JP2806802B2 - チップ抵抗器 - Google Patents
チップ抵抗器Info
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Landscapes
- Details Of Resistors (AREA)
- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ状の絶縁性
セラミック基板の表面に抵抗体が設けられ、この基板の
両端部に電極が形成されたチップ抵抗器に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】チップ抵抗器の基本構造は、絶縁性セラ
ミック基板の表面の両端部に一対の電極が形成され、こ
れら一対の電極に接続されるように基板表面上に抵抗体
が印刷形成される構造である。そして従来から、回路基
板への半田付けに用いる電極構造としては、種々のもの
が提案されている。また抵抗体をレーザトリミングする
ために、抵抗体の表面にガラスコートを施すことも行わ
れている。更に、トリミングを終了した後に、前述のガ
ラスコート(下側ガラスコート)の上に更にオーバーコ
ートとしてのガラスコート(上側ガラスコート)を施し
た構造のチップ抵抗器も提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来は、下側ガラスコ
ートの上を更に覆う材料としては、下側ガラスコートと
性質が同じガラスコートが最もよいとの考えから、抵抗
体の上に二重またはそれ以上のガラスコートを施してい
た。しかしながら上側ガラスコートを施した場合には、
レーザトリミングの痕跡が深い場合、また広い場合に痕
跡中に気泡を取り込んだ状態で焼成されることがあり、
上側ガラスコートにひび割れが発生しやすい。また気泡
を残さずにトリミングの痕跡中にガラスを流し込んだと
してもどうしても段差ができやすくなるため、この段差
が原因となってひび割れを起こしやすいという問題もあ
る。 【0004】またチップ抵抗器は、テーピング部品にす
る場合を除いて、多数のチップ抵抗器を1つの袋に袋詰
めした状態で出荷されるため、各チップ抵抗器の基板の
角部が、各チップ抵抗器の抵抗体を覆うコートにかなり
の頻度で当たることになる。しかしながらガラスコート
は堅く、ひび割れが発生しやすいために、抵抗体の上に
形成されるコートの最外層をガラスとした場合には、局
部的に外力が加わった場合にガラスコートにひび割れが
発生するおそれが高い。更にチップ抵抗器では、実装後
にもチップ抵抗器の抵抗値の確認ができるようにするた
めに、抵抗体の上に形成されるコートの最外層の上に抵
抗値や番号等の特性表示が表示インクを用いて印刷され
る。しかしながら最外層をガラスコートとした場合、そ
の上に特性表示等を印刷すると、ガラスコートの表面は
凹凸があって印刷性が悪く、しかも表示インクが付着し
にくいために、表示が不鮮明になる問題がある。チップ
抵抗器のように寸法が非常に小さい部品では、特性表示
も非常に小さくなり、印刷性が悪いために不良品となる
場合も発生するので、印刷性は非常に重要である。本発
明の目的は、ガラスコートにひび割れが発生するのを防
止することができて、しかもコート表面への印刷性に優
れたチップ抵抗器を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本出願の発明は、絶縁性
セラミック基板の基板表面の両端部に一対の電極が形成
され、一対の電極に接続されるように基板表面上に抵抗
体が印刷形成され、抵抗体の上にガラスコートが施さ
れ、抵抗体及びガラスコートにはトリミング溝が形成さ
れ、ガラスコートの上にトリミング溝を埋めるように全
体的にオーバコートが施されているチップ抵抗器を改良
の対象とする。本発明においては、オーバコートをレジ
ンコートにより形成する。 【0006】レジンコートを形成するためのレジンは粘
度を自由に変化させることができるので、トリミングを
施した痕跡即ちトリミング溝が形成されたガラスコート
の上にレジンコートが施される場合には、レジンを適宜
の粘度とすることによりレーザトリミングによるトリミ
ング溝が深い場合でも、また広い場合でもトリミング溝
中にスムーズにレジンが入り込み(図2のように)、気
泡を取り込む心配がない。また、レジンはガラスに比較
して柔らかく、多少の段差が発生してもひび割れが発生
することもない。そのため抵抗体の上に形成されるコー
トの最外層をレジンコートにすると、その下のガラスコ
ートを保護することができる。 【0007】特にレジンコートはガラスコートと比べて
厚さを厚く形成できるので、レジンコートの厚みをある
