JPS6324736B2 - - Google Patents
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- JPS6324736B2 JPS6324736B2 JP55159917A JP15991780A JPS6324736B2 JP S6324736 B2 JPS6324736 B2 JP S6324736B2 JP 55159917 A JP55159917 A JP 55159917A JP 15991780 A JP15991780 A JP 15991780A JP S6324736 B2 JPS6324736 B2 JP S6324736B2
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- Japan
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- acid
- glycol
- ester
- reaction
- water
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Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/33—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
- A61K8/37—Esters of carboxylic acids
- A61K8/375—Esters of carboxylic acids the alcohol moiety containing more than one hydroxy group
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Birds (AREA)
- Emergency Medicine (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
Description
本発明は新規な抱水性基材とその製法、特にラ
ノリンに代替しうる新規な抱水性基材とその製法
に関するものである。 従来、各種医薬品、化粧品基材、皮革や他の材
料の表面加工剤等を製造する際の油性基材として
ミツロウ、ラノリン、ワセリン等が、クリーム乳
液等のエマルジヨン型製品や頭髪製品の様な溶液
型製品はじめ、各種の形の製品に仕上げられて使
用されている。これらの基材は天然品である為、
産地、季節等の自然条件で品質が大幅に変動した
り、又、供給性が一定でなく問題があつた。又、
天然品である為、有害夾雑の混入があるだけでな
く、ラノリンの場合には、皮膚に塗布すると赤く
なつたり、かゆくなつたりするなど人体に対する
感作性が強いので感作物質としても問題視されて
いる事は周知の通りである。 しかし、このラノリンは、医薬品の軟膏座薬基
材や化粧品クリーム、ペースト状製品の油性基材
としては、利用し易い有用な材料であつた。これ
は、ラノリンが体温に近い融点と、高い抱水性及
び皮膚上での延展性を有して油性感を与えない材
料である為、と考えられていた。又、このラノリ
ンは抱水性が大きく、水で乳水させ易い反面、流
動パラフイン、ワセリン等の油性材料との相溶性
が大きいと言う親水性、親油性のバランスのとれ
た材料で使用し易いものであつた。この様な有用
な物性を持つラノリンも近年前述の如き皮膚感作
性の為に使用し難くなつて来ている。 かくて本発明はラノリンと同様な親油性があり
抱水性が大きく、しかも皮膚感作性を示すおそれ
のない新規な抱水性基材とその製法を提供するこ
とを目的とするものである。 本発明によれば、式 又は 〔式中、R1はC12〜C16の直鎖アルキル、R2は
イソステアリン酸残基を示す〕で表わされるヒド
ロキシアルキルイソステアリン酸エステル又はこ
れらの混合物からなる抱水性基材が提供される。 本発明によれば、また、C14〜C18直鎖アルキレ
ン1,2グリコール又はC14〜C18直鎖アルキレン
1,2オキシドとこれと等モルのイソステアリン
酸を、予め又はその場で生成されたC8又はそれ
