JP2683473B2 - 新規ステリン誘導体及びその製造法 - Google Patents
新規ステリン誘導体及びその製造法Info
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- JP2683473B2 JP2683473B2 JP9800192A JP9800192A JP2683473B2 JP 2683473 B2 JP2683473 B2 JP 2683473B2 JP 9800192 A JP9800192 A JP 9800192A JP 9800192 A JP9800192 A JP 9800192A JP 2683473 B2 JP2683473 B2 JP 2683473B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肌荒れ改善効果と界面
活性能とを併せ持つ、化粧品、トイレタリー製品あるい
は医薬品の基剤として有用な、新規なステリン誘導体お
よびその製造法に関するものである。
活性能とを併せ持つ、化粧品、トイレタリー製品あるい
は医薬品の基剤として有用な、新規なステリン誘導体お
よびその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら肌にうるおいを与え、肌を柔軟にするには、角質層の
水分が重要であることが知られている。近年、角質細胞
間に存在する脂質が、水の存在下でラメラ構造を形成
し、角質層の水分保持に重要な役割を果たしていること
が見い出された〔G.Imokawa, M.Hattori, J.Invest.Der
matol., 84, 282(1985) 〕。また細胞間脂質の中でも特
にセラミドとコレステロールエステルが、皮膚に塗布し
た場合、肌荒れ改善効果の高いことが明らかになってい
る〔G.Imokawa et al, Arch. Dermatol. Res., 281, 45
(1989) 〕。さらに、角質細胞間脂質成分の類似物質で
構成される人工細胞間脂質によって、肌にうるおいを与
え、柔軟化させる試みが行われ、比較的高い改善効果が
認められている〔芋川玄爾,FRAGRANCE JOURNAL, 4, 2
6(1990)および芋川玄爾他,「機能性化粧品」, 235,
シーエムシー社(1990)〕。
ら肌にうるおいを与え、肌を柔軟にするには、角質層の
水分が重要であることが知られている。近年、角質細胞
間に存在する脂質が、水の存在下でラメラ構造を形成
し、角質層の水分保持に重要な役割を果たしていること
が見い出された〔G.Imokawa, M.Hattori, J.Invest.Der
matol., 84, 282(1985) 〕。また細胞間脂質の中でも特
にセラミドとコレステロールエステルが、皮膚に塗布し
た場合、肌荒れ改善効果の高いことが明らかになってい
る〔G.Imokawa et al, Arch. Dermatol. Res., 281, 45
(1989) 〕。さらに、角質細胞間脂質成分の類似物質で
構成される人工細胞間脂質によって、肌にうるおいを与
え、柔軟化させる試みが行われ、比較的高い改善効果が
認められている〔芋川玄爾,FRAGRANCE JOURNAL, 4, 2
6(1990)および芋川玄爾他,「機能性化粧品」, 235,
シーエムシー社(1990)〕。
【0003】しかしながら、人工細胞間脂質を皮膚に塗
布した場合には、角質層の水分保持能を改善し、肌荒れ
を予防あるいは治癒させる効果はある程度認められる
が、完全に健康な皮膚と同レベルにまでは回復させるこ
とができず、未だ満足し得るものではなかった。従っ
て、荒れた皮膚の角質層の水分保持能力を根本的に改善
し、健康な生体と同等以上のレベルにまで、機能を回復
させることができ、肌にうるおいと柔軟性とを付与する
皮膚外用基剤の開発が切望されていた。
布した場合には、角質層の水分保持能を改善し、肌荒れ
を予防あるいは治癒させる効果はある程度認められる
が、完全に健康な皮膚と同レベルにまでは回復させるこ
とができず、未だ満足し得るものではなかった。従っ
て、荒れた皮膚の角質層の水分保持能力を根本的に改善
し、健康な生体と同等以上のレベルにまで、機能を回復
させることができ、肌にうるおいと柔軟性とを付与する
皮膚外用基剤の開発が切望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような実情に鑑み、
本発明者らは上述の問題点を解決すべく、角質細胞間脂
質成分の分子間相互作用に着目して鋭意検討したとこ
ろ、セラミドを含む細胞間脂質成分が水存在下で、ラメ
ラ液晶構造を形成することによって、それを荒れた皮膚
に塗布した場合に、肌荒れ改善効果が著しく向上するこ
とを見い出し、更に検討した結果、後記一般式(I)で
表されるステリン誘導体が、それ自身高い肌荒れ改善効
果を持ち、また細胞間脂質が形成するラメラ液晶構造を
安定化する効果が高く、さらに驚くべきことに、一般式
(I)で表されるステリン誘導体の中には、それ自身単
独でラメラ液晶を形成し、乳化剤として用いた場合、W
/O型エマルションを安定化できるなど、高い界面活性
能を持つものがあることを見い出し、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、下記一般式(I)で示され
る、新規なステリン誘導体、及びその製造方法を提供す
るものである。
本発明者らは上述の問題点を解決すべく、角質細胞間脂
質成分の分子間相互作用に着目して鋭意検討したとこ
ろ、セラミドを含む細胞間脂質成分が水存在下で、ラメ
ラ液晶構造を形成することによって、それを荒れた皮膚
に塗布した場合に、肌荒れ改善効果が著しく向上するこ
とを見い出し、更に検討した結果、後記一般式(I)で
表されるステリン誘導体が、それ自身高い肌荒れ改善効
果を持ち、また細胞間脂質が形成するラメラ液晶構造を
安定化する効果が高く、さらに驚くべきことに、一般式
(I)で表されるステリン誘導体の中には、それ自身単
独でラメラ液晶を形成し、乳化剤として用いた場合、W
/O型エマルションを安定化できるなど、高い界面活性
能を持つものがあることを見い出し、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、下記一般式(I)で示され