程度厚くした場合には、レジンコートを施す下側のガラ
スコートにトリミング溝による大きな凹凸があっても、
レジンコートが極端に薄くなるような部分ができること
はなく、トリミング溝を通して内部に湿気やメッキ液が
浸入するのを防止することができる。またレジンコート
の表面は、表示インクの印刷性がよく、精密でしかも鮮
明な印刷が行える。 【0008】このように本発明によれば、トリミング溝
に気泡を取り込むことなくトリミング溝を埋めることが
でき、またガラスコートにひび割れが発生するのを防止
することができて、しかもコート表面への印刷性に優れ
たチップ抵抗器を得ることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。 【0010】この実施例のチップ抵抗器1は、図1に示
すように、セラミックの基板2の表面に凸型の抵抗体3
が印刷され、この両端に電極4が設けられている。抵抗
体3は、酸化ルテニウム約10μの厚みに設け、レーザ
又はサンドブラストにより凸型の底辺から上方に向って
トリミング溝5を形成し、抵抗値のトリミングが成され
ている。 【0011】このチップ抵抗器1の電極4は、抵抗体3
が直接に接続している第1電極6と、この第1電極6と
基板2をはさんで対向して形成された第2電極7を有
し、この第1,第2電極6,7はAg−Pd、Ag−P
t等のメタルグレーズペーストを印刷形成したものであ
る。さらに、第1,第2電極6,7をはさんで基板2の
端面に、キシレンフェノール樹脂又はエポキシフェノー
ル樹脂にAgを混入したAg−レジン系の導電性ペース
トによる第3電極8が設けられ、この第3電極8は、第
1,第2電極6,7を一部被覆するように設けられ、両
者の導通を図っている。そして、この第1,第2,第3
電極全体を覆ってNiメッキ9及びハンダメッキ10が
施されている。 【0012】また、抵抗体3の表面には、ガラスコート
11及びレジンコート12を施して保護している。 【0013】この実施例のチップ抵抗器の製造方法は、
図3AないしFに示すように、先ず基板となるセラミッ
ク板13のスリット14をはさんで所定間隔で第1電極
6となるメタルグレーズペーストを複数列印刷して、9
00℃近い温度で焼成する。さらに同様にして第2電極
7も第1電極6と対向する位置に形成する。次に、図3
Bに示すように、第1電極6の間のセラミック板13上
にマトリクス状に抵抗体3を印刷形成し、平均850℃
の温度で焼成する。そして、図3Cに示すように、抵抗
体3の表面にガラスコート11を施し平均650℃の温
度で焼成する。この後、セラミック板13を各チップ抵
抗器毎に縦横に設けられたスリット14に沿って切断
(スクライブ)し、図3Dに示すように、基板2の端面
にAg−レジン系の導電性ペーストの第3電極8を20
μ程度の厚みに塗布し、200℃程度の温度で硬化させ
る。そして、図3E,Fに示すように、Niメッキ9,
ハンダメッキ10を各々順次施し、第1,第2,第3電
極6,7,8を被覆する。 【0014】この場合、スリット14は基板の両側より
設けられているため、セラミック基板端面に、樹脂を一
部重畳する状態で塗布すると、電気的にも機械的にも良
好な状態が得られる。 【0015】この方法によるとセラミック基板端面にお
いて、端子電極の剥がれやクラック等の欠陥が生じなく
なる。 【0016】最後に、各チップ抵抗器の抵抗体3をトリ
ミングして抵抗値を調整し、エポキシ樹脂等のレジンコ
ート12を施し200℃付近の温度で硬化させる。 【0017】また、トリミングは、図3Cの状態で行う
こともあり、この場合はその後レジンコート12を施し
て図3D以下の工程を行う。これによって、セラミック
板13をチップ毎に分離しない状態で抵抗値のトリミン
グを行うので効率良くトリミング作業を行うことがで
き、しかもレジンコート12によって、後のメッキ作業
時にも抵抗体に悪影響を与えることもない。 【0018】この実施例のチップ抵抗器によれば、ハン
ダくわれに対して電極4の耐性が向上し、しかも、回路
基板の曲げに対しても、メタルグレーズ系のみでできた
電極と比べ柔軟性が高いので電極が強い。また、ハンダ
付けの際の回路基板に対する固着力も、第1,第2電極
6,7が回路基板に強固にハンダ付けされるので、極め
て強く、第3電極をAg−レジン系にしたことによる固
着力の低下は生じない。 【0019】尚、この発明のチップの抵抗器の抵抗体
は、金属皮膜抵抗体、炭素皮膜抵抗体等その用途に合わ
せて適宜選定し得るものである。またメタルグレーズペ
ースト、Ag−レジン系導電性ペーストの成分は、適宜
他の添加物が入っていても良い。本願のものは抵抗体上
