JP2552162B2 - チユーブ容器用のチューブの処理方法 - Google Patents

チユーブ容器用のチューブの処理方法

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JP2552162B2 JP63029979A JP2997988A JP2552162B2 JP 2552162 B2 JP2552162 B2 JP 2552162B2 JP 63029979 A JP63029979 A JP 63029979A JP 2997988 A JP2997988 A JP 2997988A JP 2552162 B2 JP2552162 B2 JP 2552162B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主としてペースト状の化粧料,薬品,練り
歯磨き,食品等を封入するチューブ容器に使用されるチ
ューブの処理方法に関するものである。
〔従来の技術〕
ペースト状の化粧料,薬品,練り歯磨き,食品等を封
入するチューブ容器は、胴部成形用の積層シートの側端
部同志を接合して得られた筒体からなる容器胴部と、該
容器胴部上端部に連続する円錐台形状をなす合成樹脂製
の肩部と、該肩部に連続する口頸部と、前記口頸部に着
脱自在に係合するキャップとで構成されているのが普通
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、前記従来のチューブ容器においては、胴部
成形用の積層シートによって成形されている筒体が、通
常、前記積層シートが具備する熱接着性能を使用して成
形されているものであることから、前記筒体の内周面層
が、例えば、ポリエチレン、エチレン−アクリル酸共重
合体,エチレン−メタクリル酸共重合体,アイオノマー
等からなるポリオレフィン系樹脂で構成されていること
が多く、このため、チューブ容器内における内填物に含
まれている低分子量成分、例えば、香料や薬香成分等が
前記ポリオレフィン系樹脂層に吸着されてしまい、チュ
ーブ容器内で、内填物の香料や薬香成分等が減少してし
まうという弊害を有している。また、前記チューブ容器
においては、合成樹脂製の肩部や口頸部からの前記香料
や薬香成分等の透過もあり、このことが、チューブ容器
内の内填物における香料や薬香成分等の低分子量成分を
減少させる要因ともなっている。
これに対して本各発明方法では、チューブ容器内に内
填物が充填されるに先立って、少なくともチューブ内周
面をふっ素ガス処理するものであり、チューブ容器内の
内填物に含有されている低分子量成分がチューブ容器内
で減少するようなことのないチューブ容器を提供するも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本第1の発明は、合成樹脂製の口頸部と合成樹脂製の
肩部と胴部形成用の積層シートで成形されている筒体と
からなるチューブを得る工程途中においてふっ素ガス処
理を施すものであって、胴部成形用の積層シートの側端
部同志を接合して得られた筒体をマンドレルに被着させ
た後に、前記筒体の一方の端部に合成樹脂製の肩部と口
頸部とを成形する工程と、前記マンドレルと筒体とを、
前記筒体の他方の端部から前記マンドレルが脱抜される
状態で分離させる途中で、前記筒体の一方の端部に成形
されている前記合成樹脂製の口頸部から、ふっ素ガス含
有気体を前記筒体内に導入する工程とからなるものであ
り、前記ふっ素ガス含有気体による処理が施された後の
チューブ内に所定の充填物が封入され、封緘されるもの
である。
また、本第2の発明は、予め製作されているチューブ
容器用のチューブに対して、即ち、合成樹脂製の口頸部
と合成樹脂製の肩部と胴部形成用の積層シートで成形さ
れている筒体とからなるチューブ容器用のチューブに対
して、ふっ素ガス含有気体による処理を施すものであっ
