JP2935780B2 - シュー皮用粉体の製造方法 - Google Patents

シュー皮用粉体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シュー皮用粉体の製造
方法に関し、更に詳細には熟練を要することなく高品質
のシュー皮を安定的に製造することができるシュー皮用
粉体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シュー皮は、水と油脂類を沸騰させ、こ
れに小麦粉を添加し糊状になるまで加熱撹拌(1次加
熱)した後、卵必要により膨張剤を加えて混合し、次い
で得られた生地を絞り出し成型し、その後焼成(2次加
熱)することにより製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、得られるシ
ュー皮の品質は、1次加熱の程度に大きく左右されるた
め、高品質のシュー皮を製造するには熟練を要し、誰で
もが高品質のシュー皮を安定的に製造することはできな
かった。
【0004】従来、シュー皮を製造する技術について
は、特公昭56−28492号、特公昭60−5245
号、特公昭57−50455号等に開示がある。しかし
ながら、これらの方法はいずれも誰もが熟練を要するこ
となく高品質のシュー皮を安定的に製造することができ
るとの点からは未だ充分に満足し得るものではなかっ
た。
【0005】本発明は、誰もが熟練を要することなく高
品質のシュー皮を安定的に製造することができるシュー
皮用粉体の製造方法の提供を目的とする。
【0006】本発明者等は、上記目的を達成するために
鋭意研究を行った結果、(イ)加水した小麦粉を品温が
特定の温度範囲になるまで加熱処理すること、(ロ)上
記加熱処理後乾燥処理及び粉砕処理を施すこと、以上に
より上記目的を達成することができるとの知見を得た。
【0007】また、(ハ)小麦粉と親水性乳化剤とを使
用すること、(ニ)上記原料を品温が特定の温度範囲に
なるまで加熱処理すること、(ホ)上記加熱処理後に乾
燥処理及び粉砕処理を施すこと、以上により上記目的を
より有効に達成することができるとの知見を得た。
【0008】また、(ヘ)特定割合の小麦粉ともち米澱
粉とを使用すること、(ト)小麦粉ともち米澱粉との加
水混合物を品温が特定の温度範囲になるまで加熱処理す
ること、(チ)上記加熱処理後の小麦粉ともち米澱粉と
の加水混合物に乾燥処理及び粉砕処理を施すこと、以上
により上記目的をより有効に達成することができるとの
知見を得た。
【0009】また、(リ)小麦粉にプロテアーゼ及び水
を添加混合した後、酵素反応させること、(ヌ)上記混
合物を品温が特定の温度範囲になるまで加熱処理を施す
こと、(ル)上記加熱処理後に乾燥処理後粉砕処理を施
すこと、以上により上記目的をより有効に達成すること
ができるとの知見を得た。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明の要旨
は、小麦粉を加水混合して水分含量が50〜90重量%
の油脂を含まない混合物を調製し、当該混合物の品温が
60〜90℃となるまで加熱処理を施すことにより、混
合物中の澱粉の25〜90%をα化させた後、乾燥処理
を施し、次いで粉砕処理を施すことを特徴とするシュー
皮用粉体の製造方法にある。
【0011】また、本願の第2の発明の要旨は、小麦粉
と親水性乳化剤とを加水混合して水分含量が50〜90
重量%の油脂を含まない混合物を調製し、当該混合物の
品温が60〜90℃で加熱処理を施すことにより、混合
物中の澱粉の25〜90%をα化させた後、乾燥処理を
施し、次いで粉砕処理を施すことを特徴とするシュー皮
用粉体の製造方法にある。
【0012】また、本願の第3の発明の要旨は、1:2
〜3:1の小麦粉ともち米澱粉とを加水混合して水分含
量が50〜90重量%の油脂を含まない混合物を調製