にガラスコートを施しトリミングしているが、適宜公知
の方法で変更しうるものであり、他の抵抗体を用いたチ
ップ部品にも同様に応用でき、この実施例のものに限定
されるものではない。 【0020】本実施例のチップ抵抗器は、基板の両面に
設けたメタルグレーズ系の第1,第2電極にまたがって
基板の端面にAg−レジン系の第3電極を設け、この第
1,第2,第3電極を覆うNiメッキ層及び該Niメッ
キ層を覆うハンダメッキ層を形成したので、ハンダくわ
れに強く、回路基板への付け直しが可能である。また基
板の下面側の第2電極に一部重畳して第3電極を設けた
ので、基板の下面側の電極で段差が形成され、回路基板
へハンダ付けした際、下面側電極と回路基板の間に生じ
る隙間にハンダが回り込んで強い固着力が得られる。し
かも基板の端面に設けたAg−レジン系の第3電極が適
度の柔軟性を有するので、回路基板の曲げに対しても十
分に耐え得るものである。また本実施例のように、スク
ライブ後の基板側端部面にレジン含有銀塗料を表裏面の
第1,第2電極上に一部重畳する状態で直接塗布し低温
で加熱処理して第3電極を形成すると、切断されたまま
の粗い基板断面に対し直接に接合し第3電極の接着力が
強い。またハンダ付け用電極にメッキ処理する際、第3
電極がメッキ液の浸透を効果的に防止し、電極に剥れや
クラック等の欠陥を生ずることのない高品質の製品を製
造し得る。またメッキ前にレジンコートをすればメッキ
液に弱い抵抗体をレジンコートにより保護するので、抵
抗体の特性も維持できる。 【0021】従って、今日の実装密度の高度化の要求に
よりチップ抵抗器も小型化しているが、電極が小さくて
も十分な固着力が得られ、電気製品の小型軽量化、信頼
性、耐久性及び生産性の向上に大きく寄与するものであ
る。 【0022】本実施例のように、ガラスコートの上にレ
ジンコートを施すと、再度ガラスコートを施す場合と比
べて、トリミング抵抗値が影響を受けることは殆どな
く、抵抗値のバラツキの少ないチップ抵抗器を得ること
ができる利点がある。またレジンコートを形成するため
のレジンは粘度を自由に変化させることができるので、
レジンを適宜の粘度とすることによりレーザトリミング
の痕跡が深い場合でも、また広い場合でも痕跡中にスム
ーズにレジンが入り込み、気泡を取り込む心配がない。
また、レジンはガラスに比較して柔らかく、多少の段差
が発生してもひび割れが発生することもない。更にレジ
ンコートはガラスコートと比べて厚さを厚く形成できる
ので、レジンコートの厚みをある程度厚くすると、トリ
ミングの痕跡の周囲にレジンコートが極端に薄くなるよ
うな部分ができることはなく、湿気やメッキ液が浸入す
るのを防止することができる。またレジンコートは、表
示インクの印刷性がよく精密な印刷が行える。更にレジ
ンコートを形成する工程は、低温度の焼成工程であるた
め、設備が安価でしかも電力を消費することが少なく、
製造コストを下げることができる。従って本実施例によ
れば、抵抗値の変化が少なく、しかも抵抗値のばらつき
の少ないチップ抵抗器を得ることができるほか、経年変
化が少なく耐湿性,耐溶剤性,耐メッキ液性に優れたチ
ップ抵抗器を廉価に得られる。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、オーバーコートをレジ
ンコートにより形成したので、抵抗体及びガラスコート
に形成されたトリミング溝中に気泡を取り込むことなく
トリミング溝を埋めることができる。またレジンコート
はガラスコートと比べて厚さを厚く形成できるので、レ
ジンコートの厚みをある程度厚くした場合には、レジン
コートを施す下側のガラスコートにトリミング溝による
大きな凹凸があっても、レジンコートが極端に薄くなる
ような部分ができることはなく、トリミング溝を通して
内部に湿気やメッキ液が浸入するのを防止することがで
きる。さらにガラスコートにひび割れが発生するのを防
止することができて、しかもコート表面への印刷性に優
れたチップ抵抗器を得ることができる。
セラミック基板の表面に抵抗体が設けられ、この基板の
両端部に電極が形成されたチップ抵抗器に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】チップ抵抗器の基本構造は、絶縁性セラ
ミック基板の表面の両端部に一対の電極が形成され、こ
れら一対の電極に接続されるように基板表面上に抵抗体
が印刷形成される構造である。そして従来から、回路基
板への半田付けに用いる電極構造としては、種々のもの
が提案されている。また抵抗体をレーザトリミングする
ために、抵抗体の表面にガラスコートを施すことも行わ