る、新規なステリン誘導体、及びその製造方法を提供す
るものである。
【0005】
【化4】
【0006】〔式中、R1:1個の水酸基を有する天然ス
テリン又はその水素添加物(以下、ステリン類とい
う。)の水酸基の水素原子を除いたあとに残る残基を示
す。
テリン又はその水素添加物(以下、ステリン類とい
う。)の水酸基の水素原子を除いたあとに残る残基を示
す。
【0007】
【化5】
【0008】ステリン類の水酸基の水素原子が結合して
いた酸素原子と結合する基である。ここで、R 2 は
いた酸素原子と結合する基である。ここで、R 2 は
【0009】
【化6】
【0010】(R3は、炭素数6〜20の直鎖もしくは分岐
鎖のアルケニル基又はアルキル基を示す。)で表される
基であり、M は、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウム、総炭素数2〜9のアルカノール
アンモニウム、総炭素数1〜22のアルキルアンモニウム
もしくはアルケニルアンモニウム、炭素数1〜18のアル
キル基もしくはアルケニル基で置換されたピリジニウ
ム、又は塩基性アミノ酸を示す。〕本発明のステリン誘
導体は、それ自身肌荒れ改善効果が著しく高いこと、ま
た角質細胞間脂質が水存在下で形成するラメラ液晶構造
を安定化できること、さらには界面活性能が良好で乳化
剤などとして使用できることなどの点で、従来から肌荒
れ改善の目的で、皮膚外用基剤として用いられてきたス
テリン類とモノカルボン酸のエステル(特公昭59−2332
0 号、特開昭58−140007号、特開平1−242690号、特開
平2−191208号)とは峻別される。
鎖のアルケニル基又はアルキル基を示す。)で表される
基であり、M は、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土
類金属、アンモニウム、総炭素数2〜9のアルカノール
アンモニウム、総炭素数1〜22のアルキルアンモニウム
もしくはアルケニルアンモニウム、炭素数1〜18のアル
キル基もしくはアルケニル基で置換されたピリジニウ
ム、又は塩基性アミノ酸を示す。〕本発明のステリン誘
導体は、それ自身肌荒れ改善効果が著しく高いこと、ま
た角質細胞間脂質が水存在下で形成するラメラ液晶構造
を安定化できること、さらには界面活性能が良好で乳化
剤などとして使用できることなどの点で、従来から肌荒
れ改善の目的で、皮膚外用基剤として用いられてきたス
テリン類とモノカルボン酸のエステル(特公昭59−2332
0 号、特開昭58−140007号、特開平1−242690号、特開
平2−191208号)とは峻別される。
【0011】一般式(I)で表される、ステリン誘導体
において、R1は1個の水酸基を有する天然ステリン(例
えばコレステロール、スチグマステロール、シトステロ
ール、ラノステロール、エルゴステロール等)又はその
水素添加物の水酸基の水素原子を除いたあとに残る残基
であり、その中でもコレステロール残基であることが好
ましい。
において、R1は1個の水酸基を有する天然ステリン(例
えばコレステロール、スチグマステロール、シトステロ
ール、ラノステロール、エルゴステロール等)又はその
水素添加物の水酸基の水素原子を除いたあとに残る残基
であり、その中でもコレステロール残基であることが好
ましい。
【0012】また、一般式(I)で表されるステリン誘
導体において、R3は、炭素数6〜20の直鎖もしくは分岐
鎖のアルケニル基又はアルキル基であり、例えば直鎖又
は分岐鎖の2−ヘキセニル基、2−オクテニル基、2−
デセテル基、2−ドデセニル基、2−テトラデセニル
基、2−ヘキサデセニル基、2−オクタデセニル基、2
−エイコセニル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オ
クタデシル基、エイコシル基等が例示され、その中でも
2−テトラデセニル基、2−ヘキサデセニル基、2−オ
クタデセニル基、2−エイコセニル基、テトラデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基が
好ましい。
導体において、R3は、炭素数6〜20の直鎖もしくは分岐
鎖のアルケニル基又はアルキル基であり、例えば直鎖又
は分岐鎖の2−ヘキセニル基、2−オクテニル基、2−
デセテル基、2−ドデセニル基、2−テトラデセニル
基、2−ヘキサデセニル基、2−オクタデセニル基、2
−エイコセニル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オ
クタデシル基、エイコシル基等が例示され、その中でも
2−テトラデセニル基、2−ヘキサデセニル基、2−オ
クタデセニル基、2−エイコセニル基、テトラデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基が
好ましい。
【0013】本発明のステリン誘導体は、その肌荒れ改
善効果及び界面活性能を利用して、化粧品、トイレタリ
ー製品、あるいは医薬品等へ幅広く利用することができ
る。また本発明が提供する一般式(I)で表されるステ
リン誘導体(以下ステリン誘導体(I)と略記する)
は、ステリン類をアルケニルコハク酸無水物若しくはア
ルキルコハク酸無水物と反応させ、必要に応じてアルカ
リ性物質で中和することにより得られる。またR1基、R3
基に不飽和二重結合を持たないものについては、ステリ
ン類とアルケニルコハク酸無水物若しくはアルキルコハ
ク酸無水物とを反応させた後、貴金属触媒などを用いる
通常の方法で水素添加することによっても得られる。
善効果及び界面活性能を利用して、化粧品、トイレタリ
ー製品、あるいは医薬品等へ幅広く利用することができ
る。また本発明が提供する一般式(I)で表されるステ
リン誘導体(以下ステリン誘導体(I)と略記する)
は、ステリン類をアルケニルコハク酸無水物若しくはア
ルキルコハク酸無水物と反応させ、必要に応じてアルカ
リ性物質で中和することにより得られる。またR1基、R3
基に不飽和二重結合を持たないものについては、ステリ
ン類とアルケニルコハク酸無水物若しくはアルキルコハ
ク酸無水物とを反応させた後、貴金属触媒などを用いる
通常の方法で水素添加することによっても得られる。
【0014】本発明者らは、ステリン誘導体(I)の合
成法について鋭意検討した結果、水及びアルコールを実
