JP2002120570A - 車両用モータの冷却装置 - Google Patents

車両用モータの冷却装置

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JP2002120570A
JP2002120570A JP2000319603A JP2000319603A JP2002120570A JP 2002120570 A JP2002120570 A JP 2002120570A JP 2000319603 A JP2000319603 A JP 2000319603A JP 2000319603 A JP2000319603 A JP 2000319603A JP 2002120570 A JP2002120570 A JP 2002120570A
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典行 阿部
Junya Fujisawa
純也 藤澤
Naoki Uchiyama
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数および組立工数を削減することがで
き、それにより、製造コストを削減でき、車両搭載性を
向上させることができるとともに、空気溜まりの発生を
防止でき、それにより十分な冷却能力を確保することが
できる車両用モータの冷却装置を提供する。 【解決手段】 車両を駆動するための電気モータ2を冷
却液9により冷却する車両用モータの冷却装置1は、冷
却液9が循環する冷却液循環通路8と、電気モータ2の
表面を取り囲むように設けられ、冷却液循環通路8の一
部を構成するジャケット通路10を有するジャケット6
と、ジャケット6の上側に一体に設けられ、ジャケット
通路10とジャケット通路10以外の部分の冷却液循環
通路8とに接続され、冷却液9から気泡を分離するため
のヘッダタンク7と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を駆動するた
めの電気モータを、冷却液により冷却する車両用モータ
の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷却装置として、例えば
特開平10−259721号公報に記載されたものが知
られている。この車両は、エンジンおよび電気モータで
選択的に駆動輪を駆動するハイブリッドタイプのもので
ある。電気モータを冷却する冷却装置は、ラジエータ
と、ラジエータと電気モータの間に接続され、冷却液が
循環する冷却液循環通路と、この冷却液循環通路のうち
の最も高い部位に配置されたリザーブタンクと、冷却液
循環通路に設けられた冷却液ポンプなどを備えている。
この冷却装置では、冷却液ポンプが作動することによ
り、冷却液が冷却液循環通路を循環し、それに伴う冷却
液と電気モータの間の熱交換によって、電気モータが冷
却される。また、リザーブタンクは、冷却液循環通路内
の冷却液の圧力調整などを目的として設けられ、この種
のリザーブタンクでは、冷却液中の気泡を分離するヘッ
ダタンクとしての機能も兼ね備えたものが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の冷却装置に
よれば、ラジエータ、電気モータ、冷却液ポンプおよび
リザーブタンクなどの多数の部品を接続しなければなら
ないので、そのためのパイプや継手などの接続部品の点
数が多くなり、その分、組立工数が多くなることによ
り、製造コストが高くなるとともに、必要なスペースが
大きくなることで、車両への搭載性が低下する。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、部品点数および組立工数を削減することが
でき、それにより、製造コストを削減でき、車両搭載性
を向上させることができるとともに、空気溜まりの発生
を防止でき、それにより十分な冷却能力を確保すること
ができる車両用モータの冷却装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、車両を駆動するための電気
モータ2を、冷却液9により冷却する車両用モータの冷
却装置1であって、冷却液9が循環する冷却液循環通路
8と、電気モータ2の表面側に表面の少なくとも一部を
取り囲むように設けられ、冷却液循環通路8の一部を構
成するジャケット通路10が形成されたジャケット6
と、ジャケット6の上側に一体に設けられ、ジャケット
通路10とジャケット通路10以外の部分の冷却液循環