以上の中、高級脂肪酸のアルカリ金属塩を触媒に
して、加熱して反応させることからなる抱水性基
材の製法が提供される。 本発明について詳細に説明すれば、本発明者等
は、各種エステルや化粧品基材に関する研究の結
果から得た知見をもとに、)融点を支配する構
造と因子)親油性(対流動パラフイン溶解性)
を支配する因子、)親水性を支配する因子、
)皮膚上での延展性を支配する因子、等の諸因
子について検討した。この結果、高級脂肪酸のモ
ノアルコールエステル、エチレングリコールジエ
ステルでは、親水性、融点で難があり、グリセリ
ンや他のポリオールの部分エステルでは親油性が
不足して来る。又、直鎖炭化水素構造のみでは硬
すぎて延展性に欠け、分岐炭化水素構造だけでは
融点が低すぎるので、直鎖アルキル構造のα−β
グリコールと、分岐炭化水素基を有する長鎖脂肪
酸の反応で合成されるエステル基に隣接したヒド
ロキシを有するヒドロキシエステル構造が必要で
ある事が判明した。 より詳しく云えば、α−βグリコール特に直鎖
構造の炭化水素を持つ長鎖グリコール類にも種々
の化合物があるが、本発明の目的に適用出来る化
合物は、C14〜C18の直鎖アルキレン1,2グリコ
ール、特にC16又はC18或るいはこれらの混合物が
95Wt%以上である直鎖アルキレングリコール、
又はこれに対応する1,2アルキレンオキシドで
ある事が望ましい。現在は前記の如き混合物の形
のものが市販されている。そしてこのグリコー
ル、又はオキシドと反応させる脂肪酸は、C18の
分岐構造を持つ一級カルボン酸であるイソステア
リン酸である事が望ましいことが見出されたので
ある。イソステアリン酸が望ましいと判断された
のはC18の直鎖ステアリン酸では融点が高く延展
性に欠け、又、第三級ステアリン酸は融点が低す
ぎ、又、抱水性が小さくラノリン様特性が期待出
来ないからである。これは高分岐鎖がエステル
基、水酸基に接近しすぎる為と推測している。 このように本発明では抱水性基材としてC14〜
C18の直鎖アルキレン1,2グリコール又はオキ
シドとイソステアリン酸の反応で合成出来る、上
記式()、()にかかるるヒドロキシアルキル
イソステアリン酸エステルが好ましいことが見出
されたのである。エステルでもジエステルは水酸
基が無い為、親油性は良く流動パラフインとの相
溶性も大きいが、1個残つたモノエステルである
事が望ましい。 一般的にアルコールと高級脂肪酸からそのエス
テルを合成する場合、該当するアルコール又はそ
の低級脂肪酸エステルと高級脂肪酸又はその低級
エステルを、酸、塩基や金属アルコキシド等の触
媒を用い、直接エステル化、エステル交換、アシ
ドリシス等の各種反応で通常合成されている。し
かし、本発明の目的とする抱水性の大きな油性基
剤となりうる様なエステルを製造する為には、一
般的な方法がどれでも適用出来ると言う訳ではな
い。それは、エステル自体の形成反応は一般的方
法でも行なわせる事が出来るが、触媒の分離が難
しく、使用に供し得るエステルが得難い為であ
る。本発明にかかるエステルはその構造からも判
る様に沸点が高く、従つて蒸留操作を適用し難い
ので、使用した触媒の分離は水、又は他の溶剤に
よる洗浄や抽出処理や不溶性の形状にして、過
遠心分離やイオン交換樹脂や吸着処理等の分離操
作が必要であつたが、溶解性融点や抱水性が大き
い事の為に分離操作の実施は実際上不可能だつ
た。しかし触媒の混在するエステルを使用すると
酸、塩基やその分解残基の影響で皮膚刺激が強く
現われ実用化出来ないので除去が必要であつた。 本発明者等は化粧品、医薬品や各種基材として
実用に供しうる高抱水性の油性基材として、C14
〜C18直鎖アルキレン1,2グリコールのイソス
テアリン酸モノエステルの製造方法を鋭意研究し
た結果、実用に供する為に生成エステル系から分
離しなければならない様な触媒を用いる合成法は
好ましくなく、エステル基材と共にそのまま使用
し得る様な触媒を用い、その触媒の活性度に対応
した条件設定をして合成製造する必要のある事が
判つた。従つて、一般的に用いられる鉱酸、ルイ
ス酸や金属アルコキシドやアミン、第4級アンモ
ニウムハイドロキシドは活性は大きいが、本発明
には不都合である。しかし乳化剤としても使用さ
