の所定回数
分のパルス幅から算出される移動平均値を現在のみなし
パルス幅とし、現在のみなしパルス幅から車速を算出す
る演算処理・制御装置とを備えたスピードメータにおい
て、演算処理・制御装置は、タイマーの設定時間内に発
生するパルスのみを検出し、過去のパルスが検出される
状態が継続した後初めて現在のパルスが検出されない状
態に至ったとき、現在のパルスのパルス幅として直前の
過去のパルスのパルス幅を所定の補正係数で補正したも
のを用いるように構成すると、好適である。
【0026】ここで、所定の補正係数による補正は、車
速の急激な変化を生じたときにも現在のみなしパルス幅
の変化が緩慢でスムーズとなるようにするために行うも
のであり、車両の走行環境や、スピ−ドメータの特性等
に応じて適宜個別に定めることができる。
【0027】上記の発明の構成より、スピードメータ
は、車両の変速過程中、タイマーでパルス計測ができな
い領域付近、すなわち、極低速において、運転者の感覚
に合致し、実態に近い車速を表示することができ、ま
た、ノイズの影響を緩和して適正な車速を表示すること
ができる。この効果は、停止時の減速過程において特に
好適に得ることができる。
【0028】なお、パルス幅がタイマーの設定時間を超
えるパルスについては、元来、高精度、正確度で車速を
計測することが期待できないものである等の理由から、
本発明において、パルス幅がタイマーの設定時間内に収
まるパルスの計測のみ行ってオーバーフロー処理を廃止
することは全く問題ない。
【0029】また、本発明に係る指示計器は、入力パル
スのパルス幅を計数するパルス幅計数手段と、該パルス
幅計数手段によって計数される該パルス幅の複数個の計
数結果の平均値を算出する平均値算出手段と、該平均値
に応じて指示値を算出する指示値算出手段と、該指示値
算出手段によって算出される該指示値に所定の係数を乗
じた後さらに所定の値を加算した値に置き換えて該指示
値を補正する指示値補正手段とを有することを特徴とす
る。
【0030】例えば、指示計器としてスピードメータを
使用する場合は、スピードメータは、車速センサと、車
速センサによって検出される現在および過去の所定回数
分のパルス幅から算出される移動平均値を現在のみなし
パルス幅とし、現在のみなしパルス幅から車速を算出す
る演算処理・制御装置とを備えたスピードメータにおい
て、演算処理・制御装置は、現在のみなしパルス幅から
算出された車速に所定の補正係数を乗じた後さらに所定
の値を加算して補正したものを用いるように構成する
と、好適である。
【0031】上記の発明の構成により、指示計器の計測
下限近傍における指示値の変化が不連続となる現象が緩
和されて、滑らかな指示値の変化挙動を得ることがで
き、したがって、見る者に違和感を与えることがなく、
例えば、車両の変速過程中、極低速領域における指示計
器の表示として好適である。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明に係る指示計器としてスピ
ードメータを例にとって、その好適な実施の形態(以
下、本実施の形態例という。)について、図を参照し
て、以下に説明する。
【0033】まず、本実施の形態例に係るスピードメー
タの装置構成について、図1の概略ブロック図を参照し
て説明する。
【0034】スピードメータ10は、車速センサ12と
演算処理・制御装置14とを備え、さらに、車速表示器
としてのメータ指示部16を備えている。
【0035】車速センサ12は、従来例で説明したもの
と同様のものであるため、ここでは説明を省略する。
【0036】演算処理・制御装置14は、車速センサ1
2から出力されたパルスを波形整形する波形整形部18
と、波形整形されたパルスのパルス幅を計測(計数)す
るパルス幅計測部(パルス幅計数手段)20と、ノイズ
分を除去するフィルタ処理部22と、パルス幅を車速に
変換するパルス幅・車速変換部24と、パルス幅・車速
変換部24からの入力信号を交差コイルへの出力信号に
変換する交差コイル出力変換部26と、交差コイル出力
変換部26からの出力信号によってスピードメータの車
速表示針を制御する交差コイル28とから構成されてい
る。なお、演算処理・制御装置14は別途あるいはスピ
ードメータ10用として格別に備えられたマイコン30
に接続され、演算処理・制御(平均値算出手段、平均値
補正手段)が行われる。
【0037】メータ指示部16は、図示しない車速の目
盛りが刻まれた表示板と表示板の所定の目盛りを指示す
る指示針とから構成されるアナログタイプであり、指示