通路8とに接続され、冷却液9から気泡を分離するため
のヘッダタンク7と、を備えることを特徴とする。
【0006】この車両用モータの冷却装置によれば、冷
却液がジャケット通路を含む冷却液循環通路内を循環す
ることによって、冷却液により電気モータが冷却される
とともに、ヘッダタンクにより冷却液から気泡が分離さ
れる。また、ヘッダタンクとジャケットが一体であるの
で、パイプや継手などを用いることなく、ジャケット通
路を、ヘッダタンクに直接、接続することができる。そ
の結果、部品点数が削減され、その分、組立工数が削減
されることにより、製造コストを削減することができる
とともに、コンパクト化できることで、車両搭載性を向
上させることができる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
車両用モータの冷却装置1において、ジャケット通路1
0は、ヘッダタンク7よりも低い入口部10aと、入口
部10aよりも低い低部10cとを有するとともに、冷
却液9が入口部10aから低部10cを経てヘッダタン
ク7に流れるように構成されており、ジャケット通路1
0のうちの低部10cよりも上流側の部分と、ヘッダタ
ンク7との間をバイパスするエア抜き通路11をさらに
備えることを特徴とする。
【0008】この車両用モータの冷却装置によれば、ジ
ャケット通路は、冷却液がヘッダタンクよりも低い入口
部からこれよりも低い低部を経てヘッダタンクに流れる
ように構成され、かつ低部よりも上流側の部分が、エア
抜き通路を介して、ヘッダタンクにバイパスされる。こ
のようなジャケット通路では、冷却液中に混入している
空気が入口部を含めた低部よりも上流側の部分に溜まり
やすいので、そのような空気を入口部とヘッダタンクを
接続する短いエア抜き通路により、ヘッダタンクに逃が
すことができる。それにより、空気溜まりおよびそれに
起因する電気モータと冷却液の間の熱交換効率の低下を
防止でき、十分な冷却能力を確保することができる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
車両用モータの冷却装置1において、ジャケット6およ
びヘッダタンク7は、接合面6e,7cを介して互いに
接合されており、エア抜き通路11(例えば実施形態に
おける溝6k)は、ジャケット6の接合面6eおよびヘ
ッダタンク7の接合面7cの少なくとも一方に形成され
ていることを特徴とする。
【0010】この車両用モータの冷却装置によれば、エ
ア抜き通路がジャケットおよび/またはヘッダタンクの
接合面に形成されているので、両者を互いの接合面で接
合させるだけで、上記作用を奏するエア抜き通路を得る
ことができる。また、エア抜き通路を開放した接合面に
予め形成すればよいので、貫通孔を孔あけ加工する場合
などと比較して、エア抜き通路をより容易に形成するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態に係る車両用モータの冷却装置について
説明する。図1は、本実施形態の冷却装置の概略構成を
示している。この冷却装置1は、図示しない車両に適用
されたものであり、この車両は、前輪をエンジン(いず
れも図示せず)で、後輪(図示せず)を電気モータ(以
下「モータ」という)2でそれぞれ駆動するいわゆるハ
イブリッド4WDタイプのものである。このモータ2
は、交流サーボモータであり、図示しない制御装置に電
気的に接続されているとともに、この制御装置からの駆
動信号が後述するインバータ5を介して入力されること
により、制御される。
【0012】冷却装置1は、ラジエータ3、冷却液ポン
プ4、インバータ5、ジャケット6およびヘッダタンク
7などを備えており、これらがホース8aを介して冷却
液9の流れる方向に順に直列に接続されることにより、
冷却液循環通路8が構成されている。この冷却液循環通
路8内を冷却液9(図2参照)が循環することにより、
モータ2が冷却される。
【0013】ラジエータ3は、その内部を流れる冷却液
9を、車両の走行中、それに伴う走行風との熱交換によ
り冷却し、停車中、図示しない電動ファンからの送風と
の熱交換によって冷却する。このラジエータ3は、エン
ジン冷却用のラジエータ(図示せず)とは別個に設けら
れ、冷却液9がアッパータンク3aからラジエータコア
3bを介してロワータンク3cに流れるダウンフロータ
イプのものである。
【0014】このアッパータンク3aおよびロワータン
ク3cはそれぞれ、ホース8a,8aを介して、ヘッダ
タンク7および冷却液ポンプ4に接続されている。ま
