JP2562015Y2 - 移動壁用吊車 - Google Patents

移動壁用吊車

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JP2562015Y2
JP2562015Y2 JP2565791U JP2565791U JP2562015Y2 JP 2562015 Y2 JP2562015 Y2 JP 2562015Y2 JP 2565791 U JP2565791 U JP 2565791U JP 2565791 U JP2565791 U JP 2565791U JP 2562015 Y2 JP2562015 Y2 JP 2562015Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、縦用及び横用のハン
ガーレールの走行面が同一高さであってもハンガーレー
ル上に走行車輪不接触用凹溝を形成せずに、走行体の走
行を可能とし、かつハンガーレールの交叉部において容
易に方向転換することができるようにしたした移動壁用
吊車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、美術品等の展覧会場、会議室、
結婚式場等においては、その種類、形態又は雰囲気等に
よって会場である部屋の間仕切りを変えることができる
ようにすれば好ましく、このような要請から生じたのが
移動壁である。そしてこのような移動壁を天井(正確に
は直上層階の床下面)から吊下し、かつ移動させるため
には、天井にハンガーレールを配設しているが、このハ
ンガーレールは前記移動壁をどのような位置又は向きに
でも移動し得るようにとの配慮のもとに、あたかも碁盤
の目のように縦横に交叉して配設されている。
【0003】ところで前記のような縦横のハンガーレー
ルを走行しなければならない事情が存在するために、移
動壁を吊下するための吊りボルトを連結し、かつ四側
に走行車輪を配設した走行体を有するものでなければ
ならず、その走行体としては、例えば特開昭58−44
170号公報及び特開昭58−185881号公報に示
されているものが存在する。
【0004】すなわち、いずれの公報に示されているも
のにあっても、走行体の周囲四側に2個づつ、計8個配
設された同一直径の走行車輪のうち、相対向するに配
設したものをそれぞれ対とした場合に、一方の対の走行
車輪を例えば縦ハンガーレール用、他方の対の走行車輪
を横ハンガーレール用として用い、一方、前記ハンガー
レールは、縦用及び横用いずれのものにあっても、ハン
ガーレールの下辺長手方向全長に亙って、前記走行体と
移動壁本体を連結するための吊りボルトが通過し得る貫
通溝が形成されている。
【0005】また前記いずれのハンガーレールにあって
も、前記貫通溝の両側にはハンガーレールの長手方向全
長に亙って凹溝が形成されており、さらにこの凹溝の隣
りには走行車輪の走行面が形成されている。
【0006】そして前記凹溝は、一方の対の走行車輪に
よって走行面上を走行する際に、他方の対の走行車輪が
走行面に接することなく僅かに浮上した状態を呈するよ
うにするために存在するのである。すなわち、前記走行
車輪は各対において90度の位相をもって配設されてい
るために、これら二対、計8個の走行車輪が同時に走行
面に接すると、一方の対の走行車輪は円滑に回転するも
のの、他方の対の走行車輪がブレーキの作用をなし、結
局走行不能となるのを回避するためのものである。
【0007】以上の点からも明らかなように、前記ハン
ガーレールが十字状に交叉する部分においては、貫通溝
も十字状を呈することになるとともに、また凹溝も4個
又は8個のL字状を呈することになる。したがって走行
体が前記交叉部に至ると、全ての走行車輪は、貫通溝か
ら落下することはないが、全ての走行車輪は前記凹溝内
には陥入してしまうことになる。すなわち前記双方の公
報に示されているものは、ハンガーレールが2階式と1
階式の相違はあっても交叉部における凹溝は各走行車輪
の位置と重なり合う位置となっているためである。した
がってこの交叉部においては全走行車輪は凹溝に陥入せ
ざるを得ないことになる。
【0008】
【解決しようとする問題点】ところでこのような交叉部
においても、走行体を直進する場合には、それまで進行
してきた勢いによって前記凹溝を乗り越えることはさし