質的に含有しない溶媒中で、ステリン類とアルケニルコ
ハク酸無水物若しくはアルキルコハク酸無水物とを、好
ましくは酸性物質若しくはアルカリ性物質の存在下に反
応させることによって、対応するステリン誘導体(I)
が収率良く得られることを見い出し、本発明の製造法を
完成した。この反応を具体的に例示すれば次の通りであ
る。
成法について鋭意検討した結果、水及びアルコールを実
質的に含有しない溶媒中で、ステリン類とアルケニルコ
ハク酸無水物若しくはアルキルコハク酸無水物とを、好
ましくは酸性物質若しくはアルカリ性物質の存在下に反
応させることによって、対応するステリン誘導体(I)
が収率良く得られることを見い出し、本発明の製造法を
完成した。この反応を具体的に例示すれば次の通りであ
る。
【0015】
【化7】
【0016】本発明の反応において、先ず溶媒としては
水及びアルコールを実質的に含有しない有機溶媒、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO) 、ジオキサ
ン、1,2 −ジクロルエタン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル等を
用いることができるが、原料のステリン類が溶解しやす
く、また反応触媒として使用される酸性物質もしくはア
ルカリ性物質の存在下でも安定で、着色が起こりにくい
トルエン、キシレンが望ましい。また反応触媒として使
用される酸性物質としては、p−トルエンスルホン酸(P
TS) 、ギ酸、酢酸、塩酸、硫酸等を用いることができる
が、生成物の着色が起こりにくいp−トルエンスルホン
酸(PTS) が望ましい。また、反応触媒として使用される
アルカリ性物質としては、ピリジン、トリエチルアミ
ン、カセイカリ、カセイソーダ等を用いることができる
が、溶媒への溶解性の点でピリジン、トリエチルアミン
が好ましい。また、反応は溶媒、酸性物質もしくはアル
カリ性物質からなる反応触媒の非存在下でも行うことが
できるが、先ず溶媒の非存在下ではステリン類の融点以
上の高温で反応を行わなければならず、その結果、反応
試薬であるアルケニルコハク酸無水物もしくはアルキル
コハク酸無水物の両カルボニル基がエステル化されたジ
エステルの生成等の副反応が進行し易くなるため、溶媒
を用いた方がよい。また酸性物質もしくはアルカリ性物
質からなる反応触媒非存在下では反応の進行が遅くなる
ため、反応温度を非常に高くするか、反応時間を長くし
なければならず、その結果、溶媒の非存在下における反
応と同様にジエステル等の副反応が進行し易くなるた
め、反応触媒として酸性物質もしくはアルカリ性物質を
用いた方がよい。
水及びアルコールを実質的に含有しない有機溶媒、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO) 、ジオキサ
ン、1,2 −ジクロルエタン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル等を
用いることができるが、原料のステリン類が溶解しやす
く、また反応触媒として使用される酸性物質もしくはア
ルカリ性物質の存在下でも安定で、着色が起こりにくい
トルエン、キシレンが望ましい。また反応触媒として使
用される酸性物質としては、p−トルエンスルホン酸(P
TS) 、ギ酸、酢酸、塩酸、硫酸等を用いることができる
が、生成物の着色が起こりにくいp−トルエンスルホン
酸(PTS) が望ましい。また、反応触媒として使用される
アルカリ性物質としては、ピリジン、トリエチルアミ
ン、カセイカリ、カセイソーダ等を用いることができる
が、溶媒への溶解性の点でピリジン、トリエチルアミン
が好ましい。また、反応は溶媒、酸性物質もしくはアル
カリ性物質からなる反応触媒の非存在下でも行うことが
できるが、先ず溶媒の非存在下ではステリン類の融点以
上の高温で反応を行わなければならず、その結果、反応
試薬であるアルケニルコハク酸無水物もしくはアルキル
コハク酸無水物の両カルボニル基がエステル化されたジ
エステルの生成等の副反応が進行し易くなるため、溶媒
を用いた方がよい。また酸性物質もしくはアルカリ性物
質からなる反応触媒非存在下では反応の進行が遅くなる
ため、反応温度を非常に高くするか、反応時間を長くし
なければならず、その結果、溶媒の非存在下における反
応と同様にジエステル等の副反応が進行し易くなるた
め、反応触媒として酸性物質もしくはアルカリ性物質を
用いた方がよい。
【0017】また、反応触媒としてアルカリ性物質を用
いるより酸性物質を用いる方が、着色が起こりにくいた
めより好ましい。反応試薬であるアルケニルコハク酸無
水物もしくはアルキルコハク酸無水物あるいはそれらの
混合物の添加量は、ステリン類に対して、1〜1.5 倍モ
ルが好ましい。反応温度は40〜180 ℃が好ましく、更に
好ましくは60〜150 ℃である。反応温度が180 ℃を越え
るとジエステルの生成等の副反応が顕著になるため好ま
しくない。反応時間は反応温度、酸性物質もしくはアル
カリ性物質の添加量にもよるが、30分〜20時間で充分で
ある。酸性物質の添加量は、反応試薬であるステリン類
に対して0.01〜10重量%程度、より好ましくは0.1 〜2
重量%添加すれば良い。また、反応触媒としてアルカリ
性物質を添加する場合は、反応試薬であるアルケニルコ
ハク酸無水物もしくはアルキルコハク酸無水物あるいは
それらの混合物に対し、モル比で 0.1〜2.0 倍程度、よ
り好ましくは 1.0〜1.5 倍添加すれば良い。
いるより酸性物質を用いる方が、着色が起こりにくいた
めより好ましい。反応試薬であるアルケニルコハク酸無
水物もしくはアルキルコハク酸無水物あるいはそれらの
混合物の添加量は、ステリン類に対して、1〜1.5 倍モ
ルが好ましい。反応温度は40〜180 ℃が好ましく、更に
好ましくは60〜150 ℃である。反応温度が180 ℃を越え
るとジエステルの生成等の副反応が顕著になるため好ま
しくない。反応時間は反応温度、酸性物質もしくはアル
カリ性物質の添加量にもよるが、30分〜20時間で充分で
ある。酸性物質の添加量は、反応試薬であるステリン類
に対して0.01〜10重量%程度、より好ましくは0.1 〜2
重量%添加すれば良い。また、反応触媒としてアルカリ
性物質を添加する場合は、反応試薬であるアルケニルコ