た、冷却液ポンプ4は、上記制御装置により制御され、
ラジエータ3で冷却された冷却液9をインバータ5側に
吐出する。これにより、冷却液9は、冷却液循環通路8
内を図中の太い矢印で示す方向に循環する。また、イン
バータ5と冷却液ポンプ4は、互いに同じ高さで配置さ
れている。
【0015】次に、上記ジャケット6および上記ヘッダ
タンク7について、図2に示す断面図を参照しながら説
明する。なお、同図において、ハッチングで示す部分
は、冷却液9が満たされている部分を示し、図中の太い
矢印は、冷却液9の流れる方向を示している。この点
は、後述する図3〜図7においても同様である。
【0016】上記モータ2は、断面円形で図面の奥行き
方向に延びており、そのケーシング内にロータやステー
タなどを内蔵している(いずれも図示せず)。ジャケッ
ト6は、このモータ2のケーシングの表面を取り囲むよ
うに設けられており、同図に示すように、断面円環状の
インナケーシング6aと、これよりも若干径が大きく且
つほぼ同様の断面形状のアウタケーシング6bとを備え
ている。両ケーシング6a,6bは、互いに間隔を存し
て図面の奥行き方向に延びており、図示しない2つの蓋
により、両端部がそれぞれ水密に閉塞されている。これ
により、これらのケーシング6a,6bと2つの蓋との
間に、ジャケット通路10が形成されている。このジャ
ケット通路10は、C字状であり、その上流側端部が冷
却液9をジャケット通路10内に導入する入口部10a
に、下流側端部がヘッダタンク7に接続された出口部1
0bになっているとともに、これらの入口部10aと出
口部10bの間がこれらよりも高さの低い低部10cに
なっている。
【0017】一方、アウタケーシング6bには、ジャケ
ット通路10の入口部10aに連通するホース接続口6
cが形成されており、このホース接続口6cは、筒状
で、アウタケーシング6bから水平に外方に突出してい
る。このホース接続口6cにはホース8aの下流側端部
が接続されている。このホース8aの上流側端部は、ホ
ース接続口6cよりも低い位置でインバータ5に接続さ
れている。さらに、ホース接続口6cからジャケット通
路10の入口部10aに至る部分は、下流側に向かって
水平から下方に鋭角状に曲がった通路形状になってい
る。以上のように、ジャケット通路10は前記冷却液循
環通路8の一部を構成しており、それにより、ジャケッ
ト通路10内を冷却液9が流れる際の熱交換作用によっ
て、モータ2が冷却される。この場合、ジャケット通路
10が、上記のようなC字状でモータ2を取り囲む形状
を有することにより、その通路長さを大きく確保できる
とともに、ジャケット通路10が奥行き方向に延びてい
るので、インナケーシング6aにおける冷却液9との接
触面積を大きく確保できる。その結果、冷却液9による
熱交換を効率よく行うことができる。
【0018】また、インナケーシング6aとアウタケー
シング6bの間には、エア抜き通路11が形成されてい
る。このエア抜き通路11は、その断面積がジャケット
通路10と比べてかなり小さくなっており、上記鋭角状
に曲がった通路形状の部分から斜め上がりに延び、出口
部10bにバイパスするように接続されている。これに
より、冷却液9中の気泡は、ジャケット通路10の鋭角
状に曲がった通路形状の部分に溜まることなく、冷却液
9の一部とともにエア抜き通路11を通ってヘッダタン
ク7に流れ込む。その際、エア抜き通路11内を流れる
冷却液9の量は、エア抜き通路11の断面積がジャケッ
ト通路10よりもかなり小さいことから、ジャケット通
路10側よりもかなり少ない。
【0019】また、アウタケーシング6bの上面は、平
らな接合面6eになっており、この接合面6eには、上
記出口部10bを取り囲むように円環状の環状溝6fが
形成されている。この環状溝6fには、図示しないOリ
ングが嵌め込まれている。
【0020】一方、ヘッダタンク7は、冷却液9中に含
まれる気泡をこれから分離するとともに、冷却液9を冷
却液循環通路8内に補給するためのものあり、そのた
め、冷却液循環通路8中の最も高い位置に配置されてい
る。また、ヘッダタンク7は、平らなベース部7aと、
このベース部7aから上側に延び、ベース部7aよりも
厚さの薄い周壁部7bなどで構成されている。このベー
ス部7aの下面は、平らな接合面7cになっており、ヘ
ッダタンク7は、この接合面7cがアウタケーシング6
bの接合面6eに密着し、かつジャケット6との間にO
リングを挟持した水密な状態で、ジャケット6にねじ止
めされている。ベース部7aの中央には、上下方向に貫
