JP2969472B2 - 抗菌材の製造方法及び抗菌材 - Google Patents
抗菌材の製造方法及び抗菌材Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、各種のポリマーによる成形物を、成形後金
属イオン処理する方法ではなく、成形物全体に抗菌性を
持たせるために、予め該各種ポリマーに容易に混合し、
成形され得る抗菌性架橋球状共重合体を作り且つこれを
該各種ポリマーに混合し、成形される抗菌材の製造方法
及び抗菌材に関するものである。
属イオン処理する方法ではなく、成形物全体に抗菌性を
持たせるために、予め該各種ポリマーに容易に混合し、
成形され得る抗菌性架橋球状共重合体を作り且つこれを
該各種ポリマーに混合し、成形される抗菌材の製造方法
及び抗菌材に関するものである。
(従来の技術) 銅イオン、銀イオンが優れた抗菌性を示すことは公知
のことである。これら金属イオンは塩の形で殺菌剤又
は、消毒材として各分野で用いられている。一方、高分
子に金属イオンを結合させ、抗菌性材料を得ようとの研
究もなされている。例えば、特公昭60−45643号等がそ
れである。これは、スルホン酸基含有のアクリル酸アル
キルエステルを重合することによって得られた重合体を
成形後、硝酸銀水溶液で処理して銀イオンを結合させよ
うとの提案である。しかし、塩の形で殺菌剤又は、消毒
材として用いる場合は、溶液状でしか存在し得ないため
用途が限定されているのが現状である。又、特公昭60−
45643号等においては、成形物を成形した後、金属溶液
処理を行なってはじめて金属イオンを結合させるもので
あるため、成形体全体の抗菌性がなく、表面の抗菌性も
脱落による効果の低下を招くと言う問題点があった。
のことである。これら金属イオンは塩の形で殺菌剤又
は、消毒材として各分野で用いられている。一方、高分
子に金属イオンを結合させ、抗菌性材料を得ようとの研
究もなされている。例えば、特公昭60−45643号等がそ
れである。これは、スルホン酸基含有のアクリル酸アル
キルエステルを重合することによって得られた重合体を
成形後、硝酸銀水溶液で処理して銀イオンを結合させよ
うとの提案である。しかし、塩の形で殺菌剤又は、消毒
材として用いる場合は、溶液状でしか存在し得ないため
用途が限定されているのが現状である。又、特公昭60−
45643号等においては、成形物を成形した後、金属溶液
処理を行なってはじめて金属イオンを結合させるもので
あるため、成形体全体の抗菌性がなく、表面の抗菌性も
脱落による効果の低下を招くと言う問題点があった。
又、この金属イオン処理された抗菌材を用いて、さら
に成形を重ねる場合においても、金属イオンの脱落が問
題とされている。
に成形を重ねる場合においても、金属イオンの脱落が問
題とされている。
この改善策としては、成形体を金属イオン処理して抗
菌性を持たせる方法ではなく、成形体全体に抗菌材を混
合させれば良いことになる。そこで各種ポリマーに均一
に混合し且つ金属イオン結合の強固な抗菌材が求められ
ている。
菌性を持たせる方法ではなく、成形体全体に抗菌材を混
合させれば良いことになる。そこで各種ポリマーに均一
に混合し且つ金属イオン結合の強固な抗菌材が求められ
ている。
(発明が解決しようとする課題) 解決しようとする問題点は、抗菌材が各種ポリマーに
容易に混合されて、成形し易く且つ混合成形するだけで
成形体全体に抗菌性を与えるような各種ポリマーとの相
溶性のすぐれた抗菌材を開発することである。
容易に混合されて、成形し易く且つ混合成形するだけで
成形体全体に抗菌性を与えるような各種ポリマーとの相
溶性のすぐれた抗菌材を開発することである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、各種ポリマーへの相溶性を高める手段とし
て、アクリル(メタクリル)酸エステル系の架橋性超微
粒子を用いる。この架橋性の超微粒子は他の樹脂との混
合性が良く成形が容易である。
て、アクリル(メタクリル)酸エステル系の架橋性超微
粒子を用いる。この架橋性の超微粒子は他の樹脂との混
合性が良く成形が容易である。
勿論、この架橋性超微粒子の表面には抗菌性を有する
金属イオンがイオン結合されており、その結果、架橋性
超微粒子本体及びこれを混合し成形された成形物に強い
抗菌効果を持っている。
金属イオンがイオン結合されており、その結果、架橋性
超微粒子本体及びこれを混合し成形された成形物に強い