ハク酸無水物もしくはアルキルコハク酸無水物あるいは
それらの混合物に対し、モル比で 0.1〜2.0 倍程度、よ
り好ましくは 1.0〜1.5 倍添加すれば良い。
【0018】以上、溶媒、酸性物質もしくはアルカリ性
物質からなる反応触媒、及びアルケニルコハク酸無水物
もしくはアルキルコハク酸無水物あるいはそれらの混合
物の使用量、反応時間および反応温度を任意に設定する
ことにより、所望のステリン誘導体(I)を得ることが
できる。このようにして得られたステリン誘導体(I)
は、反応触媒としてアルカリ性物質を使用した場合に
は、その使用量によってカルボン酸型もしくはアルカリ
中和塩型あるいはそれらの混合物となっている。一般式
(I)における M基において、所望の基を得るためにも
し必要ならさらに(A) アルカリ性物質を追加して完全な
アルカリ中和塩とするか、もしくは(B) 酸性物質を添加
して完全なカルボン酸型にするか、さらに(C) そのカル
ボン酸型のステリン誘導体にアルカリ性物質を添加して
別のアルカリ中和塩として使用できる。また(D) 酸性物
質を添加した場合、あるいは酸性物質もアルカリ性物質
も添加しない場合には、反応終了後に、得られるステリ
ン誘導体は酸型になっており、もし必要ならアルカリ性
物質を添加して、完全なアルカリ中和塩型もしくはアル
カリ中和塩型と酸型の混合物として使用できる(以下、
工程(A) 〜(D) を総称して中和/対イオン交換工程とい
う。)。
物質からなる反応触媒、及びアルケニルコハク酸無水物
もしくはアルキルコハク酸無水物あるいはそれらの混合
物の使用量、反応時間および反応温度を任意に設定する
ことにより、所望のステリン誘導体(I)を得ることが
できる。このようにして得られたステリン誘導体(I)
は、反応触媒としてアルカリ性物質を使用した場合に
は、その使用量によってカルボン酸型もしくはアルカリ
中和塩型あるいはそれらの混合物となっている。一般式
(I)における M基において、所望の基を得るためにも
し必要ならさらに(A) アルカリ性物質を追加して完全な
アルカリ中和塩とするか、もしくは(B) 酸性物質を添加
して完全なカルボン酸型にするか、さらに(C) そのカル
ボン酸型のステリン誘導体にアルカリ性物質を添加して
別のアルカリ中和塩として使用できる。また(D) 酸性物
質を添加した場合、あるいは酸性物質もアルカリ性物質
も添加しない場合には、反応終了後に、得られるステリ
ン誘導体は酸型になっており、もし必要ならアルカリ性
物質を添加して、完全なアルカリ中和塩型もしくはアル
カリ中和塩型と酸型の混合物として使用できる(以下、
工程(A) 〜(D) を総称して中和/対イオン交換工程とい
う。)。
【0019】中和/対イオン交換工程に用いるアルカリ
性物質としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、水酸化バリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機アルカリ、ある
いはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、テ
トラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシル
アミン、塩基性アミノ酸等を挙げることができ、これら
を水溶液もしくは有機溶媒の溶液、あるいはそれらの混
合溶液としても用いることができる。また、中和/対イ
オン交換工程に使用する酸性物質としては、塩酸、硫
酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等を挙げることができ、
これらを水溶液もしくは有機溶媒の溶液、あるいはそれ
らの混合溶液としても用いることができる。中和/対イ
オン交換工程は上記の中和/対イオン交換工程に使用す
るアルカリ性物質もしくは酸性物質あるいはその水溶
液、有機溶媒の溶液もしくは水と有機溶媒の混合溶液
と、上記の反応で得られたステリン誘導体(I)とを80
℃以下の温度で約1時間程度攪拌するだけで充分であ
る。
性物質としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、水酸化バリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機アルカリ、ある
いはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、テ
トラデシルアミン、ヘキサデシルアミン、オクタデシル
アミン、塩基性アミノ酸等を挙げることができ、これら
を水溶液もしくは有機溶媒の溶液、あるいはそれらの混
合溶液としても用いることができる。また、中和/対イ
オン交換工程に使用する酸性物質としては、塩酸、硫
酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等を挙げることができ、
これらを水溶液もしくは有機溶媒の溶液、あるいはそれ
らの混合溶液としても用いることができる。中和/対イ
オン交換工程は上記の中和/対イオン交換工程に使用す
るアルカリ性物質もしくは酸性物質あるいはその水溶
液、有機溶媒の溶液もしくは水と有機溶媒の混合溶液
と、上記の反応で得られたステリン誘導体(I)とを80
℃以下の温度で約1時間程度攪拌するだけで充分であ
る。
【0020】このようにして得られたステリン誘導体
(I)含有混合物の中に存在する溶媒を、先ず減圧下に
加熱して留去した後(脱溶媒工程)、残存する無機塩及
び有機塩を電気透析、イオン交換樹脂、吸着剤等による
吸着、あるいは水洗、再結晶等により除去(脱塩工程)
することができる。さらにもし必要なら、カラムクロマ
トグラフィーなどにより精製(精製工程)することがで
きるが、用途によっては上記の中和/対イオン交換工
程、脱溶媒工程、脱塩工程、精製工程を省略することも
できる。
(I)含有混合物の中に存在する溶媒を、先ず減圧下に
加熱して留去した後(脱溶媒工程)、残存する無機塩及
び有機塩を電気透析、イオン交換樹脂、吸着剤等による
吸着、あるいは水洗、再結晶等により除去(脱塩工程)
することができる。さらにもし必要なら、カラムクロマ
トグラフィーなどにより精製(精製工程)することがで
きるが、用途によっては上記の中和/対イオン交換工