通する流入口7dが形成され、上記ジャケット通路10
の出口部10bに接続されている。
【0021】以上により、ヘッダタンク7は、その内部
がジャケット通路10に連通し且つ水密な状態でジャケ
ット6の上側に一体に取り付けられている。また、ヘッ
ダタンク7の上面には、補給口が上方に突出するように
形成されている。この補給口には、図示しないリリーフ
弁付きのキャップ7eが取り付けられており、冷却液循
環通路8内の圧力が所定圧よりも大きくなったときに
は、このリリーフ弁が開くことにより、冷却液循環通路
8内の圧力が外方に逃がされ、所定圧以下に保持され
る。
【0022】また、ヘッダタンク7の周壁部7bには、
ホース接続口7fが水平にかつホース接続口6cと同じ
向きで突出するように設けられている。このホース接続
口7fには、ホース8aの一端部が接続されており、こ
のホース8aの他端部は、より低い位置でラジエータ3
のアッパータンク3aに接続されている。
【0023】さらに、冷却液9は、ヘッダタンク7内の
液面が補給口よりも低く、かつホース接続口7fよりも
高い位置になるように、冷却液循環通路8内に貯えられ
ており、それにより、ヘッダタンク7内には、冷却液層
と空気層がそれぞれ形成されている。冷却液9中の気泡
は、ヘッダタンク7内において、冷却液層内を上昇し、
これから分離して空気層に移る。これにより、冷却液9
は、気泡が分離された状態で、ラジエータ3に送り込ま
れる。
【0024】以上のように、本実施形態の冷却装置1に
よれば、冷却液9が冷却液循環通路8内を循環すること
によりモータ2が冷却されるとともに、ヘッダタンク7
により冷却液9から気泡が分離される。また、ヘッダタ
ンク7とジャケット6が一体であるので、パイプや継手
などを用いることなく、ジャケット通路10を、ヘッダ
タンク7に直接、接続することができる。その結果、部
品点数が削減され、その分、組立工数が削減されること
により、製造コストを削減することができるとともに、
コンパクト化できることで、車両搭載性を向上させるこ
とができる。
【0025】また、ジャケット通路10がモータ2を取
り囲むようにC字状に形成されていて、冷却液9がジャ
ケット通路10の入口部10aから低部10cを経て出
口部10bに流れるので、その通路長さを大きく確保で
きる。これに加えて、ジャケット通路10が奥行き方向
に延びているので、インナケーシング6aにおける冷却
液9との接触面積を大きく確保できる。これにより、熱
交換を効率よく行うことができる。
【0026】さらに、ホース接続口6cからジャケット
通路10の入口部10aに至る部分が下方に鋭角状に曲
がった通路形状であるため、冷却液9中に混入している
空気がこの部分に溜まりやすいのに対して、この部分が
比較的短いエア抜き通路11を介してヘッダタンク7に
バイパスされているので、そのような空気をヘッダタン
ク7に逃がすことができ、空気溜まりが発生するのを防
止できる。それにより、空気溜まりによってモータ2と
冷却の間の熱交換効率が低下するのを防止でき、十分な
冷却能力を確保することができる。
【0027】なお、本実施形態では、ジャケット6のイ
ンナケーシング6aとモータ2のケーシングを別体に構
成したが、ジャケット6のインナケーシング6aがモー
タ2のケーシングを兼ねるように構成してもよい。ま
た、エア抜き通路11を設ける部位は、実施形態の、ホ
ース接続口6cからジャケット通路10の入口部10a
に至る部分に限らず、ジャケット通路10の低部10c
よりも上流側で空気の溜まりやすい部位であればよい。
【0028】次に、図3〜図7を参照しながら、冷却装
置1の変形例について説明する。図3〜図7は、互いに
異なる変形例をそれぞれ示している。これらの冷却装置
1は、前述した実施形態の冷却装置1と比べて、ジャケ
ット6およびヘッダタンク7の構成だけが異なってお
り、いずれにおいても実施形態の冷却装置1と同様の効
果を得ることができる。以下、実施形態との相違点を中
心として各変形例を説明する。
【0029】まず、図3に示す冷却装置1は、実施形態
の冷却装置1と比べて、ジャケット6とヘッダタンク7
の接合部分が異なるものである。すなわち、ヘッダタン
ク7には、そのベース部7aの接合面7cの中央から突
出する円筒状の突出部7gが形成されており、この突出
部7gの内側が流入口7dになっている。この突出部7
gの外周面には、周方向に沿って延びる環状溝7hが形
成されており、この環状溝7hには、図示しないOリン
グが嵌め込まれている。一方、ジャケット6のアウタケ
ーシング6bの上端部には、その上方に開口し、ジャケ