し、当該混合物の品温が60〜90℃となるまで加熱処
理を施すことにより、混合物中の澱粉の25〜90%を
α化させた後、乾燥処理を施し、次いで粉砕処理を施す
ことを特徴とするシュー皮用粉体の製造方法にある。
【0013】また、本願の第4の発明の要旨は、小麦粉
にプロテアーゼ及び水を添加して油脂を含まない混合物
を得、当該混合物を酵素反応させ、その後、上記混合物
の品温が60〜90℃となるまで加熱処理を施すことに
より、混合物中の澱粉の25〜90%をα化させた後、
乾燥処理を施し、次いで粉砕処理を施すことを特徴とす
るシュー皮用粉体の製造方法にある。
【0014】以下、本発明の内容を詳細に説明する。先
ず、第1の発明においては、小麦粉としては、薄力粉、
中力粉、強力粉の1種又は2種以上を適宜選択して使用
することが可能であるが、薄力粉を採用することが焼成
(2次加熱)時のシューの膨化を良くする点で特に好ま
しい。また、上記小麦粉の他に、ジュランガム、キサン
タンガム、ゼラチン等の粘度調整剤、ショ糖、果糖、デ
キストリン等の糖類、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウ
ム等の膨張剤、食塩等の調味料、着香料、着色料等を適
宜使用することができる。
【0015】第2の発明においては、上記第1の発明の
原料に加えて、親水性乳化剤を使用する。上記親水性乳
化剤としては、例えば親水性モノグリセライド(グリセ
リン脂肪酸エステル)、ショ糖脂肪酸エステル(好まし
くはHLB9以上更に好ましくはHLB11〜16のも
のが適当である)、親水性レシチン、ポリグリセリン脂
肪酸エステル(好ましくはHLB9以上更に好ましくは
HLB11〜16のものが適当である)が例示できる。
使用量は、特に制限されないが、上記した小麦粉等の親
水性乳化剤以外の原料100重量部に対して0.5〜4
重量部好ましくは1〜3重量部であることが適当であ
る。上記範囲を下回ると、得られるシュー皮は、その内
部に仕切りが有り、その表面に形成される亀裂も深すぎ
るゴツゴツしたものになるとの傾向がある。一方、上記
範囲を上回ると、得られるシュー皮の風味に乳化剤の影
響が生じる傾向にある。
【0016】第3の発明においては、第1の発明と同様
の小麦粉に加えて、もち米澱粉を使用する。もち米澱粉
は、例えばもち米を精米後、アルカリ処理を施し、次い
で磨砕、篩分、分級処理し、続いて、水洗いを行なった
後、脱水、乾燥処理し、その後粉砕処理を施すことによ
り得られる。上記小麦粉ともち米澱粉とを1:2〜3:
1好ましくは1:1〜2:1の割合で使用する。小麦粉
の使用割合が上記範囲を下回ると、得られるシュー皮
は、その表面が亀裂の浅いツルツルしたものとなり、ま
た、その形状も山状のものとなるとの傾向がある。一
方、小麦粉の使用割合が上記範囲を上回ると、得られる
シュー皮は、膨化が悪く、表面に形成される亀裂も深す
ぎるゴツゴツしたものになるとの傾向がある。尚、上記
小麦粉ともち米澱粉に加えて、ジュランガム、キサンタ
ンガム、ゼラチン等の粘度調整剤、ショ糖、果糖、デキ
ストリン等の糖類、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム
等の膨張剤、食塩等の調味料、着香料、着色料更にはグ
リセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシ
チン等の乳化剤等を適宜使用することができる。尚、乳
化剤としては、親水性のものを使用することが本発明の
効果の点で好ましい。
【0017】第4の発明においては、第1の発明と同様
の原料に加えて、プロテアーゼを使用する。プロテアー
ゼの種類は、特に制限されないが、エンドペプチダーゼ
とエキソペプチダーゼとを併用することが本発明の効果
の点で望ましい。また、使用量も特に制限されず、例え
ば小麦粉等の粉体原料に対して0.01〜5%好ましく