程、脱溶媒工程、脱塩工程、精製工程を省略することも
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0022】実施例1 温度計と攪拌機を備えた、容量 500mlの反応容器に、コ
レステロール109.1 g(282mmol)を仕込み、窒素ガス通
気下、油浴中で 160℃に加熱し、コレステロールを溶解
させた。次いでn−ヘキサデセニルコハク酸無水物90.9
g(282mmol)を加えて、 160℃で攪拌しながら10分間加
熱した後、 130℃まで冷却し、さらに1時間攪拌した。
反応物を室温に冷却し、淡黄色で粘ちょうなペースト状
の物質200 gを得た。これをシリカゲルを使用したカラ
ムクロマトグラフィー(移動相;ヘキサン/酢酸エチル
=4/1)により精製し、無色、半透明なペースト状の
n−ヘキサデセニルコハク酸コレステリルモノエステル
178.4g(収率89.2%)を得た。得られたn−ヘキサデ
セニルコハク酸コレステリルモノエステルの酸価、ケン
化価及び水酸基価の実測値及び理論値を表1に示す。
レステロール109.1 g(282mmol)を仕込み、窒素ガス通
気下、油浴中で 160℃に加熱し、コレステロールを溶解
させた。次いでn−ヘキサデセニルコハク酸無水物90.9
g(282mmol)を加えて、 160℃で攪拌しながら10分間加
熱した後、 130℃まで冷却し、さらに1時間攪拌した。
反応物を室温に冷却し、淡黄色で粘ちょうなペースト状
の物質200 gを得た。これをシリカゲルを使用したカラ
ムクロマトグラフィー(移動相;ヘキサン/酢酸エチル
=4/1)により精製し、無色、半透明なペースト状の
n−ヘキサデセニルコハク酸コレステリルモノエステル
178.4g(収率89.2%)を得た。得られたn−ヘキサデ
セニルコハク酸コレステリルモノエステルの酸価、ケン
化価及び水酸基価の実測値及び理論値を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】また得られたn−ヘキサデセニルコハク酸
コレステリルモノエステルのIRスペクトル及び1H−NM
R スペクトルは以下の通りであり、元素分析値は表2に
示す通りである。また13C-NMR スペクトルを図1に示
す。図1より生成物はn−ヘキサデセニル基の置換位置
の異なる異性体(I-1及びI-2)の約1:1(重量比)の混
合物であることがわかった。IRスペクトル(液膜法) 2960,2926,2854,1740(C=O 伸縮),1710(C=O 伸
縮),1470,1380cm-1 1H−NMR スペクトル(δ,ppm) CDCl3中 a;0.70(s,3H) b;0.75〜2.40(m,55H) c;0.80(d,6H) d;0.93(d,3H) e;1.00(s,3H) f;2.40〜3.0 (m,3H) g;4.65(m,1H) h;5.35(m,3H) i;11.5(m,1H)
コレステリルモノエステルのIRスペクトル及び1H−NM
R スペクトルは以下の通りであり、元素分析値は表2に
示す通りである。また13C-NMR スペクトルを図1に示
す。図1より生成物はn−ヘキサデセニル基の置換位置
の異なる異性体(I-1及びI-2)の約1:1(重量比)の混
合物であることがわかった。IRスペクトル(液膜法) 2960,2926,2854,1740(C=O 伸縮),1710(C=O 伸
縮),1470,1380cm-1 1H−NMR スペクトル(δ,ppm) CDCl3中 a;0.70(s,3H) b;0.75〜2.40(m,55H) c;0.80(d,6H) d;0.93(d,3H) e;1.00(s,3H) f;2.40〜3.0 (m,3H) g;4.65(m,1H) h;5.35(m,3H) i;11.5(m,1H)
【0025】
【化8】
【0026】
【表2】
【0027】実施例2 温度計、還流冷却器、攪拌機を備えた容量 500ml
の反応容器に、コレステロール52.4g(136mmol)、n−
オクタデセニルコハク酸無水物47.6g(136mmol)、p−
トルエンスルホン酸1水和物 0.5gおよびトルエン 200
mlを仕込んだ。窒素ガス通気下、攪拌しながら、3時間
加熱し還流させた。反応混合物に、酢酸エチル500ml を
加え、分液ロートを用いて、約100ml のイオン交換水で
3回洗浄し、無水硫酸ナトリウム約30gで乾燥させた。
次いで、減圧下に加熱して溶媒を留去し、淡黄色で固い
ペースト状のn−オクタデセニルコハク酸コレステリル
モノエステル93.2g(収率93.2%)を得た。得られたn
−オクタデセニルコハク酸コレステリルモノエステルの
酸価、ケン化価、水酸基価及び水分の実測値及び理論値
を表3に示す。
の反応容器に、コレステロール52.4g(136mmol)、n−
オクタデセニルコハク酸無水物47.6g(136mmol)、p−
トルエンスルホン酸1水和物 0.5gおよびトルエン 200
mlを仕込んだ。窒素ガス通気下、攪拌しながら、3時間
加熱し還流させた。反応混合物に、酢酸エチル500ml を
加え、分液ロートを用いて、約100ml のイオン交換水で
3回洗浄し、無水硫酸ナトリウム約30gで乾燥させた。
次いで、減圧下に加熱して溶媒を留去し、淡黄色で固い
ペースト状のn−オクタデセニルコハク酸コレステリル
モノエステル93.2g(収率93.2%)を得た。得られたn
−オクタデセニルコハク酸コレステリルモノエステルの
酸価、ケン化価、水酸基価及び水分の実測値及び理論値
を表3に示す。
【0028】
【表3】
【0029】また得られたn−オクタデセニルコハク酸
コレステリルモノエステルのIRスペクトル及び1H−NM
R スペクトルは以下の通りであり、元素分析値は表4に
示す通りである。また13C-NMR スペクトルを図2に示
す。図2より生成物はn−オクタデセニル基の置換位置
の異なる異性体(I-3及びI-4)の約1:1(重量比)の混
合物であることがわかった。IRスペクトル(液膜法) 2960,2925,2850,1742(C=O 伸縮),1713(C=O 伸
縮),1460,1380cm-1 1H−NMR スペクトル(δ,ppm) CDCl3中 a;0.68(s,3H) b;0.75〜2.40(m,59H) c;0.80(d,6H) d;0.95(d,3H) e;1.00(s,3H) f;2.40〜3.0 (m,3H) g;4.60(m,1H) h;5.40(m,3H) i;11.3(m,1H)