抗菌効果を持っている。
以下に本発明の詳細について述べる。
本発明の抗菌性の母体は、架橋アクリル酸エステル系
超微粒子である。架橋超微粒子にすることにより、他の
各種樹脂とよく相溶することが可能となる超微粒子の一
次粒子の大きさは、本発明では600Åから2000Å程度の
大きさが適当である。
超微粒子である。架橋超微粒子にすることにより、他の
各種樹脂とよく相溶することが可能となる超微粒子の一
次粒子の大きさは、本発明では600Åから2000Å程度の
大きさが適当である。
この超微粒子は本発明ではアクリル酸エステル(メタ
クリル酸エステル)とジアクリル酸エステル(ジメタク
リル酸エステル)の乳化重合によって得られる。本発明
において重要な点は、このアクリル酸エステル(メタク
リル酸エステル)とジアクリル酸エステル(ジメタクリ
ル酸エステル)の乳化重合の乳化剤として、スルホン酸
基を含有するラジカル重合性の乳化剤を用いる点であ
る。ラジカル重合性の乳化剤を用いることにより架橋超
微粒子の表面にだけスルフォン酸基を共有結合させるこ
とが出来る。この方法によって得られたエマルジョンを
銅又は、銀の水溶液と接触させることにより、表面に銅
又は、銀イオンをイオン結合した本発明の架橋性超微粒
子からなる抗菌材を得ることが可能である。
クリル酸エステル)とジアクリル酸エステル(ジメタク
リル酸エステル)の乳化重合によって得られる。本発明
において重要な点は、このアクリル酸エステル(メタク
リル酸エステル)とジアクリル酸エステル(ジメタクリ
ル酸エステル)の乳化重合の乳化剤として、スルホン酸
基を含有するラジカル重合性の乳化剤を用いる点であ
る。ラジカル重合性の乳化剤を用いることにより架橋超
微粒子の表面にだけスルフォン酸基を共有結合させるこ
とが出来る。この方法によって得られたエマルジョンを
銅又は、銀の水溶液と接触させることにより、表面に銅
又は、銀イオンをイオン結合した本発明の架橋性超微粒
子からなる抗菌材を得ることが可能である。
更に具体的に説明する。
本発明で用いられる超微粒子の母体となるアクリル系
樹脂はアクリルエステル及びメタクリルエステルと架橋
剤としてのジ又はトリアクリルエステル及びジ又はトリ
メタクリルエステルとこれらと共重合可能な単量体との
共重合体からなる。
樹脂はアクリルエステル及びメタクリルエステルと架橋
剤としてのジ又はトリアクリルエステル及びジ又はトリ
メタクリルエステルとこれらと共重合可能な単量体との
共重合体からなる。
ジアクリルエステル及びメタクリルエステルの例とし
ては、例えば、メチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、エチ
ルメタクリレート、オクチルアクリレート、オクチルメ
タクリレート等の脂肪族アルコールの各種アクリルエス
テル、メタクリルエステル。
ては、例えば、メチルメタクリレート、メチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、エチ
ルメタクリレート、オクチルアクリレート、オクチルメ
タクリレート等の脂肪族アルコールの各種アクリルエス
テル、メタクリルエステル。
シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、シクロヘキシルメチルアクリレート、シクロ
ヘキシルメチルメタクリレート等の脂環式アルコールの
アクリルエステル、メタクリルエステル。更に、フェニ
ルメタクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルア
クリレート、ベンジルメタクリレート等の芳香族系アク
リルエステル、メタクリルエステル。更に、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート等の水酸基を含有したものや、4−クロルフェ
ニルメタクリレート、4−プロモフェニルアクリレート
等のハロゲンを含有したアクリルエステルやメタクリル
エステル等も挙げることが出来る。勿論、これらに限定
されるものではない。
リレート、シクロヘキシルメチルアクリレート、シクロ
ヘキシルメチルメタクリレート等の脂環式アルコールの
アクリルエステル、メタクリルエステル。更に、フェニ
ルメタクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルア
クリレート、ベンジルメタクリレート等の芳香族系アク