は0.01〜1%が適当である。
【0018】次に、第1から第4のいずれの発明におい
ても、上記した原料を加水混合する。加水量は特に制限
されないが、得られる混合物の水分が50〜90重量%
(以下%と省略する)となる量であることが適当であ
る。尚、第4の発明においては、加水混合後、酵素反応
させる。反応温度は、特に制限されないが、例えば10
〜60°C好ましくは30〜55°Cが適当であり、ま
た、反応時間も、特に制限されず、例えば10〜180
分間好ましくは30〜120分間が適当である。
【0019】以降の工程は、第1から第4のいずれの発
明においても同じである。すなわち、上記混合物を品温
が60〜90°Cになるまで好ましくはα化度が25〜
90%になるまで加熱処理を施す。品温が上記範囲を上
回るまで加熱処理を施すと、得られるシュー皮の膨化が
悪くなり、また、その形状も山状となり均整のとれたシ
ュー皮らしいキャベツ状になり難い傾向にある。一方、
品温が上記範囲を下回る程度にしか加熱処理を施さない
と、膨化が極めて悪くなり、得られるものは、表面の亀
裂が浅いものとなり、しかも内部に大きな空洞がない丘
状となり、均整のとれたシューらしいキャベツ状になり
難い傾向にある。尚、上記α化度は、β−アミラーゼプ
ルラナーゼ法により測定した値である。
【0020】次に、上記加熱処理した混合物に乾燥処理
を施す。該乾燥処理の手段は特に制限されず、例えば熱
風乾燥等も利用できるが、上記混合物のα化度に影響
が少ない、得られる乾燥物が吸水性に優れた多孔質の
組織になる、高粘度のものを処理できる、との要件を
満足するものが望ましく、こうした要件を満足する乾燥
処理の手段として、例えば真空凍結乾燥、減圧乾燥等が
ある。真空凍結乾燥の場合、例えば、上記加熱処理した
混合物を−80〜−20°Cで予備凍結し、減圧度1〜
100パスカル、品温20〜80°Cの条件で輻射加
熱、伝熱加熱等を8〜24時間行うことによって実施す
ることができる。また、減圧乾燥の場合、例えば、上記
加熱処理した混合物を、減圧度100〜1000パスカ
ル、棚温度60〜200°Cの条件で5分〜2時間加熱
を行うことによって実施することができる。
【0021】その後、乾燥処理を施した混合物に粉砕処
理を施し、シュー皮用粉体を得る。この場合、得られる
シュー皮用粉体の粒度(粒径)は特に限定されないが、
例えば20〜500μm好ましくは20〜300μmで
あることが望ましい。
【0022】次に、上記シュー皮用粉体を使用したシュ
ー皮の製造例を示す。先ず、水と油脂類とを例えば40
〜100°Cで加熱溶解させる。次に、これに上記した
シュー皮用粉体を添加し撹拌する。続いて、卵必要によ
り膨張剤を加えて混合し、次いで得られた生地を1個当
たり約25gになるように絞り出し成型し、その後オー
ブンにて例えば上火150°C、下火240°Cの条件
で12分、次に上火170°C、下火150°Cの条件
で13分間焼成することによりシュー皮を製造する。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により得ら
れたシュー皮用粉体を用いることにより、シュー皮を製
造するに際して1次加熱が必要とされなくなり、作業工
程が簡素化されるばかりでなく、誰もが熟練を要するこ
となく高品質のシュー皮を安定的に製造することができ
る。以下本発明の内容を実施例を基に説明する。
【0024】
【実施例1】小麦薄力粉200重量部及び水900重量
部をミキサーで均一に混合した後、直火式斜軸釜で品温
が75°Cになるまで加熱混合し、得られた糊状物をト
レーに充填した。次いで、−40°Cで2時間予備凍結
した後、減圧度5〜100パスカル、棚温度40°Cの
条件で15時間真空凍結乾燥処理を施し、乾燥物(水分
2.5%)を得た。続いて、得られた乾燥物を粉砕機に
て粒度500μm以下になるように粉砕処理し、シュー
皮用粉体を得た。