て困難ではないが、左右いずれかの方向へ進路を変更す
る場合が問題となるのである。
【0009】すなわち、ハンガーレールの交叉部に走行
体が達した時に、全走行車輪が前記凹溝に陥入すること
になるところ、この凹溝は比較的浅いものではあるが、
移動壁の重量は大きいもので5tを超すものが存在する
ことを考慮すると、ハンガーレールの凹溝に陥入した走
行車輪を再発進のためにハンガーレールの走行面に乗り
上がることは前記重量を考慮すると容易でない等、はな
はだ好ましくない問題を与えていたのである。特にこの
種の移動壁はモーターを利用した、いわゆる電動式のも
のもあるが、多くは手動式のものであるため、一旦陥入
した凹溝から走行面に乗り上げるためには多くの労力を
強いられることになるのである。
【0010】
【問題点を解決するための手段】そこでこの考案に係る
移動壁用吊車は前記の問題点を解決するために、移動壁
を吊下するための吊りボルトが通過し得る程度の貫通溝
を形成したハンガーレール上を走行する走行体を略直方
体状又は略立方体状に形成し、この走行体の周囲四面
うち一方の相対する二面に前記貫通溝幅より広い直径を
有する走行用大車輪を1個づつ、また他方の相対する
面に、各面に並行させ、かつ上端を走行体の上部に軸支
することによって当該面に向いて往復回動する各1枚の
回動板をそ れぞれ配設するとともに、各回動板に対して
前記走行用大車輪より小径の走行用小車輪2個づつを、
ハンガーレールに対する接触点が前記貫通溝幅より広い
間隔となるように並設し、また前記走行用小車輪はその
下端が走行用大車輪の下端よりも上方に位置するように
配設するとともに、前記回動板は押えバネによって、と
もに走行体の内側方向に付勢せしめて、走行用大車輪で
走行中には走行用小車輪はハンガーレールの走行面から
浮上した状態となっているため非接触状態であり、また
走行用小車輪で走行中には走行用大車輪の下端はハンガ
ーレールの貫通溝中に位置するので、これまた非接触状
態となるので、ともに円滑な走行を可能とし、またハン
ガーレールの交叉部において方向変換する場合は、それ
まで走行用小車輪によって走行してきた場合は、移動壁
を次に進むべき方向へ押すことによって後方となる走行
用小車輪に支持脚の如き作用を与えて押えバネに抗して
走行体を進行方向へ傾き上げるようにせしめつつ走行用
大車輪を次に進むべきハンガーレールの走行面上に乗り
上げさせ、またそれまで走行用大車輪で走行してきた場
合には、この交叉部に達した走行用大車輪は交叉部の貫
通溝中に陥入することによっておのずと走行用小車輪は
走行面に接することになるので、いずれもその状態で進
むことができるようにし、もって方向変換を円滑にする
ようにしたものである。
【0011】
【実施例】次にこの考案に係る移動壁用吊車の一実施例
を図にもとずいて述べると、1は略直方体状に形成した
走行体であり、2はこの走行体1に連結した、移動壁W
を吊下するための吊りボルトである。
【0012】3は、前記走行体1の相対向する二面に1
個づつ配設した走行用大車輪であり、3’は走行体1の
相対向する他の二面に2個づつ配設した走行用小車輪で
ある。そしてこの走行用小車輪3’は前記した従来例に
おいて用いられている車輪とほぼ同一の大きさのもので
あり、またこの走行用小車輪3’の下端は前記走行用大
車輪3の下端より高い位置(例えば1mmでもよい。)
となるようにする。これは双方の走行車輪3,3’がハ
ンガーレール4,4’の走行面上に接したのでは、摩擦
により円滑な走行が不能となるからである。
【0013】また走行用小車輪3’はこれを走行体1に
対して直接配設するものではなく、走行体1の一方の相
対する二面に、各面に向いて回動するように配設した各
1枚、計2枚の回動板5,5’に対してそれぞれ2個の
走行用小車輪3’を回転自在に並設するのである。また
この走行用小車輪3’を回動板5,5’に配設する場合
は、ともに内側面に配設するものとする。
【0014】そして前記回動板5,5’は、前記走行
体1の前記の二面において、各面に平行させ、かつ上端
を走行体1の上部に軸支させることによって往復回動自
在に配設するとともに、略門型に形成した押えバネ6に
よって、ともに走行体1の内側方向に常時付勢せしめて
ある。
【0015】前記ハンガーレール4,4’について述べ