リルエステル、メタクリルエステル。更に、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート等の水酸基を含有したものや、4−クロルフェ
ニルメタクリレート、4−プロモフェニルアクリレート
等のハロゲンを含有したアクリルエステルやメタクリル
エステル等も挙げることが出来る。勿論、これらに限定
されるものではない。
次に、架橋成分のジ又はトリアクリルエステル又は、
ジ又はトリメタクリルエステルの例としては、エチレン
グリコールジメタクリレート、エチレングリコールジア
クリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、
プロピレングリコールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ジメタ
クリロキシ−2−プロパノール、1,3−ジアクリロキシ
−2−プロパノール等の二官能性ジアクリルエステル、
ジメタクリルエステルの他、グリセリンのトリアクリレ
ート、トリメタクリレートやトリメチロールプロパンの
トリアクリレートやトリメタクリレート等の三官能アク
リルエステルやメタクリルエステル等も用いることが出
来るが、本発明では、これらに限定されるものではな
い。
ジ又はトリメタクリルエステルの例としては、エチレン
グリコールジメタクリレート、エチレングリコールジア
クリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、
プロピレングリコールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
ポリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ジメタ
クリロキシ−2−プロパノール、1,3−ジアクリロキシ
−2−プロパノール等の二官能性ジアクリルエステル、
ジメタクリルエステルの他、グリセリンのトリアクリレ
ート、トリメタクリレートやトリメチロールプロパンの
トリアクリレートやトリメタクリレート等の三官能アク
リルエステルやメタクリルエステル等も用いることが出
来るが、本発明では、これらに限定されるものではな
い。
これら、単官能及び多官能アクリルエステル又は、メ
タクリルエステルの主成分の他、本発明の微粒子はこれ
らと共重合可能な単量体を第三成分として用いることが
できる。この第三成分は、後に、この微粒子を他の樹脂
と混合させるとき、相溶性を増加させる意味で目的に応
じて調整出来る意味を持つ。この第三成分の例として
は、スチレン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、トリアクリルシァヌレート、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、α−メチルスチレン、ブタジエ
ン等その他が目的に応じて用いられる。
タクリルエステルの主成分の他、本発明の微粒子はこれ
らと共重合可能な単量体を第三成分として用いることが
できる。この第三成分は、後に、この微粒子を他の樹脂
と混合させるとき、相溶性を増加させる意味で目的に応
じて調整出来る意味を持つ。この第三成分の例として
は、スチレン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、トリアクリルシァヌレート、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、α−メチルスチレン、ブタジエ
ン等その他が目的に応じて用いられる。
本発明では、架橋粒子母体100重量部当たり、アクリ
ル酸エステル又は、メタクリル酸エステルは50乃至98重
量部、架橋成分としてのジ又は、トリアクリル酸エステ
ル又は、メタクリル酸エステルは、2乃至30重量部及
び、これらと共重合可能な第三成分は1乃至50重量部が
好ましく用いられる。
ル酸エステル又は、メタクリル酸エステルは50乃至98重
量部、架橋成分としてのジ又は、トリアクリル酸エステ
ル又は、メタクリル酸エステルは、2乃至30重量部及
び、これらと共重合可能な第三成分は1乃至50重量部が
好ましく用いられる。
次に、これらの単量体混合物は、乳化重合されて超微
粒子と成るが、本発明では、乳化剤としてスルフォン酸
基を含有したラジカル重合性の乳化剤を用いて乳化重合
させることにより超微粒子化する点に最大の特徴を持っ
ている。