コレステリルモノエステルのIRスペクトル及び1H−NM
R スペクトルは以下の通りであり、元素分析値は表4に
示す通りである。また13C-NMR スペクトルを図2に示
す。図2より生成物はn−オクタデセニル基の置換位置
の異なる異性体(I-3及びI-4)の約1:1(重量比)の混
合物であることがわかった。IRスペクトル(液膜法) 2960,2925,2850,1742(C=O 伸縮),1713(C=O 伸
縮),1460,1380cm-1 1H−NMR スペクトル(δ,ppm) CDCl3中 a;0.68(s,3H) b;0.75〜2.40(m,59H) c;0.80(d,6H) d;0.95(d,3H) e;1.00(s,3H) f;2.40〜3.0 (m,3H) g;4.60(m,1H) h;5.40(m,3H) i;11.3(m,1H)
【0030】
【化9】
【0031】
【表4】
【0032】実施例3 温度計、還流冷却器、攪拌機を備えた容量1リットルの
反応容器に、コレステロール59.2g(153mmol)、n
−ドデセニルコハク酸無水物40.8g(153mmol)、ピリジ
ン500ml を仕込んだ。窒素ガス通気下で、攪拌下に2時
間加熱して、還流させた。反応終了後、過剰のピリジン
を減圧下に加熱して留去し、酢酸13.8g(223mmol) を加
えて中和した。残った褐色の固体を酢酸エチル500ml に
溶解させ、分液ロートを用いてイオン交換水約100ml で
3回洗浄し、無水硫酸ナトリウム約30gで乾燥した。次
に溶媒を留去し、淡黄色のガラス状物質87.3gを得た。
これをシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィー
(移動相;ヘキサン/酢酸エチル=4/1)により精製
し、無色、透明なガラス状のn−ドデセニルコハク酸コ
レステリルモノエステル37.9g(収率37.9%)を得た。
得られたn−ドデセニルコハク酸コレステリルモノエス
テルの酸価、ケン化価、水酸基価及び水分の実測値及び
理論値を表5に示す。
反応容器に、コレステロール59.2g(153mmol)、n
−ドデセニルコハク酸無水物40.8g(153mmol)、ピリジ
ン500ml を仕込んだ。窒素ガス通気下で、攪拌下に2時
間加熱して、還流させた。反応終了後、過剰のピリジン
を減圧下に加熱して留去し、酢酸13.8g(223mmol) を加
えて中和した。残った褐色の固体を酢酸エチル500ml に
溶解させ、分液ロートを用いてイオン交換水約100ml で
3回洗浄し、無水硫酸ナトリウム約30gで乾燥した。次
に溶媒を留去し、淡黄色のガラス状物質87.3gを得た。
これをシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィー
(移動相;ヘキサン/酢酸エチル=4/1)により精製
し、無色、透明なガラス状のn−ドデセニルコハク酸コ
レステリルモノエステル37.9g(収率37.9%)を得た。
得られたn−ドデセニルコハク酸コレステリルモノエス
テルの酸価、ケン化価、水酸基価及び水分の実測値及び
理論値を表5に示す。
【0033】
【表5】
【0034】また得られたn−ドデセニルコハク酸コレ
ステリルモノエステルのIRスペクトル及び1H−NMR ス
ペクトルは以下の通りであり、元素分析値は表6に示す
通りである。また13C-NMR スペクトルより生成物はn−
ドデセニル基の置換位置の異なる2種の異性体の約1:
1(重量比)の混合物であることがわかった。IRスペクトル(液膜法) 2955,2920,2850,1740(C=O 伸縮),1710(C=O 伸
縮),1467,1380cm-1 1H−NMR スペクトル(δ,ppm) CDCl3中 a;0.65(s,3H) b;0.75〜2.40(m,47H) c;0.81(d,6H) d;0.93(d,3H) e;1.05(s,3H) f;2.40〜3.0 (m,3H) g;4.60(m,1H) h;5.40(m,3H) i;11.0(m,1H)
ステリルモノエステルのIRスペクトル及び1H−NMR ス
ペクトルは以下の通りであり、元素分析値は表6に示す
通りである。また13C-NMR スペクトルより生成物はn−
ドデセニル基の置換位置の異なる2種の異性体の約1:
1(重量比)の混合物であることがわかった。IRスペクトル(液膜法) 2955,2920,2850,1740(C=O 伸縮),1710(C=O 伸
縮),1467,1380cm-1 1H−NMR スペクトル(δ,ppm) CDCl3中 a;0.65(s,3H) b;0.75〜2.40(m,47H) c;0.81(d,6H) d;0.93(d,3H) e;1.05(s,3H) f;2.40〜3.0 (m,3H) g;4.60(m,1H) h;5.40(m,3H) i;11.0(m,1H)
【0035】
【化10】
【0036】
【表6】
【0037】実施例4 温度計、還流冷却器、攪拌機、滴下ロートを備えた50
0ml の反応容器に、実施例1で合成した、n−ヘキ
サデセニルコハク酸コレステリルモノエステル48.5g
(68.4mmol) とイソプロパノール 300mlを仕込んだ。炭
酸水素ナトリウム5.75g(67.6mmol) を含む水溶液30ml
を室温で、滴下ロートから約30分かけて上記の反応容器
に仕込んだ。滴下終了後、さらに室温で30分攪拌した。
反応物から水及びイソプロパノールを減圧下に加熱して
留去した。残った白色の固体を大量のヘキサンで洗浄
し、減圧乾燥してn−ヘキサデセニルコハク酸コレステ
リルモノエステルナトリウム塩の白色粉末47.5g(収率
95.0%)を得た。得られたn−ヘキサデセニルコハク酸
コレステリルモノエステルナトリウム塩の酸価、ケン化
価及び水分の実測値及び理論値を表7に示す。
0ml の反応容器に、実施例1で合成した、n−ヘキ
サデセニルコハク酸コレステリルモノエステル48.5g
(68.4mmol) とイソプロパノール 300mlを仕込んだ。炭
酸水素ナトリウム5.75g(67.6mmol) を含む水溶液30ml
を室温で、滴下ロートから約30分かけて上記の反応容器
に仕込んだ。滴下終了後、さらに室温で30分攪拌した。
反応物から水及びイソプロパノールを減圧下に加熱して