針は、軸によって回転可能に支持される。また、軸に固
着されたロータマグネットを囲撓して2組のコイルから
なる上記交差コイル28が各コイルを直交して配置され
ている。交差コイルへの出力信号の変化によって軸に回
転磁界が付与され、軸の回転によって指示針が回転す
る。なお、支持針の急激な動きを電気的な制御によって
抑制するソフトダンパや、物理的に抑制するオイルダン
パが適宜設けられる。
【0038】上記のように構成されるスピードメータ1
0における車速計測、表示機構について、図2〜図5を
参照して説明する。
【0039】図2に発進時において初速零から徐々に加
速される過程のパルスの発生パターンを示す。
【0040】図2に示すパルス発生パターンは、車速セ
ンサ12から出力されたパルスを波形整形部18によっ
て波形整形した後のものである。ここで、パルスをカウ
ントするマイコン30のタイマーの設定時間は200m
sとされている。
【0041】発進時の初期(図2中、時間t〜t
には、車速が極小さいため、従来例のところで既に説明
したように、発生するパルスのパルス幅が極端に大き
く、200msを超えてオーバーフローしてしまうた
め、パルス幅を検出することができず、その間の時間2
00ms毎の1回ずつパルスが発生するとみなしたとき
の各パルス(図2中、検出パルスとして表示したWt
1〜7)のパルス幅は零とされ、したがって、パルスの
みなしパルス幅は表示されない。
【0042】ついで、加速が進むと、パルス幅が200
ms以下のパルスがはじめて発生し、その後、徐々に小
さくなるパルス幅をもったパルス(Wt以降)が連続
して発生する。
【0043】ここで、時々刻々、現在の車速を表示する
ための信号として用いられる現在のみなしパルス幅Wa
(単位 ms)(図示せず。)は、基本的には、従来
例で説明したのと同様の手法によって算出される。
【0044】すなわち、時間tn現在の実際に検出され
るパルスのパルス幅をWt(n)、過去のパルスについ
ては例えば直前のパルスのパルス幅をWt(n−1)
および現在のみなしパルス幅をWaとし、現在および
過去の所定回数をNとすると、現在のみなしパルス幅W
は以下の式によって算出される。
【0045】Wa=(Wt(n)+Wt(n−1)
Wt(n−2)+…+Wt(n−( N−1)))/N ここで、所定回数Nは、タイマーの設定時間内にカウン
トされるパルスの数であって、ここでは従来例と同様に
8個としている(パルス幅計数手段)。なお、車速表示
タイミングの観点からは、いわば1/2周期毎にカウン
トしていることになる。
【0046】上式に所定回数N=8を代入すると、以下
のように表される(平均値算出手段)。
【0047】Wa=(Wt(n)+Wt(n−1)
…+Wt(n−7))/8 但し、本実施の形態例では、従来例と異なり、過去のパ
ルスが検出されない状態が継続した後(図2中、Wt
1〜7)、時間tにおいて初めて現在のパルスが検出
される状態に至ったとき(図2中、Wt)過去の分の
パルスのパルス幅(Wt〜Wt)についてはタイマ
ーの設定時間に相当するパルス幅、すなわち、この場合
は200msに置き換える。その結果、時間tにおけ
る現在のみなしパルス幅(確定パルス幅)Waは、以
下の式から求められる(平均値補正手段)。
【0048】 Wa=(Wt+200+…+200)/8 なお、時間tにおける現在のみなしパルス幅Wa
Wa=(Wt+Wt +200+…+200)/8
となる。
【0049】図3に示す停止時に所定の車速から徐々に
減速される過程におけるパルスの発生パターンにおいて
も、時間tn現在のみなしパルス幅Wanは、上記発進
時の基本的に同様の方法によって求められる。
【0050】但し、この場合、過去のパルスが検出され
る状態が継続した後(図3中、時間t〜tにおいて
検出パルスとして表示したWt1〜7)、初めて現在の
パルスが検出されない状態に至ったとき(Wt)、現
在のパルスのパルス幅については直前の該過去のパルス
のパルス幅を所定の補正係数で補正したものに置き換え
る。ここで、補正係数として1.3を直前の該過去のパ
ルスのパルス幅に乗じる。この補正係数を乗じることに
よってパルス幅の変化が緩慢でスムーズとなり、表示車
速が急激に低下することが抑制される。この補正係数
は、車両の走行環境や、スピ−ドメータの特性等に応じ
て適宜定めることができる。
【0051】したがって、時間tにおける現在のみな
しパルス幅WaはWa=(1.3×Wt+Wt
+Wt+…Wt)/8となり、さらに、時間t
おける現在のみなしパルス幅WaはWa={(1.