れるアルカリ金属脂肪酸塩は、低温では活性は小
さいが100℃以上になると活性が増大し、酸化作
用や皮膚感作性もないので、生体に適用する場合
でも分離の必要がなく、特別な精製をせずに目的
とする物性の化合物を製造し実用に供しうる事が
判つた。 更に説明すれば、アルカリ金属脂肪酸塩のアル
カリ金属としてはLi、Na、Kが挙げられる。こ
れらのアルカリ金属は脂肪酸と反応して、脂肪酸
塩を形成する形であれば使用出来る。例えばアル
カリ金属自体、又はその酸化物、水酸化物、(重)
炭酸塩、アルコキシド、水素化物、有機金属化合
物等で例示されるが最も使用し易い。脂肪酸とし
ては脂肪酸金属塩の形になつた時、皮膚や生体に
対する不都合な作用のない種類のものであれば良
く、通常低級脂肪酸は刺激の心配があるので、
C8以上の大きさの酸、例えばオクタン酸、デカ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等各種のも
のが使用出来る。 脂肪酸塩は通常の方法で予め合成しておいて使
用されるか、希望するならば、エステル化反応系
の中へアルカリ金属又は、その化合物を加えて系
内で塩を形成させて使用する事もできる。実際上
はアルカリ金属又はその化合物を加えるのみでも
別途に出発化合物として用いるイソステアリン酸
によりそのアルカリ金属塩をその場で形成して触
媒とすることができる。 エステル化反応は、C14〜C18直鎖アルキレン
1,2グリコール又は1,2オキシドとこれと等
モルのイソステアリン酸を、前記アルカリ金属脂
肪酸塩の存在下で反応させて行なう。その場合、
該脂肪酸塩はイソステアリン酸に対して0.001〜
5モル%の範囲用いる。イソステアリン酸に対し
脂肪酸金属塩を0.001モル%以下では反応遅く、
又、5モル%以上加えても反応が対応しないだけ
でなく、エステルの抱水性や融点並びに流動パラ
フインに対する溶解性が変化して好ましくない場
合があるからであり、その反応はN2,CO2,He
等の不活性ガス気流下で行なう。使用した溶剤を
完全に除去出来る場合には、原料の融点より高い
沸点を有する溶剤、例えばトルエン、シクロヘキ
サン、キシレンを用い原料の融点以上の温度で反
応させる事が出来る。しかし一般的には溶剤を用
いずに、原料の融点以上の温度で反応させる事が
有利である。原料としてグリコールを用いる場合
には、脱水反応が必要であるので常圧下で反応さ
せる時は、100℃又はそれ以上で反応する事が望
ましいが、反応液中に不活性ガスを吹き込みつつ
反応させる場合や、減圧下での反応を行なえば、
融点以上100℃以下の温度でも反応を行なう事が
出来る。 反応の完了検査は、酸価の測定で行なう事が便
利であり、通常酸価が1.5以下、好ましくは1.0以
下に下がれば反応完了と考える事が出来る。生成
したエステルは、グリコール、オキシド双方の原
料を用いても同一の生成物を得る事が出来、融点
33〜37℃、OH価103、ケン化価103のペースト状
化合物である。この生成物は通常の方法で抱水性
を測定すると、210%でラノリンと同程度の大き
な抱水性を示し、アルコール、流動パラフインに
対しても相溶性があつた。そしてこのエステル
は、人体に対する生理作用を検討した結果、人体
に対する刺激や感作はなく、ラツトに対する経口
毒性試験でも異常は認められなかつた。又このエ
ステルは乳化易く、バニシングクリーム、コール
ドクリーム、クレンジングクリーム、栄養クリー
ム等の各種クリームや乳液等を調製し易く製品は
安定であつた。そしてパネラーを用いて使用試験
をした時、感作性も認められず化粧品、医薬品各
種表面処理基材として特に有用であつた。 以下に本発明の実施例、比較例そして使用例を
挙げる。これにより上記(),()又はその混
合物の如き本発明にかかる抱水性基材がラノリン
と同じように抱水性が大きくしかも皮膚感作性を
示すおそれのないことが明らかであろう。 実施例 1 温度計、撹拌器、ガス吸込管と蒸留冷却管を備
えた反応機にC16〜C18直鎖アルキレン1,2グリ
コール(ダイセルAOGX68 C1657%C1843%平均
分子量270)32.4部にイソステアリン酸(エメリ
ー社イソステアリン酸875酸価190.5平均分子量