粒子と成るが、本発明では、乳化剤としてスルフォン酸
基を含有したラジカル重合性の乳化剤を用いて乳化重合
させることにより超微粒子化する点に最大の特徴を持っ
ている。
例えば下記の化学式1の構造を有し、 n≧6,XはH又はCH3、YはH又はNa・K・NH4のスルフ
ォン基とラジカル重合性のアクリル又はメタクリル基を
有する化合物や、アリル基とスルフォン酸基を共有する
化学式2の化合物、ここでRはアルキル基、フェニル
基、ベンジル基を示し、YはH又はNa、K、NH4。更
に、アリル基を有するノニルフェノールにエチレンオキ
サイドやプロピレンオキサイドを付加して硫酸エステル
化した化合物等ラジカル重合性の二重結合とスルフォン
酸基を有し、且つ乳化剤として有効な乳化力のある化合
物が用いられる。
ォン基とラジカル重合性のアクリル又はメタクリル基を
有する化合物や、アリル基とスルフォン酸基を共有する
化学式2の化合物、ここでRはアルキル基、フェニル
基、ベンジル基を示し、YはH又はNa、K、NH4。更
に、アリル基を有するノニルフェノールにエチレンオキ
サイドやプロピレンオキサイドを付加して硫酸エステル
化した化合物等ラジカル重合性の二重結合とスルフォン
酸基を有し、且つ乳化剤として有効な乳化力のある化合
物が用いられる。
本発明では、このようにして出来たスルフォン酸基を
化学結合で含有するアクリル系エマルジョンを銅や銀イ
オンの金属水溶液を添加することによりエマルジョンよ
り重合物を析出させると同時にこれらの金属イオンを重
合体に結合させることが可能である。金属水溶液は特に
制限はないが、硫酸銅、塩化銅、硝酸銅、塩化銀、硝酸
銀等の水溶液が多用される。析出された架橋アクリル樹
脂は、良く水洗浄の後、乾燥される。本発明では、銅も
しくは銀イオンを含む本発明の超微粒子中の銅もしくは
銀イオンなどの金属イオンの含有量は、架橋共重合体10
0g当たり、0.001gから10gの間のものが好ましく用いら
れる。これ以下では、他の樹脂と混合した場合、成形物
の抗菌性が乏しく、この範囲以上であると、樹脂の親水
性が高くなり、成形物に長期間抗菌性を賦与出来ないこ
とがあるためである。
化学結合で含有するアクリル系エマルジョンを銅や銀イ
オンの金属水溶液を添加することによりエマルジョンよ
り重合物を析出させると同時にこれらの金属イオンを重
合体に結合させることが可能である。金属水溶液は特に
制限はないが、硫酸銅、塩化銅、硝酸銅、塩化銀、硝酸
銀等の水溶液が多用される。析出された架橋アクリル樹
脂は、良く水洗浄の後、乾燥される。本発明では、銅も
しくは銀イオンを含む本発明の超微粒子中の銅もしくは
銀イオンなどの金属イオンの含有量は、架橋共重合体10
0g当たり、0.001gから10gの間のものが好ましく用いら
れる。これ以下では、他の樹脂と混合した場合、成形物
の抗菌性が乏しく、この範囲以上であると、樹脂の親水
性が高くなり、成形物に長期間抗菌性を賦与出来ないこ
とがあるためである。
この範囲の金属イオンを含む本発明のアクリル系超微
粒子は、それ自体が好ましい抗菌性を示すが、本発明の
特徴は、この微粒子が極めて小さく、他の樹脂との相溶
性が良いことを利用して他の樹脂に混合、成形させて、
これら成形物にも抗菌性を賦与出来る点にある。前記し
た他の樹脂とは例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、スチレン樹脂、各種のポリオレフィン樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂、ウレア
樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、
その他の樹脂を挙げることができる。本発明では、前記
の含有量の金属イオンを含む、アクリル系超微粒子3乃
至80重量部、上記の、その他の樹脂20乃至97重量部を混
合して、好ましい抗菌材として用いることが可能であ
る。
粒子は、それ自体が好ましい抗菌性を示すが、本発明の
特徴は、この微粒子が極めて小さく、他の樹脂との相溶
性が良いことを利用して他の樹脂に混合、成形させて、
これら成形物にも抗菌性を賦与出来る点にある。前記し
た他の樹脂とは例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル樹
脂、スチレン樹脂、各種のポリオレフィン樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹脂、ウレア
樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂、
その他の樹脂を挙げることができる。本発明では、前記
の含有量の金属イオンを含む、アクリル系超微粒子3乃
至80重量部、上記の、その他の樹脂20乃至97重量部を混
合して、好ましい抗菌材として用いることが可能であ
る。
成形方法は、両者を良く混合した後、ロールプレス
等、更には、エクストルーダー、カレンダー等を用い
て、糸状、フィルム状、板状、シート状その他、各種の
形状に成形することが可能である。
等、更には、エクストルーダー、カレンダー等を用い
て、糸状、フィルム状、板状、シート状その他、各種の
形状に成形することが可能である。
この様に、本発明による抗菌材は架橋性のアクリル系
樹脂を超微粒子化し、その表面に化学結合されたスルフ
ォン酸基を介して、銅、及び銀イオンを結合させ、これ
を他の一般の樹脂と混合し、成形することにより、成形
物がそのまま抗菌材と成りうるという特徴を有し、有効
性の高いものである。
樹脂を超微粒子化し、その表面に化学結合されたスルフ
ォン酸基を介して、銅、及び銀イオンを結合させ、これ
を他の一般の樹脂と混合し、成形することにより、成形
物がそのまま抗菌材と成りうるという特徴を有し、有効
性の高いものである。
(実施例) 第一の実施例 ラジカル重合性官能基がアリル基であるノニルフェノ
ール系のスルフォン酸基を有する乳化剤(第一工業薬品
株式会社製、アクアロンHS−10)6gを蒸留水300gに溶解
させ、これに、アクリル酸エステル160g及びジエチレン
グリコールジメタクリレート40gを添加した。これに、
過硫酸アンモニューム0.4gを添加して系内をN2置換した
後、良く攪拌しながら重合させた。重合条件は、60℃で
4時間反応後、80℃で2時間更に反応を行なった。これ
により良好なエマルジョンが得られた。
ール系のスルフォン酸基を有する乳化剤(第一工業薬品
株式会社製、アクアロンHS−10)6gを蒸留水300gに溶解
させ、これに、アクリル酸エステル160g及びジエチレン
グリコールジメタクリレート40gを添加した。これに、
過硫酸アンモニューム0.4gを添加して系内をN2置換した
後、良く攪拌しながら重合させた。重合条件は、60℃で
4時間反応後、80℃で2時間更に反応を行なった。これ
により良好なエマルジョンが得られた。
このエマルジョンを多量の10%硫酸銅水溶液の中へ投
入後、析出物を濾過し、これを繰り返し水洗いすること
により、粒子表面に銅イオンを有する架橋共重合体を得
た。原子吸光分析によりCuの含有量は架橋樹脂100g当た
り、0.08gであった。この架橋樹脂10gを市販のPMMA樹脂
90gとブレンドし、プレス成形して厚さ約1mmの透明な試
験片を作成した。この試験片を用いて抗菌テストを行な
った。
入後、析出物を濾過し、これを繰り返し水洗いすること
により、粒子表面に銅イオンを有する架橋共重合体を得
た。原子吸光分析によりCuの含有量は架橋樹脂100g当た
り、0.08gであった。この架橋樹脂10gを市販のPMMA樹脂
90gとブレンドし、プレス成形して厚さ約1mmの透明な試
験片を作成した。この試験片を用いて抗菌テストを行な
った。
上記、試験片(100mmディスク)及び、通常のPMMA100
mmディスク(厚み1mm)を用いて、細菌(Escherichia
coli.Staphylococcus aureus)及び、かび(Aspergill
us niger)に対する抗菌効果をみた。細菌については3
5℃で24時間培養した培養液を測定用寒天培地に添加し
てその上にディスクをのせ35℃で24時間、かびについて
は25℃で7日間培養後、胞子を0.05%ポリソルベート水
溶液に約106〜107/mlとなるように遊離したものを測定
用寒天加ブドウ糖ペプトン培地に添加してその上にディ
スクをのせ25℃で5日間培養したあと、ディスクのまわ
りの阻止帯形成の有無を観察した結果、本発明によるデ
ィスクのまわりには阻止帯が形成されていたが、通常の
PMMAのまわりには阻止帯が形成されず、本発明による抗
菌材の優れた効果が確認出来た。
mmディスク(厚み1mm)を用いて、細菌(Escherichia
coli.Staphylococcus aureus)及び、かび(Aspergill
us niger)に対する抗菌効果をみた。細菌については3
5℃で24時間培養した培養液を測定用寒天培地に添加し