3)×Wt+1.3×Wt+Wt+…+W
)/8となる。
【0052】以上説明した方法によって算出される、現
在のみなしパルス幅Waを使用して、確定車速を確定
(換算)し、さらに、確定車速を用いて時々刻々、現在
の車速を表示する手順について、図4のフローチャート
を参照して説明する。
【0053】まず、今回(現在)、タイマーの設定時間
である200ms間内におけるパルス幅Wt200m
s以下のパルスの検出の有無を判断する(S1)。20
0ms以下のパルスの検出がないときは、実際には零で
ある今回のパルスのパルス幅Wtを前回(直前の過
去)のパルスのパルス幅Wtn−1の1.3倍の値に置
き換える(S2)。そして、過去7回のパルス幅および
今回のパルス幅の移動平均値を今回の確定パルス幅(現
在のみなしパルス幅Wa)とする(S3)。一方、ス
テップ1において200msパルスの検出があったとき
は、さらに、前回の確定車速が3.6km/h以下か否
かを判断する(S4)。
【0054】前回の確定車速が3.6km/h以下か否
かを判断して(S4)、3.6km/h以下でないとき
は、過去7回のパルス幅および今回のパルス幅の移動平
均値を今回の確定パルス幅とする(S3)。一方、前回
の確定車速が3.6km/h以下のときは、過去7回の
パルスのパルス幅を200msに置き換える(S5)。
そして、引き続き今回のメータ指示値が3.6km/h
以上か否かを判断して(S6)、3.6km/h以上の
ときは、過去7回のパルス幅および今回のパルス幅の移
動平均値を今回の確定パルス幅とする(S3)。メータ
指示値が3.6km/h以上でないときは、メータ指示
を真の0km/h位置にセットし(S7)、過去7回の
パルス幅および今回のパルス幅の移動平均値を今回の確
定パルス幅とする(S3)。
【0055】各走行パターンにおいてそれぞれ過去7回
のパルス幅および今回のパルス幅の移動平均値を今回の
確定パルス幅とした後(S3)、フィルタ処理を行い
(S8)、さらに、確定パルス幅を確定車速に換算する
(S9)。
【0056】ついで、確定車速が10km/h未満か否
かを判断し(S10)、確定車速が10km/h未満の
ときには、確定車速に1.5の値を乗じるとともにさら
にOFFSET(オフセット値:図4中α)を加算し
て、確定車速を修正する(S11)。
【0057】ここで、確定車速に乗じる係数1.5は例
示であるが、この係数を乗じることによって、発進時や
停止時の低速領域における加減速過程において、メータ
指示値が滑らかに変化し、運転者の感覚により合致し、
実態に近いものとなる。その傾向は、停止時においてよ
り顕著である。また、このとき、確定車速に係数1.5
を乗じた結果、確定車速10km/hの点において確定
車速が不連続となることを解消するために、確定車速に
係数1.5を乗じた後にさらにOFFSET(オフセッ
ト値)αとして例えばこの場合−5km/hを加える。
すなわち、10km/h以上の領域における確定車速
(図10中実線で示す。)は徐々に小さくなって10k
m/h至った時点(図10中A1で示す。)で、10k
m/h未満の領域における係数1.5を乗じた修正確定
車速(図10中破線で示す。)が徐々に大きくなって1
0km/h至った時点の値(図10中A2で示す。)と
5km/hの差を生じるが、この差を解消するために1
0km/h未満の領域における係数1.5を乗じた修正
確定車速にOFFSET(オフセット値)αとして−5
km/hをさらに加えることにより、10km/h未満
の領域における再修正確定車速(図10中一点鎖線で示
す。)は、確定車速が10km/h以上の領域における
無修正の確定車速(実線)と連続化される。なお、10
km/h未満の領域における再修正確定車速は、OFF
SETαの意義を説明するための図10において、実際
の車速が約4km/h以下の範囲において負の値で表示
されているが、実際のメーター指示値は、ステップ4〜
ステップ7の処理を経ることにより、真の0km/h位
置にセットされることは既に説明したとおりである。
【0058】上記の手順で定まった最終的な確定車速に
対応してメータ指示値が表示される(図示せず。)。
【0059】以上の手順によって決定される確定車速お
よびメータ指示の時間変化について、図5に発進時のケ
ースを示し、図6に停止時のケースを示す。
【0060】発進時のケースについて、図5の本実施の
形態例に係るものは、図8の従来例のものに比べて、時
間約1.7sの時点から確定車速が立ち上がるととも
に、メータ指示が滑らかに立ち上がっている。この場
合、スピードメータ10は、ソフトダンパ等を適宜備え
ている。
【0061】停止時のケースについても、同様に、図6
の本実施の形態例に係るものは、図9の従来例のものの
ように時間約1.5sの時点で確定車速およびメータ指
示が急激に低下することなく、いずれもなめらかに減少
している。
【0062】以上説明したように、本実施の形態例に係
るスピードメータ10によれば、車両の変速過程中、タ
イマーでパルス計測ができない領域付近、すなわち、極
低速において、運転者の感覚に合致し、実態に近い車速
を表示することができる。また、現在のみなしパルス幅
として移動平均値を用いるため、極低速時においてノイ
ズを生じたときにそのノイズの影響は最大1/Nまで小
さくなり、ノイズの影響を緩和して適正な車速を表示す
ることができる。
【0063】なお、上記本実施の形態例の説明に限定す
ることなく、確定パルス幅を移動平均値を用いて算出す