て、胴部成形用の積層シートの側端部同志を接合して得
られた筒体の一方の端部に合成樹脂製の肩部と口頸部と
を成形することによって、筒体と合成樹脂製の肩部と口
頸部とからなるチューブ容器用のチューブを得る工程
と、前記チューブを密閉室内に載置した後に該密閉室内
を脱気する工程と、ふっ素ガス含有気体を前記脱気され
ている密閉室内に導入する工程とからなるものであり、
前記ふっ素ガス含有気体による処理が施された後のチュ
ーブ内に所定の充填物が封入され、封緘されるものであ
る。
前記構成からなる本各発明のチューブ容器用のチュー
ブの処理方法において、胴部形成用の積層シートとして
は、例えば、紙層,Al箔等の金属箔,金属蒸着フィル
ム,合成樹脂フィルム等を使用したガスバリヤー性を有
する積層シートからなり、該積層シートの側端部同志を
接着することによって筒体を成形し得るような熱接着特
性を有する積層シートが使用される。
尚、前記胴部形成用の積層シートによる筒体は、該積
層シートの側端部同志を重畳して得られる重量部を、熱
シール,超音波シール,高周波シール等で接合させるこ
とによって形成されるものであるが、前記重畳部の外側
表面に細幅の合成樹脂製テープを接当して接合させるこ
とも出来る。
前記筒体に対する合成樹脂製の肩部及び口頸部の成形
は、圧縮成形や射出成形等によって行なわれるが、肩部
の形状は、円筒体,三角錐台,四角錐台,円角錐台等の
いかなる形状のものであっても良い。
前記合成樹脂製の口頸部と肩部とを具備する筒体内に
導入されるふっ素ガス含有気体は、例えば窒素ガス,炭
酸ガス等の不活性ガス中に、0.1〜5vol%程度のふっ素
ガスを含有させた混合気体が使用されるものであり、該
混合気体中の前記ふっ素ガスによって、少なくとも、前
記合成樹脂製の口頸部と肩部と積層シートによる筒体と
の内周面が、ふっ素ガス処理されるものである。
尚、前記ふっ素ガスを含有させた混合気体によって処
理された合成樹脂層面は、その部分の熱融着性能が低下
するため、チューブ内に内填物が充填された後に、筒体
の下端部を融着して下端閉塞部を形成する際の前記融着
予定部分には、該部を予めシール材で被覆する等して、
前記ふっ素ガスを含有させた混合気体が接触することの
ないようにしておくことが望ましい。
更に、本第1の発明においては、マンドレルと筒体と
の間の分離は、筒体に対してマンドレルを移動させる方
式と、マンドレルに対して筒体を移動させる方式との両
者が使用し得る。
〔実 施 例〕
以下本発明のチューブ容器用のチューブの処理方法の
具体的な構成を実施例を以って説明する。
実施例1 低密度ポリエチレン樹脂層(100μ)/乳白色ポリエ
チレン樹脂層(90μ)/紙層(50g/m2)/エチレン−ア
クリル酸−共重合体樹脂層(25μ)/Al箔(9μ)/エ
チレン−アクリル酸−共重合体樹脂層(40μ)/低密度
ポリエチレン樹脂層(50μ)からなる胴部形成用の積層
シートを使用して、該積層シートにおける低密度ポリエ
チレン樹脂層(100μ)が外側表面層とされているとこ
ろの、径33mm,長さ175mmの円筒体を、前記積層シートの
側端部同志の重畳部を熱溶着することによって成形し
た。
次いで、前記筒体1を、第1図において符号2で表示
される圧縮成形金型内のマンドレルに被着させ、前記筒
体1の一方の端部に、該端部と連続する円錐台形状の肩
部3と、該肩部3に連続する細首の口頸部4とを、高密
度ポリエチレン樹脂(d=0.920)を成形用原料とする
圧縮成形によって成形し、合成樹脂製の肩部3と口頸部
4とを具備する筒体1によって構成されているチューブ
容器用のチューブ、即ち、第2図にて符号5で表示され
るチューブ容器用のチューブを成形した。
前記肩部3と該肩部3に連続する口頸部4との成形に
続いて、前記マンドレル2とチューブ5との分離を、筒
体1の他方の端部からマンドレル2が脱抜される状態で
行なう途中で、第3図に示される様に、筒体1の一方の