てその上にディスクをのせ35℃で24時間、かびについて
は25℃で7日間培養後、胞子を0.05%ポリソルベート水
溶液に約106〜107/mlとなるように遊離したものを測定
用寒天加ブドウ糖ペプトン培地に添加してその上にディ
スクをのせ25℃で5日間培養したあと、ディスクのまわ
りの阻止帯形成の有無を観察した結果、本発明によるデ
ィスクのまわりには阻止帯が形成されていたが、通常の
PMMAのまわりには阻止帯が形成されず、本発明による抗
菌材の優れた効果が確認出来た。
第二の実施例 官能基がメタクリル基であり、−SO3Na基を含有する
化学式1の構造を有する反応性乳化剤4.2gを蒸留水250g
に溶解させ、これにメタクリル酸メチル100g、2−ハイ
ドロキシエチルメタクリレート20g,トリメチロールプロ
パントリメタクリレート30g,及びスチレン20gを添加
後、過硫酸カリウム0.3gを加え、N2置換を行なって、ほ
ぼ前実施例に準じて乳化重合を行ない、良好なエマルジ
ョンを得た。
化学式1の構造を有する反応性乳化剤4.2gを蒸留水250g
に溶解させ、これにメタクリル酸メチル100g、2−ハイ
ドロキシエチルメタクリレート20g,トリメチロールプロ
パントリメタクリレート30g,及びスチレン20gを添加
後、過硫酸カリウム0.3gを加え、N2置換を行なって、ほ
ぼ前実施例に準じて乳化重合を行ない、良好なエマルジ
ョンを得た。
このエマルジョンを多量の10%硝酸銀水溶液に入れて
攪拌した。この析出物を濾過し、水洗いして、粒子表面
に銀イオンを保持する架橋共重合体を得た。原子吸光分
析によりAgの含有量は架橋樹脂100g当たり、0.12g含有
していた。
攪拌した。この析出物を濾過し、水洗いして、粒子表面
に銀イオンを保持する架橋共重合体を得た。原子吸光分
析によりAgの含有量は架橋樹脂100g当たり、0.12g含有
していた。
この架橋樹脂10gを市販のポリエステル樹脂90g、及び
ポリ塩化ビニル樹脂90gにそれぞれ混合して、プレス成
形して、厚さ約1mmの透明な試験片を得た。この試験片
を用いて抗菌性テストを行なった。
ポリ塩化ビニル樹脂90gにそれぞれ混合して、プレス成
形して、厚さ約1mmの透明な試験片を得た。この試験片
を用いて抗菌性テストを行なった。
第一の実施例と同様に抗菌効果のテストを行なったと
ころ、第一の実施例と同等又はそれ以上に優れた効果が
あることが確認出来た。
ころ、第一の実施例と同等又はそれ以上に優れた効果が
あることが確認出来た。
(発明の効果) (a)本発明では、特にアクリル酸エステルとジアクリ
ル酸エステルの乳化重合の乳化剤として、スルホン酸基
を含有するラジカル重合性の乳化剤を用いたので架橋超
微粒子の表面にだけスルフォン酸基を共有結合させるこ
とができ、得られたエマルジョンを銅又は銀の水溶液と
接触せしめて表面に銅又は銀イオンをイオン結合して抗
菌効果の優れた抗菌材を得ることが出来る。
ル酸エステルの乳化重合の乳化剤として、スルホン酸基
を含有するラジカル重合性の乳化剤を用いたので架橋超
微粒子の表面にだけスルフォン酸基を共有結合させるこ
とができ、得られたエマルジョンを銅又は銀の水溶液と
接触せしめて表面に銅又は銀イオンをイオン結合して抗
菌効果の優れた抗菌材を得ることが出来る。
(b)本発明の抗菌剤及びそれを用いた成形材は、優れ
た抗菌効果を持つのはもとより、その製法の容易性や、
多種多様な用途材への適合性などを兼ね備えたものであ
るといえる。医療分野はもとより、繊維、塗料、家電関
係、漁業、農業、建材、建築、飲食、絵画、製紙等々あ
らゆる分野への利用にその効果を発揮するものである。
た抗菌効果を持つのはもとより、その製法の容易性や、
多種多様な用途材への適合性などを兼ね備えたものであ
るといえる。医療分野はもとより、繊維、塗料、家電関
係、漁業、農業、建材、建築、飲食、絵画、製紙等々あ
らゆる分野への利用にその効果を発揮するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 61/00 A01N 61/00 D C08F 2/26 C08F 2/26 220/12 220/12
Claims (3)
- 【請求項1】アクリル酸エステル又はメタクリル酸エス
テル50乃至98重量部及び、架橋剤としてのジ又はトリア
クリル酸エステル又はジ又はトリメタクリル酸エステル
2乃至30重量部及び、これ等と共重合可能な単量体1乃
至50重量部を乳化重合するにあたり、乳化剤としてスル