294.5)35.3部をイソステアリン酸カリウム0.8部
を加えて反応系を炭酸ガスで置換したのち撹拌し
つつ昇温し、150〜190℃で4時間反応し約2.1部
の水を留出させて反応を終了した。 生成物は酸価0.2、OH価104、ケン化価103(モ
ノエステルとしての理論値OH価103、ケン化価
103)融点35〜36℃の淡黄色半固体であり、又赤
外線分析データは図面の通りであつたので直鎖ア
ルキルモノヒドロキシイソステアレートである事
が判つた。 実施例 2 実施例−1に於いてC15〜C18直鎖アルキレン
1,2グリコール(アシユランドケミカル社アド
ール158)26.7部をグリコールとして用い同様に
反応させ酸価0.3、OH価102、ケン化価104、融点
32〜34℃の淡黄色半固体を得た。赤外線分析も同
様であり、直鎖アルキルモノヒドロキシイソステ
アレートである事が判つた。 実施例 3 実施例−1に於いてイソステアリン酸カリウム
を加える代りに水酸化リチウム0.2部を加えて同
様に反応させて所定量の脱水を行い3時間半反応
を行わせて終了した。 生成物は酸価0.2、OH価103、ケン化価104で融
点は35〜36℃であり、赤外分析の結果実施例−1
と同一の化合物である事が判つた。 実施例 4 実施例−1に於けるC16〜C18直鎖アルキレン
1,2グリコールの代りにC16〜C18直鎖アルキレ
ン1,2オキシド25.2部とイソステアリン酸35.3
部及びオレイン酸ナトリウム0.9部を加え、同様
にして反応させ淡黄色固状生成物を得た。 生成物は酸価0.1、OH価103、ケン化価103融点
35〜36℃でありガスクロマトグラフ分析の結果未
反応アルキレンオキシドの残留は無く赤外線分析
の結果、実施例−1と同一の化合物である事が判
つた。 実施例 5 実施例−4の生成物の流動パラフイン
(70VIS)、ワセリン(市販品バルボリン)に対す
る相溶性を検討したところ表1のように相溶性は
良好であり、ラノリンと同等であつた。
ノリンに代替しうる新規な抱水性基材とその製法
に関するものである。 従来、各種医薬品、化粧品基材、皮革や他の材
料の表面加工剤等を製造する際の油性基材として
ミツロウ、ラノリン、ワセリン等が、クリーム乳
液等のエマルジヨン型製品や頭髪製品の様な溶液
型製品はじめ、各種の形の製品に仕上げられて使
用されている。これらの基材は天然品である為、
産地、季節等の自然条件で品質が大幅に変動した
り、又、供給性が一定でなく問題があつた。又、
天然品である為、有害夾雑の混入があるだけでな
く、ラノリンの場合には、皮膚に塗布すると赤く
なつたり、かゆくなつたりするなど人体に対する
感作性が強いので感作物質としても問題視されて
いる事は周知の通りである。 しかし、このラノリンは、医薬品の軟膏座薬基
材や化粧品クリーム、ペースト状製品の油性基材
としては、利用し易い有用な材料であつた。これ
は、ラノリンが体温に近い融点と、高い抱水性及
び皮膚上での延展性を有して油性感を与えない材
料である為、と考えられていた。又、このラノリ
ンは抱水性が大きく、水で乳水させ易い反面、流
動パラフイン、ワセリン等の油性材料との相溶性
が大きいと言う親水性、親油性のバランスのとれ
た材料で使用し易いものであつた。この様な有用
な物性を持つラノリンも近年前述の如き皮膚感作
性の為に使用し難くなつて来ている。 かくて本発明はラノリンと同様な親油性があり
抱水性が大きく、しかも皮膚感作性を示すおそれ
のない新規な抱水性基材とその製法を提供するこ
とを目的とするものである。 本発明によれば、式 又は 〔式中、R1はC12〜C16の直鎖アルキル、R2は
イソステアリン酸残基を示す〕で表わされるヒド
ロキシアルキルイソステアリン酸エステル又はこ
れらの混合物からなる抱水性基材が提供される。 本発明によれば、また、C14〜C18直鎖アルキレ
ン1,2グリコール又はC14〜C18直鎖アルキレン
1,2オキシドとこれと等モルのイソステアリン
酸を、予め又はその場で生成されたC8又はそれ
以上の中、高級脂肪酸のアルカリ金属塩を触媒に
して、加熱して反応させることからなる抱水性基
材の製法が提供される。 本発明について詳細に説明すれば、本発明者等
は、各種エステルや化粧品基材に関する研究の結
