JP2715541B2 - アゾ系化合物及び該化合物を含有する液晶組成物 - Google Patents

アゾ系化合物及び該化合物を含有する液晶組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なアゾ系化合物および該化合物を含有す
る液晶組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来から液晶に色素化合物を溶解してなる液晶組成物
を対向する2枚の電極間に介在させ、色素化合物と液晶
とのゲスト−ホスト効果を利用してカラー表示を行なう
ことが知られている。
かかる液晶組成物に使用される色素化合物は、特に、
二色性比が高いこと、液晶に対して高い溶解性を有する
こと等の性質を有することが必要である。
しかしながら、本発明者らの検討によれば従来のアゾ
系化合物が必ずしも前述の様な液晶組成物で使用する色
素化合物に要求されるような性質を満足するものではな
いことが分った。
〔発明が解決しようとする課題〕
そこで、本発明は、高い二色性比及び液晶に対して良
好な溶解性を示すアゾ系化合物を提供すること及び良好
なカラー表示が行なえる液晶組成物を提供することを目
的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、かかる従来技術に鑑み、一層優れた特
性を有する色素の開発について鋭意検討し、アゾ系色素
の分子長軸方向のアセチレン結合による延長を鋭意検討
した結果、二色性が特に優れ、溶解性も良好な色素を見
出し本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は、 一般式〔I〕 (R3はアルキル基を示す。)を示し、 は、ハロゲン原子またはアルキル基で置換されていても
よい を示し、mおよびnは0または1を示し、R2は、−OR3, (R3は前記定義に同じ。R4は水素原子またはアルキル基
を示す。)、 (R5は水素原子またはアルキル基を示し、R6は水素原
子、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、 を示す。更に、 においては、前記の他、その置換アルキル基と−R2の のアルキル基であるR3,R4またはR5とが結合して含窒素
脂肪族環を形成してもよい。〕 で表わされるアゾ系化合物および該化合物を含有する液
晶組成物をその要旨とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
即ち、本発明のアゾ系化合物において、一般式〔I〕
中、R1,R3,R4,R5及びR6で表わされるアルキル基とし
て、例えば炭素数1〜10のアルキル基が挙げられる。R6
で表わされるアルコキシ基としては炭素数1〜10のアル
コキシ基が挙げられる。
におけるハロゲン原子またはアルキル基で置換されてい
てもよい のハロゲン原子としては塩素原子またはフッ素原子が挙
げられアルキル基としては、メチル基、エチル基等の低
級アルキル基が挙げられ、アルキル置換フェニル基の具
体例としては、 等が挙げられ、更に における置換アルキル基と−R2で示される の置換基であるR3,R4またはR5のアルキル基とが結合し
て含窒素脂肪族環を形成した例として、 等を挙げることが出来る。
mおよびnは0または1を示し、一般式〔I〕で表わ
される化合物は例えば下記のごとくモノアゾ化合物、ジ
スアゾ化合物またはトリスアゾ化合物より成る。
(一般式〔II〕〜〔IV〕においてR1,R2, は前記一般式〔I〕におけると同意義を示す。) 前記、一般式〔I〕で示される化合物は、例えば、次
のA法またはB法により合成される。
(上記のA法およびB法の式におけるR1, R2,mおよびnは前記の一般式〔I〕におけると同意義を
示し、Xは臭素、ヨウ素等のハロゲン原子を示す。) A法、B法共、ジエチルアミン、トリエチルアミン、
トリ−n−ブチルアミン等の存在下、ジクロロビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム、酢酸パラジウムな
どのパラジウム系触媒を用い、必要に応じ、ベンゼン、
トルエン、クロルベンゼン、オルトジクロルベンゼン等
の溶媒を使用して0〜150℃、好ましくは20〜100℃の温
度条件下で実施することが出来る。
また、本発明のアゾ系化合物は各種の液晶に混合し、
液晶組成物として使用される。
その液晶としてはネマチック液晶、コレステリック液