ホン酸基を有するラジカル重合性乳化剤を用いて重合を
行ない、得られた該架橋共重合体エマルジョンを銅イオ
ン又は、銀イオンを含有する水溶液で析出させ、架橋球
状共重合体の表面に銅イオン又は、銀イオンを該架橋球
状共重合体100g当たり0.001乃至10g含有させることを特
徴とする抗菌材の製造方法 - 【請求項2】アクリル酸エステル又はメタクリル酸エス
テル50乃至98重量部及び、架橋剤としてのジ又はトリア
クリル酸エステル又はジ又はトリメタクリル酸エステル
2乃至30重量部及び、これ等と共重合可能な単量体1乃
至50重量部を乳化重合するために、乳化剤としてスルホ
ン酸基を有するラジカル重合性乳化剤を用いると共に、
重合により得られた該架橋共重合体エマルジョンを銅イ
オン又は銀イオンを含有する水溶液で析出せしめて、架
橋球状共重合体の表面に銅イオン又は銀イオンを該架橋
球状共重合体100g当たり0.001乃至10g含有すべく成した
抗菌材 - 【請求項3】前記架橋球状抗菌材を3乃至80重量部、及
びアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、ポリ
オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、メラミン樹
脂、ウレア樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、その他の樹脂の中から選ばれ
た樹脂20乃至97重量部と混合し、板状、糸状、粒子状、
シート状、フィルム状等に成形した請求項2記載の抗菌
材
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30037190A JP2969472B2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 抗菌材の製造方法及び抗菌材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30037190A JP2969472B2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 抗菌材の製造方法及び抗菌材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04173712A JPH04173712A (ja) | 1992-06-22 |
| JP2969472B2 true JP2969472B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=17883977
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30037190A Expired - Lifetime JP2969472B2 (ja) | 1990-11-06 | 1990-11-06 | 抗菌材の製造方法及び抗菌材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2969472B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1961306A4 (en) * | 2005-12-16 | 2012-03-28 | Riken | BACTERICIDE FOR USE IN AGRICULTURE AND GARDENING CONTAINING AN INORGANIC COPPER COMPOUND AS AN ACTIVE SUBSTANCE |
| US8741325B2 (en) * | 2008-12-18 | 2014-06-03 | The Hong Kong University Of Science And Technology | Material for forming a multi-level antimicrobial surface coating and its preparation |
-
1990
- 1990-11-06 JP JP30037190A patent/JP2969472B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04173712A (ja) | 1992-06-22 |
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