ると、いずれにおいても断面略C字状に形成してあり、
長手方向下面中央には前記吊りボルト2が通過すること
ができる程度の貫通溝7が形成されていることにおいて
共通しているが、これらのハンガーレール4,4’は碁
盤の目のように配設されていることによって直線部aと
交叉部bが形成され、これによって一方のハンガーレー
ル4を縦用とし、他方のハンガーレール4’を横用と
し、縦用のハンガーレール4を走行するのは前記走行用
大車輪3であるとすれば、横用のハンガーレール4’を
走行するのは前記走行用小車輪3’である。したがって
双方のハンガーレール4,4’に対する走行体1の向き
は予め設定されることになる。
【0016】また移動壁Wはそれ自体長方形又は正方形
のパネル状をなしているが、これと走行体1との関係を
述べると、1枚の移動壁Wには均衡がとれる状態で2個
の走行体1を配設してあるとともに、この移動壁Wの向
きは図2に示すように、走行体1の走行用小車輪3’の
向きと一致する状態で吊りボルト2で連結されているの
である。
【0017】
【作用】しかして、上記走行体1をいずれかのハンガー
レール4,4’に配設する。この場合、走行用大車輪3
を利用して縦用のハンガーレール4を走行するとすれ
ば、走行用小車輪3’の下端は前記走行用大車輪3より
高い位置にあるのでハンガーレール4の走行面から浮上
した状態となり、接することなく進行する。
【0018】そして、やがてハンガーレール4,4’の
交叉部bに達した場合、この交叉部bにおいては貫通溝
7も十字状に形成されていることになるので、前記走行
用大車輪3は必然的にこの貫通溝7に陥入することにな
る。しかしそれと同時に走行用小車輪3’はこの貫通溝
7の両側に存在する走行面に乗る状態となるために、走
行用大車輪3としては単に脱輪するのみで、貫通溝7上
に浮上した状態を呈することになる。但し走行用大車輪
3の下端は貫通溝7内において走行面よりは下方の位置
となり、この走行用大車輪3はいずれのハンガーレール
4,4’にも接触しない状態となるのである(図1参
照)。
【0019】そしてこの状態において右又は左へ方向変
換するのであるが、この場合はすでに変換方向に走行用
小車輪3’が向いていること、及び走行用小車輪3’は
交叉部bにおけるハンガーレール4又は4’の走行面に
乗った状態で存在するのであるから、そのまま発進する
ことができる。またこの場合、走行用大車輪3は変換方
向のハンガーレール4’においても貫通溝7中に浮上し
た状態であるので、接することがなく、円滑に走行する
ことが可能となるのである。
【0020】次に走行用小車輪3’によってハンガーレ
ール4’を走行し、やがて交叉部bに至り、方向変換す
る場合について述べると、前記の通り交叉部bにおいて
は、全走行用小車輪3’がハンガーレール4又は4’の
走行面上に存在し、全走行用大車輪3は貫通溝7中に浮
上した状態となる。
【0021】そこで図3に示すように変換方向に移動壁
Wを押す。すると、変換方向に向いて後方となる側の2
個の走行用小車輪3’は走行面上にきつく接した状態で
走行体1が変換方向に押し上げられるように傾く。すな
わち、走行面上にきつく接している2個の走行用小車輪
3’は走行体1に回動自在に配設されている回動板5に
配設されているために、この走行用小車輪3’は直立し
たままの状態で、押えバネ6に抗して走行体1を回動さ
せることが可能となる。すると、変換方向の走行用小車
輪3’及び走行用大車輪3は、走行体1の傾きによって
全体的に押し上げられるが如く浮上するとともに、走行
体1が傾く分だけ変換方向へ進むことになり、もって走
行用大車輪3は変換方向のハンガーレール4の走行面に
乗り上げるとこが可能となるのである。
【0022】このように走行用大車輪3がハンガーレー
ル4の走行面に乗り上げると、全ての走行用小車輪3’
は該走行面から浮上することになるため、円滑な走行が
可能となるのである。
【0023】尚、走行用小車輪3’によって走行し、交
叉部bに至る場合、走行用小車輪3’は交叉部bにおい
て貫通溝7を横断することになるが、この場合、走行用
小車輪3’は前記貫通溝7に陥入したり落下したりする
ことはない。これは走行体1は前述の通り1枚の移動壁
Wに2個配設されており、かつ走行用小車輪3’の走行
方向には、1個の走行体1において片側2個存在するた