ット通路10の出口部10bに連続するとともに、突出
部7gよりも若干大径の流出口10dが形成されてい
る。ヘッダタンク7は、その突出部7gがこの流出口1
0dに嵌合し、かつ流出口10dの壁面との間にOリン
グを挟持した水密な状態で、ジャケット6にねじ止めさ
れている。また、ヘッダタンク7の内部とジャケット通
路10は、突出部7gの流入口7dを介して互いに連通
している。以上により、ヘッダタンク7は、ジャケット
6に水密な状態で一体に取り付けられている。
【0030】図4に示す冷却装置1も、実施形態の冷却
装置1と比べて、ジャケット6とヘッダタンク7の接合
部分が異なる。すなわち、図3の変形例と比較し、ヘッ
ダタンク7の流入口7dが、周壁部7bの内径と同じ径
に拡幅されており、これに対応して、ジャケット通路1
0の出口部10bも同径に拡幅されている。したがっ
て、この冷却装置1によれば、実施形態の冷却装置1と
比べて、ヘッダタンク7の容積を増大させることがで
き、それにより、冷却液9からの気泡分離能力を高める
ことができる。同じ理由により、冷却液9は、実施形態
の冷却装置1のような小さい流入口7dで絞られる場合
と比べて、緩やかにヘッダタンク7内に流入するので、
ヘッダタンク7の気泡分離能力をさらに高めることがで
きる。また、ジャケット通路10の出口部10bが拡幅
されているのに対して、エア抜き通路11はより短くな
っており、それにより、エア抜きをより確実に行うこと
ができる。
【0031】図5に示す冷却装置1は、上記図4の冷却
装置1のヘッダタンク7がジャケット6にねじ止めされ
ているのに対して、ヘッダタンク7が溶接によりジャケ
ット6に一体に固定されている点が異なるものである。
すなわち、ヘッダタンク7およびジャケット6は、互い
に同材質の金属(例えばアルミニウム合金)で構成され
ており、ヘッダタンクは、ベース部7aが省略され、下
方に開口しているとともに、ジャケット6の接合面6e
に溶接で固定されている。したがって、この冷却装置1
でも、上記図4の冷却装置1と同様の効果を得ることが
できる。
【0032】図6に示す冷却装置1では、ヘッダタンク
7の接合面7cおよびジャケット6の接合面6eが斜め
に形成されているとともに、実施形態のジャケット6に
設けられたホース接続口6cに代えて、ホース接続口7
jがヘッダタンク7の下端部に設けられている。このホ
ース接続口7jとラジエータ3のロワータンク3cとに
ホース8aが接続されている。一方、ジャケット6の接
合面6eには、ジャケット通路10の入口部10aおよ
び出口部10bがそれぞれ丸孔状および角孔状に開口し
ており、この入口部10aは、接合面6eに直交するよ
うに斜めに延び、ホース接続口7jに接続されている。
また、出口部10bは、ヘッダタンク7に接続されてい
る。また、接合面6eには、入口部10aと出口部10
bの間を接続する溝6kが形成されており、この溝6k
と、ヘッダタンク7の接合面7cとによってエア抜き通
路11が構成されている。
【0033】したがって、この冷却装置1によれば、エ
ア抜き通路11を構成する溝6kがジャケット6の接合
面6eに形成されているので、ヘッダタンク7およびジ
ャケット6を接合面7c,6eで接合させるだけで、前
述した効果を奏するエア抜き通路11を得ることができ
る。また、溝6kを開放した接合面6eに予め形成すれ
ばよいので、貫通孔を孔あけ加工する場合などと比較し
て、エア抜き通路11をより容易に形成することができ
る。なお、エア抜き通路11を構成する溝6kは、ヘッ
ダタンク7の接合面7cに形成してもよく、あるいは両
方の接合面7c,6eに形成してもよい。
【0034】図7に示す冷却装置1では、上記図6の冷
却装置1と異なり、ヘッダタンク7の接合面7cおよび
ジャケット6の接合面6eが水平に形成されている。ま
た、入口部10aは、上下方向に延びているとともに、
エア抜き通路11は、入口部10aとホース接続口7j
との接続部分付近に、ヘッダタンク7の一部として構成
された通路壁7kに形成されている。この通路壁7k
は、ジャケット6のケーシング6a,6bと比べて、そ
の厚さが薄いので、例えば孔あけ加工により、エア抜き
通路11を容易に形成することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の車両用モータの
冷却装置によれば、ヘッダタンクとジャケットが一体で
あるので、パイプや継手などを用いることなく、ジャケ
ット通路を、ヘッダタンクに直接、接続することができ
る。その結果、部品点数が削減され、その分、組立工数