れている。更に、トリミングを終了した後に、前述のガ
ラスコート(下側ガラスコート)の上に更にオーバーコ
ートとしてのガラスコート(上側ガラスコート)を施し
た構造のチップ抵抗器も提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来は、下側ガラスコ
ートの上を更に覆う材料としては、下側ガラスコートと
性質が同じガラスコートが最もよいとの考えから、抵抗
体の上に二重またはそれ以上のガラスコートを施してい
た。しかしながら上側ガラスコートを施した場合には、
レーザトリミングの痕跡が深い場合、また広い場合に痕
跡中に気泡を取り込んだ状態で焼成されることがあり、
上側ガラスコートにひび割れが発生しやすい。また気泡
を残さずにトリミングの痕跡中にガラスを流し込んだと
してもどうしても段差ができやすくなるため、この段差
が原因となってひび割れを起こしやすいという問題もあ
る。 【0004】またチップ抵抗器は、テーピング部品にす
る場合を除いて、多数のチップ抵抗器を1つの袋に袋詰
めした状態で出荷されるため、各チップ抵抗器の基板の
角部が、各チップ抵抗器の抵抗体を覆うコートにかなり
の頻度で当たることになる。しかしながらガラスコート
は堅く、ひび割れが発生しやすいために、抵抗体の上に
形成されるコートの最外層をガラスとした場合には、局
部的に外力が加わった場合にガラスコートにひび割れが
発生するおそれが高い。更にチップ抵抗器では、実装後
にもチップ抵抗器の抵抗値の確認ができるようにするた
めに、抵抗体の上に形成されるコートの最外層の上に抵
抗値や番号等の特性表示が表示インクを用いて印刷され
る。しかしながら最外層をガラスコートとした場合、そ
の上に特性表示等を印刷すると、ガラスコートの表面は
凹凸があって印刷性が悪く、しかも表示インクが付着し
にくいために、表示が不鮮明になる問題がある。チップ
抵抗器のように寸法が非常に小さい部品では、特性表示
も非常に小さくなり、印刷性が悪いために不良品となる
場合も発生するので、印刷性は非常に重要である。本発
明の目的は、ガラスコートにひび割れが発生するのを防
止することができて、しかもコート表面への印刷性に優
れたチップ抵抗器を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本出願の発明は、絶縁性
セラミック基板の基板表面の両端部に一対の電極が形成
され、一対の電極に接続されるように基板表面上に抵抗
体が印刷形成され、抵抗体の上にガラスコートが施さ
れ、抵抗体及びガラスコートにはトリミング溝が形成さ
れ、ガラスコートの上にトリミング溝を埋めるように全
体的にオーバコートが施されているチップ抵抗器を改良
の対象とする。本発明においては、オーバコートをレジ
ンコートにより形成する。 【0006】レジンコートを形成するためのレジンは粘
度を自由に変化させることができるので、トリミングを
施した痕跡即ちトリミング溝が形成されたガラスコート
の上にレジンコートが施される場合には、レジンを適宜
の粘度とすることによりレーザトリミングによるトリミ
ング溝が深い場合でも、また広い場合でもトリミング溝
中にスムーズにレジンが入り込み(図2のように)、気
泡を取り込む心配がない。また、レジンはガラスに比較
して柔らかく、多少の段差が発生してもひび割れが発生
することもない。そのため抵抗体の上に形成されるコー
トの最外層をレジンコートにすると、その下のガラスコ
ートを保護することができる。 【0007】特にレジンコートはガラスコートと比べて
厚さを厚く形成できるので、レジンコートの厚みをある
程度厚くした場合には、レジンコートを施す下側のガラ
スコートにトリミング溝による大きな凹凸があっても、
レジンコートが極端に薄くなるような部分ができること
はなく、トリミング溝を通して内部に湿気やメッキ液が
浸入するのを防止することができる。またレジンコート
の表面は、表示インクの印刷性がよく、精密でしかも鮮
明な印刷が行える。 【0008】このように本発明によれば、トリミング溝
に気泡を取り込むことなくトリミング溝を埋めることが
でき、またガラスコートにひび割れが発生するのを防止
することができて、しかもコート表面への印刷性に優れ
たチップ抵抗器を得ることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。 【0010】この実施例のチップ抵抗器1は、図1に示
すように、セラミックの基板2の表面に凸型の抵抗体3
が印刷され、この両端に電極4が設けられている。抵抗
体3は、酸化ルテニウム約10μの厚みに設け、レーザ
又はサンドブラストにより凸型の底辺から上方に向って