【0025】次に、ミキサーに上記シュー皮用粉体10
0重量部と予め80°Cで加熱溶解させたシュー用油脂
150重量部及び水150重量部とを入れて1分間低速
撹拌する。その後、約1分間中速撹拌し、その間に全卵
190重量部を徐々に添加し、続いて、炭酸ナトリウム
0.5重量部、食塩0.5重量部、水10重量部からな
る水溶液を添加した後、30秒間低速撹拌する。このよ
うにして得られた生地を天板上に1個当り約25gにな
るように絞り出し、その後、これをオーブンで上火15
0°C、下火240°Cの条件で12分間、更に上火1
70°C、下火150°Cの条件で13分間焼成し、シ
ュー皮を得た。得られたシュー皮は適度に膨化したもの
であった。得られたシュー皮の高さ、幅はそれぞれ45
mm、67mmであった(いずれも平均値、以下同
じ)。また、得られたシュー皮は、内部に仕切りの少な
い比較的大きな空洞を有するものであり、また、その表
面にはやや深めの亀裂が形成されており、シュー皮らし
いキャベツ状を呈するものであった。
【0026】
【実施例2】小麦薄力粉200重量部、親水性モノグリ
セライド4重量部及び水900重量部をミキサーで均一
に混合した後、直火式斜軸釜で品温が75°Cになるま
で加熱混合し、得られた糊状物をトレーに充填した。次
いで、−40°Cで2時間予備凍結した後、減圧度5〜
100パスカル、棚温度40°Cの条件で15時間真空
凍結乾燥処理を施し、乾燥物(水分2.5%)を得た。
続いて、得られた乾燥物を粉砕機にて粒度500μm以
下になるように粉砕処理し、シュー皮用粉体を得た。
【0027】次に、ミキサーに上記シュー皮用粉体10
0重量部と予め80°Cで加熱溶解させたシュー用油脂
150重量部及び水150重量部とを入れて1分間低速
撹拌する。その後、約1分間中速撹拌し、その間に全卵
190重量部を徐々に添加し、続いて、炭酸ナトリウム
0.5重量部、食塩0.5重量部、水10重量部からな
る水溶液を添加した後、30秒間低速撹拌する。このよ
うにして得られた生地を天板上に1個当り約25gにな
るように絞り出し、その後、これをオーブンで上火15
0°C、下火240°Cの条件で12分間、更に上火1
70°C、下火150°Cの条件で13分間焼成し、シ
ュー皮を得た。得られたシュー皮は充分に膨化したもの
であった。得られたシュー皮の高さ、幅はそれぞれ55
mm、67mmであった。また、得られたシュー皮は、
内部に仕切りの少ない大きな空洞を有するものであり、
また、その表面には適度な亀裂が形成されており、均整
のとれたシュー皮らしいキャベツ状を呈するものであっ
た。
【0028】
【実施例3】親水性モノグリセライド4重量部の代わり
にショ糖脂肪酸エステル(HLB15)4重量部を使用
することの他は、実施例2と同様な方法でシュー皮を得
た。得られたシュー皮は充分に膨化したものであった。
得られたシュー皮の高さ、幅はそれぞれ50mm、66
mmであった。また、得られたシュー皮は、内部に仕切
りの少ない大きな空洞を有するものであり、また、その
表面には適度な亀裂が形成されており、均整のとれたシ
ュー皮らしいキャベツ状を呈するものであった。
【0029】
【実施例4】親水性モノグリセライド4重量部の代わり
に親水性レシチン4重量部を使用することの他は、実施
例2と同様な方法でシュー皮を得た。得られたシュー皮
は充分に膨化したものであった。得られたシュー皮の高
さ、幅はそれぞれ57mm、76mmであった。また、
得られたシュー皮は、内部に仕切りの少ない大きな空洞
を有するものであり、また、その表面にはやや深めの亀
裂が形成されているものの、均整のとれたシュー皮らし
いキャベツ状を呈するものであった。
【0030】
【実施例5】小麦薄力粉100重量部、もち米澱粉10
0重量部及び水900重量部をミキサーで均一に混合し
た後、直火式斜軸釜で品温が75°Cになるまで加熱混
合しし、得られた糊状物をトレーに充填した。次いで、