果から得た知見をもとに、)融点を支配する構
造と因子)親油性(対流動パラフイン溶解性)
を支配する因子、)親水性を支配する因子、
)皮膚上での延展性を支配する因子、等の諸因
子について検討した。この結果、高級脂肪酸のモ
ノアルコールエステル、エチレングリコールジエ
ステルでは、親水性、融点で難があり、グリセリ
ンや他のポリオールの部分エステルでは親油性が
不足して来る。又、直鎖炭化水素構造のみでは硬
すぎて延展性に欠け、分岐炭化水素構造だけでは
融点が低すぎるので、直鎖アルキル構造のα−β
グリコールと、分岐炭化水素基を有する長鎖脂肪
酸の反応で合成されるエステル基に隣接したヒド
ロキシを有するヒドロキシエステル構造が必要で
ある事が判明した。 より詳しく云えば、α−βグリコール特に直鎖
構造の炭化水素を持つ長鎖グリコール類にも種々
の化合物があるが、本発明の目的に適用出来る化
合物は、C14〜C18の直鎖アルキレン1,2グリコ
ール、特にC16又はC18或るいはこれらの混合物が
95Wt%以上である直鎖アルキレングリコール、
又はこれに対応する1,2アルキレンオキシドで
ある事が望ましい。現在は前記の如き混合物の形
のものが市販されている。そしてこのグリコー
ル、又はオキシドと反応させる脂肪酸は、C18の
分岐構造を持つ一級カルボン酸であるイソステア
リン酸である事が望ましいことが見出されたので
ある。イソステアリン酸が望ましいと判断された
のはC18の直鎖ステアリン酸では融点が高く延展
性に欠け、又、第三級ステアリン酸は融点が低す
ぎ、又、抱水性が小さくラノリン様特性が期待出
来ないからである。これは高分岐鎖がエステル
基、水酸基に接近しすぎる為と推測している。 このように本発明では抱水性基材としてC14〜
C18の直鎖アルキレン1,2グリコール又はオキ
シドとイソステアリン酸の反応で合成出来る、上
記式()、()にかかるるヒドロキシアルキル
イソステアリン酸エステルが好ましいことが見出
されたのである。エステルでもジエステルは水酸
基が無い為、親油性は良く流動パラフインとの相
溶性も大きいが、1個残つたモノエステルである
事が望ましい。 一般的にアルコールと高級脂肪酸からそのエス
テルを合成する場合、該当するアルコール又はそ
の低級脂肪酸エステルと高級脂肪酸又はその低級
エステルを、酸、塩基や金属アルコキシド等の触
媒を用い、直接エステル化、エステル交換、アシ
ドリシス等の各種反応で通常合成されている。し
かし、本発明の目的とする抱水性の大きな油性基
剤となりうる様なエステルを製造する為には、一
般的な方法がどれでも適用出来ると言う訳ではな
い。それは、エステル自体の形成反応は一般的方
法でも行なわせる事が出来るが、触媒の分離が難
しく、使用に供し得るエステルが得難い為であ
る。本発明にかかるエステルはその構造からも判
る様に沸点が高く、従つて蒸留操作を適用し難い
ので、使用した触媒の分離は水、又は他の溶剤に
よる洗浄や抽出処理や不溶性の形状にして、過
遠心分離やイオン交換樹脂や吸着処理等の分離操
作が必要であつたが、溶解性融点や抱水性が大き
い事の為に分離操作の実施は実際上不可能だつ
た。しかし触媒の混在するエステルを使用すると
酸、塩基やその分解残基の影響で皮膚刺激が強く
現われ実用化出来ないので除去が必要であつた。 本発明者等は化粧品、医薬品や各種基材として
実用に供しうる高抱水性の油性基材として、C14
〜C18直鎖アルキレン1,2グリコールのイソス
テアリン酸モノエステルの製造方法を鋭意研究し
た結果、実用に供する為に生成エステル系から分
離しなければならない様な触媒を用いる合成法は
好ましくなく、エステル基材と共にそのまま使用
し得る様な触媒を用い、その触媒の活性度に対応
した条件設定をして合成製造する必要のある事が
判つた。従つて、一般的に用いられる鉱酸、ルイ
ス酸や金属アルコキシドやアミン、第4級アンモ
ニウムハイドロキシドは活性は大きいが、本発明
には不都合である。しかし乳化剤としても使用さ
れるアルカリ金属脂肪酸塩は、低温では活性は小
さいが100℃以上になると活性が増大し、酸化作
用や皮膚感作性もないので、生体に適用する場合
でも分離の必要がなく、特別な精製をせずに目的