晶、スメクチック液晶のいずれも使用することができ
る。
本発明で用いるネマチック液晶としては、動作温度範
囲でネマチック状態を示すものであれば、かなり広い範
囲で選択することができる。またこのようなネマチック
液晶に後述の旋光性物質を加えることにより、コレステ
リック状態をとらせることができる。ネマチック液晶の
例としては下記第1表に示される物質、あるいはこれら
の誘導体があげられる。
上記第1表中、R′はアルキル基又はアルコキシ基
を、Rはアルキル基を、X′はアルキル基、アルコキシ
基、ニトロ基、シアノ基又はハロゲン原子を表わす。
第1表の液晶はいずれも誘電異方性が正であるが、誘
電異方性が負の公知のエステル系、アゾキシ系、アゾ
系、シツフ系、ピリミジン系、ジエステル系あるいはビ
フェニルエステル系の液晶も、誘電異方性が正の液晶と
混合して、全体として正の液晶にして用いることができ
る。また、誘電異方性が負の液晶でも、適当な素子構成
および駆動法を用いればそのまま使用できる。
本発明の液晶組成物で用いるホスト液晶物質として
は、第1表に示した液晶又はそれらの混合物のいずれで
もよいが、例えばメルク社からZLI−1132という商品名
で販売されている液晶及びZLI−1565という商品名で販
売されている液晶、又はBritish Drug House社からE−
7という商品名で販売されている液晶が使用される。
また、このようなネマチック液晶に以下の旋光性物質
を加えることにより、コレステリック状態をとらせるこ
とができる。
本発明の液晶組成物に用いる旋光性物質としては、カ
イラルネマチック化合物、例えば、2−メチルブチル
基、3−メチルブトキシ基、3−メチルペンチル基、3
−メチルペントキシ基、4−メチルヘキシル基、4−メ
チルヘキトキシ基などの光学活性基をネマチック液晶に
導入した化合物がある。また、特開昭51−45546号に示
すl−メントール、d−ボルネオール等のアルコール誘
導体、d−ショウノウ、3−メチルシクロヘキサン等の
ケトン誘導体、d−シトロネラ酸、l−ショウノウ酸等
のカルボン酸誘導体、d−シトロネラール等のアルデヒ
ド誘導体、d−リノネン等のアルケン誘導体、その他の
アミン、アミド、ニトリル誘導体などの光学活性物質を
使用することができる。
更に、本発明で用いるスメクチック液晶としては、ス
メクチックA液晶、スメクチックカイラルC液晶が挙げ
られる。
本発明の液晶組成物を使用して液晶表示を行うための
素子としては、公知の液晶表示用素子を使用することが
できる。すなわち、一般に少くとも一方が透明な2枚の
ガラス基板上に任意のパターンの透明電極を設け、電極
面が対向するように適当なスペーサーを介して、2枚の
ガラス基板が平行になるように素子を構成したものが用
いられる。この場合、スペーサーにより素子のギャップ
が決められる。素子ギャップとしては1〜100μm、特
に2〜50μmが実用的見地から好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する
が、本発明はかかる実施例により限定されるものではな
い。
なお、二色性を示すオーダー・パラメーターについて
簡単に説明すれば、色素化合物のオーダー・パラメータ
ー(S)は実験的には次式から求められる。
ここでA 及びA⊥は、それぞれ液晶の配向方向に対
して平行および垂直に偏光した光に対する色素の吸光度
である。
オーダー・パラメーター(S)は、具体的にはゲスト
・ホスト型液晶素子の表示コントラストを示す値であ
り、この値が理論上1に近づく程、白ぬけ部分の残色度
が減少し、明るくコントラストの大きい鮮明な表示が可
能となる。
実施例1 ヨウ化第1銅55mg、P−ヨード安息香酸エチルエステル
0.81gおよびトリエチルアミン0.88gをオルトジクロルベ
ンゼン100mlに加え、窒素を流しつつ50℃に加熱する。
この中に、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム30mgおよびトリフェニルホスフィン23mgを加
え、更に、50℃にて3時間加熱撹拌する。オルトジクロ
ルベンゼンを減圧下留去し、残渣をシリカゲルを担体と
し、クロロホルムを分離溶媒とするカラムクロマトグラ
フィーにて分離精製して、目的の化合物を0.70g得た。
融点は178〜179℃であった。
上記で得られた本発明のアゾ系化合物(色素)を前述
の混合液晶ZLI−1565(メルク社商品名)に添加し、70