トリミング溝5を形成し、抵抗値のトリミングが成され
ている。 【0011】このチップ抵抗器1の電極4は、抵抗体3
が直接に接続している第1電極6と、この第1電極6と
基板2をはさんで対向して形成された第2電極7を有
し、この第1,第2電極6,7はAg−Pd、Ag−P
t等のメタルグレーズペーストを印刷形成したものであ
る。さらに、第1,第2電極6,7をはさんで基板2の
端面に、キシレンフェノール樹脂又はエポキシフェノー
ル樹脂にAgを混入したAg−レジン系の導電性ペース
トによる第3電極8が設けられ、この第3電極8は、第
1,第2電極6,7を一部被覆するように設けられ、両
者の導通を図っている。そして、この第1,第2,第3
電極全体を覆ってNiメッキ9及びハンダメッキ10が
施されている。 【0012】また、抵抗体3の表面には、ガラスコート
11及びレジンコート12を施して保護している。 【0013】この実施例のチップ抵抗器の製造方法は、
図3AないしFに示すように、先ず基板となるセラミッ
ク板13のスリット14をはさんで所定間隔で第1電極
6となるメタルグレーズペーストを複数列印刷して、9
00℃近い温度で焼成する。さらに同様にして第2電極
7も第1電極6と対向する位置に形成する。次に、図3
Bに示すように、第1電極6の間のセラミック板13上
にマトリクス状に抵抗体3を印刷形成し、平均850℃
の温度で焼成する。そして、図3Cに示すように、抵抗
体3の表面にガラスコート11を施し平均650℃の温
度で焼成する。この後、セラミック板13を各チップ抵
抗器毎に縦横に設けられたスリット14に沿って切断
(スクライブ)し、図3Dに示すように、基板2の端面
にAg−レジン系の導電性ペーストの第3電極8を20
μ程度の厚みに塗布し、200℃程度の温度で硬化させ
る。そして、図3E,Fに示すように、Niメッキ9,
ハンダメッキ10を各々順次施し、第1,第2,第3電
極6,7,8を被覆する。 【0014】この場合、スリット14は基板の両側より
設けられているため、セラミック基板端面に、樹脂を一
部重畳する状態で塗布すると、電気的にも機械的にも良
好な状態が得られる。 【0015】この方法によるとセラミック基板端面にお
いて、端子電極の剥がれやクラック等の欠陥が生じなく
なる。 【0016】最後に、各チップ抵抗器の抵抗体3をトリ
ミングして抵抗値を調整し、エポキシ樹脂等のレジンコ
ート12を施し200℃付近の温度で硬化させる。 【0017】また、トリミングは、図3Cの状態で行う
こともあり、この場合はその後レジンコート12を施し
て図3D以下の工程を行う。これによって、セラミック
板13をチップ毎に分離しない状態で抵抗値のトリミン
グを行うので効率良くトリミング作業を行うことがで
き、しかもレジンコート12によって、後のメッキ作業
時にも抵抗体に悪影響を与えることもない。 【0018】この実施例のチップ抵抗器によれば、ハン
ダくわれに対して電極4の耐性が向上し、しかも、回路
基板の曲げに対しても、メタルグレーズ系のみでできた
電極と比べ柔軟性が高いので電極が強い。また、ハンダ
付けの際の回路基板に対する固着力も、第1,第2電極
6,7が回路基板に強固にハンダ付けされるので、極め
て強く、第3電極をAg−レジン系にしたことによる固
着力の低下は生じない。 【0019】尚、この発明のチップの抵抗器の抵抗体
は、金属皮膜抵抗体、炭素皮膜抵抗体等その用途に合わ
せて適宜選定し得るものである。またメタルグレーズペ
ースト、Ag−レジン系導電性ペーストの成分は、適宜
他の添加物が入っていても良い。本願のものは抵抗体上
にガラスコートを施しトリミングしているが、適宜公知
の方法で変更しうるものであり、他の抵抗体を用いたチ
ップ部品にも同様に応用でき、この実施例のものに限定
されるものではない。 【0020】本実施例のチップ抵抗器は、基板の両面に
設けたメタルグレーズ系の第1,第2電極にまたがって
基板の端面にAg−レジン系の第3電極を設け、この第
1,第2,第3電極を覆うNiメッキ層及び該Niメッ
キ層を覆うハンダメッキ層を形成したので、ハンダくわ
れに強く、回路基板への付け直しが可能である。また基
板の下面側の第2電極に一部重畳して第3電極を設けた
ので、基板の下面側の電極で段差が形成され、回路基板
へハンダ付けした際、下面側電極と回路基板の間に生じ
る隙間にハンダが回り込んで強い固着力が得られる。し
かも基板の端面に設けたAg−レジン系の第3電極が適
度の柔軟性を有するので、回路基板の曲げに対しても十
分に耐え得るものである。また本実施例のように、スク
ライブ後の基板側端部面にレジン含有銀塗料を表裏面の
第1,第2電極上に一部重畳する状態で直接塗布し低温