とする物性の化合物を製造し実用に供しうる事が
判つた。 更に説明すれば、アルカリ金属脂肪酸塩のアル
カリ金属としてはLi、Na、Kが挙げられる。こ
れらのアルカリ金属は脂肪酸と反応して、脂肪酸
塩を形成する形であれば使用出来る。例えばアル
カリ金属自体、又はその酸化物、水酸化物、(重)
炭酸塩、アルコキシド、水素化物、有機金属化合
物等で例示されるが最も使用し易い。脂肪酸とし
ては脂肪酸金属塩の形になつた時、皮膚や生体に
対する不都合な作用のない種類のものであれば良
く、通常低級脂肪酸は刺激の心配があるので、
C8以上の大きさの酸、例えばオクタン酸、デカ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン
酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等各種のも
のが使用出来る。 脂肪酸塩は通常の方法で予め合成しておいて使
用されるか、希望するならば、エステル化反応系
の中へアルカリ金属又は、その化合物を加えて系
内で塩を形成させて使用する事もできる。実際上
はアルカリ金属又はその化合物を加えるのみでも
別途に出発化合物として用いるイソステアリン酸
によりそのアルカリ金属塩をその場で形成して触
媒とすることができる。 エステル化反応は、C14〜C18直鎖アルキレン
1,2グリコール又は1,2オキシドとこれと等
モルのイソステアリン酸を、前記アルカリ金属脂
肪酸塩の存在下で反応させて行なう。その場合、
該脂肪酸塩はイソステアリン酸に対して0.001〜
5モル%の範囲用いる。イソステアリン酸に対し
脂肪酸金属塩を0.001モル%以下では反応遅く、
又、5モル%以上加えても反応が対応しないだけ
でなく、エステルの抱水性や融点並びに流動パラ
フインに対する溶解性が変化して好ましくない場
合があるからであり、その反応はN2,CO2,He
等の不活性ガス気流下で行なう。使用した溶剤を
完全に除去出来る場合には、原料の融点より高い
沸点を有する溶剤、例えばトルエン、シクロヘキ
サン、キシレンを用い原料の融点以上の温度で反
応させる事が出来る。しかし一般的には溶剤を用
いずに、原料の融点以上の温度で反応させる事が
有利である。原料としてグリコールを用いる場合
には、脱水反応が必要であるので常圧下で反応さ
せる時は、100℃又はそれ以上で反応する事が望
ましいが、反応液中に不活性ガスを吹き込みつつ
反応させる場合や、減圧下での反応を行なえば、
融点以上100℃以下の温度でも反応を行なう事が
出来る。 反応の完了検査は、酸価の測定で行なう事が便
利であり、通常酸価が1.5以下、好ましくは1.0以
下に下がれば反応完了と考える事が出来る。生成
したエステルは、グリコール、オキシド双方の原
料を用いても同一の生成物を得る事が出来、融点
33〜37℃、OH価103、ケン化価103のペースト状
化合物である。この生成物は通常の方法で抱水性
を測定すると、210%でラノリンと同程度の大き
な抱水性を示し、アルコール、流動パラフインに
対しても相溶性があつた。そしてこのエステル
は、人体に対する生理作用を検討した結果、人体
に対する刺激や感作はなく、ラツトに対する経口
毒性試験でも異常は認められなかつた。又このエ
ステルは乳化易く、バニシングクリーム、コール
ドクリーム、クレンジングクリーム、栄養クリー
ム等の各種クリームや乳液等を調製し易く製品は
安定であつた。そしてパネラーを用いて使用試験
をした時、感作性も認められず化粧品、医薬品各
種表面処理基材として特に有用であつた。 以下に本発明の実施例、比較例そして使用例を
挙げる。これにより上記(),()又はその混
合物の如き本発明にかかる抱水性基材がラノリン
と同じように抱水性が大きくしかも皮膚感作性を
示すおそれのないことが明らかであろう。 実施例 1 温度計、撹拌器、ガス吸込管と蒸留冷却管を備
えた反応機にC16〜C18直鎖アルキレン1,2グリ
コール(ダイセルAOGX68 C1657%C1843%平均
分子量270)32.4部にイソステアリン酸(エメリ
ー社イソステアリン酸875酸価190.5平均分子量
294.5)35.3部をイソステアリン酸カリウム0.8部