−40°Cで2時間予備凍結した後、減圧度5〜100
パスカル、棚温度40°Cの条件で15時間真空凍結乾
燥処理を施し、乾燥物(水分2.5%)を得た。続い
て、得られた乾燥物を粉砕機にて粒度500μm以下に
なるように粉砕処理し、シュー皮用粉体を得た。
【0031】次に、ミキサーに上記シュー皮用粉体10
0重量部と予め80°Cで加熱溶解させたシュー用油脂
150重量部及び水150重量部とを入れて1分間低速
撹拌する。その後、約1分間中速撹拌し、その間に全卵
190重量部を徐々に添加し、続いて、炭酸ナトリウム
0.5重量部、食塩0.5重量部、水10重量部からな
る水溶液を添加した後、30秒間低速撹拌する。このよ
うにして得られた生地を天板上に1個当り約25gにな
るように絞り出し、その後、これをオーブンで上火15
0°C、下火240°Cの条件で12分間、更に上火1
70°C、下火150°Cの条件で13分間焼成し、シ
ュー皮を得た。得られたシュー皮は充分に膨化したもの
であった。得られたシュー皮の高さ、幅はそれぞれ50
mm、80mmであった。また、その内部は仕切りのな
い大きな空洞を有するものであり、また、表面には適度
な亀裂が形成されており、均整のとれたシュー皮らしい
キャベツ状を呈していた。
【0032】
【比較例1】小麦薄力粉、もち米澱粉及び水を、品温が
58°Cになるまでしか加熱混合しなかったことの他
は、実施例5と同様な方法でシュー皮を得た。得られた
シュー皮は膨化が悪いものであった。得られたシュー皮
の高さ、幅はそれぞれ38mm、84mmであった。ま
た、シュー皮の内部は仕切りがないものの、シュー皮の
表面に形成される亀裂は浅くツルツルし、その形状も丘
状であり、シュー皮らしいキャベツ状を呈するものでは
なかった。
【0033】
【比較例2】小麦薄力粉、もち米澱粉及び水を、品温が
92°Cになるまで加熱混合したことの他は、実施例5
と同様な方法でシュー皮を得た。得られたシュー皮は膨
化が悪いものであった。得られたシュー皮の高さ、幅は
それぞれ48mm、84mmであった。また、シュー皮
の内部は仕切りが少し有り、シュー皮の表面に形成され
る亀裂はやや浅く、その形状も山状であり、シュー皮ら
しいキャベツ状を呈するものではなかった。
【0034】
【実施例6】真空凍結乾燥処理の代わりに、減圧度10
0〜1000パスカル、棚温度80°Cの条件で1時間
減圧乾燥処理を行うこと、及び全卵の配合量を160重
量部とすることの他は、実施例5と同様な方法でシュー
皮を得た。得られたシュー皮は充分に膨化したものであ
った。得られたシュー皮の高さ、幅はそれぞれ60m
m、85mmであった。また、その内部は仕切りのない
大きな空洞を有するものであり、また、表面には適度な
亀裂が形成されており、均整のとれたシュー皮らしいキ
ャベツ状を呈していた。
【0035】
【実施例7】真空凍結乾燥処理の代わりに、100°C
の熱風で1時間乾燥処理を行うこと、及び全卵の配合量
を140重量部とすることの他は、実施例5と同様な方
法でシュー皮を得た。得られたシュー皮は実施例5、実
施例6には劣るものの充分に膨化したものであった。得
られたシュー皮の高さ、幅はそれぞれ60mm、72m
mであった。また、その内部は仕切りの少ない大きな空
洞を有するものであり、また、表面にはやや深い亀裂が
形成されており、少しゴリゴリしているものの、均整の
とれたシュー皮らしいキャベツ状を呈していた。
【0036】
【実施例8】小麦薄力粉200重量部、プロテアーゼ
(天野製薬製プロテアーゼA)0.2重量部及び水90
0重量部をミキサーで均一に混合した後、50°Cで6
0分間反応させた。その後、直火式斜軸釜で品温が75
°Cになるまで加熱混合しし、得られた糊状物をトレー
に充填した。次いで、−40°Cで2時間予備凍結した
後、減圧度5〜100パスカル、棚温度40°Cの条件
で15時間真空凍結乾燥処理を施し、乾燥物(水分2.