で加熱処理して第3電極を形成すると、切断されたまま
の粗い基板断面に対し直接に接合し第3電極の接着力が
強い。またハンダ付け用電極にメッキ処理する際、第3
電極がメッキ液の浸透を効果的に防止し、電極に剥れや
クラック等の欠陥を生ずることのない高品質の製品を製
造し得る。またメッキ前にレジンコートをすればメッキ
液に弱い抵抗体をレジンコートにより保護するので、抵
抗体の特性も維持できる。 【0021】従って、今日の実装密度の高度化の要求に
よりチップ抵抗器も小型化しているが、電極が小さくて
も十分な固着力が得られ、電気製品の小型軽量化、信頼
性、耐久性及び生産性の向上に大きく寄与するものであ
る。 【0022】本実施例のように、ガラスコートの上にレ
ジンコートを施すと、再度ガラスコートを施す場合と比
べて、トリミング抵抗値が影響を受けることは殆どな
く、抵抗値のバラツキの少ないチップ抵抗器を得ること
ができる利点がある。またレジンコートを形成するため
のレジンは粘度を自由に変化させることができるので、
レジンを適宜の粘度とすることによりレーザトリミング
の痕跡が深い場合でも、また広い場合でも痕跡中にスム
ーズにレジンが入り込み、気泡を取り込む心配がない。
また、レジンはガラスに比較して柔らかく、多少の段差
が発生してもひび割れが発生することもない。更にレジ
ンコートはガラスコートと比べて厚さを厚く形成できる
ので、レジンコートの厚みをある程度厚くすると、トリ
ミングの痕跡の周囲にレジンコートが極端に薄くなるよ
うな部分ができることはなく、湿気やメッキ液が浸入す
るのを防止することができる。またレジンコートは、表
示インクの印刷性がよく精密な印刷が行える。更にレジ
ンコートを形成する工程は、低温度の焼成工程であるた
め、設備が安価でしかも電力を消費することが少なく、
製造コストを下げることができる。従って本実施例によ
れば、抵抗値の変化が少なく、しかも抵抗値のばらつき
の少ないチップ抵抗器を得ることができるほか、経年変
化が少なく耐湿性,耐溶剤性,耐メッキ液性に優れたチ
ップ抵抗器を廉価に得られる。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、オーバーコートをレジ
ンコートにより形成したので、抵抗体及びガラスコート
に形成されたトリミング溝中に気泡を取り込むことなく
トリミング溝を埋めることができる。またレジンコート
はガラスコートと比べて厚さを厚く形成できるので、レ
ジンコートの厚みをある程度厚くした場合には、レジン
コートを施す下側のガラスコートにトリミング溝による
大きな凹凸があっても、レジンコートが極端に薄くなる
ような部分ができることはなく、トリミング溝を通して
内部に湿気やメッキ液が浸入するのを防止することがで
きる。さらにガラスコートにひび割れが発生するのを防
止することができて、しかもコート表面への印刷性に優
れたチップ抵抗器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ抵抗器の一実施例の平面図であ
る。 【図2】図1のA−A断面図である。 【図3】A,B,C,D,E,Fはこの実施例のチップ
抵抗器の製造工程を示す横断面図である。 【符号の説明】 1 チップ抵抗器 2 基板 3 抵抗体 4 電極 5 トリミング溝 6 第1電極 7 第2電極 8 第3電極 9 Niメッキ 10 ハンダメッキ 11 ガラスコート 12 レジンコート 13 セラミック板 14 スリット
る。 【図2】図1のA−A断面図である。 【図3】A,B,C,D,E,Fはこの実施例のチップ
抵抗器の製造工程を示す横断面図である。 【符号の説明】 1 チップ抵抗器 2 基板 3 抵抗体 4 電極 5 トリミング溝 6 第1電極 7 第2電極 8 第3電極 9 Niメッキ 10 ハンダメッキ 11 ガラスコート 12 レジンコート 13 セラミック板 14 スリット
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フロントページの続き
(72)発明者 横山 充
富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番
地 北陸電気工業株式会社内
(72)発明者 小原 陽三
富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番
地 北陸電気工業株式会社内
(56)参考文献 特開 昭61−245501(JP,A)
特開 昭61−268001(JP,A)
特開 昭60−27104(JP,A)