を加えて反応系を炭酸ガスで置換したのち撹拌し
つつ昇温し、150〜190℃で4時間反応し約2.1部
の水を留出させて反応を終了した。 生成物は酸価0.2、OH価104、ケン化価103(モ
ノエステルとしての理論値OH価103、ケン化価
103)融点35〜36℃の淡黄色半固体であり、又赤
外線分析データは図面の通りであつたので直鎖ア
ルキルモノヒドロキシイソステアレートである事
が判つた。 実施例 2 実施例−1に於いてC15〜C18直鎖アルキレン
1,2グリコール(アシユランドケミカル社アド
ール158)26.7部をグリコールとして用い同様に
反応させ酸価0.3、OH価102、ケン化価104、融点
32〜34℃の淡黄色半固体を得た。赤外線分析も同
様であり、直鎖アルキルモノヒドロキシイソステ
アレートである事が判つた。 実施例 3 実施例−1に於いてイソステアリン酸カリウム
を加える代りに水酸化リチウム0.2部を加えて同
様に反応させて所定量の脱水を行い3時間半反応
を行わせて終了した。 生成物は酸価0.2、OH価103、ケン化価104で融
点は35〜36℃であり、赤外分析の結果実施例−1
と同一の化合物である事が判つた。 実施例 4 実施例−1に於けるC16〜C18直鎖アルキレン
1,2グリコールの代りにC16〜C18直鎖アルキレ
ン1,2オキシド25.2部とイソステアリン酸35.3
部及びオレイン酸ナトリウム0.9部を加え、同様
にして反応させ淡黄色固状生成物を得た。 生成物は酸価0.1、OH価103、ケン化価103融点
35〜36℃でありガスクロマトグラフ分析の結果未
反応アルキレンオキシドの残留は無く赤外線分析
の結果、実施例−1と同一の化合物である事が判
つた。 実施例 5 実施例−4の生成物の流動パラフイン
(70VIS)、ワセリン(市販品バルボリン)に対す
る相溶性を検討したところ表1のように相溶性は
良好であり、ラノリンと同等であつた。
油性成分 ステアリン酸 2部
ステアリルアルコール 7部
実施例−1のエステル 2部
スクワラン 5部
乳化剤 オクチルドデカノール25(EO)ポリオ
キシエチレンセチルエーテル 3部 グリセリンモノステアレート 2部 水相 プロピレングリコール 5部 水 67.7部 他成分 香料、防腐剤、酸化防止剤 〔製法〕 A プロピレングリコールと水を混合して70℃に
加温する。 B 油性成分、乳化剤、他成分を混合し、70℃で
均一に溶解させる。 C B)をA)に加えて予備乳化したのちホモミ
キサーで乳化させたのち室温に冷却し、O/W
型のクリームを製造した。 比較例 5 使用例−1に於いて油性成分として実施例−1
のエステルの代りに還元ラノリンを用いて同様に
製造した。 (使用試験) 皮膚感作性の強いとされている女性(18才〜32
才)10人の上腕部で使用試験をした結果は下記表
3の通りであり、本発明のエステルでは感作性が
認められず、使用感も良好であつた。(+)は感
作性あり、(−)は感作性なしと判断された場合
を示す。
キシエチレンセチルエーテル 3部 グリセリンモノステアレート 2部 水相 プロピレングリコール 5部 水 67.7部 他成分 香料、防腐剤、酸化防止剤 〔製法〕 A プロピレングリコールと水を混合して70℃に
加温する。 B 油性成分、乳化剤、他成分を混合し、70℃で
均一に溶解させる。 C B)をA)に加えて予備乳化したのちホモミ
キサーで乳化させたのち室温に冷却し、O/W
型のクリームを製造した。 比較例 5 使用例−1に於いて油性成分として実施例−1
のエステルの代りに還元ラノリンを用いて同様に
製造した。 (使用試験) 皮膚感作性の強いとされている女性(18才〜32
才)10人の上腕部で使用試験をした結果は下記表
3の通りであり、本発明のエステルでは感作性が
認められず、使用感も良好であつた。(+)は感
作性あり、(−)は感作性なしと判断された場合
を示す。
図面は実施例1でえられた化合物の赤外線吸収
スペクトルである。
スペクトルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 又は 〔式中、R1はC12〜C16の直鎖アルキル、R2はイ
ソステアリン酸残基を示す〕で表わされるヒドロ