5%)を得た。続いて、得られた乾燥物を粉砕機にて粒
度500μm以下になるように粉砕処理し、シュー皮用
粉体を得た。
【0037】次に、ミキサーに上記シュー皮用粉体10
0重量部と予め80°Cで加熱溶解させたシュー用油脂
150重量部及び水150重量部とを入れて1分間低速
撹拌する。その後、約1分間中速撹拌し、その間に全卵
190重量部を徐々に添加し、続いて、炭酸ナトリウム
0.5重量部、食塩0.5重量部、水10重量部からな
る水溶液を添加した後、30秒間低速撹拌する。このよ
うにして得られた生地を天板上に1個当り約25gにな
るように絞り出し、その後、これをオーブンで上火15
0°C、下火240°Cの条件で12分間、更に上火1
70°C、下火150°Cの条件で13分間焼成し、シ
ュー皮を得た。得られたシュー皮は充分に膨化したもの
であった。得られたシュー皮の高さ、幅はそれぞれ53
mm、77mmであった。また、その内部は仕切りのな
い大きな空洞を有するものであり、また、表面には適度
な亀裂が形成されており、均整のとれたシュー皮らしい
キャベツ状を呈していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−55043(JP,A) 特開 昭62−83857(JP,A) 特開 昭62−83858(JP,A) 特開 昭56−21540(JP,A) 特開 平3−27236(JP,A) 特公 昭57−50455(JP,B2) 特公 昭50−5269(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A21D 2/00 - 17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉を加水混合して水分含量が50〜
    90重量%の油脂を含まない混合物を調製し、当該混合
    物の品温が60〜90℃となるまで加熱処理を施すこと
    により、混合物中の澱粉の25〜90%をα化させた
    後、乾燥処理を施し、次いで粉砕処理を施すことを特徴
    とするシュー皮用粉体の製造方法。
  2. 【請求項2】 小麦粉と親水性乳化剤とを加水混合して
    水分含量が50〜90重量%の油脂を含まない混合物を
    調製し、当該混合物の品温が60〜90℃で加熱処理を
    施すことにより、混合物中の澱粉の25〜90%をα化
    させた後、乾燥処理を施し、次いで粉砕処理を施すこと
    を特徴とするシュー皮用粉体の製造方法。
  3. 【請求項3】 1:2〜3:1の小麦粉ともち米澱粉と
    を加水混合して水分含量が50〜90重量%の油脂を含
    まない混合物を調製し、当該混合物の品温が60〜90
    ℃となるまで加熱処理を施すことにより、混合物中の澱
    粉の25〜90%をα化させた後、乾燥処理を施し、次
    いで粉砕処理を施すことを特徴とするシュー皮用粉体の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 小麦粉にプロテアーゼ及び水を添加して
    油脂を含まない混合物を得、当該混合物を酵素反応さ
    せ、その後、上記混合物の品温が60〜90℃となるま
    で加熱処理を施すことにより、混合物中の澱粉の25〜
    90%をα化させた後、乾燥処理を施し、次いで粉砕処
    理を施すことを特徴とするシュー皮用粉体の製造方法。
JP33983092A 1992-04-16 1992-11-25 シュー皮用粉体の製造方法 Expired - Fee Related JP2935780B2 (ja)

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