端部に形成されている口頸部4にガス導入管6を接続
し、該導入管6を通して、ふっ素ガス1vol%を含有する
窒素ガス7を前記チューブ5内に導入すると共に、マン
ドレル2の外周面とチューブ5の内周面との接触部分の
長さが30mmとなった時点で、マンドレル2の後退を中止
させ、更に2秒間保持させた後に、前記マンドレル2と
チューブ5とを分離させることによって、チューブ5の
内周面のふっ素ガス処理を行なった。
尚、第3図にて符号8で表示される部分は、ガス導入
管6をチューブ5における口頸部4に固定するための割
り型である。
実施例2 肩部と口頸部との成形を、線状低密度ポリエチレン樹
脂(d=0.920)を成形用原料とする圧縮成形によって
成形する以外は、全て前記実施例1と同様の手順によっ
て、内周面がふっ素ガス処理を受けているチューブを得
た。
実施例3 肩部と口頸部との成形を、低密度ポリエチレン樹脂
(d=0.915)を成形用原料とする圧縮成形によって成
形する以外は、全て前記実施例1と同様の手順によっ
て、内周面がふっ素ガス処理を受けているチューブを得
た。
実施例4 肩部と口頸部との成形を、エチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂(酢酸ビニル含有量:10重量%)を成形用原料
とする圧縮成形によって成形する以外は、全て前記実施
例1と同様の手順によって、内周面がふっ素ガス処理を
受けているチューブを得た。
実施例5 前記実施例1で使用した胴部形成用の積層シートと同
一構成からなる積層シートを使用して、該積層シートに
おける低密度ポリエチレン樹脂層(100μ)が外側表面
層とされているところの、径33mm,長さ175mmの円筒体
を、前記積層シートの側端部同志の重畳部を熱溶着する
ことによって成形した。
次いで、前記筒体を、圧縮成形金型内のマンドレルに
被着させ、前記筒体の一方の端部に、該端部と連続する
円錐台形状の肩部と、該肩部に連続する口頸部とを、高
密度ポリエチレン樹脂(d=0.955)を成形用原料とす
る圧縮成形によって成形し、合成樹脂製の肩部と口頸部
とを具備する筒体からなるチューブ容器用のチューブを
得た。
しかる後に、前記チューブ容器用のチューブを、ステ
ンレススチール製の密閉容器内に入れ、該容器内を脱気
した後、ふっ素ガス1vol%を含有する窒素ガスを前記密
閉容器に導入し、更に1時間放置することによって、前
記チューブのふっ素ガス処理を行なった。
実験 以上の各実施例で得られチューブ容器用のチューブに
おける口頸部をAl箔でシールした後、各チューブの下端
開放口部からメントール0.9重量%を含有している練り
歯みがき100g宛を充填し、更に、各チューブの下端部を
熱接着することによって封緘したチューブ容器を、60℃
の雰囲気中に2ヶ月間放置し、その間のメントールの減
少率(%)を測定した。
結果を第1表に示す。
尚、比較例品は、実施例1におけるチューブのふっ素
ガス処理を行なわなかったものである。
〔発明の作用,効果〕 本第1の発明は、合成樹脂製の口頸部と合成樹脂製の
肩部と胴部形成用の積層シートで成形されている筒体と
からなるチューブを得る工程途中においてふっ素ガス処
理を施すものであって、胴部形成用の積層シートの側端
部同志を接合して得られた筒体をマンドレルに被着させ
た後に、前記筒体の一方の端部に合成樹脂製の肩部と口
頸部とを成型する工程と、前記マンドレルと筒体とを、
前記筒体の他方の端部から前記マンドレルが脱抜される
状態で分離させる途中で、前記筒体の一方の端部に成形
されている前記合成樹脂製の口頸部から、ふっ素ガス含
有気体を前記筒体内に導入する工程とからなるものであ
り、前記ふっ素ガス含有気体による処理が施された後の
チューブ内に所定の充填物が封入され、封緘されること
によって、内部に内填物が封入されているチューブ容器
が得られるものである。