が削減されることにより、製造コストを削減することが
できるとともに、コンパクト化できることで、車両搭載
性を向上させることができる。
【0036】また、ジャケット通路は、冷却液がヘッダ
タンクよりも低い入口部から低部を経てヘッダタンクに
流れるように構成され、かつ低部よりも上流側の部分
が、エア抜き通路を介して、ヘッダタンクにバイパスさ
れる。このようなジャケット通路では、冷却液中に混入
している空気が入口部を含めた低部よりも上流側の部分
に溜まりやすいので、そのような空気を入口部とヘッダ
タンクを接続する短いエア抜き通路により、ヘッダタン
クに逃がすことができる。それにより、空気溜まりおよ
びそれに起因する電気モータと冷却液の間の熱交換効率
の低下を防止でき、十分な冷却能力を確保することがで
きる。
【0037】さらに、エア抜き通路がジャケットおよび
/またはヘッダタンクの接合面に形成されているので、
両者を互いの接合面で接合させるだけで、上記効果を奏
するエア抜き通路を得ることができる。また、エア抜き
通路を開放した接合面に予め形成すればよいので、貫通
孔を孔あけ加工する場合などと比較して、エア抜き通路
をより容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用モータの冷却
装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】冷却装置のジャケットおよびヘッダタンクの構
成を示す断面図である。
【図3】冷却装置の変形例の構成を示す断面図である。
【図4】冷却装置の他の変形例の構成を示す断面図であ
る。
【図5】冷却装置のさらに他の変形例の構成を示す断面
図である。
【図6】(a)図3〜図5の変形例とは異なる冷却装置
の変形例の構成を示す断面図と(b)そのA−A矢視図
である。
【図7】図3〜図6の変形例とは異なる冷却装置の変形
例の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 冷却装置 2 電気モータ 6 ジャケット 6e 接合面 6k 溝(エア抜き通路) 7 ヘッダタンク 7c 接合面 8 冷却液循環通路 9 冷却液 10 ジャケット通路 10a 入口部 10c 低部 11 エア抜き通路
フロントページの続き (72)発明者 内山 直樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D038 AA10 AC23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を駆動するための電気モータを、冷
    却液により冷却する車両用モータの冷却装置であって、 前記冷却液が循環する冷却液循環通路と、 前記電気モータの表面側に当該表面の少なくとも一部を
    取り囲むように設けられ、前記冷却液循環通路の一部を
    構成するジャケット通路が形成されたジャケットと、 当該ジャケットの上側に一体に設けられ、前記ジャケッ
    ト通路と当該ジャケット通路以外の部分の前記冷却液循
    環通路とに接続され、前記冷却液から気泡を分離するた
    めのヘッダタンクと、 を備えることを特徴とする車両用モータの冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャケット通路は、前記ヘッダタン
    クよりも低い入口部と、当該入口部よりも低い低部とを
    有するとともに、前記冷却液が前記入口部から前記低部
    を経て前記ヘッダタンクに流れるように構成されてお
    り、 前記ジャケット通路のうちの前記低部よりも上流側の部
    分と、前記ヘッダタンクとの間をバイパスするエア抜き
    通路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の
    車両用モータの冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記ジャケットおよび前記ヘッダタンク
    は、接合面を介して互いに接合されており、前記エア抜
    き通路は、前記ジャケットの前記接合面および前記ヘッ
    ダタンクの前記接合面の少なくとも一方に形成されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の車両用モータの冷
    却装置。
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