℃以上に加熱して液晶が等方性液体になった状態でよく
かきまぜた後、放置冷却す工程を繰り返して行い、上記
化合物(色素)を溶解した。
このようにして調製した本発明の液晶組成物を、透明
電極を有し、液晶と接する面にポリアミド系樹脂を塗布
硬化後ラビングしてホモジニアス配向処理を施した上下
2枚のガラス基板からなる基板間ギャップ10μmの素子
に封入した。上記配向処理を施した素子内では電圧無印
加のとき上記液晶は、ホモジニアス配向状態をとり、色
素分子もホスト液晶に従って同様の配向をとるものであ
った。
このようにして作製したゲスト・ホスト素子の吸収ス
ペクトルの測定を、液晶分子の配向方向に対して平行に
偏光した光及び垂直に偏光した光の各々を用いて行い、
これら各偏光に対する色素の最大吸収波長を求めた。色
素の吸光度を求めるにあたっては、ホスト液晶及びガラ
ス基板による吸収と、素子の反射損失に関して補正を行
った。
また、各偏光に対するA 及びA⊥を用い、前述の式 からオーダー・パラメーター(S)の値を算出した。
以上の結果を後記第2−1表のNo.1に示す。
実施例2 ヨウ化第1銅60mg、 およびトリエチルアミン0.95gをオルトジクロルベンゼ
ン100mlに加え窒素を流しつつ50℃に加熱する。この中
に、ジクロルビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム34mgおよびトリフェニルホスフィン30mgを加え更に3
時間、50℃にて加熱撹拌する。反応液を実施例1と同様
に処理して目的の化合物を0.90g得た。融点は126〜127
℃であった。
このようにして得られたアゾ系化合物を使用して実施
例1と同様にしてゲスト・ホスト素子を作製し、最大吸
収波長及びオーダー・パラメーター(S)の値を算出
し、その結果を第2−1表No.2に示した。
実施例3 ヨウ化第1銅11mg、P−ヨード安息香酸エチルエステル
0.16g、トリ−n−ブチルアミン0.31g、ジクロルビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム6mgおよびトリ
フェニルホスフィン4mgをオルトジクロルベンゼン70ml
中に加え窒素を流しつつ、50℃で3時間加熱撹拌した。
反応液を実施例1と同様に処理して、目的の化合物を0.
60g得た。融点は200〜201℃であった。
このようにして得られたアゾ系化合物を使用して、実
施例1と同様にしてゲスト・ホスト素子を作製し、最大
吸収波長及びオーダー・パラメーター(S)の値を算出
し、その結果を第2−2表No.31に示した。
実施例4 実施例2の の代りに、 を使用し、他は同様に処理して、目的の化合物を0.9g得
た。融点は196〜197℃であった。
このようにして得られたアゾ系化合物を使用して実施
例1と同様にしてゲスト・ホスト素子を作製し、最大吸
収波長及びオーダー・パラメーター(S)の値を算出
し、その結果を第2−4表No.43に示した。
実施例5 実施例1または2と同様な操作により下記第2表に示
す化合物を製造した。そのオーダー・パラメーター
(S)および最大吸収波長を測定し、あわせて第2−1
〜第2−4表のその結果を示した。
〔発明の効果〕 本発明の新規なアゾ系化合物は高い二色性比及び液晶
に対して良好な溶解性を示し、該化合物を用いる液晶組
成物は良好なカラー表示の行なえるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I) (R3はアルキル基を示す。)を示し、 は、ハロゲン原子またはアルキル基で置換されていても
    よい を示し、mおよびnは0または1を示し、R2は、−OR3, (R3は前記定義に同じ。R4は水素原子またはアルキル基
    を示す。)、 (R5は水素原子またはアルキル基を示し、R6は水素原
    子、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)、 を示す。更に、 においては、前記の他、その置換アルキル基と−R2の のアルキル基であるR3,R4またはR5とが結合して含窒素
    脂肪族環を形成してもよい。〕 で表わされるアゾ系化合物。
  2. 【請求項2】前記請求項(1)に記載の一般式〔I〕で
    表わされるアゾ系化合物を含有する液晶組成物。
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