キシアルキルイソステアリン酸エステル又はこれ
らの混合物からなる抱水性基材。 2 C14〜C18直鎖アルキレン1,2グリコール又
はC14〜C18直鎖アルキレン1,2オキシドとこれ
と等モルのイソステアリン酸を、予め又はその場
で生成されたC8又はそれ以上の中、高級脂肪酸
のアルカリ金属塩を触媒にして、加熱して反応さ
せることからなる抱水性基材の製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55159917A JPS5784729A (en) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | Water holding base and preparation thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55159917A JPS5784729A (en) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | Water holding base and preparation thereof |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5784729A JPS5784729A (en) | 1982-05-27 |
| JPS6324736B2 true JPS6324736B2 (ja) | 1988-05-23 |
Family
ID=15703971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55159917A Granted JPS5784729A (en) | 1980-11-13 | 1980-11-13 | Water holding base and preparation thereof |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5784729A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07116020B2 (ja) * | 1987-05-20 | 1995-12-13 | 株式会社資生堂 | 液晶型外用基剤 |
| IL117232A0 (en) * | 1996-02-22 | 1996-06-18 | Yissum Res Dev Co | A process for the production of an ester or polyester of carboxylic acid from a concentrated fermentation liquor |
| JP2001010921A (ja) * | 1999-07-01 | 2001-01-16 | Kanebo Ltd | 外用組成物 |
| FR2826659B1 (fr) * | 2001-07-02 | 2005-11-11 | Aldivia | Substitut de lanoline, son procede d'obtention et ses applications |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| LU70718A1 (ja) * | 1974-08-12 | 1976-08-19 | ||
| DE3026071C2 (de) * | 1980-07-10 | 1990-03-08 | Akzo Gmbh, 5600 Wuppertal | Verwendung von Konsistenzreglern für kosmetische Emulsionen |
-
1980
- 1980-11-13 JP JP55159917A patent/JPS5784729A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5784729A (en) | 1982-05-27 |
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