特開 昭58−101(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.絶縁性セラミック基板の基板表面の両端部に一対の
電極が形成され、前記一対の電極に接続されるように前
記基板表面上に抵抗体が印刷形成され、前記抵抗体の上
にガラスコートが施され、前記抵抗体及び前記ガラスコ
ートにはトリミング溝が形成され、前記ガラスコートの
上に前記トリミング溝を埋めるように全体的にオーバコ
ートが施されているチップ抵抗器であって、前記オーバコートがレジンコートからなる ことを特徴と
するチップ抵抗器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6158706A JP2806802B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | チップ抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6158706A JP2806802B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | チップ抵抗器 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62267839A Division JPH01109702A (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | チップ抵抗器とその製造方法 |
Related Child Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6257883A Division JPH07283004A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | チップ抵抗器及びその製造方法 |
| JP10012536A Division JP3118509B2 (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | チップ抵抗器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07142203A JPH07142203A (ja) | 1995-06-02 |
| JP2806802B2 true JP2806802B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=15677583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6158706A Expired - Lifetime JP2806802B2 (ja) | 1994-07-11 | 1994-07-11 | チップ抵抗器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2806802B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10289802A (ja) * | 1997-04-16 | 1998-10-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 抵抗器 |
| JP2006066613A (ja) | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Rohm Co Ltd | チップ型部品とその製造方法 |
| KR101883040B1 (ko) | 2016-01-08 | 2018-07-27 | 삼성전기주식회사 | 칩 저항 소자 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61268001A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-11-27 | コーア株式会社 | チツプ状電子部品 |
| JPH0744081B2 (ja) * | 1985-04-23 | 1995-05-15 | ティーディーケイ株式会社 | 高電圧用抵抗器 |
-
1994
- 1994-07-11 JP JP6158706A patent/JP2806802B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07142203A (ja) | 1995-06-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19971125 |