また、本第2の発明は、予め製作されているチューブ
容器用のチューブ、即ち、合成樹脂製の口頸部と合成樹
脂製の肩部と胴部形成用の積層シートで成形されている
筒体とからなるチューブ容器用のチューブに対して、ふ
っ素ガス含有気体による処理を施すものであって、胴部
成形用の積層シートの側端部同志を接合して得られた筒
体の一方の端部に、合成樹脂製の肩部と口頸部とを成形
し、筒体と合成樹脂製の肩部と口頸部とからなるチュー
ブ容器用のチューブを得る工程と、前記チューブを密閉
室内に載置した後に該密閉室内を脱気する工程と、ふっ
素ガス含有気体を前記脱気されている密閉室内に導入す
る工程とからなるものであり、前記ふっ素ガス含有気体
による処理が施された後のチューブ内に所定の充填物が
封入され、封緘されることによって、内部に内填物が封
入されているチューブ容器が得られるものである。
而して、本第1及び本第2の発明においては、少なく
とも、チューブ内周面層をなす合成樹脂層がふっ素ガス
含有気体によるふっ素ガスに曝されることによって、該
合成樹脂層による低分子量成分の吸着性能を低下させる
と共に、合成樹脂層からの前記低分子成分の透過性能を
も低下させるものであり、チューブ容器内に内填される
内填物中に含有されている香料や薬香成分等の低分子量
成分が、前記チューブ内周面層に吸収される吸収量や合
成樹脂層から透過する透過量が抑制され、内填物中の低
分子量成分の保持性能に極めて優れた作用を奏するチュ
ーブ容器が得られるものである。
また特に、本第1の発明においては、合成樹脂製の肩
部と口頸部との製造工程中にふっ素ガス含有気体による
処理を行なうものであるから、処理工程が簡略であるば
かりでなく、チューブ容器における下端閉塞部を形成す
る際の融着予定部分には、前記ふっ素ガスを含有させた
混合気体が接触することがないので、ふっ素ガス含有気
体による処理によって、該部の溶着性能を低下させるよ
うな弊害がもたらされることの無いものである。
更にまた、本第1の発明においては、一般的に、常温
以上の加温状態にある被処理面にふっ素ガスを含有させ
た混合気体が接触されることとなるので、処理効果にお
いて優れた作用,効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、本発明のチューブ容器用のチューブ
の処理方法の1実施態様の途中工程を説明する断面図で
ある。 1:筒体、2:圧縮成形金型内のマンドレル、3:円錐台形状
の肩部、4:細首の口頸部、5:チューブ容器用のチュー
ブ、6:ガス導入管、7:ふっ素ガス含有気体。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴部成形用の積層シートの側端部同志を接
    合して得られた筒体をマンドレルに被着させた後に、前
    記筒体の一方の端部に合成樹脂製の肩部と口頸部とを成
    形し、次いで、前記マンドレルと筒体とを、前記筒体の
    他方の端部から前記マンドレルが脱抜される状態で分離
    させながら、前記筒体の一方の端部に成形されている前
    記合成樹脂製の口頸部から、ふっ素ガス含有気体を前記
    筒体内に導入することを特徴とするチューブ容器用のチ
    ューブ処理方法。
  2. 【請求項2】胴部成形用の積層シートの側端部同志を接
    合して得られた筒体の一方の端部に、合成樹脂製の肩部
    と口頸部とを成形することによって、筒体と合成樹脂製
    の肩部と口頸部とからなるチューブ容器用のチューブを
    得た後、前記チューブを密閉室内に載置し、次いで、前
    記密閉室内を脱気し、更に、ふっ素ガス含有気体を前記
    密閉室内に導入することを特徴とするチューブ容器用の
    チューブの処理方法。
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