るときの、発進時における過去のパルス幅の値として一
律に200msを用いることなく、200ms未満の任
意の値や直前の確定パルス幅を用いてもよく、また、そ
の際に適当な補正係数を乗じることを排除するものでは
ない。停止時における確定パルス幅についても同様であ
る。
【0064】
【発明の効果】本発明に係る指示計器によれば、パルス
幅計数手段と、平均値算出手段と、指示値算出手段と、
平均値補正手段とを有するため、ノイズによるパルスが
発生してもその影響が緩和されるとともに、特に、計測
下限値近傍において実態にほぼ追随した計測値の指示挙
動を得ることができ、見る者に違和感を与えることがな
い。
【0065】また、本発明に係る指示計器によれば、平
均値補正手段は過去のパルス幅の計数結果を所定の値に
置き換えて前記平均値を補正し、または、現在のパルス
幅の計数結果を過去のパルス幅の計数結果に所定の係数
を乗じた値に置き換えて前記平均値を補正するため、好
適に本発明の効果を奏することができる。
【0066】また、本発明に係る指示計器によれば、指
示値補正手段は指示値算出手段によって算出される指示
値に所定の係数を乗じた後さらに所定の値を加算した値
に置き換えて指示値を補正するため、より好適に本発明
の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例に係るスピードメータの構成を
説明するために示した装置構成の概略ブロック図であ
る。
【図2】本実施の形態例に係る現在のみなしパルス幅の
算出方法を説明するためのものであり、発進時における
パルスの発生パターンを示す図である。
【図3】本実施の形態例に係る現在のみなしパルス幅の
算出方法を説明するためのものであり、停止時における
パルスの発生パターンを示す図である。
【図4】本実施の形態例に係るスピードメータのメータ
指示を表示するまでの手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】本実施の形態例に係るスピードメータの発進時
の車速を示す図である。
【図6】本実施の形態例に係るスピードメータの停止時
の車速を示す図である。
【図7】従来例において、現在のみなしパルス幅の算出
方法を説明するためのものであり、安定走行時のパルス
の発生パターンを示す図である。
【図8】従来のスピードメータの発進時の車速を示す図
である。
【図9】従来のスピードメータの停止時の車速を示す図
である。
【図10】本実施の形態例に係るスピードメータにおい
て10km/h未満の領域における確定車速の補正の意
義を説明するための図である。
【符号の説明】
10 スピードメータ 12 車速センサ 14 演算処理・制御装置 16 メータ指示部 18 波形整形部 20 パルス幅計測部 22 フィルタ処理部 24 パルス幅・車速変換部 26 交差コイル出力変換部 28 交差コイル 30 マイコン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力パルスのパルス幅を計数するパルス
    幅計数手段と、 該パルス幅計数手段によって計数される該パルス幅の複
    数個の計数結果の平均値を算出する平均値算出手段と、 該平均値に応じて指示値を算出する指示値算出手段と、 該パルス幅計数手段によって計数される該パルス幅の計
    数結果に応じて該平均値算出手段によって算出される該
    平均値を補正する平均値補正手段とを有することを特徴
    とする指示計器。
  2. 【請求項2】 前記平均値補正手段は過去のパルス幅の
    計数結果を所定の値に置き換えて前記平均値を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の指示計器。
  3. 【請求項3】 前記平均値補正手段は今回のパルス幅の
    計数結果を過去のパルス幅の計数結果に所定の係数を乗
    じた値に置き換えて前記平均値を補正することを特徴と
    する請求項1記載の指示計器。
  4. 【請求項4】 入力パルスのパルス幅を計数するパルス
    幅計数手段と、 該パルス幅計数手段によって計数される該パルス幅の複
    数個の計数結果の平均値を算出する平均値算出手段と、 該平均値に応じて指示値を算出する指示値算出手段と、 該指示値算出手段によって算出される該指示値に所定の
    係数を乗じた後さらに所定の値を加算した値に置き換え
    て該指示値を補正する指示値補正手段とを有することを
    特徴とする指示計器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009036695A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Fujitsu Ten Ltd パルス信号処理装置、パルス信号処理方法、及び、車両の電子制御装置
WO2009066523A1 (ja) * 2007-11-19 2009-05-28 Nippon Seiki Co., Ltd. 車両用計器

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JP2009122062A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Nippon Seiki Co Ltd 車両用計器

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