留去した。残った白色の固体を大量のヘキサンで洗浄
し、減圧乾燥してn−ヘキサデセニルコハク酸コレステ
リルモノエステルナトリウム塩の白色粉末47.5g(収率
95.0%)を得た。得られたn−ヘキサデセニルコハク酸
コレステリルモノエステルナトリウム塩の酸価、ケン化
価及び水分の実測値及び理論値を表7に示す。
【0038】
【表7】
【0039】また得られたn−ヘキサデセニルコハク酸
コレステリルモノエステルナトリウム塩のIRスペクト
ルは以下の通りであり、元素分析値は表8に示す通りで
ある。IRスペクトル(液膜法) 3406(O−H 伸縮),2926,2854,1731(C=O 伸縮),15
75および1407(C=O 伸縮),1380cm-1
コレステリルモノエステルナトリウム塩のIRスペクト
ルは以下の通りであり、元素分析値は表8に示す通りで
ある。IRスペクトル(液膜法) 3406(O−H 伸縮),2926,2854,1731(C=O 伸縮),15
75および1407(C=O 伸縮),1380cm-1
【0040】
【表8】
【0041】試験例1 実施例1および実施例2でそれぞれ合成した、n−ヘキ
サデセニルコハク酸コレステリルモノエステル、および
n−オクタデセニルコハク酸コレステリルモノエステル
の室温における構造(相の状態)をX線により調べた。
尚、X線にはCuKα線(λ=1.54Å)を使用した。図3お
よび図4にそれらのX線回折パターンを示した。その結
果n−ヘキサデセニルコハク酸コレステリルモノエステ
ル(図3)は、その小角領域のx線回折パターン(d=
43.7Å:21.1Å:13.8Å:10.2Å:8.2Å≒1:1/
2:1/3:1/4:1/5)および広角領域には明瞭
な回折ピークが認められないことから、室温でラメラ液
晶を形成していることがわかった。同様にn−オクタデ
セニルコハク酸コレステリルモノエステル(図4)もそ
の小角領域のX線回折パターン(d=43.0Å:21.0Å:
14.0Å:10.6Å:8.5 Å=1:1/2:1/3:1/
4:1/5)および広角領域の回折パターンよりラメラ
液晶状態にあることがわかった。
サデセニルコハク酸コレステリルモノエステル、および
n−オクタデセニルコハク酸コレステリルモノエステル
の室温における構造(相の状態)をX線により調べた。
尚、X線にはCuKα線(λ=1.54Å)を使用した。図3お
よび図4にそれらのX線回折パターンを示した。その結
果n−ヘキサデセニルコハク酸コレステリルモノエステ
ル(図3)は、その小角領域のx線回折パターン(d=
43.7Å:21.1Å:13.8Å:10.2Å:8.2Å≒1:1/
2:1/3:1/4:1/5)および広角領域には明瞭
な回折ピークが認められないことから、室温でラメラ液
晶を形成していることがわかった。同様にn−オクタデ
セニルコハク酸コレステリルモノエステル(図4)もそ
の小角領域のX線回折パターン(d=43.0Å:21.0Å:
14.0Å:10.6Å:8.5 Å=1:1/2:1/3:1/
4:1/5)および広角領域の回折パターンよりラメラ
液晶状態にあることがわかった。
【0042】試験例2 実施例2で合成したn−オクタデセニルコハク酸コレス
テリルモノエステルと下記の式(II)で表される、牛脳
セラミド(フナコシ薬品株式会社製)を表10に示すよ
うに配合した水中油型乳化化粧料(本発明品配合皮膚外
用剤)を製造し、さらに比較として公知の方法(特公昭
59−23320 号公報)により合成した、イソステアリン酸
コレステリルエステルを表10に示すように配合した水
中油型乳化化粧料(比較品配合皮膚外用剤)を用い、下
記の方法により皮膚コンダクタンス、および肌荒れにつ
いて評価した。結果を表10に示す。
テリルモノエステルと下記の式(II)で表される、牛脳
セラミド(フナコシ薬品株式会社製)を表10に示すよ
うに配合した水中油型乳化化粧料(本発明品配合皮膚外
用剤)を製造し、さらに比較として公知の方法(特公昭
59−23320 号公報)により合成した、イソステアリン酸
コレステリルエステルを表10に示すように配合した水
中油型乳化化粧料(比較品配合皮膚外用剤)を用い、下
記の方法により皮膚コンダクタンス、および肌荒れにつ
いて評価した。結果を表10に示す。
【0043】
【化11】
【0044】(式中、R4及びR5は、それぞれ1個以上の
水酸基が置換することのある炭素数8〜26の直鎖もしく
は分岐鎖の飽和もしくは不飽和の炭化水素基を示す。) <試験方法>冬期に頬部に肌あれを起こしている20〜50
才の女性10名を被験者とし、左右の頬に異なるサンプル
を毎日1回2週間塗布する。2週間の塗布が終了した翌
日に次の項目につき試験を行った。 (1) 皮膚コンダクタンス 37℃の温水にて洗顔後、温度20℃、湿度40%の部屋で20
分間安静にした後、角質層の水分含有量を皮膚コンダク
タンスメーター(IBS社製)にて測定した。コンダク
タンス値は値が小さいほど皮膚は肌あれし、5以下では
ひどい肌あれである。一方、この値が20以上であれば肌
あれはほとんど認められない。 (2) 肌あれスコア 肌あれを肉眼で観測し、表9に示す基準により判定し
た。スコアは平均値±標準偏差で示した。
水酸基が置換することのある炭素数8〜26の直鎖もしく
は分岐鎖の飽和もしくは不飽和の炭化水素基を示す。) <試験方法>冬期に頬部に肌あれを起こしている20〜50
才の女性10名を被験者とし、左右の頬に異なるサンプル
を毎日1回2週間塗布する。2週間の塗布が終了した翌
日に次の項目につき試験を行った。 (1) 皮膚コンダクタンス 37℃の温水にて洗顔後、温度20℃、湿度40%の部屋で20
分間安静にした後、角質層の水分含有量を皮膚コンダク
タンスメーター(IBS社製)にて測定した。コンダク
タンス値は値が小さいほど皮膚は肌あれし、5以下では
ひどい肌あれである。一方、この値が20以上であれば肌
あれはほとんど認められない。 (2) 肌あれスコア 肌あれを肉眼で観測し、表9に示す基準により判定し
た。スコアは平均値±標準偏差で示した。
【0045】
【表9】
【0046】
【表10】
【0047】以上の試験結果から、本発明のn−オクタ
デセニルコハク酸コレステリルモノエステルを配合した
皮膚外用剤が、イソステアリン酸コレステリルエステル
を配合したものより肌荒れ改善効果が優れていることが
判明した。