め、これが同時に貫通溝7上に位置する場面がないため
である。
【0024】尚、ハンガーレール4,4’の交叉部bに
おいて方向変換せずに直進する場合には、それまで走行
してきた勢いで走行すればよい。この場合、走行用小車
輪3’で走行する場合は、全く衝撃はないが、走行用大
車輪3で走行する場合は、一旦貫通溝7に陥入すること
による衝撃は認められるものの、それは微小であり、ま
た仮りに陥入によって停止したとしても、走行用大車輪
3は、まさに大径の車輪であるがゆえに再度走行面に乗
り上げることは困難ではない。
【0025】
【考案の効果】前記のようにこの考案に係る移動壁用吊
車によれば、移動壁を吊下するための吊りボルトが通過
し得る程度の貫通溝を形成したハンガーレール上を走行
する走行体を略直方体状又は略立方体状に形成し、この
走行体の周囲四面のうち一方の相対する二面に前記貫通
溝幅より広い直径を有する走行用大車輪を1個づつ、ま
た他方の相対する二面に、各面に並行させ、かつ上端を
走行体の上部に軸支することによって当該面に向いて往
復回動する各1枚の回動板をそれぞれ配設するととも
に、各回動板に対して前記走行用大車輪より小径の走行
用小車輪2個づつを、ハンガーレールに対する接触点が
前記貫通溝幅より広い間隔となるように並設し、また
記走行用小車輪はその下端が走行用大車輪の下端よりも
上方に位置するように配設するとともに、前記回動板は
押えバネによって、ともに走行体の内側方向に付勢せし
めてあるので、走行用大車輪で走行中には走行用小車輪
はハンガーレールの走行面から浮上した状態となってい
るため非接触状態であり、また走行用小車輪で走行中に
は走行用大車輪の下端はハンガーレールの貫通溝中に位
置するので、これまた非接触状態となるので、ともに円
滑な走行を可能とし、またハンガーレールの交叉部にお
いて方向変換する場合は、それまで走行用小車輪によっ
て走行してきた場合は、移動壁を次に進むべき方向へ押
すことによって後方となる走行用小車輪に支持脚の如き
作用を与えて押えバネに抗して走行体を進行方向へ傾き
上げるようにせしめつつ走行用大車輪を次に進むべきハ
ンガーレールの走行面上に乗り上げさせ、またそれまで
走行用大車輪で走行してきた場合には、この交叉部に達
した走行用大車輪は交叉部の貫通溝中に陥入することに
よっておのずと走行用小車輪は走行面に接することにな
るので、いずれもその状態で進むことができ、方向変換
を円滑に行うことができるという効果を有するのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る移動壁用吊車の一実施例を示す
正面図である。
【図2】この考案に係る移動壁用吊車の一実施例を示す
側面図である。
【図3】走行体の方向変換のために走行体を傾けている
状態を示す正面図である。
【図4】ハンガーレールの交叉部を示す一部切欠斜視図
である。
【符号の説明】
1 走行体 2 吊りボルト 3 走行用大車輪 3’ 走行用小車輪 4 ハンガーレール 4’ ハンガーレール 5 回動板 5’ 回動板 6 押えバネ 7 貫通溝 W 移動壁 a 直線部 b 交叉部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動壁を吊下するための吊りボルトが通
    過し得る程度の貫通溝を形成したハンガーレール上を走
    行する走行体を略直方体状又は略立方体状に形成し、こ
    の走行体の周囲四面のうち一方の相対する二面に前記貫
    通溝幅より広い直径を有する走行用大車輪を1個づつ、
    また他方の相対する二面に、各面に並行させ、かつ上端
    を走行体の上部に軸支することによって当該面に向いて
    往復回動する各1枚の回動板をそれぞれ配設するととも
    に、各回動板に対して前記走行用大車輪より小径の走行
    用小車輪2個づつを、ハンガーレールに対する接触点が
    前記貫通溝幅より広い間隔となるように並設し、また
    記走行用小車輪はその下端が走行用大車輪の下端よりも
    上方に位置するように配設するとともに、前記回動板は
    押えバネによって、ともに走行体の内側方向に付勢せし
    めたことを特徴とする移動壁用吊車。
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