デセニルコハク酸コレステリルモノエステルを配合した
皮膚外用剤が、イソステアリン酸コレステリルエステル
を配合したものより肌荒れ改善効果が優れていることが
判明した。
【0048】試験例3 実施例1で合成したn−ヘキサデセニルコハク酸コレス
テリルモノエステルを乳化剤として5重量%用い、流動
パラフィン30gに溶解させ、攪拌下で水70gを加えて70
℃で乳化し、得られた油中水型エマルションを室温で1
週間静置して、相の分離状態を観察した。比較として、
イソステアリン酸コレステリルエステルを乳化剤として
同様の検討を行った。その結果を表11に示した。
テリルモノエステルを乳化剤として5重量%用い、流動
パラフィン30gに溶解させ、攪拌下で水70gを加えて70
℃で乳化し、得られた油中水型エマルションを室温で1
週間静置して、相の分離状態を観察した。比較として、
イソステアリン酸コレステリルエステルを乳化剤として
同様の検討を行った。その結果を表11に示した。
【0049】
【表11】
【0050】以上の試験結果から、本発明のn−ヘキサ
デセニルコハク酸コレステリルモノエステルがイソステ
アリン酸コレステリルエステルに比べて、優れた乳化能
力を持つことがわかった。
デセニルコハク酸コレステリルモノエステルがイソステ
アリン酸コレステリルエステルに比べて、優れた乳化能
力を持つことがわかった。
【0051】
【発明の効果】本発明のステリン誘導体(I)は、それ
自身皮膚に塗布した場合の肌荒れ改善効果が高く、また
角質細胞間脂質が水の存在下で形成するラメラ液晶構造
を安定化でき、さらには界面活性が良好であるため、皮
膚外用基剤、乳化剤等として化粧品、トイレタリー製品
あるいは医薬品等に幅広く使用することができる。
自身皮膚に塗布した場合の肌荒れ改善効果が高く、また
角質細胞間脂質が水の存在下で形成するラメラ液晶構造
を安定化でき、さらには界面活性が良好であるため、皮
膚外用基剤、乳化剤等として化粧品、トイレタリー製品
あるいは医薬品等に幅広く使用することができる。
【図1】実施例1で得られた化合物の13C-NMR スペクト
ルである。
ルである。
【図2】実施例2で得られた化合物の13C-NMR スペクト
ルである。
ルである。
【図3】n−ヘキサデセニルコハク酸コレステリルモノ
エステルの室温におけるX線回折パターンを示す図であ
る。
エステルの室温におけるX線回折パターンを示す図であ
る。
【図4】n−オクタデセニルコハク酸コレステリルモノ
エステルの室温におけるX線回折パターンを示す図であ
る。
エステルの室温におけるX線回折パターンを示す図であ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(I)で示されるステリン誘導
体。 【化1】 〔式中、 R1:1個の水酸基を有する天然ステリン又はその水素添
加物(以下、ステリン類という。)の水酸基の水素原子
を除いたあとに残る残基を示す。 【化2】 ステリン類の水酸基の水素原子が結合していた酸素原子
と結合する基である。ここで、R 2 は 【化3】 (R3は、炭素数6〜20の直鎖もしくは分岐鎖のアルケニ
ル基又はアルキル基を示す。)で表される基であり、M
は、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
モニウム、総炭素数2〜9のアルカノールアンモニウ
ム、総炭素数1〜22のアルキルアンモニウムもしくはア
ルケニルアンモニウム、炭素数1〜18のアルキル基もし
くはアルケニル基で置換されたピリジニウム、又は塩基
性アミノ酸を示す。〕 - 【請求項2】 天然ステリンが、コレステロール、スチ
グマステロール、シトステロール、ラノステロール又は
エルゴステロールである請求項1記載のステリン誘導
体。 - 【請求項3】 一般式(I)において、R1がコレステロ
ールの水酸基の水素原子を除いたあとに残る残基であ
り、R3が炭素数6〜20の直鎖のアルケニル基又はアルキ
ル基である請求項1記載のステリン誘導体。 - 【請求項4】 ステリン類とアルケニルコハク酸無水物
又はアルキルコハク酸無水物とを反応させることを特徴
とする、請求項1記載の、一般式(I)で表されるステ
リン誘導体の製造法。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9800192A JP2683473B2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 新規ステリン誘導体及びその製造法 |
| US08/012,746 US5372814A (en) | 1992-02-05 | 1993-02-03 | Sterol derivative, process for producing the same and dermatologic external preparation |
| DE69328575T DE69328575T2 (de) | 1992-02-05 | 1993-02-05 | Dermatologische Präparate |
| ES97118339T ES2144820T3 (es) | 1992-02-05 | 1993-02-05 | Preparado dermatologico de aplicacion externa. |
| DE69326569T DE69326569T2 (de) | 1992-02-05 | 1993-02-05 | Sterinderivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und dermatologische Präparate |
| EP93101837A EP0554897B1 (en) | 1992-02-05 | 1993-02-05 | Sterol derivative, process for producing the same and dermatologic external preparation |
| EP97118339A EP0846698B1 (en) | 1992-02-05 | 1993-02-05 | Dermatologic external preparation |
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